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hadakeru kaibutsu
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
まだBL沼初期、おげれつたなか先生と、はらだ先生を読んで沼に落とされ蓋をされた気分でした。
沼初期故に時系列バラバラに読んでしまって、どうしてあんなに素敵なかんちゃんがDVをしたのか不思議だったんです。まぁ読み進めていくとかんちゃんの周りの環境の悪さに驚愕とした。
初入社の会社ではパワハラ三昧、妹の学費捻出しなければいけないから仕事は辞められず、なのに恋人の弓はすぐ仕事を変える。仕事辞めたいってやっと相談出来たのに頑張れ言われるし、そこが分岐点だったんだね。
勿論暴力は絶対駄目だけど、壊れない方がおかしい位の状態で唯一保てる方法がDVだったんだろうなと同情してしまった。多分弓がずっと真山に心残りなのも分かってたはず。
最後弓を手放したのもかんちゃんの振り絞った優しさが悲しかった。でも弓はかんちゃんの笑顔も思い出せなかったんだよね。
もう2人は末期だったんだ。真山が救ってくれて良かった。秀那の存在も凄く大きくて、贖罪として笑わないって決めたかんちゃんだけど、やっぱり心の奥底に助けて欲しいって思っていて秀那を自分から誘ったのも自分へのDV自傷行為だったんじゃないかな。今まで期待される通りに動いてきた秀那。居心地を良くしたのは何も求めないかんちゃんだったからで、かんちゃんも恋愛なんて求めて無かったはず。でもあんなに可愛い笑顔と今のギャップを見たら気になるよ。秀那で良かった本当に。DVを知ったときも自分には関係ないって、何となく冷たいな違和感を感じたけどDVって一方的に暴力を振るうからDVであって対等な立場の殴り合いなら喧嘩なんだよね。
昔のパワハラ時代の時に出会ってたらそんなセリフは言えたかな。弓の犠牲の上に成り立っていて出会うタイミングも良かった。でも言える強さをもってる秀那の方が相性も合ってたんだろうな。もうそれからのかんちゃんはスッゴク可愛くて可愛くて!
最後は弓とかんちゃんが会うのかと思ったけど、会わずにアルバムを渡すとは。はぁーもう最後の最後沼落ちですよ。こんな素敵な終わり方ある?おげれつたなか先生大好きです。ちなみにペンネームはどうしたんですか?昔のtwitterに高校生かんちゃんと弓が見つめ合う2人の画があって、こんな幸せな時も有ったのね泣。パワハラさえなければ違ったのかな。
本当に素晴らしい作品です。ありがとうございました。
これ以上ないほどの幸せな着地点だなと思うと同時に、秀那と林田はやっとスタートラインに立てたのだなと実感したシリーズ最終巻でした。
ここまで長い道のりでしたが、どこか「秀那と林田のお話」だと感じなかったのは弓の存在が大きすぎだからなのでしょうね。
前に進むのも立ち止まるのも苦しい場面がたくさんあるなかで、秀那との未来を見つめながらも弓を忘れることができなかった林田。
それが自分への戒めで、秀那を失わない方法だと考えているなんて悲しすぎました。
区切りを付けなければ前には進めないことを彼もわかっていたと思うけれど、その心の中は周りが思うよりもずっと深く傷ついたままだったのでしょう。
そんな林田を動かしたのがやっぱり弓だったというのは複雑ではありましたが、秀那がいなければキッカケすらなかったことなので、結果的に林田はふたりに救われたのかな、と。
完全には拭えない過去だとは思いますが、一区切りつくところを見届けられたのは本当に嬉しかったです。
弓が荷物を預けるシーンで言う「元気でね」が、秀那の向こうの林田へ告げた言葉なのがかなりグッときました。
絡みはめちゃくちゃエロかったし、ふたりが想い合っているその気持ちが美しいなと思うところはたくさんあったけれど、それ以上の重たさが苦しくて目を背けたくなったりもして。
正直これが最善だったのか?という気さえしますが、彼らが選択した道を受け入れたいなと思えるような素敵なラストシーンに感動しました。
シリーズを通して読んだのでめちゃくちゃ消耗しましたが、それでも読んで良かった!と思える作品たちでした。
すごい良かったぁー…!
今までの暗くてどんより気味な気持ちが回復しました。上巻の小冊子読んだときは、とんでもない作品に手を出してしまったと思ったけど、下巻でリセットできました。
過去に囚われている林田と、未来を見据えて先に進みたい秀那の気持ちが噛み合わないままだったけど、そうしたやり切れない想いが、ついに通じ合いました(^ ^)
林田も過去を忘れたくないわけじゃなくて、自分への戒めの気持ちとあの頃のように自分も屈託なく笑いたい(もちろん秀那の傍で)希望的な気持ちから、過去の写真を剥がすことができなかったのかなっと思いました。元カレの弓がどうとかじゃなくて…。
今カレの秀那からしたら確かにモヤるけど、秀那の良いところはモヤッとした気持ちを行動や言葉でちゃんと林田に伝えているところですね。本当に林田のことが好きなんだなーってビシバシ伝わってきました。
林田も秀那を大事にしたいがために、過去の自分のしたことに怯えている様子でしたが、林田のそうした過去があったから秀那とも出会えたし、笑顔も取り戻せたし、また誰かを好きになることもできた。消したい過去も悪いことだけじゃないことを知って、共に未来を歩いていける秀那と心からの笑顔で生きていって欲しいな、と思いました。
私は弓の、自分では林田の笑顔を取り戻せなかった…と涙するシーンがすごく印象的でした。彼もまた林田のことを本気で好きだったんですよね、だから暴力にも耐えていました。結果的に別れて離れてしまったけど、弓にも笑顔でいられる恋人と幸せになって欲しいです。
秀那に抱かれてどんどん可愛くてエロくなる林田が最高です。2人のイチャイチャに全部気持ちもっていかれました。
満足のいく終わり方。読後感も良く楽しめました。
読み終えてみると案外盛り上がりがなかったように感じましたたが、はだける怪物は紛れもなく名作だと感じました!
まず、題名でかんちゃんが怪物と例えられている事にうるっとくるし、冷たい人に思われがちなかんちゃんの苦しい過去と秀那と出会ってからの変化に心が温かくなるからです。
ある日、秀那は知り合いの行きつけのバーで偶然弓と出会います。弓に厳つい顔が好みなの?とからかわれ、笑うと印象変わりますと照れながら秀那が答えたあと、弓は自分にはもうどうすることも出来ないが、かんちゃんが笑っているという事実に涙を流しているシーンは印象的でした。登場人物全員がそれぞれ違う形で幸せを感じていて良かったな〜と思いました!
ときどき合わない作品もある先生の漫画。この上下巻は結構よかったです。
それぞれのキャラがしっかり描かれていて読み応えありました。
過去に極度のストレスから恋人に暴力をふるってしまった林田。そのカタルシスはあるのか。
恋人の秀那はどこまでも優しい。ワンコキャラながら包容力が高い。
元彼のユミとの出会いから、少しずつ林田の過去があきらかになります。その過去を乗り越えてこそ、はじめて今のパートナーと向き合える。
その解決編という下巻でした。
この作者さんだけに濡れ場はH。割としっかり男性体型なツンデレ林田さん、Hでかわいいです。
こんなに語り合いたい作品は今までにあっただろうか…。
というのも、終わり方で賛否別れるだろうなぁと思ったからです。
私にとっても珍しくて、結構意外でした。
少しモヤモヤッと感が残りますが、もしかしたら何度も読んでいくうちに感想も受け取り方も変わってくるかもしれません。
もうこれは本当にただの感想で、私の理想でしかないのですが、最後は二人が再会して手放しでかんちゃんや弓が幸せになってほしかった…。
すみません、本当にただの理想なだけです…。
それでも、この終わり方で美しいとも思います。
かんちゃんも過去の痛みを抱えながら、それでも秀那に支えてもらって一緒に生きる。
それが、かんちゃんらしいといえば、やはりそうなのでしょう…。
あと、チラッと出てきた真山もとても気になりました。
なんだか険しい表情で…あの後、弓は本当に幸せになれたのか…。
弓にかんちゃんの笑顔をもう一度、生で見て欲しかった…っ!
お互いを思いながら、あの頃を抱えて生きていくんですね…。
もう読んでいて、どっちも心配になりました。
本当、これに尽きます。
あ~~あと、かんちゃん…ずっと秀那呼びだったなぁ…。
甘々が読みたい…特典などで見逃してるだけで、どこかで読めるんでしょうか…?
