シリーズ累計100万部突破!(電子書籍含む) リミット編、いよいよ完結――。

ひだまりが聴こえる -リミット- 3

hidamari ga kikoeru limit3

ひだまりが聴こえる -リミット- 3
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神151
  • 萌×234
  • 萌10
  • 中立2
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
23
得点
923
評価数
197
平均
4.7 / 5
神率
76.6%
著者
文乃ゆき 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
プランタン出版
レーベル
Cannaコミックス
シリーズ
ひだまりが聴こえる
発売日
価格
ISBN
9784829686331

あらすじ

端正なルックスで
女子から大人気の杉原航平は、
突発性難聴を患ったことで、
他人との深い関わりを避けるようになってしまう。
しかし、底抜けに明るい
大学の同級生・佐川太一と出会い、
本来の自分を取り戻していく。
そして、両想いになったふたり……。
リミット編では、自分のやりたいことを見つけ社会人になった太一と、
学生生活を送る航平の新生活がスタート。
そんな中、航平から「距離を置きたい」と突然告げられ――!?

表題作ひだまりが聴こえる -リミット- 3

難聴の大学生
手話ビジネス会社の社員

その他の収録作品

  • あとがき
  • 描き下ろし・カバー下

レビュー投稿数23

リミット編最高だった!!

最高だった!!

前巻で、自分のせいで太一に迷惑をかけたくない航平と航平の笑う顔が見たくて役に立ちたいと思ってる太一がすれ違っていた2人。

でも太一は航平がいるから頑張れる、航平が笑ってくれたらいくらだって頑張れるってことを知って、仲直り?解決?しましたが、その時のキスシーンがほんとにほんとに最高でした(՞ o̴̶̷̤ ̫ o̴̶̷̤ ՞)♡

しかも太一からしたってとこが!!ほんとに良かった!!確かに読者というか私的にも航平の方が熱量があるように見えてたけど、大学辞めてまで手話の会社に入った時点で太一も航平のこと愛してるってことよね!!!

あと後半の旅行デート!!!
そういうことに慣れてなくてどうしたらいいか分からない太一と、太一といちゃいちゃしたいけど自分に無理に合わせてほしくない太一の嫌なことはしたくないと思ってる航平。
ホテルということもあって結構進展するかと思いきや、慣れるためキスの練習をすることになり太一からの歯をぶつけたキスで終了。なんだかんだ2人らしいな〜とほのぼのしました^^

すれ違いを修復した2人がこれからどうなるか気になりますჱ̒^. ̫ .^)

0

最っっっ高だった…

素晴らしすぎて余韻が残りすぎて、本を閉じながら「最っ高だった…」と思わず呟いたほど、最高オブ最高の巻でした(語彙力…)。

手に取ってまず分厚さに驚いたこちらの「リミット編」3巻。
厚さのとおり、内容も深く重みがあって、読後は胸いっぱいに。

いや、マヤの言葉、安田の行動にこんなに感動する日が来るとは…!
「幸福論」で初登場の時は、個人的に「嫌な子…」というイメージが強かったマヤちゃん(ごめんなさい;)。

太一を励ます場面では、ちゃんと二人の関係に気付いてませんよ、な気遣いもし、バーンと背中を叩き(というか、殴ってた笑)、なんて頼もしく励ましてくれるんだろう、と感動。
そしてその後の部室でのマヤの涙→安田の「シャツ使って」の流れにとんでもなくときめきました。

で、前巻で切なさピークになった航平×太一のすれ違い。
こちらも、互いの気持ちを吐き出し伝え合うことで、一山乗り越えられましたね。太一のまっすぐさが本当に眩しい✨
太一のじいちゃんの言葉一つ一つが沁みて、泣きそうになりながら読みました。両親の離婚後、子供の太一を救ったのはじいちゃんだったけど、実はじいちゃんが太一に救われていたんだね…( ; ; )

そしてラブ面!こちらも最高だった…特に終盤の、二人での島旅行。
航平のバックハグからの、キス待ちでの太一の百面相には声出して笑った!

