ぶっきらぼう男子×ワケあり大学生、痛いほどリアルな青春ラブストーリー!

Happy Birthday ちとせくん

Happy Birthday Chitosekun

Happy Birthday ちとせくん
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神149
  • 萌×234
  • 萌9
  • 中立0
  • しゅみじゃない1

18

レビュー数
33
得点
908
評価数
193
平均
4.7 / 5
神率
77.2%
著者
上野ポテト 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
ホーム社
レーベル
アイズコミックス.Bloom
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784834265514

あらすじ

「千歳(ちとせ)の誕生日、めっちゃ祝うわ」
大学生の千歳は、ひとりむなしく過ごす誕生日の夜に、高校時代のある同級生の言葉を思い出す──。

高校2年の時に転校してきた高鷹(こうたか)は背が高く、かっこよく、スポーツ万能。そんな彼と野球部でバッテリーを組むことになった千歳は、不愛想な彼の本質を知り心惹かれる。お互いに少しずつ意識し、お付き合いを始めたふたり。
初恋人との交際は楽しく、浮かれる千歳だったが、進路の話をきっかけに高鷹とすれ違ってしまう。
そのまま卒業を迎え、高鷹と連絡を取ることもなくなり……。

2年前から止まったままのメッセージ画面。
千歳はついに、新しいメッセージを高鷹に送る。

ぶっきらぼう男子×ワケあり大学生、痛いほどリアルな青春ラブストーリー!

表題作Happy Birthday ちとせくん

高鷹和也、高2(野球部)→20歳
多田千歳、高2(野球部キャプテン)→大学生、20歳

レビュー投稿数33

なんともいえない抜け感

いい感じで肩の力が抜けてる青春BLだな〜って思いました。
初読みの作家様なのですが、エピソードがいちいち生々しくて独特のリアリティーがあってショートムービーを見ている感覚でした。日常ってそんなに大げさなもんじゃないけど、感情だけは日常のささやかさに関係なく大げさに動くものかもしれんっていう。さらに、10代特有の持て余し気味な自意識、、なんかたまらん気配があってムズムズしちゃいました。

めちゃくちゃ好きだったのが、グローブ越しの告白!照れ照れで最高に可愛い。部活からスルッと発展するさり気なさがなんとも言えずいいなと思ったり。こーゆー部活あるある(?)は、今まで読んだBLでは実らなかった初恋の鉄板エピみたいな印象があったので新鮮でした。かわいい。

些細な気持ち(価値観)のすれ違いから高校を卒業後疎遠になっちゃうふたり。こういうのは一番後悔するパターン、そしてまた、些細なきっかけで再会しちゃうふたり。ずっと好きなんだから早く会えばよかったのに〜な感じがするけど、この2年があったからこその”めちゃくちゃ祝う”が効いてる、としみじみしました。

描き下ろしの最後のちとせくんの笑顔が最高の最高によかったです。

0

ずっと君が主役♡胸キュン2

初作者さまです!

疲れた心に沁みました..
このかわいい子たちの養分たるや。
野球部活中のグローブトークで告白、
ストライクーーーーー!(*ノェノ)
もう胸キュンキュンでした♡
もう来年から甲子園を邪な目で見ちゃいそうです〜!

千歳クンの誕生日は、3月末で卒業式の後だから一緒にお祝いできなかったのですね..。
その時から現在まで、放っておかれたと思った千歳君寂しかったですよね。

しかし。
バイト先の人にちょっと気持ちがあったり、デリヘル?アプリを覗いてみたりしちゃう千歳君。

に対して。
呼ばれたらかけつける高鷹君。
毎年ケーキを用意してお祝いする準備をしていた高鷹君のラブ度の上回り方ですよ!

好きすぎて怖かった..涙
純粋すぎるすれ違い。
読み返すと、早い段階で高鷹の想いは溢れてるのがわかります。

不器用ですから!トンガリ帽子で!
バースデーソングで二度目の泣きでした〜
食べかけてるし!ダイスキ!(倒
天然溺愛攻めは何杯でもおかわりできます!

