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saezurutori wa habatakanai
鸣鸟不飞
発売当時に数巻を読んだはずなのだけれど、そこからしばらく追いかけられていなかった作品のひとつ。
いたるところで軒並み大絶賛・高評価の嵐だったこともあり、これは完結してから読もうかななんて思ってしまっていたのですが…とうとう我慢しきれず。
9巻発売を機に初読のつもりで再読してみると、冒頭のDon't stay goldから一気にずるずると作品の世界に吸い込まれ、興奮冷めやらぬままレビューを打っている次第です。
発売当時よりも今の方がおもしろく感じているのはなぜなのだろう。
まずはじめに、非常に上手い構成だなと思うのです。
表題作を含め3作品が収録されている今作。
そのどれもが欠けてはならないというか…「Don't〜」はメインキャラクターが異なりますが、不思議とこちらの作品でも矢代に目線がいってしまう。
「囀る〜」では、一筋縄ではいかない裏社会に身を置く矢代と百目鬼の出逢いが。
そして、矢代の過去を描いた「漂えど〜」が待ち受けている。
第1巻を読み終えただけで、自然と矢代という人物の魅力にどうしようもなく夢中になってしまうんですよ。上手いです。
そもそもの題材が裏社会ものですから、作品全体の雰囲気はシリアスでハードです。
それに加えて、少しずつ見えてくる矢代を含めた登場人物たちのバックボーンが、これまたどれも苦みがあるものでして…
しかしながら、とんでもなく読みやすいんですよね。
性描写も暴力も描かれているはずなのに、なぜかそちら側ではなく、さり気なく描かれた人間みのあるドラマが強く印象に残ります。
そんな、ハイかローでいうとローなトーンで進む物語を追っていくと、矢代の一見分かりにくい情の深さと不器用なやさしさが少しずつ浮き彫りになり、思わずああこの人には幸せになってほしいななんて気持ちになってしまう。
とにかく矢代のキャラクターが魅力的でした。
はたして、百目鬼との出逢いは矢代の人生にどんな波を立ててくれるのか?
物語はまだまだ序章なのでしょう。
この先にあるドラマを追いかけたくなる第1巻でした。
引き続き最新巻までじっくりと噛み締めたいです。
とりあえず三連休で既刊8巻までを読破させられてしまった感想を書きますね。
最初は、なんかめちゃレビュー数多いし評価高いし?でも、キャラの顔の絵柄が好みじゃなかったんで、ずーっと気になってたけど、買わなかったんです。でも連休だしとりあえず1巻読んでみるかーって買って読みました。
ちょっと(いやだいぶ)後悔しましたよね。
内容はちょっと私の語彙力では無理なんで書けませんけど、なんてゆーか、あーこれずっと引きずるタイプの作品だーって思いましたね。
これは死ぬまで読み返すなーと言う確信みたいな。「間の楔」知った時の衝撃と同じかな。
案の定他の既刊即全買いしましたしね。
絵柄が好みではないと書きましたが、むしろヨネダ先生の絵柄は裏社会の重たーい雰囲気には合ってたんだなーと思います。お目目パッチリキラキラオーラのキャラでは物語自体成り立たないなーと。何せ八代さんの色気と言ったらもう…ないのに勃ちそうでしたもん。
とりあえず中毒んなります、人によっては。
作品にドップリのめり込むタイプの方は覚悟してお読み下さい、できれば余裕のある週末。
明日から仕事ですが、仕事手につかんかったらどーしよマジで。
かなり長い期間、BL的な分野から離れていました。
その時空を超えて沼らせてもらえるくらいの超絶ド級の神作品だと思います。
こういう作品に出会うと、ごちゃごちゃ何か話すより、
も、もうとにかく読んで…考えないで感じてくれ…ほんとお願い…。ってなる。
暴力的な描写や、性的な虐待表現もこの作品の根幹を担う要素なのでもちろんあります。ただ、作者の方の力量だと思いますがグロには寄らずサラっとしており、暴力や虐待がとても苦手なワタシですが、そこまで辛くありませんでした。でも、ちゃんとものすごく痛いです。
心から感心したのは、コマひとつひとつにまったく無駄がないところ。
とばし読みなんかできませんので、ヨネダ先生の意図を受け取るため、毎回真剣勝負です。状況を説明する際には多少長いですが、登場人物たちのセリフはおそらく最小限。画面の隅々にまで神経を使うので、拝読中はハンパなく疲れます。読後も作中でメンタルをガシガシ削られるので本当に疲れます。
それでも次号の作品を万全の状態で拝読したいから見落としがないように必死で繰り返し読み続けます。登場人物たちのコミカルな部分に癒やされたり、新しい発見に泣いたりしながら。
読んでない方には、もう元に戻れなくなるけど読んでもらいたいと思うし、すでに読んでらっしゃる同士のみなさまには、ワタシも毎回クソ辛いけど、結末を見届けるまで絶対に死ねないと思ってますと固い握手を交わしたいです。
ヨネダ先生、こんな素晴らしい作品を本当にありがとうございます。
ヨネダ先生の本気を頂いて、やっと人生頑張れるようになりました。
一巻から、儚い感じです。
切ないし、矢代に感情移入すると胸が締め付けられますが私が経験したことのないような経験や気持ち、色んなものを押し殺して生きてきたと思いますので、私が矢代をわかるというのは烏滸がましく感じます。
ヨネダさんの絵が最高です。見ると悶えます。
単刀直入に、エロを感じます。色気がすごすぎます。
まず、1.2巻までは好みが別れると思います。正直主人公矢代の性癖はかなりきついです。でもなんか過去を知ってしまった時自然と許せるというかなんかむしろ心にくるものがあります。
そしてストーリー重視の方は4巻までよんで欲しいです。そこで苦手なら好みではないかもです。
1巻では主人公とは別カプのお話がありますがそこにでてくる久我という男がまぁいいやつでして、このストーリーに出てくる中で1番と言っても過言では無いくらい人の気持ちに聡いです。
この作品の中に足りないのは人の気持ちに聡くてお節介なやつなんだと思いますね、。だから展開がまぁ少しゆっくりめな気持ちもします。
ですが登場人物の気持ちは所作や顔、言葉でわかっても先が全然読めません。簡単に言うと幸せになる未来が見えません。そんな大変な状況で乗り越えて幸せになってくれると思うと本当に泣けます。
この作品に出会うまで好きな本を電子でも紙でも欲しい人の気持ちが理解できませんでした。(だってお金かかるじゃん?)でもこの本だけは手元に置きたいと思いました。大好きな作品です。
矢代や百目鬼の話ではなくて、久我の話をするだけです。
おそらくもう新たに描いてはいただけないキャラクターです。
架空の人物なのに今頃どうしているのかなぁと思ったりします。
影山医院で看護士しているのかなぁ。
大学通っているかなぁ。
過去の壮絶さは影山の存在によっては相殺されたなんて思いません。
たぶん過去に関係なくキラキラした芯がある人だったのではないかと。
だから描かれた後の妄想をするにしてもマイナスな未来を思い浮かべることの方が難しい。
まあ、マイナスを考えたくはないんでしょうけど。
うまく言えないけど、大好きです。
また会いたい。
8巻も続く作品の一巻目。だけど始まりは表題作とは別のカプ、巻末には過去話、そのおかげで一冊の中で綺麗に伏線回収されて分かりやすいという不思議かつ絶妙な構成でした。
本編は、BLの到達地点(最終的なカプ)だけが示されて、それ以外のヤクザな話をどうしていきたいかは分かりません。細かく説明入れてるからには何かあるんだろうけど、一巻ではなんとも言えません。
序盤はまだ矢代の中で影山の存在が大きいっぽくて、捻くれた片思いに萌えました。「あいつの高校時代にちょっと似てる」と百目鬼に言う矢代のセリフにはどれくらいの重さがあったんでしょうか。
百目鬼が矢代に惚れる土台は早くも出来上がってしまったので、この時点ですでにBのLは矢代次第になってる気がします。8巻まで長いけど、まさかずっと矢代が拒んだりグダったりの繰り返しじゃないよな…と一抹の不安が。一巻だけ出てる状態で読めばもっとテンション上がってたかも。
表情と独特の空気感と間で魅せる心理描写に惹かれて読みたくなるけど、ストーリーだけを抜き出して見ればありがちな人間ドラマで邦画っぽい。十年前の漫画だし、やっぱりその時代に読まなきゃ感動はないのかなあと思いました。
(※4巻まで読んで無事神作品となりました。まとめ買いしといて良かった!)
理解出来なかったのは話の内容ではありません。
この作品の魅力が、です。
とりあえず人気作品だからと飛びついて読みましたが、初見時の率直な感想は「だめだ、分からない…」でした。
面白さが全然分からない。なまじ話の内容自体はちゃんと分かるだけに、「どういう話なのかは分かったけど、この話の何が面白いんだろう…」と思ってしまったのが正直なところでして。
でも凄まじい人気作だから、度々話題になったりしてますよね。その度に1巻を読み返しては「やっぱり分からん…」となっていました。
悔しかったです、本当に。大人気作だし、ファンがめちゃくちゃ多いからファン仲間も作りやすそうだし、二次創作だって結構な数ある。こんなに多くの人を魅了してる作品なのに、その魅力を理解出来ないのが悔しくて悔しくて仕方なかったです。
そんなある日、私は目の手術をしまして、「目は使ってもいいけどあんまりキョロキョロ動かさないでね。ゆっくり動かしてね」と言われました。
やることを全て終えてしまって暇だなーでも動画とかゲームとかは駄目だろうしなーと思ってた時に「内容を知ってる漫画ならゆっくり読んでもストレスにならないよね、続きが気になったりしないし」と考え、その時再び手が伸びたのが「囀る」の1巻だったんです。
いやー、ほんと…一体今までどれだけ雑に読んでたんだ?って感じでした。わたし的にはちゃんと読んでたつもりだったんですよ?
でも、一コマ一コマをじっくりゆっくり読み進めると、あー、はいはい、なるほどね、これがこの作品の魅力ね、っていうことがじわじわ伝わってきました。
矢代さんと百目鬼の心情が、じっくり読み進めることでこんなにも伝わってくるとは思いもしなかったです。視線ひとつにすらこだわりを感じると言いますか、これって意図的に作られているのでしょうか?はぁー、凄いなー、ってめちゃくちゃ感銘を受けました。
残念ながら魅力を理解した上でも「好みとは異なる」というのが本音ではあります。これはもう私自身の問題ですね。劇的な展開が好きか淡々とした展開が好きか、とかそんな話です。だけど、これだけ高い評価をつけられている理由はとてもよく分かったので神評価です。
私みたいに魅力をすぐ理解出来ない人って珍しいのかな、珍しいからこれだけ高く評価されているんだろうなと思いますが…もし私と似た感想を持ってる方がいたら、是非一度じっくりゆっくり読んで欲しいなと思います。
1年前とかそのくらいにシリーズまとめ買いしたにも関わらず、積んであった本作。
名作だという事と、主人公の名前くらいは知ってたんですが今日やっと1巻に手をつけました。
期待値はもちろんMAXで、でもハマれるかハマれないかは分かんないなぁ〜ってな気持ちだったんですが、1話読み終えるか読み終えないかのうちにはもうどっぷりと…。
流石に超超有名作だけはありました。
ドMバリネコの矢代もイイですし、インポの元警官百目鬼もイイですよね…。
矢代の過去、片想い、など傷ついてはいるのですが、義父に開発されて淫乱ドMになって現在は割と性欲処理的な部分では充実してるっていう''タダでは起きない"図太さみたいなのが良かったです。
かと思えば、百目鬼の妹に探りを入れに行き、妹だと分かってホッとしてる感じが凄く可愛らしかったです。
萌えました。
2人が惹かれあってるのは間違いないのですが、百目鬼のインポは果たして治るのか?
矢代に対してドSに振る舞えるのか?
そこが非常に気になる部分ですね。
百目鬼の「ヤリたくてしょーがねー」っていう顔が早くみたいです!
まだ1巻のみですが、これは間違いなく神作です。
最後までどうか神であって欲しいな〜。
タイトルは惹かれる。書店では表紙を見せておかれているから、有名そう。でも、キャッチコピーも表紙もそそられない。ヤクザものだし…
と、手に取らなかった過去の自分をしかりつけたい!!
とにかく、2巻までは読むべき!!
多くの人が勧めるだけに読む価値はあります!
新刊が発売され、新たな展開が明らかになるたびに、読み返すと新たな発見がある!こんな漫画はなかなかありません。
登場人物の表情も、セリフも様々な解釈が成り立ち、読者を惑わします。
でも、ふわりと、2人が惹かれあう気持ちが伝わってくる。
所々に、ユーモアもあります。
未読の人は、とにかく読むべき!!読まずに、BLについて語れません!
