もしも生まれ変わってまた会えたら

雷々来世

rairairaise

雷々来世
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神137
  • 萌×240
  • 萌6
  • 中立6
  • しゅみじゃない3

11

レビュー数
34
得点
869
評価数
192
平均
4.6 / 5
神率
71.4%
著者
野白ぐり 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics ihr HertZシリーズ
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784813033882

あらすじ

高校生の七星には
ずっと見つづけている夢がある。
それは前世の記憶で、
そこで七星は何よりも大切な
主人に仕える騎士だった。
記憶が本物か疑っていた七星だが、
ある日、主人であったレオが
転校生の雷央として目の前に現れる。
雷央にも記憶が残っていて、
七星との再会を無邪気に喜ぶ。
だが、彼は肝心なことを忘れていた。
七星にとって雷央は
絶対会いたくない人だったのだ──

表題作雷々来世

七星、高校生、17歳、前世:レオに仕える護衛騎士
橘 雷央、高校生、転校生、前世:レオ、王族

その他の収録作品

  • 描き下ろし:AFTER STORY (9P)

レビュー投稿数34

余白の多い世界観

七星のクラスに転校してきた雷央が前世で七星が騎士として仕えていた殿下だと判明するところから始まります。

前世の雷央は女性と結婚して子供をもうけていますので苦手な方はご注意下さい。

高校生である現世と主従関係だった前世を行き来するかたちで描かれています。
転生し慣れている感があったので何度か転生を繰り返したのかと思いきや初転生のようで驚きました。

余白の多い世界観で、多分こういうことなんだろうと考えて読み進めましたが、最後まで読んでも自分の考えが合っているのか分からずモヤモヤが残ります。
もっと深く掘り下げて欲しかったです。

シーモアはトーン修正でした。
七星が雷央を殿下呼びしてしまうところは良かったです。

2

時空を越えるほどの思い

前世でお互い相手のしあわせを願い、ものすごく思い合っているのに叶わなかった恋…というのが切ないです。
主従関係の見たい部分、七星が殿下に過保護なところが萌えだし。
レオが泣き虫だけど殿下の誇りはあって甘ったれではないところがいいんですよね。七星が守りたくなる気持ちわかる〜となりました。

生まれ変わってもずっと夢に見るくらい好きだったのも、会うと前世での苦しみを思い出すから会いたくないというのもわかる。
でも会ってしまったらもう本能のように抱きしめちゃう。

現世と前世の描写が交互にあり、2人の気持ちや記憶の違いが徐々にわかってきて。
終盤の
レオ「俺のこときらわない?」
七星「愛してます」「たとえどれだけ拒まれようとも〜」でめっっっちゃ好きやん!知ってたけどー!!と萌えました。
その後のレオのセリフもすっごくいいし←ここの記憶が七星は抜け落ちていたというのが、重要な記憶を忘れていたのがレオだけでなくお互いさまでよかったなと思いました。

アフターストーリーで、前世の記憶と混ざるのヤバいですね。あの時の気持ちと今が重なって萌えが倍の倍の倍。何百年も焦がれ続けた思いが実って感無量な今作の醍醐味をお裾分けして頂いた気分です。

0

前世の記憶を抱いた二人の再会もの。

現世では同級生なのに前世が主従関係なので、同級生と主従のダブルが味わえて最高でしたね!
しかも攻め視点!(攻め視点好きなので嬉しい)

現在は同級生としてラフに話している一方で、七星(攻め)の脳内には前世の記憶も残っているので、殿下への気持ちを押し殺したまま騎士として仕えていた切ない当時の想いが再沸してて良き。

なにをするにも不自由で「一緒にやってみたいことがたくさんあった」前世。
身分差もないただの同級生同士になった二人がやってみたいことって、一緒に二度寝して朝寝坊みたいなたわいないことで、なんだか泣ける。
そして殿下が一番「やってみたかったこと」の内容が後でわかるんだけど、切なすぎて泣ける。

ほんとに前世が狂おしいほどに切なかったですねー。
前世の殿下も現世の雷央も、いじらしくて健気で芯は強くてこんなの全力で愛するしかないだろってお方でした。
殿下の「たとえ笑っていたとしても、」ってところで泣いてしまいました。
妃を迎えて微笑んでいたあのシーンの心情を思うと。

そして七星が「俺はずっと泣かせてばかりだ」って思うけど、前世では攻めの前でしか泣くことが許されなかったわけで、それでいいのですよ、七星と頷きながら読んでしまいました。

それと!
描き下ろしがやってくれましたね!!!
同級生かつ元主従の醍醐味が炸裂の敬語&殿下呼び。
背徳感もありくっっっっっっっっっっっっっっっっそ萌えました。

1

前世でも現世でも切ない

野白ぐり先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。

個人的、各項目5段階で
主従関係 3
切ない 3
エロ 2
な感じだと思います。

七星くん×雷央くんのカプです。

高校生の七星くんは何度も、王子に仕える騎士の夢を見る。それはどうやら前世の記憶のようで。しかし半信半疑だったのだが、前世で仕えていた王子が、転校生の雷央くんとして現れ、再会を喜ばれるが…。

現世では同級生となっている七星くんの雷央くん。でも前世では王子と騎士という主従関係で、年の差もあります。

現世で再会を喜ぶ雷央くんだけど、ある理由から会いたくなかったと突っぱねる七星くん。そしてその理由を雷央くんは忘れているようで。

本編では、現世も前世も同じくらい描写があり、そのどちらでもそれぞれの切なさが描かれています。
前世では、お互いほんのりと好意を抱いている感じなのに、主従関係だったり、王子が国の為に婿入りしてしまったりと、どうすることも出来ないもどかしさが切ないです。
そして現世では、少しずつ判明していく七星くんが雷央くんに会いたくなかった理由や秘めていた想いや自分の為であり、相手の為でもある言動がやっぱり切ないです。

前世の記憶や約束が、しがらみのようになっているが、それがあったからこそ、現世での七星くんと雷央くんの言動に切なくも、ほんのりとした執着と健気さに胸がジーンとなったので、是非とも読んでほしいです。

0

生まれ変わりの高校生たちの恋

ネタバレなしのつもりですが念のため…


護衛として生きていた前世の夢を見る高校生の七星。その記憶から王子には会いたくないと思っていたのに、その王子の生まれ変わりである雷央が転校してきて、嬉しそうに七星に懐いてくる。拒否したいのに悲しそうな顔をされると突き放せない。雷央の、七星に会えたら一緒にやりたかった事を叶えることになり…というお話。

雷央が前世でも今世でも健気で可愛い!2人の前世の記憶に抜けがあったり、前世でも今世でもすれ違ったり切ない。悲恋だった2人が今世で普通の高校生として想いを昇華していく過程が良かった。

作家さんの過去作でもそうだったのですが、ファンタジーにぴったりな綺麗で繊細な絵で、どこか静かでしんしんとした雪国のような雰囲気のある絵だなぁと思って好きです。

1

世界観に浸りたいならネタバレ無しで読んで!

