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melty white out
鯛野ニッケ先生の作品ということでものすごく期待して読んでしまった分、最初は少し物足りなかったです。
中盤くらいから真樹と辰彦の馴れ初めや、それぞれの相手に対する思いなどがわかってきて面白かったです。
最後はもうドキドキで心臓バクバクしながら読んでました。
ものすごく面白かったのでぜひ読んでみてください!
小劇場の脚本・演出をしている國司のもとへ、若手俳優が現れた。
彼はこの小劇場出身で、今を時めく人気俳優なのだが、「声が出せない」と言った。
しばらくお休みをもらったという彼は國司のもとで暮らし始め、やがて声が出るようになって芸能界へ戻っていった。
が、その間に二人はセックス関係になっていた。
収録が終わるたび、セックスをして「役を切り替える」俳優を、國司はどう受け止めるのか。
問題をひとつクリアしたとおもったら、次のトラブルが待っていて
それが本当に無理のないストーリー展開なので
本当にこの作家さんは!と読みながらクッションぶったたいてました(笑)
受けは俳優さんなので当然顔がよろしいのだけど、
それが「読者にもわかる」んですよ。
そりゃこの顔だったらオチるよねって、説得力が半端なくって。
あ、あと女性キャラクターが後半からんでくるんですが、
彼女の性格のせいなのか違和感なく溶け込んでいて、かつ邪魔にならず。
なんならちょっと彼女のこと好きです。
一冊読み切って満足できた本はひさしぶりかも……。
単話の時からずっと気になっていて単行本になるのをずっっと待ってました…!!!
作者様の別作品が大好きで今回は演劇のお話とのことですごく楽しみにしていました。結論からいうとめちゃくちゃいいです。
カフェの地下にある小さな劇場マチナカから始まる物語。マチナカから引き抜かれ人気俳優となった真樹くんが声が出ない状況でマチナカに帰ってきてそこから2人の関係が進んでいくと言った感じです。238ページもあるのに全体的にテンポも良いし丁寧に描かれていて読みやすいです。動きや声が聞こえてくるくらい綺麗に描かれています。
個人的には真樹くんが苦しい場面が多いように感じて、胸が痛かった、、。真樹くんの泣き顔が痛々しくて悲しくて辛かった。最後の方には可愛い笑顔がたくさん見れてよかったです。
國司さんは最初真樹くんのこと好きなのか…?と若干分からない所もあったけど自分以外の脚本で演じる真樹くんが嫌なくらい好きみたいで安心。國司さんが自分から真樹くんと同じ舞台に進もうとする姿がすごくかっこよかった。いつか國司さんの脚本で大きな舞台に立つ真樹くんを見たい。
ずっと楽しみにしていた期待を裏切らない素晴らしい作品でした。本当にありがとうございます。
もしいつか続編か番外編等あれば嬉しいです。
俳優✕脚本家と鯛野ニッケ先生たしては王道な設定かなと思いました。
でも、やっぱりおもしろいんです。主人公2人たけではなく、まわりのキャラたちも個性的でストーリー上、全員なくてはならない存在です。
何気ないセリフなのにエロいし、すごい刺さるんです…。忘れられない…
コミカルなシーンもぶっちぎっててでおもしろいです笑
ニッケ先生の新作という事で拝読させて頂きました。今作も素晴らしく絵が美しかったです。
ただ、絵の画力で無理にこれはこうなんだ!と読ませに来ているなと冷静になってしまう部分があり、決して悪くは無いしお話もまとまっているように見えるけれど『今迄の方が好きかも…』と思ってしまった自分がいたので萌とさせて頂きました。
小さな小劇場の脚本演出家をしている辰彦と、元小劇場出身の俳優真樹。声が出なくなった俳優が古巣に戻って、舞台に立つと何故か声が出て役を演じる事ができて。という「んな事あるぅ?」が最初にきたのが萌えなかった始まりかもしれません。
この2人、とんでもない拗れ方をしているし再会してからも「(役の)抜き役」と「セフレ」という意味で拗れまくってるんですねぇ。
お互いにそれが羨望なのか嫉妬なのか憧れなのか分からないまま離れて再会したために現在の関係も曖昧なものになっていて……。毎回後ろからなのも、辰彦の思いやりなんでしょうけどセフレ感が強くてそりゃあ真樹も悩むよなぁと。
ただ、途中登場する真樹のマネージャーさんや、相手役の女優さんは良い意味でクールで仕事にちゃんと向き合っている女性で好印象でした。
拗れから始まった二人なのでもっとよくお話をして欲しいな~と思ったし、欲を言えば甘い関係の二人をもっと見たかったです。
『抜く』に二重の意味をかけたのは先生あっぱれすぎて脱帽ですわ...
大変にドラマティックで大人な作品でした。まさにドラマパートも絡みも絶妙なバランス。何回かある絡みもそれぞれ全く意味合いが異なるし、キャラクターの目線でも全く違う。それをニュアンスで表現している感じが達人の域で頭が下がる。先生すげえや...
そして受がかわいらしさと茶目っ気や儚さを併せ持つ一方で、攻は年上の余裕と色気と気だるげな雰囲気をこれでもかと放っていて相性が良すぎる。立ち位置は新進気鋭の若手人気役者と、小さな劇場オーナーのしがない脚本家。ひょんなことで再会を果たす2人が、懐かしい距離感とぽっかりと空いた空白の5年の狭間で揺れながら『好きなこと』を通じて昔以上に強く惹かれあっていく。何というか、陰と陽が様々な角度で混ざり合う感じがたまんねぇ。ダシが効いてます。
決して好きとか、愛しているとか、あまり口にしていないのが印象的。演じることを通して自分や相手を見つめて、触れ合うことで共有していく。そのふれあい方やコミュニケーションのとり方、所謂ボディーランゲージや時折伝わらない(上手くいかない)ディスコミュニケーションが上手く表現されていました。
画力も構成もマジですげえ。だからえっちも特大級にえっちです(語彙力)受の恍惚とした表情や快感で涙に濡れている表情はめっっっちゃ美。もはや美しい。
絵柄は言わずもがな、お話も大変すばらしかったです。これはドラマCD期待しちゃうな~(クソデカボイス)
攻め受けそれぞれの見た目や性格、その組み合わせが最高でした。大学生の頃から劇団の脚本を務め、大人びているけれど面倒見のいい辰彦。才能があるだろうに腰が低く、常に演者ファーストなところが素敵で、でも時折表情に諦めや寂しさが表れるところになんとも言えない気持ちにさせられ。一方の真樹は若手俳優として活躍しながらも元いた辰彦の劇団に顔を出し、最初は気まぐれに人を振り回す猫っぽい子なのかなと思いきや、実際は辰彦に一途すぎるワンコだったところにギャップ萌えでした。さらに、こういう見た目の子は天才・感覚型な俳優として描かれる場合が多いと思うのですが、真樹は裏であらゆる方向性から演じるキャラを突き詰めていく超努力型な俳優で、ますます好きになりました。
芸能界に見出されどんどん駆け上がっていく真樹だけど、彼の一番の望みはトップになることではなく、辰彦の書いた脚本で演技をすること。小さな劇団は合わない、という辰彦の一言にずっと寂しさや悲しさを抱き続けてきた真樹が、再会後の辰彦の言動に一喜一憂する姿がいじらしかったです。辰彦も、真樹と一緒に演技の仕事がしたいという気持ちと、より大きい世界で活躍してほしいという気持ちは同じくらいだったでしょうから、お互い苦しかったと思います。最終的に辰彦が下した決断は、真樹の今までの努力や辰彦へのひたむきな気持ちに報いる、男気のあるもので、さすが真樹が想い続けてきた男だなぁと。他人の脚本で演る真樹に「よそで抱かれて来てんじゃねえと思う」と言った辰彦が、めちゃくちゃかっこよくて痺れました。是非とも大きな舞台で、辰彦に見守られながら彼の作品をいきいきと演じる真樹が見たいです。
鯛野先生の作品はどれも好きなのですが、今回もすごく良かったです。
いつも性癖にぶっ刺さりまくりです笑
舞台以外では話せなくなってしまった早坂(受)ですが、その分表情で感情が伝わってくるのが本当にすごい!!
