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hadakeru kaibutsu
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
まだBL沼初期、おげれつたなか先生と、はらだ先生を読んで沼に落とされ蓋をされた気分でした。
沼初期故に時系列バラバラに読んでしまって、どうしてあんなに素敵なかんちゃんがDVをしたのか不思議だったんです。まぁ読み進めていくとかんちゃんの周りの環境の悪さに驚愕とした。
初入社の会社ではパワハラ三昧、妹の学費捻出しなければいけないから仕事は辞められず、なのに恋人の弓はすぐ仕事を変える。仕事辞めたいってやっと相談出来たのに頑張れ言われるし、そこが分岐点だったんだね。
勿論暴力は絶対駄目だけど、壊れない方がおかしい位の状態で唯一保てる方法がDVだったんだろうなと同情してしまった。多分弓がずっと真山に心残りなのも分かってたはず。
最後弓を手放したのもかんちゃんの振り絞った優しさが悲しかった。でも弓はかんちゃんの笑顔も思い出せなかったんだよね。
もう2人は末期だったんだ。真山が救ってくれて良かった。秀那の存在も凄く大きくて、贖罪として笑わないって決めたかんちゃんだけど、やっぱり心の奥底に助けて欲しいって思っていて秀那を自分から誘ったのも自分へのDV自傷行為だったんじゃないかな。今まで期待される通りに動いてきた秀那。居心地を良くしたのは何も求めないかんちゃんだったからで、かんちゃんも恋愛なんて求めて無かったはず。でもあんなに可愛い笑顔と今のギャップを見たら気になるよ。秀那で良かった本当に。DVを知ったときも自分には関係ないって、何となく冷たいな違和感を感じたけどDVって一方的に暴力を振るうからDVであって対等な立場の殴り合いなら喧嘩なんだよね。
昔のパワハラ時代の時に出会ってたらそんなセリフは言えたかな。弓の犠牲の上に成り立っていて出会うタイミングも良かった。でも言える強さをもってる秀那の方が相性も合ってたんだろうな。もうそれからのかんちゃんはスッゴク可愛くて可愛くて!
最後は弓とかんちゃんが会うのかと思ったけど、会わずにアルバムを渡すとは。はぁーもう最後の最後沼落ちですよ。こんな素敵な終わり方ある?おげれつたなか先生大好きです。ちなみにペンネームはどうしたんですか?昔のtwitterに高校生かんちゃんと弓が見つめ合う2人の画があって、こんな幸せな時も有ったのね泣。パワハラさえなければ違ったのかな。
本当に素晴らしい作品です。ありがとうございました。
これ以上ないほどの幸せな着地点だなと思うと同時に、秀那と林田はやっとスタートラインに立てたのだなと実感したシリーズ最終巻でした。
ここまで長い道のりでしたが、どこか「秀那と林田のお話」だと感じなかったのは弓の存在が大きすぎだからなのでしょうね。
前に進むのも立ち止まるのも苦しい場面がたくさんあるなかで、秀那との未来を見つめながらも弓を忘れることができなかった林田。
それが自分への戒めで、秀那を失わない方法だと考えているなんて悲しすぎました。
区切りを付けなければ前には進めないことを彼もわかっていたと思うけれど、その心の中は周りが思うよりもずっと深く傷ついたままだったのでしょう。
そんな林田を動かしたのがやっぱり弓だったというのは複雑ではありましたが、秀那がいなければキッカケすらなかったことなので、結果的に林田はふたりに救われたのかな、と。
完全には拭えない過去だとは思いますが、一区切りつくところを見届けられたのは本当に嬉しかったです。
弓が荷物を預けるシーンで言う「元気でね」が、秀那の向こうの林田へ告げた言葉なのがかなりグッときました。
絡みはめちゃくちゃエロかったし、ふたりが想い合っているその気持ちが美しいなと思うところはたくさんあったけれど、それ以上の重たさが苦しくて目を背けたくなったりもして。
正直これが最善だったのか?という気さえしますが、彼らが選択した道を受け入れたいなと思えるような素敵なラストシーンに感動しました。
シリーズを通して読んだのでめちゃくちゃ消耗しましたが、それでも読んで良かった!と思える作品たちでした。
すごい良かったぁー…!
