コッコとのこと

kokko tono koto

コッコとのこと
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神239
  • 萌×237
  • 萌18
  • 中立5
  • しゅみじゃない4

12

レビュー数
50
得点
1402
評価数
303
平均
4.7 / 5
神率
78.9%
著者
三田六十 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
双葉社
レーベル
comic marginal
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784575381801

あらすじ

自分のことを雌鶏♀だと思い込んでいる雄鶏♂のコッコ。
コッコには、大きな夢がありました。

「卵を生みたい!」

そんなコッコの元へ、立派な鶏冠を持つ、イケメン鶏がやってきます。
帰る場所がない彼は、コッコに「オットはいりませんか?」と声をかけ、
2人暮らしを始めることに。

初めはコッコを利用しようとしていた彼でしたが、
だんだんと「誰かを大事に思う気持ち」が生まれて――。

にわとり擬人化 感動の家族BL
コミックス描き下ろし漫画も収録!

表題作コッコとのこと

雄鶏
雄鶏

その他の収録作品

  • [描き下ろし]もう道しるべはいらない

レビュー投稿数50

何も知らずに読んだ

擬人化だとは知らずに読んだ。
なんだか不思議な話!と思っていたけど…そうか、擬人化だったか。
絵本を読んでいるような感覚で読み終わったあとほっこりしました。
このまま何も知らないで終わるのかな。それともいつか本当のことを知る日が来るのかな。これからも幸せな二人であることを願いますね。
もはやBLというカテゴライズでは収まらない1冊だなという印象。
何もかもが独特なので合う合わないはあるかもしれません。
擬人化の表現がとても上手いなと思いました。

1

なんて優しくて温かい世界

移動中に読んでて涙が溢れてきてこれはお外で読んではいけないやつだ〜と思い、途中からは帰宅後に読んでめちゃめちゃ泣いた。なんて優しい物語なんだろう。

卵を生むのが夢のぴよちゃんは実は雄鶏なのだけど、それに気づいていない。1人で慎ましく暮らす家にある日やって来たのは、放浪のイケメン雄鶏オット。居場所のなかった彼はコッコと名付けてくれ2人の夫夫生活が始まった。コッコを利用しようとしてたオットだけど、その余りに純粋でひたむきなところに打たれて彼も変わっていって…。
オットを信じて無精卵を孵そうとするコッコの健気さよ!
孤独だった2人が家族となり、そのささやかで穏やかな幸せが愛おしすぎて涙が止まらない。
まさかのワニだった子供のアリちゃんとの3人の未来、この先のお話もきっとあるのですよね!?
コッコのまあるい可愛い桃尻も必見♪
あったかくて優しい気持ちになれる、最高に素敵な作品。

1

ふわふわ

評判がよいと苦手かもなと思ってもつい買っちゃう。BL漫画界全体の動向を観察していたいという欲求。
そもそも擬人化モノではなく普通のファミリーものだと思ってましたから、始まりから驚き。話全体は可愛らしい雰囲気で包まれているのに随所が生々しいんですよ。殺処分の概念はある世界観、孤独の森のファンタジー具合、猿の爺さんの顔は妙にリアルで怖い…その中のコッコのふわふわさがまたディストピア感を増す…という読み取り方をしてしまう個人的には。
その場合、これはあえての生々しさか作家さんの作風で判断するわけですが…うーん。
リアル寄りなんだとしたら、自分のケツすら拭けなさそうなコッコが「卵を生む」と繰り返すことには気味悪さがあり、卵にはそれを生む過程があって、生んだ後は子育てがあるんだぞという気持ちになる。
ろくに教育を受けてなさそうな少女が「子どもを産みたい」とのたまい、"ムセキニン着床"などと書かれた漫画に、いくら結末がハッピーエンドだからといってニコニコはしてられない。
もっとファンタジーに読んでいいなら、生々しい部分は削ってほしかった。
人でないなら人でないで道徳心やら倫理観やらは捨てて読むけど、ハートフルに家族っていいねって終わり方をするってことはそういうことではないんだろうし。「親を食うのか」は投げっぱなしで回収されないし。

3

これは好みの問題

まず、擬人化自体苦手なので好みの問題ではありますが、レビューで評価が高かったので、大丈夫かなと期待していました。ハードルはかなり上がっていたと思います。それもあってか思ってたより普通、ふわふわとしすぎていて私は涙腺に来なかったし、あーはいはいという感じで読み進めてました。育児を題材にした話は好きですが、これは内容も絵も私には合いませんでした。ほっこりぼのぼの系が好きな人は好きだと思います。
ただ、擬人化の取り入れ方は自然で上手いと思いました。

2

心洗われるBL

健気なコッコに心が浄化される。

ちょいワルなイケメンオットはウブで世間知らずなコッコを利用して都合よく使い捨てるはずが…
できないよね〜!あんな純真無垢を絵に書いたようなコッコを知ってしまったらさ〜!無理よ〜!

素直で一生懸命、明るく楽しく振舞っていても
実は寂しさも知っていて…ってね、抱きしめてあげたくなるでしょーが!

オットが自慢の髪を切って帰ってくる姿のカッコ良さが最高!!
父性が爆発するのも良い(≧∇≦)b
まさかのセックスレス問題まで行くとは思わんかったが結果オーライ!笑
2人がお互いを更に意識してドキドキしながら終わる姿に心が温かくなりました。
こーいう作品良いよね〜♡

4

不思議な余韻のあるお話


擬人化ものは好まないのですが、三田六十先生の別作品が好きだったのと、ちるちるの評価が高かったので購入。

童話のようなやさしい雰囲気、いろんな「情」がたくさん、愛情と勇気と覚悟が、素敵でした。

動物の擬人化のお話ですが、動物の姿と擬人化されている姿が、場面によってどちらも出てくるのがおもしろいです。
そして動物も人の姿もどちらもとてもきれいでかわいいのがすごいです。

両方の姿が並んで描かれているシーンがあるのですが、見た目は全然ちがうのに、確かにこの2つの姿は同じもの(心、精神)だとわかる見た目なのがすごいと感心しました。素晴らしいです。

ストーリーは奇想天外、雄鶏なのに自分は雌鶏と思い込んで卵を産みたいと夢見るコッコのもとに、ひも男、チャラ男のオットがやってきます。どちらも元からの名前でない、というのもおもしろいです。

コッコが暮らす森は、外からは孤独の森、と呼ばれていて、雄雌のどちらかしかいないため、一代で終わってしまうのがあたりまえ、その森に暮らすいろんな動物たちとのやりとりが、穏やかで優しくて淡々としています。その中でオットはかなり異質な存在に感じました。

コッコと暮らすうちにオットに変化が出てきて・・・
迷ったり、決めたり、また迷ったり、行動したり、オットの心情が丁寧に描かれているのがよかったです。
アリちゃんを助けに行って、ワニの大人と大喧嘩をするオットがすごくかっこよくて感動しました。

きれいで優しくて愛情に満ちて透明感のあるお話でした。
続きが読んでみたいような、このままもう先は読みたくないような、不思議な余韻のあるお話でした。

6

パワーストーンを買うよりこれを読め

 童話であり、まぎれもないBLであり、でもBLとカテゴライズして囲い込んでしまうにはもどかしい名作。
 まず、普通に(擬人化という設定はあるものの)シンプルなストーリーで面白い。
天然で(鳥だけど)猪突猛進なコッコの勘違いコントみたいなやり取りもほほえましく面白い。
 キャラ設定も、無垢なコッコとクズ系雄鶏オットのわかりやすい対比。脇役もコッコの無垢さをあたたかく見守る大人たち。主人公は主役CP二人(羽)なのだけれど、タイトル通り、無垢なコッコに絆されて変わっていくオットの物語でもある。
 他の方々のレビューにも、泣いたというワードが続出しているが、私も当然泣いた。作者の同レーベルから出た『紅椿』でも大泣きしたけれど、今回もまんまと泣かされてしまった。
 正直「泣ける!」とか煽られると素直に読めないひねくれものの私が、この作者の作品には毎回琴線を刺激されまくり感動してしまう。今回も、特別泣かせることを意識して描かれていなさそうなだけに、悔しいような嬉しいような…。
 以前岡田斗司夫か誰かが、“感動とは罪悪感の解消”というようなことを言っていた。この物語は、誰もが持つ無意識下の罪悪感を発露させるのだと思う。
 失ってしまった自身の無垢さをコッコに、コッコとオットとアリちゃんの尊さに、失ってしまった愛や優しさを重ねて、過去の自分自身や愛をもって接してくれた周りの人たちの真心に感動という名を借りた贖罪をしているのだろうか。
 一昔前に流行った涙活とかなんとかいう安っぽい言葉があるが、流行に関係なく、本格的に心のデトックスをしたい人にはお勧めできる1冊。
 怪しいパワーストーンを買うくらいなら、好きな飲み物とこの本1冊あれば良い。

