策士と奥手の攻防戦

sakushi to okute no koubousen

策士と奥手の攻防戦
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神101
  • 萌×252
  • 萌14
  • 中立2
  • しゅみじゃない4

--

レビュー数
17
得点
757
評価数
173
平均
4.4 / 5
神率
58.4%
著者
海野幸 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
みずかねりょう 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
発売日
価格
¥619(税抜)  
ISBN
9784576182025

あらすじ

……童貞なので、この状況ではもう、セックスのことしか考えられません

秘書の春人は社長の三國に片想い中。
童貞だという三國の嘘を真に受けた春人は恋愛指南を買って出るが…実は春人こそが童貞で!?

秘書の春人は、社長の三國に片想い中。
大人の色気があり仕事もできる三國に、童貞でろくに恋愛経験もないのに慣れたフリして「一夜限りの相手をお探しなら、僕でどうですか?」と誘いをかけた春人。
だが、三國からまさかの童貞を告白される。しかしそれは社内恋愛を避けるための三國の嘘だった。
そうとは知らず、三國の恥じらいを含んだ姿に心を鷲掴みにされた春人は、自分が脱童貞の手伝いをすると宣言してしまい――。
童貞(ウソ)×童貞(ガチ)の逆転恋愛指南!

表題作策士と奥手の攻防戦

三國亮介,37歳,ITマネジメント会社社長
市ヶ谷春人,25歳,亮介の秘書で派遣社員

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数17

色んな意味でホント予想外の受けなんです。

海野先生の新刊、めちゃくちゃ楽しみにしてました!

で、今回は腹筋崩壊の完全なラブコメ・・・と見せかけて、深みのある素敵なお話でした。
そう、居ても立ってもおられず、普段の余裕をかなぐり捨てて必死になっちゃうのが恋ですよ!
いやもう、クライマックスではページをめくる手が震えちゃいましたよ!!
頑張れ、三國!!


内容ですが、IT会社社長・三國×美人秘書・春人による、誤解とズレっぷりが楽しい抱腹絶倒の両片思いものになります。
ちなみに、抱腹絶倒は盛ってません。今、ガチで腹筋が痛いです。

社長である三國に片想い中の秘書・春人。
とある事情から焦りを感じていた彼は、童貞で恋愛経験に乏しいくせに、遊び慣れた風を装って一夜の誘いを掛けてしまいます。
すると、三國からまさかの童貞を告白され、勢いで脱童貞の手伝いをすると言ってしまいー・・・と言うものです。

で、まずこちら、両視点で進みます。
個人的に、両片思いを両視点でと言うのは最も好きなパターンではございますが、今回はそれが最大限生かされてると言っても過言では無いのです!!
そう、タイトルからお察しだと思いますが、三國がかなりの策士なんですよね~。

社内恋愛を避けたい彼は、分かりやすい嘘をついて春人の誘いを断ろうとしたー。
が、その嘘を信じきり、脱童貞の手伝いをすると宣言する春人に興味をそそられ、面白いからちょっと付き合ってみるか・・・と言った感じで。

で、面白いのが春人の斜め上っぷり。
何だろう・・・。
彼は常に予想外の行動を取ると言いますか、思いもよらない突き抜けた反応をすると言いますか・・・。
春人はですね、普段は仕事のデキるクールビューティーなのです。
職場で仕事の最中なら三國に対しても、世慣れた艶っぽい対応が出来たりする。
が、一歩職場から出て三國とプライベートで付き合うとなると、もう完全にウブウブで挙動不審と言いますか。
テンパっての暴走ぶりが凄まじいと言いますか・・・。
全然演じきれて無いのに、恋愛に慣れた風を装ってるのが可愛い過ぎるんですよ。

で、こちらは完全に遊び慣れた三國。
彼が恋愛指南を装って、いちいち「この後はどうしたらいい?」と、春人を翻弄してるのに笑えるのです。
そう、この二人、童貞である春人が遊び慣れた風を装い、非童貞で世慣れた三國が恋愛慣れしてないと装う・・・。
この食い違いっぷりが楽しくて仕方ないんですよね。

また、最初こそ、そんな春人を翻弄して楽しんでいた三國。
ところが、春人の予想外の言動に、どんどん本気になってゆくのが萌えるのです。
だってさあ、「初めての食事の締めくくりはどうしたらいい?」と艶っぽく囁けば、「恋人同士なら手を繋ぐんです!」と答えるようなピュア過ぎる男なワケです。春人は!
流し目で微笑みと妖艶な態度を見せるかと思えば、手を繋いで歩きたいとピュア過ぎる所を見せるー。
そう、三國が春人を翻弄してるように見えて、実のところは春人が彼にハマってしまった三國を振り回してるのも楽しすぎるんですよー!

