午前2時まで君のもの(上)

gozen2ji made kimi no mono

午前2時まで君のもの(上)
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神144
  • 萌×253
  • 萌18
  • 中立10
  • しゅみじゃない5

--

レビュー数
25
得点
996
評価数
230
平均
4.4 / 5
神率
62.6%
著者
奥田枠 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
発売日
電子発売日
価格
¥670(税抜)  
ISBN
9784403667961

あらすじ

道夫は、学生時代からずっと友人の恭一のことを好きだったが、想いを告げることもなく21歳になる現在まで、キヨラカな友人関係を続けている。ところがある朝目覚めると、彼の世界は一変していた。道夫は29歳になっていて、隣には見知らぬ寝顔が――…。奥田 枠が描く、切なく愛おしく繰り返す、真夜中過ぎのカウントダウン・ラブ、上下同時発売!

表題作午前2時まで君のもの(上)

中学生→29歳
中学生→実家のクリーニング店で働く青年,29歳

その他の収録作品

  • 俺の知らない5年前の話
  • 道夫的懸案事項

レビュー投稿数25

痛くはない…

ずっと寝かせてました。

(上)を読むと1巡では時系列が???ですが、冒頭が事故の後ということは…。

正直謎ばかりなのですが、それらが(下)で明らかになると思うとゾクゾクします!

毎朝21歳から昨日までを忘れてしまう道夫。これは辛い(泣)毎朝絶望するなんて。
灯さんもなんでいきなり結婚したの?
5年前に結婚して今は道夫は29歳。
毎朝初めましてはキツイなあ。

そして恭一の使い慣れてるエッチ用品や道夫が多いのを知ってるのって…。何度も道夫と?

みんな謎だらけだ〜。

なんで恭一を好きだったはずの道夫は灯と結婚しちゃったの?結婚してることをわかってても恭一としちゃうの?
灯は何を悩んでるの?

早く下巻を読まねば!

0

毎秒予想のつかない展開!!

この作品は上下巻あるシリーズ作品ですが,
1巻を読み終えた後,これぞシリーズの醍醐味よ!と大いに感じられました。
大抵のBL作品は,1巻で大体の展開は終わらせといて2巻目はその延長線みたいな作品が多いですが,この作品は1巻だけじゃラストが全く想像つきません!
ドラマではよく続きが気になるようなこと,ありましたけど,漫画では久しぶりにワクワクしたような気がします!
そして,絵で惹き付けられる作品は数多くありますが,
この作品はストーリーで物凄く惹き付けられました。
トーンが切ない感じだったので尚更ですが,素敵な作品だったと改めて思いますね。

0

切ないでしかない

奥田先生の本、ですが、なんとなく好きなテイストと違いそうだな、と思って読んでなかった作品。割引になっていたのでひとまず上巻を。

思っていた展開とだいぶ違い、、タイトルの巧さに唸りました。

切ない、ひたすらに切ないでしかない。

なんで結婚しちゃったの?にも、ミチの苦しさがあるんですよね。恭一のことを忘れたわけではなくて、んん・・・。

下巻の展開次第ではありますが、萌えるにはちょっと、切なすぎるな、と思います。

前に一人で進むのも、後ろに一人で置いていかれるのも、どっちも辛い。どっちも切ない。

0

灯の人柄の良さが救った部分もあるよね

 冒頭で拗らせた両片想いの話かと思ったら、実態はかなりシリアスなものだったので良い意味で驚きました。タイトルの『午前2時まで』という言葉の意味を知ると、切ないですね。ミチの傍で彼をずっと見守ってきた恭一、灯、彼の父親はどれほどの苦悩を超えてきたのでしょう。そして何よりもミチの、365日朝起きて混乱するところから始まり、記憶を積み上げられない自分、新しいことができない自分に歯痒い思いを感じなければならないというのは、想像を絶する辛さだろうと思います。

