獣神様とは番えない~アルファの溺愛花嫁さま~

juushin sama toha tsugaenai -alpha no dekiai hanayome sama-

獣神様とは番えない~アルファの溺愛花嫁さま~
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神28
  • 萌×27
  • 萌2
  • 中立1
  • しゅみじゃない4

--

レビュー数
9
得点
175
評価数
42
平均
4.3 / 5
神率
66.7%
著者
村崎樹 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
奈良千春 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784576230665

あらすじ

獣神の呪いを防ぐために、花嫁にされたオメガのルーク。だけど、どうしても番になれないわけがあって!?

表題作獣神様とは番えない~アルファの溺愛花嫁さま~

オーウェン・ブラックウェル、黒狼の祝福を受けたパラピストの獣神
ルーク、オーウェンの花嫁とされるサーゲルのオメガ

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数9

〝魂の番〟な2人に、思わず涙腺が緩んだ……

Ωバースの〝番・発情〟設定を盛り込みつつ、独自の世界観で一般的なΩバースとは一味違う、読み応え抜群な作品でした!

強気でサバサバ系の受け様が良いですね。
Ωなのに発情しない為、Ωのコミュニティにも属せず、窃盗でその日暮らしをしている逞しい受け様です。

一方、寡黙で威圧感のある大型獣人の攻め様。
オメガ狩りに追われる受け様を攫って、番にしようとする横暴者かと思いきや、「自分、不器用なんで…」を地で行く、心優しい〝寡黙不器用男子〟でした。

そんな、お国の為に戦う〝獣神〟として感情を失っていた攻め様が、強気だけど面倒見の良い姉御肌な受け様と出会った事で、人間らしさを取り戻して行く……(好き)

大好きな、
「こんな時、どんな顔をすればいいか分らない」
「笑えばいいと思うよ」
シチュもあって、大変滾りました……!(某エヴァ)
(実際には「ありがとう」って言うんだぜ!展開です)

【寡黙不器用男子→ゾッコン溺愛男子】へ変化し、サブタイトル通り〝溺愛〟へと無事に成長を遂げた攻め様。
しかし、攻め様の〝完獣化〟を防ぐ為にはΩとの番が必要で…。発情しない自分では、攻め様を救えない…と、他のΩを宛てがう為に、密かに奔走する受け様の心情が切ない

せめて、形だけでも〝番〟になりたい、と未発情で頸を噛むシーンに「本当の番になれなくても、2人の魂は番だよ…!」と、思わず涙腺が緩みました。

サブキャラ達も魅力的で、子熊のテッド君には無限の可能性を感じます……!
2人の赤ちゃんが産まれる前から「たくさん可愛がります!」宣言していて、ゆるふわ優しいお兄さんになる未来しか見えないテッド君……
是非とも、成長したテッド君とオーウェン&ルークベビーのスピンオフが読みたいです……!!(頼む!編集部!!)

見事な伏線回収と幸せ一杯の大団円で、とっても満たされる楽しい読書時間でした◎

7

運命の番ってこういうことなのよ

これは面白い。
こういうアプローチのお話は初めてです。

私がこの作品を読み始める時点で、神評価としゅみじゃない評価の2つに振れていて、正直読むのを悩みました。作者さんの作品は初めてなこともあったし、自分はどう感じるのだろうと不安もあったけど、あらすじと勢いと直感でえいやっと購入。
結果は先に述べた通りです!


私は神評価に1票です。
読後感と多幸感、これによるところが大きかったってのもありますが、物語の展開や構成もすんごく良かった。
ストーリーは割と重みがあるのに、2人のイチャラブや町人たちとの関わるシーンはほっこり。この緩急のバランスがとてもいい具合で、出会いから結末までのオーウェンとルーク2人の気持ちの寄り添い合いがすごく良かったです。
どっちも最初は心象が悪いのですが、一緒に生活を共にするにつれてトゥンクが増えていくんですよね。

