雨降りvega

amefuri vega

雨降りvega
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神179
  • 萌×263
  • 萌34
  • 中立21
  • しゅみじゃない24

161

レビュー数
40
得点
1270
評価数
321
平均
4.1 / 5
神率
55.8%
著者
凪良ゆう 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
麻々原絵里依 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
価格
¥590(税抜)  
ISBN
9784344830080

あらすじ

もう一生誰にも心を開かないし恋もしない……傷つき頑なだった文人を優しく解いてくれた彼は絶対に好きになってはいけない人だった。

高校生の文人が唯一心を開くのはネットで知り合った年上の男性「アルタイル」。趣味の天体観測を通じて穏やかにメールを交わすつきあいだ。卒業式の後、友人の言葉に酷く傷ついた文人は駆けつけたアルタイルと初めて会いその人柄に惹かれるが……

表題作雨降りvega

新開巧,29歳~,ネットで知り合った年上の男性
白石文人,高校3年生~,ゲイであることを隠す学生

その他の収録作品

  • 七年目の雨上がり
  • あとがき
  • 恋の末路

レビュー投稿数40

風味絶佳

あー、良かった…。
2人は一緒に生きられない運命なのかと、胸が張り裂けそうでした。
好きな気持ちに蓋をしても、それまでのささやかな思い出や気持ちが積み重なって、溜まって重みをどんどん増して、動けなくなってしまう。
そんな文人の気持ちが分かりすぎて胸が激痛でした。

なし崩し的に他の人と付き合おうと思っても、折に触れ思い出すのは心の奥に秘めた人の事なんていうのも悲恋あるあるで切なかったです。

好きだけではどうにもならない関係性が本当にもどかしくて、切なくてしんどかったのですが、こういうお話が好みなのでハマりました。
今まで読んだ凪良先生の作品で1番好きな作品になったかも知れない、そのくらい私には刺さりました。

作品内のあらゆる場面での描写が美しいです。
ただの2人の言動を書き綴るだけじゃなくて、美しい言葉、比喩、表現に酔いしれました。

0

しっとり優しい

蓋をしても溢れる想いがじわじわじわじわ蓄積されて
切なくて温かくて痛くて心持ってかれた…

新開のくれたものを大切に支えにしてる文人がいじらしく、新開が真摯なだけに酷で。
平穏な日常の「心の中は嵐」も行動力もすごい。

最初はメールのやり取りだけで、
"不思議とあたたかい気持ちになる。
文章のリズムが合うのかもしれない"
というのも波長が合うということで、それこそ恋の土台を作ってたんだろうな。
言葉だけでは難しいことも通じ合って支えあってきたの絆を感じる。
そんな仲だったのに、そんな仲だからこそが後々生きてた!
しっとり苦しくでも温かな気持ちになる抱きしめたくなるような物語でした。

0

好きになれないけど心に刺さる

相変わらず心理描写が上手すぎてグサグサ苦しくなる凪良さん……これもまた辛かった。
姉を傷つけ、自分を好きになってくれた人を傷つけ、自分を傷つけ、好きな人を傷つけ。多くの人をボロボロにしていくのに誰も悪くないという恋愛が描かれる。

文人に共感はできないが、年齢と経験値の浅さを考えれば仕方ない行動だと分かり過ぎることが多い。というか自分が駄目だと分かっていてやってしまった失敗から学び、文人に共感できない大人になっていったことを、強制的に思い出させてくる怖さを感じた。
これまでの人生経験によってかなり感想が変わってくる話だと思うし、学生時代に読んでいればどうだったのかという自分の感想も気になる。

新開はあまりにちゃんとしすぎていて、文人視点オンリーだと文人に惹かれていく理由が分かり難かった。そういうキャラ設定なので当然なのだが、もどかしさを感じるのも正直なところ。こういう大人がどうしようもない恋に堕ちていく心理描写の方が興味深い。
また姉との経緯も分からないため、文人側に肩入れするしかなく、その不公平感に理不尽さを感じた(簡単に言うと、感情移入されないように意図して描かれる姉可哀想)。文人が“主人公”でなければ好きになっていなかったのでは?と疑う余地が残された新開も罪深い。

