泣いたし、怒ったし、苦しかったけど、こんな幸せな日々を俺は知らない…。 同棲カップルの再燃愛ストーリー!

1095日の花束

1095 nichi no hanataba

1095日の花束
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神35
  • 萌×233
  • 萌7
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

99

レビュー数
18
得点
329
評価数
76
平均
4.3 / 5
神率
46.1%
著者
みつこ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
海王社
レーベル
GUSH COMICS
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784796416818

あらすじ

「今年こそ記念日に花束が欲しい」
たったそれだけだったのに……

サラリーマンでゲイの晃成は、バーで知り合ったノンケの遥と
交際3年、同棲1年目。
大好きな相手と付き合う喜びも冷めた今となっては、
遥のロマンスのない言動にがっかりすることの方が多いほど。
「でも、記念日の今日くらいは…」
そんな気持ちで帰宅した晃成とは裏腹に遥はいつも通り。
それについ腹を立てた晃成は、勢いで別れを切り出してしまう。
けれど遥は「わかった」と承諾してきて――…!?

好きだから些細なことが嬉しくて、
好きだから小さなすれ違いが悲しい…。
切なさと優しさと愛を巡る
大人のためのビタースイートラブストーリー

表題作1095日の花束

遥、26歳、ダイニングバーの店員
志村 晃成、30歳、リーマン

レビュー投稿数18

No Title

二人のすれ違いというか、攻・遥の愛情表現の下手さも、受・晃成の意地っ張りさももどかしい。
でもそれがリアルな恋愛かなと思います。
傍から見たら、序盤で記念日に遥が早い時間に帰宅したことも、ケーキが冷蔵庫に入っていたことも、遥はちゃんと記念日を覚えていて祝おうとしているってすぐわかるんですけど、でもそれが当事者の晃成の立場になると、わからないんですよね。

ここから先完全にネタバレですが、幼い頃から好きな人からバラの花束を贈られることに憧れていた晃成のために、遥が用意したもの…自分が独立して構える店の庭に、何とバラが咲き誇る花壇。
ここちょっと泣きそうになりました。
大きなバラの花束を抱えて登場とかでなく、予想のずっと上だった。遥の愛情が。
過去に他のクズ男からその憧れをバカにされたこともある晃成にとって、どれだけ嬉しいことか。どれだけ遥という男が真摯な人間か。
ずっと幸せでいておくれー!と、心があたたかくなる作品でした。

1

泣かされた

みつこさんの作品、初めて買ったのですが泣いたって言うか泣かされた。。
大人同士だから言えない事、素直になれない所、言葉に出来ない葛藤が読んでてもどかしいけどお互い好きって気持ちはずっと変わってなくて不器用な2人が愛おしい!
自分に言い訳しながらも遥君に会いに行く晃成さんの行動力のおかけで遥君の事情を聞けたり、本音で話せたり終盤に向けてのストーリーが最高過ぎます!
遥君と晃成さんの今後を覗き見したいので、続編希望です!

1

こじらせ純愛

こじらせ、すれ違いを描いたらみつこ先生の右に出るものはいないのでは?
と勝手に思っている近頃。

毎度苦しくて、もどかしくて、叫びだしたくて、
それでも読むのを止められないのです。

本作で描かれるのも例に漏れず、恋人たちのこじらせ愛。

会社員の晃成はノンケの恋人・遥と付き合って3年。
ロマンチストの晃成は「記念日には花束が欲しい」と期待するもそっけなく…。

遥の冷めた態度に愛されていないのでは?と不安が芽生え始める晃成。
互いの仕事から生活スタイルが異なる二人でしたが、
日常生活のすれ違いは次第に心のすれ違いにもなってゆきます。

そんな遥に気持ちが冷めてしまったのだ、と思い込んだ晃成は
ある日遥に別れを告げてしまいます。

はい、おしまい。と思いきや、ここからが拗らせ愛の本領発揮です。

恋人関係を解消した二人でしたが、すぐに転居先が見つかるはずもなく、
元恋人同士たちの気まずすぎる同居生活がスタート。

晃成視点で描かれる遥は寡黙で愛想のない恋人で、
別れてからも絡んできたり、正直何を考えているかわからず、
イライラしてしまう晃成に共感すら覚えていました。

けれど、遥の視点に切り替わるとイメージは一転!
そっけない恋人だった遥は口下手でヘタレで、
だけど一途で、どうしようもなく愛おしい男に見えてきちゃうんです。

晃成の知らないところで記念日もサプライズを計画していたのに失敗し、
晃成と別れたくないのに引きとめに失敗し、やることなすこととにかく不器用!

