アラフォー男二人の翻訳家BL、第6巻!

スモークブルーの雨のち晴れ 6

smoke blue no ame nochi hare

スモークブルーの雨のち晴れ 6
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神165
  • 萌×215
  • 萌2
  • 中立1
  • しゅみじゃない1

58

レビュー数
23
得点
892
評価数
184
平均
4.9 / 5
神率
89.7%
著者
波真田かもめ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
KADOKAWA(メディアファクトリー)
レーベル
フルールコミックス
シリーズ
スモークブルーの雨のち晴れ
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784046840561

あらすじ

吾妻朔太郎との温泉旅行で気分一新し、
父親の著書に収録するエッセイを書き終えた久慈静は、ふとMRだった頃を思い出す。
朔太郎に感謝とも憧れとも違う感情を持ち戸惑ったこと。
そして、朔太郎と過ごした、あの一夜の熱さえもがよみがる。
一方、翻訳学校を修了した朔太郎には、勉強会を主催する目白から声がかかり…。

アラフォー男二人の翻訳家BL、第6巻!

■収録内容
・「スモークブルーの雨のち晴れ」第26話~第30話…COMICフルール掲載作を加筆修正
・「真白なスーツに踊る」…描きおろし
・本体表紙…描きおろし2P

表題作スモークブルーの雨のち晴れ 6

医療翻訳家、41歳
塾講師、翻訳学校生、40歳

その他の収録作品

  • 真白なシーツに踊る
  • 『スモブル』1巻の内容について(補足)
  • 次巻予告
  • カバー下(キャラプロフィール)

レビュー投稿数23

久慈という男

久慈は自分の父親を不器用な人間と思っているようだけど、けっこうお父さんに似ているよね
ストレートに気持ちを言葉にするのは苦手なところとか(行動には表れているけど)

MR時代も吾妻のことを尊敬していて大好きだったのに、かっこつけちゃって「スカしてる嫌なやつ」認識されちゃってるし

スパダリチックな久慈が吾妻の面倒を見ているようで、実は吾妻がおっきな愛と優しさで久慈を受け入れて包み込んでいるのだなぁと思うと、よりこのカップルへの愛おしさが増す気がします

これからも見守っていきたいです

1

苦しいことも悲しいこともともに

大好きなシリーズの6巻。
2人一緒に過ごす月日を重ねて、2人でいる空気、雰囲気の重さ、湿度が増したように感じました。
この2人には最初からあまりありませんでしたが、恋愛ものに多く見られる、どきどき、きらきら、きゅんきゅん、はさらになくなっています。
元の関係や年齢、性格、いろんな要素があるのでしょうが、時にときめいたりしつつも、ごくごく穏やかに自然に愛情を積み重ねて過ごしていく様子がたまらなく素敵です。

そんな中、平熱平穏微風凪風男の久慈が、珍しく感情あらわに大声を出すシーンがありました。
萌える、とか、きゅんとする、とか、そういう軽やかなものではなく、ずうん、と胸にしみいるような、重さのある感動を覚えました。

BL漫画は発行頻度が少ない、遅いのが、読者としてはやきもちさせられるところなのですが、今作は、ゆっくり、じっくり進んでいくのがお似合いだと思います。

ちょっといいコーヒーを入れて、肌触りのいいショールでも巻いて、落ち着いてゆったり読むことを楽しみたい作品です。

1

あの時の久慈。

今回は、第1話以前の久慈がどうしていたのかを深掘りする回です。

これまでも久慈にとって吾妻の存在がどれだけ大きいかというのは折に触れて語られてきましたが……。

こんなに!?

え、こんなに!?!?!?

ていうか久慈の吾妻へのクソデカ感情、重っ!!

みたいな。

そしてMRの超優秀なエース・久慈静は80%くらい吾妻に作られたと言っても過言ではないような。ふわぁー!