八代が綺麗でエロいです。
こんなに綺麗な人がいるなら、ヤクザの世界も悪くないと思う百目鬼の気持ちがわかります!
その他にも、全体的に百目鬼の気持ちに共感することが多かったです。
ヤクザの世界が舞台なので暴力的なシーンもあって好みが別れそうな作品ですが、私は八代と百目鬼2人の場面が好きです。
冗談の通じない百目鬼と八代のかみ合わない会話にくすっとしたり、過去の話をしているときの二人の雰囲気が独特で良かったです。
这是一本超棒的漫画,有很好的情节,把人物也刻画得很细致。讲真的,我是第一次看漫画会哭,第一次因为太过虐心而流泪。这部漫画给我留下了深刻的体验,我会一直追更它。还有,我也很喜欢攻铁老师,她的作品也还有很多,不过我最喜欢还是这一本啦。因为我在中国,所以因为这部漫画,我特别想到日本去,想买到实体书,实体CD,也想得到攻铁老师的亲笔签名,但因为我还是个学生,所以还没有达到足够的条件。不过也正因为如此,这成了我努力的动力。所以,在某种程度上,她是我的神。希望有更多人也能接触到鸣鸟,明白这不仅仅是一部BL,更是讲述两个人互相救赎的故事。再次感谢攻铁老师的辛苦与付出(老师我爱您!),也感谢这个平台给我表达观点的机会,真的很感动。
わたしの漫画人生を変えた作品。
影と光の描き方、ストーリーまでも、まるで映画を観ているように進んでいきます。
オーバーな表情なくともここまで深い心情を読み手に伝えることのできる作品はないと思います。後で読み返してもひとりひとりの内面に矛盾がなく、わかりずらかった表情や小さなセリフをのちにきちんと回収してくる。
終わりが楽しみでもあり知る怖さも…
そして終わって欲しくない!!
渋い。かっこいいですね。
淡々とした静かな空気感のなかストーリーは進むけども、捻れた欲望とか、我慢とか、そういう描写がヤクザという設定にとてもハマっていて。
堅い性格や軽い性格のキャラクター達がお互いを際立たせていて、すごくセクシーに見える。
軽い性格のキャラクターと言っても、軽さの中に優しさや残酷さとかも混じっている感じ。
あとこれは映画の話になってしまいますが、音楽もとても良かったです。モラトリアムしょっちゅう聴いてます。
ガチめのヤクザものでした......
あまり読んだことの無いタイプでしたので試しに...と思い安直に手を出したのですが......
本格的すぎて私にはしんどかった.....!汗
7巻が出たので再読です。
2013年の作品になるんですね。改めて読み直すとまた新たな思いが湧き上がります。
と言っても素晴らしい画力やストーリーの構成力とかは、ずっと神作品のままです。
ですが8年前と違って自分が年を取って経験を重ねた分だけ、お話の絶妙さに違う感動を覚えるのです。
影山と久我の眩しい関係と影山に恋して諦めた矢代、学生時代の矢代の涙にグッと来ました。
百目鬼の過去と矢代との新しい関係とか、まだまだお話は始まったばかりなので、頭を空にして世界観を一から楽しみたいと思います。
劇場版を最初に鑑賞しました!ほんとに、音楽もいいし、絵も綺麗だし、エロ加減も含めて最高でした!劇場版を見た時、矢代の声が矢代でしかなく、初めて声優さんってすごい!って思いました!その後、Netflixで同級生も続けて見ましたが、矢代か草壁くんかっていうぐらいこの2作品は私が声優さんにも意識を向けたアニメーション作品になりました!どちらも映画(アニメーション)入りですが、面白すぎて所謂BL作品は初めてでしたが、全巻購入し、一気見しました!本当に神でした!どうか矢代と百目鬼に幸せが来ますように!
7巻購入記念に、レビューを書いてみようと思いまして参上した次第です。
既に100近いレビューが上がっているのでアレですが、自分の足跡的に末席を汚させていただきまする。
893にならざるを得ない道を辿ってきた矢代。
高校時代からの腐れ縁の医者・久保。
借金のカタに連れて来た久我。
矢代を通して知り合った2人が一緒に過ごすうちに…という【Don't stay gold】から始まる1巻。
長い間近くにいたのに、届くことも実ることもなかった矢代の想い。
そういう相手が知り合ったばかりの相手に一瞬で心を奪われる瞬間を目撃して感じる諦めと後悔と虚しさの入り混じった感情。
誰も知らない矢代の内側を見せることで、その後に矢代がどんなことをしても読者の心を離さない導入部分がさすがです。
本編に入ると、矢代が身を置く現実が見えてきます。
吐きだめで快楽を貪るだけの無為な日々から、矢代を拾い上げてくれた三角。
弟分から預かったムショ上がりで不能の百目鬼。
矢代のつらい過去に、男が好きとか女が好きと言うのではなく、惚れた「人間」はたったひとり。
何でもないことのように矢代が語る過去と重なるような、百目鬼の人生を変えた義妹のことと、百目鬼の罪。
組の利権と腹の探り合い。
これから始まる怒涛のストーリーの下地がしっかりと描かれています。
導入部分があるからこそ、たったひとりの「惚れた人間」に想いを返してもらえなかった矢代の虚しさが余計に際立って感じられました。
何も感じない体と変わらない表情の百目鬼が、そうならざるを得なかった経緯はつらいものだけれど、矢代のそれに比べると義妹の行動にムカムカして来てしまう。
弱い立場だったから、助けを求められなかったから、偶然知ってしまった兄の人生を狂わせたのに、「こんなところにいる人間じゃない」。
勝手じゃないかと。
わたしが百目鬼なら、父の醜い行為や、義妹の想いを感じて避けて、出していたかもしれない信号に気付けなかった後悔から、はっきり言って義妹の顔を見るのもしんどい。
だけど雨が降ろうと、事務所の前で座り込む義妹。
この子は自分のことしか考えてないんだなあ、としみじみ思う。
だからこそ、矢代は自分のことをこの子に話したのかなとも思う。
そして1巻の〆に収録された【漂えど沈まず、されど鳴きもせず】。
矢代が久保と出会った高校時代の話です。
2人がどのように知り合って、お互いにどういう感情を抱いたかが描かれた短編で終わることで、余計に久保が久我に惹かれていくのを見ていた矢代の気持ちが切なく感じる素晴らしい構成でした。
百目鬼の感情を引き出して、衝動に駆られる姿を見たい矢代と、そばにいられるなら何でもすると言い切る百目鬼。
矢代の髪を撫でた手を見つめる百目鬼は一体何を思うのか。
2人のこの先がどう転がっていくか、見届けずにはいられません。
1巻なのに情報量がすごい…!
主従に惹かれて読んだが、思った以上に良かった。
最近は明るくポップな作品が多いが、バイオレンスで痛々しくて切ない話が好きな人には刺さる作品。
表情の微妙な変化や動きで台詞にない心情を読み取れるのがすごい。まるで映画のようだ。
不器用な大人たちがどう変化していくのか、どういう結末を迎えるのかが楽しみ。
表紙の矢代が彼の人生を象徴しているようで、痛々しいのに美しい。
何回も読み返している作品。
「7」はまだかなという気分でおさらい読み。
1〜6巻まで久々再読してのレビューです。
実は私が商業BLを読み始めたのは2014年。
既に本作は大話題作で、乗り遅れまいと手にした作品。だからという訳じゃないけど何だか大傑作みたいな先入観に飲み込まれてた。
さて、今また6巻まで読んでみてのこの初巻。
冒頭は「矢代」の話じゃないんですよね。
狂犬的な若い半グレを押し付けられたヤミ医者、を描きつつ、その医師に複雑な感情を抱く優男のヤクザ「矢代」との関係性を匂わせる巧みなエピローグ。
そして第2話的に始まるのが…
「囀る鳥は羽ばたかない」
当時は、優男でゲイでドMの「矢代」という造形、そこに配されたインポの男前「百目鬼」との関係性が物凄く刺激的だった。
だけど今感じるのは「ドラマチックの過剰」。
父親と義妹の強姦場面を見てインポになる…
とてつもなく過剰なんですよ。
この後のストーリー展開・ヤクザ描写の濃さを読めば、こんなに設定を盛らなくても描ききれるのでは?と今となっては感じる。
「漂えど沈まず、されど鳴きもせず」
矢代と影山の高校時代。
悲惨な日常を薄ら笑いでやり過ごしていく矢代の、とめどない涙。
透明で温かいその涙で覆われんばかりの矢代の顔が印象的で、彼は今みたいな男になってもその本質はこの時の涙をずっと流しているのだと思った。
出会ってしまった。人生軽く狂わされた。現時点で未完だけど、生涯No.1作品確定! 感想を詳しくまとめています↓ https://twitter.com/i/events/1211432406458093568
遅ればせながら、初めてこの本を手に取らせてもらった。
なんて言うかね。読み終えた時、この世界に、こんなに面白いBL作品があったなんて。って思った。
私がそんなにいっぱい読み漁ってないからかもしれないが、ド性癖で、面白くて、ストーリーがとっても大好き。
最初はどういう事なんだ?って思ったけど、ちょっとずつ理解しながら最後まで読んだら、これ2周目行くやつだ。って思った。ちゃんと理解しきれてないものを理解するためにと、面白くてもう1回読みたいって気持ち。
とにかくオススメ
大分前に2、3巻まで読んだんですが当時はハマれず、もう少し巻数が増えて新巻が出た頃に読み直そうと寝かせていました。まだ1巻しか読み直していないのですが、感覚って変わるものですね。数年前は淡々とページを捲っていたけれど、今はこの雰囲気に萌える余裕も出てきました。当時の私が子供過ぎたのか、萌えポイントが変わったのかは分かりませんが。
まずは冒頭を飾る、内科医・影山とチンピラ・久我の話。現時点では私はこのカップルが一番好きです。久我がただ使われるだけの立場に甘んじず、この若さで影山とも矢代とも対等に話ができる頭の良さと落ち着きを持っているところがたまらなくタイプ。そんな若造に惚れかけてしまう影山も可愛いですよね。この2人のことも追いかけたいなぁと思います。
そして、百目鬼と矢代の関係。以前読んだ時はこのメイン2人がどうにも性癖に刺さらなかったのだけど、今は少し印象が変わりました。正直百目鬼に関しては、まだ魅力を理解しきれていません。でも、矢代の可愛さを理解できたというのが一番大きい変化かな。それはやはり本編だけじゃなくて、学生時代の彼の影山との苦い想い出を読んでこそなのですが。諦念の空気が強過ぎる1巻から、それぞれの登場人物のどんな激情が見れるようになるのか。内容はほとんど覚えていないので、新鮮な気持ちで読み進めたいと思います。
すっごい面白い。1巻の最初の話はあんまりでしたが、主要人物が代わってから。
変態ドM主人公が切ない切ない。
ストーリーもいいし、画も上手いし、心理描写もすごく良かった。
もうドキドキしっぱなしでした。
ファンの方にはすみません。。私には合わなかったかも。。
でもストーリーの展開は面白い。次が気になって5巻まで読みました。
良かったところは攻めが寡黙で男らしくて筋肉質で、いけないとわかっていながらも受けに惚れていくのが切なくてすごく萌えました。二人がついにやる時も幸せだった。
でもビッチ受けが苦手で。。。受けが攻め以外とHするシーンがたくさんあって苦手っていうかすごく辛かった。。
軽い話だったらよかったかもしれないけど、
二人が精神的に強く繋がっていて、二人が幸せになってほしいから、攻めの前で他の男とHするのが辛かったかもしれません。
blが好きな人として好き嫌いがあるのはダメだと思っても克服できませんでした。
タイトル通りの感想です。既刊全て読みました。組関係のゴタゴタがどこに収束していくのか、矢代の中の自己矛盾は、百目鬼との関わりの中でどう変化していくか、今後も目が離せません。
既刊のシリーズ通してのレビューです。
矢代が抱える生いたちからくる矛盾を、百目鬼がどう愛してほどいていくのか今後も目が離せません。
2人の幸せな結末を拝むまでは生きねばと思います。
組のゴタゴタもどうなることやら・・。個人的に三角さんいい人すぎてがんじがらめにならないか心配です。矢代の部下は百目鬼以外のふたりも矢代を心から慕っている感じがして、矢代が可愛がるのもわかります。平田の飼っていた甘栗たちが今後どう動くのかも面白そうです。竜崎はなんとか助かってほしい・・。彼も矢代のことを気にかけてくれていたのは確かだと思います。
早く続きが読みたいです。
大好きな話です。
表紙に少しのエロティシズムを感じたら読むべし!
