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bokura no shokutaku
ほのぼのとした表紙に惹かれて購入しました
見た目に違わずほっこり、あたたかい気持ちになる1冊です
人と食事をすることにトラウマのある豊さんが、ひょんなことから穣、種という兄弟に出会います
そして少しずつ誰かと一緒に食べる幸せを感じていきます
豊さんの過去がなかなか重い
家族との確執は解消されていないので今後の展開に期待したいところですね
そして大切な存在になって行くからこそ、いつか失うことを考えて辛くなる
そんな話の中ででた言葉
「誰かを愛するというのは、失う時の痛みも引き受けるということ」
別れの時辛くて苦しくて痛いのは当然
そんな痛みを味わえるほど、出会えたこと、愛せたことが幸せなのだ
めっちゃ刺さりました
エロはなくキスのみ
初心者でも読みやすい1冊です
好きなBLコミックBEST10をあげろ、と言われたら間違いなくその一つに選ぶだろう作品です。大好きでもう何度も何度も読み返してる…
読むたびに「土鍋でご飯炊こう」って思います。(そしていまだ実行せず、、)
あと、「おにぎり食べよう」とも。作中の爆弾おにぎり、めっちゃめちゃ美味しそうですよね…!
この作品に関しては、なんだかもう、えちなし・ありとかそんな無粋なことは言わず(というよりむしろえち不要かも)じっくり物語の世界に浸りたい…そんなふうに思います。
作中の豊の「自分には幸せな食卓を囲んだ思い出がない。それは人として欠けているような気がした」というセリフが、何度読んでも切なくて胸を締め付けられます。
「食べる」ことは人間の基本的な欲の一つでもあり、生活行動だからこそ、誰かと一緒に食べる行為、その時間を楽しめないって辛いだろうな、と。。
穣と種に出会い、少しずつ、でも確実に変わっていく豊の様子に嬉しさを感じ、ここでもじんわり胸に来る感激で泣いてしまいそうになります( ; ; )
待ち望んでた続刊を読むのが本当に楽しみです・:*+.
ドラマを見て、これは買わなきゃと原作へ。ほっこりじんわり、表紙の雰囲気、絵のタッチも物語を象徴していますよね。豊くんと穣くん、二人が出会ったことで人生が温かく豊かに、という私が大好きな流れのお話です。
食卓を一緒に囲むという、ごく日常の経験に誰もが自然と抱くような優しくホッとする思いがなかった豊くんは、穰くんの「いてくれるだけでいい」の言葉に、自分をそのまま受け入れてくれる人達、つまりは家族の温もりを得ることになったのだと思います。
穣くんは、小さい弟、種くんの面倒をみながら家事とバイトの生活。お父さんもいますが、ヤングケアラーですよ。大学生活から取り残されたような寂しさや、種くんにしてあげられること、というかもう育て方への不安、疲れ、などがさり気なく、優しく描かれていますが、それを「いいんじゃないかな」って支えてくれたのが豊くんの言葉だったのだと思います。
そして弟の種くん。最大の功労者、いい仕事してます!3人の名前を勝手につなげると、豊かに種が穣る、やっぱり間に種くんがいないと。
それから、ばくだんおにぎりがいいんです。特別な物ではなくて、日常の、料理というより炊事と言った方が合うのかな。何気ない日々の食事っていうのがさらに温かい物語にしているのだと。
続編「僕らの食卓 おかわり」が始まるそうで、ほっこりじんわり、私もおかわりにふわっと包まれるのを楽しみにしています。
誰かと食事するのが苦手な社会人の豊。
公園で一人でお昼ご飯を食べていた豊の元に
突然男の子がやってきてじっと豊を見てお腹を鳴らします。
豊は自分のお昼ごはんだったおにぎりをその子にあげー…。
ここからお話は始まります。
公園で出会った男の子は種と言う名前の子で、種の兄が穣です。
なぜか彼らにおにぎりの作り方を教えることになって
それが一緒にご飯食べることになっていてーという具合にお話が進みます。
盛大にネタバレしてしまうと、こちらの作品は受け攻めはあまり決めていないそうです。
つまり、そういうことは最後までありません。
でも、それがかえってこの作品では良かったなぁと思いました。
身体の関係がなくてもすごく幸せな気持ちになれて
読むと心が温かくなる作品でした。
種はもちろん穣も二人の父も優しくて温かくて
そんな人たちと豊が出会えてほんとによかったなぁと思いました。
穣と結ばれた後の豊の『幸せが怖い』って気持ちも二人の父に救われるし
豊の辛かった過去もこの家族に救われるし
なんというか、BLを超えたお話なんですよね…。
ほんとにハートフルラブって言葉がぴったりな作品です。
今まで気にはなっていたものの購入には至らなかったのですが
今回購入してみて、何故もっと早く購入しなかったのかと思いました。
先ほど知ったのですが、こちらの作品ドラマ化が決まってるんですね。
今から見るのが楽しみです。
人間的な温かみや、愛情とか優しさを感じられるお話でした。レビュー数や評価をみて、購入時から期待大だったのですが、それを上回る良さでした。これからも繰り返し読みたいです。豊と穣の関係もとても可愛らしくて愛情たっぷりで、胸いっぱいになりました。(エロシーンはなしです)
個人的には、おとうと豊が夜2人で話すシーンと、種くんと豊が穣のバイト先に行って席で話すシーンがとても大好きです。あたたか過ぎて泣けます。
潤った〜心もお腹も。
なんといいますか、こんなに幸福度が高いBLを初めて読んだかもしれません。BLというよりも傷を負っている人間2人の救済の物語でした。
種くんのあまりの可愛さに悶絶しながらも、無邪気で素直で真っ直ぐなところがこの物語の濃度をぐぐんとあげてくれますね。穣と種の2人にこの父ありという感じで、お父さんも本当に素敵な方。
1番感動したのが、豊が稔と結ばれいつか別れがくるのではという幸せ絶頂期に誰しも感じるあの恐怖。
『別れの時は一緒に痛がろうぜ』
お父さんのこの台詞、すごくないですか?
割とBLって『今どうしたいか』が大事で後先考えてもしょうがない!スタイルが多かったりすると思うんですけど、この台詞のように答えを着地させてるって珍しいと思うんですよね。しかもストンと腑に落ちます。
私の中で一つの指針になるような大切な作品がまた一つ増えました。
⭐︎実写化されるんですね、、、!!!!楽しみ!
ドラマ化ってことで読んでみました。第0話から始まる一冊で、これにはどんな意味が?と初っ端から気になります。次の1話も連続して描かれてるので、後から前日譚を追加したわけじゃなさそう。0話は出会い編で、一緒に食卓を囲むことになる以前の話だからかな。
メインキャラ三人の交流は微笑ましいです。特に種の明るさが皆を結びつける形になってるんですが、大人二人の種への接し方がすごく良い!たまに豊と穣が、お互いに対して種に対するのと同じ感覚で言ってるかな?って場面もあって、それも良かったです。
種と穣の父はよく仲間外れになってて可哀想…笑。父は穣について何か気付いていそうな雰囲気だけど、何も言わずアシストしてて、その親心に泣けました。豊の家とは大違い。
豊の家族問題は良くない状態のまま終わってるので、そこはちょっとモヤモヤします。豊の中だけでは決着を付けたから良いかもだけど、背景があれなら余計に穣との関係はもっとたくさんのことを考えてしまいそうなのに。
BLはゆっくりふんわり。「心臓の新しい使い方を学んでるみたいだ」っていう豊のモノローグが印象的。これから、怖がりな二人が幸せに浸る日々が始まるかと思うと、心が温かくなってきます。
心地良い読後感でした。バクダンおにぎり作ります。
映像化するって??
