囀る鳥は羽ばたかない 7

saezurutori wa habatakanai

囀る鳥は羽ばたかない 7
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神369
  • 萌×237
  • 萌12
  • 中立5
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
43
得点
2034
評価数
424
平均
4.8 / 5
神率
87%
著者
ヨネダコウ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics ihr HertZシリーズ
シリーズ
囀る鳥は羽ばたかない
発売日
電子発売日
価格
¥700(税抜)  
ISBN
9784813032786

あらすじ

平田との抗争終結から四年。
矢代は組を離れ、闇カジノの金主として稼いでいる。
カジノには時折、三角が訪れ、そろそろ真誠会に戻るようせっつかれていた。
一方、矢代から捨てられた百目鬼は、真誠会と良好な関係を結ぶ三和会系桜一家の組長・綱川の下でヤクザになっていた。
四年間、一度も会うことのなかった矢代と百目鬼。
けれど、ある事件をきっかけに再会して!?
止まっていた時間がついに動きだす! !

表題作囀る鳥は羽ばたかない 7

三和会系桜一家組員
裏カジノオーナー兼金主

レビュー投稿数43

映画のような

新章開幕巻とのことでしたが、各々が身に纏う肩書きは変化しても、根っこにあるのは今まで通りの掘り下げれば掘り下げるほど味が出そうな濃厚な人間ドラマ。

前巻から4年の月日が経過した百目鬼と矢代の現在と空白期間が描かれる今作。
なんだかもう、恋愛面以外での見どころが多いからなのか、BL作品という括りではなくヨネダコウ作品として読んでいる自分がいます。
そう思ってしまうほど極道描写がしっかりとしていて読み応えがあるものですから、良い意味でBLを忘れそうになりながらページをめくっていると、1冊の中に必ずグッとくるシーンを入れてくれるのだからずるい。
百目鬼と矢代の再会シーンはまるで映画のようでした。
くるぞくるぞ…と構えていても、これはどうしようもなく惹かれてしまいます。

しかしながら、7巻にしていまだにままならない2人。
なかなかにしぶといですね。
簡単にうまくいくような2人ではないと思いますし、きっとさらりとくっつかれても首をかしげると思うのです。
ただ、もうそろそろ…と思う気持ちもあり…
やや長尺になってきたので、そろそろ百目鬼に思い切り動き出してほしいところです。
頑ななものを抱えている矢代を変化させるのは彼しかいないでしょう。

0

読めば読むほどおもしろい

四年ぶりに再会した矢代と百目鬼が相変わらず本心を言わずに、探るような態度と会話を崩さない点がやっぱりすごく魅力ある巻でした。
事件を軸にしてまた二人が関わり一緒に行動するようになるんだろうなぁ、と次巻に向けて期待がもてるお話の流れだったので気分アップで読み終えました。
 
なぜ百目鬼は桜一家の組員になっていて、以前と違い大きな傷が額と頬に残っているのか?
矢代の身体的変化と闇カジノ経営者への転身。
と四年の間に起きたこと、違いを上手く読書に伝えるストーリーの構成はやっぱり上手いなぁ。
キャラクターの性格のコアな部分、皆んなが愛してる特徴はそのままで、4つ歳をとった分だけ以前とは違って見える部分もあり。
二人とも哀愁漂わせすぎる!

桜一家の五代目綱川と矢代が初めて会うシーンの最後にある、禅問答のような会話が深く印象に残りました。この巻というか、今後のシリーズのテーマなのかな?と感じました。

矢代チームと百目鬼チーム。上にいる道心会と三和会。両チームが追っている元松原組の城戸。
百目鬼の同僚、神谷など初登場人数も多く、全く事件のことは理解できずに読み終えた1回目。
2回目はメモ取りながら読みました。
すごく納得!こういう話よく創り出せるなぁと感動。読むたびに面白さ増していきます。
資金回収のお話と二人の関係が並行して進んでいく充実した7巻でした。

0

第二部開幕 4年後の再会 二人はどうなっていくのか?!

大好きな作品。9巻が発売されたので、第2部開始といえる7巻から再読しました。

6巻で矢代が百目鬼を捨てて4年後。
矢代は組を離れて闇カジノの金主に。
一方百目鬼は、4年前三角の片腕の天羽の手を借り、別の組織でヤクザになっている。
別々の道を歩んでいた二人が、ある事件をきっかけに再会することになり…という7巻。

4年前はまだまだ堅気の雰囲気だった百目鬼が、顔の傷も増え、綱川の元で一端のヤクザになっているのは、かっこいいけど何かやるせない気持ちになります。

全く接点のなかった矢代と百目鬼が、ある事件を契機に同じ男を追うことになり、徐々に近づいていく。
そしてとうとう再会するシーンは、大きくコマを使った印象的な描写で、二人の表情に胸がギュッとなります。

本作はあまり人物の気持ちが語られず、絵やセリフのみで表現することが多いのが特徴と思いますが、百目鬼と再会した矢代の表情から、まだ百目鬼を忘れられず、思いがけない再会に動揺する心情が伝わってきて切なくなります。

百目鬼もその心情はほぼ語られませんが、自分達と同じ男を追う人物が矢代だと気付いてからの言動、表情から、矢代への想いが感じられて、今後の展開への期待感が高まります。

ほとんど気持ちをあらわにしない百目鬼ですが、終盤、4年前の描写で、「俺には不向きな世界とわかっていても、自分を曲げてても同じ世界を生きていきたい」と天羽に語るシーンがあり、まさにこのセリフに百目鬼の気持ちの全てが詰まっていると感じます。何度読んでも胸が締め付けられるシーンです。

7巻は二人が再会して、手を組んで一緒に行動することが決まるところで終わるので、色っぽいシーンはほぼ無し。
でもラストに風呂場で二人が会話するシーンは、百目鬼の苛立ちや、二人の関係性の変化などが感じられる、ちょっとドキドキするシーンでした。

7巻はまだまだこれから、というところで終わりました。再会した二人が今後どうなっていくのか…。次は8巻を再読します!

濡れ場なし

0

囀る史上最高の滾り!萌え。

ふわわわわ!離れ離れからの再会で、驚くほど萌えました!囀る史上最高の滾り!まじびっくりした!え、この漫画萌えるやん…て今さら。
あと(失礼ながら)今まで矢代は雰囲気美人と思ってたのが、めちゃくちゃ美しく見えました!四年分の色気か!カタギ装った若作り?なギャップ萌えもあって、キレそうになりました。冷静に一つ言うとシャープな線は美人度アップしてくれるよねっていう。世のすべてを憂う雰囲気が良きかな。
ストーリーは新章開始の様相。ニヤニヤしてこっそり目立ってた綱川がこんな形で出てくるか~とか。秘かに美人だと思ってた天羽の出番が増えて嬉しかったり。天羽の話は単独で読んでみたいです。スピンオフが欲しいキャラ。
矢代と百目鬼は…もうなんなんでしょうね。矢代は3巻あたりで自己肯定について深みに嵌ると見せかけ悪い方向に開き直った?と思ったら、今回次なる課題が提示されたような。人は変わるか変われるか。なんてメンドクサイ禅問答。
頭・あなた・矢代さんと呼ぶ百目鬼に感化されて矢代は変わっていくのかな。道のりは長そうだけど、最後まで(作品の完結まで)見守ることができたら良いなあと思います。

2

人はどうせ変わらない

今更ながら読み始めた囀る鳥は羽ばたかない。
どうしてこの作品をもっと早くに読まなかったのか。いや、人生の早いうちにこんな良作を知っていては勿体なかった…、と日々悶々としています。実際、囀るに出会ってからというもの、以前好きだった漫画もなんだか物足りなく感じています。今まで読んできた全漫画の中で一番です。これからこの作品以上の良作に出会えるんでしょうか。一冊読み終えるたびに感情を誰かに共有したくてしょうがなくなりました。

7巻は百目鬼がクールで読めない男になっています。(以前のゴールデンレトリーバーな面影がなくなって寂しい)
矢代が「人は変わるもの」と答えたのは、四年前の経験もあるのでしょうが、一番は再会した百目鬼の変化が原因なんでしょうね…。
でも私は綱川さんが言うように人はどうせ変わらないもので、一見変わったように見える百目鬼も本質は変わってないと思うんです。
というのも、百目鬼が変わったのはそもそも矢代のためだからです。

