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女性kaya。さん

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前日譚

コミコミスタジオ限定の有償特典の20ページ小冊子。
(カラー表紙・裏表紙+モノクロ漫画16P)

内容は二人がまだ高校時代の前日譚となっています。

これといった将来の夢もなく、進路に迷っていた仁は
速人が東京の大学への進学を目指していることをしってしまい…。

速人が東京へ行ってしまうと知ると彼女との会話も上の空で、
速人ととのことばかりが脳内を埋め尽くしてしまう仁。

まだこの頃は仁への叶わぬ恋心を秘めている時期なので、
そのせいで彼女にフラれた仁の話を聞いて励ましてやり、
仁に触れられただけでドギマギしている速人が切ない…!

そんな速人の胸中も知らずに相変わらず鈍感MAXな仁ですが、
速人と一緒にいられなくなってしまうことにモヤモヤしております。

ああ…「親友…だから?」と一人呟く仁に早く気付かせてやりたい!
それは恋だよ、と。

最後は「俺も速人と同じ大学行く!」と進学を決め、
現在のストーリーへと繋がってゆくのでした。

明かされる過去

謎めいていたアルトの出生の秘密が遂に明かされた前巻。

黒海と対峙するエルヴァとの関係がどうなってしまうのか…?と
と気になっていたのですが、それどころではありませんでした…!

覡としてのエルヴァの先輩であり、唯一無二の親友だったミカイル。
けれど、黒海に身体を蝕まれ死んだはずの彼は蘇り、
島民たちを襲い始めたことでエルヴァは討伐を命じられてしまいます。

黒海と化してしまったかつての友を倒さなければならない苦しみと
もう二度と会えないと思っていた友と再会できた喜びの狭間で
葛藤するエルヴァ。

そんな親友との悲しい再会に加え、今巻では歴代の覡たちの残酷な記憶、
エルヴァの不幸な幼少期が明かされるなど、全体的に重苦しさが漂いました。
特にエルヴァがまだ領主の家に住んでいた子供時代は想像以上にヘビー。
まだ何も知らない子供が大人たちの私利私欲で傷つけられる様が辛かった…。
そんなこともあり、この5巻は評価が分かれそうだなぁと思っていたら
案の定賛否両論でした。

アルトとの関係においても自らの衝撃的な生い立ちを知ってしまい
エルヴァとのイチャ甘どころではないアルトと、親友が生き返ったと
思ったら殺戮の天使と化してしまってそれどころではないエルヴァと
いうことでラブは控えめです。
あんなにイチャ甘だった二人がもはや遠いよ…。

アルトの正体からもここからはさらにしんどい展開が予想され、
当分はイチャイチャはお預けかな、とちょっぴり寂しさも。

散りばめられていた謎も少しずつ明らかになってきて、
物語もいよいよクライマックスに向かい始めたところでしょうか?

この5巻でのラストではアルトがミカイルに捕まってしまい…。
やはりミカイルは倒されちゃうのかな?
ミカイル、そして、エルヴァにとっても救いのある結末であって欲しい!
そして、本筋であるアルトとエルヴァの物語も進展をお待ちしています♪

素直になれない二人

大学進学をきっかけに一人暮らしを始めると、
幼馴染みで片想い相手だった純平と再会した歩。

過去に何かあったのか幼馴染というには随分険悪だったのに、
アナニー現場を目撃されたことをきっかけにセフレになってしまい…。

歩に対して意地悪ばかりの純平ですが、
同時に執着もダダ漏れすぎて実は好きなんだなぁと丸わかりでした。

どうしてここまで拗れてしまったかについては
後半で純平の口から語られるものの…
その理由がふと懐かしく感じたのは小学生の頃に好きな子相手に
素直になることができず、いじめてしまう男子を彷彿とさせられちゃいました。

歩への想いを断ち切るためとは言え、歩自身に辛く当たったり、
女遊びに走ったり、なんとも不器用すぎる男・純平でした。

両想いになってからは甘々なのですが…
その前があまりにも自分勝手で結末までに好感度を取り戻しきれなかった。
ツンデレ攻めがお好きな読者にはハマるのかな?

ハッピーハッピーエンド

上巻からひきつづき。

酔った勢いで遂に一線を越えてしまった浅桐と青柳。

やっとくっついた~!と思いきや、
なんだか雲行きが怪しくなってきたぞ・・・?

