Love Celebrate! Gold -ムシシリーズ10th Anniversary-

Love Celebrate! Gold -ムシシリーズ10th Anniversary-
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神94
  • 萌×27
  • 萌2
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
10
得点
504
評価数
103
平均
4.9 / 5
神率
91.3%
著者
樋口美沙緒 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
街子マドカ 
媒体
小説
出版社
白泉社
レーベル
シリーズ
愛の巣へ落ちろ!
発売日
価格
¥1,500(税抜)  
ISBN
9784592862772

あらすじ

「ムシシリーズ」10周年を記念し、特典SSや関連同人誌作品など文庫未収録作をコンプリートした豪華本が二冊同時発売!

表題作Love Celebrate! Gold -ムシシリーズ10th Anniversary-

メキシカンレッドニー・タランチュア
ツバメシジミチョウ

同時収録作品Love Celebrate! Gold -ムシシリーズ10th Anniversary-

クロオオアリ
クロシジミチョウ

同時収録作品Love Celebrate! Gold -ムシシリーズ10th Anniversary-

ブラジリアンホワイトニー・タランチュア
カイコガ

その他の収録作品

  • 愛の巣へ落ちろ!EXTRA
  • 愛の蜜に酔え!EXTRA
  • 愛の裁きを受けろ!EXTRA
  • キャラクタープロフィール
  • キャラクターRANKING
  • キャラクターラフ公開
  • 樋口美沙緒ロングインタビュー
  • ファンが選ぶ、ムシシリーズ名台詞&名場面
  • 樋口美沙緒&街子マドカ スペシャル対談1

レビュー投稿数10

最高!!

ずっとおすすめされていたムシシリーズ。
虫かぁ、虫嫌いだしなぁと思いつつ、
一巻読んだら止まらなくなり、
みんなの「その後」が読めると知りこちらも。
もう、最高だった!
そのひと言に尽きます。
ハピエンなんだけど本編はなかなかハードだったから…
泣きながら読んだあとのこの甘さよ!!
この多幸感を得るためにあの山を登ったんだな!

王子キャラの綾人の、変人っぷりが特に良かったですw
ムシシリーズのどの攻めも相手が好きすぎておかしくなってるけど、綾人には笑わせてもらいました♡

1

シリーズファンにはたまらない、珠玉の一冊。

ムシシリーズ、未読が残り一冊となり読み終えてしまうのが寂しくて、順番的には前後してしまうのですがこちらの一冊を先に読了しました。

もう、これ、シリーズファンにはたまらない!!!・:*+.

こうして各特典などを一冊にまとめてくださったことに(書き下ろしもある…)、感謝しかありません。

陶也×郁カプ好きなので、まとめてこんなにいっぱい番外編が読めて、ただただ至福の時でした。

そして陶也と澄也、それぞれが儚い命・寿命を持つ伴侶のことを思い涙を流すシーンで、号泣。
愛することがもたらす苦しみに悩みながらも、それでも愛を知る前より幸せだ、という気持ちを抱く二人の姿に震えました( ; ; )本当、深い。。

そしていろんな萌えももちろん散りばめられていて…

まず、大っ好きなマヤマヤが自室でキレるシーン❤︎貴重なシーンにニヤニヤしてしまった〜〜

それから、綾人→里久への執着っぷり!露天風呂での二人の絡みと、それを覗いておかずにしちゃう有村にもニヤニヤ笑が止まらなくなってしまう( ̄∀ ̄)

ムシシリーズの攻めの受けへの過保護っぷり執着っぷり、そして愛の深さが本当に刺さります。

シリーズ名場面集や樋口先生によるキャラのランキング、街子マドカ先生との対談など、ボリュームたっぷり、価格以上の価値ありあり、と思えた珠玉の一冊✨

シルバーの方も今すぐ開いて読みたいけれど、シリーズ未読の一冊(志波×黄辺編)を読んでから、またじっくり読みたいと思います。

0

電子おまけも結構ボリューム有

◾️愛の巣へ落ちろ!
最初の作品だけあって、他の作品にあまりないコメディテイストだったり、メイドなど王道展開だったりする小話が多い。兜は変わらず狂気を感じるし、真耶さんは今の10倍小言が多い。