エロもエロくてまさかここで潮〇き読めるとは…。
紙媒体が修正少なくてオススメです!
それにしても、おげれつたなか先生!!
絵が上手すぎます!!
構成や見せ場、キャラの表情や背景、何をとっても綺麗すぎて細かな部分をじっくり見て読んだので読み終わるまでかなりの時間を要しました。とても幸せです。
おげれつたなか先生の作品の中で私が一番好きなはだける怪物シリーズ最終巻。
かんちゃんと弓と秀那の関係はギヴンの秋彦と雨月と春樹の関係となんとなく似てるなと思いました(秋彦と雨月が好き同士なのに上手くいかず、秋彦と春樹がくっついて上手くいくっていう)。
私はかんちゃんと弓のカップリングの方が好みだけど、好きと、カップルとして上手くいくかどうかというのとは違う事なのですよね...。もちろん、かんちゃんは秀那のこと好きなんでしょうけど。とにかくかんちゃんに笑顔が戻って良かったです。
本当に体力が削られる作品です。
簡単な気持ちでは読み返せない。
だけど読んだらいつまでも何かがこころにも頭にも残るのですよ。
かんちゃんと弓の過去の断片に触れてしまった秀那。
弓の背中に残る煙草を押しつけた火傷の跡と、「弓には会えない」と言うかんちゃんに入り込めない重さを感じてしまうけれど、秀那は秀那なりの結論にたどり着きます。
弓が良かったですよ、何と言っても。
かんちゃんが辛くて逃げ出したくて仕方がなかったとき、そばにいたのに何もできなかった弓。ただかんちゃんの鬱憤を晴らす受け皿にしかなれなくて、癒すことも笑顔にしてあげることもできなくなって、真山との再会でかんちゃんを結局ひとりにしてしまった弓にとって、かんちゃんの存在は一体何だったのか。
家族になろうとしてくれた。ずっとそばにいようとしてくれた。気持ちが通じ合っただけで笑顔になってくれた。その笑顔さえ思い出せない。
表現が素晴らしくて!!弓がかんちゃんに「好き」と言ったときのかんちゃんの顔のコマがあるのですが、顔にかぶるように「よかった」って吹き出しがあるのです。絶対にすごい笑顔だったはずの瞬間のかんちゃんの顔がもう思い出せない弓の心情が、ぐわあああああ!と伝わってくるコマで。ここの辺りから泣かずには読めません。
かんちゃんの笑顔が可愛いと言う秀那。かんちゃん、笑ってるんだ、と返す弓。
昔に戻りたくて、その方法が分からなくて、ただ受け入れるだけだった弓にはできなかったことを、ちゃんとかんちゃんがまた笑える相手ができたことを噛みしめる弓が…、泣けます。
たびたび出てくるしあわせだった頃のかんちゃんと弓の回想も、しあわせすぎたからこそ痛くて。幼くて、未熟で不器用だったからこそ、お互いが大事でしかたなかったときがあって、だからこそ救いたかったし、しあわせにしたかったんだろうなと、叶わなかった2人の気持ちに涙が止まりません。
秀那は弓とは違うし、そのときのかんちゃんのことも実際知っているわけではなくて、前の会社がどんなに酷いところだったかも知らない。
「そのときを知っていたら支えたいです」って言うけど、これはうーむ、綺麗事じゃないけど、過ぎたことに感じて部外者はどうとでも言えるよねって思ってしまった性格のひねくれたわたしです。
秀那と弓はそもそも土俵が違うんですよね。
渦中の人と事後の人。「殴られたら喧嘩にすればいいだけ」っていう台詞も、今のかんちゃんにだから言えることで、本当に弓とまるっきり同じ立場でも言えるんだろうか、と思ってしまう。
これ以上ないくらい傷ついているひとを殴り返せるのか?と。難しい。こればっかりは人生、巻き戻しはできないし、その時期を過ぎたかんちゃんだから秀那との関係ができたわけだし、とぶつぶつ「もし」の話ばかり考えてしまいました。
この作品、本当は上巻=文句なしの神、下巻=萌2なんです、わたし的には。
下巻は弓の辺りで感情が高まり過ぎて、そのあとはもう呆けてしまって、それ以上の感動を感じることができない状態に。そこが「神」MAX。
だからかんちゃんと秀那の日常いちゃいちゃはもはや蛇足で、もっとこの切ない感動に浸らせてくれー!と思ってしまう次第であります。
何にせよ、呪いのように壁に貼ったままだった写真をアルバムにしまうことができて、前へ進めたかんちゃん。
弓と真山のしあわせな話も読みたいなあと思ってしまうわたしは、弓が好きすぎるのかもしれません。
(生意気な言い方だけど)画力更にアップですか?!とか林田さんも秀那もよりかわゆくかっこよくなっている気が。
弓も!美人が更にきれいに。
林田さんが普段無愛想で上からな態度なのに照れたり甘えたりどエロになるのはズルすぎでしょww
で、自暴自棄とか責任転嫁とかせず秀那のことを想っていたのが誠実で繊細な人だなと。
二人のやりとりも大人の男同士、恋人同士でもある感じがとても好き。
弓も自分のこともだけどかんちゃんを思って心痛めていたり安心したり…林田さんも弓のことはわかっているから会わなくていいというのがとても納得した。
それだけ深く長い時間を過ごしたんやね。
この作品も、こうきてこうきてバーーン!!な大ゴマ展開が鮮やかで…ただでさえドキドキしながら読んでいる所へ超絶効果的に衝撃がやってくるので何度もはわわっっ!!となった(快感)
あとがきなしは寂しいけど、番外編、描き下ろしが充実していた。
番外編…好きなエロ、髪切った林田さんいい。
他…風邪っぴきに厳しい林田さんw でもそばについてあげるのがやっぱやさしい。
最強にかっこいい=パリコレwww
このダメはいける!このダメもいける!も笑った
決して嫌ではない…ずしんと胸にくる感じ+あったかく少し爽やかな?+脱力する読後感。
大人の男のどエロ付き純愛物語最高です✨
ほんとはもっと深い話だし、大小いい点たくさんあるんですが、私の感想としてはこれが精一杯です。実力です
タイトルだけでも深掘りできそう。私は一つの意味しかわからないけど
真山と秀那には申し訳ないけれど、
これはシリーズ通して完全に弓とかんちゃんのお話に感じた。
一組の恋人同士が、それぞれの思いから惹かれあい、
それを育て、そしてそれぞれの想いから離れていく。
最後に林田(かんちゃんではなく敢えてこう呼びたい)が
秀那と一緒に、
弓から贈られたアルバムに写真を貼っていくラストに号泣。
久しぶりにBLで泣きましたよ……!
後半の弓の大人になりっぷりに驚きましたが、
それだけ安定して真山に愛されているのだなと安心v
そして林田もしっかりと愛してくれる秀那に、
過去を怖がりつつも全面降伏。
お互いに嫌いになって別れたわけではない弓とかんちゃん。
弓は真山に素直に向き合い、好きだからこそ手を離したかんちゃん。
そして諦めなかった真山と秀那。
物凄い土砂降りの雨の中を、
息を詰めて彷徨ってたような二人が、
道を違えた先に、明るい晴れた空の下で小さく息を吹き返す……
そんな物語。
これから真山と弓、秀那と林田の
それぞれの新しい恋物語が始まるのだなと。
そして前にも書きましたが、
とにかくおげれつさんの絵力が凄い!
キャラクターの表情が、指先が、視線が、物語る!
(個人的に、上巻付属小冊子のかんちゃんの唇に
八重歯の噛み跡がある所とか、
どんなにかんちゃんが唇噛んでたんだって、
泣きそうでしたよ!)
