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usamimi omega wa sunao ni narenai
進行度6%まで読んでいたら、四つ耳設定なことを知り読むのを挫折する所だった。人間耳あるんかい。
あらすじをちゃんと読み返したら、受けは偽耳を切除してたみたいだから、不安を抱きつつ読書再開。
両片想いだなって察してグッときたり、オメガ耳関連でうるっと来たり、めちゃくちゃ感情揺さぶられます。
クライマックスシーンで涙目になりながらボルテージ上がったところで、アルファじゃなかったんかーい……って一気に冷めた。
あらすじにベータ×オメガって書いてて欲しかった。
オメガバースはアルファ×オメガしか受け入れられないから、地雷ほどではないが、萎え具合が半端ない。
でも終盤は、これはオメガバースじゃないって思いながら読めば可愛いからいいか! って言い聞かせながら読んでました。
タイトル通りです。
本当に素直じゃないんです、このウサギちゃん。もう、汐見への口の悪さったらさ〜…もうハラハラしました。あんなにつっけんどんにしなくても良いのにってくらい口悪い。愛情の裏返しで可愛いっちゃあ可愛いんですけど、態度はまぁ可愛くないです(^^;
でもでも!読んでいけば分かるんですがそれも仕方のないことで、幼い頃からウサ耳の存在で自分を卑下するクセがついてるというか、自己肯定感が低いまま大人になってきた理人。耳があると親を悲しませるかも知れないとか、仕事も認められないだとか……それはもう世間が、この世界が理人をそうさせたようなところもあるんですよね。
でも、それでも耳ありで健気に頑張っているオメガもいるわけで、そうやって耳があっても自分らしく生きているオメガを見ると嫉妬したりとね…あー分かるよ、分かる…って、私は耳もないくせに理人の苦しい気持ちに共感しながら読んでいきました。
そんな理人が一目惚れした"アルファ"の汐見。彼の存在がまた、耳の存在の在り方だったり自分らしさを考えるきっかけを作った人物でした。デザイナーとして、ひとりの人間としての考え方もそうですけど、好きな相手としてもバース性や耳を隠すことの意味を色々と考えるのです。
理人の嫉妬、胸が痛くなりました。
素直じゃないって辛いですね。ヒートのときはあんなに甘えるのに、不器用な理人を心から応援せずにはいられませんでした。
まさかの汐見の性が……でしたが、そこがまたまさかの展開でとっても面白かったです。そうですよね、アルファとオメガが必ずしもくっつくのが当然じゃないから、惹かれ合うこともありますよね〜
終盤まで胸ギュッな展開でしたが、そのあとはもう楽しくてしゃーない大好物エンド!!こんなにスカッとした読後感の良いストーリーはなかなかないです。理人の性格悪いな…って前半思ったのが全部チャラになりました。そんなの吹き飛ばすくらいのハッピーエンド。すっごく面白かったです^ ^
設定がすごい!今までのオメガバと一味違ってのめり込んで読み終えました♪
あらすじを読んだらオメガバース作品ってことは分かるんですが、読んでみたらそれだけじゃなくて、とっても奥深いお話でした。
ポイントは2つあると思うんです。1つ目はアイデンティティとは何か、そしてもう1つはオメガバースの世界において人を好きになるのにフェロモンは関係あるのか。
まず、Ωには生まれながらにケモ耳がついてる世界観。ちなみにβとαにはケモ耳は存在しない。Ωだと隠して生きていくにはそのケモ耳を切除しなくちゃならない。切除すれば、βやαと同じような外見になれる。
ケモ耳を切除するには本人の意志がやはり必要で、ちゃんと自分で判断できるように基本切除は成人してからと決まっている。ケモ耳を残したままではΩだと言いふらしているようなもので、社会的にも受け入れられないから、成人したらケモ耳を切除する人がほとんどという日本。
本人の同意なく親が勝手にケモ耳を切除してしまったΩの理人くんも、事情については理解しているつもりだった…のだけど、同僚汐見のΩであるお母さんは自身がケモ耳を切除したことを後悔している。
