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one room angel
レビューも多いし評価も高いけど、
自分にハマるかはわからないよね、
と思いつつ読んだのですが。
これは…!静かな衝撃に打ちひしがれています…
エロが一切無かったことにもびっくりしましたが!
(天使が見た目中学生だからエロがあってもそれはそれで…だったかもだけど)
救いがないような救いしかないような…
BのLの、Lの質がとてもとても深くて。
天使が天志、ネーミングセンスにぞわり。
ラストのあれは…やっぱりそういうことなのかな?
何年か先の…?
趣味も友人も恋人もなく元ハングレの過去を持ち、TVもないワンルームに一人で暮らす幸紀。チンピラに刺され薄れ行く意識の中、真っ白な羽の天使が目の前に舞い降りて…。退院し家に帰った幸紀の部屋にいたのは幻覚だと思った天使で、その日から奇妙な同居生活が始まって…。
記憶を無くしている天使は、なぜ幸紀の元へやって来たのか?段々と明かされていく残酷な真実。死んだように生きていた幸紀の中に芽生えていく光と、2人の抱えていた絶望と悲しみが昇華され共に癒されていくのが、それはもう切なくて愛おしくて。
この優しい物語に涙が止まらなかった…。
濡れ場はないし普通の恋愛ものではないけれど、BLの枠を越えた人としての触れ合いのお話。私もギュッと抱きしめて貰った気持ち。最後の描き下ろしにほっこり。孤独を抱え赦しが必要な全ての人に読んで貰いたい。はらだ先生すごい。
言わずと知れたBLの名作。大名作といっても良いほどの作品です。
2019年に発売されて5年余りが経ちましたが、今もなお多くの読者に読まれ続けており、そして未だレビューもつくモンスター級の人気作品。こうして今レビュー書いてる私もその一人です。
最近では実写ドラマ化もされて、話題に事欠かないBLコンテンツというのがホントすごい。
"BLの臨界点!"のキャッチフレーズは決して過言ではありませんでした。
ついさっき、読み終えたばかりです。
今まで気になっていたけど、感動系はちょっと怖くて手を出せずにいました。色々他のレビューを読み漁って、エンディングがなんとなく察しついてたんで。
それもあってか読み終えると、思っていたほど涙は出ませんでした。
でも心がすごく温かい……切ないけど心地の良い気持ちになりました。
あの展開はそりゃ悲しかったし、悲しかったし、そんでもって悔しかった!!!
"天使"としてじゃなく他に出会う機会があればと思ったところで、天使だったからこそ出会えることが出来たのは事実。
それに……悲しいことだけど、天使になったキッカケだって2人の出会いには必要条件なので、天使が生前身に起きたことを受け入れなければ2人のワンルーム生活だって起こり得ないんですよね。
2人にとって幸せな状況というのは、天使が天使になった理由と、幸紀のすさんだ生活がベースにあってこそ。このことだけでも、とても胸が苦しくなってしまいました。
これはBLという限られた枠に収まるストーリーじゃない。故に、色んな方にぜひ読んでもらいたい。生きる事の意味、生かされることの意味、そして自分自身の存在価値について今一度考えさせられる内容を、ここまで見事に表現したストーリーはそう出会えるものではないと思います。
多くの方に愛され、感動を与えているからこそ、この作品は名作なのだと感じた素晴らしき物語でした。
はらださんの作品の中で初めて読んだ作品です。
幸紀と天使の年齢差。形、声には出ないほどの幸紀の優しさが現れていて、2人の何気ない会話。お互いがお互いを思い、天使の過去が衝撃的すぎる。最期のシーンで天使の最後の一言。忘れられません。涙がダバダバ 実写化もされBLを超えもう道徳
初めてBLで泣いた作品。人によってはハピエン、メリバに捉えられるのがとてもいい。天使と幸紀の笑顔が可愛らしく何回も何回も見返せる作品
はらだ先生ほんとに……最高です!
