条件付き送料無料あり!アニメイト特典付き商品も多数取扱中♪
オメガバースの最高傑作!
52hertz no kyoshin
とにかく、素晴らしかったです。
早寝電灯先生の作品は恥ずかしながら初見でございました。
靴下が両足同じじゃない人、たまにいますよね。
気にしない性格なのか、おっちょこちょいなのか…。
攻めの清成くんはそんな人。
受けの武史くんは几帳面で気づいちゃうんだけど。
それをあえて伝えたりしない人。繊細。
2人の距離感を、靴の触れ合いや纏う空気感で
キラキラと伝えてくれるのが、とても心地よかった。
高校の時、後ろを振り向かずあっさり帰っていた彼が
白根くんには振り向いて挨拶するところ、ギュンとした。
Ωに生まれたら、Ω性にガチガチに捕らえられてしまう苦しみ。
女性が生理に苦しむのに近いなっていつも思う。
誰も女性を選んで生まれてないし、
子ども産みたくない人も生理はくる。
女性がオメガバース設定を本能的に苦手に感じる部分
(もちろん全員じゃないです!)て、
毎月毎月イヤってほどそれを痛感してるからだと思う。
なんで私が?今日いきなり?明日受験なのに、旅行なのに、面接なのに。
性に振り回される苦しみ、それと白根くんは果敢に戦ってる。
逆に清成くんはα性のレッテルをくだらないと思ってる。
αだから優秀。これは「男は男らしく」みたいなのに近いと思った。
男に生まれたくて生まれてない。でも、男らしくしろってなんか言われる。
男なんだから泣くなとか。無茶苦茶言われる。
持って生まれた性を、
何も気にしない人も、簡単に受け入れることができる人もいる。
でも、そうじゃない人もいる。
それは理解されにくい、孤独。
そうじゃない人は、どうしたらいいの?
その苦しさを同じように分かち合える人に出会えてよかった。
孤独なクジラでいる覚悟は必要だけど、そうならなくてよかった。
白根くんは(考えてみたら2人の名前も凛として清らかですね…)
清成くんと一緒にいることで、
他の存在に影響されにくい自分でいられることに気づき、涙する。
「偶然が生まれた瞬間それは運命だから」
冗談交じりに交わされたこの言葉、ワタシはとても好きでした。
自分の中にもある、いろんな落としどころのない感情を
まとめて涙で流してくれて、救ってくれた幸せな物語。
間違いなく神作品です。
早寝先生もオメガバもまだまだビギナー読者です
急速にファンタジー慣れを進めている中、ずっと「いつか必ず読む!」と決めていたこの作品を読ませていただきました
この作品を送り出して下さった早寝先生、そして教えておススメして下さった素敵な声の数々に最大限の感謝よ、届け…!
オメガバを読み始めてツライ描写ばかりじゃない、というのも分かって来たのですがこの作品を読んだ事で「こんなにも優しい世界」をオメガバ設定だからこそ味わえる、という事も知れました
バース世界の解釈の幅の広さに可能性の奥深さを感じ、ますます読みたい作品が増えていきそうです!!
清く優しく傍にいるだけで心が休まりそうな2人
2人の周りの空気は澄んでそうで呼吸が楽になりそう、と勝手に思っています
混じりっ気のない美しさを感じます
物凄く高級な香水や効果バツグンなアロマの香りではなく、自然由来の澄み切った空気で肺が広がるような感覚です
思いっ切り空気を吸い込みたくなる…!
大袈裟に感動を煽る訳ではなく、ただそこにある事で感動が自然と生まれる、、、温かさが滲み出るようです
「共振」空気の振動同期して通じ高めていく、、、この作品のタイトルも素敵でしかない
寝起き一発目に読み、頗る気分が良いです!!
でもこの作品、1日のどの時間帯に読んでも気分が良くなれます!!
すごくすごく良かった…!(アワード〆切ギリギリに読んでしまった事だけが、、、(¯―¯٥)あぁ…素敵な作品が多過ぎて困る、という幸せな悩み、、、)
私のように「オメガバースあんまり得意/好きじゃない…」という方にも自信を持っておすすめしたい、大好きな作品です。
好きすぎて一時期毎日読み返してました。
オメガバースは自分には合わないんだ、と諦めていた自分の固定観念がひっくり返されました。
切なく、優しいオメガバース。
高校時代の同級生の、社会人になってからの再会ラブストーリーです。
タイトルの謎はぜひ読んで確認していただきたい(雑
番にならないし、アルファに襲われたりしないし、妊娠・出産もありません。
攻めの清成(α)がね…すごくすごく白根のことを大事に思っていて、絶対に傷つけたくなくて、でも距離を縮めたくて…!って葛藤する様子がめちゃめちゃ伝わってきて、胸がきゅーっとします。
好きな場面はありすぎて書ききれない感じなんですが←、
必見だよ!と思うのが
まだ清成→白根への一方通行の恋の時、二人で食事に出かけ、テーブル下で白根に足をコン、とぶつけるシーン。
偶然か、意図的かちょっと判断が難しいぐらいの絶妙な塩梅で、白根を見つめながら”好き”をアピールするんです。
エモっ…思い出すだけで情緒不安定になれる…(?
お互いの想いを確認した後のセッも、優しくて濃厚で。
受けの白根が、しっかり「男性」の体つきなのも、注目ポイントです!!!
ほどよく肉感があって決して女性的ではない白根が乱れる姿がセクシーすぎる。
あとあと、電子の「巣作り」のお話も必見かと。
まあとにかく、読んで…!と声を大にして言いたいのです。。
穏やかなようで激しい情熱があり、優しいようで悲しい想いがあり、愛があり恋があり…めくるめく青春のドラマに胸が熱くなったり、大人になった彼らにじんわり泣いたりしました。
理性と本能に翻弄されるオメガの白根。高校時代の彼を忘れられないアルファの清成。彼らの葛藤と恋愛を描いた作品です。タイトルの『52ヘルツ』については、作中で語られています。どの個体とも共鳴しないクジラの声の周波数。この作品には『身体共鳴』という、アルファとオメガが問答無用に影響しあう設定があり、それを厭う白根はそのクジラのように、誰とも共鳴したくないと思っているのです。
しかし途中、恋愛が進むにつれて「52ヘルツじゃなくてよかった」と白根が言うシーンがあります。そこでパッと膜が破れたというか、殻が割れたというか。白根が誰かと想い合い、身体共鳴でお互いを共振し合い、影響し合えることの嬉しさ、幸せを見出だしてくれて良かったと思いました。
でも『52ヘルツの共振』というタイトルを考えると、52ヘルツのクジラは一頭ではなく、ペアとなるべきもう一頭がいたではないかと、そんなことも思いました。白根と清成がその唯一のパートナーであればいいなと。この作品には『運命の番』という言葉は出てきませんが、2人にはそんな運命を感じています。
あの、ここまで真面目に書いててなんですが、白根が発情期でシャワー浴びてるシーンで、あのムチムチの身体が色っぽくてエロくて興奮しました(笑)エッチシーンがまためちゃくちゃエロくて優しくて激しくてたまらないんです!これ絶対見どころ!!
