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感情を押し殺してきた この人が逃げないように
saezurutori wa habatakanai
百目鬼が墨入れてたの矢代と同じくらい驚いたけど、驚いたあと百目鬼なら入れるだろうなと腑に落ちてしまいました。
変わったように見えてやっぱり変わらない百目鬼。
百目鬼とならイける矢代。
逃げないように感情を押し殺してきたけど、矢代の百目鬼への気持ちがバレてしまった。
それでもまだ、ただヤりたいだけだと言う百目鬼に、もうそろそろ押してもいいんじゃない?矢代も優しくされたいんじゃない?と思いつつ、鈍感なわけではなく繰り広げられるこの駆け引きが今の百目鬼らしさなのかなと思ったりしました。
かと思えば優しく抱いてあの日のように足にキスしてくる百目鬼の言葉より素直な行動に、そうそれ!いいぞ百目鬼!となり。
このままいい雰囲気になるのを期待してしまうけど、そう簡単ではないのが囀るでした。
矢代は人は変わる生き物だと言うけど、変われもするけど変われもしないのが人間で、やすやす変われないものだと私は思う。
変わらないのは矢代だけじゃない。
濡れ場が多くて見ごたえのあった9巻でした。
ドラマCDで聴ける日がくるのを楽しみにしてます。
8巻が終わり?続く??続く!!!!?
といった終わりかただったのでずっと待っていました!
他紙で描かれているスピンオフの「Op」で二人が出てこないか目を皿のようにしていました。
2人の関係性が大きく変わった感じで始まる9巻。
お前本当に百目鬼か?いや…記憶戻っていないのか?百目鬼…百目鬼だった!!
となるような読後感…
893モノが大好きなので、淡々とした命のやり取りや、裏社会の小ネタなど
本当に面白かったです!
早く続きが読みたい!また待ちます!
Feelings that arise. Fury, sensuality, romance, lies and fears. Volume 09 is simply perfect.
どっぷりハマって1か月余りの新参者です。その分、通しで何度も(10回くらい)読みました。
矢代さん大好き、絶対に幸せになってほしい。
9巻で、体はもう答えを出しています。百目鬼が5巻で望んだ「俺しかいらなくなるように、俺しか欲しくなくなるように」という願いは、もう体では叶っています。本当は心でも。そして百目鬼は「この体をもう誰にも触らせたくない」とも願っているから、井波や城戸なんかに体を許した矢代に、強く怒ったわけで。
ハッピーエンドとなる「終わりの始まり」の9巻後半だと思います。
でも最悪失明して、その代わり極道からの足抜けが三角さんからも許されて、目の見えない矢代さんを百目鬼が支えるというメリーバッドエンドの可能性もあり、そこは心配です。生きて視力を失うことはとてもつらいから、もし見えなくなっても片目だけで留めてほしい…。
クラブのママと百目鬼は体の関係はなく、2人が会えなかった4年間も百目鬼は矢代さん一筋だと思います。綱川組長から女関係を聞かれたときに、女もいないし風俗も利用しない、性欲は自己処理と百目鬼は答えていたので。
これは独自の推測ですが、ママは三角さんの半身だった黒羽根さんの姪の「ともこ」ではないかと思っています。店の窃盗を手引きした黒服から「泉さん」呼ばれていたけれど、夜の仕事なのでそれは源氏名。ともこは生みの母(黒羽根さんの姉)には捨てられているので、黒羽根さんが殺されたあと三角さんが面倒をみていました。
ともこは矢代さんと同い年で、保育士を目指していたけれど、諸事情で天羽の世話で桜一家がケツ持ちしているクラブのママに収まったのかなと…。
ただ矢代さんは若い頃のともこの顔は知っているから気づかないのかな、20年も経っているからどうかな?とは思います。
囀るでは、女性の存在はそれほど重視しないので、百目鬼の妹の葵とか綱川の娘の仁姫くらいしか名前は特定されていません。そこを、端役に過ぎない女の子に「とも」「ともこ」と複数回名前を明記していることが、引っかかっていました。
囀る鳥は羽ばたかないの沼落ちして1年になりました。日々矢代の幸せを願う私になり9巻発売が落ちてから初の大大イベント!
もう読んで涙!矢代ーー!百目鬼ー!と寝る前に想うくらいハマってしまってます。
この作品に出会えてありがとうございますと言いたいです。
『囀る鳥は羽ばたかない』待ちに待った9巻の発売です。
7巻から読み返して9巻まで読み、9巻だけもう一度読み、1巻から9巻までをとおしてあらためて読み返し、そしてまた頭から9巻を読んで。
その上で、この矢代と百目鬼という二人の以前と現在のあり方について考えていたら、感想を書くまでにかなりの時間が経ってしまいました。
1巻で矢代に「ウソが下手な奴だなぁ」と言われていたのがそれこそ嘘のように、現在の百目鬼は自分自身の思いや感情を覆い隠すことに注力しているように伺えます。
もう二度と悟られるわけにはいかないから。
二度と四年前のようなことは起きてはならないから。感情を制御し決して本音を口にはしない。そんな、この四年間を経てきた百目鬼の覚悟が見えるように感じます。
でも、それだけの覚悟を決めていてもなお、矢代に「仕方なく俺の性欲処理してただけだろ」と言われて微かに顔を歪める百目鬼がまだ、こうして生きているわけです。
このシーンからは、矢代からそのように言われたことに対する、百目鬼の複雑な感情が垣間見えるように思います。
これは不快感からのこの表情ではないはずです。
この直前に百目鬼は「俺としたいんですよね」「俺じゃなきゃ気持ち良くないんですよね」と言っていて、その言葉を矢代は否定していないわけで。
そしてそこからの「仕方なく俺の〜」、「なんのメリットがある」の台詞。
これらの矢代の言葉は、裏を返せば “お前がやりたくないならやりたくない” ですよねと。
こんなふうに駄々をこねられたら、うっかり本音を口にしたくなってしまいそうです。そうじゃない、そんなはずがない、と。
むしろ矢代がこんな言い方をするのは、“そうじゃない” のひと言を欲しているからのようにさえ思えてしまいます。
でも、幾らそう思えても矢代は矢代で、もしここで百目鬼が否定などしようものならばまた取り返しのつかないことになりかねません。
百目鬼にとって、このシーンは試されているかのような心持ちだったのではないでしょうか。
そんな百目鬼の一瞬の逡巡が、あの表情に現れているように感じました。
この後に続く「酷いの好きでしたよね」「…好きだよ」のシーン。この矢代ですが、なんだか安堵が伺えるなと。
このやり取りを見てすぐさま思い出すのは、少年時代の矢代の「痛いの好きだよな」「うん」のシーンです。
百目鬼は「酷いの好きでしたよね」の台詞によって、結果として矢代の中にある変わらない安全地帯を導き出したのかなと思いました。
この言葉によって、矢代の心が矢代自身に良くも悪くも戻ってきたように感じます。
変わらなくて良い、心を揺さぶられることのない、痛いのが好きで酷いのが好きなこれまで通りの矢代の居場所。
矢代には幼いころに、これは自分が好きでそうしているのだと、痛めつけられるのも酷くされるのも自分がそうされるのが気持ち良いからだと、そうやって自分にも周りにも言い聞かせ過ごしてきた過去があると思います。
これは辛いんじゃない、痛いんじゃない、これが好きなんだ、と。
その過去が今の矢代をつくりあげて来たわけです。
それを、痛い、酷いことをされるのは辛い、と認めてしまった瞬間、必死で生きてきた少年時代の矢代から現在の矢代までの、生き様すべてが瓦解することになってしまいます。
そしてその、矢代がつくりあげてきた居場所をおびやかす存在、それこそが百目鬼だったのだと思うのです。
彼を受け入れることは、矢代にとっては自分のすべてを一度手放すということです。
それだけではなく、幼い自分自身が受けて来た虐待を、あれは辛かったのだと、痛かったのだと、虐待だったのだと認めなければいけないことでもあります。
四年前の矢代はそれを認めず、百目鬼を受け入れることはありませんでした。変わらないことを選んだわけです。
でも、今なら。今の矢代なら。
9巻では、矢代は変わらない自分自身を家畜のようだと自嘲しています。
四年前に、こんな矢代がいたでしょうか。
1巻で「俺は俺のことが結構好きだ 俺という人間をそれなりに受け入れている」とモノローグで言っていた矢代です。
自分自身を受け入れているため、変わる必要も無ければ、積み上げてきた自分をわざわざ辛い思いをしてバラバラに解体しなければならないような必要もなかったわけです。
でも、現在の矢代は違います。
前述の9巻の独白からは、変わらない自分自身への微かな苛立ちが伺えるように感じます。
矢代がこのように考えること自体が、もう既に変化の兆しなのではないでしょうか。
既に変化は始まっているのでしょう。
矢代の心の内から、徐々に。
熱量が増してきた物語と比例して自分の熱もいや増し、原稿用紙5枚分ほぼマックスという過去最高の長さのレビューとなりました。
あらためて、このような素晴らしい物語を読むことができる幸せを感じています。
次巻の刊行を心から楽しみにしています。
はー、最高ですね。
4年後の話に入ってからやっと百目鬼の心情が書かれました。ただ一文のみ。
百目鬼がずっと八代を想い、八代を中心に生きているんだなというのは疑いようもないのですが、八代の本当の気持ちをわかっての言動なのか私は分かりませんでした。
八代が百目鬼以外に勃たないと聞いても、5巻の時のように自分と同じ感情ではないが八代にとって自分は『何か』ではあると解釈したように、今回も似たような答えを導いているのではと疑っています。
八代も忘れているような言葉一つ一つをずっと覚えていて、言葉通り受け止めていたので、本気で惚れたから、優しく抱いたから捨てられたと思ってそう。
そう信じ込んで、好きが溢れ出ないように感情を殺して無表情に努め、気持ちが冷めたように振る舞っていたのに、名前を呼ばれただけで余裕なくしたり、「酷いの好きでしたよね」の問いに八代の「好きだよ」が自分に言われたみたいで抑えきれなくなっちゃって!何度もキスしちゃうし、寝バックしてて背中だけで顔が見えないのが嫌で無理矢理上半身を振り向かせたり…その顔ヤリてぇ顔じゃなくて好きすぎて堪らなく恋焦がれている顔ですよ八代さん!