と、二人の攻防にゲラゲラ笑い、甘酸っぱい恋愛にキュンキュンしてる所にやってくる、驚きの展開。
春人にはどうやら隠している事があり、更に三國の童貞は嘘だと春人にバレて、と続きます。

これまでですね、散々春人の予想外っぷりに、読者は笑わせてもらえるのです。
が、ここで分かった意外な事実に、かなり驚くと言うか。
いやもう、色んな意味でホント予想外の男なんですよね。

また、春人の本当の姿に疑問を持った時、三國の出す結論が胸アツなのです。
ホント、自分で言ってるように馬鹿なんですよ。
でも、そんな全てを投げうってまで、手に入れたい恋があっていい!!
ずっと余裕ぶってた男が、必死になるのに心が震えるんですよー!!

と、めちゃくちゃ素敵なお話なのです。
私は作品が面白くて興奮すればするほど、レビューが支離滅裂になっちゃうんですけど。
いや、作品の魅力が全然伝わってなかったら申し訳ない・・・。
でも、本当に笑えてキュンキュンして感動する素敵な作品でした。

33

ぴれーね

春先さん

発売が楽しみで楽しみで、昨日は興奮しちゃって眠れなかったんですよ。
そして、最高でしたよー!
もう、最初のページから受けの斜め上っぷりに笑えるんですよー!!

ところで、インタビューは拝見されました?
インタビュー通り、勢いが凄いんですよ。
海野先生の作品で、ここまで笑わせに来てるのは初めてだと思うんですけど。
ぜひぜひ、週末は爆笑して下さいね~!

ではまた、感想を語らせて下さい!( ´∀`)/~~

春先

ぴれーねさんのレビューを読んで益々早く読みたくなってしまいました!
早く同じ気持ちを味わいたい…!
週末に届くのが待ち遠しいです!

こんな最高の男どこにいるんだってばよ!

もう読後の幸せ感たるや…!最高でした〜!!
海野先生の御本は初めて読ませていただきましたが、こういったの正統派ラブコメが多い作家さんのようですね。
間違いなく今後作家買いさせていただくことになるでしょう!

ゲイを公言する社長×同じ職場の秘書
受けは攻めに前から片想いしていて、玉砕覚悟で攻め行きつけのバーで一夜限りの関係を迫る…というところからお話はスタートします。
受けは攻めに対して恋愛指南ができるという嘘、攻めは自分が童貞だという嘘をお互いについてしまって…

相互視点でお互いの考えが時系列にそってわかるので、面白いおかしく、テンポよく読めます。所謂「神の視点」である私は2人のすれ違いやお互いが両片思いしているところに、も〜〜悶えました!!
誰かの命が危険に晒されるわけでもなく、大きな事件が起きるわけでもなく、普通の人たちの普通の(いや、ちょっと笑える?)恋愛模様です。
だからこそ純粋に「恋愛」で萌えられました。BLしてる〜!!!と読後かなりの満足感。

何より文句なしの今時のスーパー攻め様が最高!
今時のスパダリなので、金持ち、穏やか、余裕あり…!そんな攻めと、攻めのことが好きで好きで仕方ない受け。
受け視点で攻めをみるので益々攻めが魅力的に(*゚∀゚)
受けも、仕事のオンとオフのギャップが激しい、面白い人物です。
受けが不器用ながらも全力で攻めに好き好きアピールしていくところに、攻めが絆されていくのが…はあかわいい。幸せ…
とにかく読後ほわほわ幸せな気持ちにさせてくれる一冊でした。

7

純情受けにやられました。

この受け可愛すぎるだろう。可愛いだけじゃないところがいい。

まず攻めを童貞と信じるあたりが予想外。
最初の食事の後手をつなぐところとか、もう可愛すぎて。
ずっと一生懸命なんですよ。最初に家にご招待した時のおもてなしとか。
公私混同はしたくない。というところはちゃんとしてる。
ひったくり犯を捕まえてしまうぐらい強い。
仕事もちゃんとしてる。

攻めが受けにどんどんはまっていくのがすごくよくわかる。
早く捕まえたげて~って気持ちで読みました。

攻めが絶対に手離さないだろうなぁ。という安心感。
この先の二人のいちゃいちゃをもっと読みたかった。

6

恋は盲目( ☆∀☆)

