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saezuru tori wa habatakanai
鸣鸟不飞 2
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
裏社会というハードな舞台上で繰り広げられる物語。
2巻ではさらに登場人物が増え、きな臭い事件が起き、百目鬼と矢代の複雑な内面が見え隠れし…と、1巻よりも具沢山。
うーん、組関係の相関図に関しては1度読んだだけでは少々理解しにくいものがありました。
この人誰だっけと思ってしまうことも多々あり…
それでも1度読み終えて星5寄りのこちらの評価になったのは、ほのかに香る情のすれ違いと、ふと芽生えた強い感情が育てば育つほど足枷にもなってしまいそうなままならなさの描き方が好みだったから。
いわゆるヤクザのいざこざでゴタつく2巻の中で、情を感じるシーンがさらっとさり気なく混ぜ込まれていて上手いです。
これがどれも非常に印象的で、時に熱く、時に切なくやるせない。
矢代の過去を覗けば覗くほど、百目鬼に特別な存在になってほしい気持ちでいっぱいになります。
ただ、そんな簡単には上手くおさまってくれそうにないのがもどかしく、簡単にはいかないからこそ魅力的だとも思えてしまうのだから悩ましいところ。
作中で描かれる、百目鬼の目線を通して見る矢代がすごく好きです。
自身を変態・淫乱だと称する矢代の、表面上はドライに装っているけれど、実のところは情が深くて人間味のある人物像に胸が苦しくなります。
そして、矢代の不器用で健気な一途さを人一倍理解し、あふれかえってしまいそうな想いを抱え込む百目鬼が好きです。
願わくば、矢代が本当に好きになった相手がもう1人だけ増えますように。
なんだかものすごく長編でいきますよーという意気込み?を感じる一冊でした。増える登場人物と矢代の過去編と。百目鬼が一人でBL要員やってて、その先の見えなさが辛かったです。
相変わらずセリフでもモノローグでも絵で魅せるシーンでも、核心に触れそうで触れずに一度流して回収したりしなかったり、察しろ系の主張が強いというか、描き方の個性が強い。ハマれば心酔する気持ちも分かるけど、一歩引いて見てしまうと少々クドく感じます。
矢代の過去は深堀りすればするほど意識が変な方向に飛んで行ってしまいそうでした。考えたくないのに、どうしても性被害者の防御機構とか脳科学的メカニズムとか、リアル方面で分析しそうになってしまいます(最近読んだものの影響で)。激しく嫌だ…。
そんなものを全てどうにかして百目鬼とハピエンなんて結末はあり得るのかな。ヤクザのドンパチ描写に力を入れる中でどうやって?傷の舐め合いになると破綻と紙一重の危ない橋な気がするし…。
決着の付け方が気になって仕方ない作品。完結してからまとめ買いすれば良かったかも。
2巻もあっという間に読んでしまって、再読、再読しています。
非常に痛いシーンが多くてキツいんだけど繰り返して読んじゃうんだよなぁ。
ヤクザだし、変態だし普通じゃない事が多すぎて本当に「うわぁ」ってシーンの宝箱みたいな話なんですけど、その中にあって百目鬼はちょっと異質っていうか、私にとって癒しパートだったんですね。
序盤の警官コスも素敵やったし…。
なのに初体験エピソードが!なんとまぁ!あんたもそっち側だったんやね…って感じでしたw
まぁ残念ではなくて、むしろ美味しかったんですけどね。
もっと詳しく!なに忘れちゃってんの??って矢代の気持ちに過去一寄り添えた瞬間だったと思います。
そんな変態たちのお話なんですが(?)、1人の人を想う気持ちっていうのが素朴で、健気で、哀しくて物凄く切ないんですよね。
そのコントラストがイイんだと思います。
矢代の右腕になることを許された百目鬼…片時も離れず側に居るってことなのかしら?
次巻期待しかないです。
1巻から再読ですが既に記憶も朧げなので、読み直しですが最高に面白いです。
まず冒頭の百目鬼のお巡りさんコスプレが最高でした。そして矢代の百目鬼妹に対する優しさなんて、平凡な言葉しか思い付かないですが感動です。
そんな中もたらされる七原のトラブルが、後の矢代銃撃へと繋がっています。
誰が裏で手を引いているのかは、まだ2巻では分かっていません。見た目通りの者が黒幕では無い事は確かだとは思います。
百目鬼が小指落としちゃって、読んでいた筈なのにそれがショックだった〜。
三角と矢代の過去も面白かったです。矢代の病室前での影山と三角の邂逅も迫力がありました。
3巻がとても楽しみです。
7巻発売記念なのか、1〜2巻が現在KindleUnlimited対象となっています。
1巻の段階では影山が好きで、そこへ矢代や百目鬼がどう関わってくるのかを楽しみにしていたのだが、それ以外の登場人物が多くて、もう誰が誰だか…。
単純に私がアホなだけなので申し訳ないのだが、主要キャラ以外の見分けがつかず、力関係、上下関係も何が何やらわからなくなってきて…。
私はこの作品に出会うまで、ヤクザBLは結構好きなジャンルだと思っていたんだけど、こんなふうにガチめの血なまぐさい抗争とかされると、(´;ω;`)ウッ…となってしまう。
百目鬼が責任を感じて指を詰めるところとか、お好きな方にはたまらないんだろうと羨ましく思うのだが、普通に怖くて、これ以上はもういいや…と思い、早々に挫折してしまったという、苦い思い出のある作品。
恋愛だけじゃない、骨太な男同士の関係性をしっかり描けるヨネダコウ先生はすごいと思うし、矢代の幸せをひっそり祈りたいとも思う。
でも私はやっぱり、男の子同士がキャッキャウフフとちちくり合ったりしてる、ハッピーエロが好きですスミマセン。
劇場版を最初に鑑賞しました!ほんとに、音楽もいいし、絵も綺麗だし、エロ加減も含めて最高でした!劇場版を見た時、矢代の声が矢代でしかなく、初めて声優さんってすごい!って思いました!その後、Netflixで同級生も続けて見ましたが、矢代か草壁くんかっていうぐらいこの2作品は私が声優さんにも意識を向けたアニメーション作品になりました!どちらも映画(アニメーション)入りですが、面白すぎて所謂BL作品は初めてでしたが、全巻購入し、一気見しました!本当に神でした!どうか矢代と百目鬼に幸せが来ますように!
読むのは4年振りですが、鳥頭のせいか部分的には記憶にあるものの、ほぼ初読の気持ちで読めました。
たしかこの作品、4年前のBLアワードの表紙部門で1位だったような。美しいです。
感じたことをうまく言語化できるか自信がありませんが、書いてみます。
舐められている間は髪を触ることができる。
不能の百目鬼のものを舐める不毛さと、髪を撫でたいという欲求が生まれたことで、少しずつ自分の体が反応し始める気がして怖れる百目鬼。
そんな中、組同士のぶつかり合いが起こって、俄かに慌ただしくなる矢代の周辺。
相容れない竜崎との関係に、三角との過去。
さまざまな思惑が錯綜する中、矢代の身に…。
組織のタテヨコで混乱しがちなのでまとめると、
《道心会》 執行部 若頭 : 三角(真誠会元組長) 付き人:天羽
↙︎ 傘下の下位組織 ↘︎
《真誠会》 組長 : 平田 《松原組》 組長 : 竜崎
若頭 : 矢代
若頭補佐 : 七原
若頭舎弟 : 杉本(兄貴分)
百目鬼
という感じです。作ってみたら案外シンプルでした。
百目鬼の警官コスプレから始まる2巻。
さすが元職、姿勢もばっちりで似合いすぎてます。
矢代の計らいで避けていた義妹との関係も良好とはならないまでも、通常になったことや、久保や久我に会ったことで矢代の繊細な部分に触れたような気持ちになる百目鬼。
それと同時に、久保がなぜ矢代ではなく久我を選んだのかという疑問も生じています。
わたし的に久我がどうも苦手で…。
もちろんその気持ちが「矢代可愛さ」から来るものだとは承知しているのですが、矢代が得られなかった久保の心をやすやすと手に入れたのが…、ぐぬぬ…。
しかも百目鬼への距離感や振る舞いも…、ぐぬぬ…。
矢代が飛んできてしまう気持ちも分からないではない。
2巻は怒涛の展開で、三角が矢代を拾った頃の回想から、組関係の揉め事があったり、命を狙われるような場面もありますが、その中でやはり注目したいのは矢代と百目鬼の心の変化です。
久保と久我に会って、なぜ久保が久我を選んだのか理解できない百目鬼は、矢代を崇拝していると言っていい域に達しています。
久保の知っている矢代の話を聞いて、矢代の価値に気付けない久保に苛立って、気付けないような相手に惚れた矢代に苛立っているような描写に痺れます。
「どうして自分じゃないのか」
ここに辿り着くまでそう長くはかからないような予感をさせます。
ただその気持ちに辿り着いてしまったら、余計に苦しむんだろうな…。
矢代は矢代で、久保の元カノや初めての相手を聞いて、竜崎に抱かれながら久保が「忘れた」と言って話さなかった初めてのときを思い浮かべるんですよ!
相手を自分に重ねるのではなく、ただその情景を思い浮かべる。
百目鬼の衝動を見たいと思いつつも、その対象が自分ではないと線を引いているかのように深読みしてしまいました。
本当に怒涛です。
矢代を守れなかった代償に、躊躇なく自分の小指を差し出す百目鬼。
退路を断った彼が向かう先はどこなのか。
3巻へ!行ってまいります!
2巻の初めは、矢代が百目鬼にコスプレさせてからかって遊んでる所から。
シャクる。
百目鬼がインポだから。
泊まらせる。
百目鬼がインポだから。
膝枕をされながら自分でシコる。
百目鬼が……以下同文。
百目鬼には自分に挿れてこないからこその情を抱くのに、体はわざと竜崎を咥え込む…
この巻では矢代と、周囲の男たちの関係性が描かれている。
影山…
竜崎、三角、平田
百目鬼。
中盤に配される三角との出会いと、ついに組員になる時の経緯。
どこか壊れた人格の矢代がヤクザの溜まり場に出入りするようになったのは必然だったのか?
そこで三角に拾われたのも?そして…
矢代が三角と杯を交わす直接の原因が、影山の実家を救うためだったとは。
飄々として全てが通り過ぎて行くだけのように振る舞う矢代の、あの透明な涙のように綺麗な想い。
何も知らず、何も気づかない影山。
知ってて知らんふりの久我。
矢代の複雑な想いを知りつつ、一心に矢代を想う百目鬼。
矢代を忌み嫌う平田。(平田のホモフォビアがどこから来るのかはまたのちほど)
矢代は銃撃され、百目鬼は指を詰め、どうやら竜崎率いる松原組との抗争へと誘導されている?
キナ臭く3巻へ。
現時点で未完だけど生涯No.1作品確定です! 特に2巻は萌えの萌えがエグいw 感想を詳しくまとめています↓(途中までですが) https://twitter.com/i/events/1215084403090587651 https://twitter.com/i/events/1215261087848812544
映画見て、原作読み返し。
このシリーズは萌えももちろんたくさんあるんだけど
読み返すのにとても体力つかう話でもある。
いろいろな意味で。
二巻の表紙の雰囲気好きなんですが、改めて見てこの引き具合、
ヨネダ先生だからこそ許されてるところもあるよなって思った。
パッと見なんの本かわかり難いけど、手に取ってもらえる確信という意味で。
1巻の内容も含みますが“俺の人生は誰かのせいであってはならない”って矢代の本質であり、
これって他人に自分(心/本心)を明け渡さないこととイコールと思っていて。
だからドMとか淫乱とか今他人から見えてるモノは矢代がみせてるモノで矢代の強さ。
でも自分を客観的に見てる矢代が無意識にはじめて自分を渡してしまったのが影山だったんだよね。
だけどそれが受け入れられる訳ではなく。
”腐れ縁の友人”だけどあくまで2人は”ひとり”この交わって交わらない関係の苦さ。。
近くてもダメだったんだな。
百目鬼のようなある種の異分子が必要だった。
人に己を委ねることは弱さかもしれないけど強くなきゃできない行為でもあるんだよ...