この作品、自分という存在の意味、価値を思いながら人生は悪いもんじゃないっていう最大級の『人生賛歌』が語られています。
何度も読み返したいなと思える作品です。
表紙のWhen one door 〜の英文。
日本語的には『いやなことが起きても悲観する必要はありません。
それは、逆に新しく、すばらしい未来の扉が待っているかもしれないのですから』の意。
『ワンチャン』ですよね…泣
2人はきっと今も笑顔でいると思うと、私も今日を頑張って生きていこうと思えます。
素晴らしい作品をありがとうございます。
ある日コウキの前にやってきたきれいな天使ですが、最初に天使がやってきたのはなぜなのかなと疑問ばかりでした。
コウキは顔が強面で、天使と並んでいることも不思議でしたが、コウキが天使を見捨てたりせずに、天使がこの世であったことと、やり残したことを一緒に探していく当たりからは物語がよく分かりました。
コウキがかつてはイマジナリーフレンドを作っていた子どもであったことは意外でしたが、悪い人ではないのですね。
天使、タカシが言った「開き直っちゃえばいいのに」が一番心に残って、開き直りは強いなってしみじみ思いました。
面白い!オリジナリティ、画力、ストーリーの流れもスムーズで読みやすかった。今まで先生の絵が苦手でチャレンジしては挫折していましたが、初めてちゃんと読み終えることが出来ました。
最近、ニュースで有名人が亡くなられた事を知ると詳しく知らない方でもかなり気持ちが落ち込んでしまいます。
そんな時にこのお話を読み自分の心が救われました。
幸紀と天使。友達とは違うけれどカップルでもない不思議な関係性でお互いにかけがえのない存在になっていきます。いつまで一緒に居られるのか分からない不安。そもそも天使は何者なのか?
良い人間が頑張っていても幸せにはなれるとは限らない現実のやるせなさに胸が苦しくなります。
自分にとってベストなタイミングで出会えた本です。ありがとうございました!
はらだ先生の作品なのでどんでん返しがあるのだろうと心して読みだしました。
良い意味で裏切られました。とてつもなく優しい物語。
お互いが補うことで満たされた二人。
家族愛人間愛のお話だと思いました。
幸紀が号泣するところでこちらも泣けて泣けてしょうがありませんでした。
描き下ろしの天国で再会した描写、QRコードの隠し要素、書籍を買わないと見れない特典的要素はうまいなあ、と思いました。そしてその特典要素がとてもとても良いものでした。これは見ないと終われません。
BL好きでない人にもおすすめしたい作品です。
あれですよ。好きな食べ物は最後まで残したい派なんじゃ。
だからかな…「神作」って聞くと、なんか読みたくなくなるの。
今じゃない、もっとふさわしい時まで保留!ってね、
変に避けている物語がいくつかあります。
こちらの作品がその中の一つでした。
それにしても 絶対に泣けるっつうからティッシュ箱まで用意したのに、
意外と平気でした。何故だ??
まぁしかし、話題になる理由が分かりました。非常に美しい。
BがLっていうより、人が愛を知る優しい物語でした。
あと 初めて「はらだワールド」を体験したのですが、なるほど。
他の作品もすごく気になります。
実写ドラマ化されますね。記念にレビューを。実写化かぁー!どうなるんだろー!最近BLのアニメ化、実写化がすごい勢いで放映されてますよね、市民権を得てきたようですごくうれしい!
話はずれましたが、ワンルームエンジェル、初めて読み終わった時ははらだ先生ってまじですごい、、、と語彙力無くすほどいい意味の無気力感に襲われました。何か語るほどわたしの言葉では作品の魅力が薄っぺらくなりそうなので言葉少なく。百聞は一見にしかずです。頭まっさらな状態でただだただだ作品の魅力に浸かってほしいです。
「止まり木→ワンルームエンジェル」「止まり木≒ワンルームエンジェル」でもなく「止まり木≠ワンルームエンジェル」である、と認識して読まないといけない
「→」「≒」の解釈でこの作品と対峙するとちょっと気持ちが落ち着かない感覚になってしまう
これは読み手の問題であって作品の問題では一切ないのでしっかり頭から「≠」作品は1作毎に似て非なるモノ!
