互いの存在だけが運命を変えることができる── 上下巻 同時発売

アノマリーライフ 下

anomaly life

アノマリーライフ 下
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神86
  • 萌×220
  • 萌7
  • 中立2
  • しゅみじゃない1

164

レビュー数
19
得点
533
評価数
116
平均
4.6 / 5
神率
74.1%
著者
日高ショーコ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
芳文社
レーベル
花音コミックス
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784832292857

あらすじ

蛍の行方を追い続ける晶は、『未来』の蛍が血塗れで倒れていたこと、そして『現在』の彼はまだ無事なことを掴む。
幼かったあの頃、蛍の感情から逃げずに向き合っていたら、彼を独りにせずに済んだのだろうか?

一方『現在』の蛍は、晶が犯罪集団に狙われていると知り、彼を救うために動くのだが──!?
後悔を胸に互いを捜し求める、過去と未来を繋ぐ再会ラブストーリー完結。
大幅加筆60P!!

表題作アノマリーライフ 下

晶の従兄弟、27歳
蛍の従兄弟、28歳

その他の収録作品

  • After ❝B❞
  • After"A"
  • Afterword
  • どこかの世界線の二人

レビュー投稿数19

上下巻読まないと分からないと思うけど…と書いたけど

凄い面白かったです。真夜中に夢中になって読みました。横になって読むはずが起き上がっての一気読みでした。謎は解けたけど私の頭の中はまだ?と理解出来ない事も多くて、何度か読み返さないと無理だと思います。

それくらい蛍の起こした事象は特別で複雑でした。なるほどそうなってたのネと納得した部分が多いのですが、もうひとつの世界線の事まで考えると頭がこんがらがってしまって…。

ひいじいちゃんの存在感が光る下巻だったと思いました。蛍が何もしなかった世界線での死者たちの導きがもたらした意味は深く、蛍Aと蛍Bが交わった時に漸くひいじいちゃんの言葉の意味が分かりました。

離れていた期間が長いので肉体的な恋愛的要素が少ないところも凄く好みな作品でした。蛍と晶の心の繋がりに萌える作品なのです。

個人的にはこの作品がこれで終わるのがとてももったいないと思います。2人の能力で事件解決とか読んでみたいです。

0

時系列と相関図がほしい

うお〜…おもしろかった…!
あと少しで会えそうで会えず、かと思えば事件に巻き込まれたりと手に汗握る展開ばかりで読み応えがありました。
このハラハラ感、たまらないですね。

…が、きちんと内容を正しく理解して読めたかどうかと考えると微妙なところなんですよ。
お話は文句なしにおもしろいのです。
蛍の部屋にいた彼らの正体が判明した瞬間は「ああ、そういうことか!」と興奮しましたし、2人の能力によって事件が解決し、再会を果たす流れも良かった。

しかしながら、時系列と設定のごちゃつきと、2人の恋愛面の駆け足さは否めなかったかなと、星4と迷い今回はこちらの評価になりました。
じっくり読んだはずなのだけれど、やはり入り組んだ時系列と特殊設定がいまいち頭に入って来ず、なんだかすごいことになっているぞと圧倒されながら一気に読みきった感じといいますか…
下巻の頭に相関図と時系列をまとめたページが少しでもあれば、もっと楽しめたのかもしれません。

そして、1番気になったのは2人の恋愛面について。
良い終わりだっただけに、これでは過去のエピソードが足りなさすぎてもったいなく感じます。
盛り上がるに盛り上がれませんでした。
お互いがお互いを支え合える素敵な2人ですから、少しずつ蓄積されていった想いの強さや、拗らせた感情、特別感のある関係性が見えるような学生時代のエピソードももっと見たかったです。

0

複雑さが最高に良い

上巻での謎を回収していくような展開の下巻。
ただただすごかった…!という一言に尽きます。
謎が、疑問が、感情が。
繋がっていくたびにどんどん引き込まれました。
上巻に比べてだいぶ複雑さは増していますが、
その複雑さこそが醍醐味。みたいな設定が
めちゃくちゃ面白かったです。