クラブのママとの体の関係があるのか意見が分かれているみたいですが、私は抱いてると予想。父親を思い出して女性は抱けないかなぁとも思いましたが、抱いてるのはテク向上の為か、女がいるからもう八代には気持ちがないとカモフラか、保険医との初体験のように百目鬼が他の女性とセックスすることで八代が興奮する為か…どっちにしろ百目鬼に想い人が他にいる事をママは知っているか察していそうですね。神谷の「向いてない」発言に百目鬼との関係を重ねていそう…ツラッ!
百目鬼の背中の天女は八代のつもりなのか、クラブのママへの罪悪感か…
それにしても2人共両片思い拗らせ過ぎじゃないでしょうか。
百目鬼隠す気があるのか前髪のことも自分以外の人とスルことも怒ったりタバコの例えとか、もう告白と変わらないのでは?それを八代あんな湾曲した解釈するなんてw
他の奴とシてほしくないから隙間をぬって抱きに来てるのに!八代って人の気持ちに鋭いのに、何故か百目鬼と竜崎だけには鈍感。あんなに垂れ流してるのに…。
奥山は生きてんのかな?
なんか天秤がどうのとカッコつけて言っていたけど、昔も今も甲斐に面子潰されてる。意地なのかなんなのかそれでも下につかせるのは任侠でもなくただの間抜けだなと感じました。
久我!大人っぽくなってる!4年経ってもラブラブだー
今回カバー下有り!!百目鬼ちゃんのお顔見えるVer。良良良
続きは再来年ぐらい!?掲載雑誌が読み放題から撤退してしまって激落…単話売りしてー!
見てると情緒がおかしくなりそうな二人です。どこまで行っても良い方に進んでると思わせてくれない二人。この二人にとってのハッピーエンドはどういう形なのかな、そもそもあるのかな、とますます分からなくなってしまった9巻でした。
百目鬼の向こうに過去の百目鬼を探す矢代は、離れていた時間を意識させられて、とても切ないです。でも百目鬼が今矢代の隣にいないのも、矢代の記憶の中の百目鬼から変わってしまったのも、矢代のせいって言えなくもないのが辛い。
百目鬼は内側に持つ変わらない感情は見えるけど、さすがに背中の刺青には驚きました。後戻りできないようにして、矢代に覚悟を見せているのかな。見られるのを躊躇う描写があって、完全に割り切れてない感じが百目鬼だなって。
百目鬼の部屋で懐かしいアイテムが出て来ましたが、見つけたのが矢代なだけに、どう作用するのか想像できません。また逆方向に逃げちゃいそうで怖い…。
最後の最後、百目鬼と体の関係を続ける矢代が小さく感情を吐露します。矢代にとってはこれ以上ない本音を表すセリフだと思う。今まで散々ヤってきた矢代だからこそ、こういう形で体に引っ張られる展開が腑に落ちる。まだ抗うのなら、これからは百目鬼だけでなく、自分とも戦わなきゃいけないけど大丈夫かな。
素直になれば簡単って二人じゃないのが面白くて、たまに心を抉られる作品。口絵の二人を見て泣きそうになりました。次巻も読めますように。
百目鬼に大切に抱かれてから、矢代の身体は百目鬼じゃないと感じない身体になった…4年経った今、2人は再会し、諦めたはずの、捨てたはずの感情が蘇る…どうしたらいいかわからず、訳がわからない態度や行動をしてしまうが…2人はまた、関係を続けてしまう…百目鬼の本心は?矢代の本心は?この後どうなって行くのか…
まだまだ楽しみです。ずっと追いますよ!
まだ読んでない方、損しています。是非読んで貰いたい名作です。
囀る沼にハマりにハマって結構な年月は経ちました
9巻では体の関係が沢山描かれているけど2人とも満足している様子はない
だがしかし、それでも心底繋がっていたいという気持ちがひしひしと伝わりもう本当にどうしようもない
心底惚れあっているのである
9巻目にしてやっと何度も抱き合う形にはなったけど周りはそれを許さない
もう一悶着の予感は確実にある
三角が許すのか、綱川が許すのか、
伏線が沢山貼られている
三角は相変わらず百目鬼を毛嫌いしている
でも本当にそうなのか?
過去の黒羽根の物語が私の頭を揺さぶる
あの金だけ受け取った女
保育士をしていた女の子
完全なる伏線
矢代を見ていると思い出す天羽の母親
三角目線で考えると伏線が張り巡らせているが私の頭の中をぐるぐると回って思考を停止させる
綱川目線でいうと
仁姫を連れ帰ってきた百目鬼を手放せるはずはない
百目鬼に仮は作っている
矢代との関係
でもふと、矢代も百目鬼も天羽には借りがある
影山の土地買収に三角に口添えしたのは天羽
行き場がない百目鬼を綱川に紹介したのも天羽
天羽さんお願い2人を幸せにしたげて‼︎何でもしますから‼︎
山川絡みの金のながれも相当に気にはなる
それと正直平田(終わった話ではあるけど)がどうしてそんなにホモ(矢代のことではない)嫌いなの?
塀の中の手紙は何故読まなかったの?
色々気になることあるのよ、9巻に辿り着くまでには
読者(私)を飽きさせないヨネダコウ先生、これからもずっと囀る追っていきますのでよろしくお願いします
今後が益々楽しみです
矢代がどうなったらハッピーエンドなのかが解らなくて、百目鬼の方は解るけど、百目鬼のハッピーエンドに矢代がどう嵌まるのかが思い描けなくて…今、今このせつないけれど互いが互いだけと抱き合っている今で時を止め…いや、最後まで絶対に読むけれど
矢代が影山をどんな風に愛したかこっちは知っちゃってるしさぁ
百目鬼の帰る場所になるために組を持っちゃう?七原がなんとなく気の毒だけど
ママはDV亭主から逃げて助けてもらった人とかなんかなぁ
前巻で神谷がでかいクシャミをして城戸弟の喋ってるのを矢代らに聞かせないようにしたんじゃないかと思っちゃってるんだけど、思い違い?城戸弟に余計なこと喋るなって圧力かけただけ?
久し振りに車ボコボコなの嬉しかった
あんだけ運転ヘタって目が悪いのは、実は元からなんじゃないの
ゆっくりではあるけれど、毎年新刊が出てくれる歓び!