だからこそ、最後の最後で胸の内に溜め込んできた感情を曝け出し、
晃成に縋る遥にはよくやった!と心の中で盛大な拍手を送っていました。

すれ違って、こじらせて、遠回りしてきただけに
ようやく遥の想いが伝わったシーンでは喜びも一入でした。

今回は想いが伝わったとはいえ、
遥の子の性格だとこれからも苦労をしそうな予感がプンプンです。
だけど、晃成への愛情だけは揺らがないと信じられます。
それさえあれば、きっと大丈夫。

復縁はしたものの、糖分は相変わらず控えめでした。
復縁後の爆発するあまあまを見たくもあったので物足りません!

3

ずっと一緒にいる恋人同志のすれ違いがリアルで素晴らしい作品!

みつこ先生、既刊作品が大好きで、今作も楽しみでした。
交際3年、同棲1年の恋人同志のすれ違いがリアルに描かれていて、序盤から引き込まれました。
みつこ先生の繊細な線で、辛い気持ちをぐっと我慢する表情や悲しみにあふれる瞳など独特な美しさを感じました。
全てのコマが丁寧に丁寧に描かれているので晃成と遥
それぞれの想いがぐっとせまってきて、とても切なくなり、最後どのようなカタチで最終話を終えるのだろうかと気持ちが昂りました。
コミックで読みましたが、最終話直前のページ、最終話の最後のページは特に感動して涙がじわっと溢れました。
みつこ先生の筆のタッチで描かれている2人の表情がとても静かな迫力がありました。素晴らしいページです。
私も続編を希望します!

1

こういう話は大好物です

みつこ先生の作品は「卑怯者だと笑ってくれ」が読んだのが初めてなんですが、繊細なタッチの絵と丁寧な心理描写がとても秀逸な作家さまだと思ってます。今回も試し読みで一気に引き込まれて紙で購入しました。

夢みがちなゲイの晃成のキャラがいじらしくて、遥のちょっとした態度に傷付いて意地をはる様子に凄く萌えました。また無表情で愛想の無い遥ですが、ちょっとした台詞や目線に決して晃成への気持ちが冷めてないのが感じられて、それが更に萌えました。

特に晃成が別れを言い出してからの遥の行動には、停滞した関係をどうかしようとする様子が垣間見られて、2人が恋人として関係をどう再構築して行くのかとページを捲る手が止まりませんでした。

そして遥から語られた忙しくなって晃成とぎこちなくなった理由に胸熱なんです。2人が出会って付き合い出したキッカケは決してドラマティックではありませんが、2人の間にあった愛は本物で遥が晃成を特別に思って来た事が分かってとても幸せな気持ちにさせてくれるお話でした。

個人的には独立した新しい遥のお店で寛ぐ晃成の様子とか見たいので続編をお願いしたいです。既に同棲してる2人のすれ違い凄く良かったです。すれ違ってますがお互いに相手が1番で他所に気持ちが行かないところが最高でした。

1

よく言えば、「態度で示す」 という感じ。


初めての記念日を楽しみにしていたけど、相手が同じ熱量じゃないことを知って、恥ずかしい悔しい悲しいとの気持ちになり、つい強がってしまう
というのはとてもリアルだと思いました。

その強がりのせいで自分も相手も祝えない状態になってるんだろうな、ここからどう巻き返すのかな?と思っていたら、晃成が別れを切り出したので、おぉ~(更にここから(遥は)どう巻き返すのだろう)!!と惹きつけられました。

晃成視点なので、晃成の感情を基準に読みますし、晃成視点だと遥の言動は確かにしんどい点があったので、遥には晃成が悩んで悲しんだ分頑張って巻き返して復縁ハッピーエンドに持っていってほしい!と思っていましたが、結局は晃成が動いたからのハッピーエンドでは?と少しモヤりました。
そういうのが好きって分かってたなら言ってあげるべきですし、話すの下手だしで済ませてきたのはどうかと思います。