デフォルメされてるキャラも可愛いし、女性キャラも出てきますが、当て馬ではなく、嫌な性格でもないので大好きです笑
何度も告白して付き合っちゃえばいいのに‥ともやもやしましたが、最後はハピエンで安心しました
演劇分野や役者主人公のよさみが詰まってました
推しの子とかで役者や演劇に興味持った層におすすめしたくなる
単なる設定上の「役者」「脚本家」じゃなくて、「そういう仕事してるキャラならこんな風に他人に見られてて(他人目線が楽しめる)」「でも実はこんなこと考えてたり悩んでて」「こんな風に仕事は大変でがんばってて」みたいなのを見せてくれる
それをやってくれた上でBL関係のたまらん萌えをくれるので、単なる萌えに終始せず人間を描いてくれている真面目で美しい作品だなと思いました
エロはあまりエロじゃないので(シーン自体は複数回あるけどエロくない)安易な萌え・エロ・快楽ポルノ目的の人には刺さらないかもしれません
作風としてエロポルノじゃなくてちゃんとした人間ドラマを描く方なのかも、と思います
展開が急というか、感性で読むというか、理屈で考えると話についていけないのですが、(私がおばかなせいか…)
鯛野にっけ先生の画力とか、構成力とかで読めてるというか、ぐぐぐっと読まされちゃうというか。
話に引き込まれてしまうというか。
ちょっと何言っているのかわからなかったら、すみません。
神作品だなぁと思います。
ただひとつ、個人的に攻めのしゃべり方にはとても違和感がありました。
読後感も違和感あったな、と思ってます。
攻めは魔性で、受けが一途なわんこ。
脚本家×人気俳優。
ある日、小劇場で演出と脚本を担当している辰彦の元に
学生時代の後輩で人気俳優の真樹が訪ねてきます。
はじめは2人の距離の近さに恋人同士だったのかな?と
思いましたが、どうやらそういうわけではない模様。
ただ、2人が互いを脚本家と演者という枠以上に
特別に想い合っていることはダダ漏れで、
それだけに本心を伝えられない二人がもどかしかったです。
普段は人気俳優としてキラキラしている真樹ですが、
辰彦を前にすると途端に人懐こいワンコ化してしまうギャップに
キュンとしてしまいました。
一見クールな辰彦もなんだかんだで真樹のことだけは
特別で愛おしくて仕方ないという表情に胸がぎゅっとなりました。
恋人同士になってからはタガが外れたみたいに
真樹に執着&溺愛してしまう辰彦のデレにもご注目ください♡
一冊完結なのにすごく満足度が高かったです。
まず真樹くんの素直で一途なところ良いな・・と読んだのですが
二周目は辰彦さんみたいな大人好きだよ・・となりました。
ときめきと切なさの配給が交互に来る感じ、、付き合う前からそういう行為してますが、お話しがしっかりしてるから全く軽さがないんだよなあ。さすがニッケ先生・・(感動)
タイトルの白が出てくるシーンにグっと来ました。
辰彦さん率いる劇団が大きくなっていくであろう物語もぜひ読ませていただきたい。。
辰彦さんも、真樹くんも、魅力たっぷり!
作品中でも人気があったり、人たらしと評されている彼らに、惚れずにはいられません。
冒頭、以前の所属劇団を訪れ、辰彦さんに会いに来たらしい真樹くんを見て、わんこ押し掛け系かな?と思いきや、無自覚!
真樹くん自身も最初はわりと控えめな淑やかな雰囲気で、どんな子なんだろうと気になっていたら、緊急出演舞台での演技で一気に引き込まれました。
ここまでは辰彦さんもわりとドライな対応や雰囲気なので、何かある二人だとは思いつつも、探り探りの状態で。
それが、この舞台をきっかけに、展開が加速していくという構成、演出が素晴らしい!
舞台の打ち上げで飲み過ぎた真樹を家まで送っていくことで、漸く真樹の現状を知ることになる辰彦さん。
ここから、真樹にとっての辰彦さん、辰彦さんにとっての真樹がどのような存在なのかが描かれ、明かされ、語られていく程に、この二人愛おしすぎる…!と悶えるしかなくなりました。
ここで重要なこと。
辰彦さんも無自覚!
何なんですか、この二人。二人して両片想いで、二人して自分の気持ちに無自覚。
愛おしすぎませんか、好きです。
その無自覚というのも、彼らが携わる「演劇」に関連しているという描き方にもう感服。
タイトルに含まれている「ホワイトアウト」との絡め方も見事で、真樹の見た「白」と、辰彦さんの見た夢との繋がりに痺れます!
しかも、辰彦さんの見た夢は、あの舞台とも繋げてあって、もうほんと素晴らしいです…!感動!
辰彦さんの名前呼び+「おいで」は、強いですよね…。あれはね…、ああなっちゃいますよね…、好きです!
お互いの気持ちを伝え合わないことで、切ない擦れ違いもありましたが、それも「演劇」が関与することで乗り越えられて本当によかったです。
あの場に辰彦さんが連れてこられたのは、悠奈さんが芝居バカだったおかげですから。
関わる全員が本気だからこそ。
辰彦さんの落ち着きと本気のギャップに魅了されつつ、真樹のかっこよさと可愛さのギャップに魅了されつつ、二人でラブラブな日々を過ごしてほしいです!
