特級αの愛したΩ

tokkyuuα no aishitaΩ

特級αの愛したΩ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神183
  • 萌×231
  • 萌6
  • 中立1
  • しゅみじゃない10

5

レビュー数
37
得点
1058
評価数
231
平均
4.6 / 5
神率
79.2%
著者
神波アユミ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイコミックスデラックス
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784799772867

あらすじ

知性、能力が究極に秀でた【特級α】の有磨 礼は、どこへ行っても注目の的で、女の子たちや世間から、いつも追いかけ回されている。そんな彼が唯一、普通の高校生に戻れる場所を、同級生の大関 司がくれた。絵本作家になる夢を持ち、いつもひとり美術室で絵を描いている司の傍で、たわいもない話をしながら2人きりの甘い時間は過ぎていく。そんなある日、司にヒートが来て、司がΩだと初めて知った礼は…。──突然の別れと空白の10年が過ぎ、2人は再会する。幸福と葛藤のオメガバース開幕!

表題作特級αの愛したΩ

弁護士、特級α
絵本作家、代理出産ドナーΩ

同時収録作品特級αの愛したΩ

高校教師,β
高校生,Ω

その他の収録作品

  • 描き下ろし

レビュー投稿数37

こういうオメガバースがいい

オメガバースというとエロが先行してしまう傾向があるけれど、この二人の物語は純愛で温かくて本当に感動します

芽生え始めた恋が卑劣な教師の北見によって壊されてから10年後
再会したときもお互いが当たり前のように自然に会話してる姿がとてもよかったです
司くんが退学した真相であるレイプ事件を当時の動画を見て知る礼くんも辛かったと思います
噛まれたけど北見がβだったことが唯一の救い
10年間一人で苦しみ戦い続けている司くんの傷は間違いなく深い傷として残っていて礼くんと心が通ったときに癒されてよかったです

そして罪悪感0の男北見が何食わぬ顔で司くんの前に現れてイライラしましたが、怒りの鉄槌を喰らわせた高橋さんにスッキリしました
あの場面は礼くんではなく、高橋さんだったからこそ場が盛り上がったと思います

エロは少なめですが
濃厚な物語が後を引く素晴らしいオメガバース作品で読み応えがありました

2

なるほど!!これはBLでオメガバだから!のお話しでした

評判の多さ、評価の高さに押されて拝読させて頂きました
BLのオメガバース作品でなければ絶対に描けないストーリーとなっていたので、とても引き込まれて読みました
読み応えがとてもありました

俯瞰して読むととてもドラマティックで一途な想いを実らせ合った2人の姿に「良かった、本当に良かったね」と思わずに居られません

礼と司だけに焦点を絞って読むと、褪せない想いを大事にし続けたひたむきな2人だからこその展開に胸アツです
そして2人に常に焦点が絞られるように余分な話が可能な限り削ぎ落されてるからこその展開だったと思います

正直、ここは私個人の好みだとは思いますが、このスッキリとした展開故に少しだけ2人の置かれた環境の中での情景が見え難かったです

長い年月を経たお話しであればこそ、「その間」をもう少し知りたかった・・・と思いました

続編が決定したとの事なので、その後の2人は勿論、見たかった「その間」も知れたら嬉しいな、という思いを乗せて続編の期待値を残しての評価とさせていただきました

高橋さんと胸筋センパイも是非また続刊で会いたいです!!

2

泣きました

続編決定おめでとうございます!!!

今以上に大勢の方にお勧めしたい一冊なので、あえてネタバレなしでレビューしたいと思います!

オメガバに、更に少子化問題や他にも大きな問題を扱っているので、とても情報量もりもりなんですが、そんな中でも2人の心の機微がみずみずしく描かれていて、その問題に2人はどう立ち向かうのか、ストーリーを追いつつ、2人に悶えつつ、と一冊読んだだけでドラマワンクールくらいのカロリー消費量になります。

凄く面白かったけれど、もう少し2人の様子が見たいなーと思った所に、続編決定発表、こんな痒いところに手が届く作品、最高ですよね!

絵が美しいのは表紙を見れば全人類理解できますが、中身も1コマ1コマ、とても美しい線でなめらかに描かれていて、読んでも眺めても満足の作品です。
良い作品を読めて幸せになりました。

7

見つめ合う視線と表情、距離感だけで惹かれ合うことが分かる二人の輝き

お話も好きですが、絵の説得力が好きです。
屈託なく、相手への好意を表情に滲ませて見つめ合う高校時代の2人の眩しさ。
だけど、恋心を打ち明けられない意地っ張りともどかしさ。
残酷な事件によって引き離され、10年を経て再会した時。2人はちゃんと「大人の顔」になっています。そして、不器用ではあるものの、欲しいものを欲しいと言い、自分の心に素直になっている。この成長が、表情の描き方で見えるのがとても好きです。

ストーリーのほうは、まず、再会愛の説得力となる、前段の高校時代が、もうエモくてここだけで泣きそうでした。

「特級アルファ」だから、「オメガであることを隠している」からこそ孤独だった二人。オメガの司は、当然、特級アルファの礼のことを知っている。でも、ツン属性が発動して、「特級アルファ? ふーん。知らねーし」みたいな態度を取る。(もう礼を意識し始めているがゆえの強がりだと思うのだが、礼も若すぎてそんな機微には気づかない)
特別視されないことが、礼には居心地が良い。
二人は互いにとってかけがえのない存在になるが、礼は、初めて司がオメガであることを知る。隠れて強い薬を飲んでいた司に悪いから「俺もラット抑制剤飲むから」と言うが、司からは「お前には何も求めてない」と突き放され、無力感に苛まれる。
司に対する無力感ゆえ、のちに司が事件に巻き込まれて理由も言わずに自主退学した時は、何もできない。特級だともてはやされているけど、「好きな人の役に立てない自分」に心は傷付いたまま司は大人になる。仕事柄や、大人になったせいもあるだろうけど、10年後の司が最初冷たい印象なのは、高校時代の心の傷も影響してるのだろうな…と。

10年後再会した二人は、
ますます洗練されたイケメンで国際的に活躍する弁護士になっていた礼と
高校時代からの夢をかなえて絵本作家になっていた司と、
立場は違えど、ビジュアル的にも魅力的な大人になっている。

赤ちゃんを求めるが番はいらないと、頑なに拒む司。
礼は、自分がドナーであることを明かさず(明かさせず)、精子を人工授精用に提供する。
一度は提供を受けようとはするものの、直前になって司の脳裏に浮かぶのは礼の顔。やはり感情的に受け入れられず、人工授精は失敗する。
礼に会いたいと病室を脱走するために窓に出て、周りからは自殺と勘違いされて大騒ぎ。そのせいで足を滑らせた司を助けてくれたのは礼。
その夜、司は礼の自宅に泊まる。