晃成が花(束)に憧れを抱いているのは分かりますが、遥に対して花が欲しいって言ってましたっけ。
晃成の想像(妄想)か現実かの描き分けがなく分かりづらいなど、読んでいて色々ひっかかる点がありました。

2

1095日は3年

サラリーマンでゲイの晃成は、上司に連れられてゲイバーにやってきたノンケの遥と話が合い、その後にエッチをします。このまま終わりになるのが嫌だった晃成は冗談っぽく「どうせなら付き合っちゃう?」と言います。遥から「いいよ」と返事をもらってから、現在は交際3年、同棲1年目。

いつか恋人から花束をもらいたいと夢見がちな晃成は、記念日の今日こそはと期待をして帰宅します。もちろん花束はありませんが、冷蔵庫の中にケーキを見つけます。でもそれは余ったから。遥が早く帰ってきたのも記念日だからではなく、店がひまだったから。記念日を特別な日だと思っているのはいつも自分だけだと悲しくなる晃成。期待するだけで、自分からはもう何も言えなくなってしまっています。それでもその夜に誘われて、歩み寄ってくれたようで嬉しくて翌朝に張り切って朝食を作って一緒に食べようとするものの、やっぱり噛み合いません。もう終わる関係なのかと思い始めます。
そして仕事を辞めるのを知らされなかったことをきっかけに、怒りが爆発し勢いで「別れよ」と言ってしまうと遥からは「わかった」と返事が返ってきます。

晃成は遥の家から出て行くと言いつつも新しい部屋が見つかるまで一緒に暮らすことになります。結局、ずっと遥の気持ちがわからなかった晃成ですが、別れてからの方がふたりは一緒に過ごす時間が増えて互いのことをよく知るようになっていきます。それが逆に晃成には別れを切り出した時よりも胸が苦しくなっていきます。遥の気持ちを試すように別れを切り出してしまったので、晃成はまだ遥が好きでよりを戻したいけど、そんなことを言って嫌われたくないからです。

いろいろと空回りしすぎている晃成を見ていると、とてもリアルで胸が苦しくなってきます。相手の気持ちがわからなくて、期待しているけど言い出せない自分。捻くれて素直になれない想い。きっとそれは晃成が年上でゲイで、ノンケだった遥に付き合ってもらっている感があったんだとも思います。

そして4話から遥のことが語られます。小さな頃から親からも表情が読めないと言われ、察しが悪いと振られ続けていたことや、晃成のために記念日のサプライズを考えていたことも、別れたくなくてがんばっていたことも。ちゃんお遥は晃成が好きで晃成のために記念日のことを考えてくれていたんです。
互いに勇気を振り絞って一歩を踏み出します。ちゃんと自分の気持ちを言葉で伝えて、「好き」と伝え合うことの大切さを実感します。だってふたりともずっと好きで別れたくないのだから。
無事に復縁し、急いで家に帰宅してエッチをします。ふたりとも互いのことを思い合って、すごくかわいいです。ここではじめて攻めフェをします。これもたぶんふたりともいろいろ考えすぎてできなかったんだろうなと思うと、仲直りエッチ最高ですね!

そして翌朝……。
きっとこれからはすれ違いがあったとしてもきちんと話し合って仲良くしていくんだろうな、と思えるエンディングでした。
よかったね、晃成!

6

恋愛の形

BLに限らないかも知れませんが恋愛を扱った作品を読んで「恋っていいな」と思う事はたくさんあります

こんな恋がしたいなと思う作品もありますが、今作はどちらかというと「気を付けないとな、、、」と教えてくれるようなリアリティを感じる作品でした
攻め視点でも受け視点でも、誰か大事な人が居る人には良き教訓になりそうな所を感じられる作品だったなと思うお話しでした

可愛らしかったり楽しかったりほんわかするようなお話しが好きな方にはもしかしたら少し重たく感じるかも知れません
逆にエンタメ作品として楽しむより「恋愛」に向き合った作品が好きな方には読んでみて欲しいなと思います

