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yukuefumei.
会話のない最後の場面が映画のシーンみたいに、ずっと
頭の中に残っている。
ストーリーは殺人を犯して逃避行する2人の話で、仄暗い雰囲気で進んでいく。
お互いを守るために、亮は楓の父を、そして楓は亮の彼女を殺害。
ストーリーの要は、受けの楓のように読みながら思った。
楓は見かけはふわふわしてるけど、芯の強い
しっかりした人。
俺が絶対守るからと言い残して、楓は亮の前から姿を消す。
重いものを背負って、亮を守るために消える。
学校へ行き、バイトをして、働くことが嬉しいとさえ
思う楓が健気で、子供のままでいられず、自立しようとする
楓はとてもしっかりしてて強い。
亮と離れて、ただ亮の幸せを願って楓が逡巡する様子が切なくて、泣ける。
一方の亮も、消えた楓を8年間探していた。
分身みたい。亮は楓がいなくなったら生きていけないのだと気づく。
楓は俺の心臓だというセリフがあった。
執着と純愛は紙一重なのかもしれない。
別れる前に行為に耽る2人が愛おしい。
危なかしく、刹那的に見えた2人だったけど、これこそ純愛なのだと
思った。
心が揺さぶられた素晴らしい作品でした。
とりあえず、、、、、、、、
あまりの良さに語彙力が低下して’’よかった’’しか出てこなくなります。
もう出会った瞬間からふたりの人生はきっと決まっていて、この先『ふたりがふたりの為に犯す罪』も必然的だった気がする。
亮の執着心&ヤンデレ感は最高すぎて、心の中で何度『亮ぅぅぅぅぅ!!!!!』と叫んだか分かりません。あと、楓の前でも飄々としていて、一切弱いところを見せないんだよね。だから、楓は自分のせいで亮はこんな人生を歩んでると思っていて、、でも亮には楓が世界のすべてなんです。実は。自分と同じ、楓にもひとりでいてほしかったと思うくらい、本当は楓なしでは生きていけない人なんです!
楓は楓で亮のことを忘れたいくらい、頭の片隅には常に亮がいながら過ごしてきたくらい本当は楓にとって亮は大きな存在で。。ずっと、後ろめたさを感じながらも。楓も亮大好きなんだよなぁ。頭では自首しないとと思っているのにどんどん亮に溺れていく楓がまたたまらんッッッ。これぞまさに、’’理性と煩悩の狭間’’。でも亮とのこれからのために、最後にあの決断をした楓は素晴らしかったです。
最後の亮のあの表現を見た感じ、亮もどこか後ろめたさを感じていたのかな。
二人の最後に致すシーンと交番前のシーンは号泣でした。ただでさえ、後半に行くにつれて泣きそうだったのに、、
エロいのにッッッッエロいのにとっても切なすぎて、kanipan先生やばすぎます。。。
終始、誰かふたりを邪魔する人が入ってこないかハラハラしながら読んでたけど、ふたりの世界だけで安心した。たまに入る過去のシーンがドンピシャに入りすぎて毎回’’うわぁ今来るかぁぁぁ!’’の繰り返しだった、、、
本当におふたりとも末永く一生幸せでいてください。
じゃなくちゃ読者は許しませんっ!笑
殺人犯×殺人犯のお話ということで、、、
度々ちるちるさんでも執着愛特集なので、上位で取り上げられていたので気になっておりました。
学生時代に知り合い、それぞれ罪を犯してしまった2人。
そんな攻めの受けへの執念たる愛は、とくに年季が入っていて強強でしたね。
受けを探すためにヒモとか、、、
そんな攻め、過去にいたでしょうか。(否、あまり見たことがないッッ!)
で、もっとダークなメリバかバドエンなのかなあと思いきや、個人的には普通にハピエン? じゃない?? と、(と、まりあげはのなかでは)拍子抜けしてしまったので萌評価に。
ですが、普通に面白かったです。
そして、攻めの執着というか執念の愛は、おそらく受けがどうあろうがずっと続いていくんだろうなあという安心感が!
一生、共犯な二人なわけですが、この度受けは罪を償い出てきたわけで。
二人の世界で、二人幸せに生きていくんだろうなあという余韻が想像できる終わりがとても良かったで1冊でした!
1番重要なので最初に書きます。ぜひ紙本で読んで頂きたいです!(電子と修正が全く違いますので、、、!!!私は買い直しました!
)
こちらは目に光がない系の攻めのドドドド執着を存分に味わえる作品です!攻めも受けも元は中学の同級生。当時優等生だった攻めと家庭崩壊しながらもまっすぐ育っていた受け。この時ある事件が起こり、お互いが「救い」の存在になる訳ですね。そして大人になってからの再会と秘密の共有……。それ以降二人はタイムリミットが見えた中での逃避行を始めます。
読み終わった後、ふぅと息を吐くぐらい圧巻のストーリーです。えろがエロい…受けを「柔らかく」描く事に全力をかけていらっしゃるそうで、まぁぁぁかぶりつきたいぐらいエロいし体格差だし、女の子みたいに喘いじゃうし……。最高オブ最高。ストーリーとエロ、どちらも美味しいところどりな作品です!
