藻とカレーさんのマイページ

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女性藻とカレーさん

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かわいいアラフォー

アラフォーゆえにいろんなことが億劫になったり疲れていたり…する中、それでもウブな春江をかわいいと思う藤嶋がよかったです。
かっこいいけどかっこつけない、キザなことが自然にできちゃう。これもこの年齢になったからなのかもしれませんね。若い頃はもっとかっこよすぎたり力が入ってたところがあったかもという回想があったし。

春江が恋人がいたことがない+仕事の疲れでネガティブでその視点が続くな〜と思ったのですが、その分ピュアなところがよかったです。
そんな状態で年齢だけ重ねるとひねくれてしまいそうなのにうじうじするだけでピュアなままでいられる。藤嶋はそこが眩しく見えたというところかよかったです。
お付き合いしている現在から始まったので、なれそめだけでなく、現在の仲睦まじい姿ももう少し見てみたかったです。

怖くてゆっくりでおもしろい

幽霊がかわいいのはまだいいですが、怖いのが本気で怖かったです。ホラー苦手なので目を逸らしながら読みました。BLでコメディでここまで怖いとは思わなかったもので。文句ではありません。タイトルで怖いやつですよと教えてくれていますもんね。にしてもあまりに怖くて先生がホラーお好きなのすごく納得しました。

萌1つなのは怖いからではなく、まっすーがあまりに鈍感で柴を好きだと気づくのが遅すぎ〜と焦れてしまったからです。
霊感はあるのに、柴があんなにわかりやすいのに、柴の気持ちだけでなく自分の気持ちにも鈍いのが天然でおもしろいですが。
ストーリーとして丁寧ではあるけど、進展が遅い〜感が勝ってしまいました。すみません。

まっすーが淡々とほぼ無表情だったのに終盤いろんな顔が見られたのがよかったです。
まっすーが柴に触れたいと、ぎゅーとするのが萌えでした。

色情霊が柴、まっすー両方に憑いて2人がくっつく流れがお上手だなと思いました。
同級生の友だち2人のツッコミもさすがてした。

小説家の心の在り処

おもしろかったです。
小説家と担当編集の組み合わせ好きです。
2人の職業と人間性とストーリーがしっかりマッチしていたのがうれしい。

冒頭、流れるようにエロに突入したのは笑いました。
このまま最後までエロエロなだけのBLならやだわ〜と思ったのですが(表紙のイメージ)逆に心の関係性の話になっていったのがとてもいい。

赤瀬川が才能がありプライドが高くわがままで変人なステレオタイプではあるけれど、小説家はこうあってもらいたいというキャラで。
屋敷と和風で完璧だわねと思ったらそれは演出だったのもおもしろい。
才能がある人は周囲の人間や出来事が退屈に感じることがあるだろうなというのはわかる。
赤瀬川が飽き性なのは、すぐ退屈してしまうのもあるし、心の底では真の愛情を求めているもそんなものはそう簡単に手に入らないので興味が続かないからではないかなと思いました。
その点、丸富は違った。
小説の中に自分でも無意識に込められた心に惹かれ知りたいと言う。
丸富が言った赤瀬川は小説を書くのが実は好きというのは、どこにも発露できない心を吐き出せるからで、孤独だからで、丸富は小説からそれを感じ取ったからですよね。
だから丸富は最初は赤瀬川本人より作品と原稿の方が大事だった。そこに赤瀬川の心があったから。
でも赤瀬川本体の心はどうなっているのか…知りたいという流れもよくて。
赤瀬川が失ったと思っているものを丸富が一緒に見つけるのがとてもしっくりきました。

丸富を担当から外した後、赤瀬川が和服ではなかったのはもう小説家でいる必要はないからという気持ちの表れですよね。
そして、コスプレしていない素の赤瀬川でいる時に赤瀬川の心を一緒に取り戻した。よく出来ているわぁと思いました。すばらしい。

赤瀬川のモノローグ
─キミはいつも 当たり前な顔をして 当たり前なことを言う
─俺が見失ってしまうくらい 当たり前の
がとても好きです。
当たり前に思っていることって実はその意味とか、どうしてそうなっているかが大事なことが多くて、それを忘れがちで。有り難し、ありがたい…んですよね。
それが赤瀬川にとっては小説を書くことだった。
それを丸富が気づかせてくれた。
丸富の人間性、キャラデザが活きている。