これ以上には言いません!刺激的な言葉、暴力、エロ表現の奥にある繊細な表現さを味わってください。まずは開くべし!
何処かで聞いたことがあるかと思いきや。
「漂えど沈まず、」ここに逆説的に「されど」と続ける。
有名なParis の紋章に掲げられた文言をもじって、つけられたタイトルに思い巡らす。
読み返してみて。冒頭があらすじとは違って、影山と久我の物語でちょっとびっくりしたというのを思い出す。え? 矢代と百目鬼の話じゃないの?と。フツーに説明しても良いのだ、こっちは影山、矢代とは少なからず縁のある人間で。医者の息子だったけど、これこれこういう理由で、今はヤクザものを診るしがない診療所の医師だ…。などとヨネダ先生は描かない。
いくつかのエピソードを絡めながら、その人物像や性癖までも表していく。
何度も読み返すページがある、というかこの1巻は少し痛すぎて。
そのページしかホッとするところが無いのだけれど。
百目鬼が酔った矢代を抱えて、「…綺麗だ、頭…」と。「とか思ってんだろ‼︎ 目がそう言ってんだよなあお前。」と、三角さんが怒るところ。…実際に百目鬼がそう思っている事は、このシーンの前にも、そして後にも吐露しているのだが。三角さんが只者では無いことが解ったりもするシーンで、とても良い。そして、たった1カットなのに、矢代がとても綺麗なのも分かる。
百目鬼と妹を再開させるシーン、矢代の粋なところを見られるシーンも。
くだくだしい説明が無くても、その人物像を浮き彫りにしていく。
もう一つ、この1巻には大事なシーンがあって。これが5巻を経て、徐々に効いてくる。
「男、おとこ、オトコ、兄貴だの親父だのと、まるで仮性ホモの集まりだ。」
「男の嫉妬ほど手に負えねーもんはねぇ。」
この時はまだ私たちは気づいていない。
抗争だの、跡目争いなどというものに巻き込まれていく。それぞれの思惑や変わっていく百目鬼と矢代の関係と。ひたひたと近づいていく終結に。
ドはまりして、電子版も普通のコミックスも買ってしまった、個人的に記念すべき1巻です。雑誌の連載や新刊が出るとついつい最初から読んだり、CDを聴きながら読んだり…してます。
内容についてはもう皆様が書いてくださっているので、感想を…といっても、何度読んでもひとつの感想にはしぼれなくて、味わい深い、といいますか、噛みしめてもその都度自分の中に別の感情が芽生える作品です。
矢代の辛い部分をかわいそう、幸せになってほしい、と苦しくなることもあれば、百目鬼との物語の始まりとしては、なんだかこの頃がちょうどいい距離感なのかな、と思ったり。
最近は狂犬ぶりが影を潜めている暴れる久我くんから始まって、影山との高校時代の思い出まで…物語のスタートとしてこれからも繰り返し読むと思います。
評価が高かったので読んでみましたが、期待しすぎだったかもしれません。
シリーズものの作品の1巻ということもあり、表題作の二人はまだ恋愛というよりは交流を深めている段階だと感じました。
それはわかるのですが、もう少しエロがほしかったかな…
エロ度も「標準」になってますし、「ドMで変態、淫乱」とあったので期待してしまいました。
ストーリーも、大きな出来事が起こるわけでもなく淡々としていて、特に感動もせず読み終わってしまいました。
矢代も百目鬼も何を考えているのかよくわからず…
(読み込みが足りないのかもしれません)
ですが、人気の作品ですし今後に期待してもう少し読んでみたいと思います。
ずっと感想を書きたかった1巻。
ただ、思い入れが強すぎて感想がまったくまとまらず書くことができませんでした。
でも、5巻の感想を書けたので今年中に既刊すべての感想を書こう!と決め、まずは第1巻から。
1巻を読了後、ここ数年読んだどの本よりも大きな衝撃を受け、様々な感情や感想が心に渦巻きました。
読書でこんなにも激しく心揺さぶられたことは、大袈裟ではなく本当に久し振りなことでした。
初読の際に思ったのは、矢代は百目鬼に出会う前、誰かに寄りかかったり甘えたりしたことはあったのだろうか、ということ。
百目鬼におんぶやひざ枕をさせている場面の矢代は心安らかで幸せそうにも見え、もしかして“絶対的な安心感のある父親像”を求めているのかな、と思ったりもしました。
1巻時点で、影山と百目鬼が似ているところを考えていたのですが、個人的には外見とか思考回路ではなく、矢代を性的に見ない・扱わないという点も挙げられるのでは、と感じていました。
矢代がなんらかの身体的接触を仕掛けても相手側(影山と百目鬼)からなんの性的反応なし。
恋する相手の条件として無意識に“自分に性欲を向けない男”を選んでいる気がしたのです。
自分を虐げ罵倒しつつも腰を振る「男」も「セックス」も矢代は深層心理では蔑視しているように思えました。
ただ、自分はドMで淫乱だから、女性とのセックスよりも性的満足度の高い男を相手に選んでいるだけで自分はホモではない、と矢代自身も自己分析していて・・・。
影山にしろ百目鬼にしろ、自分に対してセックスを求めることはないし、もちろん自分を虐げたりしない。
そんなある種の安心感に惹かれた面もあるように思えたのです。
そして。
実は5巻まで読んでもよく分からなかったのは一体いつ、矢代は百目鬼に惚れたのだろうか?と。
もちろん最初から気に入っていたので、一目惚れかもしれません。
でも、なんというか、ここ!この瞬間に恋に落ちたよね!という場面がわからず(私の読解力が足りないせいです)にいたのです。
でも、最近ふと思ったのは、第1話の組事務所で矢代と刑事のセックスを性暴力を受けていると勘違いして百目鬼が止めに入ったシーン。
恐らく矢代にとって初めて“性暴力から救ってくれた人”が百目鬼だったのかな、と。
矢代の表層の意識はともかく(セックスを邪魔されてご立腹だったし)深層心理では助けてくれた百目鬼をヒーローとして慕う気持ちがうまれても不思議のない場面だと思い至りました。
この解釈は見当違いかもしれませんが、個人的には納得できてスッキリです(笑)
『Don't stay gold』
影山と久我の物語が主で、矢代は脇役にまわっています。
『囀ずる鳥は羽ばたかない』
1巻で既に大切なキーワードが出ています。
例えば矢代が百目鬼に言った「お前は優しそうな普通のセックスしそうだから嫌だ」もそう。
『漂えど沈まず、されど鳴きもせず』
矢代と影山の高校時代の物語。
最後のモノローグで涙を流し続ける矢代。
この日以来、矢代は泣くことはなかったのではないかと思わされました(5巻で涙を見せましたね・・・)。
この物語は「矢代」という人物と、『囀ずる鳥は羽ばたかない』を流れる通奏低音を知れる秀作です。
彼がまだ高校2年生であることを思うと、辛く哀しく、誰かがどこかで救ってあげられなかったのか、とたまらない気持ちになります。
フィクションの「漫画」であることを理解していても、強く突き動かされるように矢代を助けたい気持ちになるのは、物語が持つ類稀なる力に他ならないと思います。
また、1巻から読み直すとヨネダさんの物語を構築する手腕の素晴らしさに脱帽するばかりです。
今日現在5巻電子化発売直前、腐トモダチがいない私(もちろん現世でもトモダチ少ない)は1〜4巻までの本作品、そしてレビューをなめるように読み直したりして「同志よ!やっぱそう思った?」なんて勝手にトモダチ呼ばわりして(キモっ!)士気をあげるてるところです。
今回で7回くらい読み込んでるかなー。まだ泣いてしまいますわー。
1回目はすんげーのがきた!神ってるって私史上初めて使いたい!と大泣きしました。
2回目でなんとかサンシタの皆さんの見分けがついてスムーズに読めてちょっとウケてまた泣いて。
3回目で「Don’t stay gold」のタイトルと冒頭に持ってきた意味がわかり、矢代がどんなものを内包してカシラになっていったかがかなり理解出来てまた泣けました。2回目の時は『影山がどう久我を抱くか見たかった』と言うカシラに「うんうん、そーそー見て見てー」が先に立っちゃってたエロババァで。
3回目でやっと『きみはひかりぼくはかげ』というカシラのセリフに切ない〜久我はひかりオレはかげってかよ〜とキテたのですが、""みみみ""さんのレビューに『一読目はさらりと通り過ぎた本編の冒頭で久我と自分を比べて「きみはひかり ぼくはかげ」なんてベルバラの歌を口ずさんでる矢代の心境に泣けてきます』とあって「え!あれベルバラ発信なの?」と驚き検索して「ホンまや!ベルバラのエンディングテーマ""愛の光と影""ですね!同志よ(キモキモキモっ!ゴメンナサイ許して)ありがとぅっ!いえ、勉強させてもらいやした親分!」とペッコり45度した訳です。カシラは久我をオスカルに見立てたんですね!カシラは熱い思いを内包してるアンドレかな。カシラは久我を1巻目でギラギラ、影山センセは3巻目で久我の事をイケイケと表(評)してますもんね。
でも当時はベルバラ最終回を見て「オスカルとアンドレが!きゃっ!!やったった!やったった!」なんてやってましたが、あれから00年!ヤクザ作品に萌えを見い出すとは!
2番目の歌詞を読んでいくと私の迷走と妄想はラビリンス。""きみはいのち ぼくのいのち""ってフレーズに「これ3巻目でわかり4巻目で確信するんですよね!あの人の事よね!カシラ!」とカシラに話しかけたい!いやムリ!現場にいても私はどサンシタなはずなんで思ってるだけでしょうが〜。
5巻のレビューも全部読みたいけど、100%楽しむため、同志(さびしいやつとお思いくだされ)の皆さまのレビューはまた見てません。あー、皆さんがどんな感想を持たれたかぜひ読みたい!
みみみ。様
お忙しい中、勝手な流用にお優しいお返事頂きましてありがとうございます。
またちるちる初心者新参者にアドバイス頂きまして重ね重ねありがとうございます。
今、マイページを見てきました!
便利で楽しいですねー。
しかし今落ち着いてみると""ちるちるガイドライン""を見ればよいのですよね。お手間とらせて申し訳ないです。
昨日はセリフじゃないんだ!歌なんだ!ベルバラ!ベルバラ!知らなかった!と興奮状態で。その下のレビューは迷走に迷走を重ねてるし。恥ずかし過ぎる…
ただ、もう気づいてらっしゃるかもしれませんが、私は強度の取説音痴なのでみみみ。様にマイページ等の簡潔な使い方を教えて頂けなければ一生このままだったかもしれません。
今迄はちるちるのレビューを参考にするばかりだったので新しい楽しみがふえました。
楽しみといえば、みみみ。様の
「私も歌詞を眺めて矢代の心の中をアレコレ想像したり、ヨネダさんがそこに込めている意味を想像したり…5巻が出て改めて今読み返してみるとまた何だか違うふうにも感じたり」
の言葉にまたまたうれしくて。
あれから私も同じ事をしてまして
「愛の光と影」を検索してすっかり忘れてたメロディと歌詞を聞いてみたら冒頭から
"" あいがくるしみなら ーーー
いくらでもくるしもうーーー ""
にうーわー、矢代、苦しんでる、今、苦しんでるよ〜とノックダウン。
だって愛しい想い人(影山)がその恋人(久我)の所に自転車で帰って行くのを上から眺めてるんですよねー。
『何で俺じゃだめだっんだ〜一方俺は…』のモノローグの後に思わず口ずさむあの歌。矢代の心情にぴったりではないか!と理解出来ました。
本当に教えてもらって良かったです。ただ、ただ、矢代のポエムチックなセリフと思い込んでましたので、改めてベルバラの世界にも浸れるというオマケまで。
とにかくOPは覚えてたけど、EDはすっかり忘れ…と思ったら私もハッキリと覚えてるのがありました。
歌の最後のセリフ
「愛している。愛している。僕の目はもう君の姿をもう見ることが出来ないのか・・・オスカーーール!!!!」
コレの印象が強すぎたのかな、と。
ではでは。良いクリスマスを。
ユー太郎様
みみみ。です。ご丁寧にお気遣いありがとうございました。
引用とわかる形で書いてくださっていますし気になりませんよ。
そこに同じようにググッとこられた同士にお会いできて嬉しいです。
私も歌詞を眺めて矢代の心の中をアレコレ想像したり、ヨネダさんがそこに込めている意味を想像したり・・・5巻が出て、改めて今読み返してみるとまた何だか違うふうにも感じたり。
ユー太郎様のおかげでまたこの歌詞を読み返す良い機会をもらえましたヽ(^o^)
コメント欄でもやりとりできますよー。
私がユー太郎様のレビューにこんな感じでコメントすると、ユー太郎様のマイページに通知が届くようになっています。
私が私のレビューの方に返信してしまうとユー太郎様にはお知らせされないので、返信はお相手のレビューにコメントする形を多くの方が取られているみたいです。私もそれに倣ってます。^^
評判がいいので買ってみたが面白くない。本当なら今頃ここにすっかりハマってしまったという文章を喜々として書いているはずだったが大いに期待外れだ。同性愛を後ろ暗いものとして描いている作品はちょっと受け付けないかも。明るい作品と思って買ったわけではないが、暗いなりにスリルがあるわけでもなくただただ嫌な気持ちになって落ち込むだけ。文学性があるわけでもないしなぜ人気かさっぱりわからない。でも2巻まで買ってしまった。。どうしよう売りたい。
同時収録の「漂えど沈まず、されど鳴きもせず」がわたしの中ではクライマックスです。それからは矢代の再生の物語だと思ってます!