このお話はおすすめだよ〜豊も稔もイケメンとかでもないし、エロくもないけど
彼らの食べるのはちょっと残念な家庭のご飯で、お料理の得意なパパとかお兄さんが出てくるわけでもない
豊は毎日お惣菜買って食べてるし、稔達はラーメンばっかり
種がまだ小さいというのに…おとんもうちっと頑張って欲しい
まだ若いから生い立ちの苦しさのやり場が定まってなくて、なんかちょっと幸せっぽくない彼らが寄り添い合って、生きていくために特に素晴らしくもないご飯を食べる
それでも一緒に用意して食べての繰り返しの中に温かな幸せが育つんだな
そんで、幸せがあるとご飯も良くなっていくのね
ラーメン屋で種が返事しちゃうとこが好きな場面
三田先生初読みです。
絵がやさしくて、いいですね。カラーもモノクロも。
そんで、なんてええ話なんや〜。
いい作品とは聞いていましたが、ほっこりやさしいにもほどがあるw
そのやさしさがしみる身というのは、孤独やら悲しみやらを味わっているわけで。
その辺りの描き方も、ちょうどいいですね。
種が描いた豊の似顔絵を使って、身の上話をするのがめちゃくちゃ効果的。
豊からしたら、暗く苦しい話でも、どこかおどけてお伽話のように話せるし、穣へ聞いてもらいやすいだろうし。
穣がわりと早めの段階で、豊の義兄を見て、タイプじゃないと言ったの、伏線になっていて効いていました。
穣はゲイなんだろうなと思わせ、豊を意識していくのね、と読者に気づかせてくれる。
あと、年越しの時、豊がいろいろ考えていて、カウントダウンで新年になったと同時に走り出すのも上手い!と思いました。
ドラマチックだし、気持ちのいい展開だし。
ほのぼの日常で、ほっこり進むと淡々としがちだけど、ここぞ!の場面がとても見せ方がお上手で、引き込まれるし、感動するし、参りました〜。
なんと言っても、種、穣、豊という名前で全て表していますけれどもw
おとうがまた、ナイスキャラでしたね。
ラストの方には名言も飛び出してたし。
細かいところで、わかる!という場面がたくさんありました。
・種が「ゆかた」「おぎにり」とちゃんと言えないのあの年頃あるある
・約束のだいぶん前に全部支度して玄関で待つのも(姪が4.5歳の時全く同じことをしていた)
・家族と食事をしていた時の嫌な記憶があると、1人で食事をしたくなる
・母親が亡くなってホッとした穣
・いい子いい子、と言われると本人も家族もうれしい
・種がお風呂に入ったのに、豊とまた入りたがる
描き下ろしで、成長した種が見られてうれしかったです。
そうよね、あれは大きくなっても豊を好きなパターンw
種と穣の攻防をもっと見てみたいです。
「誰かと食べるごはんは、うれしくておいしい。」という言葉が目に入った瞬間、これは欲しい!!!となりました。優しく暖かく、とても穏やかなお話です。
譲くんも豊くんも、お互いのことが好き、というよりは愛に近い感情を持っているようだと思いました。
小さい子供である種くんがメインのお話なのかなぁ、と思えば、種くんやおとんはあくまでも二人を見守ってくれる存在で、それぞれの登場人物の暖かさがじんわりと伝わってきます。種くんが豊くんのことを「ゆかた」と呼んでいたり、何気ない日常の中の小さな幸せが垣間見えます。
疲れたときに読ませていただいて、少し心が軽くなりました。癒しが欲しい、という方に読んでいただきたい作品です。
キスしかしてない。そしてどっちが攻めなのかもわからない。そしてゲイだとか、そういう言葉も出てこない。
そんな穏やかなBLです。
心に傷が付いている2人。そんな2人が出会って、お互いの存在に癒されている。
幸せだなぁって、思えることが幸せ。
幸せすぎて怖い。そんな展開はよくあるけど、今回、おとんの言葉が本当に心に染みました。
おとんも種くんも、本当にいいキャラだぁ。好き。
豊のお兄さんとのしがらみが、どんな風になったのか気になるけど続編ないのかな?
とても素敵な本で、長い間積読していたのが勿体なかった!
是非ぜひ多くの人に読んでもらいたいです。
なんて心温まるお話なんでしょうか…!
最高でした。
種くらいの年齢のこどもが出てくるお話は
メインがこどもに引っ張られてしまうことが多い気がするのですが
こちらの作品は全くそんなことはなく、むしろ種の存在が豊のことも穣のことも輝かせてくれていて、愛しさににんまりしてしまいました。
豊が人とご飯を食べられなくなった理由はすごく切なくて、兄との確執は解消されていないけど
それでもそれに囚われていた豊はきっともう居ないんですよね。
お話が進むほどに豊の笑顔が増えて
穣と種とオトンの存在が大切でかけがえの無いものなんだというのがよくわかりました。
母が亡くなってからの空っぽだった穣の心に温もりが戻ったし、お互いに良いことしかない関係だよなぁ、としみじみ。
偶然の出会いがこんなに素晴らしい日々になるなんて、誰も思わなかっただろうなぁ。
じんわり幸せがひろがるような、とても素敵な作品でした。
二年前に一度サラリと流し読みをした作品。
久しぶりに読んだら、読後に受ける印象が変りました。どうしてなのかわからないのですが、もうすぐクリスマスだからかなー?
寂しい人同士でなければ理解し合えない心の穴の埋め合いのような触れ合いだから、自然と消えるような関わりにも感じるけれど、沁みる恋話です。
人付き合いが苦手な、会社勤務めの豊君。
昼休みに、独りで公園でおにぎり弁当を食べていたら、幼い男の子にねだられておにぎりをあげる。大きなお結びを美味しい美味しいとかじりついて喜ぶ男の子。名前は種君。
迎えに来たお兄さんに家に招待されて、おにぎりの作り方を教える約束を交わす。
種君のお兄さん、穣君に、土なべで炊飯をする方法を教える豊君。
二人は、同い年だった。
この漫画を読んで、あんまりにも美味しそうに描いているので、私も始めました。土なべで炊飯、面倒だけど慣れたらなんともない。ホントに美味しい。
養子に入った家で、独りぼっちだった豊。養子先の兄に妬まれて阻害されていた。
母を亡くしたばかりの穣と種君。と陶芸家のお父さん。お母さんは、種君を産んだ後から体調不良。
皆、心に寂しさを抱えています。
この作品、ホントにBLジャンルでいいのか、??と思いながら読みました。
穣と豊の仲は、クリスマスで豊が風邪を引いた事から進展していきます。
二年前、ぐずる種君をあやしてくれた豊君。それからずっと穣君は豊君を想っていた。
(ちゃんとBL要素を含んでいた、キス迄だけど。)
豊に語る穣のお父さんの亡くした妻への想いは、当たり前の人生の達観なんだけど、名言だと思う。
「誰かを愛することは、失う時の痛みも引き受けること」
「この痛みは、妻を愛していた証」「この痛みを味わえて幸せだ」
「別れの時は、一緒に痛がろうぜ」
この後、豊君は、穣君たちと一緒に同居生活をすることに。
「一緒にご飯食べよう、ずっと」
こういう交わし合いができる人が居れば、怖いもの無しの人生を送れそう。
得難い存在。私も見つけたい
あったかくてゆったりとしていて優しい気持ちになれる作品でした。BL要素としては薄いかもしれませんが、幸せな日常を送っていく様を見れるのが何よりいいところだと思います。
また一つ泣ける作品に出会えました。
何これ尊い( ;∀;)
最高に良いお話です。
子供時代のトラウマのせいで人と食事をするのが怖い豊と、母親を亡くした兄弟のお話。
豊は穣と種の兄弟と出会って、大切な人と食事を楽しむってことの幸せに気づくんですよね泣
出会えて良かったね!ホントに良かったね!ってなります。
弟の種がもう可愛くって可愛くって…メロメロになってしまった。
書き下ろしで種くんが豊の事…な展開になってますが。種くんにもいい人が出来るといいね!
