もしも恋に堕ちてしまったら…楽園追放

シャングリラの鳥III

shangrila no tori

シャングリラの鳥III
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神337
  • 萌×221
  • 萌8
  • 中立4
  • しゅみじゃない2

206

レビュー数
43
得点
1797
評価数
372
平均
4.8 / 5
神率
90.6%
著者
座裏屋蘭丸 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
プランタン出版
レーベル
Cannaコミックス
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784829686775

あらすじ

性を謳歌する楽園シャングリラに、試情夫として雇われたノンケのアポロ。
教育係であるフィーの専属を離れるが、他の男娼達の相手をすることに抵抗感を覚えてしまう。
フィーもまた、アポロに対して独占欲めいた気持ちが募っていく。
「俺の相手だけしてろよ」
そうして、犯してしまった試情夫のルールは──。


「それでもお前は客の元に行くのか?」
「じゃあ、アンタが俺を抱いてくれるの?」

ルールは、イかせないこと、挿入しないこと、そして、絶対に恋に堕ちないこと──
ノンケ試情夫×男娼のパラダイス・ロマン

表題作シャングリラの鳥III

アポロ、シャングリラの試情夫、34歳
フィー、シャングリラの男娼、26歳

その他の収録作品

  • 描き下ろし『Day time 10』

レビュー投稿数43

キャラクターの目が信じられないほど雄弁でいくらでも見ていられる
早く続きが読みたい

0

最高傑作、美しい

Ⅲ巻はアポロとフィーの心の機微を美しい情景と共にじっくりゆっくり余すことなく描かれていて圧巻でした。
Ⅰ巻序盤のファーのモノローグ、「手」は人格やその人の過去までも投影していることがある、意外なほどおしゃべりだがここにきて改めて大きな意味を持ってきたなと思いました。
ラストシーンが特に好きでした。いつも性的接触にすぐに繋げていたフィーを静止する姿にどれほど真剣なのか、思い知らされました。
Ⅳ巻の発売は2年以上先になるんですかね…とりあえずそれまで死ねないです。

2

続きが気になりすぎて・・・!

そっか、アポロは身体からではなく心からフィーに惹かれていくのか・・・。

物語が始まった当初、過去には妻を心から愛し、裏切られ、男性との関係などまったく考えてこなかったアポロがどうやってフィーとの関係に堕ちていくのかとワクワクしていましたが、その極上の身体ではなく、比護欲から変わっていくのか・・・。

フィーはフィーで、恋をしても仕事はこなすタイプだと思っていたけど、単にそういった経験がないだけで、本来は性に奔放なタイプではない様子。アポロへの想いを、そしてそれ以上にアポロからの想いを感じて、客と関係を持てなくなったフィー。

普通の性フーゾクであれば、仕事を変えてサヨナラ、もあるのかもしれないけど、シャングリラはフィーの職場であり家であり、オーナーは彼の親も同然。小鳥たちのことを調べ回っているグループもいて、この先どうなることやら。

早く幸せになってほしい気持ちと、この物語がまだまだ続いてほしい気持ちのせめぎ合いです。

7

美麗すぎる、、、

このシリーズを読むときは、体調は勿論のこと、精神も安定している最高なコンディションで読みたいので発売されてから随分と温めまくってしまいましたがやっと拝読いたしました、、、。
もう、あぁあああぁぁぁと声にならない叫びが漏れまくりました。フィーもアポロもお互いを見る目が愛おしいの何ものでもないよ!!!アポロの丁寧な丁寧な行動のおかげでフィーが自らこれは恋なのか?という初めての気持ちになる瞬間を読書は垣間見ることができるんですよね!あぁなんて甘美な時間でしょう。
タブーを犯してしまっている2人ですがもうどうなることやら、、、早く続きがよみたいです!

4

蘭丸先生いいいいい!!!

好きすぎて続編を読みたいけど読みたくないという謎の状態に陥ってしまい、発売から数ヶ月、やっと読みました。

ああ、どうしてこう、許されない愛って燃えるんでしょう。
はあ、、、。

アポロが自分の気持ちに気づくシーン
フィーが自分の気持ちに気づくシーン

それぞれ丁寧で美しく描かれていて、蘭丸先生の絵とストーリー構成には毎度惚れ惚れします。
何度でも読み返したくなる。ホントに美しい。


楽園追放になってしまうのかああああ!?!?
それでも2人が幸せならいいんじゃないのおおおお!?!?!?
と、感情が入り乱れました。

またしばらく発売から読むまでもったいなくてあたためてしまいそうですが、次巻も楽しみにしています。

5

これが神でなくしてなんなのだろう

読み終わって自分が息を潜めていたことに気がつきゆっくりと深呼吸しながら読み終えました
素晴らしすぎて窒息しそうでした

一巻でノンケなのに男娼の間男の仕事を始めたアポロと彼の専属になり教育を始めたフィー
二巻でフィーを卒業し別の男娼を相手にするも受け入れがたく思うアポロと他の男を相手にするとアポロを前に心が乱れるフィー
そして三巻アポロとフィーがどうしようもないくらい互いしか見えなくなっていく様を一冊使って贅沢に描かれていました
恋の引力に怖れながらも、ルールに戸惑いながらも、無防備にこの世でたった二人きりでいる様に互いが互いしか見えなくなっていく姿の滴る様な色気に震えました
もう引き返せない、まるで密林の様な分厚い濃密な空気に、じっと息を止めて読みました

物語を構成する全てが上質。読んでて贅沢な時間だとさえ思うお話です。
次がいつかと待つのも楽しみです。

6

絵が綺麗過ぎる

背景が上手過ぎて、登場人物みんな色っぽ過ぎて、読み進めるのを何度も止めて見入ってしまう。フィーがアポロの上に裸で寝そべってくるところ、アポロと一緒に固まってしまった。フィー美麗過ぎる!

サレ夫なのに財産放棄して慰謝料まで払うとかアポロどこまでお人よしなのか…今前科付くのシャングリラにとってはヤバいよね?
ダグラスの「焚き付けてる」が妙にしっくりきた。オーナー小鳥に手出さないで恋人大事にしてるし、楽園を捨ててでも一緒になりたい相手を見つける為とかならいいなぁ。
休暇ほとんどフィーの事件の為に使ってる?愛だー。

アポロはフィーが髪を乱暴に掴まれていることに、フィーはアポロが他の小鳥の頭を優しく撫でることに、傷付くんですね。どちらも頭を触ることだけど、対象的。
アポロは優しく甘やかして愛したい。
フィーは優しく甘やかされて愛されたい。
お似合い過ぎて鼻血出る。

アポロ笑うようになったなぁ~心が埋まったんだねぇ。
それにしても店のお金で好き勝手ランデブーし過ぎw

次は覚悟を決めたアポロの能動的で情熱的な姿が見れるんですね!?アポロは常オールバック希望!

9

神率がエグイ!←納得!!

今更かも知れないけどやっぱり言いたい・・・!
とんでもないシリーズなんだけどもぉぉぉぉおっ!!!!!
という事を・・・

小鳥ちゃんも試情夫もオーナーCPもアポロ友もお客様たちもその他とにかくこの世界を彩る全てのメンズ達が全員眼福過ぎて、、、第三の眼が開眼しちゃいそうです(笑)
当たり前ではありますが第三の眼も心の眼も総動員で見つめ続ける先にはアポロとフィー、、、
たまらない、、、
甘い時間も切ない瞬間も一瞬も見逃したくない!って思いながらも先を見たいはやる気持ちがおさまらない
たぶん凄い脳内麻薬が分泌されまくってたと思うな、私w

新たな世界を眺めてるあの時間にいる私は間違いなく世界一幸せだって自信と自覚あります
本当に座裏屋先生、ありがとうございます!!!