吾妻視点だと非の打ち所のない天才に見えていた久慈が、まさかこんなにも吾妻の影響を受けていたなんて。本当にすごい人だったのは吾妻の方なんですねぇ。

吾妻なしには今の久慈はいなかった訳ですが、それにしても吾妻と知り合う前の久慈の、頭は良いけど仕事ではいまいち微妙な様子たるや。仕事だけでなく性格も一途な半面思い込んだら視野狭窄になりやすくて、偶に人としてもそれはどうなんだという行動に出るところとかも、なんか吾妻に受容されたり矯正されたりしてる……。久慈にとっての吾妻はたまにヘレン・ケラーにとってのサリヴァン先生みがあるような。

本当に吾妻あっての久慈なんだなぁとしみじみ思ったのです。あと、私には久慈はスパダリ攻めに見えていたのですがそれは幻覚で、むしろヘタレ攻めが彼の真の姿なのかなと思いました。

それもう結婚しよ! 
久慈、吾妻と結婚しよ!
君には吾妻しかいない!!
いや結婚してくださいお願いですから!!!

なんて思うんですけど、やはり二人は四十代。それぞれ背負うものがあるので、そう簡単にはいかないのです。今回も結婚以前に付き合うとか同居とから辺はのらりくらりと躱される感じなのですが、ちょっぴりずつ二人の距離は縮まりつつはあるのかなぁ。

久しぶりに再登場した吾妻のお母さんが急激に老いていた事にびっくりしつつ。

次回も座して待ちます(リアタイ勢)


3

⭐︎がひとつ足りない理由

星をいくつ付けたらいいのか迷ったまま日々が過ぎていました。
大好きなこのシリーズ、毎巻特典類を洩らさず購入し繰り返し読みます。
がなんだかなぁ、よくあるBLによくいる2人のロングラブストーリーになってきているような気がしています、前巻くらいからそんな気がしています。
悪い、とは言っていません。
ただわたし的にはなんだか思ってたのと違う、、、
って意味ですね。

それとわたしがこの巻で感じていた疑問、不審な点に触れていた方はレビューを見たらおひとりだけでした。
チラチラ読んだだけなので違っていたらすみません。
久慈が送別会後にずっと好きだった吾妻を半ば騙すようにしてホテルに誘い、セックスしたいと言いながらキスして押し倒すシーンです。
これ、どうしたってアカンでしょ。
相手はゲイかもしれん、ならイケるかも??
ってことらしいけど。
男女の関係で考えたらどーしたってアカン案件。
このシーンは1巻でも見ていたんですがこんなに詳細ではなかったので、、
なにげない日常を描くBLとのことですが、こんな犯罪すれすれの明らかな合意なしの行為はなんでもない日常なのか、それともゲイ同士ならよく見かける日常なのか頭の中で疑問が消えません。

3

くじさく!

彼らの愛の深まりを感じる6巻
通りすがりの関係じゃない、この先もずっと…
そんな久慈と吾妻のラブとライフ
ますます目が離せません!大好き!

1

やっぱり好きだ!

決してお話の内容に派手さはないのに引き込まれてしまう。まさにこの作品がそうなんです。アラフォーの2人の淡々とした日常がこれほどまで魅力的で心を揺さぶって来るとは思いませんでした。

自分が歳を取るってことはもちろん親も歳を取ってることでもあり、母親の面倒を見ると決意している吾妻が今回経験した事に、病院に行く事の多い私はじわじわ来てしまいました。そして良かれと思ってした久慈が自分の提案の傲慢さに気がついた時の居た堪れ無さ…。

また、MR時代の吾妻への久慈の想いを知り、これまでちょっと靄がかかっていた部分が一気に晴れたように思います。それと2人と対照的な若さで描かれている吾妻甥の環も魅力的でした。

彼がきっかけで先のすれ違いも歩み寄る事ができて、決して若くないからこそ時間を大切にして欲しいと思えるのがこの作品なのです。普通の人間の普通の日常を描いたこの作品が大好きです。

世の中にはダラダラと続いている作品もあり早く結末を描いて(書いて)飽きられないようにするべき作品もありますが(個人的意見です)、こちらのシリーズはずっとこの2人の人生を見続けて行きたいのでずっと続いて欲しいです。出版社に流行りに振り回されないで欲しい。

5

レビューでも皆さん叫んでますが、久慈ぃぃーー!って言いたくなる6巻。

横顔の久慈がお表紙の6巻。

発売されるのをどちゃクソ楽しみにしていました6巻。

前巻の温泉旅行の続きで、今巻は久慈父の著書に関するエッセイを書き終えて、そこから過去を思い返す展開でした。

MR時代の久慈の朔太郎への想いが強強で。
こんなに強かったんだあという再確認。

そして、朔太郎が母を病院の外来に連れていったあとのなんとも言えない感情を、大切に思っているからこそのアドバイスした言葉の空回り具合。


こういう不器用さも含めて、久慈だし、朔太郎のことを本当に好きなんだなあというアラフォーの哀愁を感じました。

で、最後のお墓のくだりですが、本当に良かったです。
もうずっとこの先も、お互いの人生にお互いがいるんだなあと。

で、まだまだお話は続くようですがこのお話の最終地点がどこへ到達するのか、それもまたとても気になってきた2024年の年末でした。(お墓の話も出てきたし)