初作者様でした!
物騒な試し読みでブチ上がり、
皆様のレビューでハピエンと確認し、
拝読させて頂きました。
おかげさまです、ありがたや...m(__)m
逃避行から始まる冒頭から
狂気味あり、焦燥感あり、背徳感で
ゾクゾクがたまりませんでした。
チャラそうな亮に
チョロそうな楓。
八年越しの再会に、お互い探るような
やりとり。
亮の言葉攻めがイイ…
楓の快楽墜ちが...イイです!!
読み進めていくうちに
お互いへの激重愛と執着、
罪悪感と切なさがわかり
こちらの感情も溢れてドクドクでした。
二人が互いの想いを知るごとに
身体を重ねるシーンの意味が深くなっていきます。
段々と切羽詰まる感
気持ちが高まっていくのが萌えました。
約束のシーンでは涙(;O;)
いつだって亮は真剣だったのだと
気付かされます。
ラスト最高の再会かと思いきや
信用されてない亮が不憫で笑いました。
希望があり、2人の幸せを感じる終わり方に
大満足でした。
先生の他の作品も読みます!
読了感が凄まじい。
なんだこれ??最高か??という感じ。
攻・亮の病的なまでの受・楓への依存が凄く可愛いというか、可哀想というか。
そんな亮に対して、自分のせいで何年も亮の時間を無駄にさせてしまったと感じることのできる楓が、なんかもう凄い。
自分が亮の人生をめちゃくちゃにしていることを申し訳なく思いつつ、亮の彼女に嫉妬して咄嗟の行動を取ってしまった楓も、十分に狂ってるんだなぁと。
長く離れた時間を埋めるふたりが、怯えているようで、それでいてとってもえっちぃので、必見です。
どん詰まりから始まる物語。明るくはないけど真っ暗で読めない感じではなかったです。
ドヨーンと曇っている日に今一瞬晴れたっていう感じでした。
ストーリーテラーとして名を馳せているとあらすじ紹介にある通り、お話がとても良いです。と同時に絵も一目で分かる画風で内容とマッチしていて素敵でした。
淡々とした雰囲気の中、自然な流れで読ませる展開。厳選した多すぎないセリフと間合いで気持ち良く、ノンストップで読み終えることが出来ました。
車で移動しホテルに泊まる生活をする2人。
先生のエッチの描き方がすごくイヤらしくて好きです。ちるちるでは標準評価ですが、かなりエロエロに感じました。
タイトルの『行方不明。』は攻めの亮が受けの楓を探していて楓が行方不明だったこと。
亮に迷惑をかけたくないから自ら行方不明になり、気持ちにフタをした楓の心。
そしてもう1つの意味と、いろんな捉え方が出来ました。
細かいとこをあまり気にせず主役2人の様子をじっくり読みたい方向きかと思います。
ラストまでヒリヒリしながら楽しかったです。
モノローグが多いですが、ふたりが相手を見る瞳が更に雄弁にお互いの気持ちを語っています。
亮のドエロな目つきや楓のトロトロの目つきには特にクラクラしました。
一通り読み終わって、もう一度、もう一度、とすぐに読み返しました。
ふたりの気持ちをもっともっと理解したかったので。
亮は、母親が奔放で彼氏をとっかえひっかえ。
誰でもいいから自分を見てほしい、ひとりになりたくない。
彼女にその穴を埋めてもらっていたけど、楓に出会って、その穴は楓にしか埋められなくなった。
もっと楓に求めて欲しい。あんな父親じゃなくて自分を。
楓は、暴力をふるう父親がいる。
自分のことを卑下している。
優しい亮のことが大好きになったけど、自信がなくて、一歩引いてしまう。
そういう性格とか考えは、大人になって再会してからも、変わってないのです(亮は8年分の思いでエスカレートしまくってるけど)
亮が楓の父親を死なせ、楓は離れることを選んだ。
そして今度は、楓が亮の彼女を殺し、その先に何を選ぶのか。
離れていたことを埋めるように、ふたりはとにかく身体を繋げます。
それがめちゃくちゃエロいのなんのって。
さすがヒモ時代の長い亮はエッチがかなり上手い。
初めての楓はそれに翻弄されまくり、されるがまま受け入れる。
楓はそうして亮と逃亡しながらも、そもそも自分がいなければ亮はマトモに暮らしていたのではないか、そしてこれからも亮のために自分とは離れるべきではないのか、と自分なんか、自分なんか、と卑下しています。根付いてしまった考え方は、なかなか変わらないんですね。
でも、楓はすごく真面目で、たくさん悩んだり考えたりするところがとても魅力的だと思います。
でも、車を暴走させた亮を見て、ようやく彼の思いがわかって。
どんなに楓を求めているか、どんなに楓なしでは生きていけないのか。
一緒に自首しようと決めてからの、そのあとの楓の笑顔とか、じっくり黙って楓を抱く亮の真面目な顔とか、見たことない表情がたまらないです。
お互いの気持ちを心から分かり合えたから、こんな表情ができたんだなーと。
やっと、自分を待っていてほしい、と亮を求めることができた楓。
楓にも自分を必要としてほしい、求めて欲しいという願いがようやく叶った亮の、震えるような嬉しさが伝わってきました。
出所したときの亮の笑顔!