巣作りの話もすごく良かったなぁ。文学作品のようなBLを楽しみたい方にぜひ読んでほしいです。
高校教師でオメガの白根が修学旅行の打ち合わせで高校の同級生でアルファの清成に再会するところから始まります。
清成が白根を好きなことはすぐに察せましたが、白根がいつ清成に惹かれたのか全然分からず、白根の告白が唐突に感じてしまってお話に入り込めませんでした。
高校の時の清成の話が白根の助けになったというのもよく分からず、両想いなのに番にならない理由もよく分からずで、己の読解力の無さに忸怩たる思いです。
ebookは白抜き修正でした。
ストイックな白根が乱れるギャップが良かったです。
表紙がとっても魅力的で一時期評判になってたので気になってました。
いつもの如くあらすじも試し読みもせずに購入。
なんだか、学生物かな?と思ってたらまぁ、回想が半分くらいあるので間違ってはないけど、大人の恋愛話、そして意外にもオメガバースだった。
こちらの世界では、アルファ10%オメガ5%の割合で存在するんだって。
主人公達は、アルファ、オメガである事にコンプレックスを抱いていて本能的に求めてしまう性質に嫌悪感抱いてるんだけど。
なんか、不幸ぶって自分に酔ってるめんどくさい奴って思ってしまった。人に釣られてヒート起こしてしまったりはしたものの、襲われたり襲った経験ある訳でもないのに、[オメガになんで生まれたくなかった、こんな事なら52ヘルツのクジラみたいに誰とも共鳴せずに孤高の存在ならよかったのに]って極端じゃね?
ベータ(平凡)ならよかったのに。じゃなく、なぜ孤高。結局特別なんがいいんかい。
なんかめんどくさいわ、この思考と思ってしまって1ミリも共感せず。
モノローグが多過ぎにも感じた。
心の声ばっかだから受けも攻めもウジウジしてるように余計に感じたのかもしれない。
オメガとアルファだからより引き寄せあったんだからお前ら感謝しろよ?どっちかがベータだったらまたクヨクヨしてたんだろ?他にもっと共鳴する相手いるかもしれないって。
なんか、このキャラはどのバース性でも拗らせそうで苦手。
自分の好みではありませんでした。
あと、表紙と中の絵が違いすぎました。カラーの方が素敵な作家さんなのかな?身体も胸板が厚過ぎて服着てる時と脱いだ時のギャップが凄過ぎてついていけませんでした。着痩せし過ぎでは?
シーモアで購入。
白抜き修正。
作者買いをした後で苦手なオメガバースであることを知り、読むのを先送りにしてたのをやっと読みました。
早寝電灯先生は不思議系というかファンタジー?なお話が多い印象で、オメガバースもファンタジーかと納得。登場人物もいつものように穏やかで優しい感じが安心感がありました。エッチはいつも淡白な印象でしたが、今回はオメガバースだからか濃厚で驚きました。脱いだらむっちりした体がヤラしい…。
静かに本能に抗う姿や、お互いバース関係なく惹かれ合っていたのが良かったです。
ようやく読みました。また乗り遅れた。
すごい評価が高かったので逆に怖くて。
高校時代のバース性のせいでの不安定さ不安感、生徒達の噂や性別がわかってしまうことの嫌悪感。
そんな二人がお互いの言葉や存在に、なんというか自分を許されたような認めてもらえたような?自由になれたような?
そうだったの?とあかされる順番もおそらく計算されてたんでしょうが、読んでる自分は、ええ!?といきなりでびっくりで。
萌え上がるまではいかず。
こんなにオメガに理解のある同級生がいることを当時わかっていたら…。
そしてこんなにも大切にヒートを過ごしてくれるなんて…。
理解が届きそうで届かない、なんかフワフワした雰囲気のお話でした。
大好きな早寝電灯先生の作品。発売後すぐに買ったのに万全の状態で読むんだとあっためてしまう悪い癖。
連載時も読んでいたのにやはり単行本で読むとパワーが違う!作画がちょっと変わったかな?変わってる途中かな?顔は可愛くて身体もむちむち気味だった気がする。この方向性は好きなのでこのまま行ってほしい。
以前先生の作品に対するレビューで「先生の作品の受けは壁があった時に避けるタイプが多い気がする」と書いたけど、白根はなかなかキリッとしたタイプで好きでした。攻め視点の作品も読みたいってこともよく書いてますけど、描き下ろしと電子限定おまけの清成の雄っぷりがよかったので、また願いが強くなる。清成も好きだったなぁ。清成はやや手慣れてる感じがありましたね。シートベルトの辺りとかさ。しかし軽い訳ではなく誠実。うん、そこも好きだ。
あと今作、さすがオメガバースというか、早寝電灯先生の作品では1番エロかったのでは。そこ一辺倒じゃないところがまた好きなんだけど。マウスピースがこんなにエッチに…いやはや…
高評価を見て電子版購入。
早寝電灯先生初読みでした。
読み終えて残る余韻が幸せで優しくて、余韻と一緒に再読、再再読して二週ほどおいてまた読み返してもまた生まれる多幸感に恍惚としてます。
オメガバースという設定で、こんなに自然に違和感なく現実味ある日常の幸せを感じられる作品は初めてです。
清成と白根の今後が見たい。見た過ぎる!
作品の完成度的に続編はないかなと思いながらも読者の熱い想いが届けば短編などでまた会えるかもと編集部にも感想送ろうと思います。
こんなレビューですみません。作品に舞い上がる自分にはレビューは無理だと分かっていますが、それでも作品愛を叫びたかった!
