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hidamari ga kikoeru
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
萌えるか以前に、この作品の世界と登場人物が苦手。
太一は思うままに行動して、言いたいことを言い、平気で人を殴る。貧乏でアルバイトしてるのに、クビになったら困るとか葛藤もしない。
航平とマヤは、自分の都合ばかりで、相手に伝えようとしない。知り合いに片耳が難聴の方がいますが、初めに、耳が聞こえにくいので、こういう風にして欲しいと説明してくれましたよ。
主要キャラ以外も単純に性格が悪い、おかしな言動が多くて、そんなことある?の繰り返し。航平視点でなくても向こう側は嫌な世界で、その度に、太一は特別みたいになって違和感。
ノートテイクも太一がすれば下手でも特別、太一が好きだから太一にして欲しい。結局、恋愛感情?そもそも、航平の過去のノートテイカーは変人しかいないけど。
BLにしたのも失敗だと思う。いきなりキスしたのは、航平が嫌った女性たちのセクハラと変わらないのでは?いくら太一が鈍感でも良くないでしょう。
あとがき読んで、書きたかったのはBLじゃなかったと知って。難聴というテーマで、後付けでBLにするって難しいと思います。穿ちすぎかもしれないですが、予期せず高尚BLと評価されて作者さんも荷が重いかも。
色々書きましたが、私には合わなかった!というだけです。自分、ひねくれてるのかな汗
すごく良かったです!感動しました。
突発性難聴で上手く周りと馴染めない航平と馬鹿みたいに明るく思ったことをなんでも言う性格の太一のお話です。
今までの経験から周りとの壁を感じ、自ら周りと一線引いてる航平が馬鹿正直な太一と出会って徐々に心を開き、すれ違いはあるものの距離が縮まり最終的には少し明るくなるまでの過程がすごく良くて…
あとがきであるように確かにBがLする部分がかなり少ないというかほぼないので、そこは好みかな〜と思うんですが個人的には着実に2人の距離が縮まる感じが最高でした♩
あらすじにある通り難聴の男の子と何事に対してもまっすぐな男の子の話。苦労ゆえにあまり周りに心を許していなかった航平が他人のことに全力で向き合って理解をしようとしてくれる太一と出会うことで自分の人生が難聴になってしまったとしてもいいものであると感じることができる。航平はわかりやすく太一のことが好きであるが、太一は超絶鈍感。そんなところも可愛いながらもすれ違いがあり、、。互いの好きを大切にする心温まる素敵なお話でした。
あまりのレビュー数に、これは読まねば!と
遅ればせながら。
おお……
これはまたハートウォーミング系BL。
キ、キッスが1回です、1回きりです。
それがまた尊いのですが。
あとがき見て笑っちゃいましたw
担当さんに「ボーイズをラブさせてもらえないでしょうか……」と言わしめた先生w
耳が聴こえにくい航平と、底抜けに明るい太一は同級生。
航平の持ってくるお弁当と引き替えにノートテイカーになる太一。
じっくり丁寧にふたりの学校生活が描かれていて
あったかい気持ちになる1冊。
エロはありませんよ!!w
こちらのシリーズ、2冊目までで離脱してました、、メイトさんで新刊を見かけ、そういえば電子で買っていたな…と思い、読み返してみることに。
…いや、めちゃいいよ。。深いよ。。
自分が経験したことのない境遇とか、体のことに思いを至らせ、他者を思いやる。
言うのは易し…だけど、実際これって本当に難しいですよね。
聞き返されるのが面倒で「あ、いーやいーや」てなっちゃうのなんて、自分も実は過去にやったことある…と思い当たって恥ずかしくなり、改めて気をつけよう、と思いました。
ノートテイクも、社会人になってからとある講座に通った際にやったことがあるんですが、めちゃくちゃ難しかったな、、というのを数年ぶりに思い出したり。
航平が現在進行形で感じている孤独感や寂しさが身につまされるというか、心をキュッと掴まれ捻られたような痛みを感じて、やるせない気持ちになりました。
そして、一見ガサツでやんちゃな太一が、本当に素直でいいヤツで…!
航平が心を開くのが分かる。。裏表のない、愛すべき存在。
BL的な萌え、ラブイチャがないのはちょっと残念だけれど、その残念さをカバーする深みのあるお話だと思いました。
これからちょっとずつ、じっくり続編も読んでいきたいと思います。
近々また新刊が出るのでシリーズ最初から読み返してみようと思い立ち、何年ぶりかに読みました。
人の温かさとその繋がりが心に沁み渡る、本当に素敵なお話だなーとしみじみ。
航平目線での世界は苦しいことばかりで、しかもその苦しみは他の誰もわかってあげられないモノなのが本当に歯がゆかくて。
でも。周りと隔たりができてしまった「始まりの日」から動けないままだった航平の手をグッと引き、彼自身を見つめる真っ直ぐな言葉たちで救っていく太一との出会いで、確実に航平は変わっていくんですよね。
後先考えない性格でトラブルもよく起こすけれど、無自覚に思いやりを振りまく太一の人柄に惹かれていく航平の気持ちの変化は「恋」以外の何ものでもないので、がっつりなBL!ではないもののしっかりとキュンは摂取できる展開となっています。
とてもドラマチックでのめり込んでしまうような世界観で、恋愛要素を求めるだけではないお話の中に学ぶところがたくさんあるなぁと改めて思いました。
BLとしての糖度は低いけど、人間ドラマ要素+ほんのりBLみたいなお話で感動するけど、航平が太一に対して壁がなくなっていきつつ好きになる部分にもキュンキュンできて、すっっっっごい良くて何回も読みたくなる!!
萌えるというより感動しながらBLを感じれる作品!
航平が太一の前で笑えるようになったり、
お弁当を他の場所で食べるのに抵抗感がなくなったり、
太一が好きなハンバーグを実はお母さんじゃなくて航平が作ってたり!!
分かりやすく信頼していく感じが個人的にはめちゃめちゃ刺さりました!
主人公が周り見ないで殴り掛かるタイプなので私はあまり好きじゃなかったです。
人のこと殴ることが多くて、普通にその程度で他人に殴り掛かる?ってことが多いのが残念でした。
あと難聴の主人公の方は若干ひねくれてるなって思いました。でもそれは難聴なこともあってストーリー的にはしょうがないしそんなに突っかからずに読めます。
あと気になったのは、難聴の女の子はとにかくひねくれていて読んでいて難聴だからとかじゃなく性格に問題あるんじゃないかと思ってしまい、私は終始うーんって感じでした。
あとは、大学生がそんな友達に奢る!?ってなりました。ノリで奢るとかはあってもそんなしょっちゅう一人の人に対して奢ることある?って大学生の財布事情とかも気になってしまいました。
性格に難アリって感じで私は趣味ではありませんでした。
超有名作なので買ってたんです。
でも積んでました。何故なら、エロがないって前情報があったから、[今は気分じゃないな]が、ずーーーっと続いてて。
作者さんのあとがきにありましたが、[BL誌なのでもっとボーイズがラブするところを]と編集さんに言われて頭抱えたと。
友情ストーリーとして読んだよ。
航平くんは、ルックスがいいので聴覚障害のサポートを理由に寄ってくる女子達、女子にモテる事で僻む男子達、巻き込まれるのが嫌で孤立して暗いやつになっちゃってた。そんなところに現れる小学生男子がそのまんま大きくなったような天真爛漫、脳直で言葉と手が出る太一くん。
航平くんの閉じこもってた殻をぶっ壊してくれるんだけど、これは友情の話だったのを後半で急速にBLに持っていった感じがした。
航平くんの太一への気持ちってラブなのかライクなのかって言うとライクだと思うんだよね。
性愛の対象としての好きではないんじゃないの?そこの葛藤を描いてないからモヤモヤが残ってしまってます。家で1人でいる時に太一を思って性的に悶々としたりするシーンがあったりしたら説得力があったのかも。
そんなシーンがあったらこの世界観が台無しになるのかもだけど、BLとして成立させるにはライクではなくラブであるという部分が欲しかったです。
ところで、最初の出会いのシーン、柵が壊れてて上から太一が落ちてきて屋根の上でお弁当食べようとしてる航平と会うのですが、次もどうやって上がるかわからんからとまた同じルートで会いに来るんですよ、危険!正規ルートはどうやって屋根に来てたのか教えて欲しかったですw
シーモアで購入
そもそも修正がいる描写は一切なし
BL初心者が参考にする人気、おススメコミックスに必ずランキングされている名作だって事は知っていましたが、私のような心の汚れた者にはなんとなく手を出しにくいような、近寄ってはいけないような、、
でやっとこさ電子版で読んでみました。
いやーもぅ良かったです!
さすが語り継がれている名作BLです。
この作家さんがこれがデビュー作っていうのもびっくりです。
今更私がなにも書き加えることはないだろう、必要がないだろうと思うので。
これはBLにしなくても良かったのでは、というか別にBLという形にしなくても名作には変わらないんだろうという気持ちです。
(あとがきにあるように作家さんはBLにこだわってはいなくて、多分自分のアイデアを買ってくれたのがたまたまBL誌だったのかな。)
私はこの後の続編はまだ読んでいないのですが、お話の展開でいろいろ濡れ場が出てくるのだろう?と思うと何故かこの2人のそういうシーンは見なくてもいいんじゃないか、見てはいけないんじゃないかと思うくらい。
何故か、と書きましたが2人が尊いからなんでしょうか。
清らかなままでいてほしいからでしょうか。
私はエロエロBLも大好きなんです。
それとは別にえっちじゃないBLがあってもいいと思う人間。
でもえっちがないBLは一般誌、少女漫画誌のものであってBLとは区別します、というならば従います、反論しません。
が、どっちも好き、こだわらないってヒトの方が案外多いのではないですか。
で、その方が今後のBLを含めたマンガ界に未来が有ると思ったりします。
やっぱり続き、読みたいな。
ベッドシーンあってもなくても読みます。
映像化されるくらい有名な作品なのでかなり前に読みました。内容をうっすらとしか覚えていなかったので再度読み返しました。エロがないBLを読みたかったので。
ただ他の方も書かれてるようにBLみはあまり感じないですね。
なので萌えとかも感じなかったです。
というより私は主人公の二人にあまり魅力を感じなかったので萌えを感じなかったのかもしれません。
続編でもう少しBLみがあるのでしょうか。
続きを読もうかどうか迷います。
最高です。内容はネタバレになるので記載しませんが、切なさやもどかしさがとても上手く表現されています。
今までこんなに純愛で素晴らしい商業BLを読んだことがなかったのであまりの衝撃に卒倒するかと思いました。
えっちなシーンはないので、ピュアなBLが好きな方はもちろん、BL初心者の方にも強くオススメしたい一冊です。
この作品に出会えてよかった。と心の底から思えます。
記憶を消して何度でも、何度でも読み返したい作品です。
難聴の航平とめっちゃ明るい太一。
大学生の二人の友達よりちょっとだけ思いが強くなったくらいのお話。
R18 シーンがないのでそれ目的の方には向いていないかと思います。
が、逆にそれは苦手、キュンキュンしたい!という方には向いているかと思います。
私のように、雑食系でピュアもエロもいける!という人には、もちろんOKなお話だと思います。
友達なんだけれど、普通の友達よりほんの少し特別。この『ほんの少し特別』が少しずつ大きくなっていくお話。
「ああ、もうっ!」みたいな切ない感じが好きな方に、お勧めしたいです♪
エロなしBLの代表作。
やっと読みましたが、評判通り良かったです。
てかBLってやっぱHが無いとダメなんか?最低でもキスは必要?