えち描写がなくとも、二人の確かな愛が伝わってくる素晴らしい巻でした。最高だなあ。

2

晴れていく

相手を思いやるがゆえにすれ違い続けているふたりにずーっとヤキモキしっぱなしで、前巻の切ない展開はハラハラで。
シリーズを通しで一気読みしているのでかなり抉られていたのですが…
どんよりした気持ちがぱーっと晴れていくぐらい、ものすごく素敵な展開になっていったリミット編完結巻でした。

航平に距離を置こうと言われてからの太一は、とても見ていられないほどの落ち込みよう。
あの太一がご飯の誘いに食いつかないのだから、千葉さんが病気を疑うのも無理はないな、と。
でも大ダメージを受けるほどに太一にとって航平はとても大切な存在で、彼にそう言わせてしまった原因がわからないからぐるぐるしてしまっているんですよね。
一方的な言葉に怒ることもなくただ航平の気持ちだけを考える、太一の根っこの優しさに改めて気付かされました。
そして航平の発言もすべては太一を思ってのことなので、どこまでも似た者同士で不器用なふたりを応援せずにはいられませんでした。

周りのキャラたちのエピソードも挟みつつ進んでいくけれど、そこにも彼らに繋がるポイントがいくつもあって。
それをひとつずつ回収しながら、やがてふたりが顔を合わせて心の内側を明かし合う結末に感動。
お互いどれだけ想い合っているのか?という部分をしっかり見せつけてくれたふたりの涙、本当に美しかったです。

でもやっぱり一番いい仕事をしたのは太一のじぃちゃんだと思います。
航平へ語りかける言葉の一つひとつに重さがあり、そして大きな大きな愛があって。
淡々と静かに紡がれていく言葉たちがとってもあたたかくて、気付けば号泣…。
これまで後ろ姿だけとかの登場しかなかったじぃちゃんですが、このお話にはなくてはならない人だったのだなと感じました。
なにはともあれ!幸せなところに着地してくれて本当に良かったです。

お互いの気持ちをわかることができたふたりがこれから"恋人同士"としてどう進展していくのか?
この先も楽しみです。

1

タイトルの凄さがわかる

めちゃめちゃ良かった!!!!

太一からのキスは絶対航平嬉しかっただろうし、今までもどかしかった分、距離置いた後またくっついて(?)ほんとに良かった!!おめでとう!!

聴こえる聴こえない関係なく信頼していると寂しくても辛くても頑張れる…。ひだまりが聴こえるっていうタイトルの凄さが今になってわかりました。

個人的にはりゅうくんと千葉さんの関係もすごく感動しました。りゅうくんがあんなに健聴者を遠ざけてるのは過去に千葉さんを自分のせいで傷つけたと思ったことがあったからなんだなあと。

1

リミット編完結

リミット2巻ではすれ違いが続いて、遂には距離を置く事になっちゃってしんどかったです。
しかしこの完結巻でひとまずお互いの気持ちが分かった上で、自分の気持ちも伝えられてハッピーエンドと相成りましてホッとしました。

太一から離れるなんて出来ないのに、負担や重荷になりたくない、嫌われたくないという気持ちが強すぎる航平はちょっと臆病過ぎじゃないか?と思ったりもしたのですが、手話サークルでの出来事や高校生時代のお話を読むとどれだけ航平が日常から周りに気を遣って生きてるかが分かるようになっているので、致し方ないのかなと思えました。

正直言うと、もうちょっとイチャイチャ見たかった。
それ以外のストーリーで言うことは無いのですが、やはりもうちょっと進んだ関係になって欲しかった。
旅行に行ったエピソードではかなり期待しちゃってたんで、残念でした。

現在も雑誌で連載中なんですよね。
次のコミックも楽しみにしています。

0

BLとか、そう言う枠を越えていい作品!

表紙からして暖かい終わり方してくれそうだなと期待していましたが予想以上に感動して泣いちゃうポイントがいくつもありました。
主役の二人の相手を思う気持ちやそもそもの人柄が素敵で、セリフにも考え方にも気づかされることばかりでした。そして、その二人を取り巻く人々も優しいひとばかりで、先輩の千葉さんとその弟のリュウちゃんの話しもものすごく泣けました。
ふとしたことで音が聞こえる聞こえないで壁を感じてしまうのは聞こえない人ばかりじゃないし、聞こえない人を純粋にかっこいいとか、凄い!って思うこともあるのに、そこに同情してるんじゃ?と思われてしまうのも悲しいことですね。
BLなんだけど、それ以外にも色々と考えさせられた作品でした。