早寝電灯先生、ありがとうございます〜
今夜もう一度寝る前に読み返します。
レビューが高評価で、表紙のこのしっかりしてそうな人がオメガということで興味がわき購入。
オメガバースといえば美人系やかわいい系のキャラがオメガなイメージが強いですが、本作のオメガは芯のしっかりした、まさしく武士のような振る舞いをする人が受けです。
そーゆーの、大好きなのでめちゃくちゃうれしいですがね!!!!!!!!!!
BLの醍醐味ってそういう男らしいのが受けちゃえるとこだと思ってるので!!
と思って読んだんですけど、なんでしょうねこの落ち着いて読める恋愛ストーリーは……グズグズになってる男前が見れるぜ!!ってアホ思想で手つけてすみませんでした。(それも見れますが笑)
受け攻めともに心理描写がしっかりなされた、味わい深いストーリーのオメガバースでした……そりゃそうか、早寝電灯先生だもんね……
設定としては、現代社会に男女性のごとくバース性が存在して、高校時代に惹かれていた者同士が再開してバース性に振り回されながらも恋していく……みたいなお話です。
オメガバースものって、バース性に振り回されるシンデレラストーリー(ひもじいオメガだけどイケメン王子アルファに見初められてしあわせになりましためでたしめでたし的な)みたいなのが多いイメージでそれもドラマチックで好きなんですが、この作品はバース性の扱いに特別感を感じず(ゼロというわけではないですが…表現が難しい……)、”バース性より家庭環境のが優劣に差を生む”とか、現代日本にありそうな解釈でバース性を捉えていて現実味がすごいというか…。
人類の性別にバース性があったら今の現代社会にいたるような社会発展をしていないと思うので、そこのところは逆にリアリティがないと言えるのかもしれません。しかし、バース性が現代日本になじんでいるような設定で、オメガバースものとしては目新しい雰囲気のストーリーだったので、リアル現代が舞台の恋愛ストーリーみたいに楽しめました。バース性が程よきスパイスになっている?
うわあ説明力なくて思ってることの数%も書けない!!くやしい!
性描写があったり、ヒートに苦しみ本能的な嫉妬に振り回されるなどと、オメガバースならではの見どころ(視点がエロくてお恥ずかしいですが)もありますが、舞台設定が現代社会に近く心情が想像しやすいのでなんだか考えながら読んでしまうBLです。
性に振り回されたくないけど大好きなら振り回されてもよくなっちゃうのかもしれないな、とか。
不幸なオメガの救済ストーリーっぽくないところがよかったのかな……
分析は尽きないですが、ストーリーの読み応えが非常にあると思います。読み込みたいときにオススメなオメガバースです!
きっと私は再読するでしょう!(この感想書いてる時点で2回目なんですが笑)
めちゃくちゃよかったです。
オメガバは辛いシーンが多いので恐る恐る読むのですが、そこは信頼の早寝先生!大丈夫どころか途中からドキドキうるうるしっぱなしでした。
瞳のアップが美しく、ストーリーの清涼感とマッチしていて好きです。
何より2人のキャラがいい。
再会後ずっと白根のこと好き好きオーラ全開な清成がそのまま突っ走ってくれたのがうれしくて。
アルファだし途中で豹変したらどうしようかとちょっとビビっていましたがやっぱり早寝先生大丈夫でした。
オメガバはヒートに翻弄されて行為に及ぶ話が多いですが、本作はヒート時は手つなぎでとどめ、ヒート時でない時に初めての行為をしたのがよかったです。
その前にちゃんと
「つきあってください!」
「大好きなのでつきあってください‼︎」
の清成のセリフがあったのも好感大です。
白根を大好きな清成がいい(何度でも言う)
タイトルのつけ方、意味、回収がさすが先生お上手だわぁとまたまた感動しました。
オメガである白根だけでなく、アルファの清成も傷つくという場面がすばらしかったです。
白根だけでなく2人の自立がテーマでもあると思いました。
シリアスな面だけでなく、萌え的にも最高でした。
白根から告白したのが意外だったけどしっかりしているところが表れていたし。
白根の無自覚煽りにいちいち撃沈する清成がかわいかった。
白根のことがかわいくて仕方ない、どうしようもなく触れたい思いが伝わって激萌えでした。
ちゅーも告白も絡みのシーン全て最高です。
巣作りする白根がめちゃくちゃかわいい。
その白根を思う清成がめちゃくちゃいい。
へにょへにょな白根、これ冒頭で武士キャラ持ってきたのギャップ萌えするフリだったのね〜とニヤけてしまいました。
終始穏やかな気持ちで読めるオメガバース作品でした。再会ものでもあり、2人の心情が丁寧に、でも言葉は最小限に描き出されています。同級生が再会するのは珍しくなくても、同じ学校で異なる立場で、というのはあまりないですよね。一緒に行けなかった修学旅行をもう一度、というストーリーが素敵。αである清成のバース性に対する考え方、白根との距離の詰め方も常に客観視している感じで、こんなに安心感を与えてくれる男性は貴重だなぁと思いました。白根も卑屈な感じがなく、淡々とした生き方に好感が持てました。
とても良かった。甘酸っぱい。オメガバース。
渾名が武士になるほど真面目で硬派な雰囲気の高校教師の受けと、修学旅行の打ち合わせで再会した旅行代理店勤務の攻め。攻めが高校時代から受けに片思いしていて、再会してこれは運命でしょ!とアプローチを頑張っている姿が健気だった。受けに仲の良い友人がいると知って気になって慌てたり、フラペチーノ一緒に飲もうって誘うだけで瞳孔開くくらい必死な感じが良い。大好きなので付き合ってください!!!って力強く告白するシーンも可愛かった。高校時代のエピソードも可愛い。
受けが攻めを思い出すきっかけが左右が違う靴下なのも面白かった。項を噛んじゃわないように攻めがマウスピースつけて、ツルツルの歯で受けをハミハミしてるのも可愛かった。
あと箸が転げてもオモロい女子高生達のノリとテンションが面白かった。
初読み作家さんでしたが、ちるちるのインタビューですごく面白そうだったので、試し読みしたらこれまたすごく良くて、即購入して一気読みしました。最後までとてもいいお話でした。
オメガバースはその世界観の性質上、差別的だったり暴力的だったりになりがちですが、こちらの作品はその要素を取り除こうとしているのを随所に感じて、とても優しいお話になっていました。心に優しく染みるような、何回も読み返したくなるような、そんな素敵なお話でした。
先生の他の作品も読んでみたいと思いました☺︎
TikTokで絶賛されていたので読んでみたらすごくよかったです!オメガやアルファとしての葛藤がリアルに描かれていて、現実世界でオメガバースがあったらこんな感じなのかな? とも考えさせられました。
アルファ×オメガのカップリングですが、オメガの彼の自意識が強く、正義感あふれるところも好感が持てました。
また、アルファがヒート中に噛まないようにするためにマウスピースをしているのを見て、その手があったか! と思わされました。『オメガバースがある社会』の設定の作り込みもお見事だと思います。初読みの作家さんでしたが、他の作品も気になります!
