過去の恋に囚われる彫り師×平凡な自分を変えたいノンケリーマン

愛の刺青

ai no irezumi

愛の刺青
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神72
  • 萌×224
  • 萌14
  • 中立1
  • しゅみじゃない1

23

レビュー数
23
得点
499
評価数
112
平均
4.5 / 5
神率
64.3%
著者
赤色マッシュ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
KADOKAWA
レーベル
フルールコミックス
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784046848833

あらすじ

「今 踏み出したら、何かが変わる気がした。」
ただ過ぎていく"つまらない"毎日に嫌気がさしていた尚紀は
ある日、婚約者に「つまらない」とフラれたことをキッカケに、さらにその想いを強くする。
そんな時、偶然通りかかったタトゥースタジオで彫り師の愛助に出会う。
愛助のミステリアスな魅力と、胸に刻まれた"過去の恋愛の痕跡"に強く惹かれていく尚紀。
過去の恋に囚われる彫り師×平凡な自分を変えたいノンケリーマン
切なく甘美なオトナの恋愛がここに――。

■収録内容
・「愛の刺青」第1話~第6話…COMICフルール掲載作品を加筆修正
・「ブラックアウトのその先で」12P…描きおろし
・「蛇の弟子と鬼の師匠の話」2P…描きおろし

表題作愛の刺青

彫り師
30歳、リーマン

その他の収録作品

  • ブラックアウトのその先で(描き下ろし)
  • 蛇の弟子と鬼の師匠の話(描き下ろし)
  • あとがき

レビュー投稿数23

過去の傷を癒すべく、出会った二人。

はじめましての作家様です。
タトゥーや、バチボコにピアスをつけてるキャラがメインにいる作品は、そのキャラの人となりを知りたくなるのでつい手が伸びてしまいます。
この作品もシーモアにて新作をチェックしていた時に表紙の愛助の見た目に惹かれて購入しました。

【物語の始まりやキャラクターについて】
〈受〉森本尚紀(30)
結婚を目前にして「つまらない」という言葉を突きつけられ恋人と別れたばかりの平凡なサラリーマン。
『生まれ変わりたい』そんな思いを胸に抱えながら、偶然見つけたタトゥースタジオの扉を開けた事で彫り師の愛助と出会い、自分でも知らない欲に目覚めていく……

読み始めた最初の印象は、お人よしなオドオド系か?と思いましたが、愛助との関係が深まるにつれて、段々と欲深く大胆に変化して行く感じが丁寧に描かれていました。
本編終盤や描きおろしでは、年上らしい包容力も垣間見る事ができます。

〈攻〉愛助
タトゥースタジオで彫り師として働いていたある日、客として来店した見るからに仕事帰りのサラリーマン、尚紀と出会う。
ヒアリングを進めていくうちに、白くしなやかで墨が映えそうな尚紀の体を見て、内に秘めたものを知りたくなり……

見た目の印象からダウナー系やヤンチャな感じをイメージしていましたが、彫り師として人の気持ちに優しく寄り添ったり、芯のある考え方ができる真面目な子。
一方で、自分の感性や欲望には正直というか、どこか危うさも感じられる魅力的なキャラクターでした。

【全体的な感想や好きポイントについて】
・愛助の中で師匠(昔の男)の存在があまりに大きいのが思いの外、癖に刺さりました。
今は消してしまってるにしても、胸に師匠の名前まで彫るなんて、相当な尊敬や愛がないとしないと思うので、読んでいて何度も「こ、この元彼強いッ……」ぐぬぬ…となりました(笑)

だからこそ、師匠と比べてあまりに平凡なサラリーマンの尚紀が、はたして師匠以上の存在になれるのかというハラハラ感や、お互いが関係を重ねて恋人になれた時の嬉しさも倍に感じられました。

こういう、攻めにとって忘れられない存在の人が過去にいて、その後出会った受けと新しく尊い関係を築いていく話は、切ないですが前向きな読後感があるので私は好きです。

・タトゥーを題材にしたBL作品の醍醐味といえば、やっぱり濡れ場の華やかさだと思います。
タトゥーの入っていない尚紀の体に、蛇や般若、スカルモチーフのタトゥーが入った愛助の体が絡みつく姿は、最高にエロティックでした。

・描き下ろしの『ブラックアウトのその先で』のラスト、尚紀が愛助の過去ごと優しく包み込んでるって感じがしてグッときました。
アレが見えたってことは、愛助にとって尚紀がそういう存在になったのだという証なのかな、と思いました。

・愛助がこの見た目で、敬語キャラだったのも個人的に好きなポイントでした。歳下敬語攻めが好きな方におすすめです。

【ちょっと気になった点】
絵に関してなんですが、所々顔の輪郭や鼻に対して、口の位置がズレてる様に感じる所がありました。
絵柄や表情は素敵だし、合っている所がほとんどなので、ズレてる所が余計に気になってしまって…