お互いに探していて共通の人物ともかなり接触しているはずなのに、どうして蛍と晶は会うことができないんだろう…?というのが一番の謎でしたが。
集められていく手掛かりとふたりを繋ぐための鍵、それが存在している世界軸が明かされたときのゾワゾワ感ヤバすぎました…!
曽我部さんがたてた仮説や蛍や晶がお互いを助けるために動いていた時系列、それぞれの服装など。
すべて遡って一つひとつ繋ぎ合わせていくのが本当に面白くて、何度も読み返してはゾワゾワ…!
というのを繰り返してしまいました(笑)

どちらに進んでもどちらかが危ない目に遭うし、
ハラハラ手に汗握る展開にはなりますが
どの分岐からでも『ふたりが一緒に生きる』という
結末に辿り着くのが素敵で、
不思議な導きだけではない想いの強さを感じられたのがすごく良かったです。

入り組んだ設定でサラリと読めるお話ではないけれど、読みながら考察をしたり読み込んだあとに噛み砕きながら振り返って余韻に浸れたりと、
作品を楽しめる時間が長くて満たされ感が半端なかったです…!
久しぶりに読んだ日高先生作品だったのですが、やっぱり好きだなぁと改めて思いました。
何度も読み返します。

2

オカルト好きを泣かせた、何度も何度も読み返したい作品

読み終わった後、「ハハッ、すげぇ」って素で声出ました。
そして泣いた。素晴らしい。神作以外に評価できない。すごすぎる。
オカルト好きとしましては、日高さん本っ当ーーーーにオカルトについてよく調べてくださったんだなぁと非常に感慨深いです。

「帳場(ちょうば)が立つ」「組対5課」「生安」は、警察用語でそれぞれ
「調査本部が設立される」「組織犯罪対策第5課」「生活安全課」という意味だそうです(ググった)。
ちなみに「アドベント期間」は日本でまだ浸透してない概念だと思うので:
「クリスマスの4週間前の日曜日からイブ当日まで」です。

それにしても、まさかBLで沙槻さんの「イッて旅して愛されて」(←コミックス版で、「イッて旅して恋をして」も同時収録) 以外の作品で、1957年から存在する概念、量子論の多世界解釈(平たく言えばパラレルワールド)にお目にかかれるとは思いもよりませんでした!
ご興味ある方はそちらの作品もぜひ。
そちらのレビュワーさんのお言葉をお借りすれば、
「BTTFでタイムスリップして過去を変えたら、家族写真から自分だけ消える」
的なアレです。
実際に未来が見えて人命を救えた例もあります(音羽マリアさんの実話漫画参照)。
で、ざっくり説明すると、Aは未来から来た生霊、Bは現在の生身。
つまり本作、めちゃくちゃ平たく言うとドッペルゲンガーBLであり、パラレルワールドBLです。
作内で描かれている現象は、どれもオカルト好きにとってはよく見聞きするものばかりでした(嬉しい

細部がやっぱり理解が大変なので、今後何度も読み直すと思います。
日高さん作品お好きな方、特にオカルト好きな方には非常にオススメです。

3

点が線になる時

おいおいおいおい、上巻では蛍が血濡れで死にそうで助けなきゃいけない存在だったけど、下巻では寧ろ晶がヤバいぞ!
というか、互いに互いを助けようと動いてるのだけど、時系列からするとやばい事に最初に首を突っ込んでしまったのは晶の方で。
(ヤバいことというか、人助けなのだけど...。)
助けていたのは蛍の方だったんだ!!!と。

あの蛍になにか訴えてた幽霊はそういうことだったのーーー?!?!と分かったシーンはブワッて感情が溢れました。
蛍と同じであぁ.........って。
すごいなぁ、面白い。
AやらBやら出てきてややこしいのだけど、ここで2巻冒頭で晶が蛍が見ているのは複数の世界線という話が絡んできて、あぁだから1巻からABと説明していたのかな?とも思えてそれにもなるほどなぁと感心した。
時間軸の把握が難しかったので、正確に読めている自信が無いんですが、なんとなーくの把握でも面白く読めました。
もっとしっかり時間軸を把握して頭の中で組み替えることが出来ればよかったのだけど、私には難しい...そして蛍の立ち位置の把握が難しい...同じ蛍だけど世界線が違うということでいいのかな。
この辺がしっかり汲み取れる方はもっと評価があがると思うのだけど、私はその辺が怪しいので神には達せなかったし、分からない(理解が及ばない)ことがもやっとしてしまい。
でも、点と点が結ばれて線になるのを感じられる作品でした。
ひいじいちゃん.........。