6

救われた久慈を嚙み締められる巻

前巻からの、温泉旅行の続きからです。
この温泉旅行、久慈が感情をすごく出していたのが本当に好きなお話で、それを再びかみしめながら私も読みました。

今巻は、久慈の話がメインかな。MR時代の吾妻への想いとか、終わってしまった恋とか、仕事を辞めてお父さんと暮らしてた頃の気持ちとか、お父さんが亡くなって一人だった頃の気持ちとか。

改めて、久慈は自分の気持ちに蓋をして寂しさみたいなものを見ないふりしてたけど、吾妻と再会して救われて、吾妻の隣で愛情と安心と心地よさを積み重ねていって、こうして自分のことを振り返られるくらいに救われてるんだなぁと、感じました。よかったねぇ。

40代ならではの、直面する悩みとか思いはあるけど、お墓の話をする二人はとっても幸せそうで、そんなふたりに心が温かくなりました。お墓なのにね。
ゆっくり二人でお墓の相談しながら、年を重ねていってほしいな。

6

かわいいなあ、静ちゃんは。

対になっている5巻の表紙と比べると、露出度は半分以下なのに色気は10倍の男・久慈静。(ごめんね朔ちゃん)
外側はこんななのにね、蓋を開けてみれば可愛い静ちゃんの詰め合わせ。
私がBLの中で見たい“男の可愛さ”って、こういうのだよなと思う1冊でした。

1巻の頃から、すかした顔して朔を大好きなことも意外と必死なことも感じてはいたけれど。こうして改めて本人視点の回想を読むと、想像以上に青かったんだな。
感傷的で頑なで、独りよがりのまま終わらせてしまった片恋。
孤独と閉塞感の中で、人生を学び、愛について考えた8年間。
自分から一歩を踏み出した、再会の夜。
不器用で、誠実で、切実で……なんともまあ可愛くて、愛しい。
パンイチで正座しちゃってるのも、通りすがりのおっさんに励まされちゃってるのも、家に連れ帰った朔を前にソワソワしちゃってるのも、みんな可愛い。
キス魔になってるのも、椅子に座りに来ちゃうのも、「頑張って」と言われて神妙に「うん」と答えちゃうのも、みんなみんな可愛いよ、静。

この巻を読んでから1巻を読み返すのも楽しい。朔視点で描かれた静とのギャップに微笑んでしまう。あんなに本音を出せずにいたのに、今はこんなに素直になれて……という感慨も。
そして久慈父が大学に行ってしまうエピソードは初読から印象的だったけど、あの台詞がこんなロングパスで繋がってくるなんて。
長く続いているシリーズだけど、ちゃんと全部が地続きになっている。「ん〜〜」が口癖の先生、前にモノマネされてたな。
嶋田さんへのカムアウトもすごく好き。家族のことや仕事の愚痴もぶっちゃけて話せる、彼女のキャラやこれまでの関係性が下地にあってこその、ああいう流れ。原さんに明かしたときとはまた違う信頼関係を感じられました。嶋田さんの咄嗟の対応力もお見事!さすが教育者。多治見さんの告別式で、朔を気遣ってくれたのも嶋田さんだったんだな。

同じMRから翻訳業を目指すのに、静と朔ではいろんな面で格差があるなーというのも初期から気になっていたけど、ここに来てなかなか痛烈な形で突きつけてきました。でもイヤな感じにギクシャクするわけではなくて。
40歳すぎても、両想いになっても、まだまだ学ぶし成長する。着々と人生の伴侶になっていく二人、素敵でした。