百目鬼は6巻の最後、何か覚悟をします。
冷静で涼しい顔をしている矢代が、実際は変化を恐れるほど脆いことに気づいてしまって覚悟を決めた顔をします。車中で(こいつには一生わからない)と矢代は思いますが、百目鬼はもうわかっているように私としては感じます。
6巻まで百目鬼は矢代に守られてきました。
自分が矢代を慕うほど矢代を守ることができなくなる。だから百目鬼は「変わること」、いや「演じること」を選んだんじゃないでしょうか。ヤクザは役者だと矢代が言ったように、矢代が演じることで自分を突き放して守ってくれたように、今度は自分が演じることで矢代を守ろうと強い覚悟を持っているように思えます。
変わったように見えても、そもそも軸や原動力は四年前のまま矢代なんじゃないでしょうか。


どちらかといえば、変化したのは矢代の方です。
長年守ってきた鉄の仮面が百目鬼と出会ってから剥がれ始めてます。7巻でも、百目鬼を忘れていたフリをつい忘れたり、自分で「頭と呼ぶのをやめろ」と言ったのに、連さんのことを頭と呼んだ時に小さく反応してしまったり(笑)
百目鬼が自分を置いて城戸を追いかけていった時の表情なんて…。偽り隠すのがだんだん下手になっていってます。

何はともあれ、覚醒(?)した百目鬼のかっこよさといったら…!矢代的には今のスマしてる百目鬼は可愛くないと思うんですけど、雛鳥のようにただ親の言いつけを守るだけでは矢代を守れないから良い変化だと思います。「流されてヤクザになる」と「自分からヤクザになる」とでは違います。ちなみにレビューしてて気づいたのですが、若かりし頃の矢代と影山の関係って、今の百目鬼と矢代の関係にそっくりですね…。矢代が極道の世界に入ったのは影山のためですし。矢代はそのことに気づくのかな〜。

そしてヨネダコウ先生の漫画が他と一線を画すのはセリフ選び。7巻はそれが顕著になっています。
特に好きなのは、百目鬼と再会した直後の車内での矢代の一言。たった一言ですが、その一言に四年間の後悔、苦しさ、再会できた感慨深さ、怒り、虚しさ、全てが詰まっていて胸がギュッと掴まれました。あえて多くを語らないセリフがかっこよくて痺れます。
もう一つ好きなのは、38話百目鬼のとあるセリフです。4巻20話で七原が矢代に同じようなことを言われていたのを思い出して、百目鬼〜!!(泣)となりました笑

長くなりましたが、どんな結末であれこの2人の行先を見届ける日を待ち侘びています。

4

もう次巻が待てない

既刊7巻あっという間に読了してしまった…繰り返し読んでみてはため息が出ます。
ここまで作品自体の完成度や魅力が高い作品にこれから出会えるんだろうか。
自分の中の神作のハードルがかなり上がってしまった気がします。
喜ぶべきか、憂うべきか…。

お話は第二章を迎えた様相です。
あれから4年後、やはり百目鬼はまだヤクザの世界に居ました。
すっかりヤクザも板についた容貌が素敵です。
革手袋がまたカッコよ!萌!

矢代も色気が凄いな⁉︎
時々見せる憂いの表情が美しい。
しかしまだあのホモ嫌い刑事と関係してたとは!いいように利用してると思いたい。
タダでは起きない矢代だもの、きっとそうだよね?

運命のいたずらか巡り合わせか再会した矢代と百目鬼。
以前とは違う立場で、これからどうなるん…て場面で終わっておりました。
早く続き読みたい…渇望しております。

2

4年間の断絶の重さをかみしめる!

 6巻から続きで読まずにいられませんでした。
 前巻から4年経った設定。登場人物たちの立場はかなり変わっていて、年月を感じます。
 読者として気になるのは、矢代と百目鬼の関係。前巻までの濃密なかかわりとは違う二人の関係に、「矢代も百目鬼も何を思ってるの?!」ともだえながら何度も読み返しました。二人にとってお互いが唯一の特別な存在で、求めあっていることは間違いないのに!! だからこそ、お互いが見えていないようでもどかしい。
 脇役それぞれの思惑も交錯し、目が離せません。衝撃は、まさかのアイツの登場でした!

0

炒鸡喜欢

我非常非常喜欢这位太太,感觉把我想说的话都说出来了⊙▽⊙

0

じりじりがすごい

行ったり来たりしながら、噛み締めるように読みました。
再会までのあれこれも、再会してからのあれやそれも…ぐわんぐわんしちゃう。
矢代の美しさと百目鬼の男っぷりがましましで眺めてるだけでも堪らない気持ちになる!!!!!

百目鬼のモノローグがなくて、何考えてるか分かんない、もっと想いを語ってくれ!!と思ってたけど、端々に矢代への想いが感じられて…可愛くも切なくもあり…ぎゅっとなります。矢代が綱川邸でお喋りしてる時なんて手をぎゅっとしてるんですよ…矢代の一言、一言で目に感情が見えるのがね、これまた…
特にガールズバーで矢代と別れた後、神谷も口を噤んでしまった表情!苦しそうにも、嬉しそうにも見えて、矢代がこの顔させてると思うと!ぎゅん度がすごい!

「思い出したんですね」ではなく「覚えてたんですね」って聞き方にも、そんなストレートに聞く?と息が止まった!
矢代の返しも矢代で…本音を言ってるようで言ってない。矢代は矢代で内心グルグルしてるのかと思うと…要所要所で間を取ってるのは、動揺してるからなのか、百目鬼への気持ちを抑えてるのか、勝手にいろいろ考えちゃいました。

新キャラもぞくぞく登場するなかで、仁姫ちゃん…特殊な環境なのに親にも周りの大人にも愛されて、百目鬼にも守られてる子(しかも百目鬼の傷の原因となった女)矢代と真逆すぎてシンドい。できれば大人しくしていて欲しいところ…矢代、そんなにやわな男じゃないけど!女子供だろうと容赦なくキャットファイトするだろうけど!!仁姫ちゃんと百目鬼が一緒にいるとこ見て傷ついたりしないでと勝手に心配しちゃってます。

久我、杉ちゃんがいないのは寂しかったんですが、胡散臭さ醸し出しながら絶妙な切り返しをする神谷には期待大!!良い性格してる!!!

とんでもない引きで終わるから心拍数すごいことになるわ、終始ギリギリするやり取りの中にもコミカルさや萌えが散りばめられてて、すみずみ噛み締めたくなる愛おしさがありました!!!

2

もはや哲学的!?

 新章7巻。じっくり読んで、皆さんのレビューを「なるほどなあ・・・」と
こちらもじっくり読みながらやはり感想をレビューしたくなりました。
 新しい登場人物たちも出てきて、旧の登場人物たちと複雑に関係が交錯
しながら段々とまた次の大きな抗争?へと話が動いていく予感ですが・・・
 どなたかがレビューで書かれていましたが、やはり、矢代が片目を失った
ことは、ストーリー上最終的に大きな伏線になっているように感じてなりま
せん・・・そして、やはり考えるのはこの作品の題名。「囀る」という言葉、
個人的にはどうしても「愛のささやき」のようなニュアンスを感じてしまう
のです。(囀る鳥・・・愛を語らう鳥?それは恐らく百目鬼であり、また矢代
でもあり・・・そんな二人が「羽ばたかない」とは・・・。気になります、
本当に。)
 私は何となく想像してしまったエンディングがあるのですが、それは
今、ここでは触れず、完結までとにかく粛々と見守りたい気持ちです。
 人は変わるのか、変われるのか、変わらないのか。そんな問いかけが
大きなウエイトを占める漫画って、もはや「漫画」の枠にすら収まりきら
ないように感じました。
 矢代の心の混乱はしばらく続いていきそうですが、何かが「変わって」
いくことが恐らく描かれていくのではないでしょうか。最後には百目鬼の
一途な想いが揺らぐことなく、矢代に届くことを祈らずにはいられない、
フィクションなのに、こんなに切に登場人物の幸せを願わずにはいられない
作品って、そうないですよね・・・。

2

4年の年月がもたらすもの

4年という年月の経過を丁寧になぞる巻で、ここでも様々な場面で交差する男の情がやはりすごく、よい。綿密に張り巡らされたストーリーラインを辿る快感は本作ならでは。百目鬼の男としての成長が著しく、黒い革手袋と勲章を携えたお顔に卒倒しそうに。矢代も年を重ねて滲み出す色気が凄い。二人ともどんどん私好みになってて次の巻どうなっちゃうんだろ!?年齢を経た顔の描き分けにヨネダ先生ほんと絵がお上手だなぁと再確認。

6

百目鬼かっこいい

今回も読ませていただきました!

