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やさしくないせかい

エルヴァ様命の大型ワンコ系従者のアルトノウル(アルト・攻め)と、クーデレな南の覡(かんなぎ)のエルヴァ(受け)のスペクタクルファンタジーBLの5巻です。既刊を読まないとさっぱりわからないと思います。ちなみに、もくじにも書いてありますが、子供への性的虐待描写や暴力があったり、ショッキングな描写があったりします。

将来的に通してみたら必要な巻になるのだと思うけど、単体で見るとなかなかハートフルボッコで、二人の進む道のりはこんなにもやさしくないものなのかと思わざるを得ない巻でした。

まず、私のなかで、最低なヤツが多すぎて誰が一番最低か決めあぐねてしまう事態になってしまいましたね。「一番最低」って「頭痛が痛い」みたいになってるけど、そうとしか言いようがないくらい、救えない人が多すぎましたね。正直、こんなビジョンを見せられたら、闇堕ちまったなしだな、と。
そんな中で、エルヴァにとってアルトがひとすじの光なのかもしれないけれど、アルトの真実を知ってしまったらどうなるんだろうという不安もぬぐえなくなりました。

そして、いよいよもって、黒海ってなんなのか?という謎が深くなりました。

ヘビーな内容の巻でしたが、アルトちゃんを愛でるエルヴァとか、巻末書き下ろしとか、ほんわか出来る所があって良かったなぁと思いました。

こんだけしんどい道のりを進んでいるのだから、アルトとエルヴァには幸せになってもらいたいな、と思います。

悪の華

生前やり込んだ乙女ゲームの悪役令嬢の父である宰相アンドリムに転生してしまった主人公が、前世でのゲーム知識をフル活用して、自分と娘を破滅に追いやった清廉潔白な王子や正ヒロイン達に苦汁と辛酸をなめさせていく、ざまぁ系ダークファンタジーです。

原作未読でしたが、あらすじとサンプルを読んで即購入が決定しました。

もう、宰相アンドリムと神官長マラキアの腹黒いこと!そしてその頭脳や手練手管で正当派主人公達を悪い顔をしながら、じわじわと、いけしゃあしゃあと追い詰めていく様子が、そうなっちゃうんだ!?の連続で、次の展開が読めず、ゾクゾクワクワクしました。

人物の背景や、世界観の設定など、複雑な伏線が満遍なく張られていて、それがすごいと思ったのと同時に、その情報量に自分の理解力が中々追い付かず、3回くらい読み返して理解できました(多分)

いや、本当に、結構えげつないこともしてるのに、なんでこんなにも爽快感があるのか不思議でたまらないです。そして、美しい悪が、どのように高潔な騎士を堕とすのか、楽しみでなりません。

もしも、  だったなら、

「Subだけどセックスではタチ希望」の、会社員の渡瀬(攻め)と、「Domだけどセックスではネコ希望」の、DomSub風俗店のNo.1Domキャストのトウマ(冬馬・受け)の、出会うべくして出会った2人のドラマティック進化系DomSubユニバースラブストーリーです。

「Domがタチ、Subがネコ」という世間の風潮と、自身の抱える性質の不一致でねじれてこじれて、いびつだと思っていたそれぞれの形が、お互いの空白を補い合えたようにぴったり合わさった様子がとても好きでした。

二人のセックスにおけるイニシアチブのやり取りがDomSubならではの設定と物凄い融合していて、この二人だからできるセックスというものが見れたと思います。

終始、2人のプレイもセックスも、お互いに思いやりがあって、やさしくて、相手の欲しい所に的確に手が届いてる感じがいいなと思いました。


とにかくドンピシャで私の好みに刺さって何回も読んでしまいました。楽しかったです!

