獣の王と狼面の番―続―

kemono no ou to roumen no tsugai zoku

獣の王と狼面の番―続―
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神49
  • 萌×213
  • 萌7
  • 中立0
  • しゅみじゃない1

127

レビュー数
11
得点
318
評価数
70
平均
4.6 / 5
神率
70%
著者
奥田枠 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784403669095

あらすじ

獣の王で、気高く美しい翼を持つゼンと、人間でありながら彼の番として愛されるシーア。獣の国では異端の身である人間のシーアは、ゼンに愛されるだけでなく彼のパートナーとして認められたいと奮闘していた。そんなある日、シーアが事件に巻き込まれ攫われてしまい……!? ドラマティックな展開で送る番外篇登場!!

表題作獣の王と狼面の番―続―

ゼン、獣の王
シーア、ゼンの番の人間

レビュー投稿数11

二人のその後が読めて嬉しい♪

前作が素晴らしくて大好きな作品。
やっと続編を読みました!

獣の王ゼンの番となった人間のシーアは、王宮で暮らしている。神性の低いシーアは、王宮の獣たちから侮られていて、なんとか認めてほしいと考えて…というお話。

前作で紆余曲折の上結ばれたシーアとゼン。本作ではラブラブですね〜。ゼンの溺愛も変わらず、濡れ場もエッチだ〜♡

ゼンの役に立とうと行動したシーアですが、さらわれてしまう!
ここで、少々当て馬的な人物が出てくるのですが、う〜ん、いかんせん、その外見から当て馬にはなり得ず、ちょっと中途半端な立ち位置に感じてしまいました。

かわいいシーアの弟、子狼のウルは、本作でも大活躍!可愛らしいのに、すごく頑張ってて立派だった〜、ほっこり。

シーアの兄アクロは、本作で王宮勤めに復帰。ちょいちょい登場します。この人がブラコンというか、弟たちへの溺愛が、その表情や態度に表れて、これまたほっこりしました〜。
アクロはかなりのイケメンで、大好きなキャラ。
できればスピンオフなど描いていただきたいな〜♡

本作でもゼンの、少々闇を含んだド執着が描かれていて良きでした。
シーアがさらわれたことを知るシーンや、奪い返すシーンなど、凄みのある描写でゾクっとします。

ストーリー的には、BLっぽさよりも、シーアがたくさん頑張る冒険譚といった内容と感じました。

数回ある濡れ場は、しっかり丁寧にエッチーーに描かれていていました。ゼンは綺麗な顔してムッツリなところが最高ですね〜w
(エロ度がエロエロになっていますが、標準くらいに感じます。内容は濃いですが。)

巻末の短編は、幼いゼンとシーアがたくさん見られて、とっても可愛らしかったです。

このお話らしい続編で、読み応えがありました!ただ萌えは前作よりはあまり感じられなかったんですが、大好きな作品の二人のその後が読めて、楽しかったです!

素晴らしい世界観のお話なので、また続編かスピンオフが出てくれたら嬉しいなと思います。

紙本 白短冊修正(電子試し読みで修正が真っ白だったので、紙本購入。白短冊でエッチに描かれていて満足!w)

1

まさか続編が読めるとは!

「獣の王と狼面の番」の上下巻を読み終わった時に真っ先に思ったのは、「ああ、この続きが読みたい」でした。こんなに間を空けずに続編を読めるとは思っていなかったので、発売されると知った時は狂喜乱舞でした。

ゼンの神々しいまでの美しさやシーアの眩いまでの愛らしさは健在で、その他の個性的なキャラも含めて今回も作画が大変だっただろうと思いました。

シーアを溺愛するゼンの苦悩とゼンの役に立ちたいというシーアの献身さ、またそれを見守るシーアの兄の佇まいが最高に萌えました。もちろん弟のウルの可愛さは格別です。

そして今回は神性を持つまで不遇だったブチハイエナのヴァロドの存在が、ゼンとシーアの関係を強固にするキッカケとなっていました。神という絶対的だけど孤独な存在であるゼンがどれほどシーアに救われているのかを再確認出来た今巻でした。

また個人的には「追憶と展望」のゼンがシーアを拾ってからの彼等の成長が可愛くて尊かったですね。幼くても美しいゼンと凶悪なまでに可愛いシーアにホッコリしました。

もちろんエロも多いのですが、シーアの愛らしさとゼンの色気にやられました。

いつかまた続きが読みたいです。

1

この「神性」が存在する世界観の強みが好き!