賛否両論、好き嫌いはありますでしょうが、
一組と、そして二組の恋物語として読み応え充分なシリーズです。
評価は「神」。私的にはこれ一択。
錆びた夜でも恋は囁く→恋愛ルビの正しいふりかた→はだける怪物 上→はだける怪物 下巻
発売された順番はこうですが、4冊全て揃えた上で読んで欲しいと思う作品です。
錆びた夜で~登場する弓と、かんちゃん(林田)。
かんちゃんの弓に対するDV。
これだけ読むととても、かんちゃんの行動には共感しません。ただただ弓が可哀想なストーリーであり、かんちゃんの行動に関しては嫌悪感しか残らない一冊です。
ですが恋愛ルビ~の中の「ほどける怪物」がかんちゃんとかんちゃんが転職した職場の後輩(秀那)とのストーリー。はだける怪物の序章です。この出会いでかんちゃんの「錆びた夜で~」のDVしていた心の内が吐露されます。
少し、かんちゃんという人間の一部を知り、気になる展開と後輩(秀那)との関係も近くなり心の通わす間柄になる。
そこから!はだける怪物上下巻。
また、上巻の小冊子「薊」には、かんちゃんが弓に何故?DV行為をするようになったのか?ここで明らかに。
はだける怪物は、かんちゃんと秀那の遠距離恋愛。秀那の転勤先で、秀那は、かんちゃんの部屋の壁に貼っていた写真で見た弓に出会い、心がざわめく。
秀那を通して、かんちゃんと弓が互いに会わずとも互いの幸せを知り、自分には出来なかった、してあげれなかった幸せを悔しくもあり、またその幸せを互いに心から喜び……
かんちゃんと弓が心から笑顔になれて良かった。「錆びた~」だけでは偏りのあるストーリーですが4冊揃えて読むと、良かったと、心から思える作品だと思います。
物語の終結が今まで読んだ本の中で1番好みでした。
かんちゃんが心から笑えるときがきて本当に良かったと思います。
心理描写がわかりにくい、感情移入がしにくいとの声も多いですが、この辺は好みだと思います。理解力の低い私ですがかんちゃんや弓にとても感じるところが多い作品でした。
弓がかんちゃんにアルバムを渡したところ…あのシーンが私のツボをえぐってきて見事号泣しました。
2人が合わない期間にかんちゃんだけでなく、弓も過去のことを後悔していたのだなと。
しばらくあっていなかったにも関わらず、弓がかんちゃんの後悔、自分との過去を未だに強く背負っている状況などを察してか、もしくはかんちゃんとの過去は気にしてないよというメッセージか…どちらにしろあのアルバムには2人の言葉以上に伝わる思いが詰まっているのだなと感じました。
ハッピーエンドに終わりましたが私としてはまだどこか切ない終わり方でした。
弓もかんちゃんも過去から解放されたように見えて、これから先もずっと後悔の思いは消えないんだろうなと。
2人はこれから先過去を思い出す回数は減ってもあの後悔を忘れられることはないと想像すると胸が詰まりました。
ハッピーだけどとても切なくて甘いお話でした。
林田という1人の人間の過去、現在、未来。そこに寄り添って一緒に歩んでいくような感覚になったシリーズでした。社会に出て腐り恋人にDVをした過去、それを後悔して今の恋人にも何かの拍子でDVをしてしまうんじゃないかと怯える今、そして彼は、過去を見ないようにするのではなく、変わっていく自分を前向きに感じるために過去を丸ごと受け入れながら、一緒に背負ってくれる恋人と共に生きていくと決めた。秀那も飾られた弓の写真を最後まで一度も咎めることなく、林田を受け入れてくれました。そんなゴールに辿り着いた2人は、大人だし強いなぁと感じます。
一方で、弓の表情は切なかったですね。暴力を振るった側の林田も後悔して辛さを抱えているけれど、弓にだってもちろん複雑な感情が残っている。彼にとっては、暴力を振るわれたこと自体が辛かったわけではなく、自分が林田の暴力を止めさせるだけの言葉をかけられなかったこと、根本的に解決してあげられなかったこと、受け身になるばかりで同じ目線に立つことができなかったことが辛かったのだなぁと。真山に愛され、今の恋愛にはきっと満たされていると思いますが、かつて本気で好きだった相手を自分が救えなかったことへの寂しさは感じて当然でしょう。真山と過ごす中で、彼のそんな気持ちも時間が解決してくれればいいのだけど。彼の大らかな優しさはやはり一番の魅力だと思うので。林田にはそれがかえって辛かったけれど、真山ならそれを受け止め、愛でるだけの器もある。やっぱり人間、相性というものもあるよなぁと考えさせられた作品でした。
好きな作者さんで、「錆びた夜でも〜」→「はだける怪物(上)」と読んでましたが、下巻は発売後もなかなか読めませんでした。
学生時代の純粋に弓のことが好きだったかんちゃん(林田)が、大切なものを守ろうと一生懸命になりながらボロボロにされていく過程が悲しくて悲しくて…
過去のことだと、今は秀那と出会うことが出来たと分かっていても学生時代のかんちゃんの笑顔が失われたことを思うと辛くて気楽に読めませんでした。
そしていざ読んでみての感想ですが…
泣きそうになりました!林田と弓が苦しみから解放されて本当によかった(泣)
「錆びた夜でも〜」でハッピーエンドを迎えた弓も心の奥でずっと悔やんでいたんですね。林田に何もできなかったこと、笑顔を思い出せなくなったこと。
だから秀那に林田が笑えていることを聞いて安堵できたシーン…ここでまず泣きそうでした!
他の方のレビューで「心理描写が分かりにくかった」というご意見も見られましたが、私はこれで良かったと思います。林田や弓の表情や、無声映画ような過去のシーンから伝わるものがあった気がします。むしろその辺りの受け取りを読者に委ねているのかなと感じました。
再会する2人も見てみたかったですが、2人の過去や傷はそんなことで簡単に解決することではなく、これからも時間をかけて癒していくものだと思います。
私はBLはファンタジーとして読んでいます。
でも最近の作者さんの作品はファンタジーを超えて心に刺さるものがあると「エスケープジャーニー3巻」を読んでも思いました。
林田と秀那、弓と真山、これから喧嘩もしたり男性同士ということで辛いこともあると思います。
でもみんなずっと2人で幸せになれよ!と思えるラストでした。
ようやく過去から解放されたのかな。
シリーズ通して深いなぁって思ってたけど、最終巻もやっぱり深かったぁ。
林田のしたことは許させることじゃないけど、本気で悔やんで苦しんで、秀那が間に入ってやっと前に進めたね。長かったね。辛かったね。
「はだける〜」に入ってから何度か幸せそうな弓との思い出が出てきたり、社畜時代の林田(かんちゃん)が出てきたりして、あんなに明るくて人一倍人のために頑張ってたかんちゃんの人格がすっかり変わってしまったことがとても悲しかった。
暴力は絶対ダメだけど、でももしあの時弓がいなかったら林田はもうこの世にいなかったかもしれない。
それを思うとやっぱりあの地獄みたいな辛い時期は弓でなきゃいけなかったのかなって思う。
弓は弓で変わってしまった林田に精神的に追い詰められたからこそ、真山に想いを伝えることが出来たのかなと思う。
2人には辛いことだったけど、今の幸せには必要なことだったのかなって。そう思うと少し報われる。(でも林田の上司は絶許)
秀那も弓に会うことでようやく林田の過去が見えたのかな。秀那がちゃんと過去を見たことで林田は前に進む決意ができたように思う。
最後に弓がアルバムを渡すシーン、なんでアルバムなんだろうと思っていたんだけど、これが弓なりのかんちゃんへの贖罪(助けてあげられなかった、もしくは追い詰めてしまった)だったのかな。
林田は弓はきっと俺が謝ったら許して友達に戻ってしまうって、弓のことはよくわかるからって言ってたけど、きっと弓も一緒なんだよね。
弓だってかんちゃんがそう考えてることわかってて、わかった上でかんちゃんを許すよと、こっちもごめんねとアルバムを通して伝えたんだと思う。
そしてその想いが伝わったから、林田は写真をしまったのよね。
このシーンがめちゃくちゃ泣ける。感想打ってても泣けてくる。
柄にもなく長文で感想書いたわりに私の語彙力では良さが全く伝わらないけれども、とにかく林田と弓がやっとそれぞれ歩き出せた。
過去は消したいほど辛いけど、その思いも全部ひっくるめて受け入れて進んでいく。
本当に別の道を歩いていくんだなと、どこか寂しくもあり、おめでとうと言ってあげたいような不思議な気持ち。
長い間ありがとう、4人みんなに伝えたいです。
レビュー読んでると皆さん満足されてるんですね…
私はわからなくなりました
電子で読んだのですが(シーモアの白抜き最悪ですよ)
弓さんがあまり幸せそうに見えなかったです
上巻では真山といるとき幸せそうだったけど下巻でその描写が一切なくて
林田さんが今の恋人には笑顔を見せれてると知ったとき、泣いちゃうってもうそれ未練かな、と
暴力から逃げたかったとき助けてくれたの存在が真山であって本当に本当は好きなのかんちゃん(林田さん)だったんじゃない?と…
長電話で降りてこない描写がありましたが何か揉めてる?のかな
裏路地で抱きしめてるシーンも神妙だったし
弓さん幸せになれたのか、それだけが心配です
写真の中の高校時代の二人の笑顔を見るたびに悲しくなって泣けてきました
完結に5年以上かかってるのでもう続編は無いと思いますがなんだか読んでもすっきりできませんでした
作者のデビュー当時からファンなのでずっと応援していました。
待ちに待った はだける怪物 の続編という事でわくわくしながら読みましたが、正直心に響くものはありませんでした。
濡れ場も意味のある濡れ場とは思えず、下品な言い方で言わせて頂きますと、エロで読者を釣りたいのかな、という印象です。
ストーリーは元カレへのDVという重い罪を題材にし、自己嫌悪と償いと救済、そして前進を描いているはずなのに、どこか淡々としずきていて人物に感情移入も共感も同情もできない。
心理描写が薄すぎだと思いました。
確かに葛藤や苦悩のシーンはありましたが、その描写が圧倒的に足らない。
もっと二人が思い悩み、衝突し、それでもお互いを愛し、相手とずっと一緒にいたいと願い、少しずつでも前へ進んでいく……。
という話なら感動できたのですが、
本作は暴力という重い題材にも関わらず、なんとなくあっけない流れでした。
エロにページを使うより、もっと二人が苦悩し、衝突し、喧嘩でも良いので心から話し合うシーンを増やしてほしかったです。
結末は完璧だと思います。
だからこそ、そこへ至るまでの過程が残念でした。
作者は元は心理描写や人物への感情移入のさせ方が上手なタイプの漫画家だったはずなのですが、
ストーリーや心理描写よりもキャラクターやエロに萌えさせる作風へ変わったという印象を持ちました。
画風は相変わらず大好きなので、中立にしますが、ストーリーは期待はずれでした。
この作者さんの漫画なら内容も間違いない!と期待しすぎて読んだのが間違いだったのかもしれません。
この一連の作品をかんちゃんの物語として読んだ場合、こんな美しい終わり方があるのかと思った。
かんちゃん…林田さんは、過去を抱えながらも秀那と幸せになる道を選んでくれた。
私にはどうしてもかんちゃんが加害者一辺倒とは見えなくて
それ以前に家族から経済的DVを受けていたし、ブラック企業で激しい暴力を受けていた。
二重に被害者である…というか、その被害がなければ果たして林田さんは弓に暴行を働いたのだろうか?
