悩ましい彼 美しい彼 3

nayamashii kare

悩ましい彼 美しい彼 3
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神381
  • 萌×225
  • 萌10
  • 中立0
  • しゅみじゃない7

47

レビュー数
30
得点
2035
評価数
423
平均
4.8 / 5
神率
90.1%
著者
凪良ゆう 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
葛西リカコ 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
価格
¥640(税抜)  
ISBN
9784199009600

あらすじ

憧れの演出家・上田の舞台への出演が決まった、新進若手俳優の清居。意気込むけれど、なんと演じることになったのは、清居のイメージからはかけ離れた「売れないお笑い芸人」……!? 役作りに悩んだ清居は、いまや人気カメラマンの助手として将来を嘱望され──ながらも、口下手で自己表現が苦手で、何より自分を崇拝する恋人の平良を観察するけれど……!?

役者としてステップアップするため、清居が決行したのはなんと、××になるコト!?
「美しい彼」シリーズ、待望の新作が登場! !

表題作悩ましい彼 美しい彼 3

平良一成,大学生,同棲中のカメラマン助手
清居奏,大学生,平良の恋人で若手俳優

その他の収録作品

  • スターゲイザー
  • きみに捧ぐ
  • あとがき

レビュー投稿数30

情熱大陸ばりにアツい

1巻から来て、2巻、3巻と繋がるこの一連のストーリーの完成度が凄すぎて。
鬼レベルで至高の作品です。

今巻。清居は舞台、平良は個展に向けての撮影に打ち込む仕事面での描写が際立っていました。どちらともに自分の殻を破る……と言う意味でなかなかに深いストーリーだったと思います。

清居は清居の戦いのフィールドで、平良も平良の戦場で、自分の才能と努力を最大限に引き出し頑張る姿はBL通り越して感動でした。
情熱大陸を二本立てで読んだような気持ちです。

「仕事人」としての2人の姿も素晴らしいけど、やっぱり恋愛している2人が大好きです。
相変わらず平良節は炸裂でナナメ上の思考に驚かされるんですけど、3巻ともなれば毎度お馴染みの感があって、ああ平良だなぁ…って嬉しくなりますね。

清居奏あれと神が言い清居奏が誕生した。
清居奏は夜空に輝く星
金色の川が流れる金色の王国のキング etc…

発言の視点が面白すぎて脱力…
これぞ平良!こうでなくっちゃ。清居信者のお言葉が胸に沁みます(笑)迷言の数々…トイレの日めくり壁掛けにしたいです。


平良と清居の恋愛も仕事も、新たなステージに突入したように感じた3巻。清居を撮りたい、という平良の目標が叶う第一歩が踏み出せましたね。その段階まで、「美しい彼」が続いていくとしたらすごく嬉しいです。

フフッと笑ってしまう漫才のような掛け合いシーンや、情熱的で官能的なシーン…2人の恋愛の側面には色んな表情があって、それに浸るのもこの作品を読む楽しみです。

あとがきにて、野口サイドのお話の構想もあるとのこと……これはめちゃくちゃ読みたい!
この世界をいつまでも楽しんでいけるよう、私も日々頑張っていこうと思います♪( ´▽`)

1

恋愛としてだけでなく、仕事やプライベートで悩んでいる方にも読んでほしい

まさにタイトル通り、平良も清居も悩んでました。
平良は野口の弟子として周囲から期待されるけど、自分がキラキラした場所にいて良いのか悩み、清居は熱望した演出家の舞台に挑戦することになるも、自分とかけ離れた配役に稽古でダメ出しをされて悩んでいました。
ですが平良と清居はただの恋人でなく、お互いを成長させる存在だったのが印象的でした。清居が舞台のために20kg増量を決意し、太っていく自分を平良に見られたくないと別居しましたが、その間もお互いの存在を意識し合い、支え合っていました。平良と清居の愛情を感じました。

単純に、20kg太って、その後痩せられる清居すごいなと思いました。まさに鬼メンタル(私にはできない…)それぐらい清居は舞台に命をかけているのだと思うと、私も清居を見習わなければ…と思いました。私も平良のように清居を崇め奉りますよ。

平良と清居以外に印象的なキャラクターとしては、清居が憧れる演出家の上田ですね。自分の上司だったらめっちゃ怖いです…。清居くん、よく頑張りましたね。上田という天才の期待に応えられなくて、とても苦労する姿が描かれていました。でも清居は自分で上田の期待することを見出して結果を出した。本当にすごいです。

私の話になってしまうのですが、20代も後半に差し掛かり、人生の岐路に立たされているなと感じています。仕事もプライベートも上手くいかなくてとても苦しい状況です。その苦しみをこの作品を読んで和らげることができたし、今後生きていく勇気をもらえた気がしました。凪良先生、素敵な作品を産んでくださりありがとうございます。