最後がちょっと駆け足だなと思ったんですが、日高先生も分かっておられたことなんだなと、あとがきを読みながら納得。
こういう裏話が聞けるとまた読み方が変わるというか...あれはENDだけど描き下ろしのAfter BA含めたものが真のENDなのだなと思いました。

評価は悩みました。
私には理解が難しくてハテナな部分があるので萌くらいかな?と思ったりもするのだけど、早く続き(下巻)が読みたい!!と思わせられたり、点と点が繋がってブワッと鳥肌が立った場面があるのはやはり日高先生の筆力の高さゆえだと感じるしで、萌にしておくには低い気もして。
推理物みたいで楽しいのだけど、理解力も必要な作品です。

2

ひいじいちゃん

過去が見える蛍と未来が見える晶。

未来と過去とAとBの世界線と…頭フル回転で読んでいきました。
上下巻一気に読めて良かったです。
と言うか、先が気になり面白くて一気に読めてしまいます。

わぁ〜出てきた〜ひいじいちゃん!
凄いよ、ひいじいちゃん…。
タクシーも止めてくれて、あの世に行ってからも晶と蛍を救ってくれてる。
んんん…ひいじいちゃんは未来も過去も見える人?
と、なるとあの世じゃなくて間のひいじいちゃん?

…ひいじいちゃんのことばかりですみません。

描き下ろしの2つの世界線、有難いです。
どの世界線にいても2人は幸せだと思いますが…見る事が出来て嬉しかったです。

分かれている世界線の謎を解きながら、最後に一本に繋がる…とっても面白かったです!!

3

ひいじいちゃんが導いてくれた先には、、、?!!

なかなか難しかった下巻です。

そして、蛍“A”と蛍“B”の時間軸でハラハラさせられた展開でもありました。

未来が視える晶は、血塗れで倒れていた蛍が無事であったことを知り、まだタヒんではいないのだと察します。

一方で、掴まってしまって消息不明の晶もまだ生きていると確信した蛍。

2人はまさにニコイチなんだなあ、、、と実感するとともに、これは上巻から間髪入れずに読んだほうがスムーズに読めた作品だったわ、、、
と、気付くまりあげはでした。
(蛍のA、B問題の復習が必要だった汗)

というか、蛍がどういう状況で刺されてあの家へ戻り、しかもそもそもどうしてあの家に住んでいたのかという一連の流れが、すべて伏線回収された瞬間の衝撃たるや!!

そして特殊能力持ってると、2人が致すタイミングまで視えちゃって気恥しかったですね!!笑





3

恋よりも愛を感じる

血縁関係者という事もあるとは思いますが、お互いを想い合う気持ちに恋心を感じつつももっと深い絆や縁を感じる愛を感じる関係性の蛍と晶の日高先生流のアノマリーな世界の中でのBLを感じられました

下巻は少し種明かし的な回収が押し寄せて来るので読み込みをすればする程手応えを感じられる1冊でした

1回読んだだけで分からないか?と言われれば”そんな事もない”とは思います

でもそれは私の中で辻褄を合わせていくような所もある上での理解なので果たしてそれが真の正解か?見落としはないか?と言われれば「分かった」とは言えないかも知れません

さながらそれはまるで数学の問題を正しい公式をハメずに正解に導いたようなものかも知れませんね(;^_^A

なので上巻のレビューでも書きましたが私自身はすっごい何度も読んでみています

それでもストーリー的な仔細を「ネタバレあり」でレビュー出来る程ではないのかも知れませんので、今回はこの作品から感じた「愛」の部分をレビューでお伝えしたいと思います

ひいおじい様の愛
これはこの作品の中に於いて実は1番シンプルで分かり易い愛でした
自己犠牲的な愛を感じつつも悲壮感以上に使命感を感じる大きな愛でした

親族の愛
従兄弟やお父さん達の彼らを気遣う、見守る愛も大きかった
何かがあった時に頼れる人が居るっていうのはすごく力になる

曽我部さんの存在
これは愛とは違うかな?とは思いますが信頼や絆という人類愛を感じます
特に晶が人を救う事を大事にしている事を知った上で彼を信用して力になってくれる所に「人としての懐の大きさ」を感じました