愛を知らずに育った矢代が、はじめて人を好きになった時、自分の孤独を知る。
夕焼けのせまいアパートで、家族もいない(母親も帰ってこない)、子供のころから心も体も凌辱され、だからすべてをあきらめ、世界になにも期待しないで生きてきたはずが、あの人がほしいとはじめて執着を持った瞬間に自分の孤独を知ってしまう。流す涙の残酷なことよ。
世界を人を愛しはじめては死ぬこともできない。想像できないような重い業を背負って生きていく矢代は、自分の人生を憎んだでしょうか。このときすでに自分の過酷な未来が見えていたんでしょう。
執着のない人間は強い。しかし愛を知って弱くなった人間はきっと優しくなれる。矢代がやくざになっても夜叉にならずに人間であり続けたのは、愛を知ったからだという皮肉。夜叉であれば傷つかないものを。
人間の愛と孤独を簡潔に描いている素晴らしいショートストーリー。
「漂えど沈まず、されど鳴きもせず」というタイトルも純文学のようで素敵ですね。大上段に構えたこんなタイトルがつけられるのは相当なものでしょう。夕焼けの窓のカラー絵も素敵でした。
ただあれよね、ここまでシリアスだと、矢代の変態プライがちっともエロくない。痛々しい。辛い。不快でさえある。これBLで致命的ですねー。
でも大丈夫、矢代の心が救われたあかつきには、きっとドエロいエッチシーンが見られるんだよね!?(腐女子根性!)
という予感を感じて終わる、超大作の1巻です。
5巻発売目前に読み返しました~!
表紙の矢代を踏みつけてる足は誰のなんだろう…
囀るの前フリとなるDon't Stay goldを読んだ時は、短編集なのかな?と、思ったんですが、その後は矢代がメインのお話に。
矢代と百目鬼の出会いと、百目鬼が何故ヤクザに、そしてインポになったのか、と言うのが一巻ですね。
矢代が百目鬼妹にコンドーム渡して、弾かれたそれが百目鬼に当たるシーンがめっちゃ好きです。笑ってしまうww
矢代はこの時から既に、百目鬼を甘やかしてて、でもそれって影山に似てたから…?でも、それだけじゃないような…んんん。
矢代さんよく分からないけどとても色っぽい…┏┛墓┗┓ 0(:3 )~ =͟͟͞͞('、3)_ヽ)_
そんな一巻ですww
矢代と影山の高校時代の馴れ初めも入ってるんですが、これはまだ矢代が人間味を残しててわかりやすい。
最後の涙と一緒に、なんか大事なものを流しちゃったというか、閉じ込めちゃったのかな?って解釈しました。
コミックスで読んでると、次が出るまで長くて、キャラの心理描写とかもわからなくなってしまうんですが、これは現在4巻まで出てるので是非まとめ買いで読んで欲しいです。
実は初め、先生の超名作と名高いどうしても触れたくないを初めて読んだとき、今一ピンと来ず、この作品もちょくちょく電子広告で見かけてたんですが、先生の作品、私には会わないかもしれないなぁ…と思って今まで読んでなかったんですが!
先生ごめんなさい!これを読んで、なんでもっと早く読んでなかったんやーと後悔しました!
普段、あんまり雑誌買わないんですが、追っかけてしまうほどドハマりました。
なんでハマれたのかと思うと、漂えど~のエピソードで矢代の高校生時代が書かれてたからだと思います。これがなかったらきっとこんなにハマれなかったと思うほど、矢代の涙にやられてしまったんです。こう、掴みどころのない矢代なんですが、好きな人相手に涙を流す時代もあったんやなぁーと…。人に見えないところでも、実は人間らしい弱い一面を持っていた頃の学生時代の矢代を見て…ぐっと情が湧いてくるといいますか…親近感とはまた違うのかもしれませんが、何はともあれ、このエピソードがあったから、この作品と矢代が大好きになった事は間違いないです。
元・警察官、現・ヤクザ:百目鬼力(どうめきちから)×ドMのヤクザ:矢代
傷口フェチの内科医:影山×チンピラ:久我の2CPの話です。
表紙は矢代が飾ってますが、まず、影山×久我の話からでした。超展開が早かったです(笑)
友人に勧められて、読んだのですが・・・。
神評価が多い中、私はあまり好きではありませんでした。(ホントごめんなさい。)
何故なら、いくら理由があったとしても、ドMとか変態とか、まぁビッチ系が全く好みではない
からなんですけど・・・
百目鬼も色々理由があってEDだったりして、今後どうなるのかなぁ~とは思いますね。
続きものだし、少しレビューしづらいですね。
しかし、妹はいくらお兄ちゃんが好きとはいえ、ヤクザの事務所の前で待ってるとか
勇気があるというか、無謀だな・・・って思いましたね
とりあえず、続きが気になりますね!今後の展開で評価が変わるかもしれない作品ですね!
一番好きなBLコミックです。
絵は好みではないのに、こんなにハマるとは!
とにかく矢代に惹かれました。
あまり内容を語りたくない、とにかく読んでみて、
というに留めたい作品です。
絵が苦手な方も、ヤクザものはなあ……って方も
一読の価値ありだと思います。
読まず嫌いはもったいない!!ヤクザ者でラブラブあまあまなBL好きな私にとってはあまり興味がないジャンルだったのですがあまりにも皆さんの評価が高いので試しに読んでみたら目が釘付けになるほど迫力があり読んでよかったと思いました
BL作品としてだけではなく、1つの人間ドラマとして読んで頂きたい作品です。
一目見て、矢代さんの美しさに魅了されました。
性格こそアレですが、彼が時折見せる優しさや笑顔に惚れない人はいないのではないでしょうか??
百目鬼やその他組員達も矢代さんのそういうところに惹かれたのかもしれませんね。
叶わなかった恋……切ないですね。
こんなにも近くにいるのに気付いてもらえないなんて……
ヨネダコウ先生による、キャラクター達の心の描写。
「素晴らしい」としか言いようがないです。
八代さんと百目鬼にはいつか、幸せになって欲しいですね……
「ヤクザ受けBL。マジ矢代最高だから読んでみてー!」と全然そそられない勧め方をされて読んだのがきっかけで、それに対して「マジ最高だったー!」と私もアホみたいに返したことを覚えています…。多くを語れないぐらいに、矢代の美しさに心酔してしまったからです。
ずっと書きたかった『囀る』のレビューを4巻で書くことができたので、このまま一気に書いてしまおうと思います。矢代という人物の根幹が描かれている1巻は私にとって一番神な巻です。
「人間は矛盾でできている」という矢代の最大の矛盾。影山と久我、影山と自分。綺麗な顔に傷の付いた体。世の中からはみ出した存在の矢代と久我。とても似ている二人。だけど矢代はわかっている「きみはひかり、ぼくはかげ」
影山はなぜ久我に惹かれたのか。なぜ矢代じゃなくて久我だったのか。影山の言葉にその答えがあります。巻頭と巻末に並べられた話の中で、久我を「ギラギラしている」と言い、矢代には「ひとりだからだ」と言う。そして本編で百目鬼は矢代に「綺麗な男(ひと)」だと言っています。影山にとっての久我と百目鬼にとっての矢代は、眩しい存在だったのですね。ひとりの場所を照らす光になる眩しい存在。
百目鬼は矢代の好みのタイプだと語られますが、それは影山に似ているからですよね。確かに二人はとてもよく似ています。寡黙な口を開くと真髄を付いてくるところなんかもそっくりです。だから部下に手は出さないと言いながら、矢代は来たばかりの百目鬼を特別扱いしてしまうんだろうな。
ヨネダ先生は囀るのラストシーンは決まっていると、3巻が発売されたころに読者の質問に答えていますが(note参照)、1巻を読むと多分最初からラストは決まっているんだろうなと感じます。漫画やラノベなどではキャラが勝手に動き出すようで、どんどん話が膨らんでいく作品が多い中、囀るが小説のように感じるのは、そう言うところかなと思います。1巻ですでに完璧。それぞれの話の並べ方も秀逸過ぎて、逆に粗探ししたくなるほどでした。
高校時代を描いた『漂えど沈まず、されど鳴きもせず』の中で、ひとり涙を流す矢代の姿が鮮烈に焼き付いてしまうから、本編の矢代がどんなに汚れても、“犯す”ことのできない不可侵な魂の美しさが際立ち、「綺麗な男(ひと)」だと言った百目鬼の言葉が、驚くほど心にすとんと入って来て、何度も読み返したくなりました。
3巻まで買って、さらに囀る〜目当てでイァヘルツの雑誌まで買ってしまうくらい、大好きです。イァヘルツを読んでみても、この作品は別格だなと感じます。
雑誌に興味がなかったのに買わせるなんて、すごい威力。しかも大満足ですし。笑
深い!とか、人間ドラマが〜とか、色々と言われているけれど、やっぱりメインは男同士の関係性萌えや、セクシュアルな萌えだと思います。なので、一番この作品を楽しめるのはわりと、ハードコアな腐の皆さまなのではないかと思います。
もう、ほんとに、色気がはんぱない。
殺伐としたヤクザものの世界とは裏腹に、人が人を想う気持ちがピュアで、切なくて。セリフや行動の端々からさりげなく伺える心情が、すごく繊細に描かれていて息を飲みます。
どんどん八代さんと百目鬼さんが惹かれあっていっていて、でも、決してそれを悟られてはならない。秘めた恋心や欲求の緊張感というか、たまらなく色っぽいです。
初めの方は、八代さんがキレイで色っぽくてすごいな、と思っていたけれど、3巻以降、想いが募ってきた百目鬼のエロさがすごい。男くさくて、ちょっと可哀想で萌え!
腐女子で良かった。笑
完結してないので、ほんとにお2人にはお幸せになってほしいものです。
ヤクザBLが好みで、高評価という事もあり、
現在出ている3巻まで購入。
「Don't stay gold」
医者の影山とチンピラの久我がメインの話。
正直この2人が恋人同士になる過程は
「う~ん」って感じでイマイチ感情移入や
共感は出来ませんでしたが影山という男がいるからこそ
表題作「囀る鳥は羽ばたかない」の矢代という男に
深みが出ると思うので私にとってはそれだけで高評価。
囀る~の受けの矢代が影山に密かに想いを寄せていて
「何故俺じゃ駄目だったのか」と。
影山が初恋の相手、切ないです。
表題作「囀る~」攻め百目鬼と受け矢代の話。
主要キャラ以外は見分けが付きづらい
囀る~の攻めの百目鬼(どうめき)の名前が珍しく
読み始めはルビが振って無いと「あれ?読み方なんだっけ」
と一瞬止まってしまったりと気になる所は細かい所だけでした。
矢代の優しさが心に沁みる
矢代はまだ色々と抱えてそうですが
百目鬼が矢代を幸せにしてくれると良いな。
「漂えど沈まず、されど鳴きもせず」
高校時代の影山と矢代の話。
矢代の性癖について矢代によって詳しく語られた所、
矢代が適当な男とホテルに行った所を偶然見かけた
クラスメートからお前ホモ?と言われ
クラスメートにいきなりキスし、タマを掴むという
まさかの行動そしてそれを止めに入る影山・・・
とかなり見ごたえある1話でした。
本作は心にグッとくる言葉が多いです
一言一言に重みがあり、
言葉だけ並べられてもピンと来なくても
話の中で言葉が出てくる事により
ズーンと心に重くのしかかります。
長くなりましたが最後に一言。
最高です!!
ヨネダコウ先生の作品はかねてから好き好んで購入していたのですが、この作品もまた素晴らしいです!
