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「全部あげるから生きて帰って」恋も知らない戦神に注ぐ愛。
ikigami to donor
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
想像以上に、あまあま度が高ーーーーーい!!!(〃∀〃)
鬼道のデレが良いですなぁ……みんなの注目の的になってるし、どこでも吉野を求めまくってる鬼道…からの、……困りながらも何だかんだで身体を許して甘えさせてくれる吉野の図が最高でした^ ^
イキガミの秘密が露わになって、見どころとしては1段階も2段階も上になりました。
自国を守るためとはいえ、国のやってることは鬼畜にもほどがある。
この身体になりたいと望んでイキガミやってるわけじゃないし、家族の愛を与えられずに生きてきた代償は金でどうにかなるもんでもないんだよと言いたい。鬼道の心は壊れ切っていたと思うし、ましてや子どもの頃から国に管理され戦うことを運命として生きさせられてきた背景を思うと非常に辛いものがあります。
吉野との出会いによって、心がだんだんと温もりを取り戻していく鬼道の変化に思わずウルッとなりました。"ありがとう"の言葉をスッとかけることができる変化は、小さいようで結構デカい変化だと思います。
吉野を起点として、これまで失われてきた感情を取り戻していく過程がすごく良かったです。
シリアスでありながらもコミカル楽しい要素もありで、緩急バランスに優れたストーリーが神。難しく複雑な設定を作者さん独自の世界観で展開していくハラハラドキドキの物語に酔いしれました。
イイ感じのカップル候補生たちの初々しい恋愛模様も楽しめましたし、楽しい読後感に大満足です!
2人で共に生きる未来に一点の曇りなし。幸せな未来を歩んでいって欲しいです。
ストーリーが素晴らしく、心を激しく揺さぶられた素敵な作品でした。
これまでイキガミとして、国を守るための訓練だけに時間を捧げてきた鬼道。
ドナーの吉野と出会い、そもそも愛するということを知らなかった鬼道が、
人を愛すること、守るということを知る。
生き急いでるように見えた鬼道は、愛する人ができてから、
失うことの恐怖が芽生えてしまうのは当然で、ドナーの犠牲の上に
成り立つ関係が切なかった。
10年後の自分について、鬼道との未来を描いた場面では
涙腺崩壊でした。
「おかえり」「ただいま」
普通の人には当たり前のことが、実は奇跡の積み重ね。
仲間を見捨てることなく、最後まで援護してからイキガミを
やめた鬼道の生き様がカッコ良過ぎて。
2人の未来の光を感じることができて、嬉しかったです。
柴田さん、グッジョブすぎて、大好きになりました。
文句なしの神作品でした。
一巻から更に二人の仲は進んで、鬼道は付き合っていることを隠さないくらいに吉野にべったりになっていました。吉野は鬼道が可愛くて仕方ない感じだし、鬼道は今まで感じた事の無い愛情、それも家族的な感情まで吉野に感じているのが微笑ましくて見ていて温かな二人でした。吉野の写真を部屋に飾ってしまう鬼道。どういう気持ちで飾っているのか無自覚な鬼道が可愛い。鬼道にとってはとっても吉野が大切で、更には他の人にも感謝の気持ちを表す事が出来るようになったり。鬼道の心の成長が読んでいて嬉しくなります。しかし、二人は常に命の危機に晒されているという。
そういう、二人の将来的な事が読んでいて不安になりました。
お話の中でも、吉野が学校で出した宿題を鬼道にも与えるんです「10年後の自分への手紙」この手紙は吉野も自分で書くのですが、吉野は鬼道と二人で生きている未来をとても幸せな気持ちで綴っているんですよね。こんな未来が本当に来たら良いな。って気持ちで。でも、あまりにも幸せな未来すぎて読んでいて泣いてしまいました。でも、吉野は優しいからやはりこういう手紙になったんだろうなぁと。分かるけど、読んでいて切なかったです。
それとは対称的に鬼道の手紙は白紙。鬼道の心の中にはまだ自分の幸せを考える様な心は生まれていないんだなって。こんなに吉野とラブラブなのに、イキガミの業の深さを思い知りました。
中盤からイキガミの今後を左右する重要な事実が明かされて、二人はある決断を迫られるんですが、同時に敵国からの一斉攻撃が始まり…
大規模な戦闘の後鬼道と吉野はどうなったのか?戦闘兵器としてのイキガミにどのような未来がやってきたのかは伏せておきますが、とても感情が揺さぶられるクライマックスでした。無感情に仲間を助ける鬼道が見ていて涙涙でした。
人の感情が乏しい鬼道が心優しい吉野を好きになってどんどんワンコになっていく様子があの手この手で描かれていて、萌の感情が溢れました。
すごい話だった!壮大な映画みたい。「ヒーロー」がどれだけの犠牲を払って闘っているのか…小さい頃から訓練されてイキガミとして生きる鬼道の孤独なこと…吉野に出会って変化する鬼道の心情に心が震えました。下巻は特に涙なしには読めなかったわ
(上巻のレビューからの続き)
下巻冒頭から吉野に懐きまくって可愛い鬼道だけど……自分のその感情の正体さえも知らない。自分が誰かを好きだとか、誰かが自分を好きだとか、想像もつかない。生まれて初めて、まっさらな心で恋をした少年そのものな顔がほんとに可愛いです。
可愛くて、可哀想で、可愛い鬼道。目つきが悪くて下睫毛が長いデフォルメ顔も好きです。鬼道の言葉を「オレ バナナ スキ」に変換しちゃう吉野も的確すぎて笑いました。
吉野は鬼道をよく理解してるし、職業柄こどもの扱いにも慣れてるから、鬼道が未来を描けないことも当然想定内だったと思う。それでも敢えて、能天気すぎるぐらいの幸福な未来を自分は描いてみせる。鬼道の前でどこまでも「普通」の人間で居続ける吉野。「普通」もここまできたら偉大です。
吉野の愛に包まれて、イキガミを辞められる?という希望も見えてきて……でもそこでハッピーエンドにさせてはくれないんですね。さらに抉ってきます。容赦ない。
極限状況で二択を迫られて、鬼道といたい、他のものはどうだっていい、と願った吉野。ドナーとしても、教師としても、いつも人に尽くしてきた吉野が、ここに来て自分のエゴをとった。