蛍と晶
これが愛じゃないなら何なんだ・・・‼⁇って思う位に「愛」でした
勿論今回のように誰かが危険な目に、しかも命に関わるような状況に陥るかも知れない⁈となったら例え相手が誰であれどうにかしようとする2人だとは思います

だけど、あの10年前があった2人だからこそ必死になったのだろうという鬼気迫る捨て身の行動はお互い相手が違ったらここまでは出来ないんじゃないかな。。。
だってどうなるか分からないような時空の狭間に自分自身を賭して助けるなんて・・・
これは自分以上に相手を大事に思えなかったら出来るような事ではないと思うのです

そして、どんな世界線に居たとしてもずっとずっと変わらない蛍の一途な愛・・・‼
間違いなく「愛」でしょ、愛♡って思いました(*´ω`*)

本編終了後のあの内容のお話しで終えてくれる構成も良かったです!
2人の柔らかな表情に辿り着けるからこそ何度も何度も読み返す事が出来ました♪

3

ただの「過去と未来」ではなく

下巻。

蛍と晶にそれぞれ降りかかっている危機とその打開/決着がスリリングに展開していきます。
読んでるとホントにハラハラ。ホラー/オカルトというよりも、捕まった晶はどうなるの⁉︎このまま殺されるの⁉︎的なサスペンス感。
さて、本作の大きなテーマであるオカルト的な2人の能力。
過去と未来の交差が2人がお互いを救う鍵になるわけだけど、読んでいくとただ「過去と未来」という一本の道に2人が立っている訳ではない事がじわじわとわかってきます。
つまり…

…時系列もずれたパラレルな世界線が存在している。

これは難しい。
だってさ。先にある世界線の中の蛍が、過去危ない目に遭った晶を見る。そして過去に干渉しに行く訳でしょ?
そうやってやってきた蛍は、晶にとっては未来の蛍だったわけで。
実際複雑だなぁと思う。
ハラハラ感と、間に合った〜!というカタルシスはありました。
よく読んでみれば、ひいおじいちゃんの言葉とかにヒントがあったのかな。
多分…ひいおじいちゃんは未来も過去もパラレルも見えて、でも「ひとり」だから自分が身を投げ出せばそのまま死んでしまう。実際死んでしまった。でも2人なら!
そして、晶の言うとおりどんなパラレルの道を通ろうが、結局は結ばれる未来があったのでしょう。

絵柄は相変わらず端正。サスペンス感が楽しめました。

2

どの世界線にいてもラブラブで!

レビューを書くにあたり、何度も読み直しました。
時系列に整理してもなかなか頭が追いつかなくて、絡まる世界を前にストーリーへの
理解が2周してやっと少し進んだできたような気がしました。

先生の作品を読みたかったのもありますが、
表紙のデザインや、晶も蛍2人の顔が好き過ぎて。
メガネの晶、素敵すぎました。

晶は10年前、自分に向けられていた蛍の好意を受け止めることが出来ずに
離れてしまったけど、この事件がきっかけで2人の関係が動き出す。

最後の描き下ろしのafter B. after A、先生のあとがきがとても良かった。
◎事件を経た2人だからこその距離感や、湧き立つ感情、盛り上がっていく様子
◎事件を回避した2人の緩やかな、優しく近づく様子
◎10年前のあの時に気持ちに向き合っていたら…
「晶の見る未来と蛍の見る過去は一つではなく、幾つものの出来事が存在している」
とありましたが、最後はどの世界線にいても、お互いの気持ちが通じ合って、
ラブラブな様子を見ることができて良かったです。

自分の命よりも相手を守ること、全てを投げ打っても互いを助ける
2人には惹き込まれました。
あわよくば、もっともっと2人のイチャイチャが見れたら嬉しかったです!