城戸との情事(未遂)から矢代を連れ出した百目鬼、
というところで終わっていた前巻ラスト。
百目鬼が柄にもなくめちゃくちゃキレてたけど、どうなっちゃうの…
と思っていたら、遂に手を出しやがりました。
これだけ焦らし、焦らされてきただけにその情事の濃厚なこと。
会えなかった4年分、いえ、出会った頃からの双方の想いが
凝縮されたような濃密さでした。
けれど、身体を重ねた=両想いってことにはならないのがこの二人。
百目鬼は今度こそ矢代に逃げられないためにまだ本音を隠すし、
矢代も相変わらずひねくれて素直になれない。
とはいえ、一度その肌の熱さを知ってしまえば、もう戻ることはできない。
堰が切れたように身体を重ねる二人。
こんなにも表情から、触れる手から、執着も愛も溢れているのに
言葉通り、体を繋げるだけで留まってしまう二人が切なすぎました。
この二人の関係の変化を進展といってよいのかわからないけれど、
4年前から身動きが取れなかった二人の時間がようやく動き出したとう
喜びは噛みしめたいと思います。
今巻は二人の関係性の変化がメインで、
極道たちの裏の動きはちょっと控えめ。
そちらもどう展開してゆくのか楽しみです。
囀るのレビューを書くのは難しい。
感じたこと言いたいことはたくさんあるのに、それをうまく言葉に乗せることができない。
連載を追っているので、毎話読む度にこの作品に出会えて後半に差し掛かった人生に生き甲斐を得たことに感謝している。
さて9巻。
大きく動いた。
背中に墨を入れ矢代と同じ世界で生きると決めた百目鬼、それを知って激しく憤る矢代…そしてそこからのキス。切なくて美しい。
さらには矢代が百目鬼にしか感じなくなってしまったことも百目鬼の知るところとなり、ふたりの想いが激しく揺れ動く。
久しぶりの百目鬼のモノローグ…心を押し殺してきた、そう矢代が逃げないように。愛おしくてたまらない気持ちを押し殺して、愛のないふりをしながらお互いに求め合う。でもキスに愛情が溢れてしまってるよね。
5巻以来の濃厚セックスシーン満載の9巻でしたが、5巻の時と同様ひたすら切ない。
個人的には7巻から始まる第2部のクライマックスだと感じている。終わりに近づいているのを実感した巻でもあった。
凄い作品なので読むのにも体力がいるけれど、ここからどう展開していくのか楽しみでならない。
なんだろう・・待っていたはずの二人の繋がりが読めたのに切ない、、、電子配信待ち勢だったのですが深夜に読んで眠れなくなりました。
矢代さんの目が心配です。前々から思っていましたがやっぱりハピエンで終わる気がしなくてメリバ作品なんじゃないかとどきどきしてしまう。。
色々と知りたい部分が多くて次巻が待ち遠しいです。
次で10巻なんですね。あとどれくらい続くんだろう。続き物によくある間延びしている感はなく楽しめています。むしろようやく!ここから!!という気持ちになりました。とにかく二人とも生き抜いて・・と願っています。。
とても詳しくレビューしている方はがたくさんいらっしゃるので、私は自分で印象深かった点を書きます。
百目鬼が矢代は自分にしか身体を反応させていないと知った時の顔がやばかった。なんというか、俺で良いんだ!という、目に光が宿ったかのような顔が何とも言えなかった。そして、今まで矢代に言われていた、やりたいからやる理論で何度も矢代を訪れる展開はもう単なる忠犬では無くなった関係を思い知らされました。
でも、そんな欲望理論を持ってこないと、二人が身体を合わせる事は絶対に出来ない関係になっているので。現状出来うる最大限の二人の接触なんですよね。
それでも、百目鬼には矢代の身体を心配する場面があり、私も安心しましたが…どこまで矢代の目が悪くなるのか?も気になりますね。でも矢代の周囲もみんな気づいているので今後の展開どうなって行くかな?と思います。
そして、矢代も多くの読者もじわじわと心を痛めていた百目鬼とママとの関係。これは、どうやら恋人関係ではなさそうで、結構安心した部分ではありましたが、弱い女の人を助けてあげるのは百目鬼らしい行動ですね。多分ママも何かしら助けを欲しがっていた人なのかもしれないと思いながら読んでいました。
百目鬼は矢代に執着はあるけどヤクザの自分に執着はなさそうなのに、スミまで入れたのは綱川に命じられたんでしょうね。綱川は娘の命の恩人であっても百目鬼を信頼しきっていなくて執拗にヤクザの世界を百目鬼に与えていたんじゃないかな?と、思っていました。
二人に「愛し合う」感情が許されるのか?それはどういう状況になるのか?二人の心の中では熱いものがあるのに、それを態度には出せない許されない苦しさがラストの矢代をみていて切なくなりました。矢代の人生に無縁だった感情にこれからどのように目覚めていくのかは見ものだとおもいます。
しかし、二人のこんなシーンの後には戦争がやっぱり来るのでしょうね。辛くても見守りたいです。
波3さん
コメントありがとうございます。
波3さんの考察に激しく同意しています!とても深く読まれていて、感激しました。
手首縛られている姿は矢代の性癖を象徴する姿ですからね!私も矢代をイメージしている天女だとおもいました。百目鬼は自分の独占欲をこんな所で表現していたんでしょうね。
どんなタイミングで墨の意味に矢代が気づくのか、注目していきたいですね。
墨を入れたのは綱川の指示ですよね、これ同感です。百目鬼は天羽さんからの依頼による桜一家の預かりで、盃は交わしていないと思います。
例えば、仁姫ちゃんを助けた件で綱川から親子盃を持ち掛けられたけど断った。その代わり、極道としての忠誠というか覚悟を見せろと迫られた結果の墨入れだったとか。
綱川に強要された入れ墨でも、絵柄は百目鬼が自分で選んだことは間違いないです。両手を縛った切れ長の目をした天女は矢代さんですから。
矢代さんが百目鬼が背負う天女が自分だと気づいたときが、一つの変化になるのかもしれません。
入れ墨、結構重要なポイントだと思います。
物語が第2章に入ってから、やっとここまで来たかという感じ。第1章から考えれば本当に長い、長い長い道のりでした。といっても矢代も百目鬼も劇的に相手への態度を変えたわけではなく、苦い空気を無理矢理引きずったまま、裏社会での立場を抜きに少し自分を晒け出せるようになったかなという印象でした。私はこのシリーズの熱烈なファンというわけではないので、そういった方々に比べて自身の読み込みが浅い自覚はあります。組織同士の繋がりや対立構造は正直100%追いきれていません。が、長編シリーズをここまで追ってきたいち読者として、矢代と百目鬼の行き着く先を見届けたい気持ちはあるし、8巻に比べて矢代が随分感情を乱されていたのには萌えも感じました。まだ彼らを取り巻く情勢は落ち着かなさそうですが、矢代が腹を括る時が来ることを期待しています。
9巻発売、本当に嬉しい&ようやくここまできましたね!
囀ると同じ時代を生きれたことに感謝しています…。この表紙からして萌えたぎります!
個人的には、「触れようとする百目鬼の手を拒みたい、でも拒みきれない、でも、でも…」っていう矢代さんの葛藤のようなものをこの表紙から感じましたがどうなんでしょう。
9巻をそのまま表しているような表紙だなあと感じました。
以下、収録回ごとに感想です。
51話
百目鬼の背中の天女に気づく矢代。これ、「せっかく盃交わさず、自分からも開放してやったのになんでだよ!ふざけんなふざけんな」っていう矢代の感情が切なかったです。
でも百目鬼はこの道しか残されてなかったわけで…矢代は百目鬼の執着を本当の意味では理解できてないんですよね〜うまいなあ
52話
二人のすれ違いセックスがこれまた辛い!
わざと酷くする百目鬼、矢代の「さすがに女には優しいか」が辛い( ;∀;)
最後のコンタクトケースはヨネダ先生曰く「矢代は気づいてません」とのことですが、目が悪くなってるからよく見えてないってことかな?
53話
車の中の会話では、お互いの思ってることを話しているのにボタン掛け違っちゃってる…!もっとお互いシンプルに!腹割って話して!!笑
「呪いにかかったままの俺は昔のお前ばっか探してる」に、泣きそうになりました。。。
今の矢代には呪いって表現しちゃってるけど。。あれは呪いでもあり…でも少し先の未来では救いって思ってくれてると読者は信じてますよ…!!
54話
井波から矢代が勃たないことを知ってしまう百目鬼…井波、珍しくグジョブ!!!!Σd(・ω・*)
百目鬼が真実に辿り着くまでもうちょっと…!