ここでネタバレしていたら嫌なのでネタバレありにしてます。
思った以上に苦しかった。この言葉に尽きます。前世での出来事があまりに辛かった。悲恋だったということは何となく想像してはいましたが...ここまで追い詰められるなんて...
まだ現世での雷央のキャラが明るいから救われます。あまりネタバレしたくないので、というかネタバレ読まずに読んで欲しい作品です。
どうなるのかここで読んでしまうのは勿体無いので!
悲恋、前世現世ものが好きな方は是非読んでください。前世、時代ものですが難しく考えなくても大丈夫な作品でした!

1

ハッピーエンドだけど

作者買いした作品。
ハッピーエンドだけど、
めっちゃ悲しい。
主人公は前世の記憶持ち。

物語は現世と前世をいったりきたりする進み方をしていて、
話が進むにつれて前世のことがわかってくる。
最終的に現世は憂いないハッピーエンドなのですが、
前世がこの上なく悲しくて、泣いてしまった。
前世が悲しすぎて、
純粋な気持ちで最後ハッピーエンドで良かった、と思えずに、
書き下ろしエチさえとても切なく感じました。

読み返すとまた違った味がする名作です。

1

雷々来世

野白ぐり先生の転生BL

前世で護衛と王子だった2人が、現世では高校生で同級生として出会います。
お互いに前世の記憶がある部分と忘れてしまっている部分があります。2人の覚えている記憶と忘れてしまっている記憶がちぐはぐなことで、お互い想いあっているのにすれ違ったり、傷ついてしまったりと、切なくてもどかしくなります。

王子であった雷央には、護衛であった七星とずっとやりたかったことがありました。
記憶のせいで、もう会いたくないと思っていた七星が、雷央を放っておけずやりたいことを一緒にやる理由は、前世から想い続けていたから。
雷央も前世から七星を想っていたけれど、時代やお互いの立場から、自由に想いを伝え合うことも一緒にいることも許されなかった。
現世で同級生の高校生として再び出会えて、他愛のないことを一緒にやって幸せそうな2人を見て、本当に嬉しくなりました。
これからはずーっと幸せでいてほしいです。

4

涙が印象的

前世では主従関係にあったふたりが、現世で高校の同級生として再会するという転生モノでした。

再会したときに目を合わせただけでお互いピンとくるくらいなので、前世での繋がりが相当深かったことがわかります。
でも再会を喜ぶ雷央とは対照的に七星は「絶対会いたくない」と思っていたので、温度差のあるふたりの再会シーンはちょっぴり切なかった。
完全に拒絶しているわけではないのですが、雷央が悲しげな表情になるとグッと胸を締め付けられてしまって…
きっと七星もそれに弱くて、思わず抱きしめてしまったのだろうなと感じました。

現世で"生まれ変わったからこそ出来ること"をふたり一緒に経験していくことになるわけですが、前世での様々なエピソードやたくさんの葛藤を絡めつつなので、七星がずっと苦しそうなのは見ていて結構ツラいものがあったかな、と。
なので、そういう「ツラい・苦しい」をしっかり乗り越えてくれる結末になって心底救われました。

ふたりともが前世の記憶を少しずつ思い出していくので、終盤まで新鮮なトキメキを感じられたところが面白かった!
ガッツリな転生モノという感じではなかったのも読みやすくて良かったです。

2

前世がBADEND

 Twitterで一話の試し読みをして、うわー!めっちゃ好み!って思い急いで購入しました。
 結論言うと、これがオメガバで、前世の受けは攻めではないαの元に嫁いで子を産む……みたいな展開だったら良かったなって少し落ち込みました。
 いくらまだ関係を持ってない(両片思いではありそう)前世の出来事だとしても、受けが女(妃)のところに婿入りしてしかも子供を産ませる側っていうのが本当に地雷で。前世がバッドエンドすぎる。
 そこだけなければ星5評価の神だった……。

 でも現世では、受けが攻めに対してピュアに好き好きしてるのが可愛い。
 アフターストーリーのエッチ中、攻めの意識が前世と混合して受けを殿下呼び、殿下扱いしながら抱くシーンの受けの反応がド可愛すぎる。

2

攻め厨だったはずなのに…

もう最初のひとコマ目で心臓全部持ってかれました。
振り向きざまのあの表情がぐっさぐさに刺さりまくりそれまで推しは攻めになる事9割だったのに一気に雷央沼へすっ転びました
いじらしくて健気で泣き虫で。でもそんな姿をあの小さい体に押し込んで必死にあるべき姿を守ろうとする。庇護欲掻き立てまくられて『ぐずっ』となるたびに『ななせお願い!抱きしめて!笑顔を守れるのはあなただけ!』ってなってました。ななせの絶望顔も最高に好き。そして辿り着くとこはカプで推しになりました。

今やっと高校生で同級生と言う同じ立場での再会を果たし、お互いが再び出会うことで片隅に眠ってた記憶を辿りよせあって、そして気持ちも寄せ合う。犠牲にする物事が多かったであろう今までの人生の分、この上ない程の幸と笑顔と穏やかな日常が2人にいつまでも降り注ぎます様にと願ってやみません。

現在、私の中の2024年度最高峰の作品に君臨してます。

5

記憶の照合が徐々に噛み合ってくと!!

転転転生?うまいこと言う!

コミックでファンタジー転生ものは自分には珍しいです。
美しく繊細な絵、素敵です。

前世も前前世も前前前世も結ばれなかったであろう二人。
ここまでくるとお互いの記憶が混乱したり忘れかけてたり思い出したりですね。

小出しに小出しにされる過去と、少しずつ少しずつ思い出す過去。出会った時の記憶のズレが一緒にいるうちに出揃ってくる感じ?
主従関係がやがて…。切ないですねえ(泣)
国を背負って決して後戻りも逃げもできず実はお互い縛られてて。

切なかったあのエピソードが実はこのエピソードがあるからなのだとわかった時!!
お互いやっと今世では離れない!とやっとこ思えるところ!!