個人的には男子が男子を恋愛感情で好きって思ったら、それはもうBLなんではないかと思ってるんでちゃんとBLだと思うんですよ。
難聴でゆっくり喋ってもらったり、口の動きで理解できる航平は、健常者と障害者どちらにも属せずに孤独の中で居たけれど、太一と出会って心を開きはじめるお話でした。
薄暗い部屋に一筋の光が差すみたいな太一の声がひだまりみたいな明るさと暖かさを表してるんですね。
他のどんな音よりも太一の声は聞き取れる、そんな航平の気持ちが太一に向かっていく過程にときめきましたし、それなのに太一の声も聞こえなくなっちゃうのかな…ってとても切なくなりました。
出てくる女子が軒並みやな感じの子ばかりでげんなりしましたが、航平のお母さんはいい人そうで良かったてす。
続編も楽しみに読みます。
世界一優しいBLです。あまり肌色の出ない作品なのでBLデビューにオススメ。
友情を超えて愛情に移る描写がなんと美しいことか…同性愛、身体障害者、身体障害者の家族、障害者へのサポートなど、様々な視点があり学ぶものがたくさんありました。彼らの悩みや、その悩みにどう向き合うかなど、とても良質なBLです。全世界にオススメ。教科書にしてほしい。
障害者に対する制度や偏見などもどかしい部分がとても多いですが、ふたりがこれからもっともっと幸せになることを祈っています。
ずっと読みたかったシリーズもの、やっと読めました!
先生の初単行本なんですね。
デビューからこのクオリティ、すごい。
何かと細かいとこが気になったり、好き嫌いが激しく一言多い私ですが、本作は文句のつけようがないのではないでしょうか。偉そうにすみません。
(厳密には、絵の安定さとか細かいことを言えばあるかもだけど、そんなの気にならないレベル。内容が断然いいし)
まず、表紙がいい。
これは初夏かな。
若い2人のみずみずしいお話だと、ひとめでわかる。
冒頭、バイト先でトラブルを起こしてばかりだからなかなか雇ってもらえない太一のエピソードなのは、言いたいことやりたいことは我慢しない太一の性格を最初に教えてくれているんですよね。
で、航平と出会い、話が進むわけですが
航平のターンがそこまで陰鬱ではなく、思春期でもあるし、そうなるよね、と共感できる描写でした。
航平が太一の影響を受け、閉じこもっていた部屋から顔を出す……カーテンを開けて外を見るコマもいい。
航平の精神的閉じこもりはもっと長引くかと思いましたが、早い段階で太一に心を開いたのが心地いい展開です。
(当初は1巻完結の予定だったから?テンポ良く進んだのでしょうか)
ハンバーグのことを
「結婚したいくらい好きだ!」
の太一の無邪気さに笑ったけど、航平の
「…よかったね」
にも笑ってしまったw
そこ、笑うとかツッコむとかしないんだなと。
高架下で雨宿りしている場面も好きです。
うん、好きだよ
もだし、
太一の「おいしい」が聴こえなくなるのはやだなぁ
もいいし、
今までは諦められたのに
今度だけはだめだ
ここがとてもいい!
航平がこんな気持ちになったのがうれしいし、自分の気持ちを認めているのがいい。
他の音は聴こえなくなっても太一の声だけなんではっきり聴こえるんだよ…
と涙する航平、切ない。
航平に、ちゃんと伝えろよ、といってあげながら泣いちゃう太一いい奴。
そこから〜のちゅう♡
後ろから光が射して、すごくきれいなコマ。
いいぞー!航平!
やる時はやる男!
で、太一が鈍い。
好きだよと伝える航平えらい!
聴こえなくなることより
太一に嫌われるかもって思う方が怖かった
て航平かわいすぎ!
太一のこと好きすぎ!
んで、髪切った航平がまたかわいい!
ふっきれましたか。
ちゅうから、再会まで20日くらいなんですね。
どれくらい空いたのかなと読み返したら、文化祭まであと20日の看板があり。
こういうとこさりげなくちゃんと表現されていてすごい。
太一と映画を観たかった航平。
素直〜〜!!
素直な子、大好き。
太一も航平のために
できることがあればいいのに…
お前が笑っていると嬉しいから
と思っているのがやさしい〜。
2人とも好きなキャラだと、シリーズ読むのが楽しいんですよね。当たり前だけどw
(たまに、ストーリーは良くて、片方は好きだけど片方が苦手なタイプとかあるので)
ストーリー、セリフ、絵、背景、画面構成、テンポ…どれをとってもいいですね。
特に扉絵(構図)が好き。
その話の内容にも沿っているし。
あとがきの先生がまたかわいい。
BLだと忘れていた?
単行本になることも忘れていた?
連載が決まって大変だったんでしょうかw
カバー下漫画がまたかわいい!
胃袋をつかむのが1番よっっ
と母から的確なアドバイスをもらった航平くん。
最初はピンときていなかったけど、自分が作ったお弁当を「毎日食いたい」とすんごくおいしそうに食べる太一を見て、はーーーとため息をつきながら「…料理習おうかなぁ」と言う航平がめちゃんこかわいい!
はぁ〜この2人の物語があと4冊も続くんですね!
辛い場面はあんま見たくないけど、とりあえず次の幸福論を楽しみに読みます。
「ひだまりが聴こえる」のタイトルは
太一の声は航平に届く、という意味なんですね。
太一の声、太一の存在が航平にとってのひだまりであり、そのおひさまをちゃんと感じることができる、存在していると。
ひいては、
ひだまり(のようなもの)が聴こえる(誰にでも届く、ある)という意味でもあるのかなと解釈しました。
※先程1400字を超えるレビューを上げたのですが、読み違えていたので訂正します。
発売当時ものすごい反響だったので、天邪鬼なわたしは「じゃあ読まない」と思って、未読のまま今日まで来てしまいました。
読む前はもっと太一が航平に寄り添うようなストーリーだと思ってました。
音のない世界で静かに育まれる恋なのかなあ、と。
まさかの太一自身が、騒音製造機でしたよ。
最初に書いたレビューでは、障がいのことをつらつらと分かったように触れましたが、そこじゃないんだと再読して気付きました。
本当の意味で「ひとと向き合う」ということ、その人が笑うだけで嬉しいのはどうしてなのか、笑っていてほしいのはなぜか。
そういう気持ちが芽生えて育っていく過程がしっかりと描かれた作品でした。
難聴になってからの生活が、カーテンを閉ざした部屋の中にいる感覚に重ねて表現されているのがすごく印象的です。
カーテンを閉ざしているのは他人の反応に傷付けられてきた航平自身だと思って読み進めていたら、そうじゃなかった。
たしかにカーテンは聞こえる人と航平を隔てる壁だけど、それは他人が勝手に閉ざしたもので、「聞こえない」という線引きや「可哀想」という善意の第三者の同情、「聞こえないだけで優遇されて鬱陶しい」という悪意、「聾の人より恵まれてる」という医療従事者の無意識のうちの障がいのランク付け、そういうものがカーテンを閉ざしていたんですね。
それが太一という「聞こえる」「聞こえない」だけで自分を分類しない存在に出会ったことで少しずつ開いていくのが、すべてを諦めていた航平の希望に見えました。
空から降ってきた太一は、複雑な家庭環境で痛みを知りながらも、真っ直ぐすぎるほど真っ直ぐに自分を立て直して、人のことで怒ったり、悲しんだりできる子です。
鈍感だけど、嘘がなくて、障がいのあるなしに関係なくフラット。
「聞こえないから」じゃなくて、「聞こえないとしても航平は航平」というスタンスで接してくれる。
「多数」に感じる引け目や負い目を台風一過のように、ぱーっと取り除いてくれるような勢いがありました。
くぐもった音の中で、太一の声だけよく通る。
憐れみや同情を含まない目で、真っ直ぐに見てくれる。
難聴が進む不安も相俟って、太一の存在を特別と思わずにいられない航平の気持ちが痛いほど伝わってきました。
航平を傷付けたくないから太一が説明しなかったことで誤解してすれ違っても、気持ちを全部ぶつけても、避けても、何度でも航平の目の前に現れる太一。
BL的にはまだどっちつかずな太一だけど、この先が楽しみな終わり方でした。
読み返したらすごくあたたかい気持ちになれました。
読み違えて「萌えぬ…」と思ったままにしないで、ちゃんと気付けて良かった。
話がとにかく良かったです!!
本筋がとにかく丁寧に丁寧に描かれています。
読んでいてそれぞれの気持ちがちゃんと伝わっててきます。
人間ドラマをしっかりと描こうという作者さんの真摯さを感じました。
内容としては、障害がある人間を描くという点でもとても難しい題材を選んでいると思います。
そしてお互いの微妙な距離感など、本当に細かい部分を丁寧に描かれいている作品だと思います。
こういう恋愛よりもお話自体に重きを置いている作品って、BLじゃなくていいと言われたりしますが、いやいやいや!そうじゃないでしょう!?
男の子同士の心の通じ合いをこれだけ丁寧に描かれている作品ほど評価されて欲しいです。
好き!エッチ!らぶらぶ!みたいな作品より、しっかりと内容で読ませてくれる作品でした。
BLコミックの中で私が最もオススメしたい作品です。この作品を見終えた後、世界のモノの見方が変わった気がします。とても勉強になりました。
ストーリー構成もとても良くて読みやすいです。切なさと感動に駆られて何度も読み返したくなります。
この評判の良さを、見過ごせなくなってきたので読みました。おそらく好みではないだろうなと試し読みで予想がついていたのですが、評価を下げてすみません。
皆さん大絶賛なので、恐らく個人的な狭い苦手ポイントに当たってしまったのだと思う。
ただ、シリーズ既刊全部読んだらかなり好きになっていったので、同じような感想で続きを読むのをためらってる方がいたら読んでほしい。
◾︎杉原航平(難聴) 佐川太一 ※大学生同士
SM等の暴力がテーマでない、コメディでもない、むしろリアリティを売りとしているような作品で突然暴力を振るうキャラが大変苦手で、モブキャラがありえない程の非常識なのも苦手で、航平のうちにこもった感じも得意ではなく、キャラクターほぼみんな苦手という四面楚歌でした。
周囲のキャラがテンプレのごとく露骨な人たちばかりで、こんなに嫌な人間ばかり並べなくてもな〜と。これが世間の普通なの…?
航平に対しては素直な気持ちを持って寄り添える太一が、暴力に訴えて物事を解決しようとする性質がなぜこんなにすんなり許容されているのか。商店街出禁になるってどういうことよ。
ボーイズのラブ描写は多くなくても構わないのですが、航平が太一にライクではなくラブな理由も腑に落ちず。
ただ、上にも書いた通り続刊読みまして、続きかなり好きになってました!よかった!
