いけ好かない翻訳家×元エリートの遊び人

スモークブルーの雨のち晴れ 1

smoke blue no ame nochi hare

スモークブルーの雨のち晴れ 1
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神208
  • 萌×241
  • 萌17
  • 中立2
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
21
得点
1257
評価数
270
平均
4.7 / 5
神率
77%
著者
波真田かもめ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
KADOKAWA
レーベル
フルールコミックス
シリーズ
スモークブルーの雨のち晴れ
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784046814876

あらすじ

元ライバル、38歳男二人のなんかいい感じな人生のプランB

Story>>
危うい夜遊びをしていた朔太郎を助けたのは、
元同僚でNo.1の売上を誇ったライバル・久慈静。
8年ぶりに再会した久慈は
嫌味な性格はそのままだが、気だるげな長髪姿で
なぜか翻訳の仕事をしていて――。

描きおろし漫画「アイアンブルーの夜」13P収録!


■収録内容
・「スモークブルーの雨のち晴れ」第1話~第5話…COMICフルール掲載作品を加筆修正
・「アイアンブルーの夜」13P…描きおろし
・本体表紙イラスト「キャラプロフィール」2P…描きおろし

表題作スモークブルーの雨のち晴れ 1

38歳,元同僚(現翻訳家)
38歳,元製薬会社社員(現無職)

その他の収録作品

  • アイアンブルーの夜
  • 次回予告/カバー下:人物紹介

レビュー投稿数21

万人に読んでほしい

良すぎてレビューが書けなくて、よしもっかい読み返してレビュー書くか!ってのを何度か繰り返してます。初めて読んだ時、間違えて2巻から読んでしまい、それでも面白かった。とてもいい長編。こういう作品が商業BLにもっと増えればいいのに。『きのう何食べた』が一般受けするのと同じぐらいこの作品も万人に読んでほしいけれど、セックス描写がしっかりあるからにはそうもいかないのだろうか。男女の性行為なんていろんな漫画で出てくるのにな。

1

翻訳の仕事も興味深い

 波真田先生の振り幅に改めて脱帽しました。ちょっとドライで大人な雰囲気満載の作品なのですが、時折激しい情が飛び交って、その落差にドキドキさせられてしまいます。キャラ作りも秀逸でした。攻めの久慈は常に飄々としていて何事にも一定の距離を置き、冷たそうにも見えるのだけど、最初に迫ったのは彼の方で、再会後も吾妻と関係を持とうとする意外な熱量にギャップ萌え。MRに疲れきって無職となった吾妻も、鬱になりかけた過去に同情したくなるのですが、自分の意思で医師を接待していたとあっけらかんと言える図太さがあり、久慈との新しい生活にもすぐ馴染む適応能力の高さに好感が持てました。この2人が互いにもっと執着していくのか、気になります。

1

ファンタジーじゃない、大人の日常

四十路近くの大人の男性二人の、人生の厚みを感じたくて再読。
やーー、この作品の雰囲気、本当に好きです。
自分の中での神巻は最新刊の4巻だけど、やっぱりこの1巻から流れる空気も最高でした。

一見受けの吾妻の方が気持ち強めに見えるんだけど、クールに見える久慈も8年間ずっと忘れられない小さな熱を持ってて、たまにぶつけてくるところがたまらない。

BL的ファンタジーではない、現実みのある生活が描かれてるのが最高に良くて。
タバコは吸わないし吸われるのも好きじゃないのに、この作品の空気感にはこれしかないってほど合っているのも素敵です。