うららかな午後に無垢な笑みが放つもの

エルヴァに幼少時より仕えているアルトノウル(攻め・18歳)と、海の化物と夜な夜な戦っている南の覡(かんなぎ)エルヴァ(受け・26歳)の、二人の行く末と島の行く末を見届けるスペクタクルBLですね。こちらはシリーズ物の4巻となるので是非既刊を読了下さい。そして、またしても気になるところで待て次巻!となります。

新情報が多いです!初見では処理できずに既刊含めてあちこち読み返してしましまいました。エルヴァの過去についても着々とパーツが埋まってきましたね。もうシヨンが不気味すぎる。そしてついにアルト自身も知らなかったアルトの秘密が明らかにされてしまったわけで。もう波乱です。

この二人はイチャイチャしていい雰囲気になるのに色んな要因でその先に進まないんですよ…焦らされます。でも、ポジション確認も無事にできましたし、新月が待ち遠しいですね。そんな中で、新事実によりまた二人の間に問題が浮上したわけですが、思い合っている二人がどうするのか、ハラハラしてしまいます。

修道院、領主シヨン、黒海の勢力、レティ達、それぞれの行動と思惑が複雑に絡み合っている中で、アルトとエルヴァはどう行動していくのか、情報の波に振り落とされないように食らいつきながら次巻を待とうと思います。

これが二人の生きる道

とある理由で虎王組を追いかけている、仕事は謹厳実直だが性癖はSな警察官の久世康之(攻め)と、母性と父性にあふれたパーソナルスペースゼロ男子の虎王組七代目組長の虎前聖(ひじり・受け)の、ガチムチ受けロミジュリラブコメディでした。

詳細は伏せますが、他にケンカップルとおじおじカップルが出てきます。参考までに書くと、別カプにてタチのネコ化とネコのタチ化(性描写は変化後のみ)と、別カプにておもらしがあったりします。

全体を通してマンガのテンポがよくて、シリアスになりそうでならなかったり、思いきった展開があったりと、ノリがハマれば面白いコメディテイストな作品でした。でも大事なところはちゃんとしっかり魅せてくれてたので、メリハリがありました。

印象に残っているのは、聖の乳首との初対面のシーン1コマ目。無言の圧力というか、時が止まる感じ、そして詳細な描写があいまって、とにかくすごくて読む度に釘付けになりました。

ふわふわしててヤクザとして大丈夫…?な感じの聖の、しっかりと自分の欲を通す強かさを見れたのが良かったです。
あと、中盤と終盤のタイトル回収している感じが好きでした。

ロミジュリ愛の結末として、とてもたくましく、とても強かで、愛で満ちていた終わり方がとても素敵でした。

獣様達の事情

幼少時に助けた獣の嫁になり息子を出産した、獣医学部の学生の友利人(受け)と、無事に友利人を嫁にできた、溺愛の過ぎる俺様で神様な獣様のコロ(攻め)の、まだまだ波瀾万丈子育てラブエロコメディでした。
そして、不穏な引きで待て次巻!です!
ちなみにこちらはシリーズ3作目となりますので、ぜひ、無印・妊夫出産編を先に読了ください。

さて、私的にはこちらの作品といえばまずエロい方面についてになるのですが、友利人とコロの関係が、まだ素直じゃない所もあるけど当初に比べて気持ちが通じてきているのもあり、激しさとか汁感、母乳(出るんです)がたっぷりあるものの、充足感もあって、平和になったなぁ、と思う一方。とある理由で嫉妬と独占欲が暴走したコロによる、徹底した快楽責めがあったり(快楽以外考えられなくなる思考操作や触手による耳責めもアへ顔もあるよ!)ライト?からハードまで中々に幅広いバリエーションでした。

ストーリーとしては、「子育て編」ということで、無事に利丸(としまる)を出産した友利人とスパダリ開花なコロが、なんだかんだ喧嘩しながらも仲良く育児していく様子が好きでした。
そしてコロ側の事情編がスタートしたわけですが、事実や背景が少し明らかになり、新キャラも登場し、布石が打たれましたが、まだ真意が見えない印象ではありました。友利人の目線で物事を追っているので、何でこの人はこんなことしたんだろう?などなどわからないことや不穏な感じにモヤモヤソワソワしましたね。