55話
若かりし頃の綱川が素敵…(*゚∀゚)(綱川大好き)
そしてそして最後の…いなくなったと見せかけてからのー「嫌です」でうわああああ
これ、本誌派の方達はここでお預けはさぞ辛かったことと思います笑
56、57話
まっっっってましたァァ というか待ち望んでました( ;∀;)
帯にもなってる、「感情を押し殺してきた この人が逃げないように」、この作品を読んでそこらの執着攻めが生ぬるいように思えました。
百目鬼、虎視眈々と狙ってたんですよね、何年も。だから矢代が逃げないようにわざと酷くしてたのに、「酷いの好きでしたよね」「…好きだよ」の2コマがも〜!!!!百目鬼の呪いにかかったから酷くされるプレイにはもう気持ちよくなれないんです!でもそういうことにしておかなきゃ…っていう「…好きだよ」。せつないいいい
いつもは上手に人を惑わす矢代が、本音顔に出ちゃってる!!隠しきれない不器用さが萌える!!!矢代を愛さずにいられないです。
そして、百目鬼が初めて矢代も4年間のうちに変わったことに気づく!!!!嘘だって気づいた百目鬼…たまらんよね。。わかるよ。矢代さんってそういう人だもんね。そりゃキスしたくなっちゃうよね。
ただやりたいからセックスしてるだけと言う百目鬼に答える「いいなそれ」は、快楽のためだけっていう冤罪符が今の矢代にはまだ都合がいいからの「いいなそれ」かと思ってましたが、読み返すうちに「これなんのセックス?」に対して返ってきた答えとして「気持ちいいから」に「だよね(諦め)」のニュアンスかなと思い始めました。先生の作品はあまり多くを語りすぎないので、この辺の答え合わせもストーリーが進むとわかるのかもしれません。
そして優しくしたら逃げようとする矢代に対する百目鬼のじっと見る目が怖い怖いwまあ百目鬼にしたらどっちやねん!て思うよねw
4年前、百目鬼が捨てられてしまってからここまで、二人の間には進展もないまま読者的にも焦ったい状態が続いていたので、そこからの怒涛の恋愛のターン…!凄まじいものがありました。
とにかく9巻は百目鬼の執着っぷりを堪能できました!
二人の恋愛についてしか感想書けていないですが、シノギの方面もハラハラしつつ奥山組の影が濃くなってきて、あと1,2巻で囀るも終わってしまうのかなあ。。寂しくもあり、でも最後までヨネダ先生に翻弄されっぱなしの読者でいられたら嬉しいです!
もう~~~なんで!となりながら、二人の攻防に震えてしまう。
どうしてこんなに好きが散りばめられてるのに苦しいのか!!
矢代が戸惑ってもがけばもがくほど
百目鬼が感情を殺せば殺すほどに
強い強い想いを感じさせられて…のたうち回りました。
再会してからの百目鬼は、これまで以上に必要なことは言わず辛辣。
すっかり可愛げがなくなり、矢代には怒ってる嫌がらせをしていると思われる始末。
指先や目線から矢代への気持ちは変わってない!!と信じてはいましたが、
百目鬼の気持ちが全く語られず、百目鬼どうするんだ?とザワザワしていたものが
9巻で覚悟のほどを見せつけられ、変わらない部分にほっとしました。
言葉が足りなさ過ぎて、すれ違いもすれ違いな二人
城戸にも体を開く矢代に怒った百目鬼、
背中に刺青を入れ、カタギに戻らない体になったことに怒った矢代、
これだけ怒りが募るのも好きだからこそ!!!
言葉以上に濃厚なキス!!!
体と体でぶつかれば気持ちが通じる~~~
と思ったら全然で…なんでや!!と床を叩いたわけですが!
まだまだ今のタイミングでは逃げられる
と考える百目鬼の判断によるところで仕方ない。
矢代は自分のことになると、こうも鈍くなるのは
過去のトラウマによる自己肯定感の低さや守りのためと思うと切なすぎます。
抗争パートもビリビリ複雑に進みながら
2人の関係もビリビリなので脳内大変です。
百目鬼はグイグイと矢代の心に入り込んで
逃げられないように責めてくるのが可愛くなくて憎らしい。
私は矢代大好きの表れだと思ってるので、いいぞいいぞ!!もっとやれ!
状態ですが、矢代は自分の本心から目を背けようとしてるのもあってか
百目鬼の本心を見ることができなくて、
どうにかしたいけど、どうにもできない状態でもどかしい。
「酷いの好きでしたよね」と問われた時の
「…好きだよ」
渾身の好きだよすぎて、堪りません!!!!
ここからのキスの流れ!!!
拒んでたくせに矢代からもギュッと抱きしめて求めてくの、
わーーーとなりました!!
全身を舐めて舐めつくすかのような百目鬼!!!
思わず「何のセックス…?」と聞きたくなりますよね。
ここで「好きだから」とは答えない百目鬼~~~~
でもこの回答が今の現状、矢代の心をキープするには最良かと思うと
百目鬼やるな!!なんですが!!!
矢代に真意が伝わってるのかどうか分からなくてツライ。
これでもか!!って肌色シーンが続き、
百目鬼の愛を見せつけられて、強気で応じる矢代が可愛くて
これはこれは!!となってるとこで、
矢代が受け入れきれなくなってしまうので
ますます私は混乱です。
矢代も百目鬼も唯一無二の存在、思いを寄せてるはずなのに!!
性欲処理といっても、気持ちが溢れすぎているのに!!
でも、これだけ矢代が混乱して戸惑っているのも
百目鬼の押しが効いているからかと。
苦しみもがくほどに儚い美しさを醸し出す矢代最高です!!!
もうあと一歩!だと思うのですが、そこが難しい。
でも、この苦みがたまらなく大好きです!!!!
これから抗争パートもますます本格化、そこの男同士のしがらみも面白く
七原、影山の変わらなさが頼もしく、癒しであり、
辛いしんどいと悶えならがらも、複雑さとユーモアの塩梅が絶妙!!!!
百目鬼の恋する気持ちの痛みを思い返し、矢代は何を思うのか。
苦しい痛みに、もう向き合わざるを得ないと思ってくれたら良いのですが!
2人の行きつくところ、どう再生していくかを見守りたいです。
そうそう、今回は井波が良い仕事してました!!
矢代が勃たなくなったこと百目鬼に嬉々と話す姿は最低で
百目鬼にけちょんけちょんにやられてる姿は最高でした!!!
えっ!?となった百目鬼の顔も
帰宅しながら振り返る連続のコマも
百目鬼の衝撃が現れてて!!
勃たなかったのが矢代によって復活した百目鬼だからこそ
その意味が深く突き刺さってるかと思います!!!
確信を得ての百目鬼、どう責めてくのかも楽しみです!!
9巻の発売を待っていました。
連載でも追っていましたが、まとめて拝読すると
やっぱり圧倒されますね。
こーんなに、あの矢代とあの百目鬼がセックスしてるのに。
悲しい。
もうずっと悲しい。
救いは、求め合ってるのがわかるキスと、
たまに見せる百目鬼の優しそうな目と
受け入れたくても言葉にできない矢代が百目鬼を抱きしめる腕。
百目鬼の墨を見た時はショックだっただろうなと、思います。
矢代の気持ちは体に出ちゃって、百目鬼にしか反応しないから。
もうそれってそういうコトだよね。って思ってしまうけど。
そこから先にはなかなか…なかなか進めない。
こんなセックスより、2人には膝枕が似合うよって思った。
アレは、見ていてなにより幸せでした。
この雄み全開の百目鬼を前にして、矢代はどうなっていくのかな。
ココロをまた落ち着かせて、次巻を待ちたいと思います。
ヨネダ先生、またまたまた、
素晴らしいカタマリを、ありがとうございました。
ぶん殴られて、やる気出ました
やっとやっとここまできた..
お互いが、お互いを想うからこそ..