最高に楽しく、笑いも萌えも絶好調なお話でした。


受け様は秘書の市ヶ谷。
攻め様である社長の三國に片想い中。

バーで1人飲んでいる三國へ、決死の覚悟で声をかける市ヶ谷ですけど、声をかけるまでの自分への気合いの入れようから笑っちゃう。
もうしょっぱなから市ヶ谷の必死さ、面白さにやられました。

「童貞なんだ」と三國としては遠回しにお断りしたつもりが、「恋人の作り方を教えます」と市ヶ谷から食い込みに言い募られる。
会社でのクールなデキる秘書の姿とのギャップに興味を持ち、了承することに。

視点が受け様攻め様と切り替わって進むので、とちらの気持ちもわかって、私的により萌え度アップ。
市ヶ谷は、自分こそ童貞なのに、恋愛指南をすることになって、気持ちはてんやわんや。
その動転ぶりに苦笑しまくりです。
三國と目が合うだけで、動揺し好意がダダモレで、その好きの気持ちがとてもかわいくって(#^.^#)

予想の斜め上の対応をしてくる市ヶ谷に、どんどん惹かれていく三國もいいσ(≧ω≦*)


楽しいラブコメかと思いきや、市ヶ谷には三國に秘密があって、あれあれなムードに。
言い訳ひとつせず去っていった市ヶ谷を追いかけていった三國にめっちゃ萌えた( ☆∀☆)
三國の恋は盲目っぷりが、何度読んでもたまらなく良いです∩(´∀`∩)


イラストはみずかねりょう先生。
三國の策士ぶり、市ヶ谷の奥手ぶりがよくわかる素敵なイラストの数々。
デコちゅーやらキスをねだる仕草やら、かわいいし色気たっぷりだしで、たまりません。
ありがとうございます(///∇///)

6

意外性が生む展開が面白かった

童貞(ウソ)×童貞(ガチ)の逆転恋愛指南・・・の紹介文が面白い。
タイトルで、想像したのは、下記。

策士:童貞(ウソ): 秘書 派遣社員
奥手:童貞(ガチ): 社長 ゲイを公開している
・・でも、それは少し違った。

冒頭の場面、
ゲイ専用の会員制のバーのトイレで、春人が一人悩む「契約期間はあと二か月しかない」
派遣社員の秘書が、今しかないと気合を入れて、社長に声をかける。
秘書は、昨年夏に社長に一目ぼれして以来片思い。(変装していた)
秘書の誘いに、社長が「経験がないんだ」とをやんわり断ると、(大嘘)
秘書はチャンスを逃すまいと必死で「私が教えます」と食らいつく。(春人は酔っている)
秘書の携帯に着信、秘書・春人が席を外したら、
社長は「どうしてあんな嘘に騙されるかな」と忍び笑い。
やり手の経営者だけあって、一筋縄じゃ行かない策士。

・・紹介文を読んで想像した展開と、立場が逆だった。
・・更に読み進むと、事実は意外なものだった。・・面白い。

文章の展開が上手で、表現する語彙のセンスが良くて、全体の文調が洒脱、テンポよく読み進めることができた。
絵師買い。
絵だけじゃなく、中身も凄くおもしろかった。

でも、一流企業の役員秘書は、機密保持の為に派遣を雇わないと思う。現実味薄い。
だからファンタジ―だと割り切って笑って読めた。

2

とても面白かった…!

作家様買いです。


秘書の春人は社長の三國さんに片思いをしており
少しでも近づく為に彼が通っているバーに潜入します。
そして、バーで三國さんに一夜限りの関係を持ち掛けます。
でも三國さんはー…。


最初からすっごく面白くて一気に読んでしまいました。
『策士と奥手の攻防戦』と言うタイトルにぴったりの内容になっており
とても面白くて何回も笑っちゃいました。

春人がピュアハートでとても可愛くて
キスマークの話では笑いが止まりませんでした(*´▽`*)
こんなに可愛いのに、遊び慣れてるフリは無理がありますね(*´▽`*)

きゅんきゅんするところもしっかりあるし
すれ違いの時は切ないし、でも面白いしで感情が大変なことになりました。

春人の秘密に三國さんが驚いていましたが
それに関しては一切予測していなかったので、私もすごくびっくりしました。
海野先生すごいなぁ…!