今までの暗くてどんより気味な気持ちが回復しました。上巻の小冊子読んだときは、とんでもない作品に手を出してしまったと思ったけど、下巻でリセットできました。
過去に囚われている林田と、未来を見据えて先に進みたい秀那の気持ちが噛み合わないままだったけど、そうしたやり切れない想いが、ついに通じ合いました(^ ^)
林田も過去を忘れたくないわけじゃなくて、自分への戒めの気持ちとあの頃のように自分も屈託なく笑いたい(もちろん秀那の傍で)希望的な気持ちから、過去の写真を剥がすことができなかったのかなっと思いました。元カレの弓がどうとかじゃなくて…。
今カレの秀那からしたら確かにモヤるけど、秀那の良いところはモヤッとした気持ちを行動や言葉でちゃんと林田に伝えているところですね。本当に林田のことが好きなんだなーってビシバシ伝わってきました。
林田も秀那を大事にしたいがために、過去の自分のしたことに怯えている様子でしたが、林田のそうした過去があったから秀那とも出会えたし、笑顔も取り戻せたし、また誰かを好きになることもできた。消したい過去も悪いことだけじゃないことを知って、共に未来を歩いていける秀那と心からの笑顔で生きていって欲しいな、と思いました。
私は弓の、自分では林田の笑顔を取り戻せなかった…と涙するシーンがすごく印象的でした。彼もまた林田のことを本気で好きだったんですよね、だから暴力にも耐えていました。結果的に別れて離れてしまったけど、弓にも笑顔でいられる恋人と幸せになって欲しいです。
秀那に抱かれてどんどん可愛くてエロくなる林田が最高です。2人のイチャイチャに全部気持ちもっていかれました。
満足のいく終わり方。読後感も良く楽しめました。
読み終えてみると案外盛り上がりがなかったように感じましたたが、はだける怪物は紛れもなく名作だと感じました!
まず、題名でかんちゃんが怪物と例えられている事にうるっとくるし、冷たい人に思われがちなかんちゃんの苦しい過去と秀那と出会ってからの変化に心が温かくなるからです。
ある日、秀那は知り合いの行きつけのバーで偶然弓と出会います。弓に厳つい顔が好みなの?とからかわれ、笑うと印象変わりますと照れながら秀那が答えたあと、弓は自分にはもうどうすることも出来ないが、かんちゃんが笑っているという事実に涙を流しているシーンは印象的でした。登場人物全員がそれぞれ違う形で幸せを感じていて良かったな〜と思いました!
ときどき合わない作品もある先生の漫画。この上下巻は結構よかったです。
それぞれのキャラがしっかり描かれていて読み応えありました。
過去に極度のストレスから恋人に暴力をふるってしまった林田。そのカタルシスはあるのか。
恋人の秀那はどこまでも優しい。ワンコキャラながら包容力が高い。
元彼のユミとの出会いから、少しずつ林田の過去があきらかになります。その過去を乗り越えてこそ、はじめて今のパートナーと向き合える。
その解決編という下巻でした。
この作者さんだけに濡れ場はH。割としっかり男性体型なツンデレ林田さん、Hでかわいいです。
こんなに語り合いたい作品は今までにあっただろうか…。
というのも、終わり方で賛否別れるだろうなぁと思ったからです。
私にとっても珍しくて、結構意外でした。
少しモヤモヤッと感が残りますが、もしかしたら何度も読んでいくうちに感想も受け取り方も変わってくるかもしれません。
もうこれは本当にただの感想で、私の理想でしかないのですが、最後は二人が再会して手放しでかんちゃんや弓が幸せになってほしかった…。
すみません、本当にただの理想なだけです…。
それでも、この終わり方で美しいとも思います。
かんちゃんも過去の痛みを抱えながら、それでも秀那に支えてもらって一緒に生きる。
それが、かんちゃんらしいといえば、やはりそうなのでしょう…。
あと、チラッと出てきた真山もとても気になりました。
なんだか険しい表情で…あの後、弓は本当に幸せになれたのか…。
弓にかんちゃんの笑顔をもう一度、生で見て欲しかった…っ!