あの、百目鬼の成長に感動です!4年して心がだいぶん大人になったように感じます。
しかし、昔から変わらない執着心も健在のようで相変わらずのギラギラした目に安心します。

対して八代にはあまり変化なく相変わらずの美しさです!

この2人がこれからどう折り合いをつけていくのでしょうか。少なくとも恋愛感は合わない2人。続編が待ち遠しいです。早く8巻をお願い致します!

追記。最後の百目鬼の男らしさは反則です。

5

変われない男達

 矢代が表面上はヤクザでなくなったこと、百目鬼が矢代の下からいなくなったことで、これまでとはがらりと雰囲気の変わった巻でした。と言いつつも、根底に流れているものは変わらない。矢代は三角と繋がっているし、三角は矢代に組を持たせたがっている。七原は矢代の下で働いていて、百目鬼は矢代の近くに戻りたがっている。変わったようで変わっていない、様々なシーンでそれを感じさせられました。

 百目鬼を捨てた、という矢代。ひん曲がった自分の下につかせるのは不憫だから、というと聞こえはいいですが、私にはやはり矢代の逃げに思えてしまう。百目鬼とこれ以上向かい合っていると、今まで持たなくて済んだいろいろな感情を持つことになり、それがしんどい、煩わしい、そういう風にも聞こえます。確かに休息は必要だったと思う。それでも、矢代にはもう一度彼と向き合う気概を持って欲しい。もう矢代の部下ではないという百目鬼が、これからどのように矢代に対峙していくのか楽しみです。

9

早く8巻を…

1巻から読んで漸く7巻目読了しました。

何これ更に面白くなってんじゃんて所で終わってしまいました…。

百目鬼の為を思って捨てた筈なのに、他の男(組)の物になってたのを知るのはどんな気持ちなんだろうと思うのです。

百目鬼がすっかり極道らしくなったのは、矢代の為なのに何か切ない…。
でもその執着心でどうにか矢代と上手く行って欲しいのです。ハッピーエンドなんて想像付かないけれど、どうにかして落とし所を見つけて欲しいです。

最後の風呂場のシーンの続きがとても気になります。待つ間に違うヨネダ作品再読しようと思います。

7

ますます目が離せない

買ってすぐに読めない作品のひとつです。発売まではすごく楽しみなのだけど、いざ手に入ると展開が気になってどきどきしてなかなか読めない…

6巻でとても胸が痛んだので7巻さらに痛んだらどうしようかと思ってましたが、よかった…。
でもまた8巻が出たらすぐに読めずに、読みたい、読めないを繰り返してしまうであろう、素晴らしい作品です。
合掌。

7

ありがとうございます、というしかない。

期待を裏切らない作者様の内容に感動です。
大作になりつつある作品が回を追うごとに次が気になり続けるのは本当に久しぶりです。
さすがの作者様です。
すべての作品が大好きです。
何気ないセリフや作画のカット割、シーンに、実は深く重い意味が込められている事にいつも感嘆しています。
いつも思うのですがメインのカップルがどうのこうのというような事ではなく、人間としての思慮思考葛藤を大事に描かれいる事、を、もっと多くの方々に知られて欲しいと願っております。

17

待ちに待ってました(///∇///)

発売日から1週間、近くにペーパーを置いてある店がなく我慢を強いられました。購入したものの勿体なくて開けず更に寝かすこと1週間。
抗争から4年が経って矢代はカジノの金主、百目鬼は別の組でヤクザになってました。
会いたくなかったのに会っちゃった二人。
4年の経緯が色々描かれていましたが、ラストがまた気になりすぎて、次巻の発売までまた我慢なるラストとなりました。うおおおぉぉぉ、二人には幸せになってもらいたいけど、ラブラブハッピーエンドじゃなくていいから二人なりのハッピーエンドでいいからお願いします。

10

あ〜たまんない

新巻が出るたびに、葛藤してしまう。

予約して発売日には手元にあるのに。
じっくり読む為に時間が出来てから読もうか?あーでも、早く読みたい!と、我慢できない事もある。何のプレイだよ?

今回は、時間を作って読みました!
そして次巻が出るのが待ち遠しい。たまらん!

いつかヨネダ先生の書く小説も読んでみたいなぁ。と、思ってしまいました。


12

最高だ最強の神作品!

劇場版を最初に鑑賞しました!ほんとに、音楽もいいし、絵も綺麗だし、エロ加減も含めて最高でした!劇場版を見た時、矢代の声が矢代でしかなく、初めて声優さんってすごい!って思いました!その後、Netflixで同級生も続けて見ましたが、矢代か草壁くんかっていうぐらいこの2作品は私が声優さんにも意識を向けたアニメーション作品になりました!どちらも映画(アニメーション)入りですが、面白すぎて所謂BL作品は初めてでしたが、全巻購入し、一気見しました!本当に神でした!どうか矢代と百目鬼に幸せが来ますように!

13

ネタバレ注意 心待ちになる作品

待ちに待った7巻、表紙の全身ブラックの百目鬼とてもシックでかっこいい!

矢代はあいもかわらず、かっこいいし、歳を重ねてなんともいえない艶やかなお姿〜ただ、やはり目が…前巻で様子がおかしいとは思いつつ…あの平田との闘いで、すべてを終わらせたかったかのような矢代の言動…危ない所で救世主の百目鬼が現れて、今に至るんですよね。

後に、予想通り、矢代と百目鬼は別々に…矢代との繋がりを絶えさせたくない百目鬼は…天羽さん、百目鬼を見かねて…昔の自分とダブったのか…三角さんに内密にしてまで、綱川に百目鬼を預ける。そこに辿り着くまでの経緯を読んで、百目鬼がただただ健気で儚げで…泣けました。

矢代は矢代で何度も何度もみる切ない夢…自らが振り解いた手、逃げておいて、後ろを振り返ると…追ってこない…その後景に漠然とする。顔もはっきり思い出せないのか…一方で百目鬼の「捨てられた腹いせ」私個人の想像ですが、復讐的な仕返しではなく、ラブ的な仕返しなのではないかと予想、期待をしております。

場面は、あっという間に4年後〜城戸の一件で、矢代と百目鬼が鉢合わせをして、神谷が綱川にその旨報告、「矢代に会ってみたい連れてこい」で矢代と七原は綱川の屋敷へ…

「人は変わる、変わらない」「人は変わるもの、変われるもの」含みがある…色々な取りようがありますよね。矢代と百目鬼、互いの思いも変わらないとか…矢代目線で、今の百目鬼は自分のそばにいた従順で可愛い百目鬼ではないとか…綱川からの問いかけの時点では、「人は変わるもの」と答えた矢代、相反して、お風呂場で百目鬼に対しては「どうして変わってると思ったんだ?」と言う…2人の心理戦というかやりとりが切なかった。

この先、綱川、三角さん、天羽さん、神谷、七原と脇を固める方々がどう動くのか、矢代、百目鬼の2人の未来はどうなるのか…ヨネダ先生の作品はセリフ一つ一つに含みがあり、読者の想像を膨らませ、読み解いていくパズルのようなもので、皆さまのレビューも毎回、楽しませていただいております。

7巻を読んでいて感じたのは、「君とこのまま、鳥篭の中で永遠、閉じ込められて世界に2人だけ、求め合うまま…」矢代の心情を映しているように感じて、現実問題、色々なしがらみがあって、単なる理想でしかないのかもしれないけれど、どんな形であれ、矢代と百目鬼の2人には幸せになってほしいと願う私でした。

