羅城恋月夜 (2)

rajou koizukiyo

羅城恋月夜 (2)
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神65
  • 萌×213
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

41

レビュー数
14
得点
377
評価数
78
平均
4.8 / 5
神率
83.3%
著者
朔ヒロ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
双葉社
レーベル
マージナルコミックス
シリーズ
明烏夢恋唄
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784575381726

あらすじ

「そばにおって茨木、会いたかった――」三年後の再会を約束して別れた、鬼の茨木と陰陽師の紺。あれから二年と四ヶ月が過ぎた夏、紺は京都の祇園祭で陰陽師としての仕事をしていた。
いつ、どこで会えるのか、本当にまた茨木に会えるのか…。悶々と過ごす紺の目の前に、突然茨木の幻影が現れる。胸騒ぎがした紺は急ぎ、妖怪専門遊郭・かすみ楼へ向かうが――。
【茨木童子×陰陽師】の敵対関係の二人が織り成す、人外和風ファンタジーBL。ファン待望の第2巻!

表題作羅城恋月夜 (2)

茨木童子(シキ)、元男娼の鬼
東御門 紺、陰陽師

その他の収録作品

  • 京の四条の橋の上
  • カバー下漫画

レビュー投稿数14

いい続編

前作がめちゃくちゃ良かったので続編うれしいです。
2年半後に再会した2人が土蜘蛛のことを通して絆を深めるお話。
土蜘蛛のおかげで3年後の予定が早まったのは良かったけれど…土蜘蛛がああなるのはなんだか駄々っ子のような、拗ねている感じがしました。
茨木に本当に殺してほしいのではなく寂しかったのかなと思いました。
そこへ紺の
「いつでも来ぃや いつ来ても負けへん」がかっこよかった。
これは土蜘蛛に生きろと言っているんですもんね。
そりゃ土蜘蛛も惚れてまうやろ〜はわかります。
それに嫉妬する茨木も。

茨木と紺がお互い惚れ直す流れが続編ならではでいい。
─俺様やのにしゅんとしてる〜〜〜っっ
なんてめちゃくちゃかわいい。
朔先生の画力がすごいのはもちろん、照れ顔やデフォルメ顔もどストライクで好きです。

瓦楽ちゃんの全身形態が今回はビル街で見られたのもうれしかったです。
前作は冒頭の浮世絵のような巨大骸骨の見開きで心奪われたものですから。

今作は前作ほどのスケール感ではなかったですが(前作がすばらしすぎた)とても好みの続編でした。2人の今後も楽しみですし。
3巻も描いて下さるとのこと。うれしいです。

0

シキと仲間たち。

1巻と同じ評価をつけたけれど、どちらかと言うとこの2巻のほうが好みです。このシリーズに関しては、“切ない恋”とか“ままならない恋”という路線じゃないほうが好きみたい。

今回は、シキの仲間・土蜘蛛と瓦楽ちゃんにスポットがあたるんだけど、彼らの心を通して、シキのことがさらに見えてくるような話でした。
瓦楽ちゃんはともかく、土蜘蛛は正直なんでこんなのと1000年も?という腐れ縁っぽい間柄。でも、やっぱり3人はちゃんと“仲間”だったんですね。お互いにただ酒呑の角を求めるだけの歳月のようでいて、絆ができていた。
瓦楽ちゃんは前巻から好きだったけど、今回は助演女優賞! 強大な妖力に幼い心を持つ彼女の健気さが可愛くてたまらないです。

そして何といっても、紺の強さが良かった。
攻めを精神的に守ってやるような強い受けが好きだけど、さらに物理的にも守れる強さを持ってるって最高。「ハッタリ」もカッコよかったし。
シキだけでなく、瓦楽ちゃんや土蜘蛛にまで寄り添えて、あやかしサイドから見ればホントに情に厚くて頼りになるけど……願わくば、今後は人間サイドに対しても情が育ってほしいな。人間よりあやかしの方が好き、なのはいいけど、人間嫌いなのは悲しい。