◾️愛の蜜に酔え!
皆さんのレビューを先に見て、綾人がすっかり変態になっていることに期待していました。これは…すごい…里久もとんでもない男に捕まったもんだ。ムッツリ加減でいったらシリーズトップではなかろうか。挿絵の里久がとっても可愛い。

◾️愛の裁きを受けろ!
穏やかな2人に落ち着く…Gold収録CPで大人になった時の雰囲気はこの2人が好きだな。

【ランキング】ロマンチストなのは大和→心がきれいなので…やっぱり大和好きです。
【電子限定おまけ】シモンと葵は百合なのか笑

1

儚い存在が胸を打つ

ありがたや〜という気持ちで読みました^^
小冊子や同人誌の再録ありがとうございます。

Goldでは、前半3組が収録されています。
澄也×翼、陶也×郁では、どうして性モザイクの翼・カイコガの郁に命の不安が付きまとっていて、それだけでもう泣きそうでした。
澄也と陶也がパートナーの限りある命を思って涙するところは、
本当に切なくて涙無くしては読めません(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
幸い、翼も郁も希望の持てる治療法が見つかったと分かり、
ホッとしました。
長生きしてほしいーーフィクションだと分かっていても、
そう願わざるを得ないほど健気で直向きな翼と郁が好きです。

綾人と里久は、もう綾人がムッツリすぎ(笑)
もはやネタ枠かと思うほど( ̄▽ ̄;)
個人的には、遙と天ちゃんのその後を見てみたいです!

後半の企画ものも存分に楽しめました。
兜×篤郎が好きなので、Silverを読むのも楽しみです♪


4

祝!

今では入手できない特典含めまとめてくれるの有難いです。
表紙絵も最高!!!

SSをよんで改めてムシシリーズは攻めがヤバい!笑
兜のある種の狂気すら感じる愛は誰が読んでもわかりやすいところではあるけど、
一見真面目な王子様タイプの綾人がけっこード変態だなとラブセレ金を読みながら改めて思った。
そこに気づかず純粋な里久は大物だよ〜

こうやって各CPを並べると陶也郁の浮世離れ感というか
ある意味では他より切実なところ際立ちますね。
そこに関しては澄也翼もそうなんですけど、2人は子どもがいるからまたちょっと違うというか。
どちらも少しでも長く2人が一緒にいられることを祈らずにはいられない。

ラブセレ金に掲載されているキャラランキングも面白い。
樋口先生が不器用ランキングをtweetされてたけど、絵心なくて不器用なまやまやかわいい。
しかもどちらも1位じゃないあたりが彼の努力というか生真面目さを感じて愛しい。
サイン会の時に話題に上がった陶也の丸描けばなんとかなる説も面白かった(笑)

1

読めてシアワセです。

 この「ムシシリーズ」、ファン後発の私は、シリーズ最初の方の本のSSなどは入手しようもなかったので発売を心待ちにしていました。
こちらの「Gold」に収められているお話は、どれ一つ読んだことがなかったものばっかりだったので、とっても嬉しい!!!
 どのカップルにも、10年後の…という書き下ろしがあって、その中にイラストも1ページありました。
 
 上下2段構えで355ページになる分厚さ。
さすがシリーズ最初になる「愛の巣に落ちろ」は、その中でも3分の1を占めていて、130ページほどになってました。
 書き下ろしでは、慎ましく普通の生活をしている2人が、一緒にいる幸せ、をかみしめていて、これからも2人が長い時を一緒に過ごしていけますように、と祈りたくなりました。

 
 私の好きなお話である「愛の蜜に酔え」は60ページ程でちょっと少なめ。
でも、なんというか、エロはいっぱいって感じちゃいました。
まぁ綾人の蟻酸が必要なんだもんね、里久は。
 書下ろしでは、里久に他のクロオオアリを近づけないために、不祥事を起こして本社から異動しようかとさえ思っている綾人の執着ぶりに、おぉーと拍手もの。
天ちゃん達がいても、一瞬で2人の世界に入れる2人のバカップルぶりに、あなたたちはそれでなくっちゃ、とにまにまでした。