ほんとこのシリーズたまらん(202003時点でコミックスは6巻まで発売中)
1ページ目でもう好きだ。ド性癖。好きすぎて1回閉じてしまった。本当になんと言っていいのかわからない。
八代のちょっと嫉妬してそうな雰囲気なところもあって…。お前ら……。その後来てから百目鬼の言葉遮るシーンも好きだなぁ…。
過去の八代の話が好き。気楽な感じがどうしても好き。三角に「変態」って言われたあたりから。
最後の方、八代がベットで影山に対して言った「お前、指接合できたっけ?」って言葉。百目鬼への思い入れというか、愛というか、それがわかってしまう。いやもしかしたらカタギに戻らせたいからかもしれないけど、その裏に何か愛が隠れてると思った。
ここまで面白いと思ったBL作品はなかなかない。作品に引き込まれるし何度でも読み返したくなる。この先の展開も気になるしどうしようもないくらい大好きだ。エモい。エモいだこれが。頼むから読んでくれ。
矢代と百目鬼の喰えない関係性の魅力がぐっと深まってきました。矢代がまだ影山に未練があると思い込んでいる百目鬼。自分の指を詰めた直後に百目鬼を守れなかったことを影山に謝りに行く彼は、一途で健気で、この裏表の感情が激しく渦巻く世界の中で、どこまでも純真な男なんだなぁと思いました。矢代から影山への矢印が見えている百目鬼が、なぜ影山がそれに気付かないのかもどかしく思うモノローグは、非常に印象的でした。矢代は既にかなり百目鬼に気を許していると思うけれど、彼自身がそれを恋愛的好意だと自認しているかどうかはまだ曖昧ですね。でも、この時点で私には、矢代の情は影山より百目鬼へ十分向かっているように見えました。
矢代のマゾ気質、突っ込まれて嬲られたい、痛めつけられたいという性癖は、幼い彼が耐えられないほどの苛酷な現実を受け入れなければならなかった中で、必死に身に付けた自衛方法なんでしょうか。そういう性癖だと自覚すれば、どんなに酷い扱いを受けたって、心まで相手に屈服することはなく、いつでも相手の上に立てる。生き抜くために、ここまでの厚顔さを身に付けた矢代の精神力には頭が上がりません。惚れた相手と抱き合ったこともなく、誰かに弱さを見せたこともない矢代が、百目鬼によってどう自分を晒け出すことができるのか楽しみです。
そぼ降る雨の舗道に佇む矢代。雨の匂いと街路の音がしそうな、およそBLらしく無い表紙に息をのむ。後で見返したら、この2巻だけ253ページ。他に比べて特大ボリュームとなっていて、物語が急速にうねり出す巻でもあります。
百目鬼の想いは止められなくなっているし。
ここで、矢代の気持ちに全く気づかない影山の、矢代を「友達として」大事に思っていることが伝わってきたり。
それに思いもよらず、胸を痛める百目鬼。
「どうして分からないんだろう、こんなに綺麗で こんなに一途な人が傍にいるのに。(中略)どうして俺はこんなに腹が立って、少し苦しいんだろう。」
影山には視えていない『感情スペクトル』が百目鬼には視えている、とても切なくて美しいシーン。美しいと言うのにはそぐわないかもしれないけれども。
…矢代が子供の時に義父に無理矢理犯されている痛ましい事実、を夢でまた見ていて。これは幾度と無く見る悪夢。
慟哭にも似た台詞、
「人間を好きになる孤独を知った。それが “男” だという絶望も知った。俺はもう充分知った。」
泣いている矢代。
シーンが突然切り替わって、集中治療室のガラス越しに見える、三角さん、天羽、七原、百目鬼、その他。機器の小さな音まで聞こえてきそうです。どのページもそうなのだけれどもドラマの絵コンテの様で。とても見馴れたリアリティがある。
そういうところもこの2巻の見どころのひとつ。
中盤から物語は矢代の荒れていた(三角さん言うところの『暗黒時代』)10代終わりのガキだった頃に立ち返る。三角さんとの出逢い。(三角さん、若くてやっぱり昔もカッコいい。)竜崎との関わり。(乳首噛むのスキー)そして不穏な空気をまとわりつかせている平田。
影山の知らないところで、影山を救けようとしていた健気な矢代。
情報量が多くてとても読み応えがある巻でもあって。読み返す度に涙する巻でもあります。
特に今現在で最新の5巻に関する伏線とも言える人間模様がありすぎ。
寡黙で静かな百目鬼の内にほとばしる熱さが昂ぶっていく寸前にもあたるかと思いました。
少しだけホッとするのは。矢代が百目鬼に着せた、あの趣味の悪そうな、虎のスェット。ニットかな。矢代は爆笑するけれども。アレは最新のアレッサンドロ・ミケーレによる、Gucci なような気がします。いやまぁ、百目鬼が最新のGucci 着てても爆笑するだろうけども。
既刊の1~5巻すべてにも言えるのですが、 2巻で特に印象に残ったのは“視線”。
矢代は視線に敏感だな、と読んでいて感じます。
さらに言えば、矢代は“自分が好意を持つ人間”の視線に対してだけ反応する印象があります。
対象はたった二人、影山と百目鬼。
1巻の高校生時代、影山の視線に反応していた姿も印象的です。
また、百目鬼に関しては穴が開くほどの熱視線で矢代を凝視しているので、百目鬼からの視線については気付くも気付かないもないのだけど。
矢代も熱視線に「見るな」と注意しているし(笑)
この二人以外の誰からどんな目で見られようとも、どこ吹く風でまったく気に掛けない矢代ですが、影山と百目鬼からの視線だけには反応する。
百目鬼は矢代が気になって仕方ないので常に目で追っています。
頭が「綺麗」だから、というのも理由の一つでしょうが「好きだから」目で追ってしまうというのは恋愛初期の自然な身体反応。
好きだから、いつも見つめてしまう。
そしてずっと見ているからこそ、矢代の心の動き、感情の行く先に自然と気付いてしまう。
その最たるものが、矢代が影山を好きだと察知してしまう場面ではないでしょうか。
そこで、百目鬼は独りごちる。
「どうして 分からないんだろう こんなに綺麗でこんなに一途な人が傍にいるのに どうして気付かないんだろう」。
このモノローグシーンでは、靴が脱げた百目鬼を横断歩道の先で待つネオンを背景に佇む矢代の画。
その矢代の美しさといったら!
百目鬼フィルターを通して見る矢代は本当に綺麗。
これは矢代を見るたびに一目惚れを重ねているようなものだなぁ、と。
この後、二人でピンク映画を観るのですが、読んでいてなんだか胸一杯になってしまいました。
百目鬼がしゃくられることを拒否すると断られた矢代は実は傷つくのですが、自分が傷ついていることに気付いていない様子。
1巻で矢代のモノローグにもあったけれど、好きな人に拒否されたら本当は簡単に傷ついてしまう。
そんな脆い心を大人になった今も抱えている矢代。
百目鬼が拒否したのは勃ってしまいそうだったからだけど、そんな理由はとても言えなくて。
理由を言わないまま、でもここにいて欲しいとお願いする百目鬼。
嫌だね、と言って席を立つ矢代。
その後、百目鬼を後ろから見たコマがあるのですが、どんどん百目鬼の頭が項垂れていきます。
この構図と表現が素晴らしくて!
百目鬼の心情が手に取るようにわかる表現方法に唸るのみです。
そんな項垂れた百目鬼のところにジュースを買って戻ってきてくれた矢代。
百目鬼が言うこときかなくて腹立つけど可愛かったから許すって。
もうこの場面で、完全に両想いでしょう!と拳を握りました、私。
けれど、穏やかな幕間のような時間は映画館を出てすぐに矢代が撃たれたことにより終わります。
天国から地獄に落とされたかのような物語の緩急のつけ方がすごい。
そして、ここから本格的に跡目争い含みの抗争が始まっていきます。
1巻で既に矢代を筆頭に登場人物は魅力的で、ストーリーも格別に面白くて吸引力のあるものでした。
でも、この2巻を読んだとき(ものすごく偉そうな物言いですが)「BL界で長く語り継がれる希代の作品が生まれた!」と心震えました。
私はアラフォーですが漫画・小説(BL限らず)をそれなりに読んできた方だと思います。
でも読了から年月が経っても「題名」「主役の名前」「大まかな内容」全てを記憶していて、尚且つ作品に心深く捕らわれて物語世界に引きずり込まれたという感覚を伴った作品はそれほど多くはありません。
ですので、長く心に記憶され続けるだろうと確信を持てる傑作に出会えた喜びで今は満たされています。
こうした優れた作品に出会えるから、読むことをやめられない。
読み終えて、爽快感があるわけでもなく、ひどい重苦しさもない。
映画を見終えた後の感じに似ています。
二巻は、百目鬼が矢代に対しての気持ちに気づくが、矢代の近くにいるために、それを悟られないようにしています。
矢代が撃たれ、責任をとるため、百目鬼が指を落としました。もう、後戻りはできない百目鬼。
と、いう感じの内容で、後半は矢代がヤクザになるまでの話。
好きなら好きって言っちゃえばいいのに!なんて思うのですが、それをしたら矢代のそばにはいられない。もどかしさが、いいんです!
そして、なぜ矢代がヤクザになったのか。これは、なんか悲しくなりました。影山のため。それぐらい好きでも、手が出せない相手。
本当に、ドラマや映画を観ているような、とても読み応えのある一冊でした。
早く続きを読まなければ!と思います。
2018.3現在でコミックスもドラマCDも5巻まで発売されていて、ついつい繰り返し読んでしまうのですが、何度見ても聴いても、私は2巻に一番好きなシーンが有ります。
それは、バーで影山先生、久我君と4人で話した帰り、ピンク映画館に立ち寄る為に車から降りた矢代さんを百目鬼くんが見て思うシーンです。「どうして 分からないんだろう こんなに綺麗で こんなに一途な人が傍にいるのに」から続く想い。そこで矢代さんの純真さに私も胸が締め付けられて、このシーンが頭にこびりついてからの過去の話ー影山の病院が地上げにあうのを阻止するために矢代さんがヤクザになった、というエピソード。最初に読んだときは凄い衝撃でした。だって、影山は矢代を恋愛対象としては見ていないし、それ以上はないって分かってるのに…そこまでね、するんだ…と。
百目鬼くんはバカ、とか鈍感、みたいに描かれてますけど、矢代さんに対してはすごく敏感というか、他の人が分からない矢代さんの想いを分かっちゃうんですよね。矢代さんも百目鬼くんにはポロポロと本音みたいな部分を話していたっていうのもあるかもしれないですけど、この関係性もまた良く分かるお話だと思います。
皆さま同様続きが非常に楽しみですが、繰り返し読める、という素晴らしい作品だと改めて感動しています。
1巻に引き続き神ってますよ、ヤングな言葉使っちゃうけど。まさにソレよ。
まずはこの表紙にぎゅっと胸を鷲掴みされた〜。掴んでいっそオレを殺してくれ〜的な。
「囀る〜」のレビューはステキで文学的な物を多くの皆さんが上げてらっしゃるのでここからは私の妄想を垂れ流させてください。ってお断り?ゴメンナサイ素直にお詫びします。でも訂正しない!書いちゃうわ。
表紙は雨でにじむS宿K舞伎町かしら?この横断歩道。イメージ的には職安通りから2、3本入ったところ?ド、ド、ド、ド、ド◯キー♪ド◯キーホぉーテぇー♪前ではナイ事は確かよ。きっと。
とにかくもう場所はいーや、ココにスリーピースにジャケットを引っ掛けて持つカシラが立ってるのよ。いい匂いさせて。昼でも夜でもカシラの所だけ月明かりが当たってるイメージよ。妄想上等よ。でもいるのかしらね。スリーピースは見かけるけど、それにジャケット引っ掛けてるんでしょ?ないわー、現世にいないわー。そうだ、海外に行ったら見れるかも!