豊の実家の問題も気になりますし、いつか続編でたらいいなぁ。
幼い頃のトラウマで人と食事を共にすることが苦手な豊。
それが原因で他人と深くかかわることもできずにいた。
ある日、公園で昼食をとっているとお腹を空かせた
小さな男の子に出会い、手作りのおにぎりをあげることに。
そんな不思議なご縁から「小さな男の子」こと種くんと、
その兄の穣と一緒に食卓を囲むようになる。
はじめのうちは人馴れしていないわんこみたいに
穣と種との距離を測りかねてぎこちない豊だったけど、
種にすっかり懐かれ、ぶっきらぼうな穣の優しさに
次第に心を許し打ち解けていくところがかわいかった。
種くんの豊が言えなくて
「ゆかたー」って言っちゃうところも毎度癒されました…
誰かと食べる食卓のあたたかさを知ったことで、
本当は自分が寂しかったことに気が付いた豊。
「幸せな食卓の記憶がない」なんていう豊が悲しすぎると思ったけど、
穣と種とごはんを一緒に食べることで
「一人で食べるごはんおいしいなあ」が
「みんなで食べるごはんがおいしいなあ」に変わって本当によかった。
ごはんを作って一緒に食べるという関係から
緩やかに心が寄り添っていくかんじが自然ですごく心地いい。
そうした心の変化の結果がたまたま恋と成っただけで、
一緒にいられるならどんな形でも幸せであることに変わりはなくて、
だから、豊と穣が恋人になった後も友達であり、
家族でもあり続けるのだろうな。
作中で登場する土鍋で作ったごはんや大きなおにぎり、カレーにおうどん、
お鍋料理など、どれも決して目新しい料理ではないけれど、
作り手のとっておきのひと手間が加えられていて、とってもおいしそう。
3人(たまに+お父さん)のごはんの場面にはいつも
みんなで一緒に作って、おいしいねって笑い合いながら食べる
じわわっとおうちごはんの温もりが詰まっている。
穣と恋人になり、3人でごはんを食べたり、おうち行事に
呼ばれることが増えて、一緒に過ごす時間が当たり前になって、
ふと幸せを実感した豊が「幸せすぎて怖い」という場面では、
それって実はとてつもなく贅沢だなあって思った。
だって、そんな台詞が浮かぶのって、不満なんて何もなくて
人生最大値の幸せを味わっているようなときにしか出てこない言葉だから。
先回りしてその幸せを失うことを怖れてしまう豊が
どれほど穣と種と過ごす日々を大切に思っているかが伝わってきたし、
そんな豊の不安を打ち消すように
「この痛みを味わえてぼくは幸せだ」「別れの時は一緒に痛がろうぜ」って
言ってくれる(兄弟の)お父さんの優しさが心に沁みた。
めっちゃいい人だ…
お父さんの助言のお陰で心が決まった豊が穣に伝えた
「一緒にごはん食べよう ずっと 一緒に生きよう」は
何気ないけど、あたたかくて愛情がたんまりこもっていて、
穣の涙腺と共に私の涙腺もまたぶっ壊されました。
最後の最後まで心がほかほか温まりっぱなしでした。
どうか、豊と穣と種(+お父さん)の怖すぎるくらい幸せな日々が
これからもずーっと続いていきますように。
これは良い作品です、濡れ場も無いし一般の本棚に置いてもいいのではないでしょうか。
初めは社会人と学生による年下攻めだと思ってたのですがまさかの同い年、
ずいぶん疲れてるんだなという印象ですが偶然出会った兄弟によって段々と変化していきます。
炊飯器は便利ですが底についたお焦げは土鍋でこそ楽しめる味、
そしておにぎりの具材がバラエティ豊かで少し面白いです。
キムチ納豆は臭いが気にならない休日に試してみたいです。
初めて読んだ三田織先生の作品です。
三田先生は丁寧で優しい絵柄なので、とても読みやすいです。
大学休学中の上田 穣くんとサラリーマンの穂積 豊くんのお話。
家庭環境に恵まれず、人間関係で壁を作るようになった豊くん。
そんな1人でいることが多かった豊くんの世界に、ある日、見知らぬ兄弟が現れました。
その兄弟は、譲くんと種くん。
豊くんが種くんにあげた「おにぎり」がきっかけで交流を深め、それがいつしか大切な存在になっていきます。
心無い義兄の影響で、長い間自分の殻に閉じ籠っていた豊くん。
譲くんと種くんのおかげで殻から出て来ることができたのですね。
誰かと一緒に食事をするのが苦手だった豊くんが、上田家との食事が楽しみになるなんて、読んでいるこちらまで嬉しくなりました。
本編に出てくるお食事は、素朴ですが、あたたかくて美味しそうなものばかり。
土鍋のご飯、おにぎり、カレーライス、おうどん、キム☆チ〜トマト鍋
誰かと一緒に食事をするって、当たり前のようで、じつはとても難しい。
食事をする相手にも感謝をすれば、心まであたたまります。
譲くんは不器用だけど誠実で、種くんは素直で可愛い、そしてお父様は優しくて面白い。
そんな上田家の一員になった豊くんの人生はこれから始まるのです。
後半に、お父様と豊くんが2人だけで話をするシーンがあるのですが、
「豊くんは1人じゃないよ」「譲と種に出会ってくれてありがとう」
このセリフで、豊くんと一緒に泣きました(涙)
豊くんと譲くんの恋は、本編ではキスまでです。
これから、ゆっくりと丁寧に愛を育てて欲しいと思いました。
この2人なら、家族に支えられて、どんなことでも大丈夫!って思えます(笑)
個人的には、義兄も豊くんを守れなかったご家族も、いつか後悔して欲しいなと思いました。
描き下ろし『僕らのそれから』
おそらく10年後の豊くんと上田家の人々の暮らしです。
中学生になった種くんが可愛い。
今回は、お食事ではなくてココアが登場します。
誰かを幸せにしたことで、誰かの幸せに繋がるお話は、本当に素敵だと思います。
全体的にあたたかくて、優しい気持ちになれるお話です。
ぜひたくさんの方に読んでいただきたい作品です。
三田先生のあとがきにあった「まだ色々描き切れなかったこと」を続編で読みたかったな。
豊くんと上田家が、これからも穏やかに幸せに暮らしていけることを願っています。
柔らかな線の絵柄も含めて、とても優しい作品でした。
双方にトラウマや辛い心情がある二人が、ゆっくり寄り添って自然とそばに居ることで愛おしさを育んでいく物語。
二人を繋ぐ幼い弟と、愉快で空気を読んでくれるお父さんという登場人物全てが優しい世界。
そして美味しいごはん。
種くんが描いた絵を元にしてゆっくりと明かされていく豊の過去と二人に出逢えた感謝の言葉は、何度読み返しても涙がこみ上げてきてしまいます。
そして、お互い不器用ながらも一緒に居ることを選んでくれてよかった。
各話の扉の絵もどれも凄く良かったです。
描き下ろしの種くんの様子は、ちょっと彼にとっては乗り越えなきゃならない辛いハードルがこれからあるなぁと、胸が痛くなりました。
彼にもまた、運命の出逢いがあるといいなぁと思います。
癒やし系の作品を探していてたどり着きました。
家族との温もりを知らず、人との食事が苦手な豊が、4才の種とその兄穣に出逢い共に食事を通して心を通わしていくお話。
豊も穣も、寂しさを感じながら生きていて家族愛みたいなものから始まるのですが、そこが温かくて本当に良い!人と一緒にいるのもたぶん苦手だった豊が、穣と種のおかげでプライベートでの楽しみができ、人間関係構えなくてもいいんだと思えたんですね。
穣は母親がいない悲しみや今までの生活の大変さや悩みを豊によって救われたし。
人が幸せになっていくのを読むのは本当ワクワクします。
種と豊が可愛くて癒されます。メガネなしの豊がまた可愛い!!
書き下ろしで中学生の種がたぶん豊に惚れてる?という感じなのも納得。
豊は穣の家族と同居してるので、幸せなんだろうなぁ。
内容的にはBLじゃなくてもいい。けれどBLだからこそより良い作品だなぁと私は思いました。
絵柄もストーリーもほっこり可愛くて素敵な作品でした。
タイトル通りご飯がポイントなのですが、そのご飯が美味しそうです。温かいご飯が食べたくなる。
登場人物が捻くれてなくて素直でかわいい〜。豊くん(眼鏡のふわふわ髮)がなんで職場で浮いてたのか不思議なぐらい。種くん(子ども)っていう入口があって、徐々に慣れていったってことかな?