これは亮ですか!?ってくらいに和らいでて、それに応える楓もはじけるように笑ってて。
ふたりを阻むものはもう何も無くなったんだなと思うと、本当にジーンとしました。
一気に何度も読み返したくなるお話はなかなかないです。読めてよかった!神作品です。
あらすじの時点で大好き〜ってなって読んだけど、ほんとに2人の歪み具合が好きすぎるし全体を通してえろが過ぎる!本当にずっとヤッてる!でもそれが切なくて泣きそうになった。描写もすごい書くのが上手くて最高だった。ストーリーも濃くてエロいだけじゃない!私が求めてた作品!って感じだった。ありがとうございます。
途中メリバになってもいいなーって思って読んでたけど、ハッピーエンドで終わってそれも素晴らしいってなった。
ただ、もう少しだけページ数があればまた違った終わり方や自主してから再開までの時間とかその後とか詳しくわかるシーンが見れたのかなって思った。でも、書き下ろしとかカバー裏とか初回ペーパーとかがあって、すっごい尊いを浴びれたから大満足!!
あと、幼馴染だから2人の少年姿(ショタ??)も見れておなかいっぱい。普通に楓が可愛すぎて、襲われないか心配になったよ!
なんでこんなにエロいのか!
あー、これどうなっちゃうんだろうなー。
いつか警察が来るのかなー…
でもエロいことしといて欲しいし幸せになって欲しいけど人殺してんだよなぁ……ぐぬぬ…
と、悩みながらエロBL漫画を読む日が来るとは思ってませんでした。
なんかこれ凄いな。
めちゃくちゃエロい。
うまく説明できないけど生々しい感じです。
攻めの方は罪に問われないの?
お前もうめうめに加担したろ?と思ったけど、それはいいんだね…笑
殺人云々のところで、おおーっとなってたんですけど確かに読み進めていたら、内容的に弁護士も挟むし出てくるのがめっちゃ先というわけでもなく出会いから数年にかけてようやっと平和に結ばれたことに最後は拍手喝采でした笑
受けが好みなうえに攻めも受けに執着しまくってて尚大好きすぎる設定も実に大好きで、お互いがお互いに救われたというところも大変良かったです☺️✨
この感じだと続編はなさそうですがこの先生の次回作がとても楽しみになりました♪
題材、ストーリー展開はとても良かったです。誰かに理不尽に苦しめられた時、暴行や刃傷沙汰に遭った時、苦痛を受けている人を助けたい一心で犯す罪というのは、私はけっして軽くはないけれど、人間らしい感情を持つが故のごくごく誰にでも起こり得るものだと思っています。亮の行動も楓の行動も、十分に理解の余地があるものでした。
一方で、2人の互いへの執着というか強い結び付きの基盤となる、事件が起こる前の関係性の描写は私には短く感じられ、相手のためにここまで行動できる理由にすんなり納得するには、もう少し時間をかけて辿ることが必要でした。また、濡れ場が多いのも刹那的な今を表現するには効果的でしたが、毎回とろとろにされる楓はエロ重視ではないこの作品の中では少し滑稽に見えたので、もう少し抑えめの方が良かったかなと。ただ、ちゃんと自首するのもそこに2人で向かうのも、この世界でこれからも長く相手と一緒にいるために下した決断であり、この若さでそれを選択できた2人に尊敬の念を抱きました。
最初あらすじとか試し読みみた感じバッドエンドだと思ってのですごく不安な気持ちだったんですけど、最後2人が幸せな感じで終わってくれて良かったです。(最後どっちかが片方殺すか心しちゃうかと思ってた…)
kanipan先生の既刊作品は殆ど拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。
個人的、各項目5段階で
エロ 4
執着 3
サスペンス 2
ヤンデレ 2
な感じだと思います。
亮さん×楓さんのカプです。
中学生時代、ある秘密を抱えたまま8年ぶりに再会した、清掃員として働いていた楓さんと女性のヒモとして生活を送っていた亮さん。そして、2人はまた新たな秘密を抱えて逃避行を…。
あらすじや帯に書いてあるので、隠しようもないですが、亮さんも楓さんも殺人犯です。
他の作品で、誰かを殺したメインキャラだが、結局その誰かは死んでなかったパターンを何度か読んだことがあるのですが、今作はちゃんとお亡くなりになっております。因みに、殺人犯の2人ですが、一応相手の為の末の殺人なので、殺し屋や殺人鬼のような積極的に人を殺めようとしている人達ではありません。
人を殺め、逃避行をした亮さんと楓さん。逃避行をしてはいますが、警察の捜査から身を隠すとか正体がバレそうになる様な描写はほとんど無いで、サスペンス要素は少なめかなと思いました。
中学生の時から8年ぶりの再会。何故そうなってしまったのか、そのことも描かれていますが、亮さんのほんのりヤンデレ具合とかなりの執着心が良くてゾクゾクしますね。
お互い想い合っているからこその言動にしんみりはしますが、悲愴感や重くシリアスになり過ぎてはいないので、読み易いと思います。そしてハッピーエンドにはなっているので、是非とも読んでほしいです。
逃避行BL
過去に数冊拝読した事のある設定です
そんなに多くはないですがやはりセンセーショナルなのでどの作品も印象深く残っています
そして、また新たに忘れられない「逃避行BL」がココに生まれましたね
(ちるちるさんで「逃避行BL特集」とかやりそう?…やって欲しい…!)
