きっと、一目見たときから“恋”だった――

運命に見える

unmei ni mieru

運命に見える
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神70
  • 萌×244
  • 萌9
  • 中立4
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
18
得点
557
評価数
127
平均
4.4 / 5
神率
55.1%
著者
まさお三月 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
海王社
レーベル
GUSH COMICS
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784796415255

あらすじ

この恋は運命? それとも必然――?
大学生の守生は、同じ講義を受ける雪成に運命的な何かを感じて声を掛ける。自分とは正反対な達観系男子の雪成と仲良くなりたい一心で、積極的に絡みに行く守生。うざがる雪成の態度にもめげずにアタックした結果距離を縮めることに成功したが、実はこの感情が友情ではなく恋だったと気づく。戸惑いながらも必死に欲望を抑えようとする守生だが、突然雪成からキスをされ――!?

表題作運命に見える

守生,大学生
岩室雪成,大学生

その他の収録作品

  • その後の腕枕(描き下ろし)
  • あとがき

レビュー投稿数18

いいっ‥!!!

あー、まさお先生の描く作品ホント好きです。

今回は自我ふにゃふにゃイケメン攻めと策士受け、でした。
受け視点になるまで全然わからなかった、両片思い。

しかもなんなら受けが先に好きになっちゃって、暗殺計画の如く(笑)攻めにアタックしてたとは‥!!

しかも相談に乗る人たちがマジでみんないい人‥!サークルの先輩にバイト先の女性、ナイス過ぎます。

いちばんぐっときた面白ポイントは予備校時代に攻めを見かけた受けが、攻めの読む小説の渋さ(暗さ)だけでなく本への愛着もあったりしてなんかもー全体的にいい子です。

ボケとツッコミが大げさでなく笑えます。

0

ワンコ大学生✕健気同級生

大学生になったばかりの守生と雪成のお話です。

初めての講義で守生が雪成の隣の席に座ったことがキッカケで段々と仲良くなっていきます。
前半は守生視点で話が進みます。
守生が少しずつ雪成を友達以上だと認識していく過程に大変萌えました…!

後半は雪成視点で話が進みます。
雪成が守生を好きになった理由が明かされ、守生にベタ惚れの雪成が可愛過ぎて悶えるしかありません…!!
読み終わってからもう一度読むと雪成がいかに外堀を埋めているのかが分かり楽しくて仕方ないです!

修正が必要ない構図で描かれているので修正はないです。

0

もーねvも〜ねvvv

まさお三月さん好きです!

今回も作者買いでしたが、
充分楽しませていただきました!v

前半読んで、
うんうんイイねvBLだねv
と思っいたのですが、
後半さらに可愛くてらぶで、
やられたなぁもう〜vvv
という感じになってしまいました!

前半の伏線回収……とまでは言いませんが、
岩室くんのあの表情とか、
あのセリフの理由が
次々と明かされていくのが……可愛いっっっv

前半は守生くん一生懸命で可愛いvで、
後半はとにかく岩室くん可愛いvなのですv

こういう展開のお話(構成的に)、
私初めてのような気がするのですが、
なかなか面白かったです!

やはりまさおさん好きですv
読んだあともによによしてます!

なので評価は、好きですの「神」で!

1

凝った構成

まさお三月先生の作品、久しぶりに読むな〜と思ったら、新刊発売がそもそも久しぶりでおよそ3年ぶり!絵の雰囲気がまたちょっと変わってましたね。あとがきに仕上げをデジタルに変えたとあったので、その作用も大きいかも。

さて、前半は存外普通でちょっと諦めかけたのですが、読んでみるとなかなか凝った構成で面白かった!バラシてしまうのも面白くないと思うので、序盤で失速して積んでるような方は是非最後までお読みください…と言うにとどめたい。まさお三月先生の攻めはサイコパス気味というか、理解出来なさすぎて怖い時があるけれど、今回は高校生〜大学生という若さもあって、ややソフト。相変わらず個性的ではあったが。

2

分かってもらえる

久しぶりのまさお先生、やはり読んで良かったです。自分を分かってもらえる相手に出会えて、そして想ってもらえるようになれたら、、、運命と思わずにいられないかも。
周りのみんなも微笑ましい人が多く、この先、大人になる2人を続けて描いて欲しいと思ってしまいます。