※電子書籍ひかり カバー下漫画、裏表紙あり
実写映画化にもなった作品。
同じ大学に通う聴覚障害である航平くんと偶然出会う同級生の太一くんのお話。
BLのジャンルでいいのか考えてしまうほど純粋で、繊細な問題をテーマにしています。
家族に難聴者(片耳)がいるので、自分には他人事ではないように感じました。
難聴者には難聴の程度があるのですが、作品を読み進めて行くほど気付かされることが多かったです。
自分が普段当たり前であることが一部の人には当たり前じゃない世界。
航平くんの努力では克服できない現実に絶望し、いつの間にかいろいろなことを諦めてしまう。
きっと、誰もが自分だったら…と考えさせらる作品です。
太一くんが航平くんに
「聴こえないのはお前のせいじゃないだろ!」
と言った言葉は、きっと航平くんの人生で一番嬉しかった「言葉」ではないかと思います。
後半で航平くんが太一くんに「好き」と伝え、2人はキスをしますが、お付き合いまでは進んでいない恋人未満の関係で終わります。
すでに続編が出版されていますが、2人の仲はかなりゆっくり進んでいます。
こちらの作品に限ったことではないのですが、BLでは太一くんのように真っすぐで元気なキャラは年齢より幼い印象になっている作品が多いと思います。
両想いになってお付き合いしても、片方がピュアで鈍かったら進展はなかなか難しいですよね…。
でも、それもこの作品の良さなので。
ストーリー性を重視し、絵も丁寧で、微妙な距離感も表現されていて、素敵な作品だと思いますが、個人的には背景がもう少しスッキリしていると読みやすいかなと感じました。
航平くんにとって、太一くんの言葉は「ひだまり」なのですね。
BLは関係なく、続編も含めてたくさんの方に読んでいただきたい作品です。
お涙頂戴のよくある障碍者物では無いです、航平は人並みに汚い事を考えるし太一は結構バカな事をやらかします。
だからこそリアリティがあり物語が生まれるんだと思います、ただ今どきこんな良い子いるか?と太一見てて思いはします。
BLかどうかは微妙な所ですね、私は好きですが納得できないという人もいるのでは。
ただこういうゆったり流れる時間の感じは嫌いじゃないので、作者さんにはあまり周りを気にせず自由に描いて欲しいです。
ストーリーが良すぎて驚きました。
BL初心者でも読めるものです^ ^
私は腐女子友達にBLを貸す時、「面白かったら良いな…」「ハマってくれたらな…」と思うタイプなんですが、(人によって感じ方は違うだろうなとか思ってしまって)これは戸惑いなく「面白いから!」と勧める事が出来ます。
キャラが本当に生きてるのですごいオススメです。結構現実であってもおかしくなさそうなんですよね…。
とても良い作品でした。
この作品はBL要素が少なめなので私の様に過激なものが苦手な人や同性愛にあまり興味がない方でも楽しんで読めると思います。
また、初めてBLを買うというときにもトラウマになることはないのでもってこいの作品です。凄く感動できます。
勿論BL師範級の方にもとても楽しんで頂けると思います。ですが凄く濃い絡みが見たい、過激なものが好きという方には少し物足りないかもしれません。
私の中の考えですが、文乃ゆき先生には今後も感動できる過激なものがない作品を作っていただきたいなと思っています。
とても良い作品なので興味がある方は是非買ってみてください!
リミット2巻を買ったので既刊を読み返し中。
難聴のイケメン大学生×元気が取り柄の活発同級生カップルです。
シリーズ一作目の今作では受け攻めもまだぼんやりしてるくらい絡みが薄いですが…笑
難聴というハンディキャップがあるせいで人間不信に陥った攻めの航平がめちゃくちゃ元気でめちゃくちゃ声の大きい受けの太一に心癒され、だんだんと前向きになっていくお話。
全体的に優しい空気感の漂う作品で、航平が次第に太一に惹かれていく模様がゆったり描かれています。
『難聴』を単なるキャラ設定の一部ではなく、しっかりとストーリーに絡めて描いているので、BL感は薄いですがかなり読み応えがありました。
いちゃラブが読みたい気分の時には向きませんが、読んだ後じんわり温かい気持ちになれる素敵な作品です。
初読みの時に萌にしてしまいましたが再読したら萌×2です!
やっぱりサラッと読んじゃうともったいないですね。
航平に色々考えさせられますね。
周囲の対応に傷付いたり諦めたり。
周りの人も仕方ないところはありますが、航平が傷付いていくのが辛かったです。
そんな中太一だけがフラットに接してくれて。
太一も色々あって苦労してる子なんですよね。
途中航平狙いの女子のことでギクシャクしたり、航平の聴力が落ちたりで切ないところもありますが、航平の好きが友達の好きじゃなさそうで、キャっと萌えました。
太一も嫌じゃないし。
続編では二人の仲に進展があるんでしょうか。
大学一年生の瑞々しさも良かったです。
難聴の航平と貧乏で常にお腹が空いている太一の2人の大学生のお話です。
BLものだけどどちらかというと友情に近い気がします。BL初心者さんにはとてもオススメ。
エロはないけど2人のすれ違いとか、難聴だからこその負い目とか、もどかしさとか深いストーリーでした。
重い話を扱っているけど、優しい世界観が重くなりすぎないように上手く調節していて読みやすかったです。
2人のその後が気になりますし、続編もあるみたいなのでそちらも楽しみに読みたいです。
難聴の航平は屈折した性格。天意無縫の太一が、航平の心を開いていくという物語。太一の馬鹿だけど人を手放しで信じるハッピーな雰囲気が全体にあふれていて幸せな気持ちになります。ところどころうるっとくるところも。
1巻は、もともと完結のつもりで描かれたようなので、二人が自分の気持ちを自覚して(特に太一)、なんとなく読者には、この後ハッピーになるんだろうなあ、と幸せなエンドを予想させるところでおしまい。これで終わっても全然よいです。
表紙の雰囲気の通りで、とても描写や空気感が綺麗な作品ですし、ほんわかしていると思います。
しかし、テーマが難しいので評価はしにくいですが、素人目から見ていわゆる御涙頂戴でもなく同情を誘うわけでもなく、とてもリアリティのある作品だと思いました。
bl味が薄いところが、あまりがっつりしたものが好みでない私のような方や初心者の方でも読みやすいと思います。
むしろblというよりももう1つの人間どうしの恋愛として捉えたいなあと。
今現在シリーズで2巻とまたその続きの1巻が出版されていますが、どの作品も何が正しいのか、倫理的な意味でも考えさせられる作品なので、ぜひblという枠に囚われず、様々な方々に読んでほしいと思います。
何の前知識も入れずに読み始めたので、途中まで勝手に難聴の航平が受けになるのかなと思っていました。徐々に言動とか2人の雰囲気から、「あれ、逆か」と気付いたのですが、改めて読むと体格的にも普通に太一が受けっぽかったです(笑)。線の細い絵が儚い青春とマッチして、表紙のイメージが壊されることなく読み進められました。
障害という題材を扱う作品の場合、障害者の諦めからくる卑屈さや、健常者の押し付けがましい思いやり・誤解などが、すれ違いに発展してしまうケースが多いと思います。この作品も例外ではないのですが、そこに比重が置かれていないんですね。確かに当初は航平も諦めがちな性格でしたし、航平と話すのを面倒くさがる人もたくさんいるのですが、太一の航平への真摯な思いやりや、太一と過ごすことで少しずつ楽しさを取り戻していく航平の様子などに、読んでいてとても清々しい気分になるというか、障害という重くなりがちなテーマすらカバーしてしまうほどの眩しさを感じました。1巻ではまだ太一からの矢印は恋愛の意味での好きではなさそうですが、それでもお互いに好きだということはこんなに強い信頼関係を築けるんだなと改めて思います。読んで良かったと心から思える作品でした。
まだ本屋に行って買うのに勇気がいる時におすすめにでてて買いやすそうと思い買った作品。表紙がエロい感じじゃなくあまり期待はしていなかったが話の中の細かい描写がきれいでした。恋愛描写というのは少ない感じでしたが、その細かい描写のなかに少しずつ恋愛感情があるというか少女漫画を読んでいるような感じでした。イラストもとてもキレイで顔を赤くする表現が私はとても好みです。ひだまりが聞こえるは腐女子歴が短い人から長い人までまた腐女子じゃない人も気軽に読めるような作品です。また買う時は幸福論(2巻)も買うべきです!まだ話が続いてるらしいので次の単行本発売がたのしみです♡
(初めてのレビュー)
BL初心者の友人から借りて読みました。
物語自体は素敵な話だったと思います。さやかな絵柄で、話もゆったりと進んでおり、だからといって遅すぎるわけでもなく。展開が早い物語が苦手な自分にとってはとても満足なスピードでした。
ただ一つ言えるのは、BL感がほとんどなかった事です。なので評価するのが難しいというか…。物語自体は良かったですけど、細かいところが。BLっぽい唯一のシーンがキスでした。そのキスも太一は嫌がってるのかそうでないのか。もしそうでないなら、いきなり友人にキスされてどうして受け入れられたのか?わかりませんでした。
あとがきで「BL誌なのでボーイズをラブさせてくれ」とお願いされたことをネタっぽく明かされてらっしゃいますが、発表されたのがCanna誌だったからこの形で世に出れたんじゃないかなと思います。
他のレーベルだったらきっともっと商業BLとしての制約があったんじゃないかなと。
読者の好みが多様化している今、BLはこうじゃなきゃ!なんて制約はもう取っ払っていいように思うのですけど、難しいのでしょうかね。
障がいをテーマにしているということで、もしかしたら「しゅみじゃない」になるかもしれなぁとおそるおそる読みましたが、ヘタに泣かせにかかるわけでもなく、綺麗事を並べ立てるわけでもなく、現実をきちんとリアリスティックに描いて偽善者がすぐ口にしたがる理想は空想でしかないとハッキリ断言した上で、「だからこそしっかりと考えたい」という姿勢を取ってらっしゃるのがとても真摯だなぁと思いました。
リアルな分、読んでてイラっとする部分も多いですが、それってつまりは文乃さん自身が現実でモヤっとされているから作品に落とし込めるわけだよなぁと思うのです。
航平にとって太一のような存在が近くにいることはさぞや救われるでしょう。
だけど自分を理解してくれる人がいたら救われるのは別に障がい者だけに限らないですよね。
逆に耳が聴こえてたってちゃんと伝えなきゃ伝わらないし。
上手く言えないけど、この作品の良さはそこを伝えようとされているところかなと思います。
この良さを実写でも改変することなくちゃんと作ってもらえたら素敵な映画になるだろうと思いますが、果たしてどうなのでしょうね。
映画化もされると聞いて気になって購入しました。
難聴のせいで自分の殻に閉じこもりがちだった航平と元気で明るくてご飯を美味しそうに食べる太一の話。
健聴者と自分の差に諦めて1人で行動してた航平にまっすぐぶつかっていく太一がすごくよかったです。
確かにボーイズがラブしてるところが全然ないけどだからこその純粋で綺麗な物語なのかなと思いました。たぶん私が持ってる中で唯一のエロシーンがない漫画ですが全然見劣りしません!
逆にこの二人のそういうのは想像出来ない!純粋すぎて!!