合間合間に出てくる「翻訳小言」も翻訳の世界の奥深さが見えてとても面白く、楽しみに読んでます。

1

何気ない日常の2人

これといって大きな出来事は起こらないけど、2人の日常の中でお互いを確かめ合う姿に萌えます!
ずっと2人の姿を追っていきたい作品

1

じわじわ良さが感じられるんです。

先生もカバー帯でも仰ってるんですが、人生が感じられる作品なんです。
攻め君は長髪なんですが、色気があってステキです。男性の長髪は清潔感が大事と思うのですが、それもあるし、家事もできるし、少しぶっきらぼうですが、いい男です。
出てくる受け君との関係性は、私は好きです。
お互い助け合って生きてるんです。あー、いいなぁって何回も読み返していますが思います。
ポケドラやYouTubeで音声ドラマもオススメなんで聴いて欲しいです。

1

Love も Life も。

カバー袖に作者様が書かれているとおり、アラフォー二人の Love も Life も詰まった作品。
家族、特に親との関係とか。
働くこととか。
年を重ねていくこととか。
そういうことを丁寧に描いた作品って、えてしてBがLする部分が弱くて、ものたりなく感じることが多いんだけど。
こちらの作品は、すべてにおいて満足度が高いです。

会社を辞めて6年間父親と過ごし、看取った静。
仕事人としては偉大だったけど、息子にはなんともいえない苦さを残して逝ってしまったあの父親に、静はかなり似ているし、自分でも自覚してるんだろうな。
死ぬ間際になって、アイスの旨さを初めて知るような人生。
つまらないとまでは言わないけど、なーんか寂しい、ちょっと侘しい……
そんな経験が静の人生観、延いては恋愛観を大きく変えて。取り残された孤独感とも相まって、今の朔太郎との関係に繋がっている。
言葉にも表情にも出さないけど、朔のちょっとした言動が静にグサグサ刺さってきてるのが目に見えるようで……こういうのすごい好きです。
朔ちゃん、最後の一歩を踏み込んでこない静を「やらしい」って思わないであげて~
あの人ああ見えて相当頑張ってると思うよ……

朔のほうは、まずは恋愛より人生立て直しから。
夜遊び生活だった日々のなか、ふと、真剣になる感覚を思い出す……あの高揚感なんだかわかる。
朔のユルくて可愛いところと、賢くて優しくてカッコいい(環の言うこともあながち外れてない)ところのバランスが絶妙でいい。
会社からドロップアウトしても、変に病んだり卑屈になりすぎたりしないところも好き。
今はまだ静と恋愛する気は無さそうだけど、着々と外堀埋められてきてるのもまた良き。
早く恋人になってほしいけど、[仕事のパートナー]兼[程よい距離感が居心地いい大人の関係]という今の状態を、もうしばらく見ていたくもあり。

元同期でライバルだった二人だから、このまま名字呼びでいるのも割と好きだけど。
冗談で「静ちゃん」「朔ちゃん」と呼んだのが地味にツボに来てしまい……いつか、「静」「朔」と呼びあってほしいな~と願望をこめて、ここでも名前表記にしてみました。

翻訳という仕事についてもしっかり監修が入って、面白かったです。お仕事ものとしても読み応えあり。

3

静かな憂鬱と大人の恋

いやあぁ~ 初めて「30超えてて本当に良かった」って感じたよw
この作品はね、社会人なりたてほやほやの自分が読んでたらあんましっくりこなかったと思う。

曖昧な関係性の二人なんですけど、それでもちゃんと「大人の恋」ってのがたまらなく好きでした。まあ、素直になれないのも大人なんですけどね (^^;)

ちなみに初読み作家さんです。カプの見た目に釣られて購入しました。
若い頃より38歳の方がぴちぴちな二人… ベンジャミン・バトンじゃん。

続ぎを読むのが楽しみです!

