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kamisamananka shinjinai bokua no Eden
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
実際読んだのは去年の6月。腐友人の猛布教に遭い、陥落です。
特にオメガバース好きな人や、私みたいに普段オメガバをあまり好んで読まない人に読んでほしいなぁ。
素晴らしかったです。
一般的なオメガバ作品に描かれるあからさまな劣勢・優性遺伝子設定や、Ωへの社会的迫害描写が私は全く好きじゃないのですんなり読めたし、Ωがカースト上位生徒なのも嬉しかった。
人類初のΩとαが誕生する話は私が知る限り本作が初めてですし、まずその着眼点が斬新ですごい!
アダム&イブ的というよりは、人類が種を存続させるうえで危機を感じ、同時多発的に起こった進化のうちの2人の物語と考えるべきなのかな?
2022 BESTコミック3位を受賞してたのでずっと気にはなってましたが、文句なしの神作でした。
絵もほんっっっとうに美麗。特に体の美しさは個人的には過去イチ。
しかもギャグもおもろいなんてどんだけすごいんだ一ノ瀬さん…。
腐友人いわく、本作は今まで相当数読んできた全BL作品を押しのけて、揺るがぬ歴代No.1に輝いたそうです。
その気持ちもんんんのすごいわかる。
ただし、一般家庭で普通の高校生で、何日間もバレずに倉庫に・・・という展開が現実的にはかなり難しいので(まぁそもそもファンタジーなんですけどね)、一泊ぐらいならまだ現実味があったかも?とも思いましたが(いろんな販売サイトのマイナスレビューもそこがネックのようですね)、それではあの現象を描写するのも難しいので仕方ないのかな。
上下巻+2巻+3巻=計4冊、どれも読んでてあっという間でした。
「は?!もうこんなに読んだの?!」というスピード感。
でも全ページすうっと胸に心に染み入る。超絶おすすめです。
Pixivでなんと1巻(上下巻)と2巻、計143ページぐらい試し読みできるんです。
気になる方はぜひ行ってみてください。
腐友の激推しで。
オメガバースの始まり的なやつ、
おもしろいよと。
眼鏡チェリーで勉強大好きな学者くん喬が攻め、
中性的で一見チャラっと見える西央が受け。
チェリーくん、大変よく頑張りましたw
突如西央に起こったヒート。
それにつられた喬も発情。
高校の使われていない倉庫でわけもわからず
熱を発散し合うふたり。
喬の局部に亀頭球ができちゃったり、
何で突然そうなったのか、謎は残る1巻。
元々オメガバースがある世界ではないところが
新鮮でした。
新刊が出たので久しぶりに最初から読み返してみました。
何度目かの再読でしたが、やっぱりすごい作品だ!と改めて思います。
一ノ瀬ゆま先生の作品はgiftが初対面。
世界観がすごく、重厚な作品でした。
幸せに萌える作品が好きなので、giftは好みとは違うけれど、素晴らしい作品だという印象がありました。
そして、今作。
作家買いはしないで、しばらく様子見をして、皆さんのレビューやランキングで様子を見ました。
タイトルと表紙の2人、デザイン、色味、全てに激しく興味を惹かれながら迷って迷って、買いました。
一読して、再読して、うーん、すごい、すごい、と言葉にならない感想を持っていました。
久しぶりの再読で、やっぱりすごい!となりました。
オメガバースなんだけど、その世界で初のアルファとオメガの2人が主人公です。
オリジナルの設定がたくさんあって、従来のオメガバースを思い浮かべながら読むと違和感があったり、矛盾を感じたりしてしまいますが、これは全くの別物、一ノ瀬ゆま先生のオメガバ創世記のようなお話だと思って読むといいと思います。
日常と非日常が絶妙な配分で混在しているのがすごいです。
アルファとオメガだから惹かれ合う、他に、心の声が聞こえてしまうという設定もすごいです。
従来のオメガバースと一ノ瀬ゆま先生独自の設定の融合が絶妙で素晴らしいです。
絵もお話も人物設定も全てすごいのですが、何よりもまず世界観がすごいです。
前述しましたが、とにかく、すごい、すごい、という感想がまず出てくる作品です。
迷っている人は読んでみてほしいです。
好き嫌い、以前に、すごい、と感心すると思います。
単色表紙の綺麗さに惹かれて購入。よくあるオメガバ作品と思って読んだら全然違う。まずオメガバの原点・オメガバのアダムとイブっていう発想・視点が凄いし面白い。原点だからこそヒートや番の存在どころかオメガバという概念が無いままキャラにとって全てが初めての体験で物語が進んでいて、最高に面白かった。そして元々設定が備わっているんじゃなくて喬くんがオメガバについて思考して、オメガバやヒートの仕組みについて紐解いていくようなシーンが読んでいて新鮮でめちゃめちゃ楽しかったです。とにかく作者様の発送が天才!神!最高だった!!!