9

久慈が吾妻を見る目つきが好き

 まさか久慈が初めて吾妻と関係を持った夜、その前後の心情をこのタイミングで改めて読めるとは思っていなくて、思いがけない収穫でした。何事にも大きく動じず、淡々とした性格に見える久慈だけれど、吾妻にアプローチをかけるまではものすごい情動をスーツの下に隠していたんですね。吾妻との会話に一喜一憂する若い彼の姿が、微笑ましく可愛かったです。こんな綱渡りみたいな関係性だった頃から、紆余曲折を経て今やちょっとやそっとじゃ動じない、おしどり夫婦のような関係性になれたんだなぁとしみじみ。久慈の想像力が足りない時には吾妻がはっきり指摘したり、それぞれ大人な部分と子供の部分を上手く補い合っているカップルだなぁと思います。

3

どんどん”好き”なっていく…

最新刊がでるごとに愛しさが募っていく作品です。
毎度描かれるそれぞれの事情や思いが、いい感じに生々しくて、うっかり共感を覚えてしまうせいか、読者に寄り添ってくれるような、読者を置いてきぼりにはしないような、懐の深さをしみじみ感じられるシリーズだなーと感動せずにはいられないんです、はい。

というわけで、想いが重い久慈のターン。リーマン時代のふたりは眼福でしかなくて、久慈→吾妻への予想を超えて湿度の高い感情に”ぐふふ…”でした。一度終わりにして別々に過ごしている数年があるということが、現在のふたりに効いているんですよね。どーしても受け入れざるを得ない状況とかタイミングっていうのがあって、だからこそプラスでもマイナスでもなく個々の人生が存在する、そういう背景が感じられる描写がこの美しいフィクションの世界にそこはかとない現実感を漂わせていて、どーしよーもなく魅力を感じるんですよね!

温泉ではしゃぐふたり(”年甲斐もなく”は”萌”ポイント3倍要素です)、嬉し恥ずかしお墓参りデートとか、、別に大げさな言葉にしなくても、一緒に生きて行くという密やかな覚悟を共有し自然に寄り添うふたり、、、尊すぎて死ぬかと思いました(完結まで生きるけど…)。気持ちは言葉にしなきゃ伝わらないはずなのに、こちらのふたりは気持ちをわざわざ言葉にしなくても、さり気ない日々の会話からぞれぞれの気持ちや状況をきちんと察しているところが理想的で日常BLベストパートナー賞を進呈したいです。

コミコミさんの小冊子エピ(”久慈の夢”、”聖地巡礼?”)が、めちゃくちゃ!めちゃくちゃ!よかったので、もし購入先迷われている方いましたらおすすめしたいです。

10

久慈さんのターン

もうね、先ず泣きました
久慈さんが過去を振り返る回で
朔ちゃんとの情事の後部屋をでるシーンからもう切なすぎて泣きそうって思いながら読み進めると涙腺崩壊した

もうね、久慈さんがいいの
普段割とドライを装っているけど心の中は朔ちゃんでいっぱいだったんだね
カッコいい久慈さんがかわいく思えた
本当にいいストーリー
長丁場になってくると読まなくていいかな?みたいな展開あるけど
スモブルにはない
いつ読んでも心が暖かくなる

8

四十にして

普段、無料配信の単話は読まないようにしてます。個人的に連続で読んだ方が満足度が上がるので。しかし5巻を読んだ後は続きが気になってしまうもので、26,27話は配信を読みまして、久慈はこんなに熱烈な片思いをしていたのかと驚きました。

そのうえ8巻を通して読むと、MRの片思い時代よりラブのレベルが上がっている…朔太郎の人となりを分かった上でラブレベルがあがるとは、つまり真の愛ではないか。そして遂に一緒の墓に入ろう宣言ときた。

8巻は久慈巻だったなぁ。41歳の彼が迂闊な発言をして、朔太郎に気を遣われて、シュンとして反省してる様が非常に良かった。朔太郎も彼が完全な善意で言ってることが分かってるからこういうやり取りになると。かっこいいところばかり描かない作品が好きです。

ところで、攻めが受けの上に覆い被さる形になるか、受けが乗っかってまぁいわゆる騎乗位の形になる作品はよく見るところ、この漫画はベッドの上をポルノとしてではなく(個人の感想です)丁寧に描いてくださるので、朔太郎が久慈に覆い被さってキスしたりって描写も多くて、そんなところも好きです。「俺に乗っかられんの好きだろ」ですって。

10

最新巻(最新話)を読み、既巻を振り返る…の繰り返し

冒頭から久慈のモノローグに胸が熱くなる。
これまで表立って語られることのなかった久慈の感情。6巻ではエピソードの多くが久慈目線で描かれており、久慈ファンの自分にとってはかつてないほど感情が揺さぶられる内容だった。