まぁ、いいわ、妄想は続くわ。皆さんのレビューに映画のよう、実写化したいと多くみられて私も激しく同意するけどカシラの配役どうします?カシラ。
私は2年くらい考えて(ボッチ暇人上等っす)若い頃のジュリー?っていっけね!髪質が違う!ヨネダ先生のツイッターかな?ロシア系男子をアレンジしてるんですってね。どうしましょ、悩むわ、ああ、痩せちゃいそー。ご勝手にだわー。
あ、そうそうジュリーこと沢田◯二さんもケンカが強くて有名らしいわ。
百目鬼も重量戦車ねー。また悩むわ。今の俳優さんは細マッチョがトレンドですもんね。頭に浮かばない。人名浮かばないのはダダの物忘れかしら。
葵ちゃんはねー、ショートカットの似合う芯の強い子ね。
平田はねイラストからしておデコ皮膚直下
にカッターい頭蓋骨があるのよ。三角さんもパンチくらわせて痛がってたもんね。どなたかあの髪型にすればいいわ。
七原ねぇ、ケンカっ早い元ボクサーかぁ。チョ◯チュねーでおなじみのあの方もケンカっ早いんですってね。余談すぎる。七原こそ細マッチョ軽量級なイメージ。オダギリ◯ョーさんはお顔がスイーツ過ぎるわよねー、どなたか本当にここで元ボクサーに俳優デビューしてもらったらどうかしら?
杉本は大森南朋さんかしら。アウ◯レイジ4かよ!
竜崎は人情味あふれるイカヤク?いかにもヤクザという体でお願いしたい。
三角さんかー、50代後半?かな?遠藤◯一さん?大◯蓮さん?天羽さんが見(魅)?せられた鬼神のような40代?も表現しなくちゃいけないし。
天羽さんも難しいわー。天羽さんっていくつ?三角さんのムスコになれたらって思ってるんでしょ?矢代より5つくらい上かしら?なら三角さんの矢代似の大切な女で天羽さんの母親は三角さんより年上?同じくらいでもいいか。
個人的趣味としてはどこかにインテリヤクザ役で加瀬◯を配役したい。
とにかくだいぶアウ◯レイジだわ。極道の女達、高◯健さん大活躍の東映任侠路線から引っ張ってきたら腐嬢さま方にはババァ何言ってんだ、どタマカチ割るぞ!でしょうしねぇ。
それでもオバチャマ言わせてもらうと、佐藤慶さん、成田三樹夫さんあたり出演お願いしたいわ。お二人とも残念な事に亡くなってらっしゃるけど、ぜひ周りのお姉さま方に聞いてみて。そうなると三角さんは必然的に高倉健さんかなー。高◯健さんが三角さんくらいお喋りするのも見てみたい。でもやっぱり亡くなられてるし。
あ!成田三樹夫さんのおデコは平田のおデコっぽい。そして成田三樹夫さんはガチで東大中退のインテリさんなのよ。平田はそこまでカシコなイメージではないけど。
やーね、オバチャマは語りも後ろ向きよ、皆さま、お若い俳優さんでラインナップがあればぜひ教えてください!!!
2巻で物語が大きく動きます。
長編だからこそ、メインカプ以外の動きに力を入れられると思うんですが、私はこういう描写に力が入ってる作品が好きなので三角さんも七原も思う存分やってくれ!って感じでした。
百目鬼の矢代を見る目が変わります。
今までは美しい美術品でも見るような感覚だったのが、それが動き出して生身に変わったような感覚でしょうか?
しかしそれを望まないであろう矢代を想い、自分の気持ちにセーブをかけます。
そんな中、矢代が撃たれてしまい、守れなかったことを悔やんで指を詰め、影山に頭を下げに行きます。
もうほんと、この流れが秀逸すぎる…。
不器用すぎる百目鬼の気持ちの流れが一切描かれてないのに、行動だけで伝わってくるようで、矢代の「なんだその、極道みてえな話…」にグッと胸を掴まれました。
百目鬼は極道みたいになることで、少しでも矢代の必要になりたかったのかな…?考え及ばないお馬鹿なせいもあるんだろうけど、不器用すぎる。
後半に矢代と三角の出会いの過去があります。
矢代が影山に執着している描写があるんですが、今の矢代にとっては、影山はもうその対象じゃないんだろうな、と。
宇宙人矢代が高校時代に失くした感情を取り戻して行くような気がしました。
男くさいシリアス展開、宇宙人と不器用、インランとインポ(仮)、苦手そうでなければ是非まとめ読みをお勧めしたいです。
元・警察官、現・ヤクザ:百目鬼力(どうめきちから)×ドMのヤクザ:矢代
です。
神評価が多い中、やっぱり淫乱は苦手だなと再認識しました。
ホント申し訳ないです。
話の内容はキライではないんですけど、いかんせん矢代が仕方ないとはいえ淫乱すぎて・・・可哀想な人ではありますが・・・
さて、矢代が撃たれて、しかも結構な重症・・・そしてその責任を取って百目鬼の指が1本なくなっちゃいました・・・。
で、どうなるんだろう??と思っていたら、まさかの過去の話で・・・
ちなみに三角と矢代の出会った話でしたが、幼少の頃から男に犯されまくっていたので、このころからすでに淫乱でした。
ていうか、真冬の外に全裸で寝転がってるとか、通報されるか死ぬかのどっちかと思いましたが、三角さんに見つけてもらってよかった!・・・のかはわかりませんが、拾ってもらったのは間違いないですからね。
そして、指をつめた百目鬼が病室に来て、泣くんですよね・・・
正直、評価は中立ですが、続き気になるじゃないかー!!って思いました。
百目鬼の矢代への欲が1巻よりも更に増していてすごく良かった…
とにかく2巻は百目鬼がかっこいい巻です。1巻ではまだ矢代という未知の存在に対して自分でもよくわからないままに惹かれている、という感じでしたが、矢代が襲撃された事を通して、また1巻に続き影山に対する矢代の特別な想いを間近で見て、矢代が好きだ、守りたい、という気持ちが急に育ったのだなあ…と。矢代が襲われ目覚めるまでの過去の回想、矢代が目覚めて百目鬼の気持ちが固まる、という流れが上手すぎる。
過去の回想では組に入る前、19歳の矢代青年が描かれるのだが、その矢代がまた色っぽい。ある組員と関係を持った際、その男が矢代に本気でハマっていくのが矢代は受け入れがたく、他人からの好意を嫌う矢代の姿は、百目鬼の勃ったら頭は俺を側に置かなくなる」というセリフに確信を持たせ、またこれが上手い。
1巻ではこれまで見たことがなかったような矢代と言うキャラにすっかり骨抜きにされて、その孤独とか寂しさに悲しいばかりだったんですが、この巻では萌えもかなりプラスされました~!!
百目鬼を特別扱いして、百目鬼には色々話してしまう矢代。壁にもたれて眠る百目鬼にそっとキスしたり(見えてないけどしたよね!?)、影山と百目鬼の話を立ち聞きして乱入して来て慌てたり、百目鬼の靴が脱げるシーンから映画館で肩にもたれるシーンとか、百目鬼を前にすると純な矢代が顔を出してしまうのに萌えまくりです。
最初から矢代のSEXシーンの多い作品ですが、百目鬼の膝の上でバスローブ姿で自慰するシーンはやばかった。百目鬼も思わず嘘ついちゃってましたもんね^^;
三角との出会いも描かれています。矢代を便所扱いしている下っ端たちが、実は矢代に手玉に取られていたりする中で、さすが親分さんは肝が据わっていてかっこいいなーって思ってしまうんですが、やっぱり一番怖いのも三角ですよね。まっとうな世界では生きられないから、自分のいられる場所で自分なりに生きている矢代だけど、ヤクザになることは躊躇していて、でもならざるを得なくなって…先を考えると三角との親子の盃はものすごく重いです。
百目鬼にとっての矢代は憧れの存在だから、それこそ光のような存在だと思うのですが、撃たれた矢代が意識が薄れて行く中で見た走馬灯がとても残酷で恐ろしかったから、意識を戻した時に良いことのひとつやふたつはあるんだと思い出したのが、矢代を心配して震えていた百目鬼の姿で本当に良かった。暗闇に差し込む、百目鬼こそが矢代の光なのだと思います。
実を言うと私はヨネダ先生の絵柄はあまり好みではないのですが、囀るは毎巻表紙が素敵でいつまでも眺めたくなります。
矢代が撃たれたり、百目鬼が指を詰めたりと衝撃の展開。
矢代の過去の描写があり、三角との関係やヤクザになったきっかけが影山の為だったという事が明らかに。
「こんなに綺麗で一途な人が傍にいるのに
どうして気付かないんだろう」(百目鬼)
まさにその通りです。影山、罪な男ですね全く。
鈍すぎますよ。久我と影山カップルも応援してますが矢代を想うとやるせない・・・
エロシーンだけでなく、きちんとヤクザしている所が良い。ストーリーがしっかりしていて読み応えがあります。その分、ヤクザの話が濃くなって来て登場人物の名前や組の関係性等が複雑になり、頭の整理が追いつきませんが、そこも含めてこの作品が大好きです。
重いテーマを扱っている事もあり、深すぎて泣けます。逆に重いのが苦手な方には合わないかもしれませんが普通のBLも良いけど少し物足りないと感じる方には合うと思います。
※既刊を全て読んだ上でのレビューです。
他の巻のネタバレも含まれます。
2巻は何とも由々しき場面から始まった。
頭(カシラ)は ドMで淫乱のはずだから、こういう場面は想定内だ・・と、理解しているつもりなのに。何だろう、このお得感は。
そして、この戯れに深い意味などないのだと分かっているのに、頭(カシラ)と その髪に触れる百目鬼を見ると 何か見てはいけない様なものを見た気持ちになって切なくなるのだ。
この巻が一番、頭と百目鬼の距離が グッと縮まっているのかも。
当然、お互いに対する甘い言葉はない、肝心要が足りないので 一層ヤキモキさせられるわけですが。
3巻は 身体的に近付きすぎて 心が追いつかなくなっている感じが 見ていて少し辛い。
横断歩道で百目鬼の靴が脱げてから、矢代さんに肩に凭れかかられ百目鬼の口元が緩む、までの エピソードがとても好きだ。
さながら「映画デート」のような甘いシーンの後には・・・
「あぁ そういえば、こういう世界の物語だったなぁ・・」と、頭では分かっていても 突きつけられた恐怖と絶望に 私の心はしばらく動かなかった。
救急車の中で祈る百目鬼を見て、頭(カシラ)に「十分 愛されるに値する人間なんだ」と 全身全霊で伝えられるのは、きっと彼しかいないと 思ったのと同時に、百目鬼を肉体的にも 精神的にも救えるのは 頭(カシラ)だけなんだ、とも思った。
それにしても 若い時の矢代さんは 本当に綺麗だなぁ。
自分の好きな絵で、好きな物語が読める。
その幸せを思えば 続刊が発売されるまでの短くはないであろう時間も耐えられる気がする。
装丁がいい。雨の中、傘もささずに歩く矢代の後を小走りに追っているような百目鬼の姿。
現在の二人の関係を表しているのかと思う。
三巻は三角が足の裏にあるという矢代のプライドを
百目鬼が覗き込むような表紙に伏線がはられているのかと考えさせられる。
派手ではないけど細かく、わかりやすい仕込みがいい。
二巻には、矢代の過去が描かれていて説明的なエピソードが多い。
孤独な矢代の内面をかつての同級生影山や親代わりの三角を通して語られる。
また、撃たれた場面で走馬灯のように矢代の頭に浮かぶ幼い頃の性的虐待の記憶が痛い。
「すべて受け入れてきた。」
なんの憂いもなく、誰のせいにもせず、自分は充分生きたと振り返る姿は、強く潔い。
人間嫌いのエピソードに胸が痛むが、現在の矢代の理解者も多く出てきて、痛いけれども安心する二巻だった。
2巻。
矢代大好き百目鬼の小指が無くなったり、目元を赤くしていたり、話は割と組のイザコザ中心だったり、あと矢代の若い頃…な2巻。
読み終えてから冒頭に戻ると、こんな部下を殴る蹴るしている矢代も若い頃は沢山殴られてきたんだな…とちょっと不思議な感覚に陥ります。
そして、百目鬼が矢代を想うことになってよかったと心のどこかで思うように。辛かったりはありません。
九我ちゃんが出ます。
読んでいて、(あー…こういう人って本当眩しい、きっと目の前にして勝てないって思うなぁ)って。
確立された存在かもしれない。
杉本とそのアニキの七原、更に上についている天羽さんが好きです。子分がわちゃわちゃ勘違いしたり先走ったりして動いているの可愛いし、どうなんですかね、天羽さんは本当に側近…ではなく奥さんだったりするんですかね。もえますね。もえますね。あ〜〜!笑
ご活躍をお祈りしております。
次巻、百目鬼はたつのか!?それとも…
「無自覚」というのは、自覚がないから意識的に隠されることがなくて、結果「ダダ漏れ」になると。
無自覚同士のラブストーリーはいいですね。美味しいですね。萌え死にしそうです。
八代は言動や表情に、百目鬼は視線に、自覚がなくとも感情が見え隠れする第2巻です。
っていうか、
第5話のトイレの前でのシーンびっくりした!!
