獣の王と狼面の番 下

kemono no ou to roumen no tsugai

獣の王と狼面の番 下
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神95
  • 萌×222
  • 萌8
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

230

レビュー数
11
得点
587
評価数
125
平均
4.7 / 5
神率
76%
著者
奥田枠 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784403668777

あらすじ

狼族の娘・リカナと身を偽って、ゼンの番として王宮に入ったシーア。「男」であることも「シーア」であることもひた隠しにできていると思っていたが、ゼンはそれに気づいていて、それでも、シーアをそばに置くことを選んでいたのだ。だが、王・ゼンを騙しているシーアを、シーアの兄代わりの狼族の長・アクロが許さず……。引き離されるゼンとシーアの恋の行方は……!? 奥田 枠が描く、ドラマティックなビースティック・ラブ、下巻!!

表題作獣の王と狼面の番 下

ゼン,獣たちの王
シーア,狼族に拾われ育てられた人間,ゼンの番,17歳

同時収録作品夜に潜む獣たち

スウェイ,ネコ族のヒョウ黒変種,王の近衛で取締官,25歳
リーカー,牛族のブラックバック,王の近衛で書記官,22歳

その他の収録作品

  • 新しい装飾の話(描き下ろし)
  • あとがき

レビュー投稿数11

この世界観が好き

見開きページの背景が圧巻の美しさ。
ゼンの目を通して、獣たちが生きる自然豊かで美しい世界が眼前に飛び込んでくるかのよう。
作画に苦労をされたとのことで、小物のひとつひとつから印象的で緻密な柄の建築物まで、苦労をしたとの言葉にも納得の説得力のある素晴らしい世界観が繊細に描写されていました。本当に美しいです。

さて、下巻についてですが、すごくすごく良かったです。
上巻のレビューで、ときめきも切なさも詰まっていると書きました。下巻でもその印象は変わらないまま、もっと甘くて優しいあたたかみのあるお話になっていてとっても良かった。大好きです。

なくてはならない、唯一無二の存在という言葉にどうしようもなく惹かれるものがあります。
恋愛感情というものをまだよく理解が出来ていないまま、ゼンのためにとそっと姿を消したシーア。
そんな彼のことを信じ、世界中を飛び必死に探し続けるゼンの姿に胸打たれます。
一途に互いに想い合う愛情深い2人が愛おしい。
ゼンのシーアのすべてを全身で包み込むような愛し方も、王であるゼンがただのゼンで居られる唯一の安らげる場所と幸福を与えるシーアならではの愛し方も、どちらもかけがえのないなくてはならないものだと思います。
まさに唯一無二な関係性が心地良く、シーアのこともゼンのことも好きにならずにはいられません。
狼の家族・ウルもいじらしくかわいくて、彼が登場するたびにたまらない気持ちでいっぱいになりました。

もっとゼンとシーアの話が読みたかったというのも本音ですが、後半に収録されているゼンの臣下で近衛のスウェイとリーカーのお話もまた違った雰囲気で魅せてくれます。
凛としていていつもクールなウシ族の草食獣・リーカー。
肉食獣にも負けず強くあれと、ピンとギリギリまで張り詰めた糸のような危うさのある彼が誰にも見せなかった姿がある。
もうですね、スウェイに甘える素の姿がかわいくて仕方がなくて…!ああ〜、これはずるい…萌えた…萌えました…
スウェイも飄々としていながら実はそうではないところも…なんて、キャラクターの掘り下げ方が本当にお見事。一体奥田先生の脳内はどうなっているんでしょう。
メインCPもサブCPもどちらも違う種類の萌えがたっぷりでした。
はーー、なんて満足度の高い1冊なんだろう。最高でした。

世界観も設定もどのキャラクターも魅力的で、この世界に生きる獣たちの物語をもっと読んでみたくなる。
私はシーアの兄・アクロが気になりますね。
美しくも甘く優しい。良い読み心地のまま終わる素敵な作品です。

11

美しきファンタジー完結 スピンオフも収録

上巻についてはそちらにレビューしましたので、下巻についてレビューします。(少々ネタバレですので未読の方はご注意ください。)

上巻ラストでシーアは兄と共に王宮のゼンの元から出奔。
翼を出し必死にシーアを探すゼン。
この翼を開いた姿が大変カッコいいです。王の貫禄!
国中くまなく探してもシーアは見つからず、絶望するゼンが痛々しい。