太一の「聴こえないのはお前のせいじゃないだろ!」というセリフ。太一は当たり前のことを言っただけだと思っているけど航平にとってはすごく救われた言葉だと思う。
個人的にうるっときたのは航平の「他の音が聞こえなくなっても太一の声だけなんではっきり聴こえるんだよ」という太一だけは特別な存在感が詰まってるセリフに心臓が痛くなりました。
エロがなくてもBLみがなくてもすごく素敵な物語だと思います。
BL要素が薄くどう判断していいのか難しい(^^;)
だからと言って作品が悪いわけでなく、
少しづつ心が解れてく関係に綺麗な印象が残りました。
航平の聴こえづらいことで沢山傷ついてきて分厚くなってく壁を
太一は考えるより即行動の猪突猛進のパワーで壁を砕き、
飾らない率直な言葉が、寂しかった心を癒していき。。。
聴こえない怖さは想像でしか感じることは出来ないけれど
些細な態度が不安を増幅させ溝になっていくのが、
読んでいてもどかしく辛かったです。
「伝わらない」より「伝わってこない」がこんなに怖いとは…。
それだけに太一のよく通る声は安心を覚え
胸にグッとくるセリフが多く、
航平のホッとしたような笑顔や涙に胸を打たれ。
『飾り気のない真っ直ぐな思いが声に乗って伝わる』
というのが綺麗に描かれていた作品だと思います。
評価が悩みどころ。
読みながら涙し 心打たれるシーンもあるけど 、
いかんせんBLみが少ない・・・(´‐ω‐`)
友達以上恋人未満の関係は悪くないのに
萌え心を揺さぶられぬまま読了してしまったのが残念です。
腹ペコの太一はある日偶然出会った男に弁当を譲られます。
その男・航平が同じ大学の学生で、聴覚に障害があり、講義内容を筆記でまとめるノートテイカーを必要としていることを知った太一は、弁当のお礼にノートテイクを始めます。
初めは無愛想に思えた航平が笑うようになり、二人は少しずつ仲良くなっていくのですが・・・
友人に進められて手に取ったのですが、何故今までこの作品を読んだことが無かったのかー!?
超いい話じゃないですか!!
BLとしては控えめで、エロも無いけど、すごく読み応えのある、素敵な作品です!
航平が難聴なので、いわゆる障害者モノという分類になるのでしょうが、それだけじゃないと思います。
確かに障害による不自由さとか、すれ違いとかは描かれているけど・・・私が一番萌えたのは、太一が航平のことを「分かりたい」って言うところです。
太一の言う「分かりたい」って難聴のことだけじゃなくて、航平自身のことですよね。思ったこと、感じたこと、航平の気持ちや想い・・・障害なんて関係なくて、この人のことを知りたい、っていう太一の想いに心打たれました。
とても素敵な物語だと思います。
まだ太一と航平の関係がBL?ですが、それでも是非オススメしたい作品です。
表紙の絵が好みだったので衝動買いしましたが…、
すごく絵が上手な作家さんでした!!
私は作画をとても気にしてしまうので、お話がよくても作品の魅力を感じられないということがあるのですが、大満足でした。
特にいいなーと感じたのは表情です。潔いタッチの線で描かれているので生き生きとして見えました。
航平(攻め)は序盤…というか1巻ではかなり無表情なのですが、ふとしたときの目元とか口の動きがリアルです。そしてどんどん表情豊かになっていくのがとてもいいです!
太一(受け)は元々元気なキャラクターで、猪突猛進タイプですが、よく気付いてあげられる優しい人です。それが原因でよく空回りしてしまっている…というすこし可哀想なキャラでもあるのですが、大学で心を閉ざしていた航平と出会って、彼と仲良くなっていく過程ではこの性格がとても良い影響を与えています。
身長差も性格のギャップもかなり激しい2人が近づいていく様子がとても繊細に描かれていて、すごく甘酸っぱい気持ちになりました。 BL的な絡みが無いので物足りないという方もいるかもしれませんが、私はもしこの巻で彼らが絡んでいたらそこまで好きにはならなかったのではないかなと思います。
とにかく応援したくなる2人なのでぜひ読んでほしいです!
旬な作家フェアのペーパー目当てでまだ読んでいない漫画にしようと人気のあるこちらを選び読んでみました。エロなしだということは知っていましたがこの1冊を読んだだけでは物足りない~~!!エロ大好きな私ですがそれだけではなくまだまだこの2人これからなのです!続きの幸福論があることを知ってるのでまだいいのですが、続きがあることがわからないままでこの1冊だけ読んでもえぇ~~となりそうです。とりあえず早く幸福論を読もうと思います。
とは言っても心理描写を描くのがとてもお上手で突然耳が聴こえなくなった航平の心の闇がすごく伝わってきました。太一は底無しに明るく正直でまっすぐなのでだからこそ航平の心の中に自然と入ることが出来たんだなと、この二人でなければならないことに納得が出来ました。
航平くん、作中ではイケメンですが私にはあまりイケメンに感じませんでした。(絵の好みの問題でもあるが)ずっとうじうじしてたので。でもそれが最後に太一のおかげで前向きになったようなのでこれからが楽しみですね!
表紙は綺麗だし評判も良いと言うことでずっと気になっていました。表紙の絵柄と中の絵柄が私にはイメージが違って見えたのですが、お話の雰囲気は表紙の雰囲気そのままに優しくて柔らかくてほっと出来る、BLとしてはHなシーンもないので物足りないかもしれませんが、ストーリーの流れや太一の性格を考えると、Hな流れに持っていく方が不自然に思えるので、この物足りなさがまた良いのではないかと思いました。なんてこんなことを思うのは続編の『ひだまりが聴こえる~幸福論』を続けて読んだからなんですけどね^^;
航平が作ったハンバーグ弁当を食べて、太一が親の離婚のことでいじけていた時期のことを話した時、後ろから話しかけていたので航平には聞こえていなかったのですが、素直な告白がとても素敵だったので、航平に聞かせてあげたかったなと思います。
正直に言うとこの巻だけでは物足りないです!エロがないから物足りないのではなく、航平の「好き」と太一の「嫌いになる理由なんてない」という遠回しな告白で終わっているので、付き合うと思っていいの?それとも友人関係を続けるってこと?とヤキモキしてしまいます。続編があると知らなかったらストレスになりそうなので、読むときは2冊同時購入をお勧めします。
久しぶりに感動しています。
確かにまだ始まったばかりの恋で、恋愛なのか友情なのか迷うところだと思いますが、その過程がじっくりと描かれている作品に久しぶりに出会えて嬉しいです❤
テーマは重いし、航平は口数も少ないし笑顔もめったに見せてくれないけど、だからこそたまに見せる笑顔が貴重で、この二人には嫌な思いしてほしくないなぁと思ってしまいます。
続編もあるそうなので、二人がこれからどんな選択をして、どんな風に信頼関係を築いて行くのか楽しみです。
ボーイズがラブラブしていなくても読みごたえアリです。
障がい者というテーマにも真摯に向き合っていて
偏見や差別・特別視についても考えさせられます。
後天性の障がいを取り扱われているので
発症前と発症後を比較してしまっての悩みや苦しみなど
障がいを持っていなくても一部想像でき、胸が苦しくなります(実際は想像以上に辛いのだろうと思いますが)。
BLでなくても良かったという評については
「BLでなければもっとたくさんの人に読んでもらえたのでは」
という点で賛同しますが
「BLだから手に取った」
という層もいらっしゃるでしょうから(規模は違うでしょうが)
BLであってもなくても良いモンは良い!でいいんじゃない?派です。
しかし、BL要素を入れているからこそ複雑さが跳ね上がっているのは間違いありません。
友情までで立ち止まることができたのであれば、
優しさと時間の共有だけでも満たされる。
でも友情とは違う関係性を望んでしまったら、
優しくして、優しくされて、一緒にいてくれるだけでは足りない。
今後二人がどう変化していくのかとても気になります。
実写化決定&続編が出るということで、何かと話題になっていたので、木になって読んでみました。
最近の商業BLでは珍しい、少女漫画みたいなすれ違い。とてもきゅんきゅんしました!
あまあまでかわいい本なので、誰にでも自信を持って勧められます。
ただ、作風なのかもしれませんが全体的に絵が雑な感じに見えて、正直うまいとは言えない絵でした。
でも、これだけ話題になるのもわかるというほど面白かったです。
また、BLではあまり取り扱われないテーマ、難聴をテーマにした作品で、今までのBLとは一味違った面白さがあり、作者さんがたくさん勉強したのか、難聴の描写もしっかりとリアルに描かれていて、主要キャラクターの心の葛藤や仕草なども違和感のないものでよかったです。
絵柄の進歩にこれからの期待を込めて、今回は萌×2にしますが、とてもよかったです。
続きが出てやっぱり気になったので今更購入
BLじゃなくても良かった、とかそんなレビューが沢山ありますが、私はこれはBLでよかったと思っています。なんというか正義感のあるいい子ちゃんで片付けることが出来ないような太一に心が洗われて、1日のうちに何度も読み返しうわぁ可愛いと思わせられました。
ぶっちゃけ最終話とその続きの話で十分BLが出来ていると思うしそこまで神作品とつけれるようなちゃんとした物語の過程と場面でした。
迷っているのなら是非買うのをお勧めします。最近はエロばかり読んでいましたがそれでも退屈だと思えなく、物語に没頭できました。
障害などコンプレックスをかかえた設定が好きなので購入。確かに、これはBLじゃなくても良かったかな…って感じです。航平(攻)が太一(受)にキスをするシーンがあるのですが、いつ航平は太一をそういう目で見てたんだ?!ってなりました。太一を恋愛感情で好きになってたとしたら、描写が足らなさすぎました。でも、互いが恋愛感情を持たず?気付かず?に終わっても物足りなかったかなと思います。まだ普通の恋愛でさえ臆病気味な2人なので、この後の進展は時間がかかるんじゃないかな。航平くんの難聴の悪化が心配です…2人の行方も気になるので幸福論必ず買います。
心洗われます。
太一と出会ったきっかけというのがまた、「親方、空から男の子が!!」的な展開だったのもツボですし、好きな子に弁当作って来ちゃうところとか、もうドキドキしました。元々は母親が作っていたけど、頑張って料理を覚えようとするんですよ、彼が。
まだラブの要素は薄めで、キスを一度しただけです。どうやら続きがあるようなので楽しみです。
難聴が悪化してるっぽいのが、気になりますが二人で乗り越えていってくれると信じてます。
太一との出会いで航平の世界は一瞬にして輝き始めたんじゃないだろうか。
自分で見限って、目を背けていたことに太一は真正面からぶつかってくれる。声をあげてくれる。それはどんなに嬉しく心強いことだろう。
私は航平が太一に惹かれるのは必然なのかな、と思いました。
BLじゃなければよかった、BLを超えると言っている方もいますが、そんなの関係ないです。
「素晴らしいBL作品」でいいじゃないですか。
だからこそこんなにも高い評価を得たんですから。
彼らは友達以上恋人未満で、それでも二人は惹かれあっている。
恋か友情か自問自答しながらも二人は恋人に、彼の一番になることを選んだ。。こういう展開大好きです。
その工程をゆっくりゆっくり見せてくれた先生にありがとうございますと言いたいです。
ボーイズラブの新たな面を見せて頂きました。
そして、続編も楽しみにしております。
要素は薄いですが自分と同じ性別のひとを好きになることと、難聴。どちらも現実には難しいことが取り入れられている御本。
太一(受け?)が美味しいと言ったハンバーグを、航平(攻め?)が作っていたというところと、最後の告白の時のキスを、その後「しないよ もうあんな事しないから 太一が嫌な事はしない」といっているところにキュンキュンしました。
恐らく早い内に太一からキスねだってくれますよ…
けど。そのひとの立場でものを見ることはできない為わかりませんが、難聴の航平の周りのひとがあまりに優しくない感じがして。言動も少し現実的ではないと感じるところがあり、あくまで航平が太一をすきになって、その想いが届く話として在るなら気にしなければいいと思うのですが。 航平、太一をきっかけに周囲のひとの"ひだまり"にも気付いてほしいな。
航平の母を始め男同士に重きは置かず、航平も太一の声だけはきこえるようで。段々とデレていく航平とカバー下も面白かったです。好きな子の為に料理習おうかな…って…かわいい…。母さん、力の見せどころですね!笑
航平のいちばん聴きたい声が、すぐ隣で笑ってくれる太一の声でよかった。
表紙の雰囲気が気に入り購入。
受(と言ってもエロはないんですけど)がとにかく明るくて見ていて癒されます。すごく真っ直ぐでその眩しさに攻がだんだんと救われていく感じ。この手の話、とても好みなのですごく良かったです。恋のドキドキというよりは自然に攻が受に対して安らぎや安心感を覚えていく過程が好きでした。でもそこで耳のこともありブレーキがかかってしまうんだけれど受の真っ直ぐでストレートに受け止めていくところがもろ好みでした。
エロはまったくないんですけど無理にあってもこの作品の場合はちょっと流れが急すぎると思うので満足です。ラストのほうでなんとなく恋人らしい雰囲気が出てきたので続編があればその後の展開に期待&購入したいと思います。
良い話だったけど、友情の方が強くて二人の恋愛はまだ始まったばかりでこれからって感じでした。
航平君が攻めになるのか。
髪切った航平君がかっこ良かったよ。
でも、なんだろう。
二人はチュッと軽いキスはしてもそれ以上の関係になるのは想像出来ないな……。
なったとしてもかなりの時間がかかりそう。
友情をテーマした本だとしたら神作だけど、BLには物足りないよな。
あとがき読んで文乃ゆき先生も悩んでるようでした。
でも、読み返してみて二人はこれからって感じが良いのかなって思った。
イラストと内容はあってるし、表紙も素敵。
教科書に載ってもいいような「いい話」だった。
同性に好感を持って、なんでそれが恋愛感情になる?