2

人物描写が細やかでマンガ好き・本好きの人にも読んで貰いたい

一気読みしました!
なんでこの作品に、文乃ゆき先生に、もっと早く出逢わなかったんだろうとちょっと後悔したくらい。
とにかく人物描写が優れていて細やかで、マンガだから静止画なのに
映像を見ているかのような、豊かな表現力が魅力。

えちえちが見たい方には物足りないでしょうが、
とどまっているところから一歩踏み出せる勇気を貰えることって、
こんなに素晴らしいことなんだなぁと再認識します。

知らなかった難聴や手話の世界も広げてくれて、ありがとうございます。

2

一区切り

シリーズが長くなったので、参入のタイミングを逸してしまった方はこの巻までで良い一区切りです。続きが気になってしょうがないような終わり方でもないし、かつ、あとがきから続編はラブラブをもっと描いてくださるようなので、丁度良いかと。

そんな感じに今まで起きていたトラブルや人間関係のあれこれが解消されて、決着がつきました。マヤちゃんと友人とか、千葉さんとリュウくん兄弟とか、祖父と太一とか、主役2人とか。

聾体験後の太一のセリフはきっと感動のシーンなんでしょうけど、太一の人間性がまだどうも受け入れられない自分は、心に響いてこない…
最後に収録されている旅行編で太一がやっと暴力で解決しなかったことに進歩を見たけれど。今までだったらこういうシーンて飛び蹴りとか殴りかかってたと思いますし、それがとっても嫌だったんですよね〜

絵柄はまたちょっと変わっちゃったな。少し前の方が良かったな。

1

すばらしい!!ずっと見ていたい2人

マヤちゃん、よう言うてくれた!
太一よ、自分の気持ちを航平に伝えなくてどうする!!
太一、航平、マヤの気持ちが全部それぞれ切なくて、ちょびっと泣いた。
マヤ、ええ子や〜〜。涙
しあわせになるんやで〜。

航平母もやっぱりめちゃくちゃいい人。
航平に余計な心配させないために
「あんたをぶちゃいくに産んであげてたら…」
「あんたは中身の方がイケメンなのに…」
て最高ですやん。

リュウのお兄ちゃんへの思いも泣ける。
「聞こえないことも含めて俺だから」
と自分を受け入れられているのすごいよ。
「誰かを犠牲にしないと幸せになれない世界なんてクソだなって」
ほんとその通り!
リュウは賢くて強い人だ。

犀さんの元カノの言葉もよかった。
「あの人が私にくれたのは〜宝物のような気持ちだったの」
これ、航平が太一に思っていることだろうし、太一も思っていると思う。

航平が太一のおじいちゃんの前で涙を流す場面でもうダメだった。
泣けた〜。
(私は涙腺かたかたなので滅多に泣かない。漫画でこんなに泣いたのあしたのジョー以来。ん十年ぶり)

おじいちゃんのセリフが全部いい。
さすが太一のおじいちゃん。

航平とおじいちゃんのシーン、全部最高に好き。
航平がおじいちゃんにまた体に良いものを考えてお弁当をつくってくるので長生きしてください!
て頭下げるの、ほんと航平…涙涙
なんていい奴。
そして太一への愛。

おじいちゃんのセリフと、研修での太一の言葉がリンクしているのがまたすばらしい。
さすが。

千葉がちびリュウに手話を教える場面は何度見てもかわいい。
千葉がリュウに自分の気持ちを伝えたのも良くて、リュウが千葉のいないところで号泣するのがもう…涙
リュウの中でわだかまっていたものが晴れたよね。
2人とも兄弟で良かったと思えて良かった。
ま、元々2人はすごく仲良くてお互いのこと大好きなのが伝わっていたのでまた良かった。

久々に実家に帰ってきたのに無愛想な千葉に、急遽千葉が好きな鯖の味噌煮を出す母も母だわ。愛情〜。

横断歩道でのトラックの危機はヒヤッとしたけどまさかのそんな昔のドラマみたいなことは起こるめぇとそこは思いつつ
ヒヤッとした太一が自分の気持ちを告げるきっかけになったわけですね。

太一がやっっっっと航平に気持ちを伝えられてよかった。
航平はおじいちゃんの言葉もあり、もう太一の言うことを受け止められるようになっていただろうし。

涙涙のキスシーンはこれまた感動的でした。
魅せ方が鮮やかで、ハッとしてグーですよ!!