18

切ない…最高

星いくつあっても足りない位、今まで読んた漫画の中でジャンルを超えて囀るがNo.1です!
ストーリーが気になってどんどん読みがちですが、言葉のセレクト、作画の構図、みなさん仰ってますが無意味なコマが一つも無い!
奥深くて何度も何度も読み返してはぎゅーっと心を持っていかれてます。
電子で読み、紙も結局全て揃えました

矢代と百目鬼の行く末を見届けるまでは死ねません(本気)

23

またしても、引き込まれる

 表紙は、百目鬼だったのですね。すっかり素人くささが抜け一人前の893となってしまったところが、哀愁を誘います。
 また、綱川や仁姫ちゃんに命がけで義理を通しながらも、全身全霊で八代を慕う様子が、切ない。
 百目鬼寄りの感想となってしまいましたが、新キャラを迎え、複雑さを増す展開に期待してます。

11

純粋に面白い、けど…

7巻購入記念に1巻から再読しつつレビューを入れて来ましたが、5巻からは先が気になり過ぎて、レビューを書く時間がもどかしくて、一気に7巻まで読んでしまいました。

平田の起こした内部抗争から4年。
闇カジノ運営で儲けた金を洗浄しつつ、三角が組長となった道心会に貢献はするものの、組を持つことは固辞し続ける矢代。
一方、百目鬼は天羽のツテで、綱川のところに預けられていて…。

「百目鬼のことだけ忘れた」と言う矢代から離れて、家族と退院して行く百目鬼の姿を矢代が見送るところで終わった6巻。
2人を取り巻く環境は大きく変わっていました。
三角からの提案をのらりくらり躱してはいるけれど、半分堅気、片足はまだ組に入れたままの状態の矢代が描かれた前半。
百目鬼の影はないけれど、変わらず七原や杉本を傍らに置いて適当なことばかり言っている矢代を見ていると、百目鬼がそこにいたことが幻だったかのように思えます。
寂しい。

そして中盤の百目鬼パートでは、綱川のもとに預けられてからの百目鬼の活躍が描かれていました。
初対面で綱川の娘・仁姫(にき)に気に入られたことに加えて、誘拐された仁姫を連れ戻したことで綱川の信頼を得ていく百目鬼。
矢代のいないところで、百目鬼の新しい居場所が出来上がっていくのも寂しい。

そんな中で竜崎の舎弟だった城戸という男を巡って問題が発生したことで、同じように城戸を追ううちに…、再会!!!
長かった…。
7巻を読んでいるうちに「あれ?わたしはBLじゃなくて、極道漫画を読んでいたのかな?」と思うこと数回。
たしかにそれでも面白いんです。
プロットがしっかりしているので、BLを脇に置いても楽しめます。

でも、そうじゃないんだ!!
わたしたちが読みたいのは、矢代と百目鬼の間にまた何か起こる様子。
一度はすべてをさらけ出して、体をつないだ2人。
再会したことで、それぞれの胸の内にどんな感情が起こるのかを見たい!
今までも組織面のストーリー>BL要素でしたが、7巻はさらにBLの割合が減ってました。

求めていたものが見られるのは終盤です。
綱川が天羽から聞き出した、4年前の百目鬼の行動に萌える。
つながりがなくなるくらいなら、せめて同じ世界にいたい。
そこまで1人の男に惚れ込めるなんて、素晴らしいことじゃありませんか。
さらにその昔、百目鬼に家族のことで嫌味を言いまくり、矢代のことも乱暴すぎるほど乱暴に抱いた組対の井波と矢代がまだ繋がっていることを知った百目鬼の心中たるや…。

売り言葉を吐いた百目鬼に、矢代はどう答えるのか。
続きが早く読みたい!8巻が待ちきれません。
8巻はもっと2人の関係がメインで扱われているといいなあと願いつつ。

16

4年の月日が経ちました

この巻は、6巻の終わりから4年の月日が経った所からはじまります。
組からは離れて、裏カジノの経営者になっている矢代。

そこには百目鬼はいません。

百目鬼はどこへ行って、どうしているのでしょう?

人は変わる?
人は変われる?
変わっていて欲しい。
変わらずにいて欲しい。
変われない。
変りたい。

ここからが、二人の関係がどうなるかのお話だとしたら、これでやっとラブストーリーの入り口にたどり着けたのかな。
今までは、百目鬼が動かないので、ラブのストーリー要素が希薄だったけど、百目鬼が自分の方から行動を起こせば、自ずとラブの方にお話が進んでいく。のかな?


8

人は変わる。人は変わらない。それはきっとどちらも正しい。

6巻を読み終わった時、これは7巻発売まで待てないなと思って雑誌で追いかけることにしたんですけれども。
なんていうかもう内容が全然甘くないので、1話読んでは2ヶ月(もしくは4ヶ月)待つ日々は寧ろ精神修行の反復訓練のようでした。
強くなれた気がします。笑

さて、6巻のラストで離れ離れになってしまった矢代と百目鬼。
あれから4年の年月が流れ。
36歳だった矢代は40歳なのかな?闇カジノの経営者になっています。
以前の矢代とは少し違った表情に中年の色気を漂わせながら三角さんと並んでお酒を飲んでいる姿に、あぁ時間は過ぎてしまったんだなぁという何とも言えない物哀しさを覚えました。
一方、矢代に捨てられ行き場をなくした百目鬼は、天羽のはからいで綱川に預けられていました。
25歳だった百目鬼は29歳ということですね。(まだ20代なのか百目鬼…!)
百目鬼もまた以前とはすっかり顔つきが変わって、昔以上にヤクザとして生きていることを思わせます。
黒シャツの百目鬼、手には黒のレザーグローブ。すごくすごくカッコいいけど、虎のトレーナーを大事に着ちゃうような百目鬼はもう見れないのだろうな……と思うとこちらも何とも言えない気持ちが募ります。

でもね、
そこでタイトルのテーマに戻るんですけれども。
ちょっとここからはうまく伝わるように書けるかなという感じなんですが、読んで感じたままに書いてみます。

後半で綱川が矢代にこう聞くシーンがあります。
“人は変わるもの”
“変われるもの”
どっちだと思う?

矢代は“変わるもの”と答えます。
私はその答えが「あれ?なんだか、らしくないな」と思いました。
矢代って外的要因の影響を肯定するようなタイプだっけ?と。

案の定、綱川もこう続けます。
俺は“人はどうせ変わらない”派だ
てっきりアンタもそうだと思った

7巻自体がこの“変わる”“変わらない”について描いていたように思います。

人は変わる。
人は変わらない。
きっとどちらも正しいと思います。
多分答えは、その時比重の大きい方が口を突いて出てくるだけに過ぎないと思っています。
人にはおそらく一生変わることのない軸のようなものがあって、それをアイデンティティと言いますが、そっちを見て答えるなら“変わらない”と答えるだろうし、そうではなくもっと表層のメンタルやフィジカル的な変化の方に意識がいっているなら“変わる”と答えるんじゃないかなと思うのです。
で、綱川は、前者の“人の本質”のような視点で話していて、矢代も当然そっち視点で答えてくるタイプだと予想したと思うんですよね。
けれど意外にも矢代は後者の視点で答えてきた。
矢代の頭の中には“人は変わる”を実感する出来事の方が先に頭に浮かんでしまったってことですよね。
それが自分の内面に起きた変化なのか、4年ぶりに再会した百目鬼を見て「変わったな」と感じた思いなのかは分からないけれど。
事実、百目鬼の言動は矢代が知っていた頃とは少し変わっています。
「俺がどう生きようと何になろうと俺のものです」と矢代に向かって言っちゃうようになっているんですから。
百目鬼のこの言葉を聞いた時の矢代の意外そうな表情。何を思っただろうか。
・・・という、そんなやりとりを経ての、その後の第43話で繰り広げられる2人の「変わった」だの「変わっていない」だのの会話は、矢代の心の中を思いながら読むとなんともむず痒くて仕方がなかったです。

矢代のことを「矢代さん」と呼ぶ百目鬼。
「もうあなたの部下じゃない」と言う百目鬼。
停滞した関係を変えてくれるのはやはり百目鬼なのだろうか。
ここから2人がどう変化していくのか既に気になりすぎて仕方ないです。
歯痒いなぁ。。。。
でもその歯痒さが堪らないのですけれどね。


