イエスかノーか半分か 1

yes ka no ka hanbunka

イエスかノーか半分か 1
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神48
  • 萌×230
  • 萌4
  • 中立2
  • しゅみじゃない0

263

レビュー数
15
得点
374
評価数
84
平均
4.5 / 5
神率
57.1%
著者
ユキムラ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

原作
一穂ミチ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
シリーズ
イエスかノーか半分か
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784403668401

あらすじ

完璧な外面だが内面は辛辣なアナウンサー・国江田計は、取材相手のアニメーション作家・都築に怪我を負わせてしまい!? 一穂ミチの書き下ろしSSも収録。大人気BL小説コミカライズ第一弾!!

表題作イエスかノーか半分か 1

都築潮,27歳,ストップモーションアニメーター
国江田計,27歳,ニュースキャスター

その他の収録作品

  • うしけいおまけ(描き下ろし漫画)
  • Wake you up(書き下ろし小説)
  • カバー下(キャラ設定)

レビュー投稿数15

キャラ設定がいい!

原作小説は以前試し読みしたことがあって、その時も面白いなーとは思ってたんですがなかなか小説には手が出せずにいました。
コミカライズされたので1・2巻通して拝読。
まず1巻。これは原作小説読んだ時も思ったんですが、キャラ設定がとっても良いなーって。「国江田計」と「オワリ」の2面性に初っ端心を掴まれました。
そしてその2面性に気付かず、国江田にもオワリにもそれぞれに惹かれてしまう潮。
以前一穂先生がymz先生とタッグを組まれた「ブルーモーメント」を読んだ時にも、キャラ設定完璧だなーと思っていたんですが、それを再認識しました。
主人公2人のキャラと、それぞれの仕事が絡んですごく自然に物語が紡がれて行く…ご都合設定だらけのBL作品が多い中で、こんなにきちんと物語が作られていることに感動しました。

0

じっくり楽しめるコミカライズ

都築×計

原作小説とアニメの後に、
コミカライズでじっくり楽しめるのが嬉しい。

繊細でコミカルな原作小説を、
そのままの魅力を持ちながら、
ユキムラ先生の絵のセンスが、
繊細な空気感の中から、
コミカルな雰囲気をさらに表現しているのが素敵!

このコミカライズのすごいところは、やっぱり
しっかりとこだわりのある2人の表情だ!
2人もイメージの通りにリアルに生きている以上に、
セリフと合わせてコミカライズとして濃厚な印象になっている!

計の完璧な笑顔から一瞬で冷徹な表情に変わる瞬間や、
ドジで天然なところ、
都築のプロ態度と少し強引さも、絵で見るともっとキュート!

一穂ミチ先生の書き下ろしSSがまたたまらないポイントだね。

原作ファンでも、原作未読の方でも、絶対に読むべき作品だと思います。

0

胸が苦しくなるw

何年越しかで待っていた2巻が発売されるとのことで、
久しぶりに読み返してみました。

ユキムラ先生のコミカライズ、
原作は読んだことないんですが、
表現される表情豊かさ、
スムーズに展開されるコマ割り
読みやすく、原作を未読でも
大いに楽しめました。

お話は受の視点で描かれるかたちで
展開されます。
前半は性格に裏表のある受が
面白おかしく語られるのですが、

後半は、そのことで自身の首を絞める
ことになる様子が
シリアスに描かれていきます。

物心ついた頃から
周りから褒められる度に
その期待される姿でしか
他人と関わる術を見つけられないまま
素の自分を出すことができないまま
大人になってしまった受くん。

子どもの頃からずっとやり続けていた受は
器用で、でも逆に不器用なくらい真面目とも言えるんですが、
それを攻から、表の時も裏の時でも
気付いてもらえるんですよね。

そうして素で人と付き合えるということが
こんなに楽で、気持ちが休まるものだと
分かると同時に

自分の歪さに気付いて苦しむことになります。
ここが辛くて切ない!!

相手の期待を汲み取って、
自分の意思とは関係なくその通りに演じることは
言葉を変えるとレッテルを貼られてる訳で
普通はそれに苦しむんですが、
今までそれを敢えてやっていた受くん。
その場面を描く場面も正に新たに一枚貼られて
いるような絵で描かれていているんですが、

自分を慕って心配してくれている攻めに対して
これ以上偽ることを躊躇します。
もうそこでいっぱいいっぱいなのに
そんなこととは知らない攻は、
一線を越えようとしてきて…!

