孤高のバイオリニスト×難聴のデイトレーダー 正反対の世界で生きる二人の、至高のラブストーリー

世界でいちばん遠い恋 2

sekai de ichiban tooi koi

世界でいちばん遠い恋 2
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神99
  • 萌×210
  • 萌3
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

60

レビュー数
20
得点
544
評価数
112
平均
4.9 / 5
神率
88.4%
著者
麻生ミツ晃 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
海王社
レーベル
GUSH COMICS
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784796416870

あらすじ

「五十鈴、オレはまだ友達?」
重度の感音性難聴で人を頼ることが下手な五十鈴は、自由人だけど優しい十嘉に徐々に弱みを出せるようになっていく。
十嘉は、知らない景色をたくさん見せ、”可愛い”と真っ直ぐ伝えてくれるはじめての人。
五十鈴のことを余すことなく知ろうする十嘉と接するうちに、これまで抑え込んでいた感情を自覚するようになる。
”十嘉くんの声が聴きたい――…”

表題作世界でいちばん遠い恋 2

壬生 十嘉、音大生、才能のあるバイオリニスト、孤高の19歳
五十鈴 歩、重度の難聴者、投資家、29歳

その他の収録作品

  • 描き下ろし:夜明けいちばん近い夜
  • あとがき

レビュー投稿数20

別次元の芸術作品です

ワタシ、身体に障がいを持つ方が登場する物語が苦手で…。
漫画っていうエンタメにするには、扱いが難しいし、
上から目線の感動ポルノ的に落とし込むのはもっと嫌いで…。

まあ、地雷っちゃ地雷なので、
だいたい恐る恐る読むことにしているんですが
すみませんでした…さすが…ミツ晃先生さすがでした…。

障がいを持って生活する困難さや、孤独感などの描写は
読者が理解できるギリギリに抑えてあるし、
それよりも十嘉という、五十鈴としたら未知の世界との関わり、
音や声への興味など、物語の焦点を
ポジティブな方に全振りしてくださっていたので
五十鈴を「野性味があって才能に溢れる魅力的な十嘉に
ドキドキしゃう、たおやかでめちゃくちゃ可愛らしい人」
として、雑念は捨てて素直に読み進めることができました。

1巻でBLあるあるな拾うスタイルきっかけで知り合った2人。
五十鈴は難聴のデイトレーダー、十嘉はかなりクセ強め芸術家肌の音大生。
一人は音のない世界に生きていて、一人は音を生みだす世界に生きる。
お互いに足りない部分を補い合いながら、成長していく姿が
それこそ吐息ひとつもらさずにすくいあげる繊細さで、丁寧に描かれます。

この2巻では、2人の時間を過ごすうちに、
戸惑い気味だった五十鈴の気持ちがはっきりしたモノとなり、
2人はさらに親密な関係になっていきます。

電車内、十嘉の肩にもたれまどろみ、
夢の中でとてもおしゃべりな五十鈴に号泣不可避。

「『特別』な人にしないで、でも君の特別にして」
これがもう、本当に素晴らしく沁みる言葉でした。

ワタクシ、現実的にはありえない存在の2人だとしても、
「この」世界を懸命に生きる美しい十嘉と五十鈴を見守る所存…。

先生が魅せてくださる、圧倒されるほど繊細な世界線の波に乗って、
意外にも自分に残っていたちょっぴりキレイな部分を愛でながら
余韻に浸りつつ次巻を待ちたいと思います。

ミツ晃先生、いつも素晴らしく上質な作品をありがとうございます。
次巻も楽しみにしています。

2

目を瞑りきれなかった……

実は一巻でもモヤった点があったんですね。
でも、二人の行方を見届けたい一心でこの二巻も手に取りましたが、やっぱり違和感がどうしても大きくてこの二巻で脱落決定……。

声を大にして言いたいのは、むかしから作家買いしてるくらい大好きな先生だということ。
この二人の心の通わせる様もとてもいいと思う。
五十鈴が言う「特別な人にしないで でも 君の特別にして」というセリフには天才か?!とゾクゾクした。
そして「耳を塞いで」と言うところの一連シーンは、まどみちおの「おんがく」という詩を思い出してすごくすごく好き。

ーーー
おんがく

かみさまだったら
みえるのかしら

みみを ふさいで
おんがくを ながめていたい

ーーー
耳を塞ぐ十嘉と耳の聞こえない五十鈴が、二人で静かな空間で音楽を眺めているとかいいなってこの詩が思い出されて。

なんだけど、やっぱり音楽に関しての描写がどう考えてもありえないだろ……と我に返ってしまう瞬間がちょいちょいあって、この素敵な世界に浸りきれない自分がいる。

一巻での引っ掛かりは、楽譜読めないのに音大入れたというところ。
いくらコンクール入賞の特待制度があったとしても。
聴音とかソルフェージュの授業どうすんの?