既読の作品の感覚で言うと「ダブルミンツ」程退廃的過ぎず「真夜中ドライバーズハイ」程フィクションのカッコ良さが前面ではない
(尚、「ダブルミンツ」はその退廃的な刺さるヒリヒリ感がカッコ良いですし、「真夜中ドライバーズハイ」はフィクションのカッコ良さがロードムービーのようなエンタメ性を魅せ付けてくれる秀作だと思います)
他作引用はあんまりレビューでしないのですが題材が題材なだけに極力ネタバレしないで読んだ方が楽しめると思っているので今回は他作の力をお借りしました
「行方不明。」はこのドロヒリ感とドキドキ疾走感の間に位置する作品かな?と思います
逃避行となってしまった経緯は重い、でもそこに凄く比重がある訳ではなくその事実よりもそこに至る迄の2人の「想い」自体が激烈に重い
その重い想いを描きながらも熱量と深い愛を感じる絆も十分示されるので激重感情に支配され過ぎるような読みながら苦しくなるような読み心地ではない
疾走感がカッコイイというよりしっかり2人を見守りたくなるようなラブストーリーなのです
何度も何度も読み返したくなるお話しでしたし、何度でも読める面白さを感じられるお話しでした!!
コミックスの表紙、めちゃくちゃカッコいいですね!!
単話の表紙だったらきっとビビッて購入をためらったかも知れないのでこの素敵な表紙にも☆評価をしたいです(*'▽')~☆
秘密の共有、共犯関係、共依存あたりド性癖なので手叩いて大喜びしたしエロいシーンは背徳感が相乗効果になってドエロでしたなんやこれ最高かあ?
歪んだド執着愛サイコパス攻めがずっと怖くて見てはいけないものを見てる感じと終始ずっと付きまとう不穏さがもうほんとツボで良すぎた。後半泣いてもうたし抱えきれなくなって無意味に家の中うろついちゃったし。ラストもハピエンにするとしたら妥当な締めくくり方。メリバ好きとしてはいっそもっと攻めたオチでも良かったけど。
読み手側の不穏を静かに煽ってくるような構図やセリフ、間の取り方余白の取り方のエモーショナル表現がすごいというか漫画が上手い。初めて読んだ作家さんだけど他の作品も読んでみたい。
面白かった…!ダークすぎず、でも仄暗い…そんな雰囲気がとても好きでした。
罪を犯した二人の、逃避行ストーリー。
攻め受け二人の関係性や詳しいことが分からず、不穏な空気の再会シーンから始まる本作。
どういうこと??と首を傾げながら、いつの間にか物語に引き込まれていました。
逃避行の中には、ちょっと都合のいい展開があるかなとは思いつつも。
決して互いに離れられない二人の関係、共依存的な関係にゾクっときました。
エッチがまた良くて…!攻めが決して意地悪じゃないんだけど、優しく受けを追い込む感じが最高✨執着攻めの良さを堪能しました。
最高です。この一言につきます。
kanipan先生の執着ものは健康に良い。
殺人犯×殺人犯というインパクトある関係性に、ハッピーエンドなのかわからずどきどきしていました。逃避行はあまり明るい未来が想像できなかったもので...