背景や小物が丁寧に描かれているので生活感に説得力がある!穣くん(短髪)の表情も可愛くてキュンとする。顔は可愛いのですが、ひょろっとした体つきでもなく、男性らしく描かれているのもよかったです。
描き下ろしが特によかった!種くん、成長しても良い子だわぁ。一緒の生活が続いているって公式が示してくれるの嬉しい。
豊はご飯作りにしても、お米を吸水させたり、ココアにお湯を少しづつ入れたり、丁寧な性格だとわかる。いや、爆弾おにぎりを作るとか豪快だったりもするのですが。部屋も綺麗。明確に言葉で説明されてないけど、キャラの性格がわかる描き方が好きです。
以下、自分はもやっとしたとこ
種くんが知らない人のものを食べちゃう&豊くんも知らない子に食べ物をあげちゃうとこ。
冒頭だったので、もやっとを引きずってしまいました。物語なので細かいところ気にしないほうがいいのですが、気になっちゃったんですよね〜
炊飯器の蓋裏は毎日洗うだろう、とか笑
関係性は友情でも成立するのでは?というのも、もやっと。
BL展開が唐突すぎた。どちらかが元々男性が好きって設定でもよかったのかな。穣くん、何故男性相手で恋愛に?
全体的に優しい気持ちになれて好きな作品です。キス止まりですが満足!萌2と萌の真ん中ぐらい。
※電子書籍
久々によい作品に出会いました。暖かい人間ドラマを見たような読後感。
人と接すること、一緒に食事をすることが苦手な豊。そんな豊が、穣とそのかわいい弟、種に偶然出会う。豊が作ったおにぎりを食べた種が、おいしいから作り方を教えて欲しいと、自宅に度々おじゃまして一緒にご飯を食べるように。。
じっくり、ゆっくりと暖かい絆をつくってゆく三人。そして陶芸家である穣の父も、大きな暖かい人。本当に絆や恋が育つときって、こんな感じだろうな、と思わせられます。
豊が暖かい居場所を見つけるお話、そして、ゲイである穣も、かけがえのない相手にめぐりあうお話。ただいまというところがある、そんなシーンにじわっときました。
ううう・・・これを読み終わった今、とても幸せな気持ちです。
よかった、という思いでいっぱいです。
終盤、失ってしまったものへの憧れと失ってしまうかもしれないという恐怖の
表現が秀逸で涙なくして読めませんでした。
子供のころに孤独になってしまったけれど、
子供が好きで、周りとは怖くて接することができない臆病なサラリーマンが主人公。
おちゃめな母をなくした兄弟と出会って
大切なものをコトコトはぐくんでいく素敵なお話でしたー。
これは何度よんでもうるっと来てしまうなあ、と思っているので
迷わず神評価にしました。
買って損はしません!!
可愛いちびっこが出てくるお話はいいですね!
ゆかた~(笑)
豊の孤独な辛い過去と一人ぼっちの今。穣と種に出会って仲良くなって本当に良かった。
二人とも辛い過去を溶かし合いかけがえのない存在になりましたね。もちろん種とパパも。
この幸せを失う怖さに逃げそうになる豊でしたがパパさんとお話して考えを改め穣にプロポーズ?
そこまで穣や種と離れたくなくて幸せで良かった。
豊の親は全然子供を見てないんですね。そして義理の兄姉が酷すぎる。金持ちの家の子の傲慢さなのかな?
僕らのそれからでは種が中学生なのかな?ということはあれから10年後くらい?一緒に住んでるんですね。穣と豊を取り合いしてる感じが微笑ましいです。
出会えて良かった!お互いがとっても大切な存在になれて幸せになって良かった。これからはもう一人じゃないし、楽しい食事や時間を過ごせますね。
ずーっと手元に残して、ふとした瞬間にまた読みたくなるそんな暖かい、暖かすぎて胸が苦しくなる作品です。
BLというジャンルを越え、家族愛をテーマにされている作品だと思いました。
過去に家庭環境でトラウマを抱えた豊さんが、穣さんと種くんに出会いトラウマを克服し、誰かを愛するという事を知りひと回り強くなります。お父さんの言葉が深すぎて、そのシーンでは涙無しでは読めません。何度読んでも涙がこぼれます。
これから2人で支えあって、素敵な家庭を築いていくんだろうなと思うとこちらまで幸せな気持ちになります。
また、なんと言っても穣さんの弟の種くんが良いキャラでとっても可愛い…!!
書き下ろしは萌えつつも大変びっくりしました…まさか…種くんも?!豊さんのあの包容力と天然可愛さは万人を惹きつけてやまないのですね…!
穣さんのお父さんもとっても温かい人で素敵な方です。お母さんとのエピソードを読んでみたくなりました。
久しぶりに、このマンガに出会えてよかったと思える作品でした。BLというジャンルにとらわれず、もっとたくさんの方に読んでいただきたい作品です!!欲を言えば続きが読みたい所ですが…豊穣コンビに幸あれ!!
BLアワードでノミネートされているのを見て、この作品を知りました。知って良かったと感じる、あったかくて、ほっこりとするお話です。
会社員の豊が作ったばくだんおにぎりをきっかけに知り合っていくことになる、母を亡くした青年の穣と、その弟である幼い種。豊もまた、複雑な幼少期を過ごし、暖かいとは言えない環境で育ちました。
穣と豊の、互いに孤独を補い合って欠かせない存在になっていく様子が良い。種がいるから、穣と豊が深く知り合っていくんですよね。豊が一緒に「おいしいね」を言える存在がいる幸せを知ることができて本当に良かった。
えっちも、濃厚な絡みもありませんが、ほっと満足できます。ちょっと疲れた時、嫌な気持ちになった時、浄化されたい時に読みたくなるお話でした。
絵柄があったかい。見ているだけでやさしい気持ちになれる絵だなと思いました。ほんわかストーリーだと思い込んでよみ始めたのですが、ほんわかだけではない、家族とは何なのかを考えさせられる深い物語でした。子供の頃から孤独感を抱いてきた豊かにとって種くんと穣の存在がどれほど温かいものだったか。また穣にとっても、豊と出会ったことで埋められたものがあるのではないかと感じました。
種くんのおにぎりを頬張る姿はかわいすぎました!
是非読んでほしい作品です。
初めて読んだ三田織作品が『僕らの食卓』でした。
なんて優しくて繊細なお話なんだろう、と読了後は心が温かくなり、とても幸せな気持ちにさせてもらえた作品です。
幼い頃に両親と死別し、養子として迎えられた親戚の家は裕福だったけれど疎外感を強く感じながら育った豊。
幸せな家庭で生まれ育ったけれど母の死で喪失感を抱え、小さな弟(種くん)の面倒を見るために大学を休学している穣。
二人が互いの寂しさや孤独感をゆっくりと埋めていく再生の物語として読み進めていきました。
豊が自分の生い立ちを穣に語るシーンは、種くんが画用紙に描いた豊の顔(マルと点で描かれた絵)をお面のようにして話し出すのですが、豊の表情が見えないからこそ余計に哀しみや切なさが伝わってきました。
漫画ならではの表現方法だと思うのですが、個人的にこの数ページだけで神評価をつけたいくらい印象的なシーンとなっています。
とはいえ、全体のトーンとしては明るく穏やか。
暗いトーンにならないのは、美味しそうな食べ物が常に描かれていたり、弟の種くんの可愛らしい姿のおかげだと思います。
美味しそうな食事といっても本当にありふれたメニューで(ご飯だけは土鍋で炊いているけれど)、大きなおにぎりやカレーライス、ご飯の上にかけたレトルト食品。
こうしたどこの家でも食べられているであろうメニューを特別美味しく感じるのは、やはり一緒に食卓を囲む相手が誰であるか、という事が大切なんだとつくづく感じさせられました。
そして、物語のなかでとても存在感があった種くん!