 それにしても三田先生の描く赤子の頬は何と愛らしいのでしょうか。

 

4

No Title

可愛すぎてたまらなかった
じわじわ絆されていくのもいい

3

レビューランキング一位なの、多いに納得

仲良くさせていただいているレビュワーさんが直メで珍しく絶賛されていたので、触発されてポチりました(レビュワーさんいつもありがとう!)。
これは素晴らしい…。泣きますよこりゃあ。
全ての擬人化好きさん、人外好きさん、子育てBL好きさんに全力でオススメします。

ていうかこれ、タイトルが「コッコとオットの話」みたいな感じじゃなくて完全にオット(攻め)視点なのが意外だなって思いました。
お話自体は、双方の視点で進んでいきます。

<注意点>
①受けが(一応成人?してるけど)ショタっぽい
②人を殴るシーン有り
③一瞬ん?どーゆー意味?となるであろう箇所があります
(オットが、無精卵なのに「この子は(たしかに)俺とコッコの子だった」という箇所。私は不妊治療でイメージしたので、しっかりと理解できました)
④時々作画が安定しないことがある
(顔パーツや体パーツのバランスなど。でも すごくかわいい絵柄で大変良かったです)

最後に総ページ数を見てビックリ。
224ページもあったの?!ってぐらい、ホントにあっという間でした。
馬とワニがギャンかわ。
猿の猿バージョンも見たかったな…
(「いったい何を言っているんだコイツは」と思われた方、ぜひ本作をご覧ください)

<名前について>
・オット(ー)(Otto):ドイツ語圏で実際によく見かける男性名
(我が家の近くにも「オットー公園」があります)
・コッコ(Kokko):フィンランド、アメリカ、スウェーデン、ミャンマー、中国、ナイジェリアで見られる、非常に珍しい男女兼用の名前
(名字の方が一般的です)

10

No Title

鶏BLです。

擬人化というよりモロに鶏なんですが、登場生物みんな人の形で表されているイメージ映像で物語が進む感じです。

自分のことを雌鳥だと思い込んでいる小柄な雄鶏のぴよちゃんと、住む処欲しさにぴよちゃんを騙す、立派な尾羽を持った雄鶏の同棲生活を描いたお話です。

お互いに固有の名前を持たなかったぴよちゃんと雄鶏が、「コッコ」「オット」と(←それも固有名とは言い難いのですが……)呼び合い、一緒に過ごしていくうちに、特別な間柄になっていきます。

ほんわかした絵柄とストーリーなのですが、元はといえばめっちゃビジネスライクな関係性でそこに愛はない感じなのが、歪な同棲生活を持ちかけたオットの方が先に絆されちゃって、コッコに愛を乞う感じなのが趣き深いです。

個人的には泣くほどではなかったですが、いいお話であることは間違いなく、続きを読んでみたい作品です。

8

泣く…

コッコ…かわいいよコッコ…愛おしいよコッコ…って思ってたらその感情全部オットに持っていかれる。いい男になっちゃってまぁ
ぼーっとしてそうだけど芯はしっかりしてて愛情深いコッコ。
笑って泣けてほっこりして。何度でも読み返したい作品。
真剣に続編希望しております!!

11

感涙。。 雄鶏×雄鶏×ワニの『家族のおはなし』

発売日に買ってもう何度も読みました。めちゃくちゃ泣けます!
コッコの夢は『卵を生む』こと。
この物語はコッコとオットが出会い、『卵を生む』までのお話…ではなく
その先の『家族になる』お話です。

BL的には、オットが溺愛攻めに成長していくのがたまらん♡
最初はただのヤリ○ンだったけど、コッコのこと大好き『溺愛スパダリ“夫”』に成長し、さらに家族を守る『パパ』も頑張ってる!

とにかく泣けるので、読んでみてください。


─泣けるシーンをピックアップ─

無精卵と知りながらコッコに卵を用意したオットですが…
亡くなったたまちゃん(孵化しない無精卵)を夜中にお墓から掘り起こしているコッコを見つけます。

『一人ぼっちはさみしいことを私は知っていますから』
と泣きながら卵を抱き締めているコッコの姿を見て、オットは涙が止まりません。

オットは涙を流しながら本音を打ち明けます。
『生まれてから今ほど悲しいと思った瞬間はないんだ』
『無精卵が決して生まれなくても、この卵は俺とコッコの子だったんだ』

14

泣いた

評価が高かったので気になって読みました。

擬人化BLという少し変わり種だったので読む前は全然想像つかなかったのですが、どんどん感情移入して気づいたら泣いてました。
大好きな作品のひとつになりました。
これからも応援しています!

11

まさかの!

表紙のかわいらしさに
つられて購入してみたら

まさか
涙するとは
(実際には泣いてないですが笑)
それくらい
感動しちゃうよ~
悲しいし、ツライし
でも
優しい話し
こっこは、おんどりさんと
出会えてよかったね
おんどりさんも、こっこと
出会ってよかったね。
2人のこれからも
読みたいから
続きを待っていますね先生
しかし
2人の子供は
大きくなった時に
間違ってパクってしちゃわないか
心配しちゃう種だよね
でも
こっこが育てるから
大丈夫だよね♪

8

可愛い。そして泣いちゃう。

擬人化。雄鶏同士。

養鶏場から脱走した雄鶏(オット)と、雌鳥として育てられたため自分を雌鳥だと思っている雄鶏(コッコ)
過酷な旅の果て、森で1羽暮らすコッコのもとにオットが現れる。


可愛らしい絵柄、試し読みのハートフルな雰囲気に惹かれて電子版を購入。


元は家畜だった2羽。それぞれの名前が固有名詞ではなくただの呼称という感じなのが、彼らの出自を象徴しているようで印象的だった。
(「オット」はそのまま夫だし、コッコの元の名前「ぴよちゃん」はヒヨコの総称、「コッコ」も鶏の意でオットが意地悪心でつけた)
でも、そんなただの「呼称」が、コッコにとっては大切な「名前」になっていることもまた、
コッコや、この森を象徴しているように思った。


世間を知らないコッコに対して、オットは物事を知っていて色々と俯瞰で見えている様子。
はじめはコッコのことを利用する気満々で近付いたオットだけど、コッコの邪気のなさに毒気を抜かれて絆されていくの、読んでて楽しかった。
猿のおじさんの、「コッコが可哀想かどうか決めるのはオット」という主旨の言葉、印象的だった。

思いがけず、心の柔らかい部分をコッコに救われてしまうオット。このシーン、ちょっと涙出る。


卵にまつわる一連のエピソードは泣いちゃう。
何も知らない、まっすぐなコッコと、
全て知っていて、蛇行しながらも「決めた」オット。
それぞれ見えている世界が違っていて、おそらく一生本当の意味での対等にはなり得ない2羽だけど、寄り添いあう姿はとても素敵だった。


アリちゃんが誕生してからは、
物語が恋愛ものというよりも家族ものの様相になるので、BLとしては珍しい読み味。
(BL的萌えはちょっと少なくなる)
夫婦のこと、子育てのこと、母親として、父親として……悩みやトラブル、読みごたえがあった。

コッコが意外にもパワフルなのが印象的だった。たくましくて素敵。

アリちゃんが悪ガキたちに言われた言葉は、意地悪ながらも本気で懸念されることでもあったのでヒヤリとした。
実際問題、将来的にどうなるのか…ここはアリちゃんの真相を知っているオットに上手く立ち回ってもらいたいところ。がんばれオット。