お互いを思いながら、あの頃を抱えて生きていくんですね…。
もう読んでいて、どっちも心配になりました。
本当、これに尽きます。
あ~~あと、かんちゃん…ずっと秀那呼びだったなぁ…。
甘々が読みたい…特典などで見逃してるだけで、どこかで読めるんでしょうか…?
エロもエロくてまさかここで潮〇き読めるとは…。
紙媒体が修正少なくてオススメです!
それにしても、おげれつたなか先生!!
絵が上手すぎます!!
構成や見せ場、キャラの表情や背景、何をとっても綺麗すぎて細かな部分をじっくり見て読んだので読み終わるまでかなりの時間を要しました。とても幸せです。
おげれつたなか先生の作品の中で私が一番好きなはだける怪物シリーズ最終巻。
かんちゃんと弓と秀那の関係はギヴンの秋彦と雨月と春樹の関係となんとなく似てるなと思いました(秋彦と雨月が好き同士なのに上手くいかず、秋彦と春樹がくっついて上手くいくっていう)。
私はかんちゃんと弓のカップリングの方が好みだけど、好きと、カップルとして上手くいくかどうかというのとは違う事なのですよね...。もちろん、かんちゃんは秀那のこと好きなんでしょうけど。とにかくかんちゃんに笑顔が戻って良かったです。
本当に体力が削られる作品です。
簡単な気持ちでは読み返せない。
だけど読んだらいつまでも何かがこころにも頭にも残るのですよ。
かんちゃんと弓の過去の断片に触れてしまった秀那。
弓の背中に残る煙草を押しつけた火傷の跡と、「弓には会えない」と言うかんちゃんに入り込めない重さを感じてしまうけれど、秀那は秀那なりの結論にたどり着きます。
弓が良かったですよ、何と言っても。
かんちゃんが辛くて逃げ出したくて仕方がなかったとき、そばにいたのに何もできなかった弓。ただかんちゃんの鬱憤を晴らす受け皿にしかなれなくて、癒すことも笑顔にしてあげることもできなくなって、真山との再会でかんちゃんを結局ひとりにしてしまった弓にとって、かんちゃんの存在は一体何だったのか。
家族になろうとしてくれた。ずっとそばにいようとしてくれた。気持ちが通じ合っただけで笑顔になってくれた。その笑顔さえ思い出せない。
表現が素晴らしくて!!弓がかんちゃんに「好き」と言ったときのかんちゃんの顔のコマがあるのですが、顔にかぶるように「よかった」って吹き出しがあるのです。絶対にすごい笑顔だったはずの瞬間のかんちゃんの顔がもう思い出せない弓の心情が、ぐわあああああ!と伝わってくるコマで。ここの辺りから泣かずには読めません。
かんちゃんの笑顔が可愛いと言う秀那。かんちゃん、笑ってるんだ、と返す弓。
昔に戻りたくて、その方法が分からなくて、ただ受け入れるだけだった弓にはできなかったことを、ちゃんとかんちゃんがまた笑える相手ができたことを噛みしめる弓が…、泣けます。
たびたび出てくるしあわせだった頃のかんちゃんと弓の回想も、しあわせすぎたからこそ痛くて。幼くて、未熟で不器用だったからこそ、お互いが大事でしかたなかったときがあって、だからこそ救いたかったし、しあわせにしたかったんだろうなと、叶わなかった2人の気持ちに涙が止まりません。
秀那は弓とは違うし、そのときのかんちゃんのことも実際知っているわけではなくて、前の会社がどんなに酷いところだったかも知らない。
「そのときを知っていたら支えたいです」って言うけど、これはうーむ、綺麗事じゃないけど、過ぎたことに感じて部外者はどうとでも言えるよねって思ってしまった性格のひねくれたわたしです。
秀那と弓はそもそも土俵が違うんですよね。
渦中の人と事後の人。「殴られたら喧嘩にすればいいだけ」っていう台詞も、今のかんちゃんにだから言えることで、本当に弓とまるっきり同じ立場でも言えるんだろうか、と思ってしまう。