次のBLアワードは何冠ノミネート&受賞するのやら…♡(気が早い?笑)
4巻…楽しみなような切ない展開が怖いような…ふぅ…
一旦リカシガ辺りのらぶらぶオーラ浴びて落ち着こう~♪

10

どうしても

絶っっ対におかしい感想だとは分かっているけど、私はどうしても仕事を疎かにするタイプの描写が受け付けられい。だから、今の状況を読むのが辛くて仕方がない。オーナーに言い出せないフィーの気持ちも、仕事に行って欲しくないアポロの気持ちも痛いほど分かるし読んでて苦しいけど、それとこれとは別の話だろうと思ってしまう。
ルールは破るためにあるとはよく言ったものだけど全然違う。ルールは守るためにあるものだし、こんなに思いやりに溢れたルールを破ってどうするんだという気持ちが出てきてしまう。破らないようにしてきた2人のことも見てきたけどやっぱり無理だった。
お話は大好きなので、2人が後ろめたく感じることなく愛し合える日が1日も早く訪れて欲しいと思う。

7

徐々に、いよいよ

アポロの一人分の隙間がどんどん埋まっていく~~~
特別な感情が徐々に出てきて、でもそれが押し出せないのが、もどかしい!!
気持ちがどんどん高まってくのが、南国の艶やかな世界との相乗効果で紙面全部が美!!
アポロの誠実さもフィーの可愛さも刺さりまくりました!

どこもかしこも響いた中でアポロの変化ががとてもとても良かった!!
フィーだけが特別なのを自覚し、覚悟を決められず、そして覚悟を決めていく流れ。
合間合間の独占欲がたまりません!
フィーが休暇取って2人で過ごしてるのなんて南国デートやん!?
フィーを大切に優しく扱う仕草にドッキドキ!
甘えるフィーは可愛すぎ…
2人の楽園が楽園のままでありますように!

15

想いが昂って眠れない…!

電子…一斉配信は難しいのかな…(>_<)
この日迄がただただひたすら長かった…3巻の情報が上がる前の2巻読後から待った2年半より3巻発売後のこの約2週間の方が断然長く感じたほぼほぼ拷問のような日々もとうとう終わり…!
やっと読めた楽園、シャングリラで紡がれる物語
今、読後の最高潮の昂りが治まらない!


甘く切ないとびっきりの2人だけの楽園の時間…
許される訳がない
アポロにもフィーにも「すべき事」があり過ぎる
それなのに……「してはならない事」に心が惹き付けられ、囚われて逃れられない

2人の楽園の時間は背徳の時間そのもの
背徳な時間ほど欲にまみれ愛しい甘美で官能な時はない
その情景が先生の画力によって描き切られた後半
このままなハズがない、、、と分かっていても目が離せないし2人に溺れてしまう
バケーションは束の間の2人の楽園
でもバケーションには終わりがあるからこそのバケーション…
偽りの2人の楽園…
どうかこのまま、、、と叶わぬ望みを胸に抱き読み進める

「絶対に恋に堕ちないこと」
一時の恋ではなく絶対的な愛であればその掟は意味を成すのだろうか…?
と一縷の望みを抱くこのひと時が甘く苦しい


そしてラストの2人
「今は…俺だけか?」
「お前だけだっ」
フィーを包み込むアポロの手、アポロの背中に爪を立てるように掴むフィーの手
そして真実を見つけようとする必死な目と慈しみと今、目の前に居る男しか映していない目

あぁ……。
もぉ…何ていう感情か分からずただただ目を瞑り、2人の息遣いしか感じられないハズの静かなシーンに驚く程似つかわしくない自分の胸の大きな騒めきに打ちひしがれるばかりの読後感
自分のこの心臓の鼓動が騒がしい!


4巻で終わる予感がしない、、、万が一4巻が3巻程のボリュームならワンチャンあるかも知れないけれど、、、それでも抱える問題が多過ぎる
このクソデカ感情をもう一度味わう勇気をそれまでに育てられるだろうか…
日和って最終巻まで待ってしまうかも知れない位、今私の感情は2人に支配され過ぎている

神である事は疑う余地は勿論ない3巻ですが、同時に覚悟の要る3巻である事も忘れてはならない位に刺さります

シャングリラ=楽園は誰のモノ…?
この答えはまだ分からぬまま…

17

やっと読めた〜!

電子派なのでまだかまだかと首を長くしていたかいがありましたっ!
ひぃぃぃ!!(歓喜)
です。

あのアポロが!フィーへの気持ちをやっと自覚して、そして覚悟をきめて二人はぁぁぁ! 
というところで続きます!
早く次巻が読みたくて仕方ないです。

アポロって男は本当に愛している人を大切に大切に扱って愛する男なんだと改めて感じました。
優男といったら元も子もないのですが、そこにノンケ、妻の不倫相手に暴行、独占欲もあるんかいと、そんな部分が人間味あふれてます。

一方フィーの不安定さは読んでるだけなのに誰か彼を守り助けてあげてくれー!と叫びたいほど魅力的です。

二人には幸せになってほしいと祈るばかりです。
映画のような風景描写はいつ読んでもため息がでますね。

19

神×神

一巻のレビューで
「願いはただ一つ。
旧友ダグラスが言う「本来のアポロ」とやらを見たいーーー!!!
今は傷心のあまり腑抜け状態になってるアポロの、「能動的に情熱的に愛するようになる姿」とやらを想像するだけで、もう萌え転がるんだけどー!!」
と書いた私。

本来のアポロを見たい一心で読み続けてきたけど、三巻は何と言っても、フィーー!!!!!(絶叫)でしたね。

いや、アポロの苦悩、葛藤も美味しかった。
「俺なら絶対……!」みたいなところ、ぎゃーーー!!!!だったし。
攻めは苦悩してなんぼと思ってるので、3巻のアポロは最高っ!だった。

でもなんといっても、フィーでした。

独占欲?なにそれ?で、セックスに意味のなかったフィーの心の変化などと文章にしてしまったら陳腐化してしまいそうなほどの漫画として完璧な描写だった。
あのお目目!!!!
フィーーーー!!
幸せになって〜!!!!

そのほか、つらつらと。
・肉体美!とりわけフィーの体の美味しそうなこと!褐色受け万歳!

・フィーの髪の毛、万歳。
乾いてる時はクリッとしててやんちゃ系で可愛いのに、水で濡れると神々しさが増す、美しい!!

・手が雄弁!一巻冒頭で「手は以外なほど嘘が下手で」とあったけど、まさに。

・明るい未来を信じてる!
だって掟は、ちょい摘み食いしちゃいました!てへ♪みたいな軽い気持ちで、大切な小鳥ちゃんを喰われてたまるか!みたいなオーナーの親心みたいなもんだと思うんですよね。
「恋に堕ちる」はNGだけど「真実の愛に包まれる」ならOKみたいな。
「恋に落ちる」じゃなくて「堕ちる」って漢字をあえて使ってるし。
今は安全な籠の中で保護してあげているけれど、フィーに羽ばたく力が生まれたら、そして掟を破ってでも(罰として去勢されてもくらいの覚悟で)小鳥ちゃんを愛してくれる人がいたら、その時は喜んで送り出してくれるはず!あのオーナーなら。

プラス、刺青の意味は良いフラグに決まってる!

・オーナーカプが素敵すぎる!!
イケオジが二人なんて眼福すぎて目が潰れる!!
この二人の若い時も見たい!!!さぞかし美丈夫×美人だったんだろうなぁ……

・試情夫たちもイケメン揃い。モブじゃなくてみんな主役張れるようなイケメンばかり。

・続き早くください。

23

もう、戻れない

前巻で身も心もグッと距離が近づいたアポロとフィー。

そして、この3巻では「楽園追放」が現実味を帯びてまいりました!

フィーから「好きな女にするように触って…」とせがまれ、
シャングリラの3つのルールのうちの一つを破ってしまったアポロ。

罪悪感に苛まれているところへ、
オーナーからフィーの専属を離れてみないか?と提案され…。

そういえば、そんな設定でした。
近頃の二人があまりに良い感じなので、
いつかはフィーの専属を外れることをすっかり忘れていました。

早速その晩からフリーの試情夫デビューを飾ったアポロですが、
バーゲンセールかってくらいの勢いで小鳥ちゃん達に群がられている(笑)

そんなアポロを横目に通り過ぎてゆくフィーですが、実はその内心は…
自分以外の男娼を優しく世話するアポロを目の当たりにし、
動揺を隠せないフィー。

一方、なんとか仕事をこなしながらもフィー以外の男娼を
相手にすることに生理的に抵抗感を覚えてしまうアポロ。
そして、同時にフィーのことを乱暴に抱く男たちに芽生えた怒り。

離れてみて二人に芽生え始めた嫉妬と独占欲。
けれど、恋をしたことがないフィーにはその感情が理解できません。

専属を離れ、疎遠になってゆく二人でしたが、
離れていてもお互いに相手への想いは膨らんでゆき…

ある日、雨宿りで偶然鉢合わせたフィーとアポロ。
久々に会話でぎこちない二人ですが、
アポロから「お前以外のお男がダメなんだ」と
告げられたフィーは専属を復活することを提案します。

そして、秘密裏に復活した男娼と専属試情夫の関係。
久しぶりに肌を重ね、互いに嬉しそうな二人ですが、
仕事でしか触れることのできない関係なんて逆に切ない…!

