夜明けの唄 6

yoake no uta

夜明けの唄 6
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神76
  • 萌×224
  • 萌8
  • 中立4
  • しゅみじゃない4

12

レビュー数
28
得点
504
評価数
116
平均
4.4 / 5
神率
65.5%
著者
ユノイチカ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
シュークリーム
レーベル
from RED COMICS
シリーズ
夜明けの唄
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784910526775

あらすじ

どんな運命でも、二人なら。
揺るがぬ愛を問う第6巻!

「俺から 離れようとするな」

歴代の覡がうけてきた凄惨な仕打ちと裏切り。
その恨みを晴らすべく、ミカイルは貴族を襲う。
復讐を止めたいとミカイルのもとに駆けつける二人だったが…。

さらに戦闘のさなか “アルトの秘密”を知らされたエルヴァは、
彼を失うかもしれないという恐怖に苛まれる。
今までとどこか様子の違うアルトを前に
エルヴァが思うのは――。

珠玉のボーイズ・ロマンス巨編
累計170万部突破!

【アルトの恋文をエルヴァが覗き見?】
番外編「Letters」も収録!

表題作夜明けの唄 6

18歳、エルヴァの世話をする青年
26歳、海の化け物と闘う巫子

レビュー投稿数28

5巻に引き続きしんどい

エルヴァ様の口調、綺麗な見た目とギャップがあって、ちょっと口が悪いけどとても優しいのがまたよくてとても好きなんですが、あれってミカの真似だったんですね…!

「抜け落ちた記憶」が見つかり、レティのひいおじい様が巫女をポルノしてる連中の1人だったというのが分かったけど、それを脅しに使われて圧力を掛けられてたってことなのかな。
それにしても、夜明けの唄って人間の醜いところをグサグサ描いてきますよね。
私は5巻の巫女の件も今回のミカの件も残虐だけどこの描き方をしてくれてよかったと思う派なんですが、こういうのを見せつけられるとしんどくなってしまう人もいるだろうなと。
特にミカは、最期といい悲しすぎる。
正義感があって面倒見がよくて気のいい子。
墨痣が全身に広がってもういつ死ぬか分からない状態まで一生懸命覡として戦った…なのに最後には母に抱きしめてもらえず拒絶され、過去の覡の記憶を見て真実を知り反旗を翻した。
貴族皆殺し計画で多くの人を殺めてしまったことは庇えないけど、その行動心理は理解できます。
その最期があぁも惨たらしいなんて...。
エルヴァ様も親友を手にかけてしまっただけでもしんどいのに、ミカを村人にあんな目に合わされてそのショックたるや言葉が出ない……。
エルヴァとアルトが寝所で結ばれる時はハピハピだと思っていたけど、こんな怖さを宥めるような不安を抱きしめるようなものになるとは思っていませんでした。
おめでたいけどクラッカーを鳴らすような雰囲気ではない。
想像と違ったものだったけど、1つよかったのは、エルヴァ様は性に疎くていつもはアルトが主導していたけど、今回は手網を握っているのがエルヴァ様だったこと。
あれはその場の空気やアルトの不安を上手く生かした描写だったと思います。

そしてアルトのお父さん。
もう死んでいるんじゃないかとニナが言っていたけど、交信しないだけで生きていてくれていると思っていたんですが、そうですか───。
黒海側ではない人なんじゃないかなとニナと交信しなくなったというところから思ったりもしたのだけど、アルトを黒海と会わせたり初めて人間との間に子をもうけた人だったりで、どうだろう分からないなと思っていたんですが、迷う時はあっても中立の人だったんですね。
そしてこういう描き方をされる予定だったのか...!と扱いが意外でした。
もっと重要な立ち位置なのかなと思っていたんです。
いや、エルヴァ様を殺さなかったのがものすごく重要か。
エルヴァ様の誓いかっこよかったな……。
あの言葉がきっかけになったってことですよね。
愛しい人を見つけられたこと愛しい家族に感謝しながら響く声には従わず1人静かに最期を迎えたのが、苦しみから解放されたかったのもあるだろうけど、誰にも悩みや素性を打ち明けず迷惑をかけない後始末をしたようで胸が苦しくなりました。
理由は違うけど、樹海で命を絶つ人もこんな最期なのかなと重ねてしまい...強い決意がないとあの死に方はできないよ。。。
あの時アルトのお父さんがエルヴァ様を殺さなかったから、今のアルトとエルヴァ様がいる。
お父さんの願いがかなっていることが救いでした。

いよいよ次巻から外の世界に足を踏み入れますね。
地獄のような出来事が続いているし、もう少し暗雲立ち込めそうな気がするけど、光が差すのを信じて、楽しみに見守りたいです。
ゆりかごから墓場まで描くぞとのユノ先生のお言葉を見て、エッッッ!!!!最期を見守って幕が閉じるの?!と驚いたんですが、どうなんでしょうか。
結末の予想がつかずに拝読していますが、もしそうなら最期を見守れるBL大好きなので嬉しいな。

番外編が癒しでした!
エルヴァ様の前とそうでない時(他の人から見たアルト)の違いが描かれていました。
スペ高イケメンモテ男だってことは分かってるつもりだけど、私の知ってるアルトもエルヴァ様視点のわんこくんだよ。
このギャップが可愛くて愛しい。
エルヴァ様の手紙、こんなの宝物じゃん!!!
お返事にお返事を返し続けてほしい。