本当に可愛い。
あのほっぺとか、食べたらすぐ寝ちゃう感じとか、待ち合わせの時間が待ちきれずに玄関で待つ姿とかもう、天使!
リアルな3~4才の男子はもっと怪獣で大変ですが(笑)
書き下ろしの『僕らのそれから』で二人が一緒に暮らしているのも、種くんが成長しているのも読んでいてじんわり幸せな気持ちになりました。
成長した種くんが微妙にお兄ちゃんをライバル視している感じもまた良し!
極私的「大好きすぎる作品のレビューを書いてみよう」週間を実施中です。
本当に好きな作品ほど難しい。
食べ物、子ども、眼鏡と好きな要素が3つも揃っているこの作品。
考えただけで鼻息が荒くなるほど大好きです。
家庭のぬくもりを知らない豊が、穣と種に出会ったことで誰かと一緒に食べるごはんがおいしいこと、自分がいるだけでいいと言ってくれる人がいること、自分にも人の力になれることがあること、そして大切なものを失うのを怖がって切り離すより、大切なものやひとに出会えたことに感謝して、できるだけ一緒にいることの方がしあわせだということを学んでいきます。
言葉がどれも真っ直ぐにこころに届きます。
豊の家族のこと、穣が母親に対して感じたことや今の状況で感じる閉塞感、穣の父親の妻への変わることのない愛。涙なしには読めないシーンばかりです。
そして種が可愛い。おにぎりにかぶりつく姿が可愛い。お風呂上がりの股引きっぽい姿が可愛い。お父さんに「でっかいうん○作るぞ」と誘われて目を輝かせるのも可愛い。何をしても可愛いです。いるだけで天使。
ただいつも思うのは、BL展開にする必要があったのかどうかということで。
ジャンルという前提からひっくり返してしまう意見なのですが、どうしても穣の気持ちが「恋愛」の好きに思えないのです。スーパーで豊の兄に会ったあと、穣が「イケメンすね。まぁオレの好みではないけど…」とゲイ匂わせ発言をするものの、回想シーンで彼女らしき子と話をしているのでゲイというわけではなさそう。これが匂わせから一貫してゲイという描き方で、ところどころで豊に対して「タイプ♡」みたいな発言があったら違ったとは思うのですが、そんな穣を見たいかと言われるとつらいところです。
豊の方も「触られて嫌じゃない」とは言うものの、ふつうの人が家族に感じる以上の情があるようには思えなくて…。家族と思えない家族は捨てて、うちの子になってしまえー!というくらいでも良かったような気がしてしまうのですが、そんな違和感を払拭するくらい素晴らしいストーリーと登場人物なので、細かいことは気にしない…ようになりたい。
豊の兄とも対決してほしかった気もするけれど、あの兄はきっと何を言っても響かなそうだし、ああいうひとほど一切嫌な目に遭うことなく人生を全うしたりするんですよね。それもまた人生…。
両親や祖父母の味が記憶から消えてしまったとしても、豊にはこれからずっと穣や種やおやじさんと囲む食卓で毎日おいしいごはんを食べてほしいなあ。失敗してもみんなで食べればおいしい。ケンカしてもごはんがおいしければまた笑いあえる。
そんなしあわせを豊が手に出来たことが心の底からうれしいと思える作品です。
描き下ろしの種が笑撃でした。穣と恋のライバルになるとは!
この作品のほのぼのとした内容とやわらかい雰囲気の絵がマッチしていて読みやすかったです。
子供の頃から孤独だった豊が穣と種に出会うことによって、少しづついい方向へと変わる様子が見ていて和みました。
今のこの幸せがいつか無くなってしまう時が来るんじゃないかという「幸せを豊と2人きりで幸せについて語った所は涙無しでは見れません。
普段のおちゃらけてる様子とは真逆で真剣に豊と向き合う様子が心にグッときました。
豊が疎遠になってしまった家族とはあの後どうなったのかが少し気になりますが、買ってよかったと思う作品でした。
キス止まりですが、主人公2人の今まで育ってきた環境にそれぞれ新しく風が吹いたんだなぁとこちらも幸せになれるような作品でした。種くんの歳の離れた兄である穰は最近母を亡くし若いながらも種の親代わりを努めてきた寂しさを、豊は両親を幼い頃に亡くし裕福な親戚の家に引き取られたのだけど義兄に受け入れてもらえず誰かと食卓を囲むことを楽しいと思えなかった寂しさを、お互いに埋めていきます。大きな山場はないのですが、寂しさを抱きつつも相手への思いやりを自然とできる2人のやりとりを微笑ましく見守ることができました。種くんの子供らしいわがままや発言もこの作品には必要不可欠なものです。できれば豊が義兄と和解できる所まで見たかったけれど、向こうが受け入れるつもりがないなら無理に傷つく方へいくこともないのかなと思いました。別れへの不安なんて、出会ってしまえば持ってしまうのは当然のこと。それを一緒にいることで生まれたら解消し、生まれたら解消し、と繰り返していくのが大切な人と過ごすことなんだろうと改めて感じました。
私が読んだ初めての、かつ現在では唯一の三田織先生の作品です。とにかくハートフルで、何度読んでも泣ける素敵なお話です。母親を亡くし、父と弟と3人で暮らす穣と家庭に少し事情を抱えた社会人豊が出会って惹かれ合うもの。
BLだから、という理由で読まないような人はとてももったいない、そんな人にこそ薦めたい作品です。
友人に貸す前に、もう1度おさらいをしようと思い、レビューを書きます。
豊は幼い頃に幸せな食卓の思い出というものがなく、ひょっとしたら以前から社会問題としてある家食での家族団らんの減少についても言及しているのかな、と思いました。
穣と出会ってからの幸せがいつか終わってしまうことが、こわい。一人でいるのが当たり前になっていたはずなのに、いつの間にかそれがひどく寂しいことの様に感じ始めます。そのことに悩む豊はとても切なく、なんていじらしいんだろう。
ただ、そのことについて穣の父親、おとうの話でまた泣かされます。自分は、妻を亡くしたけれど彼女と出会ったことを後悔したことはない。今でも辛くて一晩中泣くことはあるけれど、この痛みは自分が妻を愛した証拠なんだ、と。何て素敵な人だろう、この人が穣の父親なのがよく分かるなぁ....としみじみ思いました。
夜に公園でした肉まん味のキス、という描写がとてもふたりらしいなぁ、と涙と鼻水でボロボロになりながらも()、心がじんわりと温かくなりクスリと笑ってしまいました。
家族もの、小さな子どもが出てくるような作品はあまり読まないのですが、これを機に新たな沼に転げ落ちた気がします。
三田織先生独特の優しい時間の流れと世界観、そして柔らかな絵柄も含めて、他の作品にもぜひ触れてみたいです。
優しい、優しい、優しい作品でした。
両親が亡くなり、引き取られた親戚の家で疎まれた豊。
弟を産んだことで病気が悪くなったお母さんが亡くなって、大学も休むことになった穣。
そんな2人が出会う。
実際には、穣の小さな弟・種の天真爛漫さがあっての2人の関係、いや3人の関係だけど。
子供の頃の、自分で選ぶことのできない、その状況に従うしかない家族のかたち。
今、心に子供時代の傷を感じながらも、新しく自分で選びとれる好きな人との結びつき。
恋愛とかましてエロとかそういうのではなく、もっと肉親的な、一緒に傷ついてきた日々を生き延びた戦友のような、そんな穣と豊。
…とこれは豊寄りの世界。
穣の方から考えると、種を介して豊と知り合って、どんどん近しくなって、もっと話しをしたい、もっと一緒にいたい…それはよく分かる。でもキスは唐突に感じた、かな。急に「BL」が割り込んできた感があったかも。
「僕らのそれから」
種が大きくなったー!