まずまず題名と表紙が素敵すぎではありませんか?!
これだけで白飯5杯はいける気がします(
ふざけてしまいましたが、内容ももちろんとっても素敵でした。
切ないストーリーっていう感じはしませんでしたが、
やっぱり、題名にもありますように独特の孤独感というかヒンヤリとした感じを白根からは感じました。
わたしはもちろんオメガバースの世界にいないのでオメガの気持ちはわからないけれど、
白根の抱えている複雑な気持ちとか恥ずかしさとかプライドは分かる気がして、すんなりこの漫画の世界観に入ってしまいました。
清成が白根に惹かれ始めるかんじのシーンとか匂いの表現の仕方とかが天才的ですごくお気に入りです。
白根のしんどい気持ちがを徐々に解されていくあの安心感と暖かさは感動的でした。
お互いにセーブしつつ、の大人な感じとか心臓破裂するかと思いましたね
大好きな作品です。(,,•﹏•,,)
初めてマウスピースを装着するアルファをみました!
新しい…今まで噛まないぞってお手手を噛んできたアルファたちを見てきたけど、これが正解なのでは…!
一見チャラいというか掴みどころない攻めがこんなにも受けの事を思ってくれてるの…めっちゃすきです!
一番信頼してる先生っていっても
過言ではないどれを読んでもはずれなしな
早寝先生のオメガバースです。
発売してから二週間くらい?気づいたら
ランキング上がってきていてうれしい!
さすがちるちるランキング。
オメガバースって言えば奪ったり奪われたり
虐げられたりあきらめたりと
どちらかといえば辛いお話が
多いイメージですが
今回の早寝先生のオメガバースは
今まであったどのお話ともちがう切り口な
先生らしい真摯な本当に素敵なお話でした。
キャラクターがまたなんとも先生らしい
真面目なキャラで白根と清成どちらも好感しかない
2人です。
連載時も何回も読みましたが
帯のオメガバース最高傑作ってのは嘘じゃないんで
オメガバ苦手な人にも読んで頂きたい
本当に大好きなお話です。
オメガバでは特に重要なセックスもそこにいくまでに
全く不自然のない丁寧な2人の関係の描写、
ストーリー展開でほんとにさすがです。
そしてマウスピースのエロいこと!
このエロから遠そうなお話の中では私は叫びましたよ。。よすぎる。
我慢できなくて噛みそうで危ないからの
清成のマウスピース。。最高です。
こんなマウスピースの使い方もたくさんオメガバよんでますがはじめてな気がする。
攻めのα清成が真面目な白根に結構振り回されてて
べた惚れなのがかわいいです。
何回も読み返します。
まず表紙の白根くんの凛としていてまっすぐな眼差しに心を射貫かれました!もし紙でご購入された方はカバー裏もチェックしてほしいです。2人の幸せそうな笑顔に心があたたかくなります。
共鳴・共振が波紋や音で表現されていて、どんどん広がっていく波紋が止めることも抗うこともできない様子やただ自然なことのようにも感じられたり2人にとって大切な共振だったりと場面によっていろんな見え方がしてとても好きです。
アルファとオメガがお互いの身体に影響を与え合うことを身体共鳴と表現されていて、早寝電灯先生独自の切り口にオメガバースの新しい魅力に出会えます!
不規則なヒートを抱え規則的な生活で自分の手綱をとり52ヘルツのクジラを羨ましく思う白根くんが、清成くんと再会して自分の身体のことや気持ちにまっすぐと向き合っていく姿がかっこいいです。特に4話で白根くんがつらそうに電話している場面から4話最後のセリフまで涙がぶわぁーっと溢れてきて2人がとても愛おしくなりました。
大好きな場面、表情、表現、言葉がたくさんありすぎて書ききれないです。読後はコミックをぎゅーっと抱きしめました。気になった方はぜひ読んでほしいです。
早寝電灯先生のオメガバースです。
これまでも多くの作品が生み出され、既に飽和気味な
オメガバースの世界観を早寝電灯先生はどう描くのか?
結果からいうと、目新しさはない。
だけど、性に葛藤する二人の心と愛が芽生えてゆく過程を
繊細に、丁寧に描いた早寝電灯先生の色を感じられるお話でした。
透明感のある作風と本能ドロドロのオメガバって正反対なのに、
早寝電灯先生が描くとやっぱり美しくって心が震えてしまいました。
高校教師の白根はいつだって規則正しくありたい。
早寝早起き、定期的な運動に計画的な自炊をこなし、
何ものにも振り回されることなく、自分自身をコントロールしていたい。
それがたとえ、自分のバース性であっても。
ある日、修学旅行を担当することになった白根は
旅行代理店の担当者と打ち合わせをすることに。
そこにやってきたのは高校の同級生の清成だった。
久々の再会から高校時代の話題で盛り上がる二人だけれど、
白根が突発的にヒートを起こしてしまい…。
白根のバース性はΩで、清成はαだった。
そして、忘れられなかったあの頃の初恋が再燃する。
その日以来、仕事以外でも連絡を取るようになった白根と清成。
清成と過ごす時間に安らぎを感じながらも、一緒にいることで
自分がΩであると嫌でも自覚してしまう白根。
揺らぎたくない。何ものにも振り回されたくない。
理性を失ったみっともないところを見られたくない。
突発的にやってくるヒート、Ωという性をおそれるあまり、
孤独を望んでしまう白根が切ない。
周りと共鳴することのできない「52ヘルツのクジラ」。
それは孤高の象徴であると同時に、白根にとっては
自由の象徴でもある。
好きな相手にならまだしも、見ず知らずの人間のα性にまで共鳴し、
反応してしまう自分の中のΩの本能を後ろめたいと厭う白根。
ずっとΩという性にコントロールを奪われ、脅かされてきた
白根にはそのクジラの孤独が何よりも羨ましかったのだ。
だけど、ヒートを起こし、清成と共鳴した白根がそっとこぼした
「52ヘルツじゃなくてよかった…」という一言に胸をつかれる。
「武士先生」なんて呼ばれて一見ストイックな白根だけれど、
辛いときには誰かに傍にいて欲しいし、好きで孤独になる人なんていない。
だからこそ、二人が再会してくれて本当によかったと思う。
清成の好意は結構バレバレだったけれど、蓋を開けてみると
思いの外片思い歴が長くてびっくりした。
よく白根からの告白があるまで我慢してたなぁ…。
実は高校生の頃から白根に密かに淡い恋心を抱いていたという清成。
4話では清成視点で高校時代から現在に至るまでの白根への想いが
明かされている。
誠実だけど、飄々として情熱なんてなさそうに見えたのに、
実はこんなにも切なく激しい恋心を抱えていたなんて!