「俺は好きな人に触られたらどんな気持ちになるのかも知らないんだ」この台詞にノックアウトされました。

司の高校時代の性被害を知り、「あの男が触れたところ全部触れさせてほしい」と礼。ここで再びノックアウト。司への思いやりや優しさと、嫉妬と執着が混じり合った感情の迸りがいい。

礼に触れられた司は激しいヒートを起こし、落ち着いたら、「身体中の細胞が生まれ変わったような」感覚で、カーテンにキスをする(ここめっちゃ可愛くて好き。しかもそれを礼に見られるの萌える)。

さすがにここまで来たら、礼も、司は自分を憎からず思っていることに気づいたか、やっと告白して二人は結ばれて…。

破廉恥厚顔無恥(元)教師が司のサイン会に現れて、礼がやっつける…と思いきや、同級生だった妊婦・高橋さんのパンチがクリーンヒットするページはめちゃくちゃ笑いました(ごめんなさい)。効果線とかが少年漫画のそれで…面白かったです。

ラスト5ページくらいは、もう幸せ過ぎて、ここにたどり着くまでの二人の心の痛みを思うと感慨無量で、「よかったねえ」言いながら涙ぐみながら読みました…。描きおろしも良かった…。

本作は今年の商業BLマンガを代表する一作になると確信しております。(謎の自信ですが。笑)

10

尺が足りない

もともと一般作品で活動されていたそうですが、『アンノウン』のweb連載から始まり、神波アユミ先生が商業BL漫画家としてデビューされるまでをリアルに追っていたので、コミックスの発売は感無量です。
そして商業デビュー作品として選ばれたのがまさかのオメガバース!正直あまり好んで読むジャンルではないので戸惑いましたが、ウルッとくる台詞やシーンが度々あってとても感動的で素敵な作品でした。
ただ、オメガバースである必要性は感じなかったかな。オメガバや妊娠・出産という要素がなくても十分成り立つストーリーだったと思います。
気になったのは、司が一番苦しんだであろう10年間があっさり「それから10年後」で済まされていたこと。礼は司のことを10年も思ってたわりには必死に探したりしてなさそうだし、「10年愛」の重みが感じられず残念でした。1冊でまとめるには尺が足りないのだと思います。上下巻くらいでじっくり描いて欲しい作品でした。

高橋さんのパンチめっちゃスカッとしたんですが、礼と司以外のキャラの作画がモブ状態で、せめて高橋さんくらいはあんなに活躍したんだから力を入れて描いて欲しかったかな。

5

最高だった!

第1話から情報量が多く物語に引き込まれます。

αの中でも100人に1人の特級αの有磨 礼くんは国の少子化対策の研究に協力させられてる。高校生だけど、研究所行ってから登校。学校生活は常に誰かの視線を感じるくらい注目を浴びてて盗撮&無断SNS掲載、つきまとわれてウンザリ。
静かに過ごせる場所探してたどり着いたのが美術室。そこで油絵を描いていた大関 司くんと出逢う。特級αの自分を特別視しない司くんの元は心地良くて校内のオアシス。
礼くんは司くんに会う為に学校に来る感じになってる。
司くんの方もいつしか礼くんに特別な感情を持ってそう。
ある時、校内で司くんが体調不良を起こしその様子を知った礼くんが颯爽と抱き抱えて保健室に。
実は司くんΩで特級αの礼くんといる事でΩのホルモンバランスが崩れがちでいつもの抑制剤が効かなくて強い抑制剤を摂取した事による副作用が出ちゃってたんだって。
対処法として礼くんがラット抑制剤飲むと伝えるも「そんな事頼んでない!」と強く拒否られ凹む礼くん。

体調不良で休んでる間のノートを司くんの為に取ってあげて渡すんだけど、普段授業をノートなんて取ってない(そんな事しなくてもテストで高成績取れる)礼くんの小学校低学年ぶりの授業ノート、イラストの方が主張激しくて、でもポイントはしっかり抑えられててさすが特級α。
とっても嬉しそうでノートの中身見て爆笑の司くんと渡す時喜んでくれるかドキドキしてる礼くんの姿がとっても可愛い。

渡した後の礼くんの言葉が、カッコいいんだ。
司くんの為にノート書いてる時楽しかったけどお前が休んでていないとつまんないから抑制剤飲むからって前に抑制剤飲む事断られたけど、理由も言ってもう一度伝えるの。そんな事言われたら嬉しくてYESと言うしかないよね。

発情周期を把握し合う本来はαとΩの妊活用のアプリをお互いにダウンロードして同期。それでトラブル回避して友達継続出来るって思ったのも束の間…。

クソ野郎のせいで司くん深い傷を負って高校退学しちゃって10年両片思いのまま礼くんと司くんは過ごす事になんのよー!
10年ぶりに出逢う事になるんだけど、礼くんは敏腕エリート弁護士、司くんは代理出産のドナーΩ登録してるのに妊娠しなくて訴えられた被告人。

ここまでで第1話ですよ!
他の作家さんなら3話くらい使いそう、下手したら単行本1冊使いそうなくらいのボリュームです。
説明は少なく、行間を読むタイプの作風なので私は読み取れてない部分も少しある。
ある事件の後に司くんが礼くんの写真を大量にSNS掲載した事が問題になって司くん自主退学になるし、礼くんとの仲も途絶えるんだけども、あの写真はどういう事?美術部の顧問の先生が買ったデジカメで2人で撮った写真。
顧問の先生にレイプされた後に礼くん写真SNS掲載。あれは、司くんが載せたの?先生が司くんのアカウントで載せたの?どういう事なの?
ここわかってないんですが、まぁいいとして…
(いいのか?)