小説は読みましたが、まだドラマCDを聴くことができていないので、今度は声優さんの声を通して平良と清居のラブストーリーを味わいたいと思います。

2

一皮剥けた平良

今作も最高に面白かったです。

シュールさもあり、シリアスさもありとても良かったです。
平良はやっぱり今回も気持ち悪いのですが、
そういうところがたまらなく好きだなぁと思いながら読みました。
清居から別居するって言われたときの平良は可哀想だったけど、
その後のハレルヤ!は笑いましたw

平良に太った姿を見せたくないから別居って
清居がすごく可愛いんですよね。
そんな清居の姿を見たい平良と、絶対見られたくない清居。
愛と愛のぶつかり合いって感じですごく良かったです。
清居の平良への愛がたくさん感じられる3巻でした。

二人の関係以外にも、野口さんの平良に対する接し方がすごく好きでした。
野口さんは色々見えててすごいなぁって思いました。

はぁー!今回もすごく素敵なお話だったなぁ(*´ω`*)

3

メルタルすり減る

 自分は旦那に、仕事嫌だと思ったらすぐ辞めてって言ってるし、自分も中学生の頃からそうやって生きてきたから、清居と平良が頑張りすぎてるのを見て鬱病再発しそうになった……。傍観してるだけなのに。
 恋愛面よりも仕事面の話が強いから、普段BL小説読んでて喰らわないはずの角度からメンタル抉られる。
 からの、清居の妹サエが嫌いなブラコン女タイプなので、更にメンタルやられた。
 そして相変わらず葛西先生の絵が美しい。

2

泣ける

美しい彼から憎らしい彼を経て、2人の成長に泣けた巻でした。

まず平良はもちろん吃音もあってあんなに話す人じゃなかったけど、清居に対してちゃんと自分の考えを話せるようになっていて(それが清居に伝わるかどうかは別として)、平良と清居の会話が成立してることに感動しました。

そして清居もまだまだ理解不能な平良の心情を推測しようとしたり、野口さんへの嫉妬を隠さずむき出しにしていて、自分を理性で抑えていたのが自分に正直になって清居変わったな〜と思いました。

そして俳優としての清居、カメラマンとしての平良の壁に立ち向かう姿勢はBL小説と括るのはもったいないくらい、素晴らしいものだなと思いました。うまく言えませんが、逃げたいことが目の前にあったときにどうやってアプローチするのかっていうのが、清居と平良でやっぱり違っていて、それが2人のキャラが際立っていて良かったです。

そして2人の師匠である上田さんと野口さんの対比も良かったです。上田ー清居、野口ー平良の関係性も、どちらもいい師匠に出会ったなというくらい2人に合っていたし、(特に上田さんのは褒められたものではないかもしれないけど)コーチングという意味でも勉強になる部分もあったなぁと思いました。

そして最後に平良がまた大きく変わるんです。今まで清居に振られて終わる前提だった2人の交際を終わらせたくないと、清居に言うんです。もう泣けました。美しい彼のときには想像もできなかった変化です。スゴいな〜、人ってこんなにも変わるんだな〜。そしてこれまでの3巻で2人の成長を身近で見せてもらって本当にありがとうという気持ちです。

3

中毒性を持つ愛

しゅみじゃない と言いながら、三巻目も読んでしまった。

ストーカーに近い執着愛をキモイ奴から長年受け続けていると、きっと中毒して、執着されないと我慢ならなくなる変態受になるのだと思う。
もうこうなると、なくちゃならない「愛い奴め」になっちゃうんでしょう。
末永く幸せになって欲しいと願う、二人の爆笑短編集でした。

凪良先生、観察フェチだから、きっとモデルになった誰かが居るんだと思うのだけど、観察する著者を想像すると笑っちゃう。

0

清居の努力に涙

清居が商業演劇の世界に、新人として放り込まれる。
平良は野口さんに、個展をやらないかと勧められる

お互いへのきもちは常にありながらも、2人が自分の才能や、実力について悩んで葛藤して、が今回のメインだと思っています。
凪良先生はいつもストーリーが本当にしっかりしていて、恋愛じゃないところでも泣きました。

ひらきよ大好きなので、ぜひ、永遠に続いてほしいシリーズです。
清居→平良へのいわゆるクソデカ感情
平良の俺様っぷり(シリーズ読んでる方には誤解なく伝わるはず…!)も勿論健在なので、
2人にはこれからもこの調子でお互い大好きでいて欲しい。笑