けれどハッピーエンドだったので、そこは本当に良かったと思います。
1話からぐっと引き込まれたのは、明らかに不穏な空気が漂う中、受けの名前をほんとうに幸せそうに笑顔で呼ぶ攻めを見たとき。
物語の序盤からこの雰囲気を見せられたので、今作も最高だと確信しました。
暗さと明るさの絶妙なバランスで描かれている執着は、人間的な部分がきちんと見えるので安心します。
行き過ぎた執着ものだと、ヒトコワ的な恐怖を感じることがあるので。
少しネジが外れて受けしか見えない攻めは、不安定さが見え隠れするものの、基本的に受けさえいれば良い。
まだ良識的な受けは、自分のせいで攻めがこうなったと思ってしまうけれど、傍にいることで安心を得ている。
お互いがお互いをお求めて愛しているのに、逃避行のために不安定でどこか暗い。
どうなるんだろう、とハラハラどきどきな展開は、罪を償えば後は一緒にいるだけ、という2人にとって最大の幸福のために進んでいきます。
攻めに手を引かれれば、受けはついていってしまう。物語の終盤、2人の未来のために、攻めがぐっとこらえるシーンは切なかったです。
最後がハッピーエンドで本当に良かったです。
本編その後の、2人だけの幸せな時間をずっと読んでいたいと思いました。
個人的に初版ペーパーの言葉のやりとりが、攻めの歪み具合を感じられてお気に入りです。ぜひ読んでみてください。
単話から追ってました。
単行本の表紙イラストがハイセンスで改めて電子と紙書籍どちらも買っちゃいました。
この作者さん、人間の光と闇の部分を描き出すのが相変わらず上手いですね。
攻め受けどちらのビジュアルも個人的な癖ドンピシャでえち中の二人の表情を眺めるだけでも眼福でした。
ちょこちょこ挟まるギャグパートが束の間の安らぎ感ありバランスいい。
難しい題材ですが二人の過去がしっかり描かれてるので物語に没入できました。
もはや恋と呼んでいいのか怪しくなるようなじっとり湿り気を感じる攻めの執着心にゾクゾク。
受けは健気で可哀そうなのが可愛くて、離れがたくなる攻めの気持ちも分かる…となりました。
ダークに始まり不思議と穏やかな結末。
バドエン苦手な方でも安心して読めると思います。
二人が海で遊んでるシーンはモノクロのページから色を感じるほど美しかったです。エモいってこういうこと。
追記…作者さんの個人通販でこの二人のパラレルえっちとコスプレえっちが読めるので大人な方はぜひ購入してみてください。トべます。
※さらに追記
レビューの最後に追記したこの作品のパラレル番外編が2024/05/24~電子書籍でも配信されるようですやったー!沼った方は二人のえっちを手軽に堪能できるのでぜひ!
シンプルながら何やら不穏な空気を感じるタイトルに惹かれ購入。
あらすじにも帯にも"殺人犯"という言葉があったので、ドロドロな愛憎劇やメリバも覚悟で読み進めたけれど。
ふたりの言動は変に計算しているようなところがなく、重たすぎるくらいの執着を形成する感情は想像以上に純粋な愛だったので、精神的な苦しさを感じずに読むことができました。
正当防衛とはいえふたりが犯した罪は軽いモノではないし、もしかしたら最悪の事態は避けられたかもしれない。
でも亮も椿もその時の最善を"相手のために"選んでいるというところにこそ、ふたりが一緒にいる理由があったのかなと感じました。
椿を追い求める亮の執着にはゾクっとする部分はいくつもあり、真っ暗闇みたいな瞳で椿を見る眼差しが恐ろしく感じるところもありましたが。
どこまでも真っ直ぐに相手を想うことができるのが眩しくもあって、彼の不思議な魅力にずーっと惹きつけられっぱなしでした。
何があったのかわからない状態からはじまるので最初は戸惑ったけれど、色々なことが明かされて繋がっていくたびにお話も深くなっていって。
たくさん身体を重ねた逃避行劇の終わりにもドラマがあり、切なくて苦しいのに光が射すような…
様々な表情を見せてくれた作品だったな、と。
読み応え抜群、大満足でした。
逃避行モノなのになぜ『行方不明』なんだろう?と疑問に思いながら読み始めたんですが、まさに、でした。
1巻完結でストーリーギッシリなのにセックスシーンとのバランスもすごく良くて・・・また線の細い濡れ場がやたらと色っぽいんですよねえ。そんなことしている場合ではないのに、ずっとこれが続けばいいと思ってしまう。
ラスト、彼らの逃避行が逃避行のままメリバにならないのも光属性としては大変有り難いです!こういうお話ってくらーいまま終わっていくのも多いので・・・。
もっと読んでみたい作家さんに出逢えました。
よかった…本当によかった………読んだ方なら分かると思うのですが、漫画としても中身の彼らにとっても本当に"""よかった〜〜!"""なんです…。不穏で魅力的なタイトルと、表紙、、連載時からまとまるまで我慢していました。読書中に何度も残りページ数を確認し、怖い…どうしよう…かわいい…怖い…かわいい…ってなりました。
目に光がないイケメン(ヒモ)の亮と、可愛らしい清掃員の楓。どうやら逃避行中らしいこの二人。最初は誘拐?脅迫?と思いましたがお互いへの愛が溢れているので、その真相を知りたくページを読む手が止まりません。
話数を追うごとに明かされていく二人の過去と、今現在お互いの存在を確かめるように、抱き合う二人が交互に描かれて胸がグリグリ切なくなりました…。
そして何よりすごいのがそのラストに向かっていくシーン展開。
kanipan先生の作品ってなんて言うのでしょうか…一人起きてしまったの朝のような、夏の日の対岸の光のような…ちょっと寂しいけれど一等光る灯りみたいなんです。フワって静かに目の前が明るくなる感じ。二人の選択に、あ、そうかそういう選択あるか…!って気付かされました。よかったよ〜!!!