0

面白いけどダークさがしんどい

覡様はなぜここまで苦しむ必要があるのか
ミカの最後はあそこまでされなければいけなかったか

展開がダークでしんどくて
「完結するまで読むのはやめようか」と思いつつ
気になって手を出してしまう
そして苦しくなって何のために読んでるのかわからなくなる

謎が謎をよぶ展開もそろそろ引っ張りすぎてだるいかも

この重苦しさがあと数巻続くのであれば一旦離脱したい
幸せな2人がもっと見たいです

1

せつない二人の決意

今回も内容が重く、濃い展開でした。
ミカによって、島は閉ざされていない。領主に島民は騙されている事。黒海は人を乗っ取る事が出来る。既に乗っ取られた人間が密かに島民に混じっているかも知れない。という話を聞き、島民は疑心暗鬼になっている様子は、「屍鬼」という小説を思い出しました。ミカの最期は本当に、人間が鬼になってしまったと思える様な恐怖に駆られた人間の集団心理はとても恐ろしいです。
そして黒海の正体も未だに謎なんですが、とにかく人間になりたい何か?という事は分かってきました。
私はどうもニナが好きになれません。人間らしく振る舞うのはとても上手いのだと思いますが、心は人間というよりは自分の欲求を満たす為なら仲間の命も人間の命もどうでも良いという様にあっさりと決断できるのは、欲深くなったバケモノにしか感じられないのです。
それに対して、アルトはには葛藤がありました。不安がありました。そしてエルヴァを愛する強い気持ちが伝わって来ました。
エルヴァも、アルトの不安を知り、とうとう2人は愛を確かめ合うのですが、なんとも、切ない気持ちになりました。そして二人の強い決意が伝わって来ました。長い時間を掛けて培ってきた絆があればこその愛の確かめ合いがじわじわと泣けて来ました。子供アルトの姿をエルヴァが思い出すシーンはとても温かく幸せな気持ちを思い出させてくれるんです。
離れ離れになった二人ですが最後までこの壮大なストーリーを見届けたいと思います。

2

ま〜た先が気になる!

ああしんどい、はあ〜しんどいと一気読みする気になれず少しずつゆっくりと読みました。
アルトとエルヴァの行く末を見届けたい、幸せな結末を見たい!の気持ちももちろんストーリー自体が気になってなんとか。面白いんだよな~

アルトの秘密によってふたりに亀裂が入ってしまったら、ただてさえしんどい展開なのに苦しい〜!と不安に思いながらもなんとか通じあったのが本当に良かったです!そう言えばBLだった!と涙しました。
そしてエルヴァからのアルトへのお手紙で奥歯を噛みしめながら耐えていた涙がこぼれてしまい。
けして感動的な文章では無いんだけど、だからこそ胸にジーンときました。

またどうやら不穏の気配を残しての次巻……もういっそのこと早くひとおもいにやってくれ!

アルトの父親についてのおはなしはある意味救いを感じられて(この漫画にしたら?)少し光が見えた気がしてまた泣きそうになりました。

1

遂に物語が動き出す

もう6巻かぁ…
初めて1巻を手に取ったときにはこんなに続くとは思いませんでした。
何巻までいくのかしら…?

前巻、黒海の力によって蘇ったエルヴァの親友で前覡のミカイル。
島民への憎しみから貴族を襲うミカイルと、
暴走する彼を止めるべく追いかけるエルヴァでしたが…。

生前も家族の愛情に恵まれず、覡として孤独のままに亡くなったミカイル。
そんな彼だからこそ、なんとか救われないものか…と願っていたけれど、
やはり悲しい結末でした。
そんな彼を目の当たりにしなくてはならなかったエルヴァもまた辛い…。


壮絶な最期を遂げた親友の死に悲しみに打ちひしがれるエルヴァですが、
さらに追い打ちをかけるようにアルトが黒海の子供と知ってしまいます。

愛した男が自分が倒すべき敵だったと知り、動揺を隠せないエルヴァ。
アルトは自分の正体に気付いているのか?
知った上で自分に近づいたのか?とアルトへの猜疑心に苛まれるも
悩んだ末にエルヴァが行き着いた答えはアルトを信じる、でした。
例えアルトが敵であろうとも、その愛は揺らがない。

そして、心を決めたエルヴァはアルトに真正面から問います。
エルヴァに嫌われたくない一心でこれまで真実を告げられなかったアルト。
そんな彼の口から真実を突き付けられるも、
アルトもが選んだのも同じくエルヴァへの愛でした。

二人の想いが通じ合ってからそれなりに時間は経過していますが、
今巻に至るまで触れ合いはしても最後までは致していなかった二人。
そんなアルトとエルヴァが長い時を経てやっと結ばれました。
(一応描写はありますが、作品の雰囲気を損なわない程度のエロです)

ようやく結ばれてよかったよかった…と幸せを噛みしめようとするも、
二人の周囲はゆっくりと噛みしめさせてはくれませんでした。

歴代領主たちが犯してきた罪の証拠を遂に発見したレティたちは
島の外へ出ることを決めますが、そこへアルトもついて行くことになり、
今一度、物語が大きく動き始めます。

せっかく結ばれたばかりなのに離れ離れにならないで~…
しかも、ラストでアルトの背中に黒い痣のようなものが…
アルトにも黒海の痣が…?え?どういうこと?

二人が離ればなれになってしまうことといい、
アルトの痣のことといい、外の世界のことといい、
不穏な新展開を匂わせて次巻へ続きます!

1

変わらないエルヴァの気高さ

う~ん…。個人的に前巻で覡の存在意義に疑問を感じた状態で。それでこの展開に持って行かれると、なんだか心が離れていきそうな気配を感じます。嫌な流れだなあ…。完結後に読めば良いって分かってるのに、待てずに読んじゃいました。
好き勝手に陸で活動できない黒海、それに対し守る必要なくない?と思わせる島民がエセ正義を振りかざし、ますます覡なんて止めちゃえ!となります。ミカも言葉なんて無駄だから、身をもって分からせてやればいいと思っちゃいました。
いろんなところで洗脳のような心理的制約が見えるけど、それにしてもこんなに必死なのになぜ視野が狭いの?と不思議に思うことが増えてきました。ここにもあそこにも疑いの目を向けないのはなぜ?ってモヤモヤしっぱなし。
黒海がアルトに攻撃っぽいことをしたのは本当に敵認定だったのかな。微妙にデフォルメ絵になっているシーンなので、この事実が重要なのかよく分かりません。好意的に見ていられるキャラも減ってきて、ちょっと辛いかも…。
と、ストーリー的にはすっきりしない展開でしたが、エルヴァの気高さが保たれていたのはすごく良かったです。アルトはヘタレなところが好きだったけど、そうも言ってられない状況で。旅立ったアルトはさらにしっかりして戻ってくるのかな。
番外編はほのぼのさせてくれて救われました。なんだかんだで次巻も期待しつつ読んでしまうんじゃないかと思います。

3

次巻辺りで大きく動きだすかしら?