単話で少し読んでたんですがその時点であまりハマらず…でもニッケ先生だし、と思って購入したもののやっぱりいまいちハマらなかったです、すみません。
序盤はしっとりした感じで色々抱え込んだ受けの重い話なのかなーとか思ってたんですが、唐突にエロをぶち込んできて、そこからはニッケ先生らしいと言えばらしい展開ではありましたが全然萌えなかった。
なんでだろ…真樹のキャラに魅力を感じなかった所が大きいかも。あと辰彦さんのモノローグ多めで、読むのが面倒くさくなっちゃったのもある。
正直言うと、途中で読むの離脱しそうで飛ばして読んだとこあります。一応後で再読しましたが。
芸能ものって才能ある登場人物の葛藤とその救済みたいな感じで恋愛関係に展開するパターンが多いですが、まさにそのまま王道の展開だったのも何の新鮮味もなかったかなーと。
体感予報や蒼天のゆりかごが大好きなので、新作期待してたんですが、ちょっと今回はハマらず残念でした。
今回は小劇団の演出家兼脚本家と超人気若手俳優のお話です。
声が出なくなった受様が攻様に会いに来た事から
攻様が想いを自覚し、受様に並ぶ未来を目指すまでと
本編補足の幕間短編を収録。
攻様は居住を兼ねたビルに
カフェと小劇場をもつビルのオーナーで
劇場所属の小劇団の演出家兼脚本家です。
小劇団は今では超人気俳優となった受様の古巣であり
攻様の出身大学OBと創った社会人劇団です。
才能が突出していた受様は花形役者を務めますが
観客として来ていたプロデューサーに
スカウトされて大舞台へと羽ばたきます。
それから5年、
突然攻様の前に現れた受様は
喉を痛めてかすかすの声しか出せない状態で
力なく笑う受様に攻様は居た堪れなくなります。
受様は稽古を見学してそのまま泊っていきますが
翌日、メインキャストが怪我を負い
空いた穴を受様が務めると言い出し舞台に上がると
受様は普通に声が出せたのです!!
攻様は受様の症状に疑問とかありませんが
楽しそうな受様を見ると止められません。
舞台に上がった受様は休んだキャストが示さなかった
攻様の目指した理想の姿を演じてもせ
攻様を何とも言えない思いにさせるのです。
果たして受様の声が失しなわれたのはなぜなのか?
そして攻様に会いに来た理由とは?
雑誌連載作をまとめての書籍化で
受様の憧れの酷である攻様と攻様が天才と認める受様の
センシティブラブスートリーです♪
個人的にはラブコメ要素が強いかなと思いますが
攻様が受様の5年ぶりの帰還を
『手負いの怪鳥が帰巣本能で舞い戻る』と表現したように
芸能界という生き馬の目を抜く難しさを
描いたシリアスな物語でした。
攻様は天才型である受様の才能を認めていたから
攻様の小劇団には「あっていない」という言葉で
後押ししたつもりでしたが
受様にとってその言葉は
攻様とともにある小劇団に「相応しくない」という
意味に捕らえられていたのです。
年上の攻様にとって受様の目覚ましい才能は
より強く感じられてしまったのかもしれませんが
受様の才能を花開かせたのは攻様への憧れであり
攻様は常に受様の前を行く存在だったと思います。
攻様の対応のまずさが"今"の2人の距離感を作り
声を発せないほどなった受様が
頑張って距離を詰めた事で
再び2人の距離が縮まり
攻様がやっと己のふがいなさに気づいていく展開が
ちょっと「ざまぁ」要素も加味されていて
攻様が改心して新たな関係を築こうとするまで
たいへん楽しく読ませて頂きました。
デォルメキャラで攻様に懐く受様が
とっても可愛かいくてMYツボでした ヾ(≧▽≦)ノ
カバー下に裏話が収録されています。
本編では見られない設定が小橋で描かれているので
こちらもぺらッとしてみてくださいね。
久々に心臓がぎゅーっとなる作品を読みました!!
体感予報ももちろんですが、セリフの言葉のチョイスが生々しくて、熱がこもっているといいますか、とにかく心に響きます!!この作品では自分が壁という存在になって濡れ場を覗き見てしまったような背徳感を感じます!心が揺さぶられる素敵な作品ですので、ぜひぜひ読んでくださいー!!!!
鯛野ニッケ先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。
個人的、各項目5段階で
しんみり 2
エロ 2
救済 2
な感じだと思います。
辰彦さん×真樹さんのカプです。
小劇場で脚本と演出をしている辰彦さんの元に、元劇団員で現在は超人気若手俳優の真樹さんが5年振りに現れる。しかも声が出なくなったのにも関わらず、あまり危機感を抱いていないようで…。
真樹さんに対して、自信家で傲慢。そして天才と認識していた辰彦さんだけど、本当は努力もしてるし、演技やお芝居への向き合い方や辰彦さんへの想いが一途でひたむきな真樹さん。
しかし、それに気付かず真樹さんを突っ撥ねた辰彦さん。普段優しいからこそ、突き放された時の落差が大きいから、余計に辛さが来るんですよね。ほんとそういうとこ、辰彦さん狡い人ですね。でも、真樹さんに「合ってない」と言った辰彦さんの理由が分かり辛かったですね。真樹さんみたいな天才は、ここに居るべきじゃない、って言いたかったのか?
もどかしさと擦れ違いもある救済もの。しんみりさはほんのりとしているので、そこまで重い雰囲気にはならず比較的読み易いので、是非とも読んでほしいです。
役者だからこその息苦しさと、恋愛の息苦しさを感じた。
水の中を揺蕩いながら、空気を含んだ泡を吸い続けて、本来の呼吸を忘れてしまったようなイメージを抱きながら読んでました。
そんな息苦しさを抱えながらも、純粋で素直な真樹(受)の可愛さは国宝級ですね。
いわゆるスランプに苦しい中で、古巣に立ち寄り5年振りに辰彦(攻)と再会したところから始まります。
辰彦はイケメン優男で芯がしっかりした攻ですね。そして終盤に見せる独占欲。➸♥(゚ཫ゜)ギュンッ!!
大学時代の2人が距離感バグって無自覚カプになってるのが最高(カバー裏より)
作品の完成度はものすごく高いと思います。
なんでそうなっちゃうかな〜、な辰彦がどうも…。
辰彦の一番の理解者で表現者だった真樹に対してあの仕打ち(泣)
天才を相手にしたら何してもいいの?