これまで片想いばかりでまともに誰かに想われたことのない青柳は
あらぬ誤解から退職とお見合いを決め、
一方で優しすぎる性格とヘタレ根性が災いして臆病になってしまう浅桐。

あんなにいい雰囲気だったのに!!と
声にならない叫びをあげたところで突然、青桐兄の急襲。

弟とは似ても似つかないテキトー自由人な兄でしたが、
そこは兄、ナイスフォローで見事二人のキューピッド役を務めてくれました。

拗れに拗れてしまった二人の想いを代弁してくれ、
ようやく二人は両想いに。

青柳と浅桐、それぞれに過去に傷を抱えてきたけれど、
こうして結ばれてようやく報われた思いでした。

切なさもあるけれど、優しくて可愛らしくて、
読み終えた後は心がほっかほかになっておりました。
ハッピーエンドを通り越して、ハッピーハッピーエンドでした♪

くすっと笑えてかわいい、シンデレラストーリー

なんてかわいらしくて、幸せなお話!

職場の上司の浅桐に片想いしている青柳。
セフレはいるものの過去の恋愛はとにかく悲惨で、
浅桐への恋も叶うはずなんてないと諦めていたのに…?

ノンケの“王子”相手にどうやったら青柳の恋が成就するの?
あまりにご都合主義なのもなんだか冷めちゃうな…と思っていたのですが、
とても自然に縮まってゆく二人の距離感がなんとも心地いいのです。

不幸にも好きな相手にゲイバレしてしまった青柳は不憫でしたが、
そんな彼に対して自らの“秘密”も打ち明けてくれた浅桐。
自分の部屋が“汚部屋”なんてなかなか言いづらいだろうに…。
見た目のみならず、中身まで優しくてかっこいい…!

そうして、浅桐の部屋を掃除するべく通い妻よろしく、
週末になると浅桐の自宅を訪れるようになる青柳。

親しくはなってもすぐに恋愛対象という流れにならないのが
また適度にじれったくてよかったです。

なんとなく青柳からの好意を意識し始めた浅桐。
上巻のラストは遂に青柳が我慢できずに酔った浅桐にキス!というところで次巻へ。

両片想いが沁みわたる

リーマン、同僚、両片想い、すれ違い。
素材はよく見かけるそれで目新しさはないはずなのに、
二人の心理描写が、ストーリー展開が、焦らし具合が、
どれもこれもが絶妙すぎて!!!
一読み惚れ不可避でした。


営業部のエースの神田は同僚でゲイの上野に
“友達以上”の想いを募らせています。

けれど、この神田、ノンケなんです。
にもかかわらず、上野から一線を引かれてもぐいぐい迫ってゆく神田。

ゲイとノンケの組み合わせってどちらかというと、
ゲイから積極的にアプローチしてノンケを落とすパターンが多いような
気がするのですが、本作はその逆バージョンでなんだか新鮮に感じました。

一方の上野、彼もまた神田を友達以上に想っているのですが、
過去の恋愛のトラウマからノンケ相手の恋愛に臆病になり、
「お前はタイプじゃない」と予防線を張ってしまいます。

その言動から神田への激重愛がうかがい知れるものの、
神田からの露骨なアプローチにも見て見ぬふり。
はっきりと気持ちを伝えられても応えることもできず。
とことんヘタレなんです。

神田を好きで好きで好きで、
だけど、同時にその気持ちを信じることが怖くて踏み出せなくて、
そんな上野の葛藤を「じれったい」の一言で片づけることもできず、
上野の心が決まるのをただただ静観してページをめくり続けました。

結局、神田に去られそうになって初めて素直になれた上野ですが、
「ずっと…好きでいて。頼むから」と弱弱しく気持ちを伝えるさまが
なんとも情けなくて、愛おしさに溢れておりました。

決して可愛い系でもなく、むしろ普段はクールな上野が
最後の最後に神田にだけ見せたヘタレ顔に不覚にもキュンときてしまうのでした♡

個人的にツボだったのが上野と神田のキスシーン。
初めてのキスのときにはまだ気持ちが通じ合っていなかった二人。
だけど、上野が両手で神田をぎゅっと抱きしめての深い深いキス。
口では言わずともこの描写だけで上野が神田をどれだけ想っているかが
ひしひしと伝わってくるんです。
もし、名シーンを1つと言われればたくさんあるのだけれど、
それでもこのシーンを選ばずにはいられないのだろうな…。