ほほえましい子育てをもっと見ていたいし、前述のようにアリちゃんの将来も気になるので、今後何かのかたちで続きが読めたら嬉しいなと思う。

14

優しい気持ち、家族の形が素敵

これ、たくさん泣いてしまいます。コッコが健気で泣いてしまうし、オットにも泣かされます。

家族が欲しいとか、卵(子供)が欲しいとか、思っていても、ずっと思い続けていても、思うようにはならない経験をした人にとってはかなり心に突き刺さるんじゃないかとおもいました。
そういう子供の事などでトラウマになっている人はもしかしたら辛い場面もあるかもしれません。しかし、ラストまで読むと救いがありますので、大丈夫ですよ。

養鶏場で雄鶏と分かってお姉さん鶏から逃げるように追い出されて、辿り着いた場所の設定が面白いとおもいました。「孤独の森」にいる動物は雌雄のどちらかしかいない動物がすんでいて、過度に干渉することのない住処。卵から雛が生まれる詳しい事を知らずにひっそり暮らしていたコッコ。卵を生んで雛を育てる事を夢見ているコッコを森の動物達はそんな事(雄鶏なんだから)無理だとは言わないんです。そして、自分が一時的に滞在する居場所を確保する為にコッコを騙してしまうオット。
でも話が進むと、オットはコッコを傷つけた事をとても悲しいと感じ、コッコと同じ様に悲しくなってくれたのがたまらなかった。オットの後悔する気持ち、そして卵とコッコはオットにはとても大切なモノだと気づいて泣いている姿は読んでいるこちらも激しく泣いてしまいました。そして、後から無精卵の卵を第一子と言っていたシーンが良かったです。

オットの嘘で出来た家族だけど、孤独の森の特殊性から卵から生まれた赤ちゃんを森の皆が可愛がってくれる(そしてその赤ちゃん変じゃない?とかも言わない)様子は、コッコの様な孤独な人が作りだす新しい家族の形を見たようにおもいました。誰もが皆理想の番と出会えて、子供に恵まれる訳では無いですよね。ちょっと歪な家族だけどコッコの掴んだ幸せの形がとても素敵なラストだったと思います。ラストでキュンな気持ちが出て幸せでした。
コッコがとても可愛いんです。養鶏場の服によせているのか、いつもとても短いショートパンツを履いていて、ちょっとおっとりした話し方や、嬉しい時はとても可愛らしく微笑むのが。そして、お尻がプリンとしていて。オット、尻ばかり見てるけど、ちゃんと付いてるのみてないの?とか思ってしまいました。オットは尻がとても好きなんですね。
今回、擬人化という設定だったんですが、ほんわかした絵からは想像出来ないほど、とても心を揺さぶられるお話でした。

11

優しすぎると泣きたくなる

単話で1話を読んで以来大好きで、
ずっとずっと書籍化をお待ちしておりました!

絵本のようにあたたかくて、だけど、ときどき切なくて、
優しいのにどうにも涙腺が緩んでしまう世界観でした。


本作は雄鶏×雄鶏の擬人化BL。

小さなひよこの“ぴよちゃん”は自分を育ててくれた
優しい“おねえさん”の願いを叶えるために卵を産むことを一大決心!

時が経ち、かつての小さなぴよちゃんは成長して立派な「雄鶏」に。

そう、ぴよちゃんは自身が雄鶏であることに気付いていなかったのです。

そんなぴよちゃんの元にある日、1羽の雄鶏が現れます。
「夫はいりませんか?」とぴよちゃんの家に転がり込んだ“オット”は
ぴよちゃんを“コッコ”と名づけ、卵を産ませてあげると言いますが…。

はじめは世間知らずなコッコを騙そうとしていたオットですが、
純粋でひたむきなコッコに次第に愛おしさが芽生えてゆき…。

そして、約束通りコッコに卵を与えてくれたオット。

けれど、それは無精卵でした。
そんなことも知らずに卵を慈しみ温め続けるコッコが切ない…。

こんな無垢な子になんて酷い仕打ちをするんだろう。
オットの残酷な嘘に怒りが湧いて仕方ない。

だけど、冷たくなった卵を「1羽では寒かろうと…」と
抱きしめるコッコに初めて自分の罪の重さを思い知ります。

自分のせいなのに、自業自得なのに。
はじめから中身のない無精卵とコッコを前に
「その子はコッコと俺の子だった」と涙を流して崩れ落ちるオットに
悔しながらもらい泣きしてしまいました。

そして、今度こそコッコと生きることを決めたオットは
自慢の髪を犠牲にして新たな卵を手に入れます。

卵からは二人の子供であるワニの“アリちゃん”が生まれました。

雄鶏が2羽と、ワニの赤ちゃんが1匹。
両親は同性同士だし、子供の種族も違うけれど。

それでも、愛情をたっぷり注いで一生懸命に育てるコッコ。
アリちゃんのためなら空も飛んじゃいます。

そして、元はヤリチンでぐうたらだったオットも
すっかり子煩悩の愛妻家に。

鶏だけど、パパとママが大好きなアリちゃん。

そんなあたたかい3人の家族風景に胸がぎゅぅーんと。

ああ、好きだなぁ。大好きすぎる!

これでおしまいでしょうか?
もっと3人の物語を読みたいです。
何も事件なんて起こらなくていい、
ただただ3人の優しい日常をもう少しだけ眺めていたいのです。

10

木漏れ日のように優しさと強さが沁みて寄り添う物語

先生の既刊作が大好きで大事に読んでいます
真っ当に生きる姿を見て、知り…「愛おしい」とぽろっと呟くように、自然と感情が湧き上がります

優しい作画(キャラも背景も含めて全てが優しいのです)が目にも脳にも心にも…温かくキラキラと降り注いで来ます
柔らかさに包まれて世界のどこかにオットとコッコとアリちゃんが楽しく暮らしてるかも知れない(*˘︶˘*).。.:*と考えるだけで落ち着ける気がします

ただひたすらに希望を捨てずに日々を重ねていたコッコ
一生懸命だからと言ってきっとずっと強く居られた訳じゃない
そんなコッコの気持ちが漏れるオットとの描き下ろしの会話は切なくもなりますが、同時にオットが隣に居てコッコの腕の中にはアリちゃんが居る事にとても安堵します
いつの間にか失くしてしまったかつてのコッコの相棒の二股の1本の棒
きっとその二股の先に居たのがオットとアリちゃんだったのかも知れないな、なんてふと想いを馳せてみました

人生何が起こるか分かりません!
オットも途中で妻が雄鶏で子供が鰐だなんて想像してなかったけど「幸せなら ま いいか‼」ってなってましたもんね(´ ˘ `*)

…優しいだけのお話しじゃありません
無精卵が孵らないと分かってしまった時の事
大事な何かを手放したり、なくした経験がある人には恐らく少し響きすぎてしまうかも知れませんね
ファンタジーの中の真実と言うか…
私自身は正直ここの描写がかなり響いたと言うか、結構しっかり目に封をしていた箱の蓋がパカッと開いてしまったような感覚に出会い、少しだけ動揺はしてしまいました
これは読み手の捉え方や環境次第だとは思いますが、時という癒しがままならない時に出会うと少し辛く感じる方もいるかも知れないな…と少しだけ自分に重ねて鼻の奥がツンとなったりしました
割と読後すぐにレビューを書く方なのですが今回は少しだけ整理に時間がかかった所はココにありました


受け入れる事も拒否する事も、その場を動かずに守る事も何かを求めて行動する事も、、、何が正解だったかは、それはその人にしか分からない
例え間違っていても後から正解になる事も、誰かと一緒に正解にする事だって出来る
【What will be,will be‼】
いい言葉♪


個人的にロン毛好きなのでロン毛のイケメンオットも短髪のパパ味を増した変わらぬイケメンオットも両方堪能出来たのは贅沢仕様でした♡
※作中の髪型変更が苦手な人は気を付けて欲しい所かも知れない…‼

修正|修正不要な描写で世界観を壊しません エロというよりも愛しい営みであり愛情表現というのが伝わって来て神々しさすら感じます

11

買って良かったと思える作品

初読み作家さまでした。ひょんなことから試し読みを読んでグッと引き込まれたので購入を決めました。結果購入して大正解でした。ほのぼのした中にシニカルな要素もあって、とても上手い作家さまだなぁと思いました。