どうなってしまうんだろうと考えるより
どこにも行き場のない受の悲しみが
迫ってきて、早くなんとかしてぇ!ってところで止まっていたんですよね…
ほんと私の心臓にも悪い 笑
やー、続きが読めるのがめちゃめちゃ嬉しいです。

映画とかもありますけど、この緊迫感は
自分の胸の中で自分のテンポでじっくりと。
マンガでも味わって欲しいです。

オススメです!




1

計のキャラが最高に好き

以前からとっても気になっていたこちらの作品。
原作小説を読もう!と思い購入したのですが、切ない系小説を連日一気読みした影響か、読み始める元気が出ず…

漫画ならもう少し気軽に読めると思い、こちらでの評価も高かったため購入して読んでみました。

もーーう思い切って購入して大正解でした◎
毒舌の国江田計の毒吐きっぷりが気持ちいい(笑)
誰しもオンの時はある種の仮面を被っているものだとは思いますが、アナウンサーという職業もあってか、猫被りっぷりが半端ないのになーんか憎めない、というか逆に愛しくなるようなキャラです。

シーモアさん限定なのかな?一番最後に付いていた小説部分の「目の覚まし方」の
オワリのアドバイスに爆笑しました。ちゃんと聞いてるようで全然聞いてなかったような返事を返す都築もナイス。

まだオワリ=計だとバレていないし、ラブも始まっていないのが焦ったい…
これは原作小説を読むしかないですね。すでに期待でわくわくしてます。

漫画版はユキムラ先生の作画が本当に綺麗で、受け攻め共に目に優しいイケメンなのがありがたいです。。なんか溜まったものが浄化される…

0

コミカライズ

原作は好きですが過剰な思い入れはない程度の読者です。もちろんセリフやシーンを削っているところもかなり多いものの、原作のイメージを壊すこともなく、読後続きを読みたくて原作を開く程度にシームレス。
ただコミカライズする必要あったのかな〜とは思う…まぁ小説を全く読まない層にも読んで欲しい作品ではあるか。
「不思議飴玉」とか持ってたんですよ。ユキムラ先生の。懐かしすぎる…作家歴なっっがいですよね。絵は今風に調整されて、お上手になってました。ただ相変わらず背景の量や引きのコマが少ないので、コミカライズに適してるかっていうと積極的にそう思わないのですが、この人気を見ると自分の感覚が間違っているようだ。

0

絵がきれい!

すごく絵が綺麗でした!すごく好み!
原作が小説だということを知らずにパケ買いしたのですが、内容も面白かったです。ただ、オワリの時の素の性格めちゃくちゃキツいです。さすがに驚きました(笑) まぁこの作品ではそのギャップが大事でもあるのですが、攻め様(多分つづきさんは攻め様ですよね?)がおおらかな人で良かったね!と心から思いました。態度よろしくないので、読み始めてしばらくはハラハラしました。
でも心根は真面目で頑張りやな受け様だからなんとか読み切れました。
もうちょっと柔らかくなるときが早くきてほしいなぁ。
続き早く読みたいなぁと思う1冊でした。

0

大好きな作品だから

『イエスかノーか半分か』のコミカライズ1巻です。
原作がある作品だと、どうしても原作の絵のイメージが強くなってしまい、受け入れないことがあります。
ですが、こちらの作品は、一穂ミチ先生があとがきで「活字の原作から細かいニュアンスを拾って、さらにさり気ないユキムラ先生の味付けを加えている」とおっしゃられているように、そんな場面がいくつかあり、こんな捉え方もあり!!と思いながら楽しめました。
計が他人に向ける『国枝さん』と素の自分との葛藤がとても感じられ、こちらの作品も読んで良かったと思いました。
早く2巻が発売するのを待っています。

2

原作通り!

原作既読でこちらのコミカライズも読みました。原作の時と絵師さんが変わるので、イメージ的にどうなのかな?と思っていましたが、完全にイエスかノーか半分かの世界でした!