両想いになった後には白根への執着がどんどん出てきて、
αみ増し増しな清成、格好良かったです。
ピュアすぎて尊さハンパない二人だけれど、ちゃんと最後までシております。
エロは控えめですが、ヒートえっちは意外にもエロエロです。
普段は武士っぽい白根もトロトロに蕩け、清成はけだもの感あってよかったな♪
個人的に大学時代の同期の加藤とのアフタヌーンティーシーンが大好きです。
Ω同士、良き理解者、相談相手として友情をはぐんできたんだろうなぁ。
規則正しい生活を大切にし、変わらぬ毎日のリズムを保って自分をコントロールすること。それを自由であり自立だと考える白根。
オメガだという引け目からではなく事実を受け入れた上でその暮らしをしていたのだけど、高校の時の同級生・清成との再会で自身のバース性を強く意識することになり…
そんなふたりの揺れる心の内を過去と現在のエピソードを織り交ぜながら描いた、繊細なオメガバース作品となっていました。
白根はこれまで、とても真っ直ぐに自分の身体と向き合ってきたのだと思います。
オメガだということで感じる生き辛さも不規則な周期でやってくるヒートも、どれも抗わず受け止めてきて。
その中でどうしても周りと交わることができない自分を「52ヘルツのクジラ」と重ねる部分があったのかもしれないな、と。
清成と一緒にいることで改めてオメガであることの辛さを体験することになったけれど。戸惑いながらもしっかりそれを受け止めて、そして清成への想いも自覚していくところに彼の強さを感じました。
清成もバース性についてたくさんのことを考えてきた人なんですよね。
アルファである自分を冷静に見ることができたからこそ、大人になってから始まったふたりの恋が眩しく見えたのではないかなと思います。
高校時代に諦めた気持ちを呼び起こしただけではなく、再会してからも新たに紡がれた想い。そこに彼ららしい真っ直ぐな美しさと柔らかい優しさがたくさん詰まっていて、本当に素敵なお話だったなと思いました。
今回は旅行会社勤務の会社員と高校教師のお話です。
同級生だった2人が再会し大切な人となるまでと
初めてのヒートの短編を収録。
この世界では男女性の他に
アルファ、ベータ、オメガというバース性が存在し
オメガとアルファは思春期には男女の変化とは別に
身体的な特徴が表れ始めます。
受様は高校教師です。
規則正しい生活を何より大切にしており
自分の隊長や生活をコントロールで来ていると言う事が
自立のあかしだと思っていますが
そんな姿はストイックに見えるらしく、
高校時代の友人と今の生徒から"武士先生"という
仇名を付けられます。
受様が懐かしい仇名を付けられた日、
受様は元同級生の攻様と再会する事となります。
受様は今年の修学旅行の担当となり
旅行会社の担当者と初顔合わせだったのですが
現れた担当者が攻様だったのです♪
攻様も再会を喜んでくれ思い出話が進む中、
受様が高校の修学旅行に不参加だった話になりますが
受様はその話題で急に動機が激しくなり
思わずトイレに走り出してしまいます。
オメガ性の受様はヒートになりかけていたのです!!
高校生の受様はヒートを未体験で
周りにはベータだと思われいましたが
急な体調変化が起こるかもしれない修学旅行には
行けなかったのです。
受様は攻様のアルファ性に反応したのかもと思いますが
攻様は「抑制剤を飲んだから大丈夫だ」言い、
公平な態度の攻様に受様も落ち着きを取り戻します。
攻様は旧交を温めるようと連絡先の交換を求めてきて・・・
WEB配信作をまとめての書籍化で
高校時代はただの同級生だった2人の再会から始まる
オメガバースになります♪
高校時代の2人は
互いに惹かれあうもものがありましたが
攻様には自覚があったものの
受様の中で攻様が特別でもソレに名が付く事はなく
高校生活は終わりを迎えてしまいます。
そんな2人が再会し、
攻様は高校時代と同じ気持ちを育てていき
受様はあの頃も今も攻様と共にいて感じる想いに気付き
高校時代にはできなかった1歩を踏み出します。
アルファ性、オメガ性のそれぞれが抱く葛藤や苦しみ、
バース性に関わらない悩みや嫉妬など
日常生活の出来事が丁寧に描かれて
きゅんきゅんさせて頂いたとても優しい物語でした。
誰とも共鳴出来ない52ヘルツのクジラに憧れた受様ですが
「52ヘルツじゃなくてよかった」と呟いたシーン、
それこそが受様の本音だったのだろうと思え
すごく良かったです。
高校教師の白根は、修学旅行の打合せで、かつての同級生清成と再会した。お互いすぐに気が付いて、打合せをしつつ、懐かしい話に花を咲かせる。
旅行会社勤務の清成はあの頃のままの雰囲気で、白根は懐かしく好もしく感じると同時に、当時のこと(清成への思いや、バース性に悩み修学旅行を欠席したこと等)をまざまざと思い出し、突如ヒートになりかけてしまう、というところから始まります。
オメガバースの世界観で、二人の心情変化をじっくり描いた良作です。
白根はオメガ性である自分の身体をうとましく思い、自身で心も身体もコントロールすべく、生活習慣や適度な運動など、できることは全て行い自分を律しています。その姿はストイックと称されるのも納得で、たとえば高校時代に剣道をやっていたとか、和服が似合うとか、武士と渾名されるとか、一つ一つのエピソードからも表されています。
定期的に訪れるヒートにも、アルファのフェロモンにあてられて気分が悪くなる体質にも、嫌気が差しながらも打ち勝っていきたいと願っている。
だから好きだった清成と再会して、相手がアルファであるからこそ、平静を保っていられるように、何も影響を受けていないと思われるように気を張っているのです。
52ヘルツというのは、孤高の象徴として登場します。
クジラはコミュニケーションの手段として、一定の音を発声することが知られていますが、ある特定のクジラのみ、他のクジラと異なる52ヘルツの周波数の音を発し、それに応える声を観測できなかったことから、その個体はずっと誰にも聞こえない歌を歌い続けていたのではないか、と言われている、というものです。