自分だけを受け容れてくれるアポロに喜びを感じてしまうフィー。
そして、再び自分の手の中に戻ってきたフィーに今度こそ、
恋心を自覚してしまったアポロ。


他の男たちに乱暴に抱かれるのをが我慢ならないアポロと
他の男たちに触れさせたくないフィー。

互いが互いに嫉妬心ダダ漏れなんですよ!
もうこんなの両想いじゃん!

遂にルールの3つ目“恋に堕ちないこと”も破ってしまった二人。
残るは一つ。
一度気付いてしまえば、もうなかったことにはできない。
自分の気持ちを自覚をしてしまった二人がどうなってゆくのか
気になりすぎてつらい…。

評価は神は最後の最後にとっておきたいなぁ・・・と
萌えと神を行ったり来たりして散々迷ったけれど、
ラストのアポロの「お前だけだファイナルアンサー」で神連打でした。

19

ルール違反だけど応援したい

待望のシャングリラの鳥3巻目、楽しみにしてました。

シャングリラ。そこは男娼達が性を謳歌する楽園。その娼館で試情夫として雇われたノンケのアポロ。フィーの専属を離れ、他の男娼達と仕事をするのだが、抵抗感を覚えてしまう。そしてフィーもアポロに対して独占欲の様な気持ちを抱き…。
個人的、各項目5段階で
関係性 3
独占欲 3
エロ 3
恋愛 3
な感じだと思います。

待ってました。シャングリラの鳥3巻。1、2巻よりもかなり分厚く、読み応えは更に増しております。
因みに帯には楽園追放とありますが、今作ではまだ追放されていません。まだ、ですが。恋に堕ちてしまったら即追放のペナルティと言うことです。でもまたルールを犯してしまいます。とってもドキドキする描写でした。

2巻で犯してしまったルール、しかし自己申告しなければ発覚し辛い。だけどルールを犯してしまうと試情夫だけでなく、男娼にもペナルティがあると知り、罪悪感にかられながらもフィーを気に掛けてしまうアポロ。そんな時、オーナーからフィーの専属を離れてはどうかと告げられる。そして他の男娼とも仕事をする様になるアポロと他の試情夫に頼むフィー。だけど徐々にお互いが別の誰かと触れ合っていることを考えてしまう。特にフィーはアポロが他の男娼と仕事をしている所を見てしまい、爪を噛んだり明らかにイラついているのが分かるので、アポロに対しての独占欲を抱いている描写にはニヤニヤしました。
そしてアポロも他の男娼達との仕事があまり乗り気になれず、それどころかかなりキツさを感じている様で。更にそんな時、フィーが仕事をしている場面を目撃してしまい言い知れぬ感情が芽生え始めていたのにはやはりニヤニヤしました。

そしてそんな時の2人が雨の中、四阿で鉢合わせした時は一体何が起こるのかと楽しみで仕方がなかったです。そして予想通りまた2人の関係性が距離が縮まるので、試情夫と男娼としては危ういことなのに見ていてとてもワクワクします。もっともっと2人だけの特別な関係性になってほしくなります。

他にもフィーを相手に仕事をしているアポロの熱が篭った指の動きやキス、フィーに対しての気遣いや優しい言動が垣間見えるし、ノンケなのに攻め度がどんどん増していっている様で凄くドキドキします。

仕事を楽しんでいたフィーも、徐々に仕事を休む様になりアポロと過ごす時間が楽しくて、遂には仕事をすることに抵抗を感じていることをアポロに見透かされ、そしてアポロに行くなと言われてしまう。だけどフィーに、アンタが俺を抱いてくれるの?と問われると答えることができなかったアポロ。もう分かっていそうなのに素直になれない、本音が言えない2人が切なくていじらしくて、だけどその後の展開がめちゃくちゃキュンキュンします。今後のことを考えると怖くもありますが、2人の言葉が、交わされた視線が、重なる唇が、純愛で無い訳がないです。

本当に今後2人がどうなってしまうのか、今作ではあまり描かれなかった怪しい人影のこともあり、気になることが尽きなくてページを捲る度に楽しくなるので、次巻も買わせて頂きます。アポロとフィーを見守り続けてほしいので是非とも読んでほしいです。

7

アポロの独占欲

座裏屋先生の攻めは長髪の色っぽい男子のイメージあって、正直今までアポロに萌えとか感じたことなかったんですよ。
でも3巻のアポロは良かった!!基本的に今まで同様色気とかは感じなかったけど、フィーへの思いを自覚してからの独占欲隠しきれない所が「雄!!」って感じで大変良きでした。
1巻末でダグラスが言ってた「情熱的で愛されるより愛したい」アポロの姿にキュンとしました。
ストーリー展開としては、こちらもアポロへの気持ちを自覚しちゃったフィーが他の男に触れられることに拒否感を覚えてしまう、っていうありがちなパターンではありますが、フィーの過去と恋する二人の楽園追放問題どうなるの?!っていう気になるところで終わってるので早く続きが読みたいです。

7

期待を裏切らない待望の3巻

何回読み返したかわからないほど大大大好きなシリーズ。
かなり期待していましたが、予想以上の展開でした!


まず、急ぎ足で描かれていなかったことに安堵。
2巻からの流れで、この先どうなるの?と気がかりな点がいくつかある中で、今作はアポロの変化がじっくり描かれていました。
元々フィーはアポロに対して魅力的な雄という意味で好意を持っていますが、対してアポロのフィーへの好意は無自覚レベルではゼロじゃないにしろ、自覚してはいなかったはず。
それが、フィー以外と触れ合うことが無理、フィーが他の男に触られるのも無理なんて、もう答えは一つしかないんですけど、戸惑うアポロがとても良かったです。
心配なのはフィー。おそらく初めての感情で、しかも絶対に裏切りたくないオーナーとの約束も破ってる、なおかつ過去を示唆する不穏な出来事の数々…
次巻が待ち遠しいです!

とにかく、フィーに触れるアポロの様子が明らかに熱をはらんでいてハラハラドキドでした。
改めて、座裏屋先生が描く男性の骨格や筋肉の美しさ、表情の豊かさはまさしくため息ものだなぁと堪能させていたただきました。

ドラマCDも大好きなシリーズなので、冬が待ち遠しい!

18

とにかく素晴らしいの一言に尽きる!!

こちら本当に大好きな作品で、単行本派なのに我慢できずに分冊版を購読していました。
単行本も購入。本の厚みがすごい!2巻の1.5倍ほどあります。装丁も美しくてワクワクします。改めて読み直したので、ネタバレ少なめでレビューします。

まずプロローグが抒情的でグッと引き込まれます。誰かと共に生きていきたいという、アポロの心の奥底の願望が現れているような夢です。本作はこのような詩的な表現が素敵です。

今更ですが、人物の肉体美が素晴らしいですよね!特にアポロですがフィーも(表紙をご覧あれ!)。本当に素敵な筋肉で目が喜びますね♡
人物だけでなく、シャングリラの風景や建物など、とにかく全てが感動的に美しいです。はぁ、素晴らしい画力…。

3巻ではアポロとフィーの関係に、かなりの進展があります。徐々に変化していく2人の心情が、ページを割いて丁寧に描かれています。キュンキュンする場面が数多くあり、全編通して大変萌えます!
特に最後の2話の展開は、心臓がギュッと掴まれて、緊迫感に息を忘れるというか…。最後にはもう、少し泣けました…。

3巻はかなり気になる場面で終わりました。
アポロとフィーがどうなるのか、またフィーに来ていた謎のメールなどについても、まだ明らかになっていないので、今後の展開が気になります!