いくら就職に不利に働くとか、周りもみんなやってるからとか、そんな理由で生まれ持ったケモ耳を切除してしまうのが当たり前の世界でいいのか、アイデンティティとは?特に日本ってそうだけど、自分は正しいと思ってなくても周りがそうしてるからこうしよう、とかあると思うんですね。でもそれって本当に自分が望んだ姿なのかな?多数決で少数派は考慮してもらえない。でもそれが正しいことなのか?ということを突きつけられます。
それからオメガバースの世界観において、人を好きになること。オメガだからヒートは必ず訪れる訳で。フェロモンに中てられて番っちゃいました〜!と簡単には転んでくれない。そこがいいなと思いました。理人が汐見に惹かれた訳、逆に汐見が理人に惹かれたわけが最後まで読むとちゃんと分かります。ヒートだ、ラットだ、と簡単にくっつくのもオメガバースの良さではあるんでしょうけど、フェロモンが効かなかったら惚れないのかってことも掘り下げられていて、運命論に終わらないところがとても良きでした。
最後に、Ωの理人くん。うさぎのケモ耳をお持ちだからという理由で、とっても泣き虫さんです。仕事の時はキレッキレで怖いくらいなのに。そのギャップに当然汐見くんもアッサリ陥落しちゃうのですが、さもありなんといったところです。
初めての作家様でしたがお話に一気に引き込まれて
最後までノンストップで読むことが出来ました。
強気Ωの理人と汐見の職場恋愛のお話なのですが
途中気持ちのすれ違いもありふぐぐぐ…となりました。
アルファの汐見が理人のフェロモンに動じないところも
なんでなんだろう…と思っていたのですが
最後まで読むとなるほど!となりました。
理人の普段の強気な時とヒートが来た時のぐすぐす泣いちゃうギャップが凄すぎて
とてつもない可愛さだな…と思いました。
普段と雷が鳴った時とのギャップや、とにかく可愛いところが多かったです。
とても可愛いお話で読めて良かったです。
kindle unlimitedにて。
表紙の次のページイラスト、ええ〜うさ耳取れちゃってますが⁉︎と驚愕しましたが付け耳でした。
海野幸さん初読でした。ほんわか甘々なお話と予想して読めば、差別への意識や、義足など身体の一部への愛着と喪失として現実感が湧く描き方をされていてジーンとくるものがありました。
オメガバースでΩ性には動物の耳が生えている世界。Ωは差別的な目を向けられる上、見た目ハッキリと判別されるため動物の耳を切除手術する人が多い。主人公の理人もその一人。
耳を切除した事へのどうしようもない喪失感(とそれを感じずにいようと無意識にしていたこと)、恋心や他のΩへの嫉妬。普段の男らしい活発さが消え、ウサギでヒートの情緒不安定さが顔を出す理人は切なくて可愛かった。後輩への嫉妬最高でした。
この情緒不安定で片想いの切なさは、出来ればBLを読み慣れていない時期に読みたかったなと思いました。ハッピーエンドだろうと思って読むよりドキドキしたかったな。
理人は容姿がいまいち想像しづらかったのですが、相手の汐見は分かりやすくモテ男。ちょっとした言葉尻で相手を特別視しているようにみせかけるのが上手い、という表現に「分かるわかるそう言う人いるよね…」と深く頷きながら読みました。彼の優しい動作と言葉、心が大きくてかっこいい。
汐見の母の語りや、小さい頃耳を切り落とした理人が、後輩からの助言で付け耳を当てがい、想いを巡らせる描写は素敵でした。差別される側なのに差別意識を持っていて、仲間を肯定出来ない。その感情の裏に気づいたこと。そしてもう取り戻せない自分の身体の一部への愛着。オメガバースのウサ耳からこんな現実的なお話に落とし込まれるとは思わず読んでいたので泣けてきました。
欲を言えばどうしてΩに動物耳があるのかを、ありえなくても説明欲しかったですが。
ヒートの理人がちょっとでも汐見と離れるのを嫌がってぐずるの可愛すぎました。この世界線で色んなシリーズを読みたいです…
ネタバレかも………
私は胸がぎゅんとして涙するような切ない物語や、苦手なものがあってそれを誰にも言えないとかが大好物なのですが、これはもう最高。
ツンデレな主人公が可愛すぎる。
素直になりたいのになれないと葛藤するところも本当に素敵でした。
オメガの話だけど、それを前面に出しすぎてないところがまたいい。獣耳も本当に可愛すぎました。獣耳やツンデレ、うるっとするものが好きな方にはおすすめ
可愛いは無敵!
癒しは最高!