孤独に傲慢に生きてきた鬼道は、吉野に出逢って人間らしくなってきて、愛を知った。そしてここに来て、他人の心もわかるようになってしまった。仲間たちにも愛し愛される人がいて、お互いを失いたくないのだと。
何というジレンマ。でも鬼道はそれを「灯がともった」というのね……。尊さにただ泣くしかないです。
どちらが正しいか、なんて答えはないし。
世の中の不条理も簡単には解決しないし。
ただ、柴田の投じた一石が変化をもたらして、鬼道と吉野は一緒に「明日」を迎えられるという小さな幸せを得るラスト。1年後、数年後はわからなくても、ただ1日1日を積み重ねていく。
もう、BLもファンタジーも超越した、壮大にして根源的な愛の話でした。何度読んでも全編泣きます。
でも、BLとしてもちゃんと好きな作品です。
可愛い可愛い鬼道が、恋をして成長して幸せになっていくのを見守れて、ほんとうに良かった。
闘う意味、守るべきもの、ひいては自分の中に芽生え生まれているハズの感情にすら執着も意味も見出せずにいたイキガミの鬼道
鬼道が唯一執着をみせるのはドナーの吉野という存在のみ
鬼道は「自分がイキガミで吉野がドナーだから」一緒に居る、居れると思っている
吉野はちゃんと「好きで愛情を持っているから」一緒に居る
2人のズレが生じてしまうに至った鬼道の過去と今の世の中のイキガミ自体の存在意義への考えが切なく悔しく、苦しい
変えられぬ過去、思い描けない未来、、、
そんな先の見えない重い空気の中に突如差し込む柴田という光の存在
皮肉なことに目を失い光を失った柴田が彼らや「イキガミとドナー」の光となるのです
皮肉だけれど不条理ではない
柴田の行動を「自分達の為に…」と思う吉野と鬼道だけれど柴田にとっては自分の過去への贖罪と無力だった横暴な世界への復讐だと言う
何と情の深い人なんでしょう
静かに柴田の想いに胸が震えれしまって仕方ない。゚(゚´Д`゚)゚。
誰かが誰かを想う先に生まれる未来は希望の光を信じられる
自分の事しか考えられない、自分も含めて誰の事も思えない先に在る明日には色を感じない
鬼道の世界に差した吉野という光
鬼道と吉野、イキガミとドナーの世界に光を届けた柴田の想い
満点の星の光の元「明日を想う」2人が眩しくSFらしいロマンティックさにムネアツなクライマックスでした
読むまでもっと切なくて胸が苦しくなって読み返すのも辛い、、、ってなる感じかと実は思っていましたが(←勝手な先入観です…何でそんな風に思ったのか???謎過ぎる…自分。。。)読後はとても穏やかで胸がじんわ~りするお話しでした
ほんと、読まず嫌いしないで良かったです
鬼道が吉野以外の為にも自分を活かしている姿は立派な番犬感満載でとっても微笑ましくなりました(ღ˘͈︶˘͈ღ)
あの小さきリーダーは鬼に金棒ですね♪
自分事なのですが順調に自身のファンタジー慣れをひしひしと感じていて嬉しい…!
さて、、、次は気になったきっかけの続編シリーズを読んでみたいと思います♪
楽しみです‼
手元に「イキガミとドナー 二人のイキガミ」上下はあるのですがまだ未読です。
早く読みたい。
でもオリジナルのこちらについて言っておきたいことがあって書いています。
この評価はずいぶん前につけたものです。
神評価でも良かったのに。
二人のイキガミを読み終えた後こちらを再読して評価するのなら間違いなく、神評価にしてるはずですね。
確信している。
イキガミとドナーは間違いなく文系が描いたSFなんですよね。
山中ヒコ先生が文系だと決めつけているわけでは決してないです。
が、絵柄もそうですしこんなお話、文系脳にしか描けません、とまるっきり文系の私が申しております。
カズオ・イシグロ氏の「わたしを離さないで」を読んだ時もそう思いました。
科学をわからない私でさえもこりゃないだろ、ツッコミどころ満載なんだけどー
と言いながら読んでいたものです。
でもでも、イシグロ氏のSF小説(いや彼のはSFなんかじゃないよという論評は置いといて)も、山中ヒコ先生のSFコミックスも私の心を打ちました。
胸のあたりが痛くなります。
こちらは鬼道と吉野のハッピーエンドで気持ちも穏やかになりますが、「二人のイキガミ」上は違うであろう事があらすじでも分かってしまいなかなか読めないのが現状です。
話が逸れましたが言いたかったのは文系理系とかどうでもよくて、イキガミドナーは名作です、なんです!
鬼道と吉野のお話の下巻です。
吉野からの愛情のおかげで鬼道が段々と変わっていることが尊いなと感じます。
しかし、鬼道が未来を想像できないところが切なく、吉野の描いている未来が訪れることはないと鬼道が諦めているのが寂しかったです。
死んだと思っていた吉野が生きていて、イキガミの人権が得られてのハッピーエンドは唐突で説明不足な感じが否めません。
イキガミはナイフでも傷つけられないはずだけど、イキガミが持っているナイフなら傷つけられるんだ?というのは疑問に思いました。
また、戦闘シーンの動きが分かりにくく今は何してるところなの?となってしまい、あまりハマれませんでした。
世界観は好きなので、滝と柴田の続編もそのうち読めたらいいなと思います。
初っ端からやっててビビりました笑 少なめ表記でしたが、エロシーンは少なくても、エロシーンの密度みたいなのがあった笑
ストーリー、やはりイキガミを辞めることがハピエンへの道だな〜と思いつつも、ずっとそれだけやってきたから、簡単には辞める決意ができない鬼道。
最後にするつもりだった任務で吉野が危ない目に遭うんですが、そこで無理しちゃうんだよね〜。
まあ最終的には2人とも五体満足でイキガミも辞められて良かったです。
イキガミを辞めるとドナーのハチミツみたいな美味しさとかなくならないのかな?とは思いつつもいい匂いするって最後まで言ってるので多分それは大丈夫そう。
なんだか壮大な話だな〜と思いつつ、サブの滝柴田カプが割とすきでした笑
よかった…!!!!!!!!
こんなにハッピーな終わり方になるとは!思わなかった!あったとしても、キドウとヨシノは引退して田舎で幸せに暮らしてるけど、代わりにだれかが、、パターンか、最悪死別だと思っていたから、こんな、まさか柴田さんまでこんなハッピーな展開になろうとは…!!!!
キドウがイキガミとして最期の戦闘に向かうシーンは「あ、これしぬ…」感がヤバくて、、正直このまま読み進めるべきか悩みました、が!良かった〜!