0

約束の邂逅がもたらす不穏

今回は妖怪専用遊郭の元男娼と陰陽師のお話です。

3年後の再会を約束していた攻様と期日前に再会した受様が
攻様事情に巻き込まれて命を狙われる顛末と
2人のデート風景を描いた短編を収録。

受様は陰陽師の総本山である東御門家に生まれますが
異界や異形に興味を惹かれていたため
一族の中でも浮いた存在でした。

そんな受様が鬼の攻様を深く関わったのは
妖怪専用船形遊郭『かすみ楼』の浮遊結界修復という
陰陽師としての仕事絡みでしたが

攻様の過去を知る事で受様の祖先との因縁も明かされ
受様の助けにより攻様の長い悲願は叶いますが
攻様は3年後の再会を約束して受様から離れます。

それは人間である受様に猶予を与えるものでしたが
受様の中で攻様への恋心が消える事はなく
2年は半の時間が流れます。

受様は千年の歴史を持ち
陰陽師にとっても年間最大の仕事である祇園祭の
防御結界を1人で担えるほどの陰陽師に成長します。

とは言え
まる1ケ月を任されるのはさすがにしんどく
いっそ攻様が結界を破ってくれないかなどと
不穏なことを思っていると

艮の札に影がさし、攻様と酒呑童子の幻影が現れるのです!!

受様は攻様と攻様と繋ぎを付けるためにかすみ楼を訪れ
攻様の居場所を知る事となります。

なんと攻様は東京にいるらしく
受様は攻様似合うべく京都から離れようとしますが・・・

かすみ楼シリーズの既刊「羅城恋月夜」の続刊で
鬼と陰陽師という敵対する2人の再会編になります♪

「明烏夢恋唄」の受様も客演しているので
シリーズ既刊を読んでいるとより楽しいです。

そんな受様を京都駅で引き止めたのは
2年半ぶりに再会した攻様その人でした。

件の幻術は酒呑童子の刀を媒体としたものであり
受様を京都から引き離すための罠だと言い
攻様と受様は酒呑童子の刀をもつ土蜘蛛の行方を
追う事となります。

酒呑童子の角を求めて攻様と共に旅した土蜘蛛は
攻様が敵対する陰陽師を選んだことに
反発して受様の命を狙うというハラハラ展開ですが

攻様達が辿り着いた真相は切なく哀しくもあり
妖怪達をも大切に思う受様は土蜘蛛の選択を許さず
新たな道を示す姿に胸がすく思いがしました。

互いの大切な唯一となった受様と攻様の歩く未来は
またまだ読ませて頂けるようなので嬉しいです。
3巻も楽しみに待たせて頂きますね (^-^)/

カバー下には「明烏夢恋唄」の2人の小話と
本編では話題にならない"衣装"についての解説が
ありますのでこちらも要チェックですよ♪

1

シリーズとしてずっと続いていってほしい作品

前作では結ばれたものの、障害があり三年後の再会を約束して別れた2人。
その期日前に事件が起こり2人が再会します。

裏切り、切ない展開が続き、苦しい決断をしての対決。
そして和解、大円満。
読み終えてから1巻分のページ数だったのか、と首をひねるほどの濃密な物語でした。

前作もとっても素晴らしかったのですが、前作を上回る素晴らしさでした。
語彙不足でこの素晴らしさをうまく表現できないのが悔しい。

シリーズの別作品のキャラクターたちもたくさん登場してオールスター出演のような豪華さもありました。

成長して強くなった紺が、茨木の関わる問題にともに関り、解決し、さらに固く結ばれる大円満でした。

前作もそうでしたが、世界がとにかく美しくて麗しくて素敵です。
モノクロの漫画なのにフルカラーの世界が脳裏に浮かんでいました。

シリーズとしてずっと続いていってほしい作品です。

0

見惚れるほど格好良い

紺が3年ぶりに茨木と再会する2巻です。
明烏夢恋唄の翠蓮も登場して賑やかでした。

土蜘蛛が何か思い、瓦楽がどうして茨木の元から離れたのかとハラハラしながら読み進め、格好良く成長した紺の姿に思わず見惚れてしまいました。
すべてを護った上で茨木を傷付ける土蜘蛛に喧嘩を売る紺が格好良かったです!

魂の伴侶となった茨木と紺をもっと見たいので3巻も楽しみに待ってます!!

DMMは白抜き修正でした。
紺に対して敬語を使わない茨木に萌え転がるしかなかったです!!

1

敬語攻めが敬語をやめたとき。

大満足の羅城2巻!絵もお話もさすがで、間違いなかった。
朔ヒロ先生ありがとう!かすみ楼シリーズ大好きです。

3年後の再会を約束をしたシキと紺。
前作から2巻発売もリアル3年後…つまり読者も2人との再会が3年ぶりというミラクルが熱いですね!