色んな恋愛の形があると思います
BLの型にはまったような作品ではなく、遥と晃成2人の恋愛の形を読めた1冊でした

6

この不器用、リアルすぎる。

初めて読む作家さんだと思うんですけど
タイトル通り、これは実話か?と思うくらいの
不器用、モダモダでしたね…❤︎

それを良しとする自分もいれば
なんというかモダモダ過ぎて
ときめきとか切なさといったラブの旨味をもう少し、と思う
自分もいて、感想としては
なんかその間で揺れてる感じです。

ノンケ×ゲイのカプ 3年経っても、
えちの時電気を消さないと、とか
ノンケにフェ◯はさせてないとか
ゲイ受から好きになったからといって
遠慮し過ぎ、でもそれ、その不安とかで
ずっと来てたとしたら切ない通り越して
辛すぎるんだけど、でも意外とそんな
我慢しちゃう現実って、
なくはないんですよねー
ノンケ攻も、最初は好奇心から始まってるし。はーこのなんとなくな感じが、すごくリアルだな、って思ってしまいました。

ただ、BLというかエンタメとして
ストーリーをなぞっていくと
あと一押し納得のいくというか
説得力があったら
話の解像度が上がって
帯に書かれていたような世界観を
もっとしっかり感じられ
大好きになったのかも。

受のキャラは…モテそうだったり、主任職に就てるけど、ギャップがある感じなの?
攻めは独立するとか、シフト変えるとか、話せるタイミングがないってどゆこと?その時は既にギクシャクしてたってことなのかな。
3年間、具体的にどんな風に変わっていって、気持ちがすれ違い始めたかとか、もう少し話の中で見せてもらえると良かったかなぁとか思いました。

でも、あり得ないくらい不器用にすれ違う
リアル感は良かったです。
他の作品も読んでみたいって思いました。

4

焦れったい…の先にある、

付き合って3年、同棲もしている遥と晃成。
3年かけてゆっくりと歯車が狂ってしまったかのように、なんだか最近うまくいっていない…
そんなふたりのすれ違いまくりな日々を描いたお話でした。

晃成目線で語られるふたりの日々は最初からずーっと焦れったくて、ものすごく拗らせてるなぁ…という展開が続きます。
ふたりとも好きな気持ちに変わりはないはずなのに、うまく歩み寄れていないというか心を明かしきれていないというか…
気まずくなるようなことは何も起こっていないのになぜかギクシャクしている…そんな空間を見ているのはかなり苦しかったです。

でも。ふたりとも不器用で臆病なだけで、それぞれに相手を想う気持ちに嘘はないのはしっかりと伝わってきます。
なので、大きく揉めたことがふたりの気持ちが交わるいいキッカケになっていたのかなと感じました。

別れていた間は体力も気力もすごく消耗したと思うけれど、ふたりにとって自分と向き合うためには必要な出来事だったのかもしれません。
彼らと一緒に不安を抱えたり切なくなったりしながら読んでいたので、結構苦しい気持ちでしたが。
最後の最後、これ以上ない!というほど幸せなところに綺麗に着地してくれて、本当に救われました。

これからのふたりの幸せな未来が見えるような美しすぎるハピエン、最高でした!

3

くぅーーー…響く…。゚(゚´Д`゚)゚。

同棲CPのお話しなので付き合ってる状態から始まります

受けの晃成の意地っ張り加減というか可愛げのなさがめちゃリアル…
相手が悪い訳じゃないのも分かってるし素直になれない自分自身ももどかしい…だけど上手く伝えられないから「分かって欲しい…察して欲しい…」

ちょっとこの2人の状況とか遥(攻め)のお仕事や環境が個人的に郷愁を誘われてしまう所があって……めちゃ響いてしまった所がありました
遥と晃成のお話しって分かってはいるのですが、、、ちょっと冷静に読めなかった所もあって、そんな自分の騒めきに驚いたりしながら読んでしまいました

個人的な想い入れはギュギュっと追い遣ってしっかりこの2人の物語としてこの作品を読んだ時に思うのは、ココからだね!!頑張れ!って感じでしょうか?
やっぱり何だかんだ言って晃成は、ノンケの遥と勢いで始まったお付き合いにどこか言語化し切れない不安があったんでしょうね
3年という時間がその不安を払拭するのに有用に働く事はなく、逆に生活のすれ違いから徐々に不安の色を濃くする事になってしまった、、、
そして「記念日」という晃成の中でずっとくすぶり続けた時限爆弾のようなトリガーを引いてしまった

