愛の夜明けを待て!【BLCD】

ai no yoake wo mate

愛の夜明けを待て!
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神36
  • 萌×24
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
4
得点
196
評価数
40
平均
4.9 / 5
神率
90%
著者
イラスト
媒体
CD
作品演出・監督
蜂谷幸
音楽
古谷友二
脚本
佐々美沙
原画・イラスト
街子マドカ
オリジナル媒体
小説
CD発売会社
フィフスアベニュー
シリーズ
愛の巣へ落ちろ!
収録時間
158 分
枚数
2 枚
ふろく
書き下ろしミニドラマCDメーカー:トークCD、コミコミスタジオ:書き下ろしSS小冊子、アニメイト:ジャケットイラストシール等
フリートーク
別ディスクであり
発売日
JANコード
4580166733784

あらすじ

「お前のこと、俺じゃ幸せにできないのが一番、つらい」
それぞれの『愛』の狭間で彷徨うハイクラス同士の擬人化チックファンタジー!!

幼少期から大学時代までを共に過ごした、
ハイクラスでキベリタテハの黄辺とオオムラサキの志波。志波とは、思春期以降、オオムラサキの寝取り寝取られのゲームにまきこまれセフレの関係だった黄辺であったが、志波の結婚を機に、距離を置いてきた。自分の志波への想いがかなうことはないと思い知ったからだ。
そして、社会人になって5年目。志波とはずいぶんと会っていなかったある日、黄辺のもとへ離婚した志波が突然あらわれ、家に転がり込んでくる。拒みたいのに、くすぶったままの志波への想いが邪魔をして……。

【CAST】
黄辺高也:土岐隼一
志波久史:新垣樽助
村崎大和:内田雄馬
志波史彰:鳥海浩輔
志波史仁:小西克幸

表題作 愛の夜明けを待て!

志波久史 → 新垣樽助

黄辺高也 → 土岐隼一

その他キャラ
村崎大和[内田雄馬]/ 志波史彰[鳥海浩輔]/ 志波史仁[小西克幸]

レビュー投稿数4

愛とは何か、繊細に丁寧に紡がれた良作

人を愛することができない久史と、そんな久史にずっと尽くしてきて苦しんだ末に「久史を愛している自分のままでいたい」と全てを受け入れた黄辺のお話。セフレ関係にあった幼馴染の再会BLと言えましょうか。

感情の読めない浮世離れした攻めを新垣さん、厄介なタイプを好きになってしまった綺麗で情の深い受けを土岐さんが好演してくださいました。お二人ともCD前作「愛の本能に従え!」からのご出演で凄いハマり役!繊細な演技がまぁ映えます。

さて、BLだと大抵攻めと受けが好き好き言い合ってやるのが確定演出ですが、この作品はもっと根本的に愛とは何か考えさせられる変化球でした。原作も拝読しましたが私にはなかなか解釈が難しくて。
久史は他人に親切にはできるし、綺麗なものが好きという気持ちはある、でも血の繋がった我が子すら愛せない。ここを無理には変えられないのが肝だと思います。
そして黄辺が彼なりの答えに辿りついた時の、晴れやかでアガペーすら感じさせる台詞が良かった…!もしや失恋エンドかとヒヤヒヤしましたが、最終的には黄辺の粘り勝ちでしたね。

甘々な特典ミニドラマ「夜が明けてから」も一緒に聞くの推奨です!!同棲を再開し、尽くし系彼氏と化した久史におっかなびっくりの黄辺が終始かわいくて!こちらまで幸せな気持ちになれました。

以下、樋口先生の同時再生会を拝聴した際のメモを箇条書きにて失礼します。読み辛くてすみません…




・噛み合っていない会話、2人の温度差が声で表現されていて圧巻!
・久史との再開後の初絡み、無理矢理ですが久史の声が優しくて憎めない…
・「セッ×スってすごく汚い」と泣く子供久史かわいそかわいい
・史彰(志波次兄)×黄辺の寝取りはナレーション処理
・大和くんが「愛の本能」に引き続き登場。前作よりも成長してる〜!
・史仁(志波長兄)役小西さんの喋りが誠実で説得感↑↑ 話の通じる優しい人なので落ち着きます
・黄辺が大事な話をしてる途中で味噌汁飲んでる久史笑
・久史の宇宙人感、「こわい?」の言い方が絶妙!彼って悪意あるゲスな訳じゃなくて、本音しか喋らないしずっと黄辺のこと綺麗だと思ってるんですけどね…
・ショタ時代演じる女性声優さんの声が本当にかわいい!
・鳥海さんのヒール演技が凄くて、史彰(次兄)はクズだけど可哀想な部分もあるのが伝わります
・「お前のこと、俺じゃ幸せにできないのが一番つらい」黄辺渾身の演技切ない…
・「生まれつき他人を愛することがそもそもできないんだ…」と告白する久史の自然さすごい
・旅行先にて2回目の絡み、久史が誘う時の掠れ声色っぽい。黄辺のキスされるときの声かわいい。本当に気持ちよさそう
・先生曰く、この絡み前後で久史の声音が違うらしいです。黄辺のトーンが変わってないのもまた良いらしい
・史彰に怒る久史すてき。これはもう十分情があるのでは?
・ふっ切れた黄辺の台詞「愛の循環のなかに、久史もいるんだ」「でも、久史はそのままでいいと思う。考える必要なんてない」を言える強さ、心の綺麗さ、慈愛みに涙…。暖かい声が染み入る
・ラスト、久史万感の一言にまたぶわっと来ました