よく言えば、作者様の絵の個性や味に繋がってるとも思えますが、私と同じように違和感として引っかかりを感じる方がいるかもしれません。

【最後に】
描き下ろし『蛇の弟子と鬼の師匠の話』ラストにto be continued?と書いてあったので、続くのかな?
愛助と師匠の過去の深掘りがもう少し欲しかったのと、愛助と尚紀は濡れ場以外でのイチャイチャがもっと見たかったな〜と思っていたので、続編があれば嬉しいです。

0

愛を求めるふたり

恋人に裏切られた二人が辿り着いた愛。

会社員の尚紀は結婚を目前にして婚約者から
「つまらない」とフラれてしまいます。

彼女から言われたことはあながちハズレでもなく、
そんな自分を変えたいと思っていたある日、
たまたま立ち寄ったタトゥースタジオで彫師の愛助と出会います。

タトゥーを彫るためのヒアリング中に愛助から触れられた身体は
なぜか熱を帯びてしまい…。

ノンケのはずなのに、愛助と距離が近づくだけで、触れられただけで、
まるで欲求不満みたいに興奮してしまう尚紀。
そんな尚紀の反応に愛助も欲情しだして…会う度に触れて、繋がって、
少しずつ彫師と客の一線を越えてゆく二人。

けれど、彼らは恋人同士というわけではありません。
あくまで二人の繋がりは身体だけ。
生まれ変わるためにタトゥーを入れたい尚紀と、失恋を忘れたい愛助。
過去の傷を癒すために抱き合うだけの関係。

でも、こんなにも求め合っているのに?

見た目のタイプも仕事も性格も、一見相容れない愛助と尚紀。
だけど、不思議と二人の醸し出す空気は心地よかったです。

大人な関係だったはずなのに、
いつしか二人とも嫉妬心やら執着心が芽生えていて、
どこからどう見ても両想いになっていて、
それなのにすれ違ってしまう二人がもどかしくてたまりませんでした。

最後は想いを通じ合わせ…
ちゃんと尚紀の誤解をとくために家に訪ねてきた愛助と
そんな彼から逃げずにまっすぐ向き合った尚紀。
色々とえっちなんだけど、醸し出す空気感がどことなく
ピュアめいていて可愛い二人でした。

1

No Title

つまない男が一歩踏み出して、これまでとは違った世界に関わっていくけど…

マッシュ先生の描く表情の巧みなこと!
言葉にはできない堪えた想いが表情に込められてて魅せられます。

タトゥーを入れることで簡単に変わるわけではないけど、
タトゥーのデザインだけでなく、纏わる想いにグッと惹きこまされ、
身も心もどんどん開かれてく様子がなんともいえない妖艶さがあって!

最初は愛助の方が妖しい魅惑的な関わってはいけない、けど目を離せないイケないお兄さん感が強かったのに
最後は尚紀の方にスパダリ聖母感が出てきて、
2人が出会ったからこその変化、純愛に胸打たれました!!!

1

途中でつまづいた

試し読みの導入部分がめちゃくちゃいい感じで迷わず購入しました。

タイトルにも書いた通り、勝手に途中でつまづいて波に乗れないまま終了…あぁぁ(^^;
そのつまづきポイントなんですが、自ら自身の体に彫った元彼の名前を泣きながら消す(隠す)というかなり真面目かつ泣けるであろう大切なシーン。
そこで明かされる元彼の名(利一)を「R1」と彫ってると知る私。
その瞬間、何を思ったのか「体調管理に…」のCMが頭をよぎってしまい没入感から一気に覚めちゃったのです。悲し( ¯꒳¯̥̥ )︎
なんで仲間由紀恵親子を思い付いちゃったかな〜って思いながら読み進めてももう作品の世界には戻れずラストまで行きましたわ( ߹ㅁ߹)えーん

4

彫り師の攻めによる、最高傑作とは、、、?!!

婚約者から別れを切り出され、バツイチになったと思っていたら、届出を出しておらずバツすらついていなかった三十路独身男の尚紀。

生まれてから「つまらない」に閉じ込められていた尚紀は、ふと会社帰りにタトゥースタジオに引き寄せられ、入店する。

そこで出逢った彫り師の愛助。

一生モノであるタトゥーを入れる覚悟を説明してくれたり、尚紀のタトゥーを入れたい経緯などを親身に聞いてくれているうちに惹かれていき、性的な感情まで芽生えてしまい、、、

愛助の身体に刻まれた、過去の恋愛の末路。

そして、それ以来勃つことがなかった愛助が、尚紀によって反応したこと。


また、愛助のタトゥーに救われたというお客さんたちの存在。

恋を失ったあとからストップしていた、愛助の師匠のタトゥー。


すべては尚紀があの夜、一歩踏み出したことによって、その運命の歯車は動きはじめ、やがてお互いの存在がお互いを救済する、尊い関係性が築けていけたのではないかと感じました。