いや、エロすぎませんか。。
HってここまでHに描けるのですね、という発見がありました。
以下ネタバレあり。
でも設定をあらかじめ知っていても十分楽しめると思います。
本編を読み進んでいくとだんだんとはっきりしてきますが、オメガバースです。
人類最初のオメガバース、と銘打たれているだけあり、ヒートや様々な心と体の症状に戸惑いながらも、動物の生態にヒントを得て理解していくという高校生カップルのお話です。
攻めの方が、心優しいαで医者の息子というところがポイント。
ヒートにあてられて激しいHをする2人。好きだからという理由ではないけれど、2人の人柄が次第に読者にもお互いにも時間をかけて伝わってくるストーリーで、上下巻読み応えがありました。
オメガバースなので本能的に相手に惹かれてしまう性愛の部分から関係が始まるけれど、それを超えて人間として相手を大切にしたいという強い想いを持って本能に抗いながら、男子高校生が生き抜いていくところがグッときます。そしてたどたどしい2人の恋を一緒に追体験する感じがキュンキュンします。
2巻発売時にレビューが立て続けに上がって来ていたのが気になって気になって、しかもずっとレビューランキングに入ってる(´・ω・)‼
これは…‼と思い、思い切って最初から購入して読んで見ました。(3冊以上だからクーポン使ってちょこっとお得に一気に買えた♪)
感想は一言!とてもとてもとーーーーっても良かった!!!!!!です。
あまりオメガバース自体は積極的に読むジャンルではなかったのですが他の方のレビューきっかけでこういう新しい出会いにチャレンジ出来るのっていいですね(*'▽')
積極的に、と言うより実は1作品丸々オメガバースの本はBL読んで来て初めて手にしました。
開いたページの先にまさか予想していなかったスケールの大きな世界観が広がっていて…当然BLではあるのですが、それ以上に【物語】としてのドキドキワクワク感を強く得られてちょっと放心状態な位の衝撃を受けました。
一ノ瀬先生の作品も実は初めて読ませて頂きましたが質感の表現などが驚愕の美しさで他の作品も既に興味が湧いてチェックしてしまいました。
そんな質感たっぷりで描かれる高校生の濃い時間は食い入るように見入ってしまいました(ノノノωノノノ)思っていた以上にエロかった…‼(エロ好きな私、大歓喜)
今迄読んでなかった事は残念にも思いましたが今から知れる幸せの方が大きいです♪
上巻はとにかく全容がハッキリしない中での2人の濃い時間に持って行かれた1冊でした!
下巻に参ります('◇')ゞ
先へ…というのか元へ…というのか
【創作の醍醐味】が詰まった壮大なお話し
続刊が出る!ようなので読み返しデス
一ノ瀬先生は実はこちらの作品が初読みでした
有名な作家さまなだけあって全てが緻密で創作の世界で活躍し続けてる実力者という、納得どころか圧巻の作品でございました
上下巻読後の感想は『エライもんを私は今、読んでいるのでは…⁉世界よ、気付いているか⁉』と世界観から抜け出せない中二病真っ最中のようなおかしなテンションになってしまうほどの興奮・昂りを覚えた事を思い出します(笑)
先ず上巻は正しく「夜明け前」の手探りな状況に翻弄される2人
この2人の様子の描写が、流れが、グイっグっイ惹き込んで下さるのでページを捲るスピードもグングン上がってしまいます
喬くんと西央くんのそれぞれのキャラクターにも愛着が湧いてくる中、DKらしい性に翻弄される絡みにもドキドキが止まりません
倉庫の中、という密閉された空間で発せられる空気感に加え西央くんのヒートが発する湿度の高いむせ返るような蒸気を孕んだ空間の描写が臨場感たっぷりに伝わり、自分の体温すら上昇していくような錯覚に陥ります
2人に何が起こっているのか、この着地点はどこなのか、この2人はどうなるのか???期待がマックスに達して上巻終了!
上下巻同時発刊でなかったら発狂してましたよねwww
さぁ、この2人の、そして世界の続きを確認しに下巻へいざ行かん!!(←もう何かの目撃者みたいな目線から抜け出せない…)
是非、この壮大な物語の目撃者になってみませんか?
今、読んでもやっぱりおもしろい作品でおススメです♡
近年読んだ全てのマンガの中でダントツのお気に入りになりました。
考え抜かれた設定、ストーリーと、それを表現する圧倒的な画力に衝撃を受けました。
隅々まで丁寧に描かれています。
特に描写の正確性と肉感的な身体の表現が素晴らしいと思います。
どのコマも人物の表情もとても良いです。かわいい。
個人的には、「におい」の表現や自分との対話の場面にオリジナリティーを感じました。
先生の前作を読んで、目に見えないものを視覚的に表現することが得意な方なんだなと納得しました。
ストーリーに関しては、とても完成されていると思いました。
大きな流れの中に、すれ違いや相手に対する心情の変化やさまざまな気づきが散りばめられていて盛りだくさんです。
内容が濃いのに上下巻で綺麗にまとまっているのもポイント高いです。
とはいえ、続編の発売も楽しみにしています!
あらすじを見ずに読み始めてしまったので最初は彼らに何が起きているのかわからず戸惑ったけれど。でも繰り返されるその行為の意味が徐々にわかってくると、どうなるのか気になって夢中で読み進めていました。すごい作品に出会ってしまった…!
彼ら自身も何が起こっているのかわからないまま。その状況をどう受け入れたらいいのか?どう抗えばいいのか?そんな葛藤が見えながらも、本能に翻弄されてしまう様子が切なくて。
衝動的なセックスにエロは感じるけれど、ふたりの気持ちを考えるとちょっぴり複雑にもなりました。
ここからどのようなところに着地するのか、下巻も楽しみです。
すごい。エロを超えたストーリーに感動です。
ほぼエロいんです。が、一つ一つのエロにちゃんと意味があり、ただのエロではない。一ノ瀬ゆま先生のSNSでその後の話も読めます。
また先月からセカンドヒートも連載開始とのことで喜ばしい。
BL作品は単行本で買う派ですが久々に月刊で買いたいと思える作品でした。
二人がとにかくかわいい。
女子として気になるのは「妊娠は本当に大丈夫か・・・?」ということですね・・・笑
そこはちゃんと検査してほしいです笑
(けどもしもの場合は喬くんパパがなんとかするのかな・・・?協力的キャラっぽっかったし)
BLを嗜むうえでオメガバースジャンルにおいて絶対読まなければならない作品であると感じました。
人類史上最初のアルファとオメガ。
生物進化の突然変異ってこうして起こるのか…!!と新鮮で興味深く読みました。
西央君のきらきら発光系の魅力は説得力があってまさしくオメガ。
喬君が物語当初さえない眼鏡君かと思いきや、いやいやそういえばアルファらしい家庭環境で能ある鷹は爪を隠す系か…!!