結びつきの強い相手とは離れてもまた出逢える運命なんだなー、ドラマチック。
10年ぶりの礼くんはいかにもエリートな佇まいでやっぱりカッコいい。司くんは伸びっぱなしのセミロングでちょっとやぼったい。(でもラスト近くで髪切ったら高校生時代の可愛さに戻って、髪型で人は変わるなーなんて思った)

なんか長々と第1話だけで語っちゃったけど、読み応えがあって漫画が面白いです。
エリートならではの悩み、レイプ被害者のトラウマ克服、レイプ加害者に対しての制裁(高橋さんグッジョブ!でも、あれだけじゃ足らない。もっと懲らしめたい)

神波アユミ先生のアンノウン未読なんです。
こちらも早く読もうと思います。

電子では白抜き修正

1

ここで終わるすごさ

いきなり過去から始まります。
表紙の二人なんだろうなぁという2人の高校時代。
出会いからの始まりです。

特別なαと普通のΩの2人のはずだったのに
これから恋愛になっていくはずだったのに
クズな先生にレイプされて離れ離れに…
胸くそ悪すぎます。

そして時を経ての再会。
なるほどーって感じでした。
司の辛さや事件を読者は知っているけど、再会したときにまだ礼は知らない。
そんな2人の再会後の展開を ドキドキしながら見守る感じがよかったです。

独特な顔の影の付け方が気になったのと と
司の突拍子がない飛び降りのようなシーンは ん?ってなりましたが、出会い、恋愛感情の芽生え、別れ、再会、遠慮や真実、元教師への気持ちのいいやり返し方、すばらしかったです。

そして代理でもいいから子どもを産みたいと願った司に、愛し合っている礼との子どもができてお腹が大きくなっているシーンで終幕。
おしゃれです。
結婚指輪のアップや、高校時代の写真、結婚式の写真、エコー写真が並んでいるところなんてすごくリアル…。

レイプシーンがあるので苦手な方は読まないほうがいい、と思うくらい 読めるのにすごく嫌でした。
なんで当時裁けなかったんだろう、という疑問が消えません。
人物の表情や全体的なタッチが少し似ている方がいるかなぁ、と感じてしまったのもあって星4です。

2

No Title

ストーリーには引き込まれたし
2人が乗り越えて幸せになって本当によかったし
パンチはかっこよかった

でももっとちゃんと制裁を受けてほしかった
(「殺してやりたい」とまで言った礼が
しっかり裁いているとは思うけれど)

子供への性犯罪者が普通に社会で
しかも教育現場で生きていて
加害者が被害者に平気な顔で会いに来るなんて
胸糞悪すぎ
正直消化しきれない怒りが読後感の大半を占めています…

それでも読んでよかったと思える素敵な作品ではありました

3

特級α…礼

神波先生の絵は透明感があり光の使い方が美しいですね。
本作は「特級α」という言葉がピッタリな礼のビジュアルと性格がまずかっこいい。それありきと言っていいくらい。
登場シーン、お腹を見せながら窓から颯爽と入ってくる…など全て計算され尽くしたようなカットに目を奪われます。
礼のかっこよさは周囲に騒がれるし盗撮されるのも無理はないと思わせる絵の説得力。
制服、アンダーシャツ、メガネ、スーツ、浴衣、コート、裸体、髪型の変遷、司との体格差、司をお姫様抱っこ、縁側で司の髪を切る、和室、豪華な洋室…どんな礼もこれでもかとサマになる。ずっと見ていたくなります。
と畳みかけて礼が北見をやっつけるかと思わせて〜の、高橋さんの見開きパンチには笑いました。すごい裏切りww
高橋さんの赤ちゃんの眉毛がお父さんそっくりなのもツボでした。
ストーリーには触れていませんが(すみません)美しい絵に合ったいいお話でした。

3

特級‪α‬の愛したΩ

素晴らしい漫画でした
読後感もとてもよい
様々な葛藤を乗り越えて、高校時代から10年後の再会で、新たな愛を育んでいく2人の姿に感動です!

3

グッとはきましたよ こんなあたしでも

仲良くさせていただいているレビュアーさまからおすすめされて【アンノウン】は読んでいたのではじめましてではなかったんですが エェ


このお話を言えば 神評価のオンバレードになるんだろうな ってのは感じました
だって受け攻めの一途さと受けに降りかかる不憫があるので

なんだけど あたしからすれば受けの突然の退学に特級のアルファのクセに何もせず指を咥えてたんかい とか 
お前の彼へのアレソレはそんなことで途切れるんかい と
何せ再会までの彼らの想いが何一つなく 思い出す描写もないのにひょんなことから再会して再燃してるのがニントモカントモ

確かに泣き所はありましたよ?

けど泣き所にしたかった 不憫な過去を越えて出産代行に踏み出そうとした経緯もなきゃ ゴボッと抜けた10年になにがあって今があるのかもない
あのモブとの再会なんて なにいけしゃぁしやぁと今ごろ?とか

なんか 目に見えてる哀れで踊らせようとしてくださってるのはわかるんだけれど 肝心なそこまでの想いがなさすぎて


そうですね あたしが読んではいけなかったんでしょうね
感動しなきゃいけないところが尽く刺さらず うっすら感動系 で終わってしまって

やッ!いいお話ですよ? 素直に読めたなら 素直に読めないあたしが悪いだけで
オメガバース特有のヒートだ発情だでヤリ散らかす訳ではなく しっかり恋をしていくふたりは読めるので
ただ そんなクズな読み方するヤツもいるんだぞって事を 大絶賛の皆さまの横っちょにコソッと置いていくことをお許しくださいませ

11

オメガバースは苦手だったけど

私、正直あまりオメガバースが得意ではないのですが、とてもとても良かったです。

病院のシーンも多く、苦悩がとてもわかりやすく描かれていて「ストン」と自分の中に落ちてきました。

特級αはどこにいても注目を浴びて生きづらそうだけど、有磨くんが飄々としてて良かったです。
受けの大関くんがかわいい。
ニンマリしちゃう。

そして、特出すべきは、絵が美しいことです。
読み終わったらため息が漏れてました。
ステキすぎるんよ。
絵本?みたいな美しさ。
電子で買いましたが、紙も欲しくなりました。
てか、買います。

4

運命ではないけれど、運命的な二人

通常のαよりずっと特別な「特級α」の礼と、彼を特別視しないΩの司。
二人は偶然出会い、惹かれ合い、少しずつお互いが特別になっていく。

この作品では「運命の番」について深く触れられておらず、礼と司が運命の番だという描写もない。
だから、α・Ωという性別こそあれど、二人はαとΩだから惹かれ合ったのではなく、ごく自然にただの人間として恋に落ちたのだと感じられました。

高校生だった二人は訳あって離れてしまい、10年後に再会するのだけれど、初めて会った日から今に至るまで、ずっとずーーーーっとお互いしか好きじゃなかった。
「運命の番」でなくとも、礼と司は『運命的な』二人だったのです。

正直言えば、過去のある辛い体験から司を救い出すために、礼が取ろうとした行動には若干の違和感を感じました。
また、側から見れば分かりやすく両想いなのに、なかなか想いが通じ合わない事にもモヤモヤしましたが、想いが通じ合ってからの二人の描かれ方は愛があって穏やかで、好きでした。
礼は、司に対してはとても愛情深く、司溺愛なのが微笑ましかったです。