先生が産み落として下さった宝、という認識で対峙すべき当たり前の事を思い出すのは必然なんですよね
私はこの辺の至極当たり前の事に辿り着くまで結構長い時間が掛かってしまって、、、どうしても「止まり木」ありきで読んでしまってました
やっと純粋に「ワンルームエンジェル」という作品を読み込む事が出来たのでレビューを残す決意が出来ました
結果、このお話しは本当----に優しいお話しで同時にとても切ない
でも最後の最後に救いがあって、先生の仕掛けたQRのギミックにも愛が込められていて…ちゃんと前向きなお話しだよ、って言われてる気がしてまた泣けます
最初に読んだ時は正直あまり周りの高評価の真意が分かってなかったのですが今なら分かります
これはどう考えても神作品でした
こんなに優しさに包まれた愛があってそれを生涯貫いてそしてその先にまた続いていく
ただただ願う、
「幸多かれ」と。。。
コンビニバイトをクビになったダメ男が謎の天使とワンルームで同居する話。
BL?と聞かれるとほぼエロがないので断言しかねるが、受けと攻めの感情の交流や精神的成長に比重を割いたヒューマンドラマは見ごたえたっぷり。
受けが翼を広げるカットも非常に印象的で、はらださんの画力がいかんなく発揮されてる。
ギャグとシリアスの配分も上手く緩急が利いており、映像化してほしい作品。個人的には実写映画で見てみたいが翼の表現がネックか。
BLを読み慣れた人には淡泊すぎるかもしれないが、プラトニックなやりとりに萌える人にはすすめたい。
涙が止まりません。出版されたと同時に、古典です。BL,、いえ、少女漫画、いえ、マンガの金字塔。これからも、長きに渡って読み継がれていく、超名作だと思います。はらだ先生、素晴らしい作品をありがとうございました。(涙)
結構前に購入して、今更読みました。
BL作品であれば神評価をしたいくらい凝ったストーリーで素晴らしかったです。
構図もとても良いし、センスが良くてダサいはずの服装もかっこよく見える。
えー!?まさかそんな展開になるとは…と思ったり、切ない気持ちでいっぱいになりました。
良い作品ですが、非BLとして捉えると神評価までには至りませんでした(数多くの非BL作品と比較した感想です)。
描写不足だと感じたり、逆に間延びしていると感じたり、でも凝ってはいるし絵も綺麗なので評価が難しい作品だと思いました。
一度読んだことのある本でしたが、手元に欲しくて購入しました。何度読んでも涙なしには読めない作品です。
読むたびに思うのは、これはBLではなく愛のお話なんだということ。キスだとか直接的な描写はほぼ無いけど、お互いが思い合って少しずつ成長していく、過去から抜け出して前へと進んでいく。恋人や家族という言葉では言い表せません。唯一無二の愛がただあるだけです。
全てが希望に溢れている終わり方じゃ無いけど、死んだ方が良かったと思っていた幸紀が天使に出会って変われたこと、それだけで十分なんだと思います。読んだ後は一つの人生を見たような満足感と幸福感、少しの切なさを感じます。
話はそれますが、はらださんは狡猾で計算高いクズ男を描くのがお上手な方だと認識していたので、幸紀のような不器用で優しいキャラクターもハマるなんて驚きました。今までの作品と毛色が違うからと言って挑戦しないのは勿体無いくらい、私は大好きな作品です。
大好きなはらだ先生の作品なのですぐに買ったまま、少し毛色の違うお話ということでなかなか手をつけずに本棚で眠っていたままの本作を、漸く読みました。
BLという括りなのかは正直分かりませんが、終始切なくて苦しくて、暖かい作品でした。
天使との出会いが、二人で過ごした日々が、きっとこれからの幸紀の人生を支えていくんだろうな・・・。
仄暗くて、報われないですが、私は好きなストーリーでした。好みは分かれるかなという印象です。
はらだ先生の作品といえばエロ多めでダークなイメージがあったのですが、それが覆った作品でした。
直接的な表現はないものの、登場人物の気持ち考えるだけでメンタルえぐられました。ファンタジー設定なのに自分にも起こりそうな、人間の性が描かれているなと思います。その点さすがはらだ先生だなと思いました...!