奥田枠先生って意外な角度からエロを攻め込んで来る事あるよなぁ~と思う事がしばしばあります
このキャラでこんなにエロくていいんですか…?とか、ちょっと暴力的だったりとか、、、それでも登場人物達の気持ちや環境を徹底的に詰めてストーリーに落とし込んでいらっしゃると感じるからこそ「エロ先行」のイメージは決してつかない(気がしますし、少なくとも私の中ではそう!)
でも、毎回期待はしてしまっています…w♡
そんな先生のこのシリーズの続刊!
勿論上下巻も読み、普段そんなにファンタジーを読まない私でも大いに楽しめる作品!!として記憶に新しいです

そんな続刊は完全にハイエナの活かし方が圧巻でした・・・!
これは素晴らしかった・・・!!
何とも言えない虐げられたような彼の内にあるドロっとした感情とエロを結び付け、目が離せない下品さを演出(因みにここで使わせていただいた”下品”は侮辱の意味ではないですよ?品が少ないのにそれでもベースに品があるからこそ悲哀を感じさせてしまう!という意味での下品って事です。いわばこのハイエナへの私なりの賛辞です…適切な日本語が分からず…日本語難しい〜)
そしてこのドロっとした感情をある意味児童文学の世界のセオリーにも似た流れ(悪の改心)で大団円へと向かわせる…。。。!
大人の児童文学と言ってもいい内容
唸ってしまうお見事さでした!!

更にいいな!って思っているのが王族関連でネックになってしまう「お世継ぎ問題」これが無いのがすごく好きでした
なぜならこの獣の世界では「神性」が重んじられるから
なので必ずしも世襲ではナイというのがいいのですよ!!
つまり、、、ゼンとシーアで必ずしも子供を成さなくてもいいという事
この設定、すごくいいです、好みです!!
2人が番になって生活をしているのをこの続刊を読んだ事で目の当たりにする事で、よりこの良さと強みを感じました

子供問題がお話しのいいスパイスや、切なさフックになる事もあってそれはそれで好きな時もありますが、どうしようもない事への葛藤を毎回感じるのも、全く触れずにいるのも何かなぁ。。。って思う時にこういう方向性でこの問題を未然に解決してくれる作品に出会えたのがすごいスッキリして良かったです
環境や理不尽さに煩わしさを感じないで読めました

とてもいいシリーズでした
まだ続いてくれたらすごくすごく嬉しいです♡

3

シーアの心は世界を動かす

上下巻でもってゼンとシーアの番物語は完全無欠の結末で幕を閉じたと思ってましたが、なるほど。周囲にシーアが完全に認められていない点を突いてきましたか。
確かにモヤつくところだけど、そんな気にしなくても……とはいかないのが、シーアのいいところ。
頑張り屋さんで、ゼンの役に立ちたくて一生懸命になるところが可愛くてたまらんです。

シーアがハイエナ族に攫われるピンチに見舞われてしまう番外篇は困難の連続ですが、厳しい状況にあっても、持ち前の前向きさとゼンへの愛で立ち向かうシーアが健気で眩しかったです。ハイエナ族リーダーのヴァロドにもスポットを当てたストーリーは非常に見応えがありました。
どんな結末になるのか先行きを見守りましたが、とても素敵な着地点。そして驚きの展開!2人にとっても、獣世界にとっても、ウィンウィンの見事なエンディングでした^ ^