久慈の朔太郎への積年の思いを綴った過去回想エピソードに胸が張り裂けそうな切なさを感じ、かと思えば軽口叩き合うふたりのやりとりにクスッと笑ってしまったり、愛情溢れんばかりの描写に昂ったり…。久慈の胸のうちが明かされつつ、エモと萌えがふんだんに盛りこまれた6巻!!
ラブは素直だけど甘くなりすぎずの絶妙な匙加減に胸がときめき、ライフはひとりひとりの人生にメッセージを投げかけてくるようで心に染み入る。
読んでいる最中は情緒の振れ幅が大きくて大変だけど(笑)読後の満足感と余韻が素晴らしいことこの上なし!

あの場面、あの台詞、あのモノローグ…
全巻全話を何度も読み返しては、各エピソードに散りばめられた先生からの「宝物」を探しながらその真意の答え合わせをしていくような…物語を読み深めていく楽しみもスモブルの魅力のひとつ。

毎話、毎巻、素晴らしいストーリー展開で読者を唸らせてくださるかもめ先生のその手腕に敬服し、もはや沼すぎて、作品と出会ってからはスモブルを忘れたことなんか一瞬たりともない!
かもめ先生の漫画への真摯な取り組みが作品から随所に感じられ、その作風がファンを魅了してやまない。

願わくば、久慈と朔太郎と同じ時間軸で自分も年を重ねていき、いつまでも2人を見守らせていただきたい…そう思わせてくれる素晴らしい作品です。

6

うちの父のお墓はテレビの上

家族 思い出 宝物に財産 仕事 夢 ついでにいれるなら情?
居場所なだけではない 家ってものに育み守られてきたものだったり 取捨選択をするように何かを得ることで切り捨ててきたものを振り返ってみたり
くゆる紫煙にどこか霞んでいて曖昧で それでも熱だけは求めあって

ここを楽しめればいいお話なんですかね?

どうにも 雰囲気先行でなにも始まっていないような かといって進んでいない訳でもないものを延々とみているだけっていうか
5巻を読んで尚 自分が何を読めばいいのかまったくわかっていないのがお恥ずかしいんですが


そもそも彼らってつきあってるの?
なんとなく一緒にいて 重ねた身体から伝わるものがあるのはわかってもどうにもハッキリしないこの関係が
確かに愛しいは溢れてる だがアンニュイさでごまかされているけど現状セフレでしかなくね? と
あたしが仕事や将来のことを追いすぎて 彼らのセックスに大概興味がもてなくて そこら辺りをぺらぺら~と素通りしているのがよろしくないのかもだが 溢れるものは一応わかってはいるつもりで

鍵か? 鍵がカギだったか?

ある程度の年齢だし 束縛や執着は遠慮したいのはやまやまなんだろうけど 自分達のなかでできあがってはいても言葉にしないものをそう易々と受け入れられるほどあたしの理解力は育っていない ←え


この巻も どこへ向かっているのかわからないまま受け入れてもらえた過去に浸ってみたり 未来を夢みて語り合ったり

んんんん 合わないんだろうなきっと こののらりくらり感が

一緒に暮らす親に煩わされ諦めたものや離れて暮らす親の老いに触れた部分に 自分だけの幸せを優先できないっていう このお話の大事なところをかじった気にはなるんだけど


寄り添うこと 見守ること 
誰かにとっての安らぎの場所

読みはじめてしまったので終わりはしりたいし 続くなら可能な限り読むんだけど 合わないんだろうな たぶん

5

おかげさまでw

だから毎度言ってんじゃ 理解力も読解力もないって
朝早くからわざわざご苦労さま  ꉂꉂ(๑˃▽˂๑)

キューちゃん

読解力の無い方ですね

読む度に余韻に包まれる

温泉旅行の続きからMR時代の回想へ。送別会の夜の最初で最後のはずの思い出と終わらせた恋の熱、久慈さんの朔ちゃんへの想いがすごく伝わってきて再会後の展開にほんと泣けてくる。
その肌に触れ寝顔を見つめられる幸せ…。久慈さん、心底良い男。
そしてそんな久慈さんの心を捕らえて離さない朔ちゃんも、本当に魅力的。
仕事に恋に家や家族の事、2人の生活が実にリアルで等身大で素直に共感してしまうばかり。
共に暮らし生きていく…決して楽ではないけど辛い事ばかりでもない、当たり前の毎日の素晴らしさ。
その生活を遠くからずっと見守っていたい尊さよ。愛って、人生って何かを、スモブルは静かに教えてくれる。読む度に余韻に包まれて、しっとりした気持ちになる作品。大好きだ〜!!