航平が望んでいること
聴こえることではなくコミュニケーションを取ること
に激しくうなずいた。
そういうことよね!と。 

太一の言う
一緒にいられる当たり前の世界
も、そういうことだと思うし。

はぁ〜よかったよかった。
「プレゼント」まで良かった。
やっと2人きりでいられたし。
てか、トラブル発生でまたいちゃいちゃは少なかったけど。
それも想定内w
それより心の結びつきが強くなって良かった良かった。

あとがきによると、最終巻でありながら、この時すでに続編が決まっていたんですね。
今度こそ、2人のらぶらぶが見たいですね。
編集さんがビックリするくらいなやつ。

1

ナイスおじいちゃん

とうとう最終巻まで来ました。
つらかった1、2巻を経て、しあわせな2人しか見るつもりはない!という心構えでやって参りましたよ。

端的に申し上げます。

おじいちゃん、最高。

お互いのことを大事に想いながらも伝えきれずにすれ違ったまま、航平が「距離を置こう」と去っていった2巻のラスト。
登場人物みんなが口々に太一を猪突猛進と言うけれど、航平に対しては『ひだまりが聴こえる』だけだったような。
『ー幸福論ー』では避けて逃げて、『リミット』でも正面から向き合っていたとは言い難く。
そんな太一なので、「距離を置こう」と言われて、そのまま距離を置いてます。
っていうより、仕事を始めてからほとんどずっと距離を置いている状態にしか見えなかったので、「何を今更…」というツッコミを入れていいか悩みました。

恋愛中心のBLなら、CPが成立したらあまあまな部分が味わえるものです。
でもこの作品は「聴覚障がい者」という大きなテーマがある。
航平だけでなく、オオカミ女ことマヤに、千葉の弟のリュウまで登場しているので、それぞれの人物のバックグラウンドやトラウマ、それを乗り越えるまでを描こうと思ったら、航平と太一のあまあまが本編に割けるわけもなく…。
そんなわけでそれぞれが拗れた糸を真っ直ぐに戻す方に力が注がれていました。

兄が自分のせいで犠牲になっていたんじゃないかと思っていたリュウは、兄の本心を聞いて、こころの重荷がようやく降ろせる。
航平と太一の関係に憧れて、自分にも太一のように自分を見てくれるひとがいたら…と願うマヤは、ヨコちゃんに甘えることで一歩踏み出す。
そして太一の負担になることばかりを恐れていた航平は、太一のおじいちゃんの言葉にやっと自分が太一とどういう関係を築きたいか、気付くことができる。
3人とも、凝り固まっていた「自分は障がい者」という概念から解き放たれたのかなと思える展開でした。

特におじいちゃんがgood jobすぎました。
太一を見て来たからこそ、太一を一番知っているからこそ、言える言葉がある。
そんな太一を大事に思ってくれる航平だから、頼めることがある。
涙なくしては読めない素晴らしいシーンでした。

描き下ろしも含めて、いちゃこらする2人はちょっとしか見られませんでしたが、それはきっとおいおい、そういうことになるのかなあと。
太一が幼すぎるので、航平はだいぶ手を焼きそうだけど、人生は長い!
きっとずっと寄り添って、「そこにいてくれる」安心感をお互いに感じながら生きていくんだろうなと思えるラストでした。

しあわせな場面よりも読むのがつらい部分の方が多い作品でしたが、読んで良かったと思えました。
未読の方はぜひとも、5冊揃えて読むことをお勧めします。

3

ストーリーが素晴らしい

こちらの本を読む方は恐らく、今までのシリーズ作品読んだ上でだとおもうので、私が思うシリーズ通して読んだリミット3への素直な気持ちをお伝えできればとおもいます。
(全体通して神評価ですが一部ここはちょっと、という点も書いていますので嫌な方注意です)

リミット3の最大の魅力はキャラの心情・背景にあるとおもいます。
シリーズ通して5冊あり、かなり分厚いものもあります。その中で描かれるさまざまな年代の人のストーリー。どの人の気持ちも痛いほど伝わります。太一と航平以外の人たちにも焦点を当て、どの話もよく考えて作られています。今までシリーズ通して読んだからこそ、「あ、あの人はこういう気持ちだったんだ」と発言の深い意図に気づけたりもします。
あと、シリーズ通して感じる航平の変化もなかなか見物です。笑顔が素敵になっていきます。
どのキャラにも愛着がわく、とってもすばらしいストーリーです。