1

名前のない関係性の良さ

夏至を少し過ぎたくらいの、梅雨明け予報がバラつき始めるちょうどこのレビューを書いている今の季節にぴったりな1冊でした。
明度は高いけれど明るすぎず、ほんの少しくすんでいて、甘いか苦いかで言うとちょっぴり苦い。
まさにタイトル通り「スモークブルー」のような印象がありながら、なんだかずっと読んでいたいなと思ってしまう面白さがありました。
元同僚以外の何ものでもない、まだ名前がない関係性の気怠げな大人2人の生活が非常に心地が良く、明るすぎず暗すぎない雰囲気にまとまっていてとても良かった。面白いです。
久慈の翻訳業の描写も興味深く読めましたし、描かれている背景や小物のひとつひとつが魅力的で、読んでいて終始目が楽しかったのも嬉しいですね。

以前は同じ土俵に立っていた2人が偶然にも8年ぶりの再会を果たす。
お互いのライフステージが変化した30代後半という年齢設定も上手く効いているなと思います。
初めて入社をした企業で定年まで働いて…と、いわゆる少し昔のステレオタイプな人生を送っていない2人だからこその良さが詰まっていました。
意識はしていたけれど、そこまで親しい仲ではなかった者同士なのがまた良いんですよ。
遠すぎず近すぎず、決してベタベタとはしていないのに気やすい距離感が本当に絶妙で好き。

雨の日は走らないで、歩いたり立ち止まってもいいじゃないか。
疲れたらふと立ち止まって、少しずつゆっくりと飲み込むように過去を思い返したり、考えたり、知ろうとしたり、前向きな気持ちになってから動き始めたっていい。
そんな気持ちにさせてくれる、ロートーンだけれど暖かみのある素敵な作品でした。
2人の関係と人生がどう変化していくのかをゆっくりと追いたい。続刊を読むのが楽しみです。

1

38歳

うわ〜、共感するところが多すぎて身にしみる〜!

毎回思う確かな画力と背景。
そして38歳!?うん今は38って若いもんね?
元々エリートだしね。この出し惜しみじゃないけど、特に久慈の朔太郎への気持ちをはっきり表さないところが絶妙かな?読者には滲み出てるけど。

お互い人生色々あってそろそろ折り返し地点。とくに40前って考えちゃいますよね。
二人の転機は30前後だけど。

新卒で入社して数年経つと周りも変わるしこのままでいいのかな?と思うのわかる〜。
久慈偉いね!同居で親を最期まで。頭が下がります。兄とは不穏な感じなのかな?

久慈は朔太郎の社会復帰を助けてあげてるの?というかバーで会ったの偶然なの?朔太郎が久慈のリハビリのおかげかなんかコミュ強で明るくて良いですね。

気怠げながら再生の気配もする空気感。
でもやっぱり作者さんらしい清々しさもたまにあるんですよね。
このなんとも言えない関係はどうなるのでしょうか。

最近やたらちるちるさんで広告で見かけて読んでみましたけど、おそらく作品の半分も理解できてない気がする。

あとタバコの火の始末気をつけてね!

1

面白い!

久々にすごくヒットでした。
上下巻で完結。

エリートERだった二人。これがまたかっこいいんですよね。絵がすてき。
実は同じ作者さんの、実話を元にしたという漫画を以前読んだのですが、そのときはなんかイマイチだな~と思ってしまい、あまり買っていなかったんですが、こちらは何の気なしに試し読みしてみたら、あまりに良かったので即買いしました。
結果すごく面白かった。

二人はそれぞれの事情で退職して、一人は起業、もう一人はぐだぐだしている、という設定から始まります。

医療系の翻訳家としてフリーランスとなった久慈と、そこにバイトで雇われた吾妻。かつてはライバルだったけれど、今は立場が変わっている。
けれどどうやら久慈は吾妻に惚れていて。。

自宅でできる仕事に変えたこと、そして会社を退職する際に一度だけ吾妻を抱いたこと、など、何か事情がありそうな久慈ですがあまり多くを語らない。
一方の吾妻は、仕事がきつくなって今は自堕落に過ごしているが、久慈が提案する仕事に触れる内に少しずつ情熱をとりもどしているようで。。