シーアのような人間は非力で、この世界では役に立たないと言われたりするけど、確かに純粋な獣の世界ならそうだったかも知れませんね。でも、この世界の住人たちは理性があり、感情がある。身体的な能力の前に、物事を考えることができるんです。

シーアが無力だとは全然思いません。むしろ、この世界にはシーアのように情けをかけられる、思いに共感できる存在が必要だと思うからです。
神性が高いとか種族が…とかどうでもよくって、見た目やスペックより1番は心の部分。どんな種族にも、どんな見た目でも、平等に接することができるのはシーアの誇るべき能力ではないでしょうか。

この番外篇ではシーアがいかにゼンの番として相応しいか、いかに心が美しく汚れがないかを強く知ることになります。元々の性格もあるでしょうけど、オオカミ族の家族たちが素敵な育て方をされてきたことが分かりますね。
能力で統治できるのがゼンなら、心に寄り添って統治できるのはシーア。まさに2人は最強の番です。

シーアが獣世界の統治に新しい風を吹かせていくんだろうなと期待に胸が膨らみました。幸せな世界をゼンと共に創り上げていって欲しいなと思います。


どんなシーアも可愛いかったけど、やっぱりゼンと一緒にいるときのシーアは色っぽくて艶っぽくて幸せそうで、可愛さと美しさがより際立っていました。ベッドシーンは言わずもがな……官能美に酔いしれました。

嫉妬に怒るゼンの凄みはさすが獣の王。
溺愛執着猛禽類、最高でした!

2

私はウルに涙腺が弱い!

「獣の王と狼面の番-続-」、「-追憶と展望-」、「子供についての話」の3本で構成されていました。
以下、それぞれについて語ります。
(※ネタバレしまくるので、未読の方はお避けになられた方がよろしいと思います。)

■ 獣の王と狼面の番-続-
他種族の言葉を覚えるシーア。
誰に勧められた訳でもないのにそんなことをしだしたのは獣たちと仲良くなりたい気持ち、慕われたい気持ちから。
人間の自分だけど、ゼンの隣にいることを、伴侶なことを認めて欲しい。
だから、自分ができることは何でもやろうと努力する。
世界の平穏を荒らす者を大人しくさせれば王の役に立つと認められるだろうと言われ、ハイエナの視察に参加することにーーーしかし、妹が病気で薬を届けたいというリス族を助けたくて視察ではなく薬配達に向かうことに。
その道中、襲ってきてシーアを攫っていくハイエナのリーダーがヴァロド。
彼、めちゃくちゃ出張ってきます。
拗らせた獣です。
神性が高いのに醜い容姿をしていて、突っ込むための棒も雌に齧られて欠損...。
股間のアップもあるんだけど、電子は白抜きなので短いことしか分からない。
紙だと無惨な描写がされていたりするのかな?もしそうなら尚更痛々しいな。

ヴァロドは境遇が可哀想です。
シーアは優しいから、自分を襲ってきた相手でも話を聞いて自然に同調する。
薬を妹に届けてもらったリス族の子もそうだけど、自分の気持ちに同調してくれる相手というのは嬉しいしありがたいし恩を返したくなる。
人間のシーアの長所は、何事も諦めず抗う強さを持っていること、相手を思いやれること、人の心を開かせる優しさ。
それは神性が高い物にもない強さと美点。
見た目で色々言われるのはどんな種族でも同じ。
言われる方は苦しみに晒されて価値観が歪むし卑屈にもなるし、何より悲しい。
シーアだって認めてもらえなくて悲しかった。
見た目で判断せずに中身を知ってほしい。
ヴァロドはシーアの優しさに触れてシーア自身が欲しくなって王の伴侶なのに奪おうとしてしまう。
それ程シーアが欲しかったヴァロドの中で、「欲しい」から「守りたい」になったのは、シーアに守ってもらったからなのでしょう。
それが分かるから王も信じられた。
今回の件で、ヴァロド...仲間になると思いもしなかったハイエナ一族も仲間になって、人間であるシーアの神性は姿では測れないものだと認めてもらえた。
手のひらをコロッと変えた態度のカメにちょっとイラッとしながらも、こういう人いるよなぁと思ったので、獣1人1人の個性もよく描いているなと思いました。
嫌な目に合い、汚いものを沢山見てきたヴァロドにとって、ゼンの傍で幸せそうに愛しそうに笑うシーアの姿は初めて「綺麗」を感じた瞬間だったのかもしれない。
......と、ここまではよかったのだけど、シーア(とゼン)の性行為を見たい!と言い出したのと見ながら抜きだしたのには正直引いた...。
さすがに大分気持ち悪いよヴァロド...。
1度執着すると貪欲なのはハイエナの特性も描いているのかな?
シーアは同情しちゃったのかなぁ。
そんなおすそ分けご褒美あげなくてもいいのよ、、、