秘めたるアルファ要素が開花されてゆく様がドラマチックで本当に人物設定が最高としか言いようがない。
物語設定ももちろん素晴らしいですが、一ノ瀬ゆま先生の画力と表現力に感嘆しました。
二人の初めての発情の衝撃。
におい、空間が歪んだかのように感じる異常性、経験したことのない性衝動、内面の葛藤。
ページをめくるごとに視界に飛び込んでくる画がすごすぎて圧倒されました。
これはやばい。
本当にやばいです。
どうしよう、
とてつもなくいい作品に出会ってしまった。
めっちゃ好き、全部がめっちゃ好き!!
人類初のオメガとかまず設定に一蹴りされた感じだし、内容が良すぎる。
人生で読んできた漫画の中で1、2位を争うくらい好きな作品だと思う。
僕エデに出会えた私はとても幸せ者だ!!
試し読みを読んでみて、フェロモンの描写が独特なのを気に入ったので購入しました。モヤモヤとしたフェロモンにDNAの二重螺旋構造が重なる絵が神秘的で印象に残りました。
人類初のαとΩの誕生、という人類史上特異でビッグなイベントが起きた場所が、学校のあまり使われない体育館倉庫。空間のシュリンクされっぷりがエモくてしかたないです。
しかも倉庫の中に色々持ち込んで、秘密基地のようにしてるとか、狭い所に少年の夢がぎゅうぎゅうに詰まってる……。必要品をぬかりなく用意してくる喬にちょっと『天空の城ラ●ュタ』のパ●ーを感じましたw
不思議に満ちあふれた世界を愛する喬が、彼自身や西央の身体の内側に秘められた不思議に驚き愛してゆく過程を見ると、なんというか、眩しいですねぇ……初心に還らされるというか……。
向き不向きはあると思いますが、多くの方に読んでみてもらいたい作品。気になった方はぜひ上下巻セットで!
まず二人が惹かれ合う様子が圧巻で、二人の戸惑いも沸き上がる欲も画からバシバシと伝わって来て息が詰まりました。
今までふわっとした知識で運命の番を受け入れていたけど、二人を見て運命の番がいるならきっとこんな風に抗えないくらい惹き付けられるんだ!って納得してしまう程。画に説得力があって「あ、このマンガやばい」と直感しました。
BL漫画とカテゴライズするのが勿体ないとさえ感じる作品で、SFやミステリー的な面白さで胸が踊ってしまいました。
めちゃくちゃえっちなシーン満載なんですが、エロメインには感じられない、明らかにストーリー重視。こんなにえっちなのに!不思議!まるで映画1本、小説1冊読んだような満足感でした。
画面から感じる絵の圧力、えっちな作画、魅力的なキャラ、未知に立ち向かう姿、どうなるんだろうという展開にずっとドキドキしっぱなしでした。
多くの人に読んで欲しい作品だけど、それにしては、ちょっとえっち過ぎるかな。オメガバースを表現する大切な要素なので、それも含めて素晴らしいんですが。
高校生らしい前向きさ無敵さでシリアスになりすぎずに済んでいますが、作品は重厚寄り。ストーリー重視の方向きで、普段あまあまイチャラブ可愛いお話を読んでる方は少し疲れるかも。
BL好きなら多くの方が1度は読んだことがあったり何となくでも設定を知っているオメガバースですが、この作品にはオメガバースものでよくある冒頭のオメガバースについての解説ページがありません。なので予備知識は不要。そういう意味では間口は広そう。
だけど、オメガバースの知識が少しでもあると尚面白く読めると思います。
まるで、犯人、犯行現場を知ってる状態で見る古畑任三郎的面白さ(若い子は知らないかも…)答えを知ってる状態で彼らがどうやって解決するのかを見届ける楽しさ。
オメガバースの作品が溢れる今だからこそ、とっても効いています。
長くなってきてので下巻の感想へ。
このBLがやばい2022でもランクインされていて、今年沢山の人がこぞって絶賛していた作品オメガバースは自分はあんまり好みじゃないんだけど、これは好みかどうか、BLかどうかってより、上下巻にして物語の密度が本当圧巻だった!!人類史上はじめてのαとΩの2人が出会い発情し、求め合う。
お互い何が起きているのか、わからず混乱するけど、αの喬が後のオメガバース=第二の性について1つずつ紐解いていくのがまるで未知の生命体やSFを見ているような錯覚に陥る作風だった。
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1番大事な点として、後にΩといわれる第二性を持つ西央はヒート期間中ずっと使用しない学校の倉庫に籠ることになるんだけど、喬が常に西央に気遣って逢瀬以外でも優しくしてるのがめちゃくちゃいい。本能で交わりたいという衝動と倫理として抗う二つの気持ちで揺れる2人の関係が揺さぶられた。
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自分は、見た目陰キャの隠れスパダリ攻め、クラスの人気者強気受けが大大大大好きだからそこも良かった!圧巻でした。
αやΩという言葉が全然出てこないと思ったら、人類で初めてオメガバース性が誕生した時の2人という設定だったんですね。あらすじや帯もあまり読み込まずに評価だけで買いがちなので、良い意味で予想外でした。1巻は西央の発情に喬がずっと付き合いつつ、互いの体の異常や変化について調べるという流れで、ほぼ濡れ場。喬はザ・優等生という感じですし、西央も別にビッチというわけではないので、共にセックスには大して慣れてないはずですが、オメガバース性のおかげで途中から洋画のように互いを晒け出して絡み合っていました。心の繋がりについてはまだ発展途上のようなので、下巻が楽しみですね。
話の内容はちょこちょこ耳に入ってきてました。一ノ瀬先生の作品は「gift」しか読んだことないけど、もっと哲学的で込み入った話になるのかと思いきや、上官は予想外にずっとエロ。ひたすらにエロ。場面は学校、喬くんの家、そしてほとんど体育倉庫でずっとエロ。下巻を読んだ後だと、下の密度のための序章なんだなと分かる。
西央くんはいわゆるクラスの一軍で、ただし鬱陶しい陽キャではなく優しい。セクシー担当が似合う。喬くんは謎解きターンが少年探偵のようで可愛い。
人類初のアルファとオメガの誕生、その時。
…を描く作品。
着眼点は凄い!
