儘ならない彼 美しい彼 4

mamanaranai kare

儘ならない彼 美しい彼 4
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神85
  • 萌×210
  • 萌1
  • 中立2
  • しゅみじゃない5

2

レビュー数
20
得点
470
評価数
103
平均
4.6 / 5
神率
82.5%
著者
凪良ゆう 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
葛西リカコ 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
シリーズ
美しい彼
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784199011450

あらすじ

初の個展を控え、撮影に準備にと忙しい日々を送っていた平良。
同居中の恋人で新進俳優の清居も、大きなドラマの仕事が舞い込み、さらなる飛躍の時を迎えていた。
そしてついに個展が開催? 平良の作品はメディアで絶賛されるけれど、師匠の野口からアシスタント卒業を言い渡され…!?

実写ドラマも大好評を博した凪良ゆうの大人気シリーズ、待望の最新刊!!

表題作儘ならない彼 美しい彼 4

大学生、将来有望なフォトグラファー
大学生、実力派若手俳優

その他の収録作品

  • プロローグ〈キングの受難〉
  • ミステイク
  • 儘ならない彼
  • 火花
  • エピローグ〈ジョーカーの帰還〉
  • 青は藍より

レビュー投稿数20

瑞々しい成長物語

「美しい彼」の4巻、シリーズでは5冊目、最新巻です。
3巻からは5年経ちました。その間に著者の凪良先生が文芸でご活躍になったり、「美しい彼」の映像化が当たりに当たったり、色々ありましたので、4巻をずっと待っていたけどもう出ないかな、と弱気になっていたものでした。
今年の夏に発売が大々的に宣伝されて、そして実際に書店で本を手に取ってみてようやくじわじわ実感したような次第です。4巻の発行がとても嬉しくて、書店での大量な入荷数にも驚きました。

前置きが長くなりましたが、4巻はこれまでの4冊の延長線上にあるものの、登場人物が大きく飛躍した作品になっていました。
瑞々しい、の一言に尽きます。
簡単にいえば3巻は清居が役者として一皮むけた作品。努力して階段を上がっていた清居が大きな壁にぶつかり、考えてもっと努力して体当たりで壁をぶち破った内容でした。
4巻は平良が写真の世界で認められ、自己評価と他己評価の乖離に悩み消化できないまま歩いていたら上下左右が分からなくなって、自分自身と向き合い切って道をみつけるお話。
3巻と対になっていますが、作中の時間も経っているので4巻では登場人物が少しずつ変わって行っています。
作中の時間においても人は生きて悩んで学んで、絶望したり乗り越えたり停滞したり歓喜したり、少しもじっとしていない。現実世界と同じです。
特に、平良も清居も22歳と若いので、日々発見と喪失を重ね、不器用に愚直に歩んでいます。4巻はとくに、二人の成長を感じ、瑞々しさに打たれ、周囲のおとなの眼差しの温かさにうるっと来てしまいました。周囲のおとなも数年前、数十年前には同じような時を過ごしてきたのだと分かるからです。
描かれているステージは、芸能界だったり写真芸術の世界だったりと、クリエイティブで華やかなものですが、すべて人間と社会とが凝縮されて顕現されているなと思いました。
よい作品でした。シリーズ中、それぞれの巻ごとに描かれているテーマがありますが、4巻が一番好きかもしれないです。

プロローグでのっけから驚いたのは、清居が平良の世界を、理解はしなくても受け入れていること。待ったり、聞こうとしたりすることに、「あれ?」と思いました。
でも清居の性格は依然としてよく知る清居のままだったので、時間の経過と成長をまずここで感じたものでした。
最後まで読んでわかったのは、ここでもうこのような描き方をしていたことが全てだったのだということ。
あちらこちらで「美しい彼」特有の面白さ(蝋燭で円を作って内的宇宙に潜り込んだり)を交えながら、無垢で直情的な二人の若さを描いているのが良かったです。

巻末の「青は藍より」を読めたことも良かったです。
ブラックボックスは言い過ぎかも知れないけど、明かされてこなかった野口さんの経緯。平良を見つけた時の思いも良く分かりました。
自分を見ているような親近と才能への脅威を感じる一方で、いまの自分だから出来てしまう見守りや手助け、クリエーターとして挑みたい思い、すべてがこの短いお話に詰まっているなと、ますます野口さんという人を魅力的に感じました。
だから平良のことを「嫌い」と言ったことの内実も分かるというか。言葉の表面と、内包されているものは違うというか。
奇しくも平良が清居に「きらい」という言葉を発していて、そのときに、野口さんの発した「嫌い」という発言を思い出しました。こういう仕掛けも良かったです。