一見タチに見える人(矢代)ネコで、そのギャップが素敵でした!
また、ヨネダコウ先生らしく、とてもシリアスで、萌えというよりはジーンと胸に染みるような作品で、それもまた素晴らしい!
私のような若年層には極道の構成があまりわからないのですが(若年層でないから分かるわけでもないとは思いますが)、なんとなくぼんやりとわかるだけでも内容はつかめるかと思います!これからの百鬼目と矢代さんの展開に期待します!
「囀る鳥は羽ばたかない」、
ヤクザBL、初めて読みました。
「矢代→影山」かなわない恋、萌えます。
受け(矢代)がかっこよくて、本当にいたら恋してしまうだろうな
と思いました。
矢代と百目鬼二人が幸せになれるのを願ってます。
でも、もしかしたら幸せになれないのかな?
「どうしても触れたくない」があまり個人的にヒットしなかったので
中々手を出せずにいた本作品ですが
もっと早く読んでいればよかった!
でもいっそのこと完結後に知っても良かったかもしれない。
続きが気になって仕方ないというこのもどかしさを味わうことなく
一気に読破するというのも快感だったかも・・・
と考えるほど続きが楽しみで楽しみで
新刊が出るたびに興奮で吐きそうになってます。
なんといっても矢代。なんなのこの受。
こんな受キャラ存在していいのか、と思うほど愛おしい。
可哀想という感想はチラチラ顔をのぞかせるけれども
矢代に対して可哀想という言葉をつかっていいのは
彼を本当に愛した(恋愛じゃなくとも)人だけだろうと思うので
誰か早く矢代を救ってくれよ!幸せにしろよ!と呟いております。
3巻でようやく何かが大きく動き始めた・・という印象。
今後がさらに楽しみです。
なぜヨネダコウさんの作品はこんなにも惹かれるのか。
感情と行動と言動がちょっとずつ、ていうか、かなり(笑)ずれてたりするんですね!
そういうところが人間くさいっていうか…
ヨネダコウの作品に出てくる登場人物は、なんかこう、もどかしいっていうところがいいですね!
何も希望をもってなくてもそれでもって思わせる何かっていうか…
うーん…基本的に優しさに溢れてる、気がします。
矢代は凄く優しい人なんだけど、それを面に出さないし、彼は人前では基本的に強いんですよ。
失うものはなにもないって感じで、誰も必要としていない。
そんなところが彼を好きな人はほっとけない、っていう所がいいですね!
矢代さん美しい…
彼みたいな人が滅茶苦茶にされてるのは、なんか、こう、かなり来るものがありますよね…笑
本性を見せない、飄々としたイケメンっていうのも、わたし大好物なので、まずキャラ萌えから始まりました。
ただ、さすがヨネダコウさん。ストーリーも素晴らしかった
矢代に絶対的に従う百目鬼(と家族)の過去とか、そうでなくても普通のシーンですら、すごく魅力的に描かれていて、引きこまれました
ネタバレしないようにこの辺で終わらせておきますが、迷っているのであれば買って損はないと思います。
序盤、百目鬼と矢代の話の前、矢代の唯一だった想い人・影山 × 矢代が目を付けていた久我の『Don't stay gold』はおっさん攻めか〜と。終盤、その影山と矢代の高校時代『漂えど〜』も含め純粋に面白かったので、影山がなんだかんだ人間らしくてすきでした。
会ったら惚れると何となく予感していて、加えて高校時代からのことがあって、それを見(守っ)ていた矢代が切ない。
百目鬼来るのでいいのですが!笑
表題『囀る〜』。第2話、忘れるくらい前、矢代が百目鬼から見つけて持っていってしまったものが最後に出て、ああ…!と。人気の理由を見ました。二人だけの秘密を一番バラされたくない人にバラしたと言われ、カッとなってそっちに行く百目鬼。けど、それは嘘で。本当は攻めは嫌っていないと、嫌われていると思い込んでいる人に教えてやる為の優しい嘘だったわけですが、そこで攻めの怒りを向けられた受けに恋愛感情が滲んでしまったのがよかった。
第3話は攻めの忠犬的な甘さと、受けの清々しいまでのMさが可愛い!
矢張り、元々深みのある893もの×ヨネダさん、良いですね…凄く考えられているなぁと思えることがもう有難いです
私が買って読んだ頃にはすでにたくさんのレビューが付いてたので評価だけでいいやって思ってたんですが、3巻を読むのに1,2巻を読み返したらやっぱり何か書きたくなりました。
この作品の一番の魅力を挙げるならば、〔八代〕というキャラだと私は思っていまして、キャラ惚れという点で言えばヨネダさんの作品なら「NightS」の間崎が私はダントツ好きなのですが、それとはちょっと違った意味で〔八代〕という男が非常に面白くてこの作品にハマっております。
その特徴をざっくり書き出すと…
ひょうきん。
飄々としている。
性癖は開けっ広げにしているわりにそれ以外の部分がいまいち掴めない。
他人のことをよく見ているわりに他人に関心が無い。
マゾヒストというわりにはサディスティック。
というか自虐的。
だけど自己否定している様子は一切ない。
と、まぁなんだかよく分からなくて、言動もいまいち全部は理解しきれないのですが、その反面、非常に解りやすいキャラでもあるのです。
八代の解り難さは解り易さの裏返しとでも言えばいいのか、とにかく、解り難いんだけど解り易い。
そこに掴まれる。まんまと。
そしてこの1巻は、その解り難い八代を知っていくにあたって、構成まで含めて秀逸なんです。
『Don't stay gold』で、唯一の友人〔影山〕と自分のお気に入りくん〔久我〕を引き合わせキューピッド役に徹する八代を見せられた後、『囀る鳥は羽ばたかない』で、影山への恋心がさらりと明かされ、最後に『漂えど沈まず、されど鳴きもせず』で、八代と影山の高校時代が描かれます。
最後まで読んで、八代が実はとても解り易い男なのだと分かった時、一読目はさらりと通り過ぎた本編の冒頭で久我と自分を比べて「きみはひかり ぼくはかげ」なんてベルバラの歌を口ずさんでる八代の心境に泣けてきます。
でもってその後八代が百目鬼に無自覚のまま惹かれていく理由も分かるように。
百目鬼と影山は似てるのですよね、ある部分がとても。
ぶっちゃけ1巻を読んだだけではこれから何が起ころうとしているのか全く想像できませんし、八代と百目鬼の恋愛サイドも目に見えて甘い描写は限りなくゼロです。
だからこの巻は位置付け的にはプロローグでしかないんですけど、その一方でめちゃくちゃ完成されている一冊でもあって、そこにおおっと思いました。
続き物の1巻目でこんなに良く出来てるのってそうないんじゃないかなって思います。
申し訳ありません。2017/12/18 レビューの"ユー太郎"ですが勝手に""みみみ""さんのレビューに『一読目はさらりと通り過ぎた本編の冒頭で久我と自分を比べて「きみはひかり ぼくはかげ」なんてベルバラの歌を口ずさんでる矢代の心境に泣けてきます』とあって
と勝手に流用してしまいました。
こちらの欄はやり取り出来るのでしょうか?まだ5回ほどしかレビューを書いてなく、勝手がわからず、ルール違反をしたと思うのでお詫たいと思っているのですが…
3巻を読んでレビューしようと思ったら1,2巻はしていなかったことを思い出しました。
あまりの衝撃に言葉で表せなかったんだと思います。
『どうしても触れたくない』でヨネダコウ作品に出あってファンになりました。バイオレンス系には弱いのでコミックのヤクザものはあまり読まないのですが『NightS』で好みと違うかもと思いつつ読んだらますます好きになったという経緯があったので2巻まとめて入手しました。
ヤクザものということで躊躇している方にも、暴力やえぐいエロエロや痛そうなのは絶対ダメと言うのでなければぜひ読んでいただきたい作品です。
立っているだけで綺麗な八代、何気ない仕草や立ち姿にも艶を感じさせる絵です。百目鬼じゃないですが「頭、きれいだ」とか思っちゃいます。
なんだかんだ言いながらも百目鬼と妹の仲を取り持つところや、影山たちの応援をしてしまうところにわかりにくい八代の優しさを感じます。
コンタクトケースを握りしめて泣くシーンは、ドMで変態な八代の純情な想いが切なく伝わります。
勃たない百目鬼のナニに執着する八代の心情が複雑です。
百目鬼から俺に抱かれたいと思うかと問われて「優しそうな普通のセックスしそうだから嫌だ」と答えるまでの3コマの顔の表情が何とも言えない。
質問に驚いたのか、どう答えたらいいのか、あるいは自分でも自分の気持ちが分かっていなくて自問自答していたのか数秒の逡巡にいろんなことを想像させられました。
3巻の発売を機にレビューを書かせて頂きます!
とにかく矢代が綺麗なんです…!!ヤクザでありながらドMで淫乱なネコ…しかし精神的にはS側であり、しかしどこか優しく男らしく美しい。
私はは250冊近くの商業BLコミックスを読んできましたが、こんなにも魅力的なキャラクターは初めて出会いました。魅力的なキャラクターはたくさん居ますが、その中でも一番です。これは誇張ではありません…!
そして何より物語が面白い。
ヤクザものという舞台をしっかりと表現しており、実際には知らない世界でありながらもどこかリアリティがあって、読んでいるうちに本の世界に引き込まれました!
BLですから勿論恋愛が必須ですが、彼らの人間としての心の変化が繊細に描かれており、1巻ではあまり甘い要素はありませんが充分に楽しめ悶えさせられました…!今後の展開が期待できます!!
1巻だけではなく、3巻まで思いきって買うことを強くお勧め致します!!
適切な表現ではないかもしれませんが、3巻は本当に鼻血ものでした…!!