そこには驚きと賞賛。
しかし。
それが日本でなの?
とか。
同じ高校の中で?
とか。
どうしても思ってしまう。都合良すぎかよ、と。
この場合、多分まず人類初の「オメガ」が始まったんだろうね。
(「人類初」なのかは何とも言えない。進化って「神の見えざる手」のように同時多発的に起こるものだから、日本以外でも起こっていた可能性はある。)
その「発情」を感知して適応していく「アルファ」が生まれ出る。
2人は大きな波に飲み込まれるようにお互いを欲し…
…はいいけど、その描写はとにかく性的接触に流れ、特に「受け=オメガ」たる西央は上巻全部くらいずっと下半身はむき出し。
ひたすら性的解放?快感?絶頂?ばかりを欲している存在になって、自宅に帰るどころか普通の移動も出来ずにずっと学校の倉庫で過ごす…
読んでいて、こんなんダメでしょー!という感覚が拭えず。
片割れが優等生だから、1人が何日も家に帰らなくても誤魔化せる。
そういう設定がイマイチ飲み込めない。
pixivの試し読みからこの作品に触れました。「高校生同士でこんなにエロくていいの?!」とはじめは及び腰に。エロは好きなんだけど小心者なわたしは電子書籍の本棚にも、ましてやリアル本棚にも迎え入れていいものかと数日葛藤しました。
しかし試し読みでも分かる作品の奥深さ、そしてオメガバース特有の甘さを忘れられなかった!リアル書店で購入し、いまはどっぷりとこの世界にはまっています。
とにかく甘やかなラブが読めます。
お互いが相手を求める描写、相手を慮る優しさと聡明さ、バックボーンにある寂しさゆえの胸を絞られるような切なさ。この作品はエロだけじゃない、ラブが詰まっています。
ストーリーも絵柄も好きだけどエロは苦手だなと迷われているそこのあなたに、ぜひオススメしたくレビューを書いた次第です。続編があればぜひ読んでみたいです。
タイトルとか体育倉庫とかのあらすじから中二感満載で、購入する気はなかったんですが、なんかつい買っちゃいましたw
画面の圧がとにかく凄かったです。強弱ナシの全部強!って感じで。
上巻はあらすじを読んでない状態だと、ただヤってるだけで読むのがしんどかったかもな~と思います。
二人に起こってる変化を一つ一つ丁寧に追ってるんですが、えちシーンが挟まるおかげでストーリーの進みがゆっくりになって、核心に迫るまでが長く感じてしまいます。一回のえちで一つ新しい発見が…!ってのを何度も続けていくので、7話まできてやっとここまできたーと変な達成感がありましたw
お話の流れは面白くて次が気になるし、すごく良かったです。ただ攻めのキャラがいまいちで、えちシーンが全然エロく感じなかったので、読んでて楽しいってほどでもなかったのが残念でした。
一ノ瀬先生って、ハマってる作品の影響をむっちゃ受けやすい方なんですかね?表現とか某作品まんまなところがちょこちょこあって気になりました。(BLじゃないです)
こういう作り方もあったのねという盲点を突いた作品。
オメガバースも今や王道の設定となってきた昨今。
初期のΩが劣勢の病んだ設定だけではなく
ほのぼのな設定も増えてきている中、オメガバースの始祖を
描くなんて思考がなかった。
なんでもない日常。
二人の性別はなんらほかの人とかわらない。
ところがある日を境に、一人の相手からとても甘いにおいがする。
そしてその相手は抑えられないほどの発情を・・・
抑えられない衝動。
衝動のままに身体をむさぼりつくす感じがよき(/ω\)
こんなこと言ったら怒られるかも知らんが
エロ読みの私としても大満足なエロスでしたv
初期作の後、giftを読んだ時、絵が更に美しくなったと思ったのですが、本作では更に更にですね。線がとてもきれい。
そして、瞳の美しさ、人物、絡みのシーンの色っぽさも増し増しに⤴︎
特に、西央がきれいで色っぽい。それでも男子っぽさがあるのがまたいいんですよね。
西央は自分の異変がどういう状況かわからないのに、冷静ですね。高校生であんなことになって家にも帰れないとなると慌てたりパニックになりそうなのに。喬がついていてくれるのもあるし、内心はもちろん戸惑っているだろうけど。
何がどうなっているのかわからない、どうしたらいいかわからない、というのがいちばん不安になると思うんだけど。
身体的にそれどころじゃなかったってことか。
フェロモンの知覚と共に、西央の考えていることまで喬に流入するのがおもしろい。
喬は頭がいいとは言え、人間関係とか諸々そりゃ戸惑いますよね。
でも根がいい子だから、西央のために誠実に献身的にがんばるのが好感持てる。
最初は本能のままに関係を持たざるを得なかった2人だけど、すれ違いながらも、心の交流もできて、キスしたり、お互いの笑顔にきゅんとくるところがかわいかった。
自分のおtnの三段階変化を説明する喬と、それを見て驚く西央がかわいくておもしろくて笑ってしまったw
喬が科学に明るくて、この状況を探究するのもいいですね。
下巻、どう進んでどんな結末を迎えるのか…想像つかないのがまたおもしろい。楽しみです。
追記
正直、上巻だけでは萌2だったのですが、下巻を読んで神へ訂正します。
オメガバース、一例目の彼等
ある日突然、カラダが熱くてたまらなくなる
ある日突然、憧れの彼から良い香りがする