良かったですがさらっと読み終わってしまいました。余韻は残ります。
何巡も読めば読むほど新しい発見があるかもしれないと思わせるお話でした。

4

美しい

転生もののお話が大好きなので読むのをとても楽しみにしていました。

七星と雷央は今世で同級生として生まれ変わり、端からみたら普通の仲の良い二人…でも実は前世からの強い思い残しからきっとここに来てしまったのでしょうね。
前世では叶わなかったけれど今世ではようやく想いが通じ合って、二人でいられることに幸せを感じている七星と雷央が本当に尊いです。
前世でも今世でも泣き虫な雷央が可愛い。これからは七星がずっと側にいるから大丈夫だよ…。

野白ぐり先生の美しい絵とともに、物語や詩を読んでいるかのようで、その心地よさに入り込んで一気に読んでしまいました。

3

切なさとお茶目な可愛さに掴まれました♡

前世では身分差、担う重責の違いという抗えないしがらみの為叶わなかったすれ違ったままの2人が現世で高校生として再会する、、、
もうこの時点で夜明け属性の私は萌え萌えモード突入です!!

前世の苦しい記憶と甘い記憶に翻弄されながらも今、手を伸ばせば肩を掴める距離にいる想い人に抗えるはずもなく、、、七星の苦悩に萌えます

そしてそんな七星を見て彼が忘れてしまった約束を飲み込み自分の中で秘める雷央がまた健気で萌える…!

切なさベースがしっかり敷かれていながらも織りなす会話や表情、行動で所々クスッとさせてくれる楽しさが読み易さを助長してくれます
先生のお茶目さというか可愛らしさなんでしょうかね?優しい可愛らしさがとても心地よいです

心地よいと言えば!前作も素敵な作品タイトルでしたが今回も声に出したくなる作品タイトルですね♪そしてあの有名なアニメ映画主題歌の曲名が頭を過りましたwww←私だけ?…きっといらっしゃいますよね?w
ココを狙っていてくれていたのならこれもお茶目な仕掛けだと思うんですよね
なんか、好きです♡こういう遊び心(全然違ったらすみません‼)

訳も分からず転生をする訳ではなく、ちゃんと転生して叶えたい目的があったからこその転生
これは意味のある転生だと思えますし、2人の想いの強さを感じられる素敵な転生作品だったと思いました

最後の仲良しエッチ中の七星と事後の雷央、、、どっちもお茶目♡
すごくかわいい締めでしたね(*´▽`*)

5

前世の恋を生まれ変わってやり直す

野白先生の今回のキャラクターの絵がとても美しくて、そして、過去の中世風の時代と、現代の高校生の姿と、見た目大満足な作品です。

レオ(過去では王族)と、ナナセ(レオの従者)が現代に生まれ変わって、同級生となり身分差も年齢差も無くなって、普通に考えればしがらみが無くなって、楽しく現代の生活を送れてそしてお互いを見つけたら直ぐに好きになって、、と、話が進むのかと思ったらそうではなかったですね。過去の二人の恋が悲恋のまま終わっていたようで、、
お互い深く愛情を持っていたけど、結局は身分差から成就する事はない恋を断片的に思い出していく二人を見るのはちょっと切なかったり、苦しかったり。忘れたかった記憶と忘れたくない気持ちが二人の間で絶妙に現代の二人の関係に影響を与えて来るんですよね。目を潤ませるレオと同じように読んでいるこちらも感傷的な気持ちが読みながらずっと続いていました。
現代の二人が今を楽しもうとするけれど、過去の記憶で二人が覚えてる場面が違うことで、ちょっとすれ違うと言うか、過去の悲恋を今でも引きずってしまっていた二人が、記憶を思い出すうちに一番伝えたかった事、二人でやりたかった事に気づいて行くのがエモかったです。
泣き虫のレオの顔がとても美しくて。ナナセの騎士の姿と学生の姿はギャップがあって素敵です。
過去と現代が交互に描かれているので、ちょっと込み入った感じはありますが、過去の二人のエピソードが悲恋ながらも、とても美しくて儚い夢のようで、、
とても雰囲気のある作品でした。

3

身分違いの前世→同級生DDに転生 やり直しラブ

先生の「金銀ささめくひみつは夜」は拝読。
こちらは連載中に2話ほど読み、とても素敵で単行本化を心待ちにしていました。

前世では護衛と王族だった二人が、現世で同い年の高校生の七星(ななせ)と雷央(れお)として転生、過去の記憶を持ったまま再会する。前世では身分違いのため出来なかったことを、現世でやってみることに…というお話。

本作はキャラデザがすごく好きです。
雷央可愛い!七星を初めて見つけた時のキラキラ顔といったら!七星も一重瞼の男前。特に前世は年上で体も大きくて素敵〜。

お話は前世と現世を行ったり来たり、交互に語られる。前世では身分違いの恋だったので、先に進むにつれ切ない展開に…。身分違いってロマンチックだけどやっぱり切ないな…クスン

七星が一度は拒絶したのに、結局現世でも無意識に雷央を気遣って甲斐甲斐しくお世話してしまう様子にほっこりします。(上着掛けるシーンとかキュン!)

前世の二人のキスシーン。攻めがとっても情熱的で、官能的で胸にギュン!とくるキスでした。(殿下は覚えてなかったけど…泣)

読み進むほどに、前世の二人の気持ちの行き違いで、切ない展開になっていきます。
特に現世の七星は、過去をほとんど覚えていて、強く前世に囚われていて辛そうで可哀想。
前世の行き違いが、七星と雷央にも影響してきて上手くいかないなんて!うわ〜ん、切ない〜!。゚(゚´Д`゚)゚。

七星は前世のここを忘れている、雷央はここを忘れてて…という記憶に相違がある。
そこがちょっと複雑で、ストーリーが込み入ってる感じを受けました。一読だとちょっと難しい感じ。二人の気持ちを確認するのに、何度もページを行ったり来たりして、ちょっと読むのが大変でした。

とは言え終盤、とうとう七星が本心を告白して、気持ちの通じ合えたシーンはキューンとしました!
数百年かかったけど、やっと気持ちが分かり合えてよかった〜。゚(゚´ω`゚)゚。

本編は濡れ場少なめなので、書き下ろしで甘々な濡れ場を描いてくれて嬉しい!前世が混ざって「殿下」呼びしちゃうの、最高すぎました♡

ちょっとお話が込み入っていたけど、ロマンチックな転生もので、人物も素敵で、萌えを摂取できました♪
もうちょっと甘々な二人を読んでみたいので、番外編描いてもらえたら嬉しいです!

電子(coicomi) トーン修正(トーンを駆使して形がよくわかるエッチな修正で大変良きでした♡ あまり見たことのない修正で、電子でこれは素晴らしいです!)