終盤、礼が司の髪を切ってあげるシーンがあって、出会った頃のような髪型に戻った司は可愛らしく、失われた10年なんて無かったんじゃ?と思えるような、爽やかなシーンでした。

神波先生の作品を読んだのは本作が初めてですが、台詞のないコマの使い方が上手く、絵で時間経過や心理描写を表す力がある作家さんだなと思いました。

スタイリッシュだけど、良い意味でオシャレになり過ぎず、程よいノスタルジックさも感じられて、ああ、良い作品を読んだなぁ・・・としみじみ思える読後感でした。

もっとラブラブな礼と司を見てみたいし、二人の子どもや子育ての様子も読んでみたいので、続編が出たら嬉しいです。

6

感情を思いっきり揺さぶられました

読んだあと気持ちが揺さぶられて
落ち着くのにしばらくかかりました..。
情緒が不安定なレビューです、すいません。

舞台は高校生活から始まるオメガバース。
特級aという存在の有磨
体質は研究材料になるくらい。常に注目の的。
自分が特別であることに疲れてる。
司が匿う美術室では寛げるが有磨が可愛かったです。
二人でいる時だけは特別ではない普通の男の子同士。
美しい作画に澄んだ時間が流れていて
心惹き込まれうっとりとしていたら一転
教師の北野の乱暴により引き裂かれる。
読んでいて本当に胸が張り裂けるかと思いました。
つらすぎた..。

再会は10年後
有磨は遺伝子、子供を残すことに興味はないと言う。
司は番を求めずバースドナーを繰り返している。
傷ついた後の結果の2人の現在にまた泣きました。
北野の暴行を知って、有磨が怒ってくれたとき
ホッとして、また泣く。
ずっと10年間1人で苦しんできた司に気づいてくれてよかった。

ここにきてもまだお互いの気持ちに気づかず
自分ではなくバース研究所で司を治してあげようと思う有磨。
有磨が同情からドナー提供してると思う司。
違う違う、そうじゃない〜(;_;)すれ違いが切ない

「司じゃなきゃだめなんだ」
ありのままでいられる時間をくれた司
特級でなくていい事が有磨にとってどれだけ幸せか。
やっとそのことに気づいて
愛を確認しあうシーンでまた涙…。

司が絵本作家として立つ晴れ舞台のサイン会に
北野が平然と現れた時、腸が煮えくり返りました。
読んでる私の顔が有磨と同じ顔になってたと思う。
どうしてくれようっ!?て思った後の
見開きパンチはまさかの⋯妊婦の高橋さん!?
こどもを守るお母さんの気持ちが炸裂。
仕上げは有磨で、瞳孔開いてる。
目の瞳孔が縦で獣っぽいんだあー!
正直、仕返し足りないって思ったけれど
司が許せるのなら⋯うう‥。
「そんなやついいから」になったのなら。

その後のふたり、司の笑顔、散髪後のうなじの噛み跡、おそろいのパジャマ、結婚写真、ベビー服のメッセージ‥
静かに描かれる幸せの数々のシーンにボロ泣き。
描き下ろしでは10年分愛し合おうという甘い時間。
2人が幸せを取り戻した!と感じるエンディングでした
よかった…っ!

いやあ‥始終泣いてて目が腫れ腫れಥ⁠_⁠ಥ‥
みなさまもハンケチと保冷剤をご用意して
お読みください!

9

めちゃくちゃおすすめです!

神波先生の作品の特徴と言えば、美しい瞳の不憫な受けに執着・溺愛するスパダリ攻め、切なくて胸が苦しくなる繊細な物語の中に時々見られるコミカルでかわいい若い青年たちの楽し気な表情が魅力的です。この作品も過去に辛いことがあって、攻めの「特級α」礼の側から離れていくΩの司との10年越しの再会ラブストーリーになっています。

特級αとしていつも注目され続きてきた礼にとって、普通の高校生でいられるのは司の側でした。ずっとひとりでいた司にとっても礼と過ごす美術室での時間は特別なものになっていきます。αとΩだからこそ安易に近づけない様子も見られるし、初恋だからなかなか先に進められないときめきもすごくうまく表現されていると思います。あと少し時間があれば、ふたりは付き合うことになったかもしれないのに…!

ふたりが過ごして高校時代ってたぶん1学期ぐらい?そのたった数か月を10年経っても忘れられないふたりは、運命だったんだと思います。(この物語では「運命の番」は出てこないけれど)だからこそ再会して司は元の自分に戻れたんですよね。
礼の目線や記憶の中でよく司のうなじが出てきます。そして10年後の司はそのうなじを隠す襟足の長い髪型になっています。また礼が司と会う時以外は、めがね(たぶん伊達めがね)をかけてい他人を拒絶しているようなのも、またいいですよね。

そしてこの物語のいいところは、女性が素敵だということ。バース研究所の住友さんや礼と司の同級生だった高橋さん。ふたりはきちんとした考えを持って、「友人」として礼と司の近くで見守りながら、時にはアドバイスをして味方でいてくれます。高橋さんから語られる高校時代の礼と司がすごくいいです。特に最後の高橋さんのヒーローっぷり!礼より先にありがとう!と誰もが思うはずです。高橋さんの啖呵、世界中に伝えたい!!「あんたみたいなやつ、一生教育現場に戻って来るな!」
BLで女性が悪く描かれないで素敵に描かれていると読んでいてもっと嬉しくなります。

あまりネタバレなしでこの物語を読んで浸ってほしいです。すごくすごく素敵なラブストーリーなのでぜひ読んでもらいたいと思います。めちゃくちゃおすすめです。

10

余韻がずーーーーっと

素晴らしいオメガバース作品です。
余韻がほんとにながーく感じられる。ずっと清々しい。

どちらも純愛って言葉がピッタリ。


絶対に何度も読むであろうオメガバースと出会って幸せです。

9

ただのαとΩの物語

迷うことなく神評価をポチらせていただきました。

もうね読後の余韻がね、すごいのです…。
ラストの台詞なしの1ページで涙がボロボロと。
その前から既に涙ぐんではいたものの、
穏やかな二人の表情にもう涙腺崩壊でした。

長い間苦しんで、離れ離れになって、
切なさに胸が押し潰されそうになるけれど、
だからこそ辿り着いたこの結末は
二人が苦しみを乗り越えてきた結果で、尊くて…
夜明けのBLがお好きな方には嵌る作品だと思います。