一巻から読み返しました
複雑なバックボーンのある2人だけども、
どうかとうかに幸せになって欲しいと、
心より祈ります
口にはできない言葉、気持ちをキスで表現する2人、百目鬼の前の、八代さんの可愛さに、
ん〜〜〜と悶えてしまいます
待った甲斐がありました。本当に良かったです。
お互いの気持ちを口にできない代わりに、体を重ねるときのキスに愛を感じました。
気持ちを伝えて、矢代に切られたあとも想い続ける執着、想いの深さや、逃げられる怖さ、百目鬼の口にできない気持ちがキスに溢れて、優しくできないのに、優しさが出てしまうやり取りが切なかった。
矢代の独白、昔の百目鬼を思い出すところ、まっすぐには受け入れることできない闇がひたすら切なくて。
この先が心配ですが、どうかハピエンにしてほしいです。
七原と影山先生、いいですね。安心します。
続編お待ちしております。
はい、はい。まさにこれです。これなのです。BLの最高峰。
4年ぶりの再会を果たしても、なかなか進展の無かった矢代と百目鬼がこの巻に来てついに体の関係を持ちます。待っておりました、何年もこの展開を。お互いの気持ちの本音をまだ伝えられない不器用な2人ですが、読者にとってボーナス?と思うほど、2人が何度も体を重ねます。ヨネダ先生本当にありがとうございます。興ざめな白抜きではなく、気持ち程度の短冊修正に興奮と感謝気持ちが溢れてしまいました。
出会って、特別な存在になった。
だからこそ別れを、そして再会した2人。
リリースされる前に、この長い軌跡を
読み返してから、読みました。
ほんと、あの2人がここまで来た…感慨深いです。
再会してからの話は、
百目鬼の本心は語られず
矢代さんのターンといった趣きでしたが
モノローグでも殆ど気持ちを語られない
回想する矢代さんの胸の内で
その気持ちを推し量らせる演出。
ヤキモキさせられながらも
揺れる男心が垣間見える度に声にならない
気持ちに襲われ、堪らなかったです。
そしてここにきて、とうとう
百目鬼が押し殺していた本音を吐露❤︎
だよねっ!すげぇよ、やっぱり…うぅ泣く
893に向いてないと言われ続けた
くそ真面目で融通が効かない百目鬼が
いや、ひたすらに耐えて寡黙に待ち続ける
いつか繋がるかもしれないという
一縷の望みに賭けた無鉄砲この上ない
このやり方が百目鬼なのかもしれない。
にしても…とこちらも言葉が出てこない切なさ。
それにしても、
矢代さんの苦しみにも似た葛藤が
また切なすぎる。(胸熱ときめき案件)
どんだけ闇深いトラウマ。
でも本能はそこから進ませようと
身体が記憶が想いが求めてやまない。
あともう少し!!と誰もが願ってるはず。
しかし現実は、893の柵に囚われて
身動きできない状況は相変わらず…
百目鬼も、最初は矢代さんと同じ世界に留まる
という選択だったはずが、
しっかり893としての自分が育っていき
矢代さん同様、
この世界に絡み取られていっている。
変わっていくこと、変わらないこと、
変わりたくても変われないこと。
人の想いの強さや、行く先の果てが
重厚なストーリーの上で語られていく本作。
柵が幾重にも重なっていく
どうにもならないという状況に
身を投げ出し捧げるようにして生きている
2人がどう救われていくのか
最悪のことを考えながらも
願わずにいられない。
はー最高かな❤︎
一番のみどころは、百目鬼が本音を吐露した場面。
実は、矢代さんの身体は自分にしか反応しないということを知る百目鬼。
それは、かつて自分が本心から願って口にしたことが現実になっている、その意味は…と分かったところでたまらず、本音を吐露するんですよね~❤︎そこから、少しずつ矢代さんへの想いを出していく百目鬼❤︎何度も読み返してしまいました。
矢代さん、素直になってー!と思うけど、
凄惨な現実のなかで、かろうじて保ってきて
結果、今ある自分が
少しでも変わってしまうのは
最初から生き直さなくてはいけないくらい
壊れてしまう気がしてならない不安
自分で自身を守るしかなくて、この生き方しかできなかったのに、剥き出しになった自分をどう保っていけばいいのか。
なんかそんな感じなのかな…百目鬼は必死になって、矢代さんを支え守れる存在になろうとしてるのかな。そうであれば、その想いが届くといいな。
続きは、2人の想いがまたぶつかり合うのでしょうか。もうほんと祈るような気持ちです。
とにかく最高でした。
待った…!!今回も紙先行からの配信をめちゃ待った…!!
でも、、、待った甲斐があった…!!ぃゃ、、、ありまくりだった、この9巻!!!!!
0時配信を待って速攻読み、もぉ怒涛の展開に口の中の水分がカラカラになる位に夢中になって貪りました
4年でズレた歯車
その歯車が「ズレていた」事をようやく百目鬼が気付く9巻は見逃せない
矢代の元から突き放された時から百目鬼と矢代はもう噛み合わないそれぞれの歯車の中でその1つの歯として違う歯車を回し続けて来たハズ
百目鬼は矢代に捨てられながらもわずかな繋がりを断たない為に綱川の元で「ヤクザ」になる
そしてヤクザ然として桜一家の立派な歯車となっていた日々
矢代は百目鬼可愛さ故に自分の手元(ヤクザの世界)から飛び立たせ、自らもカタチとしてはヤクザの看板を下ろし新な歯車を回し続けていた矢先
矢代の想いを知らずに交わらない歯車を回し続けた百目鬼
交わらないと思っていたそれぞれの歯車が裏稼業故の縁で繋がり、図らずも城戸と山川を介して百目鬼と矢代それぞれの歯車が回り始めた現在
再会後初めて体を交わす52話
この扇情的で挑発的でそして苦しい2人の情交
この中で多用されるセリフ中の「…」
ここには自分の中で言いたいけれど言えない…言い淀む思いから来るジレンマではなく「反発」や「混乱」から去来する感情が詰まった「…」を感じる
2人の合わないハズの歯車が無理矢理掛け合わされ力業で動かし始められたかのような軋みを感じる
52話の「…」にはそんな「ズレ」に気付かずに軋む、歯車の溝に沈んだ「澱」のような想いが詰まって見える
だからこそ苦しさが滲む52話
そんな「澱」を押し出したのは互いが男だらこそ分かる吐き出した精というのがこの2人、そしてBLという世界の中でしか表現できない感情である事に身震いが止まらない…!
矢代は事後、自身の足の間から流れ出る百目鬼の漏精で
百目鬼は今は矢代の精は百目鬼以外に吐精される事はないという事実を井波から聞き知る事で、、、
互いの「精」が歯車の溝に詰まった「澱」を押し出し流し始める
そして百目鬼の中の澱が流され始め再会した55話の終わり
煙草を取られた矢代の「…返せよ」から動き出す2人の歯車
この返せよの前の「…」にはきっと戻って来た百目鬼への動揺が口をついてしまったパフォーマンスだけの抵抗が感じられ、百目鬼目線でこの矢代の発言を見るといじらしささえ感じてしまう
56~57話の「…」は52話で感じた苦しさではなく本音を隠す矢代の「…」、矢代の気持ちを慮りながらも推し量る百目鬼の探るような「…」が詰まっている
そして同時に百目鬼は言いたい本心ではない言葉を吐く前には言い淀む事がなくなっているので「…」の多用が減っているのがコントラストとして効いている
もはや今の2人の間に流れる「…」の時間は「澱」ではなくズレた歯車を正しく噛み合わせていく為の「潤滑剤」となっていくかのような希望を見出す程、、、!
、、、もう1人
この「…」に意図を感じるのが目下気になる百目鬼の女(仮)泉さん!
彼女の登場シーンでも百目鬼との事に関して話す時だけ泉さんは「…」から始めてる、、、ここにも彼女と百目鬼の事情と思いを感じるからこそ(仮)扱いにしたい…!!!
登場人物たちの「…」に込めた想い、隠した本音、言えない真実
うごめき渦巻く絶え間なく寄せては返す夜の海の波の様な捉え切れない感情に飲み込まれていく9巻
その上ヤクザ方面のお話しもかなり濃厚です
桜一家の綱川さんはただの喰えない後継ぎ組長ではなかった、、、っ!
この人周りが大変騒がしい
今回の百目鬼と矢代の再会の火種になった甲斐も、結果奥山含めて綱川との因縁が深い様子
こちらも男たちのヤクザという矜持を懸けた綱渡りな意地の張り合いの落とし前がどう着けられるのか⁈目が離せません、、、‼
影山先生に久我くんも登場の終盤
三角会長も天羽も含めて縁深いキャラの登場が多かった印象も強い、、、
これはクライマックスへ向かっているのだろうか、、、
影山先生の「大丈夫か?」が杞憂に終わる事を願って止みません
修正|無修正、棒線などが多く終始煩わしさがなく、しっかり矢代が百目鬼を感じている事、百目鬼が矢代を求めている事が分かります
8巻復習してから読もうと思ったのに散らかり過ぎてて見つけられず、そのまま読みました。
そうだ、久しぶりに再会した百目鬼がガチ極道になってしまってたんだった。
しかも、可愛げがなくなって強引な男になってる。
極道の役職名とか組織図とかほんと苦手なんですよね。あと、登場人物が多いと何処のどなたでしたっけ?ってなってしまう。なので、今作最近は大筋でしか追えておらず私は心情部分を読んでる。
今回ね、ビックリするくらいやっちゃってるやん。
こんなんさー、性欲処理って名分で抱きまくり抱かれまくってるけど、好きやん、お互いに。
そんな事ないって人もいると思うけど私はキスに感情が乗ると思うんだ。性欲処理でも、キスするよって人もいるだろけどキスに気持ちが現れてしまう気がする。(私ってチョロいんだろうか?)