ユノイチカ先生がデビューしてこのシリーズを読んだ時の衝撃がまだ残っています。最初読んだ時は難解でした。やっとこのシリーズの世界観に慣れて来たと思っていますが、まだまだ分からないことだらけです。

島を揺るがすミカイルの起こした事件はやっと収束しましたが、彼を巡っての島の人々の感情は二分されてしまいました。彼を悪だと決めつける人々とミカイルをキッカケにして島の在り方に疑問を持つ人々が己の考えを持つようになっていました。

そしてアルトは自分の存在に不安を持ち始めたりと、エルヴァ様との間に距離が出来たりと誰もが深く考え始めたのです。そしてアルトはある決断をします。エルヴァ様を解放してずっと一緒にいる為の決断なのですが、アルトの身体にある物を見つけた時には絶叫してしまいました。

ユイノチカ先生どこまでアルトに試練を与えるんですか。泣。。。

あんな小さかったアルトが女の子にモテモテになるくらいにカッコよくなっちゃって、ちゃんと時間が経って成長してるところが描いてあるのが素晴らしくて、成長しながら色んな問題にぶつかりながらも前向きに生きてるアルトが凄く眩しいんです。

アルトがこれから島の外で何を知り何を得て戻って来るのかとても気になります。また彼の父親のお話が考えさせらて、彼等は何なのか?自然発生的な物なのか人工的な物なのかも分かっておらず、何故あの島だけああなのか?一概に悪だとも言えずに考えさせられました。願わくば広げすぎて収拾がつかなくなることだけは避けて欲しいです。次巻も楽しみにしてます。

2

ここにいるよ そばにいるよ

待てのできる従順ワンコのアルトノウル(アルト・18歳・攻め)と、黒海と夜な夜な戦う覡(かんなぎ)のエルヴァ(26歳・受け)の、主従、年の差スペクタクルファンタジーBLです。6巻目になりますので既刊をぜひ読んで下さい。

感情の乱高下の激しい巻でしたっていうのが、ひとまずの感想ですねネタバレ注意です。

ミカの一連の騒動はひどく苦い後味を残して終わる形となりました。闇堕ち復活の時点で中々アレだったのにここまでの結果になってしまったのがどうにもこうにも…本当にエルヴァにとっても辛いことでした。

でもとっさの行動だったとはいえ、エルヴァ様大好きマウントでミカをあおり倒すアルトとあおり耐性の低いミカのやりとりがとても好きでした。

そして、なんと言ってもエルヴァがカッコよすぎましたね。
お前の手綱は俺が握ってやるから安心しろ的な?ちゃんと身をもってわからせてやる的な?それもこれも大切なものを手放さないために必死だからなんですよね。

クーデレで情緒が育ってきたエルヴァのとんでもなく男前で包容力がある一面(事後に攻めを腕枕して愛でる受けとは…!)と、元気で頑丈なアルトのものすごく脆(もろ)い一面。生きてるなぁ、と感じました。

余談ですが、「ここにいます」と言いながらも、アルトの方が出掛けたり行方不明になったりして、それをエルヴァが探して回る(待ってる)ケースが多い気がするな…と改めて思ってしまいました。ま、しょうがないんですけどね。そんなこんなで、また不穏分子を残して、待て次巻となりました。

修道院、貴族、領主、黒海、レティ達、様々な勢力が複雑に目的に向かって動いているなかで、二人がどう立ち回るのか楽しみです

1

最近いつも、ラストはチラッとヒヤッとさせられている?!!

前巻で、辛ァ(泣)展開だったと思うのですが、今回も冒頭部は辛ァ、、ってなりました。

避けては通れぬ、ミカとの件です。

エルヴァは完全にトラウマになるよなあ、、と感情移入してしまうほど辛展開でした。
(※あと残虐なシーンもあるので、苦手な方はご注意を!!)

が、アルトのおかげで救われたのですが、そのアルトの正体もあって、なにやら今巻も不穏なまま??
と不安しかなかったのですが、アルトの純粋なエルヴァをお慕い申す純粋な気持ちが。

また、エルヴァのアルトを想う純粋な気持ちが。


ふたりはしばし、離れ離れとなってしまうフラグが立ちましたし、様々な感情や境遇によって揺さぶられがちの6巻でしたが、一周まわってまた想い合う気持ちが強固となったのではないかと思えた1冊でもあったように思います。


個人的には、アルト父のエピソードが切なすぎて泣きました:(´⊃ω⊂`):←こんな感じで震えて泣いた

切ない。

ホントにあの最期、切なかったですが、先生の解説読んで納得というか、だからこそアルトには幸せになってほしいと強く願いたくなるまりあげは。

で、ふたりの絆が再確認されたところで、まさかのアルトに異変が! な、ラスト。


もう!
ホントに毎回毎回、心臓に悪いヒャッと展開にヤキモキさせられますが、続きはまた一年後でしょうか??
無事に夜明けを迎えられるまで見届けたい所存だと、また決意を新たにいたしました。

2

苦しみの中でも希望を信じて

本シリーズは覡の墨痣を抑える力を持つ青年と
海の化け物と闘う南の覡のお話です。

島民に復讐しようとする親友だった元覡と受様の対決と
島の実態を暴こうとする監査官が島を出るまでに
幕間的な短編を収録。

この島の子共は
髪が白く額に印の現れる花付に成長すると
島を襲う化け物・黒海と戦う覡に選ばれますが
その身は黒海の穢れによる墨痣侵され短命です。

この島は領主によって意図して閉鎖されており
南の覡である受様と受様を慕う攻様は
領主の暗部を暴こうとする監査官に協力するのですが
貴族襲撃事件が起こります。

犯人は亡くなったとされた元覡で
受様の大好きだった親友だったのですが
親友は覡達の犠牲の上に生きる領主や島民達に
復讐するために黒海に躰を乗っ取らせていたのです。

親友は己の野望を阻む受様に邪魔をさせないために
攻様を拉致します。

攻様が素直に人質になるわけはなく
元覡の復讐をやめさせようとしますが
怒りに燃える島民達に屋敷を包囲されてしまい!?