えっ?!
あれしたよね?
描かれてないけどしたでしょ??
ねぇちょっとドコにしたの?!?!ねぇーーーー!
ってなりましたよ。
そしてバスローブ姿(もちろんノー下着)で百目鬼に膝枕してもらいながら自慰をし始める八代がとんでもなくえろい。
他の男達とやってる八代を見ても別に何も興奮しないのに、このシーンは食い入るように見入ってしまった…
八代の真の色気(=ヨネダさんの表現力)を思い知らされました。
その後のこの二人はもうどこをどう切り取っても萌えしかなかったです。
「バァカ」とかさ~愛おしげな表情で言っちゃってさ~らふらぶかよ~(ニヤニヤ
後半は、今度は八代の親分〔三角〕の回想を通して、再び八代の過去について描かれます。
ここで八代の根っこがかなり明らかに。
マゾとして生きている理由。
男(特にサドっ気のある)とやりたがる理由。
金が全てのヤクザを毛嫌いしながらヤクザになった理由。
そして、
自分を絶対に否定しない理由。
八代の純粋さを知り、泣けた。
なのにこの後さらに畳み掛けるように、影山との会話を通して切ない八代の心の内を見せられるもんだから堪らないです。
全てを受け入れ自分を肯定して生きてきたはずの人間が、死で生を実感するという矛盾。
それでは八代のこれまでの人生は何だったのかと。
1巻の「傍観者」というワードがここで効いてきます。
でもこれ八代にきっと大きな気付きをもたらしたはず。
自分の為に泣く百目鬼の姿もきっと。
最後の「泣くなよ」は号泣必至です。
八代の変態さ加減がますます炸裂し、いいように扱われているようで実はいいように転がしているところがいい。
百目鬼の八代への想いが、徐々に崇拝やら尊敬といった慕う気持ちに恋情が加わっていく様子が見て取れました。
映画館で八代の「しゃくらせろ」 に応じられない百目鬼の戸惑いが自覚の半歩手前。撃たれて自責の念から小指を切り落とし、あえて接合せず退路を断ち切った百目鬼の覚悟。
そして意識が戻った八代と会った病室で涙を堪える場面で一気に想いが到達したように思えました。
その最後のページの最後のコマは絵がなく吹き出しだけで「泣くなよ」で to be continued なんです。
このコマの白い部分に2人のいろんな想いが想像できて3卷目への期待感も盛り上がります。
1巻に引き続き、3巻が発売されたことを期に、
神過ぎて書けなかったこの作品のレビューをついに書こうと思います。
まず百目鬼が警官の格好をしていることにビックリしました(笑)
そして百目鬼は矢代に真っ直ぐに憧れに似た想いを伝えていきます。
まるで矢代とは正反対。
(義理の父親に犯されてセックス依存になった矢代と
父親に犯される妹を見てインポになった百目鬼は境遇も正反対ですね)
でもその好意を矢代は受け入れたくない。
なぜなら後に出てくる「好意に吐き気がした」でわかります。
本当は矢代も百目鬼を好きなはず・・・
だけど好意を向けられるとどうしたら良いかわからない、
そんな状態なのではないでしょうか。
矢代は相変わらず影山をからかったり当たり障りなく接して、
だけど車の中ではどうしようもなく切ない顔をするのが凄く印象的。
それは百目鬼にまで気づかれてしまうほど。
でも百目鬼には触れられたくない・・・
これはやはり百目鬼を好きだからでしょうか。
CDではどうやら矢代が起きてトイレの前で寝ている百目鬼に
キスする音が出てたとか!!
やはり決して表には出さないけど百目鬼が好きなんでしょうね・・・
2巻でも矢代の歪んだわかりにくい愛情表現は健在です。
百目鬼の中1の初体験の話をされて、矢代はせんずりをしますが、
だけどそんな矢代を見て百目鬼は勃つと思って
中途半端に終わらせてしまう。
矢代は欲求不満だからか喧嘩してたはずの竜崎とヤり始める・・・切ない。
今回はヤられながら、百目鬼が先生とヤッてる姿を思い浮かべているので、
本当は百目鬼とヤりたいとい矢代の気持ちがはっきりわかりました。
そんな姿を見て百目鬼も落ち着いてそうだけどムカついてるようで、
矢代は百目鬼を好きだからか僅かな表情でも察する・・・
百目鬼は百目鬼で矢代に捨てられないように想いを押し殺す。
お互い想い合ってるのにすれ違ってるのが本当にもどかしい。
矢代が久我と百目鬼とのやりとりを電話越しで聞いて、
お店に現われたのも明らかな嫉妬だと思ったし、
百目鬼の影山が矢代の想いを気づかないことに腹が立って苦しいのも
本人は自覚してないようだけど、矢代を好きだからだと私は思いました。
百目鬼もエロい映画を見て、矢代を思い浮かべるのは、矢代と同じ。
矢代にシャクらしてと言われても断わっちゃうのは、
絶対勃つと確信したから。
本当に二人は不器用だと思いました。
二人の関係がこれからどうなるのか非常に気になる中、
矢代が何者かに銃で撃たれてしまいます。
それを見た瞬間、また1巻とは違った衝撃を受けました。
やはり一番印象に残ったのは、
矢代が打たれた後のたった4ページだけで語られる走馬灯のシーンです。
義理の父親に性的虐待を受けた過去、
そして影山への想い、
「全部受け入れて生きてきた
何の憂いもない 誰のせいにもしてない
俺の人生は誰かのせいであってはならない
人間を好きになる孤独を知った
それが”男”だという絶望も知った
俺は もう十分知った」
という矢代の心の奥底に封じ込めていたと思われる本音。
矢代は己の辛い過去を全部自分自身で飲み込むことで
自分を保ち、生き抜いて来た。
むしろ飲み込まないと生きて来れなかったのではないでしょうか。
それで今の歪んだ矢代が出来上がってしまった。
それを知ってとても切なくなって、
何度読み返しても涙が出るシーンです。
百目鬼は矢代を守れなかった責任で一本小指を詰めるわけですが、
(これもまた衝撃的でした)
わざと指がくっつかないように影山の所に行って手当をする・・・
私はその姿を見て、
百目鬼が矢代へ一生着いて行く覚悟を決めたのだと思いました。
そして矢代が三角と会ってヤクザになるまでの話。
1巻で矢代が言ってた黄金時代の描写を見て、また衝撃を受けました。
その中には竜崎もいて、
竜崎は矢代に本当は惚れていたのかなと思ったり思わなかったり。
矢代の性癖は本当に歪んでいて、
ある意味自分探しと称して己の快楽のみを追求しただけのことはあるくらい
自己分析できてるなと思ったほどでした。
そして何よりも本当は人間嫌いな矢代なのに
影山を助けるために、幸せのために、
土下座してお金も作ってそして、最終的にはヤクザになった・・・
自分の幸せなんかより他人の幸せを願い、他人のために生きる道を選んだ。
1巻でも切ないとばかりレビューに書きましたが、
その事実がわかった2巻ではより切なかったです。
報われない恋、だけど影山に幸せになって欲しい。
しかもだけど当の本人は気づいてない。
こんなに切ない恋愛漫画、今まで出会ったことがありません。
百目鬼は、矢代の右腕になることを決意しますが、
百目鬼の矢代への「俺には全部綺麗に見えるんです」という言葉、
話が前後しますが、以前の百目鬼の
「頭は優しくて強くて綺麗な人です」と言う言葉も共感します。
矢代は綺麗で本当は心優しくて、だけど不器用で、
人を魅了して狂わす何かを持っている・・・
いや矢代は一言では語りきれないくらいの男です。
最後にそんな魔性の男、矢代についてです。
矢代はセックスが謂わば人とのコミュニケーションです。
綺麗なことを武器に、一体何人の男を寝てきたのでしょうか。
矢代自身も覚えていないかも知れません。
誰かと寝れば寝るほど汚れていき、余計1巻の言葉にあるように
「俺みてぇな人間にまともなレンアイなんて出来るわけねえ」と
思うのではないでしょうか。
でも両親に虐待を受けて来て、本当の愛を知らないから、
本当は誰よりも強く誰かに愛されたかった、
そして愛したかったのではないかと、私は思います。
いつか百目鬼と相思相愛になって愛のあるセックスが出来て
二人で幸せになれたらと願わずにはいられません。
3巻を読むために1、2巻と読み返しましたが、
やはり改めて素晴らしい作品だと思いました。
そして私は矢代が大好きです。
本当に幸せになって欲しいです。
これでやっと3巻を読むことが出来ます。
今から楽しみです。
1巻から引き続き安定の面白さです。いや、更に面白いです。
ストーリー展開的には、組織内がねじれきて…という感じですが、今回は百目鬼が見せる健気さにめちゃくちゃ引き込まれました。
矢代の抱える絶望感も十分切ないですが、矢代も百目鬼もどちらにも感情移入してしまいます。
ヨネダさん恐るべし。
特に百目鬼目線の優しくて寂しい矢代がとても印象に残りました。
脇役の存在感が濃いので攻めにしては影が薄いと思うのですが(だがそこがいい)、この人しか矢代を幸せにできないだろうという安心感があります。
頑張れ百目鬼!という言葉だけで済むお話ではありませんが、応援せずにはいられない健気さだと思います。
寡黙攻め素晴らしい。
心を乱す百目鬼にも悶えました。
あんなただれた状況の中なので、嫉妬という感情がとてもピュアで新鮮なものに映ります。(笑)
しかし、まともなエッチはしていないのに物凄くエロいです。
色気の上に成り立っているエロという極上のものが堪能できました。
お互いの想いが募ってきて…という状況も大変美味しいですが、矢代はどうやって百目鬼を受け入れるのだろうと今一番続きを待ち望む漫画です。
七原もなんだか不穏だし…
やくざな世界に言うのもなんですが、矢代の周りには笑っていてほしいです。
BLを読んであまり泣くことはないのですが、この作品は本当にうるっときた数少ない作品です。
どうしてこんなに切ない話がつくれるのか!!不思議に思います…(。-_-。)
ヨネダコウ先生のヤクザの話は毎回かっこいいので雰囲気だけでも十分楽しめます!
どこか現実味があって本当にありそうだなと、錯覚しそうなくらいです。でもあったらいいな〜(笑)
あとは、矢代の魅力が本当にすごい詰まってます。百目鬼があそこまで惚れる意味がよくわかります。綺麗ですよね。
ヨネダコウ先生の絵がすごくすきです。無駄なものがない感じが…。
ただこの巻を読んでから本当に本当に本当に3巻が気になって仕方がありません!!いつ発売するのでしょうか…(>_<)早く読みたいです!!