シーアの弟で小狼ウルが、ゼンに真実を伝えに、ボロボロになりながら懸命に王宮へ向かうシーン、健気な姿にうるっとしました。ウルとっても可愛いです♡
 
ようやく弱ったシーアを見つけ出し再会する二人。お互いの気持ちを伝え合い、愛を確かめ合う睦まじい様子が大変尊いです。

最後、全てを曝け出した二人の濡れ場。ゼンは愛撫したり煽られたりして、シーアはトロトロに可愛くなって、大変情熱的で良きでした♡

ラストはほんわかハピエンでほっこりました♪
表題作が半分くらいで終わり、残りはスピンオフです。

【夜に潜む獣たち】
こちらはゼンの臣下、スウェイ×リーカーのお話です。
ただの同僚だった二人ですが、偶然スウェイがリーカーのある姿を目撃し、関係が変化します。
普段は強気のリーカーがスウェイの前でだけ、時々フニャっと可愛い顔になるのがギャップ萌えでした。
お互い惹かれながら、気持ちの行き違いがありますが…。
この二人の濡れ場がまたエロエロで、強気美人が優しい溺愛攻めにトロトロにされて大変良きでした♡
スウェイのお顔はけっこう獣寄りだったので、個人的にはもうちょっと人寄りな方が好みでした。


本作品、ストーリーもですが、とにかく絵が美麗で素晴らしいです。それだけでも読んでよかったと思えます。

後書きによると作画がとても大変だったそうですが、このような素敵な作品を生み出してくださって先生に感謝です!
ちょっとした続きも描かれているとのこと、ぜひそちらも発表していただきたいです。
素敵な世界観でしたので、スピンオフなど描いていただけたら嬉しい!個人的にはシーアの兄アクロがカッコよくて好きです♪

奥田作品にしてはレビュー数が伸びないですね。ファンタジーなので少し敬遠されているのかな。
絵、ストーリーともに素晴らしいので、ぜひ多くの方に読んでいただきたいなと思います。

電子(ebookjapan)購入 ライトセーバー修正(真っ白に発光。これは本当に残念!)

【追記】
続編連載中でしたね、嬉しい!
単行本化を楽しみに待っています♪

8

贅沢な作品に酔いしれます

素晴らしい作画に魅力的で神々しい世界のお話し

異種間や性別の壁があるが故のすれ違い、そしてそれでもお互いが求めて止まない切ない想い、、、
家族愛や畏怖、敬愛、孤独などドラマティックな感情を2人だけで表すのではなくこの世界に登場する様々な個性的で魅惑的なキャラを通して表現して下さいます

敵対するような感情も裏を返せば深い愛です
その愛を知っているから導いたシーアの決断
痛くて切ない……
そしてその愛の深さを気付かせるのも家族の愛
健気さに泣ける。。。

展開自体はある程度の予想は出来たかも知れません
でも、この世界でしか見る事の出来ない表現が圧巻です!
猛禽類という気高くも強く、そして慈愛に満ちたキャラを産み出した奥田先生の類まれなる才能に脱帽です
この先奥田先生がどんな自分の苦手かも知れないジャンルをお描きになったとしても、絶対に無駄な逡巡などせず必ず即買いします!
決めました!!!

短めらしいですが続編もあるとの事
ゼンとシーアの愛に包まれた時間を覗けるのでしょうか?
それともスウェイとリーカーCPでしょうか??
あの色男という言葉がこれ程までに似合うスウェイ、かなり好みです♡
スウェイとリカちゃんCPは現実世界でも憧れるようなお互いが自立しつつ、それでもお互いの存在が自分を強くしているようなカッコ良さを感じます

わぁーー♡延長戦があるって幸せだーーー!
この幸せを味わって欲しい!

とてもおススメな上下巻
目も心も満たされました!!

下巻は奥田先生が描くエロもめちゃくちゃ堪能出来ました~///
エロに言及しなくても十分な作品ですが、、、
やっぱりココも見て欲しい!
野性味ある雄の愛!!
観なくていいんですか???
観た方がいいですよーーー?٩(♡ε♡ )۶ 
是非とも…!
おススメ200%作品です‼

5

ドハマりなド直球ドファンタジー!

上下巻でドドドっとレビューします♪

一気に読みまして今、ちょっと興奮してます
でもこの心地よい興奮のままこの想いをレビューにしたいな!と思ったのでまとめて失礼します!
先にお伝えしておきますが上巻も「神」でした!!