覡を癒す力をもつ攻様と化け物と戦い続ける受様の
「夜明けの唄」シリーズ最新巻である6巻目は

終に島の秘密が暴かれ、受様と親友だった元覡との対決し
攻様が新たな道を探して島外に出る展開で
正直、どこをとっても不穏で不審な展開です。

徐々に歴代領主の蛮行が明らかになった事で
覡の哀しい過去や黒海達の望みが見えて来て

黒海に乗っ取られても復讐を望んだ親友を
手に掛けざるをえなかった受様でしたが
死の瞬間に彼が受様の親友に戻った事が救いでした。

それなのに彼の身体を乗っ取った黒海の吐いた一言は
最後の抵抗にしても受様の心にぐっさりと刺さる言葉で
受様の苦しみはどこまで続くのかと悲しくなりました。

前巻もかなりキツイ展開でしたが
攻様の真実が見えない受様も受様に真実が言えない攻様も
互いを思っての言動が不審をうんでいくのが
辛すぎます ๐·°(৹˃ᗝ˂৹)°·๐

この島が現代の閉ざされた島だとわかった時から
徐々に暗くなっていく一方ですが
救いがもたらされる未来を信じて次巻を待ちます。

3

まだ謎は続く

すごく辛くて切ない物語が続きます。でもここでひと段落ですね。

歴代の覡が受けてきた残酷な仕打ちと人々の裏切りに対して復讐するために貴族を遅い、島民を煽るミカイル。それを止めるために人質になったアルトと、助けに行くエルヴァですが、ミカイルを失ってしまいます。
まだわからないことも多いけれど、島や黒海の謎、覡の「抜け落ちた記憶」が少しずつ分かっていきます。聞くに堪えないような政府の男たちがやってきた酷い行いも知らされます。母親から離され、小さく美しい者たちが権力者に摂取しされるのはホントに辛いです。その記憶が頭に流れ込んでくるミカイルの苦しさは壮絶だったでしょうね。
でもそんなミカイルにエルヴァは「誰かの痛みを背負わなくていい」と伝え、抱きしめます。ミカイルが自分を取り戻しましたが、黒海に乗っ取られてしまい、最後を迎えます。

ミカイルの事件がひと段落つき平穏な日々が戻ったかと思いきや、自分のことを知るためにアルトが島の外に一度出ていくことになります。
自分が黒海の子だからエルヴァを傷つけるのではないかと悩むアルトと、アルトが黒海の子だとミカエルの死に際に伝えられて、アルトが自分から離れていくのではないかと鬱々とするエルヴァ。互いに苦しみ、すれ違うふたり。
そのままアルトが島を出ることになったら辛すぎる!と思っていましたが、ちゃんとふたりは話し合います。自分の苦しい胸の内とどれほど相手を愛しているかを。そして、ふたりは身体を繋げます。
この時のエルヴァ様がめちゃくちゃかっこいいです。アルトに自信をつけるためにそこで止める?って感じなんですが!「こんなときでも お前は俺の『待て』に逆らわない」って言うんですよね!すべてが俺のものだ、俺を傷づけるはずがない、俺から離れるなってエルヴァ様の全てが語っているんです。それからの「いいぞ」。めちゃくちゃ男前!!!
エルヴァとアルトが愛と絆を確かめ合った後に、誰にも知られていなかったアルトの父親のことが描かれています。それを読んで、やっぱりアルトとエルヴァの運命は父親からの愛でもあったんだと思いました。

島の外へ向かい、これからハピエンに向かうのかと思いきや!!!最後のコマにはまた黒い影が……。
まだまだ目が離せません!続きが早く読みたい6巻のエンディングになっています。

2

大きくストーリーが動く!必読です!

ミカイルとの戦闘がこの巻で終結します。
5巻のストーリーもかなり重く苦しいものでしたが、ミカの最後はまたかなり辛いものとなりました。
仕方がないという言葉では片付けられない、しんどい展開です。
そしてミカとの戦闘の中でエルヴァはアルトの秘密を知ることになります。
アルトは本当に自分の味方なのか?揺らぐエルヴァと自分を信じられなくなるアルト。
ミカとの戦闘の終結、アルトの出生の秘密、そして色々なことを知るためにアルトは島を一度離れることになります。
ストーリーがめちゃめちゃ進みました。
5巻、6巻でかなり進んだ印象です。

しんどい展開続き、最後はえ?どうなるの?というところで終わっていて早くも続きが気になります。
レビューを読んでいてもこのしんどい展開がつらいという人が多いのも分かるのですが…BLは置いておいてもめちゃめちゃ引き込まれる作品と私は常々思っています。
そしてこの巻はしっかりBL展開があるんですよ!
2人が結ばれる時を皆さんも目に焼き付けてほしいー!