キドウの家族のこととか、煮え切らないところも一部ありますが、まあ、二人が幸せならいいかなあ。平和、軍縮…こんな時だからこそ余計に響きます。
ただBLである必要性については?です。NLとか友情モノにして、もっとたくさんの人に読んでもらっても良かったのでは?と思います。
出会った当初のふたりの関係が無機質で事務的だったというのが嘘のように距離が近付き、お互いを想い合う様子がとても微笑ましくて。
心を開くことはとても大事なことで、そしてその胸のうちを受け止めてくれる相手が居ることはとても尊いものなのだな、としみじみ思いました。
でも"好きだから一緒に居る"ということが出来ないのが切ないところ。
イキガミとドナーという関係がふたりを繋いだけれど
ふたりを遠ざけるものにもなってしまうのが本当に苦しかった。
イキガミをやめる話が出た後、かなりハラハラする展開になり
悲しい結末にならないよう祈りながら読み進めましたが
心配が晴れていくようなラストで安心しました。
未来を描くことができる場所に立つのは当たり前ではないのですね。
そんな"普通で当たり前の日常"がふたりに訪れたこと、そして彼らの幸せそうな笑顔を見ることが出来て本当に良かったです。
苦しくて胸がギュッとする場面はたくさんありましたが、それ以上の感動があったなと感じました。
素敵な作品に出会えて良かったです。
イキガミのドナーとなった事に戸惑いながら、鬼道の寂しさを汲み取って、大きな愛で受け止める吉野。
上巻では、悩みながら歩み寄る感じだったけど、下巻では、包み込む様な愛。吉野が学校の先生ってのもあって、情緒の育ってない鬼道を優しく受け止めてくれるんだわ。
いろんな言葉、行動で自分は理解者だし好きだよって伝えていく。
公共の場、食堂で他人からの吉野への視線を感じる!ってガルルル(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾ってなったり(異常にくっついてるから見られてるだけ)、いい匂い〜って、クンクンしてべったりくっついてて、ただのイキガミとドナーの関係だからって理由の訳ないでしょうに!
『それは、好きだからだよ』って吉野に言われて、ハッってなるのカワイイかよ。
イキガミ辞めて2人で暮らす選択肢を与えられて
葛藤する鬼道と、出来ればそうしたいけど鬼道の意思に任せようとする吉野。
どこまでも、先生的保護者的だぁー。
鬼道のドナーが吉野でよかったよ。
この先の話は詳しく書きませんが、危険が無くなった訳ではないけど穏やかに日常を暮らせる様になってよかった。
空から吉野の元に帰ってくる鬼道がカッコいい!
あのシーン好き。
ボーナストラックとして掲載されていた滝と柴田さんのお話ももっと読みたい。
ここまでは、よかった感想
残念に思った点は、エロが圧倒的に不足している点です。
下巻は、初っ端から濡れ場でしたが、変化に乏しく躍動感がない。エロシーンになった途端絵が稚拙な感じします。2人が重なってるところのデッサンがおかしい感じがします。
[イキガミとドナーの2人はお互いの唾液等が美味しい、いい匂い同士なので抗えない]と巻末に書かれています。
そんなBL的に美味しい設定があるのに、エロがサラッと流れていくのが勿体無くて仕方が無い。
性器描写が苦手で描きたくないなら、違う手法でエロさを醸し出してほしい。
お話が面白いのでエロいシーンはよりエロく描いてくれたら神作品間違いなしです。
キスをねだったり、食堂で吉野の隣に座る鬼道がかわいい。
独占欲丸出しだし。
でもやっぱりちゅうしているコマはないのであった。涙
(どのコマも口が離れている)
鬼道は俺が好きなんだよ、俺も大好きだよ、と吉野が言ってあげられたのはいいとして、鬼道に「未来の自分への手紙」を書かせるのはある意味残酷だなと思った。
鬼道が自分の生き方をイキガミとして以外考えたことないだろうからいいきっかけになるだろうということなんだろうけど。
現実的に考えると鬼道は苦しむよなと。
吉野はこれ以上ない鬼道とのしあわせな未来を描いて鬼道はうれしくてうれしくて…とよかったけれど。
そう、その未来は叶わない
俺がイキガミだから
となるよね。
イキガミは感染症患者。
特定遺伝子型を持つ。
ふむ。遺伝子が特殊なら重力コントロールできて空も飛べるてことなんですね。
その原理とか動力がピンとこないけどw
(いっそ超能力者だったらまるっと納得なんですけど、それだと別の話になっちゃいますしね)
で、感染症だから治療法があると。
そこで吉野がきれいごと抜きに本音でイキガミをやめてほしい、と言うのはよかった。
鬼道は自分がイキガミでなくなったら吉野はもう一緒にいてくれないのではないかと不安に思うのはわかる。
でも、吉野の言葉を信じてこの任務を終えたらイキガミをやめると言って出動して行ったけど。
こういう展開は波乱になるのは目に見えているわけでw
ずっと書けなかった鬼道の未来の自分への手紙はじーんとした。
鬼道は吉野に愛されることによって思いやりができて変わったんよね。
だけど、吉野があんなに大ゲガしたのに助かってよかった。
鬼道もイキガミをやめられたけど国連のイキガミ部隊のメンバーになったと…そんなおいしいとこどりありですか!?と少々ビックリw
や、うれしいけど。
仕事帰りのスーツ姿の鬼道が飛んできて…ただいま、と吉野の前に降り立つ姿はかっこよすぎです!(萌え〜)
ま、2人の甘い生活が描かれているのでこちらとしては願ったり叶ったりですけれどw
流星群を見に吉野を抱いて空を飛んだ鬼道はイキガミの能力を残していたからできたことですよね。
サービスシーンのように感じました。
そしてラストの吉野の言葉
なあ気づいてるか?
「鬼道 明日は何をしよう?」
あの時 お前が描けなかった未来を
「…一緒に何をしよう」
今2人で生きているって
がいいですね。
イキガミでも宿命に囚われることなくしあわせな暮らしを実現できて本当によかった。
ボーナストラックの柴田と滝はスピンオフ作に続くんですね。
特に柴田はいろいろとドラマがありそうだし、滝に対して満更でもないようなので楽しみです。
柴田はイキガミをモンスターではなくなるようにしてくれた功労者ですしね。
あとがきに
「鬼道と吉野は互いに唾液が美味しい!いい匂い同士なのであまり抵抗ができません」
とイラストまで描いて下さっているのに!