2

2025年のBLを語る上で1回は読んでおいた方がいいやつ

うわーーーーーー………!てなります。なんと言葉にしていいか分からないやつ。
さすがの日高先生。
上下巻、しっかり読み応えあって、綺麗にまとまっていて面白かったです!
2025年のBLを語る上で1回は読んでおいた方がいいやつ!多分!笑

一気に読めたからいいけど、連載時とか上下巻別々の発売だったら理解がもっと難しかったろうなー。
やはり時間軸が混在するので混乱します。
解明されるまでじっくり読み進めて、繋がる瞬間のうわーーーーーー………!て感じ。
それが面白いですし、日高先生の卓越した手腕によって難しいストーリーがとても分かりやすく表現されていました。

拉致監禁事件のあったAチームと回避したBチーム。
描き分けが見事でした。
それぞれのアフターストーリーも2人の仲の深まり方や見た目、振る舞いちょっとずつ違うように見える。Bチームのが何となくのほほんとしているし、蛍のワンコみが強い。

そして、更にどこかの世界線の2人まで、同時にいくつも存在するパラレルワールドの醍醐味を沢山見せてくださいました。

一緒にいるはずの2人、どのルートでもそれは変わらないのが良いですね。幸あれ。

3

時をかける

日高先生の新刊✨
もう楽しみすぎて何ヶ月も前からウキウキが止まりませんでした。
花音では『初恋のあとさき』以来の新刊とのこと。

今作はやや(?)特殊設定モノで、日高先生のストーリーテリングが光ったお話でした。

時系列の把握が難しく(『君◯名は。』より難しい)、ところどころハテナも浮かびつつ、その都度しっかり立ち止まって整理しながら読み進めるのが楽しかったです。

ふたりがお互いを想う気持ちのみならず、色々な人達に背中を押されながら掴み取るハッピーエンドが胸熱でした。

2

読み手への信頼感を感じるよね❤︎


上下巻まとめてのレビューになります〜❤︎

パラレルワールド全開の
この展開、どうなることかと思われましたが
見事にお話を締め括られました。
ほんと、さすが。
描きたいものを描かせてもらえた、と
先生のコメントがありましたが、
本当に遊び心すら感じられる仕掛けを
随所に施して、鮮やかにラストを迎えた感。

読んでいて、楽しかったです。
正直、すぐこの場で解説しようとか
そんな気分にはなれないくらい
カロリー消費して、今。って感じなんですけど

楽しいくらいに翻弄されて
清々しい程のヤラレタ感❤︎
是非、体験されてください笑

BL要素は少なめとも言われてましたが、
これは妄想してみて下さい。
ひた隠しにするどころか、本人でさえ
ほの見えてる位の淡い恋心ともいえる
特別な感情を、
未来が視えてしまうばかりに
先に知ってしまい、多分それがなければ、
始まることのなかったかもしれない恋。
なんですよね〜萌える❤︎

幼馴染同士の恋は
めちゃめちゃ遠回りをして
彼らにしかできないプロセスで
想いをカタチにしたわけですな。

そのことを自然に引き寄せるようにして
2つのパラレルワールドと
お祖父様というメンターによって導かれるように辿り着いた果てで
晶の気持ちが追いついて
蛍の気持ちが形になって
その2人の姿に、読んでる方も
いつのまにか迎え入れている幸せなラスト。

描き下ろしでは、2人のifな世界線で
それぞれ、その後のストーリーを
描かれています。
でも、ちゃんとそこもきっと2人は大丈夫。
って思える強い気持ちが宿っていて
読んでいて、とても素敵な気分になりました。

説明調になりすぎず、(特にBLの部分で)
読み手に託すようにプロセスをみせ
投げかけるように語るストーリー。
改めて、先生の骨太な作風といいましょうか
好きだなぁと思わずにいられない体験となりました。

ぜひ、上下巻で最後まで読まれてみて下さい。
おすすめです。

5

当分ややっこしそうなものに手は出さん!

晶になんの理由も語らず出たり入ったりする蛍に ひとりよがり を感じた上巻
『助けてほしい』とは言えるのに何があってその状況にいるのか語れないのは蛍が「未来の蛍」だったとしても 何があってその状況に陥ったかだけは語れるんじゃないかと

そう あたしがこのお話をすんなり飲み込めないのは出だしで躓いてるってのも原因なんだと思うんです

いやわかりますッ!