それとヴァイオリンを独学でというのもありえないだろと思っていたんですね。
でも、常人離れした聴覚の持ち主と、ヴァイオリンに魅せられてというよりも取り憑かれてということで無理やり納得させていました。

あとは、ヴァイオリンは成長に伴ってサイズが変わるので、数回買い替えが必要なのにどうしてたんだろう?とか。(お金が当然かかる)

そして二巻。
「ピアノと合わせて弾いた事がない」とあり、それはいくらなんでも設定に無理ありすぎだ……と思ってしまい……。
(でも読み返したら既に一巻で「おれまだ他の楽器と合わせらんないし」と言ってた…。)
自由曲一本で勝負できるコンクールはあるけれど、入学後の前期、後期試験はどうしてたんだろう?と。
(普通は自由曲ではなく、課題曲がでます。ピアノ伴奏の曲も勿論出ます。ピアノ伴奏がある曲が弾けないということはありえないので。)

あと一般の授業とかオケの授業も不参加っぽいけど、単位どうすんだろ?とか。
(当然だけど、どんだけ実技が優れてたとしても単位不足で留年になる)

そしてもうダメだ……と思ってしまったのは、砂浜を踏む足音とか手の叩く音で音名を言ってるところ。
というのも、私自身含めて、同級生や仲間の誰ひとりとしてそのような音で音名を言える人はいないので。
絶対音感の精度が低いとかそういうものではなく、そういう音は色んな高さの音が重なってできた噪音でしかないから。
(拍手に音名があるなら、拍手でメロディ演奏できる人がいてもおかしくないはず)

でもね、もし拍手の音名と海の音名が同じだったら素敵だなとは思いました。
思ったけど、浸れない自分が悔しい!!!!
(麻生さんのXで、取材をした海の動画投稿も拝見しましたが、3秒目にドの音が、一瞬ふわっと聞こえます。海鳴り?)

本当にこんな感想になってすみません。
一巻の「(楽譜は)知らない文字で綴られた手紙」「聞こえないは僕にとって存在しない動物を一生懸命想像すること〜」という言葉など、ハッとさせられることも多かったんです。
だから二巻も期待していましたが、とうとう違和感のほうが上回ってしまいました。
こんなクソ野暮な感想でごめんなさい。





8

すばらしい!!

待ちました。待ったかいがありました。
1巻が大好きですばらしくてさっき自分のレビューを読み返したら興奮していてめちゃくちゃ恥ずかしい。
2巻はその1巻を軽々超えてこられました。1巻があっての2巻ですが、や〜すばらしい。

十嘉が五十鈴を好きな気持ちが言動の端々から伝わってくる描写がたまらなくて。バイクに五十鈴を乗せる時なんてなんて男前なの?!ときゅんきゅんしました。
五十鈴が十嘉を思って見つめる表情も同じくで。
光の描き方が美しくその景色の中での2人の交差がみずみずしくて引き込まれっぱなしでした。
具体的にどうこう言えたらいいんですけど言葉にならなくてすみません。

1巻から引き続き、五十鈴の生き方や言葉に刺激を受ける十嘉が自分自身やバイオリンが変化していくところがめちゃくちゃいい。
五十鈴も十嘉に惹かれて影響を受けて変わっていく。
変化による怖さや辛さもあるけど相手がいるから自分も…と勇気が出る感じが恋よな〜と染みます。

五十鈴は聞こえないことによる余白があってそこをネガティブな想像で埋めたら怖くて人と関われなくなると言い…そこを彼は乗り越えて立っている。母親の教えとはいえ自分の力で立っている強さ。
そりゃ十嘉も惚れるわとなります。かわいい上に強いんですもの。美しい。
余白をネガティブな想像で埋めたら人と関われなくなるというのは難聴でなくても誰にでも当てはまることで五十鈴いいこと言うな〜と十嘉みたいな反応になりました。
強く立っている五十鈴だけど十嘉に満たされて初めて乾いていたことがわかるというのもよかった。一人で立ってがんばってきたんですもんね。

最初から最後まで全てすばらしくて言葉になりません。絵、表情、セリフ、モノローグ、タトゥーの意味…他全部。2人ともちょっと髪切ったよね。そこも好き〜とテンション上がりました。