ウィキペディア先生を読むと、DVは「男はこうあるべきだ」という偏見が強い人ほどDVに寛容であるという傾向が東京都やWHOの調査でも指摘されているそうだ。加害者は何らかの精神疾患にあるとして、治療やカウンセリングの対象として捉えるアプローチも試みられているそうだ。
林田さん自身も何らかの治療を受けるべき人だったと思う。
しかし、林田さん自身も周りも、そんなことには気づかない。
弓はサンドバックになって林田さんを受け入れ続けていたが。
弓と別れた後、身体だけの関係と言いながら秀那を求めたのは、林田さんの自傷行動でもあり
自ら救済を求めていた結果なのかと思いました。
秀那とぶつかりながら強い信頼と愛情関係を結んでいき
秀那によって弓との関係まで救いをもたらされるなんて、
秀那、よくやった!ありがとう・・・と思いました。
かんちゃんと弓が再び会わず、写真によって幸せな頃を思い出したのが本当に良かった。
一生再び会うことはないだろうけど、かんちゃんにも弓にも幸せになって欲しい。
過去に大きな過ちを犯したとしても、心から反省し、そして自らに恐怖を抱えながら生きる林田さんの傍らにずっと秀那がいて支えて支えられて生きていって欲しいと思いました。
評価は下巻のみのものです。
私が沼落ちしたきっかけとなった3作品のうちのひとつがこの「はだける怪物+ほどける怪物」でした。
本当に思い入れのある作品で、上巻と「ほどける〜」はそれこそ何十回読んだことだろう。
林田さんは長いこと一番好きな受けでした。
ようやく下巻が発売されて、めちゃくちゃ嬉しかった!
連載では読んでいたけど、やはり描き下ろし含めてまとまってから読むのは一味違うものですから。
ただ、待ち望みすぎていたからかな、随分とあっさりした感が。
私の場合、BLにハマるきっかけとなった頃に読んだこの作品の、激しいエロとその対極にある繊細さがすご〜く新鮮で心のあらゆる場所に響いたんだと思います。
その後様々なBLを読み漁って、少し自分の中のBL観が変わってきていた今のタイミング。
作品から受ける印象も以前とは違いました。
あの頃感じたインパクトは今回は感じられず、心的描写に終始したわりに、何となく主人公たちにも共感出来ないまま終わってしまった下巻でした。
辛口ですみません。
私を沼に落としてくれた大切な作品であることに変わりはありません。
個人的な作品との出会いのタイミングの問題でもあると思います。
本来なら手放しで絶賛して神評価をつけたかった。
シリーズ全体としては、数年分の想いと感謝の気持ちを込めて「神」とさせていただきます。
上巻の発売がかなり前ですが、下巻ずっと待ってました。
長く待っていた分期待も高く、こんなもんかと言う印象が強いです。もっと早く発売されていたらまた違ったのかも。
絵は相変わらず抜群にきれい。漫画の構成が映画っぽくてたなかさんは映画が好きなんだろうなぁと作品を読む度に思います。
好き嫌いは受けである林田さんを好きになれるかどうかだと思います。
下巻から読む方はいないと思うのでストーリーについては割合しますが、期待しすぎに注意。話はきれいにまとまっています。
結構自由にレビュー書いたので苦手な方はご注意ください。
秀那が弓の背中を見たあたりの展開がとっても好きでした。構成がうまい。そうだ秀那は林田がここまでえぐい状態だったということを知らないんですよね…それを背中の煙草跡ひとつで語らせる…先生すごすぎる。
絶対に同じテツは踏まないながらも、林田は自分より体格の良い秀那と一緒にいること、安心感あるんじゃないかなぁ
アルバムを閉じた後の、林田の笑顔がよかった。こっちまで救われます。最後に収録されている「きゅうじつの怪物」の抜け感含めて好きでした。
秀那がバーで、林田の部屋に貼ってあった写真のことを伝えたからこそ弓はアルバムを渡したのだと思いました。弓との写真を含めて同じアルバムに一緒に閉じてくれる秀那はいい男です。林田がそれを殊更に秀那と一緒にやろうとした事で、遂に秀那は念願の、林田の過去も今も未来も受け止めることが出来たんだな、という気持ち。
弓自身が語っていたように、弓は思い出の中でもあくまでもかんちゃんに手を引かれていて。それが一概に悪いとは言えないけど、あのときのかんちゃんにに必要だったのはそれじゃなかったんですね。私は林田と弓が再会しない展開で正直安心しました。公園からの帰り道、手を繋いで並んで歩く秀那と林田が対比のようです。
押しに弱い林田さん、イイネ!