絵もストーリーも素晴らしいの一言に尽きます!ぜひとも多くの方に読んでいただきたい神作です!
このような作品を生み出してくださった座裏屋先生に感謝しつつ、続きも楽しみに待ちたいと思います。

(本作はドラマCDも本当に素晴らしいのですが、3巻のCD発売も決定しているので、そちらもとっても楽しみです♪)

紙本購入 薄いトーン修正(透かし)

16

凄い…

シャングリラの鳥3巻です。
今回も圧倒的な画力とストーリーと肉体美と絶景なロケーションでした。
今回で完結しません。
気になるところで終わっております。

内容がもう凄いとしか言いようがないですね…。一つ一つの表情も良いですし、温暖な気候のため筋肉もよく見えますし…めちゃくちゃ綺麗です。
今回は、もうついに両想いになりかけなところまで…。(今回も最後までしてません)

まだ、不穏なところもあるので次巻で完結するかも微妙なところですが…4巻が楽しみです。





紙本購入
修正はトーンです。

8

アダムとイブ

一巻から読み直して、2人が惹かれ合い落ちていく様、心の動きが切なくて…
フィーは初めての独占欲、他の男に触られたくない気持ち、アポロはフィーを客の所に行かせたくない葛藤、禁を破ってはいけないしオーナーに申し訳無い気持ち、2人のお互いへのクソデカ→←矢印が、爆発して3巻が終わりました…
これぞ我々腐女子が求めているものでは?

南国の島の楽園シャングリラ、果たしてリンゴを齧ったアダムとイブは楽園追放されるのか!

8

最高最高最高

待望の3巻!!
もうこの世界ですよね。パッと見ただけでトリップできるような非日常ラグジュアリー。
隅々まで完璧に美しい。
光、質感、空気感、瞳から感情まで伝わってくる。
空間の使い方、空の抜け感、水中のきらめきまで、気持ちよすぎ。目がうるおいます。

ストーリーも、淡く抱いていた恋心がお互いに高まっていくさまにずっとドキドキ。
304ページのボリュームを感じさせない。
じっくり読みましたがあっという間でした。

とにかくフィーがかわいい。
アポロを見る時のあどけない顔が子どもみたいだったり。
眠れない時、アポロにくっついてすやすやしていたり。かわいいお顔で、こんなに甘えられたらもう好きになっちゃう。

アポロが他の男娼とキスしていないか聞いたり、それがわかった時のかわいさったらない。
ハッとする時、瞳のアップにいろんな感情を抱いているのが伝わってじーんとします。

背景、肉体美だけでなく、瞳に表れる感情まで先生の画力が神がかっています。ひぇ〜

アポロがフィーを大事に思っていく過程もひしひしと伝わってくる。
最初は表情が乏しかったのに、少しずつ変化して心の揺れがわかってよかったです。
フィー以外の男娼に慣れず落ち込んだり。
フィーが客に乱暴に触れられているのを見て動揺したり。
フィーに仕事をさせたくなくて葛藤したり。
フィーに名前を呼ばれて興奮したり。
そしてやっぱりフィーが他の男に抱かれるのは嫌だと決意する。恋愛に能動的な男が出てきたわ〜とうれしくなりました。

フィーも仕事だからとしようとするけどできないのが、頭ではなく心が拒絶している。アポロへの恋だわ〜と。
自分でもショックを受けているフィーもめちゃくちゃかわいい。

ラストがこれまた最高です。
ボーッとしているフィーにアポロがやさしく両手を取って。
その場を足早に立ち去り。
強く抱きしめる。
この時のセリフが最高。
「アポロ…俺… やっぱり嫌で…っ」
「分かってる」「分かってるっ」

この後の2人のセリフも最高。
ラストのコマも最高。

瞳も雄弁だけど、この作品では、手にその人を見、触れたり触れられたり、手を取り合ったり、手から伝わることがポイントでそこも好きです。

あと、BLシリーズものテンプレ?の新キャラ=当て馬が出て嫉妬させる展開がないのも、さすが座裏屋先生〜とこれまた好きなところです。

はあああ〜〜4巻がめちゃくちゃ楽しみです。

16

黒雲が近づいてきた

しんどい…まだ完結じゃない。
でも同時に。まだこの物語が読める!このアンビバレンツ。

相変わらずの美しい絵。
暖かい風に、様々なタイプの小鳥たちの魅力、雑事を忘れて過ごす快楽。
これぞ楽園。
しかし、この巻ではアポロとフィーの関係性に秘密と緊張感が忍び寄ってくる…

確かに。
試情夫と小鳥の間にはルールがあって、2人はひとつ、破った。
でもフィーがはじめに言った通り、黙ってればわからない。
でもアポロはどんどんグラついていく。フィーも引きずられる。
2人の間に「恋」が漂い始める。
でもさ。
別に明るく「ボクたち恋人になったよ、だからみんなバイバイ」でもいいはずでしょ?
男娼でいるより誰かのたった一人になれたら、多分オーナーだって祝福する。はず。
なのに何なのこの忍び寄る不穏さは。
フィーは。ここはあったかくて優しい居場所だったから。ここを出たらどうなるか?…っていう不安を抱いたり、恩人のオーナーを裏切ってしまった、みたいな思考回路になるかも。
アポロは?
今までノンケだったから、「男」と恋仲になって離婚訴訟の行方とか気になるのかも。
だけどこの不穏さはそういうわかりやすい部分には無いような気がする。
生真面目なアポロ。
融通が効かなくて、誠実で。でも一方妻の浮気相手を殴りつけて大怪我をさせ、離婚の意思では一歩も引かない…そして一度も笑わない男。
多分アポロはシャングリラに来てはいけなかった。フィーは会ってはいけない男に会った…そんな空気感が不穏さの正体のような気がする。

でも救いもあるね。タトゥーの意味が明るいから、多分いい流れに乗って良い結末にたどり着けるはず。辿り着いてほしい。

8

お待ちしておりました!

浜辺に吹き抜ける熱風、沖に沈む夕日、砂浜を裸足で歩く足裏の熱さ、きらめく夜空の下に吹き抜ける夜風。どのページも南国の島シャングリラを肌で感じられるような景色が。そしてそこではたらく
男たちの美しいこと。
受けであるフィーは、島ではほぼ裸で過ごしていて、これでもかというほど筋肉美を堪能できます。
攻めのアポロは逆でベッドの上でしか裸にならない。しかしアポロの体も凄いよ。男の筋肉って
こんなに美しいのかと座裏屋先生の作品で知りました。
フィーのつらい過去やアポロの解決しないといけない問題をシャングリラの経営存続に絡めて話しは
進んでいます。
そしてフィーとアポロもほぼ同時期に自分の心に
気づいていますよね。恋に堕ちるってこういうことだよ。誰にも止められないよ。
でもここはシャングリラ。

く〜〜、どうなるんだ二人は!?
次巻はいつですか?
毎日健康に気を使い何年でもお待ちいたしております。

10

[流動]流れ着く先

フィーの肩のタトゥーの意味を知り改めてデザインを見てなるほど~!と深く納得
そしてこの3巻の孕む重さを示唆する冒頭のアポロの夢
彼はドコへ向かって、そして誰と進もうとしているのか…⁈
この答えがフィーの肩と指のタトゥーに暗喩されているのではないか?と思うととてもゾクっと、そして祈るような切なさに包まれます

どうか共に進む相手を見つけ、流れ着くべき楽園に安住出来るように…と、願わずにはいられない程に3巻の2人の回り出した歯車は性急過ぎる程に加速している
この歯車を回している動力は相手への独占欲、特別に想う情、それを「恋」と呼ぶ事だと分かっている、でも気付いてはいけない、いや…もう看過出来ない…という2人の葛藤がつまびらかに描かれる
ページを捲る手が止まらない・・・

3つ目の楽園の掟は果たして2人の枷なのか、それとも水の流れを促す歯車のひとつになり得るのか、、、
とんでもないドラマティックな3巻の終わり、、、

シャングリラから飛び立った鳥はどうなるのか?そもそも飛び立てるのか?
…2人が進む先に想いを巡らせながら4巻を待ちます

(くぅーー…「待ちます」なんてカッコよく言っちゃったケド本音はむっちゃ早く続き読みたいよぉーーーーー‼笑)