4

出会と再会、久慈静の想い。(マイナスなことも書いているので注意)

メインは静の朔太郎との出会いと再会。静サイドから観る心震える息が詰まるほどの恋の記録の6巻です。自分のことはなんでもできる静だが他人とのコミュニケーションは実は不器用で…。朔太郎に恋しても会社を辞め別れるその日まで何もできない。再会後から今もいつもどこか自分の方が想いが強く切ない気持ちなのが健気。

今巻も心のひだの描き方が非常に上手です。温泉旅行で愛を確かめ合い充足した関係の二人。恵まれた環境育ちの静と普通の育ちの朔太郎によるすれ違い。アシモフで繋がっていた中学時代で気持ちを強くしたり。二人の関係に気づいてる環の優しい逡巡。朔太郎が母に付き添った病院での辛い一幕は特に心にきました。

夢もあるが一方で鋭いリアリティのあるスモブルが大好きなのですが…リアルに見えるからこそ今回どうしても飲み込めず評価できなかった点があります…。
静が会社を辞める日、朔太郎を誘ってタクシーでホテルへ。エレベーターに乗って部屋の階に着く間際に「俺 吾妻とセックスしたいと思ってる」と愛があるのを避け、かつギリギリのタイミングでの一言で想いを告げます。そして返事を待たず強引にキスして、そのままなだれ込む所です。ここ数年の社会と自分の意識変化だと思うのですが、これは不同意の性行為ではないでしょうか…。朔太郎はいやか?と聞かれても「いや…つーか」と戸惑いのみで同意の返事と思えず。結果的に朔太郎は乗ってきたけど、それは結果論。しかも次の日に朔太郎を置いて静は消えます。静目線では恋の終わりかもしれませんが、客観的に観ると静の言動は通して非常に身勝手です。掲載時からどうしてもこのシーンに納得できず、静の行動は良くないと思いました。BL作品に言うのが不粋とはわかってるのですが私は静にもう少し不器用なりに誠実に正直にアプローチをして欲しかったです。そこは残念でしたが作品もキャラも好きなので勿論続きも楽しみにしております。

1

久慈のターン

待っていました!の久慈のターンです。
とてもいいっっ!
前巻までの吾妻視点では読み取れなかった久慈の想いが描かれています。
そもそもそんなに表に出ない(出さない?)感情があふれていて、攻が受を好き過ぎる設定が大好き病の私は感無量です!

久慈の送別会の夜から街中で偶然出会ったあの夜までの胸の内が・・・いや、送別会よりももっと前からの吾妻への想いが大きくて切なくて熱い!クールだった久慈が大型犬に見えて仕方ありません!

波真田先生ありがとうございます!

年を重ねていくと形が違えど誰もが通る出来事が繊細に描かれていて、それぞれの抱えている心情と二人で一緒に人生を歩んでいこうとする過程もこのお話の魅力で、切なくもありますがとても心があたたまります。

ずっと見守り隊。

2

久慈さん…!!!もうひとつの視点で語られる恋のエモさ❤︎とそれから。

ずっと朔ちゃん視点で描かれてきましたが、
ここに来て、久慈さんのターン!
もう湧きました笑。
単話でも興奮してましたが、前後の話を読んで
知った上で、改めて読み直した久慈さんが語る彼の送った日々。
しみじみとした気持ちになりました。

いやでも、ほんと久慈さんのロマンチストな一面の解像度が上がります。
堪能できること請け合いです、是非
味わってみてください。
どうして、あそこで伝えなかったのか、
またその逆に謎の行動力とかね笑。

特に、一巻では朔ちゃん視点で描かれた
あの夜の出来事に至るまでの久慈さんの気持ち。
まさか、明かされるとは何故か思っていなくて
単話公開前は歓喜したものですが、
ほんと…人間らしくて凄く良いです。