航平→太一は心意気に胸を打たれた、太一→航平は真っ直ぐな友情。
それでよかった。
いつから恋愛感情に?
そもそも(少なくとも航平は)ゲイかバイなの?
キスシーンは要らなくないですか?
唐突にぶっ込まれた感が凄い。
後書きに「BL誌なのでBL要素を入れる」を反映させたと書いてあったが…
無くてよかった。
それだと、そもそもなんでBL誌で始めてしまったのか?ということになってくるが…。
あれで恋愛要素が入ることのほうが不可解。
それくらい「いい話」だった。
BLじゃなければ120点。
BLだと…非常に評価しづらい。むしろ点数がつかない。
大学生活の日常を通して聴覚障害をもつ男の子と普通の男の子の触れ合いが丁寧に描かれているお話です。
障害をもったことで生じる葛藤や不安、人を愛しいと思う気持ちが、柔らかい画も相まってスルッと心に響いてきます。
人物像はそれぞれ特徴的。攻めは聴覚障害だけど、とてもイケメンで家も裕福、頭もいい。そして受けの男の子は幼いころに両親が離婚、そのどちらも新しい家庭を作り自分は家族には必要とされず、お祖父さんと2人暮らし且つ貧乏な生活。お金が必要だからバイトも掛け持ちしてる勤労少年。でも受けの男の子は純粋でとってもいい子!
この2人が交流するきっかけは、ノートテイクのバイトがきっかけだけど、航平(攻)にはきっと裏表のない太一(受)がとても眩しい存在に見えたんだろうなと思いました。
この漫画はBLというジャンルだけれども、単純にBLの枠だけには収まらない人との繋がりや愛情も丁寧に描かれていて、読んだあと心に温かいものをもたらせてくれました。
確かにBL度は低い。でも、BLとして出してくれて良かった!と思いました。
BL以外で発表されていたらニアBLとしての扱いも気が引けるというか…
その位、ある種の美しさがあるお話でした。
BLとしてではなかったら、この物足りなさは不満でしかなかっただろうし
(なんでBLじゃないんだ…)
邪な感想は自己嫌悪になるだろう(腐目線で読んでしまう…)と思います。
障害については、私自身がそれを題材にされる事に違和感や嫌悪感を抱く
タイプではないので(勿論、扱い方によりますが)何ですが、少なくとも
障害を受け入れる過程がメインですし、また、そのバランスも絶妙だと感じました。重すぎず、軽すぎず、大学生という設定も良かったです。
最後に
続きを期待しています。LOVE成立まで読みたい。
あとがきに笑いました。
編集からの「ボーイズをラブさせてください...!」って。そりゃそうだ。
BL誌に掲載されていたとはにわかに信じがたい低糖っぷり。
でもそれで読み終えて面白くなかったか?物足りなかったか?というと、面白かったんです。続編プリーズです。
どろどろぐちゃぐちゃのBLを読み慣れすぎた腐った頭で忘れかけていましたが、
ああそうだ、お互いにかけがえのない存在になれること、
そんな相手に巡り会えたボーイズ(笑)を見守ることが楽しいんだよなあ。って初心を思い出しましたよちょっとだけですけど。
あと、作中にちょくちょく登場する女の子たちがみんな、悪い子じゃないんだけど、母性本能ちら見せしつつ、夢見がちで、打算的で、リアルですね。
おいしい食べ物さえあればとってもしあわせそうな太一くんとガールズを対比すると、彼のピュアさが際立って、すごくいい。後半の航平くんの成長にもリンクしていて、効果的。
以下蛇足です。
...かくいう自分も相方が軽度の難聴ですが、勝手に母性本能くすぐられてさぞや迷惑だろうと、、BL本の痛女子見て我が振り直せ、と猛反省いたしました。太一くんのように軽やかで前向きなスルー力を身につけたいものです。
ただ、レビューでも身近に患っていらっしゃる方が少なからずいらっしゃるようですし、高齢化社会がこんだけ進み、将来、大切な人の声が聞こえなくなってからもしばらく生きていかなきゃいけない可能性が大いにあるわけで。ボーイズのラブはもちろん、聴力について今後どう描かれていくのかも、個人的にも気になっています。
担当編集はヒヤヒヤしたと思うんですけど、
こういう、少女漫画として発表されてもおかしくない作品が、BL単行本として世に出て、高評価されている状況。膨大な漫画のマーケットの中で、BLの器がより大きくなっているというか、(あくまで女性向けの萌えをおさえつつ)「ほかの人とちょっと違うかも」ってことをどう受けいれるか?を描く作品を発表する場所としても、一大勢力になっているのかなあ、だったらいいなあ、とも思ったり。
ちょっと前に「上質な暮らしBL」とかがまとめサイトで盛り上がってて、
確かに日高ショーコさんとか、よしながふみさんとか、最近の作風はそういう傾向だよなー、うまいこというなー、とか思っていたんですけど。
この作家さんはこれが初単行本ということで、これからどこに向かうのかな。とっても楽しみです。
そんなわけで、支離滅裂に書いてしまいましたが、これからの続編、もちろんBのLがっつりでも嬉しいんですけど、そうじゃない系もどんどん自由に描いていただきたいなー、読みたいなー。という願いを込めて、萌2つで。
ああもう…読んで胸がいっぱいでどう書いたらよいやら、でもわーっと語りたくなってしまう作品です。
あらすじにあるように、聴覚障害者と出会った男の子の瑞々しい物語なんですが、やっぱり身体障碍を扱っているだけあって、航平が心を閉ざしてしまうまでの過程は読んでいて本当にしんどかったです。
私個人的に障害(聴覚ではないけど)があるので、みんながみんな理解してくれるわけではないこと、中には侮蔑的な扱いをしてくる人もいること、そういうことの積み重ねで「どうせ知ったら色眼鏡で見てくるんでしょ」って思ってしまって、人との関わりを避けてしまう…というのがわかりすぎるほどわかってしまって。
航平が太一のことを「あっち側の人間」「あぶなかった 期待するところだった」と線を引こうとしてしまうのも…。
太一が航平に言った『聞こえないのはお前のせいじゃないだろ!』、これ一番言ってほしかった言葉なんじゃないかなぁ、と思います。
今までこんなストレートにぶつかってきてくれた人がいなかったんじゃないかと。
母親や主治医は言ってくれるだろうけど、実はものっすごい当たり前のこと、他人は言ってくれなかったんじゃないかな。
だから、物怖じせず特別扱いもせず、ぐんぐん明るいところに引っ張り出してくれる太一に特別な感情を抱いたとしても、何ら不思議はないと思います。
BL目線で見れば萌えは少ないし、色っぽいシーンもありません。編集さんに言われてやっとそれっぽい雰囲気を入れたというぐらいBL要素は薄いです。
でもこの作品はこれでいいと思います。
こういう障害ものって一般誌の医療モノなんかじゃよくある設定だけど、これをBLに落とし込んで、きちんとドラマとして成立してるのがすごい。まるで一本の映画のようでした。
太一と関わったことで、航平の閉じた世界がちょっとずつ開けていく様子もよかったですね。自分から嫌がってた手話サークルに入ろうとしたり。
閉じた世界から抜け出すのって、やっぱり一人でってのはなかなかに大変で、誰かがぽんと背中を押してくれることで一歩踏み出せたりするもんなんですよね。
いやー、これはホントに買ってよかったです。BLマンガというくくりでなく、いろんな人に読んでほしい!!