最初から理由をいってしまったらお話にならないですもんね わかりますとも
でも 実際の蛍に曽我部が接触し晶を心配しているのにその理由を語らない

そうですよね!そんなこと言っても誰も信じてはくれない それが前提にあるとしましょう
でも 晶の危機を察知したあの夢 晶を理解してくれる存在があることは承知してるはずなんですが

みんなね肝心なことを隠してるからややこしい


んんん 何かが引っ掛かるのにどこで歪みができているのか余計にわからなくなる展開でした

晶からの依頼で行脚する曽我部の目の前に現れた蛍は実家を経由して京都・晶宅に現れた蛍のはずなんだけど 晶の父からの電話で会いに行った曽我部は蛍を知らない

もうこれ『24h』みたいにいつの何時にこの会話をしてるか時間表示してくんないかしら! と叫ぶくらいに大混乱w


正直 1ヶ月っていう時間差と彼らが見た 未来と過去 ここに囚われすぎて見落としちゃってたんですよね

世界はひとつじゃない

ここに気づくまでどれだけかったか
そう 関わることで変わってしまう未来があって+平行世界がある
その間に挟まって橋渡ししてるのが《A》っていう

読ませるなぁ ほんっっっとわかりづらかったけどッ!
これがわかれば後味スッキリ ただひ孫思いの曾祖父がなぜ部屋をそこにするよう導いたかが浮いちゃってるのと ずぶ濡れの足の人達がなんで召集されたのか
曾祖父の思いが霊をも突き動かした! てのではなんたか軽すぎるような お粗末なような

こここそ読解力の出番なんでしょうね 
なんですが 残念ながら備わってないんですあたしには ←今後備わる予定もないw


あの 面白かったです オカルト風なのかと思いきやミステリー仕立てに仕上がっていて どこか(個人的に)ミスリードされながら最後の山場で種明かし&恋愛成就
ただ 恋だ愛を楽しむより ひとの情ってところを読みたくなったらいっちゃうかな

あ そのときは何十回も行ったり来たりした今回より上手く読めると思います きっと

5

複雑すぎて萌えきれず…

日高ショーコ先生の作品は腰を据えてじっくりと読み込むもののイメージがあり、電子で読んでいるはずなのにハ○ーポッターの単行本並に重くてぶ厚い本を持っている気分になるのですが。

今作品も世界観やお話の作り込みが緻密な作品でした!ただ、自分にとっては複雑すぎるな…というのが1番大きく残った読後感となってしまい…

タイムパラドックスとかパラレルワールドとかそう言った設定とオカルトが組み合わさるという非常におもしろいテーマですが、正直上下巻で説明しつつ物語を展開させるには駆け足感が否めないと思いました。

メインの蛍と晶がどういう人なのかを掴めそうで掴みきれず、2人のラブな展開も感情移入して大盛り上がりはしきれず(キャラを掴みきれない2人がずっとすれ違ってるので…)、そして初見でつますがずに設定を完全理解するのはかなり至難の業で…私は時系列を紙に書きました ; _ ; 笑

でもやっぱり日高先生の作品力でよくわからなくても続きが気になって先へ先へと読み進めたくなる物語展開で、最後の描き下ろしがそれぞれの世界線での2人の様子の違いが見えてすごく好きだなぁ〜〜と思いました!

お互いを生きていくために必要としあう姿は本当に素敵でたまらん関係性の2人ダ〜〜!となったからこそ5巻ぐらいかけて読みたかったとわがままな気持ちになりました…もっと焦らされて幼少期とか思春期の2人を堪能して大人になってようやくラブになった2人からカタルシス接種したかったです> <

7

圧巻すぎて鳥肌

うおぉぉぉぉ。……( ;∀;)

なんてスリリングな展開なんだ。
怖いしドキドキするしで、鳥肌イボイボ……ものすごい読み応えでした。

ああ……全てが繋がっていく。
点と点が線となって事件の真相がクリアになると、不思議な現象でしかなかった様々なことに理由が生まれます。
あのときの蛍の血まみれの状況はそういうわけかと。
晶の枕元に現れて助けを求めた理由はそんな状況だったのかと。

晶が蛍を救っていく物語だと思っていたけど、逆だった。
蛍が晶を救い出す物語だったのですね。

下巻から始まる蛍Aの動きが晶救出のメイン。服装から未来の蛍なんだなと分かるので、蛍Bとの違いが分かると思います。
すごいのが表情の描き分け。蛍Aと蛍Bはもちろん同じ人物だけど、晶のピンチを知ってるだけで、蛍の雰囲気が随分と違います。蛍Aは緊迫感があるけど、蛍Bは戸惑いって感じ。これだけでもストーリーの十分なアクセントになっているので、2人の蛍から目が離せません。