きもちわるい攻め最高です。

3

続編が読みたいすぎる

神作品すぎやしませんか…世界観に没入したまま帰ってこられない……。
今回はお互いに師匠ができて、清居が大成長します。いろんな意味で。
徐々にお互いを理解しよう、気持ちを推し量ろうとする描写も出てきたりして萌える。もともと破れ鍋に綴蓋だったけど、その関係性がぐっと持ち上がっています。どんだけ、かっちりハマったら気が済むんですかね…。
すごくイチャイチャラブラブしているわけでもないのに、ワクワクドキドキキュンキュンしてしますこの気持ちはどこから湧かせられているのでしょうか。
ただのBLじゃないことは、1~2巻を呼んだ人にはわかるかと思いますが、人物設定が物語に合致して、読む側の心に食い込んでくる熱量が半端ない。他にこんな作品あるだろうか、いや、ないっ!!!!
凪良先生こそが夜空に輝く星。
クライマックスの平良の行動がほんとに胸に刺さりました。
そして、この行動が胸にささった人は、番外編集「エターナル」を読むべきです。さらに号泣します。
このあと、平良の個展やら、清居の舞台やら、どうなっていくのか楽しみすぎてまだまだ生きなきゃいけない気持ちにさせられました。

1

無様に悩むほどに魅力的に映る

『美しい彼』シリーズ第三弾。
安定のキモウザと悩めるキングカップルですが、本作では様々な点で2人にわずかな進歩がみられました。

清居の役者としての成長、平良のカメラマンとしての一歩、2人の恋人関係の好転…!
ここまで来るのにかなりの紆余曲折があったのですが、遂に本当の意味で恋人同士だ…と思えるような関係にキタという感想を持ちました。

もちろんまだ"夜空に煌めく星"と"道端の石ころ"というポジションは変わってないのですが、それでも平良は清居の気持ちを推しはかるようになってきたし、清居も宇宙人平良を理解できないまでも扱いに慣れてきてます。
清居が「去れ」と言えばすぐさまただの1ファンに戻ることを厭わなかった平良が、最後に発した言葉には涙が出てしまいました。

何とヘンテコで悩ましく美しい2人なんでしょう。
もうこのカップルの虜や…。

息の長いシリーズになるとの事なので期待しています!

1

気持ち悪さが絶妙に絡み合って、素晴らしく最高です

本屋大賞受賞作「流浪の月」でファンになった、凪良ゆうさん。
知らなかったのですが、BL作品作家さんだったと聞いて驚愕。

「流浪の月」も普通じゃないけど優しく噛み合っている登場人物の関係が好きだったので、これはBLも最高に違いない。これは読むしかない。
と思い、シリーズ3作品まとめ買いして読ませていただきました。

控えめに言って最高すぎた。BL小説を初めて買って読んだけど、布教したいために紙の本で買う人の気持ちがわかった。お願い読んで、そしてハマって。
1冊1日ペースで読んでしまって、睡眠時間が足りないが、その価値が十分にある。
一般小説の「流浪の月」も読みやすくてすらすら読んでしまったけれど、文章の雰囲気としては、こちらの方がよりポップでアニメ感というかカジュアル?な気がした。
つまり、テンポがよい&ぐいぐい引き込まれるため、一度読み出したら止まらない。

平良もきもいけど、清居の方も巻数を重ねるごとに「やばいのではw人のこと言えないのではw」と思ってしまう。
黒子の位置で攻めのアカウントだと特定するのはやばい。みっともないところ見られたくないのはわかるけど、イベントでの発言に救われ、舞台きてるのも黙認してるなら、T●itterで追っかけなくても普通に会えよ…!

全く違って噛み合わないように見えて、しれっと絶妙に気持ち悪い通じ方してる2人がたまらない。そんでもって、ツンケンしてたり卑屈になったりしてるようで周りにはバレバレバカップルまたやってんな認定されてるのウケる。
運命ってこういうことかしら…

でも、この小説の素晴らしいところは、その気持ち悪いまでのデレラブっぷりを見守るだけで終わらせないところ。
かたや俳優、かたやカメラマンとして、お互い(なかなか素直に認めないだろうが)支え合い、相手と対等にいられるように行動していくのが健気で本当に相手が好きなんだなあとひしひしと感じるし、成長する過程で悩んで足掻いている描写が生々しく繊細で引き込まれる。
あくまで2人で一つではなく、1人+1人でいようとするのが魅力的。
ズブズブに依存してしまうのではなく、相手のため自分のために自立して立とう、人として仕事人として成長しようとしていくのが読んでいて胸熱で深いな…と思うし、2人の関係性を思う上でもそれが分厚さを持たせている。

後書きで凪良さんが「やっぱり気持ち悪い攻めが好きです。強気で美しい受けも愛してます。」って毎回のように言ってるのも、一般小説からきたBL好き読者的には、「凪良さん…好きです…」ってニマニマしてしまう。

そして、後書き通り、気持ち悪さの描写に遠慮がない。ガチで気持ち悪い。
気持ち悪いけど、けして押し付けとか無理やりとかしない清居ファースト紳士(方向性かっとんだりするけど)で行動派どこまでも一途でぶれない平良。
強気に垣間見える寂しさ危うさ、鬼メンタルでゴリゴリ男前なのに綺麗な自分しか見るなみたいな急に乙女出してくる清居。
大好きです。永遠にバカップルやってろ。

どうか次回作を。楽しみにお待ち申し上げております。

7

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