2

受けが可愛かった

大学一年生。
性格も所属しているグループも違う二人が仲良くなって両思いになる話。

講義で隣の席になって初めて会話した時のちぐはぐさが面白かった。ハッキリした物言いをする受けが新鮮で笑っちゃう攻めと何が面白いのかわからない受けの未知との遭遇感が好き。

攻めの気持ちはサークルの先輩達にモロバレで相談に乗ってもらったり協力してもらったりするんだけど、先輩とのおバカで無為な大学生達の会話感が楽しかった。先輩とウインクでバレバレの合図を送り合うシーンが特に好き。受けにウインク下手すぎって突っ込まれる攻めがホンマに下手くそで可愛かった。

そして受けが可愛い。攻めに優しいって言われて照れ隠しに攻めのえび天食べるシーンが可愛くて好き。心を許し始めてからの笑顔が可愛い。後半は受け視点になってことの真相が明らかになっていくんだけど、受けが攻めにベタ惚れなのが可愛かった。

6

途中からガラリと変わる雰囲気

読み始めはなんだかよくわからなくて、ページをめくるか悩んでしまいました。
けれど途中から受け視点に変わると、一気に面白くなります。
疑問に思っていたところが解決された後、もう一度最初から読むといろいろと理解。
ユキくんの行動の得体の知れなさとか。

2人が恋人になるために暗躍してくれた先輩は、デリカシーがないのかと思えばちゃんとしていて不思議な存在。
外野がわちゃわちゃと2人の恋を応援していくパターンは新鮮でした。

個人的に好きなシーンは、守生の天丼の2本しかないエビの1本を奪い取ったときのユキくんの顔。この得意げな顔が可愛くて、萌えました。
守生がきゅんって悶えてるのも納得です。

あと作中の人物の顔が、たまに(´ー`)みたいな顔になるのツボでした。

3

蓋を開けてみれば恋の暗殺計画

あぁー。
このじわりと沁みわたる感じのもだもだしさ、好きだわぁ。

内容はこれといって目新しさはない大学生の恋。
出会いから恋が実るまでが描かれ、決してドラマチックでもなければ、
派手さもないけれど、読み終えた後には二人の小さな「運命」に
そっと幸せを噛みしめました。

大学生の守生はある日、同じ講義を受けていた岩室に声をかけます。
そっけない態度ながらもどこか芯の強さを感じさせ、
自分とは正反対のタイプの岩室に惹かれてしまいます。

言葉を交わし、岩室の意外な一面に触れるなかで好奇心は
いつしか愛おしさに変わってゆきー。

無自覚のうちに肥大した恋心を自覚して戸惑う守生でしたが、
突如岩室からキスをされてしまい…。

突然の急展開!
守生ではないけれど、一体何が起きたの!?
ちっともそんな素振り見せなかったくせに、すんなり守生を受け容れる岩室。

しかも、エッチはOKだけど、お付き合いはしたくないってどういうこと?
表情も乏しければ、言葉も少なく、だけど、行動は大胆で、
岩室が何を考えているのかちっともわかりませんでした。

その後、岩室に受け容れられたことを喜びはするものの、
恋人になることは拒まれてしまい、ぐるぐると思い悩む守生が
ちょっぴり不憫でした。

だけど、視点が岩室に切り替わるとその心の内が赤裸々に明かされ、
その謎めいた発言と行動が明らかになり、ストーリーがじわじわと
どんでん返っていくのでした!

まさかまさかの真相にページをめくる手がスピードアップしてしまいました。
だって、全くそんな風には見えなかった!
でも、雪室視点になってようやくタイトルの「運命に見える」に合点がいった。
なるほどなぁ。。。

同時にそれまでの守生の目を通した雪室のイメージが塗り替えられてゆき、
そっけないミステリーな受けから愛が深くて重い、一途な乙女受けへと
変わってしまいました(笑)

一見とっつきにくそうで独特な価値観はもっているけれど、
恋愛に関してはまっすぐでまっとうで、すごく可愛らしい子でした。
このギャップ、やばいなぁ。。。
守生じゃなくてもキュン死にしかけてしまいました///

実はサークルの先輩たちに全て二人の恋愛事情が筒抜けで、
守生のあずかり知らぬところで囲い込み状態だったのも面白かったです♪

9

どっちの視点からも見れて面白い

作家様買いです。

前半は守生(攻め)視点でのお話でお話が進んでいき、
守生がどんどんユキのことを好きになっていく過程が楽しめます。
守生のことが好きだというのに、付き合いたくないというユキに
何を考えてるかわからなかったのですが、
後半のユキ視点のお話で全部わかります。