 8年間の記憶がなく、周りの環境が変わっていないならまだしも、大学生ではなくなり妻を娶っているという大きい変化に直面するにしては、ミチの受け入れ方が素直過ぎるかなと最初は思いました。もっと長く混乱したり、とても仕事になど励める状況ではなく部屋に籠もりたくなったりするのが自然なのではないか、と。ただ、元来の前向きな性格や、自分の悩みや不満を他人にぶつけられない性格を考えればさほど違和感もないかなと思いました。穏やかに見えて内心ミチに対して並々ならぬ想いを抱えた恭一が、どんな行動に出るのか下巻が気になります。

0

大変なテーマだ

BL抜きにして、大変な設定でストーリーを描いたものだなと驚きました。

事故で記憶が日ごとリセットされて、目覚めると毎日が新しい出来事の始まりで、自分は21歳のままだけど周囲は確実に年数を重ねている。

最初の方は、読んでいて頭がド混乱しました。意味わかんない…奥さんみたいな人いるし、でも友人の恭一とは身体の関係があって…って!?

最初は状況を飲み込むのに時間かかりました。ぶっちゃけミチと恭一のBLどころじゃないよ、と(苦笑)前半は一番意味が分からなくて、徐々にああ、こういうことか…と理解を紐解いていく感じです。これは上下巻なのも頷けますね。1巻では到底語り尽くせない物語です。


ミチの視点だけど、ミチの混乱よりも周囲の人たち…妻の灯さん、昔から好きだった恭一の心情と動きが気になりました。どちらとも、ミチと向き合いながらの生活はとっても大変だったと思います。
楽しいこともあっただろうけど、どんなに楽しい出来事があったとしても、悲しいことがあったとしても、翌日からは1人でその思い出を心に秘めないといけないんですよね。2人で共有していく思い出を築けていけないって、心に穴が空くほど寂しいだろうなぁ…。


灯さんと恭一…そしてミチ。三角関係だけど、普通の三角関係じゃなくて。だからこそ、このストーリーの着地点がすごく気になって仕方ないです。下巻でその答えを確認しに行ってきます。
幸せな結末になりますように。

0

「ある日」の続きを手放すな

長年恭一に片想いをしている、ちょっと落ち着きはないけれど明るく優しい好青年の道夫(29歳・受け)と、大学は分かれたが中学以来道夫と一緒に過ごしてきた、どこかはかなげで物静かな在宅デザイナーの恭一(29歳・攻め)の、どうにもならない膠着状態からどうにか抜け出したい的シリアスラブストーリーです…かね?
上下巻の上巻のみを読んだ感想となります。その範囲内でのネタバレも込みで感想を書いていきます。
上巻の時点で、とても切なく、とてもしんどい。でも吸引力があって目が離せませんでした。

参考までに書くと、道夫は灯さんという女性と結婚しています。そして恭一とも体の関係があります。

…と、これだけ見るとドロドロ愛憎不倫モノなのか!?ってなると思いますが、ちょっと事情が違ってくるんです。どういうことなのか、もう少し補足します。
道夫は21歳に交通事故に遭い、後遺症で前向性健忘を患ってしまい、事故直前の記憶より新しいことを覚えられなくなってしまっているのです。夜に寝ると記憶がリセットされ、朝目を覚ましたら21歳の記憶まで戻ってしまいます。
21歳のある日の夜、恭一の部屋で恭一を押し倒してしまい、あわや長年の想いの丈が吐露されるかというときに終電の携帯アラームが鳴り、あわてて帰路に着いた道夫。恐らくその後事故に遭い、そんな気持ちのまま、次の日目が覚めたらいきなり8年たっていて、しかもいつのまにか結婚していたわけです。

複雑な思いが溢れ出し今だけ抱いてほしいとすがる道夫を抱く恭一。でもその記憶は道夫の中では無かったことになってしまって。そんな夜を何度過ごしたのかと思うと、しんどくてたまりません。