コッコと出会ったことで変わって行くオットの様子が実に良くて、彼が精神的に成長して良き夫や父親になって行くのに胸熱でした。

またコッコが凄く魅力的で養鶏場からお姉さんたちに見守られて今の森に辿り着くまでの旅を終えて、可愛いだけのぴよちゃんからオットと出会って最初の卵を得て幸せな様子からの損失は思わずホロッと来ました。愛おしいとしか表現出来なかったです。
幼い容姿なのに色気もちゃんとあって、可愛いだけじゃない芯の強さを持っててとても素敵なんです。

また初めての赤ちゃんのアリちゃんに夢中になる森の住民たちの様子も微笑ましくて、彼らが新しい家族のかたちを自然に受け入れている姿が凄く良かったです。ライトなようでとても重いテーマだと思いました。雄鶏同士の夫夫に多種の赤ちゃんとか、現実社会の家族のモデルにもなり得るのではと思いました。

とにかくコッコが可愛くて堪りませんでした。

11

絆創膏みたいな漫画だった。

必要ないものを削ぎ落としたシンプルなストーリーでした。
森に1人で住んでいるコッコは卵を産むことを人生の目標にしています。ある日そこに雄鶏であるオットがやってきて、コッコの夢を叶えてあげようと言います。 
どうやって卵をつくるかも何も分かっていないコッコと、流れ者で自分にとって利用価値が有るか無いかで人を判断するオット。

お話に劇的なひねりなどが無いので作者の腕の見せ所、センスが問われる作品だと思いますが、やっぱり三田先生はお話作りが上手いです。
読む前から分かってたのですがちょっと泣けました。

コッコちゃんのオーバーすぎる純粋さと世間知らずなショタ感に最後まで読めるかなぁと悩みましたが、森の仲間達やオットとの関わりを通して読むと笑顔の下に隠している寂しさや悲しみとの対比で、全く気にならなかったです。
疲れた心をケアしてくれる絆創膏みたいに手元にいつも置いておきたい素敵なお話でした。

8

泣くとは思わなかった

絵本のような、ぴゅあぴゅあハートフルなBLです。
細かいことはいいのです。
思わず感情揺さぶられる心温かいお話でした。

7

コッコの強さと、オットの弱さ。

オンドリ×オンドリ!
斬新すぎて笑えるし、ピュアで可愛いし、愛があって泣けるしで、すごく良かったです。
オットが無精卵を買うシーンで「これ表紙絵が盛大なネタバラシになってるじゃん!」と思いきや……そんなの関係なしにやっぱり泣けてしまった。
オットの方が弱いところがあって、コッコの方が芯が強いっていう関係性も好きです。

ただどうしても……コッコが外見も中身も小学生にしか見えなくて。
擬人化だから、純愛だから、と自分に言い聞かせてもやっぱりしんどい。
特に最初はオットが騙してするのが嫌悪感倍増だし、お互いに求め合ってのところも苦手感が勝って萌えられなかった。
童話っぽい雰囲気だからいけるかなーと油断してしまったけど、自分にはキツかったです。

7

間違いなく2人の子供ね

 ほっこり度、温かい気持ちになれた度合いはとても高く、その点で評価するなら星4。ただ、あくまでBLとして萌えたかを最優先に考えてこの評価という感じです。まさかの鶏の擬人化ということで斬新だなぁと思いましたが、三田先生の優しく穏やかにキャラクターを見守るような描き方にほんわかしたり、時折はっとさせられるほど印象的なコマに引き込まれたり、大変楽しく読めました。

 誰かを傷付けるためではない優しい嘘を貫けば、こんな風に本当になることもある。誰かと触れ合い、日々に小さな喜びを見出して一緒に分かち合う幸せを手に入れることができたコッコとオット。2人の元でならアリもどんな逆境にも負けず、親への愛も変わらず持ち続け、すくすく育っていくでしょう。また新たなBLの可能性に出会えたことを嬉しく思います。

4

これ以上ないくらいの

ぎゅーっと胸を鷲づかみされるほどの感動をもらいました。
もうね、こっこがあの無精卵が寒かろうと抱きしめる場面では、今思い出すだけでも涙がこぼれます。
そしてそこからがまたよかったですね。
アリちゃんがアリゲーターだったのはびっくりしたし、今後の波瀾を予想しないでもないですが、こっととオットは愛の力で絶対切り抜けるはず。
そして親子であるところから遅れて夫婦としての愛に目覚めた2人も本当に可愛かった。
どうかどうかこの家族がいつまでも幸せでありますようにと切に願います。

7

タイトルからでは分からない、奥行感のあるハートフルBL。

最初、お表紙とタイトルからどんなお話なんだろう、、、と思ったまりあげは。

冒頭まさかの雄鶏のぴよちゃんが、雌鶏ではないのに卵を生みたいとひとり旅に出ちゃった?!!

でもお表紙には、幸せそうな2人とベビちゃんが、、、

いったいどういうこと?!!
と、思いながら読み進めると、涙腺崩壊します。
し、読みながら心が浄化されていくのを感じます。


攻めがトンデモネェクズ野郎な鶏じゃん!
と、誰もが思ったでしょう。
まりあげはもです。

けれど、ぴよちゃんもとい、コッコ(攻めに名付けてもらった)の純粋さに影響を受け、ちょっぴり変わった家族を形成していく姿には感涙しかなかったです。

オット⇒雄鶏
コッコ⇒雄鶏
アリちゃん(お子)⇒わに


たしかにすごい設定なのです。

でも、変わってるだなんて関係なくて。
みんなが愛を持って、本当の家族になっていき、、、


まさに、「コッコとの」愛のかたちを描いた、全人類にオススメしたい作品です。

6

ぴゅあぴゅあ受け

試し読みで、攻めの長髪の美しさにクラっと&受けの純真無垢さにクラっときたので購入。
(ちょうどさらっさらな長髪男子を欲してたところもあって、ドンピシャだった)

いやーめっっっっっちゃコッコがかわいかったですね。
ただねー、ショタに見えてしまうような危うさもあって、ショタ地雷としては、「いやいやいやいや、この子はあくまで鶏であって人間の年齢を当てはめちゃだめ!だからショタではない!」と時折言い聞かせている自分がおりました。(エッチシーンがそんな生々しくなかったのでそこが助かった!)

攻めはヤリチンクズだったけど、あんな純真ぴゅあぴゅあっ子と一緒にいたら、そりゃあどんな澱んだハートだって強制漂白間違いなし。
そのくらいコッコが可愛かったし、改心後の後半は多幸感しかなくて読んで良かったです。

6

泣いてしまった

ニワトリ…の擬人化BLとは…?という、読む前の懸念が途中から吹っ飛んでしまいました。

コッコが孵らない卵を掘り返して抱きしめるシーンでは、思わず涙が( ; ; )

傲岸不遜でヤリチンの攻め・オット × 自分が卵を産めると信じている雄鶏・コッコの、恋愛…もあるけれど、”家族になる過程”に重きの置かれた物語です。

純粋無垢で卵が生まれる過程もよく知らないコッコにつけこみ、居候生活を送るオット。そんな彼が徐々に徐々に、でも確実にコッコに絆されていくのが分かって変貌っぷりに驚き。

そして三田先生の描かれるコッコや子どものアリちゃんの姿がまた、とんでもなく可愛くて胸に刺さりまくりです。

髪(尾羽)を切り、一児の父となってからのスパダリみにも驚かされました。

川に流されたアリちゃんを必死に追いかけるコッコとオット、その追いかけ方の違いがコミカルだったりもするのだけど(オット、溺れなくて良かったー…!)、子を思う親の気持ちがぐっと伝わってきて、ここでもちょっと泣きそうに。

お母さんもお父さんも最初から立派な親であるわけではなく、「親になっていく」んだなあ、と、ストーリーを追いながらしみじみ感じました。

色々知らなすぎる純粋無垢なコッコのことはちょっと心配だけど、頼もしい夫で父となったオットと可愛いアリちゃんがいれば、きっと大丈夫!