他の奴に突っ込まれても勃たないし痛みに耐えて自分に罰を与えている様な自虐的な矢代が百目鬼とは乱れまくって気を失うほど。
はぁー、もう素直になろうよ、2人共。
最後私の好きな久我、七原、矢代、影山のやり取りが見られて楽しかったです。
紙本で購入
刻み海苔修正
はー、ヨネダコウ先生の演出の上手さったら。
百目鬼の気付きのシーンが非常に印象的で、セリフが一切ないというのに、彼の胸の内でふつふつと何かが動き出したのがはっきりとわかるのです。
ああやっと気が付いたんだなと熱くなるものがありました。
どこからどう見ても両片想いなんて言葉では言い表せないほどの気持ちを抱いているというのに、すんなりとおさまってはくれないのが百目鬼と矢代です。
もう少しでおさまりそうでおさまらず、互いに強い執着を持ちながらもはっきりと言葉にはしない。
矛盾を抱えたまま体を重ねる2人の内面の変化が見えて、これはもう、もうたまらないですよ…
どこかで見た既視感のあるセリフと仕草を介して、過去と現在の対比がより際立つ演出には圧巻のひとことです。
矢代がこれまで誰かと肉体関係を持っていたのは、自分の心の安定を保つため・何らかの対価との交換条件のどちらかだったと思うのです。
しかしながら、百目鬼はふらりと現れてはなんの理由もなく矢代を抱いていく。
彼を受け入れている時点で矢代はもう…ですよね。
素直になれない人間と不器用な生き方しかできない人間たち。
こんな心情の描き方をされてしまったらいとおしくならざるを得ません。
やっと一気に前進した2人。
ここまで来たらどんな結末になっても見届けたいです。
大好きな作品。連載中から読んでいましたが、9巻にまとまるのを心待ちにしていました!再会する7巻から再読して読んでみました。(以下ネタバレありますのでご注意ください)
8巻ラスト、城戸に抱かれようとした矢代に、百目鬼がキレた続きから。
自分の部屋に矢代を連れ込み、怒りながら抱こうとする百目鬼。
その背中に刺青を見つけた矢代。一瞬固まり、怒って百目鬼を殴りつける。
4年前、百目鬼を諦めてカタギに戻そうとした、矢代の憤りや悲しみが感じられる切ないシーン。でも矢代と同じ世界を生きるという、百目鬼の覚悟が感じられてグッときました。
そして長いキスから始まる濡れ場。
お互いを強く求め合う気持ちが伝わってきて、胸がギュッと締め付けられました。そう、こんな二人が見たかった!待ってたー!!
とはいえ矢代は百目鬼に女がいると思ってるし、まだまだ気持ちの距離は遠い…。
前髪下ろして可愛くなっちゃってる矢代に、俺以外の前ではやめた方がいいと百目鬼。独占欲?確かに可愛すぎるw
他の男と寝ると怒ると言う百目鬼に「男好きな自分に腹が立つんだ」と思う矢代。
違うから!ただの嫉妬だから!もう鈍感さん!
気持ちのすれ違いにモダモダする〜!でもそんなモダモダに萌えます♡
矢代の代わりにクズ刑事井波に会う百目鬼。そこで矢代が自分とのセッ以外では勃たなくなっていることを知り驚く。
その後の車内での百目鬼の表情が!もうギュンときます。百目鬼の心音が伝わってきそう。
綱川の命令で、ヤクザのゴタゴタから手を引くよう矢代に伝えにきた百目鬼。
百目鬼のモノローグ。帯にもあった
「感情を押し殺してきた この人が 逃げないように」
ようやく百目鬼の本音が!4年前、自分の感情を矢代にぶつけて捨てられたことを踏まえて、今度は逃げられないように、気持ちを押し殺していたのね!このモノローグには感無量でした。
その後の二人の会話には、囲い込むような百目鬼にドキドキして、読みながら緊張してしまった。百目鬼の「もう逃がさない」という強い執着がビシビシ伝わってきます。
一方で矢代は憎まれ口。もう相変わらず素直じゃないんだから!
そしてまた強く求め合う二人の長い濡れ場!
百目鬼の攻めフェ、しつこいくらいの長いキス、もうゾクゾクします!
百目鬼の想いが爆発しているようなしつこいセッが本当に素敵で、胸がギュンギュンしました。一度矢代が拒否反応を示したんだけど、それにも動じない百目鬼がもう、本当にかっこいい!
ちなみに「ヤリたくってしょうがねぇってカオ」というセリフは1巻の、「吐きたいなら吐けばいい」は5巻のセリフを踏まえてるんですよね。懐かしくなって1巻と5巻を少し読み返しました。
5巻の百目鬼はかなり矢代に感情をぶつけていて、それで捨てられたので、今はかなり気持ちを抑えてるんだなぁ。それを寂しく感じている矢代は、やはり矛盾してしまってるな。二人の気持ちが通い合うのは、まだ先になりそう。
終盤には久々に影山、久我、あと三角さんも登場。(ドラマCDも楽しみ!)
8巻では百目鬼の気持ちが見えづらかったけど、9巻では変わらない気持ちや執着が感じ取れて最高でした!強く求め合う濡れ場もすごく良かった〜〜!!
再び体は結ばれた二人だけど、まだ気持ちはすれ違っているので、今後そこがどう進展していくのか楽しみです。
あとヤクザの揉め事もまだまだ未解決。
続きも楽しみにしています!
(9巻は何度も再読してしまいそうです♡)
紙本 刻み海苔修正
なんとも痛々しい…
ただ、前回8巻の冷え冷え具合からすると、2人の身の入ったHシーンが何度もあって「BL」的にはムフフとなってる人も多いでしょう。
私は…
段々心が寒くなってきた。
というのは、2人の未来は本当に暗そう…という実感が湧いてきたから。
警官だった時からヤクザの矢代に引かれてた百目鬼。
勃たなかったからそばに置かれて、淫乱姿を見せつけられたあの頃。
ひどいことをしたくなくて、優しくしたくて。
なのに、いつも全てが反対になる2人。
矢代が表向きヤクザから離れたのに、百目鬼はガッツリ刺青も入れちゃって。
矢代が不感症になったのを知らず、百目鬼はインポどころか激しく行為。
両片想いなんて言葉であらわせない2人の分断ぶり。
矢代は目に問題を抱えて。
ならば、これからの2人は春琴抄だな…という思いにとらわれてる。
百目鬼佐助は、見えない矢代の手を引いて何処へ行く?
昏い世界になって初めて寄り添える2人になるんだろうな…という予感。
やっと読み終えました。
雑誌で追っているのですが最近はササッとチラッと読み飛ばししているかのような読み方で、今回コミックスを読み終えやっと内容が入ってきた次第です。
というのもじっくり読むのがしんどい、辛い。
2人が4年後再会しえちを繰り返す仲になっており矢代は百目鬼が自分にとってなにか特別な存在であることにやっと自覚し始めた。
最新話の終わりはこの9巻の終わりでもあります。
もう、ここで完結してイイんじゃないですか〜
未完の完結巻になったとしてもわたしは
分かりました!
となるかもしれません。
そのくらい、続きがあって読む日が来るであろうことが怖いです。
53話、車中で百目鬼の横に座った矢代は過去自分を抱いた百目鬼の言葉を思い返しています。
"俺しかいらなくなるように"
"俺しか欲しくなくなるように"
『呪いにかかったままの俺は昔のお前ばっか探してる』
ホントは優しく抱いてほしい自分。
優しく抱きたいくせに隠したい百目鬼。
34話ラスト、ジェット機の爆音でかき消された矢代の言葉、
『おまえは俺をー』の後わたしは
壊した だと思っていたのですけれど
呪いにかけた、だったりして。(語呂が良くないな)
矢代が自分以外には勃たないと憎き井波から聞いた百目鬼は嬉しかっただろうなぁ。
2人にとってもわたしたちにとっても懐かしいセリフや回顧シーンが多く登場し、影山のみならず久我まで見られたこの9巻、終わりが近づいていることをひしひしと感じます。
だからこそ抗争の決着とかどうでもいいからもう9巻でthe endとしてくださいよとわたしは泣き言吐いてしまうんです。
鮭のあら様
「囀る、、、9」のレビューへのコメントありがとうございます。
先を読みたいけど読みたくない、この気持ちを同じように感じていただいているようで嬉しいです!