その肝心のちゅうのシーンを1回くらい見せてくれたっていいじゃないですかああぁぁ〜〜!!(わなわな号泣)
とずっと悲しく思っていたことが再熱しましたw
しかし、鬼道がずっと美形で色っぽい。
幼さやかわいらしさも男くささもあり最高ですね。
長くなりましたが、再読して、先生はこの作品で何を描きたかったんだろうと考えますと。
イキガミとドナーという残酷で宿命とも言える存在と関係性だけれど、国とか正義とかそういうことより、自分にとって「守りたいもの」は何か、その守りたいものとの未来をどうつくっていくのか、てことかなと。
ま、戦争や平和、核的なことも表現されたいのかもですが。
その中にあって、個人として何を守りたいのか、どう生きていくのか、を表現されたいのかなと思いました。
最高でした。
「神」以上の評価があったら良いのに、と思うくらい最高でした。
「守る」というのは一方的な行為ではなくて、相互なんですよね。
何に換えても、1人の人間を守りたい。
その想いは、最も強くて大きい愛なんだと教えてもらいました。
あー、言葉が出てこないな。
さっきから打っては消しての繰り返し。
下衆なことを言うと、吉野にべったりくっついて離れないあまあま期の鬼道が最高でした。
武器が通用しない強靭な肉体を持って、戦闘の先陣を切る勇敢さとスピードを誇る鬼道が、子供のように吉野に甘える姿が本当にたまらなくて、ここでさらにわたしの2人への愛が深まったところで、衝撃の事実が。
イキガミは治る、だと…?
そもそもがウイルス感染による遺伝子変異で、それが判明してからと言うもの国が作為的に作ってきたイキガミ。
国防のためなら何をしても構わない、1つの命よりも1億の命。
理解したくはないけれど、戦争があった時代はそれが当たり前だったんですよね…。
そう割り切れる国が強くなって生き残れるわけで…。
「治すか、治さないか」という選択を迫られた鬼道が選んだ道が…。
フラグが立ったかと思いました。
少しずつ心が通い合って、想いが通じ合う過程をしっかりと感じて、あんなにもしあわせな時間を見て、2人のことが大好きになったのに、大好きになった分つらさが何倍にもなって襲ってくるじゃないかと、先を読むのが怖かった。
怖いー、あー、やっぱり…、えー、あああああ、そんな…。
という感情を思いっきり引き出された後に、ただただ満たされる。
そんな経験をさせていただきました。
巧妙なストーリー展開にまんまとやられました。
心を揺さぶられまくって、心臓が痩せたかもしれません(どうせなら体も…)。
絶対何度も読み返す。
だから天袋のBL本棚にはしまいません。
家族に見つかっても困らない。
むしろ読んでほしいくらいの作品に出会えました。
鬼道が吉野から覚えたあの言葉を、心から山中先生に送ります。
「ありがとう」。
上巻では主にイキガミとドナーの関係性や物語の世界観を描かれていて、下巻は鬼道と吉野の心情がより深く描かれていました。
冒頭からイチャイチャする2人。吉野の影響で「ありがとう」が言えるようになったり、傲慢だった鬼道が吉野のおかげで人間味のある男に変わっていました。
普通なら仲良しな2人を見て幸せな気分になるのですが、今作は2人が仲良くしている描写を見ると、これから起こりそうな最悪のシナリオが頭をよぎり純粋に見られませんでした(;_;)
特に揺さぶられたのが吉野が書いた10年後の自分への手紙。吉野の学校で生徒に出した宿題で自分達も書こうと提案します。吉野の手紙には鬼道との幸せな未来が描かれていますが、鬼道がイキガミでいる以上叶うはずのない未来です。鬼道は自分がイキガミでいる以上、吉野と幸せな未来が想像できず手紙を書けませんでした。
この後から物語が急加速。
なぜイキガミが生まれたのか。柴田の過去。敵国の襲来。
仲間を助ければ自分の、吉野の命が危険に晒される。見殺しにすれば2人の幸せな未来が待っている。
鬼道はどんな決断を下すのか。
2人は幸せになれるのか。
ぜひ、たくさんの人に読んで欲しいです!!
間違いなく、10年後にも残る名作です!!
近未来の設定
世界は変化してイキガミという超人が生まれて
武器を無力化するけれど
イキガミ同志で戦うと沢山の傷を負って
薬が効かない治療法もない
唯一効くのは一人しかいないドナーの
体液(血液も)や臓器
二人一緒にしか生きられない
お互いのかけがえのない存在に
おののき震えて
そして、共に生きる道を模索する
10年後の自分は手紙を書く吉野はひたすら暖かく
イキガミとしてしか生きていない鬼道は何も書けない…
山中先生は初読みでした
素晴らしかったです
涙しました
イキガミの素質がずば抜けている、鬼道
しがない教師、吉野
神として称えられあらゆる補償を受けるイキガミ。
イキガミとして赴く人間は「守りたい」モノが個々にあったが、鬼道に関しては何も無い。ただただイキガミとしてだけ命を落としてでも全うするだけの日々だった。それを見ていた柴田は危うい鬼道を他のイキガミ以上に心配していた。
上巻で鬼道のたった一人のドナー吉野と出会い、自分を治癒させる人間としてしか見ていなかった吉野を大切な人として捉えていく変化を上下巻に渡って丁寧に描いており惹き付けられてやまなかった。
吉野のいるセンターを攻撃されて爆破された建物の下敷きになった吉野を見て呆然とする鬼道。
この戦いを終えたらイキガミを止めると宣言して赴いた戦いの途中に起こった……センターに戻ると凄まじい光景だった。血まみれの吉野。読み手にも衝撃なシーンであった。
だが鬼道の治療用に取ってあった吉野自身の血を輸血して一命をとりとめたのには安堵しました。
物語の回収もイキガミ、ドナーに対する扱いや他国との事も平和に向けた纏まりになってました。
吉野によって「愛」を知って、初めて「生きたい」「守りたい」が生まれ、徐々に変化していく鬼道をタップリと堪能して欲しい。
血が通ってないような表情から喜怒哀楽を見せる鬼道がとても印象深い作品でした。
BL云々んなもん関係ねーー!!!!
その一言に尽きる。
BLとしての萌えやら尊さやらそんなレベルの話じゃなかった。
自分じゃない誰かを大切に思う気持ち、誰かの為に自分を犠牲に出来る深い愛。そんなものに胸を打たれまくりました。いや、ほんとに、最後二人が幸せになってくれて良かっ、、、た、、!!