物語は少子化に歯止めをかけるためΩによる出産代行、
バース提供制度が存在する世界観です。
あらゆる能力に優れた100人に1人の特級α・有磨礼は
その生まれもった希少性から常に周囲の注目の的でした。

ある日、逃げ込んだ美術室で同級生の大関司と鉢合わせます。
これまで礼を特別視してきた周囲とは違って
“特級α”の価値を「くだらない」と一蹴してくれた司。

以来、二人きりの美術室で一緒に時間を過ごすように。
特級αではなく、ただの同級生の有磨礼として自分を見てくれた司に
心惹かれてゆく礼。
それは司も同じで、彼がΩであると知っても
変わらずに接してくれる礼に想いを募らせてゆきます。

ここまではキラキラと眩しい青春ラブストーリー。
あとは想いを告げるだけ…というところで、
一人の男によって二人の純愛は引き裂かれてしまいます。


βの教師・北見に襲われてしまった司。
その直前まで礼の部活姿を愛おしそうに見つめ、
明るい未来に想いを馳せていたというのに…
あまりに残酷な展開に胸が痛くて苦しくて堪りませんでした。


その事件後、司は高校を中退し、
礼も彼の身に何が起きたかもわからないまま離れ離れに。


それから10年の月日が経ち-
二人は偶然再会を果たします。
けれど、久々に再会した司はΩとしての機能が著しく低下し、
妊娠することができない身体になっていました。

10年経っても礼への想いは捨てきれなかった司。
けれど、自分たちの絆はもう戻ることはない、
そう自分に言い聞かせる司でしたが、突然バース研究所から連絡が入ります。

心当たりもなく呼びだされるままに研究所を訪れた司は
医師から不妊治療の被験者にならないかと提案されます。
それは礼による司への救済でした。

高校時代、突如司が姿を消した真相を知ってしまった礼。
過去のレイ●がトラウマでΩとしての機能を失い、
それでも「身体が元に戻ったら好きな人と家族になりたい」と
苦しみながらも希望を捨てない司の助けになりたいと願います。

そして、司には内緒で彼のドナーパートナーとして精子提供を行うことに。
その行動にはこれまで頑なに自分の遺伝子は残さないと宣言してきた
礼の司への想いの強さを感じさせました。


何度も出産代行に挑戦するも上手くいかず、
「赤ちゃん…欲しかったな…」と小さく呟く司に胸が締め付けられました。
本当なら高校時代に二人は想いを通わせて家族になっていたかもしれないのに。
一人の卑怯な男によって人生を奪われた司をお願いだから誰か助けて…と
祈らずにはいられませんでした。


普段は何事も淡々とこなし理知的な礼ですが、
司のこととなると怒ったり、理性的な行動ができなかったり、
いつもと変わらず冷静に見えて、その内では揺さぶられていました。

愛する人を救いたくて、だけど、どうすればいいのか試行しては迷い、
その姿は完璧な特級αなどではなくただの恋する不器用な男でした。


礼との触れ合いが引き金となりΩの機能が復活した司に
礼は不妊治療のドナーパートナーが自分であることを明かし、
やっと、ようやく…10年越しの両片想いを実らせたのでした。
10年は長い…でも、本当本当によかった…。
昔みたいに無邪気に笑う司の笑顔に、
愛おしくてたまらなさそうに司を見つめる礼に多幸感で満たされました。

本作は(北見を除き)登場人物の誰もが個性的で魅力的です。
中でもメイン2人に次いで大好きなのが高校時代の同級生・高橋さん。
一見モブ顔なのですが、そっと2人を見守ってくれる名脇役なのです。  
そして、司の心も体も深く傷つけた上に一度は2人を引き裂いた
悪の根源・北見の再登場時には司も礼も、読者も彼女の鉄拳によって
救われたといっても過言ではありません。
10年間、司が独りで耐え抜いてきた苦しみを、怒りを代弁するように
高らかに正義の拳を叩きつけてくれるシーンは本当に胸がすっとしました。
北見のしたことを考えるとこれでも全然足りないくらいではありますが…
高橋さん、みんなの心を救ってくれてありがとう。

二人は結ばれて、悪も倒されて、これぞ完全無欠のハッピーエンドでした。
できるならその後の二人ももう少し見たかったけれど、
同人誌で二人の初夜編が出されるみたいなのでそちらをお待ちしたいと思います。
商業作品は今作が初のようでしたが、本作ですっかり惚れこんでしまい
既刊の同人誌の方も俄然気になってまいりました。

15

心を掴まれる

今まで読んだバースもので個人的に一番印象に残っています。
引き込まれる内容。一冊の中で確実に流れる時間というか空気感がすごかった。
絵がキラキラしすぎていないのもいいのかもしれません。
この作品のことがしばらく頭から離れません。
読めてよかったです。

7

【特級αじゃない自分でいられる時間をくれたのは司だった(礼)】


エロス度★★★

おやおやおやおや。特級αが唯一愛したΩ・・・その別離と再会・番になるまでの過程がドラマチックで刺さりますね。

高校時代に司と出逢って特級αではないただの礼としていられた特別な時間・・・そしてその瞬きの時間の中でお互いに唯一無二を見つけたのが尊く、クズな教師のせいで2人の時間が奪われてしまうのが歯痒い。

再会してからのお互いに想い合っているのにもどかしい距離感や礼に触れられる司の特別な感覚、高橋さんのナイスプレイ、離れていた時間を埋めるように礼に求められる司の幸せに胸がいっぱいになりました。

4

久しぶりに読んだ、胸に熱くグッと迫るBL!!

帯のキャッチフレーズからして、もう切なさ認定一級の作品だなあ、、と思ったこちらの作品。

タイトル通り、当時高校生だった特級αの有磨のお話。
その有磨が唯一普通の高校生に戻れた相手が、唯一の美術部員、大関。

大関とのふたりだけの空間は、どこにいっても注目される有磨にとって、とても居心地のよいものだったが、ある日その大関がΩだと知り、、、
また、大関が有磨との写真を無断で上げていたことで問題となり、即退学をし、ふたりはそれきりとなってしまい、、、

と、冒頭から別れが。
そして、十年後に再開する。
という、異常少子化や出産代行などのある意味、現代にも通ずる特殊設定ありのオメガバです。


このお話のなにがいいって、
それぞれ有磨と大関と、
どちらもバース性によって背負ったものが大きすぎて、辛い思いをしてきたふたりが、再会したことでようやく本当の幸せを手に入れたというところです。