3

絡みが…

絡みが!
ひらきよの甘くてエッチな絡みがとっても
少ないです…涙
新作を読むにあたり、既刊全部読み返して
このシリーズのおもしろさを再確認。
ヒラのきもうざ具合に清居のオレ様乙女っぷり。
凪良先生は天才か!と思ってしまう言葉選び。
凪良先生のエロ表現も秀逸なのでそこに期待をしすぎました…w
今回は平良のカメラマンとしての成長過程がメイン。
苦悩、葛藤、傲慢さ。
きっと誰もが経験したことのある若い時の経験で、読んでいるこちらもかなりきつかった…
平良がギリギリの状態で撮った写真、
挿絵はないんだけど文字だけで想像して…
すごくすごく印象的でした。

1

写真みたくなります

実際に平良がとった写真、すごく見たい…
と思いました。

平良メインの話で面白かったです。
初の個展、開催する会場さへもこだわり。
新しい人物平良のマネ立候補の登場、当て馬にもならない人だったので私は全然平気でしたが、当事者の清居はそら堪らなく嫌なものがあるだろうなぁ、と純粋に面白かったです。
生活スペースに他人がいるってストレスだよなぁ、と。

またもや別居しますが、別居するけど別れない!とか清居の確認がかわいすぎて、こんな人を行かせてしまう平良はめっちゃモテメンなのでは…と。
きもださきもださ言われていますが、きもださを極めるとモテメンになるんでしょうか。

長野へ撮影に出かけた平良が土砂崩れに巻き込まれてそれを清居も清居マネも平良の師匠である野口さんも探しにいく展開はドキドキしました。
野口さんの警察への意見がめちゃくちゃ面白かったです。それでも空振ってしまい、他の助けを引き連れてその場所にいくなんて、野口さんヒーローすぎました。

この2人の話は永遠に読めます。
平良が木村伊兵衛賞、とってもとらなくても読みたいです。

2

原作あってこその『美しい彼』

大大大好きで待ちに待った新作なので3日かけてじっくり読ませて頂きました。最近の凪良ゆう先生のご活躍は目を見張るばかりで、嬉しくもあり誇らしい反面、少し寂しくもあり複雑な心境でした。

でも、今作を読んでみれば優れた文章力と構成力は確かであり、BL界に限らず凪良ゆう先生の作品が認められるのは納得でした。
「美しい彼」はBLCD、ドラマ、映画、コミカライズと、どのコンテンツも成功していて作り手の作品に対するリスペクトと理解度が飛び抜けて素晴らしいのも特徴的でした。

私もどのコンテンツも好きなのですが、やはり原作が1番だと思っています。脇役含め登場人物たちの軽妙なやり取りにクスッとしつつ、主要キャラクターの成長に一喜一憂し、頭の中で物語が動いて行くという体験はなかなか出来るものではないと思います。

既読済みの冒頭の雑誌掲載作で一気に引き込まれ、表題作からの書き下ろしで彼等が新たなステージに登るさまをじっくりと堪能させて頂きました。同じ箇所を読みながらニヤついて転げ回りたかったのが何度あった事か!お話の面白さもそうですが文章の面白さに読み終わるのが嫌になるほどでした。

さてさて今作は平良のターンであり、彼の実力が世に認められるとともに1番苦手とする他者との交流が待っていたのです。清居の為に自分の味方でいてくれた人々の為に平良なりに頑張るだけれど、その姿にモヤっと来る清居の心情に共感して、彼がいつ物分かりの良い彼氏の仮面を外すのかとワクワクが止まりませんでした。

そして平良の精神的自立に暗雲が立ち込めた時に彼自身にも生命の危機が訪れて、清居の愛情を再確認して師匠である野口さんの偉大さを知る事になります。この辺の緊張感からの平良の清居への思いと執着などが暗闇の中のストロボという形で書かれてるのがとても印象的でした。

この作品では例の賞のノミネート前までしか書かれていません。役者の仕事も順調で忙しい日々を送る清居と、個展の成功で一躍時の人となった平良が周りの理解を得つつ、恋人同士として同棲しながらどう成長して行くのかとても楽しみです。

個展のお祝いに駆けつけた「清居会」の面々が羨ましく、パン姐さんの出番はもっと欲しいと思いつつ続巻を楽しみに待ちたいと思います。それまで健康でいなければ!