近かった距離がゼロになった喜び。2人の気持ちが伝わって目の奥がじ〜んとしました。
ずっと感動しっぱなしでした。
2巻もすばらしい作品をありがとうございます。
3巻で完結なんですね。めちゃくちゃ楽しみです。

余談ですが、BLの続きもので当て馬が登場せず邪魔が入らず2人の世界を深く進めて下さるだけで私の中では神なのですがそんな次元じゃなかったです。そんなこと忘れるくらいすばらしかった(何度でも言う)。こういう続きが見たいんです!と心底思わせてくれる点でもうれしかったです。

2

音のないシーンに惹かれる

少しずつ糸を紡ぐように、とても繊細かつ丁寧に描かれた恋の描写が素晴らしく、とびきりやわらかくてやさしい雰囲気が素敵な作品だなと思います。
自分の手元に置いてページをめくりたくなるというのかな。
画面越しではなく、実際に紙に触れて読みたくなる作品です。

年の差・学生と社会人・聴者と難聴者。
彼ら2人の間にある肩書きや記号のようなものは、一見すればあまり交わらなさそうなのだけれど、そっと手を取り合うようにゆっくりゆっくりと時間をかけて自然に溶け込むように交わっていきます。
好きなシーンや好きなセリフをあげ始めたらきりがないほど、全ページから目が離せない作品ってなかなかないのではないかと思うのです。
それくらい丁寧に恋を描いて魅せてくれる、世界でいちばん遠い恋が大好きです。

個人の深い部分まで掘り下げた心理描写。
相手のことを大切に想う焦がれるような気持ち。
そのどちらもが非常に印象的で、十嘉と五十鈴の距離が縮まっていく一瞬一瞬を目に焼き付けておきたくなります。
彼らの何気ない言葉のやりとりはもちろん、私がこちらの作品で強く惹かれるのはセリフのないシーンでした。
視線のその先。好きな人の瞳。
音や言葉のない画から、こんなにも胸がじわじわと高鳴るような恋を描いてくれるのかと驚くばかりです。
十嘉の歩幅を後から辿る五十鈴が本当にかわいらしくて頭を抱えました。
恋をしている人の表情ってなんて愛らしいんでしょうか。

肩を預けて寄り添いながら、時間をかけて弱音も嘘のない本音もこぼせる特別な関係性になった2人。
まるで人生の中でひとつだけ足りなかったピースに出逢えたような…
恋愛面だけではなく、お互いの存在がお互いを満たし合い、影響し合いながら己の殻を破ろうと静かに葛藤する姿にも惹き込まれました。
素敵な未来が待っていることを期待しながら、アンダンテで進む2人の恋を最後まで追いかけたいです。

5

名作の理由がここにある

好きという感情にこれほどまでに誠実に向き合った作品というのがあったでしょうか。

1巻から受け継いできた2人の物語はますますの盛り上がりを見せ、五十鈴が抱く十嘉への好意にグッと寄っていくストーリーは圧巻。ゆっくりと育まれていく想いも、2人で過ごす温かい時間も、交わす叙情的な言葉も、全てが洗練されていてしっとりと酔いしれました。
心情表現が豊かで巧みで、そして美しい……。儚げだけど力強さも感じる2人の通い合う想いは"至高"と呼ぶに相応しいです。
ボーイズラブの枠を超えたヒューマンドラマがそこにあって、胸の震える思いでこの作品の世界に没入しました。


超久しぶりの新刊というこで浮き足立つ気持ちを抑えつつ、じっくりと言葉1つ1つを取りこぼすまいと読み耽りました。
2人の想いが1つになる。2人の心が通い合う。
BLとしての見せ場の持っていき方、そのシーンの演出等々、作者さんのプロデュース力に平伏いたしました。
2人の気持ちが通い合うまでに色々あり、そこに辿り着くまでのドラマが濃密なこと。自分自身の過去だったり、足元を見直す、原点に戻る……好きと言う感情の背景にあるものの丁寧な描きに引き込まれました。

漫画の世界であるにも関わらず、詩的で、まるで小説を読んでいるかのような趣さえ感じる世界がそこに広がっていました。綴られるセリフ1つ1つの色味がとてもキレイで、そこに纏う空気感も同様です。
澄みきったこの清涼感ある世界の虜にならずにいられない…っっ!!
十嘉と五十鈴の恋愛模様から目を離すことができませんでした。