交番の前のシーン泣きすぎてしばらく読めなかったです。お互いの為に罪を犯した二人。償いは相手に会えない期間なんだろうなと思いました。これからはずっと穏やかに二人で過ごしていければいいなと願ってやみません。深く暗いけど、悲しいわけではない、希望があって胸に残る物語が読みたい。そんな人にとってもおすすめの一作です。
携帯(いまだにパカパカ)をひどい落とし方したんです
そしたら マナー/シャッター つう(スヌーズ止めるのに使ってる)脇ボタンが飛んでったらしく 無惨に小さな穴がぽっかり
慌てて秋田の友人にメール『脇のボタンが行方不明です』と
なぜ秋田の友人に連絡したのかいまだ謎ですが これが今月2日にあたしに起こった行方不明です ←何の話や?
※ メールしたあとソッコー家に電話して母・さちこ(仮名)に無事保護され その日の夕方には穴 塞がりました 4Gが使えなくなるまで大事にする所存です
タイトル買いです もうどぉにも気になって また表紙画像もないときに予約 ポチッ
薄ッ暗い 不気味 猟奇的 奇々怪々 『行方不明』このたった4文字にいろんなものを期待しました
あの スゴくわかりづらいです
お話が逆行するやつが苦手なわけではないんですが 過去と今を行ったり来たりするのに彼らの関係がまったくわからないまま 説明ないまま執着を膨らませながらすすんでいくんですよ
ほんとなら『お話にぐんぐん引き込まれます』って感想を言わなきゃいけないんだろうけど ハテナがいっぱいコレクションみたいになっちゃってなかなかその一言が言えない
んですがッ!
幼く小さな世界でふたりが共依存に堕ちるところはまぢよかったし
子が親を選べないのはしかたないとして どんな親でも どんなひどい仕打ちをされても離れないのが子どもで 気まぐれに与えられたもので喜ぶ姿に泣けてくる
ただ最後がね え 片方だけなの? 罰を受けるのって ってなっちゃったんですよ
いや 終わりはよかったんです 明るい未来が見えるような終わりで
でも 自分の欲や嫉妬で起きてる二つの事件が片や遺体があがってないからいいのか?っていう
事件にすらなってないから? 未成年だから? 虐待があったから?
離れる辛さをひとり耐えるなら過去を遡ってそれこそ一緒に自首すれば… と
いやそこよりなにより 楓の起こした事件が万が一正当防衛になったとしてもふたりで遺棄した時点で亮もアウトなんじゃね? とか
そもそも 楓と彼女の関係が不明なまま起きてるんだからその辺り調べられたら 亮も事情聴取はされだろうし そうなるとふたりの関係のほうに目はいくよね? と
あぁぁん ココです こぉゆうとこですよ
変なところを延々気にするあたしが黙っていられなかった
たった数日の逃避行 自首に繰り返す強い感情
はじめましての作家さまだったけど詰めこまれたものはほんと面白く読めたんだけどな
お初の作家様。
泥沼共依存。
普段はそこまで多くは読まないタイプの作品なのですが、何となく気になって手に取りました。
結果、大正解でした!
ストーリーの展開がとても魅力的で、特に終わり方がとても良かったです。
先生の絵柄とストーリーの相性が抜群で、ぐわっと引き込まれる一冊でした。
他の御本も読んでみよう......と思ったら、『キャント・ヘルプ・フォーリンラブ』の先生か!
気になっていた作品でした。
こちらも読んでみます。
殺人犯×殺人犯、一体どんな人たちでどんな経緯があってどんな結末を迎えるのか。
書影を見た時からどきどきしていました。
ぜひネタバレを見ずに読んで欲しい1冊ですが、強いていうなら予想以上に心穏やかに読めましたし、彼らの幸せを願うまでもなく作中わりとずっと葛藤しながらも幸せそうだった印象が強くて最初想像していたものといい意味でギャップが激しい1冊でした。
可愛らしい見た目で言葉遣いは意外と悪くて流されやすそうな楓が殺人を犯してまで心のどこかで亮を愛して独占したいと思っているのも、楓を見つけるためならなんでも、それこそ女と寝ることなんて容易くできてしまう、そして自分を守るために人を殺めてしまった楓に喜んでしまう激重拗らせ執着の亮もどっちも設定としてたまらない。
拗らせまくってる2人がさらに時を経て再会した時にまた楓の態度がリセットされてるの最高でした。
作家様買い。
あれ、kanipan先生の絵柄がなんだか変わった?
とんがり顎が丸みを帯び今どきのお顔に近くなって、等身というか肩幅とかも前よりがっしりして華奢で細っこいイメージがやや薄れてきた感じ。
変わったとしたらわたしは今の方がぜんぜんイイ。
先生の描く物語は心ない大人たちから世界の理不尽さから自分自身と大好きな人を護る子たちのピュアさがいつも際立っている印象だ。
今回も大人になった子達の再会から始まる。
女のヒモをやっているという亮と清掃員の楓。
何故ヒモなのかというと8年前に急に行方知れずになった少年=楓を捜すのに都合がよかったから(!)