計は完全に計でしたね。国江田アナの顔(その割にしっかり内心毒舌)と、完全オフの気の抜けた計の顔、原作通りです。そして潮も計とは真逆で裏表のない真っ直ぐな感じが出ていて、こちらも原作通りのイメージでした。むしろ当たり前ですが原作より絵が多いので、なんとなく頭でイメージしていた家でのダルダルの計や潮の作業部屋、仕事の様子などがしっかり視覚化されて現実味を感じます。

まだ原作1巻の半分にもいってないくらいだと思いますので、これからの展開がとても楽しみです。これ、どこまでコミカライズされるのでしょう…。強欲なのでこのままユキムラ先生の絵柄で番外篇までコミカライズしてくれたらなぁと思ってしまいます。

3

続きも楽しみ

あまり小説を読むことがない私でも知っているシリーズのコミカライズということで、こちらが面白ければ原作も読んでみようかな〜という気持ちで手に取った作品でした。

まず国江田のオンとオフのギャップにはすごく驚きました。「アナウンサー・国江田 計」を完璧に演じきっているその心の中で悪態を付きまくっている様子もすごかったですが、ひとたびスーツを脱いだら面影がないくらいの干物男っぷり(笑)
でもそうやってうまくバランスを取っているんだなーと感心すらしてしまいました。

そんな日々の中で都築と出会い、国江田の日常が少しずつ変化していくわけですね。
都築に対する気持ちに素直に向き合うことができなくて、いつもツンケンしてしまうけれど。
そうなっている時点で答えは出ているのになーと思いつつ、今後どんな風になるのかすごく気になるところでその行方は次巻への持ち越しとなっていたのでした。

続きも楽しみに待ちつつ、すごく面白かったので原作シリーズも読んでみようと思いました。

0

安心安定のコミカライズ

「イエスかノーか半分か」のコミカライズ第1巻。
原作ファンなのでコレクション的な要素で購入しましたが面白かったです。
この作品は、原作はもちろん劇場版アニメも何回も見たので、1作目のことは内容はおろか科白も覚えてるほどなのに、気付けばじっくり読みふけってしまいます。
内容が同じでも、小説とアニメとコミックでは編集点が異なるというか、自分のペースで読めるだけコミックと小説は似ているかも知れません。アニメでは駆け足と思ったところを、このコミカライズではゆっくり味わえました。
第1巻ということでお話は途中ですが、次巻への期待も高まります。

ユキムラ先生の絵柄は、小説のイラストとも、アニメの作画とも異なっていて、また新たな計や潮に出会えた気持ちです。設楽Pの食えない感じとか、ポスターの麻生さんがイケオジだったりとか、わくわくしました。
潮が作っているアニメーションのキャラが劇場版アニメのそれに近いのは敢えてなのかもですが、違っても良かったかもです。

2

二巻に期待

オフエア3 +劇場版DVDは発売されましたが、本編は出るかどうか分からなくてドラマCDも3の情報は無い。
この状況でのコミカライズはとても嬉しいです。
一穂先生のペーパーが読みたくて、アニメイト通販を利用しました。まだ付き合ってない二人の掛け合いが楽しいです。

1

期待値爆上げしたのが悪い?

少女漫画→アニメ→少年漫画→青年漫画→アニメ→少年漫画→青年→少年→アニメ→
を繰り返し そんな流れでたどり着いた先がBL漫画

所詮 由緒正しい活字好きや 寝る間も惜しむ活字中毒にはなれず もっぱら小説ずきな姐さまの盛り上がりはコミカライズされるまで蚊帳の外 なわけです

で 気になってはいても指を咥えてみているしかなかったお話しのコミカライズ
原作もアニメも 噂話もあらずじすらも知らないあたしがどう読んだか


んーー

性悪とクズさを容姿のよさと愛想でひた隠し 派手な世界を闊歩する よくあるお話し

どうせその綻びを掴まれ あれよあれよといくか 
あるいは素の自分をさらけ出せる快感にちょろい感じでほだされて意識してって感じか
はたまた 自分とは真逆の明け透けな態度にイラつき反発しながら惹かれていくか

それにしても一緒に過ごす時間に声が似てるとか思わないのかと思うくらい 相手の素性を気にしないってのが 息巻いて食って掛かるのと 落ち着きはらった声ってそんなに違うか? 気づかないほど?