暴発のような被弾となってしまった別れ話
失いたくないってお互い想っているのにね、、、
でも、こういう機会があったからこそ必死になれたのは良いチャンスですよね
覆水は盆に返る事はあるのか。。。?!という2人の必死さにドキドキしちゃいました

本編終了時点ではこの2人の必死さを見守り、良かったね…(ღ˘͈︶˘͈ღ)としっとりと思えたのですが、、、
ココ迄なら多分評価も萌2か神を悩む所だったと思います

ただ、、、私は今回珍しく描き下ろしでその高揚感がスッと冷めてしまいました
折角本編ラストでお互い仕切り直したのに、、、
そんな2人の「その後」なのに、、、
結局晃成はおんなじ事の繰り返しをしているように見えてしまって、、、
遥に「察して欲しい、気付いて欲しい」という態度が進化していない
健気が美徳なままなのがなんだか成長を感じないなぁ、、、と(¯―¯٥)・・・
遥がその分頑張ってくれていたけれども、、、ね(そしてえちのお話しではあるのだけれども…ね…)

出来たら本編で拘っていた「記念日」と「花束」をセットで回収出来る位の、、、一層の事リセット後の新たな1095日後で育てたバラ園から摘んだお花で作った花束をここでタイトル回収~‼みたいにババンッ‼と見れたら良かったなぁ~、、、なんて思ってしまいました

少々ムムム…と思うところはありましたが、大変リアルな空気感の描写が上手い作家さまでした!
そして切なさをまとった空気感に似合った作画もとてもマッチしていて、見応えのあるイラストを堪能できる作品を読ませて頂けました(﹡´◡`﹡ )
先生の他のテイストの作品もあるのでしょうか???気になりました!
今後も含めて是非、チェックさせていただきたいな♡と思える作家さまでした


修正|元画+白短冊で結構良修正でした!!

2

すれ違いすぎた故に、修復不可能まで達してしまった恋の行方は、、、

付き合って3年。

記念日には薔薇をもらうのが夢のアラサーリーマンでゲイの晃成(受け)と、ゲイバーで出会った4歳年下ノンケの遥(攻め)との、別れ話から恋を再生するお話。


読み終えて分かったことは、2人ともお互いのことがすっっっっっごく好きなんですよねえ(力説)
ただ、臆病でもあるので、変に勘ぐりすぎて自らすれ違いを作ってしまう2人でもあったなあ、、、と。


一度は別れを切り出したことで、お互いがナニモノでもなくなった関係性から見えてきたもの。
相手のことを想う気持ちや、相手が自分をどう思っているかなど。

全部、受けの勘違いでよかったなあと思えるくらい攻めも言葉足らずだったのですが、その根底には常に受けLoveのお気持ちが詰まっていました。

もう!
不器用すぎますよ!!
攻め!!
こんなにも大好きなのに伝わってないなんて、残念すぎますって!

また、受けも攻めのこと見えていなかった不器用さに、攻めとの別れがあったからこそ、関係が修復できてよかったねえと思いました。


あと、タイトルの意味が良きです。

花束とは。
おそらく晃成がずっと欲しがっていたソレなんでしょう。
クライマックスに相応しい花束(読んだ方は察せると思われます)を、ぜひその目で確認してみてください!!


2

ふてくされる姿や拗ねる感情がリアル

遥× 晃成

大人の恋愛のリアルな側面が見事に描かれた不器用同士の関係。


恋人でありながらも、
ふてくされる姿や、次第に現れる距離感が、
じれったさと共に針で刺すような痛みを伴い、
リアルな拗ねる感情が手に取るようにわかる。

愛しているからこそ感じる淡い寂しさや切なさ、
再び芽生える恋のほんのりとした熱さなど、
甘さだけではなく、
様々な恋の気持ちが伝わってきて共感せずにはいられない。


30歳の晃成と彼の4つ下のノンケの遥。
付き合って3年、同棲1年目。

2人も本当に不器用で不器用で、
言葉にしないとわからないよ!