2人がしっかり幸せになれる未来に早くたどり着いてほしいです。

2

No Title

待ちに待った待望の六巻!
こちら読むにあたり既刊をじっくり読み返し、自分の気持ちに余裕がある時に時間をかけて六巻を読みました。
どんどん物語の展開が重くなる中での六巻、予想通り内容が他の巻よりヘビーで涙なしには読めなかったです。
ミカイルの事、必要な結末ではあったものの何処かで救われる世界線を望んでいたので残念。
アルヴァ、アルト、ミカイルやマニエリ等覡、ニナやアルト父の黒海、それぞれの視点で見るとまた見え方が異なりますね。

最後不穏な感じに終わりましたが島の外どうなるのかな…。
ハピエンと作者様言われておりますがドキドキです。

またこちらの番外編、大好きです〜!
が、電子で既に配信されてる小冊子、どんな基準でコミックにも入るんですかね?(他の作家さんの本にも先日同じようなことがあったので)持ってる方多いと思うので違うのだったら嬉しかったな〜

2

救いがない

 前巻に続き、今回もかなり心が抉られる内容でした。
 黒海に体を乗っ取られ、貴族の屋敷を襲撃していたエルヴァの親友のミカイルがアルトを人質に取って屋敷に立てこもったところからの続き。ミカは完全に黒海に乗っ取られたわけではなく、黒海と共生している感じです。

 ニナたち黒海側の人間は覡同士を戦わせて覡を消したいという意図があり、ミカと結託していましたが、ミカの恨みは貴族だけでなく領主にも向いていて、シヨンも狙っているため、結局は黒海側がミカを裏切ります(中身は黒海ですが、ニナは本気で夫のシヨンを愛しているようです)。

 村人がミカを殺すために屋敷に押し寄せる中、ミカは裏切った黒海側の人間に矢を打たれ、ミカの人格が消えて完全に黒海に変貌したところをエルヴァにとどめを刺されます。今わの際に、アルトが黒海の子どもであることをエルヴァに伝えました。その後、村人に体を切り刻まれるという凄惨な最期でした。

 ミカの最期はエルヴァに深い心の傷を残し、アルトに対しても一時は疑念を抱くのですが、アルトが最近キスをしなくなったことに対して、「お前が黒海の子どもだから?」と真っ向から切り込み、自分がエルヴァを傷つけるんじゃないかと彼が恐れていたことを知り、彼への疑念を捨て去ります。

 今回、領主がレティの実家を従わせるために使っていた脅しの証拠が見つかったので、レティが島を出て実家に戻ることになり、アルトも自分の体を調べてもらうためにレティたちに同行することになりました。
 アルトたちが島を出たところで終わっています。

 先の読めない壮大なスケールでお話自体は面白いですが、前巻に続き、村人を守りながらも虐げられるばかりの覡という存在が本当に救いがなくて、今後、今の覡たちがその立場から解放される日が来たとしても、ミカや過去の覡たちのことを思うと、後味の悪さは残るだろうなと思います。
 

5

夜明けは一体いつ来ますか?

毎回新刊が出る度に読もうか悩むシリーズです。それだけ展開がツラくて、読後の精神状態に悪影響を与えられるのです。自分が、ハッピーエンド至上主義のせいもあるかもしれませんが。

と書きつつ、やはり続きが気になって。というわけで、購入後数日経って読みました。

覚悟して臨みましたが、歴代の覡が受けてきた凄惨な仕打ちと裏切りは、何度見ても胸が苦しくなります。特に子供への性犯罪を、BLのファンタジー内で目にするのがキツくて。それに加えて、彼らの恨みを一心に背負ったミカの壮絶な最期と、関わったエルヴァの気持ちが。

もちろん、覡らに全て押し付けて善人ぶる村人たちにも胸糞で、誰のおかげで平和に暮らせるんだと大声で叫びたくなりました。

だけではなく、愛する人が憎き黒海側の人間で、不安な時期に離れてしまうなんて…‼

必ずまた会えると信じてますが、ホント夜明けは一体いつ来るのでしょうか…。

4

苦しい中にも光はある

どんどんダークで辛い展開になっていくのだけど、ミカの最期がもう悲しすぎた6巻。
エルヴァの気持ちを思うと切なすぎる(涙)
段々と明かされていく隠されていた過去の記録、カンナギ達の受けてきた非道な扱い⋯。
でも苦しい中でもやっとアルトとエルヴァが一つになれて、それはとても嬉しかった!良かったよ〜!! 
アルトの両親のエピソードからアルトがとても愛されていた事がわかったし、黒海お前は一体何なんだよ!?と突っ込みを入れつつ次巻を待ちます。

番外編のLettersがまたすごく良かった。エルヴァ様可愛すぎる〜。手紙ってやっぱり素敵だよね。

2

突然の出来事に驚きが続く6巻

どの巻にも必ず読むことで揺さぶられる感情が必ず起こるシリーズです
私は5巻を機に読み始めたのですが(ちょっと勘違いして読み始めてしまい、5巻を読んだ後の気持ちの立て直しはなかなかしんどかったのを覚えています)
なので今回はメンタルを保てる状態を準備してから作品に向き合うようにしてみました

そんな準備をした中読んだにも関わらず・・・
やっぱり全く予想外な展開続きに今回も感情がジェットコースターでした
でも!!5巻の時と比べると救いがあると言うか、少しだけ本編の中でもネガティブなだけではない驚きを感じられる流れがあって、しんどいばかりではなかったな、とは思える6巻でした

それぞれの出来事を切り抜いて、都度感情が揺さぶられるのではなく、そのどれもがストーリーとして繋がった中で起こるから、ずっとずっとアルトとエルヴァに私の心は囚われたまま、ただ見守る事しか出来ません

一進一退と言うには「進」も「退」もどちらの歩幅も大きくはないけれど、それでも動いています
そして何やらまた大きな波(影)が迫ってる終わり・・・

今後の展開にも目が離せません!!

1

黒海、おまえはなにものやねん…

ちょ〜〜っと、この物語の流れ的に必然なのかもしれないんだろうけど、つらい展開が多すぎました…。いにしえJUNE世代として、そういう描写は割と読んできた気がするんですけど、令和のPCに慣れきって油断してた感性には、覡への虐待がしんどかったです。あの記憶を受け継いだら、あーなるだろー…ミカちゃん(涙)っていう気持ちで胸いっぱいでした。

というわけで、本作を萌で評価すんのすんごく難しいな〜と思ってます。壮大な世界観、どこに流れ着くかわからないハラハラどきどきの展開、かっこよさ、かわいさ、ぜんぶひっくるめた漫画力、まぁ最終的にハリウッドで映画化されてもいいくらいのクオリティな気がするんですがw、、6巻購入して読もう!と思って「はて?これって…?」前回の展開をすっかり忘れている自分がいて、5巻から読み直しました(汗)1年1冊ペースはもどかしい…。そして、謎は新たな謎を残し謎のまま。アルトの両親のエピソードは意外と普通?というか、ちゃんとふたりの愛の証として生を受けてましたよね。でも、それ以上のなにかを持っているっていう??(一体全体なにものやねん?!)