ストーリーもさることながら、二人の空気感が最高です。
仕事、恋愛、はっきりと口に出さなくても、なんとなくの仕草や会話がおしゃれ。
とてもよい作品を見つけました。

3

しっとりとした大人のボーイズライフ

会社員人生に疲れてリタイアしてしまった吾妻。一方、八年前に華々しく会社を去っていった久慈は、一見、今は好きな事を仕事にして悠々自適に暮らしているようです。

そんな二人が再会し、久慈が吾妻にバイトを持ちかけたのがきっかけで、吾妻が久慈の家に半ば居着いてしまいます。

なんてったって、久慈のお家は高級住宅街に建つ瀟洒な一軒家。しかも家の中は夥しい量の本があり、庭は緑で溢れています。本読みにとっては素敵すぎる環境。しかも家主の久慈の作るご飯は美味い!

吾妻にとっては久慈の性格が悪い(?)以外は申し分ない環境と待遇で、ゴロニャンと甘え暮らしているのかと思いきや……。実は久慈にも色々と事情があって、そんな彼には吾妻の存在が癒しのよう。つまり、二人は共依存関係なのです。

このまま、訳して飯食ってセックスしてという暮らしを末長く続けられればいいですが、何しろ彼らはまだ38歳。人生の半分も生きていないのに、本当にリタイア出来るわけもなく……。彼らの穏やかな日々には、有限の儚さがつきまとうのです。そんな甘くてちょっとビターなボーイズライフを、きっと見守りたくなることでしょう。

2

恋愛にブランクはつきものです

爛れた感じがなんとも心地いい、大人の事情、再会愛!
そりゃ38年生きていれば色々ある…人生って楽じゃないから疲れる、
そこでなんとなく人恋しくなる…そこに因縁のアイツと再会しちゃう、
ワクワクしかしない展開でした。ゆるくアンニュイな感じ、愛だの恋だの騒ぎ立てない関係性、中年のモラトリアム期間エンジョイ中、スローライフなところもとてもよかったです。

元エリートリーマン(そして今翻訳者)っていう事情がめちゃくちゃささってますw んで互いにゲイ(かバイ)って、僅少の説明で十分伝わってくる、語りすぎない感じがとてもいいです。久慈が住んでるのは井〇頭線沿線でしょうか。二人が散歩で立ち寄るカフェはあそこですよね!?っていう、勝手に盛り上がって楽しかったです。翻訳のあれこれも興味深くて面白いです。

ふたりともまだ心の準備ができてないから、たまにおせっせするけど、あくまで元同僚なこの関係性ってなんだろう?で次巻へ。いい感じです。

1

沁みる

『性愛とは少し違う「ラブ」や「ライフ」についても・・・』と作者様が書いているとおり、、どこかにありそうな人間ドラマが違和感なく詰め込まれていて、すごく、沁みます。映画にしたら絶対にいい作品になる本。

どちらかがメインストリームから逸れていて、どちらかが残っているのではなく、どちらも逸れている。逸れ方が異なるだけで、どちらも、“やむを得ない”事情があり、“選ぶべくして”選んでいる。

物語は明るい方へ向かっているようで、実はまだ薄闇の中を手探りで進んでいるような感じ。20代ではなく、30代後半だからこその空気感が絶妙。

2巻もすぐ読みます。

7

38歳だと・・・!?

今あらすじを見たら、
主人公の朔太郎も相手の久慈も38歳!?
みえんな・・・

偶然8年ぶりにかつてのライバルと再開して
なんとなくまた仕事を一緒にして
なんとなくSEXをして
雨のち晴れというタイトルが凄く合ってると思います。

以前からライバルとして気になっていた久慈が
8年前の最後に自分を抱いて(お前もソッチだったんだ・・・)と
思いつつ、特にその後連絡を取ることもなく。

再開後も助けられたけど
その後もまた会う事になるとは思ってなかったはず

ところが、久慈の方から
仕事を手伝わないか?と連絡が・・・
なんやかんやまた仕事を一緒にすることになり
(翻訳のお手伝い)
そしてSEXもするように。

劇的な出来事やアクシデントがあるワケではないのですが
久慈の父親に対する思いや、職種が変わった理由
朔太郎の仕事でのプレッシャーなどでだんだん押し潰されたり

お互い、いい大人なので
恋愛もゆったりとした感じで
それがまた良い!!!
朔太郎は意外と性に奔放だったりだとか
久慈は実は一途?