もう、誰目線で読んでもしんどいんですよ。
道夫目線でストーリーは進みます。道夫はいつまでも成長できず、比べて周りは年を重ね、自分がおいていかれることに苦悩しています。そして恭一は、一体どんな気持ちで道夫を抱いているのかってことです。明確に好きだ愛してるとは言ってはいないものの、道夫への想いはかなり大きく重く特別なものだと見受けられるわけで、それをどうすることもできない感じが物凄く切ない。灯さんも、道夫の記憶のことをわかってて結婚したとしても、道夫との時間を上手く過ごせないことにはがゆさがある。道夫の父と亡き母も、息子に起きた障害を受け入れて今に至った8年間を思うと筆舌に尽くしがたいものがあります。出てくる人たちがみんないい人だからこそ、苦しくなりましたね。

8年、「ある日」の次の日が続いてるわけで。

5年、結婚しているわけで。

今日あったみんなとの想いをなかったことにしないと1歩を踏み出す道夫

体は結婚しているけど、心は21歳の時のまま恭一が好きな道夫は、どんな結論を導きだすのか。
この物語がどう展開してどんな結末を迎えるのか。
早速下巻、読んできます!

0

まさかこんな内容だったとは

人気ある作品という事で購入。そして積読してました。
そして読んでみてびっくり。記憶喪失ネタだとは。それもたった1日しか記憶が無いなんて。
読み進めるうちに、その病気のしんどさが本人だけでなく周囲も含めて辛いものだとわかって、切なくなりました。
誰も悪くないのに誰もが遠慮して、傷ついている。
この無限ループの世界に終わりはあるのか。

灯さんはミチの気持ちを知っているのかも。結婚しているけど、名ばかりでえっちもないし、実は違う人のことを好きな夫。
この人と結婚しているという確証が欲しくて、会える時間をなるべく確保したい。
と思ってるんじゃないのかな。想像ですが。
灯さんには幸せになってもらいたい。
ミチと何年も一緒に暮らしてくれて支えてくれて本当にいい人だなと思いました。
さて、これから下巻を読みます。
ハピエンなんでしょうけど、どんな結末になるのかな?
病気が治るんでしょうか?楽しみです。

0

I’mYoursUntil2am

恭一がミチを愛している事が優しい言葉に表れているし、彼らがどこまでを何度ループしているのか謎めいていてそして萌えます。初めてのキス何度もしてるんだろうな…
バタバタとメメントな体験を走っていくミチの裏表ない性格が、深夜の雰囲気とお話を暗くさせ過ぎないバランスが良い。根明。
序盤に儚く美しい攻が経験を気後れしたり労る言葉をかけたり、ノンケ受が帰り道に感触を味わっている描写が物凄く良きでした。
そして好きな人が与えてくれたものは覚えているし忘れたくないですよね。

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いいタイトル

そういえば創作物(本のタイトルとか歌詞とか)によく出る時間帯で午前2時は上位だった気が。

試し読みできる初っ端からセックスシーンなので、電子書籍ごとの修正比較ができます。さすが新書館はrentaの修正が強い。しかしシーモアは限定おまけつき。シーモア限定おまけは上巻も下巻も「剛と恭一」です。

ちるちるでずっと上位にいるな〜と思ってましたが主役が前向性健忘とは知らず。BLに限らず記憶が1日しかもたない主人公の作品はいくつか思い当たりますが、おおむね感動を約束される設定であり、手垢がつきまくってる設定でもある。この作品は主役が結婚している点が肝かな。上巻を読む限りでは構成も良く下巻が気になる終わり方。さぁ下巻!

