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泣いたし、怒ったし、苦しかったけど、こんな幸せな日々を俺は知らない…。 同棲カップルの再燃愛ストーリー!
1095 nichi no hanataba
たんたんと感情の揺れ動きだけで話が進むのって難しいと思うのに上手に読ませるなって思いました。
全体的にストーリーにあえて起伏が激しくないところが、大人のしっとりとした感じが出ていて良かったです。
途中、心の台詞で
「何考えてるかわからないし、好きとか全然言ってくれないし、理想とは全然違ったけれど」
という部分がすごくささりました。そして
「遥が好きで、ずっと一緒にいたくて、遥も同じだったらいいなって」
の部分でたまたまバックでエンニオモリコーネの曲もかけていたので、曲がマッチしすぎて泣いてしまいました。
※エンニオモリコーネは海の上のピアニストとかニューシネマパラダイスの曲を作った映画音楽の巨匠です。
個人的に「夢のつづきをおしえて」が神作だったんですが、本作は試し読みの時点で
「うわぁ…受けの性格超絶めんどくせぇ…発想や感覚があまりにも女性すぎる。無理」
と思ったので、多分読まないな…と思ってたんです。
でも意外とすごく評判が良いのでポチリ(意思よわッ!w
結局「君ら、感情表現下手スギィ!」問題だったんですが、バラのシーンでまんまとやられましたね…素晴らしかった。
目頭が熱くなりました。さすがみつこさんです…。
「最初っからもう付き合ってる系BL」ってあんまり自分から進んでは読みにいかないタチなんですが、本作は本当~に良かった。
評価高いの大いに納得です。
なので私のように、「付き合うまでのBL作品は楽しめるけど、付き合ってからは単にラブラブ描写が続くだけだとマンネリ化して冷めちゃう」傾向がある方や、「付き合い始めてからすれ違いまくってこじれるモダモダ」をお望みの方にも強くオススメします。
試し読みが常に30ページもあるのでぜひ。
二人のすれ違いというか、攻・遥の愛情表現の下手さも、受・晃成の意地っ張りさももどかしい。
でもそれがリアルな恋愛かなと思います。
傍から見たら、序盤で記念日に遥が早い時間に帰宅したことも、ケーキが冷蔵庫に入っていたことも、遥はちゃんと記念日を覚えていて祝おうとしているってすぐわかるんですけど、でもそれが当事者の晃成の立場になると、わからないんですよね。
ここから先完全にネタバレですが、幼い頃から好きな人からバラの花束を贈られることに憧れていた晃成のために、遥が用意したもの…自分が独立して構える店の庭に、何とバラが咲き誇る花壇。
ここちょっと泣きそうになりました。
大きなバラの花束を抱えて登場とかでなく、予想のずっと上だった。遥の愛情が。
過去に他のクズ男からその憧れをバカにされたこともある晃成にとって、どれだけ嬉しいことか。どれだけ遥という男が真摯な人間か。
ずっと幸せでいておくれー!と、心があたたかくなる作品でした。
みつこさんの作品、初めて買ったのですが泣いたって言うか泣かされた。。
大人同士だから言えない事、素直になれない所、言葉に出来ない葛藤が読んでてもどかしいけどお互い好きって気持ちはずっと変わってなくて不器用な2人が愛おしい!
自分に言い訳しながらも遥君に会いに行く晃成さんの行動力のおかけで遥君の事情を聞けたり、本音で話せたり終盤に向けてのストーリーが最高過ぎます!
遥君と晃成さんの今後を覗き見したいので、続編希望です!
こじらせ、すれ違いを描いたらみつこ先生の右に出るものはいないのでは?
と勝手に思っている近頃。
毎度苦しくて、もどかしくて、叫びだしたくて、
それでも読むのを止められないのです。
本作で描かれるのも例に漏れず、恋人たちのこじらせ愛。
会社員の晃成はノンケの恋人・遥と付き合って3年。
ロマンチストの晃成は「記念日には花束が欲しい」と期待するもそっけなく…。
遥の冷めた態度に愛されていないのでは?と不安が芽生え始める晃成。
互いの仕事から生活スタイルが異なる二人でしたが、
日常生活のすれ違いは次第に心のすれ違いにもなってゆきます。
そんな遥に気持ちが冷めてしまったのだ、と思い込んだ晃成は
ある日遥に別れを告げてしまいます。
はい、おしまい。と思いきや、ここからが拗らせ愛の本領発揮です。
恋人関係を解消した二人でしたが、すぐに転居先が見つかるはずもなく、
元恋人同士たちの気まずすぎる同居生活がスタート。
晃成視点で描かれる遥は寡黙で愛想のない恋人で、
別れてからも絡んできたり、正直何を考えているかわからず、
イライラしてしまう晃成に共感すら覚えていました。
けれど、遥の視点に切り替わるとイメージは一転!