2羽と1匹の家族のその後、続きのお話もぜひ知りたいなあと思う、コッコとオット、それぞれの成長ストーリーでした✨
(肉食のアリちゃんが大きくなって、違う食べ物を欲するようになった時にはどうなっちゃうんだろう?ドキドキ…)

6

孤独と家族と自分であること

家族愛とか子育てへの想いとかを作品を通して楽しみたい時にはすごくグッと来るお話しな気がします

純粋な相手との1 on 1な関係のBLとは一味違うのでその辺の好みはあるかも知れません

「卵を産む!卵を孵して育てる!」
というのがコッコの物語のスタートになるのでコッコが求めていたものは未来のアリちゃんであって、オットだったのか?となるとちょっと違うのかな…?
でも!ここにオットが登場してくれないともしかしたらコッコはずっと孤独な挑戦をし続ける事になっただろうから、例え出会いは褒められた形じゃなかったとしても「出会えた奇跡」がラブストーリーとしての味わい所になります

オットはそもそも根無し草体質な女たらしだったけれど、丁寧に健気に生きるコッコに触れる事でまさに文字通り「触発」されたんでしょうね
今までの自分じゃ考えられない事も出来てしまう!むしろしたくなる…!
そんな変化が心地よく、まだ知らない自分の可能性をきっとオットは知って行ったんだろうなって思うと自分の心が求めるように動けたオットもまた強い人なんだろうなって好意的に見えて来ます

辛抱強く信じる力が魅力のコッコ
自己肯定感と行動力が魅力のオット
互いの良き所が素敵な化学反応を起こして2人の鎹となったアリちゃん(なんで鰐だったんだろうw???)

お互いが自分に必要な理由などを考えずとも3人で居れる幸せを「当たり前」と思えている
もうそれは「家族」ですよね
とっても素敵なお話しでした

アリちゃんが育って行ったその後のお話しがとても興味深い…!
続きがとても読みたいお話しでした

3

ひたすらに優しい

ひたすらに可愛くてほんわかで優しすぎる世界。
そして鶏というトンデモファンタジー設定なのに全くトンデモ感なし!!
読みやすくてめちゃくちゃ可愛いです!!!
私はオットが少しずつ変わっていく様子がたまらなく好きで、キュンキュンしまくってました。
オットみたいなカッコよくてチャラ男っぽい男(今作はオス笑)が、受けと出会って変わっていく系のお話が大好きなので本当に大満足です!
読み終わったあとまで優しい気持ちになれる本当に素敵な作品です!

5

不思議で素敵な家族に涙

三田六十先生の作品は初めてなので、拝読させて頂くのが楽しみでした。

個人的、各項目5段階で
健気 5
しんみり 3
ほっこり 3
可愛い 3
エロ 1
な感じだと思います。

オットさん×コッコくんのカプです。

今作は擬人化もので、オットさんとコッコくんは鶏です。他にも様々な動物達が脇役キャラで登場します。
因みに物語りでは終始、人間の姿で描かれていますが、シーンによっては動物の姿で描かれていて、動物達の視界では登場キャラ皆んな動物で見えています。

自分のことを雌鶏だと思い込んでいるコッコくん。幼い頃に養鶏場から逃されていたりして、ずっとひとりだったからか、少し頭の緩い言動や乏しい知識や認識の持ち主です。でもだからこそ、物凄く健気で可愛いです。

一時的に身を潜める為に、コッコくんを利用しようとしたオットさん。勿論だが、雄鶏同士で卵は生まれることはないし、コッコくんを騙す為に無精卵を手に入れたりします。

それでも卵が生まれたと喜ぶコッコくん。でも無精卵です。もう展開的にどうなるかなんで何となく分かることですが、喜んでいる健気なコッコくんの言動から、胸がギュッと引き絞られて辛くて涙が溢れました。
しかし物語り中盤からはアリちゃんが登場して、可愛さとほっこり描写が倍増しますのでご安心を。

絡み描写ですが、ほぼ朝チュンだったので、個人的にはもう少ししっかりとオットさんとコッコくんの絡みが読みたかったですね。ちょっとそこだけ物足りなかったです。

雄鶏カプからの待望の子供が鰐という、かなり不思議な家族。でもめちゃくちゃ幸せな家族に心が温かくなって尊くて癒されるので、是非とも読んでほしいです。

4

雄鶏×雄鶏 とってもほっこり可愛らしい擬人化+家族BL

先生の「紅椿」を最近読んで、とても良かったです。こちらは作家インタビューで興味を持って、ちるちるの1話試し読みもすごく面白かったので読んでみました。前作から約4年半ぶりの新刊なんですね!

攻めがイケメン雄鶏のオット、受けは小さな雄鶏(チャボ)で、卵を産めると思い込んでいるコッコ。オットは人間から隠れるために、一人暮らしのコッコを騙して一緒に暮らすことに…というお話。

コッコはかなりショタっぽい外見ですね。性格はピュアで健気でとても可愛らしいです。
オットはとにかくビジュアルが好きです!高身長で長髪のイケメンかっこいい!自信家のヤリチンが、ちょっと腹黒にコッコに取り入ろうとする様が色っぽくて好きです。

初めはコッコを利用するために近づいたオットが、コッコの純粋さに絆されていきます。展開は王道ですね。
オットが罪悪感を抱き始めて悩ましく葛藤する様子や、コッコの優しさにキュンとしている表情はグッときました。月下の「さみしくないね」のシーンや、二人で卵のために涙するシーンは、特に素敵です。

オットが有精卵を入手してコッコのもとに戻るシーンは男前で、コッコも幸せそうで素敵なワンシーンですね。

全体の3/5位のところで子供が産まれて、そこからは家族BLになります。産まれた子が意外な生き物で吹きましたw
この辺はほっこりしたり、ちょっぴり切なかったり、愛が深まったり、子供がかわいかったり、the家族BL〜!って感じですね。
 
家族BLが好きな方には、この辺りたまらないんじゃないかなって思います。
私は家族ものはそこまで好まないので、この辺は普通でした。
ただ終盤に、誤解が解けて二人が体を重ねたり、お互いにときめくシーンはキュンとしました。

優しい絵柄で、ほっこりするとても可愛らしい作品でした。擬人化BLはあまり読んだことなかったですが、面白かったです。

電子限定の特別描き下ろし漫画は4P+1P。こちらもとってもほっこり可愛い内容でした。

先生の絵柄や作風、とても好きなので、今後も作品を描いていただきたいです♪

シーモア 濡れ場少なめ。修正不要な描き方。

5

心温まる優しいお話

面白そうだな〜と何気なく購入しましたが、めちゃくちゃ良かった!!!!!!!!
ほんわかした絵柄ですが、オットがカッコよくて、こういうタイプの絵柄大好き!!!!!!
心が温まる優しいストーリーですが、途中胸がギュッとなりました。
こういうBL大好きです!!!
素敵な作品に出会えて、本当に良かったです!

4

うんうん

なんかいいです

6

優しくて、あたたかい

すごく良かった…!心がじわっとしました。
ストーリーの良さはもちろんですが
三田先生の描くお話が大好きなので、またこうして新しい作品を手にすることができたのもすごく嬉しくて。
2倍の感動をもらいながら大切に読みました。

卵を生むことを夢見て生きているコッコ。
ですが、現実的なことを考えると雄鶏なのでそれは叶うことがない夢。
ただコッコを見ていると真実よりももっと大切なモノがあるのではないか?という気持ちになります。
自分の信じる道をひとりきりで進んできた、何にも揺るがない強い心。
その強さがとても美しく映って、そこにオットも惹かれたのだろうなと感じました。

オットは最初こそズルいところばかり目立っていたけれど、コッコとの日々の中で確実に変わっていく様子が本当に格好良かったです。
もしかしたら"変わった"というよりも、コッコの純粋さに触れて彼自身の本来の姿が引き出されただけだったのかもしれません。
「大切な家族」を守ろうと自然と強くなっていくオットもコッコも、すごく素敵だったなぁ。

ふんわりあたたかいファンタジーだけれど、でも大事なことを伝えてくれるところもしっかりあって。
優しい愛で心が満たされるような作品でした。
また何度も読み返したいと思います。

5

鳥BLと侮ることなかれ

大好きな作家さんではありましたが、新作が鳥!!うーんと購入を悩んでいましたが、多数のレビューの高評価が目に入り購入を決意!はい、皆様 絶対後悔はさせません。私は何度も涙腺があっやばい!となりました。

本当に絵本のような可愛らしい擬人化の世界?となめてかかると心を突然鷲掴みされるような重いテーマも伸し掛かり、感情が揺さぶられます。勝手に先生が体験された辛い思い出をこの作品に重ねてしまい、先生が元気に漫画を描き続け世の中に発表し続けているだけで先生の1ファンとしてはこの世は素晴らしいと感じている今日この頃です。

