現代人が転生して異世界でいい感じに生きていける話×BLという感じで、読んでて楽しいうえにBのL(と子育て)のもりもりセット、すごく楽しい読書時間でした。
転生系ラノベの要素があるわけなのでしょうが、自分がその手のラノベはほぼ読んでないのもあって新鮮味もすごかったです。魔法いいですね!!笑
もう一つよかったのが、力を持っていることで生じる葛藤がリアルだったところです。辛いから人とのかかわりを避けた主人公にも納得というか……。善意と自己満足、代償に悩む主人公が人間らしくて読み入ってしまいました。
国家の崩壊と戦いがあって、中盤ハラハラもしましたが、転生者ならではのチート能力による快進撃で心地よかったです。その分といいますか、恋愛の部分におぼれすぎない感じが良かったですね、逃亡と建国がかかってるのでどんどん想いと信頼だけでっかくなって気持ち伝えるとかイチャイチャするとか後回しな感じで。リアリティが感じられる登場人物の葛藤が見られて楽しかったです。
小中先生のノベル、いくつか読ませてもらってますが毎回ストーリーが入ってきやすくて、その分登場人物の心情に集中できるので楽しいです。
また時間をおいて再読したいと思います!
この本2カップルのストーリーが出てくるのですが(同じ世界の)、二つとも大好きです。
何作か入ってるやつって、大体その中の一本が好きみたいなのが多いので、二つとも私の癖にヒットしてくれて非常にうれしい限りです笑
一本目は身体の関係から始まるゲイ×ゲイのお話です。二人ともリーマン。リーマンモノ、いいですよね。
攻め様・江藤サンと受け様・虻川サンは大学からの先輩後輩で、虻川サンは江藤サンの同期の志田サン(ノンケ)が好きで、江藤サンは先輩のことが前からすんごく好きだったという、三角関係ですねこれ。ひょんなことから、江藤サンが虻川サンに利害の一致を理由にセフレ関係を持ち掛けられて(虻川サンは志田サンに似てる江藤サンに抱かれる、江藤サンは性処理ができる(建前))、しばらく身体の関係が続いていたけども……という。
これさっき二回目読んでて気づいたのですが、最初からめちゃめちゃ江藤サンが虻川サンのこと好きなの滲み出てて健気が切なくてたまりませんでした。身体の関係持ち掛けるの江藤サンだし、虻川サンのことめちゃめちゃ気にかけてるし。。。
暗いところでいつも抱いてたのにミスって電気がついてしまったのをきっかけに、江藤サンめちゃめちゃ身を引くんですよね、つらい、つらいけど良かった!!!!!
最終的には両想いの大団円です。
そしてもう一本、こちらはその志田サンがゲイの料理人、相庭サンに落とされる話です。
これもね~~~~いいんですよ。相庭サン、過去にゲイバレしてトラブってるおかげで自分の性癖をオープンにすることにめちゃめちゃ抵抗があって。
でも結婚して家庭を持ちたい(周りに合わせてうまいこと生きていくために)とか、女の人は愛せないとか、ぐちゃぐちゃ葛藤しているところに志田サンと出会ってしまい!!!好きになってしまい!!!!告白してしまい!!!!!志田サン!!!!応えてくれてありがとう!!!!!!”抱かれること”を覚えていく志田サン、よかったよ……
ボーナストラックでトラブった元同僚とも一応和解して、そちらもよかったです。
二つとも3話構成なのですが、上手にストーリーが作ってあって、一冊で2冊のような満足感です。まあ私の癖に刺さるポイントが多すぎるのもありますが……(リーマン、ゲイの葛藤、身体の関係が先、くそデカ感情、相手が好きだから身を引くムーブ、などなど)
定期的に読み返していきたい作品です!!!
ホスト×警察官の再会モノです。
何度か読んでますがその度にすれ違ってる2人尊い〜〜って悶えてます。
胸が痛むのですがそこがいい!!!
さっぱりしたセフレみたいな関係を2年も続けている、というこう着状態が始まります。
最初は本当にそんな雰囲気なのに、2人ともクソデカいお気持ち抱えちゃっててですね……たまたま再会したらしいから本当よかった再会して泣
受け・崇晴サンはだいぶツンツンした業務成績も良い警察官で、攻め・文サンの前でも飄々とした感じなのですが、ホントは会うのもヤるのも嬉しくて嬉しくて……というだいぶ拗らせてる受け様。。。愛おしいですね隠した健気が。。。
付き合ってた大学の時に、文サンと自分との差的なのを感じて別れを選んでしまったんですね(誤解だったわけですが)
読み進めるごとに文サンに気持ちを隠してるのがどんどんわかってきて、その度にツーンと胸が痛くなります。
攻め・文サンは文サンで、崇晴サンのこと大好きだったのに、唐突に別れを告げられてでもそれ以上嫌われたくなくてにっちもさっちも行かなくなり。。。というだいぶ不憫な攻め様。
文サンと揶揄いあってても一途に想ってですね、嫌われまいと頑張ってるのがキます!