2

No Title

ひらきよ続刊出すよ!と最初に聞いてから結構経った気もしてるのですが、出してくれるだけ感謝です。全然待てます。刊行ペースはのんびりとはなるけど、まだまだ続くんですね?!本当にありがとうございます…
まさかのエロなしでないんかい…と正直落ち込んだ部分もありましたが、イチャイチャ程度はあるのと話に引き込まれて意外と平気でした。
それと今回は平良のキモさが控えめな気がしました。エロなしといい、ドラマなどから入った方でも楽しみやすくなってると思います。
評価は★★★ぐらいにしたい気持ちですが、続刊ありがとうの気持ちを込めて★★★★とさせていただきます。

3

素晴らしい平良ターン!またひらきよに再会できて幸せでした

大好きな作品です。5年ぶりの新刊ですね!
一般作で受賞されてもBLを書いてくださってありがたいなぁ。
前作「悩ましい彼」は清居ターンでしたが、本作は平良ターン。平良大好きなので嬉しい♪
今作も「ミステイク」「儘ならない彼」「火花」など数章に分かれていて、平良視点と清居視点を行き来します。

プロローグの初めの数ページで引き込まれました。序盤からコミカルで楽しい♪平良は蝋燭を灯して瞑想、気持ち悪さがパワーアップしてますね、さすが平良ww
そんなコミカルさとシリアスが混在しているのが本作の魅力ですね。

平良ターンということで、平良のカメラマンとしての苦悩、葛藤、成長などが描かれます。
とうとう個展が開かれて成功する様子には、親のような気持ちで嬉しくなってしまった。
でもそこから野口さんとの関係が変化したり、新キャラのマネージャー恩田さんが登場したり、平良の世界が変化して広がっていく…。
平良が悶々と悩みながらも、カメラマンとしての道を歩んでいく様子には、平良の成長を感じて嬉しくなります。

清居も相変わらず平良のきもうざにいらいらさせられながらも、平良を見守って時には叱咤して…。平良を大好きな気持ちが伝わってきて、その深い愛情に何度もキューンとさせられられました。
後半写真を撮れなくなった平良を叱るシーン、愛のある家出が素敵だなぁ。

終盤にはまさかのシリアス展開に。
清居の気持ちを優先してくれる菅さんとか、
「絶対に捜してやるから」と危険を顧みず必死に平良を捜す清居に泣けてしまった…。
そして死を覚悟してシャッターを押す平良のシーンは、もう圧巻で鳥肌が立ちました。何度読んでも泣いてしまいます。

今作も最初から最後まで、もう圧倒的に面白くて目が離せないストーリーでした!このシリーズに出会えてよかった…。幸せです。

ラストの野口さん視点のSS「青は藍より」もすごく素敵だったなぁ。読めて嬉しい。

キリのいい感じで雰囲気良く終わったので、ひょっとしてこれでシリーズ終わってしまうかも?!と思ったら、先生が後書きで、「刊行ペースはのんびりだけど、これからも見守っていただけたら」というようなお言葉が!まだ書き続けてくださるんですね!嬉しくてまた泣けてしまいました…。

いつかまた、新たな平良や清居たちに会えることを楽しみに、既刊を大切に読んで待っています。

本作はドラマCDも素晴らしいので、CD化も楽しみに待ってます♡(恩田さんのCV誰かな〜?♪)

(4巻はエロはなしでした。ちょっぴり残念だったけど、でも素晴らしいストーリーでひらきよに再会できて本当に幸せでした。)

4

待ったカイありな新刊でした

本シリーズはプロカメラマンを目指す大学生と
若手俳優として活躍する大学生のお話です。

舞台での好演で実力派と言われ始めた受様と
初個展に向け作品撮影に邁進する攻様の関わりを
描いた短編形式の1冊になります。

受様はモデル出身でTVを中心に活躍する
自他ともに認める折り紙付きのイケメン俳優ですが
実態は鬼メンタルで俺様な大学生です。

攻様は吃音で緊張するほど言葉に詰まる吃音症により
トロくて陰気なやつと扱われてきましたが
受様を至上のキングとして崇めるキモウザ大学生です。

受様にとっては不本意なとこころもあるものの
攻様は受様の彼氏であり、同居人でもあります。

受様は事務所の先輩女優とのスキャンダル報道から
拉致監禁事件にて俳優生命の危機に見舞われますが

海外公演も手掛ける有名な舞台演出家の目に留まり
今までにない役どころを演じたと事で顔だけではない
実力派の役者として新たな境地を切り開きます。

攻様は腕は確かながらも癖ありすぎなプロカメラマンに
才能を認められて弟子となり、業界で有名な賞獲得のため
初個展を開くことになりますが

受様ほどには自分の才能に自信のない攻様にとって
個展開催はなかなかに難解な課題です。

果たして攻様は納得のいく写真を撮れるのか!?