実は久慈が朔太郎を8年前から好きで
その封印した恋心が徐々に復活する過程も
丁寧に描かれてます。


翻訳についても
マメ知識的なことが結構書いてあって
ふむふむと。

医療関係の翻訳は専門用語が沢山で
大変そうですね。
次巻も凄く楽しみです!!!

2

早く続きを〜

私の中の波真田かもめ先生作品で、初めて「おはようとおやすみとそのあとに」シリーズを超えそうな作品に出会ったかもしれません。なので、ちょっと興奮してます。

久慈の泰然とした佇まいとか、何やら訳ありの様子が気になっていつしか夢中になって読んでました。

久慈の送別会の時に吾妻を抱いたのはどうしてなのかとか、まだまだハッキリしてない点は多いです。きっとそうなんだろうという想像は付くのですが、やっぱりそこはハッキリ描いておいて欲しいし…。

後半に久慈の家の手すりとかの秘密が明らかになるのですが、淡々と描かれているのにグッと胸に迫るものがあるんですよ。これはもう実際に読んで貰わないと分からない感覚だと思います。

帯に吾妻の事が「元エリートの遊び人」とあるんですが、そこだけ違和感がありましたね。
仕事に疲れて休養中の吾妻が久慈の仕事を手伝ううちに、息を吹き返すように生き生きして来るのが凄く素敵でした。人懐っこいだけでなく人の機微に気がつく、とても良い人物でした。

お互いに38歳なので勢いに任せる事なく、互いの立場を尊重し合いながら距離を詰めて行く関係が凄く良いです。

凄く気になるところで終わってたので、早く続きが読みたくてしょうがありません。

5

可愛いケンカップルかと思いきや

元ライバルということで、営業成績を競い合うライバル同士の可愛いわちゃわちゃケンカップルのお話かと思いましたがいい意味で裏切られました!
しっとりした雰囲気のお話です。

再開した2人は、翻訳の仕事を通して一緒に過ごすことが、同僚の時には知らなかったお互いの一面を知っていきます。

口では貶しあいながらも、等身大の自分が許される時間に心地よさに少しずつ距離が縮まっていく感じが最高です!

久慈(攻)はまだまだ隠された想いがたくさんありそうなので、今後の展開が楽しみですね。
先に大きく踏み出すのはどっちなんでしょうか…

次巻も楽しみにしています。

2

久慈の長髪の良いことよ〜。

長髪攻めって好きでも嫌いでもないけど、久慈は断然長髪に限る!!

久慈のなんか物言いたげの視線とか、アンニュイな感じとか、たまらん〜!!
もし久慈が短髪だったら、このお話の良さは半減してると思うなー。
(実際、過去の久慈が短髪で登場してたけど、なんかフツーすぎて全然ピンとこなかった)
あの最後の髪をいじるところとか、めちゃいい!!ああいう描写、大事!!