また、大関の高校退学エピソードが明かされ、怒りの感情を覚えたり、大関には内緒で、精子を提供するドナーとなったり、自分の遺伝子を残したくなかったり、、、
有磨という人物が、特級αという以前に、とても人間らしく魅力的で、その人間性に惚れました。

もちろん、大関の人間としての強さも。


実は、レビューを書こうとしてなにをどう伝えようか悩んで、読了後だいぶ日数が経ってしまったのですが、
やはりオメガバースではありますが、あまりにもドラマティック過ぎる作品なので、
まずなにも前知識なしに読んでほしいなあ、、
という一作です。


最近、海外ではオメガバース作品がドラマ化されているとのことですが、
もし、日本でオメガバがドラマ化するのであれば、ぜひこの作品が記念すべき一作目になったら嬉しいなあとさえ思った、肉厚ストーリーでした。


9

願うならこの続きが読みたい。

紙媒体のみでランク2位だったので、すぐにメイトに行って買いました。在庫も少なくて何度も売り場ウロウロ。すごく良かった。皆んなに読んで欲しいのであえてコメント控えます。願うなら続きが読みたい!!!

11

ゆっくりじっくり読みたい1冊

ストーリーがとても丁寧に描かれていて、すごく美しいお話だなーと思いました。
193ページの高橋さんの言葉にめっちゃ泣いてしまった。
その時の2人の絵はキラキラ輝いてるように見えました。
高橋さん、要所要所でめちゃくちゃ良い仕事してます。

ただ、もっと長く高校時代の2人のお話を読みたかったなー!絵本作家になる夢を語る高橋くんとか見てみたかった。ページ数の関係と
かもあるんかな。
オメガバだけどエロは少ないのでそこは期待せず!
じっくり丁寧に読みたくなる1冊です。

-追記-
後から考えたら、高校時代のページ数が短いから余計に193ページの言葉が響いて、失われた2人の10年間を思ってせつなくなるのかもしれませんね。
改めて、構成、絵、ストーリー、キャラの美しさ等々、とても素晴らしい作品です。

10

さすがです!

私ね、本命はなかなか読めないの。だって読んだら終わっちゃうじゃんそんな私のあほあほあほあほ
高校で出会い過ごした時間は宝物なのに、クソ教師のせいで礼から離れた司それでも夢を叶え絵本作家になったのは素晴らしい10年の別離を超えても一途な想いは永遠だった❤️
P210のシーン最高
今までで1番見開きに期待し、大きく裏切られ、大きく感動を覚えたシーンでした

10

切なく、優しく、愛おしい…多幸感に包まれる(そして最高にスッキリ)

高橋さーーーーーーーーーーん!!!!!
最っっっっ高!!

言いたいこと、全部全部言語化して言ってくれました。
レビュータイトルとテンションが違い申し訳ないのですが;
最高にスカッとするラスト、女子が出てくるBLでこんなにも興奮したことは
いまだかつてなかったかもしれません。。

次々上がるレビューが気になりすぎて、
紙本をお迎えしてしまいました。
買って本当に良かったー…!読めて良かったー…!

読後の今、圧倒的多幸感(と高橋さんへの興奮!( ̄▽ ̄))
に包まれています。

全てが人並み外れた”特級α”・礼×元同級生で絵本作家、Ωの司。

学生時代に知り合い、密やかに関係を育みつつあった彼らが
ある事件をきっかけに離れ離れになり、10年後に偶然再会ー

という現代(ちょっぴり近未来?)オメガバース物語です。

(※詳細ではないですが、一部陵辱シーンあり。
苦手な方、ご注意ください)

悪役にきちっと制裁が下るラスト、爽快でした。
なんといっても、一番最初に鉄槌を下すのが
元同級生の高橋さん(妊婦の体で…!)というところが
個人的にたんまらなかった…!
あの大コマの立ち回り、最高にカッコ良かった✨

その後しっかり礼が睨みを利かせてくれるところも
個人的「くーーーっ!!」ポイントでした。

高校時代、ファンに追いかけ回され逃げ込んだ先の
美術室で司と出会い…と始まる序盤の甘酸っぱい学園ラブ。

この序盤から心掴まれ、物語世界に引き込まれました。

その後の事件と突然の別れ、そして再会。
真相を知った礼の受けた衝撃…

結果的に番にはなっていない司だけれど、
うなじが隠れるほど伸ばした髪に、そのトラウマが隠れているよね...( ; ; )

この髪を終盤、縁側で礼が切ってあげるシーン。
涙が出そうになっちゃいました。

礼と愛し合うことでやっとやっとトラウマから解放されたんだね。。

そして最後の指輪をはめた指のアップと、
ソファで礼に膝枕される司の姿!!!

そのふっくらしたお腹、二人の穏やかな日常を感じる描写に、
多幸感で胸がいっぱいになりました。

できれば、二人のその後、ベビーを囲む姿まで見たかったけれど。。
それは脳内補完で(*´◒`*)

甘酸っぱい恋にくすぐったくなったり、
信じられない出来事にショックを受け、
その後思い切りスカッとしたり、
そして最後には甘い甘い幸福感に包まれるー

一冊の中で、ジェットコースターのような
感情の波を味わいました

描き下ろしの「197ページの続き」、これがまた
(たった2Pだけど)最っっ高に沁みます。。

会えなかった10年分、たっぷり甘やかしたい礼と
甘えたい司。
糖度の高いやりとりと二人の睦み合い、
眼福以外のなにものでもありませんでした✨

そして…Xの情報によると、先生、今年の秋庭(J庭58)に
お申し込みしてくださったとのこと。
(抽選があるのでまだ確定ではないのかな..)

スペースで直接、感謝と感動をお伝えしたい…!
と今から心を燃やしています。

★修正:なし(濡れ場はありますが露出なし)紙本

13

1作目とは思えぬストーリーテラーの作家様

一作目とは思えない。
ストーリーテラーの作家様です。
そろそろ寝ないと明日に響く…と思いつつ最後まで一気読みしてしまいました。
ストーリーの他にも絵も表情も魅力的。
次作からも必ず買います。
snsをフォローしており、事前に一話目も読ませていただきアニメイトで早期予約していてよかった!と心から思いました。
全女子が惚れるであろう攻め様だけど、
人間らしさもきちんとかかれており、受け様に共感するとすごく切ない。でもこの受け様が猫っぽさもあり色っぽい。
脇役の女性たちもいい活躍します。
キャラが話の中で活き活きと動いています。
最高です。久しぶりのレビューとなります。
みなさん是非購入をお勧めします。

9

心がギュッとなって、ふんわりドキドキも!