6

許されなくても共に居たい…その想いが忘れる事を赦した前世からの転生…エ…エモいぃ~….゚(→ε←*)

前作の「金銀ささめくひみつは夜」が初読みだった先生の新刊♪
今作も作画がすごく、すご~く…素敵…♡

作中でも描かれていましたが世は転生ブーム戦国時代?!って位に溢れかえる転生豊作
今回は転生の中では逆転生とでも言うのかしら?過去から現代への転生です

過去は攻め×受けの関係で言えば従×主の逆主従関係
それが現代では同い年の高校生として再会!という何とも美味しい関係です♪

前世の記憶の全てが甘い訳ではない2人
その記憶には忘れたい程の記憶も忘れ難い記憶も、、、
この辺のお互いの記憶のズレがそれぞれの相手への想い方が象徴されている様で繊細な描写に読み応えを感じます

パッと分かりやすい感情ではないかも知れないです
実際私もレビューを書けるようになるまで結構読み返しました
そして読み返していく度に前世のそれぞれの立場だからこそ至ったであろう想いや、その記憶を持ったまま今に至ったから双方の感情が行き違ってしまったのだな、、、と分かって来ます

七星は自身を戒めて「臆病だった」と吐露していますが臆病になってしまう程殿下が大事だったんだな…というのが痛い程伝わる愛情です

また殿下は自分の想いだけを優先して生きる事が”許される”立場ではない身分
だからこそ団長と居る時間だけはそのしがらみから解放されたくて赦されたくて忘れていたい、、、だからこそ漏れたモノローグが「忘れるのは赦し」なんだろうなぁ、、、と儚さが胸に迫る殿下の横顔が切ないです

許しと赦しの違いは宗教的な解釈や主語に当たる部分が犯罪なのかどうかって所でも厳密には並行で比較は難しいのかな?とは思うのですが私的に今回は「許す=受け入れる、受け身的な解釈」「赦す=責めを負わせず解放する、主体的な解釈」という違いを持って読んでいました

こう解釈する事で前世の立場や環境、それぞれの担う責任故の許されなかった添い遂げられなかった2人の苦い経験と、それでも2人で居る時間だけは互いの事だけを想い合う事を幾度も赦し合っていた愛しい時間が浮き彫りになって来てこの2人の特別感が転生してまでも巡り合わせたんだろうな、、、と感じられて、、、もぉ、、、萌えるしかないエモさが迫って参りました(*˘︶˘*).。.:*♡ 

最高に切なくてキュンと出来るエモーショナルBL!!
だけど現代の2人の高校生感とかではコミカルなやり取りも垣間見せてくれるのでそこもまた可愛くって…♡私の中の妄想戦隊エモインジャーがフル出勤で大忙しでしたw

そんな2人の探り探りなえちシーン、、、なんだアレは?!
もぉーーー、、、めっちゃカワエロ過ぎたよぉーーー(o→ܫ←o)
事後処理してあげる七星、優しいよぉ~♪フキフキカワイイ~
ベッド上も好きだけど1番キュンってしたのは帰り道の階段越しのキス…というか飴渡しですね♡
もぉあの画力のパワーが強かった…!!!!!コマとしては大コマって訳じゃないんですけど私の脳内再生での拡大率は最大値でした(●≧v≦)♡(≧v≦●)
高校生の帰り道っていうのも最強シチュでしたしね♡

あ~。。。すっごい良いお話し!
エモかった~~~♡
ストーリー全然関係ないんですけど、、、七星がお母さんのことを「かあちゃん」って言うのさえもエモく感じちゃう始末で、、、もぉなんか凄い好きでした!!「母さん」って言いそうな子の「かあちゃん」になんか眠れる母性が大暴れでしたwww

修正|トーン修正なんですけど何て説明したらいいんだろう?色気のあるトーン修正でこの修正すらエモかった…兜合わせも素股も見応えありました///←このレビュー、後半「エモい」連発し過ぎでスイマセンっ(>ω<)‼

10

サラッと主従×転生×再会を楽しみたい方におすすめ!

野白先生が描く、生まれ変わり✕元主従関係という大好きなテーマで即購入しました。

期待通りの繊細な絵柄で前世と今生が描かれていて二人が結ばれていく過程が丁寧に描写されています。一巻でここまで纏めるのは凄いのでは?

ただやはり1巻で詰め込むためか要所要所もう少し掘り下げてほしかったなという部分が否めずサラッと終わってしまう印象。(個人的にはサラッと読めて余白を色々妄想できるの好きですが)
この手の物語は複数巻使ってじっくり描かれた方が前世での別れの辛さやラスト結ばれた時の満足度が高いだろうなと感じました。

総合的に個人的には神評価ですが、ちょっと物足りなく感じた部分があったので萌2評価とさせて頂きます。

転生や主従関係が好きな方にはおすすめしたいです!



7

もう少し掘り下げてほしかった

出版社によるあらすじを読み、このお話をあの美しい画で見られるのかと心惹かれ、期待値大で手に取りました。
結果、とてもきれいなお話ではあったのだけれど…没頭して読めたのか?と思うと残念ながらそうではなかったです。

忘れられない思い出と苦みに囚われ、何度生まれ変わっても記憶に残り続けるあの人との再会だなんて、すごく胸躍る設定だと思うのです。
現世と前世を交互に描きながら、一緒にやりたかったことを学生である現世で叶えていく構成も微笑ましく読めました。
でも、なんだろうか。
現世にも前世にも盛り上がりきれず、本の厚みはあれどさらりと終わってしまった感じがして非常にもったいなく感じます。

断片的に挟まれる前世のエピソードはどれも微笑ましく、時に苦しく、そして美しいです。
ただ、そもそもの2人がどこの何者で何がどうなって惹かれ合い、時を越えてもこれほどまでに強く囚われ合っているのかが分からず。
特に受け側の気持ちが伝わりにくかった。
断片的がゆえに読んでいて思い入れが薄く、身分違いの悲恋の切なさは伝わってくるのですが、詳しい状況が不明なためドカンと切なくはなれませんでした。
前世の攻めが受けへの想いを抱えたまま、その後をどう過ごしたのかが気になりますし、過去の欠片から関係性を読み取るよりも、もう少しページを割いて詳しく描いてほしかったのかもしれません。
2人の過去の関係性が濃厚に描かれていたのなら、現世での想いの成就にもっと盛り上がれたのではないかなと惜しいです。

キャラクター設定と題材、保護者のように無意識に受けを甘やかしてしまう攻めの図はすごくかわいらしかったです。
野白先生作品は大好きなのですが、もっと強く萌えてすっきりしたかったなと今回は2.5寄りのこちらの評価になりました。