泣きべそだった千歳クンの
舌ペロ顔がめえっっちゃエチかったです♡
描かれていないアレヤコレヤ想像してしまいニンマリです。

同い年の男の子同士の不器用なやり取りがリアルで本当に可愛く、萌えでした。
この二人ずっと見ていたいです!

再会復縁モノが大好物なので、
読了後心底満腹気分になれる作品でした。
ごちそうさまです♡

上野先生の作品過去作も読んでみたくなりました!

3

甘酸っぱかった!

作者買いです。
タイトルも導入部分も不思議、先が読めなくて、わくわくしました。

どんな人なのか、背景もわからないまま、主人公と思われる青年、多田千歳がバイト先で送別会を開いてもらい、楽しくもなく終え、誕生日だったのに、と高校時代を思い出します。

高校時代は部活の野球に一生懸命で、仲間たちもみんないがぐり頭、青春、という感じがします。
体格も顔も良いけど、不愛想な転校生、高鷹和也と次第に仲良くなり、野球部でバッテリーを組むことになります。
ときめくエピソードは特にないまま、日々、一緒に過ごす中で水面下で恋心が育って行ったと思われる、急なキス、と急な交際関係への発展、そうした勢いが、若さだ、青春だ、とすごくどきどきしました。

付き合うことになったけど、田舎で、家族と暮らしているので、人目を避けて2人きりになることも難しく、ラブホテルに行ってみたくなる、誕生日にラブホテルでケーキを食べる、というエピソードはすごく甘酸っぱく感じました。やること、言うこと、いちいちすごくかわいいです。

進路に関してすれ違い揉めてしまい、すれ違ったまま2年間も口をきかなったまま2年が経過します。
最後に交わしたLINEの何気ないやりとりを見つめる様子が切なかったです。
若い頃の、環境が変わってからの2年間はなかなか長い時間だと思います。
恋心を、気の迷いだった、と忘れ去っていてもおかしくない、そんな年月だと感じます。

和也を思い出して、会いたくなって、連絡したくなって、連絡がほしくて、ずーっと恋心を引きずっている千歳。
バイトの先輩に「喧嘩ではなく、自然消滅だったのでは」と指摘されて、驚いている千歳は、とても純情でまっすぐで愛らしく感じました。

勇気を出して和也に連絡してからは怒涛の展開。
奇跡のような偶然もあり、とても胸震えました。

その後の展開は好みが別れるところだと思います。
私は両想いを再確認して一緒にケーキを食べる、余韻のある終わり方が、この2人の物語にはあっていたように思います。
でも、両想いになったからこそ、この先も読みたい、という人も多いと思うので、あくまで個人の好みです。

偶然とタイミングとちょっとの奇跡で再会、両想いになったのだと感じました。
すごく素敵で、恋っていいなと思わされるお話でした。

0

めっちゃおめでとう。

ポテト先生の作品は変化球ものが多いですが、この作品は超直球の恋愛もの。現在の時間軸は誕生日の1日だけで完結してます。DK時代の過去回想がちとせくん視点で上手に挟まれて現在のお話が展開し、読者はやきもきしながら現在のちとせくんをメガホンで応援できる。さあ、大丈夫だからそのアイコンを押すんだ、きっと待ってるよ、押さないと後悔するよーって。
各話の扉絵の作りもとても上手。1話扉絵の伏線を綺麗に回収して、ポテト先生が連載前から全て組み立ててお話作ってるんだろうなーと感心します。
ちとせくん、めっちゃおめでとう。頑張ったね。

3

誕生日をきっかけに、動き出す想い

ウーン…漫画ってめちゃくちゃ面白いな?
と、あらためて思わせてくださる作品でした。

ちとせくん。
冒頭の送別会のシーンの彼の姿から、
数ページで印象がガラっと変わる。
過去にグイっと戻していく、すごい導入ですよね。
(最初の2ページには高校時代のちとせくんと高鷹くん、
誕生日の朝、お祝いはお店からのDMのみのちとせくんが
さらりと描かれていて、これだけで過去の出来事と、
ちとせくんの現在の孤独がわかるのもお見事…!)