ツーンがデレに変化していく過程がすごく素敵で、愛することを知らない獣人と孤独なオメガが本能的にも理性的にも求め合っていきます。
ルークはオメガでありながらもまだ一度も発情を迎えたことがなく、オメガと番うことで獣人としての力をコントロールしたいオーウェンの利害が最初は一致しなくて、ギスギスします。
それでも2人は愛し合うようになる。
発情しなくても番えなくても、気持ちが運命の番の2人なんです。

「運命」とは先に決まるものではなくて、後付けにしか過ぎないと私は思っているので、2人が番えないというハードルを乗り越えた先に見える景色が、まさに運命の結果なんじゃないかと…。
もうハッピーエンドだとネタバレしちゃいましたが、この物語がハッピーエンドと言うのは簡単な説明に過ぎません。その結末に至るまで色んな困難や課題、葛藤がたくさんあってのことなので、そこに至るまでの濃厚ストーリーをぜひ読んでみて欲しいなと思います。


ストーリーの背景にある物語設定がすごく凝っているので(ここで説明しちゃうと凄く長くなりそうなのでハショります)、登場人物たちをとりまく環境や制約、人間模様などなど楽しんで下さい。
もちろんイラストも目の保養です。ルークとオーウェンの美しい立ち姿にホウッ…となりながら舐めるように見まくりました^ ^

5

獣神の一途さに萌えるお話

他レーベルですが3月に発売された「人生七周目の予言者は王弟殿下の寵愛を回避したい」が凄く面白かったので、こちらの作品も楽しみにしていました。

読み始めて最初はルークの性格が好きになれずに戸惑いました。彼のオーウェンに対する態度が嫌だったんです。

ですが読み進めて行くうちに自分の悪いところは反省出来るとても素直な人物だという事が分かってからは大好きになりました。

そしてオーウェンも不器用ながらも愛情深い人物だと分かってからは、彼が呪いから逃れてルークと幸せになって欲しいと思うんです。

あらすじにある番になれない理由は読み始めて直ぐに理由が分かります。ではどうしてルークがそうなってしまったのかは、勘の良い方ならなんとなくアレが原因ではと思い当たると思います。私は当たっていました。
ただ、その事は全てが済んだ後に判明するので、終盤はオーウェンの危機にかなりハラハラさせられました。

どうしてルークが獣神であるオーウェンの呪いを防ぐために必要なのかの謎が最後に解き明かされているのですが、こちらの方は全く予想していなかった理由でした。村崎樹先生はこういったお話か上手いですね。

オーウェンの一途さとかルークが獣の神子であるシェリーとテッドを大事に扱う様子がとても微笑ましい作品でした。
奈良千春先生のイラストが世界観にとても合っていました。とくに結婚式のシーンが素敵なのですが、オーウェンがどうして結婚式を急いだかの理由を知ると彼が大好きになる事間違い無しです。

5

キャラ良し、ストーリー良し、挿絵良し。

作家買い。
村崎さんの新刊は、タイトルからも推測できるようにオメガバもの。そこにさらに「獣神」というファンタジー要素が加わったお話でした。村崎さん作品はバックボーンがきちんと練られているというか緻密なので、非常に読み応えのある一冊でした。

ネタバレ含んでいます。ご注意ください。





主人公はオメガのルーク。
オメガは希少な存在だが、ルークはさらに希少性の高い「薬花」と呼ばれるオメガ。薬花のオメガたちは、オメガ狩りに遭いアルファに売られるという出来事から身を守るために「サーベル」という集団をつくりそこで暮らしている。

ルークはとある理由からそのサーベルを抜け出し一人で暮らしているオメガだ。
窃盗でその日暮らしをするルークだったが、オメガ狩りに見つかり襲われることに。が、そのピンチを救ってくれたのは隣国・パラビスト国で獣神と呼ばれるオーウェンだった。

オーウェンが薬花であるルークを助けたのには、実は理由があって…?