15

何度生まれ変わっても会いに来て欲しい

こういうの運命って言うんだって、、
受けにずっと会いたかった攻め(前世の記憶が1部ない)と会いたくなかった受け(前世の記憶あり)でもそれには理由があって、、?
1度は拒絶したけどでもやっぱり離れられなくて、
でも2人で過ごしていくうちに前世の記憶を思い出して、シンプルに切なくて途中何度も泣いちゃうほどいい作品、、、
過ごしていくうちに思い出される記憶それがまた素敵な先生のタッチにあった繊細な描かれ方してて見ていてとても内容にプラスしてめっちゃ刺さった

3

リズム感のいいタイトル♪

数年前(もっと前か!)に流行った某曲のタイトルみたいにリズミカルなタイトルで(よく考えたら全然違ったので全方位に謝罪)、読む前からワクワクしていた今作。


他社レーベル様ですが、前作がめちゃ好みだったこともあり、新刊は同梱組のまりあげはが、当日に届くようにお通販を設定したくらい! 期待値エベレスト級作品だったわけですが!!!!



んんん、、、??(しばし冒頭を読んで考える)


前作と似たような(前世ですけど)主従関係モノで、最初は、あれ…これ、なんだか最近ぐり先生の作品で読んだことがあるような既視感、、、??

転生モノなので、今世では主従関係ではないのですが、微妙に転生でファンタジー入ってるせいか、一度気になってしまったら、そこが気になってしまい、、、


ですが、後半へ続くにつれて次第にその既視感はどうでもよくなってきたのも、正直な感想です。
前世でのすれ違いLoveが、めちゃ好みすぎて(良すぎて顔を覆う)

あと、前世の受けには妻子がいるんですけど、まりあげは的にはまったく地雷にならないどころか、比較的そういうのおk(というか、自分には自分の役割があって、攻めが好きだけど仕方がない…遠くから見守ろう的な切な展開が好き!)なので、そこも好きポイントでした。


ですのでね、色々肝心な過去の記憶とか思い出してくださってありがとうございますですし、最後まで読んでみないと良さって分からないよねえーー! と思った1冊でした。(超絶褒め言葉)




3

キレイな絵だけではなく言葉も味わって欲しい

相変わらず絵がお美しい!!大好きな作者さまです。

貧しい小国の王子(世継ぎではない)の受けが、たぶん近衛のトップである攻めと長らく想い合いながらもお国の事情で隣国に婿入りするという前世。で、現世では同い年の高校生として転生。攻め視点です。

最初に読んだ時は先が気になり過ぎて、細かい状況はさておいてダーーーっと読んでしまったので、読み終えて萌2でじんわりきたなぁ…くらいの感じだったのですが、、、再読してみたらとんでもない。もう切なくて切なくて〜〜

想いを残した前世に対しての現世。お互いが断片的なことしか覚えていない上に別の事柄なものだから、それぞれが相手の真意は誤解したまま、それでも想うのをやめられないという…つ、辛いよ…

でもクライマックスに向かうにつれて核心に触れる記憶を思い出していく流れが素晴らしいです。七星の顔に傷が残っている意味とか、七星に呼ばれて振り向く時の何かを期待してる雷央の表情とか、色々散りばめられてました。モノローグとかセリフもよかった。きっと読んでギュッとなる言葉がありますよ!

最後は本当にもうよかったねの一言につきます。ずっとイチャイチャしてて欲しい…(アフターストーリー最後の雷央のセリフ吹きました。笑)

あ。紙と電子同時発売なのもありがたかったです。
出版社さんありがとう〜

8

美しいタッチで描かれる繊細な世界。

なにが2人を同じ時代に、同じ年齢に転生させたのかがイマイチぴんと来なかった。

「もしも生まれ変わってまた会えたら 次は俺があなたを幸せにする」
この“隊長”の言葉が2人を引き寄せたのは分かる。
が、そこまで拘束力のある言葉であったのか、よく分からない。
まず、2人の立場がよくわからないのだ。
“殿下”と呼ばれている彼。“殿下”とは王族への敬称だと思うが、“貴族様”と陰で言われている上、街へも護衛付きであるが簡単に出ていっている。それなのに“隊長”と呼ばれる人物に警護されているのだ。
それなのに、隣国の姫の元に婿に行く。
ささいなことかもしれないが、王家の末端なのか有力貴族の出身なのか、はたまた王子なのか、“体調”との身分の違いがハッキリと分かるようにして欲しかった。(そもそも“団長”も“隊長”だったり“団長”だったりよくわからん)
※のちに“陛下”と呼ばれているので“王配”か?“君主になる”と言われていたが、婿養子の身なので流石に王はないだろう。

転生ものというと、愛し合っていたのに引き裂かれた とか 道半ばで倒れた とか、そういう物語が多い。
まず“殿下”。世間知らずの坊ちゃん扱いをされていたり、隠れて泣いていたので、思ったような生き方ができていなかったのかもしれない。婿入りする道中で暗殺されてもいないし、婿入りした先で子どもにも恵まれているし、描かれている範囲では夫婦仲も悪くなさそうに見える。ましてや迫害されてもいない。
“隊長”が女性と一緒にいることを知っても、“安らげる場所を見つけた”のかと思っていたし、割とあっさりと彼を解放した。執着心もあまり見られないように感じた。
酔った時にキスを自分からしていたが、“隊長”への想いは家族に対してのものなのか恋心なのかはっきりしない。
彼の人生が不幸だったとは思えないのだ。
次に“隊長”。自分の世界の全てが“殿下”になってしまっていたとの記述や、“愛してるの言葉や”妻と子どもと一緒にいる殿下の姿を見て荒れていたので、彼に対して並々ならぬ感情を持っていたのは分かる。が、“陛下”から解放されてから彼がどうなったのか全く分からず、どう思いながらその生涯を終えたのか分からないのだ。

転生してからお互いが相手に執着しているのは分るし、おそらく前世も愛し合っていたのであろう。

全てを激しくあからさまに描く必要は全くないのだが、“隊長”が誓った言葉が来世に2人を巡り合わせるほどの拘束力があったことが分かるエピソードが欲しかった。
また巡り会えてよかったねと心から思いたかった。