12

舞台装置としての空の色

座裏屋蘭丸先生『シャングリラの鳥』待望の第3巻です。

『シャングリラの鳥』の世界を思い浮かべたときにまずイメージするのが、その熱気をはらんだ海風、生命力に満ちた南国の植物の匂い、そして高い空の色です。
今回の3巻でも、その美しい空はキャラクターたちの心の変化と連動し、それぞれの時間で多彩な表情を見せてくれます。
本土から島へと帰ってきたアポロが背にしている、昼間の眩しい空の色。雨の庭でのひとときを経ての翌日の二人、官能をはらんだ夕暮れ時の空の色。敷地内の浜辺での口論、二人それぞれの心の迷いを表すかのような雲の多い空の色。
カラー絵ではないのが信じ難いほどに、雄弁にその変化を感じさせてくれます。

禁忌を犯した自覚を持ってしまった二人。しかしながら、その空の色に不穏な影は見当たらないように感じます。楽園から踏み出すことが悲劇とは限らない、そんなことを思います。
今後の展開も楽しみでなりません。

男前で強くてカッコいい受けが好きなので、今回の3巻でフィーが「ガタイがいい」「オラオラ系」などと他者から形容されているのが嬉しくなりました。
190cm巨体のアポロの隣にいるから少し小さく見えるだけで、フィーは鍛えられ全身に締まった筋肉がついていて良い身体してますよね。それでいて色気があるという。
座裏屋先生の描く人々の身体、艶やかで弾力があって大好きです。

12

「手」が全てを物語る

過去作含め先生の作品を買って期待を裏切られた記憶が一切ない…
どんなに短編であったとしても、1作品も期待を裏切らない所ではなく、読後に天を仰いでしまう位の多幸感や身悶えする程の興奮、得も言われぬ昂り、、、読む前と読んだ後では私のBLの歴史が確実に変わるのを様々な感情が都度押し寄せ身を以て痛感します

座裏屋蘭丸先生がいらっしゃるこの時代に産んでくれてありがとう、母よ!
ともう1回母の日をしてあげたくなっちゃう位今回もやはりテンションMAXに振り切れています!!!

前置きがまたしても長くなってしまいましたが、、、
これは仕方ないと思うんです…どうぞご容赦下さいマセ!
その分今回はネタバレ無しで魅力を語り尽くす努力をしてみたい‼とオモイマスっ( ・ิω・ิ)ゞ

人一人の歴史を変えてしまう位の先生の美麗な画が、甘美なお話しが・・・…
とどまる所を知らぬ勢いで更に進化しているこの3巻!
本の厚さもエライことになっています!ヮ(゚д゚)ォ!

厚さが物語る充実の内容!
コミカルな表現から艶めかしい妖艶さ、セリフ無しで人物の目線・指先が語る情念、そしてココぞ!の心臓一突きな甘美で狂おしいセリフ…
全てが…ホントに「見たい全て」が詰まってます
何よりも見て欲しいのはやはり『嘘のつけない手』が語る溢れて零れるお互いへの思慕……っ…た…タマリマセン!!!!!
1巻の冒頭、フィーのモノローグを鮮明に思い出します
【口は嘘が上手く、目は本音を隠す、そして手は意外なほど嘘が下手で…なかなかにおしゃべりだ】(1巻冒頭より抜粋、意訳)
饒舌な2人の「手」、是非ご覧いただきたい
雄弁に想いを語る2人の「手」が愛しい……

2人の、そして楽園の「これから」が気になり過ぎる終わり方 (>ㅅ<)
待つのは苦しいけれど、待った先に私のBLのシャングリラが必ずある事を知っているので、この苦しささえも甘い誘惑と思い…4巻迄の針の進む一時一時を愛故の試練と耐えつつ全身で享受してお待ちしております←鍛え上げられたメンタルM力を絶賛発揮中(笑)

12

気になりすぎて心臓に悪い(> <。):( ;´꒳`;):

ハァ━(-д-;)━ァ...
キリキリ絞められて心臓に悪いですわ。

とうとうアポロがフィー専属ではなくなってしまっちゃった。
そういやノンケのアポロを慣れさせる為に専属にしてたんだったんでしたね。


2人が、仕事でそれぞれ別の人を相手にしている姿を見て気持ちが騒いでしまうってのが、めっちゃ好きだなぁ︎︎(*´`*)
思い出しては苦しくなる胸の内( *´艸`)
特にアポロの"俺なら絶対しない"なんて独占欲、堪らないです。
更に更に「大事に思っている」と言うアポロの表情にめっちゃ掴まれた!
きゅーーーんって掴まれたヽ(>ω<๑)ノ
はぁ、いろんな表情を見せてもらって、2人の気持ちにハラハラドキドキ。
心臓が痛い。

そしてまた、推しげなもなく見せてもらっている裸体ですよ。
色気があって美しくって見惚れます。


あーーー、2人、どうなるのでしょう。
次巻が待ち遠しい。








10

分厚い!!!けど、

あっという間に読み終わってしまいました。
文句なしの神作品です。
三巻目はフィーとアポロ、お互いの気持ちの変化がとても丁寧に描かれています。
あれかな、気づいたら好きになっていた。
二人とも自然に変化したというか、お互いがお互いを特別に思っていることが分かりやすく描かれていて、正直萌えたというか萌えしかないというか。
気分は高級なフルコースを振舞われた感じです。ありがとうございます座裏屋先生。まだまだ美味しくいただけるので、次のフルコースをよろしくお願いします。何時まででも待ってます。

フィーのタトゥーについても触れていて、ここも良かったなぁ。フィーの刺青をさらに好きになりました。見るたびににっこりしてしまう。
彫師が登場した時は「お!トラブルの予感か!?それともシリアスか!?」ってドキドキしたけどめっちゃいい人だった。素敵なパパさんです。

相変わらずフィーとアポロの裸体が綺麗すぎるし、どのコマの表情も良すぎるし、何度も何度も読んでいます。
中でも印象に残ったのは、ルールは破られるためにある、というダグラスさんの解釈でした。
た、たしかに~~~~~~~そのとおり~~~~~~~~~。

10

座裏屋蘭丸先生は裏切りません!

待ちに待った3巻。
やっぱり座裏屋蘭丸先生は裏切りません。300ページ越え、読み応えがありました。
とても巧みで繊細で美しい絵に、映画を観るようなコマ割りと先が見えない物語、素晴らしいです。

2巻で小鳥を射精させてはいけないルールを破ってしまったアポロは、ペナルティの不安とオーナーへの懺悔の気持ちげ苦しくなっています。
そんな時、オーナーにフィー専属から離れて他の小鳥たちに付くように言われます。

他の小鳥を優しく抱きしめるアポロを見つめるフィーと、客を相手にしているフィーを見かけたアポロ。どちらも激しい独占欲に駆られます。
そんな中、アポロは島を出て元いた街へ行ったり、フィーの周りを嗅ぎまわる人の気配が近づいたり、ふたりは楽園の中と外について改めて考えます。

自分の気持ちに悩んでいたふたりは、しばらく仕事を休んでバカンスを楽しみます。
バカンスの最中、フィーのタトゥーを入れた刺青師に偶然再会し柄の説明を再度伝えられ、自分の大切な周りの人たち、シャングリラについてフィーは思いを巡らします。
ビーチで「大事に思っている」と伝えるアポロと、そう言われたフィーの顔がとても穏やかでした。1巻からのふたりの変化がよく伝わりました。

バカンス最後の夜、フィーはアポロにいかされます。ふたりの目も言葉も身体も愛し合っていますが、アポロはまだ覚悟が足りません。誰にも触れないでほしいし、誰にも触られたくないと思っているのに。
そしてフィーは仕事に復帰しますが、身体が拒絶してしまいます。そして、アポロは・・・。


ふたりはまだセックスまでしていません。でも3巻ではずっと愛し合っています。ほぼ裸です。美しい肉体と官能的な姿がずっと見られます。ホントに素敵です。

2巻からもうフィーもアポロも互いに唯一だと読者にはわかっていますが、やっとふたりが自分の気持ちに気づき互いに伝え合います。

ただ、楽園のルールを破ったらペナルティがあります。「恋に堕ちたら即アウト。楽園追放。」

楽園で愛し合えたらいいけれど、それは許されない。アダムとイブのように禁断の味を知ってしまったから。でももう誤魔化すことはできないふたり。
そして4巻へ続きます。

9

肉体美に惚れ惚れ

大好きで発売を楽しみにしていました。電子発売も紙とほぼ同時期でありがたい限りです。

それから3巻を読むにあたり、1巻から読み直しをしました。

座裏屋蘭丸先生の描かれる男性キャラの肉体美には惚れ惚れします!男らしい色っぽい曲線が、筋肉の凹凸が、ガタイが、素晴らしすぎる〜!