どんどん才能を開花させる真樹に嫉妬したの?親切心?優しさ?残酷すぎて…。
真樹のここまでを知らないで、なんてひどい…。辰彦が特別だったのに、全てだったのに。
親心なのかなんなのか、こじらせてましたね。とにかく真樹をこれまでシャットアウトしてきて。
とても読み応えがあり脚本家で演出家という仕事や心理、相手役の女の子の話す役者の演技など。絵もとても美しかった。
しかしどうしても自分は攻めに厳しくなってしまうのです。
これから辰彦と真樹には長い話し合いをしてほしいです。
すごくキレイなお話しでした
脚本家と俳優のお話
どちらも一生懸命に劇と向き合い、その上でお互いに惹かれていったんであろう関係は想像に容易いのに
それぞれは、役の気持ちにはとても敏感なのに自分のことは二の次というか鈍感というか
恋情よりも大切なものがあるからだろうと思うのですが、あまりに舞台がキラキラしていてこのまま終わるのではないかと思うくらい
思い合ってるのに、先に身体から始まるのも意外で、けどその流れがとても自然で
とても素敵なお話しでした
距離は近いけれども関係を変えるのは簡単ではない、ちょっぴり切ない大人の恋。
めちゃくちゃ良かったです…!
まず表紙でとろけた表情を浮かべている真樹の色気に読む前からグッと心を掴まれ、
読み進めていけば、俳優として成功しているけれども様々な葛藤を抱えている繊細さなんかも見えてきて。
あっという間に彼に魅了される一員になってしまってました。
胸の中にあり続ける辰彦への想いに蓋をして、ただ真っ直ぐに役者の道を走ってきた真樹。
立ち止まることにはなったのは苦しい現実だったけれども、自分自身と向き合うために必要な時間だったのかもしれません。
声が出なくなったのをキッカケに背負っているモノを辰彦にも預けることできて、
結果的にはこの苦しみがあって良かったと思えたのではないかなと感じました。
そして。無関心なような諦めているような態度で真樹を突き放すことができてしまう、辰彦の“ズルい大人“感にすごく揺さぶられました。
優しく柔らかい人柄の、奥の奥までいかないと本心が見えてこない…
そんな彼が真樹の心を受け取ったことで、少しずつ本音が解けていくのが最高に良かったです。
あえて交わらないように過ごしてきた、5年という月日。
変わったものもあれば変わらない想いもあって、これからの日々の中でふたり一緒に色々な気持ちをぶつけ合っていくのでしょうね。
切なくなる場面もたくさんありましたが、光に向かっていくふたりを見守れてとても幸せな気持ちになれた作品でした。
鯛野ニッケ先生の新作。
意味がよくわからないタイトル、もやがかかったような表紙イラスト、男性の顔にかかる誰かの手、どれもこれも、求心力がすごくてわくわくします。
芸能もの、特に俳優ものは、物語の中で人物が別の人物を演じるシーンがあるところがおもしろくて好きです。
そのキャラクターが多角的に、より深く見えるような気がするからです。
今作の主人公は小劇団出勤の人気俳優、早坂真樹。
きらきらした見た目、見た目のインパクト以上のすごい演技力を持つ若者です。
もう1人の主人公は、早坂真樹の出勤小劇団の脚本・演出をしつつ、店を営業している、という、好きなことと生活を両立させている(させていた)男性です。
この2人がいきなり再会するところから物語が始まります。
出だしがまずドラマチックです。
再会した人気俳優の早坂真樹は声が出せなくなっていて、なにやら事情がありそうだけど、それには触れずに、そばに置く國司辰彦。
2人の過去の関係、距離感と、今の関係、距離感の、違い、差、に時の流れだけではない、なにかを感じさせられます。
早坂真樹が声を出せなくなった理由を知った國司辰彦、お互い気持ちが高ぶり、堪らなくなって体を交えます。
このくだりはだいぶ急展開で、戸惑いました。
離れていた2人の心の距離が、身体の距離を通じて、近づいたように見えましたが、まだまだ歪で、お互いセフレと認識してしまうのは、切ないけれど、初の交わりがあれじゃしょうがないのかな、とも思いました。
2人とも不器用なのかもしれないけれど、だいぶ言葉足らずなのは、ちょっと腑に落ちなかったです。
が、2人とも芸術家肌だから、気持ちの伝え方や言葉の選び方が上手じゃないのかも、と、自分を納得させながら読みました。
とはいえ、もうちょっとお互い小出しに、気持ちを見せあってたほうが萌えがあったように思います。
最後は思いを伝えあってきれいで丸い両想いになりました。
この2人が演劇に取り組む様子を描いた続編、あるといいなと思わされるラストでした。
小劇場で脚本演出をしている辰彦の元に元団員で人気俳優でもある真樹が現れるところから始まります。
声が出なくなってしまった真樹が辰彦を頼り、辰彦が真樹の苦悩を知った時はとても切なかったです。
自分の本当の気持ちに気付かないフリをしてきた二人が自分の気持ちに向き合っていく姿に胸が熱くなりました。
辰彦が脚本を書き演出をした舞台に真樹が立つ時が早く来ると良いなと思います。
修正の必要がないように描かれていました。
描き下ろしは6話のフェードアウト後の補足が真樹視点で描かれています。
辰彦に指を舐められる真樹がとても可愛かったです。
全サ欲しさに雑誌を買った時、初めて最終回の1回前の話を読み気になったので読みました。
天性の才能に惚れつつ、嫉妬し野に放った脚本家と、
心底惚れているのに”これは憧れ”と気持ちを誤魔化し、野に放たれると現実を受け入れるのがつらいから演技に逃げていっぱいいっぱいになった俳優の話です。
人気俳優の割に、マネージャーも放任主義なのか担当俳優の心身を考えて仕事はセーブするものの、プライベートは放置で小さな劇団とはいえ舞台に立った事を、共演者の女優から聞くまで知らなかったという事が気になりました。それこそマスコミがネタにしそうなのにその気配もなし。1話のモブがとても大スターのように説明してたので、こんなもんなのか、という印象です。
そこまで持ち上げる程の設定じゃなくてもいいのでは?と思いました。
また、心の底では両片思いだったから!という事なのでしょうが、その場の空気の流れとは言えセックスに行くのが早いなーと。それで攻めがセフレ関係というと傷つく受け。嫌、セフレやんとしか思えません。
結末は綺麗にまとまっているので、二人が恋人同士になるのは納得できるのですが駆け足だった印象は残りました。
余韻が残る終わりではあるので、人気が出れば続編がありそうとは思いましたが。
絵がきれいで、顔面が綺麗な人しか出てこないので、はぁ~きれいだわーにはなりますが、
1冊完結の作品だからなのか、余計だと思われるものをそぎ落とし、話としては物足りなさを感じました。
2冊くらいだったら丁度良かったのかもなと思う作品でした。
鯛野ニッケ先生という作家さんは、本当にすごいですねえ! と、再確認した新刊でした。
お話は、小劇場で脚本と演出をしている國司のもとへ、5年前劇団から巣立っていった今や大人気の若手俳優、真樹が現れた。
けれど、どうやら様子がおかしいようだ。
声が出ないらしい。
そして真樹は國司の家に泊まり、國司は真樹を元の場所へと帰してあげなければ、、、
と考えるが、、、
まりあげは、大好きな芸能BL。
それだけでも期待大でしたが、読み始めてすぐに真樹の國司への過去エピソードや、想いが流れてきて、ひたすら涙。
真樹にとって國司は唯一の存在であり、だからこそ5年前巣立って行ってから、帰れなかったわけで。
一方、國司は真樹とはセ○レだと誤った認識だつたのが切なかったです泣
ですが、再会してから共に在るようになり、お互いの解析度が上がり、お互いがお互いの存在に救済され、結果、お互いが仕事でワンランクアップできるような前向きな答えが出せたこと。
ここで最後に盛大に泣きました。(泣き虫まりあげは)
いやーー!