いやー!!!すごいですね。
タイトルの『運命に見える』の意味がわかりました。

そして、外堀を埋められてたのは
ユキじゃなくて守生だったんだなぁと
ユキ視点を読むと思います(*´ω`*)

ユキ視点だと、ユキがサークルの人に相談してたり
ユキが嬉しそうだったりと
守生視点では見ることのできない可愛いユキがたくさん見れて新鮮でした。

やっぱまさお先生が描く作品が好きだなぁと
改めて心から思った作品でした(*´ω`*)
二人の幸せそうな姿を見れてよかったです。

8

運命的

性格や考え方など色々なところが正反対な守生と雪成ですが、お互いに感じるモノがあって惹かれ合っていくのが面白かったです。

両想いだとわかりセックスする関係になっても、雪成が変わらずドライに接するのは何故なのだろう?と思っていましたが。
最後のほうでどうしてそんな態度だったのか全部明かしてくれているので、モヤモヤすることなく楽しめました。
雪成のほうがガッツリ相談しまくっていたことが面白かったし、色んな人の協力があって実った恋がみんなに見守られているような様子にほっこり。

登場人物多めで賑やかですがふたりだけで成り立つ恋愛のお話ではないので、わちゃわちゃ楽しい感じも良かったです。

4

好きだなぁ

まさお三月先生の作品を読むのは久しぶりで、多分ですが「それでも構わない」以来だと思います。

登場人物たちの軽妙なやり取りにクスッと笑えて、恋愛の切なさにキュンと来るんですよ。
とてもまさお三月先生らしい作品でした。

守生の言動に対する雪成の表情に凄くウケました。あんな表情をしてるのに身体の関係がサクサク進んで、なのに守生と付き合う事には躊躇するので雪成が何を考えているのかが全然分からないんです。

そのうちに守生の雪成への執着が強くなっていって…となります。

最後の最後に雪成がどうして身体の関係を直ぐに持ったのかとか、作中にたびたび現れる違和感がどこから来ているのかが明かされるんです。
それが上手くってですね、雪成の周りの人物たちにホッコリくるんですよ。

まさお三月先生の作品の良い点がギュッと詰まった作お話だと思いました。つくづく好きだなぁと思いました。
多くの方に読んで欲しいと思いました。

9

まさお先生節

まさお先生大好き。安心して笑い転げられる一冊でしたが、絶対覚えているかと言われると?だったので萌2より萌にしました。雑誌掲載分+描きおろし4P+あとがき。カバー下は表紙と同一で単一カラー絵。まさお先生の既刊お好きな方でしたら安心しておススメできます。大好きだ、まさお先生。(2回目)

入学式で見かけた雪成に声をかけた守生。クールな対応をする雪成になんだか惹かれて、あれこれちょっかい出していたのですが、まさか恋?と気づいて・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
サークルの先輩方ぐらい?皆さん面倒見の大変よろしい方々で、すごい!

++好きなところ

とにかく絵が圧倒的に好き。今回は攻めのビジュアルが好み過ぎて、全コマくらくら。真正面、横顔の爽やかイケメン面はもちろん、驚愕して目が点状態になっている時の絵もめっちゃ好き、腹が痛い。あーもう好きすぎるんだよな、このイケメンっくそう。

キャラは今回受け攻めとも変!というか猛烈に面白い!実は似たようなキャラって身近にいるのかもしれないけど、その人間の心の動き(葛藤)を言葉と絵にしてくださる、その加工方法がまさお先生テイストだから面白いって感じるのかも。攻めはわんこ系って言っていいのかもしれないけど、まさお先生テイストが入るとわんこもただのわんこと言い切りにくいーっ一癖感じられてめちゃ愛おしい。

説明は難しいまさお先生テイスト。ああこじらせてんなあというのを楽しめる方でしたら絶対おススメ、ああ大好きまさお先生(3回目)。またよろしくお願いします。こんな楽しいご本、気分転嫁にはもってこいです!