長く会っていないはずなのに、お互いの能力を信頼し合っているところに、彼らの底知れない絆の深さを感じました。2人のことを心配し見守ってくれていたひいジーチャンの力も大きかったと思います。
晶救出には"過去の出来事"や"過去に生きた人たち"の存在が大きく驚きの連続でした。
未来は変わるし、変えられる、色んな分岐があって色んなルートがある未来に希望を感じた読後感でした。


ちゃんと2人のイチャイチャもあるし、はぁ〜…良き眺め(*´∀`*)
10年の時間を取り戻す2人の仲睦まじさに酔いしれました。

3

MVPは曾お祖父ちゃん

1周目読んだだけでもとても楽しめますが、2周するとより細部がカッチリ嵌ってスッキリしました。
流石ベテラン作家なだけあってお話の構成が非常によくできていて、ごちゃごちゃしがちなタイムリープ物ですが分かりやすかったです。
BLとしては薄めで最後にやっと少しイチャイチャが見れる程度ですが、一つのサスペンス漫画としてもとても面白かったです。
また、お話のキモがそもそも「一緒にいるべき二人が未来視によるフライングのせいで戸惑ったり照れちゃった」という可愛いもので、BLならではなのかもしれません。

最初はチームAの方で、結局蛍が助かるならわざわざ過去へ行かずさっさと病院へ行けば良いのではと思ってしまったのですが、
恐らく本来蛍は昌を助けることで彼の死の運命を引き継いでしまい病院に行っても助からなかったけど、
一旦アパート(多分霊的な力が強まるスポット?)に寄ることで蛍の意識が過去と接触でき、
過去が分岐して誘拐事件が無くなり死の運命も消えたことで、誘拐事件が起きた方の時系列でも、蛍の命は助かったのではないかと解釈しました。

過去では曾お祖父ちゃんには未来は見えていたのかもしれないけど過去に戻る力は無かったので敬人の身代わりになるしかなかったのかもしれません。

一応昌と蛍の時系列のメモを載せておきます(日付は多少ズレているかもしれません)

11月15日
・昌B
★蛍A(コート)が接触
蛍の実家に電話
蛍のアパートで未来視(☆血濡れの蛍)
ホテルに戻り、蛍Aに電波をジャミングされ「蛍の実家にも警察にも電話するな」
(まだ蛍Bとの接触は早いと判断?)

・蛍B(パーカー)
曾祖父の夢を見る

11月16日
・昌B
曾我部Bに接触

・蛍B
実家に帰省後、敬人のいる京都へ

11月17日
・昌B
曾我部Bから蛍の逮捕歴について聞く

・蛍B
昌Bに電話するも蛍Aのジャミングで繋がらず

11月18日
・昌B
曾我部Bと近況報告(蛍AとBの存在を仮定し蛍Bの捜索へ)

11月20日
・昌A
反社に拉致られる

・昌B
蛍Bと曾我部が来るまで蛍Aにホテルから出るのを妨害される

・蛍B
アパートに来た曾我部Bと接触
曾我部Bと昌Bのホテルへ
蛍Aの記憶を引き継ぐ
→ここで分岐し反社の情報は曾我部経由で警察に伝えられる

12月15日朝
・蛍A
過去を見る(反社による昌Aの誘拐計画)
昌の父と義妹に接触
昌Aに電話するも繋がらず

12月15日夜
・蛍A
昌父から昌が音信不通と連絡を受け、捜索願を出すよう指示
曾我部Aの事務所へ
昌Aが拉致られる過去を見る
曾祖父(幽霊)の誘導で昌Aの救出へ
★アパートで意識が11月15日へ

・昌A
蛍の夢を見て風呂場の窓を壊し、反社に命乞い交渉
下っ端を煽って刺されそうになり、風呂場から入ってきた蛍Aに庇われる

4

圧巻。ひいじいちゃんの愛に涙

ただただ、圧巻。

本気で感動すると言葉が出てこないものなんだな…と、
2周目読後の今、感じています。

特殊能力を持つ従兄弟×複数の時間軸の壮大なミステリー、
一本の映画を見たような満足感に包まれました。

何を書いてもネタバレになってしまうなあと思うのですが、
最高に良かった点をできるだけ簡潔に書いてみます。

◆愛!愛!愛…!