白根は大学の授業でその映画を見て、誰にも共鳴せずに一人で居られるそのクジラを羨ましいと感じます。自分の意思と無関係に影響されまくるオメガ性だからこそです。
この作品、途中まではずっと白根側のストーリーで追っていくのですが、第4話でアルファである清成視点にスイッチします。
清成は高校時代から白根のことが気になっていて、もっと仲良くなりたいと思いながらも、きっかけを作れずうまく出来なかった。そのことにも、自身がアルファであることにも悩んでいることも丁寧に描かれています。
それがすごくよかった。
二人は大人になって再び逢えたから、当時ままならなかった芽吹いたばかりの感情をお互いもう一度育てて、自分のことと相手のこと双方を思いやりながら、二人にとってちょうどいい関係をゆっくり築いていくのだろうと思えました。
白根がヒートで一番しんどい時、ドア越しに清成と手をつなぐ。
あれだけ共鳴することを嫌悪していた白根が、「52ヘルツじゃなくて良かった」と吐露するシーンに胸が一杯になりました。
自分を律することで、オメガ性をコントロールしようとする白根の、強くあろうとする心。
その心を包み込む存在が、高校時代の同級生清成。
この二人の再会からの恋模様が、丁寧に綴られているのが今回の作品となります。
オメガバースものは、実は少し苦手でして。
でも、大好きな早寝先生の新作とあって、ワクワクして発売を待っていました。
やっぱり、先生の世界観が好きだーと思いました。
先生の描かれたどの作品からも、ノスタルジーを感じるんですよね。
どうしてかなあ。
古い、とか画一的、とかではないんですよ。
いつもいつも新鮮な感動があるのに、どこか懐かしくて温かい。
きゅんきゅんしながら読んでいても、読後はホッとします。
こちらの作品もそうでした。
飄々とした態度で、アルファ性の優位感を削ぎ落とした清成が、自分でも押さえきれない感情に揺さぶられる白根と共にあろうとする姿、格好いいんですよ。
でもね、清成にしても白根にしても、特別な存在ではなく、その辺にいそうな、普通の、会社員(添乗員?)と教師なんです。
そんな普通の日常の中で、思い、悩み、徐々に気持ちを通じ合わせるから、孤独に惹かれながらも共鳴し合うんでしょうね。
「共鳴」って表現、いいですね。
この作品の空気にピッタリです。
それから、タイトルにある「52ヘルツ」も。
あと、人妻加藤さんも(笑)好きです。
再会、初恋、無自覚、両片想い、思いがけないバース性… これはもう期待大でした。
また、早寝電灯先生の物語は独特な設定を持つキャラが多いので、どんなオメガバになるのかも楽しみでした。
オメガバの世界であってもバース性についてはプライベートでセクシャルなことだから、簡単には話せない。バース性があっても男同士という戸惑いもあるし、自分の身体なのに自由が利かないバース性ならではの辛さもある。
誰にも自分を理解できないんだと苦しんだり、本当の自分を偽ったり、男だからかっこよくいたいという気持ちも切なかったです。
高校時代特有の子どもじゃないけど大人じゃない、人と違うことやみんなと同じことに敏感な年頃。ちょっとしたことで傷ついたり、好意を持ったりする。
それが切実で、自分も経験してきたことだからとても胸に響きました。
Ωらしくなく「武士」とあだ名で呼ばれるほどのストイックさと無骨さのある高校教師の白根と、αでも色違いの靴下を履いている大らかな旅行添乗員の清成。
ふたりとも一見「らしくない」けどやっぱりαとΩなんですよね。
大人になって、少し自分を受け入れられてふたりが出会ったことで「やりなおし」ではないけど「答え合わせ」ができたような気がしました。あの時はこうだったんだ、あの時はこんな気持ちだったんだという。
「52ヘルツ」じゃなくてよかったね、ふたりが再会できてよかったねと思いました。
行けなかった修学旅行に大人になったふたりが、当時の自分たちだったような高校生と一緒に行くのをもうちょっとじっくり読みたかったですが、満足できるハピエンでした。
青春をやり直すわけではないけど、過去のふたりにめちゃくちゃ今幸せだよと伝えてあげたいと感じました。
オメガバにしてはエッチが少な目ですが、読み応えのある1冊でした。
早寝電灯先生のオメガバ作品……!うわーん!めちゃめちゃ嬉しい!配信で読み、コミックス発売を心待ちにしていました。表紙の白根が美麗……!
切なさと優しさや温もりの同居する、早寝先生らしさ溢れる作風で描かれるオメガバの魅力が優しいです……。早寝先生独自の視点で描かれるオメガバース作品の魅力が輝いています!キャラもみんな魅力的~!
自分の舵は自分で取りたい、と自分を律しながら進む白根も、噂話など好奇の目による居心地の悪さから他者のことを思い遣れる清成も、二人とも魅力的です。生きづらさを抱えながら、それでも懸命に生きている姿を見ていると、応援せずにはいられません。そして、そんな彼らに励まされます。
高校時代、お互いの何気ない言葉や遣り取りがお互いにとって救いや支えになっていたという事実がもう……たまりません!相手がそう感じていたことにお互い気付いていなかったというのも、たまりません!
その事実が、バース性による身体的本能的な引力ではなく、心情面で共鳴、共振していた片鱗のようにも感じられました。オメガバースに52ヘルツの鯨を組み合わせるところに早寝先生らしさやセンスを感じます。タイトルを見たとき、「そう来たかー!」と悶えました(笑)
運命のつがいが存在しない世界(相性の良い相手はいる)ということで(ご本人のツイッターより)、そういう設定の違いも早寝先生らしい作風に繋がっているのかもしれません。他にも隠れた設定などがありそうで、密かに気になっています。
左右違う靴下を履きがちな清成と、それによく気付く白根が好きです(笑)
清成にとって大切な一瞬には、2回とも白根が清成の左右違う靴下を見ていた……。名シーンです……!