2

会話劇に爆笑

運命の恋は偶然か、それとも必然か…。
まさお先生2年ぶりの新作。まさお三月ワールド炸裂な作品。
読みながら声出して笑いました。
まさお先生作品は、萌えとかキュンというよりも、セリフの言葉選びとテンポの良さから繰り広げられる会話劇を楽しむような感覚があります。
今作もまさにそういった作品でした。
もう「海綿体」のくだりがおかしくておかしくてw
あと二つ目のゴムを渡す夏見先輩とかw
ちょっとネタバレすると面白くない系のストーリーなので、内容は割愛しますが、読み終わったらもう一回最初から読みたくなると思います。私はすぐもう一周しました‼

5

話としてはおもしろい

まさお先生作品読むのは8作目です。
自分の好みに合うものとそうでないものがはっきりしているようでして。
「求めてやまない」がいちばん好きです。

本作は…話としてはおもしろい。
ですが、私には萌えを感じることがほぼなかったです。

まず、前半の2人が、陰気メガネとちょいチャラなれなれしい奴という印象で。
守生がユキを好きになるのはわかるけど、ユキがかわいい…とは思えず。

ユキが守生を家に誘い、いきなりキスしたのは、急展開!と驚きましたが。
すぐにユキは以前から守生を知っていて好きだったんだなとわかりました。

しかも、サークルの先輩たちもグルで、戦略的に進めていくのが、話としてはおもしろいけど、萌え心は全くくすぐられず。

ユキのマニュアルに流されるな、守生の意志で付き合いたい、という考えはとてもよくわかるし、そこはよかったです。

夏見先輩と部長のやりとりはおもしろかったです。

守生が下心でいっぱいになった時の反応も笑いました。
特に、めんたいこ→海綿体‼︎?の飛躍は逆にすごいなと思いましたw

5

うまいっ!

作家買いです!ネタバレ感想〜
やっぱりまさお先生最高ですね。
久々の新刊ですが
まんががうめ〜っ!!とはこの事ですかね
ほんとめちゃ良かったです。
本当にまさお三月先生の作品には
はずれがないなって思います。
今回DKモノですが
ちょっと変わった受け君なのかな〜?って
読み進めると最後の方がね
ねたばれ過去編な章だったんですよ
あああそういう訳だったのね〜って
うん確かに運命って思うし
この過去の部分で受けのゆき君が
まあお話の超ネタバレなんですが
守生に以前会っていて実はベタ惚れだったてやつで
色々事実が判明?して
めちゃ萌えましたよね。
この雪成視点がギャップ?すごくよくて
変な先輩かと思ってたけどゆき君の先輩達も
めちゃナイスアシストで面白かったし良いキャラ。
守生の初恋のお話かと思いきや
ばりばり雪成が奮闘?して恋を成就させる
お話でした。
大変面白くて大満足でこれは神つけるしかないかなと。
超おすすめ大プッシュです。

10

そうだったんだ!

大学の教室で1人で講義を受ける雪成に、吸い寄せられるように声をかける守生。
最初は素っ気ない雪成でしたが、サークルを通じて少しずつ距離を縮めていく2人。
ふんわりマイペースな守生は雪成の事が気になって仕方なくなり、周りに恋してると言われて自覚していき…。

大学生の恋のお話なのですが
何といいますか、ネタバレせずに読まれる方が良いかな、と思うので詳しくは書かないでおきます。
ですが、大学生2人の初めての本気の恋愛のお話で優しい気持ちになりました。

攻めの守生視点から進んでいくのですが、ふんわり天然っぽい守生が恋に悩む姿は微笑ましかったです。
何か拗らせてる感のある雪成は、最初はそこまで魅力を感じなかったのですが
雪成視点になった時、めちゃめちゃ好きになりました。
大学で出逢って本気の恋に落ちるお話はよくある展開かもしれないですが、ストーリー展開で印象に残るように描かれておられたな、と感じました。
全て読み終えたあとに、運命を信じたくなる。すっきり穏やかになるとても良いお話でした。

8

珍しいタイプのメガネですね

作家様買いです。

綺麗な作画とは裏腹に、クセつよなキャラたちが自分の感情に戸惑いながらわたわた勘違いしまくるラブストーリーが定番。攻めが大体エキセントリック…変人?なのもデフォルトですが、受けも大概恋愛ベタだったり(逆パターンも有り)。でも、最後はまるっと解決なハピエンにホッとさせてくれます。