思いきって!3巻まで!!ねっ(((o(*゚▽゚*)o)))
3巻が発売されたことを期に、
神過ぎて書けなかったこの作品のレビューをついに書こうと思います。
でもBL漫画で何度も読み返してのめり込むほど
一番大好きな作品なのですが、
一番ダークで重い話だとも思っているので、
読むのが怖い気持ちもありました。
でもせっかくの機会なので、勇気を出し、
漫画とCDで作品を味わおうと思い、今に至ります。
久々に作品に触れて胸が苦しくなるくらい、泣きました。
私はこの作品に出会って
本格的にBL漫画にのめり込んでいったのを覚えています。
この作品を買った後、
いてもたってもいられず2巻を近くの本屋で買いました。
そしてこの作品を越えるような感慨深くて良い意味で人間くさい受けは
他にいないと思っています。
初めて読んだ時は受けの矢代の言動の意味がわからなくて
何とか理解したくて紙に書いて分析したくらいでした。
それぐらい私に衝撃を与え、心を揺さぶって深く刻み込まれた作品でした。
あれから約1年半経った今、
読み返して矢代の矛盾する言動の答えが今やっとわかった気がします。
これから主に矢代の行動に関して触れていこうと思います。
◯Don't stay gold
初めて読んだ時は矢代の気持ちが理解出来ませんでした。
なぜ矢代が好きな影山を久我とくっつけさせたのか。
でも読んでいくうちに、
矢代は影山に幸せになって欲しかったんだと思いました。
嘘をついてまで遠回しに愛情表現をする・・・
それが矢代が人を愛する方法なのだと。
本当に人を愛する方法がわからないんだと思います。
それに「俺みてぇな人間にまともなレンアイなんて出来るわけねえ」と
自分は幸せになれるはずがないと諦めています。
幸せになってはいけないと思っているかも知れません。
でも、せめて影山だけはと思って、
影山のためなら恋のキューピッドにだって、何だってやる。
それは2巻でも痛いほど伝わって来ました。
矢代は本当は優しいのに不器用で可哀想で・・・その言動は切ないです。
◯囀る鳥は羽ばたかない
矢代は本当に影山を愛しているんだと思います。
「”人間”に惚れたのは後にも先にも一度だけだ」
この言葉がそれを物語っています。
でも、百目鬼が現われ、矢代はきっと百目鬼に惚れ、
百目鬼は惹かれていると伝えているので、
実は二人は両思いだと今更気づきました。
初めて読んだ時、矢代の百目鬼への気持ちはわからなかったです。
百目鬼とは矢代が犯されてる時に出会いますが、
(百目鬼の妹へのトラウマもあり、矢代を止めさせたかったんでしょうね)
矢代は部下には手を出さないクセにすぐに百目鬼のナニをしゃぶります。
もうその時点で、百目鬼は矢代の特別になったのでしょうね。
でも百目鬼はインポで、何回しゃぶっても勃たない。
矢代はセックスが謂わば人とのコミュニケーション
(何人も相手してザーメンまみれになるくらい、
自分探しと称して己の快楽のみを追求する・・・これもまた衝撃でした)
だからセックスが出来ないならどうしたら良いかわからない。
百目鬼のナニをしゃぶっても勃たなければ、違う男とヤるしかない・・・
縛ってヤらなかったのは百目鬼とヤりたかったからだと、
今更気づきました。
また、矢代はきっと百目鬼を想って妹と話をしたり、
百目鬼が妹が載った新聞の切り抜きを持ってることを
妹に伝えたんだと思います。
だけど百目鬼には嘘をつき、自分を傷つけ、勃ってしまう。
(百目鬼が妹のところへ行くだろうと予想してたのも凄いと思いましたが)
その方法が自分への愛でもあり、
影山みたいに嘘をついてまでの遠回しの愛情表現・・・繰り返してます。
◯漂えど沈まず、されど鳴きもせず
矢代と影山の高校生の頃の話なのですが、まるで映画みたいで、
初めて読んだ時はもう・・・
どう表現したら良いかわからないくらいです。
今更気づいたことは
矢代は影山に「ありがとな…」と言われて
嬉しくて好きになってオナニーをしたんだと。
影山に笑いながら言ったオナペットが「葬式ん時泣いてたお前」は
本心を伝えた訳じゃない。
ある意味嘘が上手い・・・だけど嘘をつけばつくほど切なくなる。
(矢代の歪んだ人とのコミュニケーションの仕方は
高校生ですでに出来上がっていたようです)
男友達とキスをしたのも嘘で本当は影山に構って欲しくて、
親友と言われて笑い飛ばしたのも嘘で、
家に帰って影山のコンタクトレンズを握りしめながら
この恋は叶わないんだと思い知って泣いたのが
本当の気持ちだったんだと、読み返した今やっとわかりました。
最後に、疑問だった矢代の矛盾する言動についてです。
矢代はどうして自虐的な言動ばかりするのか、
辛いはずなのに笑うのか、今ならわかります。
私自身も自分を客観的に見つめると会話が自虐的で、
辛いのに笑ってしまうんです。
それはやはり厳しい家庭環境で育った影響だと
カウンセリングを受けてわかりました。
家庭環境は性格や生き方だけではなく、
自分自身の言動にまで影響してくるものだと思った矢先に、
この作品を読み返して矢代がそうだったので、
まるで自分を見ているみたいで、
漫画だと人事だと思えなくなりました。
切なくて痛々しくて涙が出ました。
矢代は母親にネグレクト、義理の父親に性的虐待を受けたため、
自分を傷つける=自虐する、嘘をつく、セックスする(=自分を愛する)、
そしてそれらが人とのコミュニケーションだと刻みつけられ、
繰り返して来た。
あまりに辛い過去を背負ってしまったため笑い飛ばすことで、
自分を守っていたのではないかと思います。
この作品を通して矢代の矛盾する行動の答えがわかったこと、
そして自分のことを改めて見つめられて良かったです。
これからもきっとこの作品を何度も何度も読んで、
違う発見をしていくんだろうと思っています。
ヨネダコウさん、
このような素晴らしい作品を本当にありがとうございます。
そして自分を傷つけることでしか生きられない矢代を
どうか幸せにしてあげて下さいと願うほかありません。
言うまでもなく超有名作品。
ヨネダコウ先生の作品はほかにどうしても触れたくないを
読了していて、実力もまた言うまでもないというのはわかっていたのですが、アングラものに抵抗があった私…
暴力的な描写に耐えられるか、そもそも893に萌えられるのか…?という不安があったのですが全くの杞憂でした!!!
受けである矢代さんはかなりの色気とユーモアがあって、攻めの百目木には切ないくらいの一途さがあって、お話にどんどん引き込まれて行きました。ヨネダ先生の作るキャラクターはどうしてこんなに愛しいんだろう…と思わずにはいられません。
笑いありシリアスありで、続きがきになって3巻がまだ出ていないことが辛くて仕方ありません…この作品で893文化や矢代さんにハマりまくって昼間仕事中でもふとした時に矢代さんのことを考えてはにやける程です…本当に続きを早く…!!!そしてどうか矢代さん百目木と幸せになって!!!
人の萌えとか好みというのは本当に千座万別なので、”私は好きだけど、興味あるなら読んでみたら”というのが基本スタンスです。
でも、本当にごくまれに「是非読んでみて!」と鼻息荒く勧めたい作品に巡り合えることがあります。
その貴重な一冊がこの作品です。
やくざ物、淫乱受け、複数プレイ、モブ攻めなどあまり好きではないのですが、気付いたら”属性”とか”萌え”を全く気にせず読んでいるのです。
それは多分、わき役を含めた登場人物に魅入ってしまうからだと思います。
受けと攻めと脇役というのではなく、やくざの世界にいる人達という一人一人の存在感をしっかりと感じます。
その中でもやはり矢代の吸引力は凄まじいです。
なんで影山は矢代に魅かれなかったのだろうと不思議でなりません。
矢代には幸せになってほしいけど、そのままでも素晴らしいですよね。
読んだ後みなさんが称賛されている理由がよく分かりました。
可哀そうだから幸せになってほしい、という単純な同情心だけでは済ますことができない魅力のある人だと思います。
過去の傷とか淫乱な部分全部ひっくるめて愛おしいです。
それに時折チラッと伺える一途さにめちゃくちゃ萌えました。
百目鬼と末永く幸せになってほしいけど、秘めた想いを押し殺している姿もたまらないです。
結末を追うことよりも、その時のその状況が最高に面白いと思える作品って本当に凄いと思います。
終わってしまうのが寂しいと思うのでしょうね。
こんなにキャラ萌えしたのも久しぶり。
笑える所も凄く面白いし、ヨネダさん自体がツボなのかもしれません。
今作でとどめを刺された気分です。
BLでここまで面白いと思った漫画は今の所他にありません。漫画として読んで面白いです。絵柄、構図、背景、キャラ、ストーリー、全て一定のレベルはきたしていると思います。後は好みの問題かと思いますが、主人公の変な人具合が最高にツボです。普通のどこにでも居そうな主人公と自分を重ねて読む人には向かないかもしれませんが、現実逃避として読む娯楽としては余りにもちゃんと描かれていて作者のセンスを感じます。表紙絵も非常に中のお話にあってるし、個性があっていいと思います。
BLに限らず、すべての漫画の中で矢代のようなキャラクターに出会ったことが初めてでした。
矢代と同じような壮絶な過去のあるキャラクターはひねくれていたり、八つ当たりに走ったり、或いは人間関係を拒絶したり、二重人格になったり、最悪死んでしまったりするわけです。
でも、矢代というキャラクターはそれを受け入れ、誰かのせいであってはいけないと思考し、自分の中では楽天的に捉えて前向きに生きていたいという圧倒的心の強さと優しさ、芯の通りすぎた人間性がそこかしこから垣間見えるんですね。
普通、リアルにこんな人いないだろうし、絶対にどこかおかしくなると思うんです。
矢代がおかしくなった箇所といえばセックス依存性になった辺りでしょうが、色々あったにせよわりと現在は楽観的に受け入れており今後気になりますがセックスで何か埋め合わせているという自覚があるような描写も見えますのでこの場面が"おかしくなった"に含まれるかはまだわかりません。
矢代がみんなの心を掴んで離さないのは、このような辛い場面が続きつづけた過去にも関わらず、本心はまっさらな綺麗ですばらしい性格、強さ優しさを保有しながらも前だけを向き続ける、"人間の本音として完成された誰も見たことも聞いたこともないすばらしいキャラクター"だからなのかなと思いました。
あなたには百目鬼くんしか合いません。人間の底の底の心がまっすぐな百目鬼くんだからこそ、あなたが綺麗だと気付いてくれたのです。
ヨネダコウさんはすごいですね。この人格のキャラクターはすべての創作作品を通してそうそう出てくるものではありません。BLを好きでよかったです。BLを知らなければこのどきつい人もヨネダコウさんも知らなかったんだから。
すばらしい作品の完結を楽しみにしています。
タイトルや評価を知りつつ後回しにしていたのですが、なんとなくよんでいたら矢代という人間が深くて思わず最初からじっくり読み直しました。
ヤクザものってコミックに構わず映画、ドラマ正直生温いし、言葉遣いだけの中途半端物多いから避けていたのですが本当にやのお陰がぬるい温度のヤクザ物で本当に読みやすかったです。何より話の流れが自然で頭で考えながら読まなくてもスっと心に入ってきます。ほんと矢代がすきすぎる。自分という人間を客観的に見ているところがゆるくて心地よかったです。先生の実力を改めて思い知らされました。本番も少ないし、映画化とかしてほしい…(笑笑)
とってもとっても!面白かった!
苦手意識の強かった作家さんを好きになれた瞬間の嬉しさといったらそれはもう無いです。
いろいろと出遅れた時期のレビューなので超個人的な感想だけ。
先生のキャラクター(矢代)に「萌え」を初めて感じることが出来たのが何よりの喜びでした。苦手意識克服の到来は、ピンと来なかった同著の過去作品群と比べて何が自分の琴線に触れたのかを研究するのに非常に有益な機会なのでいろいろと想いを巡らせているのですが、本作の場合、メインの主人公二人が暗い過去を持っているにも関わらず、そこをあまり悲観的に、そして格好よく描いていらっしゃらなかったところに感情移入の隙間がありました。
実際、本編の導入作品であるDon’t Stay Goldは、クールな受け攻め同士のクールなお話で、正直まったく心に響いてこなかったのです。先生のこの手のお話が、個人的に響かないようです。
一転、表題作はインポ×淫乱という字面だけ見ると成立し難い設定に思えるのですが、これが非常に品があってエロティックなことに驚かされて一気に心をもっていかれた次第です。
結局エロか、エロなのか。いや、そういうことじゃあない…多分。
以前、他作品のレビューで「先生の強い個性が見たい」と書いたのですが、やっと私にも感じることが出来ました。基本的に、デビューの頃から何をとっても非常に巧い作家さんなのですよね。話も巧い、絵も巧い、すべてが綺麗にまとまっている...ゆえに読んでも心に強く残らない作家さん(あくまで個人的にですよ!個人的に!)だったのですが、矢代氏によって魔法がかかったかのように変わりました。百目鬼ではなく、私自身が。
淫乱で、主導権をほぼすべて握っているにも関わらず、(半)プラトニックにお互いの思いを寄せる状況がこんなに淫媚でいいんですか。インポという設定にここまで必然性を感じる作品に初めて出会いました(そもそもBLでインポは割と致命的)。機能しない相手のモノを定期的に、自身の権限を使って好きなように扱うって凄い設定です。
百目鬼氏にもファンの方にも申し訳ないのですが、彼には一生インポでいてほしい…駄目でしょうか。 男性が男性に対して肉欲抜きで憧れを抱く様がとても好きなのです。
自分の過去に対して割と冷静に受け止めている二人(ゆえにちょっと浮世離れしている点も含め)が作品をお涙頂戴方向に持っていくことを許さないあたりも良い。
どう決着がつけられるのか心待ちにしております。
すごくいい感じの1巻でした。
続きがすごく気になります。
BLに興味をもってから間もない私ですが、この作品は心の底から面白いと思いました
(笑)
矢代さんと百目鬼のやり取りがたまりません( *´艸`)
脇役の方々もいい味出してます!
続きが気になる作品でした。
天才じゃないかと思います。
ヨネダコウ先生の作品数が少ないのが、本当に寂しいです。(同人誌を除いて)
いったい何なんでしょうか、読み手を惹き付ける魅力がこんなにもある。漫画という一言ではなくて、芸術と私は思っています。主人にも読んでほしいくらい。もっともっとたくさんの方に読んで、見て欲しいから評価をしたいけれど、う~ん(--;)私の貧困なボキャブラリーでは語れないのが残念です。とにかく、素晴らしい、凄い、面白い、素敵。
もっと早く読めばよかった・・・。この一言につきます。
矢代から目が離せない・・・。この男どうなっていくのだろう・・・って思いながらも何をきっかけに変わるんだろう!?とかもう一生このままなの?とか・・・幸せになってほしいと真に願ってしまいます。
百目鬼のキャラもイイ味でてます。彼も矢代を初めて見たときは美しい人と目を奪われたくらいですからね・・・寡黙だけど芯のある男です。
妹との蟠りも矢代のおかげで解決できたし、やはりこの時の矢代の行動に百目鬼自身の心境の変化があったのでしょうね・・・。
この二人(とくに矢代)から目が離せません!!