後何と言っても、水商売の営業側を結構芯を持って理念を掲げながらやってるところがいいですよね。しっかり考える攻め様、好きなんすよ、、、、
総じて2人ともから回ってる様子が見れるとても良きコミックでした。
あと何と言っても、攻め様が受け様大好きすぎて大事に大事にヤッてるの本当好きなので!!!とてもおいしい一冊でした!!!!全て眼福。。。
超軽い気持ちで読んだら、不憫受けの煮詰めに煮詰めたドデカ感情にすっかり溺れてしまった……すごく良かった……!!!
あと気づかずに読んでたのですが、スピン元の「赤くて甘い」は既読でして、作中出てきたカップルの成り立ちがこんなだったとは……大変だったね二人とも。。。
あとから気付いても問題なかったくらいなので、スピンオフですが本作だけで十分楽しめます(時系列もこちらが先ですし)。
ホストものってチャラチャラキラキラしすぎてて、芸能界モノと合わせて敬遠しがちなのですが、読み始めたら時を忘れて止まらんかった~~~
オーナーにかわいがられている上に売り上げもよろしい受け様・ミヤサンは攻め様・タマサンに片思いをこじらせにこじらせていて、枕営業で女の子の相手をすると今度は男に自分が抱かれたくなる(という風にオーナーに育てられた)という(そもそもネコのゲイなんだろうな)。タマサンは絶対自分を好きにならないだろうしすっかり諦めているのですが、タマサンとキスをしてしまったことをきっかけに身体関係が……というお話です。
良かったポイントいくつもありますが、やはり不憫受けの権化みたいになってるミヤさんですよね。
前述のとおり女の子と致すと自分が抱かれたくなりたまらなくなるところ、女の子が好きなタマサンに絶望的な片思いをしているところ、出自も大変なわけですがオーナーがその悲壮感を魅力的に見えるような育て方をしたからミヤサンが辛いほど魅力が増すところ……。さらにタマサンに誤解されて何度も失望させられてますからね……!!!てんこ盛りかよ不憫がよ!!(ありがとうございます)
だがその不憫で「美しくなる」っていうオーナーや太客の言い分もわかるのが作者先生の画力のすごいとこだと思いました。ほんとにね、憂い顔がグッとくるんよ……悲壮感漂う憂い顔の諦め系エロ不憫受けがお好きな方、おりましたら是非に……。
タマサンはなーーーー、根が無茶苦茶いい人でよき攻めです…(私にとって)。ミヤサンのくそデカ感情に触れたらそりゃ好きになっちゃうわな……いいよ、ミヤサンのこと幸せにしたってね…泣
道中大変ですが、最終ハピエンでよかったです。何回ツラ心情を強制させられるんだミヤサン……泣泣
絵のタッチが私好みで、男性の身体もしっかり目に書かれてるのが良かったです。スラっと線の細い美形より体躯のいい男性って感じのタッチで。そんなタッチの絵柄でエッの描写がサイコーじゃないわけがないですよね……。加えて、漏れる喘ぎや吐息の効果音(?)もリアルぽく書かれててですね(語彙力~~~~)、臨場感がすごい情事シーンで満足度めちゃくちゃ高かったです……。さらによろしいことには、物語が織り込まれたエッシーンですので読み入っちゃってもう……ハイ……笑
読み応えすごかったので(ホストものはもうちょいあっさりした印象があったのでそれとの落差のせいでもある)、ちょっと忘れたころにまた読み直したい作品です!!!!!!
主従BLにおいて、主×従よりも従×主に惹かれる民です。
ツイッターで流れてきて「!?!?!?」ってなりながら即購入……いや本当に!ありがとうございます!!!