まだだれも、Ωを、αを、ヒートをしらない時代。どこからか現れた、覚えのない感覚に苛まれるふたり。理性が働かない、どうあっても、とにかく、目の前にある身体を貪りたい
オメガバースはたくさん読んできましたが、黎明期モノははじめて。今巷で流行っている新型のウイルスと同じで、対処法どころか、これから自分がどうなるのか、いつ終わるのかもわからないなんて、恐怖でしかない。それを持ち前の好奇心で乗り越えんとする攻と、なす術もなく、熱を持て余しながらも、それでも家族のことを想う受
恵まれた環境に生まれ育ったことが恥ずかしいという感覚は、傲慢でありながら純粋で痛い
下がらぬ熱にセックスシーン満載ですが、エロい、とはなんだか違う。不思議な感覚。どんな風に幕を閉じるのか、ドキドキしっぱなしで下巻へ
下巻まで読み終えて一息。
……すっっっっっごい良かった…!!
オメガバースの前夜譚というのを初めて読みました。
日常から始まる人類初めてのヒート、オメガもアルファもいない世界での運命の出会い。
ある日突然クラスメイトから感じた異変、発情に巻き込まれアルファとしての才能を開花させていく攻めと、本能にどんどんと抗えなくなっていく受け。
怒涛です。
読み進めていく内にどんどんと惹き込まれました。天才か。
ストーリーも然ることながら、オメガの匂いの描写やヒート時の受けの表情だったり、絵の繊細さも素敵でした。
リピート間違いなしです。
オメガバース黎明期、というのは以前からあるにはあったけど。
現代日本で、突然発露するというお話。
高校生の喬は、ある日、突然。クラスメイトの西央くんに濃くて良い匂いを感じる。
大人しい喬とカッコよくて人気者の西央くんとは、元々接点は無い。ただどうしてもその香りに惹きつけられる。
具合の悪くなった西央くんを介抱するつもりだったのに。
酩酊する様な、強い衝撃に抗えなくなり、西央くんを犯してしまう。というか、西央くんも喬を受け入れずにはいられない身体になっているのだ。
年中行事にしか使用されないという倉庫に引き篭もり、明けずにセックスしまくる2人。
西央くんよりは、少し楽になった喬は、倉庫から一歩も動けない西央くんの為に、一旦家に帰り、着替えやタオル、水や食料を持ち込み、篭城する為の準備を整える。
親や学校に疑われる事の無い様に、日中は平常通りに過ごし、昼休みや放課後はセックスに明け暮れる。この異常な状態を考え、自分なりに研究する喬。喬が賢い子で良かった。と、つくづくホッとする。医者の息子で、優秀な喬は、元々恐竜や宇宙に興味があり。柔軟な思考の持ち主だ。もちろん、初めてのセックスや、西央くんのエロさに抗えず、ワタワタしてしまう、ウブさはあるし。西央くんの異常な状態を前にして、その傷付いた様子に敏感に思いやれる様な、優しい心を持っている。そして。自分が引っ込み思案で、上手く説明出来なかったりするところを反省したりする。真っ直ぐな男の子。
西央の相手が喬で良かった、と安堵する。
持ち前の探究心で、書物を読み漁った喬が導き出した答え。それが、狼や犬科の動物に見られる発情期、すなわちヒートである事に気付く。
2人に起こったこと、オメガバースの真理に近づいているのだ。
作家さまによって。様々な設定が盛り込まれて行くのもオメガバースの面白い所。
喬は、西央くんと繋がっている時、犬の様に亀頭球が出来て、容易に抜き差し出来ない事や、視力が良くなっている事に気付く。
西央くんの思惟や記憶が雪崩れ混んで来るのは新しい。これは一体何か。
ヒートには個体差があるだろうけれど、いつまでも倉庫に篭城しているわけにも行かないだろう。ハラハラとドキドキを抱えて下巻へと続く。
喬が真面目な良い子だからだろう。夜中突然出掛けるという息子に父が優しいのがいい。
温かい家族に恵まれている事に、喬が自身で気付いているところも良い。
西央くんが喬に出逢えた幸せを感じられる結末だと良いなって、願っている。
でも、喬のキャラデザインは、初期設定の方が好みだったなぁ。と、カバー下を見て愕然としている。
ファンタジー作品になるとは思うんですがよくあるBLのファンタジーではなく、結構ガチのファンタジーです。
わりと早めの展開から匂いの描写があります。勘のいい読者はここでオメガバースを紐付けることができそう。もちろん本の世界ではバース性なんて存在しないのでとりあえず求めるままヒートと知らずヤリまくる。普通の男子高校生がそんな簡単にヤったりできるの?なんて考えてしまったが、オメガバースだからとそこはすんなり受け入れられた。
この一線を超えてからの二人の変化がとても面白かった
自分の意思に反して本能的な行動を取ろうとしたり、この辺の変化の見せ方上手かったです。
もしかしたらα体質になっているのではと勘づく攻めは勘がよすぎるな、と思いました
この作品がすごいな、こだわり抜いた設定ですね
ブレずに最後まで貫いてくれた
心理描写が細かすぎて時々理解がむずかしいシーンもありましたがそこは繰り返し読んで理解できるようにしようと思ってます
いままでなかったバースの起源作品なので同じ作品がなくとても新鮮だった。
へぇ、こうしてバースが誕生したのか、なんて思いましたね〜。実際誰も知りませんしもしかしたらこの世にはすでにバース性が誕生してるかも…
なーんて妄想も膨らみ、これこそ創作の醍醐味ですよね!