大好きな先生の作品。予約購入いたしました。
単話の連載の時から拝読していて、コミックスになるのを待っていたので、とても嬉しいです。
しかも、特典3つ全て息が止まりそうなほどの幸せが詰め込まれてました!!もう、つっくん可愛い〜!!

礼くんの、特級αの非の打ち所のない完璧な所。つっくん(司くん)の愛らしさと、Ωだけど年相応のちょっと生意気なところがある男の子らしさや、秘められたしなやかさ強さ。ページをめくるほど、主人公2人の魅力が増えていきます。
礼くんはつっくんと一緒の時だけ、高校生らしく過ごせていたのが、心臓がギュッとなります。

高校のあの部屋で、礼くんが特級αだからこそ、つっくんと出会うことができたんですね。あまりにも辛いあの事件を乗り越えた2人は、お話が進むにつれ、読者の私達も幸せにしてくれたと思います。
礼くんつっくん頑張ったね!

つっくんが可愛いくて仕方ないので、ぜひたくさんの方々にこの魅力を知って欲しいです!!

8

多幸感すごい

読んでて何度も繰り返し読んでしまうくらい幸せになるお話です。
主人公2人のそれぞれの苦悩がありつつも10年後再会することで救われていくのが素敵です。
Ωってほんと過酷だなぁってしみじみ感じてしまいますが、幸せもちゃんとあるという事を教えてくれました。

この作品には同級生の女性たちが出てくるのですがほんとグッジョブすぎる!
2人が幸せになるための立役者!
同級生のおかげで読者の思ってる事代弁してくれてて読んでてスッキリします。

10

最高の愛をありがとうございます

大好きな漫画家様で、普段は月刊誌は購入しないのですが『特級αの愛したΩ』を拝読したいばかりに、連載を追わせていただいた作品です。
絵も美しくて素敵なのですが、お話も最高でした。

『特級α』と呼ばれ周りから特別視され、居心地の悪さを感じるしかなかった高校生の礼。
そんな礼に唯一、ただの同級生として接してくれて居心地の良さ与えてくれた司との出会い。
αΩとしてだけではなく、それ以上の大切な存在として
お互いが意識し始め、これから二人で幸せな時間を過ごしていけると思っていたのに…
その二人の淡い初恋を打ち砕く、ヒドい出来事が起こり
、礼の前から突然姿を消した司。
それから10年…
思わぬ形で運命の再会を果たす二人。
お互いに想い続けていたハズなのに、司の心は凍りついたまま。
そして、あの日の出来事の真相を知ってしまう礼。
そこから二人の想いが合わされるまでが、本当に尊くて全てが最高でした。

何度でも読み返したくなる、そして、これから先のお二人の幸せを高橋さんと共に願い・見守り続けたくなる、素敵な作品です。
こんなに素敵な作品を生み出してくださった作者様に
感謝しかございません。
これからも多くの読者様に愛され続けられますように…

13

No Title

高校時代のほんのひととき、淡く惹かれあった特級αの礼とΩの司…ある事件をきっかけに離れ離れになったふたりの、10年後の思いがけない再会
もう終わったことだと思いたいけど思えない
忘れられない運命の人を陰ながらサポートする礼の献身…司の性格がわかっているから、なんだけど、焦れ焦れ焦れキュンの極み‼︎などありつつ…
でもあの日冷たく凍りついた司の心と身体を溶かすことが出来るのは礼だけで…
再び動き出したふたりの時間
結ばれる心と身体の描写の美しさは必見です
苦々しい過去への制裁もしっかり下され胸のすく思い…幸福と葛藤のオメガバース!
未来へ歩み出したふたりの、穏やかなラストシーンにグッときます♡

9

素敵な作品

普段はコミック単行本発売まで待っているのですが、この作品は待ちきれず連載から毎号読ませていただきました。
そして待望の単行本発売。
商業初でしょうか?(違ってたらごめんなさい)
表紙も素敵。
内容は他の方が書かれているので詳しくは触れませんが、王道オメガバースとは少し違うお話です。

先生の作品は「アンノウン」が出会いでしたが
カラー絵が本当に美しく目を惹かれました。
未読の方にはぜひおすすめしたいです。

続編も楽しみに待ってます。

8

神波先生......

神......
神波先生、神......

神波先生の新刊。
絶対好きに決まっていたんですが、想像を遥かに超えていました。

αの中でも100人に1人の特級αがいるという世界。
少子化が深刻化し、科学者たちの願いはドナーに託される......

オメガバース設定ながら、どこかSFのような雰囲気を纏った作品でした。

神波先生の画風が大好きで大好きで、それだけでもう読んでいて感無量なのですが、ストーリーも素晴らしすぎました。

現実的な題材を扱った物語でもあって、楽しく読めるばかりではないのですが、そういった点も含めて非常に完成度の高い作品です。

ぜひ、読んでみてください。

7

癒やし以上の満足感

連載から追っていましたが、近年の原料高騰もあって連載されていても紙の単行本は確約されているわけではないので、紙の形で出版されてとても嬉しいです
お話はいわゆる二度目の初恋の形態ですが、オメガバースのお話とは言えどフェロモンに逆らえないというよりも恋心が後から追いついてきた形で、根底にあるのは『誰にも理解されない、理解してもらう事さえ半ば諦めている特級α・男性Ω』というそれぞれの立場においての心の孤独を共有した、いわば同志としての友情です
その強い絆がある上でお互いの想いを尊重しているからこそすれ違いの感情も生まれてしまいますが、晴れて再び心を通わせることとなり、ハッピーエンディング…と思いきや、一生の傷を遺した当の本人に傷をほじくり返されるような事が起こります(感情ローラーコースター)
しかしながら、やはり母は強し! 良き理解者であるお団子ちゃんの登場で窮地は救われ、『子どもを傷つける者・物は社会は赦してはいけない、子どもを護るのは大人の役目』という強いメッセージが伝わってきます
何よりも彼女の言葉で、あまりにもショックが大きすぎて言葉も出せなかった司が『救われた』のが嬉しかったです 当時誰にも相談出来ず相手にもされず泣き寝入りしてしまい、トラウマから妊娠が出来なくなるほどのストレスを負っていた彼が、当の本人のことを『そんなやついいから』と言えるまでに事件を乗り越え、彼もまた自分の心の痛みよりも高橋さんの赤ちゃんを優先して動く事ができたのは、これから母となる彼女の心からの叫びと礼の支えがあったからだと思いました
最後のクリスマスのシーンでは礼だけが司の表情を見ることができるようになっていて、つくづく映画のような創りが本当に上手な作家さんだなと改めて思いました
続編がとても楽しみです