いろんな「愛」を感じ、最高に胸がきゅっとなる物語でした。

上巻で物語の始まりとなった晶(受)が蛍(攻)の未来を見、
救うために動き出した晶→蛍への愛。
そしてまたその逆の、蛍→晶への愛。

でも何より印象に残ったのは、ひいじいちゃんの大きすぎる「愛」…( ; ; )

自分が代わりに海に沈むことで、幼い頃の敬人(二人の再従兄弟)を救い、
10年後は晶と蛍の命を守ってくれたひいじいちゃん。

敬人の枕元にひいじいちゃんが立ち始めた、というエピソードと
ひいじいちゃんの力だよね?と思える数々の出来事に、涙しました。
感情が堪えきれなかった。。


◆2つの交差する世界線の、"After story"

下巻最後の、 After”B”(事件を防いだ未来の後)と、After”A”(事件が起きた未来の後)。

この描き分け、圧巻でした…!

事件が起きていないBでは、二人の仲は緩やかに進んでいるように見えること
(ショーコ先生のあとがき曰く”探るようにゆっくり”)、
そして事件後のAの世界では、やはり強烈な体験後とあって二人の仲が急速に進み、
激しく求め合うような関係になっていること。

さらにさらに、、

10年前にすれ違ってしまった”あの時”、もしも晶が蛍の手をとっていたら…?
という、”C”の世界線までをも予感させてくださるという描き方!!!

こんなのもう、ため息(感嘆の)しか出ないよーーー( ; ; )
本当に、本当に、痺れました。体が、心が、震えました。。


特殊能力に、血の繋がった関係(従兄弟同士)、事件、絡まる複数の世界線…と
一見複雑で難しいと思える要素ばかりなのに。

それをここまで分かりやすく、胸打つ物語として読ませてくださる
日高ショーコ先生に、感謝しかありません。

きっとこの先何度も何度も読み返すだろうな…
そんな予感を胸に抱きながら、本を閉じました。

5

AチームとBチームと曽我部さんヾ(〃∀〃)ノ‼

手に汗握る展開でした、、、‼
凄かった、、、!!!

所謂パラレルワールドを上手く組み込んでの事件解決に向かう、2人と曽我部さん
この手法がホントに上手すぎて、、、!!!!!

なるほど…Σ(゚Д゚)!!!!!と、点と点がピーーーンと1本の線で繋がった時の胸の内で沸き起こる昂りは、自分の身に起こっている事なのにすごい迫力で、、、コントロール不能の興奮に驚きが隠せませんでした(;゚∀゚)=3‼

あ!曽我部さんは晶が唯一身内以外で信頼してる重要な人物で、簡単に言ってしまえば晶の元上司です
この人のフラットでありながらも人間臭い情が感じられる所がすごく好きです!

蛍と晶を再会させた事件も、その事件との関わりの発端も、全ては彼らの能力故だけれど、もっともっと辿ればひいおじいちゃまのあの日の想いが起こした事で、、、
きっとひいおじいちゃまは「分かっていた」から「2人で居れば大丈夫」って伝えたんだろうな~。。。
深い愛だなぁ。。。( ;∀;)

下巻はストレートに蛍の逃げて来た感情が明かされます
そして、それは晶も同じこと
10年という時間はかかったけれど、必要な時間だったのかも知れないと、大人になった2人を見て思います

巻末の「After ❝B❞」と「After ❝A❞」の2人を見れて本当に良かった (ღˇ◡ˇ*)♡
大人になった2人の安心したような、そして慈しむ様なあの表情が見れてページを閉じられて本当に良かった、、、!!!
更にその後の先生のあとがきでの「Aチーム」と「Bチーム」への見解も知る事が出来て最高の読後を味わえました!!!

人惚れ出来る素晴らしいストーリーを味わえる上下巻作品でした!!
そして、もう今更なので書く必要も毛頭ないのですが、、、
それでも言わずには居られないので言わせて下さい、、、 (>ㅅ<)
<<<日高ショーコ先生‼本当に作画が最高ーーーーー‼>>>
ほんと、、、画が上手い、、、‼
ずっとずっと大好きです(*˘︶˘*).。.:*♡

修正|濡れ場は流れるような描写のみなのですがあります 性器描写があるようなガッツリ系ではないので修正は不要です

7

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