わがまま放題な御曹司・ブラッド様がひょんなことから拾った攻め様、ヴィクター(ブラッド様命名)。ヴィクターは生まれ育ちが恵まれなかったこともあってか、ヴィクターはブラッド様に完全に酔心していきます。
ワタシ的な癖ポイントがいくつかありまして。
まずはやっぱり完全なる従僕のようなのに盛る劣情が見え隠れするヴィクターですよね……!ブラッド様が待てといえば何年だろうと待つが、その目の奥にはヤベェのが滾ってて……
記憶飛んでもちゃんと体が覚えてるくらい惚れ込んでるの、強火すぎて良いよ……。グズグズにしてやってくれ……
ヴィクターからの一方通行かと思いきや、ブラッドも実はヴィクターから離れられなくなってるの、これもまた良いのです。
わがまま傍若無人な振る舞いでもなんでも受け入れて全身で欲してくれるヴィクターなわけで……。そりゃ手放せないよね!!
序盤のヴィクターが人らしくなっていくところもいいですが、話が進むに従ってパズルがガチッと合うようなカップルが成立していき、良い読後感でした。(事件はありますけども)
従者×主、至福のひとときでした。
主のこと愛し過ぎてしまってる従者が、身の回りのこと完璧にやって身体も愛しちゃうのが大好きなので、その後ヴィクターの完璧な給仕とブラッドの主らしい振る舞いで幸せに暮らしていってほしい限りです。。。やっぱり従者の腕の中でグズグズにされる主、好きだあああ……
じんわり温かい雰囲気、楽しませていただきました
本当はかわいいキラキラなものが好きな受け様、会社では理想の男像を貫いています。
虚像だと感じつつも素の自分は出さないで頑張っているところに攻め様が登場。おちゃらけ適当陽キャみたいな人なのですが、芯はしっかり持っている。
自分をしっかり前に出す攻め様に憧れ、認められて柔らかくなる受け様が非常に美味しかったです。。。
ひょんなことから、受け様が可愛いもの好きを全面に出した女性を装ってやっているsnsアカウントで攻め様に絡まれ、ここでは素の自分をガンガン出せてそれを攻め様にも受け入れてもらえるんですね。
好きになっちゃうよねぇ……
受け様が女性を騙っていたことは攻め様も気づくのですが、snsでの交流がきっかけにひと悶着。関係が進展する出来事ではありますが受け様が攻め様を思って身を引くとことかぐっとつらみが。。。
最終的にはハピエンで、ほっこり幸せが感じれて良かったです。
久我先生、いくつか読んでおります。
メガネのぽやっとしたのが受けてるのはあんまりお好みでないので、うーんと思いながら手に取ってみました。
久我先生の読みやすい文体に加えて、攻め様・麦人の溺愛盲目攻め感が良くてガーッと読んでしまいましたね、いやー楽しかった。
受け様・音也、メガネのひ弱かと思いきや、意外と相手のことちゃんと考えてる感じがしてよかったです(メガネひ弱受けはあんまりとか言いながら毎回読んでみたらおもしろくてこうやって言ってる気がする……)
麦人がねー、私ああいう嘘で逃げる感じの好きじゃないんですけど、心情がわかりやすいからかな、普通に楽しめてしまった……
音也が好きすぎるのが至る所からにじみ出ていてよかった笑
後半、麦人の目線でいろいろ語られてるところでは大学時代の後悔の話とかあってそれもまたよかったです。
おかげでか、いつもは好みじゃない女装コスプレエッも普通に読めてしまった...
いろいろびっくりですが、溺愛の変態心酔攻め×気弱真面目受けが楽しめました!!
(にしてもいつもはいまいちな系統なのに楽しめたのなんでだ……コミックと小説では好みも変わってくるタイプなのか?私……)
沙野風結子先生,初読みです。
社長とか王族とか上流階級系好きなので,純和風上流階級ということで読んでみました。化け物・陰陽術アリというファンタジー要素がちょっと不安でしたが、ぜーんぜん大丈夫でしたね、むしろめちゃくちゃよかった!!!!
物の怪が蔓延る平安時代の都で,陰陽師として働く受け様・桔晶とその部下(幼馴染で同い年)の攻め様・征景のお話です。
物の怪がただの化け物ならまだやりやすいでしょうが、ヒトクイオニという人間が変化してできてしまう化け物がいるのが厄介ですね。まあこの物語には必須の設定ですけども!!!