特に晃成には完全に感情移入し、
自分が望んでいることを素直に言えず、
遥が晃成の思っていることと違った行動を取るだけで、
晃成が勝手にネガティブに思い込んで拗ねて、
心の中に溜まった不満、
勝手に損ねた機嫌、
意地を張ってしまうプライド、そして
抑えきれずに漏れ出る本音・・・
すべてが自分のことのように共感せずいられない。

年下の遥のほうがしっかりしていて、
晃成の言うことそのまま合意してしまう性格で、
それでも、
必死に地道に晃成を引き留めようとする姿がなんだかんだでカッコいい。

2人の感情の機微が繊細かつ鮮やかに描かれていて、
些細なことが大きな問題に発展してしまう恋愛の難しさが胸がギュッとなる・・・
そんな中でも、
お互いを愛おしく思う気持ちがじんわりと心に染み渡る作品でした。

1

拗れに拗れて大変

みつこ先生の作品は全部好きです。

26歳のノンケの遥と30歳の夢見がちで理想の高いゲイの晃成の2人が拗り散らかすお話です。
付き合って3年という期間もミソかと思います。

晃成は子供の頃に見たテレビの中の花束を貰っている女性に憧れを抱いたまま大人になっています。

遙は、表情筋が働かない上に口数が少ない…自分の思いをはっきり言わない…。
無口と言うわけではないのですが、飲み込んで我慢してしまうタイプのようです。
最終話まで読むと、まぁヘタレだったのかな。とは、思いました。

なんか…リアルにこういったすれ違いあると思います。
小さな我慢や意地の張り合いから言葉に出来ず、言葉が出たとしてもトゲが付いたもの。

大人が意地を張り合うとまさしくこんな風に拗れていくんだろうな…。と思いました。

客観的に見る事が出来る私
「なんで!?なんで、そこでそうなる!?
ちゃんと思いを伝えて〜〜。
その一言の裏側、見えないの〜?
お互いに気付いて〜〜。」
等、4話まで心がジタバタ…。

単話で読んでいた時は次の話が気になって仕方ありませんでした。
最終話が配信されるまで1〜4話…何度読み返した事か…。

ホーリンラブさんの小冊子では、少し育った遥を見る事が出来ました。

やはり、みつこ先生大好きです。

5

1年で独立できちゃうのスゴッ

あのぉ 超個人的な話 あたし みつこさんはまだ海の物とも山の物ともつかぬ 自分の思いすらままならない青臭いものしか描かないのかと思ってたんです

なんか満を持したように 「ありますッ!」的に出された社会人同士にちょっとめまいが ←よろこびすぎw


んんんッ!

つい口にした不本意な言葉と隠す本音のせいで陥る言葉足らず そこにプラスされる働かない表情筋
盛大なボタンの掛け違いがもたらしたすれ違いがもうさッ((怒))


晃成がムダに女々しいくて意地っ張りで 独りよがりで
「この受け好きになれない選手権」なんてものが万が一あったらランクインしそうな勢いでグズってるんだけど そこはね流石です
お料理上手なんですよね みつこさんて だってどんなに拗ねてジメジメグズグズしてても一周回ってどっか健気に見えてきちゃうんだから

それより1ついいですか

Σ オムレツ上手く巻けんのに焼き飯は下手なんかいッ!

個人的に作家さまの描かれるド庶民感覚がすきです
スパダリが多いこの界隈で ぱらぱらしてない焼き飯の登場になぜか不器用さとか 身の丈 を見せられたようでどっかが「きゅ」っとくる

いやもうね せつないもの読みたくなったらみつこさんです やっぱ
こんなに側にいるのに先走りがすごすぎて 勝手に不安になって相手のキモチだけが不在っていう


愛しい日々が少し足りない努力のせいでふりだしの両片想いになっているのに気づかず過ごした日々

正直 働かない遥の表情筋と及び腰な態度にイラッとするし ろくに話も聞かず暴走する晃成にもイラつきます(これ ほめてますb)w
でもやっぱり イラッとに勝ものがあるんですぅぅううだッw

扉を開いた景色にやっと言えた思い

えろ多くね? ←誰の思いやッ((怒))

いやまぁ とんだおふざけになりましたが最後はキッチリ魅せてホロッとさせにくる
ただ 前2冊と比べてしまうと 社会人ってところが裏目に出ちゃったのかな いつもなら純粋でちょっぴり不埒といえた部分が 強情 に見えちゃったんですよね

えぇ あたしの読み方が悪いんですよ? なんだけど
ふたりともが自分のことばかりで相手が見えてなさすぎてるな って ここがね…
 
大人の恋がややっこしいのはわかるんだけど 30にして恋に焦がれて理想をつくって現実に玉砕して拗ねて拗れて 

あれですかね やっぱり 恋は人をダメにするんですかね?
 