エッチなシーンも濃くてとても良かったです…!
読んでよかったと思った作品でした♪

2

嘘から始まるラブストーリー

面白かったー!!ありきたりのストーリーじゃなくて、ぐいぐい引き込まれました。


見るからに童貞じゃないのに童貞と嘘つくイケおじ三國と、童貞なのに経験豊富なフリをしてアプローチする三國の秘書・春人。

春人の経験豊富っぷりが何とも無理があって、三國に翻弄されている様が…あぁー!おかしい( ´∀`)キスマークの意味も知らないとは…ウブ過ぎる。三國にバレるのも必須。
春人の仕事とプライベートのギャップが可愛くて春人にのめり込む三國も、ニヤニヤし過ぎ。いや、気持ち分かるけどさ(笑)

春人の身バレで、どうなるの!?って先の読めない展開にヒヤッとしたけど、三國の社長職権濫用カッコいいーー!シビれました(^∇^)
ブラボー、職権濫用!

みんながハッピーな結末に読後感良し!
綾小路がまさかの…で意外過ぎました。彼にも幸せになって欲しいな。
最後のセックスシーンが思ってたより、丁寧に描かれていて読み応えありました^ ^

一気に読み終えるほどのワクワク展開の連続ばかりで楽しかったです♪



1

なんだこの受けの可愛さは〜…っ!

”夢中になりすぎて時間を忘れる”ってこういうことか…
読み終わってふっと時計を見たら4時間ぐらい経っていて本気でびっくりしました。

とにかく受けの春人のとっ散らかりぶりが可愛く、心がくすぐられる〜!
可愛すぎて尊すぎる受け様です。

(以下、内容に触れます)


一目惚れした社長に、慣れてるフリして色仕掛けを繰り出そうとする秘書の春人(童貞)。
それを遠回しに断ろうと「実は…童貞なんだ」と神妙な顔で分かりやすい嘘をつく社長。
ところが恋愛経験ほぼナシで初心な春人はその嘘を信じてしまい、「僕が手ほどきしてあげます」と言い出し…というお話。


もうね、三國と春人のやり取りがとにかく可笑しくて、他の方がおっしゃってるように抱腹絶倒でした。本当に声を上げて笑った〜〜

春人の額にキスをして、しれっと「させてくれ。童貞だから夢見がちなんだ」と言う三國。そしてそれに「これだから…これだから童貞は!」と動揺して返す春人。

初めて三國が家に来ることになり、寿司を注文してコーヒーを準備し、ジブリのアニメをセットし携帯からジャズを流す…
面白過ぎます

普段は冷静沈着無表情なのに、一歩会社を出て2人になると三國いわく「爆発寸前のトマト」のような顔になっちゃう春人(笑)

そんな2人のコミカルな攻防がしばらく続き、いつの間にか三國にとって、春人との時間が楽しく大切なものになっていくのですね。

春人の意図して行う色仕掛け(?)はことごとく失敗するんですが笑、逆にそのおかげで三國を萌えさせ、のめり込ませていく…という過程が本当に楽しくて面白くて。

そんな春人は実は秘密を抱えており、2人の関係に危機が訪れハラハラしたりもするのですが。

離れて行こうとする春人を追いかけ、誠実に言葉を紡ぐ三國に心が蕩けました。

海野先生には『ウサ耳オメガは素直になれない』で心をズドンと射抜かれ、今先生の作品を少しずつ集めて読んでいます。

どれもとてつもなく私の好みにピタッとハマり、「ドンピシャ」ってこういうことか…とあらためて驚愕しつつ喜びに震えているのですが。

こちらの作品もまさにドンピシャ!で、私の癖をくすぐってくれるものでした。最高です✨

1

童貞くんの初恋物語

今回はITマネジメント会社社長と
社長秘書の派遣社員のお話です。

攻様の脱童貞を目指した
受様の恋愛指南に付合う攻様が
心を動かされるまで

受様は派遣社員として
ITマネジメント会社に入社し
社長の第一秘書を務めています。

その会社の社長は
国内でも有数の電機会社会長の孫で
本社に入社後した3年後に独立、
今やグループ内でも大きな会社に
育て上げた実績をもつ経営者です。

社長がゲイだという事は
社内では周知の事実であり
良い夜相手は数多と思われますが
今現在は特定の恋人はいないようです。

受様は彼に出会った去年の夏から
ずっと片思いをしていて
彼こそ今回の攻様になります♪

受様の契約期間は残り2ケ月、
いかにも遊んでいそうな攻様に
ラブアフェイを仕掛ける為
今受様は攻様行きつけのバーに入り
30分近くもトイレで
自身に気合を入れ続けていたのです(笑)