で、また一軒家ってところがいい。
もし久慈が都会のタワマン住まいとかだったら、ふーんつまんねーって感じだけど、あの一軒家に独りで住む男ってところだけで、めちゃくちゃあれこれ膨らみます。
一軒家で手付かずの部屋があったりすると最高なので、久慈もまさに!でした。
何でもない顔しながら暮らしつつ、実は喪失感や孤独を知ってるみたいなのが萌えるんですよねー。
この作品読んで、「一軒家に独りで住む攻め(手付かずの部屋有)」萌えがムクムク膨れ上がりました。
他にも発掘してみたいわー。

一瞬にして燃え上がるようなやつではなく、じわじわと侵食していって、気付いたらもう無くてはいられないみたいな関係になるのかな?
続きが楽しみです。






ーーー
覚え書き
一軒家に独りで住む攻め、かつ手付かずの部屋があったり、広い家に取り残され感がある攻め。
・「甘えたがりなネコなのに。」
・「左隣にいるひと」

「僕とサオダケの日々」「カップ一杯の愛で」の攻めたちも「一軒家に一人暮らし」というところが味があってポイント高い。

20

大人2人の熱がとても心地良かった

作品同様、長々と深く語るのは野暮かもしれない。でも語りたくなる素敵な作品。

元エリートMRとしてNo.1ライバルを争っていた2人の再開ラブです。

先生のお言葉にも有りますが性愛だけじゃないL OVEもL IKEもL IFEも含めた。
プランBのL IFE。
のBL。

黒髪上品クールで気だるげな久慈(攻)×明るく人懐っこい地頭良しの吾妻(受)

38歳の2人の掛け合いがとても心地良い。
深く踏み込まず時折嫌味を交えつつも、お互い尊重しているのが分かる。

幼い頃の父親の存在は絶対的な尊厳を持ち、憧れや畏怖様々だろう。
やはり唯一無二の存在だと思う。
しかし、どのような人間にも完璧など無いことを知る。
目の前で痴呆を煩い老いていくのは、こちらもやるせなくなる。
ポツリと「もう居場所は無いんだな」

過去とリンクするかのように少しずつ居場所に侵入する吾妻。先生上手いなぁとタメ息が出た。

人生は晴れの日ばかり続かない
ずっと全力で走れない
38歳の2人だからこそ感じること。

透き通る様な晴天を見上げて、この空も良いけど
タバコの紫煙が掛かったような少し曇った空も良いよ。
ずっと晴ればかりじゃ気付け無い。
曇りや雨で気付く事も有る。それも楽しい。

オセッセも大人の風格を感じる、じっくりゆっくりなオセッセで日本家屋とマッチしてとても良かった(照)
最後の描き下ろしの駆引きなに?これでまだ恋人じゃないんよ…尊い、とうといよぉ嬉涙

これだけ言葉少なめで2人の熱さを感じられる先生に嫉妬!

翻訳って奥が深いです。春のうた、雪解けのうた…素敵だわ。

おはよう~シリーズ全て読みましたが、君たちずっーーとイチャイチャしてるなぁ、裏山けしからん。
で、すぅっと流れる様に読んでいたので、コチラとのあまりの違いに驚愕です。

パッと派手な打ち上げ花火みたいなアオハルの恋も良いけれど、じっくり熱が伝わるアダルトな線香花火みたいな恋も良い。
私は断然此方の方が好き!