ラストを知るのが怖いですよね。
でもどんなラストであっても作品は作家のもの、そう肝に命じて次巻を待ちたいと思います。
お互い健康でいましょうね( ̄▽ ̄)
一歩引いて『この世界』を観ていた矢代は、百目鬼のあやうさがわかるだけに身を引いたのに…ワンコは気付いてしまったね あの(!)隠し切れてない嬉しい顔に胸がきゅん と同時に不安が沸き上がってきた。先を見たくない見たい見たくない 泣
でも、生きている間に最後まで終わるのか? 泣
8巻を再読してから9巻を読みました。
どきどきしながら9巻の表紙をめくったら、冒頭の場面が前巻からの続きで「8巻!」と渇望したためです。
読み終えた今、ため息しかでてきません。
雑誌で細切れに読んでいましたが、やはりこうしてコミックスでまとめて読むのとは全然違うなと思いました。
言うまでも無く最高に魅力的なキャラである矢代さんが、ただでさえ庇護欲をそそられる人なのに、ここに来て儚さが増し増し、完全なる姫枠。ますますメロメロになりました。
もともと自己肯定感の低い矢代さんですが、自分への好意に鈍感で無頓着すぎます。
自分の気持ちについても、これまで向き合ってこなかったから、どうしていいか分からなくなっていて、無垢すぎてつらいです。
百目鬼以外の人が相手だと勃起しないなんて、もうそういうことじゃないですか。
4年経って再会してから、百目鬼に昔の面影を探して何度も思い出して比べて、こっちの胸が痛いです。
こんな状態になっていてもなお、目を瞑って蓋をして、流されて何でも無い振りをしているのが痛々しい。
今後本当にどうなっていくのでしょう。
身体のことも心配だし、百目鬼がどこまでの覚悟をもって相対しているのかも測りがたいし、目が離せません。早く10巻。
4コマが縦に並んでいるページがあって、背景が白く動きがギクシャクして見えるのですが、これがいまの矢代さんの見え方なのかなと思ったりしました。
周囲になにもないと思ったところに急に百目鬼の手が現れる、みたいな。もしこんな風に見えているなら、不意打ちには相当弱いです。
七原の役割が大変重要になります。本当に心配です。
予約特典のお気楽な2pマンガで癒やされます。
国民的人気を誇るBL囀る鳥は羽ばたかない9巻。
待望の9巻、話の展開としては、そんなに進展した感じはありませんでした。
でもエモいシーンの連続。あと今回はセッのシーンが多かったです。
そして百目鬼の女、というのは何となくそういう関係ではなさそうなので読者一同一安心したはずです(もちろん矢代さんは気づかないけれど)。
からだだけの両片思い展開がたまらなく良かったです。矢代さんに興味ないふりをしないと逃げられてしまうから、徹底的に興味ないふりをしている百目木の気持ちを考えると泣ける…。
ハッピーエンドは来るのでしょうか?
私の生涯No.1作品で毎話Xで感想をくどくど述べており、9巻の感想としてまとめるのがとても難しいです
言いたいポイントごとに書きますが長くなりすみません
・表紙
新章の起承転結の「転」を表しているようなインパクト、心の揺れが見える矢代と百目鬼との手の触れ合い。進展あるよ!と直感に訴えるデザイン
7巻百目鬼、8巻矢代ピンの後の9巻…こうきてこうきてこうー!
矢代が儚げ切なげに潤んだ瞳で百目鬼を見ている。もう目を逸らさない
先生によると矢代の手は百目鬼の手に「添えているのか拒否するのか想像にお任せします」と。先生によくあるどちらにもとれるイラスト。9巻の内容から添えていると見ます(57話、最中にキスしながら矢代が百目鬼に触れにいくシーンに似ている)
冬は全裸の若矢代が三角に拾われ、百目鬼が綱川に拾われた季節。表紙は救いの時季であるとの示唆か。春の前だと
冬は死の季節でもあり、黒コート黒ネクタイが喪服にも見える。矢代の再生の始まりか
・冒頭
─わからなかった これが俺の望んだことなのか
矢代のモノローグよね
デジャヴの続きだし、50話の─ そうか これはかつて俺が望んだ─に関連しているので
・百目鬼の刺青を見て矢代が暴力をふるう。カタギに戻ってほしかったのに本当にヤクザになったことへの怒り。百目鬼は矢代が今も自分への気持ちがあると感じキス
座ったままのキスが5巻と同じ
矢代のかわいい頭や顔を抱きながらキスする百目鬼好き
・キスは優しいけど言葉や抱き方が酷めな百目鬼。再会後ずっときつめの質問口調や酷くしようとしたのは、4年前優しいセックスをしたから捨てられたのか確かめたかったからだと思う
・52話と5巻のセックスの前半、百目鬼がズボンを穿いたままなのは本心からしたくない気持ちの表れかと
57話で全裸なのは矢代が自分にしか反応しない体になり「…好きだよ」(真意を百目鬼なりに察し)を聞き本気になったと思われる
・かき出しても…は百目鬼は自分で処理していない、ママともしていない証拠かと
「何度も何度も」でママに会う暇や形跡もない
「節操がない」と7巻で綱川に言ったのは矢代に対してで、56話で矢代に同じことを言っている。つまりママは百目鬼の女ではないと思う
ママの存在は矢代のフラッシュバック防止のためかもしれない(百目鬼が矢代一筋だとわかったら拒否反応が出る恐れがあるため)
・4年前のように優しく抱かれたい矢代と、優しく抱いたらまた逃げられそうでできない百目鬼
昔の百目鬼を探す矢代と、昔のままでは逃げられてしまうと冷たい態度をとる百目鬼
双方素直になれれば無事両思いだが、まだいろいろあれだから…
・─感情を押し殺してきた この人が逃げないように
矢代の体のことを知り新章初の百目鬼のモノローグ!
矢代は拗ねて今までとは反対のことを言う。淫乱呼ばわりしたとか酷いことしたとか
そこへ
「酷いの 好きでしたよね」過去形
1コマおいて
「…好きだよ」
こう聞かれたら矢代は否定できない
でも本当は優しくしてほしいからこれは嘘。酷くされるのが好きではないと認められた
お前が…好きだよ←だと本当
嘘と本当が込められた「…好きだよ」←ニュー矢代
どちらの感情も認めて言葉にできた
だからこんないい笑顔
56話扉絵の矢代は真っ白な中、裸で少し上を向いたいい顔をしていて「…好きだよ」の顔と対応しているよう
また「…好きだよ」の顔と言い方が義父に痛いのが好きだと思い込まされていた子どもの頃を思い出す。その時は嘘を言っていたと認め、目の前の人が好きだと言えた顔
だから百目鬼は矢代の嘘と本当を察してキスをした
・「ただやりたいだけです」
「…好きだよ」に対し好きだと答えると逃げられそうで百目鬼も嘘で返す
これだと矢代も拒否できないし、仕事抜きでも会う口実になる
だから「いいな それ」と矢代は応える
・全裸で4年前のように優しくセックスする百目鬼。思わず蹴る矢代
「吐きたいなら吐けばいい」
4年前と同じことを言いリトライする百目鬼
矢代はフラッシュバックすることなく逃げることもなかった。大きな一歩。2人ともがんばった(涙)
・「ヤりたくってしょうがねぇってカオしてんな」
1巻のこのセリフに戻るのが、最初から矢代は百目鬼を好きだったと再確認でうれしい
この後「自分はどうなんですか」「俺は…してね…っだろ」の親密さ、矢代がうれしそうに見えて萌え!
・相変わらず矛盾していてまるで成長しない家畜
望んでいた優しいセックスをしてみてやっぱり欲しいのは愛なんだと
高校生の時と変わらない。人間のように愛が欲しいのに許されないと決め、変わることができないとの究極の自己卑下
でも欲しい、でも無理…との矛盾の叫び
・ラストが雨!