ヴァロドの気持ち悪い様....変態性(?)には、これは何を見せられてるんだろうかと思ってしまって。
本当にあの1度で気持ちが吹っ切れるのかな...と心配してしまう私がいます。

ウルはシーアの影響を受けて成長がゆっくりなのだそう。
近衛入隊おめでとう!
これからどんな姿に成長するんだろうなぁ。(光属性の愛嬌のある短髪を想像)

読み終わってみると...「ヴァロドの気持ち悪い面をここまで見せられても」という気持ちと「ウルが可愛かった!」という気持ちが1番残っています。
ゼンシーアのラブ要素を1番記憶に残したかったなぁ。
今回の件で、シーアがちゃんと中身を見てもらえるようになったのはよかったです。

■ 獣の王と狼面の番ー追憶の展望ー
このお話好き!
ゼンにとってシーアが特別になった理由とシーアに欲を持った時のお話とゼンが気持ちいいことを語ってくれます。
これですこれ!こういうのを待ってた!!!!
幼少期ゼンシーアも可愛い!
ひとりじゃないよ、孤独じゃないよ。
ゼンにはシーアがいてくれたから。

■子供についての話
「ムラッ.........」 byゼン


うーーーん、全体評価悩みます。
ヴァロドがシーアに仕えると言うまでで暴走が終わってくれていたら、追憶と展望と子供についての話は満喫させていただいたので萌2なんですが...ヴァロドが振り切りすぎててちょっとアレでマイナスに...。

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
■電子特典
いつも通り狼族のお話で嬉しかったです。
ウルの成長後に思いを馳せた読者さんはここでチラ見できます。
あと、私はアクロ兄ちゃんがとても好みなんです。
家族の成長と幸せ優先なところも素敵なので、ウルが自立した後でもいいからいつかいい人と幸せになってくれるといいな~と思いました。

1

ウル大活躍

シリーズ引き続きの購入です

BLとしての評価と物語としての評価を迷います。

物語としては、神性があって、獣の種族がある世界の、王と人間が恋をするお話。各要素が上手く混ざって、ひとつの世界観として練られていることを感じました。納得させられる考えでした。
シーアの外見でなく本質をみようとする、シリーズで一貫されたテーマも分かりやすく表現されておりよかったです。

BLとしてはどうか。
種族が異なる時点で、BL感がもう薄いと思います。ついているかいないか。シーアも見た目がかわいらしく、そのあたりで色が違うと感じました。
またBLシリーズの続編としてのありがちな"当て馬"はなかなかの変態でニッチな所を攻められたと思います。ただ"当て馬"が心酔から動くことはありがちかな。

また前作は作画も装飾など素晴らしく惹き込まれましたが、比較すると見劣りしてしまうかと大満足にはいかなかった。

世界観は好きでしたが、BLという面では物足りず、エロあり一般誌作品のようでした。

1

飾らない真っ直ぐさ

大好きだった作品の続編が読める!とわくわくしながら手に取ったこちらの作品。
動植物・装飾・衣装etc…細部にもこだわりが感じられる作画に惚れ惚れします。
続編3話と短編2作が収録されているのですが、どちらも内容が濃く後味良く上手くまとまっていて、非常に満足度が高い1冊でした!