恋人かどうかのやりとりが微笑ましくて萌えでした。

編集長、キャバ嬢ちゃんもナイスキャラで好き。
あと、時々おちょぼ口がかわいいのは日乃先生ならではかな〜と感じております。

タイトル通りなんだけど

タイトルの不機嫌は犬飼のことだと思ったのですが、読んでいくうちに新妻のことでもあるのかなと。
最初は2人とも好きなタイプのキャラだしケンカップル好きだし…と見ていたんですが、笑いも萌えもない殺伐としたケンカが続き。
いいキャラだったはずの新妻のイライラ心の声が多くて長い。
当て馬への嫉妬からの自覚、いきなりのちゅー…既視感たっぷり。
やっと告白したかと思ったら即ホテルで思わず「えーっ!?」と声が出てしまいました。

その後、やっとデレや萌えが見られるかと期待するもそうではなく、タイトル回収が続きます。
ここまで引っぱっただけの盛り上がり、デレや萌えあるかと思ったのが甘かったですね。
この2人のいちゃいちゃがもっと見たかったです。見てみたいと思えた2人だけにな〜。
読んでいるこちらが不機嫌になりそうでした。

刑事BLはいい

前作が好きで続編うれしい!となっていたのですが、長らく積んでいました。やっと読みました。おせー

続編らしく2人の仲が深まるお話よかったです。
刑事モノらしく事件としっかり絡められていたのがいい。
新キャラ当て馬出てくるよね〜となりますが、早々に目をつけられてあっさり奴が犯人でしたと。
事件の展開としては薄めでしたが、本作はそちらより津積と佐久間の話がメインなのでこういうバランスなのかなと思いました。

東郷と津積の過去の関係を聞かされ内心穏やかではない佐久間ですが、そこは控えめに闘志を燃やすところが好きです。刑事だしね。津積の相棒たる者それくらいでないとね。などと思いながら応援したくなりました。

公私のけじめをしっかりつける佐久間は事件解決後、津積に話があると言う。
津積はそんな佐久間の考えはお見通し。さすが敏腕刑事。
でも佐久間の考えはわかっても自分の気持ちが恋愛感情かわからない。
それでも佐久間をかわいいと思うし独占したいし、喜ぶ顔も見たい。

佐久間は津積への気持ちが強くなり、仕事でも津積のパートナーでいたいと思う。
津積も佐久間への気持ちがあり、情緒が育って、いい関係を続けていきたいと行動と言葉で表現する。
お互いが相手を思って変わり関係が深まっていくのがとてもよかったです。
佐久間が「好きです」連呼するのがかわいかった。
こんなのいくらアレな都築でも感情がわいてきちゃうよなぁと思えて萌えでした。

タイトルの妙

酔っ払った勢いでキス(BLで何度見たことでしょう)の後、最後までしてしまうんですね。これもありますね。
酔った勢いで進展するのはストーリー上だけでなく、浅桐にとってもよかったことだったと。
浅桐が青柳はどうしたいのかばかりを考えて自分の意志が後回しになっていることがわかるまで時間がかかり。
その間、青柳は浅桐を避け、ネガティブぐるぐるを続ける。
青柳が思い込み激しく暴走気味なのは母親譲りですかね。
余談ですが、私がBL好きなのは2人のやりとりが見たいからで、片方の独りよがりぐるぐるが続くとすみませんが短めにお願いしたいです〜となっちゃいます。恋愛において1人ぐるぐるやじりじりは避けて通れなかったり、それも楽しいのかもですが。

それぞれ自分に向き合い話さなくちゃとなってからのハピエンの流れがよかったです。
青柳兄もいい人だったし。
青柳はそれこそ夢のようにしあわせだろうなと思いました。

浅桐が王子様でも完璧ではなく、巣箱作りをしてしまうので青柳が必要というオチもよかったです。
もちろん愛情あってのことですね。

巣箱から解放されるか

上巻のみの感想です。
青柳が思い込み激しく一人相撲であまり好きなタイプではないのですが、いわゆる普通の人で一生懸命なところはいいなと思います。
青柳の顔がやけにあっさり描かれるコマはちょっと笑ってしまいました。
浅桐は美形なのにあっさりめな顔立ちなので、先生のそういうタッチですね。
浅桐が王子と呼ばれる理由が、容姿だけでなく優雅な天然ぽいところがいいなと思いました。
そんな浅桐にも秘密があり、部屋がゴミ屋敷になった背景がわかってくる。
ゴミ屋敷を青柳と共に掃除して元の部屋に戻していくことにより浅桐の心が過去から解放されていくような過程がよかったです。
酔っ払った勢いでキスする流れ…BLで何度見てきたことでしょう(遠い目)
青柳の
─俺はなんと浅ましいのか
─俺はなんて卑しいのだろう…
うん、自覚あるんやね。ま、人間だものね。
浅桐なら許してくれそうだけどね。
などど思いました。
下巻読んできます。