影山と久我カプのお話も良かったです。
影山も今後いい仕事してれるはず(笑)
ストーリーもしっかりして読み応えがありました!文句なしの神評価です!
ヨネダさんの作品の中で1番好きな作品です。
何度も繰り返し読んでいます。
「どMで変態、なおかつ淫乱」
て言葉だけ見るとちょっと嫌悪感がわきそうなんですが、この矢代という男は嫌悪感を感じさせず、それどころか美しいとさえ思わせてしまう不思議な魅力のある男だなぁと。
そして登場人物の表情仕草がイイですね!
シンプルな絵でありながら色気が漂って見とれてしまいます。
この巻は
「Don't stay gold」
「囀ずる鳥は羽ばたかない」
「漂えど沈まず、されど鳴きもせず」
の3話構成で、3話目の「漂えど沈まず、されど鳴きもせず」で、普段飄々としている矢代が影山の顔が見れないって赤面する場面があってなんか貴重だなーって思いながら読み返しました。
お話はもちろん、表紙・タイトル共に秀逸な作品。
発売からだいぶ時間はたっていますが2巻目も発売されたということで、これから一気に読もうという方のご参考になれば…と思います。
ヨネダ先生の作品を読むのはこれで3作目。凝った人物設定と一筋縄ではいかない恋愛を描くのが上手な作家さんという印象で、今作もさすが…というのが一番の感想です。
ヤクザの世界を舞台とした今作は、ドMで変態で淫乱の若頭・八代と無口で無表情でおまけにインポな部下・百目鬼がメインキャラクター。加えて、八代が高校時代から好意を持つ内科医・影山と、可愛い狂犬・久我が登場します。
コミックのはじまりは影山と久我がメインの『Don't stay gold』。八代がきっかけで影山と久我が出会ってから結ばれるまでが描かれます。若くて怖いもの知らず、天真爛漫な久我に惹かれていく影山が可愛いです。あっさりとくっつくふたりにほのぼのします。
そして本編の『囀る鳥は羽ばたかない』でずっしりとした、ストーリーがはじまります。どM で変態、半分セックス依存症の八代と、八代のルックスに魅了されながらも全く反応しないインポの百目鬼。こじれた性を持つふたりのストーリーにどんどん引きこまれます。彼らの性問題は八代と百目鬼がそれぞれ抱える過去の傷が影響していて、読んでいて胸が締め付けられます。
ふたりがどうやってお互いの過去に触れるのか…。百目鬼のインポは治るのか…。八代さんがセックス以外で満たされる日は訪れるのか…。
続きが気になって気になってしょうがなくない!!!
コミックの最後に収録されている、八代と影山の高校時代を描いた『漂えど〜』も切ないです。
こういった雰囲気を漫画で描けるのは本当にすごい。
過去の辛く不幸なできごとが、各キャラクターに影を持たせ、こうも魅力的に感じさせるのは流石としか言いようがありません。
傷を舐め合うでもなく、否定するでもなく、受け入れて少しだけ寄り添うような関係性にとても切なくなりました。
モノローグが重く胸に響きます。
無駄なセリフがひとつもない。
あらすじだけで苦手なジャンルだからと決めつけずに読んでほしい作品です。
しかし八代は突き抜けた変態ですねー。
大好きですw
彼の思う幸せって何だろう…
同時収録されております、『Don't stay gold』『漂えど沈まず、されど鳴きもせず』もこの[囀る鳥は羽ばたかない]の関連作品です。
またそれらは、主人公である矢代の過去や人間関係を知るために非常に重要な鍵となります。
過去にも原因はありますが、根っからのマゾである矢代の奥底には到底叶えられない恋に似た憧れがあります。
この美しくひどく蠱惑的な目をする矢代にさえ、叶えられず手に入れられない、極道の力では及ばないなによりそれらを行使できない相手、影山がいます。
おそらくそこがなにより、満たされていないトコロなのでしょう。
矢代は空虚な気持ちを自覚しているわけでも、それを知って憂い悲劇の中心にいるわけでもありません。確実に彼自身は『自分がなにであり、どこに立ち、どんな立場であるか』をわかっているし口にも出さないし、むしろ口に出すことや自覚することなどといった俗っぽいことではないのでしょうね。
矢代にとって、彼の唯一の友人といっても過言ではない影山は聖域なのだと思います。たとえオナニーのオカズにしても、どんな下品な言葉を投げかけてムードを壊したがっても。
向かい合うのが怖いのもあるでしょうし、影山が言った「親友」という言葉が矢代に足枷をかけているのだと感じます。
一番の思い人が親友。矢代の口から親友なんて出なくても。もう影山の口からさえも出なくても。親友。
矢代は不器用でぞんざいながらも、影山のことを誰よりも大切にしたかったろうと思います。その影山からは「親友として、大事だ」と言ってもらえた現実は至極喜ばしいことなのに、とても残酷な事実です。彼の手に握られたコンタクトケースなんて、矢代らしくないくらい女々しいところなのに。もしかしたらその瞬間にみせた女々しさが、矢代の本質なのかもしれません。
快楽主義はそれとして、矢代の奥底でくすぶりいまだ昇華しきれていない、影山という決して清らかではないけれど不可侵の聖域が存在しているのでしょう。今は影山に久我という恋人がいても、それは変わらないものだと思います。
(影山って、放っておけない人に気を惹かれるのでしょうね。甲斐甲斐しいというか、矢代に対してもですが久我だって、見た目じゃなくて中身になんとなく似通るところがあります)
と、この百目鬼。
寡黙で忠実、それでいてキレ長の目。この上なく素敵です!
彼にも取り戻せない過去があり、おかげで性的不能になっております。矢代を魅力的だと感じるにも関わらず、一切勃たないのですから。
しかし(たぶん)そのおかげで、矢代との少し不思議な関係がはじまりました。いや矢代の本心というか本音としてはイイ目をした百目鬼にガツガツやられたい! のでしょうが、致し方ありませんものね(笑)
どうにもできないからいい、それでいい。ふたりの行為にはやや虚しさがあるのは…百目鬼の目のせいでしょうか。読み手側のわたしは、いつかきちんと百目鬼が矢代の体と通じ合えるときがくればいいのにと、それが今すぐならもっといいのに…と考えつづけてしまいます。
今このふたりは気が付いているのか、そうでないのか。感情に蓋をしてしまいたいのか、それとも異なる関係性を求めているのか。そのあたりを読み取ることは難しいです。
ただ、補いあうように、厳しい言葉と棘のあるセリフが目立っても、埋めあうように傍にいるような気がします。もっとそれぞれがそれぞれのことを苛烈に求め合うのは先でしょうね。
矢代の奥底に流れる影山への感情を、百目鬼が必ず昇華してくれるのでしょうがこのとき百目鬼はふつうの心で居られるでしょうか。――綺麗だと思っていました、頭のこと――このシーンがすごく好きです。あと、百目鬼が矢代の髪に触れたがる各所。
少し強引な(けれど主人公矢代はちっとも嫌がってはいません)セックスシーンは多いので、そういったものが苦手な方には酷な内容です。あと暴力描写もあります。ヨネダ先生独特のキャラの「目」で語らせる
今はまだ混沌としていますが、そのなかで攻めである百目鬼のどこか透き通った存在感が一筋の光を落としている作品です。この光が矢代を包んでくれるといいな、闇にかき消されないように。
個人的にストーリーテラー組に入る作家さん。
過去作も面白かったですが、今回が一番破壊力があるなと思います。
メインの登場人物がヤクザですが、任侠物としては少し色味が違うのでご注意。
明るいノリをお好みの方や、逆にとことんドロドロエロスをお好みの方にもオススメできないかも。
もちろんマンガなのでフィクションなのですが、登場人物たちにちゃんとリアリティがあるのが素晴らしい。
八代であれば、なぜ倒錯した性癖になったのか。
百目鬼であれば、なぜ不能になったのか。
キャラクターの根源に関わる部分を設定だけで終わらせず、ちゃんと描いているところはさすがです。
ヤクザの攻でインポ設定という斬新な設定の百目鬼も、寡黙で誠実な男という空気が出ていて好印象ですが、何より個性的なのは受である八代。
淫乱でドSかつドMで、頭が回って性格が捻くれている、どう見てもまっとうじゃない男。
こういうタイプのキャラクターは脇役や当て馬キャラでたまに出てきたりするのですが(この本でも冒頭の作品では脇役として登場してます)、最初は彼が主人公で大丈夫か!?と思いました。
けれど、この八代がどんどん魅力的に見えてくるから不思議!
どこか洗練された容姿に潜む崩れた色気や冗談めかした時の微笑、ふとした時に覗く寂しげな表情。
百目鬼が惹かれていくのとシンクロするように、八代に魅了されてしまいます。
八代は好意を持った相手にはすごく人間臭い行動を取ってしまうところがあるんですよね。
たぶん本当は誰かに優しくしたいのかもなぁ、なんてしみじみ思ってみたり…でもやっぱり変態だよ!(笑)
この作家さんのうまいなぁと思うところは、「無表情」「無言の間」「言葉のチョイス」。
動と静、台詞と無音。
独特の間合いや描写がとても好きです。
言葉としては「こんなに綺麗な男がいるなんて~」という百目鬼の台詞や、百目鬼の性器を咥えて「勃たない方がいい」というシーン。学生時代の話の中のモノローグなど胸にグッとくるものが多くて時として涙腺にきます。
一度読み終わって、すぐにもう一度読み返しました。
読み返すと気付かなかったことが目に入ったり、複線に気付いたりできるのでぜひ複数回読んで欲しいですね。
今までは一冊完結でしたが、この作品は続刊有りとのこと!
二巻を楽しみに待ちたいと思います。
コミックスとして初めて読んで、素晴らしい構成に引き込まれ、最後は涙が溢れました。
影山と久我の話から始まり、→本編は八代の密かな片思いが木っ端微塵になるところから始まります。八代の影山への気持ちが繊細に描かれた「漂えど~」を読んで最初に戻ると、八代の切なさは倍増されました。
八代はただの変態なんですが、百目鬼目線にしてもどんどん魅力的な人間に思えてくるのが不思議。百目鬼はとても正直で純粋で、八代とは違うけど過去に傷を持った人で、主人公のお相手役なのに、攻めになれるの?って問題まで抱えていて、さらに部下には手を出さない主義らしい八代相手だけに、どうなるの?!って先が気になりドキドキです。
最初はお互い、きれいな人だと思ったり、(顔が?)お気に入り程度の感情だけど、いろんなことがあって、お互いへの気持ちにも変化みたいなものがちょっとだけ見えたりしてキュン・・・。台詞は少ないのに二人のそういうシーンがとっても好き。
まだ1巻ですが、これはヨネダコウさんの作品でもかなり素晴らしい作品だと思います。
最初は、「続き物だからこんなものかな?」とそこまで面白いとは思っていませんでしたが、読み返す度にどんどんヨネダコウさんの世界に引き込まれていきました。
まず、色気があって仄暗い矢代の表情がとても魅力的です。特に「他の奴らには言うなよ?」と言う場面など、矢代の表情を百目鬼の目を通して見ているような錯覚におちいります。
矢代だけではなく他の登場人物も、目線や微妙な表情や何気ない台詞の言い回しなどで心情の機微が伝わってきて、プラトニックで切ない愛が一層リアルに感じられます。
「漂えど沈まず、されど鳴きもせず」は最後思わず涙がこぼれました。
続きがとても楽しみです。
この作品には、影山と久我、そして恋愛未満?の八代と百目鬼という二組の進行形のカプが登場します。でも、4人の関係の基底にあるのは、高校時代から実を結ばないままにくすぶり続ける、八代の影山に対する想い。
久我は八代が影山にあてがった自分の分身。影山を試したかった?それとも、自分と或る共通点を持つ久我を通じて、影山とつながっていたいから…?二人の情事を盗撮する八代の真意は分かりません。
一方で、どこか影山に似てる百目鬼と急接近する八代。
ポーカーフェイスで掴みどころのない八代ですが、影山への想いをかすかに覗かせる瞬間があって、それがとても切ない。
にしても「ドMで淫乱」が看板の八代と、インポの百目鬼…この組み合わせ、絶妙すぎです。或る意味で二人の関係はプラトニック。半面、昂ぶることのない百目鬼の前で一人果てる八代が淫らで、八代が愛しいのに触れるのをためらう百目鬼の手がまたエロくて…何ておいしいツーインワンのシチュエーション♪
いや、はっきり言ってこの作品はエロいです。
ただ、八代と百目鬼、影山と久我の関係がこのまま固まるとも思えず。
というのも、影山の本心は今のところグレーのまま。八代と影山の高校時代のエピソード「漂えど~」は、八代の側の目線でしか描かれていないので…。影山は八代に対して本当はどんな感情を持っているのか、それが明らかになった時、4人の関係はどう変わるのか?…それは今後のお楽しみというところでしょうか。
個人的には、久我が好き。彼の危うさゆえの輝きが眩しくて切なくて。「頭に血が上るとどうにも止まんねえ」と言う久我の暴力シーンからこの物語が始まっていることにも、何か意味を感じます。彼は意外に4人の関係にとって重要な人物なのでは…(思いすごし?)