「囀る鳥は羽ばたかない」の連載が始まったのは2011年。
それから10年が経ち、BLジャンルの流行り路線も随分と変わったと感じます。
ここまでじっくりと丁寧にキャラクターを掘り下げてもらえる作品というのは、段々と他に類を見なくなってきました。
寂しいなと、ストーリー自体の切なさにプラスして、何だかそんな切なさも込み上げた7巻でした。
囀るが終わってしまったらどう感じるだろうなぁ。

50

あの、肌の熱さを。忘れられるわけがない。

ずっと。紙面から饐えた匂いが漂っている様に感じていたのに。
本編は4年後。闇カジノを経営する矢代からはその匂いはしない。パリッとしたスーツを着こなして、歳は重ねたかも知れないが、やはり美しい。美しいのだ、この男は。
三角さんに組に戻る様に言われてもいるが、矢代にその気は無い。

百目鬼は天羽さんの計らいで、小さな組に所属している。三角さんの傘下では無い。
顔に遺った傷が、凄みを足していて。百目鬼はやはり寡黙で。忠実に働く。
言葉少なく、自分の事を話さない。綱川は、百目鬼を気に入ってはいたが、やはり素性を知りたいと思っていた。
別の件を追う事で、百目鬼は矢代と再会してしまう。
綱川に、「人は変わるもの、変われるものか?」と問われた矢代は、「変わるもの」と応えたが、綱川は「どうせ変わらない」と言う。
これは。百目鬼のことか。矢代のことか。
この世界から、足を洗って欲しくて。捨てたのに。百目鬼は紛れも無く極道になり「変わって」しまったかの様に見える。
一方で、矢代のその美しさは「変わらない。」
矢代が情報を得る為に、暴力的な刑事との情交を交わしていることも「変わらない。」
それを知って、カッとした百目鬼は。「俺とも出来ますか。」と矢代に詰め寄る。というところで、次巻へと続く。此処は綱川の家なので、まさかおっ始めるとは思えないし。矢代はぬるりとかわすだろう。
それよりも。無防備な色気を漂わす矢代の身体は綺麗で。細くて。大きな体躯の百目鬼に、簡単に押さえ付けられてしまいそうなのが、脆くて。哀しい。

前巻までの、鬼気迫る抗争は、平田の死で終息したかと思われたので。4年後のこれは、新章のスタートを切ったと思って読んでいる。夜の様な表紙は、白々と明けて。
昼日中の明さを漂わせると信じていたのに。また闇夜に戻ってしまったかの様に。
黒々とした表紙。闇の中、独り。百目鬼だけが描かれた表紙に暗澹たる気持ちになる。
闇の中で、百目鬼は何を想うのか。一途に想いを寄せる彼の胸中に浮かぶものは、ただ矢代の面影だけか。

ところで、平田との死闘により、矢代が片目の視力を失っている事に驚いた。(そして、また私は6巻を読み直す事になり。そこに行き着くまでの、前巻までをまた、読み直す事になる。)冒頭で、矢代がよろけたり、ドアにぶつかったりするのはその為だ。平衡感覚が危ういのだろう。
それはおそらく、身体の他の機能にも影響を及ぼしている筈で。私はそれがとても悲しい。
そんな矢代に、七原と杉本が変わらず就いている事が嬉しい。七原は矢代の変化を知って、側で支えている。
ヤクザに見えない様にと前髪を下ろして、ラフなスタイルで。刑務所にいる竜崎を面会に行くエピソードも楽しい。竜崎が赤面しているのを面白く思っている七原。
七原が居てくれるとホッとさせてくれる。

三角さんが、天羽さんの目を盗んで、若い女と「夢の国」で遊んでるのは何か、可愛いけどショック〜。まぁ、天羽さんが「姐さん方」と言うくらい何人も愛人を持っているのはさすがだけど。三角さんが真実に愛した女性は、天羽さんの母親だけなんだろう、というのをおそらく天羽さん自身が知っている。というのもニクい。三角さん、カッコいいんだから。

4年という歳月を経て。変わるものと変わらないもの。彼等の行き着く先には何があるのか。この闇は明けるのか。どうか。死にゆく諚にない事を願う。

18

やはり

今回も良い
百目鬼と矢代
この2人は永遠だわ
今回も神だ!

6

羽ばたかない鳥に温もりを

 好きだから大切だから離れようとしたのに、いつまでも後ろをくっついてくる雛鳥が可愛くない訳ないじゃない、、夢に見るほど想っているのに、その愛を受け入れてしまったら自分の中の矛盾に首を絞められる矢代という人間が可哀想で可哀想で愛おしい。裏社会で泥水啜ってまでも追いかけたくなるほど美しくて儚くてかわいい人。毎巻読むごとになんでこんなにもこの人に惹かれてしまうんだろう、って百目鬼の気持ちがよくわかる。

 百目鬼が裏社会に残らずかたぎとして生きていたらいつかまたグレーな世界を行き来する矢代と穏やかに出会えたのかって言われるとそれは無理な気がするから、やっぱりこれしかなかったのかなあ。でも百目鬼の家族を想うと少しだけ切ない。

 鳴いて飛べない雛鳥は百目鬼のことだと思っていたけれど、心の中に残るその雛鳥を捨てられず今どこにも飛べずにいるのは、矢代なんだと思わされた7巻でした。私はやっぱりこの2人に報われてほしい。どちらかが欠けるなんてことはなく。願う最後は、似合わない幸せに包まれて。

31

新キャラが…似てる

7巻はBL度はかなり薄いです。2人がようやく再会するぐらい。
読んでてずっと気になったんですが新キャラの百目鬼の相棒が俳優のAさんに似てる…とずっと思いながら読みました。こっから2人がハッピーエンドまで行ってくれるんでしょうか?!
特典のDVDも最高でした!

4

ついに…

第二章がはじまりました!
正直、今までのストーリの中で登場人物や抗争等恥ずかしながら理解できていなかった部分が少々あったり、目を細めながら見るシーン(痛みを生じる部分がやや苦手)もあり7巻こそは!と期待しつつ目を通しました。ゆっくりゆっくりとページをいったりきたり…

4年ぶりに再会できた2人、これからどんなふうに話が進むのかなと楽しみでしかなくなりました。
互いにきっと必要な存在だと気づいたはず
次の販売は2年後とかでしょうか?!7巻の雰囲気からとにかくこの2人の行く末が気になって仕方がないのでまずは8巻を無事拝めるように私自身健康でいたいものです…
個人的には穏やかな場面が比較的多かったように思います。本当に素晴らしい1冊!

11

神でしかない

やっぱり今回も神でした…
この作品は毎回読み終わると胸が締め付けられるような、切ない気持ちになります。
でもまた読みたくなる…。
2人には幸せになって欲しいです。

12

切ない…

今回もまた、切ないです。
そして、百目鬼が格好いいですね!表紙も良いです…!

そして、4年ぶりの再会シーンはもうヤバいです…。
毎回囀る読んでいるとウルウルしちゃいますが、今回も何回したことか…。
もう最後のお風呂シーンで次回へとは…!
続きが気になり過ぎるので、普段は単行本派ですがちょっと次回連載時買おうかな、と思いました。
今回全くエロないですが、相変わらず何かもう“たまらない…”と思ってしまう作品です。

あと、個人的に竜崎好きなので出てきたのが嬉しかったです。

12

大波前の静けさ…なのに持ってかれる

本誌でさんざん読んでいたわけですけども、単行本として改めて読むと…1コマ1セリフにいちいちドキドキしていかんです。
これはヨネダ先生作品全てにおいて言えることですが。
囀るでは神がかってさえいると思う。

ざっくり言うと、6巻後4年が経過し、離れていた矢代と百目鬼が再会してバチバチするまでが描かれた7巻。
言うなれば、こっから!なわけです。2人がどうこうなるのは。
なのに、2人がニアミスしたり、ふと思い出したり、再会までも焦らされながらドキドキやられっぱなしで。
ヨネダ先生は読者と将棋の勝負をしているよう、と例えて話されていたけど、私としては全敗なわけです。はあああ〜〜。
何回読んでもこんなドキドキ持ってかれる作品て他にあります?!や、私の中ではないんです。
完結していないけど、既に私の生涯No.1作品、殿堂入りなんです。
なので、細かい萌え、エモポインツを挙げ出すと全部になるのでそれは日々ツイッタで垂れ流しておりますが。