ラスト3回声が出た

織田の表情が柔らかく笑顔が見られるようになり。殺害容器の真相がわかり、ふむふむやはりそうかと。
しばらくして水谷がセリフではなく素で話していて。
気づいたらBLということを忘れて、この先どうなるの〜と夢中で読んでいました。

ラストの場面で思わず、え〜?!と声が出て
……てことにしたんよな、と思いながら読んだのですが。

その後の美羽の衝撃の事実にまた、えーっ?!と声が出てしまいました。

ラスト、水谷が織田の首を絞めないだろう…と思って飲み込まずにいたので、何度か読み返しました。
その前の2人のセリフがあたかも殺人の再現のようでよく出来ているなと感心。
水谷の言葉と号泣していることからやはり執行したのだろうなと解釈せざるを得ない…なと。
その瞬間、及川が上に詰め寄るも
「わかるよ わかっているんだよ」「及川くん 我々は 無力だ」のセリフが効いているし。
モニターを見る同僚たちの声と表情、船越が必死に言葉を打つさまが緊迫感を増すのが上手いっと感じました。
その後の3ページもめちゃくちゃいい。
このラスト10ページほどが本当にすばらしい。
ここへくるまでのここまで、その後もいいです。

政治、法律、死刑制度、エンタメ消費、脚本家、執行人、愛する人の罪…いろんな立場、視点から描かれているすごい作品でした。

個人的には及川の「上へ行く」「ぶっ潰してやる」がめちゃくちゃかっこよかった。及川の顔も好き。
及川が日本を変える物語を見てみたくなりました。

フィクションならではの設定がおもしろい

柳沢先生作品初読みです。
目力がすごいですね。
設定がフィクションならでは。
地下に町一つ作っちゃうって予算どれだけかかってるんだろうと変なことを考えてしまいました。
そのための契約チャンネル、CMの多さですねきっと。
JUST DO ITというチャンネル名が悪趣味というかふざけているというか。
ま、この独特の死刑執行をエンタメにしている時点で悪趣味だし、これが許される世界ってどんなの?となりますが。
24時間LIVE放送って、本当に死刑執行まで放送するんですかね。

独特の空間と設定での2人のやりとりで、言葉にせずとも心の揺らぎが伝わってくる描き方好きです。

イミテイション(シナノ)ゴールドはおもしろいタイトルだなと思いました。
元ネタ?の歌詞は「声が違う 年が違う」「夢が違う ほくろが違う」「ごめんね 去年の人とまた比べている」等で本作とシンクロしますもんね。

その林檎を上手に剥く織田を見て水谷が微笑む。
水谷の笑顔を見て手元がくるい包丁で手を切ってしまう織田。
ここから物語が動き、よりおもしろくなってきました。

絆創膏を貼ってくれた「渡瀬」に織田が「お前」「誰だ?」と言うのがいいし
織田が屋上で見る夢もいい。
織田がキスをした「渡瀬」が渡瀬と違うと思うところもいい。
絆創膏を貼ってくれた水谷を「とても優しい」と思うのも渡瀬との違いなんだろうな。
「俺は今の渡瀬に殺されたい」は水谷ならいいってことで、愛だなぁと思う。

水谷が知りたがるように織田の殺人の動機が気になります。
下巻楽しみです。

余談ですが、薫の好きな映画「ベルリン・天使の詩」で淀川長治氏がヴィム・ヴェンダース監督はキザと言ってのけて爆笑したのを思い出しました。

次継ありき

計がなぜああいう人になったのか…逆説的に描かれます。
子どもの頃にΩだといじめられ次継だけがかばっってくれた。主に次継に迷惑をかけたくないのでΩとしてのしあわせを第一に考えるようになった。
一般的なΩがしあわせになるイメージ通りに。
これってリアル社会でもよくあることですよね。自分主体ではない。世間から見た一般的なしあわせ像が自分にとってもしあわせなはずと思い込む。

たらればを言ってもしょうがないですが、次継が計から離れていったら計はどうなったんだろうと考えてしまいました。

発情期の計が駅人に襲われる。よくある作品だとここで次継が助けにくると思うんですが、そこは森先生、あっさりそのままレイプされ容赦なく番にされてしまう。

計が望まない番にされても、それをも乗り越え愛を貫く次継。いい男です。βでも関係なかった。
計が求めていたロマンティックはすぐそこにありました。

駅人はクズだけど、ああいう考え方を堂々とのたまえてしまう環境、社会なんだと思いました。
あれが許される社会がどうなんだって話ですね。現実社会でもそうか。
駅人はある意味、合理的な考え方だと思うので、あのままの人生を突き進むのか、本物の愛を見つけて価値観が変わるのか、バックボーンの会社が傾いて個人としての能力が問われるとか、彼の将来がちょっと気になりました。