0

みんな優しいだけに切ない。

とても切なく苦しいのに、何度も読み返したくなる作品です。
もちろん、ハッピーエンドだからこそそう思えるのですが。
攻の恭一も、受の道夫も、道夫の奥さんの灯さんも、道夫のお父さんも、みんな良い人。
良い人だけに、灯さんは可哀想なシーンもありますが……。
でもそれも、恭一曰く「そんなのわかってて、ミチを攫ってったんだろ?」なんですよね……。
灯さんが道夫に結婚を提案した段階では、灯さんってそこまで道夫のことを心から大好きって訳ではなかったと思うんですよ。
恋人でもなかったのに、道夫の人生をサポートしてあげたいという思いもあって結婚を提案した。
やはりそこは、覚悟が足りなかったというか。
想像力が足りなかったというか。
灯さんは精一杯道夫と向き合おうとしますが、やはりそこは、そもそも道夫にとって最愛の人は灯さんではなく恭一なのですから、無理があったのかなと思います。
灯さんはとても優しくて良い人なだけに、幸せになってほしいですが。
同僚?の男性が何となく灯さんに好意を持ってそうな気もしますし、これからちゃんと心から好きと向き合える人と幸せになってほしい。

恭一と道夫は、この先何があっても大丈夫でしょう。
この2人が幸せなこと、道夫のお父さんも察してそうなこと、それが救いですね。

0

読みながらのメモ

上下巻読了。

■記憶喪失と恋愛
・寝ると1日の記憶が消える、という『50回目のファースト・キス』や『今夜、世界からこの恋が消えても(セカコイ)』に近いシチュエーション。前述2作品と違うのは、以前から知っていた相手との仲を描くところだ。
・自らの記憶を疑っている人に偽の事実を教えるのは、例えそれがネガティブな目的でなくとも居心地が悪い。

■記憶の保管

ミチは、自身の記憶について次の3パターンの保管方法を取っている。
・日常の記録 →自分宛LINE
・重要事項 →リマインダーアプリ「朝起きたら見ること」
・アラーム →00:10(江古田0:24発用)7:00(起床時間)

上記に加えて、補助となる情報にはすぐアクセスできるようにしている。
・仕事の手順について →PC
・灯について →周りの人間(恭一、父親)
・恭一について →LINEの過去ログ

恭一によると「大切なことも忘れてしまったと知るのが辛い」からと、ミチは「記録しない≒忘れる」選択肢を取っていたが、10/27より始まる物語中で再度「記録する≒覚える」選択肢を取りはじめる。

■記憶の改竄

・恭一による改竄
恭一はミチのリマインダーから、灯との離婚の詳細及び、そこからミチが学んだことを削除している。また、ミチのリマインダーに自分とミチは恋人であると付け加えている。

・ミチ自身による改竄
ミチは「記録しない≒忘れる」だけでなく、「今は恭一とは会ってないってメモしておけば(中略)恭一のこと諦めると思うから」と提案するなど、「朝起きたら見ること」を改竄する意思は見せているが、実行には移していない。

■恭一の望むこと

恭一がミチに望むことは、2項目(A、B)ある。

A「ミチと俺の間に起こったことで忘れてほしいことなんてひとつもないよ」(2人の経験を忘れないこと)
B「何を忘れても俺を覚えているなら、俺を愛していることを覚えているなら、俺は幸せだから」(恭一の存在及び恭一への感情を忘れないこと)

Aについては、「忘れたっていいんだ。誰を愛して愛し合ったか。ミチが忘れても俺が覚えてるから」と譲歩している。その代案として出てきたのがBだ。1日がリセットされると完全に忘れられてしまう存在である灯が、ミチの日記付けに協力的だったのと対照的である。

1

「過去をなかったことにするな」

上巻のみの感想ですが、なんとまあ切ないお話なんでしょうか。
長年の片思い、思い出にするからHしたい…っていう1話で既に切ないのに、1話ラストでびっくり展開。
さらに3話からどういう事なのかが分かってきて…なんか色々辛い。

道夫が辛いのはもちろん、多分恭一や灯や他の当時人物たちも辛い気持ちがあるんじゃないかなぁ、と予想。
下巻で全て明らかになるんでしょうね。
耐えられるかしら、私の涙腺。