続編期待したいけど、「最終話」になってたからこれで終わりかな。でも「あれ!?両想いになりかけてる!?」みたいな番外編で終了してたので、この匂わせつつのラストもまたいいかな。
あと長くなりましたが、タイトルが秀逸ですね。航平にとっては太一が太陽で、その傍=ひだまり。そして太一の声はよく聴こえる。内容にこれでもかというくらいマッチしたタイトルでした。
何度でも読み直したくなる魅力のある作品ですね。
発売当時から大分時間の経った今でも、頻繁的に手に取り読み返しています。
突然難聴になり、耳が聞こえにくくなってしまった航平。
航平が一番傷付いていたのは、難聴になってしまったことよりも、難聴になってしまったことで引かれる周囲との線引きだった、と言うのが悲しいですね。
健常者ではなく、障害者として扱われるようになったこと。
聞き取れなかったことを聞き返すたびに、ぞんざいにあしらわれてしまうこと。
そういう傷が積み重なって、人との関わりを諦めていたところに現れたのが太一だったんですね。
「耳が聴こえないのはお前のせいじゃない」
「聞き取れなかったことは何度でも聞き返せ」
歯に衣着せずに思ったことを言う太一にとっては何でもない言葉に、涙を流す航平の姿が切ない。
友情話でも良かったのでは?と言われることの多い作品ですが、個人的には、航平という人間を色眼鏡に捕らわれずまっすぐぶつかってきた太一に、恋に落ちるのは当然かなぁと思えました。
太一だけは諦められない、太一の声が聴こえなくなるのは嫌だ、と涙を流す航平の想いも、友情を越えた物だと感じられました。
糖度は確かに低い(セックスどころ両思いにすらなってません。両片思いって感じです。)ので、甘い話やエロい話が好きな方にはオススメできないです。
二人が両片思いになるに至るまでの二人の気持ち・関係性のじわじわとした変化を、一冊丸々使って楽しむ作品だと思います。
BLAWARDでランクインしていたので読んでみました。
読んだ後の感想はタイトル通り「難しい」です。
皆様のレビューの評価とは違いますが、勇気を持って書かせて頂きます。
御了承下さい。
難聴をテーマにストーリーが繰り広げられますが、
他の障害をテーマにしたBL漫画でも感じられたことなのですが、
何か障害をテーマに漫画を描くのはとても難しいことなんじゃないかと
この漫画で改めて感じました。
他の漫画では私も同じような障害を持っているせいか、
もっとリアルさを求めてしまっていたのですが、
この漫画は良い意味でも悪い意味でもリアルでそして重い。
(私が難聴ではないから、余計そう感じるのかも知れませんが)
果たしてそれを萌ととって良いのか・・・
難聴の方が読んだらどのような想いをするか・・・
私の考えすぎかも知れませんが、そこまで考えてしまいました。
しかし、難聴について深く考えさせられ、
BL漫画に留まらない素晴らしい作品だと思います。
ただ萌えるかと言ったら難しいです。
正直に言うと萌えると言うより
切ない、可哀想という気持ちが強くなってしまい
(もしかしたら失礼にあたるのかもしれませんが)、
私は萌えることが出来なかったので、
評価はあえてしゅみじゃないにしました。
一言でこの作品を表すとすると、よく24時間テレビとかでやる、特別ドラマみたいな感じの内容ですね。改めてみると気付かされる当たり前のこと、障害を持つ人の立場になって考えたらそりゃそうだよって思うことを、実際に物語として読んでそうかそういう気持ちになるよなって思える作品は、心が成長できる非常に良いアイテムになると思います。
登場人物の航平は元々は耳の障害はなく、突発性難聴で聴力が落ちてしまったという設定なんですが、昔私自身以前の仕事で難聴の人と携わる仕事をしてたんですけど、耳が聞こえづらいことで非常に嫌な気持ちになってる人が多かったので、航平の気持ちはまさに難聴者の気持ちを表してると思います。聞こえないふりをしてると思われたり、聞き返すと嫌な顔をされたり、難聴だとわかってるのに早口で喋られると嫌な気分になったり、あいつ耳聞こえないからと馬鹿にする扱いをされたりだとか…難聴の方が実際に抱いていた気持ちがそのまま描かれていたので、作者の方はよく勉強なさったのか実際そういったお知り合いの方がいたのかもしれません。手話は先天性の人以外でやろうとしてる人はあまりみたことがないので(障害者と思われるのが嫌だから、という理由が一番大きいと思います。それに補聴器である程度補える状態や読唇術が使えればそんなに必要ないし覚えるのも大変だからという理由もあると思いますが)、最初は手話を嫌ってた航平が、補聴器をつけて読唇術である程度会話ができる状態だけど、なおかつ手話を習おうとする姿は、今の自分の姿を認めて受け入れようとしているようで殻に閉じこもりがちだった状態から少しずつ抜け出そうとしてる所に好感が持てました。
しかしながら作者さんもあとがきに書いてましたが、BL要素がうすいんですよね。途中途中ふわっと感じるBL要素もなんだかむりやり入れたような感じがして、これならBLのカテゴリーで販売しないでもうちょっと友情よりにして売ったらそれこそドラマ化とかも出来そうな感じですよね。
いかんせん、BLとして評価するとしたら、萌えがやっぱり足りませんでした。作品としてはすごく良い人間物語なんですが。自分の萌えとはマッチせず残念です。
レビューが良くて、気になっていた作品です。結果は、読んで大正解でした!
デビュー作とは思えないほど、お話がしっかりしていてグイグイ引き込まれます。難聴で孤立気味な大学生と、バカみたいに明るい大学生の、友達以上恋人未満になっていく過程がゆっくりと描かれています。
難聴だけどイケメンな航平には、見た目だけで女の子が寄ってきます。でも、航平の本当の大変さや、心の悩みを知ろうとしてくれる人はいなくて。心ない言葉をぶつける人もいて、人と関わることを諦めていたのです。
そんな時に奇跡のような出会いをした太一は、航平を知ろうと努力してくれます。おまけに、「聴こえないのはお前のせいじゃない」と救われる一言をくれて…。
どんどん太一に惹かれていく航平。
だけど、難聴が進んで聴こえなくなる可能性が出てきて…。好きな人の声が聴こえなくなる不安と、耳のせいで遠ざけられるんじゃないかという不安に、悩んで戸惑う航平の姿に胸が痛かったです。
また、口では航平の病気を理解しているふりをして、全然分かっていない周囲の態度も。何気なく言う「大した話じゃないから」の一言も、航平を傷つけてると思うと切ないです。
そんな航平の心の扉を開けた太一は、本当にイイコです。前向きで真っ直ぐで、正義感にあふれてて。太一も両親の離婚でいろいろ苦労してるのに、そんな様子は全く見せないし。
二人とも応援したくなるキャラで大好きです。
やっと恋を意識しだした太一と、太一が大好きな航平。続きが読みたいので、2巻が発売されたら絶対買います。
読み終えて、いい作品に出会えたと感動しています。
緑が綺麗な表紙に惹かれて購入。結果、大当たりでした。
人に期待するのはやめようと、周囲をシャットアウトする航平が、太一の言葉に救われ、太一だけは諦められない、と恋愛感情を抱いていく描写がとても良かったです。太一の声が聴こえなくなるのは嫌だ、と涙を流す航平に思わず読んでて私まで泣きそうになりました。人と関わらないようにしていた航平が、太一と出会ったことで、人との関係に少しずつ前向きになり、変わろうとする姿はすごくかっこよかった。
太一の方も、やりたいことが見つからずバイトばかりしていたけれど、航平の笑顔のために自分に何か出来ることはないのか、とぼんやりだけど考えていて、この二人の出会いは、二人を前向きに変えてくれたのだと思います。航平だけじゃなくて、太一にとってもこの出会いが良い変化をもたらすもので本当に良かったです。
もうすぐ続編も開始されるようで…今から楽しみです。
表紙の美しさに引かれ購入しました!文乃ゆき先生は新人さんということですが、しっかりと話の筋が通っていてセンスの良さに脱帽しました。
大まかなあらすじははしょります。
陽気で人と接することが大好きな太一と、難聴により人と最低限しか関わらなくなった航平を中心に物語は進んでゆきます。
正直なところ、難聴というテーマで描かれるBLを今まで拝見したことがなかったのでどうなんだろう、と不安に思っていましたが、大丈夫でした。むしろ、ハンデを背負ってるからこそのそれにまつわる話や相手を思いやる気持ちなど、ひしひしと痛いくらいに伝わってきました。
雨宿りをしたときに航平が太一に想いを伝えるシーン、また航平が段々と自分の聴力が落ちていっていることを気にし、大学にて階段で別れのキスをするシーンは涙なしには読めませんでした…。互いを思いやるがゆえの別れ…なんとも悲しかったです。
ですが最終的には二人が清いお付き合いながらも共に映画館へ出掛けたりしていて、ほほえましかったです。太一がだんだん自分の感情を自覚していくところで終わったので、皆様がレビューに書かれている通り、続きが気になりますね。太一が攻めるところ、見てみたいです。
初作家さんでしたが全体を通して絵が安定していて、ストーリー的にも心情を丁寧に描いて下さっていてとても読みやすかったです。
難聴ということで周りから特異な眼で見られて自分自身もどこか殻に閉じこもってしまったような印象の航平。
航平が太一と出会えて、太一のことを想って、段々と殻が破れていくような感じがとても微笑ましかったです。
相手のことを思うが故に衝突してしまうのは歯がゆいけれど、太一の真っ直ぐさで救われる。
きっと航平もそんな太一に惹かれたのかなーなんて思いました。
BLらしい絡みは全くといっていいほどありませんが、読み終えて「二人のその後が読みたい」と思うくらい、気持ちが温かくなる二人のお話でした。
高校への進学が決まった中学3年の冬。
高熱を出したことがきっかけで難聴を患い、こっち側からあっち側の人に変わった航平くん。
健常者と障害者の違い。周りの人の変化。それらを感じ、航平くんは自分への自信を失い、何かを期待することをあきらめるように日々を過ごすようになります。
そうやって人と距離を置いていた航平くんの前に、突然落ちてきた(言葉通り)のが航平くんにとっての奇跡の人、太一でした。
五体満足で生まれてきて、それまで当たり前に聞こえていた音が聞こえなくなる変化。そのことにより変わる周りの対応。戸惑うことは当然に思えました。急に自分がこっち側からあっち側へ変わる。こっち側とあっち側と区別されることすら悔しい思いに悩んで、自分の気持ちはだれにもわかってもらえないものだと自分のうちにこもっていく航平くんに共感していました。自分の性格だと、絶対警戒心むき出しで人を信じられなくなるような気がします。
そんな日々が太一に出逢うことで変わっていくことに、読んでいてじんわり幸せが滲み出していくことを感じました。誰もわかってくれないと思っていたのに、自分を見て考えてくれる人があらわれる奇跡。ずっと否定していたぶん喜びも大きくなりますよね!
閉じていた蕾が開いていくように、心が開いていく航平くん。それでも自分に自信はなかなか持てなくて。そんなところにもどかしさを感じながら応援しながら読んでいました。
BLとしては、まだ恋のはじまり?というストーリーでしたが読んでいてほっこりした気持ちになれる、素敵なお話でした。
初読みの作家さんです。
BL要素は少なく、
恋愛の部分や萌えポイントなどは
無いのですが、とにかくいい作品でした!