もういつも以上に何をどう言っていいのがからないレビューになりましたが、次巻が予想つかないけど倒れる展開になることは間違いないのに、その前哨戦である7巻でもうドッキドキでたまらん、とだけ言いたいです。

13

New百目鬼

6巻は平田!って感じでしたが、7巻は百目鬼!っていう印象でした。
4年の年月を経て、誰よりも極道っぽく仕上がってるじゃないですか!今まで以上に何考えているかわからない雰囲気になってるんですけど、その死んでる表情筋は矢代のためだけにしか働かんのじゃ…、ってあれこれ妄想補完して痺れます。いやもう、かっこいいです、この得体のしれない目的のために生きてる百目鬼。

4年前の抗争以降、組からちょっと距離をおいて活動してた矢代と、矢代から離れて別な組に身を置いていた百目鬼が、城戸という男をめぐる事件を追跡している過程で再会するのですが、再会直後の2人の淡々とした駆け引きのなかに、第三者には想像できないような葛藤があるんだろーなーと行間を読まされているような気分でした。それにしても、じっくりじっくり展開しますね。(はぁ~贅沢)

綱川邸での矢代の発言が興味深かったですね。いつものらりくらりと本音を明かさない人なのに、百目鬼との経緯にちょっと本心が見え隠れするのが“人は変わるもの”ということなのでしょうか。自分みたいな奴に従わせるのは不憫だから百目鬼を捨てたと語る矢代の言葉は、優しいように見えながら、「(お前のことは)もう過去の終わったことだ」と突き放して、“もう関係ないんですよ”と予防線を張っているようだなと思いました。きっとこれからの展開で“人はどうせ変わらない”(綱川説)が実証されていくのかしら、と深読みしてみました。
綱川→百目鬼、三角→矢代っていうところからひと悶着起こりそうな予感がしますけど、三角→矢代⇔百目鬼ってゆー矢代をめぐる三角関係デッドヒートも見たいかも。

最後に、矢代の“右目は平田が持って行った”というフレーズがすごく気になってて、あれ、もしかして、これから“左目を持っていく人(もしくは左目ごと全部持ってく人)”がいるんだろうか、とさらに深読みせずにはいられませんでした( *´艸`)

13

新章開幕!

平田との抗争から4年の月日は流れ…
闇カジノのオーナーとなった矢代と、桜一家で立派なヤクザになっちゃった百目鬼。
4年の間、矢代は百目鬼の夢を見ることもあるけど、でも百目鬼の顔を思い出せないっていうのが切ない。
とある事件をきっかけに同じ人物を探す矢代と百目鬼。そして4年を経ての再会!!
再会までの引きが長かった分、二人の目線が合った時は心昂りました。
ちょっと生意気な口をきく百目鬼もかわいいしカッコいい。
七原は安定の癒しキャラw
立派なヤクザになってしまった百目鬼を見て、きっと心穏やかではないであろう矢代。
綱川が言った「人は変わる、変われる、変わらない」、今後の展開へのキーワードになるのかな?
そして井波との関係は?
40話と43話の扉絵の意図することは?
新たな疑問、伏線、色々ありすぎて胸がいっぱいです。
そして最後のお風呂のシーンでのやり取りで萌え狂いました。
嫉妬心露わになった百目鬼がいい!
もう、もう、もう続きが読みたいです!!
矢代と百目鬼の言動に終始気持ちを振り回されました。
まごうことなき神作品です。

11

萌えと面白さしかない

ヨネダ作品なので、絵柄がカッコいいのは当たり前として。

この表紙のカッコよさよ…!
紙質、色遣い、そしてこの百目鬼のイラストのカッコよさに、手に取った瞬間から痺れました。背景、百目鬼のスーツから靴から手袋まですべて黒、というところに意味があるのかなあ…。

袂を分かって4年。
それぞれの道を歩んできた二人。そんな二人が、とある出来事を介して再会し―。

んー。
皆さんのレビューを拝見すると、甘さ控えめ、という感想を持たれた方が多かったみたいですが、個人的には『囀る~』シリーズで一番甘い1冊だったと、そう感じました。

誰とでも寝る男・矢代さんですが、今巻ではその雰囲気を感じる描写はあっても彼が誰かと寝るシーンは描かれていない。そして、矢代が身体を張る、その理由は、金のためでも自分のためでもなく、百目鬼を守るためなんじゃないかと思ったから。

そして百目鬼も。
彼にとって、矢代は常に「頭」だった。
自分が尽くし、守る、それは尊敬し畏怖の念さえ感じる存在だったと言っても良い。

ところが、組を離れ、百目鬼にとっての「頭」ではなくなってなお「頭」と呼んでいた百目鬼が、最後に矢代に呼び掛けたセリフ。百目鬼にとって、「頭」から「矢代さん」になったのだと。常に矢代ファーストの百目鬼にとって、矢代さんは同じ土俵に立つ一人の男になったのでは?と感じました。

しがらみがなくなり二人の間にあるものは、ただ一つ。
相手を想う、深い愛情だけになったんだなって。

だからこそ、最後の井波とのつながりを知った百目鬼が、今後どうでるのか目が離せない。

ヨネダ作品の大きな魅力の一つに、サブキャラでありながら魅力的な登場人物たち、の存在があると常々思っていますが、今巻のキーパーソンの一人に網川さんという男性が登場します。百目鬼が預けられることになった組の人。彼のセリフに痺れました。

人は変わるのか。
変われるのか。
あるいは、どこまで行っても変われないのか。

深いなあ…。

『囀る~』って、もうすぐ完結だと思ってたんですけども。
7巻に入り第2章が始まった感が否めない。

矢代が、身を切る思いで手放し、堅気の世界に戻してあげたはずの百目鬼が未だこちらの世界にいる、その理由。
矢代さんの、目。
矢代さんを取り巻く、男たちとの今後。

まだまだ続いてほしいような、そろそろ矢代さんと百目鬼を幸せにしてあげて欲しいような、不思議な感覚を持ちつつ。

次巻が今から待ち遠しいです。

26

ただ、そばにいたかった

ただ、あなたのそばにいたいだけ。
そんな百目鬼の切ない想いに胸がぎゅっとなる7巻でした。

前巻の抗争終結から四年の歳月が流れ、第2シーズンの幕開けです。
矢代は組の解散後、ヤクザを辞めて闇カジノの金主に、
百目鬼は三和会系桜一家の組長・綱川の下でヤクザとなり、
それぞれの状況も変化しています。

矢代が片目を失明して、百目鬼の面構え&服装がすっかり極道になって、
でも、組を辞めても矢代が相変わらず三角さんのお気に入りだったり、
変わったこともあれば変わらないこともある。
ただ、四年前と大きく違うのは矢代の傍らにはもう百目鬼がいないこと。

真誠会の解体後、矢代に捨てられ、それでも同じ世界で
生きていきたいと百目鬼が頼ったのは三角でした。
けれど、何度頼み込んでもその願いが聞き入れられることはありませんでした。

そんな愚直で諦めの悪い百目鬼を見かね、動いたのは意外にも天羽でした。
旧知の仲である綱川に百目鬼を預かるよう口利きをしてくれたのです。
その条件として綱川からある要求をされるのですが、天羽と百目鬼の
天然なのか、本気なのかわからないやり取りに噴き出しました(笑)
この二人、案外似た者同士なのかも?