そして、本当にみんな(お父さんも)で暮らしてるみたい。本当に「家族」になったんですね。
それは、穣と豊が選び取った幸せのかたちなんですね。
色んなシーンで泣けました…。
この作品、私がメンタルが弱っている時に読んだのですが、登場人物が本当に自分と重なっている所がいくつもあり、そして救われる…。
何だか読んでいる私まで、救われました。出会えて本当に良かったです。先生の作品は本当に優しくて、泣けるんですよね。今の所、先生の作品でNo.1好きな作品です。
近年18禁作品も増えてきて、良い事ですが、私はエロなしBLももっと増えて欲しいと、この作品を読んで強く思いました。
先生のお人柄が伺える、とっても優しくて、幸せな世界…。続編があればいいなぁ…。
とにかく、種くんも可愛くて、物凄くデトックス&カタルシスを感じさせて頂きました。
私も土鍋でご飯炊いてみようかな…
ていうかもっとエロなしBLもっと増えて欲しい!
そんな温かい素敵な作品でした。
何度でも読みたくなる、温かくてやわらかな作品です。
絵とお話がぴったり合っていて、これ以上ないくらいです。
おにぎりがきっかけで、一緒にご飯を食べるようになった穣と弟の種と豊。
穣と豊が少しずつ距離を縮めていく過程がとても自然ですんなり読めます。
穣は子育て、豊は家庭環境でそれぞれ苦労していたからこその、幸せ。
種ちゃんや穣と種のお父さんにも、豊はすごく救われます。
最後は、うるっときちゃいます。
続きがあったら、ぜひ読みたいです。ごく普通の日常がいいな。
ラブラブもぜひに。
個人的に、上下に分かれている扉絵が好きです。すごくほっこりします。
特に、種ちゃんとお父さんが腹踊りしてる絵・・
その後の成長した種ちゃんのお話も読めます。
この方の描かれるお話はなんでこんなに優しいんだろう。
三田織さんを知ったキッカケの「山田と少年」は年の差モノ良さがぎゅーっと詰まった作品でしたが、こちらは同い年の良さが活きている素敵なお話でした。
やっぱりこれもまた、豊と穣が出逢えて本当に良かった!としみじみじんわり。
たくさんの幸せな笑顔に癒されます。
タイトルと表紙だけ見ると子育てモノかと思っちゃうのですが、真ん中の小さい子は左の金髪くんの年の離れた弟くんです。
種くん4さい。めちゃかわ☆(๑>◡<๑)
草食男子カプな豊と穣が無事くっ付けたのは種くんのおかげですね^ ^
最後の描き下ろしのちょっぴり切ない種くんまで引っくるめて、このかわい子ちゃんにたくさんほっこりさせてもらいました♪
(コミコミさんのリーフレットもかわいかった〜)
「同じ食卓を囲む」ということは「一緒に生きる」ということなのだなぁと、そんな当たり前のことにあらためて気付かされるお話。
私はボッチ飯を特に寂しいとも思わず基本独りで食べていますが、こんな幸せそうな食卓マンガを読むとやっぱりいいなぁと憧れますね。
ラストシーンが本当に素敵です。
約250ページと少し分厚めの本作ですが、一緒に暮らし始めてからの3人のお話や、大きくなった種くんのお話など、もっともっと読みたい気持ちでいっぱいです。
またどこかで描いてくださるといいな。
三田織さんの作品は、いつもこの世界のどこかにこんなふうな出逢いが、ふたりが。ありますようにと思える作品です…
おにぎりをつくりたくなりました。(*ˆˆ*)
そして、種ちゃん(表紙中心の男の子)あってのこの作品!その種ちゃんは、この先、どんなひとに恋をするのかなぁ、豊(表紙右の眼鏡のこ)よりも?誰かを?って。ちょっと、わくわくするような、切ないような。それでもこの3人+お父さん?wがずっと一緒であることが何よりも暖かい。
ちょいリアルではありますが汚いぶぶんのない作品。
豊が、今の家族とご飯を食べても"美味しい""幸せだなぁ"と思える日が来ますように。
ずっとランキングに載っていて読んでみたいなと思って探したのだけれど、どこの本屋さんも軒並み売り切れで手に入らない。で、最近増版がかかったのか、やっと購入できました。
すごく、すごく良かった。
心が温かくなるっていうのかな。
食事を共にすることで徐々に仲良くなっていく。
こういう設定ってBL・非BLに関わらずよくある設定だと思うのだけれど、この作品の素晴らしいところは皆がそれぞれ欠けているところがあって、弱いところがあって、その部分をお互いの存在によって埋めあうことができる存在になっていった、という過程にあるような気がします。
幼いころに両親を、その後引き取ってくれた祖父母を続けてなくし、その後引き取ってくれた親戚の家で兄に酷い言葉を投げつけられて以来人と食事を一緒に取ることができなくなってしまった豊。
母親を病で亡くし、以来弟の面倒を見るために大学を休学している穣。
二人とも孤独やトラウマを抱え、それでも一生懸命に生きている不器用さんたち。
そんな彼らを繋いだのが豊がつくったおにぎりと、穣の弟の種くん。
設定もバックボーンも、リアリティにあふれ、読んでていて話にぐっと引き込まれてしまいました。
あとすごくお上手だなと思ったのが二人の感情の機微の描き方。
豊の子どもの頃の話をするときに種くんが書いた豊の絵を用いていますが、そこから紙芝居風な描き方で、あえてああいう描き方をすることでより一層豊の孤独や悲しみが理解できたように思います。
全体的によくできた話だっただけにちょっと気になった点も。
そもそも父親も健在、おばあちゃんも近くに住んでいるという家庭環境であるにもかかわらず、穣が大学を休学までする必要があったのか。読み始めたとき、父親もいない家庭なのかと思って読んでました。
ずっと病気がちで入退院を繰り返してきた母親を持ちながら、穣の家事能力が低いのは、これいかに。床に臥せりがちな母親のために家事を手伝うこともあったと思うんだよな…。
そして、彼らってそもそもノンケさんでしたよね。豊か穣、どちらかがゲイだったらストンと読めるんですが。
けれどそれらをはるかに上回る温かな作品でした。
派手派手しい出来事が起こるわけではない。
どこにでも居そうな彼らが、自分のトラウマを克服し、そして相手を満たし自らも満たされる相手を見つけることができる。そんな温かく優しい作品で、彼らの優しさが胸に残る、そんなほっこりさせられるお話でした。
豊と穣という(ふたり合わせると)福々しくなる名前のふたりが、それぞれが持つ実は重めの過去やコンプレックスをお互いで癒やし、埋めあっていくストーリーです。あ、ふたりだけでなく、種くんという子供(この名前もまた暗示的)の存在もとても重要ですが。ただ、過去などについては少し描写が不足気味で読者の想像に委ねられている部分もあります。第一の感想は、ふたり(と種くん)、出会えて本当によかったね、ということ。
巻末のエピソードでは、心を通わせあった二人の関係が長く続いているらしい様子を見ることが出来て幸せな気持ちになりました。あと本題ではないのですが、はじめの方で「うちのご飯があまり美味しくない理由」が「炊飯器の内蓋を洗っていなかった」というのが、家事に慣れていない男子らしい失敗って感じで妙にリアリティありました。あーありそう(笑)
食卓を通じて、お互いの抱えたトラウマや傷を癒して乗り越えていくお話です。
一緒にご飯を食べる行為ってこんなに暖かいものなんだなぁと再認識しました。
豊(メガネのほう)は見るからにいい人、という感じで最後までイメージのままでしたが
最初にちょっと怖そうな人、というイメージで登場した穣がどんどん穏やかな表情になったのがいいです。
途中、穣が豊を見つめるときのせつない表情や幸せを噛み締めているときの表情が絶品。
かけがえのない幸せを得たからこそ、もし別れてしまったら・・・失ってしまったら・・・
と考えると怖くなった豊は、穫のお父さんに質問します。
奥さんを早くに亡くしてしまった「痛み」。
それをどうやって乗り越えたのか。
お父さんの回答、そして「この痛みを味わえて幸せだ」というところが泣けて仕方なかったです。
この考え方を知る事が出来ただけでも、この漫画を読んで良かったと思いました。
そして種くん。
癒される!可愛い!の声ばかりですが、
リアル種世代に振り回され&格闘中の私は、日常生活のバタバタがリアルで再現されているかのようで悲しいかな癒されませんでした・・・(涙)
そーそー、こうやって勝手にチョロチョロするのよね・・・とか
そーそーこうやって抱っこ抱っこ抱っこぉぉぉと泣くのよね・・・など。
漫画読んで現実逃避したいのに、現実が描かれていた・・・みたいな感じ。
本当に久しぶりに出会うほのぼのした癒される作品でした!