また、心うたれる言葉が数多くでてきます。
それに伴いリミット3ではちょっとくさいかなー、、と思うシーンもありましたが、まあ漫画なので許せる範囲(ちょいかゆい程度)でした。
しかし、それよりも、何度も何度も読見返し、胸がギュッとなったシーンがたくさんありました。読み返す程一つ一つの言葉が重いし、もう良い大人になりましたが「確かにそうだ」と改めて人との関わりかたにおいて、学ぶこともありました。

以上がリミット2で、つらいすれ違いばかりの二人をみてられない!となってしまった人にも、リミット3まで読んでほしい理由です。(私もリミット3は読み始めようか少し悩みましたので、、)ちゃんと二人は、二人の関係を大切にできていると、読み終えた時に感じました。(ネタバレなしで伝えるの難しい)


少し、思うのはこの作品は良くあるBL漫画とは違うものとして読んだ方が良いとおもいます。
私はエッチエチ濃厚なBLだいすきですが、こちらは(リミット1.2.3は特に)恋愛に重点をおいている訳ではないと思うからです。(エッチどうやってするの!?結婚できないし子供できないし、、、みたいな良くあるやつではない笑)
恋愛重視の漫画が好きな方は、「幸福論」が一番面白いと感じるのではないでしょうか。二人が一生懸命恋愛(エッチはないけど笑)してる姿がほほえましかったです。
続編も書かれるということですが、BLにおける受けのメス化(女の子っぽくなっちゃう)が大嫌いな私は、ちょっと太一の顔が最初に比べて可愛くなってきたかなー、、これ以上は、、と感じています。
絵は、個人的にリミット1くらいが好みでした。

たくさん書きましたが、シリーズ通して本当にオススメな作品なので是非!

3

感動しました

映画の方を先に知り、映画を見る前に原作の方から読みました。
BL初心者ですが、こんな切なくて、泣けちゃうBL作品もあるんだ、、、BLって色々あるんだなぁとしみじみ思った作品の一つです。
また最初から読み返したくなる作品でもあります。登場人物も、みんないいです。
もちろん主人公の2人もいいですし、ホント、応援したくなります。タイトルや表紙のイラストも、大好きです。
最近BLにハマって、、、という方は、ぜひぜひ読んで欲しい作品です!

3

だんだんと聞こえなくなるということ

このシリーズを読んで、段々と聞こえなくなる当事者の気持ちを少し理解することが出来ました。

私のいとこ、姉弟二人が高校を卒業するまでに耳が聞こえなくなっています。
今は、男性の低い声でゆっくり話すと少し聞き取りができる程度です。
聞こえなくなったことを理解していても、段々と聞こえなくなる当事者の気持ちを慮るところまで考えなかった、というか思いつかず慮りが脱落していたことを、このシリーズを読んで気づきました。
どんな気持ちでいとこ達が居たのか、今更ながら想像すると切ないです。
そういえば、そのころの従妹は健常者だけの一般校を不登校していたな~・・

障害を持つ本人が望むのは同情ではなく、求めた時に手を差し伸べること。
本人が望まないときに手を差し伸べると、本人に拒否られてしまう。
健常者と同等に、他人の手を借りずに生活を支障なく自立して生きる事ができる、環境やツールを得ることで本人の心が随分軽くなるようです。
自分が誰かの負担になって生きていると感じるのが辛いからです。
そういう意味でパラリンピックは、筋電位義肢など、メーカーの技術の競い合いの場にもなっているので、有意義だと思います。
このシリーズだと、フットサルを障害を持つ人達がどのように楽しんでいるのか、が描かれています。

差別ではなく、区別が必要で、状況に応じた環境支援を本人が苦痛を感じないように求める時に支援を提案したり手助けして、やりたい事を望む時に自立して行い生活ができる支援を当たり前にできることが出来たら、お互い負担にならない理想だと思いますが、現状は中々難しくて、支援される側もする側も、理解が必要だなぁ・・と読後に思いました。
上手くまとめられない文章になりましたが、このシリーズは、障害を持つ当事者がどう思っているのかを探る展開で、今までの視点を変える一石を投じる作品になっていると思います。
同性の恋愛は、ストーリ―の添えかな?BLでなくても良い内容だと思いました。



5

NoTitle

当事者でないので滅多な事は言えませんが手話を実際に使用するのは難聴者の中でも二割に満たないようですね、弟が難聴者なのをきっかけに手話を覚え仕事にまでするというのはかなり特殊な例だと感じました。