とうとう見つけられた楓は迷惑そう。
何故なら他ならぬ亮の為に姿を消したのだから。
2人は最初から惹かれあっていてお互いの家庭環境も良いとは言えず、だからお互いが自分の一部であるかのように一部でないのが辛すぎる程に求め合っている。
こわいくらい。
楓を邪魔する楓の父を抹殺するのは亮にとって当たり前だし、亮の邪魔をする女を抹殺するのは楓にとって当たり前だったのだ。
再会後の2人が激しく求め合うシーンは繰り返し有りエロエロというよりなんとももの悲しい。
どうしたって時間が足りない。
彼らには破滅が近づいている。
とジリジリしながらページをめくっていたわたし、でも楓が自首する決意で亮が楓の帰りを待つ決意でラストへと話は向かう。
病めるときも
健やかなるときも
死がふたりを分つまで
との言葉が交番に自首する楓と後ろにいる亮に注がれる。
美しくて哀しいシーンだ。
2人は再会後の濃密な日々の中で上記の言葉の意味が痛い程理解出来たので、ここでまた離れ離れになる覚悟が出来たのだと思う。
『神』評価にしたかったのだけど、実質『神』なんだけど後でこっそり変えるかもしれないけど『萌×2』で。
だって!
自首シーンのコマの後ページめくると
出所シーンだよ、、、
ページ数が足りなかったというのも分かる。
刑期年数分2人がどう過ごしたかが分かるようなページをつらつら描けというのもムチャな話だ。
でもねー
なんかこうその間の歳月が流れたさまを少しは感じたい。
恋人の為に犯罪者となり刑務所に行きその恋人は出所日に迎えてくれる、ってのはわたしの短いBL読書歴でも結構多いシチュ。
で今回のように自首或いは刑務所入り次ページでハイ出所シーン、も多く見られる。
なんか感動が削がれるのはわたしだけかな、、、
kanipan先生がストーリーテラー足る所以をまざまざと魅せつけてくれる1冊‼
とにかく集中し過ぎて周囲で流れる生活音も流れる音楽の音も一切聞こえず、ただドキドキと鳴り響く自分の心臓の音が鼓膜に直接響く様な感覚だけが研ぎ澄まされて読み切りました
すごい速さでページを貪るように読みました
そしてもう1度読み直して反芻して、そしてまた読む…
完全エンドレスループ入り確定になりそうなので一旦呼吸を整える為にもレビューを書く事にしました
そんな訳で興奮冷めやらぬ中なので変なネタバレをしないように気を付ける為にも簡潔に…(と言って簡潔になかなか書けた事がない( ;∀;)…)
亮と楓の2人は中学時代の多感な時期を一時過ごした事のある昔馴染み
ある事がきっかけで楓は突如亮の前から消えてしまう
それから8年間、楓を忘れずに常に意識の中で楓を求め続けながら「楓を探し出せる生活をする」為に都合の良い生き方=ヒモとして生きる亮
その時が来るのを虎視眈々と待つ亮の執念深さにゾクッとして仕方ない
再会までのカウントダウンのような展開や、再会後の新たなカウントダウンの始まりを感じる生き急ぐかのような疾走感と刹那の時が甘いハズの蜜月さえも甘さだけではない❝甘苦しさ❞を常に供給してくれます
そして進む逃避行とその行方ーー…・・・
亮のヤンデレ具合にゾクゾクします
楓が恥ずかしがる事に興奮して、楓が可哀そうでひとり寂しくしていて欲しくて、そして誰とも共有したくない程に好き
これを執着・固執と言わずに何と言う。。。
更にこんなにもグチャグチャでドロドロな想いを抱えているのに表面上は至って飄々とした恋に溺れる1人の男として完璧に楓には映っている
ヤンデレってこういう事だな、と実感
そしてそんな男に一方的に囚われているようにも見える楓
楓が亮を「かわいそうに…」と思っているという所から自分が亮を狂わせている、という無意識の内の自覚を感じる
天然の魔性を秘めている楓
か弱そうにしか見えないし守ってあげたくなるような存在なのに本人は実はしっかり自分の足で立つ事も歩く事も出来る強かさを備えている
だからこそ不安定な亮は必然的に楓に傍に居て欲しくなるんだろうなぁ
強力な引力を感じる、楓というキャラに私も囚われちゃう…‼
時間の経過もモノローグを効果的に活用しながら駆け足感を感じさせずに魅せ切ってくれた後半は今迄のそれとは違う、クライマックスに向けたドキドキ感が味わえてとても気持ちが逸りました
最後の終わり方も笑顔で終われてこれからの2人を想う余韻に浸れます
でも、、、ココで気付く訳ですよね。。。
あれ。。。?そう言えば、、、
もう1人の「行方不明」の存在は。。。と…
そして、、、また頭から読み直したくなっちゃうんです
結局キャラにもお話しにもドキドキとゾクゾクが止まらない
すげぇ1冊なのですよね!!
もう1人の「行方不明」に関しては2人を共犯者として結び続ける為にもそのままになるのかな?
それでも全然構わないので番外編でも短編でもいいです
2度目の再会後の2人の何にも迫られないただただ甘いだけの時も読ませて欲しいっ…!