五十鈴との出会いで十嘉の音楽の関わり方や、見える景色が変わっていくことに、大きな成長と変化を感じる巻でもありました。十嘉にとって五十鈴がなくてはならない大きな存在だということの証明だと思います。
何ていうんでしょうかね。……もう良いところしか見つからなくて、ラブの進展は特にヒーハーフィーバー!!(=´∀`)人(´∀`=)
ウヒウヒするしかない最高の続刊でした。

"良い"とか"最高"とか。そんな感想の作品はたくさんありますが、そこを一歩も二歩も超えた感情が湧き上がるかどうかがきっと名作と称されていくんだろうなと思います。
色んな情動を突き動かされた続刊でした。高揚感で最高潮に満たされています。

2

性癖関係なく心を揺さぶられる…

待ちすぎたので1巻から読み返しました、、、麻生先生の作品のなかで一番好きな作品です。美しい”余白”を味わえる至高のラブ・ストーリーと言えるのではないでしょか。
ちょっと間が空いてしまって個人的な熱量が1巻ほどではないんですけど、でもでも、紙面から伝わる温かさ優しさになんどもみぞおちのあたりがギュ…ってなってしまいました。こんなに美しいラブ・ストーリーって最近あったでしょうか(否…)ってくらい、純度高い尊みに溢れてました。

割とオーソドックスな流れだと思うんですけど、たくさんのラブ・ストーリーを読んできても、そのオーソドックスさのなかに”これは…!”って感動してしまうってゆーのは、言葉選びとかキャラクターの表情の繊細さとか間のうまさとか…ひとつひとつの構成要素がピタっと心の琴線に触れてふれてしょうがないっていうやつなんでしょうね。
海辺のシーンとかいい意味のベタ。なんかここ見て心動かないってどんだけ疲れてるんやろ…なくらい名シーンと思います。潮の匂いを感じましたもんw。気持ちを通わせるってことは、相手を通して自分の見えないものを見たり、聞こえないものを聞いたりするってことなんだなーって、この二人を見てるとそう思っちゃいます。

慌ただしくさっとページをめくってしまうのはもったいない、ゆったりと静かな時間のなかで紙面から伝わってくる”音”を感じながら読みたいものです。評価はほぼ”神”なんですが、ちょっと五十鈴が可愛くなりすぎてるかな〜ってところが気になりました。

0

愛しすぎて泣く

十嘉と五十鈴は音じゃない2人だけの言葉で通じ合っていて、眼差しからも唇からもその共振がこちらにも伝わって胸が震えてしまう。まだ友達?もう友達はいやだ…あぁなんて愛おしい。
十嘉くんのタトゥーに五十鈴が触れる事が出来て、寝顔見つめてる幸せとかもう見ているこちらも溶けてしまいそう。結ばれた2人のこれからがまたとても楽しみ。1と2の間にある番外編「近くて遠い」での十嘉の真剣な想いが段々響いていく様子も良い。玄関先の向こうとこちらの境界線、それはやがて受け入れられて踏み込めて…一緒にいる1つの空間になるのだよね。愛しくて泣く…。

0

待って待って、待ち望んでいた2巻。

どうしても紙でじっくり読みたくて注文し、首を長くして待っていた2巻!
今日届いてから、時間をかけて味わって一冊読みました。

2巻もたまらなく優しく、暖かく、沁みて沁みて沁みるお話でした。
もう全く何一つ文句なし!!、の「神」です✨
麻生先生、3年ぶりの続刊、本当にありがとうございます( ; ; )

1巻では十嘉からの突然のキスに驚き拒み、「友達」なのに、と言っていた五十鈴。
そんな五十鈴の中でゆっくりと恋心が育ち、友達という感情を超えていく様子に
「わあああ…!」と叫び出してしまいそうな気持ちに。

10歳の年の差、聞こえる者とそうでない者。
そういうものを「乗り越える」わけではなく、ただ受け入れて一緒にいる、
それが決して無理をした形じゃなく、五十鈴にとって初めての”自然体”でいられる形だということ。

五十鈴の淡々とした日々にさざ波(どころか大波!?)を起こした十嘉と、

自分を叩きつけるように、どこか爆発させるようにヴァイオリンを弾いていた十嘉が
五十鈴の顔色を伺い、聴いてくれる”人”を意識するようになり、
更にそこから”人と合わせ、共に演奏を作る”ことを受け入れられるようになったこと。

そうやって互いの心に影響を与え合い、少しずつ変化していく二人の関係性が
なんとも言えず心に響いてくるお話でした。

二人が家に上がった際、玄関に置かれた靴にフォーカスしたコマで
五十鈴のスニーカーがきちんと揃って置かれているのに対し、
十嘉のスニーカーは脱ぎっぱなしになってたりするのも、対照的な十嘉と五十鈴の性格を表してるようで微笑ましい・:*+.