覚悟を決めてフロアに戻ると
攻様はカウンターでグラスを傾けていて
その姿にまた受様の旨は早鐘を打つのです。

すると攻様が受様を認めて
驚いたように目を見開きます。

受様が嫣然と微笑みながら挨拶すると
興味を惹かれた様な表情になり
カクテルを奢ってくれます。

そんな攻様に受様は
一夜の相手を探すなら自分ではどうか
と精一杯の誘いをかけるのですが

攻様は童貞だから
受様の期待に応られる自信がない
とまさかの返事を返すのです。

初体験の手痛い失敗がトラウマで
まともな恋人がひとりもいない
と目を伏せて笑う攻様に

受様の心臓はぎゅと絞られてしまい
とっさに脱童貞のお手伝いをしたい
と熱心に迫ってしまいます。

受様自身あまりにも力技過ぎたと
思うほどの意気込みに攻様は
肩を震わせて笑わいますが

攻様は右手を差し出して
受様の提案に乗ってくれるたのです。

しかーし、
実は受様は恋愛経験皆無であり、
攻様は受様の誘いを遠回しな言い方で
断っただけで経験豊富な男でした。

受様の誤解を面白がる攻様を
真面目に指導をしようとする受様の
恋愛指導の成果は如何に!?

誤解から恋愛指南を引受けた受様と
受様の誤解を面白がった攻様の
ラブコメディになります♪

バーでの受様は
攻様と視線が絡んだだけで
慌ただしく表情を変えるほど
落ち着きのない様子でしたが

攻様の秘書としての受様は
折り目正しくスーツを着て背筋を伸ばし
攻様にも淀みなくスケジュールを伝え
淡々と職務をこなしています。

攻様はそんな受様の様子に
思わぬ場所で受様と鉢合わせして
自分も昨夜はかなり狼狽していた事に
気付きます。

どうしたものかと思いつつも
夜の受様の物慣れなさを
つい楽しんでしまうのです(笑)

受様の興味を持ち始めた攻様は
受様を観察するうちに
受様が会社に届けている諸々に
偽りがある事が判明します。

そんな時に
受様に秘書業務を引継いだ女性社員が
不倫している事が発覚、
攻様は彼女の相手を受様と思み

受様もひょんなことから
攻様が非童貞である事を知る事になり
2人は大きくすれ違ってしまうのです。

受様が隠していた秘密が公になって
2人がお互いの思いを知り
偽りなく恋人となるまで
とっても面白かったです♪

受様の伏せていた秘密というか
正体がわかってみると
ちょっこちょこと謎を解く鍵が
散りばめられている事が判明し
すごく練られたお話だと思いました。

基本は受視点ですが
攻視点の攻め様事情も交差して
2人のすれ違いぶりがより引き立ち
時に受様と一緒にドキドキし
時に攻様と一緒にハラハラする
ジェットコースター的な浮き沈みが
とっても楽しかったです (^O^)/

受様の会社での姿って
あるべき姿を擬態して装っているだけで
夜のオタオタが素ですよね。

これからは少しづつでも
そんな素を昼間にも見せられるように
攻様に溺愛されて欲しいです♪

今回は海野さんの既刊から
『駄目ッ子インキュバス』を
おススメしたいと思います。
こちらも最後のドンデン返しが
とっても楽しいです。

8

わくわくしてしまいます

タイトルどおりの攻防戦、とても楽しませていただきました。
社長の三國(37)と秘書の市ヶ谷(25)、
両視点で繰り広げられるので
お互いがどう思っているのかを把握でき、
安心して読めるのですが退屈とは無縁なのです。
二人がついた嘘やフラグがどういうふうに回収されるのか、
ラストに明かされる市ヶ谷の本当の姿が意外で
ページをめくる手が止まりませんでした。

三國は37歳で涸れるとか……あるのかな……。
でも無我夢中で突っ走った後はそうなってしまうのかもしれませんね。
社長なのに傲慢なところが無いので好感が持てました。
やっぱり優しい攻めが好き。
大人の余裕さも感じられてうっとりです。

市ヶ谷春人は素と表向きの顔が違いすぎて可愛らしかったです。
護身術を習っていたとかギャップありますし。
どちらの市ヶ谷にも惹かれてしまう三國に共感しましたが
個人的には素の市ヶ谷がもう少しクールだったら
神評価だったかもしれません。

みずかねさんのセクシーなイラストも素敵でした!

7

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