。。。結局ね、こんなに長く書いちゃいましたwww
「簡潔」という日本語を私は知らないのかなwもぅ自分でもヒドイと思ってます(゚Д゚;)
書き直せばいいのですがその力は残っていないのでこのままにします←諦めw
もぉココまで書いたからあと一息!
濡れ場に関しても書いちゃおう~♪
逃避行と濡れ場の相性って何でこんなにいいんですかね???
種の保存という危機意識が高まるからなのかな?とにかく2人の8年間を埋めるかのようにカラダを重ね、繋げる描写が大変官能的でした
体格差のあるえっちや亮がリードしながらの開発っぷりにまたまたドキドキが止まりませんでした(〃ω〃)
どんどんグズグズに溶かされていく楓
絡め取っていく亮
エロかったです、とても。。。♡
絡みの描写もセリフも癖をだいぶ刺激して来ます///
この貪るような描写がまた2人だけの時間をすごく強調してるなぁ~とも感じます
エロいだけではなくて(確実にエロいですが…!)2人が存在を確かめ合うかのような行為としての意味も感じるのでグッと来ちゃうのも見所だと思いますので是非、その辺も併せて濃厚な時間を楽しんで下さい
私はゾクゾクしにもう1周行って来ようかと思います⸜⸜٩( 'ω' )و //
修正|白抜き(シーモア)※基本挿入仕切ってる描写が多いのでそこまで白抜きが煩わしくは感じなかったかな…?まぁ良くもないのですがねwww
タイトルの通りですが、購入をためらわれている方のために。。。
題材は重いですが、kanipan先生の描くボーイズたちの共依存からのカタルシスがお好きな方ならきっと読んで良かったと思われることでしょう。。。
ラストを読む頃には、楓と亮が大好きになっているはず。。。
これからの2人が幸せであることを確信できる結末にほっとしました。
次回作も期待しています!
そしてkanipan先生のエロは繊細かつ湿度があって大好き!!ということを再確認。
まじで性癖にささる交合を描いてくださってて神です。
亮×楓
Kanipan先生の個性的な絵柄が、
重たい雰囲気とぴったり!
愛が重い!切ない!ドロドロ!
過去から再会の現在に重なって、
拗らせてきた想いと共に、
闇に覆われた背景や共有の秘密に錯綜して、
楓の健気からくる嫉妬と歪んだ感情と、
亮の執着に狂わせたヤンデレ心理が見事に描かれて、
2人の孤独から生じる異常な愛が、
共依存への移行の鮮やかさに圧倒された!
罪を背負って逃避行、
抱き潰してトロトロでの
お互いを求め合う姿がもう・・・!
殺人、ストーカー、少しミステリーで、
重厚なテーマが心の準備をしっかりしないと読めない(かも)一冊だが、
2人をどんな結末に導くのかーー?
夜明け属性ラストだから、大丈夫、安心で読める。
読み終えた後、心が温かくなりました。
22歳の地味な清掃員・楓と、
ヒモ・亮。
同級生だった2人が、
8年ぶりに再会し、逃避行が始まるこの物語。
亮の強引で不安定な雰囲気を醸し出し、
お互いがお互いに会いたかったり、好きであることや、
2人が恋人関係ではなかった。ということだけはわかる。
なぜ逃避行をしているのか?
現在の状況や、
一体2人が昔はどんな関係だったのか知りたい!
これからの展開も気になりすぎてたまらない!
とにかく、彼らの2人だけの世界に没頭してしまう。
読み進むと、次第に
それぞれの家庭の事情や、
2人の中学時代の関係性が明らかになってくるのが巧みで、
亮の寂しさや、
楓の父からの不憫な境遇、顔の傷のことも痛々しい。
8年間の空白の間、
会わない道を選んだ楓。
必死にふ楓を探す亮。
2人がお互いを守る方法や、生きる術を模索して、
それぞれの葛藤との闘いも垣間見える。
お互いの想いが交錯する中、
2人も会いたいという本心を抱えていたことにグッとくる!
亮、
一見クズで、
実際は楓を所有したいという過剰な執着から狂愛に陥って、
女を利用し、策略的な計算で行動し、ストーカー行為まで・・・
ヤンデレ気質を具備する
溢れ出る笑顔が優しさと狂気の境界線を揺らめかせる表情にややゾクゾク・・・
そんな亮の愛情に注ぎ込む楓、
健気で健気で最高!
自信のなさや、最初は亮の気持ちに気づかず無知な姿が可愛くて、
感度の高い体がどんどんの快楽に堕ちて、
常軌を逸した蕩ける顔が異様で悶絶必然!
罪や愛にを巻き込まれる2人・・・どこか愛おしい。
2人がたどり着く結末が、共有した未来が見える。
愛が行きすぎてしまった、
楓の純粋な恋心と嫉妬、そして、
亮の狂愛と執着。
対照的な2人がお互いを守り合って、
会いたいと、会ってから離れたくないという
長年にわたる依存愛に心がかき乱されて、
感動で身震いするほどの衝撃を与える物語でした。