高鷹くんは、転入生でピッチャー。多くは語らないタイプ。
最初はぎこちないけど、素直で面倒見の良いキャプテンで
キャッチャーのちとせくんと、だんだんと打ち解けて。
自然と惹かれ合っていく様子が、丁寧に描かれます。
(バッテリーらしく、グローブで口元を隠しながらの告白は…!
言葉にならないくらいかわいらしく素敵なシーンでした。)

付き合ってはじめての高鷹くんのお誕生日会は大成功。
高鷹くんはとても喜んで、
ちとせくんのお誕生日は「めっちゃ祝うわ」と約束します。

でも…高3になり、2人の進路の問題と、
いろいろな感情が絡まり拗れてしまって、
あの日の約束は宙ぶらりんになり、
2人は疎遠になってしまいます。

一番大切なモノが抜け落ちたまま、
今日、20歳の誕生日を迎えるちとせくん。
勇気をだして…?ほぼ逆ギレのように?笑
勢い込んで高鷹くんに連絡します。

ココからの幸せすぎる数ページは、
これからずっと、忘れられないくらいに素敵な展開でした。
高鷹くんの想いの詰まった飾り、
食べかけの小さなホールケーキ。
大きな体に似合わない小さなパーティハットと、
なんだか必死なバースデーソング。
照れまくるけど、嬉しくて涙が滲んじゃうちとせくん。
(ワタシは、高鷹くん、なんで自分から連絡しなかったのよー!!!と、
ちょっと思いつつ…笑)

2人がオトナになって、ごまかすことを覚えてしまう前に、
自分の気持ちと向き合えて良かった。ほんとに。

誕生日、生まれてきてくれてありがとうを伝えられる、大事な日。
これからもめっちゃ祝い合ってほしいな。と
2人の幸せを祝福しつつ、読了。

1冊の漫画作品としての構成と表現、
それぞれの人物像に全く無理がなくて、
穏やかに、ジワっと沁みるように丁寧に丁寧に作られた作品でした。
甘すぎない可愛らしさのある書影の雰囲気含め、
全てが素晴らしい…!

上野ポテト先生、素敵な物語をありがとうございました…!

5

絶妙な構成に引き込まれる

主人公の千歳の孤独な誕生日から始まる物語。

現在から過去へと遡り、
千歳が寂しそうな表情を浮かべる理由、
“誕生日”に寄せる特別な感情が明かされてゆき、
読み進めるほどにのめりこんでゆきました。

高校時代に同じ野球部でバッテリーを組んでいた高鷹と
両想いになれたのに、些細な喧嘩から2人が交わした約束は消え去り、
それでも誕生日になると高鷹からの連絡がこないかと期待せずには
いられない千歳が切なかったです。

それだけに再会後に高鷹が実は
ひっそりと千歳の誕生日を祝ってくれていた事実にぐっときてしまいました。
1人でケーキ食べるくらいなら連絡してよ!とも思わないでもなかったけれど、
離れ離れになっても高鷹もまた千歳を想っていたんだな…と嬉しくなりました。

切ないスタートから再会を経ての
完全無欠のハッピーバースデーに読後は胸が熱くなりました。

1

爆誕

上野先生の十八番であるリアリティ溢れる人間描写と高校球児たちの青春が混じり合って物凄いビッグバンを見せつけられました。どんなに称賛してもしきれない、最高の逸品ここに誕生です。

流石の上野先生、まず漫画としての完成度が素晴らしく高く、物語として全体を読んでいる間も、読み終わった後もとてつもない幸福感を与えてくれます。

高校〜二十歳までの多感な時期に迎える人生の一つの分岐点で、同性に惹かれる主人公千歳君の繊細な心の動き、友人達との関わり方、明るい性格の裏で密かに抱える葛藤の描き方。転入してきた高鷹と出会い、徐々にお互いを知り、惹かれ合い、幸せに過ごしたと思えば、些細な事で疎遠となってしまうまでの流れ。高鷹が徐々にグループに溶け込んで行く様や、少しずつ自分の状況を打ち明け、バッテリーと言う関係を経て千歳くんと惹かれ合う過程の描写もとても細やかでお見事です。二人に愛着が持てる分疎遠になってしまう状況は苦しいですが、そのおかげでクライマックスの感動は絶大です。