そして、その後桜一家での四年間で立派な極道に成長を遂げた百目鬼。
寡黙さは変わらずですが、顔の傷の迫力もあって、凄みが増しています。
綱川からも働きぶりを認められる一方、小学生の娘も百目鬼に
特別に懐いていて、この二人の関係はちょっとした癒しでした♪

元警察官なのだから己の信義に反することもあったろうに、
自分を捻じ曲げて極道の道を歩んできたんだろうな…
少しでも矢代と繋がっていたいがために四年も耐えてきたのか
と思うと、その重すぎる愛に胸が締め付けられます。

けれど、ある事件で同一の男を追うことになり、
図らずも一度は違った矢代と百目鬼の道は再び交わり始めます。

そして、捜索の過程で遂に二人は四年越しの再会を果たします。
この時の二人の表情ったらもう…無表情なのに不思議とその内にある
驚きや喜び、失望と、複雑に混ざり合った感情が目に見えるようです。

ずっと矢代の消息を追い続けていた百目鬼に対して、矢代の方は
百目鬼の現況は全く知らなかったようで、愛していたからこそ
突き放した男がヤクザになってまた姿を現したことへの動揺と
静かな怒りを感じました。

嬉しくて堪らないはずなのに、二人の表情が痛々しくて辛い…。
わざとらしく距離を置く二人に、もう昔とは違うんだと思い知らされます。

百目鬼を前にするとツンデレを発動して「忘れてた」と言い出す矢代。
そういうところは昔のまま(笑)
冷静ぶっているけれど、内心の動揺がありありと伝わってきます。
そっけなく振舞ってはいても夢にも出てきたり、
矢代が百目鬼を忘れられる筈がないんですよね。

百目鬼が矢代のことを敢えて「頭」と呼ぶのも、知らないふりをされて、
二人の過去をなかったことにされるのが嫌だったのかなって。
一緒に過ごした時間や二人の間に一時でも通った想いを
思い出して欲しかったのかなと思えて切なかったです…。
再会後、百目鬼が一瞬昔の百目鬼の表情に戻っているのも泣けてしまった。

作中では矢代と井波の関係が続いていると思える描写もありますが、
個人的には百目鬼と結ばれて以降、誰とも身体の関係はないのでは
と淡い希望を抱いていました。
けれど、百目鬼に「今も変わらず誰とでもするんですね」と
言われたときの矢代の反応でそれは確信(願望込み)へと変わりました。
だって、このときの矢代、傷ついたような顔をしていませんか?

けれど、その言葉を否定もせず
「たかが四年でどうして変わってると思ったんだ?」と返す矢代。
対する百目鬼の「そうですね、そう簡単に変われるわけがない」というのは
何があろうと変わらない自分の矢代への想いのこと、だと思うんですよね。

でも、そんな一途な想いも矢代にはうまく伝わらず。
言葉が足りないのか、すれ違ってしまう二人。
伝えたい想いは溢れる程あるのだろうに、相手から
顔を背けるように意地を張り合う二人が焦れったい…

最後は百目鬼の衝撃発言で続きへ。
今から続きが気になりすぎます…!

15

甘さなし。塩辛巻

表紙は黒。カバー外しても黒。まさにノワールBLとしての本作。

長く続く作品の途中としての「萌」も「甘さ」も与えられない巻。
読者は従順な犬のように大人しく「待て」の姿勢。
一話一エロがマストの作品群との大いなる格の違いよ…

時間軸は6巻から4年後。状況は様々に変化している。
ひとまず矢代は変わらないな〜という印象。
のらりくらり、心を読ませない、年取らない、逆に色気増し。
三角とも付かず離れず。カタギとヤクザは2:8的な御身分で。
一方百目鬼は深化したと思った。
口には出さずなんでもため込んで、外側からは単に寡黙で暗い男、だが内面は?
彼の内部で熾っているのは今でも矢代。
愛、そして怒りや憎しみすら。
それでも接点の無かった4年間だったけれど、遂に再会し百目鬼の凝縮され尽くした執着が燃え上がる…

…といっても表面上は百目鬼は静かなもんです。
逆に矢代がよく喋る。
矢代もまた、なぜ百目鬼はこの世界にまだいるんだ?と怒って、同時に熱を蘇らせてしまったんだと思う。
最終盤、まだ自虐的な男関係を絶っていない矢代に激情をぶつけようとする百目鬼の姿で次巻へ!という寸止め。ドSかよ。
次巻でも2人の話になるんだかどうだか。
他のエピソードに移るなら「天羽」編がいいな。あの人の内面気になります。
それより、なんかイヤな予感なのが「仁姫」…
この子が百目鬼に横恋慕、というかコドモの執着とか?(何でもかんでも百目鬼、みたいな)
この子に何かあって百目鬼に命の危険とか?
BLに女が出てくるとロクなことにならんからね。(あ、BLに女はイラネ派の独り言です)

11

切ないけど、それがいい

終止符が打たれた6巻から4年後。

わかってはいたけど色々切ない。切ないしかない。
要所に萌えはあるけど甘さがないよぉ!

色気マシマシの矢代と男前に拍車が掛かった百目鬼、二人の現在について描かれる中彼らの再会はいつになるのか。
繋がりそうで繋がらない、会いそうで会わないまま焦らされまくったおかげで、ベッドに突っ伏しては何度も呻くことになりました。
そしてページが半分を過ぎた頃、満を持して4年ぶりの再会。ここが本当に溜息が出るほど素晴らしかったです。二人の表情が何とも言えずイイ…。

新キャラも魅力的な人ばかりです。
天羽から頼まれて百目鬼を引き取った組長の綱川。
百目鬼を信頼したい綱川に頼まれて部下として動向を探る神谷。
犬の「リキ」に似ているからと百目鬼に懐く仁姫ちゃん(綱川娘)

矢代と百目鬼、二人の関係に彼らがどう関わっていくのか本当に楽しみで予想がつかない!
一番笑ったのは仁姫ちゃんに面と向かって「あなたウソつきね」「キライ」と言われた矢代です。子供は本当に正直ですよね。それにしても矢代と子供って合わないな笑

今回一番切なかったのは、井波から矢代のスマホにかかってきた着信を百目鬼が見たとこ!
もうここ!ここの百目鬼の気持ち考えると本っ当にツライ…!私もツライ!
あんな痛めつけて突っ込むことしか能がない暴力刑事となんで今も!?と思いましたが、百目鬼とは真逆のセックスをする井波を敢えて選んだのかな…とか考えると何とも言えない気持ちに…。
単純に相当有力な情報源で扱いやすいからってだけかもしれないけど。矢代もネタ握ってるみたいだし。

最後はまたすごい所で終わって絶叫してしまいましたが、二人の行く末を最後まで見守りたいです。
でもどうか…どうか少しでいいので次は萌えを…。
なんかいい感じの萌えがないと耐えられない…。
百目鬼にご褒美とかあったら嬉しいです。

個人的に杉本も気になった。三千万て何?君どんな才能開花させちゃったの??

12

七原・竜崎 たまに見分けつかなくなるけど 奴らは居るだけで癒しッ

さぁ 相関図(自前)を持ってきてちょうだいッ!


7巻にもなると新たに追加される面子なんて そうそういないもんだと思ってました

そうよね あれから4年
組が変われば新たな繋がりはできる 甘かった



このお話 登場人物多すぎて油断すると顔の見分けがつかなくなるんですわ
個人的には のっぺらぼうの身長と髪型で誰がいるか読み取る あの高度な官僚たちのお話より混乱するというか

名前呼びあってくれてても 誰のセリフか迷ったら最後 似たような男だらけでごっちゃごちゃになってくる

なので 相関図大事ッ!



タテタテ・ヨコヨコ・まる書いてチョン的な
縦の序列・横の繋がり・秩序・しきたり
血の繋がらない オヤジにオジキ アニキだ 兄弟に舎弟

小さな男だけの世界は 惚れた腫れたの仁義ないエモーションだけでは語れない
欲望 野望 見栄  意地  どのヤクザBLより練り込まれた 確執

ほんと 色香の漂う隙もない



自分の知らない感情に怯え切り捨てた恋情
別々の場所で過ごした4年と募らせる欲情
不意にもたらされた再会にふくれあがる執着


相変わらず三角さんかっこいいし
竜崎……



大きな進展はなくても この先に繋がる大事な1冊
ここを押さえきれないと置いていかれちゃう

さぁ 改めて相関図整理しなくっちゃ!