6

大切なこととは

今回は旅暮らしの雄鶏と孤独の森に棲む雄鶏のお話です。

自らが雄鶏と知らず卵を生みたいと願う受様を
隠れ蓑にした攻様が家族となるまでと
ラブラブな本編後日談を収録。

受様は孵卵器で生まれた雄鶏でしたが
無精卵の養鶏場に連れられて行ったことで

自分が雄鶏たと知らず
雌鶏のお姉さんが「いつか卵を孵したい」という夢を
叶えたいと思うようになります。

しかしながら受様は雄鶏なので無性卵すら生めず
ソレがバレたら「お肉」にされてしまいます。

雌鶏のお姉さん達はバレないうちにと
嵐の晩に受様を養鶏場から逃がすのですが

当の受様は自分が"いつまでも小さく"て
"立派な卵が生め無さそう"だからだと
大いなる勘違いをするのですよ Σ( ̄。 ̄ノ)ノ

お姉さんたちの「あなたは雄鶏なの」という言葉は
強烈な雨嵐の音で受様には届きません。

受様は小さな体で沢山の山や森を抜けて
大きな蛇やキツネに狙われたことで雄鶏の象徴である
トサカが欠け、尾羽も失ってしまいます。

そしてついに「孤独の森」と呼ばれる地を
居場所を定め、暮し始めるのです。

そんな受様の暮らしが変化したのは
農場の雌鶏に手を出したために人間に終われる攻様が
ほとぼりを覚ますための隠れ家として
1人暮らしの受様に目を付けた事によります。

攻様は最初は受様を処女雌鶏かと思って
卵を生むための"夫"として近づいたのですが
押し倒した受様は雄鶏で
どうやっても卵を生ませる事は出来ません。

しかしながら受様は可愛いから抱けるし
追い出されたくないしと抱いてしまうのです♡

果たして受様の夢は叶う日が来るのか!?

WEB配信作をまとめての書籍化で、
卵を生みたい受様と旅暮らしの攻様の
擬人化ファンタジーになります♪

ちるちるの「作家インタビュー」を読んで
面白そうだな♪と手にした1冊だったのですが
すごっく良かったです。

健気な受様がすごく可愛いし
そんな受様に絆されていく攻様にも
泣かされてしまいました ๐·°(৹˃ᗝ˂৹)°·๐

攻様は人間からの追及を逃れる間の
仮住まい先として受様に目を付けるのですが
そんなずる賢い攻様を受様は信じていると笑い
その揺るぎない信頼は攻様の心を揺らします。

気楽な旅暮らしをしていた攻様ですが
孤独や寂しさなんて自分とは無縁と
突っぱねていた感じかな。

養鶏場からの過酷な旅をやりとげた受様は
攻様が森を出て一緒に旅しようと言っても
1人で残る道を選ぶほど強いです。

攻様が自分の弱さや悲しみを認めて
受様のために受様の夢を叶えてあげて
家族になる展開はとても素敵でした。

叶うなら彼らの未来をもっと読みたいです!!

5

だ、だめですぅ~

涙腺、崩壊。。

6

まさに新世界♡おとぎの森の物語

試し読みしてハートを鷲掴み(鶏掴み?)にされました。

初めての擬人化BLでしたが
おとぎ話のような世界観にスルンと入っていきました。
一生懸命なコッコが健気で可愛くて愛しくて…
喋り方が最高ですぅ♡
狡猾ならず者だったオットもピュアなコッコにほだされていき
悲しみに気づくシーンで自分も大号泣でした。

決して諦めないコッコの夢を
オットが叶えてあげて
本当に夫、父となり大円団かな?と
思ってから、まさかのレスで爆笑致しました。面白いし可愛いし最高です!

「オットと出会って初めて知ることばかりです..」♡♡♡
恋心がラストにきて、キュンキラキラ眩しい素敵な作品でした!
読了後ホッコリ幸せ気分になれます♡

5

優しくて癒やされて泣けて笑えました

って書くとなんか情緒不安定な人みたいですがとても良かっです!久しぶりに胸をぎゅってつかまれました!
なんと!作者様は私が大好きな作品俺は二ーチャの三田先生だったのですね。気が付かなかった〜
コッコちゃんがとにかくかわいくて、羽がもう天使みたいでした。
優しいお姉さんたちの夢を叶えたくて卵を産みたくて家族が欲しくてそんな思いでオットを受け入れます。
もうねコッコちゃんがピュアすぎて、健気でそれだけでも泣けてくるのに、無精卵が孵らなくて、埋めたとこ掘り起こしてぎゅってしてるてこなんて泣けて泣けて
オットもそんなコッコちゃんを、みてだんだん変わってゆきます。
オットはじめはチャラい長髪のカウボーイスタイルがまた良いのです。綺麗な髪はまるで、オナガドリの尾のようですね。
しかしイケメンだけどいけ好かない男
でも彼にも辛い過去があるようで、会いたい人も思い出したい人ももういないというセリフにあるんですね。すごく切ないです
キツツキ?のお兄さんは、ここを孤独の森と言うけれどやはり人間も動物もひとりは寂しい
だから今度は有精卵と自慢の髪をかえっこして産まれたのが、ヒヨコではなくてなんとワニの赤ちゃん
でもそれでいいんだ!当たり前の人生じゃなくていい!自分たちが幸せだと思えばもうそれは幸せなんだって思います
孤独な森だけど、動物たちが身を寄せ合って巨大な家族みたいなところが良いですね。だってやはりひとりは寂しいから…
ほんとに今回の作品は絵本を読んでいるような優しい気持ちにさせられました
あと中学生くらいまで有精卵と無精卵があると知らなかった私でしたパックで売られている卵は暖めればヒヨコになると信じていた恥ずかしい歴史があったりします(汗)
ぜひ続編希望です!!

7

一途な想いが奇跡を起こしました。

擬人化も家族モノも好きなので、好評なレビューに辛抱堪らず手に取りました。初めましての作家さんでしたが、初めての鶏たちの純愛に胸がホコホコしてます。

自分が卵を産むと信じてる雄鶏の、家族を作っていくお話でしたが。

コッコちゃんの純粋さに何度もウルウルしました。
それは、遊び人だった相手の雄鶏を変えるほどで。望みを叶えてあげるために、自慢の髪の毛まで切ってしまって。

その子供が爬虫類でも全く関係なく、どの家族よりも強い絆で結ばれていて、眩しくて眩しくて尊さでいっぱいでした。この奇跡が更なる奇跡を生んで、今度は本当に卵が生まれそうな幸せな余韻を味わいながら…読み終わりました。

3

切なくてかわいい物語

なんとなく試し読みをしたら、コッコがあまりにもかわいくて健気でどうなるか気になってしまいすぐ購入を決めました。
キャラは動物の姿の時も擬人化の時も違和感なく、とても魅力的でかわいく描かれています。

養鶏所で育だった「ぴよちゃん」は、自分はいつか立派な卵を産むんだと信じている雄鶏です。それは大好きだったおねえさんたちのためであり、いつしか自分だけの家族をという夢のためでした。
そこへ逃げてきた女たらしのイケメン鶏が「オットはいりませんか」とやってきます。
世間知らずでなにも知らないぴよちゃんは大喜びで「オット」を受け入れます。誘ってるわけではないけれど、無垢な顔に桃尻にオットの思うがままになんでも受け入れちゃうぴよちゃん。すぐに卵作りすることになるのですが!ぴよちゃんにはちんちんがついてるのをオットは見つけます。でも卵を生む目的が無くなったら自分は用済みで住むところがなくなる、ぴよちゃんの顔はかわいい、イケると思い、そのまま朝チュンに。

くっついていたり一緒に過ごしたりしていくうちに2羽とも居心地がよくなっていきます。
ぴよちゃんはオットに「コッコ」と名付けてもらい、さらにオットを信じていきます。まるで「神さま」のように。
そしてある日、オットは無精卵を購入します。
コッコが朝目覚めるとベッドには卵が。「たまちゃん」と名付け、涙を浮かべながら大喜びするコッコ。その喜びを見てるとすごく切なくて、こちらもうるうるしてしまいます。
卵を抱えながらオットと話す嬉しそうなコッコ。オットはなんだか居心地が悪い様子。コッコは幸せそうに楽しかった思い出や家族のことを話し、いい思い出がないというオットに「思い出は新しく作ればいい」「卵がかえったら…もうさみしくない」と話します。この夜のシーンは背景もコッコの顔もセリフもとてもよかったです。