BL歴史上でも名作じゃないでしょうか。ホントに面白かったー。矢代という人間が好きすぎる!淫乱なのに気品があるってヨネダ先生しかかけないですよ~
ヨネダ作品のこの温度が好きです。早く続き読みたい!
この作品が好きな方には申し訳ないし、その中でこれを書くのもどうかなーって思ったのですが書かせていただきます。
めっちゃ高評価されていて気になって一巻を読み
えっ淫乱?!って思ったのですが
あ、気にせず読める。面白いかも…と思い二巻も購入。
ですがやっぱり淫乱が苦手な私にはちょっと…
って感じでした
内容は凄く深くて、流石ヨネダコウさんだなぁって思いました
切なくもあって良かったです。
こればっかりは、趣味なので
好きな人もいれば苦手な人がいます
なので、気になった方は是非読んでみてください
内容は本当に今回もとても綺麗でした。
一、 二巻併せての感想になります。
矢代――――好きだ―――。←読んだ後にこうなりました。
これから読む人には、最初の1ページから最期まで、脇目も振らずに読んでほしいですね。
ネタバレになりますから、内容には一切触れられないんですけど、すっごい面白いです。(これ内容のヒントです)
暗い話や、儚い話、考えさせられる話が好きな人は、きっと好きです。
主人公の矢代の心情は一回読んだだけでは解らないと思います。それぐらい話は深いです。
BLっぽくは無いですね。
けっこう作者の作り込みが凄くて、矢代の下の名前はまだ明かされていないんですww。
これが話の肝になるとは思いませんが、矢代らしいと思います。
話は逸れますが、矢代は化物語の羽川さんに似ていると思います。
どうしても触れたくない。よりずっと面白いと思うので、是非皆さん読んで下さい。
やっと一仕事終わったので、ずっと買いそびれていた二巻を購入しました。
ネタバレは極力しません。もし買うか悩んでいる人がいたら、少しでも参考にしてほしいからです。
前巻から少し間が空いてしまっていたので、すんなり入り込めるかと不安でしたがそれは全くの杞憂で終わりました。
開いてすぐお馴染みの二人が登場。しかもカラーページです。
私の思うヨネダ先生の描く人物は、がっしりしていていかにも男!という感じ。
それがカラーになると質感から色使いまでもう美しいとしか言いようがありません。
よくいる男か女か分からないようなぺらっぺらな男は出てきません。
登場人物の男らしさ、そこもまた魅力の一つだと思います。
何より舞台がヤクザの世界なので、極道に全く免疫がなく、強いて言えば夏目先生のタイトロープを読んだことがあるくらいの私は、始め何が起きてるのかよく分からないまま読み進めていきました。
しかし、読み終えた後激しく後悔しました。
この本はBLだとか萌えだとか、そういうのを抜かしても面白い作品です。
だからこそ、丁寧に読むべきでした。
(その後は狂ったように何度も読み返しました。)
まず、主人公の二人。
マゾヒストで受け(仮)の矢代。とにかく美しいです。
例えそれが人を殴ってる最中でも、ナニを突っ込まれて喘いでる最中でも、とにかく美しい。
そしてそんな矢代の付き人兼用心棒として仕えることになった攻め(仮)の百目鬼。
とにかく背景に色々なものを抱え込んでいます。
百目鬼に関しては何を書いてもネタバレになってしまうのでここは控えさせていただきます。
ただ、一巻のあらすじに書いてある通り、百目鬼は矢代にどうしようもなく惹かれています。
立場やヤクザという裏の世界、そして矢代の淫乱っぷりも全部ひっくるめて、どうしても傍にいたいと請います。
一巻でもその様子はよく見られましたが、二巻ではさらにヒートアップしています。
必死になっているときの百目鬼が個人的に大好きなので、二巻は特に息を荒くしながら読み進めました(笑)
愛とか恋とか、そういう次元で生きていない二人に今後も目が離せません。
裏社会で、かなりシリアスな内容ですが、どうしてものめり込んでしまうストーリー・・・
今回は、色々とお互いの気持ちの変化がでてきて面白かった!
百目鬼の脱インポっぽい感じもありながら、インポから脱出できそうなのに、自分で抑え込み、勃ってしまいそうだから勘弁してください・・・ってこれ本当切なかった。
自分が脱インポしたら、矢代の側に置いてもらえないという恐怖感・・・でも、もう百目鬼の感情は尊敬ではなく恋になっているはず(もちろん尊敬もしている)なのに、なんとも言えない気持ちになりました。
矢代は相変わらず変態ドMですが、やはり矢代を見てると切ない気持になります。
あまりにも、矢代の人格が・・・素直になれなかったりもするけど、時に見せる優しさ、ホント切ない・・・。
今回は、矢代の過去の話もあり、より一層矢代には幸せになってもらいたいと思いました。
好きな人とは体の関係をもったことのない矢代。本当に心から愛し愛される人(百目鬼だよね!!)と結ばれてほしい。
お互いの立場、お互いの過去、お互いの気持ちの変化を言えなかったりと胸が苦しくなる展開でした。でも、面白かった!!
その分、ちょいちょい出てくるギャグだったり、百目鬼のトラロンT姿とか笑っちゃうところもあったので、そこで胸のつっかえがとれました。(笑)
後、百目鬼の初体験の話を聞きながら、矢代が一人Hするシーンは最高でした。
あの矢代の顔、セクシーすぎてニヤニヤしてる自分がいました(笑)
次巻が楽しみです♪
なんて素敵な表紙なんでしょう…!
雨降りに傘もささずに横断歩道の信号前で待つ矢代。
あれ百目鬼は!?と探すと…ちゃんといました!自分は傘をささず、矢代のためであろう傘を持って。実は皆様のレビューを拝読して知ったのですが、この表紙はペーパーの話から繋がっているということで、なんでペーパー付買わなかったわたし…!とちょっと後悔…。
1巻同様、読み応えたっぷりの厚さで囀る鳥~の世界、ヨネダワールドを堪能することができます。もしかして2巻で完結…?と思いきや、まだ続きが読めるということに安心感を抱きました。
読み終わって、あーもうなんでこんなにおもしろいかなぁ…!とまるで1本の映画を観たような満足感です。普段BL本等を読んでいて、パパッとセリフを飛ばし読みしてしまうこともあるのですが、この作品につきましては一字一句逃すまい!と食い入るように読み込んでしまいます。
第4話と第9話の素敵なカラーページも収録されておりまして、嬉しいです!
警官コスプレをしている百目鬼の姿から2巻は始まり、百目鬼が性的に不能になったことに気付いた時期をモノローグとして語ります。
百目鬼は矢代の髪に触れるのが好きだ、優しくて強くて綺麗な人だ、なんでもするからずっと近くに置いてほしい――
百目鬼の矢代への想い、健気さ、そして指…痛々しいほどの百目鬼の矢代へのまっすぐな忠実さ、心酔している様子には胸をうたれます。
一方の矢代は何者かに狙われ、衝撃の急展開を迎えます。そこから矢代が三角と出会い極道の道へと入る過去話が織り交ぜられます。
少年から青年に変わる年頃の矢代。「人間嫌い」の矢代が、影山のためにとる行動。こう生きるしか選択がなかったのか、読み手としては痛々しい矢代の姿。
そしてお話は現在に戻り、陰謀に巻き込まれ、百目鬼に「頭のことよろしく頼むわ」と言い残した七原も何かが起きてしまいそうな、まだまだ展開が待っている予感…
最後の病室での矢代と百目鬼のシーン…グッと切なくなります。こう、思わず息を止めて読んでしまうほど惹き込まれてしまいます。
どんどん「矢代」という男に夢中になってしまう、そんな危なげな魅力を持つ美しい人なのです。
「人間を好きになる孤独を知った、それが“男”だという絶望も知った、俺はもう充分知った」という矢代。
じゃあもう幸せになっても大丈夫だよ!幸せになれる権利があるよ!と百目鬼との幸せを願ってしまいますが、矢代達のいる世界も世界ですから、そうそう簡単にはいかなそうですね…まだまだ波乱が起きそうです。
早く3巻を…!早く続きが読みたい…!!と思いつつも、まだまだ終わってほしくない!!
こんなに素敵な作品を読ませてくださるヨネダ先生に感謝です。
続刊が出たー!と思いきやまだ続刊するんですね…。結末まで辿りつかない残念さもありましたが、まだつづきが読めるのかと思うとうれしいです。
矢代の過去のストーリーが語られる今作ですが、ひたすらに人を喰ったような理解不能なド変態だった矢代にも、人の心があったことがわかるストーリーです。矢代と百目鬼の物語ではありますが、矢代と、彼が昔から想いを寄せる影山との関係性だけで濃厚に楽しめると思います。
また、この巻の矢代と百目鬼が二人で映画館にいるシーンは、BL史上に残る名シーンなのでは?と思えるくらい素敵です。
ドラマティックな展開ですねぇ~。
前回よりさらに面白さがましてます。目が離せません。
百目鬼が自分の気持ちに気づき臆病になり八代を守ろうと覚醒する。
八代が本当に好きになった男がただ一人だけだと知り自分の気持ちを知ったら
そばにおいてくれないと鈍感ながらも感じ取り悟られまいとする。
バカで無口だけど、八代がほかの男と関係を持つのが嫌でポロっとでちゃったり
もう可愛くてたまりません。
八代の高校卒業後のだらしない生活からヤクザになるまでが丁寧に書かれていて
本当にリアルでした。
自分の部下ともめてるめんどくさい相手でも寝ちゃう八代は本当ビッチです。
たまらんですねー。
百目鬼の「中で何されてるかわかってんのか?」で素早く行動するあたりが鈍感だけど
可愛いなーと思っちゃいました。
八代のHシーンなんて見慣れてるはずなのに、自分がショックなのかそうじゃないのかまだその時は判断つかない百目鬼。
目の前で八代が打たれ泣きながらすがる百目鬼。
八代の中でも百目鬼が小さいながらも可愛い存在として手放せなくなるような
そんな兆しが見えてきます。
この二人は一癖も二癖もあるので単純には結ばれないし八代にとっても百目鬼にとっても何かを捨てないと百目鬼は手にはいらない気がする。
皆様のレビューが神すぎるので、買いました。もう、みなさん、責任とってください。矢代は幸せになってほしいです。もちろん、百目鬼とともに。
「足の綺麗な人が好きです」
そういった百目鬼が良かった。
勃ってしまいそうだからといって、「今日は勘弁してください」といった百目鬼も好きです。
そして、そのそばに、常にいた矢代さんはもっと好きです。
続編を今か今かと待っています。
いやまじで神棚に飾ろうかと思いました。
実際は神棚無いんで机の上の変な棚みたいな所に飾りました。
他の雑多なものをどかして大事にしているお守りの横に壁を背に立てて置きました。
約1週間程飾り、毎日見てニヤニヤしておりました。
まず何が凄いって矢代の人生が凄い。
辛くて、悲しい。
そりゃドMにもなるわ、と思う。
彼がドMにならずして誰がなるねん、と言うことですよ。
基本的に私は悲しい痛いお話が大好物の変態ですから今回大ヒットです。
こういう不幸な生い立ちが故の性的倒錯なキャラとか大好きなんです。
誰が矢代を幸せにしてくれるんだ、と。
彼を幸せにできなくて何が人類平和だと、まじで思うんですね。
あと百目鬼も良いですね。
ストイックさの塊みたいな彼が好きです。
淫乱な矢代といるとエロさ倍増なんですねこれが。
みんな幸せになりたいのに幸せになれない現実。
三角に「惚れた相手と寝たことがない」と暴露された矢代。
自覚が無いのが可愛く、そして辛い。
もう百目鬼早く幸せにしてやってくれよと。
思ってる矢先に事件ですよ。
なんか色々書きましたがとにかく神です。
続きが早く読みたいです。
表紙を見て、やられたっって思いました。