奥田先生×ファンタジーはこんなにおもしろいんですね!
新鮮な驚きと嬉しい発見です(≧▽≦)

狼の家族に育てられる獣たちの世界で唯一の人間シーア
人の容(かたち)は神に最も近い(複製)とされている世界の為普段は人型を晒さないよう狼の面をまとっています
ちょっと余りにも某有名なアニメを想起させる設定ではありますがシーアのキャラ自体は芯の強さは近しいかも知れませんが基本は健気で、でも可愛らしく一途さが胸打つ感じなので始めにフッと過る「おや…⁈(゚Д゚;)」という心配は読んでる内にアッと言う間に立ち消えますのでご心配なく~
(私だけかな?そんな事思ったのw)

賢く強い獣ほど人の容に似ていく為この獣たちを統べる王として君臨するゼンは思慮深さを感じさせるキャラデザです
しかも長髪のイケメンさん♡
猛禽類ベースのケモミミってあまり馴染みがなかったですがイイですね!
そしてゼンの目に畏怖を覚えるという設定も猛禽類の目を思い浮かべるとすごく納得します
流石、猛々しいという漢字が使われるだけの鋭さと強さを感じます

この2人のキャラデザだけで萌えが詰まってる訳ですがそこに王だからこその至難や、種と性別ならではの壁、そして愛が深いからこその厄介な家族…と様々な2人を試す試練が加わります
物語り感満載ですね♡大好きデス

上下巻でしっかりこの世界に浸かります
読み応え十分です‼
今週末も最高の幕開けですよ(*´▽`*)

ただ勿体ないと思う事が。。。
1つは表紙
めちゃくちゃカワイイです!かわいいケドこの世界観をもっと全面に出して訴求した方が絶対にいいのに…‼本当に生命感滾る植物・動物が彩る世界を観て欲しい…って思ってしまう
先生も大変作画にご苦労された、との事ですし。。。
絶対多くの人の目に、手元に届いて欲しい~

そしてもう1つはタイトル
タイトル詐欺でもなんでもないですよ?むしろ「その通り!てかそのまんま!」
奥田先生が色々お考えの上に辿り着いたタイトルなんだとは思うのですが、何かそこまでド直球じゃなくてもいいのになぁ~?なんてド素人の私は思ってしまいました。。。素人は黙っておけ!ですよね(ノД`)・゜・。

まぁ。。。素人の戯言は置いておいて、素人の叫びとしては「是非こんなに素敵な世界のお話しを多くの方に知って欲しい!」という事に尽きます

読んでいる間は勿論、読み終わった後もこの世界の美しい生命達と愛に魅了されその余韻に浸れます

特に夜明け属性さんで読み易いファンタジーをお探しの方が居れば今、1番のおすすめです!

5

このお話をもっと読みたい!

下巻も大満足な作品となっておりました。

上巻でシーアはゼンの元からアクロによって連れ出されていました。
そしてゼンはシーアがどうしてリカナと偽ってゼンの番候補としてやって来たのか分からないままなのです。
シーアの口から説明されてないので、そこに前族長の父親と現族長である兄のアクロがどう関わっているのかが分からない為に、シーアが王宮を去った事に気がつくのが遅れてしまうんです。

狼族を思うが故のアクロの決断と必死になってシーアを探し回るゼンの苦悩と噛み合わなさに嫌な予感がしました。
そこに小さな救世主が命懸けでゼンにシーアの行先のヒントを伝えに現れるんです。
この小さな救世主が本当に可愛いんです。

そして同時収録作の「夜に潜む獣たち」はゼンの側近であるスウェイとシーカーのお話でした。シーカーが今の姿になった経緯が凄く興味深かったのと、彼がシーアを受け入れたのはゼンのシーアに向ける表情がキッカケだったのが素敵でした。またシーカーの全てを包み込むようなスウェイの愛が凄かったです。普段は飄々としてるのにシーカーの為に本気になるとガラリと変わる所が恐ろしかったです。

もっとこの世界観に浸ってたいと思いました。

4

圧倒的な画力がストーリーをアシスト

予想はできてましたけど!
胸がめちゃくそ熱くなるエンディングでした。期待を超えた恋愛の軌跡。最高以外の言葉が見つかりませんっ!( ˃̶͈̀∀˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
番愛、家族愛……シビれました。
愛する番のシーアを探す王のゼン、兄の恋心を応援する弟のウル。みんなのシーアを想う気持ちが温かく、シーアがどれだけ愛されているか理解に容易かったです。