今回何と言っても…普段敬語なシキ(攻め)のナチュラル命令口調に思いっ切りハート持ってかれました!あれはドキっとする。
シキの敬語に距離を感じてしまう紺(受け)も可愛かったし、敬語やめてのおねだりも最&高でしたよ。

いやもうずっとその口調でいて欲しかった〜〜。でも、ナチュラル命令口調になってしまうシキが敬語を習得したエピソード可愛かったです。白うかり〜〜〜!
今後も、ここぞという時(主にH)でタイミング良く命令口調使って紺をキュンキュンさせてほしいですね。

(ちなみに個人的推しは前作「恋染龍雨衣」のあめ様です。つまり強気キャラが好き…w)

紺が飄々とした男の子、しかも陰陽師として実力があって強いキャラなのに、本当はとにかく一途で健気でめちゃくちゃ可愛いです。泣き顔にはぐっと来ました…!好きな子が再会してあんな顔したら、そりゃ攻めたまらんわ。

かすみ楼シリーズのおなじみキャラが出てきたのも嬉しかった!
「明烏夢恋唄」の翠蓮は髪を切ってて、妖艶な妖から現代風な男の子になったかな?こちらのが好みです。良き良き。
あめ様の再登場もお待ちしてます。

とにかく今作はシキと紺2人の雰囲気が更に甘くなりイチャラブしてました〜。でもしっかり別軸のストーリーもあり、ただのイチャラブだけじゃないのも良かった。
読み応えあります!

萌えどころだけ取り留めもなく語ってすみません。
また続きも楽しみにしています!

2

待望の2巻!

鬼の伝承は全国各地に数あれど、茨木童子というもっともポピュラーな鬼はあちこちでお話の題材になっていますが、その茨木童子のエピの良いところを取り入れたのがこの作品だと思います。

このシリーズ大好きなんですよね。「恋染龍雨衣」「明烏夢恋唄」に、この「羅城恋月夜」にしても朔ヒロ先生はファンタジーの方がとても素敵だと思ってます。

そして今巻のように現代社会に現れる妖と周りの融合がとてもお上手だと思いました。それに茨木(シキ)と紺の恋の行方だけでなく、土蜘蛛の思いや瓦楽ちゃんの願いにも共感出来る紺が成長してたのが感慨深かったです。
そんな紺を見つめる茨木もなんだか吹っ切れた顔をしてて、この離れていた時間はきっと必要だったのだと思いました。

また続きを描かれるそうなので楽しみに待ちたいと思います。それまで頑張って元気でいなければ!

2

紺の良さ茨木の良さが存分に発揮されている

二巻とても楽しみでした。なんと言っても、三年間茨木と一緒に居たいという紺の意思が変わらないか考えると約束して離れ離れになってしまっていたのだから。
最後まで読んだ感想は、もう、紺が凄く成長していて、男前でしたよ。
茨木と再会した時の泣き顔はとってもふにゃふにゃになって可愛かったのですが、その後、二人きりになった時に茨木を誘う顔は受けとしての成長を感じました。そして、なんと言っても、紺の得意とする結界を張る技術に対して絶対の自信を持つまでになっていたのですが、そういう茨木と離れて居た間の鍛錬が紺を陰陽師として成長させていたようです。ある人物(妖)に対して啖呵を切る場面が、とても頼もしくなっていました。色々な表情を見られて、とても魅力あるキャラクターになっていました。
そして、茨木はそんな成長した紺を前に、表情が一巻よりもかなり柔らかい表情で、牙をちょっと出してにやけるような表情が可愛い場面が多かったです。そして、服装も、なんと、現代の服を着ている所が出てくるのが朔先生のサービス満点でした。しかし、怒ると鬼としての性が出ている茨木は迫力がありました。
今回、かすみ楼のお馴染みのキャラクターがたくさん出てきたので、そういうのも嬉しかったです。瓦楽ちゃんと豆腐小僧が可愛いし、白うかりや翠蓮。
ストーリーはちょっとハラハラする様な展開がありますが、そういう事が紺と茨木の絆を強いものにしたので、とてもそのシーンは読み応えがありました。
そして、波乱のあった後には、プロポーズ的な出来事も出てくるので、鬼と人間のプロポーズは見所です。
あと、二巻ではある妖が深く二人に関わって来るので、そこは楽しみに読んで欲しいです。この妖も見た目がカッコよかったです。そして、その妖が過去の出来事と紺の姿をオーバーラップする場面がとてもエモい!!最高だ!と、感じました。
好きな場面を言い出すと数え切れないほどこの二巻充実していました。

6

かすみ楼シリーズ、初のナンバリング作品!!嬉

ということで、1巻再読からの満を持して新刊のレビューを!!