 「愛の裁きを受けろ」は90ページほど。
この本では、小冊子や同人誌などに分けて、発売順に載せてあるので、お話的には年代がバラバラ。
郁に恋した前と後の陶也が違いすぎて、ギャップが…。
 書き下ろしでは、33歳になった郁がちゃんと書道教室を開いて楽しく頑張ってました。
そして、陶也の甥っ子が郁にこれ見よがしに甘えていて、嫉妬を隠せない陶也。
そんな姿を見て、普通に嫉妬してくれて嬉しい、と笑う郁。

 翼と郁、長生きできないと言われていた性だけに、相手を失うかもしれない、という恐怖と、そんな恐怖を相手に与えている、という痛みを抱えている2組のカップル。
その切なさ、優しさ、愛おしさ、いろんな想いがとても沁みました。


 他にもキャラクタープロフィールやランキング、キャララフ。
樋口先生へのロングインタビュー。
ムシシリーズの名シーン。
樋口先生とマドカ先生との対談、と盛りだくさん。

 あ、マドカ先生の描く、7組の白いタキシード姿のカラー口絵が美しいです。
Golg、Silverの表紙になってる7組が、ババーンっと1枚に勢ぞろいしてて見ごたえバッチリ。

 とっても読み応えのある1冊で、めっちゃ幸せです。

2

祝♡10周年

本シリーズは絶滅に瀕した人類が強い生命力をもつ節足動物と融合を
図った結果、起源種による優越が生まれた世界で繰り広げられる擬人
化ファンタジーになります。

シリーズ開始から10年の節目を記念して同人誌やフェア小冊子やドラ
マCDブックレットに収録作された番外短編類をまとめた記念本2冊が
やっと刊行されました♪

私と樋口作品との出会いは「愛の巣へ落ちろ!」でしたので、既刊フェ
アなどは都度なんとか収集してきましたが、地方民にはサイン会の小冊
子等は夢また夢な入手困難品でした。かなりから前から先生が総集本を
出したいとおっしゃられていたのを頼みの綱と待っておりました。

今回"Gold"と"Silver"という素敵な記念本にして頂き嬉しい限りです♡
装丁もゴージャスだし、メインの小説類の他にお遊び企画やインタビュ
ーなどもとても興味深く読ませて頂きました。待ったカイが有り過ぎる
くらいとても素敵でした ヾ(≧▽≦)ノ

個人的にムシの擬人化ってどんなお話!?と思って手に取った「愛の巣」
が一番印象的で大好きなので、まずは"Gold"からご紹介します。

こちらの"Gold"はシリーズの始まり3作「愛の巣へ落ちろ!」「愛の蜜
に酔え!」「愛の裁きを受けろ!」に関するSS類の他に、キャラクター
プロフィール、文庫イラスト担当の街子先生のキャラクターラフ、樋口
先生のインタビュー、樋口先生と街子先生の対談、ファン投票による
名場面&名台詞集が収録されています。

小説で一番のボリュームは1作目「愛の巣」です。本編は学園生活がメ
インでしたが、同人誌やフェア小冊子ではお母さんになってからの出来
事も沢山書かれています。

翼は澄也との結婚を認めてもらうために身体を変えて妊娠に望み、一粒
種である翔を出産します。澄也は翼を失わないために性モザイクの担当
医となり、翼を長生きさせ、多くの性モザイクの子供達の救い手となる
のです。そんな夫婦の、親子の何気ない日々がつづられたSSにほのぼの
し、消える事の無い死への不安が切なさに胸が締め付けられました。

「愛の巣へ落ちろ!EXTRA」SS類の初出です。

・雑誌掲載
「愛の巣に落ちたあと」

・ドラマCDブックレット
「恋とはかくも、恐ろしいもの」

・特典類小冊子、リーフレット
「愛の巣をはりきみを待つ」「先輩の、ほしいもの」
「真耶様の華麗なる悩みごと」「真耶兄さまのゆううつ」
「澄也先生の思い出」

・同人誌、ペーパー
「東京のローリィ」「央太の手紙」「みんなの交換日記」
「母へのゆい言」「子作りちゃん」「きみは死んでしまうだろう」
「明日、会えるよね」「足音は、まだ少し先」「おっぱいがいっぱい」
「おっぱいがいっぱい、の後で」