というお話。

彼らの住まう地は、人と、獣人とが混在する世界。
獣の様相を持って生まれた子は獣神となり国を守るという使命があり、戦が起こるとその身体能力を駆使して国を守るのだ。

そして戦いで傷ついた体をいやすのに必要なのが、薬花の体液を飲むこと。
というのが、オーウェンがルーク、というか薬花を探していた理由なのですが。

読み始めた時、オメガであるという体質、そしてサーベルを抜け一人で生きてきた薄幸・ルークが、スパダリに愛され愛でられ、そして幸せを手に入れたお話、だと思っていたんです。

が。
いやいやいや、さすが村崎さんです。そんな浅いお話ではありませんでした。オーウェンはめっちゃスパダリ。寡黙ではあるものの、「神」としての立場を持ち、国を守り、優しいし、もう言うことなしのスパダリだわねえ。とか思ってましたが。

いやー、そう来るか。
オーウェンもなかなかに薄幸です。
彼は己の運命を受け入れ、己の使命を果たすことだけを思って生きてきた青年なわけですが、ルークと出会い、彼に恋をし、やっと「人」として生き始めたのだと。獣神ではなく、オーウェンという一人の青年として、彼は初めて自分の足で立ったのだと。

ルークとオーウェンは、ピースがピタリとはまるように、鍵が鍵穴にすっと入るように、まさに唯一無二の存在。出会い、そして少しずつ寄り添っていく姿がムネアツでした。

そこに華を添えるのが奈良さんの挿絵。
美しいです。
ルークもオーウェンも。
獣の姿も、人の姿の時も、彼らの魂の気高さまでも描き切ったイラストで、もう萌えしかない。
どのイラストもズギュンときましたが、個人的に一番素敵だなと思ったのは口絵のイラスト。なんて優しい絵なんだろう。

評価でちょっぴり悩みましたが、奈良さんの挿絵にしてやられてしまったので、ちょっぴりおまけして神評価で。

4

出会ってくれてありがとう!!!

最後までとーーーーーっても良いお話でした。もうオーウェンとルークのお互いへの愛情に泣けて泣けて。

オーウェンがルークと過ごして人間らしい感情や情緒を知っていくところ。
ルークの思惑をお見通しで先手を打つところ。
自分で退路を絶ってルークだけを愛しぬくのを誓うところ。

そしてルークもそんなオーウェンを守ろうとするところ!

お互い願ってしまったんだよね!そばにいるのは自分だ!って。失いたくないって。

オーウェンの独占欲や嫉妬や意地悪口調も萌えの宝庫でした。
いつもはやっとなエッチで攻めが意地悪な言い方をしだすのが興醒めなのに、オーウェンは良い!!だって嫉妬の相手が(笑)

タイトルがタイトルなので最後までどうなるの?そうなの?そうじゃないの?とハラハラでした。

2人が出会ってシェリーやテッドも含め家族愛がみんなを満たし、侍女たちにも変化をもたらして。
耳飾りの秘密も!
みんなみんななんていう奇跡!幸せです!

そしてなんといっても奈良さんの神イラストですよ!細部まで背景まで手を抜かない素晴らしさ。どの場面をイラストをつけるかは指定されてるのかもしれませんが、それでも素晴らしかったです。とくに表紙をめくったカラーイラスト。セリフがないので後で読んでて、ここかぁ!!とわかったとき。

挿し絵で背景はしょって人物だけな作品も多い中、ここまで描いてくださってありがとうございます!

2

萌えの波に飲まれて一気読み!の、獣神オメガバース

村崎樹先生の新刊、センチネルバースのお話を読んで面白さに悲鳴を上げ、先生の他作品も読みたくなって手に取った、こちら。

もーーーこちらの獣神オメガバースのお話も、萌えに満ち満ちていた〜〜…!!!

個人的に、精神的・肉体的に強い受け、戦う受けというものが大好きなんですが。
今作の受け様、オメガのルークがまさにドンピシャ、気高く強く美しい受けでして、ひとり大興奮、ふんがふんが鼻息荒く最後まで読んでしまいました笑

あと、奈良千春先生の繊細で美麗で細かな部分まで描き込まれた挿絵が本当に素晴らしくて!!ルーク、かっこいいよ!黒狼の獣神攻め、オーウェンのカッコ良さも言わずもがな。物語の世界観だけでなく、挿絵にも酔いしれました…

-ルークにはなぜ、普通のオメガには来るはずの発情期が来ないのか?
-獣神とは、本当に「祝福」なのか?約10年周期で獣神が次の獣神に代わるのは何故なのか?