主役が女性と結婚してるっていうBLは初めて読んだのですが、こういう特殊な夫婦だからかあまり気になりませんでした。

「過去をなかったことにするな」
そんな思いでメモを残した道夫の選択がどういう方向へ転がるのか、下巻を読むのが楽しみです。

0

切ないわ~

こちらのサイトで高評価だったのでネタバレなしで読みました。

友人(♂)と良い雰囲気で帰ったら嫁がいる…。
「どゆこと!?」
とんでもなく酷い男なのかと思ったら全然違う!(誤解してゴメンよ)

状況を知れば知るほど読んでて苦しい。
ファンタジーの様に何かのショックで突然思い出す事もない。

日々、時間は過ぎるのに記憶は毎日リセット。
そんな毎日を過ごしていることも忘れて
また一からやり直す毎日…。

恭一のことが大好きなのに嫁がいるミチ。
何か解決策を見つけたいけど見つからない
もどかしさが読んでて辛い!!
この難しい状況をどのように下巻で回収するのか楽しみです(^-^)

0

設定がよくわからないが面白かった!!

時間軸が動く係のものがよく理解できないんですが、大好きです。

今作は沼のお勧めレビューツィで知り、即ポチリました。いつもの行動です。
年末に奥田先生ができ心で流したツイッター短編みたいなやつ(感情が外見に出る話)も面白くて、今までノーマークだった自分をぶん殴る‥といういつもの行動をしました。

SF上手いな〜と思います。
記憶喪失もの(?)まぁまぁ見たことあるじゃないですか「メメント」とか。

とにかく何もわからない主人公の目を通して、読者も何もわからず先も読めずハラハラ・ドキドキできてとても楽しいジャンルですよね。

怪しい人だと思ってた人が怪しい行動ばかり取ったり、怪しい人と思ったらそうでもなかったり、信頼できると思ったら怪しかったり、記憶喪失の人って自分がわからないせいで、周りの人たちにも懐疑的で、出てくる人出てくる人胡散臭い。メメントの話ですが。

今作は良い人しか出てこないBLファンタジーなので、めちゃめちゃ安心して読めます。ハラハラ・ドキドキ&安心感。つまり傑作です。
受けが毎回新鮮なリアクションで攻めに抱かれるの、想像しただけでのたうち回りますよね‥!
最初は二人とも初めてで、そのうち攻めが何度も受けを抱くことで経験値が増し、慣れた仕草に気付いてショックを受けつつも、受けの身体は、ちょ~開発さててさ‥。

絵も無骨さとセクシーな魅力のある絵柄です。

切なさと愛しさと心強さを感じられる傑作BLなので、みんな読んでください!!
ついでに「メメント」も見て!

2

切ないし愛しい

一話の試し読みで購入を決めました。
重いテーマなので人を選ぶかもしれませんが、気づけば夢中になって一気読みしました。はぁぁ、、、よかった。

キャラクターがみんないい人で、ミチが前向きなキャラクターなのが特によかったです。そうでもないとあまりにも救いがない、悲しい現実。自分も、周りも、苦しみ続けてきたけど、それでもその毎日を幸せなものにしていきたい。あまりの切なさに久しぶりにBLを読んで泣いてしまいました。2022年最初のBLにこの作品を選んで大正解でした。
上下巻で読み応えもあり、タイトルの回収が素敵でした。ネタバレはできるだけ避けて、事前情報無しで読んでもらいたい作品です。

0

ボロボロ…

上巻のみの感想です。

チラチラ雑誌で読んでいたので、結末まで知っていますがそれでもなおボロボロ泣きました…。
そして、上巻は凄く良いとこで終わりますので上下巻揃えてから読むことをオススメします。