それから、最終的に尚紀は愛助が提案した最高傑作を、本当に身体に刻むのだろうかと気になったラスト。

もッッのすごく、納得のいくかたちで着地したなあという感想でした。

正直、そうであってほしいラストを願っていたこともあり、不自然でなく自然なカタチで、ラブエンドが描かれていたことに、感銘を受けました。


タイトルの「愛の刺青」を深読みし、尚紀は一生モノの愛助という存在のタトゥーを全身に刻まれたんだなあと、、、
また、愛助のブラックアウトのタトゥーにも浮かび上がった、尚紀からの愛の刺青に、なんだか感慨深さを覚えた、尊い大人の恋愛の最高傑作だったように思いました。

刺青系BLが苦手な方も、
この作品の攻めと受けふたりがお互いの存在により救われていく愛のお話を。
ヒューマンドラマを。
ぜひ、食わず嫌いしないで読んでいただきたいと感じました。





3

静止画なのに揺らめきと鼓動を感じる

初読み作家さんですが、表紙が印象的で、綺麗だったのと良いレビューが多かったので買ってみました。

一読して、あれ、なんだろう、この感覚、となり、再読して、やっぱりなんだろう、となりました。
言葉にするとけなしているかのようになってしまう感想を抱く、不思議で新感覚になるお話でした。

キャラクターも展開も全てにおいて現実味が薄いです。
だけどそれが浅いというのではなくて、わざと薄味にしているような気がしました。
1つの物語というよりも1つのメッセージ性のある曲のMVを見ているかのような印象を受けました。
新しい雰囲気、新しい手法の物語に初めて触れた感覚があります。

メインのキャラクターにそれぞれにあえて強烈さを出していないのではないでしょうか。
人物像を掘り下げてじっくり読み込ませるのではなく、読者の目と心で感じるように図られるように感じました。
言葉やエピソードを大量投入したほうがわかりやすいと思いますが、そうではなく、赤色マッシュ先生の感性と手法によるものだと思います。すごい作家さんに出会ってしまった、と感激しました。

登場人物ほぼ全員、美しく麗しいです、漫画なので動きがない静止画なのですが、1つ1つのシーンの人物が、滑らかで揺蕩うような様子を見せていました。動き、鼓動、揺らめきを感じました。

愛助と尚紀の出会いから両想いになるまでが描かれていますが、この2人が織り成すこの後の物語もとても読んでみたくなりました。

6

It is the most impressive book I have read in the past two years.

正直、とても驚きましたし、キャラクターのビジュアルや性格の描写には本当に感動しました。それに加えて、物語の構成もとても面白くて引き込まれました。

私は普段、電子書籍を中心に読んでいるのですが、この作品が紙の本として発売されると知った瞬間、すぐに予約しました。

すべてが本当に素晴らしくて、作者様には心から感謝しています。こんなにも魅力的な物語を生み出してくださって、本当にありがとうございます❤️

7

彫師の身体に描かれている美しい絵に惹かれました

SNSの試し読みで気になって購入しました。

平凡な人間で生まれ変わるためにタトゥースタジオに飛び込みで入る尚紀。
一生モノの絵を身体に描くために当人に秘めたものを想像してから描く、そして元恋人の印が身体に入っている愛助。

愛助の元恋人に関する情報を知ってしまった尚紀のすべてを失ったような目と
その目から流れる涙が儚いけど美しかったです。

タトゥースタジオで働く人って変態チックなイメージがあったので
認識が一致していて読みやすかったです。

タトゥーは尚紀さんには必要ないから結局入れずに終わるので
個人的にはちょっと物足りなさを感じてしまいました。


えち展開:5回

3

続編希望です!!

すごく良かった!恋愛の中で発生する色気と切なさがストーリーと作画で表現し切られていた魅力的な1冊でした

「刺青」という設定を活かして進むストーリーが私の心に刺さりました
皮膚を刺し体に刻まれた刺青はフィジカル的に残るというだけではなく、心に刻まれた想い・愛がある、という魅せ方がこの作品としてのオリジナリティを感じて惹かれました
きっとこの先何度も読みたくなる作品です

攻めの愛助もすごく好きですし、森本多発地域の尚紀君も安心感w
元カノザマア展開があってちょっとスッキリしました♪

描き下ろしの「ブラックアウトのその先で」の中で色気だけではなく可愛さも発揮し出した愛助、そんな愛助を体でそして両手で包む尚紀君
すごくすごく良かったです!!!

もっと2人を見たい!
そして東京美刻の内情ももっと知りたい!
利一さんのお話しはBLじゃないかも知れないけどそこも見たい!!

と言う事で・・・
続編、すっごく希望したい(≧◇≦)!
と、強く思える作品でした♡

4

No Title

赤色マッシュ先生、好きな作品が多くて、今回もカッコ良さそうだな、と思いコミコミで購入しました。(R18有償特典目的です)
刺青の意匠とか、素敵ですよね。
結末も、途中から尚紀がタトゥー入れないかなと予想できるのですが、尚紀がタトゥーを掘らない方に向かう過程も、私の好みなエピソードたちで自然と納得できます。尚紀が真っ白なままでいる姿も美しい。
話ごとの表紙がまたカッコよくて、妄想が膨らむし、素敵で目を惹きます。

(無料連載されてたんですね。知らなかったです)
巻末のコメントも好きです。

3

この作品が収納されている本棚

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