2

ヘタレ同士、すれ違いがリアルなビタースイートな物語

同棲生活のリアルなすれ違いに(同棲したことないですが;)、思わずのめり込んで読んでしまう作品でした。

レビュータイトルには「ヘタレ」と書いたけれど、攻め受け両者とも言葉足らず、そして晃成(受け)の場合はそれに意地っ張りが加わって拗れに拗れ…という感じでしょうか。

同棲三年目、不満や自分の希望を言えず、すれ違う生活に我慢できなくなった晃成。遥(攻め)に対し別れを切り出すも、すぐには家が見つからずしばらく同居生活を続けることに。
お互い意識し合い、ぎくしゃくとした生活を送りながらも自分がまだまだ遥のことが好きで、別れたくないと思っていることを自覚した晃成は…

と続くお話です。

序盤〜中盤にかけては読みながら「もっと素直になりなよ!言葉に出しなよ!」と思う場面が多々あり、そんなに好きにはなれなかった晃成。年上彼氏だけど、年下の彼女みたいな女々しさを感じてしまったりもして、、(ごめんなさい)

けれど後半、「ごめんなさい」と謝り「別れたくない」と話す晃成は素直で可愛かったし、変わろうする努力が伝わってきてじーんとしました。
自分も意地っ張りな方なので、ちゃんと言葉に出したり、伝えることを怠らない努力をしなくちゃな…と、ちょっと自らを省みたり。

終盤のバラのシーン、ヘタレな遥が急に(?)見せたスパダリ感に若干ファンタジーを感じつつも、やっぱりきゅんとしてしまった・:*+.

”花束”よりももっとずっと嬉しい形で、幼い頃の夢が叶った晃成、良かったね…!! とちょっとうるうる。

言葉できちんと伝えること、時には意見をぶつけ合うこと、意地を張らないこと。
そういったことの積み重ねの大切さをじんわり感じる、ビタースイートな大人の恋のお話でした。

5

友達から恋愛相談されているかのようなリアルさ

付き合って3年になる倦怠期の最中にいる2人が別れる決断をしてからのお話。

友達の恋バナって聞いていると当人よりも客観的に判断できるので友達にも相手にもツッコミたいところがたくさん出てくることが多いと思っているのですが、それくらい状況がリアルで視点である晃成も攻めの遥にもちゃんと会話しろ!ともどかしくてたまりませんでした。
晃成は思い込みが激しくて遥の微妙な表情や行動の本当の意味を読み取ろうとしないし、遥もその時その時で言葉にしようとしないし、、

付き合うまでより続けていく方が大変と言いますがまさにそういう状態で、2人とも相手への気持ちだってちゃんとあって相手を思って行動しているつもりなのにそれが相手には伝わらないし、相手の反応を伺いすぎて言葉にもできない。

でも確かに互いへの想いはちゃんとあるので諦めきれずにもがいてくれて本当によかったです。末永く幸せになってください。
あと周囲のサポートとも違う賑やかし要員も面白くてツボでした!

4

歩み寄れなかった3年間

お互いのことを思いつつも事実として自分のことを優先してしまい(でも根底にはちゃんと相手への想いもある)すれ違いまくった結果別れようとしているカップルの話(長い)(説明下手)

客観的に見ていると「ここだ!」とすれ違いポイントが手に取るようにわかるのですが、自分のこととなると難しいよな、というシーンがバッチバチに描かれていて、読むのが辛い_(:3 」∠)_

萌は弱めで、どちらかというと自分の日々の生活をかえりみるような、そんなストーリーです。しあわせ!とかたのしい!とか、光属性的に大好物な内容からは程遠いんですが、どうしても読みたくなってしまうみつこ先生作品・・・。

受ちゃんのキャラは正直個人的に苦手なタイプですが、それとストーリーが面白いかどうかは別で。映画とかドラマで心臓ギュッとしながらワンワン泣きたい、そんな本です。

ラストはハピエンなのでご安心を!

7

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