この巻でなにか特別なものを見た感じはしなかったな 申し訳ないけど

二面性の裏で 建前の自分にほんとうの自分がやっかんでみたりイラついてみたり
必死に演じる自分に後ろめたさを感じたり そんななかでの板挟み お話自体は好きなやつだけど新鮮味が

とりあえずまだ1巻ですし 次に期待しておきます

3

面白くて読みやすい

人気作のコミカライズ!
もちろん原作は読破済みで、あのシーンやセリフを漫画で読める!と非常に楽しみでしたが、期待以上でした。
原作を知らなくても、コミックとして普通に楽しめると思います。
ただ、ちょーっと展開が早いかな?小説の方は丁寧に心理描写がされていて、気持ちの変化がわかりやすいけど、コミックだと急に計(受け)が潮(攻め)を意識したよう感じるかも?
計の気持ちが変わった理由は読めばわかるけど、描写が物足りない気がしなくもないです。
ただ、一冊でここまでストーリーを進めてきっちりまとめているのは素晴らしいと思います。
だからこそもっとじっっっくり読みたかった!!!これが本音です。

そして原作を読んだ時に何万回も思ったことですが、やっぱり計のキャラがイイですね。本当に面白い。大好きです。
ユキムラ先生が描く計と潮の物語り、これから楽しみです。

6

キャラの濃さがツボ ( ´艸`) ♪

評価は神寄りです。

イエスノーと言えば、
スピンも含めて言わずと知れた大人気小説ですねー!

ちなみに私は原作未読です。
(一通り購入済みだけどあまりに評価が高いから、)
(ちょっと敷居高くなっちゃって積んじゃってる…)

というわけで初読みはコミカライズ版から。
以下なんの先入観もなく初心の感想になります。

いや~~~、これはシンプルに一言。
「「「「 面白いッッッッ!!! 」」」」

1巻は良いところで終わっちゃってる上に
まだ明確なBがLするまでに至ってはいないんですが、
キャラの濃さと勢いで既にワクワクが止まらなくて…!
グイグイ引き込まれるんですよーーー!ヾ(*´∀`*)ノ

まず、なんといっても
受け:計のキャラの濃さは最高に面白い……!

分厚い外面で猫被って社会人生活を送っているのですが、
完璧なキャラでニコニコ笑いながら内心は毒吐きまくり。
「この愚民どもがーー!」でめっちゃ笑いましたwww
(愚民って出るとこが語彙が変に高いやん)
(キャスター能力が活かされてますな…w)

とっても優しくていつもニコニコの外面モードと、
無愛想で口が悪くてイライラ人嫌い本性モードと。
ONOFFの切り替えがとにかく激しいです。

きっと直に接したら性格が悪いと思ってしまうだろうけど、
なんか憎めないんですよね。むしろ可愛いなと思えてくる。

他者を「愚民」と罵る程度には
努力しまくって自分は頑張ってる自信があるんですよ…!
これ、並大抵の努力じゃないのでギャップにキュンです///

攻め:都築 は計と正反対の性格です。
ONもOFFもなく言葉に裏表がないんですね。
駆け引きも打算もない言葉や態度がジワジワときて!

なんていうか計と都築の違いが見えれば見えるほど、
タイトルの意味を考えてしまいませんか……?
様々な解釈が頭に浮かび更にワクワクさせてくれました。

そしてそして!
都築の家に居るときの計の""野良ネコ感""が堪らないッ!
触ろうとすれば爪出してシャー!!ってするくせに
構わずにほっといたらぬくぬくくつろいでて(﹡´◡`﹡ )
ナニコレ…可愛い生き物やん…ねこちゃん…(﹡´◡`﹡ )

同じ空間にいるのに別々のことしてて、
それが気楽に思える関係がグッとくるんですよー!!!
(このシーンめっちゃ好き…!)