ストーリーの方は不穏な感じになってきました・・・。

アポロとフィーのふたりには早く結ばれて幸せになって欲しい。でもふたりの恋愛が成就するためには、今の環境を捨てないといけない。
男娼と試情夫(当て馬係)は難儀な関係すぎる。こうなるだろうと予想できたことだけれど、独占欲、嫉妬心丸出しのふたりが切ない!焦ったい!

応援したいけどしきれないもどかしさを感じながら読み終えました。

ふたりがどうなってしまうのか、シャングリラは平気なのか・・・この先が楽しみです。

9

ど執着攻め!?

言葉をどう尽くしても表現しきれないくらい美しくて官能的な座裏屋ワールドを堪能いたしました。読者を問答無用でシャングリラへトリップさせる圧倒的な画力と匂いたつエロス!に身も心も委ねる、ただただ耽美…なんとゆー贅沢な時間だったでせう…。

2巻の後半くらいから不穏な気配が漂ってましたよね。アポロとフィーが結ばれない恋人同士みたいな切ない空気を纏っててなんともいえない気分になりました。もう、座裏屋先生の作品は吹き出しなくても登場人物の気持ちが痛いくらい伝わってくる…っていう表情名人。行き場のない感情にゆらぐ視線とか知らずに愛おしさのあふれる眼差しとか、なんちゅーエモーショナル!台詞のない場面ほど多くを語ってくるじゃないですか~~っ!

今回なんといっても、アポロ→フィーへの執着が肥大していく様子にハラハラしてしまいました!実は結構ヤバいヤツだったのか!?ド執着攻めなのか!?フィーの客を殺っちまいそうな切羽詰まった感じがあって(前科あるし)、とても心配…つか、ワクワクしてしまいました。あ~~これは尋常ならざる執着の予感♪
次巻が楽しみすぎます!!(早めにお願いします……)

とはいえ、最近の座裏屋先生は切ないラブストーリー専門なラインナップで、それはそれで好きなんですけど、そろそろ”リカシガ”みたいな陽気な恋人たちの明るいエロスも読みたいな~って気分にちょっとなってます。

7

苦行よ苦行 そう思えば我慢もできる

座裏屋さんの表紙って独特な雰囲気あるじゃないですか
異国感も去ることながら なんかその身体が艶かしすぎて

おかげさまでこのお話に手出すまでに三五十五に四の五のして発売から遅れること約1年
2巻の発売を半年後に控えたようなときだったんですよね

まぁどうでもいいですよね こんな諸事情


正直 皆さまがアポロとフィーの関係にわくわくしている最中 あたしは全然違うところに鼻息荒くしちゃったりなんかしてます

だって 座裏屋さんですもの 最終的には包容力としびれるエロ とろける甘美に

あとなんだ?

計りました 本の厚さ 1.6㎝ 小指が悲鳴あげはじめる厚み
三日遅れの便りのように 船できたわけでもないんですがやっと手にしたので

指が死のうとも読むッ!


合法のもとにある楽園に忍び寄る政治的圧力にスラムでの制圧や事故 傷を隠すように刻む絵にストーカー 離婚調停 傷害起訴やら なんたらかんたら やらやらやら

このお話にぶちまけられた眩いお宝の数々をいかに拾い集め 綺麗に収めてくださるのか
ってところを個人的には楽しんでいます

ないよね? そんなとこ気にして読んでるヤツ いたら同士だよ お仲間お仲間 キャハ ←うゼっ

楽園の中にいて抜けない棘を持つふたりの相互救済ってのを純粋に楽しみたかったのに犯しちゃったんだよね タブー

だがしかしッ! オレわ オレわ そこじゃなく

Σ クソーーーーーーーーッ!

見つめる視線 揺れ動くキモチ あしらう仕草
なんでこんなに絡まないふたりが気になるんだろう

ないわーーーーーーッ!((怒))


お話の進め方がお上手すぎて 恋だ愛だだけを追わないようにしたいのに 読みたいところを見ようとすると避けようとしてるところを見ざるを得ない この同時多発テロ的な剛腕さ ←いいかたッ!

Orz 負けました ←なにに?


話の流れに躓くこともないし よくわからない言い回しや行ったり来たりしなきゃいけないような場面もない この厚みあって脱線箇所がないのがすごすぎる
しかも あたしみたいな天邪鬼を飽きさせないようお宝をチラつかせる巧妙さったら


下手にチラつかされた読みたいところとふたたび犯すタブーに 他の誰か に耐えられなくなるふたり
この出来レースのように繰り返される抜きつ抜かれつがまぢじれってぇーーーーッ!

またいいところで終わるんだこれが もうほんと 悶絶するよね 
この巻あたしの読みたかった部分はほぼなかったけど ほんとすき  なんだかんだもう次が待ち遠しいんですけど

9

堪りませんでした

読み終わってから痛感したのは圧倒的な作画の美しさでした。この作品は紙で買うべきだと確信しました。

アポロとフィーの全く違うタイプの肉体美を描き分けていてとても美しかったです。2人は最後までやってないのに、これだけ色っぽく描けるのは流石でした。

3巻ではお互いに他の相手では駄目になって行く過程が時間をかけて描いてあって、2人の視線が戸惑いから嫉妬に変わって、やがて確信を得て行くところが見事でした。

それと本土の都会的な無機質さと島のエネルギー溢れる自然の豊かさの対比も見事なんです。
興味深かったのはアポロが弁護士に妻との復縁を勧められた時に、彼女との未来を考えられないと言ったことです。

男娼のフィーに惹かれて大事にしたいと思う気持ちと、傷付け合いすぎて妻に冷めてしまった気持ち、この二つがどう違ってどんな結果を導くのが気になります。そして島に帰る前にアポロが調べていた事、島でシャングリラの事を嗅ぎ回っていた者は他には居ないのかとか、最後にフィーが起こした問題とか、気になることが沢山ありました。

ことさらフィーを可愛かっているオーナーなので、このまま島で違う形で2人が残れる道を与えてくれないかと思ってしまいました。

8

圧巻‼︎

手に取った感想「えっ? 分厚っ!」でした。
このエピソードまでを3巻に収録したかった作者様のお気持ちに激しく同意します。
圧巻でした。

2人がお互いを求め合ってしまっていることが明らかとなっていくにつれ、それを許さない状況もどんどん明らかになっていって、読んでいて切なくてたまりませんでした。
何ですかこれ…
座裏屋先生、うまいなぁ…

色々な問題が同時進行して八方塞がり感があります。
もう、アポロがフィーを連れて本土に戻るじゃダメですか?
アポロが会社勤めして、フィーがアルバイトとかして、生活苦しくても2人で慎ましく暮らせばいいじゃない⁉︎
…と、ストーリーを無視してメチャクチャなことを考えてしまうくらい感情を乱されました。
アポロが大活躍してフィーを救い出してくれることを願います。
どうか、どうか、ハピエンになりますように‼︎

追記
「楽園追放」っていうルールですが、「ここから出て2人で幸せに暮らしなよ」っていう、いい意味の追放だったりしませんかね…(願望)

16

最後まで読むのがもったいなかった

キャー!
なんですか、ここで3巻終わりなんですか?!
続きが気になり過ぎる〜
早く読みたい!!

絶望的に続く果てない川の流れをアポロは誰かと一緒ならば、先が見えない程遠い道のりでも進むことが出来ると感じている。
その誰かとは男娼フィーなのだと彼は知り始めている。

早く楽園追放の先が読みたい。
追放、または脱出は明らかであるとは思うのだが、足抜け金とか要るとは思えないし脱出自体は簡単だろうし。

その先。
楽園の鳥は外の世界では弱々しく歌うしか出来ず羽根は見る見るうちに褪せていくのかもしれない。
アポロは傷害事件&離婚問題で煩わしい用件もあるだろうし慰謝料も必要だろう。
フィーはあの画像の撮影者絡みでトラブルを抱えるはずだ。

それらが果てのない川であり2人はそこを進まなくてはならない。
この2人、何も持っていないに近い。

シャングリラの中でお話が終始するとは思えない。
というより、外の世界、都会の雑踏の中でもがく2人が私は見たいです。

12

シンドイの極みと同時に、あまりにも甘美

待ってた甲斐があったよ~~~!!!!ヾ(*´∀`*)ノ

2巻より1.5倍の厚さになってて読み応え抜群で、
フィーとアポロが少しずつ自覚していく過程がもぅ!!
胸をグッと鷲掴みされて振り回されて息が持たない!!