めちゃくちゃ面白くて秒で読めてしまったし、これは國司も含んだ(真樹へ國司から帰るな、俺がそこへ行く的なあのくだりから)芸能界編的続き、あるよ、ね??
と、期待してしまったラストでした。
メイトの小冊子も良きだったなあ!
もっと読みたいです♡
ニッケ先生の新作楽しみにされてた方も多いかと、
私もその1人でしたが、本当に大満足の1冊です。
ニッケ先生の特徴と言えば、言葉巧みに綴られる
表現力の数々。今作は、舞台演出家と俳優さんという
登場人物設定ということもあり、それが遺憾無く
所狭しと発揮されている印象です。
真樹の5年間を表したあの部屋、、、、
先生はこう彼の頭の中を表すのかーと。
家に帰ると苦しくて辛いそんな心情が
ひしひしとあのコマから伝わってきました。
(一時期の自分と被ったからかな?余計に)
メルティホワイトアウトってこういうことかと
作品を読んで理解出来ました。
しかし甘々な2人になって良かったな。
辰彦さんの気だるそうな感じの雰囲気とか
最高ですね。
やっぱりニッケ先生の描く作品好きだなと
改めて感じました。絵も文章も世界観も。
先生の脳内見てみたい!(笑)
大学時代に同じ演劇サークルに所属し、その後はじめた小さな地下劇場で見染められ人気俳優になった受ちゃんと、変わらず地下劇場を守る攻くんの話。
立場が変わると難しいよなあ、という典型。一緒にいたいけど相手のために突き放す言葉を発していて、それが自分が想像するよりずっと深く相手の心に突き刺さっている。
受ちゃんの声が出なくなってしまった(ストレス性)ことによって再開したことから始まる、雪解けのようにやさしいお話です。
ニッケ先生の新作きましたー!
単行本を待っていたので待ちに待った、です。
小劇場脚本・演出をしている國司辰彦のもとに、5年前に劇団から飛び立った超人気若手俳優・早坂真樹が現れるところから物語は始まります。
真樹は原因不明の症状で舞台でしか声が出せなくなっているのですが、これは精神的なものが原因で辰彦のおかげもあり中盤症状が治ります。
2人の出会い、一緒に過ごした日々、外の世界へ飛び出してスターとなった真樹、その後も劇団で過ごす辰彦…色んなすれ違いがあるのですが、結局のところ2人はずっと両思いなんですよね。出会った頃も今も。
お互いにお互いが絶対に必要で、一緒じゃないとダメ、な状態最高です。
すれ違いから切ないシーンもありますが、真樹の泣き顔とんでもなく可愛いです。
切なくて泣きそうだけど、泣き顔に見とれちゃう。
エッチシーンもですが、可愛すぎる受け。
めちゃくちゃエッチシーンが濃厚という訳ではないのですが、きれいだしすっごく良いです。
エッチして真っ白になる…最高。
2人の周りの人達もみんな良い人達で、ニッケ先生の本らしいな〜と思いました。みんな優しい、みんな理解ある!
これからお付き合いしつつ2人は高みを目指していくのかな〜という素敵なラストでした。
そんな未来も見てみたいですね。
順調にいっている時だからこその気の緩みなのか、辰彦さんを試すような事をしちゃった真樹
真樹の未熟な行動に「あぁ~…」と思うと同時に、そんな行動を取らせてしまった辰彦さんの人タラシにも「あぁ~…」となってしまう・・・
真正面からの両片想いの焦れモダ切な展開です、この作品!!
大好き大好物な展開をニッケ先生の新作で読めるなんて最高ですね
嬉しい(≧▽≦)
たっぷりのページ数で彼らがどんな考えをするタイプなのか?どんな行動をするのか?を伝えてくれます
なので真樹のとってしまったあの行動も、それに対して引き止めたり、当然お互い縋ったり出来ないタイプな事も理解出来る
ちゃんと2人を見守りたい!と思わせてくれるお話し展開とキャラへの愛情を生まれさせてくれるエピソードの読み応えが秀逸です
「どこかに居そうな2人」を描き出して動かして下さるのが本当に上手い!
そしてどこかに居そうだけど、これがまたそう簡単には見つからないからこそ、ここ(作品の中)で会える事がとびきりのご褒美になる訳です♡
癒され萌える贅沢時間(*´▽`*)♡
評価、とても悩みました・・・
限りなく神に近いのですが、どうしても未来を感じるあの終わり!
同じフィールドで肩を並べて歩く2人の公私の時間を欲張りたくなってしまいました!!