ラスト前に姉と神崎を幸せにしたのは、読者を納得させる物語としては必要なことだが、人物の言動にリアリティを感じる世界の中で、唐突にフィクションだと殴られるような残念さがあった。ご都合主義というほどのことでもないが、ああ、綺麗に後片付けして新開とくっつくのね、と。まあここら辺のバランスは難しいんだろうと毎度思う。

そして文人が新開に会いに行く流れ、恋愛小説として完璧に夢を見させてくれる演出だった。ここにリアリティなど不要、BLだよファンタジーだよと開き直って楽しめる。

あまりに心がしんどく、好きだと思える話ではないが、惹かれるものがあるのは確か。人の直視したくない内面がストレートに描かれているからかな。怖いもの見たさに似た引力があると思った。

2

胸が詰まり過ぎて苦しい

読みながら辛くて悲しくて泣きそうで、それでも我慢しながら読み切りました。
だけど、あとがきを読みはじめた途端に涙腺崩壊した。
それほど、自分が気を張って読んでいたのだと気が付きました。

このお話では、全員が恋の苦しさを味わっています。
文人も新開も夏那も神崎も。
苦しくて切なくて、もう恋なんてしたくないと思いながらも、また恋をしてしまう。
別の誰か、もしくはまた同じ人に……

3年メールでやり取りし、2回だけ会ってまた別れて、再会してから4年もお互いに片想いって。
7年間も同じ人を想える健気さ、一途さが胸を打ちました。
正直、展開としては読めてしまいます。
でも、だからなんだ!と思う。
分かっていてもこれほど読者を魅了できる作家が、この世に何人いるのかと思う。
凪良先生の読ませる力を、今までで一番感じた作品でした。

AltairとVega……2人が会う日はいつも雨降り。
雨が降ったら織姫と彦星は会えないんだよ。
だから、この2人も結ばれない。
ラストの北海道の天文台での再会……この時は晴れてた。
初めて心から結ばれた織姫と彦星。
天気が2人の関係を表しています。
タイトルに触れる、素晴らしい演出。最高でした!
きっと、何度でも読み返すと思う。


4

これほど悲しくて痛いのに、それでも求め合っちゃうって何なんだろうなぁ

マイノリティ故の孤独を抱える主人公が出会った、優しく穏やかな年上の男性。
ネットで知り合った二人は、互いの事を何も知らないまま惹かれ合う。
そして、別離を選びますが、残酷な再会が待っていてー・・・と言うお話。

凪良先生の切ない系のお話ですが、ガチで心を抉られる為、避けてたりします。
心情描写が上手すぎて、痛みがリアルなんですよ。
自分が実際に体験してるが如く、ズタズタになる。
しかし、今作はとても好みのお話だったので、我慢出来ずに読んでしまいました。

これね、あまりに切なくて、やっぱり心を抉られるんですよ。
抉られるんだけど、同時にすごく心を打たれる。

この二人の恋ですが、大事な人を不幸にし、自分も相手も傷つき、誰からも祝福されない。
もうすごく悲しい恋なんですよ。
まさに、出会わない方が幸せだったんだろうなぁと思わせる、痛すぎる恋なんですよ。
それなのに、どうしても強く求め合ってしまうんですよね。
ズタズタに傷つきながらも。

相手が自身の万年筆を持っている。
あの人の万年筆がここにある。
たった一本の万年筆を心の拠り所にしているような二人が、読んでいてとにかく辛いんですよ。

もうね、二人は決別する為に、ただ一度だけと身体を繋げるのですが、これがあまりに切なくて切なくて。
抱き合いながらも、この先、いつかは別の誰かと恋をするだろうと思うのです。
その人との時間を、心から大事に思う日もくるだろうと。
それでも、今のこの思い出は、小さな痛みを伴いながらも、手放せずにずっと自分の中に在り続けるー。