ビジネスと割り切って淡々としていた1巻。
少しずつ心が近づき無自覚さが見えた2巻。
そして3巻は!!!!

これはヤバイ…
これはヤバイ…
唯一無二の感情を自覚しちゃった2人が熱すぎる…!
後半に向かうにつれてハァハァしながら読みました///


シャングリラの掟ってどう捉えたらいいんでしょうね。
『楽園追放』のインパクトが重く感じられるんですが、
けれどオーナー自身の語り口には冷酷非情さはなく…。
愛してる人が出来たら無理して仕事しちゃ駄目だよってことなんですよね…?

(あれ?この解釈って楽観的すぎ?)
(でもオーナーの優しさを信じたいんだよ…)
(愛せる人に出会う喜びを知ってる人のハズ)

じゃあ何の為にルールはあるのか。
客商売だから?小鳥ちゃんを守る為?
『掟』『ペナルティ』の重さや深刻さが見えなくて不安な気分になります。

なのでフィーとアポロが愛し合うとなると、
掟破り・裏切り行為という背徳感が付き纏うんですよね。

単純に掟破りだけならまだマシで。
アポロは信頼していた妻に裏切られたトラウマがあり、
フィーはオーナーやシャングラリに恩と依存心があり、
求め合うには壁が高く感じられます。

だからもぅ!!シンドイ!!シンドイの極み…!!
それでいて純粋に惹かれ合う様はあまりにも甘美。

リスクも嫌なこともも全て忘れて
素直な心のままに行動に出ててめっちゃ興奮する。
荒ぶる萌え心を持て余ししばし頭抱えて叫んでた。
その後、息を忘れて放心…( º﹃º )

恋愛には能動的と言われるアポロの行動ももちろん、
フィーの頼りなく揺れる瞳がグッと胸を鷲掴みしてくる。
美しく、熱く、儚く、力強く。
楽園を背景に丁寧に紡がれる心の変化が素晴らしいです。

フィーをギュッと抱きしめたくなる場面が多く、
フィー本来の性格が垣間見えるのがもぅ…ううう…(泣)

今回明らかになったフィーの刺青に込められた想いも
想像以上の優しさに包まれていてすごく良かった…!!
過酷な過去を背負うフィーの救いになるといいな…(涙)

タイトルの『鳥』がここにきて更に深い意味が増したのもグッときます。

『口』は嘘をつき、
『手』は素直でおしゃべり。
そして『鳥』の意味を知る。
座裏屋さんの緻密なストーリー力にも圧倒される3巻でした。

11

神すぎます、、、

本っ当に!!!!良かった!!!

えなんでこんなに内容しっかりしてるのに座裏屋先生の漫画って読みやすいんだろう…
天才すぎますよ本当に。。
絵も、表紙から何から見て分かりますが綺麗すぎますし、はぁ、
はぁぁあああ(⚲□⚲)♡

内容の方ももちろん最高でした。

2人ともなんだか良い意味で人間っぽくなってきた気がします。読んでて謎に親近感!!

アポロのなんて言うかこう、溢れ出る一途感と言いますか、スパダリ感と言いますか、が最高です。
スパダリって言っちゃうとなんか違う気もしますが
軽い感じじゃなくて深い深い感じがとってもいいんです。アポロの色気はここからなのかな、
アポロのどのセリフをとっても素敵でした。


そしてね、、3巻のフィーはかわいいいすぎる。。
アポロの言葉1つ1つに瞳が揺れてる感じがたまりません(⚲□⚲)
浜辺で自分を卑下しちゃ時にアポロにそんなこと言うなって言われたあの時フィーの表情、、
額縁に入れて飾りたいくらい健気で胸が締め付けられました՞߹ - ߹՞

フィーのタトゥーの意味も今回の巻で明かされましたがとても感動しました、、!!!!
なんてセンスの塊しかない方なの?!?!って戸惑いましたよ真面目に

もう既に次巻が楽しみです、
どんなに嫌なことあっても乗り越えられる勢いです

座裏屋先生、、、本当にこんなに神すぎる漫画をありがとうございます՞߹ - ߹՞






10

萌えと、エモの連続がとにかく美しい風景で展開されます

3巻、もう最高でした。
3巻は、アポロとフィーがお互いの恋心に気づいて行く過程が描かれています。アポロの本気とフィーの変化が堪能できます!
風景も、セリフも、顔の表情も、どれを取っても座裏屋先生の演出が完璧な作品だと思います。
シチュエーションがとにかく良いんです。途中、雨のシーンがありますが、そこで、アポロとフィーの会話が進むにつれて、雨が小雨になっていき、最後は太陽の光が差し込む所があるんですが、そこでの2人の心の動き、そして表情が天気と共に移り変わっていく様子がとても素晴らしいとおもいます。これは座裏屋先生の画力あってこそだとおもいます。フィーがこの雨のシーンで何の気づきがあるのかは読んで確かめて欲しいです。
そして、手の動き。これも、本当に顔の表情と同じくらい、重要な役目を果たしているとおもいます。二人がどんどん近づいていると思いきや、仕事のフィーを引き止められないアポロの切ない手の動き。一方、仕事に出ても、アポロに触れられた手の感触が忘れられないフィーの表情。セリフ無しの場面でも物凄く多くの感情が溢れている様子に、読んでいるこちらも終始心がギュッとなります。
そしてアポロの渾身のラストのセリフで泣きます!
エロももちろんあるんですが3巻は、萌え>エモ=エロ位の感じだと思います。とにかく、2人のキュンとなる場面を楽しめます。そして、、エロの部分でも、今回、2人は進展している部分があるので、そこは必見です!!
そして、どの場面でも背景まで一切手抜きのない美しいシャングリラの南国の雰囲気がため息モノですし、島の外、ダグラスの居る都会の雰囲気との対比がとても全体の中でスパイスの様に効いていると思います。
ストーリーと絵の隅々まで何度も読みたくなる事間違いないです。私の中では既に今年の1番の神作だと思っています。座裏屋先生の素晴らしさの全てが分かる一冊だと思います!

10

言葉に尽くせないほどの萌えが、ここにはあります。

待ちに待った「シャングリラ」の3巻目。
2巻が刊行されたのが2020年の10月なので、実に2年半越しの続巻ですが、その年月の長さなんてなんのその。待ってました!という言葉がしっくりくる、そんな新刊です。

さて。
フィーとポアロのその後は…?
という部分が勿論軸になっているわけですが。

フィーの身体に入ったタトゥー。
ちらりと描かれるフィーの回想。
そして、小鳥ちゃんたちとの会話の端々。
そういった少しの描写から、フィーの過去をちらりと読ませる手腕はさすが座裏屋先生といったところか。ひたりひたりと忍び寄る不穏な空気に、読んでいてひやひやしてしまいます。

で、ですよ。
今巻のキモはフィーとアポロ、二人の心情の変化かと思われます。

ノンケで、男性と性的な接触に消極的なアポロと、自分の天職だと思っていた男娼という仕事に思うところが出始めたフィー。読者には、二人の間にしっかりと恋心が育ってきたのだとわかるのでニヨニヨが止まりません。

止まりませんが、でも、不穏な空気巻も漂っているので萌えるだけに留まらない。

シャングリラ、=楽園が、楽園でなくなる時が来るのかー。
それは物理的な意味だけではなく、心理的な意味で。

ほかの男に触れられたくない、触れさせたくない。
それは、シャングリラの掟を破ることでもあるわけで。シャングリラでしか生きられない、ほかの世界では生きていけないと思っていたフィーの心情の変化がじんわりとした切なさをもつれてくる感じ。これから、フィーがなぜシャングリラで働き始めたのか、そういった詳細が分かってくるんでしょうか。  

ストーリーももちろん秀逸なのですが、もう、絵柄がさ、

神!