恋愛より友情の方が強く感じたけど
最後は恋愛へ流れていって、
またそれがいやらしくやく自然だったので
良かったです!笑
障害がキーポイントのこの作品は、
今まで普通だったのが突如耳が聞こえなくなり
次第に心を閉ざして行く航平の過程とか
元気で明るい太一だけど、自身が経験した
辛いことにより、明るさと人の痛みが
わかりとても読ませ、考えさせられる
作品でした。
これは、BLにしておくのが勿体無いくらい
もっと世の中に読んで欲しい作品でした。
がっつりBLを読みたい人には物足りないかもしれないのですが、「漫画」としてとても素晴らしい作品だと思います。
主人公の太一にも、航平にも萌えを感じるというより、身近にこういう人がいたら人としてとても魅力を感じるだろうな、と思う部分が多かったです。
先にも書かれている方がいらっしゃいますが、作中、大事件が何か起こるわけではないんです。ただ、第三者から見れば大事件は起きてないのですが、当事者(特に航平)からしてみれば、人生最大の事件が、作中ずっと起きてる感じなんだと思います。太一の何気ない言葉や、太一の存在自体がどれだけ航平にとって大きなものかを考えると、こみ上げるものがあります。
ネタバレなしでレビューを書きたい、と思って書いているので、とても抽象的でよくわからない感想になってしまっているかもしれません。すみません。
とにかく、気になるなと少しでも思われている方は、ぜひ読んでみてほしいです。
多かれ少なかれ、誰もが抱えていると思います。他の人と違うこと、普通じゃないこと。そして、そのことを恐れて目を背けようとしている。
でも本当は、まるごと受け入れて照らしてくれる陽だまりを、皆探しているのではないでしょうか。
「陽だまりが聴こえる」、これほどタイトルが内容と相応していると思ったこと今まであったかな。感動しました。
聴覚に障害を持っていて健常者との壁を感じてしまう航平。その境遇のせいで後ろ向きな性格になって人と距離を取ってしまう。
そんな彼が人と衝突しがちだけどどこまでも真っ直ぐな太一の温かさに触れて気持ちと意地が溶かされていく。
二人の大学生活の中でのお弁当やノートテイクを通じたやり取りに切なく温かい気持ちになれました。太一を想ってハンバーグを作ったり、大好きな「美味しい」が聴けなくなると涙する航平がいじらしくて、これからも太一と幸せに前向きに生きていってほしい。
どうか二人のこの先、ラブなところまで見届けたいです。
優しい、そしてちょっと考えさせられるストーリーです。
今回は聴覚障害という、今までにあまりない
難しいメンタルな部分に切り込んだ青春ラブストーリーです。
ある日突然難聴に襲われ、昨日までの生活が一変してしまう耕平と
両親の離婚によって、生活が一変してしまった太一。
それぞれ背負ってきたものも、性格も違うけど
どこか心の傷や、乗り越えてきた何かを知らない間に共感していて
自分達の気づかないところで、友情が愛情に変わっていく・・・
人間として自然な感情があふれ出て止まらない・・・
そんなイメージのするお話でした。
主人公が難聴という障害を持ち、周りの健常者の何気ない行動や言動に
どんなに傷つき心を閉ざしていったか、これって誰にでも経験のありそうな
知らぬ間に言ったりやったりしてしまいそうなことで
BLを読んで、こんなに考えさせられるとは思いませんでした。
相手のことを思っての行動や言動が、相手を傷つけるって
とても難しい問題ですね。
私も右耳の聞こえが良くないので、右側に座って話されたり
騒音のひどいところや、極端に声の小さい人は
ほとんど聞こえません。
何度も聞き返すのも悪くてあいまいな返事をしてしまうことも・・・
最近は最初から左耳を相手に向けて聴くようにしています。
片方の聞こえが良くないだけで、不自由に感じるのだから
両耳がほとんど聞こえないのはどんなにか不安だろうと思います。
それも、目が覚めたら聴こえない・・・なんて。
BLにしては、どろどろしていなくて
爽やかな青春ドラマのようですが、中身は濃く
それぞれの心情や気持ちの変化が、笑いも交えながら
それでいて心にグサッと切り込むように表現されています。
そして、随所随所に心に響くセリフが光っています。
「友達以上、恋人未満」二人にとてもしっくりくる言葉です。
いつか「恋人」と宣言できる日が来るといいなぁと勝手に思っています。
本当に信じ合える人と出会い、友情と愛情を感じながら
新しい一歩を踏み出そうと思えた主人公に
エールを送りたい気持ちになるお話です。
難聴というテーマなのでどうかな?と思っていたのですが、読み終わってからは素晴らしい、の一言でした。
こてこてのBLが読みたい!!!という時にはあまり向かないかもしれませんが、じっくりゆっくり素敵なBLが読みたい!!!という気分のときにはこちらの作品はとてもおすすめです!
登場人物達の感情や思いの変化など、とても丁寧に描かれていてなぜ惹かれたのか、どうしてそのような行動に動いたのかがとても納得できました。
少しずつ、でも着実に何かが変化していってます。
これからも大切にしたい、続きが読みたいと心から思える一冊です。
今後、作家買い決定のおもしろさでした!
彼は突然降ってきたーーー
BL色はうすくてエチシーンとかないけど
二人の距離感が縮まっていくさまが
とても気持ちのいいものでした!
まだ太一くんは航平くんのことほおっておけないやつ
ぐらいしか思ってないみたいなので、
もっとラブラブしてほしい(*≧∀≦*)!!
表紙だけでなく中身も丁寧な青春恋物語でした
これがデビュー作とは今後が
とても楽しみな作家さんにであってしまいました(笑)
この作品、表紙がとても爽やかで気になってポチりました。
あらすじからして、感動系?かなとか思いつつ。
しかし難聴を取り扱っている作品ということで、
変に美談にしていたり、
逆にどぎつい扱いでも嫌だしなぁ…とか、
うっすらと思いつつもまぁとりあえず読んでみようか、と。
そして、読んでしばらくして、
自分が思ったのと違うキャラクターがいて、
なんだか新鮮に感じました。
久しぶりに「少年」らしい少年キャラクターに出会いました。
太一というキャラクターは大学生ですし、
年齢的には「青年」と言ったほうがしっくりくるでしょうけれど、
この子は心が「少年」だなぁ…、と。
児童書に出てくる曇りない、
まっすぐな瞳をした「少年」そのもののイメージでした。
太一自身は暗い過去があったり、
決して順風満帆な人生を歩んできてたわけじゃなけれど、
それらを感じさせない、清廉とした心の持ち主。
「俺は海賊王になる!」とか、
「確かにおれはデカくないけど…でも!おれはとべる!!」とか、
そういうことを言い出しそうな少年のイメージ。
友達が馬鹿にされていたら本気で怒るし、
友達が辛そうだったら一人にしておけない。
太一、いい感じに少年キャラでたまりませんでした!
そんな太一と出会って、航平は徐々に笑顔が増え…。
航平が太一のおかげで明るく前向きに物事を考えられるようになり、
周囲との壁が少しずつなくなって行ったところがいいなぁと思いました。
航平はあれだけ嫌がっていた手話も習おうと思うようになったり。
最後、航平が指文字を教えている所でキュンっとしました。
太一が照れているのがたまらんv
指文字懐かしいです。
単位を取るために必死で覚えたんだけど全然覚えてない。
あぁいうのは毎日やらないと外国語と一緒ですぐ忘れるんだなァ~
ちなみに私の幼馴染のうちの一人が難聴で、
リアルにこういう話、分かるなぁと。
私とその幼馴染は小さいころ、
耳が聞こえていないことで誤解や擦れ違いがあって何度も大ゲンカをしました。
小さいころって相手の耳がどのぐらい聞こえていないのか分からないし、
相手の立場に立って考えたり、想像したりもなかなか難しいですからね。
今は難なく意思疎通できていますが。
自分も何十年か先には耳が聞こえづらいとか、
目が見えにくいとか経験するでしょうから、
決して他人事ではないと感じます。
自分自身がそういう経験をしているから、
この作品のキャラクターの心情や展開が、
リアルに割と近いなと分かります。
ちなみに、航平が「太一の声だけはよく聴こえる」ということを言っていますが、あれはドラマチックにしようとしてそういう設定にしているんだと思われますが、でも実際、難聴の方にも聴こえやすい周波数というものがあるので、まんざらウソでもない話です。
全体的にはほのかにBLという感じでしたが、こういうストーリーなら無理にエロを入れたりしなくていいと思います。というかむしろ無くていいです。
太一の少年キャラっぷりにキュンっとしましたが、
航平も将来、超~男前になりそうでワクワクします♪
激萌えとかそういう感じではないですが、
友情がベースにある作品は大好きなのでとても満足な一冊でした。
恐らく、こう言う題材の長編作品としては
最初のものである筈です。
だから、どう判断して良いのか相当迷って
しまうのです。
BLとして判断する、それ以前の段階で。
その迷いで星を一つ減じています。
物語自体は踏み込み難い所にさりげなく
踏み込み、そして鮮やかな一本背負いを
決めていると判断します。
そこにさりげなく心の絆が織り込まれて
いるので読み応えも充分です。
ただこれを素直にBLとして読めるかと言えば
一寸立ち止まってしまう。
耽美ではないJUNEとしてならありかなとは
思えますが。
帯をみた段階で抵抗が無いなら、とりあえず
ご一読を。
買ったまま忙しくて読めず、やっと手を付けました。
難聴の子の話。
自分も軽い難聴なんで、これが悪化したらという怖さはよく分かります。
久々に想いを寄せる過程が丁寧に描かれていて、エロがあろうとなかろうと自分が読みたいのはこういう話なんだなあと思いました。
尺の問題もあるので、この作者さんが恵まれていたのもよく分かります。
感情は重視されず、出会ってすぐ関係持っちゃうエロ重視の話も悪いとは思いません。(自分が好みかと云われると微妙ですが)
BLはエロ重視の話とは違うベクトルで、こういう感情重視な話も増えていってくれたら、読者として嬉しいです。
佐川くんが過剰に騒ぎすぎず、普通に優しい子なのが矢張りよかったです。
続編があったとしても、この二人の関係はそんなにそっち方面に進まない方がいいなあ。現状より少し進んだ程度で維持、希望です。
以前に何かいい新刊ないかな~と探していてこの作品のことを見つけたのですが、まあいつか買おうかなくらいに思ってたのが間違いでした・・・
結局買っちゃいましたし笑
ちるちるのランキングで見かけてここまで評価高いならと本日購入し先ほど読み終わりましたが素敵な作品でした(●´ω`●)
最近はエロ好きなめ(というかストーリー重視)の作品を探していたのでストライクでした!
難聴で耳が聞こえずらい航平と弁当を偶然貰ったのがきっかけで友達になった太一のお話。
太一は名前からぽいですがアホ系すぐ言いたいこと言って手もだしちゃう感じの男の子です笑 彼は素直に感情をぶつけてくるのでひねくれた性格の航平の心を開くにはピッタリだったんじゃないでしょうか?