山中先生はさすが「ここ!」ってところでギュンギュン胸を締め付けてくださる。
大事な場面での台詞選びが秀逸で、ガチで何回も泣かされました。えーん。
設定はすごく斬新で、でも説得力もちゃんとある。一歩間違えたらトンデモ設定なんですけど、なんだろ、そこを気にさせないというか、、、山中先生がそこをメインに置いていないからかすんなり世界観に浸ることができました。
でももうちょい深く掘り下げて、全5巻くらいのボリュームで読みたい気もします。
はぁ、、、
すごく温かい気持ちになりました、、、ありがとうございます、、、
鬼道と吉野の仲が甘くなるにつれて、J国とイキガミを取り巻く情勢が一気に不穏な空気になって来ました。
もう嫌な予感に読むのが怖くて、でも先が知りたくてページをめくる手が止まらないんですよ。
吉野が生徒たちに出した課題のテーマがまた良くて、生徒たちはもちろん吉野も改めて自分の置かれている状況を考えるきっかけになるんです。
それを鬼道にも宿題として渡すんですね。これが最後に効いて来るんです。見事としか言えませんでした。
吉野によって人らしい感情を持った鬼道が、仲間とその環境にまで思いやれるまでになるんです。吉野先生流石‼︎って思ってしまいました。
鬼道には自分にも守りたいものと闘う理由が出来るのです。この辺りがタイミングがタイミングだっただけに切なくて、吉野の苦しみが手に取るように分かって辛かったです。
柴田によって明かされたイキガミの秘密と、世界を取り巻く力関係がまさにタイムリーな問題だったので、その辺りもとても面白かったですね。
「好き」という感情を知った鬼道が切なくて可愛くて、2人のその後の生活を読んで吉野のセリフに感動してとても素晴らしい読後感でした。
ボーナストラックの柴田と滝の結末も是非読んで欲しいです。
凄い不穏なんです。苦しくて。胸が張り裂けそう。
ハラハラのし通しで。だいぶ持ってかれました。
人を人とも思わないこの国でイキガミと選ばれ、ただ死闘を繰り返すだけの鬼道たち。
そんな鬼道と少しずつ心を通わせて行く吉野。
吉野が中学校の教師という仕事をしていて。未来ある子供たちと常に触れている、という事が。
鬼道の心を救う一助になっていたのは大きかったと思うのです。
子供達には未来がある。吉野も、照れ臭いけど、鬼道との未来を語って見せる。
けれど、イキガミとして生きるしか術の無い鬼道にとって。それは描けない未来。
これまでも。イキガミに身体を提供する為だけに生きる事に精神を病んで、死んで行ったドナーたち。
ドナーが亡くなると、戦闘で傷付いても死ぬしか無いイキガミ。
ドナーが死ねばそれで終わる運命。
え⁈ やっぱり死ネタなの⁈ ねぇ死して別れてしまう運命なの⁈ いやああああ‼︎‼︎
と、ドキハラが止まりません‼︎
以前イキガミのドナーをしていたという柴田さんは、自らも大きな傷を負っている。負っているからこそ、彼等の未来を無理矢理にも切り開いて行こうとするキーマンとなって行く。
この不穏な世界は。イキガミとは。感染症から始まる物語だったのだ。
私たちはここで「あっ‼︎」と驚かされる。コロナ禍で不安に苛まされる私たちの社会を描いているかの様ではないかと。
この恐ろしい感染症は、免疫機能に害を及ぼしている事や。都市伝説的には、化学兵器ではないかと囁かれていることや。某国は交渉の為に既にセットでワクチンを保持しているのではないかという事。
もちろん。コロナに感染してもモンスターにはならないけども。
現実社会では白兵戦こそ身近では無いが、遠い国ではまだまだ戦争は起こっていて。
それは我々の未来に暗い影を落とす。世界には覇権争いは常に起こり、実は終わらない闘いの真っ只中にある。
吉野が死んでしまった、と思ってしまってからの。鬼神にも似た鬼道の無茶な闘いぶりが痛々しくて涙。もぅ。ずっとずっと涙。
感染症は病気なので。ワクチンで治す事も出来る。イキガミ製造をしている病んだ社会を公にして、彼等の人権を守ろうとする社会へと。世の中は少しずつ変わって行く。
鬼道は、イキガミを辞める事が出来たのに。実際には辞めてはいない。というのが、個人的にはとても切ない。組織を抜け、自衛隊の様な組織に入隊したというが。
闘うことしか教育されなかったから。他に生き方を知らないというが。
彼はまだ若いので、普通の人となって生活して欲しかったなぁ、と思うのだ。
物語の世界観の中で、異常なリアルさに寂しさがある。
けれど。流星群を間近で見たいという吉野を抱き抱えて夜空を飛ぶ美しいシーンは。
普通の人では出来ないことなので。このロマンティックなワンシーンの為だけに、イキガミである必要があったのかもしれない。なんて、思うのだ。
私たちはいつも。人智を超える能力に憧れと畏れを抱いている。
読み終えた今。彼等が生きている、という事に嬉しくて、嬉しくて、嬉しくて、涙。
bonus track では、辛い記憶から心を閉ざして来た柴田さんの、心をこじ開ける滝くんの。恋の成就にジワリ。後ろからハグされている柴田さんの、子供っぽい表情にほっこり。
鬼道達を見守って来て、ずっと大人でクールだった柴田さんにこんな表情をさせるなんて‼︎
ワンコ滝くんあっぱれです。
この世界観で最後まで描き切ってくださったことには神評価をつけたいです。設定は本当にしっかりしていたと思います。ただ、細かい点がいくつか気になって、個人的にはどハマりするまではいきませんでした。私はもう少し吉野の掘り下げが欲しいと思ったんですね。鬼道の孤独や感情を描くシーンは多々あったのに比べ、吉野というキャラクターがこういう思考回路に至った背景が私には足りませんでした。
どうしてこんなに懐が深いのだろう、どうしてこんなに鬼道に献身的になれるのだろう。教師だから子供は愛おしい、孤独な心を知れば守ってあげたくなる、確かに十分なきっかけになるとは思うけれど、それで躊躇なく己を犠牲にできるとまで考える人は、けっして多くはないと思うんですね。嫌々付き合っていた時期から、恋人のような甘さで接するようになる時期まで、彼の心情の変化をもっと詳しく知りたかったな、と思います。
あとは、下巻の中盤以降の展開がちょっと詰め込み過ぎにも感じ。滝と柴田の関係、柴田の秘密の暴露と復讐、凄惨な戦闘で露見した他国の事情、からのあっさりしたハピエン。鬼道と吉野には幸せになって欲しかったですからハピエンは嬉しいのですが、そこに辿り着くまでもう少し時間がかかれば余韻も大きかった気がします。ただ、この世界観を読めたことは本当に良かったと思っています。
"人間1年目"な攻め、または受けが、パートナーによって新しい世界・感覚・感情を知っていくお話が好きです。
今作で言うのなら、それは攻めの鬼道にあたりますね。
幼い頃からイキガミとしての能力を持ち、国を守るための訓練をひたすらに受け続けて来た。
戦うことしか知らず、守るものもなく、愛も知らない。
どうしようもなく孤独な彼に、少しずつ新しい世界を教えてくれた、吉野というかけがえのない鬼道のドナー。
吉野に対して、他の者とは違う特別な感情を持っているけれど、情を知らない鬼道にその感情につける名前なんてものは分かるはずもなく。
そのことまできちんと理解していて、少しずつ少しずつ、鬼道が混乱しないよう絶妙な加減でおしみない愛を与え続ける吉野。
部屋で待っている人がいて、おかえりと言ってくれる。
2人で並んで一緒に食事をする。
これだって今までの鬼道の日常にはなかったこと。
鬼道の表情がどんどん柔らかいものになっていく様子も、吉野が鬼道に贈る、日常の中にあふれる愛情の言葉もとても優しいんです。
「おかえり」と「ただいま」
この言葉がすごく優しくてあたたかくて、どうしようもなく好き。
おかえりのシーンと、なるべく怪我をしないで帰ってきてほしいという吉野の言葉を聞いて、鬼道が無傷で帰ってきたシーンの2人の表情、すごくないですか?