10

聞いたら誰かと語らずにはいられない

まず聞き終えて一言、いやぁ、長かった!!
そして、土岐さん本当に本当に、お疲れ様でした。
本編ほぼ、モノローグで8割は土岐さんのセリフと言っても過言ではない。

こちらの作品は単品でも楽しめますが、シリーズの前作「愛の本能に従え!」を聞いてからお聞きになると、二人の過去と彼らをとりまく脇キャラとの関係性や、虫特有の体質が理解しやすくなり、より一層作品を楽しめますよ。

ムシシリーズはだいたいがリレーのようにあて馬キャラだったキャラが次回作の攻めになってますが、1作目から聞いた者として毎回感じる感想が「攻めがクズ」。
そして最初に脇役として登場した際にはそのクズっぷりが発揮されていないんですよ。なので「え?こんな人だったの????」一見何気ないキャラクターでも掘り下げてみたらよくもこんなに毎回思いつくものだなと感心してしまうほどに、こじれにこじれまくってるんですよ!キャラが。
こちらとしては、シリーズ全部追ってきてるので、もう少々のこじれっぷりではビックリはしないぞ!と。どんな偏屈野郎なんだ!と思って聞いたらまぁー今回も大分あれな攻め様で。でもどうしてこうなってしまったのか。そこがきっちり丁寧に描かれており、最初はドン引きしながらも、最後はどんどん惹きこまれてしまうのが作品とおして、作者の罠にはまってるんだなと思います。

そして、難しい節足動物と結合した人間の特有の性質を理解しやすいように
丁寧なモノローグの語りとたっぷりの尺で作られており、シリーズを追うごとに完成度が高くなっていると思います。最初の頃、不評だった濡れ場の少なさ、その後の二人のEPの少なさも改善されていっており、濡れ場の尺がどんどん増えております。
そして濡れ場といえば、土岐さんも新垣さんも超絶色っぽかったです。お二人ともフェロモンが声から盛れ溢れていました。耳が溶けそうになりました。
いや溶けました。
作品のキーワードとなっている「綺麗な物」。なんだかいろいろと聞き終わった後も考察してしまい、奥が深い作品だなと思いました。解釈がひとそれぞれ変わりそうで、誰かとお酒飲みながら作品について語ってしまいたくなります。
ですので、繊細なこの作品を演じられたお二人のトークもぜひ聴くために
公式通販での購入がおすすめです。
トークCDついてきますよ。
長々と語っていましましたが最後に一言。
綺麗なものを追いかけてふわふわして、なんかあったらすぐにでも飛んでいってしまいそうなんて、本当に蝶そのものですね。

9

泣きました。

未読です。でも、このシリーズ、大好きです。基本CD派、聴いてから読んでます。

ちょっと、驚きの内容で、『えっ?』って思いながら聴いてました。もう、攻めが何言ってんのかわからない!!
 熱演しているお二人の嚙み合わなさに振り回されました。いや~~、ほんとすごいですね、ムシシリーズ。毎回打ちのめされます。
 後半は、もうね泣きました。ああ、これが愛なのか。感情がどんどん膨らんで、知らず知らずに涙が溢れ、感動の嵐。感謝しましたよ、熱演でした。
私のように、原作未読の方は、前作も一緒に聴くことをお勧めします。
更に感動します。聴けてよかった!!ありがとうございました!!

8

愛とは?

他のムシシリーズ作品を差し控え、愛の夜明けを待て!がドラマCD化されたこと、奇跡なんじゃないかな。
愛し愛されることは普通のことって私は認識していたのだけれども、久史に感情移入すればするほど、愛とは??????となってしまった。
そんな久史を、樽さんがいい感じに演じてくださっていて、黃辺くんを土岐さんが健気に純真に表現してくださっていて、原作を読んだ時のやるせない感情が再熱してしまった。
ふたりの幸せの形が本人たち自身の形なんだと萌えを感じる。ムシシリーズにちょっとでも興味がある人には是非とも聞いてほしい。

8

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