泣けたわ。
ボロボロ泣けたわ。
抱き合ってるのに、これほど悲しい話ってある!?
人を好きになるって幸せな事のはずなのに、この二人の恋はひどく悲しい。
そして痛い。

これね、心に沁みるのが、時間が痛みを和らげてくれる所だったりして。
時が、少しずつ少しずつでも、優しい変化をもたらしてくれるんですよね。

二人は再び、三年もの時を経て再会します。
無くしたもの。
変化したもの。
そして、変わらずに存在し続けたものー。

新開視点の短編があまりに優しくて、これまた泣けたわ。

実は読み終わって丸々2日経つんですけど、未だに余韻が抜けなくて。
私が今さら言うまでも無いと思うんですけど、名作だと訴えたくてレビューしました。
こういうお話こそ、ずっと読み継がれて欲しいですね。

5

素晴らしい

ストーリー重視の方には超オススメで、静かな感じ。
美しい物語で、この2人は幸せになれるのか!?ドキドキしながら読み進めていきました。
私の好みドストライクでしたので、神作品とさせていただきます。

1

星みたいに綺麗な作品

相手との出会いは、ネットの掲示板から。
ガツガツタイプではなく、淡々としていて、天体観測の趣味が同じ。自分の悩みをきいて貰ったりしていた高校3年の文人。
本当につらいことが起き、「死にたい」とメールをしたら、急いで駆けつけてくれ。。。

男女で有り得る話し。でも、同性だからより難しくなるし、行き詰まってしまう。
この先、どうにもならないのでは?と途中思いました。
だからか、初めて顔を合わせた時の様子が何度も頭に浮かび、せつなくなります。
色々な人を傷つけながら、一番自分が傷ついている文人。
『7年目の雨上がり』を読み、同じようにつらい日々を過ごしていた新開。
かなりつらい状態にまでなるけど、こんな惹かれ合う恋っていいなぁと、客観的に思えました。

5

切ない、けれど純愛です。

凪良先生の作品は何冊か拝読していますが、一番私の心に突き刺さったのがこの雨降りVegaです。
詳しい内容は他の皆様方が綴られておられるので、感想など。
主人公である文人くんのセクシュアリティの悩みに誠実に応える新開さんが素敵なのに、切ない。
ふたりとも惹かれ合っているのに、お互いを取り巻く現実がそれを許してくれない。
じれったい、もどかしい、でも恋ってうまくいかないことの方が多いので、フィクションなのにリアルで。
たびたび胸が締め付けられました。
お互い傷ついて、周りも傷つけてしまったけれど、漸く結ばれたふたりに泣いてしまいました。
とりとめのない感想で申し訳ないですが、私の中では神作品です。
凪良先生、素敵な作品をありがとうございます。

9

どこが神作品?理解できなかった

全くいいと思えなかった。

一番の難点は、話の展開が雑であること。こういう風にキャラクターを動かしたいのね…と、作者の意図が見え見えでつまらなかった。
キャラクターが生きているがごとく見せるのが作家の腕では?

皆さん一体どこにそんな感動したのだろうか…と白けました。「泣かせる」話は書きやすいでしょうが、あまりに文章力の技術の低さが目立つように思います。

5

切ない純愛

キュンキュンとしました。知り合って七年目、そのうち三年はメールで話をした、一年はとても近い他人として過ごした、残りの三年は離れて暮らした。相手のことを何も知らないにもかかわらず、お互いに惹かれあう者同士。好きになってはいけないと分かっていながらじわじわと近づいていく距離、もどかしくて切なかった。つらくて途中涙ぐみながら読んじゃいました。悪人のいないお話だった。麻々原さんのイラストととてもぴったり合っていた。

12

この作品が収納されている本棚

レビューランキング

小説



人気シリーズ

  • 買う