ところで先生絵柄変わった?!終盤特に気になったのだけど。
夜は終わって朝になり、やがてあたりは明るくなって行く。そう、明けない夜は無いのだ。
これは閉じられ燻っていたかんちゃんの心の救済の物語。
一読した際は、「ええーっ。(長らく)待ってたのに。これだけ⁈ これで終わり⁈」という肩すかし感があったものの。何度か読み返してみるとやはり涙。頬を伝う涙に驚かされてしまうのだ。
林田さんの、恋人に暴力を振るっていたという過去は消えない。それは懺悔したところで、恋人だった弓が許したとしても。決して。当の林田さん自身がそれを許せないのだ。その事自体が胸を締め付ける。悔恨の苦しみの中で林田さんは孤独だ。また、恋人を傷つけてしまうかもしれない自分にずっと怯えて過ごさなくてはならない。(かもしれない。)その気持ちを本当の意味で悟った秀那。恋人の苦しみをただ見守るしか無いという苦しみ。
遠恋中の秀那は偶然行ったバーで、林田さんの元恋人・弓と出逢う。そしてこれまた偶然、美しい弓の背中に押し当てられたと見られる煙草の火傷痕を見てしまう。
弓は言う「俺のは見えるだけだから。」その傷は跳ね返って林田さんにも付いている、筈の傷。痛み。苦しみ。目の当たりにした事で、この傷がどんなにか深く林田さんを傷付けているのかを知る秀那。どうしようもない、どうも出来ないんだよ?という事に、こんなにも胸が苦しくなるのかと、涙しました。
決定的なドラマがあるわけでは無いんです。
「好きだから、支えたい。」という秀那の気持ち。
「好きだから、その手を離したくない。」という林田さんの気持ち。
それが互いに信じられるものだと分かり合えたから。
林田さんはまた。前を向いていこうと思える様になる。
ひっそりと思い出の中で。弓がかんちゃんの笑顔が好きだった事を思い出すシーンが美しくて好きです。別れた頃のかんちゃんは怒っていて怖い顔ばかりしていたけれど。高校生の時、確かにかんちゃんは笑っていたし。そんなかんちゃんの事を自分は本当に好きだったのだと。(涙ーーー‼︎)辛くて悲しいお別れに終わった恋かもしれないけれど、弓にとっても後悔しただけの恋では無かったのです。と、いうことが分かって嬉しい。嬉しいよ‼ ︎私は‼︎
いつも弓にした酷いことを決して忘れない様にと、弓との写真を壁に貼っていた林田さんが、弓から貰ったアルバムにそれを仕舞う。林田さんは一生その事を忘れる事は無いけれど、これからの為に一区切りするのだ。そしてこれからは。いつも、では無くて時々それを見返す事になるんだろう。というラストにはホッとさせられます。
秀那がいつ何時も、そんな林田さんを愛し抜く。と決意した瞬間もいい。めっちゃ喋ります‼︎ けど、言葉にしてこそ、ですもんね。
最後に甘あま後日談。指輪を贈るってのも。いかにも秀那がしそうな感じで良いですね。ところで秀那の転勤はいつ頃終わるんだろう? これってまだまだ続くのかな。
どこかでちょこっとショートストーリーになってお目見えしそうな予感ですね。
エッチはさすがのエッロエロ。林田さん初めての潮吹き、アレはお漏らしなんじゃなかろうか?疑惑がありますよねぇ。
描き下ろしのエロ下着編も、秀那ってノンケの筈だったんですけど、もはやフツーに変態さんの域。彼のエッチにかける情熱には驚かされますが、怒りながらも満更では無さそうな林田さんが可笑しみ。
うろ覚えですが連載時からの加筆シーンがいくつかあったのでメモ的に。
・第9話冒頭、弓目線での回想シーンはなかったような……このシーンが入ることで弓の考えていることや、アルバムを渡した後の表情の意味が伝わりやすくなったように思います。(間違ってたらすみません)
・ラストシーン、連載時は
アルバムに写真を閉じる(まだ合鍵・指輪は渡さず)→秀那を駅に送る→駅のホームで電車に乗り込むギリギリで秀那がかんちゃんに鍵と指輪を渡す→電車に乗り込んだ秀那の腕を引っ張り「ちゃんと渡せ」みたいなことをかんちゃんが言う→駅のホームで指輪をはめてend
だったように思います。
朝の人のいないホームで指輪をはめるシーンはとても美しく、大好きな終わり方だったのですが
その代わり、アルバムに写真を閉じるシーンが割とアッサリと描かれていて少し拍子抜けした印象だったため
今回、弓との思い出を振り返りながらも秀那に救われたようなかんちゃんの笑顔を見ることが出来て本当によかったです。
待ちに待っていました。不穏な空気だったので秀那と林田が上手くいかなかったらどうしようと読み進めました。
「錆びた夜でも恋は囁く」で弓にDVしてた彼氏とは思えないほど変わった林田ですが、ずっと苦しんでいました。でも林田を許すのは弓でも秀那でも無く林田自身なんですが、彼は自分を許しません。
弓の背中のDV跡を偶然見ることによって、秀那は自分が本当の意味で理解していなかった事に気がつきます。秀那の態度がおかしくなり、2人がギクシャクするのが読んでてハラハラしました。
林田が前を向いて生きていく為に秀那は絶対に必要な存在だし、何事にもそつなく生きて来た秀那が初めて執着したのが林田です。
強面なのに秀那の前だと林田が可愛く見えるのが、不思議でしょうがなかったです。
今回は弓の登場がとても切なかったですが、お互い別の相手と前を向いて幸せになって欲しいと思いました。
さすがのおげれつたなか先生だと思いました。
上下巻の作品はほとんどが同日発売なのですがこの作品は下巻が出るまでに2年もかかりました。待っていた…この日を……待ち疲れた………
「ずっと弓が笑っていればいい。俺がそうできればいい」と思っていた林田さん(上巻参照)と「どんなに寂しくてもかんちゃんが笑ってると楽しくなった」と過去を思い返す弓。林田さんは弓が付き合っている人と一緒にいると知り安堵の笑みを浮かべ、弓は林田さんがまた笑えている事を知り嬉し涙を流し…結果的に2人は上手くいかず離れてしまいましたが、林田さんは弓にしてしまった事も、友達であり恋人だった楽しい時間も忘れず前に進む。きっと誰よりもお互いの幸せを願っているはず…
過去に恋人に暴力を振るっていた人間が新しい人と恋に落ち幸せになる…なっていいのか……私も上巻まではそこがかなり引っかかっていて、DVしていた人間に幸せになる権利なんて無いと正直なところ思っていました。なかなか難しい題材ですが、おげれつ先生らしく前向きで未来あるように締めくくれるのが流石おげれつ先生の手腕だなと感激しました。
秀那からアルバムを渡された時の「アイツらしいな」と弓を想う表情も、写真を楽しそうに貼る秀那を見つめる表情も、大切な人を見つめる林田さんの笑顔はとても穏やかで素敵ですね!今まで辛い思いをしてきた分、これからは秀那とたくさん笑って時には泣いて…幸せな日々を送ってほしいです。
とても複雑な心境。
林田と秀那の関係なのに弓まで巻き添えでなんだかモヤモヤ。
弓がとても優しい人だからなんだろうけど、真山と今幸せなんだから過去を悔やんで寂しそうになってたのがなんだか真山が可哀想に思えて。弓がかんちゃんを笑わせたかったのにみたいなジェラってる風にも思えてしまって。
その上林田に思い出にしろというメッセージだろうと思われたアルバムを渡したあとの表情がまた寂しそうなのがなんだかな。
でも神作評価なのは林田が弓を傷つけて失った事をその事実を許さないから会って話す事は無いだろうし。二人が今いる相手を一番大切にに思ってるであろうという感じは理解できた。
というわけで弓に全部気持ち持ってかれました。
待ちに待った本ですしね。
上巻が出てから下巻が出るまで長かった。
連載が終わってコミックスになるのをこんなに待ち望んでいた作品はないかもしれません。
連載でお話は全部読んでましたが、今回は加筆修正が結構あるみたいで、連載を読んでいてもまた新たにこちらのコミックス楽しめました。
コミックスでは、かんちゃんと昔の弓と過ごした思い出みたいな場面が追加されてました。
最後も連載とコミックスではほんのちょっとだけ場面が変わっていて、コミックスの方が、かんちゃんが新たに秀那とやっていこうっていう決意みたいなのがより感じられるようになってました。
ストーリー自体はもちろん変わっていないけど、弓の場面を入れたことで、秀那との現在をより大事なものとするために、ずっと過去の呪縛に縛られていた自分を解放することができたのかな。自分で自分を許すというか、秀那から現在の弓の近況を聴いて幸せそうにしてることを知って、安心できただろうし、重荷というか十字架から放たれた。
秀那はどんな林田さんでも受け入れてくれるし、沈んでたら上へ上げてくれるところがあるから、最初は本当にセフレみたいな身体だけの関係から、お互いいなくてはならない存在にまでなれて、本当良い出会いがあって良かった。秀那に出会ってなかったら今でも林田さんはもしかしたら自分で自分にセーブかけちゃって新しい恋なんてって思っていただろうから。
この話は林田さんの救済の物語だったんだなと。
弓も苦しかったけど、かんちゃんの元を離れて行かなかったのは、救ってあげたかったから。
でも弓じゃダメで秀那のあの明るさといい意味の軽さが良かった。
ドラマCDにもなるみたいなので、楽しみです。
下巻が出たタイミングで上巻から読みました。
他のレビュアー様が指摘されているように、”ほどける”ほどのパンチはないかもしれません。
ただ、人が人を好きになる事の素晴らしさを高らかに謳えるのが、BLというジャンルならでは!と思っていたところに、本作を読んでさらにBLの意義を強く感じられたので、凄い作品&作家さんだなぁと。
過去に恋人に暴力をふるっていたことで自分自身を許せない林田が、秀那と出会い恋をして愛され、やっと自分を許せるようになるまでが描かれています。
最初に表紙を見たとき、陽キャの秀那がダークな背景に描かれていて、陰キャの林田が明るい背景に描かれているのがちょっと不思議だったのですが(一瞬上巻の表紙が林田かと勘違い…)、読み終えたら、それぞれの巻で描かれている彼らの感情をよく表現してるということに気づきました。
秀那の視点で主に語られているのですが、彼が今まで直面したことのない自分自身の感情と相手の言動に戸惑いながら、丁寧に丁寧に答えを探していく過程が面白かったです。林田に恋をしたことでカッコ悪い、完璧じゃない自分も好きになるように秀那も変わっていきます。人を好きになって、好きになってもらうことの尊さとはまさにこういうことなのでしょう。
転勤した京都で、林田の元彼の弓に出会い、たまたま彼の背中にある火傷(タバコの)を見て動揺する秀那と、そんな彼の態度の変化を繊細に受け止め、また好きな人に暴力をふるってしまうのではと不安になる林田の対比、そこから弓が”自分の傷は見えるところだけ”という場面でずっしーーんときました。すなわち林田の傷はもっと深い部分なのだと、、当時、弓がどんな気持ちでいたのかということが改めて語られ、さらに二人の思い出も浄化され…よかった~よかった~しか出てこないラストへ…!