まず、恭一は覚えてる側ということもあり表情がちょいちょい切ない…。もちろん、覚えてない側の道夫も切ない…。さらには、結婚している奥さんも良い人で…。(奥さんとのラブシーンはないです)
今回、描き下ろしで結婚する切っ掛けが描かれていたのですが、それも切ないです。

ストーリーもとても面白く描かれています。


















紙本購入
修正は白短冊です。

3

ぐるぐる苦しい

全く情報なしで読んだので、最初は掴みづらく、裸体も線の太さが気になる…ってとこに、結婚してる?どゆ状況?これは、読めんかも…と不安で読み進めたけど、あれよあれよと切なさの渦にのまれちゃいました。

最初の2人の辻褄が合わない掴みづらい違和感は当たり前のことで、恭一は何度も積み重ねているけど、ミチは初めて。その意味が分かった時の切なさ、やるせなさと言ったら!!

ミチの戸惑い、家族や恭一に対する思いは苦しくて、そんな時の支えになるのが恭一なのがこれまた切ない!!1度は辛いと止めてしまった1日を記録することを再開するのが良い。恭一が「忘れてほしいことなんてひとつもない」と言ったのが効いててるのが、恭一への想いを感じれて良い!!恭一といる時だけ、午前2時までは21歳の自分でいられるのがなんとも!!

ミチも苦しいけど恭一は毎回忘れられて友達の姿に戻って、かと言えば想いをぶつけられる日もあって、その繰り返しをこなしてるのが相当しんどいだろうに…灯に攫われた分、一瞬一瞬大切にしてるの恐いぐらいで…良いですね!恭一は受け止めたままなのか、行動を起こすのかも楽しみなところ!!!

2

繰り返す日々の中で

学生時代から友人の恭一をずっと好きだった道夫。
ある晩酔った勢いで想いを告げ、衝動的に身体の関係を持って。
友人としてでは知り得なかった"オトコ"の部分を見て、嬉しいような切ないような感情を抱きながらも
想い続けた人と繋がることが出来た喜びを噛み締めながら家路を急ぎ
辿り着いた自宅には彼を待つ妻の姿が…。

1話のあらすじをまるっと書いてしまいましたが
この時点ではまさか、道夫にあんな事情があるとも知らず
「あぁ、こういうパターンか…」と、心の中で密かにこれからの修羅場を覚悟しましたが
男女間の争いよりもずっとずっと苦しい展開が待っていたのでした。

道夫は21歳で事故に遭ったあと、新しい記憶を保つことが出来ず
朝起きてその現状を受け止めるところから一日が始まって、周りや自分のことを少しずつ理解していくのだけど
眠りにつくとまた、真新しく自分の知らない自分を始めなければならないわけで…
21歳で止まったままの自分と8年の間に変わってしまった現実をやり過ごす日々からどう抜け出していくか?
道夫自身が変わろうとしているのを全力で応援したい気持ちになりました。

恭一を想う気持ちは何度新しい自分になっても変わらずそこにあるのに
強く想うだけでは変えられない現実が切なかった。
恭一もまた、道夫を想っているのは明らかなのだけど…
今後どうなるのか、ざわつく心を抑えつつ下巻を読みたいと思います。


3

ううぅ

まだ上巻しか読んでません。
なのにこんなに切ないなんて…、最初に電子の試し読み読んじゃって道夫が結婚してたのに驚愕してしまったんです。だから怖くて読むのが今になりました。

道夫がどんな気持ちで灯さんと結婚したのかは分かったけど、恭一の気持ちを考えると悲しくて痛くてまさに「拐った」という表現がピッタリだと思いました。

確かに道夫を好きで灯さんはプロポーズしたんだろうけど、どうしても浅はかにしか思えなくて…。

29歳になった道夫がこのタイミングで変化を起こして来た理由が何なのか、とても気になりつつ下巻に進みたいと思います。

上下巻同時発売で良かったです。泣

4

結婚が地雷でもぜひ!