夜の街を知ってる人は必ず目にしている光景。
昼間は雑然として埃っぽい横断歩道が、雨降りの夜になると一変し、
黒白のコントラストに街の灯りが反射して魅惑?の横断歩道に変身するのです。
ほろ酔い気分の時に見ると、ほんとにきれいなんですよね~。
ってまあ、それはいいんですが・・・。
この作品の魅力については皆さん語ってらっしゃるので私は印象深い場面などを・・・。
1、2巻共に出てくる八代の高校時代。
何日も親が帰って来ないような部屋に一人帰る八代。
親が置いていったらしい何枚かの万札を数え、夕暮れの窓にすわる。
そんで密かに想いを寄せている影山に「おまえは一人だ」と言われたことを思い出し、
孤独と絶望に声を殺して泣くところが、たまんないです。
百目鬼の心からの望みは、言葉にするとすごく単純で簡単。
「そばに置いてほしい」たったそれだけのこと。
矢代がなにをしても構わない、たとえば誰かとセックスをすることも咎めないし、可能性としてだけれども女性と交わりがあろうとなかろうとそれも問題ない、おそらく百目鬼を殴ってもいいのだろうし、言われるがまま従順なまま矢代に付き従って、それで、そばに置いてほしい。
「そばに居たい」んですよね。
でも百目鬼にそれを願う権利なんてないですから、必然的に ~してもらいたい になる、望むだけ。すべての決定権は矢代にあって、だから矢代の言葉ひとつで終わらせることもまた可能なんです。それが、百目鬼はこわい。
2巻序盤の給湯室で佇む百目鬼の、大きいのに子供のようにも見える背中を食い入るように眺めてしまいました。こんなに広いけれど、求めることはすごく小さくて、でも自分でうまく叶えられることじゃない。竜崎とセックスしていることに苛立てる立場でもない。なにより百目鬼自身が「どうして」そばに置いてもらいたいのか、「どうして」腹立たし気に映るような顔をしていたのか、それをいまだ、分かっていない。
なんで勃ちそうになったか、ただ淫らな顔をしている矢代は何度だって見てきましたよね、あれほど扇情的な表情をしている矢代のときは大丈夫だったのに、ね。
その特定の感情、本当なら気が付くべき感情をすっ飛ばしているあたりが百目鬼らしいと思います。
嫉妬したりとか、そういうこともないんです。ただ盲目的なほどの思いが、愛だけれども忠誠心に近いような、それがひたすらに注がれているのでしょう。
ーーどうして、分からないんだろう。
から始まるモノローグもまた絶妙でした。
百目鬼は知りませんものね。矢代が影山と過ごした高校生時代を。矢代が冗談めかした言葉ばかりで、己の感情をうまくうまく隠し続けていた時を。
なにより矢代も気が付いてほしいわけじゃなかったことを。気が付かれたいし抱かれれば一番なのだろうけれども、でもそうじゃないことを。ただれた性生活を送るなかで、じゃあ妄想のなかで影山に抱かれたかって、それさえもないことを。
影山ははなから矢代のことを放っておけない友人、で完結してしまっているから。どうにも発展しないから。だから、そりゃあ分かりませんし、気が付きません。
百目鬼はいつも、矢代のことを見ています。美しいからだけじゃない、綺麗だからっていうのでもない。
はやく、百目鬼が自らの感情にちゃんと名前をつけて気が付いて思い知ってほしいです。
でもそれは隠さなければいけないと百目鬼は思うのでしょう、過去の例もあるし、矢代は面倒なこと、きらいですもの。でも必ず行き着く場所があるはずです。
優しいセックスをしそうだから嫌だ、という人に優しいセックスの悦びをあえて植え込むべきだと思います。欲に従順なSMじゃなく、求められるSMプレイでいいじゃない。
いつだって百目鬼は素直で、口数は少ないけれど実直で。騙しあい足を引っ張り合うような裏の世界では到底生きられないだろうと思うのです。百目鬼の妙な生真面目さと縦社会に対する順応性は大きなメリットですが、彼のことだから矢代の盾になって簡単に死んでしまいそうで。
と、思っていたら盾にさえなれずに指をつめたわけですが。
二度と後戻りができなくなりました、矢代ももう、過去には戻れません。ふたりともずぶずぶの極道者で、もう帰るところなんて自分たちの世界ただそこだけです。
もしかして矢代はまだ、百目鬼をカタギの世に戻してあげたいと……思っているんでしょうか。
おそらく黒幕は平田かな? 道心会の跡目争いに三角さん噛んでるし、矢代を引き抜こうとしている。自分とこの平田差し置いて。もしかして今回の七原のあれこれも平田が差し向けたことかもしれません。元々仲の悪い(とされている)竜崎を引っ張り出して、濡れ衣着せようとしているのでしょうか。
しかしながら竜崎が てめぇ と呼ぶ相手。
うーーん、まさか矢代自身? うーーーん…迫真の演技すぎますよね。
で、その竜崎がまた、またイイんです。矢代が三角さんのイロ兼組員になるまで~での竜崎は完全にハマってましたもの。
だから、その竜崎が矢代を殺めようするのはナイので…。七原どこかで歯止めかからないかなぁ、彼もまた名脇役だと私は感じます。味のあるいいアニキ分だよ! ほんと!
この厚みは完結だっ!と思って読み始めてガックシ…orz
引っ張るんですね・・・引っ張っちゃうんですね・・・・
面白かったです。
というか、表紙があんまりにクールすぎてだいぶ探したww
BLレーベルっぽくない表紙でしたね。
中身もまたクールでしたが。
鬼畜でドエムなヤクザ受。
忠実で堅実な男としてそばにいる男。
妹のレイプを目撃したことがきっかけで、不能になってしまった男。
けれど、受を見るほどに高ぶるものを感じる事実。
けれど、好きな相手とは寝ない。覚めてしまうと聞いてから
自らの欲望は押し殺し、なるべく冷静に。
惚れた自分を露見してはいけないと押し込める。
その駆け引きがなんとも息を呑むというか、空気感がうまいというか。
押し込めたゆえにみせる、ちぐはぐな行動と、
映画館での引き止めもろもろ。
抑えきれない気持ちがいつまで続くのかというところですね。
完全にナニが復活したわけでもないので、どうともというところですが。
ラストは、このタメをガツンと魅せてくれることを祈るばかりですが
期待値を上げると最後ガックリということもあるので、期待せず。
受がドエムに見せている理由。
過去のアレコレ。
なんだか切なくなってしまった。
好きな相手と愛し合えない・・・そう言っている受が
本当に愛した相手と結ばれたときどう変化するのか。
それもまた一つ楽しみなのであります。
思えば1巻では百目鬼は、影山も久我も知らなかったんですよね。
この巻では矢代を含め4人が一堂に会す場面があります。
こういうひとコマがあるのが物語にも人物にも厚みを持たせていて、後の出来事がより際立つ。
天羽(あもう)いいキャラ!(CDにもちらと出ていました)個人的にNo.2に萌える、というのもありますが飄々としたおかしみがv
ほんと三角さんと熟年夫婦みたいで、この二人のサイドストーリーを読みたいと思うくらい。(4コマ漫画とかで…)
そして今巻では三角さんの渋さと色気をたっぷり堪能出来たので嬉しかった^^
楽しんでる竜崎と矢代に対して
「見ててやるから 最後までイケよ竜崎」
ムリだよー、竜崎は意外とチキンだからー。
矢代を、我が子の様に慈しむ愛の深い眼差し。素敵すぎます。
久我にヤキモチを妬いたり、百目鬼の行動にモヤモヤしてた矢代を見たら、もう恋するオトメの其れじゃん!と可愛いく思えて仕方無い。少女マンガかっつーの。←
死の淵に立ったときに"俺は もう充分知った"と死さえも受け入れようとしていたけれど、まだあるよ知らない事。
自分が想う人から想いを向けられる事、其れを逃げずに受けとめる事。
矢代自身、このままこの道で生きる覚悟も定まらないのに己の事を引き鉄に百目鬼がカタギに戻れないなんて。
どれだけロミジュリなのかこの二人は。
矢代の事を複雑だと思っていましたが、こんなにシンプルな人だったんだなと。(百目鬼の言葉で云うと一途な人)
惹かれるほど、好きなのが辛くなるような人。
過去の矢代と三角さんと天羽のやりとり聴きたいし、最後の「泣くなよ」をどんな感じで云うのかもの凄く知りたいから、ドラマCDになって欲しいと切に願います。
年1で出したいと仰るものを年内に二冊目を出してくださって、私はこれで年を越せます。
舎楽宰さん、こんにちは!
天羽、相当面白いですよね!!
あの落ち着いた様子で常にさらっとかましてくれるのが
どうにもたまらない男ですw
私も三角と天羽のサイドストーリー読みたい!!
そして是非2巻もCDにしていただきたいですよね!!
今年はかなり(というよりものすっっっごく)
ヨネダさんに楽しませていただいたので、私も年を越せますww
充実した良い年でした……。
では失礼致しました☆
待ちに待った2巻。とにかく表紙から規格外。
今までたくさんコミックを読んできたけど、こんな夜の遠景の表紙は見た記憶がない!
主人公たちが遠目でよく見ないと分からないなんて…。
そんな2巻はきな臭いヤクザ間の抗争のはじまりを予感させる出来事からはじまります。
七原ったら竜崎組と揉めちゃって、やっぱり我慢できなかったのね~。しかたないなぁ…と思っていたら、
どうやらもっと根が深そうな問題へと発展しそうな気配…。
七原の治療中、影山との会話で矢代の気持ちに感付く百目鬼は、
ふだんボーっとしてそうなのに、すごく鋭い!
影山への気持ちを察したのがきっかけだったのか、少しずつ尊敬以上の気持ちが芽生え、
自身ずっと拒絶し続けていた性的能力に復活のきざしが!
百目鬼の初体験を聞きながら、自分でシちゃう矢代に、思わず勃ちそうになっちゃったり、
エロ映画の女優さんが矢代に見えてきちゃったり…。
でももし勃っちゃったら、頭のそばにはいられない!と思って我慢したり、拒絶したり…。
1巻では人形のような百目鬼がだんだんと表情が出て、葛藤をはじめ、
人間らしさが出て来た気がする。
そして事件。
彼の忠誠の証は「何もそこまで…」と思ってしまったけれど…。
でもヤクザの世界なんだもんね。
その百目鬼には、普段飄々として決して本心を見せない矢代が、チラチラと素を見せ、
それがなんとも可愛い。
久々登場の久我にヤキモチ焼いてるっぽいところもニヤニヤしてしまいました。
矢代が百目鬼に言う色んな「バカ」バージョンがすごく好き!
2巻では矢代を知る手がかりが、あちらこちらにばらまかれていました。
影山から見た矢代。三角の若い頃の回想から入る「黄金時代」の矢代。
ヤクザの世界に入るきっかけが影山だった事。
「ちゅーちょすんな」と紙幣を握るシーンは、影山に関してだけは熱い気持ちを
さらけ出してしまう矢代に、胸がキリキリと痛みました。
矢代がドМで淫乱で変態なのは、影山も言っている通り自己防衛なんだろうな。
小さい頃の性的虐待から自分を守るため、正当化するため、
義父が言う「悪い事をしている」ことへの自傷行為でもあるように思えて。
過去の矢代。竜崎組の下っ端に輪姦されてる時も、他の組員さん達とヤってる時も
まったく楽しそうでも嬉しそうでもない。
ホモではない、男が好きなわけではない、
男に性欲とともに好意を向けられると吐き気がする。
それなのに影山が好きであり、その事が孤独であり、絶望でもある。
ページ数たったの3ページの矢代が振り返る過去。
「もう十分知った」と言う言葉が重く圧し掛かってきました。
色んな場面での彼の動向やモノローグで、一筋縄ではいかない、
そんな矢代がより鮮明に浮き彫りになっていました。
一途な矢代。恋愛を拒絶し、諦めきってる矢代。
影山でさえ自ら遠ざけた矢代が百目鬼の好意を知ったら、
どうなる?どうする?