BL的な要素も少なかったですが、飽きずに読めたというか、本当に素晴らしい作品です!親におすすめしたいくらい...
こんなにBLで感動したことってないので、マジで全腐女子読むべき作品だと思います。ホントに泣ける。
はらだ先生はダークな作品のイメージが強かったので、こんな作品を描いていたことに驚きました!
特に刺激もなく、つまらない生活を送っていた幸紀さん。ある日バイトをしているコンビニの近くで刺され、死ぬかもしれないと思っていたところに夢で会った天使。しかし、病院から帰ってくると夢で会った天使が家に居て、同居することになり...!?という話です。
2人は趣味などは違うがどこか似ていて、一緒に居る内に幸紀さんに愛おしいという感情が芽生えます。慣れない感情に戸惑いながらも、楽しく生活していたが、自分が刺されたあの日に偶然飛び降りた少年が居たことを知ります。幸せな展開ばかりかと思っていたら、悲しい展開も来て様々な場面で楽しめるのでとても良かったです。
まさかのハッピークソライフで最高のエロギャグ作品からの直滑降のシリアスさ。
降り幅強すぎませんか。
はらだ先生底が見えない。
レビューを見てから作品に手を出す保守的なタイプなので、泣けたやらハンカチ必須やら心の念頭におきながら読み進めました。
人生クソから始まる物語。
正直全く先が読めないのですが、違和感はそこら辺に感じる。手が止められない。
天使は何者なのか?何故記憶が無いのか?
何故主人公の元に現れたのか?
二人の心の距離が近づくほど、別れを感じる。
だって天使が満足したらどうなるのか読者にも幸紀にも理解しているから。
あまりの呆気ない別れに、
もうじわりじわり悲しみが押し寄せて来て感情が整理出来ない。
幸紀の悲しみが、はらだ先生によって痛い程描写されていて…また泣きそう。
一緒に過ごした跡形を見つけようと探す幸紀。そうか表紙カバーを捲ると違うのはこれですか。
QRコードやらタイトル等細かい演出がはらだ先生らしい。
脇役のお母さんや店長が丁度良い塩梅でギャグと手を差し伸べてくれるから良かった。
ちなみに最初は紙の購入ですが、ラストの天使のセリフ読みたさに初めて電子と両方買いました。
帯は誰が考えたんだろう。BL臨界点か。納得です。
ただ最後少し希望が有ったものの、やはり悲し過ぎた。読み返せないよ。
これは救いの話なのか今でもわからない。
にいちゃん が書けるはらだ先生には多分もっと最悪な話にも出来たと思う。だからこれは人間の昇華お話だと思うことにする。
はらだ先生の文章を色々読み漁り、天使のお父さんもその後、色々な方に助けられながら暮らした
とお話されていて、凄くホッとした。お父さんも幸せ(と言って良いんでしょうか?)で良かった。
最後の 中々いい人生だった で、その言葉が聞きたかった!と思わず心の中で拍手!ちょっとBJになりかけた(笑)
CD欲しいけどここも録音されてるのかな。
評価が高いので購入してみました。泣いたというレビューを目にしていたのでそんな泣くものなのかなと思い読み進めていったら、見事に号泣しました。
これはBLなのかといえばどうかなという感じ。あえて言うなら超超超ライトなBLでしょうか。
ですが、人生で1度は読みたい素晴らしい作品だと感じました。
他人とどう関わっていったらいいか、どうやって生きていけばいいか考えさせられます。
こんな考えさせられるBLってなかなかないなと思います。
読むか迷っている人は絶対読んだ方がいいし、全力でおすすめしたい作品のひとつです。
私自身はらだ先生は作者買いするほど好きなんですが、やっぱりメリバやバドエンのはらだ先生が好き!!!!