十嘉の若さや瑞々しさ、情熱が、こう…浅はかな感じなんか全然しなくて、ただただ
眩しく心地いいのがんなんともたまらないです。

…まあ、自分だったら「靴揃えて!」ってその後うるさく注意しちゃいそうなんだけども!笑

二人のエッチも、勢いに任せて抱こうとしてしまった自分に気付き、
どっちがいいのかちゃんと五十鈴の希望を聞く十嘉の健気さが胸を打ちます。
十嘉の広い胸の中で、安心して眠っている五十鈴の姿、見ていたらなんだかじーんとして涙が出てきてしまった…

玄関先までしか上がることを許されていなかった十嘉。
それは五十鈴から見た心の距離を表していたけれど、離れて眺めるだけでなく、
抱きしめ合える関係になれたこと、その十嘉の喜びがしみじみと伝わってきて、
甘いんだけれど胸を締め付けられるような思いがしました。

そんな『いち恋』、次巻で終わりなのですね。。二人に会えなくなるのは寂しい( ; ; )
でも確かにこの目で見届けたい!!
何年でも待ちます!待ってます✨

2

ジーンと心に響きました

重度の感音性難聴で人を頼ることが下手な五十鈴は、自由人だけど優しい十嘉に徐々に弱みを出せるようになっていき、2人の関係が大きく動く2巻です。

1巻から3年も経っていたんですね〜
そんな感じはしませんが、1巻では踏み出せずにいた五十鈴が2巻では自分の気持ちにしっかり気づき、十嘉に気持ちを伝え、2人はやっと結ばれます。おめでとう!おめでとうございます。
こう書くと数行ですが、そこまでの流れが最高によかったです。
麻生先生にしか描けない、繊細で本当に美しい世界に心からジーンとしました。
五十鈴の本心がね、私達読者にしか分からない心の内もあるのですが、切なくて、でもすごーくいいんですよ。
そして十嘉は演奏家としての壁と向き合い、五十鈴と出会ったことで大きく変わっていきます。 
恋愛だけでなく、十嘉のバイオリニストとしての成長や未来も気になるところです。

あとがきを読みましたが、波乱のある展開も考えたそうですが今回の形になったそうです。
2人にはこの2巻の展開こそがぴったりですよ。波乱とか読者泣きますよ。
そして次の巻が最終巻の予定だそうです。
絶対に幸せになって欲しいなぁ。
2人のこれから、見守りたいと思います。

0

未完

未完ではありますが、しっかり文字通りくっついて、大変キリが良いところで終わります。これはありがたい。まだ1巻を持っていない方は買い時だと思う。

あとがきで、波乱の予定だったけれど…と書いてありましたが、自分は断然この展開が好きだ。次の巻も波乱よりは平和な展開とか、希望溢れる展開だといいな〜。ただ少なくともトウカは乗り越えるべきものがある。
日常から相手の好きなところを見つけたり影響を受けたり。この2人は感受性高いなと読者に気づかせる意図もあるのかな。トウカは芸術の人って感じの過敏さで、五十鈴は隙間を埋めようと伺っている故の。

すかしてるように見えるトウカの五十鈴を好きって目線とか表情が好き。初めて出掛けることを意識してたり、間(ま)をとったあとの「今度は」とか。過剰な表現の"ボーイズラブ漫画"ではなく、すごくきちんと恋する人を描いてる。

無理矢理なすれ違いを描くのではなく、トウカが五十鈴のことが好きだからこそ五十鈴のことをとてもよく見ていて、気持ちが変化していることに気づく描写が素敵だった。トウカに会うだけで明るい表情を見せる五十鈴や、トウカの足跡を辿る五十鈴の可愛いことよ。

1巻はおろか2巻の終盤まで、トウカの刺青に全然気付いてなくてすみませんって気持ち。

5

あさだ2枚

こんにちは
レビューを読んでくださっているとのこと、こちらこそありがとうございます。あまり見られている意識無しに書いてるので、本当に読んでくれている方がいらっしゃるのねと、嬉しかったり少し恥ずかしかったりです。
コメントありがとうございました!

米子345

初めまして。
いつもレビューを拝読させていただき購入の参考にさせていただいております。
この作品のレビュー、私が感動して言語化したかったことが全て綺麗にきちんと文章化されていて凄いと思いました。
さすがのあさだ2枚さんだー!!!と大拍手です。
これからも拝読させていただきます。
ありがとうございます。

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