久慈さんのモノローグでも語られますが、
恋する気持ちは、ひとりよがりで
相手を見ているようで見えていなくて
ほんと一方通行なところがあって
そこにマイノリティの事情が重なると
とことん視界も狭くなってしまうのか。
刹那的で、想いを告げることもなく
一度は終わらせてしまった恋だったんですよね。
男っぽいなー久慈さんぽいなぁ
でもすごく切なくて、いたたまれなくて。

そんな気持ちにしみじみなったところで
場面は現代に戻ってくると、
あの時があって、今がある。
この瞬間の幸せがほんと尊く感じるんですよね。…ほんと、ずっと共感しまくりでした。
もうこの展開は流石というしかないです。

表紙をめくったところの先生のコメントに、
2人はマイノリティであり
マジョリティでもある。と書かれていましたが
ゲイであることは、間違いなく彼らの生き方を左右しているファクターのひとつです。
多分、それは2人それぞれのやり方で
自分のかたちに収めてきたんだろうと思います。

朔ちゃんの場合は特に、これまでの
話のなかでやっと、自由になれた部分ですよね。

そして、ジェンダーとは関係なく
人生というイベントはもれなく
誰のもとにも発動するもので、
家族がいて、兄弟がいて、友人、同僚、
いろんな人とのやりとりに心を揺らし
それは当たり前に味わうんです。
マイノリティの感情も抱えながら。

なんか、そういったことを指して
コメントされてるのかなぁ、と思いながら
読んでました。

各々の視点で見えてた風景が語られて
今作6巻では、一緒にその風景のなかを
歩いて行こうとする2人の姿も描かれていきます。
この本を読んでると、
大人になるっていいもんだなぁ、と
思ってしまいます。ほんと素敵な話ですよね。

こうして、お互い一方通行だった気持ちは
少しずつ相手のかたちに馴染むように
恋から別のものに変わるかのごとく
伝えられるようになってきたんですが、
深く関わろうとすればまたそこで
すれ違ったり、意見が食い違ったりもあり
でも、そこにある感情を
自分の為にだけ使うのではなく
2人で一緒にいるために使おうとするなら
前に進むことができるのかもしれない。

後半では、久慈さんの、この大きな前進が
語られますが、ほんと胸熱で。

「俺たちは違う
 育った環境も経験も
 違って当たり前だ
 だけど

 どこか同じで
 よく似た感情をわけあってる

 そう思うのは
 うぬぼれじゃない」

私、もうメモりました。忘れられない…
ぜひ、読まれて堪能してください。

次は、2人のどんな気持ちが描かれるんでしょうか。
めちゃくちゃ楽しみです。

なかなかレビューがレビューでなく
感想としてもまとまらなくて、
後で修正入れるかもしれないですが。
一巻から読み直したりと
この長いお話が一旦、一区切りとなった
素敵な本作でした。おすすめです!

8

No Title

二人の仲がゆっくりと深まってかけがえのない関係になっていくのがすごくいいなぁ。 親の話とか世代的にも共感できることがたくさんある。今回は素直な久慈さんに微笑みながら読んでしまった☺️過去のお話……そんな気持ちだったんだねぇあの一夜にあれだけの想いが込められていたとは思いもしなかったです。

2人の大人ならではの付き合い方、人生の終わりまで考えるパートナーになっていることがうれしくて読みながらちょっと泣いた。翻訳についてのお話も興味深い

4

久慈ーーーーーーーーーーー…!!!

新刊が出るたびに「神刊(巻?)」だなあ、と思ってきましたが、
この6巻、もう久慈が愛おしくてたまらなくて…

ひょい、とまた軽く自分の中の「神」が更新されました。

もう、もう、読んだ方全員「久慈ーーーーーーーーーー!!!」って
なったんじゃないかな!!??
読んでいる間中、いろんな感情が波のようにどっと胸に押し寄せてきて
たまらない気持ちになった…

これっぽっちも、何一つ文句なし!!!
ありがとうございます、としかコメントできないぐらい、心も手元も震えてます。

ほぼ久慈視点で進む6巻。

特に胸を打たれたのが、再会し体を重ねた”あの日”当日のこと、
そしてそこに至るまでのMR時代の久慈→吾妻への秘められた思いでした。

どんなことを考え、どんな思いで吾妻をあの日抱いたのか。
その日まで、どれほど強い恋心を一人静かに燃やしていたのか。

ベッドを抜け出し一人帰る早朝、あんなふうに泣いてたんだ。。
自分が想像していたよりもずっとずっと強く切ない恋心と覚悟に、
涙が出ました( ; ; )