この最高のストーリーと結末を最大限にアシストしてくれるのは、なんと言ってもアートのような美しい絵。幻想的かつダイナミックな背景と造形美があってこそ、2人の恋愛ストーリーが引き立つってもんです。
例えば、ゼンの羽の描き込みや獣世界の雄大な景色、それこそ獣たちの毛質まで、スマホで目いっぱい拡大してガン見しちゃいましたよ。お陰で読むのが超遅かったですけど、目ん玉が幸せになっていくのを心地よく感じながら楽しみました(*´︶`*)♡


可愛いシーアとカッコいいゼン。
2人の姿は見てるだけで眼福で、心に迷いなくお互いが番だと認め合う瞬間はドキバク必至です!
何も隠さずありのままの姿で向き合うことの幸せが画面からいっぱい伝わってきました。仮面を着けなくても、姿を偽らなくても、想いを隠さなくても、好きな人の前で自分の全部を曝け出して、そしてその想いを正面から受け止めてもらう。…こんな素晴らしい結ばれ方に、萌えを感じないわけがありませんっっ(≧∀≦)
ようやくシーアとして身体を重ねることができたときの官能的で情熱的なシーンは頭から離れず、今も余韻が残っています。身分や種族を超えた唯一無二の番たちに最高の読後感をもらって嬉しさに満たされました。


そして……
ゼンとシーアのお話と別に、ゼンの近衛・リーカーとスウェイのお話が収録されています。予想外の角度から攻めたストーリーがすごく良かったです。
凛として気高いリーカーの心の闇に優しく触れるスウェイの愛がしっとりと滲む…そんなお話でした。
リーカーの心の脆さに気付いたスウェイがリーカーを甘やかして癒す。そんなことから始まる2人の秘密の関係は、ゼンとシーアのドキドキとは別にドキドキしました。んー…いけないものを見てるような?そんな感じかな(笑)
強くて頼り甲斐のあるリーカーの裏の顔を知り、リーカーを癒すスウェイの優しさが沁みるんです。弱さを温かく包み込むスウェイの包容力に、BLの萌え香が辺り一面に漂いました。
お似合いの2人に乾杯(完敗)です!^ ^


この作品に番外編がつい最近出まして、それキッカケで上下巻読むことにしましたが、もっと早くに読めば良かったと思いました。
美麗な絵、壮大な世界観、純粋に好きな人を思う気持ちと、受け止める愛情のマリアージュ。全て素晴らしかったです。
これから読む番外篇も楽しみです♪

2

堂々、完結

『獣の王と狼面の番』の下巻。
続きものなのでもちろん上巻未読だと理解できません。



上巻の途中の段階ですでに二人がいい感じになりつつあったので、これ下巻まで引っ張るんだなー、なんて思ったりしましたが、ゼロ×シーアの二人のお話は下巻の1/3くらいで完結します。その後は、上巻でも出てきたゼロの腹心の部下のお話へと移行していきますが、とりあえずゼロたちのお話のレビューから。

ゼロのために身を引く形で姿を消したシーア。

という、また良いところで終わっていた上巻の続きから下巻はスタートします。
2人の想いが交差しないのはシーアがゼロをだましていると思い込んでいる点と、そして、シーアが自分のゼロへの感情を恋だと気づいていないからですが、もう、ゼロのスパダリ感がめっちゃ素敵で悶絶しました。

王としての責務とシーアに対する恋心。
どちらも手放すことなくつかみ取ろうとする彼の男気がまぶしいです。

そして、シーアも。
はじめこそ自分のゼロへの想いを自覚していなかった彼ですが、彼が大切にしていた家族と、そして「シーア」の両方を失っても、それでも欲しかったものは何だったのか。シーアがそれに気づく描写が秀逸で思わず落涙しました。

シーアは獣ではなく人間ですが、彼を慈しむ家族の存在がまた良い。
種は違っても、血のつながりも、それは些末なことでしかない。シーアを家族として大切にする家族の姿に心がほっこりする。ウル(シーアの弟の子狼)がとんでもなく可愛いのも最高でした。

後半はゼロの部下のリーカー(ブラックバック)のお話。
上巻からちょいちょい登場していましたが、彼の恋へと移行していきます。

リーカーをリカちゃんと呼ぶ、同僚のスウェイ(彼はクロヒョウ)。
今までもどちらも相手を憎からず思っているのだろうという感じはしていましたが、スウェイがクソ男前です。