『死ぬまでに何回「聴こえない」って言えば済むんだろう』と考えていた航平の苦労ははかり知れないけど本来健常者と難聴者の架け橋にもなれる立場。健常者のはずの太一がその垣根を越え、航平は新しい一歩を踏み出しました。

2

完結編

ついに完結。2巻は胸が痛くなるシーンが多くてはらはらしましたが、3巻でやっと航平も太一も報われた気がします。リュウや千葉さん、マヤちゃんなど脇キャラたちもそれぞれ見どころがあります。個人的に千葉さん大好きなのでリュウくんと和解?できて良かったね…と。

番外編ではついに二人きりで初旅行にでかけます!ただ、この旅行中に事件が起きるんですが、個人的には納得?というか、この件必要だったかな?と思ってしまい、萌評価にしました。
せっかく旅行に来たんだから、航平と太一にもっといちゃついてほしかったという欲望にまみれた気持ちが抑えられず…。あとまだ航平若いのにこんなにお預けくらって可哀想に…という気持ちもあり。
続編はもっとラブラブになった二人が見れるそうなので、今後に期待しています。

1

リミット編完結

これからも様々な苦難があるかもしれない、けれどこの二人ならきっと乗り越えていけるだろう。そう思える温かい作品だ。

次シリーズではこの二人のより恋人らしい話が読めるらしい…!今からすでに楽しみだ

4

ずっと見ていたい2人

実にもどかしかった〜〜〜!
そして読み終えて今、感動の一言に尽きます!

長いすれ違いから二人の信頼感が取り戻された瞬間のこの感覚!
いや、そのすれ違いこそがこの話の醍醐味で本当に味なんですけど。(笑)
「やっと二人に笑顔が…!」
と感動で胸がいっぱいになりました。

八斗ヶ島での二人を見ているとすごく癒されました。やっぱりお互い想い合っていることが通じてるっていいですね!
これから二人がイチャイチャしてるところをもっと見てみたいと思いました。

こんなにキャラクターが濃く深い作品に出会えてとっても幸せです。
個人的にはマヤちゃんたちのその後とか、千葉さん(兄)の恋愛模様とかが気になって仕方がないです。

これからも無印から何回も読み返したいと思います。

3

久々の笑顔に心がときほぐされてゆく…

リミット編完結です。

前作で両想いになった2人でしたが、今回のリミット編では
社会人の太一と学生の航平が別々の新生活をスタートさせました。

これまでとは違う環境で新たな出会いがあり、そのことによって
嫉妬してしまったり、自分の知らない相手の一面に不安を抱いたり、
健聴者と難聴者という立場の違いなど色々な要因から2人の間に
すれ違いが生じてしまいました。

前巻のラストでは遂には航平が距離を置くなんて言い出してしまい、
ええ、どうなってしまうの?と焦りましたが、航平のお母さんや
マヤ、太一のじーちゃんなど周りの人たちに背中を押され、
ようやく互いの本当の想いを吐き出し合うことができました。
このラストを迎えるまでが息苦しく、辛かったから、
よかった、本当に良かった…。

太一も航平もお互いにいつも考えているのは相手のことなのに、
相手のことを考えすぎて直接それを伝えず、胸の内にしまい込んで
モヤっとした感情が自分の中で堂々巡りになってしまっています。

きっとそれだけ相手のことが好きだということなのだろうけれど、
今回のリミット編を経て、2人とももうちょっと我儘になっても
いいのかなあと思いました。
ちょっと対応を間違ったくらいで今さら嫌になるような関係じゃないし!

この2人に限らず、千葉とリュウ、犀さんと元彼女、
この物語に登場する人たちはみんな相手のことを考えすぎて、
うまくいかないことが多くて、それは優しい世界だけど、
好きだから、家族だから、という単純な想いだけでは
側にいることができないのって切ないなあと思いました。

太一と航平の危機が一段落着いた後には
念願の2人っきりの旅行編が待ち受けていました。
久々に甘めな2人の空気に凝った心がときほぐされました~。

どうやら太一と航平の物語はまだ続くらしく、しかも!
ラブラブな2人が描かれる予定のようです…(歓喜)
次は恋人イチャイチャした2人を見ることができるのかぁ…
と今から続編が楽しみでたまりません!