さらっと口から出る自然な一言や仕草の一つ一つがキャラクターに命を与えており、より自然にこの2人の存在を受け入れさせてくれて、まるで実在の人達の生活を覗き見させてもらっている様な気持ちになれます。多彩な人間性を確実に描写できるからこそ、人の誕生を祝う「誕生日」をテーマにした作品に重みが出ているのでは、とも思います。

上野先生はこれまで青年誌寄りの雰囲気の作風で描かれる事が多く、その作風もとっても好きでしたが、今回はBL漫画に読者が求めているものに真っ向勝負で挑まれたのかなと個人的に感じました。見てのとおり、千歳くんも高鷹も、とにっっかくキュート!!!この二人の全く違う方向性の可愛さに悶絶しっぱなしでした。いくらでも見たい二人の表情を、時間経過や成長につれて変わる髪型や服装で存分に楽しめるのがなんとも贅沢。そこに上野先生本来の漫画のお上手さとお話のおもしろさが混じり合うのですから、もう向かうところ敵無しです。神評価何度押しても、足りません!「Happy Birthday ちとせくん」と言う作品が生まれてきてくれた事にただただ感謝するばかりです。

6

側にいない人のことを思う心情の尊さ

今は側にいない人のことを思う時間。その尊さが心に沁みるような作品です。

遠く離れてしまっても、生活の合間にどうしても考えてみずにはいられない。最後のLINEを遡ってみてはまた思い出し、側にいないからこそ余計相手のことを考えてしまう。
不在によってより相手への思いが強くなる、そんな狂おしいようなもどかしさが細やかに描かれています。

扉絵にある「アルメリア」の花言葉、「思いやり 共感 同情」が胸に響きます。
相手に同情し相手に共感する過程での、ずっとその相手のことを思っている時間。その時間こそが愛を育むのかもしれないと感じます。
第5話の扉絵、高鷹君が通りがかるケーキ屋さんの店名にも見えるアルメリアは、3月30日の誕生花でもあるのですね。

相手のことが好き過ぎて距離をとりたくなっちゃう攻めの高鷹君が良いです。これ以上はまり込んではまずい、と怖くなってしまう気持ちは分かるような気がします。
相手のことを傷つけたくない、と思う心は(その相手を傷つけたという事実に苛まれることによって)自分が傷つきたくない、と思うことでもあるんだろうなと感じます。
そこに向き合うには時間が必要なのかもしれません。

やわらかな空気感に乗せて、物語の空白の部分まで読ませてくれる作品です。
最終話までとてもあたたかな気持ちで拝読いたしました。心の潤いになりました。

6

千歳君、おめでとう!!!!

千歳君に大声で「おめでとう!!良かったね!!!」って叫びたくなるお話しでした!
千歳君のエイっと踏み出した(実際にはポチっとスマホを押した)勇気に拍手でした
高鷹君が人知れず用意していた千歳君の為のバースデーグッズがちゃんとその本来の役割を果たせて本当に良かった、、、!

高鷹君にも頑張って欲しかったなって思わなくはないけれど、「めっちゃ祝う」と言った高鷹君の言葉が嘘じゃなかったんだなって伝わるあの流れは愛おしさが湧いて来てしまいます

甘酸っぱい恋の始まりの様子と”初恋は実らない…?”というほろ苦さを味わいつつ進むストーリー構成に目が離せなかったです

時間経過が表された物語をこのページ数で1冊にまとめ上げてるのが素晴らしいです!

4

No Title

高校野球部バッテリーのlove storyを軸にしたstoryはもっと萌えるかもな

1

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