なんという細やかさ。
なんという美しさ。
もはや芸術。
小鳥と試情夫、という関係もあって濡れ場はほぼほぼなし。ないのに、このエロティックさは、この世界観は、座裏屋先生にしか描けない。

座裏屋先生の絵柄があってこその、「シャングリラ」だわねえ、としみじみ感じ入ってしまいました。2年半ぶりの新刊ということもあるのでしょうか、そこそこ厚さのある1冊ですが、読み始めたらもう止められない。

じっくり、隅の隅まで、何度も丁寧に読み返してしまった。
どんなに言葉を尽くしてレビューを書いても、この作品の素晴らしさは書けない気がする。

4巻はいつですか…。
もうすでに待ち遠しいです。

11

座裏屋先生の画力あってこその楽園

シャングリラの島3巻
スッゴいよー!!
これぞ漫画って感じ。
極力台詞を排除し、
座裏屋先生だからこその画力でみせる!!
そして、二人ともお互いの気持ちに気づきだして!一挙手一投足から眼が離せない。
息を呑む連続の数々。
アポロがフィーのことを大切したいという気持ちが手に取るように伝わってきて、本当にドキドキしました。


フィーの褐色肌の乳首もたわわです!!!!
完熟果実のごとく!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
これを読まずしてBLは語れず!

10

愛しさが心震える3巻

アポロ×フィー


やっと3巻が出てきた。
耽美さと愛らしさが見事に交わる神作で、
言葉に言い尽くせないくらい感動してしまいました!


ルールを1つを破れた2巻から3巻への展開で、
2人の心の内側がどんどん変化していって、
お互いに無自覚に惹かれていく。
感情に宿る美しい儚さがじわじわと・・・

アポロがフィーの専属の試情夫ではなくなり、
小鳥たちに囲まれる一方で、
フィーは他の試情夫を指名する。
お互いがその光景を目にし、
交わる切なさが胸に迫ってくる。

アポロがフィー以外の小鳥との接触に葛藤が生まれ、
フィーとの関係が特別だと強く感じている。
フィーも、アポロを他の小鳥たちと共有するのが嫌になっていく。
2人の独占欲や嫉妬など、離れている間の苛立ち・・・
その気持ちがどんどん詰まってきて、
感情の揺れ動きが心を鷲掴みにするのだ。

アポロの離婚調停や、
フィーの過去の罪のミステリー感、
それにシャングリラのピンチなど、
全部が物語に深みをプラスしてくれている。

フィーが、
アポロが取られていると思って寂しそうな顔を見せて、
爪を噛んでいる姿にグッと胸が締め付けられた。
そして、彼のトラウマや苦しい過去、
シャングリラでの安心感と同時に、
孤独や心の痛みがビシビシ伝わってくる。
そのアポロの愛が求めるめりめりと切ない感じ、本当にわかる。
彼の肌に彫られた刺青の意味も心に響くのだ。

そして、アポロ。
彼の内なる闇や苦悩がリアルで感情移入できる。
フィーが客に乱暴される様子を目撃すると、
守り抜きたいという意志が衝動的に湧き上がるとか・・・
その庇護欲が次第に
愛おしさへと変わっていくのが、鮮烈で感慨深い。

会いにくい、ただの小鳥と試夫の関係で、
偶然の雨の再会シーンで、
憂いを秘めた恋心が揺れ動いている2人が心に深く刻まれた。

短い時間でも、
2人の間に唯一無二の絆が息づいている。
2人きりの世界は本当に愛おしくて、胸がいっぱいで、
まるで時間が止まってしまったかのような特別な空気が流れている。
描き下ろしの
2人だけの特別な夜もほっこりとした気持ちに包まれるのだ。

自分が男娼以外には何も価値がないと思っている
フィーにとって、
行為と愛は別物だった。
だけど、アポロに出会ってから客との関係に抵抗感を持ち始める。
アポロの温もりと優しさに触れて、
愛情を知ってしまうのだ。

精一杯愛を注ぎたいアポロは、
愛する人以外との肉体関係を拒んできたけど、
とうとうフィーへの感情が身体から求められるようになる。
彼は本当にフィーを愛しているのだ。

フィーがアポロとの関係で感じる安心感や愛情、
同時にアポロが別の世界で届かない人で不信を感じている。
本当につらいよね・・・。
アポロがフィーを抱くことに戸惑っている姿を見ると、
なんか胸が痛くなって・・・。
彼が最終的にフィーに向き合って進む道を選んで決心するのは
愛する勇気が詰まっていて、尊くて素晴らしい。
本当に感動的だ。

もう2つのルールが破れてしまった2人が、
果たしてシャングリラから追放されるのかーー?
そして新たな関係が築かれるのかーー?
それを見守る私たちにとっては、
次はますます気になる展開だよね。

アポロのフィーを守ろうと伸ばす手がとても愛すべき!
フィーのアポロを求める眼差しが儚くて可憐なんだ!

美しい風景が耽美な楽園を描き出す神作家の
2人の感情を表現する手腕にはさすがの一言!
もう・・・何て言えばいいのかな?
とにかく余韻が止まらなくて、
エロでも甘美的、切なく、痛ましくて愛しい・・・
2人の心と共鳴して疼く感じがして、
涙なしでは読めない感動の3巻でした。

9

涙が止まらない

連載追ってて話も展開も知っているのにコミックスで続けて読んだら涙が止まらない、自分でもびっくりなほど涙がずっと止まらない。世の中にこんな美しいものがあるのか。
自分のしみったれた人生で出会うことができるものの中で座裏屋蘭丸先生の漫画が一番美しいものだと思う。

アポロとフィーの感情が大きく動く3巻、読者はこれを待っていたし、こう言う展開にいつかはなるのは予測できたけどここまでくるまでの二人の感情の変化が美しい自然とともに描かれていてとにかく「美しい」。ドラマチックなのに溶け出すような自然な流れがあって「美しい」
感動するとか見事とか素晴らしいとか、思いつく限りの賛辞を述べたいけど(語彙がないんですけど…むむむ)とにかくすべてが「美しい」

美に説明はいらない
ずっと涙が止まんないです

で、レイモンがいちばん紳士で素晴らしいと思います!

14

お互いがお互いへの独占欲!他人に触れられたくないし、触れさせたくない

ちょーーーーー楽しみにしてた3巻。
ありがとうございます、もうめっちゃ良かったです。アポロは晴れて?フィー専属の試情夫から正式に他の小鳥たちへの仕事もし始めるんですけど2巻の時点でお互いに芽生えるものが出来ちゃったので他の小鳥に触れるアポロに嫉妬するフィー、逆に他の試情夫に触れられて客にガンガンに突かれて複数プレイを見てしまうアポロは心に葛藤が生まれるんですよね。
自分たちは仕事の関係って分かってるのに、奥さんの浮気現場を見た時と同様に裏切られた……ではないけどフィーが自分のものじゃない絶望感に苛まれるアポロ。それにプラスでやっぱり自分はノンケで男を触れるのには抵抗がある…って性的な抵抗があるわけです。でもフィーは抵抗がなかった、むしろもっと触れたいって思っていたのがあって、フィーが特別な存在であることに気づきます。シャングリラで一番重い罪「恋をすること」これを犯すと小鳥も?試情夫も追放されてしまう。でもフィーの居場所はシャングリラしかないわけなのでこれ以上絆されてはいけないっていう葛藤がアポロにはあるわけです。でも無理なんですよね、フィーに「きて」とか「触って」(みたいなこと)いわれたら我慢できない。そんなこんなで2巻同様、ルール違反である射精のシーンもありますがやっぱりダメなことをするのってなんだか背徳感が読者視点でもすごく盛り上がりました。あと、やっぱり座裏屋先生は紳士攻めを書くプロですね。触り方一つ一つが本当に素敵で大切にしてるってのが伝わってきて、小鳥ちゃんにモテモテなのも深く頷けます。
今後どうなっていくんですかねー。フィーの過去がシャングリラで明らかになったしまえばフィーどころかシャングリラの運営すら危うくなってしまうことも分かったのでフィーは今精神的に不安定な部分も結構あるんですよ。だからアポロは支えたいわけなんですが、ふたりの禁断の恋も、過去とこれからの居場所も気になるところです。
コヨーテとシャングリラ交換交換で連載してる?感じなのかなーって思うので4巻が見れるのはまたしばらく先かもですが座裏屋先生の作品は全部好きなのでゆっくりご自身のペースで書き上げて欲しいです。素敵な作品をありがとうございました。

7

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