コロの兄弟たちなど棲家側の事情、利丸、そしてコロと友利人。
また次巻を楽しみに待とうと思います。

一番初めにおはようを 一番最後におやすみを

作家の岡村康彦先生(42歳・攻め)と、先生の担当編集の中井優誠(40歳・受け)の、「おじ✕おじ」且つ「作家×編集」カップルの日常ラブストーリー短編集でした。「よつもじ。〜今日も、明日も〜」→「よつもじ。〜過去も、未来も〜」に続く第3弾となります。前2冊を読んだ方が深みが増しますが、今作から読んでも大丈夫かと思います。

今回、いつもと趣の違う先生が見れたり、中井さんの意外なギャップが見れたりしてしまったのですが、二人それぞれが、生活をしていくなかで、ふと、今をかみしめてこれからを考える描写がすごく身近に感じられていいなぁと思いました。

先生の膝で眠る中井さんと三四郎。日常にありそうな光景なのに、「幸せ」がすごく伝わってきて、好きでした。

改めて1巻から読み返したのですが、本当に終始穏やかで、ほんわかして、ゆったりとした時が過ぎるような作品でした。
ここで一区切りとのことでしたが、またいつか彼らの何気ない日常を垣間見ることができたらいいな、と思いました。

癒やされました!ありがとうございました!

イロトリドリの

森丘美術大学で過ごす生徒や教授たちの3つのお話からなるオムニバスです。

それぞれの主人公たちが生活の中で関わりあってる描写が好きでした。また、読み返していくと、何気ない会話の内容が実は意味のあることだったり関連が見えたりして、面白かったです。

●「プシュケの恋」
周囲と比べて自信がなく、モヤモヤを抱えている紀井彩輝(グラフィック学科2年・受け)と、破天荒な天才型の陽キャ天野蒼大(彫刻学科4年・攻め)の、成長と救いのラブストーリーでした。ほぼ彩輝の目線で進んでいき、彼の迷う気持ちが伝わってきました。天野が抱えているものに関しては深くは触れられてはいないですが、彩輝によって天野が救われたのは確かなので、よかったなと思います。

●「目覚めのワルツ」
スランプ気味で進路に悩む高木利人(彫刻学科3年・攻め)と、憂いを秘めたロシア出身のヌードモデル、ミハイル・マルコヴィチ・ニジンスキー(もうすぐ30歳・受け)の、産声を上げるような衝動のラブストーリーでした。スイッチの入った高木のデッサンのシーンが迫力があって何度でも見てしまいます。そして、ミハエルの高木を誘う時の色っぽさや、高木の貪欲に求める表情がたまらなかったです。恋愛ではない所から始まった二人の関係がどう成熟していくのか、先が読みたいですね。

●「メメント・モリ」
一度は諦めたゲームクリエイターの夢を叶えるべく一念発起した元営業マンの兼弘大地(情報デザイン学科3年・29歳・攻め)と、日本を代表する彫刻家でもある彫刻学科教授の大竹実(41歳・受け)の、切なさとほろ苦さを感じる再会と再生のラブストーリーでした。タイトルにもあるように「死」が重要なファクターとして絡んできます。前章で出てきた「(作者が)死んでも作品はこの世に存在し続ける」というワードがこの章でズシリときました。そして、もう諦めたくない兼弘の恋の続きを、見届けたくなりました。

●「楽園」
オールキャスト。森美祭のにぎやかな様子や、楽しんでる表情、三者三様の二人きりの瞬間がいいなと思いました。

●「卒業旅行編」
天野×彩輝 in京都
彩輝が天野に一生懸命にグイグイいく感じがたまらない…!これにつきます!

それぞれ、喪失や苦悩や煩悶を抱えながらも、前を見て、芸術と向き合い、未来に向かって前進していこうとする生き様がキラキラして、とても素敵な作品でした!