欲を言えば、真山と弓の話も改めてもうちょっと読みたいです。
番外&書き下ろしはひたすら楽しいご褒美でした。
これで完結だし、、、感じたことをストレートに書いてしまいます。
辛口ご注意ください。
「ほどける怪物」は私の心の本棚から生涯消えることないだろうなって思っている圧倒的な神作品です。
その続編ということで、できるならなるべく良いレビューを付けたい気持ちの方が大きくて上巻を読み終えた時は評価もレビューも一旦保留にしてこの下巻を待ちましたが、、、
ごめんなさい、上下巻通していまいち読みどころのないお話だったなと思います。
桁違いでネームバリューのあるスーパー売れっ子作家様の大ヒット作の続編。どんな内容でも出せばきっと桁違いの部数で売れるでしょう。
1冊でまとめてしまうのはもったいないから上下巻にしましょう。そんなオファーだったのだろうと想像しますが、作家様としては「ほどける怪物」のあの2話でこの2人の読み物としての描くべきものは描き切られていたんじゃないかなぁと感じるような中身の薄さでした。
だって申し訳ないけどいかにもDear+編集部が大好きそうなドテンプレストーリーなんだもの。レーベル好みの展開を繋ぎ合わせてむりやり2巻分のページ数を消費されたような。
カサ増し以外の意味を見出せないシーンの挿入はやたらと多いし、秀那と林田のキャラもなんだか前作からブレていて残念な気持ちになりました。
全2話の「ほどける怪物」と全2巻の「はだける怪物」、ページ数が4倍くらい違う2作品を並べてみて、どっちが読み応えあるかって言ったら私は断然前者だと言い切ります。
このシリーズは「錆びた夜でも恋は囁く」で終わらせなかったことが私の中で感動だったんです。
お姫様救出劇が大好きなDear+というレーベルで、お姫様(=弓)だけじゃなく「かんちゃん」というキャラを救済するお話まで描かれたおげれつたなかさんに拍手喝采だったんです。
大袈裟じゃなく、すごい新星作家さんが出てこられた!って4年前の私は本気で感動しました。
「ほどける怪物」が私にとって特別すぎるんだと思います。
現実では救われ難い人にこそ、漫画の中では救われてほしい。それを描いてくださった作品でした。
それゆえに抱いた期待値が大きくて、今回必要以上に辛口な感想になってしまっているとは思いますが、それにしても。
んーなんでここまでテンプレ的な内容になってしまったのかな、、、
あ、ひとつだけ最後に読めて良かったことを書き残しておこう。
弓とかんちゃんに、相手が今はちゃんと幸せに生きていることを知らせてくださった作者には感謝です。
その事実がどれくらい2人の心の澱を溶かすか。
細かいところでやっぱりいいストーリーを描いてくださる作家様ではありますよね。
主役の2人だけが幸せになればいいってスタンスじゃない作家様なことがよく分かります。
【電子】レンタ版:修正○、カバー下○(マンガ等のコンテンツはなし)、裏表紙○、電子限定特典(1p)付き
Dear+さん、カバー下や裏表紙を収録してくれるようになったのですね!
加筆がかなり多めで、連載中から大好きでしたが、さらに好きになりました!
トラウマを引きずりつつも幸せになった林田さん。でも、本当に林田さんは今、幸せなんだろうか…そんなモヤモヤが晴れました( ◠‿◠ )綺麗事で生きていけないし、悩み苦しむ姿が非常に感情を揺さぶられて、文句なしの神作品です!!
秀那くんが男になるし、大人になるし、みっともなくすがるし、余裕なくなるし…人間味溢れてかなり魅力的でした!
弓さんとの過去を受け入れたかどうかは、林田さんにしか分からないと思います。心に負った傷は、弓さんも林田さんもなくなる事はないと思います。でも、"引きずって今も不幸せなんだ"って2人が思っていない事や、過去を無きものにはしないって思っていることが、伝わってきました。どちらかがではなく、2人ともが、同じような気持ちなんじゃないかなって感じました。だからアルバムを弓さんが林田さんに贈り、林田さんが弓さんとの写真をアルバムに残せたんだと思いました。
ぜひ読んでいただきたいです!!
作家買いです。毎度のことながら素晴らしい漫画を描く作家さんだなと改めて思います。
王道です。それがいいんです。クライマックスも毎度同じような演出ですがいいんです。
個人的に奇をてらったニッチな作品があまり好きではないのでこういう作品を読むと安心します。
このお話は主軸にDVの加害者と被害者という立場がありきなので、とても重く人によっては苦手とされてしまう作品だと思います。過激なシーンはありませんが上巻よりも話が重い運びになっています。
ですがとんでもないクライマックス展開とかは今回はないですが、とてもしっとりと心理描写が丁寧で細かく構成されているのがとても心に響きました。
エンドは弓と林田さんが和解して終わるのかと思っていましたが、これはあくまで林田さんと秀那のお話なので弓を最後に食い込ませなかったのはそれはそれで良かったです。
また最後あたりまでずっとなかった林田さんのモノローグが一気に入ったのには感動しました。ずっと秀那視点で進めてきてずっと林田さんの気持ちは見せない演出できていたので、やっと気持ちを聞けた時にはすごい手法だなと思いました。
気になった点は連載にかなり間が空いてしまっていたので仕方がないのですが、ページによって作画が違いすぎることです。でも絵自体は非常にお上手です。
あと場面転換があると東京にいるのか大阪にいるのかわからない毎回わかりません。
メッセージ性の強めの作品なので色々考えたり、キャラの心情に浸ったりしましたが、結局これはあくまでBLの恋愛漫画なので純粋に林田さんと弓には幸せになってほしいと願います。
正直久しぶりにこの作者のBLコミックスが出たのですごく嬉しかったです。
非常に重い作品ですが基本構成は王道で、BLだからこその、例え同性であってもその相手でないと駄目だという絆の強さがよく描かれています。しっとりとした感動作を読みたい方にはおすすめです。
DV加害者の林田(かんちゃん)救済物語。
1年以上前に読んだ上巻を先に再読してから下巻に挑みました。
この作品の上手さは、
DVに関係のない林田の彼氏、秀那目線の恋愛軸で描くことによって加害がぼんやりになり、
加害者の自分を許さない林田に、更に秀那の葛藤する想いを重ねた読み手は、
林田に同情して人生のリスタートを後押ししたい気持ちになっていくところ。
林田のDVの過去、また同じ事をして大事な人を失うかもしれない恐怖や葛藤と、
想いを募らせる秀那が少しづつ踏み込みながらも、DVの現実を突きつけられて怯んで葛藤する。
遠距離恋愛という距離感も効果的で、
ちょっとずつ心を開いて通じ合っていく二人にのみ込まれていきます。
その中で、林田が笑っていると聞いた弓のリアクションが堪らない。
幸せだった高校時代やDVの過去を振り返りながら、
ただ待つことしなかった、先に諦めて手を離したのは自分だと、
ずっと、かんちゃんの笑顔が見たくて側を離れられなかった弓が、
林田が笑っていると聞いて嬉しくて涙を流す姿に涙が止まらない…皆幸せになってリスタートで大団円。
でも、違和感に包まれる。
なんでDV被害者の弓が、かんちゃんを笑顔にできなかった自分を責めて終わっているのか?