12

もしもまた逢えたら・・・

ファンタジーは当たり外れが多くて個人的にはあまり食指が動かないのですが、野白ぐり先生はファンタジー作品に定評があるイメージだったので今回チャレンジしてみました。

前世の記憶を何度も何度も夢に見て、"会いたくない人"のことを考えて...
そんな主人公はとある日、ついに"会いたくない人"と再会してしまう。

ここからこんなに切なくてロマンチックな物語が待ち受けているなんて。

この読後感は、転生系ファンタジーならではかもしれません。
暫く浸っていたいような感じです。

読んで良かったです。

浜崎あゆみの『Voyage』が頭の中で流れています。〜♪

5

表紙をご覧になってお分かりの通り…

「くりかえしあいのおと」が何度も読み返すぐらい大好きで、「金銀ささめくひみつは夜」も気に入ったのでこちらも読破。
(ちなみに「それは~」と「月は~」は個人的に合わなかった)
お話はすごく良かったです。
ネタバレ含む地雷情報も置いていきますので、見たくない方は回れ右してください。
個人的な好みとして、神評価に至らなかった理由:

①男性が簡単にボロボロ泣いてしまうことって現実に "あまり" ないので、そういう描写はあまり好きではないのですが、本作には多かったです。
(でも、心情もちゃんと理解できたので、私的にはギリセーフでした)

②成長した受けがもうちょっと身長高くて男っぽかったらもっと好きだったな。
(受けが小柄で女っぽい作品でも好きなのありますけど、この作品だったら…という意味)

③なぜそこまで絶対に会いたくなかったのかがよく理解できませんでした。

あと、以下地雷アリの人は注意です(私は全然平気):
・受けが前世で結婚して子供できます
・攻めが前世で女性の部屋に何度も泊まります(致してはいない)

サイコーだった点:
・攻めが「その輝く姿 見るだけで春の日みたいに嬉しくなる 天から歌も聞こえるようだ」って言った時に目頭が熱くなりました。
その表情も、あぁ本当に受けが好きなんだなぁってのがギュンギュンに伝わりました。
・最後から2番目のページで、致している最中に目を閉じて感じている攻めが、絶景に近い角度で拝めます(拝む)
・攻めの部下でアゴヒゲの兵士!こんなキャラも描かれるんだ~って意外でした。

ちなみに、「雛鳥に人の匂いがつくと親鳥が育雛放棄する」っていうのは迷信なんだそうです(気になったのでググった)。へぇえ~。
思わぬ角度から、すっごいためになった(?)作品となりました。

11

キラッキラの瞳に

一目見てやられました。そして純粋に喜ぶ姿や無垢な煽り、可愛く甘える姿や泣き顔、本当に表情豊かで可愛い雷央にすっかり夢中になりました。

七星が過去に味わった捨てきれない執着や辛い別れを引きずっているのと同じように辛かった結末を忘れていてもとにかくまた会いたい、迎えに来て欲しいという約束に縋るように時を経ていた雷央。悲しみに囚われてしまった七星も嬉しかった約束を大切にしていた雷央も間違いなくどちらも相思相愛で大好きで寂しかったのだろうと思うと、ものすごく切なかったです。

前作でも思いましたがぐり先生主従とか秘密の関係みたいなファンタジーが上手いですね、、世界観も切なさもすごく沁みました。そして現代の2人は大変ピュアで可愛らしい〜!!

7

期待以上の転生物語

前世で団長だった七星のクラスに殿下だった雷央が転入してきます。雷央は再会に大喜びしますが、七星は会いたくないと思っていた相手でした。
肝心なことを忘れて無邪気な雷央に七星は「忘れろ、全部終わったこと」と伝えます。出会いたくないのに出会ってしまう、好きだからこそ自分に囚われずに、今世こそ自由に生きて欲しいから。嫌なことはすべて忘れてほしいから。
それでも拒絶されて悲しそうにする雷央をひとりにはできず、「やりたいことを全部やろう」「未練を成仏させよう」とふたりは一緒に行動を共にすることにします。
前世で出来なかったことを一緒に楽しみながら、「懐かしいって嬉しい気持ちにそっくり」という雷央の言葉がとても印象的でした。

今世で同級生なのに年下っぽく見えるのは前世に引きずられているからか、雷央は前世でも今世でもずーっとかわいかったです。そして、いつも丁寧に優しく守る七星の様子もまた、騎士のようにかっこよく素敵でした。

物語は現世と来世が交互に描かれています。違うことと同じことと比較でき、七星の目線で過去と現在が語られています。そして、団長だった時のように雷央を守るようにしています。
今と昔があいまいで、今が夢なのか現実なのかさえわからなくなるふたり。やっぱり現世でもふたりは好きになっています。
けっきょくふたりとも何度生まれ変わっても、きっと記憶がなくても好きになっちゃう運命の相手なんでしょうね。

前世に実はしていたけど記憶がないこともある雷央ですが、七星と過ごすうちに記憶が蘇ってきます。過去の自分がしたことも、思っていたことも。殿下と団長が離れたわけも思い出し、雷央は七星を解放します。
互いに自分から自由にしてあげないと、という気持ちから距離を置くふたり。すれ違っても愛し合っているふたりはそれほど長い間、離れていくことはできません。

ふたりが両想いになる過程・セリフ、行動、物語運びがとても素敵でした。すれ違いから両想いになっていくふたりの様子をぜひ漫画を読んで楽しんでください。ぐり先生の繊細で美しい絵柄と切ない物語、愛おしいふたりの様子がとてもよかったです。
後半からエッチもたくさんありますのでそれも含め、特に描き下ろしがサイコーですので!ぜひ、お楽しみください!!


個人的に、ぐり先生の描く白シャツがとっても大好きです!特にボタンを1、2個外しているスタンドカラーからの覗く胸元がたまりません!前世の服、最高でした!!

6

幸せを願う狭間で揺れる恋心がズドンと刺さる

めっっっっっ……(間)……ッちゃ良かった!!!

最初の内はお互い気付いてる両片思いが最高で
キュンキュンが止まらんッ!!って感じなんだけど、
後半に向かうにつれてホトホトと涙が出てきて……。

優しくて甘くて切ない前世の記憶が交錯して、
前世と現世の境がドンドンと曖昧になってて、
狭間で揺れ動く恋心がズドンと刺さる作品でした。

ぐりさんの作品は読み手の感情を揺さぶってくるの
上手すぎるんだよなぁぁぁぁぁ……(;///;)スキ


さてさて。

王子様と騎士という関係ゆえに
秘めた想いを口に出せずに主従関係だった前世。
その記憶を持ったまま現世で再会するお話です。

攻め:七星
前世では王子が幼い頃から側に仕える騎士様。
王子を大切にしながら膨れる恋心をひたすら隠し、
めちゃんこ甘やかしてます。保護者感丸出しです。

って記憶を持ったまま現世で生まれ変わり、
記憶に引っ張られて色々拗らせてます。ええ。
これ、めっちゃ萌えます。

受け:雷央 (レオ)
現世では無邪気な箱入りお坊ちゃま感が強いけど、
前世では重要な責を負っていた王子様。

割と王子様の気質を残したままというか…、
七星への甘え方に遠慮がないところが可愛いです!