”久慈”というキャラの内面が、これでもか!と言うぐらい深掘りされ
見えて来なかった部分が明かされて、久慈とこのシリーズへの愛おしさが増すばかりの巻。

過去(MR時代、父が倒れてからの出来事)と現在(温泉旅行、二人の日常)が
交互に描写され、甘いけれどビターな思い出となった一夜と、
現在の静かで満たされた甘い二人の対比に、胸がきゅーーーっとします。
切なくて、甘い。

…なんだか興奮にまかせて文章を書いているので、全然うまくまとまらないですね;
この思い、つ、伝われー…!!!


普段言葉や態度で甘えるのは吾妻の方なのに、
今回は久慈の方から甘えるシーンがあって、ハートを射抜かれました。

じっとポーカーフェイスで見つめてからの、
「今日はまだ一度もキスしてないから キスしたいと思って」は反則じゃない…!?!?

最高の”あまあま”を、しっかり目と心に刻みつけました。何度でも読み返すと思う。


そしてそんな甘さだけではなく、しっかりと現実・日常のビターな部分も
見せてくれるのが、(辛いし悲しくもなるけれど)このシリーズの素晴らしいところだな、と。

今回は吾妻のお母さんが吾妻の付き添いのもと病院へ行くんですが、
医師のすげない態度に心がズキっと痛みました。

何もかもがうまくいくわけじゃなくて、
悲しい思いをする出来事も、悩みもあって。

深い絆で繋がっている二人でも、溶け合って全てを共有することはできない。

だけどそれでも、言葉にして態度にして体を重ねて
思いを確認し合って、満たされていく。

読むごとに、大切にしたいことをハッと思い出させてくれるこちらのシリーズ。
ずっとずっと続いていってほしい…

心震える新刊、これからも何度も読み返して深く深く味わいたいです。


★修正:白抜き(局部の描写は少なめ)(電子シーモア)

※シーモア限定特典「真白なシーツで眠る」10P、も最高オブ最高でした。
久慈視点の”あの日の夜”のお話。

9

ひたすら久慈を連呼したくなる究極の久慈回

久慈が朔太郎を好きすぎるー!
久慈から見た朔太郎てこんなに可愛くて男前で、努力家で朗らかで優しくて色気があって可愛いのね…!(2回目)

冒頭から色気のあるシーンでドキッとしましたが、2人の出会いから久慈の送別会の一夜、そして再会の日と現在…
あらゆる攻め視点が堪りません。ありがとうございます!

改めて久慈の視点で見る朔太郎自身のことやあの時のこと。一見飄々として表情に出にくい男なので内面の動きが分かったのがすごく良かったです。(語彙力)

それにしても最近その久慈の表情を、朔太郎はきちんと読み取りますよね。2人の自然な絆の深まりがじんわり染みます。

アラフォーだからこそのテーマは健在で、お互いの踏み込む境界線を探るようなやり取りも相変わらず。

隣にいることが当たり前でお互いの居場所になってるけれど、それは2人がこの関係を諦めずに大切に努力してきたからで。
恋人となっても、それ以降も続く距離の詰め方や確かめ方、間違っちゃったり譲歩したり許し合ったり、そんな深まり方がリアルだなと思います。

それにしても久慈の過去からの深い想いに触れた後だったので、ここは切なかったな。
やっちゃった〜と、後悔が滲み出る久慈の表情が秀逸で。読んでて胸が痛くなりました。そして最大級に萌えました。w

居場所を確認するように、朔太郎の家にイスに座りに行く静ちゃん可愛かった…。

終盤は、待てが出来るようでやっぱり出来ない久慈の溢れる大好きがページいっぱいから伝わってきて悶えました。

朔太郎と過ごす日常をこんなに大事に噛み締めている久慈の果てない想いの深さに感服です。

墓デートの会話と爽やかさ、昼メシ和食のアラフォーみにクスリとしつつ、また次巻を楽しみに待ちたいと思います。

7

作品冒頭を今度は久慈くん側から

久慈くんと吾妻くんの2人が5巻で名のある関係…恋人になったとはいえ、お互いが踏み込んで構わない境界線を探っているような丁寧さが、アラフォーという無謀には走れない年齢的な躊躇と決断への線引きを見事に表現しているように感じて、ともかく素晴らしい!

5

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