これ以上ないくらい傷ついているひとを殴り返せるのか?と。難しい。こればっかりは人生、巻き戻しはできないし、その時期を過ぎたかんちゃんだから秀那との関係ができたわけだし、とぶつぶつ「もし」の話ばかり考えてしまいました。
この作品、本当は上巻=文句なしの神、下巻=萌2なんです、わたし的には。
下巻は弓の辺りで感情が高まり過ぎて、そのあとはもう呆けてしまって、それ以上の感動を感じることができない状態に。そこが「神」MAX。
だからかんちゃんと秀那の日常いちゃいちゃはもはや蛇足で、もっとこの切ない感動に浸らせてくれー!と思ってしまう次第であります。
何にせよ、呪いのように壁に貼ったままだった写真をアルバムにしまうことができて、前へ進めたかんちゃん。
弓と真山のしあわせな話も読みたいなあと思ってしまうわたしは、弓が好きすぎるのかもしれません。
(生意気な言い方だけど)画力更にアップですか?!とか林田さんも秀那もよりかわゆくかっこよくなっている気が。
弓も!美人が更にきれいに。
林田さんが普段無愛想で上からな態度なのに照れたり甘えたりどエロになるのはズルすぎでしょww
で、自暴自棄とか責任転嫁とかせず秀那のことを想っていたのが誠実で繊細な人だなと。
二人のやりとりも大人の男同士、恋人同士でもある感じがとても好き。
弓も自分のこともだけどかんちゃんを思って心痛めていたり安心したり…林田さんも弓のことはわかっているから会わなくていいというのがとても納得した。
それだけ深く長い時間を過ごしたんやね。
この作品も、こうきてこうきてバーーン!!な大ゴマ展開が鮮やかで…ただでさえドキドキしながら読んでいる所へ超絶効果的に衝撃がやってくるので何度もはわわっっ!!となった(快感)
あとがきなしは寂しいけど、番外編、描き下ろしが充実していた。
番外編…好きなエロ、髪切った林田さんいい。
他…風邪っぴきに厳しい林田さんw でもそばについてあげるのがやっぱやさしい。
最強にかっこいい=パリコレwww
このダメはいける!このダメもいける!も笑った
決して嫌ではない…ずしんと胸にくる感じ+あったかく少し爽やかな?+脱力する読後感。
大人の男のどエロ付き純愛物語最高です✨
ほんとはもっと深い話だし、大小いい点たくさんあるんですが、私の感想としてはこれが精一杯です。実力です
タイトルだけでも深掘りできそう。私は一つの意味しかわからないけど
真山と秀那には申し訳ないけれど、
これはシリーズ通して完全に弓とかんちゃんのお話に感じた。
一組の恋人同士が、それぞれの思いから惹かれあい、
それを育て、そしてそれぞれの想いから離れていく。
最後に林田(かんちゃんではなく敢えてこう呼びたい)が
秀那と一緒に、
弓から贈られたアルバムに写真を貼っていくラストに号泣。
久しぶりにBLで泣きましたよ……!
後半の弓の大人になりっぷりに驚きましたが、
それだけ安定して真山に愛されているのだなと安心v
そして林田もしっかりと愛してくれる秀那に、
過去を怖がりつつも全面降伏。
お互いに嫌いになって別れたわけではない弓とかんちゃん。
弓は真山に素直に向き合い、好きだからこそ手を離したかんちゃん。
そして諦めなかった真山と秀那。
物凄い土砂降りの雨の中を、
息を詰めて彷徨ってたような二人が、
道を違えた先に、明るい晴れた空の下で小さく息を吹き返す……
そんな物語。
これから真山と弓、秀那と林田の
それぞれの新しい恋物語が始まるのだなと。
そして前にも書きましたが、
とにかくおげれつさんの絵力が凄い!
キャラクターの表情が、指先が、視線が、物語る!
(個人的に、上巻付属小冊子のかんちゃんの唇に
八重歯の噛み跡がある所とか、
どんなにかんちゃんが唇噛んでたんだって、
泣きそうでしたよ!)
賛否両論、好き嫌いはありますでしょうが、
一組と、そして二組の恋物語として読み応え充分なシリーズです。
評価は「神」。私的にはこれ一択。