でも卵はかえるわけないですよね、無精卵なんだから。
卵を埋めた夜にコッコが悲しみの中、オットは家を出ると伝えます。ところがコッコが夜中に家からいなくなってしまいオットが探しに行くと、コッコは卵を掘り返して抱きしめていました。ここからもう涙があふれてきます。コッコの行動と想い、そしてオットの本当の気持ちを知って。一緒に泣いてしまいます。とても美しく厳かなシーンでした。

翌朝、出ていくオットはコッコに「一緒に来るか?」と旅に誘います。でもコッコは自分の旅は終わったと、森に残ることを決めます。卵を産むために。夢を諦めないために。
コッコがとてもかっこよかったです。身体は小さいけれど、世間は良く知らないかもしれないけれど、ちゃんと自分を持っている強さがかっこよかったです。
もちろんオットがいなくなった後は号泣です。それだけオットとたまちゃんとの生活が楽しかったんだなとわかります。

でも安心してください!ちゃんとオットは帰ってきます。自分の自慢の髪(尾羽)と有精卵を引換えにして。朝コッコが起きたらまた卵を見つけ、「オット!!」と叫びながら喜んで外に出るとそこにはオットが。感動の再会をして抱き合っていると卵が孵化します。生まれてきたのは鰐!オットが「アリ」と名付け、2羽と1匹の生活が始まります。
アリもコッコもかわいいし、オットもまたかわいくなっています。アリは森の中で唯一の赤ちゃんでみんなにかわいがられて育ちます。そんなアリに危機が!そしてオットとコッコがセックスレスに!アリが生まれてからのふたりのキラキラぶりをぜひ読んでください。

1羽で寂しく過ごしていたコッコとオットが出会って、卵と暮らしてゆっくりと家族になっていく、ほんわりふんわりとした幸せな物語です。
3羽家族になるまでに切ないことも悲しいこともあってたくさん泣いてしまいますが、それでもほっこりと嬉しい気持ちで読める作品でした。
家族・子育てBLと言えるかもしれませんが、最後までちゃんとBLとしてラブラブしています。特にアリが生まれた後のふたりの表情はとても美しいです。
自分を女の子だと信じているコッコですが、必要以上に女の子っぽいところもなく、気にならずに読めました。

三田六十先生の作品は「紅椿」を読んでいましたが、今作は切なさとかわいらしさがパワーアップしていました。すごく好きな作品になりました。
ぜひ読んでみてください。おすすめです。

6

真実の愛の物語

ぜひ、たくさんの人に読んでいただきたい一冊です。

非力なコッコちゃん(バリ可愛い)が、軽〜く生きてきた夫さん(超絶イケメン)と出会い、たくましく成長して真実の愛と幸せ(そこには揺るぎない強さが不可欠)を掴み取るお話し。

愛らしいも美しく繊細な三田先生の絵で語られる物語りは、中盤哀しさで胸が締め付けられます。(涙なしには読めません)
そこから再生していくコッコちゃんと夫さん。

二人が迎えた新しい命。命をかけて命を守る二人。愛で溢れてます。

こんなに素晴らしい漫画と出会えた事に感謝しかありません。
BL好きになって良かったです。

7

泣いて笑って最高です!

あまりに面白くて連載から追いかけています。最初、鶏?擬人?と三田六十先生の作品だし表紙可愛いから読んでみよう、と軽い気持ちで読み始めました。沼がここにありました!1話目から本当に面白いです。読まなかった世界が考えられない。泣いて泣いて笑ってほっこり幸せ。最後の最後まで笑って泣けて幸せで感動します。またこの世に名作が爆誕してしまいましたね。三田先生、本当にありがとうございます。コッコとありちゃん、オット、森に住む優しい人々(?)本当に素敵な作品だったなぁ。ありちゃんが少し大きくなってコッコ達とどんな関係を築くのかも見ていきたい。編集部の皆様、三田先生、続編を宜しくお願い致します!

9

読むならばティッシュは持っていけ

今の仕事に転職したとき さんざん参事に叩き込まれたのが

牛・豚・鶏 ほ乳類に関するムダ話

某農大出でおしゃべり好きな方だったんですよ 因みに仕事は目で盗めの方だったけどw
いや 今となればムダなことはないんです いろんな場面でネタ提供できるので
もうほんと 赤い卵と白い卵の値段の違いとか 黄身の色の話 地鶏と平飼いの違いとか 有精卵の話なんて聞くも涙語るも涙 ←え

おかげで懐かしさで買ったようなものです はじめましての作家さまに申し訳ないんですが そのタイトルにひかれて


雌鶏って卵巣にキンカンって呼ばれる黄身の元があるんです 雄鶏がいなくても卵はできる その状態で産み落とされた卵が無精卵 ←文字通り精子の着床がないので温めてもヒナは孵りません
ひよこ鑑定士なるお仕事があるくらいオス・メスの見分けが難しいひよこ
雌だらけの中紛れてしまったたった1羽の雄 養鶏場にいながら卵を産まない雄の鶏の行く末


あの 読めばわかるニワトリの擬人化なんだけど 魅せかたの妙ッ!

コッコが無知で 純粋で 素直で ここを好きになれなければ如何様にもならないんだろうけど
何せあたしったら何か(恋愛事以外)に一生懸命な子とか 誰かの為(恋愛以外)に突っ走る子が出てくるとてんでダメ 眼の蛇口が途端に緩むというか

Σ いやもぉごめんッ!涙腺崩壊したッ!←しかも3話目 早すぎね?
どこかコミカルなのに いい具合にほのぼので 妙にせつなくて 無意識のうちに読まされた行間に気づけば泣いてた


オットのズルさに 夢にかけるコッコの一途さ 強さ
重ねた時間に知ってしまった孤独も かけがえのないものに捧げる尾羽も 授かる命の喜び 間違いだらけの家族の愛しさ
笑ってるはずなのに全部がいちいち泣ける ほんッとバカみたいに泣いた あたしが!

もうね 子育て漫画でちょいちょい泣かされてはきたけど これは別格
だって 妻(雄鶏)とえっちがしたい夫(雄鶏)に泣けてくるし なんなら二股の棒にすら泣いた

えッ  あたしがバカ? ←まぁ
あたしが涙腺ガバガバな更年期の情緒不安定だから?←それだ


雄鶏の妻にタネ違いの息子 幸せのカタチなんて誰にも決められない
幸せだと言えたもん勝ちなんだよな

え~ この家族大好き 順番間違えちゃったけどここから始まる愛も恋も はじめましてで失礼しちゃったけど こんなお話を描ける作家さまも
どぉしよ~もぉ~ 次も絶対買うわ あたし てか今から過去作漁ってくるッ


注)) 言いそびれましたが うっすらではありますが絵面上?ショタに苦手がある方はご注意くださいませ
一応 ニワトリ年齢 人間に換算したら1歳が17.8歳らしい ってことも置いておきますけど

16

ニワトリの擬人化BLで涙を流す、夏の一日。

擬人化BLはどちらかというと苦手で普段は読まないのですが、表紙を見た瞬間に運命を感じ、拝読しました。

小さい頃に読んだ絵本そのまま、優しい優しい語り口調で始まるストーリー。

ニワトリの擬人化BLとはどんなものなのか読み進めるうちに、気づけば涙が...

ニワトリの擬人化BLで涙を流す日が来ようとは、思ってもみませんでした。

全日本が涙するに違いない。
そんな作品です。
(BL的な意味合いではなく)ひたすらに尊いです。

そしてひとつ。
続編をどうか宜しくお願いします。
心よりお願い申し上げます。
もしシリーズ化された暁には、誇張ではなく、この作品の続きを待つことが皆の頑張る糧になると思います。

12

いとしいなぁ~!