山中先生のキャラクターの感情が伝わる表情の描き方の上手さと、読み手が惹き込まれるような余白のあるコマ使いが素晴らしいです。
作中で何度か繰り返される言葉やモノローグでの表現も印象的で、ここぞという時にそれが効いてくるんですよね。
吉野によって鬼道の人間的な感情が育っていく様子が本当に愛おしくて。
吉野からの愛が込められた言葉を浴びていたからこそ、"好き"の感情を鬼道は素直に理解出来たのではないでしょうか。
その感情は、吉野との日々の中でさらに育ち、やがて愛情へと変化していく。
愛を知らなかった人が愛を知る瞬間とは、なんて尊いものがあるのだろう。
"未来"について考えるシーンの回想に登場する、仁王というイキガミと、自殺をしてしまった仁王のドナー。
彼らのようになってしまう未来だってもしかしたらあり得たのかもしれません。
けれど、そうはならなかった。
これが別の人であったのなら、きっと違った結果になっていたと思うんです。
鬼道が吉野という唯一無二の存在と出逢えたからこそなのでしょう。
何のために戦うのか、何を守りたいのか。なぜ失いたくないのか。
大切な人を得て、愛を知ったからこそ気付けた大切なこと。
あの時、胸に灯った何かが鬼道を突き動かしたシーン。
戦場だというのにとても静かに見えて、なんだかすごく印象的でした。
もしかしたらラストは…なんてハラハラしていたのですが、明るいもので良かった。
イキガミはドナーの血液や体液でしか病や傷を治すことが出来ない。涙も体液ですよね?
吉野がこぼした涙で…なのかな、なんて。
吉野はなぜあんなにも優しい人なのだろう。
「また明日」という言葉が好きになる、素敵なお話でした。
2冊でひとつな装丁も、彼らの関係性のようで素敵。
個人的に、上巻がヒリヒリとした世界観で神評価だったのですが、下巻でのイキガミが生まれた理由や治療薬の件が突然な気がして。
とは言え、ここがなかったらお話が変わって来ちゃいますし、もう少し伏線があったらもっともっと良かったのになあなんて思ったり。
萌萌評価と迷いつつ、上下巻通して読んで素晴らしかったので、こちらの評価に。
山中先生ならではの世界観に浸れ、非常に読み応えのある作品でした。
好きです。
ハッピーエンドでよかった!!!!!!!!!!
セックスは最初に2回。あとは無し。
キスはあり。えっちではない。
最後まで本当に心配しながら読んだ…まさかとは思いつつももしかしたらが拭えずにページをめくる手が震えた本は久しぶりでした。
上巻で構築した関係が、かえって鬼道を臆病にしてしまった。
幼い頃から恋焦がれていた自分のドナーにやっと会えて、その人が自分を受け入れて自分を思ってくれて…失うのが怖くなって当たり前…
というよくある感情の波が力技じゃなく丁寧に描写されている。
「ほら!わかるだろ?!こういう展開好きだろ?!」て煽ってくるような作品がたまにある気がするけどそこはさすがヒコ先生だった天才。
レビューに神評価が多すぎて「ほんとか?」「どの辺の層に神刺さりなんだ?」とソワソワしながら読み始めたけど、心理描写と距離感の描き方に大部分を振りつつもプラトニックではない(エッチシーンがある!)いい本でした。
ヒコ先生の作品が好きだった古の腐女子は好きと思います(個人の解釈です)
書き下ろしで滝くんと柴田さんのCPが描かれてたのとってもよかったですね~~!
ここもっと掘り下げて欲しい!柴田さんの過去が気になる!スピンオフ待ってます!
上巻の引き込みそのままに下巻も突っ走ってくれました。
盛大にネタバレレビューですので、知りたくない方は読まないでください。
欲情と愛情の区別も知らない鬼道だったけど、吉野に好きだと言われ、抱きしめられて自分の気持ちが愛情だと知っていく。
だけど、二人の未来を書こうと吉野に渡された原稿用紙に何も書けない、イキガミとして育った鬼道には一年先の未来でさえも描けないでいた。
そこへイキガミとはウイルスの感染症であり、治療が出来るという展開が!
早よ注射して、今すぐイキガミやめて!と吉野に共感したし、イキガミで生きることしか知らなかった鬼道が吉野との未来のために不安ながらも、イキガミをやめたいと言うところで胸がギューっと押し潰されそうでした。
そこからの「この任務が終わってから…」
これアカンやつや、バドエンフラグやんって取り乱しましたね。
奇襲攻撃に遭い、吉野も命の危機に見舞われて…。
最後までヤキモキさせていただきました。
九死にに一生を得た二人…良かった(´༎ຶོρ༎ຶོ`)
映画のようなドラマがあり、切なさあり、希望のある素晴らしいお話でした!