そして、「錆びた夜~」から4冊再読して、
「錆びた夜~」のDV描写の傷の深さで一気に現実に引き戻される。
それほど弓への暴力は酷くて、傷付いていないフリをし続けて深く傷ついた弓が焼き付いている。
だからこそのモヤモヤなんですが、反対にDV被害者のリアル描写なのかもと考える。
DVを受けた人の多くが自分のせいだと、自分を責める傾向が強い共依存。
だからこそ、離れられないし、年数を重ねるほど傷が深くなる負のループに陥りやすい。
「DVは絶対に許されない」が大前提で、
その辺りも含めて描いているのかもしれないと考えると、また見方が変わってくる作品になっていく。
どんな理由であれ暴力が許される人間はいないし、
皆が今幸せなら、気持ちいいことだけ描いて幸せに酔いしれようという作品にならない為に、
もっと抉って欲しかったというのが本当のところですが、
これだけ、色んなことを考えさせられる、考えたくなる時点でやっぱり深い神作品だなと…。
「はだける~」上下巻だけではなく、「錆びる夜~」から読まないと、肝心なテーマがぼやけます。
それだけ、年下ワンコ秀那の包容力が凄まじいとも言えますね。
おげれつ先生の描く日常での触れ合いや仕草が好きなんですが、
髪の毛や顔を触る場面で見せる、ハニカミ表情やリアクションが堪らない。
エロ描写も極上で、今回もいやらしさ満点です。
数場面ありましたが、林田の下腹部に浮き出た血管がエロかった…。
何より、押しの弱い流されチョロ助の林田さんはいいですね。
このダメはいける…秀那もズルいしエロい、描き下ろし最高でした。
※シーモア:修正は白抜きですが、ぼやけ部分が広くて酷い。
紙本が細い短冊で修正が甘いです。
ずっと下巻発売待ってました……!
ご都合エンドが苦手なので、『かんちゃんが弓に謝り、2人は過去のことを水に流しハッピーエンド』ではなくて本当によかったです。
ちゃんと忘れずに抱えて生きていくのがかんちゃんらしい。
そして、最後の鍵と指輪の渡し方がドラマチックすぎず、日常のワンシーンでさっと贈るところが彼ららしいなと思いました。
でも、なんだか合間のエッチなシーンになると話の雰囲気がガラッと変わってしまい、そこだけ同人誌を挟み込んだかのような印象を受けました。もう少しプレイの度合いを落としたり、割合が少なくても素敵だったんじゃないかと。
2人の台詞や表情が特に光った下巻では、おげれつ先生の持ち前のエロエロが本編では少し浮いたように気になりました。好みの問題ですが。
書き下ろしでは、秀那がかんちゃんのことをどれだけよく分かってるか知れて、所々笑いながら読んじゃいました(笑)
長期連載ならではの濃さ、大変よかったです。
『錆びた夜でも恋は囁く』→『ほどける怪物』(「恋愛ルビの正しいふりかた」に収録)→『はだける怪物(上)』に続く4巻目にして完結編。
「DV」というダークで許されない行為を題材にした作品です。
DVには加害者と被害者がいるわけで、どちらに視点を置き描くのか、でストーリーは大きく変わっていくと思いますが、今作品は加害者である林田(カンちゃん)が主人公。
彼が主人公なわけで、ストーリーの軸は、
「加害者の贖罪の気持ち」
というところに重きが置かれた内容だったように思います。
林田は自分が弓にした行為を、彼自身許していない。
だからこそ、新しい恋をする気もなかったし、弓の写真を自身の部屋に貼ることで常に自分を罰してきた。
が、彼は出会ってしまう。
秀那という男性に。
秀那と出会い、彼に恋して、だからこそ、彼はかつて自分が恋人にした行為を自分自身が許すことができない。こんなに自分が大切にされていいのか、愛されていいのか。
そして、何より、秀那という存在をなくすことが怖い。
この作品の素晴らしいところは、林田視点だけにとどまっていないところだと思われる。
「弓」というDVの被害者の姿もきちんと描くことで、読者にも林田の行為を正当化させない。
そして、「秀那」というDVとは無関係な人物の感情をも描くことで、客観的にも読ませる。
林田の後悔と贖罪の気持ちを、彼の傍でつぶさに見てきた秀那。
弓とも知り合いになり、二人が和解することを望むけれど。
けれど、加害者と被害者が、そう簡単には交わることができないのだと。
DVの実態について、話で聞くのと、実際に自分の目でDV被害を目の当たりにするのでは受け止め方が大きく異なる。その温度差を、弓と秀那を出合わせることで描き切る手腕に脱帽しました。
「DV」という許されざる行為。
この大きな壁を、林田、弓、そして秀那が乗り越えられるのか、というところを軸に進むストーリーでしたが、最後は大団円。
三人の、それぞれの想いに胸を打たれました。
林田は十分に苦しんだのだと。
弓は、真山という存在を得て、カンちゃんからの行為を昇華できたのだと。
そして、秀那は林田のすべてを受け止め愛したのだと。
素晴らしい結末だったと思います。
涙が止まらない、素晴らしい神作品でした。
上巻を読んだ時は、2人で会って、話して、和解して欲しい!と思っていましたが、下巻を読んで変わりました。
林田さんは、弓に会わないことで許しをもらうことなく、過去を後悔しつつも、秀那と共に前を向く。
弓は、秀那が林田さんを支えていると知ったことで、過去の林田さんの笑顔を思い出し、それを思いつつも真山と未来を歩む。
いろいろな見方や感想があるとは思うけれど、あくまで過去の過ちは忘れない上で、全員が(とくに林田さんと弓が)前を向けたベストな終わり方だったと私は思います。2019年、令和元年最後に最高の感動をありがとうございました!
はだける怪物 下巻読了してみて…。
これは…、読み終わったあとの満足感が半端ない作品
林田さんの秀那に対する思いがとても大きなものになったんだなぁって感じました…。
秀那に対して失うのが怖くて、好きだからこそ相手に強く出れない。そんな林田さんの思いは、弓さんを傷つけてしまった辛い過去からのものなんだろうか、、。なんて、ずっと思いながら読んでました。
秀那も林田さんも、あと一歩の所で踏み出せなくて、、。
それでも最後は秀那から自分の気持ちをガツンとぶつけたあたり、流石やってくれるなと思い大変感銘しました。
林田さんもこれで過去に囚われず生きていけたらなぁ、と…常々感じました。
全てをリセットして新しく作り出す、というのは難しくても、林田さんが秀那に出会って少しでも、これからの未来が林田さんにとって生きやすいものになったんじゃないかなぁと自己解釈してしまいました。
これから、秀那と林田さん二人三脚で明るい未来を過ごして言って欲しいです…。
また、題にも書いた通りこれぞ救済BLだなと。
それぞれのキャラがそれぞれの闇をかかえていて、それを一生懸命足掻きながら乗り越えていく姿、とっっってもかっこよかったです!!
2019年のラスト、この1年の締めくくりにピッタリな作品をありがとうございます!
レビュー初だったのですが…言いたいことがまとまらず申し訳ないです。泣
うーーーん…
やっぱりこういう展開になりますよね。
もし私が編集者だったら?