征景と桔晶が”護って”いる主上(おそらく天皇)に,化け物としても思い人としても求められまくっちゃうっていうところがですね、私の敬遠ジャンル「三角関係」になってくると思うのですが、なんかそんなところは気にならず読み入ってしまいましたね。征景と主上に面識がほぼないからかな……
ヒトクイオニが暴れる事件に振り回されながら物語が進むわけなんですが、桔晶がいろいろすごすぎて(そして不憫で)とてもとてもよかったです(おい)
桔晶自身としては、主上に抱かれている部分がだいぶ精神にキていたようですが、いやいや自分の分身が食い割かれて絶命も結構なもんだよ……13年も……
で!その桔晶が”護って”いた主上は、意思の部分では桔晶にすがって愛して求めてやまない感じになってんのがね、いいんですよ(いい しか感想ないんか)
これでクズだったらまだ敵視できるのにさ~~~~~めちゃめちゃ素晴らしい精神の為政者だからね……だれか、だれか主上のこと救ってよ……。こ当て馬とかライバルどころか純粋な”不憫”だよ泣
あとエッもよかった!!袂がはだけて,裾を割って……洋服のエッ描写とは違って、ベルトとチャック外さんくても裾をガッってしたら”ある”もんね、”それら”が。和服エッもエッなのですが、髪!!髪が隠さなければならないエッなもの風に描かれていたのもよかった!!そうだよね、長髪が垂れてるのエッだよね(実際挿絵スゲかったしな……)
いや~、生死が絡んでる恋愛描写は重くて楽しいですね……
舞台が平安時代ですので、現代モノばっか読んでる私にはハードル高いかなと思ったのですが描写がすごく読みやすくて、一気に読んでしまいました!!
シリアス妖艶な雰囲気、よかったです泣
Kindle Unlimitedで最初読んで、何度も読んじゃって、結局購入しました!!
この作品がきっかけで綿レイニ先生の作品他にも読んでます……優しい雰囲気の絵柄が大好きです笑
大学生の受け様・ひなたくんのバイト先に攻め・櫂くんが新人としてやってくるところから始まります。何やら押しの強い櫂くんに流され流され家に泊めることになり、櫂くんとエッする運びになるのですが、ひなたくんはいわゆる不感タイプというか、エッの時に痛くて辛かったトラウマあり。でも櫂くんがすんげー手厚くしてくれるから、気持ちよくなれるようになってくるわ絆されるわ……というお話です。
このですねー、櫂くんのわがままボーイと思いきや実はわんこ健気スパダリ感満載というのがいいですよね……君は本当に高校生か……いやわがまま言動は高校生相応だな。
トラウマの原因は元カレの傍若無人エッのせいなのですが、この元カレが!!櫂くんの!!お兄ちゃん!!(ネタバレすみません)
自宅でエッしてて痛そうだったのを見てたら櫂くんが追っかけてきてくれてんですよ〜〜健気か!かわいいか!!
おかげで私の好物“受け様のことをじっと見て気遣いまくる攻め様”がたくさん見れて幸せでした。。。
ひなたくんは内向的というか、思ったことあんまり言えずに事態が悪化しているタイプなので、櫂くんに愛されて自信つけていってほしいですね。。。
物語としても展開が良く、非常に楽しめました。
何度も読んでますが、またしばらくしたら読みたいと思います。
青虫先生、いくつか読ませていただいております。
普段の生活に溶け込んでいる、それはそれは等身大の恋愛を、当事者目線で語ってくれるのが青虫先生の作品の好きなところなわけなんですが。本作品、それを一層極めていましたね……!
昔東京でサラリーマンをしていた、実はゲイの受け様・羊介さん、地元で毛糸屋を継ぎ、穏やかで一人の日常を過ごしているとこから始まります。そこに攻め様・繭村さんが編み物レッスンの生徒さんとして現れ……
繭村さんはすでに羊介さんに片思い中でレッスンすら下心ありありの合う口実だったのですが、最後の方以外は羊介さん目線で語られこちらは羊介さんの心情メインで読み進めるわけです。
自営業の生業の中で繭村さんと関わって静かに恋に落ちて、でも相手が他にいるので静かに諦めて、普段より熱い感情をくれてありがとうと静かに感謝する、みたいな一人の頭の中だけで完結してしまいそうな儚さ、切なさがじわ〜〜っと効いてくるわけです(何に?笑)。
繭村さんの恋のお相手は実は羊介さんなのでゴリゴリの両片想いでハピエンなんですがね笑笑笑
もう一つ良かったとこが、羊介さんの恋愛トラウマと繭村さんの(自分の欲が隠しきれてないけど頑張ってる)優しさですよね。
羊介さん、以前の恋愛で身体関係にトラウマがあり経験がないけど、でも好きな繭村さんと身体の経験は欲しくて
勇気をだして空回る羊介さんと気遣いを忘れない繭村さん、読み入ってしまいました。。
やー……穏やかでせつなくて尊いカップルを見せていただきました……
よかった……また、読みますこれ