白根も清成も、バース性に関わる生きづらさを抱えていますが、生きづらさを感じている理由がバース性だけに直結するものではないところに、作品の魅力を感じます。オメガバースでなければ成立しないお話でありながら、バース性がなくても、彼らは生きづらさを抱えていたのではないかと感じる。だからこそ、彼らの姿に励まされるのだと思います。
規則正しい生活を重んじる白根から「転じて恋と生き」を思い出したり、再会ものということから「see you later,mermaid」を思い出したりしました。
「罫線上のカンタータ」や「君にはふれると鳴るとこがあって」の雰囲気も感じられて、早寝先生の作品にある、苦難や辛さも包み込むように乗り越える、穏やかな意志の強さや優しさに今回も浸らせていただきました。好きです。
オメガバース作品として素敵なお話であり、また、その枠に留まらない魅力あるお話なので、多くの人に読んでいただきたいです。
早寝電灯先生の描かれるオメガバース、とても素敵でした!
高校教師の白根が、修学旅行の打ち合わせで学校に訪れた旅行代理店の清成と、高校生以来の偶然の再会。
再会後、旧交を温め惹かれ合う2人。ですが、αの清成と過ごす事で、Ωのヒートをコントロールできていた白根の身体に変化が起きます。
バース性と人として惹かれ合う2人の素敵な再会ラブストーリーでした。
オメガバースではあるけれど、このお話は「a様と底辺Ωとモブβ」なオメガバースの世界の人々が、人としての倫理、道徳感を持ち合わせてなかったり、性犯罪といった性的に獣に成り下がってしまうという独特な世界観ではないのです(それはそれで良いと思うし、好きです)。
ちゃんと理性があるし、αとΩとしてではなく、バース性を持つ人としての葛藤や相手との繋がりを描かれていてとても心に迫るものがありました。
上記のような独特なオメガバースに疲れたり苦手な方も、抵抗なく読めると思います。
何より、清成と白根がとても誠実!
バース性に対しての考え方もなのですが、相手を思う気持ちがとても誠実です。
相手を思いやれる人で、独りよがりな勘違いやすれ違いがない。それなのに2人の関係が進むにつれてストーリーも盛り上がるのが読んでいて心地良かったです。
再会してからの清成が、序盤から絶対白根のこと好きよね?とわかる必死さで、だけどイヤらしさのない必死さで…。
白根も真面目な人だと思ってたけど、笑った顔が可愛いし、なんか天然というか自然?な雰囲気がとても良い…。
爽やかで誠実な2人、めっちゃ好きです!!
とっても良いお話でした。
何回も読み返してしまいそう。
忘れていた気持ちなのに、ずっと心の奥底でとどまっていたのかな。
教師になって、高校生の出来事をなぞるように自分の体験を振り返る。
話の組み立て方が素晴らしくて、高校生の瑞々しさと、大人だけれど抑えられない気持ちとか、そういうのが交互でやってくる。
さすが早寝先生です。
白根は今、気持ちに気づいたのかな。清成は高校の時から憧れのような恋心を持っていたみたい。
自分のことを誰も知らない世界に行きたくて一人旅に出たのに、白根に会いたくなる。
高校生の悩みというか、尾崎豊の世界みたいだなと思いました。自由になりたくて、自分が何なのかわからなくて、モダモダしてる感じが良いですね。
好きなシーンは2人でデートしようと思ってたのに電車でアルファに触られて白根がアパートに帰ってきて、いろいろ2人で語り合うシーン。
アルファとオメガのやるせなさや、2人の共振しているところがすごく美しくて尊かった。扉越しで手を握り、空気が振動している感じ。素晴らしい。
清成が白根を諦めなくて良かった。
後日談の巣作りの話もすごく良かった。
巣作りはアルファの為でもあるという説は、すごく納得です。
私の読んだオメガバのどれにも当てはまらない、新しい感じの話でした。世界観が新しいわけではなく、2人の気持ちが、というか。
とても良い作品です。
多くの人に読んでもらいたいです。
早寝電灯先生によるオメガバースはやっぱり独特だった…!
先生の作品に漂う優しさと少しの寂しさ、ある種の哀しみ、それらが確かにあると感じる。
本作はオメガバースとしてはある程度スタンダードな設定だと思う。
αは優秀で。
Ωはあんまり触れちゃいけない。
攻めはαで、受けがΩ。
みたいな。
主人公はΩの高校教師・白根。
元同級生の清成(α)は旅行会社勤務。修学旅行の担当者同士として偶然の再会…という冒頭。
ところがこの時に白根がヒートを起こしてしまう。
この事が、ストイックで規則正しい生活習慣を続け自己コントロールができていると思っていた白根を揺るがす…
一方、清成は比較的初めからかなり積極的なんですよね。
白根ははじめは特になんとも思ってなかったふうだったけど、ここに「共振」という本作独特の世界観が関係してくるのかな、と。
αがそばにいるから自分の体が変わる。コントロールできなくなる…
「告白」だってちっともロマンチックじゃない。
「俺はおまえが好きなので 迷惑をかけると思う 身体共鳴があるだろ」
「好きだ」と言っていてもそれは恋愛を進めたいから言うんじゃなくて、トラブルが起こってからでは遅いから、と。
なんだかちょっと残酷。
清成は白根が好きだから、両想い!付き合う!キスする!ってなったけどね?
清成が誠実で、白根の抱えていた怖れのようなものを受け止めてくれる人で良かった。一緒に震えてくれる人で良かった。
2人のHシーンは思ったより官能的でした!