・新作書き下ろし
「十年後の愛の巣へ落ちろ!」

2作目の「愛の蜜に酔え!」は王種からクロオオアリとなった綾人にと
って恋人の里久が1番でその他はどうでもいい些事だという事がよく
わかる独占&執着愛が楽しいお話です。

書き下ろしは女王の命で全国を周る綾人がやっと本社に戻ってくる話
になります。新たな場所で可愛い里久が誰かに取られないかと心配す
る綾人に対して、本社に戻れたことで綾人の結婚を許されるかなと2人
いる未来を微塵も疑わない里久との対比が面白かったです。

「愛の蜜に酔え!EXTRA」SS類の初出は下記の通りとなります。

・特典類小冊子、リーフレット
「王子様のいけない妄想」「天使のいけないお悩み相談」
「王子と天使のいけない決めごと」

・同人誌
「三国一の幸せもの」「余はすべて事もなし」

・新作書き下ろし
「十年後の愛の蜜に酔え!」「天ちゃんの十年後」

3作目の「愛の裁きを受けろ!」は郁のとの出会いによって弱者に寄り
添う弁護士になった陶也と、治療により将来の希望が見えるようにな
った郁の穏やかな未来が描かれています。

「愛の裁きを受けろ!EXTRA」SS類の初出です。

・雑誌掲載
「春の二人」

・特典類小冊子
「四度めの夏がすぎたら」「裁きはまだやって来ない」
「底のほうには、あるかもしれぬ」

・同人誌
「愛するために必要な、すべてのこと」「それがわたしのお気に入り」
「愛の裁き」「最初のキスを笑いながら交わして」

・新作書き下ろし
「十年後の愛の裁きを受けろ!」

4

ひさこです

丁寧なレビュー、ありがとうございます!
ずーーっと購入を迷っていましたが
2冊とも購入することに決めました!
このシリーズは、本当に尊いですよね。。

2冊とも必ず手に入れるべき!

ムシシリーズ10周年の記念すべき豪華本!ということで、いつも電子書籍派の私ですが発売日に本屋に駆け込み、過去作もおさらいしつつ数日間読みふけりました!
別作品になりますが、樋口先生のパブリックシリーズも同時期に発売したりなど、樋口先生に浸かりまくりの日々です。
樋口先生、本当ありがとうございます!!

Gold版の各カップルについてレビューしていきます。

澄也×翼
正直、本編を読んだ時は翼が短命とはいえラブラブハッピーカップルなのかなと思っていましたが、この本を読んで澄也がいかに翼と少しでも長く一緒にいる為に努力しているのか、いつ死ぬか分からない翼に心を削っているかが分かりとても切なくなりました。
特に翔が翼に「死んじゃえ!」と言ってしまった時の澄也の翔への叱り方に翼への愛と、息子にそんな事を言って欲しくない気持ちが溢れていて素晴らしいエピソードだと思いました。

綾人×里久
こちらはもう綾人の執着爆発エピソードが多数あり、特典でこのエロ豊富さは凄いなと思いました。笑
私は執着こじらせの変態大好きなので、綾人が出張先で里久の痴態を録画してるという変態さにすごく萌えました。(シリーズで言うと兜の変態加減も大好きです)
10年後エピソードも、おそらく年々綾人の変態さが進行するんだろうなと思わせる話で大満足でした。

陶也×郁
この2人は平凡な幸せを共有しながら暮らしている…ように見えて郁がいつ亡くなってしまうか分からない恐怖に耐えながら過ごしている陶也に凄く辛くなりました。
その姿を知っている郁もあえて何も言わない所に、お互いの愛を感じました。

私がムシシリーズにハマったのはシリーズ後半の時期だったので初期の特典や同人誌など入手出来なかったので各組のその後等沢山読むことが出来大満足です!!

各カップルに分けてエピソードが多数ありますが、他カップルのエピソードに別カップルのエピソードが散りばめられていたり等あるので、シリーズが好きな方は1冊だけでなく2冊揃えて入手すべきです!

8

素晴らしい記念本!