4

「人と生きていく」ことのすべて

この二人の話がもっともっと、もっと見たい。
ずっと二人が「当たり前」を築いていくところを見ていたい。

2巻でほんとにどうしよう助けてくれ〜~って読みながら泣いていたけど、
本当に互いのことを大事にしてることが互いに通じて良かった……………
優しくて温かい二人の世界が大好きだよ……………

本当にBLとか抜きにして全世界の人に読んで欲しいって毎レビューで言ってる気がする。
人と生きていくってこういうことだよって答えが全部詰まっていると思う。
恋とか、好きとか、そういうの抜きにして、こんな風に思える人と出会えた二人ってこの世界で1番最強じゃん絶対………

これからも見守りたいです!
大好きだーー!!

6

やっと

とても厚い一冊で読み応え充分でした。難しいテーマを良くぞ描き切って下さいました。リミット編完結おめでとうございます。


前巻までの2人のすれ違いにヤキモキしていたので、やっとまとまってくれたかとホッとしました。

太一のじいちゃんの言葉が重くて「その通り、その通りだよ航平」って読みながら頷いてました。


太一の家からの帰り道で危うく交通事故に遭いそうになった航平ですが、太一の「もう二度と会えなくなるかと思った」って言葉がとても切なかったです。


航平はそうは思って無くても、存在が凄く太一の支えになってたんですよね。自分を卑下する事は大事に思ってくれている人の気持ちも蔑ろにしてるんです。


今回は祐一とリュウ兄弟のわだかまりも解決してたし、マヤにも相手が現れそうでした。

それぞれが前に進んでいてリミット編の次がとても気になりました。


航平と太一はキス止まりでした。色気のある太一なんか想像も出来ないけど、ラブラブ編も是非お願いしたいと思いました。


八斗ヶ島旅行でのヒロとのエピソードが太一と航平らしくて短いながらも読み応えありました。そして航平の最高の笑顔が見れました。
日の出を見逃した太一に、航平と一緒の最高の誕生日だったねと言いたかったです。


4

いつまでも変わらない可愛い二人

リミット編完結おめでとうございます。

BLに限らず恋愛漫画にすれ違いネタは付き物ですが、ここまで"互いを想い合う"からこそのすれ違いに焦点をあてた作品はなかなかないのではと思います。
太一と航平だけでなく、千葉さんとリュウ君、犀さんと大学時代の聾の女性。
航平もリュウ君も犀さんの元恋人相手も相手が大事だからこそ、"聴こえない側"に巻き込みたくない。相手の負担になりたくないと思ってしまい、距離を置く選択肢を選んでしまうのが切ないです。
リミット2巻での「こんな迷惑ならいくらだってかけろよ」の太一の台詞にある通り、太一は航平のことを負担だなんて思ったことないんですよね。むしろ、距離を置かれその"迷惑"から蚊帳の外にされてしまうのを寂しい(人工内耳の相談をされなかったこと、フットサルサークルに参加したことを知らなかったこと)と思っているんです。太一がここまで航平のこと想ってるのに〜!!とかなりヤキモキしてしまうんですけど、航平が距離を置いてしまう理由も分かるからとても辛い。
また、太一のおじいさんとの会話で「自分も太一の支えになれていた」と気付き泣いてしまう航平が本当に可愛いです。そうだよ!太一は「航平がいるから頑張れる」って思ってるんだよ…。物理的なものではなく、航平の存在は太一のこと精神的に守ってるんだよ…。航平が少しずつ「太一のそばにいるのが当り前」と思えるようになることを祈っています。

あと私は、太一が航平の笑顔が好きな設定がものすごく好きで、無印本編の「航平がすごく良い顔して笑うのをみんな知らずに置いてけぼりにしたんじゃないか(意訳)」とか幸福論の「航平が笑える世界にしたいからsignに入社した(意訳)」とかリミット2巻の久しぶりに笑った航平を見て嬉しさを感じ「もっと見たい」と思うシーンが滅茶苦茶お気に入りなので、今巻の「あいつが笑ってくれたら(傷なんか)一瞬で治る」で萌が爆発しました。
描きおろし最後の航平の笑顔が私の粗末な語彙力では表せないぐらい可愛くて、本当に航平の笑顔の破壊力はヤバイな〜!と太一に共感しつつ更に萌が爆発しました。描きおろしは普通にBがLしてましたし、航平と太一がいちゃいちゃしてる…と腐女子なのに親みたいな目線で読んでしまいました。

続編も決定してるそうで本当に楽しみです。リミット編は太一のもぐもぐ顔を見て頬を緩める航平が少なかったので、次作は二人で仲良くお弁当つついてほしいです!やっぱりこの二人といえばお弁当なので!!