私はマンガと小説でオメガバース作品を相当数読んできたつもりですが、このジャンルの可能性はまだまだ底なしだなと思いました。オメガバースの解釈と描写が作家さんによって違うので、まだ読んだことない作家さんのオメガバ作品だとつい手にとってしまいます。
クジラの52ヘルツはこの作品で初めて知りましたが、そんなんあるんですね!オメガバ設定とマッチしていて興味深い内容でした。クジラの希少性個体と自分自身のオメガの身体の反応とを絡ませてアプローチしていく物語は、なかなかに心理描写のパンチが強く、おお…!!という感想です。
誰ともコミュニケーションのとれないクジラに、憧れを抱く白根のオメガ性に対するネガティブな気持ちが色濃く表現されている作品。不安定な身体に悩まされる高校教師の白根が、高校時代の同級生だった清成と再会し、身体共鳴に対する思いの変化を辿ったストーリーになっています。
フェロモンに当てられて反応することを「身体共鳴」と表現しているのが良いですね。嫌な意味合いじゃないのが好きだな。
バース差別はない世界だけど、白根がどことなくオメガであることを隠しているのは、いつどこでどんな風に反応してしまうか分からない自分の身体をコントロールできない怖さを抱えているからです。
52ヘルツクジラは特殊な音を出すため、誰ともコミュニケーションをとれない、言わば「孤独」なクジラ。他の誰とも反応し合わないクジラみたいになりたい……アルファに反応する自分の身体と重ね合わせる白根の悲しい思いは胸にグッとくるものがありました。
知らない相手にフェロモンだけで自分の身体がコントロール不能になってしまうのって怖いですよね。白根が52ヘルツに憧れるのも分かります。
白根のネガティブな面とは対照的に、清成の反応が常にポジティブなのがすごく素敵でした。学生時代からバース性関係なく白根に好意を抱いていた清成は、白根がオメガだと分かって相当嬉しかったはず。白根に対する真摯な気持ちと誠意ある行動に、ほんわかと心が温まりました^^
清成が側にいてくれて身も心も安心できる存在となったとき、白根があれだけなりたいと思っていた52ヘルツはもう過去の憧れのもの。身体共鳴があったから、清成と惹かれ合うことになったしお互いに愛し愛されることが出来たんですよね(*´︶`*)
切なげなシーンや描写が多めではありましたが、オメガ差別もなく嫌な登場人物もいないのはホッとして読める安心材料でした。
白根の心理描写を立たせた内容がメインで、彼の心の揺れ動きは切ないけど、清成の白根への強い想いは真っ直ぐで頼もしい限り。白根にずっと寄り添ってくれていた清成に、私も白根のお友だち同様「お父さん」の気持ちで見守っていました^ ^
描き下ろしが最高です!清成視点で、白根の可愛さを読者にプレゼンしたみたいな内容に笑ってしまいました。
白根の素直+可愛さ=無敵
いつか彼らが番になり、家族も増えたりするのかな、なんて明るい未来を想像できる素敵なエンディングでした。
表紙の目力・吸引力も最高ですね!(∩´///`∩)
早寝電灯さんといえば繊細で丁寧な心理描写。
そんな作家さんがオメガバースをどう掘り下げるのか、
発売前からワクワクが止まらず楽しみに待ってました!
購入を迷ってる方にはインタビュー記事がおすすめです。
作者さんの今作に込めたオメガバースの解釈や、
タイトルにもなっている「共振」について書かれてます。
(担当編集メッセージが個人的に非常に興味深かった)
(世界一孤独と呼ばれるクジラのお話が、)
(Ωとして生きてく者に与えた影響などに触れてます)
また。
この作品では「発情」という言葉が使われてません。
本能的な部分を「共鳴」「共振」と置き換えられて、
自分の意志と関係なく反応してしまう不快感が繊細に描かれています。
これがとても印象的でした。
良い意味でオメガバースを読んでることを忘れる感覚と、
どうしても振り回される本能のやるせなさが綯い交ぜで!
そこに「世界一孤独なクジラ」の解釈が被さってきて
個人的には切なさに美しさを彩ったように映りました。
(基本的に本能爆発ドロッドロの発情を好んで読むので)
(単にとても新鮮だっただけかもしれんですが…)
(発情の解釈すらも繊細に描かれてて流石です!)
早寝電灯流のオメガバース、想像違わずとても良かった。
オメガバースが苦手な方も読みやすいかな?と思います。
さてさて。
高校時代のクラスメイトと再会から始まるラブストーリーです。
思春期に抱えていたバース性への不快感、
本能を抑えるためのストイックな生き様、
見知らぬ他人だろうが反応してしまう性が恐ろしく、
誰とも共鳴出来ない「52ヘルツのクジラ」に憧れる。
受け:白根は淡々とΩ性を受け容れつつも、
Ω性の持つ本能への気持ち悪さを纏っていてーーー。
そんな中で高校時代に清成が何気なく発した言葉が
辛い時期も心の支えになっていました。
攻め:清成は「α」と括られる息苦しさを抱えてました。
αじゃないかと探られる会話に辟易し、
自分に興味を示さない場所へと逃げたくなってーーー。
そんな中で高校時代の白根が纏う空気に惹かれて、
ホッと帰りたくなるような存在にまで膨らみます。
しかし高校時代は深い仲になれないまま終わってしまい、
再会をキッカケに再び心が動き出すラブストーリーです。
なんというか…。
改めてオメガバース性の本能の罪深さを実感しました。
ただその場に居合わせただけの他人にすら共鳴してしまう。
心なんて関係なく否が応でも欲情してしまう気持ち悪さが、
白根の心を通じてヒシヒシと伝わってきます。
最初はΩだけど誰にも影響されない人間になりたくて。
無理なら好きな人だけに影響される人間になりたくて。
けれどどちらも叶えられることはないんですね。
世界一孤独なクジラとは仲間と共鳴出来ない個体で、
どれだけ歌声を発しても周波数のせいで届かないそうです。
そんな悲しいクジラに白根はなりたかったと言う切なさが募りました。
白根は【オメガ】
清成は【アルファ】
性こそ全く違う2人ですが、性の捉え方は似通っててね。
互いの何気ない言葉が救いになっていた辺りは
これも一種の「共鳴」と呼んでいいんじゃないかな?と。
決して悪い意味ばかりじゃないと思うんですよ…!!!
白根と清成の心が触れる、共振していく、繋がる。
そんな一連の流れは切ないけれど美しくも感じられました。
んで世界観ぶち壊してしまう感想なんですが、
清成の必死さがめっっちゃ萌えなんですよーーー!!!
今度こそ高校時代の二の舞にならないぞって。
今度こそもっと仲良くなって白根を知ろうって。
学生時代の回想を交えながら展開するので高校生BL大好きマンには堪らない…///
あと初めてのキスね。これも永遠ニヤニヤ出来る。
両想いが発覚したけれど付き合ってはなくて、
付き合ってないけどキスしていいのか問う。
このやりとりがキュキュキューーーーンと萌えた!!!
んで顔が近づきながらもキスするまでは時間をかけて、
触れちゃったら一気にガツガツするのがもぅもぅ////
(こういうの大好きもっとちょうだい(早口))
ちなみに電子特典もすごく良かったです。
巣作り行動はオメガのためだけにあるものじゃなく、
アルファの心を癒やしてくれるという優しい解釈が好き。
「発情」という言葉を使わなかったこともそうですが、
物語の端々に作者さんの優しさが垣間見えた気がします。
遣る瀬ない切なさが盛り込まれつつも共鳴が美しいお話でした。良き!!!