奥田枠先生は独特な設定や暗さ・苦しさのある作品を描かれていると思います。
綺麗な絵柄からドロドロした気持ちの表現があり、残酷さの中に美しさと切なさがあります。
今作は受けが結婚するので地雷だと感じる人もいるかもしれません。

21歳までの記憶しかないなく、寝たら記憶がリセットしてしまう脳の障害があるせいで、受けのミチは攻めの恭一に片想いをしたまま。
両想いなのに、身体の関係もあるのに、互いの幸せや周りの人への配慮でなかったことにしてしまうふたりの想いを読んでいてとても辛かったです。

スマホのアラームがとても切ないです。
終電で午前2時までに妻のいる部屋に帰って、翌朝に妻の横で目覚めるために鳴るんですよ。それまでふたりは愛し合っているのに。

誰も悪くないし、みんな優しい気持ちで思い合っているんですよね。でも結局、歪みがある関係と想いだから誰も幸せになれない。

妻との別れとふたりの決断。
ずっと21歳の時のまま止まった時間をひとりじゃなくて、ふたりで過ごしていくのが中学時代からふたりにとっての幸せなんだろうなと思いました。

上下巻なので、登場人物の気持ちの変化や状況がいつも以上に丁寧に描かれている作品でした。
ノンストップで読んでしまいます。
作品のタイトルも各話のタイトルもとてもよくできていました。作品を読み解くのに助けになります。
ぜひ、上下巻一緒に買って読んでみてください。


あと、わたしは奥田先生の描く赤面しながら涙や涎を垂らす受けが大好きです!

7

2021年ラストに選んでよかった

とてもとてもよかったです!12月は大好きな作家さまの作品がたくさん出たので色んなの読みましたが、もう!ほんとたまらん!買ってよかった!!って思ってます。

とても切ない設定です。
受けが記憶障害を持っていて、大好きな親友と身体の関係はあるけど、いつまでも片思いしていると思っています。
眠ってしまうとそれまでの記憶がすべてリセットされてしまうから…
それをすべて知っていて受け入れている攻め。
そして、受けは結婚もしていて…

どんなラストになるんだろうとハラハラしながら読みましたが、私はこのラストでとても嬉しかったです。
この先に明るい未来だけがあるわけでは無いと思いますが、どうか静かに2人を包む未来が待っていてほしい。
ぜひ平凡な毎日をゆっくりと過ごす未来であってほしいと願います。

3

すでに辛い

素直に面白いです
記憶喪失系って結構辻褄合わないこととかあるんですけど設定がちゃんとしてて納得のいく内容
先が読めない展開なので楽しめます。

嫁を含む三角関係。受け結婚しちゃってます…地雷の方は注意ですけど、好き合っての結婚じゃないので私的には許せました。
みんな可哀想だし、誰が悪いとかがないからこそ、みんなの気持ちを考えると辛い。のだけれど、どーしても恭一が一番可哀想ですでに泣きそう笑