最近のはらだ先生のBLはハピエンがすごく多くなりましたね。
今回の話にはそういう描写はなく、初めての方でも読みやすそうなものです!
みなさんのレビューなどで号泣したなどがありましたが、感動した〜程度で涙がでるまではいきませんでしたね
最後のQRコードの仕掛け、裏表紙などの部分は考えながら楽しめました(TT)
やっぱりはらだ先生の書く漫画は最高ですね、いつかまたメリバやバドエンで終わる漫画を書いて欲しい、!
表紙からして、一般的なBLコミックとは一線を画する様が伝わってきます。
本編の最後はもの悲しさが残りましたが、描きおろし#8が加わったことで、自分としてはだいぶ救われました。
BLが好きな読者でも、特にそうした気持ちを持たない読者でも、どちらも楽しめる作品は、意外と少ないのではないでしょうか。そういう意味で、BLカテゴリに属しつつも、BLにとどまらない素晴らしい作品だと思います。もし、まだBLを読んだことがない人に1冊紹介してほしいと言われたら、候補の筆頭に入れたいと思いました。
本当に素晴らしい作品です。
温かいし幸せな気持ちになります、そしてどこかか寂しいような…
全人類に一度は読んで欲しいなって思います。
ほんとにBLとか関係なく、一般の人にも進めれるほど素晴らしい作品!!!!泣いちゃう(;;)
BL…?なのか????
たしかに、素晴らしい本ですが、萌ではないので神評価にはしません。でも素晴らしい本です。
人間って愚かで、可哀想で、でもやっぱり捨て置けない魅力的な生き物で。たくさん間違えるし、酷いこともするけれど、やり直せないわけじゃない。ただ、それは、生きてこそ。
もっとイイ感じに救われて欲しかった!とか、ラブラブハピエン欲しかった!とか、なんかいろんな感情がありますが、BLではない読み物として、おすすめしたいと思います。
˙˚ʚ はらだ先生の作品で初めて読んだ作品がワンルームエンジェルでした 。面白要素もありつつ感動もありの最高の作品です!!この作品に出会えて良かったです ɞ˚˙
とても綺麗な物語
エロ要素ゼロ 微恋愛 嫉妬要素ゼロのBL要素ゼロ作品!それでもいちばんに感動したBL漫画と聞かれたらこれ以外思いつかないほど綺麗で切なく素敵なお話でした!
BLを好きにならないと出会わなかった作品だと思うと本当に好きになって良かったと思う アニメ化でも映画化でもなんなら実写化でもいいから世に広めて欲しい本当に魅力的な作品^ ^
ワンピースのナミ編 チョッパー編
ハイキューの鴎台戦 ヴァイエヴァ 呪術のメカ丸
進撃 最終話くらいの勢いで泣ける
私がはじめて読んだはらださんの作品は「変愛」でした。
そこから「やじるし」「ネガ」「ポジ」「やたもも」「にいちゃん」等を読んでずぶずぶとはらだ沼に嵌っていきました。
基本的にはらださんは人の醜さや執着、美しさ、心情、読者へのメッセージをBLの濃厚な性行為や恋愛模様を通して伝える作風が多く、そこに性行為は必須かのように思っていました。
この作品には性行為の描写が一切描かれておらず何なら恋愛感情の有無すら曖昧です。
けれど、この二人の間には確かな愛と幸せがあります。
この作品を読んだことの無い方はレビューを読むまえにこの作品を読んでいただきたいです。初めて読んだ後に感じた感情が彼らが与えてくれた貴方への贈り物だと思います。
私が今まで読んだBLの中でこれ程までに心を満たしてくれた物はないと思います。果たしてこれはボーイズラブと呼んでよいのか、微妙なラインにあるようなお話です。