新章に入ってやっと…の雨
矢代の夢に象徴されるようにずっと乾いていた
雨と言えば主に
1巻、矢代が百目鬼に事情を聞き出す、葵が兄を待つ
4巻、百目鬼がレクサス横に立つ時に降り、5巻、セックス終盤に止む
6巻、車中で2人で話している時に降り出し、倉庫〜2人並んで倒れるシーンで本降り
を思い出す
矢代の感情が昂ったり、ドラマチックな展開時に雨が降る印象
なのでここでようやく雨が降り10巻へ…ドラマチック!と雨に感情移入するとは思わなかった
と長々と書きましたが
少しずつだけど矢代は変化している
長年つくってきた強固な「俺」はそう簡単に変われない。そこを丁寧に根気強く先生は描かれ、百目鬼と読者はがんばっている
いろんなキャラ再登場で、10巻いよいよ抗争か
同時に矢代の変化がどう訪れるか楽しみ。その時は矢代も百目鬼も私も泣いてしまいそう
他
・ママはさっさと真実を吐くべし
・井波は役目を終え退場かもだけど巨大ブーメランを受けるまではいていい
・天羽の「後でコロス」を聞いてないのに「後で殺されかねんな」と嬉しそうな綱川
・三角と綱川に2人の関係がバレるの時間の問題ぽくいよいよクライマックスか
・久我ちゃん再登場嬉しい
唯一特別で執着し続けた影山然り 百目鬼
矢代の中で 愛は眺めるもの だったのに自分に向けられ芽吹く何かに気づいたとたんビビり倒して拒絶して まったくも
七情六欲絡むこのお話 面白いんですが人が多すぎて 正直なにが起こってるのか大混乱
毎度皆さまと違うところを楽しんでおりますので ふたりの周りで何が起きているのか今一度 お復習しときましょ
貪欲にその愛を欲しがる男たちの痴情の縺れは 当時 親父(三角)が経営を任されていた巨大企業(道心会)傘下の子会社(真誠会)を継いだ長男(平田)から
この長男が親の目をひきたくて足掻くんだけど どんなに足掻いてもオヤジの目は最愛の末娘(矢代)に注がれるばかり
挙げ句は自分が継いだ子会社ではなく 今や本部(道心会)執行役に身を置くオヤジのポジションを末娘にって噂が耳に
ここに嫉妬したのがすべての始まり
反抗期の長男 次期CEOに確定しそうなオヤジを見返したくて自社を捨て同等な会社への鞍替えを画策
で 足掛かりに利用したのが自社にも劣らない巨大グループ(三和会) の直系になりたい孫請会社(豪多組)
何せこの世界 売上至上主義なので 孫請会社を利用するにも資金援助をしなきゃいけない で その資金調達に使ったのが自社下位団体にいた竜崎(松原組)
この当て擦りでオヤジの怒りをかった長男
一番残酷な形で所払いに ってのが6巻までのゴタゴタ
ゴタゴタっていってもけっこう読みやすかったんです
で ここからがちょっとわかりづらくなってくる
家督争いから4年 身内の恥を隠すよう小さな雑貨屋(真誠興業)を畳んだ末娘が新たにはじめたのが遊技場(闇カジノ)経営
心配性なオヤジが相変わらず目をかけるんだけど 本人どこ吹く風
順調な経営に気がかりがあるとすれば 若気の至りで相手した城戸(元松原組組員)が 質入(100万の鳥)するまでの焦げつきをだしていること
その頃 末娘の雑貨屋取潰で職をなくしたお抱え運転手兼用心棒だった百目鬼はオヤジの秘書・天羽のツテで入った会社(三和会系・五代目桜一家)で起きた 会社(共生会)ひとつを廃業に追い込む騒動(誘拐)で活躍 その存在を買われるまでになったんだよね
この世界に染めたくなくて敢えて手離した末娘の気も知らないで 末娘と繋がっていられるならどんな世界でもしがみついていたい一心で
ところかわって いよいよ城戸の焦げつきの回収に動き出した末娘と世話係(七原) その目前に現れたのは百目鬼
再就職先(桜一家)の金融事業で出資していたクラブ経営者(山川)が権利書や手形をもってトンズラ それを追っての再会ではあるんだけど ここで二人の目的が絡みあう羽目に
詐欺紛いの事業で焦げ付きこさえた城戸
この男 あろうことか長男(平田)が入ろうとしてた会社(三和会)の直系子会社(桜一家)が探してる山川ってのを連れ去っていて しかも桜一家の従業員ひとり轢き逃げして ってのがごちゃっとした7巻辺り?
この逃走劇には裏があって あっちこっちに借金があった城戸(末娘の昔馴染み)を利用して山川を手中にしたい奴らが糸をひいてた
それが 桜一家の元手代(奥山)が転職した先(極星会)
Σの 傘下で立ち上げた会社(奥山組)の インターン(半グレ集団・竜頭)
ほんとごちゃごちゃしてます どんだけ子会社・孫会社出てくんだって
まだまだ出てくるんだな これが
このインターンたち 桜一家のお家騒動(世襲制取り止め)で名前が上がるも継がせてもらえなかったアニキ(奥山)を慕う弟や友人
挙げ句の 父の後を継いだ実子(綱川)のワンマン経営でかった恨み(誘拐)で潰した会社(共生会)の元従業員も含まれてるからさぁ大変
インターン達にはアニキの株をあげて 桜一家に一泡ふかせたい って思惑がね
何せこの世界の兄弟愛 火力は強めなので
で その横 末娘の方の動きはというと
心配性のくせに可愛い子には旅をさせたい親父(三角)から自社(道心会)直系の子会社にトラブルがあったのを聞かされていて 自分が城戸を追うなかでそのトラブル(竜頭・奥山組)に繋がったもんだから引くに引けない
恥ずかしいお家騒動だから手を引いてくれ って桜一家の番頭さん(構成員・蓮)に言われたのに断っちゃう
普段可愛いげのない娘なんだけど 案外パパっ子だったりするのよね きちんとお使いこなしちゃうところ
金に汚いところはご愛嬌だけど
桜一家的には三角の会社(道心会)と因縁があるのをわかってるから娘をかませたくない
が 一歩も引かない小娘にボディーガード兼お目付け役(神谷)をつけることで合意
なんだけど いけすかない井波(マル暴)との再会を目の当たりにした百目鬼の態度に 自分を痛めつけることで気づいてはいけないものを押し殺していた小娘の怒りが爆発した8巻
この最後に 百目鬼の情婦の店で売上金が奪われる事件が起こったんだよね
長かった Orz もぉ9巻読む前にどっと疲れたんですけど
しかも4巻以降あたし 両片想いの奴らの話ほぼ読んでなかった 今気づいたけどw
本当の愛を知っているからこそこの世界から放ったはずが 自分の預かり知らぬところですくすくと育ち イロをこさえて 気づけば墨まで入っていた時の矢代の虚しさ
あのぉ 誰かの愛を受け入れることで自分の哀れを受け入れなきゃいけない 奪われること 失うことを直視しなきゃいけない ここを矢代が百目鬼を拒む理由だと個人的には思ってるんです
誰にも守られなかった自分を唯一守るために堕ちた場所なので そこに惚れた相手が
って そこじゃねぇわ! また人が増えましたけどぉ?
ここにきて運転ベタや元ボクサーネタ
いつか持ち去ったコンタクトケースに 自分だけのものにしたい欲
たったひとりにしか勃たない自我
いやぁ まぢか あたしの癒し七原が仕事してる ←え
やっと色恋がはっきり見える巻となっていて皆さま大興奮でしょうが 個人的には相関図で薄かった極星会奥山組と竜頭を地味に埋め損なったのが残念無念
三角登場で増えた阿久津組との一件を書き加えて万全を期して次に備えることにしておきます
あ 影山と久我もつけたそ
やっと出たぁ…の9巻。
待ちわびすぎて10巻くらいの気持ちでしたが9巻でした(2度目)。
もうね、7巻くらいまではヤクザ漫画だったけ?の気分(個人の感想です)で、8巻になってキタキタキタ♪これ待ってた♪なところになって、今回めちゃくちゃBL感盛り上がって、くぅ~っと何度か喉が鳴ったので”神”にしてしまいました。個人的な神巻は5巻だったんですけど、それに並ぶエモさとエロさともどかしさと切なさと…あれこれ好きな要素が満載で、ありがとうございます。待っててよかったです。
一周回ってセフレの回とも言えます。
冒頭めちゃくちゃ怒って怒られての百目鬼vs矢代の熱量のボリューム乱高下がたまらんかったです。攻め受けの駆け引き、雄みがたっぷり感じられるスケベっていいですよね!寡黙攻めのくせに言葉攻めの抉るような鋭さ!
念願の”ヤリたくって しょうがねぇってカオ”!矢代の気持ちを察しながら意地悪するプレイ…多くを語らない攻めと本心を語らない受けのスケベはあまりにも雄弁でした。後半のタバコの場面のメロドラマ感も好きすぎます。
大人の4年って結構短い期間だと思うんですけどね、お互いの身上の変化、俺の知らないお前的なことに対する言われなき怒りをぶつけあうふたり……でも付き合ってないんです!っていう萌え。こんなにも干渉したいのにどうしようもなく他人っていう距離感萌え!
矢代に”どうしたいんだよ!”ってキレない百目鬼偉いな~って感心するくらい矢代のメンドクササがMAXでしたね。彼の抱える矛盾がピークに…これ以上矛盾が極まったら死んじゃうんじゃないかと思うくらい、再燃して消せなくなった百目鬼に対する感情(恋心)で本当の自分と社会的な自分との乖離が広がってTHE葛藤!に陥り、わかる人にはわかる態でそれが表出している矢代に、つい「大丈夫か?」と声かけしてしまう影山の気持ちがわかりみ…と思って次巻になってしまいました。どんな表情してんのよ、っていう余韻が残る最終頁の演出、さすがですね。
胸が一杯です。
この作品に引き込まれ、沼に落ちて本当に良かったと再確認させられました。
巻数が進んで尚、さらに今後の展開を早く知りたいと感じさせ、全く飽きさせなストーリーの重厚感。
本当に感無量です。
ヨネダコウ先生、ありがとうございました。
矛盾して嘘を吐きまくってどうしようもなくなっていよいよお互い行きついた先のこの9巻か……
ホントなんか心臓がぎゅーーーってなりました。
お互いに思いあって、勘違いして、自分をごまかして、ずーーっとぐるぐるぐるぐる堂々巡り。
激重両片思いは今後一波乱ありそうな予感がします。
それでも進展があった9巻は明日また読見直して味わおうと思いますーーーー
つーか井波グッジョブ!!
影山と久我も出てきて、元気そうで何よりでした。