今回も実は〜(ネタバレ回避)な展開の、天然わんこ攻め視点ではじまるふわふわした正味「初恋」なストーリー。独特なキャラたちが繰り広げる物語進行は作者様ならではです。ん?なんだ、この感じ、、あれ、もしかしてこの感情って恋??たまにじれったく感じてしまう二人の曖昧な関係性を追っかけてみてみたら、……ニヤニヤしちゃいました笑

大学生ものです。

大学入学式で守生が顔を覚えた同じクラスの岩室。物静かで陰キャな雰囲気の岩室に、守生はいきなりお友達になろうとグイグイ迫りまくり。なんとなく一人行動が好きそうに見えた岩室でしたが、守生が何かと岩室に構って共に過ごすうちに、岩室の方から一人が好きなのは守生の方では?と指摘されてしまいます。

岩室に対する友情が一方的で過剰だと自覚しはじめた守生がサークルの先輩に相談を持ちかけると、それ恋だろ、と一刀両断。以来、守生は岩室を恋愛対象として意識していきますが…。

作者様の場合、個人的に懐の深い受けの方が好きなんですけど、今作は攻めが魅力的でした。

読書好きな守生はバッドエンディングが性癖。だけど守生はそれが自分のキャラじゃないと自覚してて、求められる自分像を演じることにお疲れ気味なんですね。そんな守生の性癖に岩室が密かに焦ってたりするんですけど笑

現代作家をよく知らないから教科書で知った作品をチョイスして本を読みはじめた守生に、思わず好感を持ってしまいました。ホントに本が好きなんだなぁって(活字中毒とは別。また本に興味を持つのに年齢は関係はない、と思っているので)。

作者様のキャラって、たまにポロリとこぼす本音が意外とキツくて、不意に相手をグサっと傷つけてしまう殺傷能力がメチャクチャ高かったりするんですよね…。なんていうか空気を読まない人の無神経さに通ずるものがあって、そこが個人的に苦手だと感じることもあるんですけど、今作は受け側の算段が比較的まろやかに演出されているように感じました。

↑を掘っちゃうとネタバレになってしまうので避けますが、攻め受けが噛み合わないようでガッチリ噛み合ってる、タイトルどおりの運命的なラブ。とにかく優しいお話で、読後はホンワカです。

まさお先生はいわずもがな絵が綺麗なので、それだけでも楽しませてくださいます。先生の描く目がホント好き…。今回も眼福でした!

6

どこまでも可愛くって温かなお話。

まさおさんの新刊!
ということで発売日を心待ちにしていました。まさおさん作品、すごくお久しぶりな気がしますが、あとがきを拝見してもしかして体調を崩されていたりしたのかな…、とちょっと心配になりました。もしそうならお大事になさって欲しいです。

ということでレビューを。





大学生の守生くん。
明るく友人も多い彼だが、ある日同じ講座をとっている雪成という同級生に声をかける。いつも一人でいる雪成のことが気になる守生だったが、とある出来事をきっかけに二人の距離が少しずつ近づいていって…。

という、まあ王道と言えばあまりに王道のお話。
が、その王道さに、まさおさんのエッセンスが加わることでこうも独特なストーリーになるのかといっそ感心しました。

友人としてぐいぐい雪成のテリトリーに踏み込んでいく守生が、自分の雪成への恋心を自覚してモダモダ…、というストーリー。なんだと、途中まで読める。さらに雪成が、守生とセックスしても付き合わない、という展開が加わることでシリアスベースなお話?と思いつつ読み進めたのですが。

もう、悶絶。
この二人が可愛すぎて堪らない。
王道のストーリー、キャラ、でありながらこんなにも一捻り二捻りあるお話だとは。さすがまさお先生です。

序盤は守生視点。
そして終盤に雪成視点のお話が描かれていることで、時系列をそれぞれの角度から見せてくれます。その魅せ方が実に秀逸です。

まさお作品は背景が真っ白なんですよね。あまり書き込まれている作画ではありません。ややもすればあっさりし過ぎてしまう。が、それがむしろ作品の味になるところがまた素晴らしい。あっさりしつつ、でも甘々。それがあっさりした絵柄であるが故にバランスが絶妙なのです。

彼らを取り巻く先輩たちがまた良い。
めっちゃ優しい世界です。温かいです。心がじんわりきます。
先輩たちと恋バナをしたり恋の相談をする守生&雪成がめちゃめちゃ可愛い…。

やっぱりまさおさんて最高だな…、としみじみ感じ入ってしまう、そんな素敵な1冊でした。

14

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