素ン晴らしい作品だ、続きを焼き土下座待機。アチチ。

13

しっとり大人な関係

しっとり大人な関係いいですね。
お互い内心思うところはあってもごちゃごちゃ言わず、気分のまま行動したり、雰囲気にあえて流されてみたり。

久慈の家がステキですね。
父親の書斎も。
久慈にとっては複雑な面もあるけれども。

そのお家を吾妻の物が侵食していく。
それに気づいても何も言わない久慈。

吾妻の物と入れ替わるように、久慈の父親にまつわる物を手放していく。
2年間、手をつけられなかったものに。

久慈の心の中が少しずつ整理できていく過程を見ているようですね。
久慈の家が久慈自身を象徴しているような。

退職する時の一度だけの関係のつもりだったのに、再会して仕事に誘って…久慈にとって吾妻が変わるきっかけになっているよう。

吾妻にとっての久慈も。

お互い野暮なことは言わずとも、時間を共有するうち相手のことを知り、なるようになる…みたいな大人な関係いいですね。

吾妻が時々子どもっぽかったり、久慈が呆れていたり、そんな久慈の心を見透かしている吾妻の関係もおもしろい、

アイアンブルーの夜のやりとりはちょっと恥ずかしい気もしましたがw
ステキな家で2人のいい関係が続編でも見たいです。

久慈父の翻訳小言メモもおもしろい。

6

プランBの人生

酸いも甘いも噛み締めたイイお年頃の元同僚同士で、プランBの人生を謳歌する38歳。
8年ぶりのたまたまの再会、、、
燻らせた8年前の最後の一晩、、、

8年ぶりの再会なのにそんなに時間が空いてる様に見えないふたりのやりとりや仕事への入り込み方が阿吽の呼吸が実に心地よく、
アラフォーの気怠い色気が最高にイイ!!

陽気でチャラチャラに見えるけど、余計な事を言わずに久慈の雰囲気や表情を気にかける広い心で受け止める朔太郎と、
本当に欲しいモノを言えずに不器用に生きている久慈。

言葉では表せないふたりだけがわかる雰囲気が
最高に心地よいストーリー。

11

今はまだ ラブよりライフ

なんだか影のある表紙に あわよくば大好物が潜んでやしないかと
ご無沙汰しておりました 波真田さん


かつてトップ争いまでした同僚との再会ものなんだけど 別れかたと再会のしかたがなんとも言えない 胸の高鳴りとか高揚とかなんもないのが笑える


ライバルだった彼との再会は最悪ではなかったけど最高って訳でもなく なんとなく促されるまま……って

ゆっくりです 超ゆっくり
縮まらない距離のまま ふたりで居る日々と時間を積み重ねていくのを淡々と読まされるの

重ねる時間に 自分を癒す旅の途中で見つけた拠り所 みたいなものが芽生えているようにはみえるんだけど それを勢い任せに押し倒してヤリまくるってのはない
だからなのか どちらからともなく誘った刺激が妙にエロティックで 爛れた大人の雰囲気と生々しさをあげていく うん エロすです


止めてしまった時や 動けなくなったもの 父親の存在 家族のあり方

なにが あわよくば じゃいッ!((怒))

気のおけない 付かず離れずができる関係
そんなものと関わることで少しづつ変わっていく彼ら

まだまだ序盤戦 恋だ愛だより重ねた肌に縋るものが見えたくらい

そんなんだから ぽっかり空いた穴を埋めあう なんて事にもなってなきゃ
貪り喰らう衝動がなんなのかもわかってない  

正直 厄介な大人ってやつなんだけど これがビックリするくらいい

なんだろ? まとわりつくような湿度の高い絡みも どこに流れ着きたいのかすら読めない関係も 燻っているもの 揺らいでいるものに無理無駄無謀が一切ない感じ?


過ごした時間と止まった時間の魅せ方が少々重くなったせいで 読ませたかった 諦めたもの かがわかりづらくなってる気がしないでもないんだけど…


個人的に 狂ったように燃えあがる熱で一瞬にして焦がされるより じわじわとその肉の深いところまで蝕んでいくような 低温火傷で抉るようにぐずぐずに焼き尽くされるよながものが好みなのでこれはこのままじっくり遠赤外線で と願ってしまいたくなるのは欲深すぎなのかな


いや こっからだろッ!な終わりに ゆっくりじっくり読まされたからなのか 先が気になりはするけど急いて読んじゃいけないような
だって 別れの日から二度と交わることもないと思っていた相手との再会話に ここまで誰かの人生みたいなのが乗っかっちゃうとさ


あれですアレ あたしみたいな他人さまとちょいちょい読みかた違っちゃうようなヤツは 迷子にならないようしっかりお復習して次を待て! っていう

乱雑でいて繊細なのもを汲み取らなきゃいけないお話だった んだろうなと 

まぁ お復習してもちゃんと読み取れるか微妙なんだけどね ←いつものことじゃん

5

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