ヨネダコウの作品を読むのは3作目ですが、今回の「囀る~」は長編ということもあってストーリーに立体感がありますね。しかも煽情的でエロい。
かすかに気になってるのは、ドM淫乱の顔とドSの顔を使い分ける八代が、少々器用すぎること。ともすればご都合主義に流れてしまいそうな八代の「ドMで淫乱」という一面が、今後ストーリーの中でどう光を放っていくのか?もう一つ、今後どこまで作品にアウトローものらしい緊迫感が加わっていくのか?という辺り…いずれにしろ全て今後。
先は未知数ですが、続編への期待と応援をこめて、神評価を贈りたいと思います!
矢代の自分の過去を良くも悪くも冷静に受け取めて、その時々にある熱も毒も笑顔で全て飲み込んでしまう。
今立っている場所がどれほど危ういか分かっていながらも、その危うさをも楽しんでしまう。
潔さと自身のシミ一つ卑下しない強さ。
そして「黄金期ですねぇ」と懐かしめるスキモノぶり。
衝撃的なセリフと笑顔に軽いショックで痺れてしまいます。
百目鬼を側に置くことで湧いてくる情に
「優しそうな普通のセックスしそうだから嫌だ」
と言う矢代がとても愛しくなりました。
他2編。
そんな矢代が唯一の友人影山との腐れ縁ぶりと馴れ初め。
久我の色気に心鷲掴みです。
Don't stay goldの狂犬・久我のセリフ
「かぁわいいなぁ アンタ!」
これを見た瞬間に脳裏に細美さんが浮かんで、もう私の中では久我は彼です。彼が喋ってるように脳内変換されています。ありがとうございます。
後に読んだNightSに収録されている感情スペクトルで、笛吹と仲屋がエルレの話で盛り上がってるのを目にしたとき確信しました。(思い込みですが^^;)繋がった!!と勝手にテンションがあがってしまったのです。
ここのレビューで解りました。そうか、久我の身体の、煙草の火傷痕を知って矢代が影山に引き合わせたんですね…。
ほんと矢代ってやつは、、、退路(影山)を断ったら百目鬼が現れるんだものなぁ。ツイてるんだか、でも相手が不能って、、、!!仕掛けた爆弾の多さに、恐々ながら先が気にならないわけがない。
NightSでレビュアーの東雲月虹さんが書かれてましたが、本当に、ヨネダコウさんをリアルタイムで追えることは幸せだと思います。同時代に生きていることを嬉しく思うし、印税に貢献したいと思う数少ない作家ですし、何より作品を読みたいと思うのが大袈裟でなく生きる糧です。
この歳になると自分の誕生日なんて親への感謝以外何とも思わないんですが、暫定とはいえ続巻の発売日なんて嬉しすぎます。
待ち遠しい!!です。
読んでしまいました。
最初このあらすじを見て
苦手だと思っていました。
ヤクザモノも好みではない。
今迄避けていました。
でも抗えない引力。
読ませる力。
それがヨネダさんなんだろうな、
と思ってしまった。
一話目は主人公矢代が脇に回るスピンオフ
【Don't stay gold】。
続いて、本編の【囀る鳥は羽ばたかない】。
この二作品は、最後に配された
高校時代の矢代と影山の話
【漂えど沈まず、されど鳴きもせず】
を読んだ後でもう一度読み返すと、
張った伏線のようなものに沢山気付く。
掲載順とは違うこの収録順も、
読み返せば納得。
だからあの時、と振り返って何度も思う。
皆さんが、ヨネダさんが別格だと言う
理由が何となくわかってしまう。
その他にも、百目鬼(どうめき)が
持っていた新聞の切り抜き、
何度も手を掛けそうになりつつ、
最後のシーンでやっと
百目鬼が触れる矢代の髪。
この空気感なんだろうな。
作中、言葉の遣い方も絶妙。
モノローグも、キャラの台詞も。
不自然でもキザでも詩的でもないのに
上手いと思わせる。
「萌え」とは違う不思議な気持ちを
抱かせる作品です。
BLっていう感じではなく、
性癖を自覚しつつ裏社会を生きる男の話、
というイメージでした。
矢代は不器用ではない。
ヘビーな過去があるけれども、
それをトラウマと思わず、
性癖を自覚するきっかけだったと
高校生の時にすでに思っている。
だからそれが歪んでいるのか
本当にただの性癖なのか
この巻で私は判断がつかなかった。
だから今後どう展開していくのかが
とても気になる。
形はどうあれ矢代に惹かれている百目鬼は
これから矢代とどう絡むのか、
矢代は百目鬼と過ごすことで
何かが変わるのか。
予想がつかないけれど結末を見てみたい。
「中立」にしているのは、
とてもこの作品が語りにくかったから。
面白かったけれど、不思議な、
一筋縄じゃない感が体の中に残ってしまった。
泣いたり感動したりもするんだけど、
ヨネダさんの作品を読むと、
いつもそういう不思議な感覚が残ります。
誰か同じ人がいるだろうかこの感覚…
恋愛だけでない作品を
読みたい方には良いと思う。
其々のキャラは魅力的というより、
目を離せない何かがある、という印象でした。
萌え重視な方にはおすすめしません。
糖度低いよ!
装丁はもうアートだなぁ。
そして中カラーになっていた
【漂えど沈まず、されど鳴きもせず】の表紙は
風景だけなのに痛みとか迫りくる矛盾を
これでもかと感じさせてくる。
そしてこのタイトルよ…好きだ。
ノベライズも似合う作品だと思います。
ヨネダ先生初買い。
なんだろう。
いろんなことを心の中に思う人たちがうっくつしてるようで、結構はっちゃけてるかんじ、ですかね。
そして、全員、なんというか、自覚ありなしにかかわらず、変態。
そして、どことなくかわいい。
もっとくれ!となるかんじです。
うっくつしてるの、か?という微妙なラインに萌え!
主人公の矢代は、今まで読んだBL作品のキャラで最も強く刻まれました。ドMの変態ヤクザという強烈な設定ですが、普段クールでうつくしい彼視点のストーリーが始まったページから即、魅力されました!カップリングの百鬼目はもちろん、他のキャラクターも味があって面白いですw
言葉にしない感情の揺れ動きがちょっとした視線や間合で伝わってきます。読み返すとさらに発見があり、もう何度読んだかわかりません。セリフ、表情全てに意味と関連があり、ヨネダコウさんの作品はやはり最高だな、と実感(*^_^*)
この本のラストは読んでいて感情が溢れてとまりませんでした。矢代、好きです!!
きっと作家買い。だが購入に一片の悔いなし。
「どうしても触れたくない」にはまり、CDまで買ってしまった私ですが、
前作と全然雰囲気が違うじゃん!!
と怒ったりすることは・・・なかったよーんです。
というのも、できれば前作と全然違うタイプのヨネダさんが見てみたい!と思っていたので、
自分の思ったとおりの路線で来て頂いたので、個人的には前作と全然違う雰囲気で嬉しかったのでした。
それに矢代がかなりのキワモノキャラというのがまた自分の好みで。
ジャ○プ等では脇役や敵役にいるタイプだと思うんですが(笑)
矢代のキャラって日常生活の中でお目にかかることのない人だと思うので、
とても漫画的なキャラクターという感じがします。百目鬼も同じく。
きっと矢代が超能力使えたり、百目鬼が波動拳を打っても「そういうキャラだから」で通用しそうな漫画として描くのに適したキャラクターって感じで。
そういう意味ではこの作品は二次創作の手法がプンプンするのでございました。
私の場合、商業BLでキャラ萌えってあんまりないのですが、矢代はキャラ萌えできたかも。
我ながら変態だなーと思うこの結果。
嫌だ!そんな自分を否定したいのに、たまに壊れたキャラを好きになってしまうw
そもそも主役のゴ○君より脇役のヒ○カが気になるというタイプなので個人的路線にぴったりハマってるじゃないか!と今更気づいたのでした。でもク○ロが一番好きですが←
もはや内容に触れる必要はないと思うので、内容については特に書きませんが、
今回も細かい演出などがある点が良かったです。例えば百目鬼のスーツの内ポケットの新聞記事とか。細かいけれど、ハッとさせられる描き方がお上手だなーと思うのでした。
まぁストーリー的には無理があるだろう、という部分は否めないんだけど、自分の場合キャラクター萌えがありましたし、ヤ○ザものも大丈夫だったので、あまり気にはなりませんでした。
話の内容は中途半端に雑誌のほうで続きを読んでしまい、話の筋がわけわかんないまま続きが気になっております。とにかく次巻コミックを待ちたいと思います。
ヨネダ先生の待ちに待った4年ぶりの単行本です。本当に新作にお目にかかれて嬉しいです。今回もやってくれたなあと絶賛です。
まず裏表紙にあらすじが斬新で読む前から萌UPでした(笑)
内容は、ドMなのに毒を帯びていてエロ美しい、抜群の存在感を放つ矢代を中心に、同級生で医者の影山×久我のスピンオフに始まり、矢代×百目鬼の話、最後に矢代と影山の高校時代の話と三話続くんですけど、とにかくどれも目が離せない、とてもうまく構成されたお話になっていました。
やっぱり凄いたくさんの魅力をもった作家さんだと改めて絶賛です。
エロが結構ハードなんですけど、変態系の言葉では終わらしてはならない、芸術域の素晴らしさはヨネダコウ先生ならではかと嬉しくもありました。
今後の展開が…個人的には矢代という人間の変化がどの様になっていくか楽しみな作品です。
ヨネダコウ先生の世界観は本当に素晴らしいです。オススメです。
『ドMで変態、淫乱の矢代』と見出しに惹かれて購入しました。
・SMと言ったら、亀甲縛りや青姦、強要などを予想して読んでみると、あれ?…どこがM?と感じました。矢代の変態さは素晴らしいです。しかし精神的Sな部分が際立っていたのでMと言われてもピンと来なかったです。
・任侠もの好きには少々物足りないです。
・出てくるキャラでは一番百目鬼が好き。何考えているか分からないキャラが突然見せる自我とか萌えます。あと矢代の髪に触れたい時の表情が何とも言えません。最後に、インポはいつ治るのか。とても気になります。
・矢代の学生時代のストーリーが不意打ちでした。まさか涙を流すとは・・・。こちらもつられて涙がはらりと流れてしまいました。※このストーリーにSっ気もあると表現があって納得しました。
…発売からずいぶん時間がたってしまいましたがレビューさせてください。
まず私はこの単行本の表紙のかっこよさに飛び跳ねました。
この作品を雑誌で追いかけていたのもあって、矢代さんの人物像と作品の世界観にぴったりすぎて鳥肌ものでした。この表紙を店頭で見たら、たとえ作品を知らなくても手に取ってしまっただろうと思います。
作品の大まかな設定はヤクザもの。主人公がドMで変態、淫乱―。
こうして主役の矢代さんはかなり振り切れた人物設定ではあるけれど、
どうしてかその存在に違和感がない。
矢代さんは欲望に忠実であけっぴろげなようでいて、本音を隠して生きている。
そこに空気を読まないむき出しの百目鬼くんが触れてくる。
このふたりのやりとりが不器用でせつなくて、どこかあたたかい。
この作品を読んでいると一つ一つの言葉や、台詞のない“間”を大切にしているなと感じる。互いの言動で揺れ動く感情をすごく大切に描いているなと思う。
だからこそ、その緊張感やゆらぎに同調してどうしようもなく感情を揺さぶられるのだと
思う。
また「漂えど沈まず、されど鳴きもせず」も本当にすごい。
冒頭の“人間は矛盾でできている”という言葉から、高校生の矢代さんが淡々と自分を語りながら物語が進んでいく。
すべて自ら望んだものと受け入れているように見せていても、ごまかしきれない矛盾した
自分の存在―。
最後のシーンなんて、もう一緒に泣くしかなかった。
この「漂えど~」と「Don't stay gold」がリンクすることで
「囀る~」はより深みを増しているなと感じます。1冊で全部読めて本当にうれしかった!
本誌でも読んでいるんですが、2巻が非常に楽しみです。
次の表紙はどんな感じになるのかな~♪と、わくわくしています(^^)