そっけない恋人だった遥は口下手でヘタレで、
だけど一途で、どうしようもなく愛おしい男に見えてきちゃうんです。
晃成の知らないところで記念日もサプライズを計画していたのに失敗し、
晃成と別れたくないのに引きとめに失敗し、やることなすこととにかく不器用!
だからこそ、最後の最後で胸の内に溜め込んできた感情を曝け出し、
晃成に縋る遥にはよくやった!と心の中で盛大な拍手を送っていました。
すれ違って、こじらせて、遠回りしてきただけに
ようやく遥の想いが伝わったシーンでは喜びも一入でした。
今回は想いが伝わったとはいえ、
遥の子の性格だとこれからも苦労をしそうな予感がプンプンです。
だけど、晃成への愛情だけは揺らがないと信じられます。
それさえあれば、きっと大丈夫。
復縁はしたものの、糖分は相変わらず控えめでした。
復縁後の爆発するあまあまを見たくもあったので物足りません!
みつこ先生、既刊作品が大好きで、今作も楽しみでした。
交際3年、同棲1年の恋人同志のすれ違いがリアルに描かれていて、序盤から引き込まれました。
みつこ先生の繊細な線で、辛い気持ちをぐっと我慢する表情や悲しみにあふれる瞳など独特な美しさを感じました。
全てのコマが丁寧に丁寧に描かれているので晃成と遥
それぞれの想いがぐっとせまってきて、とても切なくなり、最後どのようなカタチで最終話を終えるのだろうかと気持ちが昂りました。
コミックで読みましたが、最終話直前のページ、最終話の最後のページは特に感動して涙がじわっと溢れました。
みつこ先生の筆のタッチで描かれている2人の表情がとても静かな迫力がありました。素晴らしいページです。
私も続編を希望します!
みつこ先生の作品は「卑怯者だと笑ってくれ」が読んだのが初めてなんですが、繊細なタッチの絵と丁寧な心理描写がとても秀逸な作家さまだと思ってます。今回も試し読みで一気に引き込まれて紙で購入しました。
夢みがちなゲイの晃成のキャラがいじらしくて、遥のちょっとした態度に傷付いて意地をはる様子に凄く萌えました。また無表情で愛想の無い遥ですが、ちょっとした台詞や目線に決して晃成への気持ちが冷めてないのが感じられて、それが更に萌えました。
特に晃成が別れを言い出してからの遥の行動には、停滞した関係をどうかしようとする様子が垣間見られて、2人が恋人として関係をどう再構築して行くのかとページを捲る手が止まりませんでした。
そして遥から語られた忙しくなって晃成とぎこちなくなった理由に胸熱なんです。2人が出会って付き合い出したキッカケは決してドラマティックではありませんが、2人の間にあった愛は本物で遥が晃成を特別に思って来た事が分かってとても幸せな気持ちにさせてくれるお話でした。
個人的には独立した新しい遥のお店で寛ぐ晃成の様子とか見たいので続編をお願いしたいです。既に同棲してる2人のすれ違い凄く良かったです。すれ違ってますがお互いに相手が1番で他所に気持ちが行かないところが最高でした。
初めての記念日を楽しみにしていたけど、相手が同じ熱量じゃないことを知って、恥ずかしい悔しい悲しいとの気持ちになり、つい強がってしまう
というのはとてもリアルだと思いました。
その強がりのせいで自分も相手も祝えない状態になってるんだろうな、ここからどう巻き返すのかな?と思っていたら、晃成が別れを切り出したので、おぉ~(更にここから(遥は)どう巻き返すのだろう)!!と惹きつけられました。
晃成視点なので、晃成の感情を基準に読みますし、晃成視点だと遥の言動は確かにしんどい点があったので、遥には晃成が悩んで悲しんだ分頑張って巻き返して復縁ハッピーエンドに持っていってほしい!と思っていましたが、結局は晃成が動いたからのハッピーエンドでは?と少しモヤりました。
そういうのが好きって分かってたなら言ってあげるべきですし、話すの下手だしで済ませてきたのはどうかと思います。