美味しいものを知ってしまうと人は贅沢になっちゃうんですね。。。
また2人に会いたい!という期待を余白に乗せての今回は萌え2にしました
鯛野ニッケ先生の新作!まってました(^^)
今回は年上の舞台演出家の辰彦さん×後輩の役者の真樹くん
先輩後輩の関係性、また真樹くんが大きな才能があり大成している状況です
基本は攻めの辰彦さん視点
あるきっかけで5年前にバラバラになってしまった2人
突然、真樹くんが辰彦さんの元に姿を現すところから物語ははじまります
鯛野先生ではあるあるな、両片思い状態です(大好きです)
素直に気持ちを伝えれれば良いのに〜と1人で悶えてしまいました
天才の役者キャラにありがちな自分を見失う描写があります
でも辰彦さんのおかげで戻ってこれてよかった
てか終始真樹くん可愛すぎな…
エロはそこそこに、過激なプレイはありません
切ないストーリーで泣きながら読みました
おすすめです
体感予報が好きで、作者様買いです。
脚本演出家の辰彦さんと、人気俳優の真樹くん。
相手を大事に思ってのすれ違いが、切なかった。
辰彦さんのダダ漏れの色気が半端ない。
敬語を混ぜてくるのが萌える。
真樹くんの不調で帰ってきたことから、やっと関係が動き始める。
体感予報の時もそうでしたが、周囲にいる女子がとても好き。大橋くんも面白い。
辰彦さん大好きでしたが、やっぱり健気でかわいい真樹が最高でした。
鯛野ニッケ先生、大好きです
”ほんわか”から”切ない”、”かわいい”から”エロ”まで幅広く網羅してくれる引き出しの多い先生だと思います
私のような偏屈で偏った読者だと、こういう選択肢を多く下さる先生の存在には感謝しかありません
今回の先生の作品はどんなだろうか?!という「もしかしたら”絶対”じゃない」というワクワクドキドキも含めて楽しい時間だったりします
今回、作品の評価自体は「萌」という自分的にはなかなかシビアな評価なのですが、これは単純に私の好みとの相性ゆえの評価です
これが”絶対”じゃない、っていう所だと思います
やっぱり表現者としての芸術家さんの繊細な心理描写は私のようにのほほんと生きてるタイプには小難しく感じる所もあって、難儀な2人やなぁ~。。。などと少し疲れて見えてしまった所がありました
キレイにまとまってはいますし、丁寧です
だからお話しが「分からない」って事ではないんです
ただ単にキレイ過ぎたというか、、、
こういうまとまっていてキレイなお話しだと、またメディア化されたりしちゃうのかな~?なんていうのがチラついちゃったっていう勝手な思い込みが浮かんだりしてしまったのが自分的に集中出来てなかったんだろうな、と思いまして。。。
多分そんなに相性が良くなかったのかも知れないな、という想いが混じった評価です
商業作品を読んでるくせに商業感は出来る限り感じたくない、、、という偏狭さが邪魔をして来た事を自覚しています
濡れ場も同様にキレイでした
表情と身体で魅せる!という感じがして美しかったです
エロい!というかこちらには愛情を感じて萌える!って思って見てました♡
ただ、願わくはもう少し至近距離で拝みたかった!というかw
美しく見えるからこそのアングルや引きのカットだったとは思うのですが、もう少しだけ2人の溜め込んだ想いの解放を間近で見たかったな~というゲスの感想もあったりしましたwww
結局最後はエロで締める、、、
こんな読者で申し訳ない!
でもまた次回作をワクワクドキドキしながらお待ちしています♡
【君香シャーレ】が気に入ってそこから遡り買いに走って 気づけば好きな作品と苦手な作品が2分化するという
作家さま買いです
どぉゆうこと?って感じですが
あの 雰囲気読みする作家さまなんですよね あたしの中では
なので 雰囲気はあるけど小難しい文字をたんまり盛られてしまうとちょっと苦手になるというか
ぶっちゃけ【この世のどこか…】のシリーズ がんばったんですが 常夜で敗退です すみません
このお話も もれなく雰囲気読みしたんですが
少しの痛みとともに浅くできた傷 そこを埋めるように重ねていった他人のココロで埋め尽くされ自分から沸く言葉を失ってって
両片想いの痛々しさはわかるんだけど
狭いところに閉じこめてはおけない存在感と羽ばたこうとする鳥に感じる劣等感
踏み込むことをやめ手離した後悔
ここが苛立ちになって 追い込んで傷つけて 大人じゃないのがさッ!
泣く赤子には誰も勝てぬの勢いで脱皮はさせられたけど んんん
いや さすがニッケさんだなとは思いました いくつも グッとせつなくなる見せ場をつくってあって
ただなんでしょう 好きなひとを その言葉を思い出さないよう蓋をして自分に他人をいれて 詰め込みすぎた身体は自分がわからなくなって ってのと セックスして善すぎて真っ白になってスッキリ爽快 言葉も想いもツラツラ出てくる ってのがいまいちしっくりこなかったというか 軽すぎて
自分から作り上げた他人を抜くのと 睾丸で作られた精子抜くのとが一石二鳥になってていいのか?と
いや お得でしたよ? あたしは
あれ? じゃぁごしゃらなくてもいいのか?
美人と可愛い子はモゾモゾしているだけでいいんだから いいのか!
なんか ヘタれ攻めのような 隠れ執着攻めのような…
あぁ あたしは辰彦さんの男前さがもう少し見たかったのかもな
【俺は・・・あなたに飛び方を教わったひな鳥だった(真樹)】
エロス度★★★★★★
おやおや・・・おやおやおやおや。
真樹のキャラがなんと・・・綺麗で可愛くて怖いくらいの色気があり、他者を寄せ付けないくらいの圧倒的な美青年かと思ったら辰彦の前では好き好きオーラだだ漏れのエグいギャップが素晴らし過ぎませんかね・・・。
声が出せなくなった真樹がとても心配でしたが、声を出せるようになるきっかけが最高にニマニマとしてしまい、辰彦というズルい男に憧れ以上の想いを抱いてしまった真樹が彼の元を飛び立ち、辰彦が居ない世界で精神に変調をきたすまで頑張っていたと思うと切ないですね。
元々構成や画面が丁寧で、面白い漫画を描く作家さんだと思っていたのですが(大好き)、一作がどかんと売れたからなのか、今作は凄みが出てきたなと言う感想です。題材のせいなのかな。
モノローグやセリフにまっとうな意味があって前後のストーリーに対してブレがない。キャラクターも魅力的。こちらも丁寧に読みたくなる漫画です。
BL特有のコミックス一冊分でで一区切りつけなきゃいけないのが少しもったいない。(ちゃんとそれで構成されているのがまた素敵なんですが)
私にとってレビューするのって難しいことなんですが、端的に言えばとても面白かったです。
演出家(攻め)×俳優(受け)
ネタバレしているのでご注意を!
突き放す苦悩、突き放された苦悩。それぞれ辛さや悲しみがありその心情がとても刺さる作品になってます。
想いが通じたのかと思えば結局はセ◯レ扱いだと感じる攻め。(勘違いなのですが)
攻めが受けを大切に思っているからこそ生じた拗れがなんとも切ないです。
そして受けちゃんも突き放されたことでどんどん自分を追い込むようになります。
そんな描写が繊細で攻めに縋るシーンはじんと来ます。すれ違い、拗れがお好きな方、是非に。
鯛野先生の作品の振り幅よ。
演劇とは、またなんちゅう難しいストーリーを……と思っていたら、さささ最高やないかい!!( ˃̶͈̀∀˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
1話目からハートガッチリ!!