考えてみたら竜崎も三角も七原も、もちろん百目鬼もみんな矢代矢代。
彼が大好きで仕方がない様子が可愛いです。
あの天羽さんまでですから(笑)
若き日の竜崎の「矢代大好き」な感じが可愛く、1巻での印象が変わりました。
後、三角さんに話しかけられた時に矢代が「変態」で返事をするところが、
かなりツボです。
まだまだピースがバラバラでこの先の展開が予想できません。
百目鬼がどうからんで、今後どういう風に着地するのか。本当に目が離せません。
ああ、3巻が待ち遠しい…。
え~、ワタクシは痛い話は読みません。そして誘い受けビッチは苦手です。1巻を読んだときには、ごめんなさい、はっきり言ってななめ読みでした。
なので2巻が出た時はぶっちゃけ悩みました。買おうかどうしようか。でもな、ヨネダさん作品だしな、と思って購入したのですが。
何じゃこりゃ!すごくない?男たちがかっこよすぎて悶絶しました。矢代、百目鬼はもちろん、影山、竜崎、平田、天羽、三角。etc.
どの男たちが欠けても成り立たない。1巻から読み返してみると緻密に計算されたストーリーにぶっ飛びます。
矢代の過去が分かり、今の彼を形成した悲惨な過去に愕然としました。けれど、そういうすべてをひっくるめて「自分が結構好きだ」と言える彼の強さに惚れ惚れしました。でも「どうでもいいやつとしか寝れない」矢代が可哀想で…。「こんなこと(男にレ〇プされること)全然たいしたことない」と思うことでしか自分を守れなかったんじゃないかなあ。自分の中に他人を受け入れるのが怖いんじゃないかな、と思いました。大切なものを作るのが怖いんじゃないか、と。
飄々と生きているように見える矢代が唯一大事にしたものが影山で、その彼を守るためにお金を作るしかない、その為にあちらの世界に入っていった矢代。コンタクトケースが見つかって、手元にあると良いなあ、と思います。
矢代の影山に対する気持ちが報われることはなかったけれど、その分百目鬼に愛してもらえばいいのに、と願っています。
しかし、百目鬼はなぜにあんなに矢代に心酔してるのか。きれいな人だと思った、くらいじゃあの心酔ぶりはあり得ないでしょ。で、二人とも似てるな、と思ったんです。
一番近くにいて自分を守ってくれるはずの親に人生を狂わされたところとか。
自分の大切なものを守るために自分の事は顧みないところとか。
そういうところにお互いに惹かれあうのかな。だってお互い感情が表情に出ないのに、気持ちが伝わっちゃってるよね。
なんだかんだ言って矢代ってみんなに愛されてる。竜崎にしても三角さんにしても矢代を大事に思ってることがバレバレなんだけれど、その人たちでは矢代の心をつかむことが出来なかった。そんな矢代の中にするりと百目鬼が入り込んだ気がします。
組として何か不穏な空気があるし、矢代の右腕は動くようになるのか、とかいろいろあるけれど、それでもやっぱり最後は矢代と百目鬼に幸せになってほしいと願っています。
ストーリーとしてはかなりシリアスな部類に入るんじゃないかと思うのですが、所々で出てくるギャグに爆笑してしまいました。
×ホモ
×オカマ
〇変態
そう、それ! とか。
あと表紙が素晴らしい。二人の関係を見事に表していると思います(そして特典ペーパーへ続く、と)。
次巻が非常に楽しみです。
発売されてすぐに読んだものの、あまりの衝撃に打ちのめされ、なかなかレビューが書けませんでした。
今までも…これからも…人生の中で、ここまで心酔させられる作品に出会うことがあるのか⁉︎
どれほど凄い作品であるか、伝えたいことはたくさんあるんです。
でも、私の言葉でこの世界を壊してしまいそうで、「伝える怖さ」を思い知らされている作品かもしれません。
そのくらい、ヨネダ先生の作品に対する情熱、キャラ1人1人に対する想いや、祈りがヒシヒシ伝わってくるんです。
誰しも持っている、心の闇や傷…その痛すぎる部分に容赦なく踏み込み、真っ正面からぶつかり、真撃な想いが描かれています。
絵から表現される、表情、言葉、間、背景全てに意味があり、無駄を1つも感じさせません。
本の分厚い重量感にも、表紙カバーの矢代と百日鬼の光景も、カバーを外した時の、光のない背景に立たずむ2人の暗闇にさえ、何か意味があるような…生きるとは、死ぬとは、普通とは、幸福とは⁉︎…彼らにとってなにを意味するのか⁉︎
噛み締めながら読みました。
淡々と進んでいくストーリーなのに、矢代や百日鬼という「男」、そして、2人に関わってくる「男」1人1人の抱えこむ哀しみが流れ込んできます。
全く違うタイプですけど、癖の強い男達それぞれの「男」の本気と、生き様に魅了させられました。
哀愁漂う男達を描かしたらヨネダ先生が1番かもしれませんね。
哀しい激痛や不器用さの向こうにある純粋さ、熱しさ、愛らしさ、可愛さ…
読んでいると、これらの感情がなだれ込んできて、読んでいて気持ちは落ち込むのに、一度でも触れて、その魅力に心を奪われてしまえば、彼らの結末がどんな形であったとしても、最後まで見届けていきたいと思わされました。
一種の麻薬と同じかと⁉︎
読めば読むほど高揚感が止まらない…哀しいのに、愛着が湧いてくる不思議な感覚に見舞われてしまう作品です。
だから、読後もなかなかこの世界観から戻ってこれず、何かを求めるように…探しだすように、毎日何度も読み返してしまうんです。
やはり、底知れない作家さんであることを痛感させられました。
2巻でも、矢代と百目鬼の微妙な距離間が丁寧に描かれていきます。
相変わらずな矢代ですけど、深い孤独を抱えた背景が痛いくらい、愛おしくなる位伝わってきます。
矢代がどんな思いでヤクザの世界に足を踏み入れたのか、影山への深い想いと、どうにもできないせつなさ…
今回も過去のエピソードが綴られていく中、今の矢代の状況が胸に突き刺さるように見えていきます。
そして、矢代との出会いで、徐々に血が通い始めていく百日鬼。
矢代の事を『尊敬する…優しくて、強くて、綺麗な人』と、心酔して止まない百日鬼の強い想いと、覚悟!
今回2人が失った部分は、運命のようにきつく2人を繋ぎ止め、矢代が過去にそうしたように、矢代の過去を知らない百日鬼もまた、大切な人を守るために一線を越える決断をしていきます。
全くタイプの違う2人なのに、何処か奥深い所で繋がっているかのような、時々みせる2人の心の動揺や葛藤シーンにドキッとさせられ魅せられました。
まだまだ、百日鬼のコスプレ姿や、牽制し合う竜崎と矢代の関係、影山と久我の登場シーン、契りを交わした三角と矢代の親子のような関係、七原の男気、百日鬼の中学時代の初体験を聞きながらの1人Hを始める矢代と、その姿に興奮を覚えてしまう百日鬼、…今回の山場、事件に巻き込まれた時の矢代と、それを見た百日鬼の2人の必死な姿!
どこをとっても心奪われてしまうシーンばかりでした。
今後はさらに血生臭くなっていきそうです。
矢代を取り巻く組織内の人間関係の因縁が、本格的に動き出し始めます。
本当の黒幕は誰なのか…この先誰か命を落とすかもしれないという予感が駆け巡る2巻でした!
ここまで心酔させられ、どうして自分の1巻の評価は『神』ではないんだろうと…。
1巻で表現されている、八代や百日鬼達のこの激痛を汲み取れなかったのか!
続きもの=物語の導入部分だからと軽く読んでいたのかしれない…と
今更ながら後悔し、物凄く反省しています。
思いきり言い訳になりますけど、1、2巻同時に読んだ今は間違いなく『神』評価であり、2巻は『神』の域を超えるくらいの勢いを感じさせられるものでした。
動き始めた男達の闘いの結末は⁉︎
矢代と百日鬼の着地点はあるのか⁉︎
まだまだ目が離せそうにありません。
既に第3巻の発売が待ち遠しいです!
興味はあるけどまだ読まれていない方、今年最後の締めくくりに…読むには気合はいりますけど(笑)
ぜひオススメしたい作品です!
いろいろなものが少しずつ見えてきましたね。
いや、見えてきたっていうか芽生えてきたというか。
どちらかといえば矢代の方が見えにくくはあるけれど、何かしら百目鬼に対して感じる部分が多くあるようで。
百目鬼はようやく自分の感情がどこから来ているものかというか、「恋」だと気付いたというか。
けれど、それが発覚することで関係性が変わることを恐れていて。
それはこれまでの矢代の行いを見てのことでもあるのだけれど。
なんだか、2人ともとても切ないです。
きっとちゃんと本当はどこかで想い合っていて。
けれど、どこかでそうなってはいけないと思っていて。
押し殺して生きている。
百目鬼が何の躊躇いもなくケジメをつけたのは潔さというよりも自戒のようで。
守れなかったこと、失うかもしれないことが百目鬼を大きく動かしているのだと思いました。
あと、矢代の過去である三角との関係も非常に興味深いものでした。
天羽もいいキャラだなぁ。
物語はまだ終わらないんですね。
てっきりこの巻で完結かと思い込んでました(爆)
でも、まだまだ謎は山積みだし、矢代と百目鬼の関係性もどう動いていくのかわからないし。
次巻が待ち遠しいですが、また永らく待たなくちゃならないんですよね~。
大変楽しみに待っていた2巻です!!!
まず冒頭からのサービスショットの数々に心臓を打ち抜かれました。
百目鬼の警官の制服コスプレに始まり、続いて矢代の一人エッチ。
そして百目鬼の虎ロンT姿もある意味サービスw
矢代が一人エッチしているコマの、下から百目鬼を見上げている色っぽい顔に吐血しました。
ページをめくった瞬間に矢代の色気にやられ、百目鬼よろしくドゥキューン!!!
あぁぁおかしら萌え!!
不意打ちはやめて~ッ心臓に悪いです!!
2巻はしょっぱなからテンソン上がりまくりでした。
また、影山・久我・百目鬼の三人が顔をつき合わせている場面も面白かったです。(ちなみに影山×久我カプも好きです♪)
影山から語られる矢代像。
百目鬼の語る頭像。
百目鬼を面白がる久我。
久我から電話を受けてあわててやって来る矢代。
百目鬼に「二度と戻ってくんなバー―ーカ」と毒づきながらも、
矢代はなぜ三人がいる店に駆けつけたのだろう。
何が気になったのだろう。何かを知られたくなかった?誰に?
矢代の行動に、言葉には表されていない様々な思いが見える素晴らしい場面でした。
内容はヤクザの世界を描いているので一見ハードながらも、
まごうことなきBLを貫いている作品だと思います。
百目鬼がカタギに後戻り出来ない決断をした場面。
矢代がヤクザになることを決断した過去の場面。
彼らは何のためにヤクザになったのか。
いや、誰のためにヤクザになったのか。
極道たるものが目指すところはテッペンで、それが抗争の火種になるわけですが、
矢代も百目鬼もそういう本来の極道が目指すものから全く逸脱した人たちです。
『権力・金・女』、欲しいものはそんなものではない。
それらは何かの目的を達成するために必要なものであって、心から欲しいものではないのです。
物語の核心部分は「どうしても触れたくない」と同じような緻密な精神世界が描かれているんだと思います。
矢代の本当の魂は、百目鬼が言うように綺麗な魂なのかもしれません。
それを何重にも分厚い層で覆って隠して、今の矢代があるのでしょう。
そうせざるを得なかった悲惨な過去。傷。
矢代はそれを誰の目にも触れさせたくない。
なぜ特に百目鬼には触れて欲しくないと思っているのでしょう…。
最後に、病室で泣く百目鬼と、何事もなかったかのようにベットから声をかける矢代に切なくなりました。
1巻ではマンガ的な面白さがあって、壊れたキャラクターの矢代が興味深いなと思いましたが、2巻では1巻を上回る興味深さと萌と面白さがあり、文句なしの神をつけました!!!
どこにどう着地するのか、次巻も大変楽しみです!!!