世界系に属されるとは思いますが自分は好きですね
今までどうして無かったのだろうと思うくらい、オメガバースの中でも神設定です。
まだ誰も知らない身体の変化、抗えない欲望と発情、正反対の高校生、体育倉庫。
描かれる体躯や薄暗いトーンが美しく、表情にゾクっときました。
インタビュー記事にもある「もっかい入れて」のコマ破壊力すごいです。
一人で倉庫に隠れるしかなくて、喬の上着を離さず匂い嗅いで待ってる西央くんが切なくてエロ可愛い…西央くんから垂れる体液を舐めるシーンも。仕草や行為ひとつひとつに感情を掻き乱されます。
大人になり始めている主人公たちのエモさは映画を見ているようでした。
序盤の2018年や家族構成語りだったりがちょっとノれなかったのですがどんどん惹きつけられました!
西央くん、元々しっかりした(寂しさを隠した)性格かもしれないけれど、急に変化していく自分の身体に怯えなさ過ぎでは…?2、3日ならこんなものかな。思春期じゃなくても死ぬほど怖いと思うのですが。
エロ設定としては神ですしそんな重箱をつつくようなのは野暮なのかもしれません。最高でした。
「親に心配されたことはあっても
親の心配なんかしたことなかった
親に お金に 平和に 恵まれてしまった
それがほんの少しだけ恥ずかしい
恥ずかしい分だけ 西央くんが眩しい」
タイトルが思いつかなくて、とりあえず1番に思ったことにしました。
衝撃でした。
すごい。いやもうほんとに、すごい。
進学校の中でもトップクラスの成績を誇る喬織人(たかいしきと)。
家では生意気な弟に背中を蹴られ、父は開業医、母はズバズバサバサバ系。
クラスの中でおとなしくて控えめな方の喬とは正反対に、明るくて華のある西央(にしお)凛々人。
ある日、具合の悪そうな西央を保健室に連れて行く途中、抗えない異変が起きて…。
想像していたのと全然違ってました。
まずわりとコミカルなタッチ。
喬目線の上巻は、脳内の自虐ノリツッコミ満載です。
もっと悲壮感に溢れた感じだと思っていたので、これは嬉しい誤算。
一番好きなのは「先祖はイカの家系?あ イカすってそういう」ってところ。
そして作画に清潔感があるので、発情中のえろすなシーンが綺麗。
ヒート中ってわりとどっろどろのでっろでろで描かれることが多い気がしますが、汁感なのか、作画のおかげさまなのか、そういうどっろどろのでっろでろじゃなく。
なのでえろすに抵抗がある方でも、わりと嫌悪感なく読めるんじゃないかなと。
深刻な状況ながら、ぐいぐい引き込まれます。
オメガバース作品は作家さんそれぞれにちょっとした設定の違いを加えたりはあるけれど、その枠組みが出来る前の話ゆえに、当事者たちの戸惑いと衝動がはっきりくっきり描かれていて、「どうなるんだ!?」と手に汗握りつつも、喬の脳内で笑い、それが具現化された表現に笑い、でも先が気になりすぎるという展開。
奇想天外な話ながら、説得力がすごい。
医者より獣医の方に興味があるという喬の設定が、後半になって生きてくる流れに「なるほど」と思う。
αの覚醒のせいか、西央の思考が聞こえてくるようになったとき、西央が親や自分に感じている遠慮に気付いても、うまく立ち回れない辺り。
すっごくもどかしいんだけど、もともとがおとなしくて目立たない立ち位置。
うまく立ち回れるわけがないんですね。
しかも「穏便」をモットーとする彼にとって、今の西央は寄らぬが吉。
体育倉庫に行かなければ、自分だけは難を逃れられるわけで。
なのにそこに向かわざるを得ないのが衝動のせいだけじゃなくて、喬が元来持っている優しさや生真面目さに起因している部分も感じられるし、拙い言葉で一生懸命西央の不安を取り去ろうとするのも好感が持てるところ。
ともすると少年漫画の主人公的な感じではあります。
体も心も弱い主人公が「うわァー、ボクには無理だよォ」と言いながら、「逃げたい、でもボクしかいないんだッ!」っていう使命感から強くなって、潜在能力が覚醒していくような。
でもそういう主人公に比べてテンパリつつも、冷静に分析できる部分があるのも良いんです。
1日目は西央から出る匂いと止まらない性的欲求と、西央限定で思考が読めるように。
2日目は西央を守りたいという気持ちが芽生えると同時に、噛みたい衝動。さらに相手を圧倒するオーラまで身に付いて、ムスコさん的存在にも変化が。
3日目は視力が改善されるという身体的変化が。
この状況からどうエンディングに持っていくのか、気になりすぎます。
鼻息荒く、下巻へ行ってまいります!