死神に花束 コミック

柳瀬せの 

「死」とは

軍人のジェイドは捕虜として捕まったものの、
捨てら「死神の使い」と疎まれる部族の青年・レネイに拾われます。

はじめは彼らの価値観に疑問を抱いていたジェイドですが、
一緒に暮らすうちに絆されてゆき…。

軍人、死を喜ぶ部族たち…と
死を隣り合わせに生きる人々の物語なので、
重みもあるけれど重苦しいというほどではなく、
どちらかというとあっさりと読み終えてしまった、という印象でした。

ジェイドとレネイが惹かれあう過程もあっという間で
1冊完結という都合上仕方ないのかもしれないけれど、
もう少しじっくりと読ませてほしかったという惜しさが残りました。

これぞ完全無欠のハッピーエンド

読み始めた頃とこの3巻まで長かった…。
けれど、いざ完結してしまえば短かったような気もしないでもない。

互いに想い合いながらも身体を重ねるのは互い以外の誰か。
そんな純愛とは程遠く、不純に始まった二人の物語も
最高の純愛に辿り着き、終えてしまいました。

αとβではどんなに愛し合っていても、決して番にはなれないという悲哀。
加えて両者の家柄などさらに二人を隔てる壁は高く…
けれど、だからこそハッピーエンドをいざ目の前にしての感動は一入でした。

倫理観の欠片もないように見えていた凌介が瀬乃のために
まさかここまでやってのけるとは…。

自分勝手に見えてその全てが瀬乃のため。
当初は優しさなんて持ち合わせていないかに見えていた凌介ですが、
瀬乃が笑顔でいられるように、と必死に立ち回るその重く深い愛情に
ぐっとくるものがありました。

そして、最初は可愛さの欠片もなかった瀬乃もこの最終巻においては
すっかりヒロインが板につき、凌介を想い、想われる姿は
愛おしさに溢れておりました♡

無事ハッピーエンドを迎えた二人ではありますが、
その後の二人ももう少し見てみたかったなという願望も。
いつか番外編でもいいのでアフターエピソードが読みたいな。

静やかなる純愛

Ωのカフェ店員の望月はある日、暴漢に襲われたところを
常連客の北川に助けられ、以来彼に想いを寄せるように。

北川もまた望月を意識していたようで、
二人は次第に親密になってゆきますが、彼には秘密があり…。

“オメガバース”と“前世”という二重のロマンチックが詰めこまれた本作。
当然、望月と北川も運命の番なのだろうと思いかけてしまいますが、
その完璧な外見とは裏腹に北川はαではありませんでした。

けれど、その一方で北川の頭の中には前世の記憶が根強く残っており、
それによって前世での想い人だった望月に強く引き寄せられたのでした。

設定自体はとてもロマンチックではあるものの、
北川のように前世を覚えていない望月にとっては
北川の目に映っているのは自分自身ではなく、
自分を通して“前世の恋人”を見られているという葛藤があり、
切なくもありました。

パッと見はαな上にその中身までも紳士な北川ですが、
あまりにも完璧すぎて読み始めは実は本性を隠してる?なんて
疑ったりしてしまって…ごめんなさいでした。
望月を大切にするその姿もβながらスパダリ然としていて、
正真正銘の男前でした!

そんな北側に守られ愛でられまくりな望月はというと、
美人で儚げな外見でありながら、自分の意志をもって決断することのできる
強きΩでした。
「待っていてほしい」という北川に逆に「一緒に連れていって」と
自ら追いかけるシーンはぐっとくるものが。

オメガバというと過激やエロが前面に出がちではありますが、
本作については作中に流れる静かな空気感や時代を越えて実る純愛など、
王道から少し外れつつもじわじわと沁みいるような作風が
好ましく感じられました。

Ωとβの恋、前世での悲恋という切な要素もありながらも、
二人の間に流れる空気は激しさよりも穏やかで、
あたたかさが感じられる1冊でした。

まっしぐらに片想い

子供の頃から小説家の白に片想いしてきた一陽。
そんな一途な想いは成長をしても変わることなく…。

ありがちな王道設定ではあるけれど、
白が一陽に少しずつ絆され、気持ちが変わってゆく過程が
とても丁寧に描かれていてよかったです。

両想いになってもこれまでとそう態度は変わらないけれど、
地味にデレる白にキュンとしました♪

長い長い片想いが実るエンディングでは
一陽を盛大に祝ってあげたくなりました。
描き下ろしではその後の二人のあまあまも♪