14

こんなオメガバースを待っていた

あああ……どうしましょう。
読み終わったそばから感動と多幸感で胸がいっぱいです。

ホントにホントに、この作品に出会うことができて良かったです。
素敵な作品を生み出してくれた神波アユミ先生、ありがとうございます。
私は、本作品が神波先生の初めての作品でしたが、他の作品も読んでみたくなりました^ ^


タイトルですぐにオメガバース作品だと分かりますが、内容はよくあるオメガバースの王道の系統とはちょっと違ってて、少しSFチックな設定が盛り込まれています。
"特級α"といわれるαの中でも更に能力の高いαが存在すること、少子化を改善すべくΩの出産代行が認可されていることなどなど、異常少子化に歯止めをかける臨床研究が国家レベルで行われている世界観をベースに話が進みます。

代理出産やバースの臨床研究などといったワードが並ぶとちょっと小難しいと思うかも知れませんが、ストーリーの基本は同級生2人の純愛です。
特別視される特級αの礼とΩの司との秘密の逢瀬、安らぎの時間を共有し合っている関係にドキドキともムズキュンともいえるBLの萌えゴコロがギッシリの高校時代。2人の間に揺蕩う空気感が素敵でした。
しかし……というのが何とも残酷な展開で、司は突如として礼の前から姿を消すことになるのですが、10年の時を経て、司と礼は再会の時を迎えることになります。

この再会をキッカケに、高校時代に止まっていた時間が再び動き出す2人の感情から目が離せませんでした。
あのときとは2人を取り巻く環境も何もかも変わってしまったけど、心の奥にあるものはあの日と変わりません。惹かれるべくして惹かれ合った、再会すべくして再会を果たした彼らの運命力に心が揺さぶられっぱなしでした。
妊娠できないΩ・司の心のトラウマを浄化・救済していく礼の寄り添い方は感動至極で、優しさと思いやりで司の心と身体を包み込んでいく姿がカッコよかったです。

いや、カッコいい人が実はもう1人いました。
その名は高橋さん。高校のときの同級生で、お団子ヘアがチャーミングな女性です。
最後に彼女が繰り出した華麗なる制裁パンチ、あの見開き1ページの破壊力たるや…あの瞬間は、間違いなく彼女がこの作品のヒーローでした(笑)
何よりも、司の苦しんだ10年の気持ちを代弁した彼女のセリフには涙でした。そうだよ、大事な司の学生時代の時間を返せよ、トラウマに苦しむことになった時間を返せってんだ。
彼女の素晴らしいアシストのお陰で、読後感も更にいいものになりました^ ^

αだから、Ωだからと惹かれ合ったわけじゃなく、お互いの人柄や存在感、一緒にいて安らげる空気感といった、フェロモンやバースに関係のないところで惹かれ合い、恋をしていった2人の揺るがない愛の深さに浸る作品でした。
ちょっとコミカルなやりとりが入る緩急の付け方も良かった。素晴らしいストーリーとキャラクターたちに盛大な拍手を送りたいです。

14

買って良かった一冊!!!!!

ここ最近、グッとくる作品に出会えないなぁと思っていたところに出会いました!!!
めちゃくちゃ良かった!!!!!!
話の展開もですが、絵柄も好きで、大満足でした!!!
オメガバが好きなので、結構読むんですが、当たりでした♡♡♡ハードな展開が多いオメガバが苦手な方におすすめ!ガツガツHな展開というわけではないのが、また良かったです。
気になった方は、ぜひぜひ!!

8

No Title

単行本の発売を心待ちにしてました。
連載開始からすごく好みで、毎回楽しみに読んでいたので、とても嬉しいです。
雑誌の誌面だと紙の具合で見え方が違ったりするので(迫力はすごくあるのでやめられない)単行本になるとまたスッキリと美しく見れます。
最初、特級α!特級かーまた強いの来た!と思ってわくわくしました。
途中に酷い出来事が起きるのですが、その話の時のラストが時間経過で大人になっていて、気持ちを持っていかれました。
つっくんがすごく強くてしなやかなところが好きだし、一重で大きな瞳が大好きなので。礼は強すぎる(笑)でかいし、背中とかかっこ良すぎ。
二人が幸せになる様子が手に取るようにわかって、読んでいて幸せになります。
妊婦のパンチも最高でした!

8

特級αの愛したΩ

幸福と葛藤のオメガバースとありますが、まさにその通りだと思いました。αとΩそれぞれの葛藤、そしてαとΩによる幸せ。そんな2人の出会いから突然の別れ、そして再会。10年離れていて再会してからの2人の日々の葛藤と幸せを存分に堪能させてもらいました。
特級αという特殊な設定なのも、いつも読んでいるオメガバと少し違う表現でそちらもなるぼど〜と思ったりもして。何より、こんなに2人で求め合っているのに、運命の番という括りがないのも逆に良かったです。惹かれ合うして惹かれた2人を運命と括らず、気持ちで求め合った2人なのかなぁと。
出会いからのキュンとする場面、離れ離れになる事になる出来事、そして偶然の再会、そこから再び2人の時間が始まって、涙したり喜んだり幸せな気持ち締めくくる事が出来た1冊でした!

9

オメガバだけど、それだけじゃない!

オメガバ作品大好きで、色々読んでます。この作品は、オメガバならではの男性妊娠、がひとつのキーワードだと思います。
過去に起きた事件で、心も体も傷ついてしまったΩの司。
そして事件前、特級αである自分を特別扱いしない司は礼にとって唯一の存在であったのに、その事件で2人は別々の人生を歩むこととなり

ここまでは、想像ができなくないストーリーだと思います。ここからが、神波アユミ先生だからこそ描ける物語。司は過去傷ついたことで、他人に触れられることができない、でもΩとしての存在価値である子をなすことを夢見ている、そんな司は人工受精を試みるのですよ。でも、なぜか妊娠ができず。
BLあるある、運命の相手だったら本能で受け入れちゃう的なことでなく、ちゃんと気持ちを確かめ合って、相手を受け入れていく。心が整って、ようやく身体も相手を受け入れられるようになり。
過去の事件は、これまた教師が起こす事件なのですが、やった、やられたで終わらず。しっかり成敗されたときは、スッキリしました。

事件については実世界でも考えさせられるところもあり、2人のストーリーはBLファンタジーといえども、気持ちが重なるまでの道のりをしっかりみせてくれて、読んでる自分もその作品の世界にいるような感じでした。

一巻まるまる、2人の再会、新たな始まりまでのストーリーで楽しませてもらいました。続編も欲しい(まだまだ2人のあれやこれやを見ていたい)です。

14

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