ムシシリーズ10周年、おめでとうございます!
そして2冊同時刊行…!嬉しすぎますね…!
分厚い!装丁もとっても可愛い!!
サイズも一般的なBLコミックと同じくらいの大きさなので、手に取って読みやすいです!


こちらはゴールド版のレビューとなります。
内容は、「愛の巣へ落ちろ!」「愛の蜜に酔え!」「愛の裁きを受けろ!」のメインカップルが中心となっています。
過去に書店特典で配布されていたSSや、ドラマCD購入特典のSS、樋口先生が同人誌として書かれていた番外編、そして10年後のCPのお話が書き下ろされています!
その他、キャラクターデータや街子先生のキャラクターのラフイラスト、樋口先生のインタビューや、樋口先生と街子先生お2人の対談等も載っている大ボリュームな1冊となっております。
小説部分は上下段組ですし、愛の巣〜関連だけでも約140Pほどありますので、非常に読み応えがあるかと思います…!!
ちょうど4作目の辺りから作品を知り、そこから追って読み始めたので、もう手に入らないなあと思っていたSSをまとめて読むことが出来て本当に嬉しく思いました…

ゴールド版のカップル達は、攻めの皆さんが受けの皆さんと出会う事により救われ、改心または成長して大人になり、それから過保護なくらいにどっぷり溺愛している方々が多い印象ですね。
個人的に攻め視点のお話が「受け大好き」が溢れていて好きなのですが、今作は攻め視点のお話がたくさん掲載されていて、本編とはまた違った攻めの皆さんの心情と攻め視点で見た受けの皆さんという、よりキャラクター達の事を知って楽しめるのではないかなと思います。
特に意外だなと思ったのが綾人さん!
本編ではどこかスマートなイメージがあったのですが、綾人視点のお話を読むと独占欲が強かったり、ちょっとマニアックというか…スマートなお顔で変態ちっくなことを考えていたりと、新たな綾人を知る事が出来て良かったです(笑)

ゴールド版だけでもこんなに豪華なのに、シルバー版も同じくらい分厚いだなんて…これから読むのが楽しみです!
今までムシシリーズは読んでいたものの、特典と同人誌は追えていなかったという方や、これからシリーズをまとめて読もうと思っていた方にもおすすめの1冊(2冊)ですよ〜!

2

墓場まで持ってきますよ!(≧∀≦)

「ムシシリーズ」10周年記念として刊行された、豪華記念本になります。

メインとなるカップルは
・愛の巣へ落ちろ! 
・愛の蜜に酔え!
・愛の裁きを受けろ!
の三組で、同人誌収録作から特典SS、特典小冊子、更に書き下ろしで各カップルの十年後って所になります。

お値段が1500円+税とちょっとお高いけど、それ以上の価値はあると思うんですよね。
何故なら、ページ数自体が350P超え、その上、小説部分は全て二段組とボリューム満タン。
更に更に、樋口美沙緒先生のロングインタビューにキャラクタープロフィール、キャラクターランキングにシリーズ名台詞&名場面と言った、遊び心満点のコンテンツが盛り沢山!

あと、装丁自体もとてもとても凝ってまして。
二冊同時刊行の「Gold」になるんですが、ピンクを基調とした可愛らしい雰囲気に、手触りの良い高級紙によるカバー。
で、中には全カップル登場のカラー口絵(B5程度)が折り畳まれて収録されているという!

今シリーズの大ファンの為、重複して所有している特典ペーパーだの短編だのはあるのです。
ただ、地方民の為、本当に特典ペーパーの入手には苦労しているのです。
わざわざ特典ペーパー目当てで他市まで一時間かけて買いに行き、売り切れてて泣いた事もあるくらい。
そんな私にとって、今回の記念本は本当にありがたい!
まぁそんなワケで、大満足の1冊でした。

「十年後の愛の巣へ落ちろ!」
澄也27才×翼25才と、10年後の二人で書き下ろしになります。
澄也視点です。

この十年間を振り返り、翼とのこれまでに思いを馳せる澄也。
自分はとても幸せでありながら、家事と育児で翼の当たり前の未来を奪ってしまったのではないかと気にかかり・・・。