二年六ヶ月後の夏、2人は再会します。

3年後と前巻では言ってましたが、予定が早まりましたね。
率直に、嬉しいです。(とある読者の意見)
というのも、紺の前にまさかの茨木と酒呑童子の幻影が。
なぜ?? と困惑する紺。
すぐさま調査するように、かすみ楼へ依頼しますが、、、



続編では、まさかの茨木の友人的存在がキーマンに。
瓦楽ちゃんも健在で、心優しいいい子なのは変わりなかったのですが、まさかの冒頭はびっくりな登場の仕方で、、、


そして、お久しぶりな茨木は、なんと人間に擬態していましたし、なんなら紺が持参してきたゴムを付けられた茨木の茨木は、逆にトーン貼りでどえろく怒張されていましたし、、、


紺と出逢ったことで感情豊かに。
物事を前向きに。(新しい服のエピソードとか)
ときに、嫉妬で鬼に。


また、紺も進路に悩みつつも、この2年半で結界術を磨き、パワーアップを。
それから、茨木とのことを常に前向きに考えているように。


2年半の空白を感じさせないほど、たっぷり茨木×紺を堪能することができましたし、最後のツノのエピソード…………!
アレに震えない人はいない…ですよね……ということは、つまり??
2人、添い遂げる(紺は早くに寿命来てしまうけれど)覚悟の誓い! ってことでいいんですよね??
(2年半ぶりのこの結果、待ち侘びてました!)


それから、作者様の五話よりのあとがきを読了後に読むと、じーんとしてしまいました。
そうなんだよね。
どちらが悪いとかじゃなくてさ。
考えの違いなんですよね。
何人(鬼などは人カウントじゃないですけど汗)も集まれば、捉え方も違いますし、完全に同じ方向をすべて向いているなんてことは、現実世界でもありえませんしね。


ただね。
土蜘蛛もそうだし、茨木や瓦楽も、翠蓮も紺も、必ずひとりじゃなく、誰かしら心配してくれる存在がそこにある2巻の救いや、考え方は違えど、大切の人の危機に、大切の人の力になりたいと思う、気持ちにはとても震えました。(まごうことなく良い意味です)

いい出会いだし、いい関係を築いたよねえ(しみじみ)と思いました。


瓦楽ちゃんが、土蜘蛛を心配するエピに泣いた者より。(薄っぺらい感想しか書けないのが悔しいまりあげは)



未来へ期待しかなかった今回の明るいラスト。
今から3巻が楽しみです。




2

茨木の心を動かすのも救うのも紺だけ

涙の別れから2年半後…再会後の2人の物語を読むことができて感無量です。本当に幸せになって欲しい2人だったので…

前巻で決着がついたかのように思えた酒呑童子をめぐる過去にまた折り合いをつけながら茨木と紺が心を通わせていく、というより互いが互いへの想いをより募らせていくお話でした。

初っ端の紺の泣き顔でもう早々にノックアウトされてしまった…それまで親に対してもかすみ楼の面々に対しても明るい顔をして(付喪神に懐かれてるの可愛すぎた…)いたのがあの泣き顔を見た瞬間、こんなに寂しい会いたいを心の中に隠していたんだなぁと切なくなりました。
対して茨木も縋るように紺を求めたのがとても印象的で、あー寂しかったんだなぁとしみじみ(こちらは紺に会えないだけではなかったですが)

そしてやはり見所は瓦楽ちゃんの全身形態ではないでしょうか。それまでの茨紺のいちゃ甘な雰囲気をぶっ飛ばす見開きの大迫力。現世にいるせいで余計にその迫力が伝わってきて痺れました。
その後さながらヒロインのように攫われた紺、というのもまたすごく好きな展開で、さらにそんな紺は決して弱い存在ではないというのがさらにまた刺さりまくりでした。

過去の因縁やそれぞれの思い、茨木の寂しさや無念まで全部、本当に全部護って救う紺に何度でも惚れてしまう。そしてそんな紺に心を奪われ動かされ甘く優しい表情を見せる茨木も必見です。

そしてあとがき!!!
え、まだ続くんですか!?3巻あるんですか!!!
何年でもいつまででも待ちます。魂の伴侶となり、相手を信頼しあった2人がどんなふうに生きていくのかめちゃめちゃ楽しみです。

5

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