ゼンとシーアのその後のお話。
2人の信頼関係と深い愛情が感じられる空気はそのままに、王の番となったものの未だ完全には認められていない人間のシーアがどう局面を変えていくのか?
この辺りにフォーカスをあてながら、作中に登場する悪を悪で終わらせない描き方が見事でした。
新キャラクターのハイエナの彼がなかなかに個性が強いキャラクターなのですけれど、なぜか強くは憎めない魅力を感じてしまいます。
きっと彼はなりたくてこうなってしまったわけではないと思うんですよね。生きるためにはこうするしかなかった。
そんないわゆる悪側の1匹のハイエナを、飾らない真っ直ぐな言葉で人間のシーアが救っていく。
それがどんなに響く言葉だったのかは、これはもうヴァロドの瞳を見れば一目瞭然でしょう。

ゼンとシーアの想いの強さはより強く、シーアというある意味異分子だった者が何かを動かしていく様は読んでいて気持ちの良い続編でした。
どちらかというと、ゼンよりもシーアの活躍の方に目がいったかな。
でもそれもシーアがゼンのことを愛していて、その逆もまた然りだったからこそですね。
続編部分ではややゼン不足気味だったのですが、その分短編で不足分をしっかりと補充出来るうれしい仕様となっています。
サブキャラクターのウルも愛らしく、個人的にはシーアの兄・アクロの出番が増えていて両手をあげて喜びました!
願わくば、この世界のお話をもう少し見ていたいです。

5

ストーリーとBL要素がハイレベルで溶け合う続編

とても読み応えのある続刊!
お付き合い後の仲良しタイムを楽しむだけじゃないです
勿論仲良しタイムも濃厚に楽しませてくれるのですが、キャラの成長を感じさせるお話しがすごい素敵です!!

獣の王としての尊厳を集めるゼンに対し「人間」である事で獣達から一定の距離を置かれてしまうゼンの番となったシーア
昔から知っている大好きなゼン
ゼンの全てが大好きなシーアは王としてのゼンの役にも立ちたい、と願います
その為に出来る事を、、、と思考錯誤。。。とても健気なシーア

ゼンの側近のリーカーも元は人間嫌い
そんなリーカーからどうしたら獣から「認められるか」を聞いたシーアは森の中で問題を起こしているブチハイエナのリーダー探しをして制圧する事を決意したけれど…???

という具合にお話しが進みます
森の獣達やゼンの側近達に「人間の」シーアは認めてもらえるのか?
というストーリー軸がすごくおもしろい!
ちょっとした冒険譚みたいな雰囲気もあってドキドキしながらシーアの頑張りを見守ります
このお話しの中で所謂ヒール役になるブチハイエナのキャラクターインパクトがそうそうBLでは見ない類のある意味正統派のヒール!
醜いという点が強烈なキーワードです
是非見て欲しい…

この「見た目」から生まれる疎外感や劣等感を森の中でハイエナと1番共鳴出来た存在が「人間の」シーア
見た目は美しいが神性が高い(この世界では神性が高まれば高まる程人間の見た目に近くなり敬われる)カタチ=人間であるが故に、逆に周囲から認めて貰えないシーアは誰よりも「外見で判断される事の辛さ」を知り「内面を大事にする」
そんなシーアだから誰もが畏怖し「王としてのゼン」に対してもただ1人の「ゼンとして」接し続ける事でゼンを愛し愛された
この考え方が素敵です、大好きです

そのものを受け入れ、そのものを愛する
ルッキズムとかレッテルとかそういうのを一蹴してしまえるパワーがあります
キレイ事かも知れないけれどそうありたいなって思える自分の中の倫理観みたいなものに近い感覚で進むストーリーは読み物としての惹き込まれ方や読後の爽快感がとても高くて、こんなお話しを読める事が嬉しい!