この本の序盤は、二人は知り合ったばかりなのでよそよそしい(主に航平)感じがするのですが終盤にはお互いに思いをぶつけあったり、すれ違いがあったりなど友情と恋心の進展が徐々に上がっていてその変化が分かりやすいので読み直すと面白いですヽ(^o^)丿
難聴=耳が聞こえない、手話が通じるなどと思われていて、いきなりの発熱により難聴になり本人もイライラしていただろうに周りからは面倒くさがれ障碍者扱いをされるのが嫌だったんですね航平は。だからあまり人と関わらないように昼は一人屋根の上(?)で食べて、自分のことを悪く言われているのも知っておきながら「聞こえないからいい」と対処してきたんですね。
それが太一が聞こえないから言っていいわけじゃない!と怒り今までそんなことを言われたことが無かったので涙を流したんですよね
この後なんで泣いたのか分かっていなかった太一ですがニブチンなので気づくのにはかなり時間がかかりそうです(゜゜)
太一も素直ないい人間なので、美穂ちゃんとの時にも耳が聞こえない設定の空想に夢を馳せている彼女につい一喝してしまいますが、そこが太一のいい所で航平が好きになった所なんでしょうね。
本人はそれが正しいから深い意味は無く言ったつもりなんでしょうけどそれが航平には当たり前では無かったのでかなり太一の存在には救われたと思います(ToT)/~
航平が階段でキスしたのは勝手にほっぺだと思ってます笑
告白もしたんだかしてないんだかニブチン太一くんは気づきそうもないのでくっ付いた後のぎくしゃくしそうな(太一が恋愛感情を持たれていたなんてちっとも気づいてなくて~)二人の話が読みたいので是非続きが読みたいお話でした\(^o^)/
作者さんがあとがきでBL要素がない・・とおっしゃってましたがそれでいいんです。エロがBLなんじゃない、男の子二人がすれ違ったり思いをぶつけあうのがいいです!言っちゃあキスもハグもいらんです✋
多少強引な太一のお陰で周りへの誤解なども少なくなり終盤では無口だったのが嘘なくらい自分から積極的に話せるようになっていて嬉しかったです。
話が航平視点と太一視点とが交互になっているので心情が理解しやすかったしどちら側にもつかないで中間の立場で読むことが出来ました(^^)
長くなってしまいましたが、かなりおすすめの作品なのでお手に取って感動を共有したいです(^o^)
航平は難聴で音が聞こえにくい。そのせいで周りにも誤解されてきた。
奇異の視線や、アイツは聴こえないから…という喧騒から逃げ出して
人目のつかないところで過ごす日々。
そんなある日、木の上から気さくな太一が落ちてきた。
難聴というものを、ちゃんと考える太一と出会ったことで
航平の日常、そして航平自身が変わっていく。
耳が不自由というのは他人から見えにくく理解されにくいものです。
音や声が聴こえないというのは恐ろしいですよね。
その怖さや不自由さを理解できて接することが出来る人はどれくらいいるのでしょうか。私の周りにもいらっしゃいます。
ただこの作品を読んで航平の声を聴くと、私も航平の周りにいる人と
あまり変わらなかったのかもしれません。
あしらわれてもめげない太一と、もやもやを抱える航平。
この2人ほどいい関係を築けたら、みんな幸せになれるのにな…と
思いました。
それぞれに、
失ったものの悲しさを抱えて、
前を目指している二人
最初は
BLにしては 友情のイメージが強いナァと思いましたが
でも
エッチはないけど、恋でした。
読み終わった後、こころに 暖かなストーリー。
表紙のイラストをみて、もう一度読み返してみたくなります。
この先 の二人を応援したいです。
この物語はエロスも劇的な展開もイチャイチャもなくつかず離れずで繰りひろげられていきます。
んが!物語がしっかりまとまっているせいか、物足りなさを感じることなく満足のいく心地のよい着地で、なんだか不思議と萌心がさわさわざわざわします。
…うちの本棚の9割5分がエロエロ搭載書籍で埋まっているのにもかかわらず、全部忘れて『こんなにきゅんきゅんして、わたしってピュアだわ』と読後につぶやいてしまう。そんな一冊。
説明下手なんで上手い事書けませんが、障害がストーリーにつきまとう重苦しさになっていない所がいい。
確かに航平は難聴だし、他人との距離みたいなのに悩んでたり、若干ネガティブだったりしますが、『そうゆう特徴を持った人』として捉えられたので、読んでいて苦しくならなかった。
あとは太一と航平のどうでも無い様なやり取りがいい。
一番よかったのは、後ろからじゃ聞こえづらいと言った航平に対して、太一が『あ、そうなの?わりー。じゃあ、今度から正面行って呼ぶわ』ってとこにじたばたした。
『のど乾いた~』⇒『あ~?じゃあなんか飲む?』ぐらいの普通さ。日常さ。なんかいいわ~。相手の事情を了解して成り立っているところ。ほんとすごくいい。
勢い余って初レビューするぐらいにはおススメです。←w
表紙が綺麗で。
難しいテーマだとは思うけど、太一のキャラクターに読む方も救われるような気がする。
後半、すれ違ってしまった時はふたりの事考えると胸が苦しくなった。
今後ふたりがもっと仲良く過ごしていけたらいいなって思う。
もう少し先のふたりが見てみたい。
その頃にはきっと航平は太一の胃袋を鷲掴みにしてるに違いないw
木漏れ日溢れる緑の美しい表紙とあらすじに惹かれ、手に取ってみました。
著者様のおっしゃられている通り、BL作品としては濃度が微弱なものの、カテゴリに囚われないフレキシブルな魅力ある作品です。
身体的ハンデであろうと何だろうとわかってあげようとする気持ちが必ずしも本人が望んでいるとは限らない、こうしてあげることが正しいという確固たるものがないから、それを当然正しいものだと解釈する誤謬や欺瞞が生まれる。
自分自身と周囲の意識がズレていくこと、その中で出会ったイレギュラーな存在、決して調和のとれた綺麗事だけでは語れない何かがこの作品からは感じられます。
とは言っても回りくどいことなく、本作品のテーマや伝えたいであろうことはすんなりとシンプルに入り込んできます。
それは、思ったことを何でも口にして行動するまっすぐな太一の存在が大きいからだと思います。
航平もまたその大きな存在に救われ、様々な心の隙間を埋めていく…。
BLという前に恋愛成分自体やや少なめですが、人が人に素直に惹かれていく過程や繋がりを大いに感じられました。
ちょっとづつ進んでいく静かな雰囲気、すれ違う切なさが伝わってくる感傷的な心象描写も好きですね。
タイトルに込められた意味がほんのりと心に沁みてくるところも素晴らしかったです。
恋人とはまた違う二人だけれど、例えどんなことが起きてもこれからも太一のお日様みたいな輝きで航平の行く手を照らしてくれるといいな…そんな風に思える心温まる物語でした。
萌萌萌。(MAX:萌萌萌:神に近い)
タイトルへの興味と、鮮やかなのに柔らかな印象の表紙に一目で惹かれて即買いしてしまいました。
初コミックスだそうですが、新人さんとは思えないほどの手ごたえ。
カテゴライズに走らないキャラ造詣や、テーマのシンプルさ、くど過ぎず抑えすぎない量のモノローグ、シーンの切り方と繋げ方、コマ割りの抑揚のさじ加減などなど、とにかく基本的な部分がしっかりとしているので、ストーリーが心にすっと入ってくるんです。
個性で勝負(そういうのも大好き)というよりも、静かながら確かな基礎力が光る作風で、「真っ直ぐな漫画」という印象を受けました。
表紙そのままの作品世界なので、表紙を見て心惹かれる方がいらっしゃるなら、力強くお勧めしたいです。
難聴のせいで人と距離をとっていた航平が、単純で明るい太一と出会って少しずつ変わっていく――そのあらすじそのままに、航平が太一との出会いによって前向きに変化していく過程が丁寧に綴られています。
友情といってもいい純粋さで、どんどん距離を縮めていく二人の交流がとても自然。
一緒にいて楽しいこと。笑顔が嬉しいこと。相手を揶揄されれば我慢できないこと。隣にいなくてさびしいこと。そして少しずつ積み重なっていく信頼。
恋愛以前の、人と人の関わり合いという最も基本的な部分が大事に描写されていて、素直に引き込まれました。
航平の難聴は先天性ではなく後天性の突発性難聴です。
健常者という言葉を意識しないほどごく普通の中学生だったのに、カーテンを締め切った部屋で目覚めたある朝を境に、突然「障害者手帳作りますか?」と聞かれる立場になってしまった。
そんな航平が選んだのは、髪を少し伸ばすこと。
補聴器をつけた耳を隠し、読唇に必要な目を覆うその髪形。
耳が聞こえていた以前の自分に戻ることもできず、かと言って難聴という今の自分を受け入れきることもできない航平の中途半端な心情を端的に象徴しています。
おまけに手話のことも「俺には必要ない」ときっぱり固辞。
手話を拒絶することは、「そーゆー人達」の世界に交ざることへの拒絶でもあり、カーテンの向こうの「あっち側」の世界にいる人たちへの拒絶でもあります。
大学生になった今も、つまり航平の時間は、カーテンを閉め切った部屋で目覚めた「あの朝」で止まったままだということ。
けれど薄暗い部屋には、カーテンの隙間から一筋の明るい陽射しが注いでいます。
誰の視界にも入らない木陰の中で一人お弁当を食べていた航平の元に、空から突然落ちてきた太一。単純な性格の太一は明るく、そのよく通る声は真っ直ぐに航平の耳に届きます。まるで太陽のように明るく真っ直ぐに。
光に誘われてカーテンを開けた航平は気づいたはずです。
窓の向こうに広がるのは、これまでと変わりないつもの朝だと。誰かが窓を開けてくれるのを待つのではなく、自分の手でカーテンをひいて窓を開ければ、いつでも外の世界に出られるんだということを。
以前のようにさっぱりと髪を切った航平は、手話も習い始めます。
いつか訪れるかもしれない「その時」がきても、変わらず外の世界に出られるように。そして太一と会話できるように。
「諦めること」と「受け入れること」の違いをそっと教えてくれる、心が暖かくなる作品でした。
作家買いリスト追加完了!
※追記
ご意見を頂き、レビュー内容を一部削除致しました。
2014年11月7日以前に「役に立ったボタン」を押してくださった方、申し訳ありません。
最近は新刊目白押しですね。
どれを買ったらいいんかわからんくて、ついつい作家買いのみに。
これは久々に冒険した初読みコミック作家さん。
買って良かったです!!
作家さんも後書きに書いていますが。
「…BL?」という感じのストーリーです。
どっちかっつーと、青春ドラマ。
友情、障害、トラウマ、恋…みたいな。
物語のスパイスに恋もあり、的な。
それが新鮮というか、リアルというか。
BLお約束ではないけれど、ごく自然な展開がとても気持ちよかったです♪
難聴を患うイケメンだけど物静かで気難しい航平と。
元気すぎて喧嘩っぱやいのが玉にキズの太一。
キャラクターも大学の学部も全く違う二人ですが。
ある日お腹を空かせた太一へ航平が「お弁当」をあげた事が切欠で知り合います。
そのお礼にと、太一が航平の「ノートテイク」をお弁当と引きかえにはじめます。
太一の何気ない一言に航平は救われ。
航平の深い部分に太一が共鳴する。
やがて、夏休みに入り…?
本当に、一般誌でも十分通じるお話なんですが。
最後の最後で小さな台詞に、個人的にかなりズキュン!ときました。
何て言いますか。
最近、少しパターン化された展開のお話を読むことが多くて。
何となく萌えにくくなっておりまして。
このお話は、特に大きな事件もないんですが。
自然な感じで空気が緩やかに変わっていく。
恋の話と言うよりも、二人の青年の成長のお話で。
成長の中に恋というスパイスがある感じ。
それが逆に、すご~く萌えました!
幸せそうにお弁当を食べる太一の声が一番大切な航平。
たまに見せる航平の笑顔がもっと見られるようにしたい太一。
ふたりの願いは、やがて二人を成長させてくれる。
いいですね~。
こういう関係の二人、とても好きです。
特に、幸せな顔でお弁当食べる太一を見ていると、こっちまで幸せになります♪
聴力障害の話を少し。
私は片耳だけ軽い難聴なんですが。
歌を歌うのが生き甲斐みたいな人間なんで、難聴になった時は凹みました。
そして、もしもこの耳がもっと聴こえなかったら…と思うと怖いです。
どんな障害でも、自分だっていつなるかわからない。
だから、人の気持ちのわかる人間でありたいもんです。
難しいけれど。