で。計も都築もキャラが濃くて
ユキムラさんの作風も相俟って勢いで読ませる作品ですが、
面白さの裏には小説原作らしい繊細な心理描写も感じられて。

計は自分の性格を『生まれ持ったモノ』としてますが
起因となる過去を感じさせたり、
不安定にゆれる目の描写だったり、
バックボーンは複雑なんだろうな…と思わせてくれます。

そして人嫌いの計が少しずつ都築に惹かれる過程。
これらも丁寧に描写されているので、
原作未読でも置いてきぼりになることはありませんでした。

物語はここから本番!といった感じなので評価は抑え目。
でもめちゃ面白かったのですぐ原作を読みたくなります。読みます!
(積んでて正解。購入してた過去の自分に感謝←)

あーーー面白かった~~~!!!
まだ1巻だけど、核心は始まってないけど、
ワクワクしましたーーー!!!ヾ(*´∀`*)ノ

※以下余談
アニメイト特典のカラーイラストが表紙差分が良き!
口元の違いだけで計のONOFFを見比べられる仕様です♪

4

いるいる

> hikaru97様
ホント「もっと早く読めばよかった!」ってなりますね〜!ずっと手元にあったのに勿体ないことしてました;特典類をまとめたものを出してくれてるので命伸びました。゚(゚´ω`゚)゚。

スピンオフも含めてたくさんあるので長く楽しみます!コメントありがとうございました+゚。*(*´∀`*)*。゚+

hikaru97

私も人気なんだーとしばらく買わないでいたんですが、ふと一気買いしたら超絶後悔しました。
もっと早く読めば良かったと。
この作品はペーパーや同人誌もオフエアで回収してくれているので安心ですが、もし購入者しか読めないものばかりだったら…怖い怖い。
原作未読なら楽しみがたくさんありますね!

コミカライズ版

一穂さんの代表作の一つと言っていいでしょう、「イエスかノーか半分か」のコミカライズ版。「イエスかノーか~」はめっちゃ好きな作品ですが、しかもそれをユキムラさんが作画を担当されるとか…!嬉しすぎて、それはもうテンション高く、発売日を心待ちにしていました。

「イエスかノーか~」の挿絵と言えば竹美家さん、のイメージで、さらに人気作品のコミカライズということでユキムラさんにももしかしたらプレッシャーがあったかもしれませんが、アナウンサーの時の計の透明感のある美しさとか、潮の野性味あふれた男前さとかがきちんと描きだされていてさすがの一言です。

内容はご存知の方の多いと思いますが一応ざっくりと。



人気上昇中の若手人気アナウンサーの計。
アナウンサーとしての技量はもちろん、人当たりも良い好青年だ。

が、それは表向きの顔。
彼の素は、言葉は悪い、態度も横柄なガサツな男。アナウンサー・国江田のイメージを損なわないように、素の顔はしっかり使い分けている。そんな彼はある日仕事で一人のアニメーション作家の都築という青年にインタビューすることになる。

人気上昇中の若手アナウンサー・国江田の仮面をつけ、きっちりと仕事をこなす計だったが、その日の晩、自電車に乗った都築とぶつかりけがをさせてしまう。けがをした都築の手伝いに来いと言われた計は、渋々ながらも都築の家に手伝いに行くことになるが―。

というお話。

今作品のキモは、何といっても計の二重人格っぷり、と言って差し支えないでしょう。好青年の、人気アナウンサー・国江田さんと、口も態度も悪い横柄な青年・オワリとの対比。そしてそれが生きるのは、ひとえに国江田計が仕事に打ち込む好青年だから。「愚民ども」と言ってしまうその裏側に、国江田計がアナウンサーとしての職務を全うしようと努力する姿あってこそ、「オワリ」で過ごす計の心情が生きてくる。そこが書かれていないと単に嫌な奴になってしまうのですが、今作品ではそのお仕事BLの部分もきちんと書いてくださっているので上滑りしていない。

BLとして読むと、計が、「国江田さん」と「オワリ」のはざまで揺れ動く心情もきちんと描かれています。潮が国江田さんと話していても、オワリと話していても、モヤモヤしてしまう。それは、国江田もオワリも、本当の自分ではないと感じているからかも。その揺れ動く計の心情がリアルで可愛くって、萌える。

コミカライズ版の1巻は、麻生さんが入院することになり、計に代打の打診が回ってくるところまで。小説のコミカライズ版はややもするとバッサリ内容をカットされてしまうこともありますが、今作品はじっくり描いていただけるようで嬉しい限り。早くも次巻が待たれます。

今作品には描き下ろしとしてユキムラさんの描かれた「うしけいおまけ」と、一穂さんの描かれたSS「Wake you up」が収録されています。どちらも睡眠をテーマに描かれていますが、これがまた可愛くって癒されました。

6

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