なんといっても、この島は犠牲と悲しみが多すぎる。。これほどまでにダークなものの上に成立する幸せって…?軽くモヤるものがあるんですが、悲劇の連鎖を断ち切って浄化するような、アルトとエルヴァさまの幸せ爆萌えな日々が読める日を楽しみにしてます。

3

萌とかじゃないですけど

評価が萌とか神とかじゃなく、もう 辛いっていうのがあればそれになります。

辛い…
ミカの最期がつらすぎる。
ミカの死への展開により話はグンと進みました。

カンナギのこと、教会のこと、閉ざされたのではなく閉ざしている島のこと。

黒海が人の身体を手に入れると、人として行きているうちに人を愛することもわかりました。
シヨンにもそうなんのかい、といささか納得はできませんが、アルト父のことがわかりました。

いやこれは泣く…
展開もなんですがそういう死の描き方なんて泣く。

そしてここにきての、アルトが島外に出ることになってからの2人のお初。エルヴァ様…最中も思考が上位でかつ包容力がバチバチで最高でした。

5巻よりはまだもう一度読めますけど、
肌に優しいタオル用意しないとだめです。

しんどい展開が続いたので次巻、も、すごいしんどそうでここから先は完結してから読みたい気持ちと早く続きが知りたい気持ちの葛藤です。

2

エルヴァ様ぁぁぁぁぁぁ!!!泣泣泣

激動すぎる6巻、息をするのも忘れるぐらいお話に入り込んでしまって心がグワングワンに揺すられました。

ミカ…泣泣泣
涙無しでは読めない二人の結末でした。
村人への事情聴取によってわかって来る、あの夜に何があったのかという事実が、目も向けたくないぐらい辛い内容です。
だけど、ミカの中では最後の最後、アルトの挑発(このシーンは面白かった!)で今のエルヴァ様の事を知って、(もう既に死んでしまった自分だけど)最後に再び出会えてよかった、と思えた……のかな泣
だといいなぁ。そんな笑顔に、もう私達もエルヴァ様も泣くしかないじゃないですか……。
残酷すぎる…。感情グシャグシャです。

そして、失われていた記録の発見。
外の世界への話も動き始めましたね!!
黒海側も教会側も混乱する中に出てきた、アルトが外の世界へ行く話。

今!?今なの!??エルヴァ様の傍に居てあげて!??と思いましたが、アルトのエルヴァ様に対する不安も苦しい。
ぐぅぅ……!!!二人の初めて、こんなふうにお互いの(特にエルヴァ様の)不安を拭うためにする行為であって欲しくなかったというのが本音ですが、行為中の「待て」はもちろん黒海に囚われない事の証明なわけだけど、頑張って我慢するアルトがワンコすぎて可愛いかったし、許可するエルヴァ様がこれまた精神的にも上!って感じでかっこよかったです!!

くぅぅぅ!!からのラスト!!!!
お、お父さん!泣泣
色々事実がわかって来ましたねぇ…。
つ、続きはまだですか!???(渇望)

番外編Lettersはエルヴァ様の素直で可愛いアルトへの感謝と大好きがいっぱい込められていて……号泣しました。



0

ミカ…涙なしでは読めない…

5巻は衝撃的な内容でショックを受けました。これまでの覡達やエルヴァが受けた非道の数々が明らかに。ラストはミカがアルトを人質に立てこもり?!の続きから。以下ネタバレありますのでご注意ください。


今回はミカの騒動に決着が。
ミカは親友のエルヴァを仲間に引き込みたくて、エルヴァに無理やり黒海のヴィジョンを見せたけど、アルトや友人達から心の温もりを得たエルヴァがミカの憎悪に同調することはなく…。

村人と争うミカの元に来たエルヴァ。
「誰かの痛みを背負わなくていい」
「抱きしめて欲しかったよな」
と優しくミカを抱きしめるエルヴァ…。
もう、涙なしでは読めません…。
ミカの心の傷、エルヴァの優しさ…。二人の哀しい笑顔が切ない…!何度読み返しても泣いてしまいます。
黒海と一つになったミカには、こうなる道しか残されていなかったのか…。やりきれない気持ちになりました。

その後、食欲不振などで苦しむエルヴァが痛々しい。しかもミカの中の黒海がアルトの秘密を暴露していった為、思考がぐちゃぐちゃになり苦しむ…。

一方レティ達は過去の覡たちについての記録を入手。それを持って一度島を出て、レティの実家へ向かうことに。アルトも体を調べるために行かないかと誘われる。
まさか島を出る展開が来るとは思ってなかった!アルトが文明の発達している場所へ出てくるってことかな。次巻はどんな展開になるのか…楽しみ!

終盤は、アルトの秘密にモヤモヤしていたエルヴァが、とうとうアルトと腹を割って話を。二人の長年の信頼関係と愛情はやっぱり揺らがなかったな。
アルトも大きな不安を抱えていたんだなぁ。力強くアルトを抱きしめるエルヴァが、男前でかっこいい!