カバーイラストにひかれました。久しぶりの三田先生作品です。
マージナルさんなんで、擬人化なんだけど、なんだかなぁ…
いとしいのよ…
コッコとオットがとても愛しくなる。
お伽噺のようなんです。
在るところに、コッコとオットが住んでいました。
コッコは卵が産みたくて産みたくて仕方ありません。だけどコッコは雄だったんです。
なんですけどね!
コッコのいじらしい、切なくて、一途な願いを叶えてあげたくなる。
オットもね、チャラついた雄鶏だったんだけど変わっていく姿がとても良かった。
在るところ、である孤独の森が爽爽とコッコとオットの生活が始まってアリちゃんが産まれてから変わっていくのも良いのです。
みんな同じく、孤独にそれぞれ集まった森の住人が家族になったコッコとオットとアリちゃんを中心に纏まるという感じも優しい。

とはいっても、鶏夫夫の子供は異種なんで…
少しざわつく感じも、アリちゃんに有るのですけどね!

不思議な美しい森の様子、可愛いコッコ、男前なオットを読めて良かったです。

7

コッコ版(なんていうか)『小さな恋のものがたり』2人の小さな恋から愛に膨らむ尊い家族BL

例えが古い…しかし、この身長差といい
可愛い2人のやりとりを見ていると、ふっと頭に浮かんでしまったんです❤︎
やー良かったぁ予想外の読み応えでした❤︎

擬人化なんですよね
いくつか読んできましたが
動物の生態を摸したキャラがカワイイ
大好きな世界です。

受けのコッコちゃんは、自分を育ててくれた
雌鶏たちと同じく、自分の卵を産めると
思い込んでしまったんですけど
誰もそれを間違いだと言わない
優しい世界なんですよね。

そうして健気に生きていくコッコちゃんなんですけど、
同じように寂しさを抱えた優しい動物たち
に囲まれて暮らしていても
ひとりぼっちの寂しさは癒されなくて…

そんなコッコちゃんを最初は
自分都合で体良く騙していたオットくんも
少しずつ素直に生き直していくことを願う
ようになっていくんです。

順番が逆になっちゃったパターンでする
ラストのキスがほんと素敵かわいい❤︎尊いw

家族BLとなっていますが、
オットくんが猿の商人から卵を買うんですよね。
それがワニの卵(確かにデカかった)だったんですけど
愛情深く育てて、また子どもに皆が癒されていくっていう幸せターンも素敵❤︎

擬人化で、子どもを(ヒトでいうと養子ですかね)
育てて、2人の恋も深まって愛が芽生える
色々、ある意味 情報多っ!なんですけど
優しい気持ちが伝わってくる
ほんと、読み応えありのお話でした。
オススメです!

9

笑いあり、涙あり、読後ほっこりする話

有精卵も無精卵も、なんだったらオスとメスもわかってない鶏が”卵を孵したい”その思いを抱いて一生懸命生きている話。

1話は設定や勘違いするオットが面白くて、2話は後ろめたさを感じつつもコッコを騙すオットにイラっとしつつも2話ラストの一言で「オット、コッコのこと好きやん」となり、初めて産んだ(…)卵が孵らなかった夜の二人のやり取りに泣きました。
オットも思い出はないと言っていたけれど、コッコだって一人で寂しい思いをしてたんだと。
そんな二人が寄り添いあって、産まれた(ある意味あってる)待望の赤ちゃんのアリちゃん!アリちゃんかわいいよ、ほんとかわいいよ。

後半はまさか鶏の漫画でセックスレス出てくるとは思いもしませんでしたwww
思わず、これ育児漫画だっけ?てなりましたw作者さんのお話の作りがうまい!

ぜひぜひ読んでほしい作品です。

6

yuu1o31

ネタバレ項目にチェックし忘れて、レビューの編集も出来ないと知り、アカウント消せば消えるかなと思ったら消えなかったので、ネタバレチェックし忘れてすみません。

厳しい寂しいを乗り越えた先にあった優しい世界に涙が止まらない。

帯に「絵本のように」とありましたが、それくらい優しくて可愛くて学びがある作品だとものすごく実感しました。

暖かさに感動して泣くというよりもコッコが抱えていた孤独が切なくて涙が止まりませんでした。
オットさんが現れたときからオットさんと過ごす日々や卵ができたとき、どんなときもニッコニコでうふふってしてて朗らかで可愛くて世の中の薄汚さとは無縁のように見えたコッコが卵が産まれなかったときに見せた本音があまりに寂しくて…
そりゃそうなんですよ、だってまだひよこだったときにたった1人(1羽?)で逃げ出してきていろんな脅威と闘いながらようやく見つけた安寧の地で夢だけを頼りにひっそりと1人で生きてきたコッコが寂しくないわけがないんですよ…もう書きながら泣きそう…

だからこそ最初、コッコの寂しさを抱えながらも平穏に暮らしてきた日常を自分の都合でぶち壊しにきたオットさんが結構憎かったです。ただ一つ大切にしてきたコッコの夢まで利用しようとしたとき本当にやめろ~~~!と叫びたくなりました。
でもそんなオットさんも自分の確固たる居場所がないまま旅を続けてきたという事実を知って、そしてコッコに心動かされ家族の温かさを知って、大切なものを守ろうと捨て身になれるようになったのをみて、この人(鶏?)も孤独だったんだなと今では応援したいキャラです。

作中に出てきた「孤独の森」の説明に心打たれました。
1種族がその個体しかいないから自称するままに生きて、みんなもそれを認めればいいという言葉に孤独が故にたどり着いた誰かになんて優しい世界なんだろうと。そしてそこに生まれたアリちゃんは間違いなく希望の光なんだろうとしみじみ。
てかアリちゃんが可愛すぎてね…!!

序盤、というか途中途中も結構びっくりする設定だし、え、BL??ってなってしまいそうなのですが、本当に全人類読んでほしい、疲れている人は特に触れて癒されてほしいそんな作品です。

8

異次元のハートフルストーリー

夫婦とのこと。
家族とのこと。
見守ってくれるみんなとのこと。

心がポカポカと温かく、幸せで幸せで幸せな気持ちで心が満たされました!
鶏を擬人化したおとぎ話調の物語の始まりからハートをグッと掴まれて、あれよあれよとこの作品の世界の虜になりました(*´∀`*)

BL読んできて良かった!
BLって、まだこんなにも可能性を秘めどころがあったんだと、ただただびっくり。
たくさんの愛にあふれた家族と夫婦のストーリーに、切なくなったり、嬉しくなったり、楽しくなったり、悲しくなったり、苦しくなったり、癒されたり……あらゆる感情全てが揺さぶられました。


雄鶏なのに、卵を生めると信じてやまないコッコの純粋無垢な心がこの作品の軸。あまりにも純粋無垢すぎて、大丈夫?って感じにもなるけど、コッコのその突き抜けた無垢さは希望であり光です。コッコの透き通った純真さ、卵への深すぎる愛情を目の当たりにしたオットが涙を流すシーン………すごく響きました。
自分の愚かさを悔いてるような、コッコとの"子ども"を失ったことを心の底から悲しんでいるような彼の悲しみが、夜の静寂に映えていて何とも言えない思いに駆られました。

最初、テキトーでいい加減だったオット。
彼の激変ぶりは必見です!

彼はサラサラストレートのロングヘアだったのに、表紙では短髪ですよね。
なぜ髪を切ったのか。その理由がもう胸アツです!
表紙にいる赤ちゃん・アリの出生の秘密にも関わってくるのですが、そのときのオットの決断と覚悟に感動……。オットの家族を愛おしむ姿がホンットに素敵で最高でした。
オットの良きパパぶりと、コッコと子どもを愛する姿が眩しいです(*´∀`*)

オットのことばかり話しちゃいましたが、もちろんコッコも最高の素敵ママ。
見た目も性格も(お尻も 笑)とっても可愛くて、ほわほわ〜とした雰囲気に癒されまくりました〜
家族3人、ホンットーに素敵で可愛くて幸せで。オットがエッチ出来なくてショゲてるとことかもほのぼのと可愛らしいし、アリを見守る森の動物たちの優しさや温かさにも心が温まりました。

子育て中心の話だけじゃなくて、ちゃんと夫婦の関係にも寄ってるストーリーがとても良かったです。
アリを抱っこするコッコも、これを見て妻にときめくオットも素敵すぎて、自然と笑顔になる心温まるハートフルストーリーでした(*´︶`*)

7

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