前世の雷央は沢山泣いていたし沢山苦労していた。
それを近くでずっと見てきた七星の願いは、
前世のことは忘れて幸せになって欲しい…でした。

しかし雷央は再会を喜び無邪気に触れるんですね。
そして前世でやりたかったことを実現させたいと。

七星は前世からずっと雷央に弱いので、
お願いされちゃうと抗えないんですよ。
んで今なら雷央の願いを叶えてあげられるんです。

これがもうね!!!
お互い両想いに気付いてるまま触れる距離感に
ニヤニヤキュンキュンが止まらなくて最高に良き!

前世では泣いてる肩を抱き寄せられなかったけど、
今は抱きしめることも、口に触れることも可能で。
出来なかったことを塗り替えていくのが堪りません。

で。
個人的な嗜好で『付き合ってない状態の同衾萌え』
ってのがあるんですけど本作の同衾も最高なんです。

両片思いに気付いてるけど付き合ってなくて
チューとかまでしてドキドキしたまま眠るんだけど、
前世の記憶とかが絡んでちょっと切ないっていう…!

前世の記憶を持ったままの生まれ変わりですが、
七星の記憶・雷央の記憶は当然同じとは限りません。
同じ風景を見ていても感じ方は違う人間ですのでね。

そこにすれ違いが生まれる。
七星だけが覚えている記憶もあれば、
雷央だけが覚えている記憶もあってーーー。

相手の幸せを願っただけだった。
相手の幸せを自分が叶えたかった。
2人の交錯する記憶を想いがめっちゃ泣けました…!

これが本当に素晴らしいんですよ!!!
2人の記憶から前世の欠片が零れ落ちる毎に
あぁ…あ……あぁ……あ…(;///;)ってなる。

そんな切なキュンキュンを経ての描き下ろしは
萌えが…!萌えがすごい……!!!!!
騎士×王子様の背徳感で萌えがヤバイ!!!!

いや~~~……なんか……、
読みたい萌えがドドンと詰まってた作品でしたね。
関係性萌えとか、保護者萌えとか、同衾萌えとか。
描き下ろしでトドメの一発刺された気分ですv

8

魂と魂が呼応する運命の転生ドラマ

いい話なのは分かってる。分かってるのに、前世の悲恋が切な過ぎて今胸がギリギリに痛いです……

時代的に仕方ないのも分かってる。立場的に結ばれないのも分かってる。
絶対に報われない2人がさ、お互いを想いながらさ、もしも生まれ変わってまた会えたらなんて約束を胸に刻んでさ、そして生まれ変わって今まさにその願いを叶えるべく現世で再会するわけですよ。
いやもう、どんだけ魂が根性出して同じ時代同じ場所に根を下ろしたんかって話で。結ばれたい気持ちが相当に強かったんだなぁって思うしかないです。
あのときの約束を叶えるのに障害など何もない時代に生まれ変わった運命を前にして、前世の記憶と胸に抱いていた熱を少しずつ思い出しながら、現世で恋をやり直そうとする2人にドキドキ……(〃ω〃)

記憶のパズルピースを一つずつ埋め合わせながら前世の記憶を取り戻し、2人で過ごした大切な思い出をも取り戻していくことは、いいこともあれば悪いこともある。だっていい別れをした保証なんてないですもん。
前世の記憶を縁に現世をやり直そうとしたところで、結局現世を生きてる今、どう思うかどうしたいかが一番大事なんですよね。前世の約束を守り抜くドラマチック展開も素敵だけど、何よりも今を生きる彼らが幸せに生きて欲しいです。

あのとき出来なかったこと。したかったこと。思いきりやればいい。
そんで現世でまた約束をして、来世でまた再会できるよう夢を見させて下さい^ ^

時を跨ぐ壮大な愛のドラマ。めっちゃ最高でした。

4

主従、転生、禁断の恋…+最高のアフターストーリーと、疑問に思う点も。。

野白ぐり先生の「金銀ささめくひみつは夜」が大好きで、何度も読み返しています。
こちらの新刊も楽しみに待っていました。

今回の新刊は、攻め視点で描かれる転生もの。
前世で主従関係だった二人が、現世では同い年の高校生に。
前世で主人だったレオ(受)は女性と結婚し子をもうけ、”陛下”と呼ばれる存在に…

まず、野白先生の美麗な絵に、ページから目が離せなくなります。
攻め受け共に美しく(&攻めは逞しく)、見ていて心が踊る…

身分や立場から一緒になることが許されなかった二人の前世のエピソードが切なく、胸を打たれます。
攻めの七星の「殿下」呼びも刺さる。

…んですが、なんだろう、期待値がすごく大きかったから。。?
ぐぐっと胸に迫るような切なさとか、ぐあっ(?)となる大きな萌えはなく、割とすんなりサラッと読めてしまい、正直物足りなさも感じました。

なんとなく自分の中で、前世で二人が運命に抗い幸せを掴もうともがいたりすることに期待があったのかな、と。二人が、超えることのできない壁を前にただただ運命に流されてゆく感じが歯痒かったです。

そして、これは自分の読解力の問題かなと思うんですが、転生後の七星が序盤「絶対に会いたくない人がいる」と言っていた意味、その心が最後まで読んでもちょっと疑問で、、

前世での七星の発言に「もしも生まれ変わってまた会えたら 次は俺があなたを幸せにする」というものがあって、それを転生後の二人もきちんと覚えているんですよね。

辛い過去の記憶が鮮明にあるとしても、その思いがあれば「絶対に会いたくない」とはならないんじゃないかな?いやでも、それほど過去の別れ、レオに最後に告げられた言葉が七星にとってトラウマになっていた、ということなんでしょうか。

…などと色々考えてしまい、100%萌えきれなかったという感触はありつつも。

「アフターストーリー」の二人の愛溢れる二人のえちには、グッと心を掴まれました。えち中に前世の記憶が混ざり、切なげに「殿下」呼びする七星に、ときめかずにはいられなかった。。二人の未来、これからに幸あれ・:*+.