この二人、と言うか澄也ですが、本編ではクソだったんですよね。
いや、そんな彼の変化が萌え処ではあったものの。
それが10年経ち、翼へ深い愛を見せるのに何より萌えます。
あと、翼の幸せを奪ってしまったのではないかと気に病む澄也に対して、翼がかける言葉が素敵です。
いやもう、この二人、互いに何やってんだ。
そして、どんだけ幸せなんだ。
とりあえず、甘すぎて悶絶って感じですかね。

「十年後の愛の蜜に酔え!」
綾人28才×里久26才です。
綾人視点です。

本家から閉め出され、ひたすら業績の悪い会社に飛ばされては経営改善を続ける現在の綾人。
共についてきてくれる里久への愛を噛み締めますが・・・。

えーと、こちらは相変わらずの執着っぷりにニヤニヤしました。
いや、里久はアリ種に異様にモテる為、二年も同じ土地に留まってると心配で仕方ないんですよね。
なので、あちこち飛ばされまくるのが好都合とばかりに喜んでたりする。
どうしようもない男だな!
ちなみに、この後は追放措置が取り消され、本社役員への復帰が命じられます。
で、そんな事になったら、里久はどんどん新しい世界を知ってしまうかも・・・と、不安になる綾人。
もう、ガチでこの男、しょうもない・・・。
とりあえず、こちらも愛に溢れる結末です。
このシリーズ、攻め陣が受けを好きすぎて、ヘタレてるのが見処の一つですよね。

「十年後の愛の裁きを受けろ!」
陶也32歳×郁33才です。
陶也視点です。

現在の郁ですが、書道教室と子ども食堂をやっているんですね。
そんな郁と弁護士事務所で働く陶也との、穏やかな日常が優しく綴られと言った感じでしょうか。
いや、郁になつく(狙ってる)甥っ子に嫉妬したりと、彼もまた平和です。
ちなみに、こちらのカップルは、珍しく年下攻め。
儚そうに見えて、年上のしたたかさも見せる郁にニヤニヤしちゃいました。

「キャラクタープロフィール」
シリーズ全カップルのプロフィールになります。
それぞれのキャラのクラス(ハイorロウ)から種族、誕生日に血液型に身長・体重と言った基本的なプロフィールから、好きなものや苦手なもの、カバンの中の必需品と言ったマニア向けのものまで、キャラの名台詞と共に紹介されています。

これ、キャラの個性が出てて面白いのです。
ちなみに、一番笑ったのは兜のプロフィール。
カバンの中の必需品が「今お気に入りのあっちゃんボイス(録音)」で、苦手なものが「自己中なハイクラス」
苦手なものには、おまえが言うか!と。
そして、相変わらずあっちゃんにメロメロじゃないか!

「キャラクターRANKING」
きれい好きなのは?
絵心が無いのは?
と言ったランキングが3位まで選ばれ、一位のキャラには樋口先生のコメント付きになります。

ちなみに、ロマンチストなのは?では、攻め陣がランキングを独占。
反して、倹約家なのは?では受け陣が独占していて、何となく関係性が見えてきちゃうのも面白いです。

「ファンが選ぶムシシリーズ名台詞&名場面」
特に読者心を揺さぶった名台詞や名場面がピックアップされています。
読者さんのコメントに深い愛を感じる!
ちなみに、私にとっての名台詞もちゃんとピックアップされてて、小躍りしました。
えーと、「愛の罠にはまれ!」で、真耶が篤郎に「辛くても幸せになる為の努力を怠ってはいけない」と諭す台詞なんですけど。
読者さんのコメントに、完全同意したい。

他、樋口先生のロングインタビューや、イラストを担当されてる街子マドカ先生との対談になります。
今では超人気シリーズとして絶大なる支持を受けてる本シリーズですが、刊行には苦労が多かったんだなぁと。
私もレビューでこのシリーズを読み始めましたが、レビューが無かったら、手は出さなかったんですよね。
何と言っても、主役になるのが「ムシ」では女子ウケは難しい。
この作品を世に出す事を決めてくれた、担当さんに深く感謝ですね。
レビュアーさんにも。

あと本シリーズに対するコメントがメインとなりますが、作者さんがBLで書こうとしているもの、また、執筆の苦労なんかも語られています。
いや、ここまで深く掘り下げておられるんだなぁと、感嘆しました。

19

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