リーカーはブラックバックなので草食動物。肉食動物に対する恐怖心はあるものの、彼はゼロを慕い己の責務を全うしようとする。ツンデレちゃんの彼をしっかり理解しているのがスウェイ、という関係。

スウェイに甘えて助けを求めるようになっていくリーカーが可愛いし、スウェイの懐の大きさにも萌えが滾る。今までは何でも中途半端で過ごしてきたスウェイが、必死でリーカーを追いかける姿もいいし、四角四面に、規則通りに事を運びたいリーカーのいい緩衝材になっていてまさに割れ鍋に綴じ蓋なCPです。お互いに帰る場所ができたんだな、と心がほっこりしました。

奥田さんらしいすっきり綺麗な絵柄で、王族とか、王に仕える腹心の部下、というイメージにぴったり。途中ハラハラするシーンはあれど、糖度の高い甘々なお話でした。優しくって心が温かくなるお話を読みたいときにはぴったりな作品かと思います。

5

素敵な世界にある二人の素敵な世界

作家買いです
上巻と一緒に購入、本誌でも読んでいました。

奥田先生、作風はなかなか振り幅がある印象ですがストーリーは安定してるししっかり読み応えがあり好きです。

前作(午前2時〜)は重い、その前(アンチアルファ)は狂ってる、もっと前(糸永くん)はかわいいけどスパイシー。
今作は愛しくて澄んでて美しかったです。気の重くなるお話でもなく、気楽に読めてハッピーでした。

上巻でゼンの元を去ったシーア。ゼンはシーアを探して身をすり減らして行きます。そんな王に助けを求めたのがシーアの弟・ウル。もうウルがかわいくてかわいくて、うちにもペットに欲しいです。
ゼンはシーアを無事に見つけ、正式に番として妃として呼びます。ゼンが王ではなく、ゼンでいられる唯一の場所がシーアで、優しさが満ち溢れていました。

そして、下巻にはリーカーのお話もあります。
ゼン×シーアに比べて、ちょっと理解が追いつかず、難しかったです。
ゼン×シーアよりは、ねっとりした独占欲なのかな。

普段獣人は苦手としていますが、ゼンが神に近い姿だったので受け入れられていたし、寧ろすごくゼンのスパダリな寵愛具合にハマっていました。
同時収録は獣感も残ってて、人を選ぶかも知れません。

2冊通して、イラストも世界観もストーリーもキレイで、大満足でした。

2

ケモミミ、ファンタジーに馴染みが無くても読みやすい

上下巻を読んで見て、私のようにあまり積極的にケモミミやファンタジーを読む方じゃない人には難しくもなくとっても良くまとまっていて読みやすいと思います!

何より上巻のレビューでも書きましたが作画、特に背景や装飾などの緻密さは絵で見る価値があります

一転、奥田先生の持つ「抉るような」その作品らしい「痛み」のようなエッジが効いた感じは少し鳴りを潜めていたように思います
それも奥田先生の持つ幅の広さなのかも知れませんが、もしかしたら奥田先生作品に私のような感情を求めている事があれば少し「アレ?」って思ってしまうかも知れませんね

なのでケモミミやファンタジー上級者、奥田先生に求める作風がある方などには力強くはお薦めはしないかもです

逆に美しい作画で絵で魅せる荘厳さを感じたい、ファンタジーやケモミミには興味があるが難しいのはチョット…と思っている方、そして!長髪スパダリ攻めが好きな方♡にはお薦めしたい作品です(*´▽`*)

下巻では2人のゼンとシーアの仲良しタイムがエロかった~///
出来たらもっと沢山見たかったな~って思います
魅力的なスウェイとリーカーカプも好きですが割合的にゼンとシーアをもう少し多めで見たかったーーーー‼

2

あまり余韻はないかも

 もう少し波乱があるのかなと想像していましたが、隠されたシーアをすぐにゼンが見つけ、2人は気持ちが通じ合って無事正式な番に、とトントン拍子で進んでいきました。残りは甘々後日談かな?と思いきや、後半はスウェイとリーカーの物語に。上巻で既にこの2人が特別な関係性なのは匂わされていましたが、リーカーがここまで弱さや怯えを押し殺したキャラだとは思わず驚きました。何かを口に含んで吸うことで安心感を得る、理解はできるけれど個人的に萌える受けの対象からは外れてしまったかな。メインCP、サブCP共にさほど障壁もなくくっつくので、ライトに人外を楽しみたい気分の時にはちょうど良い作品だと思います。

1

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