5年ぶりの発刊となるシリーズ最新刊は
雑誌掲載作2本とその続編を収録しての文庫化となります。

私は一般書籍もTLもBLも好き作家さん拘らず読みます。
どんな分野であっても描かれた作家さんの想いや思考は
作品に反映されるモノと考えますし

シリーズ刊行されている作品は
定期的な発刊をして頂ける嬉しいなと思うし
続刊が出ることを疑いませんでしたが

雑誌掲載作が鬼畜なところで以下続刊となっていたので
本作の発刊をとても楽しみにしていました♪

受様は自身を表現する役者を目指し
自分の目指すべき道を歩くためには人知れず努力して
生家を揚げるタイプですが

攻様は独特な思考で物事の本質を突き
それを表現できる天賦の才ら恵まれた本物の天才ですが
独特すぎる感覚故に認められにくいタイプです。

攻様にとって受様は至高の存在であり
その独特すぎる執着心は受様本人も引かせるほどなのですが
それほどに執着する事で受様をからめとったと
言っても過言ではないと思っています。

本作はそんな攻様の受様への執着心と
受様が役者として開花した前巻との対比として
攻様もまた才能の一端を見せ始める巻となっていて
大変楽しく読ませて頂きました ヾ(≧▽≦)ノ

「エピローグ」にて攻様の無意識の傲慢な思考を
受様が読み解くシーンはゾクゾクさせられ
さすが凪良先生と思いましたね。

対局にあるような2人でいながらも
似た者でもある2人の今後をもっと読ませて欲しいです♡

1

それでもそばに

待望の美しい彼の4巻目、楽しみにしてました。

個人的、各項目5段階で
成長 3
きもうざ 2
恋愛 1
エロ 0
な感じだと思います。

前作に引き続き、平良くん×清居くんのカプです。

まず今作は本編内での挿絵が無く、それぞれのお話の扉絵としてイラストが描かれていますので、ちょっとだけ物足りなさがありました。

そして本編の方は「悩ましい彼」の時は清居くんがメンイのお話でしたので、今作は平良くんメンイのお話で、遂に平良くんの個展が開催されます。あらすじでは、個展の会場に廃墟を選ぶ、という異例づくしの個展が開催される、とありますが、そんな展開は中盤までに終わって、展開としてはまだまだ序の口でしたね。

個展が終わり、次なる一歩を踏み出す、とはなかなか上手くいかず、それには師匠である野口さんのある言動から、平良くんの心情は乱れてしまいます。それでもどうにか、周りの皆んなの為に頑張ろうとする平良くんの成長っぷりが凄いです。凄過ぎて、清居くんが言うように、平良くんの真骨頂のきもうざ要素は意外と少なめです。

他にも、写真へどう向き合うべきか、苦悩したり自問自答したりしている平良くんと、そんな平良くんへの接し方を考えあぐねている清居くんなので、2人の恋愛的なやり取りは今作は少なめかなと思いました。
更には、終盤での平良くんが清居くんへ言い放った一言が、物語りの展開、平良くんの心理描写、清居くんへの想いなどがあの一言に集約されているのだと思うと、衝撃的で辛いのに、ある種の感動もあって思わず涙が溢れてしまいました。

相変わらずの平良くんと清居くん、かと思いきや少しずつの成長と大きな苦悩をして、それでも一緒に進んでいく2人に胸を打たれること間違い無しなので、是非とも読んでほしいです。

3

野口さん

まさか書いていただけるとは思っていなかったシリーズ4冊目。平良は平良だし、清居は清居で、変わらずとても楽しかったです。私としては野口さんが全部持っていった印象。野口さん大好きと改めて感じた4冊目、雑誌掲載作140頁ほど+その他大小4作+あとがき。

++以下色々書き連ねてしまいました

まず序盤のプロローグで、平良の宇宙の彼方に飛び去っているのを思い出し。
清居が「あらまあ平良のことラブラブじゃん・・」と思い出して、なんだろう、肩慣らしを終わらせての、雑誌掲載作へという構成になってます。この構成が「やだ、上手いわ先生・・・」と勝手ながらツボりました。プロローグなんですけど、平良の類を見ないキャラクターを思い出す練習というか、気持ちの切り替えというか。それしないと、ちょっと入っていけないんですよねwww ほんと尋常じゃないです、この平良は。