疲れてるときも読める!
それが海野先生だなーと改めて思いました。
そして話の展開がめちゃくちゃよかったです。
海野さんはどこにでもいる世間の人間の性格を明確化してしまう、だから好きです。
受けがめちくちゃ可愛かったなー。
もうね、途中泣かされたし、最後の方まで2人はどうなるのって引き込まれました。
理人の自己評価の低さと不器用さがとても焦ったくて、もっと肩の力を抜いて生きて良いんだよって言いたくなります。
汐見の方は最初から好意がだだ漏れなんですが、理人が素直になれないのと後輩のオメガの来栖が入社して来る事によって理人が更にグルグルしてしまうんです。
この辺りが海野先生が凄くお上手で、汐見を信じながらも理人と一緒になって辛くなったりしました。
でも理人は自分の気持ちを認める事が出来た途端に、憑き物が落ちた様に変わり始めるんです。
私は来栖の本来の姿にはとても好感が持てました。
初めから汐見は理人に対して甘々なので、優しい攻めが大好きな方には堪らない一冊だと思いました。
あらすじに耳を切除と書いてあるのに、カバーイラストの理人に耳がある理由にもなるほどと感心させられました。
嫌な登場人物がいないのがすごく良かった。
こんな職場羨ましいぜ!って感じ。
登場人物達の仕事に対する姿勢は描かれているけど、仕事内容は深く掘り下げていないので入り込みやすかったです。
仕事に対する姿勢をオメガバースに練り込んでるというか、こう他人に対する姿勢みたいな?
現実にも当てはまるところもあったりするのかもしれない?
汐見がステキな攻めでした。包容力攻めでした。それ以上に攻めも言う通り、素直な理人の殺傷力の強さが凄まじかった。
私的にはもう少し甘さが欲しいところだった。
ここ数年間で一気に増えた、オメガバース作品。
オメガバースに限らず「〜バース」とつくものの最大の魅力といえば、3つの性別+2つの性別があるところなのかなと思いつつ…
個人的には、ある程度の大枠や決まりごとはあれど、書き(描き)手によって自由に解釈をして独自の設定が作れることだと思うのです。
書き手の味付け次第でどうにでも調理が出来るところが私はとても良いなと感じていて。
ただ、オメガバースの作品数自体がものすごい勢いで増えているので、味付けは違えど、やはりどうしても定番化してしまった設定があったり「似たようなお話をどこかで読んだな」と思ってしまうこともあるのが正直なところ。
そんな中、こちらの作品ですよ。
「ケモ耳もののオメガバース…?」と一瞬でも思った方にこそ読んで欲しい作品かもしれません。
小椋ムク先生の可愛らしい雰囲気のカバーイラストもあって、一見するとあたたかくて可愛らしくふわふわ。
そんなお話しなのかなと読み進めると、想像していたものよりもずっと深いテーマが描かれていてですね。
オメガバースという設定を生かしながら、新しい切り口で巧みに描かれた作品だと思います。
なんでしょうね、良い意味でオメガバースを読んだぞ!という感じがあまりしないというか。
バース性ではないのですけれど、現代で生きる私達の世界でもどこか重なるものがあるんじゃないのかな?なんて思える部分があるように感じたからなのかもしれません。
このあらすじからこう来るとは…と、非常に読み応えがありました。
メッセージ性がありながら、決して重くなりすぎない読み口かつ心理描写は繊細で丁寧。
そして、読後は爽やかな気持ちになれるのだからすごい。
海野先生の作品、やっぱりすごく好きです。
なんだかじわじわと好きが広がる読後感でした。
話運びだけではなく、登場人物も魅力的なのです。
受けの理人は不器用さが愛おしく、攻めの汐見は安心感があってとても良い男。
小椋先生の描かれる汐見がイメージとぴったりで本当に好き。ラフでかっこいいんですよね。
もう、これは包容力がある顔ですよ。
それから、同僚社員であり、理人の後輩である来栖くんがまた素敵な子。彼のように生きたいです。
うーん、メインとなる登場人物3人全員の好感度が高くて良かったなあ。
低い位置から、てっぺんの蕾が花開くまで。
夏の訪れを知らせる、芯が強く真っ直ぐに伸びた、色とりどりのタチアオイの花が印象的な作品でした。
年始から素敵な作品と出会えて嬉しい。