その上この素敵なストーリーとしっかりBLパートも絡み合っている
突然のBL感ではなくBLの軸もストーリーの軸もどちらも太い!
強靭な骨組みがあるからこそこの2つが融合して質の高い1冊になっているのが感じられます

ストーリーも愛もエロも全てが一緒にこんなにも自然に読ませてくれる続編…
レベルが高過ぎます!
それだけこの世界観を支えるキャラ達やマインド設定が洗練され尽くされている証拠だと思います

このシリーズ、続編が出た事でより多くの人に読んでもらいたい作品になりました♡

7

欲するその本能は野生の獣のそれ❤︎美しくも迫力の獣の世界が素敵❤︎

獣の世界とか、ファンタジーの話大好きなので、今回も楽しみにしていました。

ストーリー自体は、
前作で結ばれたその後の2人が
獣の王であるゼンの番として
シーアが成長していきつつ
2人の関係性がアップグレードして
絆を強くする話で、

シーアがゼンを思うが故に無茶をし、
ゼンが圧倒的なその力の全力で
助けに向かうというときめく展開も健在。

話の展開はシンプルなんですけど、
何度読んでも楽しいファンタジーと
獣という異世界のラブストーリー。

人間のシーアが獣たちに
受け入れられていく過程がメインでしたが
当て馬のブチハイエナのキャラが強烈で
ハイエナらしくずる賢さもさることながら
なかなかに気持ち悪くて、いい仕事してました

番になった2人の甘々えちえちなシーンは
益々エロくなって尚良きだったんですが、

なんというか、本能のままに欲情する様なんかは、先生の他の作品でも度々見かけるシーンなんですけど、今回は獣の世界という野性の本能全開の、ど真ん中なわけで。
もう作風ドンピシャって感じでゾクゾクして堪らなかったです~❤︎

ぜひぜひご堪能ください❤︎

7

すごい。。。!!!

とんっでもないキャラでした。
当て馬っていうか、変態不憫ブチハイエナです。

獣の王ゼンの番シーア。
ゼンの王としての役に立ちたくて治安の悪いところへの調査に同行しようとしますが、リス族の家族のために薬を届ける旅に変更。

あ、なんか旅行記みたいなのほほんな話なのかな、と思っていたら急転直下、その調査対象だったハイエナに拐われてしまいます。

二足歩行。
この作品では人間の姿に近いほど神性があり、尊ばれると同時に畏怖されたりします。
しかしこのブチハイエナのオトコ、二足歩行で神性が強いと思ったらなんと醜男。
この醜男具合がとっっってもお上手です。

鼻が上を向き、目の下に隈があるような感じで顔全体がひしゃげているような容貌。
歯はガタガタで牙もガタガタです。

これは苦労したでしょう‥と見るだけでわかります。
しかもとんでもない思考。
王への思慕から矛先がシーアに変わった挙げ句、執着というかタールのようにドロっとした感情が伝わってきて、気持ち悪い!って素直に思います。

不憫具合もすごくて、ハイエナってメスがボスで弱いオスの大事なところを戯れに千切るって‥えぐすぎる。。。

さらわれたシーアが犯されそうになるんですが、そんななので最後までやらないし、なんなら、そこでかよ!視姦?!ぎゃあ!!シーアかわいそう!と、、
読みながらゾッとするシーンがたくさん‥
そんな状況なのにハイエナ気遣うシーア‥どない。

ゼンはカッコよさとシーア溺愛に磨きがかかり、シーアは愛されと美しさに磨きがかかり、ウルは変わらずかわいくて、でも成長もしてます。
みんなでシーアを奪取しにいくシーンは、いいぞー!いけー!って盛り上がりました。

いや捕まってからのハイエナもすっごいので、ほんと読んでほしいです。
今までに読んだことないキャラでした。
それを赦し側に置くシーアすごい‥。

オマケのかっこよく成長した姿のウルもいいけど、ずっと四脚でかわいいウルも大好きです。

8

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