晃成が花(束)に憧れを抱いているのは分かりますが、遥に対して花が欲しいって言ってましたっけ。
晃成の想像(妄想)か現実かの描き分けがなく分かりづらいなど、読んでいて色々ひっかかる点がありました。
サラリーマンでゲイの晃成は、上司に連れられてゲイバーにやってきたノンケの遥と話が合い、その後にエッチをします。このまま終わりになるのが嫌だった晃成は冗談っぽく「どうせなら付き合っちゃう?」と言います。遥から「いいよ」と返事をもらってから、現在は交際3年、同棲1年目。
いつか恋人から花束をもらいたいと夢見がちな晃成は、記念日の今日こそはと期待をして帰宅します。もちろん花束はありませんが、冷蔵庫の中にケーキを見つけます。でもそれは余ったから。遥が早く帰ってきたのも記念日だからではなく、店がひまだったから。記念日を特別な日だと思っているのはいつも自分だけだと悲しくなる晃成。期待するだけで、自分からはもう何も言えなくなってしまっています。それでもその夜に誘われて、歩み寄ってくれたようで嬉しくて翌朝に張り切って朝食を作って一緒に食べようとするものの、やっぱり噛み合いません。もう終わる関係なのかと思い始めます。
そして仕事を辞めるのを知らされなかったことをきっかけに、怒りが爆発し勢いで「別れよ」と言ってしまうと遥からは「わかった」と返事が返ってきます。
晃成は遥の家から出て行くと言いつつも新しい部屋が見つかるまで一緒に暮らすことになります。結局、ずっと遥の気持ちがわからなかった晃成ですが、別れてからの方がふたりは一緒に過ごす時間が増えて互いのことをよく知るようになっていきます。それが逆に晃成には別れを切り出した時よりも胸が苦しくなっていきます。遥の気持ちを試すように別れを切り出してしまったので、晃成はまだ遥が好きでよりを戻したいけど、そんなことを言って嫌われたくないからです。
いろいろと空回りしすぎている晃成を見ていると、とてもリアルで胸が苦しくなってきます。相手の気持ちがわからなくて、期待しているけど言い出せない自分。捻くれて素直になれない想い。きっとそれは晃成が年上でゲイで、ノンケだった遥に付き合ってもらっている感があったんだとも思います。
そして4話から遥のことが語られます。小さな頃から親からも表情が読めないと言われ、察しが悪いと振られ続けていたことや、晃成のために記念日のサプライズを考えていたことも、別れたくなくてがんばっていたことも。ちゃんお遥は晃成が好きで晃成のために記念日のことを考えてくれていたんです。
互いに勇気を振り絞って一歩を踏み出します。ちゃんと自分の気持ちを言葉で伝えて、「好き」と伝え合うことの大切さを実感します。だってふたりともずっと好きで別れたくないのだから。
無事に復縁し、急いで家に帰宅してエッチをします。ふたりとも互いのことを思い合って、すごくかわいいです。ここではじめて攻めフェをします。これもたぶんふたりともいろいろ考えすぎてできなかったんだろうなと思うと、仲直りエッチ最高ですね!
そして翌朝……。
きっとこれからはすれ違いがあったとしてもきちんと話し合って仲良くしていくんだろうな、と思えるエンディングでした。
よかったね、晃成!
BLに限らないかも知れませんが恋愛を扱った作品を読んで「恋っていいな」と思う事はたくさんあります
こんな恋がしたいなと思う作品もありますが、今作はどちらかというと「気を付けないとな、、、」と教えてくれるようなリアリティを感じる作品でした
攻め視点でも受け視点でも、誰か大事な人が居る人には良き教訓になりそうな所を感じられる作品だったなと思うお話しでした
可愛らしかったり楽しかったりほんわかするようなお話しが好きな方にはもしかしたら少し重たく感じるかも知れません
逆にエンタメ作品として楽しむより「恋愛」に向き合った作品が好きな方には読んでみて欲しいなと思います
色んな恋愛の形があると思います
BLの型にはまったような作品ではなく、遥と晃成2人の恋愛の形を読めた1冊でした