7

umeair

わ!コメントありがとうございます。頂いたコメントの解釈を踏まえて、もう一度読み返してみました。
殿下を思う気持ちの強さゆえに、炙り出されてしまう自分の感情の醜さを自覚し、その執着を見せたくなかった…ということなのですね、、切ない。。
七星の心情が理解でき、腑に落ちた気がします。教えてくださりありがとうございます☺︎

きいろぞう

コメント失礼します。個人的な解釈ですけど、、
会いたくなかったという理由は多分、前世からの想いが深すぎてまた同じように執着してしまう、幸せを願いながらも泣いて縋ってくるのをいつまでも望んでしまうような浅ましい自分を見せたくなかったし、またそうなりたくなかったんだと思います。でも会ったらきっと抗えずにまたそうなってしまう、そうなったらまた別れがやってきても、いつまでも思い続けてしまうだろう、そんな孤独な思いに耐えるのをまた味わいたくなかったんだと思います。殿下との「なにがあっても迎えに行く」という約束を忘れて、殿下の本当の想いに気付けないまま自分の独占欲や執着心を醜いと責め続けていたのではないでしょうか。長文失礼しました。

分かってても切なすぎて最高❤︎このロミジュリ感❤︎

タイトルから転生モノだな、って分かって
いろいろ予想や期待でホクホクしながら
読み出したんですけど
さすが、先生の身分差モノは秀逸❤︎

金銀〜もハマったんですけど、
これもまた素敵なロミジュリBLでしたw

このお話では、前世の記憶が2人共はっきりしてるんですよね
前世では主従関係にあった2人で、
国の王子だった受と、その王子の護衛部隊の隊長だった攻
王子にとって弱音を見せられる唯一の心の拠り所が攻であり、攻にとってもそれは誰にも譲れない場所でもあって
でも周りからは過保護な世話焼きの側近くらいにしか思われておらず
実際のところも、それ以上をお互い口にすることもなく前世を終えているのですが
ホントこういった時代ならではのプラトニックは尊過ぎてヤバいです。毎回やられちゃう。

さらに今世になった話の中で何度も、この当時の2人の胸の内が明かされるんですが、もうマジで切ないです。
そして、お互いにそれぞれ忘れている記憶もあって、それが生まれ変わってまた出会った2人の関係を揺らします。

想定内という名の王道なストーリーではあるんですけど、
先生の引かれる伏線がまた素敵過ぎて
ときめかずにいられないです。
これは読んでみて欲しいです〜❤︎

また、書き下ろしなのかな?
表記がないので、はっきり分からないんですけど
After storyがめちゃくちゃ湧きました笑
主従モノで絶対やって欲しかったプレイとはこのこと❤︎
雷央くんじゃないけど、違うバージョンで
もっとやって欲しい笑 
ぜひぜひ堪能して下さい❤︎

5

その約束だけを

号泣しました。
作品を全体通して少しずつ溜まった感情が、ブワッと最後に押し寄せてくる感じ。
野白先生の作品って本当に優しくて、切なくて可愛らしくて…この比率が完璧なんです。

前世の記憶を持った高校生の七星は、前世の主(殿下)である雷央と今世で再会する。再会に喜ぶ雷央に対し、再会を望んでいなかった様子の七星だがそれにはある理由があって……。

はあ…いいお話だった。読後の満足感・幸福感がすごい。同時に、思い出してずっと目の端に涙が溜まっている状態です。物語の構成がすごく素敵で、今世と前世がきれいに混ざっていき、2人の前世に何があったのかが分かっていきます。
なんといっても最後に明かされる雷央だけが覚えていた記憶。その破壊力がすごかった…。腑に落ちたというか、それまでの全てのことが、それまでも切なくて温かかったものが、さらに眩しく感じる…。どう考えてもお互いが大好きなのに、手を伸ばせなかった、それでも傍にいたかった、そんな気持ちが胸にグッッッッっと迫りました。野白ぐり先生の、透明感と光溢れる作画ももちろん素晴らしく、主人公2人が言葉で言い表せないくらい、美しいです。特に雷央の笑顔〜〜〜!胸が締め付けられる可愛さです。

高校生の2人が幸せでいっぱいで過ごせますように。。また涙出てきた。。
果たせなかった愛や、主従、溺愛・過保護従者、美人で華奢で凛とした受けが好きな方には絶対オススメしたい一作ですし、普段は前世ものを読まない方にも、切なさ・その後の温かさに涙したい方にも、、というより全人類にオススメしたい一作です!

4

ぐり先生の優しい世界

前世で主従関係だったために叶わなかった想い、記憶をもって高校生として再会した七星と雷央。
なのに七星は会いたくなかったと。
曖昧な記憶に隠された2人の記憶と過去の出来事にドキドキしてました。
七星の重めの溺愛と過保護がめちゃくちゃドストライクすぎて辛いです(大好き)
「約束」それだけ覚えていた雷央
「約束」それだけ忘れていた七星
ラストが最高すぎて泣きました。
描き下ろしがまたエロ可愛いくて悶絶です。

5

前世の叶わなかった恋が切ない

七星×雷央

大切な王族に仕えていた護衛騎士としての

前世記憶を持つ主人公の高校生・七星。

そんな彼が転校してくる雷央と出会って、
その記憶が確信に変わる。

2人の過ごす中、
前世と交差進行で、

前世で地位と立場のせいで結ばれなかった恋・・・


読みながら、次々と蘇る前世の切ない光景に胸が締め付けられる。
前世で押し殺さなければならなかった感情が、
今世の恋心となっているのがしみじみと感じられて、
大切な人と自由に恋愛できる今世で、
前世のじれったさをゆっくりと埋めていくような可愛らしい純愛具合に萌える。
現代の高校の同級生と、
中世風の年の差の主従関係を同時に繊細なタッチで味わえるのも最高。


前世で、
雷央が子供時代から育んだ2人の温かい絆や、
成長とともに芽生えた届かない恋心。
雷央が国のために選んだ悲しい別れや、
心が痛む決別の瞬間・・・
いそれぞれの複雑な心情に涙が止まらない。

特に七星の愛ゆえに雷央への愛護心を抱きつつも、
雷央にふさわしくないと投げやりになるほど
手放さなければならないという葛藤。
雷央のために会いたくないと思うものの、
結局、今世で雷央との恋に抗えないという
どうしようもなく愛しい想いが心臓に突き刺さる。

前世で、雷央が抱いていた七星への小さな恋心を、
国のために無理やり捨てなければならなかった。
今世でやっと七星に再会し、素直に喜ぶ無邪気な姿が可愛すぎる。
一方、その時のイラつく気持ちが今も尾を引き、
七星を悲しませないために自分の感情を抑える姿が切ない。

前世で制約された恋の苦しみが胸に疼き、
高校生でありながら前世の恋の現実感と、
前世の束縛が今世の自由と交錯する感情が丁寧に描かれていて、
読んでいるうちに自然と感情移入し、
何百年にもわたる約束が果たされる様子が感動的で、
何度でも読み返したくなる作品です。

5

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