まだ高校生のうちは可愛かったのかな。
大学生になって、写真の個展をやるようになって、彼の思いの深さというか、あれこれを消化するための行為が、独特を極めてきて、それをごっくんと全部受け止められる(いや、さらっと流しているのか?)清居はほんとすごいわ・・・と今回改めて思いました。

今回サブキャラに小山、パン姐さんが出てこられ、もちろん野口さん大活躍で。なんだかこれで終わりにしようと思ってますか???と不安に思い、あとがきチェックしました。そんなことはミリも書いてなかったので、多分、また続きを書いてくださると信じています。また5年ぐらいで書いていただけると嬉しいなあ・・・?10年とかだと自分が生きてないかもしれないので、是非5年でなんとかお願いしたいです(笑)

最後に野口さんについて。大好きなんです、このキャラクター。愛すべきやんちゃ大人。平良のことを完璧に理解していて最高。平良の事を説明するに「金色の王国の金色の川をおもちゃのアヒルと渡っている男なんだ!」←正解(大爆笑)
でもこの正確な理解と、実行力と金とが無ければ、平良は今頃三途の川の向こう。
野口さんがいてくれて本当に良かったです。感謝です。味噌汁何杯でも作れや平良。

もう一つ最後に大好きな葛西リカコ先生の挿絵について。
すごく好きなんです。今回のカラー口絵の清居なんて、さ、い、こ、う!なんだけど、あまり作品をお見掛けする機会が減って、寂しいです。先生、ご事情が許すようでしたら是非是非また絵を拝見させてください・・・

6

先生から古参ファンへの「信頼」を感じました。

好きなBL作家さまたちの、一般文芸でのご活躍ぶりがめざましい今日この頃。
喜ばしい反面、もうBLには戻ってきてくれないのでは…という不安がつきまとっていたので、新刊発表で本当に嬉しかったです!もう落ち着いたらポロっと書いていただければいい何十年待ってもいいと覚悟を決めていたところだったので、早すぎるくらいですありがたや(拝み)

SNSネタバレもこちらのレビューも封じておりましたが、
読み終えて一息ついたので、みなさまのレビューを拝読させていただき、
私も気持ちを記したくなったので、失礼いたします。

まず、
本作品のメディアミックスでの大反響や、一般文芸でのご成功を経て、
先生はいま、どんなひらきよを見せてくださるのだろうと思っていましたが、
・リビングに置きっぱなしにしてしまっても問題なし
・電車やカフェで読んでも安心安全
・ドラマから作品を知ったBLに慣れていない層でも読みやすい
これまでの既刊とは違う、1冊でした。

雰囲気の違いは、書影が出た時にも何となく感じたのですが
ただ、だからといってその変化がイヤだったかというと、そうでもなく。

無理に古参ファンへ媚びるようなものを見せられても、それはそれで違和感だったと思うので、
新規ファンの方へ向けた優しさ、配慮。
そして、
ずっと愛しつづけてくれているファンの方々への先生からの「信頼」「恩返し」「激励」みたいなものを感じたんですね(まったくもって個人の感想ですが)

ページを開けば、あっという間に「ああこれこれ」といったペースに飲み込まれていくのですが、確実に変わっているものはあって
(個人的には小山くんの描写がそれを強く感じてちょっぴり寂しいような、でもリアルだなあと思いました。)
平良も清居も、先生も、読者も、みんなが一緒に成長していく物語だなあとそんなことを感じました。

濡れ場がない件とイラストの少なさについては、
自分の中でも思うところがあったのですが(特に濡れ場がないBL小説!?と衝撃すら受けたのですが笑)
ただ、冷静になってみれば、
「くるかくるか!?」という期待感や
「まだか!?」という焦らされ感も特に感じなかったので、
それだけ、純粋に物語に引き込まれてしまったというところでしょうか。

あと、隙あらば惚気てるので(本人無自覚系)
文字では見えなくとも、合間合間にふたりのイチャイチャは容易に妄想できたので脳内補完で問題なかったです◎
でも、先生の文章でも楽しめたら尚至高ですので、
「完全版」としてもう1冊出してもらってもよろしいんですよ…!(いやほんとにお願いします何卒ペコペコ)))

⇒Ginger Records さまへ
本巻ドラマCD化の際は、濡れ場追加していただけますと幸いです。
(問題ないと言いながら台無し)
(ドラマCDは…ドラマCDはまた事情が違うんだよおおおおおおおおお…!!!)

とりとめなく失礼いたしました。
また既刊を大切に読み返しながら、新しい彼らにまた出会えるその日まで、
みなさん健やかに過ごしましょうね。
「エターナル!!!!!」

12

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