鳥肌でした!
壮大なテーマにページをめくる度に驚き、引き込まれていきました。
自分は著者買いで前知識なしの状態で読み始めましたが、
結果としては、ともかく衝撃的で、先入観なしで読んでみて正解でした!
※以下ネタバレございます、ご注意を。
物語の舞台は平和な現代の日本。
そんな世界に生きる高校生の喬織人は温和で善良、好奇心旺盛で
勉強はとても出来るけれど、それ以外はいまいちパっとしない地味な男の子。
織人はある日、クラスでも目立つ存在で、淡い憧れを抱いていた
西央凛々斗からむせ返るような“いい匂い”を感じ取ります。
疑問に感じながらもそれほど気に留めずにいると、
その後、体育の授業で体調の悪そうな西央に気がつきます。
熱を帯びた目つきに、荒い呼吸。
意識朦朧とする西央を保健室に連れて行こうとする喬でしたが、
逆に体育倉庫に連れ込まれ、濁流のように溢れ出した西央の“匂い”に
抗うこともできず、欲情した二人は身体を重ねてしまいます。
落ち着いたと思えば、またぶり返し、一向に回復しない西央に
喬は体調が治るまで体育倉庫で過ごすことを提案します。
そして、その日からの7日間、そこは二人だけのエデンとなります。
何度も何度も性欲が治まるまで、まるで動物みたいに行為を繰り返す喬と西央。
理性は掻き消され、そこには愛の有無も男同士への抵抗もありません。
ただただ衝動に突き動かされるままに、昼も夜も関係なく、抱き合い続けます。
終始盛りっぱなしなので、絡みの頻度はかなり高めですが、
身体の繋がりを通して、それまではただのクラスメイトだった喬と西央が
戸惑いを共有し、すれ違い、互いの知らなかった部分を知ることで、
心を近付けてゆく過程も描かれ、じれったさや甘ったるさも堪能できました。
複雑な家庭事情を抱え、見た目の明るさに反して繊細な西央と
そんな彼の本当の心の内を知り、力になりたいと思うのに、
上手く気持ちが伝わらずモヤモヤする喬など、二人の内面まで
しっかりと掘り下げられていて、キャラクターも魅力的でした。
あるとき、喬は自身と西央の身体に
“変化”が起き始めていることに気がつきます。
それは自分だけが感じられる西央の身体から香る“いい匂い”に始まり、
とめどなく溢れ出す性欲、まるでテレパシーのように西央の感情や思考が
わかってしまうこと、イヌ科の亀頭球のように変形する性器etc…
心当たりのある方だと、あ!と気付いてしまいそうな変化ですね。
けれど、彼らは自分たちの変化を自覚をしてはいるものの、
その変化が何によるものかをまだ知りません。
本能では求め合い、どうすべきかわかっているのに、
彼らにとってその衝動は未知のものであり、まだ名前のないもの。
ただただ、それまでと変わってゆく自らの姿に戸惑い、葛藤し、
その正体を探ろうとしています。
そして、上巻のラストで喬は自分たちが引き寄せられ、
発情してしまう現象を“ヒート”と名付けます。
そう、これは“オメガバース”のはじまりの物語だったのです―。
と気になるところで終え、下巻へ!
『gift』辺りから一ノ瀬先生の作風が変わって来たと、私は勝手に思っています。
こちらのオメガバ作品をカバー裏表紙の「人類初のαとΩを描く、オメガバース前夜譚」から、勝手に大昔の話だと誤解してた私は大バカ者でした。
読んで直ぐに過去でも未来でも無い、今私たちが生きて居る現代と知り、切り口のとても面白い作品だと思いました。
ただ私の中で一ノ瀬先生作品は『嫌いな先輩』のイメージがとても強かったので、『gift』辺りからずっと馴染めないままだったんです。
でも今回は饒舌な登場人物の心の内を夢中なって読んだし、彼等が置かれた異常な状況の中でも必死になって乗り切る姿が、今まで読んで来たオメガバ作品と一線を画していたと思います。
とても凄い熱量だと思いました。
すごかったです
世界観に引き込まれました
オメガバのお話なんですが、切り口が斬新
そして絵がとてもキレイで一気に読んでしまいます
キャラクターがすごく人間味溢れるというか真っ直ぐで可愛らしい
攻めと受けというより、オスとメスみたいな感じの表記もあって、なかなか刺さります
DKの甘酸っぱい青春と性春が見事に描かれてました
そこにオメガバ、情報だけで渋滞しそうなのですが、全くそんなことはなくストーリーはシンプルなのに心理描写が繊細すぎてやられました
とにかくオススメのお話です
『gift』に続いて読んだ一ノ瀬ゆま先生の作品です。
高校生 喬 織人と同級生 西央 凛々斗のお話。
2018年の2月
世界最小の衛星ロケットの打ち上げが成功し、冬季平昌オリンピックが開幕し、約580億円の仮想通貨が流出する――そんな普通の世界。
実家が病院の織人は宇宙物理学や動物学に興味のある秀才だけど地味な高校生。
「香水?つけてるのかな」
ある日、クラスメイトの凛々斗と会話した時に「すごいイイ匂い」を感じます。
カッコよくて素敵な凛々斗は織人の憧れでした。
体育の授業中、もともと熱があった凛々斗の体調が悪化し、そばに居た織人が保健室に連れて行くことに。
しかし、凛々斗から香る匂いに意識が朦朧とする織人。