『イキガミとドナー 上』の続編です。
イキガミ 鬼道と高校教師 吉野 優希のお話。
前作では、普通の高校教師として過ごしていた吉野が最強戦闘種のイキガミ 鬼道のドナーであることが判明しました。
初対面から傍若無人な鬼道に呆れる吉野ですが、鬼道が10歳から孤独だったことを知ります。
そして、「守りたいものがなにもない」と言う鬼道を「俺が守りたい」と思うようになりました。
今作は、その続きになります。
部屋に帰ると待っている人がいて、一緒にメシを食う。
出かける時は「いってらっしゃい」
帰って来たら「おかえりなさい」
無事に戻って来てくれたら「ありがとう」
そして、鬼道はずっと待っていた言葉をもらいました…。
「大好きだよ 俺のイキガミ」
吉野のことを大切に想うほど、自分がイキガミであることに苦悩します。
イキガミでいる以上は吉野が望むような未来は描けない。
そして、イキガミをやめることも出来ない。
国を守る重要な任務に就いているイキガミ…でも、彼らに人権はない。
ある日、国立医療センターを訪れた防衛省の柴田さんから鬼道と吉野は呼び出されました。
そして、柴田さんは2人に全世界を揺るがすような衝撃の事実を打ち明けます。
イキガミとして生きてきた鬼道の苦しみと葛藤が痛いほど感じられました。
誰もが好んでイキガミになった訳ではない。
莫大な報酬と保障を得ていても、そこに「未来」はないのです。
唯一無二のドナーである吉野と出会い、鬼道の考えは変化していました。
「守りたいものがなにもない」から「守りたい人がいる」に…。
それは、まさしく「愛」ですよね。
このままイキガミとして生きていくのか?
それともイキガミをやめるのか?
柴田さんの衝撃の告白からはネタバレなしでご覧いただきたい。
とくに、ラストは感動で涙が溢れます。
これぞ山中ヒコ先生の作品だなと思わせてくれますよ。
Hシーンは、相変わらず薄いです。
でも、いいんです(笑)
心も身体も繋がっていることがちゃんとわかりますから!
ちなみに、イキガミとドナーは身体の相性もバッチリです♡
描き下ろし『bonus track』
防衛省の柴田さんとイキガミの滝くんのお話。
本編のその後になります。
うぉぉぉ!もしかして、滝くんと柴田さんのスピンオフがあるのか?!
きっと、誰もが柴田さんの幸せを願っています。
いつかドナーに出会えたら愛してくれるかも知れない。
その儚く淡い期待はやがて現実になり、そして自分もドナーを愛するようになった鬼道。
イキガミでもイキガミでなくても自分を愛してくれる唯一無二の関係。
あの時、鬼道が描けなかった未来…今を2人で生きている。
それはこの先も続いていく。
うぅ、なんて素晴らしいのでしょう(泣)
無償の愛に勝るものなんてないのですね。
未来世界を舞台にした壮大なスケールの中、静かに深く心に浸透するラブストーリー。
ぜひ多くの方に読んでいただきたい作品です。
追記(2020/10/20)
スピンオフが決定したそうです!
山中ヒコ先生 おめでとうございます♡
親の愛も知らないままイキガミとなり 守るものもないまま闘い続けた彼に与えられたドナー ドナーに求められたのはイキガミに「血・肉のすべてを捧げる事」
あらためて知る鬼道の孤独に体を重ねた上巻から一転ラブラブモード全開で始まった下巻
鬼道の為だけに自分が存在するかのように欲しがるものを与え見返りは求めないドナーと 与えられたものから人としての感情を学ぶ鬼道
ドナーを想い書けなかった未来に突きつけられた真実
自分の未来に見えた光に戸惑いながら 無償の愛 闘う理由 生きることの意味をドナーを通し知っていく
対の関係だからこそのこの展開 すごいッ!
あたしの気になってた「人間兵器ができた理由」もきちんと書かれ それ以上に報われないだけの存在だったイキガミに選べる未来を与えてくれた結末つったら もぉッ!
【エンドゲーム】にドはまりして 【500年の営み】がどうにもハマれず迷いながらの購入でしたが 上巻での厳しめ評価から一転 神つけるしかなかったです
ものすごく楽しみにしていた作品。
上下そして電子同時発売うれしいです。
ただ、切ないお話の名手でもある作者さまなので、
テーマしかり、二人の行く末を考えると心配で心配で、
結局ヘタれて買ってから一晩寝かせました。
…が、よ、読んでよかった!!
設定が独特です。
イキガミは戦闘種で、えっ?飛べる??スー○ーマン…?