ただ穏やかなだけでもなく、
ストーリーもしっかしりていて、
何より作家さんの変わった演出や場面移りが本当に自然で、話に吸引力がありました。
絵もきれいで、
何より弟(子供)の種がもう可愛すぎて!!!!!!
動きと一言一句がもう全部やばい!!!!!
そんな中でも主人公二人の恋の話もしっかりあって、
しっかりドキドキしていました(笑)
エロエロはありませんが・・・いつか見てみたいな。
コミック一位になっていて読んでみたんですが、
納得!
エロなしで一位ってすごいと思いますがううん納得!(笑)
ドキドキワクワクと、
叫びながら読みました。
続きがあれば読みたいなー!
ほかほかした物語。
派手じゃないけれど、暖かくて味わい深く心に沁みる。
ランキング一位なのと、前作が良かった作者さんなので、手に取ってみた。
両親を亡くし祖父母も亡くし、引き取られた裕福な家で
義兄に辛く当たられて育った豊は、誰かと食卓を共にすることがトラウマになっている。
社会人となり独り暮らしをするようになっても、いつも独りで食べる生活。
周囲から付き合いの悪いつまらない奴だと言われても、
臆病に自分を守りながら過ごす日々。
ある日いつものように公園でおにぎり(これだけは自分で作る)を食べようとすると
小さな男の子が現れて……
その4歳の男の子・種(かわいい!)とその兄・稔との触れ合いを通して、
豊は、人と共にに食事をする楽しさを知り、笑顔を取り戻していく。
明るく見える稔もまた、母を亡くし、幼い弟を抱えて
一人遣る瀬無い孤独を抱えている。
彼もまた、豊と出会ったことで吹き込んだ新しい風に癒されていく。
BLじゃなくてもいいかも……という気分もなくはないけれど、
豊が強く思う「誰かと一緒に食べるごはんが美味しくて幸せ」に深く頷く
暖かな、救済と再生の物語。
彼らが抱えた痛みは、決してなくなったわけではない、
(というところも、またリアリティがあっていい)
でも、寄り添える人がいることで未来は拓けていく。
食べることは生きること。
共に食べることは、愛を分かち合うこと。
最後に突然10年後くらいの情景が、ちょこっと出てくる。
(4歳だった種くんが、中学生になっております。
ここがあるから評価は萌×2、
そこまではハートウォーミングだけれど、萌?って感じ)
彼らは家族になり、幸せが続いている様子に微笑みが漏れるが、
できればどんな風に同居になって、どんな風に過ごしているのか、
LOVE(豊&稔、そして種くんのほのかな初恋→豊、多分)も
もうちょっと見たいな!
ランキング上位にあがってたので気になって読みました。
絵柄も素敵だし、キャラクターも好みでした。
ストーリーも他の方が述べてる通り、シリアス系・ギャグ系が好きな自分でも無難に読めました。
気になったのは、豊のお兄さんを見た穣が「イケメンだね」「自分の好みではないけど」と言っていたシーン。
普通のフォローにしては変だし、「お、ゲイかな?」と匂わせるような描写で、男性と付き合ってた過去とか期待したんですが、
特にそんなこともなく、普通に元カノが回想に出てましたね。
あとがきで作者も「受け攻めはあまり決めてなかった」「描き切れないことがたくさんあった」と仰ってましたから、まだキャラ設定が定まっておらず探り探り描いていったような感じでしょうか。
個人的には、穣が実はゲイだった、とかでも良かったと思います。
期待通りのすごくハートフルな作品でした。
ストーリーとふんわりした絵のタッチがとてもあっていて、特に種くんの可愛さはどのカットも小瓶につめて飾っておきたいくらい。
穣と豊の二人の境遇は切ないものがありますが、誰を恨むと言うことではなく、穏やかに過ごしていて、それでもお互いが探していたもの一番ほしかったものがそこにあると言う毎日になって、本当に良かったなあと思いました。
二人の恋のキューピッドである種くんが穣よりも先にクリスマスパーティに誘ったり、プロポーズのような豊からの言葉に「はーい!」と返事をしたり、お泊まりの時に豊の隣を確保したりと言う、ちょこちょこ挟まれた天然お邪魔虫エピソードにほっこりさせられました。
10年後の番外編では種が成長して今度は確信犯的に穣を邪魔者扱いしてるのがまた笑えました。
ホカホカの美味しいご飯と小さな子どもの組み合わせは鉄板ですね。
主人公の孤独な過去や、大切な人を失って残された人々の切ない想いに泣かされます。。
色んなレシピが出てくるのかと思いきや、扱っていたのはとてもスタンダードな定番料理でした。
ただ似たようなテーマの作品を別で読んでいたので、申し訳有りませんが、やや既読感がありました。
エロもないので、萌えというよりは家族愛な感じです。
ほっこりしたい方にオススメです。
自分の過去から来る食卓へのコンプレックスを乗り越える豊と穣。
切なすぎて、幸せすぎて、涙が止まりませんでした。
とても暖かな気持ちで本をとじられました。
静かで、暖かな心地よさです。
弟の種くんが可愛のなんのって。子供は最強ですね。
譲お兄ちゃんとの2人暮らしなのかと思いましたがお父さんがいます。
仲良い家族です。
一方の豊くんの不遇過去に涙。家族はいれど。
結局お兄さんとの和解話や実家との疎遠解消がなかったのが残念。いや、きっと少しずつ溝は狭まっていますよね?
何回も泣きました。
泣けるけれど心温まるほっこり出来る一冊でした。オススメです。
大切な本になること間違いなし!
描き下ろし見ると、やはり豊くんは右側だなーと。ウフフ(๑・̑◡・̑๑)
続編読みたいですね。
そして是非ともCD化して頂きたい〜〜!
まだ先生の見ることができて嬉しい!