一巻につづき非常にあとに残る作品だと思いました。
ヤクザものという設定をここまで活かせている作品は私の出会った中では少ないです。
何よりBLだけを追っていかない、世界観を存分に感じさせてくれるひとつひとつ些細な出来事がこの作品を素晴らしいものにしている…読者がこの漫画の設定を設定としてではなく彼らの日常として入り込めたところでの、矢代らを襲う大きな出来事は生半可な衝撃ではありませんでした。
先をはやく読みたい、結末をはやく知りたいと思う気持ちが読めば読むほどに大きくなっていきますが、このまま二人を焦ってくっつけずにじっくりと追っていって欲しいと思います。
今巻でも矢代の過去編が描かれており、彼の、自分の人生がおかしくなったことが、人のせいだと思いたくないという感情がなんとも言えず切なかったです。
過去のトラウマのせいで自分の性格や人生が歪んでしまったことを認めたら矢代はまともに生きていけなかったのかも知れない…
今の人生、性格は全て自分の意志で決めたと思わなければ、、、、
百目鬼がもう、ほんと、ドストライクで好きで好きで……矢代を救って欲しいと願うばかりです。影山は矢代の上辺だけを見ずに彼の抱える闇や彼の思い、組に入るまでの経緯をちゃんと知って欲しい。
次巻も期待してます。
表紙が雰囲気あっていいですね。
そして分厚い。
内容も重くて、お試しにさらっと読めるものではないので世界観に浸れる余裕を持って読むことをおすすめします。
なんだかもったいなくてじっくり時間をかけて読みました。
裏社会設定なので、その世界での常識や状況を理解するにはページを遡らなければわからなかったり、
また、ひとつひとつの表情が台詞やモノローグでは語りきれない部分を表現していて
とにかく読みごたえがありました。
続きがものすごく気になります!
一話ごとの引きが上手だなー
待望の2巻です。百目鬼は相変わらずのかっこよさ。惚れ惚れします。
矢代は相変わらずですが、百目鬼にきゅんとしている描写にこちらがきゅんとしました。
まだ1回しか読んでいませんが、私は抗争の人間関係が理解できませんでした。
矢代の過去や、百目鬼との関わりの変化、流血シーンや涙シーン、いろいろな萌えシーンがありましたが、うーん・・・理解力がないためか「これ誰?」ってことがしばしば。
他の方のレビューを見てみると、がっつり理解している方もいるため、1巻を読み返しながらもう一度じっくり堪能しようと思います。
キャラやストーリーは良かったけれど、1回目の読後がすっきりしなかったため、星4つ
ただ、何回も読み返すことで物語の深さに気付いていけるかも。
今回は何かと第一印象とは違う一面を見せられる回でした。
矢代にしても、百目鬼にしてもそれぞれの裸な部分を垣間見、ここに至るまでの理解もしやすいかと思います。
感傷的な感情に触れればキリがない程出てきますが、取り敢えず置いておいて。
めげない七原が矢代に対して見る目あり過ぎて、笑っちゃうけどちゃんと頭として認めているし、百目鬼同様心酔しているんだなと認識を改めました。
久我の登場は、矢代に牽制させるわ、言い淀ませるわと誰よりも矢代の素の部分と可愛らしさを引き出せる存在となっていて、三角さんのニヤニヤがここにきてフラッシュバックしてしまうシーンとなります。
目を向ける場所によっては苦しく。
ただ、それは痛すぎて目を瞑ってしまう程ではなくあっさりと。
矢代の人生を通り過ぎた過去に思う所は沢山あるものの、矢代が誰を責めるでもなく立っている以上外野は口を噤むしかない。
そんな壁に触れて、影山と今でも繋がっている事に少し重みを増してしまいます。
続巻には是非もう少しの光をと願いながら待ち続ける覚悟です。
この作品はなんというか、ボーイズラブという枠をはるかに超えたところにある気がします。
裏社会を舞台に複雑に入り組んだ人間関係と感情に、どきどきしながら夢中になって読み進めてしまいました。
届いてから、繰り返し読み返しています。1度読んだだけでは複雑で分かりにくい部分もあったので…しかし、何度も読み返すたび心に沁みる…
矢代の過去の話も…矢代と三角さんの出会い編。
矢代にとっての影山の存在がいかに大きいのかというのがよくわかるエピソードでした。
どっぷり裏社会に浸かった人間である矢代の秘めた一途さとその矢代をさらにひたむきに想う百目鬼はこれからどうなっていくのでしょうか。続きが気になって仕方ない!
まずは映画の一場面のような表紙とぶ厚さに目を奪われるが、
中身を読むと、一巻で提示された矢代の魅力的な人物造形に留まらず
彼の過ぎ来し方や取り巻く人間達が描き出され、厚みを増していることが分かる。
矢代の側にいることを願う百目鬼。
二人の微妙な関係、ジリジリとほんの少しずつ動いていく関係。
じーっと静かに矢代を見つめる百目鬼。
矢代の生き方そのものになってしまった鎧の内側の揺らぎまでも
見落とさない視線だ。
それは矢代を微妙に落ち着かなくさせる。
一方、組織内の火種を孕んだ関係は、派手に事件となって……
過去と現在、行き来しながら物語は進んでいく。
いかにもではあるのだけれど、第10話で土下座した19歳の矢代は
ツボど真ん中だった。
彼のその他の生き様や過ごし方がとんでもないだけに。
そして三角のオヤジがまた魅力的だ。
青年誌のような世界観の中で描かれているが、物語はまさしくBL。
矢代の変態さが愛おしい。
この作家さんも衝撃的な商業誌デビューから5年過ぎても出す作品が
好機逸すべからずみたいに全て魅力的な作品に仕上げて読者に読ませてくれる。
コミックスってノベルよりも軽い気がして、コミックスで感動出来る作品って
以外に少ない気がするそのですが、この作家さんの作品は、まるで小説を読んでるような
気にさせるから不思議なのですよ。
イラストのステキ云々もあるでしょうが、内容の密度の濃さ、人物の内面まで
入り込むような人物描写、どれをとってもピカイチだと思える作家さんの一人ですね。
作品もBLにありがちななんちゃってヤクザとは一味違う、ズッシリ心に響く
骨太な本格ヤクザものなのに、矢代のビッチで凶暴で人間嫌いで愛を己の世界から
木端微塵になるくらい排除しているのもありきたりな恋愛ものにならなくていい。
2作も読みごたえのある骨太1冊ですが、厚めのコミックスが読み終えると思わず
次を願わずにいられないくらい後引く面白さ。
今回、矢代が撃たれた事できな臭い事態になっていく感じもするし、
不能のはずの百目鬼にも変化があるかも知れないと思わせる内容です。
読み終わって直ぐに続編が気になって仕方ない面白さって稀有ですね。
苦手ジャンル。ヤクザ、暴力、複数プレイ、強姦、等、私が読みたくないもの入っているのにもかかわらず、作家がヨネダさんだから
読みたくなる。
百目鬼なんだよぉおおお
かっこよすぎる・・・
1巻では影山にグラグラきていた気がするのですが・・
矢代プレゼンツに沢山百目鬼コレクションを開催していただきたい。
虎トレーナー最高でした。
2巻は過去の諸々が現実世界と同時期に存在しているのではないかと思えるほどのすんなりとした
過去、現在、が描かれていました。
コンタクトケースはあったのだろうか。
矢代にはあまり感情移入ができないのですが、変態という声かけに
反応したことや、お金を握りしめちゅーちょすんな・・・と声出さずして腹をくくる姿に
感情を激しく揺さぶられました。
どうしても・・・の外川がダントツ好きなのですが、百目鬼もかなりの具合に好きになりました。
矢代に百目鬼の小指を愛おしく舐めまわしていただきたいとまで
思いました・・・・
まさか、1巻より面白いなんて思いませんでした。
すごい勢いで「神」評価がついているけど、続き物の漫画が一番面白いのは1巻だろうから、これはヨネダ先生の人気の成せるわざだろう、と感心していたことを懺悔して謝罪します。お許しください。
連載開始前に、すべてをきちんと考えて作られた話なのでしょう。
これから先、結末まで完璧な物語を読むことができるのだと確信しました。
ツイッターで、同人誌が売り切れた後の誠実な対応を拝見したときから、密かに先生のファンでしたが、漫画作りに対する真面目な姿勢にますます惚れました。
単行本のアンケートはがきはあまり書いたことがありませんが、今回は必ず出します。
こんな話をマンガで書くのって凄いなあ!
それほどセリフは多くないし、状況や心情の説明も、そんなに文字にされて書き込まれているわけでもないのに、この本読んでいると、マンガというより、ガッツリ小説でも読んだ後みたいな気分。
いい小説って言うか、のめり込める小説って、頭の中に絵が立ち拡がってくる感じがあるけど、その脳内で展開されるイメージが、そのまま絵になって目の前にあるの。
ちょっと前にドラマCDを聞いているのも、イメージを増幅させる要因になっているのかな、
とにかく、紙の上に描かれている以上の物がぐわっと拡がってくる感じ。
このお話まだ続くのね、
続きが楽しみ。
ネットで注文した時には気づかなかったのですが、この本の表紙、単に街角の風景かと思いきや、矢代と百目鬼の姿が描き込まれているんですね。
信号の下にいるのは矢代…裏表紙に百目鬼。
作中にも似た光景が出てきますが、作中では降っていない雨が降っていて。
雨の夜の、賑やかなのに何故か切ない繁華街の光景。通行人は皆傘をさしているのに、何故、二人は傘をさしていないのか…(注)
謎解きめいた面白い構図の表紙。こういうの、好きです。
前作を読んで予想していたのは、矢代と影山の関係を誤解した久我が矢代を刺して、矢代は車椅子生活になり、百目鬼が介護、影山は久我の出所を待つ…というラスト。百目鬼のインポは治らないという前提です。
いや~かなり違う方向に進んでる感じですね(苦笑)
もともとインポ×ド淫乱という設定の斬新さに魅せられた作品なので、百目鬼のインポは治らないという高いハードルを維持したままラストまで行ってほしいと思ってたんですが…どうやら治りそうですね。や、二人にとっては勿論その方がいいんですけど。
しかも、今回銃撃された後遺症で矢代は右腕が不自由になり、百目鬼が右腕代わりを務めることに。
「右腕」ですか。
人が右手を必要とする場面はたくさんありますが、前作を読む限り、矢代の場合はどうしても、百目鬼と夜を過ごす場面が思い浮かぶんですよね。
アレを百目鬼が代わりに? それじゃあもう…インポ治癒の兆しといい、二人の関係もいよいよリーチ?
しかし一方で、矢代周辺には抗争の気配が。
矢代と竜崎に潰し合いをやらせて邪魔者を一掃しようという平田の計略らしいですが、この雰囲気だと、三角も平田のターゲットに含まれているのかも…
七原が早まって行動を起こさなければ、今ならまだ泥仕合を食い止められそう。
でも、残念ながらそうは行かない雲行きです。影山や久我までが、巻き込まれなければいいのですが。
本格的に極道ものらしい展開になってきて、アクションシーンも増えたせいか、動的なシーンでの絵の躍動感が弱めなのが、今回はほんの少し気になりました。
素晴らしい作品だけに、些細な部分が気になってしまうのかもしれません。
あ、絵と言えば百目鬼の警官コスプレ!
もともと、体格といい表情といいすごく警察官っぽい特徴を捉えて描かれている百目鬼。1巻の回想シーンに警官姿で登場した時も、制服似合うな~と思ってました。
今回はなんと制服姿で絡み!眼福です。かなり嬉しい読者サービスでした。
今作も期待を裏切らない面白さ!ビバ極道BL!でしたが、今回の内容は大きなヤマ場に向けて盛り上がっていく途中段階まで、肝心のヤマは次回にお預け…となってしまったので、評価は敢えて萌2で。
次巻が今から待ち遠しいです。
(注)後で知ったのですが、二人が何をしているのかは、特典ペーパーの東雲月紅さんのレビューに書いてありました。ちゃんと特典ペーパー付を購入するべきでしたね。