とうとう体を繋げる二人。
二人の進展はあまり期待してなかったけど、とうとう!でもちょっと想像してたのと違った。これはまるで…Sub/Domですね!ベッドでもアルトはわんこで、エルヴァ様は男前だったw
描写が控えめなのが作風にマッチしてよかったです。

ラストにアルトの死んだ父についてのお話が少し。こういうことだったのか!また謎が一つ明らかになった。しかし切ない…。


番外編【Letters】収録。
アルト宛てらしき恋文を見つけたエルヴァ。「凜とした」「クール」「スマート」などの文言から別人宛てと判断し、差出人に相手を間違えてると返却したところ…というお話。
アルトが村人の前ではエルヴァに見せない男前な表情でかっこいい!あまあまほっこりな可愛い番外編でした♡


5巻はかなりショッキングで評価を落としちゃったんですが、今回改めてBLの枠を超えた特別な作品だなと感じました。特にミカのくだりは再読するたびに涙してしまいそうです…。
島を出たアルトたち。しかしラストに不穏な影が…。次巻はどうなるのか。楽しみにしています。

電子 修正なし(とうとう濡れ場!修正不要な描き方)

1

神々しく美しい面影

巻が進むにつれて、個人的に好みでない部分もあり、線も太いなぁ、と思って読んでいたのですが…エルヴァが自らを奮い立たせてきたもの全てが崩れて苦しむ姿は1巻からずっと読みたかったものでした。それをどう克服するのかも。
後半になるにつれて本当に神々しくて美しくて、神にせずにはいれませんでした。アルトとの確固たる精神的な繋がり、体格差や身分的なものも当然萌えも爆盛りでしたが、アルト父とのやり取りで、独りで立ち「命が尽きるまで守ると誓う 見送りご苦労だった」と放つのが、その中に誇りと弱さを見せまいとする今までの描写の積み重ねがあったからこそより泣けました。子供の頃好きだったヒーロー像と重なった。

2

この巻だけは、読み進めるのにかなり時間がかかりました…

元気な時でないと読めないと思い、今まで温めておきました。
5巻読むのがキツかった方へ:5巻より読むのキツいと思います。
まだ根本的な謎は解明されませんが、アルト'sパパ目線でちょっとだけ理解が進みます。

ミカ問題の解決法、悪魔に乗っ取られた体だからやっぱりあの展開(村人たちに…)しかなかったのかなぁ…残念でなりません。
でも今後復活する希望も捨てきれないわたくし。
PTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しむエルヴァを見ているのは辛いです。

一点、「にわか」って現代日本のオタク用語じゃん…と一瞬思ったけど、その世界で言うところの「にわかファン」のことなんだと補完して自分に言い聞かせました。
逆にあのコミカルなシーンで重い雰囲気が絶妙なレベルでふわっと柔らかくなったのが良かったです。

<その他 良かった点>
・キス&BL的な癒し接触だけでなく ついに最後まで!(しかもエルヴァからも積極的に!)
・いつから好きだったかや出自の秘密など、二人がちゃんと話し合ってさらに絆が深まる
・もふもふサービス(羊の大群をエルヴァがもふるシーン)
・マニエリが可愛い。スシュカとくっついて欲しい!
・エルヴァからの手紙が最&高でした!
・「エルヴァのでっけぇ愛に打ちのめされた男」www

<注意点>
・「未成年虐待&レ○プの写真や映像が残っている」という言及アリ
(なんかエ○スタイン島を連想させる展開ですね)
・刃傷沙汰でモブ島民が数人タヒに、さらに覡一人の首○り・タヒ・タヒ体損壊に関する言及やシーンあり
・えr描写は全然ガッツリではないので、えr重視の方には本巻は不向きと思います
・アルトが女性からラブレターをもらう描写あり

ラスト、めちゃくちゃ気になるコマで終わります。あの黒いのはなにー!?
最終話のさらに後(両親の設定ページ)や裏表紙(ミカ!)まで、非常に細かい箇所が描写されていて、やはりこの作家さん神だ…ってなりました。

3

No Title

辛い。なぜ覡が苦しまなければいけないのか。
読んでて辛すぎたんですが番外編が可愛すぎて癒されました。

4

親友に見せた笑顔が切ない

エルヴァ様の親友であるミカイルが出てきたかと思えば復讐をしていたり
アルトの秘密や「抜け落ちた記憶」が明らかになったりと衝撃が続いた前作。

今回もなかなかしんどい始まりでした。
結局アルトが避けたかった最悪の結末になってしまったし
エルヴァ様の過去もアルト父の回想もえぐ過ぎる…

ミカとアルトが、エルヴァ様”にわか”について戦っているのだけが
可愛らしい瞬間だったなと思います。

これから、アルトが外の国に行きますが
アルトにも若干魔の手が忍び寄っている気がして、
まだまだ夜は長そうです。


えち展開:1回(展開が分かる程度の描写でした)

4

このやり切れなさはどうしたらいいものか

ミカイルによる襲撃騒動についてはひとまずの決着はついたものの、なんだかスッキリしない。
この顛末はこの物語にとって最善なのかもしれないけど、最高の着地点ではなかったです。少なくとも私にとってはですが。

結局ヨゴレの仕事は全て覡が背負わされるんだなぁと思ったらやるせません。
ミカイルの存在は一体何だったのでしょうか?
彼はこんな最期を迎えるために生まれてきたのでしょうか?
どこかで彼の幸せを祈っていましたが、それも叶わぬ祈りとなったことが非常に悲しいです。

島の特権階級にも、島民にも自分の家族にも、あまつさえ黒海にも利用され捨てられて良いように扱われたミカイル。彼の最期が、彼がかつて命をかけて守ってきた島民による虐殺によるものだとは、なんとも胸糞が悪いです。
彼の行動はやり方としては間違っていたかも知れないけど、大義名分としては共感出来るものがありましたし、自浄作用が死んでるこの島においては、彼は紛れもなくダークヒーローでした。

正義感の強い優しい青年だったと思います。過去の覡たちが受けてきた仕打ちを知って、この島に反旗を翻すくらいには。
あんな風な幕切れを彼に与えるなんて、あんまりじゃないかと読みながら涙を堪えていましたが、彼の起こした反乱にも少なからず意味があったのが救いです。


いつもの日常が戻ったとはいえ、あれだけの事件でしたから、ずっとスッキリしない重だるさが付き纏って仕方ありません。
2人がやっと結ばれるシーンがあったのに、手放しで喜べるだけのテンションが上げられなかったのは残念中の残念……!甘くはなりきれない雰囲気が全体的に漂っていたこともあってか、私の盛り上がり度はイマイチでした。(グスン)