やっぱりこういうエンディングにって言うと思う。
だけど、モヤる。
って言っても、もちろんこの作品は実録ルポルタージュでもなんでもないわけで、だからリアルに不幸三昧にする義務などない事はわかってるんだけど。
上巻のレビューでも触れたのですが、私の父方の親戚でDV離婚をした女性がいます。
その相手男性はその後別の女性と再婚、その方には全く暴力を振るってない。
まさに本作と同じ状況で。
私はその相手男性の状況も感情も何も知りません。
だけど私の中に湧く感情は、「被害者は殴られ損」。
加害者には忘れてもらっちゃ不条理。笑顔になられちゃ不条理。幸せ掴まれたら不条理。
いい人になんてなるんじゃねーよ。いつまでも疎まれる人生送れよ、と。
被害者が女性と男性とじゃ違うっていう意見もありますね。
秀那も言ってましたね、喧嘩にしちゃえばいいって。だからこそ対男性も深刻なんじゃないのかな…
林田は反省して反省して(←当たり前だ)、苦しんだから可哀想、弓ももう愛してくれる相手がいるんだし、ハッピーエンド求む!ってなるよね。
上巻のレビューで、今弓が幸せなら、今弓が許せば被害はチャラになるのか?そこをえぐってほしい、と書きました。そこのえぐりは全然足りない。避けて通ってる?でもここが漫画の限界のような気もする。
あとは真山が(弓の代わりに)林田を許さずにいてほしいかな。心の中で。
セルフ補足として。
なんでモヤるかって、それは「弓」。元々弓は林田を憎んでもいないし恨んでもいない。それどころか自分が林田の笑顔を消してしまったみたいな加害感情。そこなんですよね。レビューにて被害はチャラになるのか?と書いたけど、弓の心に棲み着いている「自分が悪い」という加害感情、ここをどう償うのか、ここまでが林田が負うべき罪なんじゃないのか。ならばその弓の加害感情を包んでくれるのは誰なのか?っていうのもあるよね。林田には秀那が現れた。弓には真山?本当に?だから真山には100%の肯定で弓に接してほしいし、弓が林田を許していたとしても弓には林田が悪かったのだと言ってくれる存在が必要なのだと感じている。ただ、弓が大好きだったカンちゃんの弾ける笑顔、それはもはや林田からは失われている、それは弓だけのもの、という事だけが救いのような気がする。
おげれつ先生作品の中でも一番好きなCPの最新巻兼最終巻ずっとまってました!!!田舎なのに一店舗目は売り切れてて、、、本当に焦りました(;;)
語彙力がない私の勢いで書いてるレビューなので参考になる方は少ないかもしれませんが本当に素敵すぎたので感想書かせてください(;;)
---ネタバレ---
開幕から(ほぼ)いきなり林田さんの潮〇き???!!ありがとうございます。私は林田さんの潮〇き見るために今日まで生きてきました!!!てなるくらいにひたすらエッチでした。特にこのCP推しの人は確実に正気を保つために一度本を閉じて深呼吸したのではないでしょうか、、、。個人的にはそのくらいエッチでした(深呼吸)
今回の巻で秀那が林田さんと弓の過去の芯に触れたのですがまたしても描画が上手過ぎて、、、。表面上はラブッラブの秀那と林田さんですが、心内では今以上に林田さんに踏み込みたいのにこれ以上踏み込んでしまっていいのか。林田さんは林田さんで恋はしたいけどまた失うのが怖くてもう一歩踏み出せなかったりで私はいい意味で「うわああああああああ(瀕死)」って感じでした(;;)もちろん最後はめちゃくちゃのめちゃくちゃにハッピーエンドなのでご心配なく!!!!(語彙力
)
この巻のお気に入りシーンは終盤の秀那の指輪の渡し方の粋なところですね、、、。めちゃくちゃよかった、、、。この気持ちは筆舌に尽くしがたいです、、。
今回も今回で大好きな秀那の押しに弱くてすぐほだされちゃう林田さんがほんと可愛くてかわいくて年下攻めに弱い私は頭をひたすら抱えました(本誌のおまけ)
おげれつ先生本当にありがとうございます。素敵な作品をありがとうございました!!!
ずっとずっと待ってました!
もうッッ…!感無量の一言に尽きます…(;////;)
※念のため読み順を記しておきます。
①錆びた夜でも恋は囁く
②恋愛ルビの正しいふりかた
③ほどける怪物(上)…ハードな内容ですが特装版で是非
④ほどける怪物(下)
ー ◆ ー ◆ ー ◆ ー
【「好き」だけで終われない、恋の物語。】
【許されないと思ったのに、また恋をしてしまった。】
この帯の言葉が秀逸で読後に見るとグッときます。
そう。「好き」だけじゃダメだったんですよね…。
かんちゃんはそれだけのことを過去にしてしまった。
ようやく本当の意味で前向きになれるラストにただただ感無量です。
なんかもう胸がいっぱいでうまく書けないのですが、
感じたことを書いていきます。(支離滅裂な文ですみません)
「錆びた~」の時からラストまであの写真がキーなんですよね。
最初は一番楽しかった時間の残像。
弓といたころはあの頃に戻りたいと願うようなアイテムだった気がします。
けれど今は自分を戒めるために必要なモノ。
秀那と付き合いだしてからも外せなかった理由が下巻で明らかになります。
というか、秀那という大切な存在がいるからこそ外せないのです。
これには泣けました。
今となっては自分がDVをしていた罪を忘れない為のアイテムなんですよね…。
写真を撮った当時はDVなんかしていないし、紛れもなく幸せだったはずなのに。
かんちゃんの生きづらさは見ていてほんとシンドイ。
下巻は弓サイドの視点も挟まれているのですが、
弓がかんちゃんを思い出すときに最後に出くるのは笑顔なんですよね。
高校生当時の、とびきり幸せそうで嬉しそうな顔。
私はそれに少し救われました。
かんちゃんと弓の間にある微妙な感情を
第三者として見ることしかできない秀那の戸惑いがまた…。
偶然弓の体に残る傷を見てしまい、
かんちゃんが行っていたDVを肌で感じ、
思わず引いてしまうリアリティに読み手としても抉られました。
好きだから、好きなのに、怖い。
失うのが、離れてしまうのが、戻るのが怖い。
それでも好きが溢れて止められない。
側にいたい。
かんちゃんからも、秀那からも、
もどかしい気持ちがどんどん流れてくるから…もう…(;ω;)
そいうった辛さを"2人で"乗り越えるのが非常に良かったです…!!!
秀那の言葉でまだあの写真が貼られているのを知った弓。
今はかんちゃんがどんな想いで貼っているのかわかってたのかな。
弓からかんちゃんへの無言のメッセージにも泣けました。
「錆びた夜~」で終了した関係だったけど、
今回こそが弓とかんちゃんの本当のお別れだった気がします。
長い長い時間、燻り続けたわだかまりが今度こそ。
あああ、良かった。ほんと良かった。
描き下ろしはかんちゃんのランジェリー姿////
押しに弱いかんちゃんの反応を見ながら
おねだりし倒すのに笑っちゃいましたw
秀那:『このダメはいける…!!』
↑かんちゃん抵抗しきれてないのバレてるやんw
ダメダメ言いながら流されてくかんちゃんがとっても可愛かったですッ(∩´///`∩)
久しぶりにかんちゃんとしゅうなと、弓の世界に入りましたが、とにかく良かったです!!
三人のそれぞれの想いがすごく伝わる内容で、思わず感涙してしまいました。
特に凄いと思うのは、秀那と林田さんの遠距離恋愛が続いていく中で、少しずつ、秀那の悩みや苦しみが表面化していく流れです。お土産や、人気のどら焼きや、たわいもない会話が起こっているのと同時進行で、秀那は悩んでるんですよね。それに気づきつつ、自分を責めることをやめない林田さん。でも、最後は、秀那がんばってくれて、やっぱりイイヤツなんだなあ、と思いました。
弓の気持ちもまた切なくて優しくて、弓の魅力もいっぱいでした。
やっぱりおげれつたなか先生すごいです。
素晴らしい作品をありがとうございました。
最っ高でした!
待ちに待った下巻の発売……
最終話掲載から1年近くかかりましたね^^;
ラストが連載時のものと違っていて驚きましたが、
私はコミックスのラストカットがとても気に入りました!
ネタバレなしで読んで欲しいので、
ちょっとした感想だけ書かせていただきます。
かんちゃん、秀那、弓のそれぞれが色々な思いを抱え、
自分なりに答えを出します。
弓の思いに触れた時には涙がこぼれました。゚(゚´ω`゚)゚。
弓はかんちゃんに〝昔みたいに〟笑って欲しかったんだね。
でもそれって、〝今の〟かんちゃんを受け入れられなかったってことなのかな……
すれ違ってしまった気持ちがとても切なくて、
胸が苦しくなりました。
秀那の答えは、とてもシンプルでした。
かんちゃんを諦めないでくれてありがとう……と言いたいな。
かんちゃんの頑なさは最後まで崩れなかったけど、
それがかんちゃんの答えであり、
自分に対する戒めでもあり、
秀那と一緒にいるための努力なんだと思います。
早く読みたいような、でも読み終わりたくないような複雑な気持ちでページをめくりました。
そして、読み終わった後も何度も読み返してしまい、
素敵なラストには何度読んでも胸が熱くなります。
シリアス展開の中にクスッとくる面白さもあり、
番外編・描き下ろしはとても楽しかったです。
特に、パリコレには笑った^^
Hはそれほど多くないけど、かんちゃんがとにかくエロい!
あのお兄さん、自分で潮吹きしちゃうんだもん(笑)
Renta‼︎で購入ですが、修正がとても甘かった!
分かってるねー‼︎と、
修正した方を褒め称えたい気持ちになりました。
何度も言いますが、とにかくエロい♡
最後になりましたが、素敵な作品をありがとうございました。
おげれつたなか先生大好きです(๑>◡<๑)
次回作も楽しみにしています!