なんだけど 

表紙の百目鬼がちょっと残念な顔に見えるのは 個人的な思い入れのせい?
あたし 37話の中表紙の百目鬼がよかったな…

9

4年の月日がもたらすもの

「たった4年」か「もう4年」か。
「変わった」のか「変えられた」のかもしくは「変わらない」のか。
そんなことを考えながら最後までページをめくりました。

あの日から4年。
矢代は闇カジノのオーナーになり、三角さんから「組を持て」の誘いをのらりくらりかわしながら生きています。
側に七原と杉本は居るのでそれは一読者としてひと安心。
そして、百目鬼は天羽の口利きで三和会系桜一家の組長・綱川に預けられています。
矢代から捨てられ、それでも同じ世界にいたいと裏世界に留まり居場所を作ったけれど、矢代と直接会うことは一切なく日々は過ぎています。
互いに相手の居ない世界での日常が描写されているのですが、色のない世界というか、物悲しさすら感じられる画面の連なりにこちらの気分も切なくなり・・・。
別れたあとの日々を所々に挟み込んで物語は進行していくので、4年間の空白の時間もわかりやすく埋められて現在に繋がっていきます。
ちなみに4年後の矢代は色気倍増!百目鬼の男振りも倍増!です。

ある事件が起こり、矢代サイドも百目鬼サイドも同じ人物を追うこととなり、ついに運命に引き合わされた二人。
矢代はどう感じたのか。
百目鬼をまっとうな世界に戻したくて手を離したのに、まさかの「ヤクザ」として目の前に居るなんて。
個人的に、綱川に向かって百目鬼との間柄を話す矢代の言葉に静かな怒りや落胆が混ざっていたように感じました。
手を離したのに、自由にしたのに、カタギの世界がそこにあったのになぜ陽のある場所に戻らなかったのか、と。
一方、百目鬼の方は胆が座ったというか、矢代に相対する姿に成長を感じました。
ずっと感情面(恋情面)では百目鬼が押して矢代が躱す、逃げるといった構図でしたが、7巻においてもその構図は変わらず。
百目鬼の心が成長したのはもちろんのこと、4年間の想いも積み重なってより一層強い気持ちで矢代を掴まえにいくのではないかな。いや、いってほしい!!
矢代と百目鬼が紡ぐ関係は捩れたり切れそうだったりするけれど、最後の最後は二人で並んでいて欲しいと強く願います。

7巻も印象に残るページが多すぎて、全てに感想を書いたらとんでもない文字数になってしまうので、2つだけ。
百目鬼が矢代に発した「俺のこと覚えてたんですね 頭」。
この言葉を言う前の百目鬼の表情が少し緩んで嬉しそうにも見えて。
矢代が記憶喪失の振りをして百目鬼の存在をないものとしたこと、嘘だとわかっていても百目鬼には非常に辛い出来事だったのだと改めて胸が痛みました。
もう1つはお風呂場のシーン。
『囀る鳥は羽ばたかない』といえばお風呂はいつも名シーン!!
今回も、最後の最後にきました。井波に嫉妬(おそらくこの感情が一番近そう)した百目鬼が発した言葉、行動に読み手の私まで心臓がギュッとされました。
誰にも触られたくなかった体。その体に触った奴がいる。百目鬼の男としての独占欲みたいなものが発露した瞬間。からの8巻へ続く・・・。 

番外編
1、拘置所で竜崎と矢代(と七原)が面会したシーン。竜崎!生きてた!!嬉しい!!!と私のテンションが上がりました(笑)。
髪を下ろした矢代は十代の面影を残していて、竜崎また惚れちゃうなー。そして相変わらず報われないなー。
2、三角さんと矢代の戯れ(もはや茶番?)の濡れ場もどき。三角さん、矢代に対して超Sのご主人様。


シリアスな事実として、矢代の目が片方失明していたこと。右眼を手で覆うシーンがずっと気になっていたのだけど、まさかの失明。
今後、片眼であることが物語に何かしらの意味を付与する展開になるのでしょうか。
着地点はどこなのか。
どうかどうか二人にとって最良の場所に行き着きますように、と祈る気持ちで神評価。

24

甘さを削ぎ落とした先に萌えはあるのか…

装丁が好きすぎる。黒マット仕様に黒百目鬼ですよ。
素敵過ぎてナデナデしてます(笑)

さて、平田との抗争に終止符を打った6巻からの続きです。
囀る鳥の「鳥」って、鷲かな?鷹かな?と思っていたのですが、たぶん鷹ですよね。(違うかもだけど)
鷲と違って鷹は滅多に羽ばたかず、気流に乗って飛ぶんですよ。
33話で手負の鳥を引き摺る八代の描写の扉絵。そして、35話で羽ばたく鳥を見上げる2人。
きっと、「鳥」は八代であり百目鬼であったのだと思う。
滅多に羽ばたかない鷹が羽ばたいて飛んでゆく姿……ここに八代の元を離れる百目鬼が、そして、百目鬼から離れて行く八代の姿が重なりました。
あの時、八代が右目を隠した理由も明らかになります。

そして物語は新章へ──

あれから4年後、闇カジノ経営の傍ら金主とてしても金策にあたる八代。一方、三和会系桜一家に身を置く百目鬼。
袂を分かった2人は、金を借りたまま逃走した城戸の捜索中に再会するのです。

黒を白にし、記憶喪失だと嘘までついて堅気に戻そうとした八代の気持ちに反し、まだヤクザの世界に留まっていた百目鬼。
八代との繋がりを求めたんだと思うけど、そうまでしておいて4年も会わなかったという百目鬼の精神力に驚きです。「待て」が出来る(出来すぎる)犬ですね。
対して、八代にしてみれば青天の霹靂ですよ。
百目鬼のためだと思って手放したのに、まだこんな世界にいたんだから。
それにしても、八代は年を重ねてより色っぽくなってますね。
なんて罪な人だ;

再会のシーンは、静かですが見開きで圧巻です。
あのクレバーで飄々とした八代の心を、一瞬で揺さぶるのは百目鬼しかいないでしょう。
言葉はないけど、八代に会えて嬉しそうな顔の百目鬼の表情が印象的でした。

百目鬼が身を置く桜一家の組長・綱川も魅力的。
本人も天羽も語らない百目鬼の過去を探る男ですが、頭は切れるし回転もいい。
百目鬼をこき下ろす八代の言葉の裏も分かっているのは、天羽に言った「部下思い」の一言から読み取れます。
ヨネダ先生の作品は、キャラがストーリーを進めるためだけに言わされているセリフがひとつもないのが凄いと思う。
セリフや表情全てに意味がある。とにかく凄い。

甘さは一切ありませんが、6巻までのように殺伐とした雰囲気もない。
だけど、その淡々とした雰囲気に焦らされるんです。
2人の絡みも表面的なもので、いちからの出発というより、マイナスからの再出発です。

男とセックスするのは、八代にとってはタバコを吸うのと同じだと言ったのは七原でしたね。
セックスは八代のアイデンティティであり武器だ。
今まで散々淫乱な姿を曝け出していた八代ですが、今回そういった場面はなし。八代は変わったのか?
一方、井波からの着信を目にした百目鬼は、「──変わらないんですね」「変わらないなら 俺ともできますか」と、迫り……と、ここで本作は終了です。

多分、八代は百目鬼とはできないんだろうな。
だって、百目鬼だけが八代の特別だから。
〝ひとは変わるもの〟〝変われるもの〟〝どうせ変わらないもの〟……八代と百目鬼はどれなんでしょうね。

裏社会という環境、複雑な人間関係、過去と今そして未来……切ないこの状況の先に最大級の萌えが待っているのでしょうか?
物語の行く末が気になりすぎます……。

19

続きます…

ものすごーく切なく感じました。
6巻が終ってどこかの記事でヨネダ先生はあと少し続きますと言ってたと記憶してますが


矢代の過去のトラウマから、百目鬼に愛されていると
自分が自分でなくなってしまうから
アィデンテティの崩壊と言うことで。
百目鬼を捨ててしまった矢代
そういうことって現実にはあることだけれど
辛い。

BLって愛こそすべてでそのほかの障害は乗り越えてる
という作品が多く
それだけBL脳になっているのでしょうね

百目鬼が幸せになる日がくるのでしょうかね??

次はあと二年近く待たなくてはならないのかと思うと
もどかしいです

それだけ神作品ということでした。

6巻後、4年経過してある事件を通じて矢代と百目鬼が再会する。
再会のシーンはドキドキしました。
流石の表現です。

24

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