"食"がみんなを笑顔にする.そしてみんなの距離を縮める。
大人2人、ちび1人、
大人と言ったが、まだまだこれから。
ふふふ~可愛くて幸せ
引き込まれてぐいぐい、途中は涙、
清々しくて 本当に本当に買ってよかったです。
発売日から今まで、こちらを覗いては
買うかどうか悩みつつ…この悩みは無駄でした。
おにぎりも、カレーも、お鍋も いい。
種くんの存在がピカピカしていて、
私の中では間違いなく、ナンバーワンの子供。
あとがきで成長してたのも、すごく嬉しかった。
ココアも飲みたくなりました。
物語も、絵も、やさしくて
貪るようにエロを求めていた最近の自分が
この作品を読んで涙したことが嬉しかったです。
何気にイケメンな二人も、大好き。
なんといったらいいか…
2人の関係自体はナチュラルで可愛らしくて、まだこれからって感じの初さです(*´°`*)
そして、可愛いちびっこ・種くんが可愛すぎます。喋り方、表情、ぷにっとさがたまりません。
1人で黙々と生活していた豊は、人とご飯を食べるのが苦手。そんな時にひょんなことから出会ったちびっこ種くんとそのお兄ちゃんのちょっと怖そうな穣。それをきっかけに一緒にご飯を食べ始めることになって…。
種くんがきっかけで一緒にご飯を食べることになった豊。懐いてくれる種くん、兄の穣とも打ち解けて、人と一緒にご飯を食べる楽しさや美味しさを感じられるように。
救われたのは豊だけじゃなく、穣の方も。母親を亡くし、種の世話やご飯作りを頑張るも負担も大きく…。豊の存在が心の支えに。
2人とも心に寂しさや傷を負っていたけど、出会ったことで一緒にいれることを嬉しく思って、大切な存在に( ¨̮ )♡
もう途中涙が出てきてしまったけど、心温まるストーリーでじわっときました♡
もっと2人のいちゃいちゃが見たかったけど、ちびっこ種くんが可愛かったので、まぁいっかー(豊と穣はキス止まりです)
描き下ろしでは種くんが成長してて、それでも可愛かったです。穣は1コマだったけど(笑)
でもやっぱり穣が甘えていちゃいちゃするところが見たかったなー( ˊᵕˋ )
また作者さんの次回作も楽しみです☆
会社員の豊は、ある日公園で見知らぬ子供に懐かれ、その年の離れた兄とも親しくなる。これまで親しい人や、一緒にごはんを食べる相手もいなかったので、戸惑いながらも嬉しい気持ちでいっぱいに。その兄弟、穣(みのる)と種(たね)と過ごすうち、かつてのトラウマや悲しかったことが癒されていき…。
悲しい過去を背負った2人が出会い、癒されていく再生物語です。
深夜に読んでいたらご飯テロでした。今おにぎりが食べたくて仕方がない…。
小さい頃のトラウマから、他人とごはんを食べられなかった豊。その前に突然、種という名の4歳児が現れ、豊が作ったおにぎりを食べます。
それが美味しかったらしく、豊は種の兄・穣に「おにぎりの作り方を教えてくれ」と頼まれます。
穣は、母を亡くし、父と種との3人で暮らしています。怖そうな見た目に反し、弟思いのいいお兄ちゃん。そんな穣と種とおにぎりを作るうちに、人との食事が怖かった豊も徐々に打ち解け、癒されていきます。
この話は、とにかくちみっこの可愛さにつきます。
「種」という名前、「おにぎり」が「おぎにり」になったり「ゆたか」が「ゆかた」になったりする口調、豊に懐いてぴったりくっついている姿やいじらしさ、そして三田先生の描く種のビジュアルが、もう変な声が出そうになるくらい可愛い。
作中の可愛さもさることながら、欄外カットで明太子やおにぎりのかぶりものをしている姿なんかもう、切り抜いてしおりにしたいレベルでした。
ちみっこだけでなく、豊と穣のたどたどしい恋愛もかわゆかった。丸眼鏡の似顔絵を顔に当て、子供時代の話を語る豊には思わず涙が出ました。キス止まりでエロはなく、作者さんご自身もどちらが受けとか攻めとかは決めておられないそうです。描き下ろしで10年ほどが過ぎた短編が入っていましたが、大きくなってもまだ豊が大好きな種くんがメインでした。
大事なことは、何を食べるかではなく誰と食べるか。そんなことをつらつら考えたりしました。
BLのちみっこがお好きな方は必見の、優しく、穏やかな作品です。
三田先生のお話が大好きなので、今回も予約してgetしました。
期待以上でした!すごくすごく良かった。読み終わっておにぎりが食べたくなって、わざわざ炊いて作りました。
大きな事件とかなくていいから、その後の2人の毎日がまだまだ読みたいです。特に種ちゃん…可愛い…。
とても良かったです!
以前三田織先生の別の作品を読んで、お話全体に流れる空気感がとても好きだったので、今回もきっと…と思い手に取りました。
前知識なしに表紙を見て、子持ちのお父さんのお話かなと思ったのですが年の離れたご兄弟でした。それもまた良い!!
タイトル通り、ごはんや食卓、家族と言ったワードがよく似合うお話で、温かい気持ちになれます。
レシピが載っていたり、珍しいお料理が並ぶということではなく、あくまでも日常の食事というか、誰かと囲む食卓の心地よさのようなものが伝わってきます。
受、攻もわからないままだし、そういった行為もキスまでですが、満足感はたっぷり。甘さも幸せも詰まっていて、何よりふたりの関係が『食卓』を通して、自然に近付いていくのが素敵だなぁと思いました。
穣(兄弟のお兄さん)も豊も過去に傷を抱えていて、豊の方がその闇は少し深いように思いましたが、その傷をお互いに埋めていくような、意図せずともじんわりと沁み渡っていくような、そんな優しさのあるお話です!
穣のお父さまと豊がお話をするシーンもあるのですが、そのシーンが個人的にお気に入りで思わず泣いてしまいました。
未来まで幸せが保証されるって読んでいて嬉しいですね。。
とは言え!構える必要はなく!とても明るく元気で笑顔いっぱいの作品でした!弟の種くんも、お父さんもふにゃっと無邪気でかわいい!気になったらぜひ読んでいただきたいです!
心がじんわりと温かくなる素敵な作品です。派手さは無いのですが、ほっこりして、しんみりして、読み終えた後は、優しい気持ちになれるような。心が洗われるとでも言うのでしょうか…。うん、これは出会えて良かったという作品です。
表紙がまた、とても優しくて素敵な雰囲気ですが、この表紙を見て心にビビッと来た方は、間違いなく楽しめると思います!! 日々の疲れでギスギスしがちな私も、とても癒されました(*´Д`*)
なんでこの作家さん、今までノーチェックだったんだろう…と、ただ今後悔中。
内容は、人と食事をするのが苦手な会社員の豊が、大学休学中の穣と、その幼い弟と出会い、関わりあって行くうちに自分の居場所を見つけて…といった感じです。ハートフルなごはんものBL。ちみっこものとしても楽しめます。
エロは無しで、受け攻め不明。どちらも似たような体格で、年齢も同じ23才と判断が付きにくい…。個人的には、豊(眼鏡の方)が受けだろう!…と読んでいましたが、作者さんは「意外と穣が…」とあとがきで呟いておられました。
まず、出て来るごはんがすごく美味しそうなのです。ほんと、基本といった感じの「おにぎり」だったり「カレー」だったりとシンプルなのですが、丁寧に作るとこんな素敵な料理だったのね…といった感じで。読んでいておにぎりが食べたくなりました。
そして、その料理を皆で囲む大切さ。食べ物を一緒に食べるシーンが多いのですが、一緒にごはんを食べる事って、心を近付けるんだなぁ…と今更ながら気付いたりして。過去のトラウマから、人と食事をするのが苦手だった豊が、穣兄弟と一緒に食事する事で、どんどん雰囲気が変わって行くのですね。明るく、幸せそうに。
主役の二人とも、心に傷を負っています。ほのぼのとした日常の中で、この二人の心の傷が優しく描かれていて、ちょこちょこしんみりします。特に豊の方なのですが、自分の過去を穣に話すシーンが、なんとも切なくて、でもじんわりと来るのです。心の傷を、こんなに優しく描く事が出来る作者さんに脱帽なんですね。
忘れていけないのが、穣の弟・種。この子が本当にかわいいのです。そしていい意味で天真爛漫さを持った兄弟の父親。
種は、母親を覚えていないというかわいそうな境遇ではあるのですが、明るく無邪気。そして子どもらしいワガママぶりも発揮しています。この子の食べる姿が、可愛すぎる…! そして子どもらしい強引さで、人と関わる事に及び腰だった豊を、ぐいぐいとテリトリーに引っ張りこんでくれるのです。いい仕事をしてくれる…。
過去の傷から、兄弟達と過ごす今の幸せを失う事を恐れて、足踏み状態の豊。そんな豊に兄弟の父親がかけるセリフがとても素敵です。ネタバレは無しで行きますが、妻を亡くした彼だからこそ、言える言葉なんですね。感動で涙が出ます…。゚(゚´ω`゚)゚。
読み終えた後、裏表紙の手を繋いで歩く3人の背中のイラストを見ると、また素敵でなんとも温かい気持ちになります。
私は普段、エロが無いと…! というタイプなのですが、これはエロ無しでも全然良かった。
すっっごくお薦めです!!