で。また何かあるぞ的な匂わせプンプンで終わっちゃったし、これからまたどうなるやらです。
希望や期待に飢えまくってるこの気持ちが報われる日を早く望みます。

5

びっくりしちゃった

もう6巻まできちゃいましたか。登場人物が増えてるし、この世界の謎、黒海の謎、アルトは一体何者なのかなどストーリーが壮大になっててどんな結末を迎えるのか先が読めない。

今回話の進展はあんまりなかったけど、アルトの父の話、エルヴァの親友ミカエルとのやり取りが肝かな。アルトのお父さんは黒海だけど、人間の敵ではなかったみたいでよかった。ニナみたいに表裏ある奴ではなさそう。どっちかというと、人間界に影響されてどんどん人間寄りになってしんどくなっちゃったタイプ。
まさか、アルト父が覡なりたてのエルヴァと会ってた(殺そうとしてた)なんて!何という運命。
そんで、エルヴァの一言で殺すのを思い止まったなんて。

幼馴染のミカエルの死もあってアルトへの執着が強くなってるエルヴァ。ここに来て自分から誘って抱かれるだなんて思ってもみなかったです。
心の準備なくそのシーンがきたのでアルトも私も心臓バクバクでした。アルトの表情で緊張ともうたまらん感が溢れててエルヴァの年上らしい受け止め方とわんこアルトの飼い主らしい主導権の握り方が流石でした。エルヴァ尻抱き系男前男子!
フィニッシュまで描かない朝チュンでしたが、充分な盛り上がりのあるシーンでした。

次の展開は、アルトは島の外の現代文明へエルヴァと離れ離れ。なんか一悶着ありそうだな…。

巻末の番外編、Lettersめちゃ良き…
エルヴァが知ってるアルトと対外的なアルトが違うって事を認識していろんな感情が芽生えるエルヴァのお話。
人って対する人物によって見せる顔が違うからさ、あんなワンコで可愛い尻尾ぶんぶん!なアルトを見てるのはエルヴァだけなんよ。
そしてこんな可愛い恋文書いてしまうエルヴァにしてしまうのもアルトだけなんよ。
とっても良いエピソードでした。

紙本で購入
修正がいらない構図

1

この気持ちのやり場をください…!と叫びたい

ドキドキしながら、この6巻の配信を待っていました。
大好きすぎて、紙も電子も揃えているシリーズ、6巻。

もーーーー切なくて、悲しくて、、
この気持ちをどうすればいいのか。。
5巻も個人的にかなり辛い巻でしたが、この6巻でさらに心抉られました。

以下、だいぶ”ネタバレあり”のレビューとなりますので、
未読の方、ご注意ください。





決して”ハッピー!!!”という気持ちにはなれないけれど、、
でも、素晴らしい読み応え、心揺さぶる力のある一冊だと思います。


黒海と”契約”する形で生き延び、
息を吹き返して貴族殺戮を繰り返す元覡・ミカ(ミカイル)。

そのミカを止められるのは、同じ覡であるエルヴァ(受)しかいない…
幼馴染であり、兄貴分でもある彼を討つことになってしまうのか?
止める術はないのか?

読みながらきっとミカが助かる道はないのだろうな、と
半ば覚悟しながらも。

ミカの壮絶な最期、島民達の仕打ちは想像以上に凄惨でおぞましくて、、

ただ、そんな中でも最期の最期に、エルヴァがミカを抱きしめてあげられたこと。
実の母親に拒絶された彼の寂しさごと、包んであげられたこと。
それだけが唯一、救いに感じられたかな、、
涙を流さずにはいられない、一人の覡の闘いの終焉でした。


そしてこの巻、もう一つたまらなく刺さって切ない気持ちになったのは…

”黒海の子供”であるアルト(攻)の父親についてフォーカスされたお話。
エルヴァ様を送る馬車に乗っていたのが、
まさか、まさかのアルトの父親だったんですね。。

隙を見てエルヴァを殺そうと思っていたアルトの父親。
しかし、エルヴァの大きな大きな愛、決意に打ちのめされて。。

アルトとエルヴァの数奇すぎる運命、交差した二人の関係の奇跡を
感じずにはいられませんでした。


で!!!!

島の外へ行く許可が出たレティと共に、船に乗って外の世界へ行くことを
決意したアルト。
(↑実はこれ、領主・シヨンがあんなにあっさり許可したことにびっくり。
なんで…?その思惑は…?と、気になります)

最後の、服を脱いだアルトの背中のコマ!!!!
く、黒くなってますよね?( ; ; )

これに気付いた時、
もーーーーーやめてーーー!!!と叫びたくなった。。


そして色々衝撃的なことが多すぎて書けていませんでしたが、
この6巻でついに、アルトの正体をエルヴァが知ることとなりました。
自分がいつか、大好きで守ってゆきたいエルヴァ様を
傷つけてしまうのではないかー

そんな怯えと不安に苛まれるアルト。

そんなアルトを力強く抱きしめ、「大丈夫」と告げる
エルヴァ様の姿が神々しくて、美しくて、強くて…(号泣)

強い覡であるエルヴァだけれど、
精神的な不安定さを抱える彼を支え守って来たのは、
アルトだったと思うんですよね。

それがここでは、エルヴァの方がアルトの心を支える柱になるー

もう、ここも泣けてしまって仕方なかったです。。

そしてそこから、ついに体を重ねる二人。
この描写も、最高に最高に美しかった。。


まだまだこの先、困難が待ち受けているのは
想像に難くないけれど...
二人の絆は何よりも固く、誰にも、何者にも引き裂くことはできないと信じてます。

はーーーー…
7巻、今から待ちきれません。。

それまでこの6巻、何度も何度も反芻したいと思います。


★修正:なし(濡れ場はありますが、修正が必要な描写はなし)電子シーモア

※番外編描き下ろしは、エルヴァが見つけた
リタ→アルトへのラブレターについて。
手紙の内容を読んで、”これは絶対にアルトのことではない”と
勝手に確信(誤解)するエルヴァ様が可愛かった(*´∀`*)
そして最後のエルヴァ→アルトへのお手紙がまた、
萌えが爆発するよ…!って内容でした。もうこの手紙、食べちゃいたい。笑

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