「そこはいって…」
凛々斗に促されて入ったのは保健室ではなく、体育倉庫で…。
「人類史上初のαとΩ」とコミックスの帯にあるように、オメガバース設定になります。
ところが、今まで手にしたオメガバースとは全く異なる視点とストーリー展開になっていました。
独創的でいて繊細なオメガバースの設定に、きっと冒頭から惹き込まれるでしょう。
個人的には、一ノ瀬ゆま先生の綺麗な絵柄がさらに洗練されていたことに驚きました。
いつもの丁寧なタッチに可愛らしさが加わり、作品に甘さが溶け込んでいて良かったです。
突然 身体が変異した凛々斗と織人。
それは、人類が歩みだす新たな進化への幕開けでした。
2人の過ごした濃密な7日間。
上巻では、その変異の始まりと2人の3日間の様子が描かれています。
体育倉庫で3時間にも及ぶセックスをした織人と凛々斗。
ところが、凛々斗の発情は一向に収まらず自宅に帰ることが出来ません。
結局、そのまま体育倉庫に身を隠すことになりました。
この物語の軸になっているオメガバース。
しかし、2人は本能に逆らえず幾度も身体を重ねあうだけではありません。
織人と凛々斗が変異した心と身体にそれぞれ戸惑う姿や家庭環境などのバックボーンも絡めているので、思春期の高校生の葛藤や悩みを痛いほど感じながら読み進められます。
人類初と言う未知の変異に戸惑いながらも、博学多識の織人により、オメガバースの定義を紐解く流れはミステリアスな要素もあってドキドキしました。
ただ、序盤ですぐに2人が発情してしまったため、やや性急に感じたのが残念だったかな。
まだ何もない織人と凛々斗の日常が読めたら、より物語に入り込めたように思います。
…とは言え、凛々斗の感覚や脳内ビジョンが織人に伝達される特殊設定もあり、あらゆる角度から楽しませてくれる構成になっています。
あっという間に読み終えてしまい、上下巻同時発売に感謝しかありません(泣)
2人に湧き上がる感情は本能なのか?
それとも、別の何かなのか?
もう間もなく人類が直面する新しい世界と2人の行く末を案じながら下巻を読みたいと思います。
商業誌ではお久しぶりな気がする一ノ瀬さんの新刊。楽しみ過ぎて、あらすじも確認せずに早々に予約していました。
一ノ瀬さん作品てちょっと独特っていうのかな。不思議な世界観を放つ作品を描かれるイメージが強いのですが今作品も斬新な設定のお話でした。ネタバレ含んでいます。ご注意ください。
主人公はDKの喬くん。
開業医の父親に、ちょっぴり怖いけれどしっかり者の母親、お調子者の弟を持つごく「普通」の青年。頭がよく、勉強が好きで、でも、父親のあとを継いで医師になるのではなく、なるのなら獣医師の方が良いと思っている。彼は動物がとても好きなのだ。
そんな彼は目立たないようひっそりと高校生活を送っているが、気になる同級生がいる。明るく人当たりがよく、友人が多い西央くん。
ところがある日、西央くんからめっちゃ良い匂いがしてくる。
少し熱っぽく体調が悪いという彼を保健室に連れて行こうとする喬くんだが、途中で西央くんに倉庫に引きずり込まれ、そのまま体を重ねてしまうが―。
というお話。
んー。
良い匂い、とか。
熱っぽい、とか。
いきなり欲情してしまう、とか。
あれ?オメガバースもの?
と、読者は当たり前のように思うのですが。
以下、壮大なネタバレ表現がありますのでちょっと下げます。
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彼らは、人類初のα×Ω、なのです。
初、ということで、当然のように彼らにはオメガバの情報がない。オメガバースという概念が、そもそもない。
なぜ、急に欲情してしまったのか。
なぜ、相手の匂いを好ましく感じるのか。
なぜ、喬くんのtnkに亀頭球があるのか―。
読者には、当たり前のように理解しているそれらについて、彼らは何もわからず困惑する。このあたりの感情の機微が素晴らしく緻密に、繊細に描かれています。
そして、そんな彼らの身体の謎にさらに輪をかけるのが、彼らの家庭環境。
複雑な家庭環境に育った西央くんは、母親に心配を掛けたくないと願う。そこをサポートする形で喬くんが関わってきますが、ストーリー展開がお上手で話に無理がない。喬くんの「動物好き」という設定も、上手に生きているっていうのかな。彼の動物に対する知識が、オメガバースという未知の領域を上手にカバーしていく。
オメガバものは数多くあれど、「人類初」というのがなんとも斬新な設定。
『神様なんか信じない僕らのエデン』は、上下2巻が同日発売になりました。
1巻は、ヒートを起こした西央くんと、そのヒートに中てられた喬くん、がメインになっていて、とにかく濡れ場が多い。西央くんと喬くんは、いわば体の関係から入ってしまった関係ではあるのですが、その言動の端々にお互いに対する好意だったり、彼らの内面がきちんと見え隠れするためにエロに特化した内容では決してなく、甘々な雰囲気も多い。
が、一ノ瀬作品なのでねえ…。
下巻で彼らがどうなるのか気になる―!
というところで上巻は終わり。下巻へと続きます。