演劇漫画としても楽しめて、真樹の憑依型天才俳優としての側面はワクワクしました。もちろん、真樹の敬愛する劇場主宰・脚本演出家の辰彦とのBL展開はそれ以上で、2人の微妙な関係性だったり、どっちつかずの距離感だったりの切なさにじんわり……。複雑かつ繊細な大人の恋愛模様は、真樹が演じるドラマの脚本以上に見応えがあるのでは?と思いました^ ^
声が出ない真樹の根本的な理由は、この物語の核の部分です。
演劇への行き詰まりなのかなぁとか、ストレスとか。色んな原因を想像してみたけど、理由を知ってあぁ……納得。真樹がいかに辰彦に想いを寄せているかを強く知ることができました。
真樹の演技の原点は辰彦そのもの。だから辰彦という核を失うことは、真樹の演技も居場所を失うってことなんだなと。
真樹という人物は、私は繊細で掴みにくい子かなと思っていたけど、彼はすごく分かりやすい。それに素直で真っ直ぐ。役者バカなのも頷けるし、恋をするのにもブレがなくってめちゃくちゃ可愛い。
辰彦さんとセックスしたら声が出たーーと大声で叫ぶ天真爛漫さと、メイクさんとマネージャーの前でえっちがうまいとか言っちゃうぶっちゃけキャラにめっちゃ笑っちゃいました( ´∀`)
センシティブなのは辰彦の方ですね。演劇のインスピレーションは真樹がいたからだと思うし、こっちは無自覚の拗れ系。しれっとしていた裏でしっかり嫉妬してる辺り、きっと独占欲つよつよタイプだと思います^ ^
真樹とともに同じ舞台を、と目標を見据えた辰彦の清々しい顔には明るい未来を感じました。
彼らがまた共に舞台を創り上げる世界はどんなものだろうか……早くもその景色が見たくて堪りません^ ^
迷子の子を導いていくようなお話なんですが、
迷子だったのは「受け」なのか「攻め」なのかーーー。
恋愛感情が絡むだけならシンプルな部分も、脚本演出家×役者という才能が絡んだ関係性も加わることで恋愛とは少し形が変わってしまうんですね。立場や劣等感などがどうしても余計なフィルターになってしまう。
そんな繊細さも感じる関係が描かれていてとても良かったです…!
さてさて。
受け:真樹
小劇団出身の人気俳優。周囲からは憑依型と呼ばれるほど役への入り込みがすごく、彼の演技は周囲にも波紋のように伝わって良い影響を与える役者です。しかし今は声が出なくなって休業中。
攻め:辰彦
小劇団の脚本演出家。190ほどのデッカい身長を猫背気味にしてタバコをふかす姿がとても良い。真樹のことをとても可愛がっていて真樹が劇団にいた頃は次々と脚本のアイデアも浮かんでいたようですが、真樹を手放してからはーーー。
小さな劇団から大きく羽ばたいていった真樹。
止めることが出来ず突き放してしまった辰彦。
5年という長い時間が没交渉のまま過ぎていったんですが、ある日突然真樹が劇団の前に戻ってきたんですね。声が出せなくなってしまったと。
再会を機に、今まで逃げていたモノと向き合って、今まで知らなかったことを知って、止まっていた時間が動き出すような感覚を得る物語でした。迷子になっていた気持ちを導いていってくれるカタルシスがあります。
辰彦の元を去ったあとの真樹の5年間。
どんな役もやれる。
どんな役にも入り込める。
でも自分自身のことは真っ白なんですね。
辰彦にとっての一番大切な役者でいたかったのに突き放されてしまった喪失感を抱えていて、それを埋める様に沢山の役を演じて演じて演じて…。結果、自分自身を見失ってしまった真っ白なノートがとても切ないです。
声が出なくなって辰彦の元へ帰ったのは無意識だったんでしょうね…。本当はずっと帰りたかったんだろうなと慮るとグッと込み上げるものがありました(;///;)
辰彦は諦めることを知っている大人感がありました。真樹という才能の塊を怪鳥に例えて、辰彦自身が持っている小さな鳥籠には収められない…と。この描写も切なくてウルッときちゃうんですよーーーー!!!。゚(゚´Д`゚)゚。
なので真樹が心を全開にしているのに対して、辰彦の方は1歩引いたところで薄いフィルターを張っているように見えました。真樹を自分の鳥籠に入れたいという本音に蓋をして一線を引いて。
そんで変に大人だから不器用さを隠すのも上手いっていうね…!!!辰彦がジンワリ抱えてる劣等感に真樹は気付かないんです。このすれ違いがまぁぁぁぁぁ萌えた。演出家と役者って関係が絡まってストレートに恋愛にはならないもどかしさが好き!!!
あと個人的にすごい萌えたのが辰彦の色気。「おいで」の一言で真樹の心を解しちゃうところとか、衝動的にキスしちゃうところとか、"役者・早坂真樹"を見ている時の目とか。劣等感抱えてるときの憂いの表情ですらも色気を感じてしまった。《大人の憂い》がめっちゃ良き…////
真樹もめっちゃ可愛いです。個人的に"辰彦を前にしたときの真樹"が好き。心全開にして全部表情にでちゃうトコが可愛いし、少し甘えたになるとこもすごく可愛い。(個人的に真樹は辰彦にしか甘えられない子だと解釈してる…。そうだといいな…)
辰彦と真樹。
どちらが迷子で、どちらが手を引いたのかーーー。
良い物語でした。演出家と役者の立ち位置で描かれている部分が大きかったので好きや愛してるなどの言葉は前面に押し出されませんが、演出家と役者だからこその相思相愛部分が見られたのが良かったです…!
脚本を書きながら小さな劇団を営む男×憑依型超人気俳優のお話。
舞台上以外で声が出なくなってしまった真樹が古巣であるマチナカ劇場もとい辰彦の元に突然現れたことから始まる物語。
何よりも真樹が声が出ないが故に表情で訴えてくる孤独や苦しみに心が揺さぶられました。
辰彦さんがオリジナルの脚本を今はもう書いてないことを知った時の突き放されてしまったかのような表情や辰彦さんが帰らせようとする時の諦めさえ感じる表情、辰彦さんに何かを訴えようと必死な表情、他にも色々ありますが彼の感情が思いっきり顔に出るのは決まって辰彦さんに起因しているんですよね…駄々を捏ねて甘える姿でさえ辰彦さん限定で。
自分がわからないまま唯一の演技を封じられた真樹が呆然とたどり着いたのが辰彦さんの元だったというのでもう崩壊しました。ここまで辰彦さんの元に帰りたいと思っている真樹にとって辰彦さんに「合わない」と言われたときの絶望感ってなんぼのもんや…という気持ち。辛すぎる。
でも辰彦さんも辰彦さんでもうずっとずっと真樹に囚われていたというのがまた…!!
あてがきをしてしまうくらい自分が見たい景色を見せてくれる真樹を失ったら脚本が書きたくなくなるくらい、真樹を自分から取り上げた世界を見ないようにするくらい、ものすごく固執していてそれがまた寂しい。
演技とか舞台とかそういうのが深く絡まっていますが、本質的な恋愛面だけを見ればなんて事のないすれ違い両片想いなのに、ここまで噛み合わないのもまたもどかしく切ないです。逆に失ってしまえば自分が大好きな演じることも脚本を書くこともできなくなるなんて、なんて重くて大きな気持ちなんだ…
寂しい辛いの気持ちからホッと解き放されるようなラストです。読後感最高でした。
どうしましょう…!