13

思いやりと、相手の気持ちを決め付けるのはまったく別物

 リミット編完結、おめでとうございます。本当に向き合うのが難しいテーマ、しかもそこにBLを絡めるという更なるハードル。そしてそれを長編で描き切るということがどれほど労力の要ることか、漫画に関して素人の私には想像もつきません。でも、そんな作者の苦労はまるでないかのように、航平と太一はいつだってとても自然に、2人なりのペースで少しずつ前に進んでいくんです。描くこと自体は大変に感じても、2人の姿は先生の頭の中に流れるようにイメージが湧いたんじゃないか。私個人の勝手な考えですが、そんな風に思いました。

 自分は何のために相手の傍にいるのか。相手はどうして自分の傍にいてくれるのか。好いた相手に自分が与えられるものは何なのかとか、自分が負担にはなりたくないとか。誰しも持ちうる感情だと思います。特に、航平のように自己肯定感が低い人にとっては、なかなか捨てきれない感情でしょう。障碍者に限らず、日本人にはきっと多い。

 しかし、相手が大事だと言う自分を否定することは、実は相手そのものを否定しているのかもしれないということを、一旦立ち止まって考えてみて欲しい。もちろん、好意にも重さはある。顔や、地位や、お金などの理由で簡単に好きだと言われても、それを素直に喜べる人は少ないでしょう。でも、誰より深い付き合いをしてきた、心の通った付き合いをしてきた相手からの好意の価値を、わざとでなくても軽んじてはいけない、誤って踏み躙ってはいけないのだと思います。一番心に想う相手が大切だと言う、自分を信じてあげること。いつもの直球な言葉で、航平にその大切さに気付かせた太一には、やはり敵わないなと思いました。

10

リミット完結

『ひだまりが聞こえるーリミットー』の最終巻です。
心が温かくなる、優しいメッセージあふれる作品で大好きなシリーズです!
ラストなのでラブラブな二人が見られるかな?と思ったけど、
いつもよりほんのちょっと甘いかな……くらいでした^^;
この二人は、のんびりゆっくりですね。


さて、航平に距離を置かれてしまった太一。
このまますれ違っていくのか……という切ない展開でしたが、
物語を動かすのはやっぱり太一なんですね。

太一は本当に真っ直ぐで、自分にも他人にも正直。
こんないい子いるかな〜?なんて思っちゃったりもしますけど。
もう、ヒーロー漫画の主人公並みでしょ。
でも、だからこそ救われる人がたくさんいるんでしょうね。

〝自分の生きたいように生きて欲しい そのために俺はここにいるからーー〟
この言葉かっこ良すぎ。
世界がみんな太一みたいな人だったら、絶対争い事なんて起こらないんだろうな。

自分に自信がなくてちょっと卑屈な航平だけど、それも全て太一のことが好きすぎるが故。
航平の愛の方が重いのかな?と思ってましたが、実はそんなことないのかもね。
太一の言葉で、態度で、航平への愛はしっかり伝わったと思います^^

そして忘れてはいけないのが、リュウと兄の千葉。
この二人も太一に救われてるんだよ。
太一の功績は偉大だ〜(本人無自覚だけど)

余談ですけど、私は世界の共通言語が手話になったらいいなと思ってます。
視覚障害者の方のことを考えたら、もちろん言葉での会話も大切にしないといけないのですけどね。
でも、世界中の人が手話を覚えたら、きっともっとたくさんの人と話せるのにって思ったりしてます。
いつかそんな世の中になるといいなぁ。


本作ですが、とっても分厚いです。
本編の他に読み切りが二本収録されています。

『残照』
太一と航平が知り合う前の話。
この二人は出会うべくして出会ったんだろうなと思う、切なくも可愛いお話でした。

『プレゼント』
一泊2日の旅行に出かけた二人の話。
もしやもしや?と期待したけど、ベッドでギュッと抱きしめるだけでした。
太一からのキスには笑っちゃいましたし^^;

島で小さな子と知り合うのですが、なんでこのエピソードにしたのかな?
正直、もっと甘々な二人が見たかったですね……


シリーズ終了なのでしょうか?
まだまだ続いて欲しいです(泣)

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