そういった謎が徐々に解き明かされ、オーウェンとルークを引き裂く切なく悲しい運命には思わず涙してしまいました…きっときっとハピエンだよね、とは分かってはいても、苦しかった。。

村崎先生のあとがきにもあるように、攻めに対する反発から始まる溺愛花嫁オメガバース、切なさを乗り越えた後の最高の幸福感に包まれる、強く優しい愛情の物語でした✨

1

獣神が欲した最愛の相手とは

今回はパラピストの獣神と花嫁にされた薬花のお話です。

発情期が来ない受様が攻様の番となり幸せになるまで。

この世には男女の性差の他に
第二の性が呼ばれる性があります。

恵まれた体格と優れた知力を持つ社会階級最上位のアルファ
男女問わず胎内に子宮を持つ妊娠可能なオメガ
体格・知力共に平凡なベータです。

オメガは受精率があがる発情期に
強力な肉欲に支配されるため蔑みの対象でもありますが

アルファを生む物として狙われる事が多く
オメガは望まぬ結婚や妊娠を避けるために
集団で遊牧をして暮らしています。

受様も母親が亡くなるまでは集団生活をしていましたが
受様の母は受様を生んでから発情しなくなり
受様も発情しないと知れると冷たくされるようになり
14で1人で生きる道を選びますが

発情しないまでもオメガの体質により第二の性を偽れず
受様は窃盗を生業にするようになります。

ある日、受様盗みに入った悪徳商人にオメガと見抜かれ
執念深く追われる事となります。

受様が森の奥に追いつめられ脚を負傷したところで
強大な黒狼が現れて追手を蹴散らします。

受様は大狼の餌食になる事を覚悟しますが
狼はまるで労わるように受様の傷に舌を這わせ
受様はゆっくりと意識を失うことになります。

次に目を覚ましたのは隣国の獣神の屋敷で
パラビスト獣神こそが今回の攻様その人です♪

攻様は黒狼の祝福を受けた獣神であるアルファで
獣神の力を使いこなすために薬花と呼ばれる
オメガを探していました。

発情した事のない受様では番になれないと言いますが
攻様は番にならなくても獣神への協力は出来ると
この屋敷で暮らしてもらうといい切ります。

せいぜい半年の間、獣の神子の元で花嫁修業に努めてくれ。

攻様が薬花を求める理由とは!?
受様は本当に花嫁のふりだけで済むのでしようか?

黒狼の祝福を受けた獣神である攻様と
攻様の花嫁として囚われた受様のもふもふオメガバースです♪

パラピストは幾度となく他国に攻め入られるも
そのたびに獣神が圧倒的な力で排除してきました。

獣神は生きた神として国民に慕われていますが
獣の本能に飲み込まれるのを防ぐ術をもつ薬花を番とする事で
長く獣神としての務めを果たそうとするのです。

受様にとって攻様は高慢で他人を気遣わない男でしたが
獣神して育てられたために他人への気配りを知らない
不器用な男だと知り

受様をありのままに受け入れて
真摯に対してくれる攻様に惹かれていきますが
受様では攻様と番えません。

どうやって攻様の番となるのかハラハラ&ワクワク
受様が名実ともに攻様の花嫁となるまで
たいへん楽しく読ませて頂きました。

奈良先生の美麗イラストは非常に麗しくて
結婚式のシーンが特に良かったです♡

4

良き良き♥

奈良先生おっかけで購入。受けのキャラが好きなタイプだったですが、お話はうんうんと納得するもので、いつまでも覚えている自信はなかったので萌2寄りの萌にしました。サブキャラも良かったな!シリアス寄りファンタジーが好きで、ちょびっとツンが好きな方でしたら良いのではと思う本編230Pほど+あとがき。

たった一人、窃盗したものを収入源とし暮らしているルーク。ある商人からはしつこく追いかけられ、追い詰められたところに割って入ったのがめっちゃデカい黒狼で・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
シェリー(攻めに仕える神子、♀、十代後半)、テッド(同じく神子、♂、6歳)ぐらいだった気がする。二人ともめっちゃいい子。