すっごくオススメなんですよーーー\\*。٩(ˊᗜˋ*)و*。//という気持ちをレビューに込めたいのに、、、!!!
おススメする所しかなくってどう書いていいのか言葉が溢れすぎて取っ散らかります……
お話しの軸は「才能」かと思います
大変感性を刺激されるストーリー
私自身の感性が海抜0メートルだったとしても大きく波がうねり騒めく程に刺激されます…!私にも感性がある事に歓喜‼呼び起される私のセンサー…!あぁ…ホントヤバい…!←刺激された感性、ドコいった???笑
凡人感性のお話しは要らないっすね… (>ㅅ<)
戻します!
辰彦さんと真樹は大学の演劇サークルからの付き合いで先輩後輩です
学年は1年違いですが辰彦さんは小説を書くのにハマって3浪しちゃってるので年齢的にはもぉ少し差のある2人
辰彦が書く脚本で水を得た魚のように演じる事で世界を、心を舞台の上で表現する真樹
真樹は辰彦の生み出す世界に入り込み演じる事を心から楽しみ、辰彦はそんな真樹に刺激をうける
師匠と弟子のようでもあり、互いのミューズでもある2人
大学を卒業後も辰彦は小さな劇団を主宰し、そこに真樹も所属し充実した日々を送っていたはず…
けれども真樹の放つ圧倒的な才能は早々に業界に知れ渡ってしまう事に。。。
ここが大きな分岐点となり辰彦の元から雛が巣立っていくかのように真樹は去っていきます
ココ、、、!!!ココが、、、!!!!あぁぁーーー。。。
もどかしい、、、!!!
詳しく書いたら面白くなくなっちゃうので控えますが互いのミューズだったハズなのに、その輝かしい強烈な才能故にオムファタールとしての存在にもなっていた真樹
渇望、憧憬、畏怖、敬慕、懐疑、嫉妬、、、渦巻く感情に取り込まれぬように真樹は目の前にある仕事に打ち込み、辰彦も平常心を保ちながら折り合いを付ける日々、、、
会う事のない5年を経たある日、真樹の心のコップの水は決壊を迎え声が出なくなってしまいます
医者から休む事を促され、休める場所を求め辿り着いたのが辰彦の劇場でした
再会した2人は一体どうなって行くのか、、、???!!!
というお話しです
現在と過去をオーバーラップしながら進み、彼らの繋がりや歴史、勿論キャラも、しっかり余すところなく教えてくれるのでどんどん2人にハマっていきます…!
辰彦さんの大人な人たらしっぷり!!!
もぉ困る、、、落ち着いていながらも堅苦しくなくてナチュラルに優しい、、、包容力の塊だけどそこはかとなく感じる大人の男の色気、、、 ((*♡д♡*))スキィーーー‼
「お前」って呼ばれても一切「は?」って思わないタイプの人なんです!この感覚、分かりますかね???お前って呼ばれて「お前にお前と呼ばれる筋合いはないのですが?!」って思う人、居ませんか?私は居ますw私が狭量なんかなwww
でも、そんな私でも「お前」と呼ばれても気にならない所かキュンってしちゃう事があって、、、辰彦さんはそういうタイプなんですょ、、、あぁぁこのニュアンスを伝えたい!!!
多分語尾がいいんですよね
「…お前 もう家帰んなさいよ」「空気よくないでしょうが」
みたいなちょっと文字起こしするとおじいちゃんっぽいけどこの人が言うと色気を帯びる!!みたいな話し方!!!もぉ、、、先生のキャラの解像度がすげぇーーんです!!!
それを上手く伝えられないのは私のせいなんですが、、、とにかくめっちゃ辰彦さん沼男属性ですので要注意ですよーーー♡見て!!!!!
そして真樹くん…!!
この子がまたヤバいぃぃーーー
末っ子キャラっぽい可愛さがありながら全てを抱えてしまうような1人っ子っぽい孤独も感じさせる、、、放っておけなさ加減が凄いあるーーー!!
誰とでも上手くやれるけど本当の自分は見せない、見せられない不器用さも感じる美しい子です
天真爛漫さと儚さを併せ持つ魅力に心が囚われちゃいます…っ!!
ずーーーっとお互いを欲しながらも相手への想いの重さ故にズレてしまった歯車、、、
再び回り出した歯車も動力違いで不安定、、、
その回り出してしまった歯車を戻す事は出来るのか???!!!
是非、見守り、刮目し、魅了されて下さい٩(⁎˃ᴗ˂⁎)۶
全236ページ(電子おまけあり、カバー裏など含む)の大ボリューム!!
読み応えも見応えもバッチリです
6話+描き下ろしで濡れ場は4話以降です
そして濡れ場メインではナイお話しです!
だけど意味ありますし必要分ございます
はぁ。。。もぉ何時間レビュー書き直してるか分からないけどやっぱりまとまらない、、、
しっかりお話しの軸があって惹き込まれます
その軸を中心にお話しを生むキャラが魅力的です
大ボリュームですが全く読み疲れません
切なさももどかしさもあるけれど窒息してしまうような苦しさはありません
眼を背けたくなる事がなく、ずっと正面で彼らの一挙手一投足を追ってしまいます
だからこそストーリーを通してキャラを感じられます
どうそ、、、読んでください
本当に素敵で素直に憧れるなぁ~って思えるこの先が楽しみに思える2人のお話しでした(求ム‼続編 or 番外!!!)
ニッケ先生の新作を読めて幸せです(♡´∀`♡)
修正|必要のない描かれ方なのか、発光が同化し過ぎているのか、、、?ちょっと良く分からない感じでしたw(DMM)
鯛野ニッケ先生の新作が単行本になるのをとても楽しみにしていました!
やはりニッケ先生は間違いないですね。
ニッケ先生は真っ直ぐで芯のあるピュアな男の子を描くのがとてもお上手です。
今回の受けの真樹がまさにそれで、そこにプラスでわんこのような人懐っこさがあるとても魅力的な男の子でした。
ストーリーはざっくり言うとお互いがお互いを大事に思ってるが故のすれ違いって感じです。
ですが、2人の感情はそんな簡単に一言で表現出来ない複雑な感情で繊細な作品となっておりました。
何度も読むとより理解が深まりそうな作品でした。
舞台、お芝居が題材の作品ということもあり台詞一つ一つに深みのある作品だと思います。
何度も読み返せば読み返すほど理解が深まれば深まるほどきっとこれは尊い作品だと思います。