これから下巻読むので一旦深呼吸。
どんな結末なんだろう。ドキドキです

2

タイトルの意味が切ない

奥田先生初読みです。
表紙とタイトルに惹かれたのと、上下巻モノが好きなので、事前情報入れず読みました。

ミチと恭一の「酔っていた」で始まる行為は何度も繰り返されているんでしょうね。

ミチは忘れてしまい毎回初めてでも。
恭一は知っていて慣れている。

毎日の記憶を忘れてしまうミチ。
自分だけ置いていかれる不安があるのはわかる。

でもミチを思う恭一も切ない。交わした言葉や気持ちを覚えていてもらえない。
いつも初めてで、午前2時までしか自分のものでいてくれない。

恭一が時々少し変わる表情、うれしそうにしたり、照れたり、不安そうだったり、怒ったり…が切なくもあるけど、かわいいです。

普段気持ちを抑えていそうなだけに、そういう発露の描写がぐっときます。


灯の気持ち、恭一としたキスを明日に持っていくかは俺次第、とミチが思うの、それってメモを残すということですよね。

それでも覚えてはいられないから、過去をなかったことにしたくても、難しいのではないかと思うのですが。残酷だけど。

と、その前に、ミチは浮気の自覚はないのだろうか。と、そこが気になる。

灯と恭一どちらかを選ぶとかそこまでの意識はまだないのかな。
そこのところ、どうなるのか下巻楽しみです。

5

個人的地雷がバックボーンの作品ではあるけれど。

作家買い。
奥田さん作品はほぼ読んでいると思いますが、めちゃめちゃドツボに突き刺さる1冊でした。ネタバレ含んでいます。ご注意ください。






主人公はミチ。
中学の時からの友人・恭一のことが好きで、好きで。ずっと忘れられなかった。21歳の今まで、清らかな友人関係を結んできたけれど、酔った勢いで、一度でいい、と言って迫り関係を持った。29歳の恭一は手馴れていて、優しく大切に抱いてくれた。

けれどミチは終電に乗って帰る場所がある。
妻・灯が待つ家にー。

読み始めたとき、ミチが既婚者ということに衝撃を受け、えー、不倫もの?(←個人的地雷)とちょっぴり萎えつつ読み進めました。そして、ところどころ違和感がある、というのか。恭一とミチは友人なのに、年齢差がある…?んー、なんで?みたいなちぐはぐ感。

ミチは既婚者なので不倫ものではあります。ありますが、そこだけがメインになったストーリーではありません。どこまで書いていいのか、これほど悩む作品、レビューもないなあ、と思いつつちょびっとだけ。以下、壮大なネタバレになりますので、お嫌な方はここでストップされてください。







*************************************

ミチはとある理由から、記憶が長続きしません。
21歳までの記憶はあるが、それ以降のことは一晩寝ると記憶がリセットされてしまう。

そんな彼を支えてくれているのが、ミチの父親と、そして妻の灯。
記憶をなくす彼に、明るく、何でもないことのように、日々接してくれているのだった。

ミチが愛しているのは恭一。
けれどミチには大切な妻がいる。

いわゆる不倫ものですが、悪い人がいないんですよね。
いや、しいて言えばミチは悪い。不倫、良くない。
でもですね、彼が灯と結婚しようと思ったその気持ちに嘘偽りはないんですよ。そして灯が良い人なんだなあ、これが。

毎朝、毎日。
「この人誰?」という目で自分を見る夫。約束をしても覚えていない。先のことも見通せない。それでも灯はミチを大切に想っている。

そんな灯を、ミチも大切に想う。大事にしたいと思う。
けれど、心の奥底で愛しているのは恭一で―。

朝起きて、灯の夫の道夫になる。
そして夜、恭一に会いに行く。終電に乗って家に帰るまでの時間。その時間は、恭一を愛しているミチになる。

この三人の関係の行く末が気になって気になって、上下巻の2冊を一気に読んでしまいました。あ、今作品は上下巻同日発売になりました。ぜひとも2冊まとめて買われることをお勧めします。

11

上下巻通しのレビュー

あらすじは

主人公は交通事故で記憶障害となり、新しい記憶を積み重ねる事が出来ません。一日を過ごし寝て起きると事故後の事は全て忘れてしまう脳内は永遠の21歳です。

話は8年後29歳。5年前に結婚しますが、事故後の事なので毎朝初対面です。彼にとって変わらない事は学生の時からの親友とはまだ続いていること。その親友に恋してる気持ちは隠していること。父親のクリーニング店を手伝っていることだけです。

そうした連続することのない毎日の営みと生活している人達との調和や誤解、すれ違いが、1話毎時系列が移動したり視点が変わったりする進行とマッチしています。各話に題が付いてますがこれも凄く良いです。

『知らぬが仏』と言う言葉を思い出す少しザワつくハッピーエンド。でもこの最終回に散らばる細かな部分があるからこそ作品の深みが増します。


11

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