++良かったところ

最初はツンケンしていた受けが絆されてすっかりオーウェンを好きになっていく過程が良かったなあ・・・オーウェンは最初ニコリともせんかったのに、最初っからルークのことが大好きで大事にしているのが良くて。

ルークの人柄が良いのも素敵。人たらし能力抜群なので、獣神様の花嫁に最高にふさわしいと思うのです。めっちゃキレイな方に、「何が美味しいん?教えてんか」(意訳)なんて聞かれたら、めっちゃ緊張するけど「きゃあ花嫁様に話しかけていただいた(⋈◍>◡<◍)。✧♡」ってなるよな。良いー体温あがる。

サブキャラのシェリーとテッドも話を盛り上げてくれてよかったです。テッドが可愛いんですよねーオーウェンがテッドを抱っこするシーン、ここに挿絵が欲しかったっくーちょっと残念っ!

途中どうなるの???とハラハラするところもあるけれど、めでたく大団円!で幸せ~な気持ちで読み終えることが出来た一冊でした!色っぽいシーンも小説としては多めな方ではと思います。色っぽいところが無いとつまんない!という方でもおススメしたいと思います。

3

獣神様の言動の変化にキュン

村崎樹先生の作品は初めてなので、拝読させて頂くのがとても楽しみでした。

個人的、各項目5段階で
エロ 3
溺愛 3
オメガバース 2
獣 2
な感じだと思います。

黒狼の獣神アルファ×一度も発情したことがないオメガのカプによるオメガバース作品です。受けのルークは悪徳商人から追われ怪我をした際、巨大な黒狼と遭遇してしまう。意識が朦朧とし喰われる覚悟を決めたが、目を覚ますと獣神であるオーウェンの屋敷にいた。そこで、獣神の力を使いこなす為に「薬花」(くすりばな)と呼ばれるオメガが必要で、更には番になれと要求されてしまう。しかし22歳のルークは今まで一度も発情したことがない出来損ないのオメガだと、オーウェンの要求を突っぱねる。しかし怪我の具合や悪徳商人の追手のこともあり、半年はオーウェンの屋敷で花嫁修行をしながら薬花の務めを果たさないといけないことに。

オメガのルークは人間ですが、攻めのオーウェンは完全な黒狼にも狼耳と尻尾だけを生やした半獣にもなれるアルファの獣人で、獣神様として崇め讃えられ国を守っています。

そんなオーウェンが、獣化し他国と戦うことになると、薬花であるルークの務めの内容が明らかに。それは獣化した黒狼のオーウェンに身体中を舐められて射精させられて体液を差し出すということだった。なので、黒狼の姿での絡みが数回あります。因みに体液を差し出すということなので、黒狼のまま身体を繋げることはありません。ですが、体液だろうと巨大な黒狼の舌で身体中を舐め回されるとは、なんて淫靡で素敵な務めでしょうね。発情は来てないが、催淫剤で興奮させられて務めを果たすルークがとてもエロいですね。初めての務めは何も説明されていないから、その後ご立腹でしたが。

出会った頃は感情の起伏も言葉の抑揚も乏しかったオーウェン。だけど強気だけど、ちゃんと気遣いが出来るルークの言動に少しずつだけど笑ったり気遣いを見せるようになります。個人的にオーウェンが誤解を与えないように、思っていることを出来るだけ丁寧に伝えようとするのですが、それがあまりにも直球な褒め言葉だったりするのでルークもドキドキするし、読んでいてキュンキュンしました。

徐々に心を通わせ幸せな日々を感じていたルークだが、時々違和感を覚え、番になれないままでいいのかと考えてしまう。そして祝福の筈の獣神の力や薬花と番にならないといけない理由などを知ってしまいます。それに葛藤や苦悩するルーク。でも既にルークを溺愛するオーウェンの覚悟が格好良いです。

ルークは発情することが出来るのか。オーウェンと番になれるのか。最後まで目が離せません。あと熊の獣の神子であるテッドがめっちゃ可愛いので癒されます。是非とも読んでほしいです。

2

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