愛しい人を変えるキス

過去に夜以外の家族を人狼に殺された、人狼専門の探偵の赤月黎人(28歳・受け)と、黎人の義理の甥で人狼症を発症した黎人一筋なワンコ大学生の灰島夜(18歳・攻め)の、人間を捕食する「人狼」の存在する世界で、人狼の謎と二人の愛の形を追いかける、スリリングラブストーリーです。こちらは2巻なので1巻から読了下さい。そして、気になる所で待て次巻となります。
1巻までの内容のネタバレが含まれているので、ご注意ください。

叔父として夜を守りたい自分と、ぐいぐいアプローチをされて確実に絆されている自分。鈍感系主人公じゃない黎人は夜と自分の関係性に戸惑いながらも時に冷静にグルグルしちゃうわけです。夜も夜で、過労で倒れた黎人に対して優しく看病して。二人の絆や過去の思いもあいまって、もう甘々でした。

「黎人のキス以外では絶対に変身しない」という条件のもと、変身のためにディープなキスをするようになった二人なのですが。黎人と夜が、ピンチの女の子を助けるために、阿吽の呼吸で人前でキスをして人狼になった夜が助けに行く所が二人ともかっこ良かったし、冷静に読んだら結構シュールだったりして面白かったです。

そんなこんなで、表紙(帯)にもあるように、発情期です。
牙が、とても、スリリングです…
それはともかく、黎人を襲ってしまった夜の心情を考えると切なくなります。

変わらないと思っていたものが変わっていたり、変化と向き合わなければいけなかったり。

さて、不穏な引きで1巻は終わっていたのですが、2巻も中々不穏です。

黎人と夜、二人の後悔とそれから
2年前に起きた、ライカと『ライカの恩人の人狼』と通り魔の事件の真相
人狼の発情期とは

謎もフラグも恋の進退も、大変なことになりそうですが、楽しみにしていようと思います。

デュオ・ラブ 上 電子 コミック

町屋はとこ 

あなたと ワルツを

「憧れのピアノ王子」である要とピアノデュオを組むことになった大型ワンコの狩野明慶(かのあきちか・攻め)と、ピアノに情熱を懸けるクールなようで人たらしな眞木要(まきかなめ・受け)の、音大生ピアノデュオ二人の絆と成長と恋の矢印を見守るメロディアスラブストーリーです。ちなみに現地点では挿入はないので、受け攻めは仮となります。電子配信のみ、こちらは上下巻の上巻となります。

明慶→要の片想いの話と二人の「ピアノデュオ」としての絆と成長の話、要の家庭事情や、要と明慶のピアノや音楽に対する情熱の話など、何本も柱のあるどっしりとしたお話で読み応えが抜群でした。281ページはダテじゃないです。そしてまだ上巻のみ というのがポイントで、これからまだ下巻が待ってるというだけでワクワクしてしまいました。

ストーリー的には、一難去ってまた一難といった具合に、うまく行ったか?と思いきやまた新しい壁が立ちはだかって、そう簡単に大成功させてはくれなかったりするのですが、歩み寄ったり、それぞれが考えたり努力したりして問題に立ち向かう様子が素直に心地よかったです。特に、初めて二人で「ドリーの庭」を連弾した際の台詞の無い数ページがとても印象的で好きでした。
明るく元気な明慶が演奏に集中した途端にキリッとしちゃったり、真面目で性的なことに疎そうな要が明慶との性的接触にわりと積極的だったりと、二人それぞれのギャップがいいなぁと思いました。

しかし、恋愛面が本当にもどかしいですね。明慶の方は要への気持ちが細かく描写されているので恋する想いがわかるのですが、要の明慶への気持ちが「デュオの大切なパートナー」からなかなかラブにならなくて。明慶の心情を考えると切なくなります。要から明慶への矢印が伸びる瞬間を期待して、ワクワクして下巻を読もうと思います。