テイスト大丈夫かと懸念してしまいましたが、
山中ヒコさんの作品だった。
精神的な部分だけではなく、
物理的にも戦闘シーンあり流血ありで、痛く切ないお話です。
印象的なシーンは数多。
枚挙にいとまがなく、とても書ききれません。
是非読んでいただきたいとしか…
その都度、切なさに胸を引き絞られながら
イキガミである鬼道が徐々に心を解いてゆく
(そしてどんどんワンコ化していく)様にものすごく萌えました。
王道展開ではありますが、ドナーであり高校教諭でもある
吉野の描かれ方によって説得力が増したと思います。
彼は精神的に大人で、強く優しく一途です。
鬼道のために吉野が吉野であって本当によかった。
イキガミの中にあってもトップクラスの強さを誇る鬼道ですが、
常に張り詰めており、いつか破綻してしまうのではないかと
ずっとヒヤヒヤしながら読み進めていて、吉野の安定感が拠り所でした。
読み始めて少し絵が変わったかな、と思いましたが、いやいや。
横顔の美しさ。モノローグやセリフの行間を埋めるようなキャラの表情。
文字情報を一切なくして絵だけを追っていても、絶対泣けると思う。
そして、コミックスの見開きサイズに納まっているとは
とても信じられないような、情感にあふれ奥行きのある風景。
作者さまの作品は全て持っていますが、相変わらずです。圧巻の一言。
ああ、読んで良かったと、噛み締めています。
『イキガミとドナー』の下巻。
続きものなので、上巻未読だと理解できません。上巻未読の方は、まずそちらから読まれることをお勧めします。
鬼道と吉野先生は、イキガミとドナーという枠を超えた関係を築きつつある。
というところからスタートします。
ケガをしても、吉野先生のもとに駆け付けることで、身体のダメージはもちろん、精神的にも安らぎを得ていく鬼道。
けれど、それが「愛」だということに、鬼道はなかなか気づかない。
そんな鬼道に、言葉を尽くし、態度で示し、鬼道が自分にとって大切な人なのだと教えるのが吉野先生。「先生」という職業柄もあるのでしょう。けれど、それを上回る優しさと愛情深さが、吉野先生にはあるのです。
そんな吉野先生の愛情に包まれ、鬼道はさらに強いイキガミへと成長していく。
それと相反するように、いや、付随するように、なのかな。「失いたくないもの」をも知っていく。
自分がけがをすることは、=吉野先生の身体の一部を奪うこと。
今まで知らなかった「愛」という感情に、鬼道は少しずつ振り回されていく。
今まで彼は自分の意志というものには無頓着だった。なぜなら、自分の意志は、「イキガミ」には不要だったから。
闘うためのコマ。
愛してくれることの無い家族。
「愛」は、鬼道を弱くするのか、それとも―。
最後の最後まで、鬼道と吉野先生のお互いを想う深い愛情に包まれた作品でした。
自分のすべてをささげても、相手を守りたい。救いたい。無償の愛の素晴らしさが、今作品には描かれています。
ここでいくら言葉を尽くしてレビューを書いても、この感動は伝わらない気がする。
それくらい、深く、素晴らしい作品でした。
ぜひとも手に取って読んでいただきたい。「神」×10でも足りないくらい、萌える作品でした。
あともう一点。
ナイスなイキガミである滝くんと、これまた素晴らしき研究者である柴田さん。
めっちゃ良かった…。
彼らのお話も読んでみたいな。
ここで終わるのが良い作品、だと思いつつ、けれど彼らのスピンオフが出ると飛び上がって喜んでしまいそうなので、山中先生、ぜひともご一考ください!
冒頭、最強殺戮兵器人間であるイキガミが、ワンコ化しててかわいい。
独占欲丸出しで、吉野にひっついててかわいい。
特に鬼道に問われて「ただいまって言うよ」というところが泣ける。
おかえり、ただいまと言い合えること。
それは彼らにとって、奇跡のような瞬間なんだなと思える。
イキガミだと判明して以来、親にほぼ見放され、イキガミ訓練生として孤独に生きるほかなかった鬼道が、吉野に出会って、少しずつ人間らしくなっていくんですね。
まるでロボットが感情を覚えて「す、好き?」みたいなシーン、めっちゃいい。
だけど、明日、戦闘で命を失うかもしれないイキガミ。
吉野が描いた10年後の未来予想図に鬼道は存在したけれど、鬼道は未来を思い描くことができない。
それが、いつ死ぬかもわからないイキガミの残酷な宿命なんですね。
そういえばonBLUE連載で、8話まで読んでたのを思い出しました。
濃厚な死の気配に、この二人に未来はあるのか?最悪バッドエンドなんではなかろうか……とビビってたけど、死ネタエンドではないので安心してお読みください。
守りたいものはなかった鬼道が、吉野と出会って、愛によって変わっていく姿が本当に良かった。
近未来的な舞台とか「イキガミ」「ドナー」という設定が一瞬ややこしいと思うかもしれないけど、「人が人と出会って、愛を知り、変わる」「出会った意味がある二人」という絶対に外してはいけない部分をしっかり描いている、素晴らしい作品だと思います。
イキガミとドナーだから一緒にいられる時もある。
鬼道に抱かれた吉野。
求め、求められるようになった上巻からの続きです。
怪我をしては、吉野を抱く鬼道。
恋を知らない鬼道に、「鬼道は俺が『好き』なんだよ」と、優しく伝える吉野。
気持ちが通じ合い、関係を深めていく二人ですが、鬼道はイキガミである事を悩むように。
そんな時、イキガミの元ドナーである柴田から、イキガミでなくなる方法を示唆されてーー…!?
「ただいま」「おかえり」を言い合える関係になったことが嬉しい!
疲れて帰ってきた鬼道が、吉野の笑顔一つで癒される幸せそうな表情に胸がいっぱいになります。
番犬のような鬼道が可愛くてキュンキュンしました♡
そんな中、吉野が鬼道に出した宿題は、〝未来の自分への手紙〟
鬼道との幸せな未来を思い描く吉野に対し、イキガミである以上、その未来は叶わないと知っている鬼道。
なぜなら、イキガミが生きている限り、ドナーは搾取され続ける存在だから。
二十歳にして明日が、一年後が、未来が見えない鬼道が切なくて切なくて……
そんな二人に一石を投じる柴田。
イキガミは、治療によって『普通の人間』に戻れるというのです。
イキガミじゃなくなれば吉野も離れていくと考える鬼道に、「愛してるから離れない」という吉野のストレートな言葉が染み入ります。
イキガミを辞めて、吉野と生きる決心をした鬼道。
その時、イキガミに出動命令が……と、いう展開。
今すぐ治療してほしい吉野に、鬼道は、これを最後の任務にすると言い出動していきます。
この戦いで命を落とすかもしれない。それでも仲間のために出動する鬼道の気持ちを思うと、ギュっと胸が痛みます。
「お前だけでいいから帰ってきて欲しい」という吉野に対し、『守りたい人』ができて、イキガミが戦う意味を初めて実感した鬼道。
吉野の思いとは逆に、命をかけて仲間の救出に向かいます。
この物語の何が好きかっていうと、イキガミが戦う意味が「正義のため」ではなく、「愛する人」のためである所。
正義と悪は逆転し得る曖昧なものだと思うし、「人を守り・救う行為」こそが覆ることのない絶対的な愛だと思うから。
ラストミッションは、ハラハラドキドキの連続です。
どうなっちゃうの〜!?と、不安で息苦しささえ感じ、鬼道からの手紙には感涙でした。
気持ちをぶつけ合いながら少しずつ前に進む、二人の言動や表情ひとつひとつに心揺さぶられた。
そして、思い描いた未来を生きる二人に、また涙……
多くの方に読んで欲しいと思える壮大で素晴らしい作品でした。
感動のため息が部屋中に溢れてしまいそう。
下巻は描き下ろしもあります。
気になっていた、イキガミの滝と防衛省の柴田。
この二人も始まりそう♡
クールビューティーな柴田の照れ顔の破壊力がヤバイ!
スピンオフ読みたいです!!