読み進めていくうちにいつのまにか頬が濡れていて、人生の意味、誰かに必要とされることの大切さなど、答えの無い問いがこの作品には詰まっています。小学校の道徳の授業でやったような単純な問いなはずですが、読み終えても私のなかでは答えが見つかりませんでした。もしかすると、答えは無い、というのが答えでも良いのかもしれません。周りと離れてしまっても離れた先にはまた新たな出会いがある、生きているだけで良い。
登場人物の幸紀の名前、幸紀の『幸』はしあわせの幸、ということは作中で触れていましたが、幸紀の『紀』がどのような意味を持つのかが気になって調べました。紀、という漢字には「記し書いたもの」、という意味の他に「天子の事積を記したもの」という意味があるようです。「天子」はひらがなで『てんし』です。少しこじつけ気味ですが幸紀は天使と過ごしたしあわせな日々を記憶の中にずっととどめていたんだと思います。
初めて読んだ日は2か月前で、ここまで泣いてしまうことに自分でもびっくりしてしまいました。先程QRコードを読み取らせていただいたのですが、やっぱり泣いてしまいました。
「if(もし~ならば)」。『もし彼らが生きている間に出会っていたのならば』『もしそのまま彼らの日々が続いていたのならば』『もし彼らが生きている意味をはじめから見つけられていれば』など、考えてしまえばきりがありませんが、そこには優しくて暖かくて儚い二人が生きているように感じます。
購入するか迷っているのならば是非買ってください。きっと貴方の心になにか暖かい大切なものを落としていってくれるはずです。
帯が全てを物語ってる!!
重いとこもありつつ、それ以上にぐ~~~となる言葉の数々。
穏やかな気持ちでいれば、周りも穏やか。
めちゃんこ心が温かくなりました。
天使の笑顔が本当に可愛かった。すんごい良い笑顔。
笑顔が増えるにつれて自分の心も浄化された気がする。
ケンカとかイジメシーンもあるけど病み系じゃなくて、はらだ先生の中ではソフトな方だなと感じました。
ラブより人と人の繋がり、生きる価値みたいのに着目されてるけど、きゅんとなる箇所もあり。エロはないけどとっても良かった!!
会話や伏線も面白くて、はらだ先生すごっ!!
セルフパロということで、元のお話も改めて読んで、すごいなぁ面白いなぁと感心するばかりです。
読む勇気がなくて、でも絶対いつか読む!と本棚に並んでいましたが。
最近テレビで帝王と男性声優さん達がオススメのBLコミックを紹介する番組を見て、こちらを紹介するプレゼンがとても興味深く、やっと読むタイミングが自分に来たのかも!と読みました。
確かに何を言ってもネタバレになりそうで、絶対ネタバレしちゃいけない話だと共感しました。
天使と幸紀はとても良いコンビでした。
なんならいつまでもそばにいれたら。
悪くない、2人は悪くない。そう言ってあげたい。
天使の笑顔すごく可愛かった。記憶がなくて良かったのかも。
描きおろしの後ろ姿。うんうん。
はらださん、すごいです。ありがとうございます。
確かにBL臨界点ですね。
最後の書下ろしで全てを語ってる気がしました。あの後ろ姿で幸紀の背中に羽が生えていました。出会ってしまって、ハッピーエンドなのかバットエンドのかわかりませんでした。とりあえず面白過ぎました!どんな方にでも読んで欲しい。BLが好きではない方も読めます。
初めて読んだはらださんの作品です。どの作品も評価がよかったのすが、これが一番だったので買いました。
読み始めてから「これってBL?」「どうBLになる?」と思いながら読み終わってしまった感じです。なぜ評価が高いのかも分からないまま終わってしまいました。
それでもBLを読んで初めて泣きました。正直言うと未だになんで号泣してしまったのか分からない位、この作品の良さも悪さも分かりません。ただ、言葉に出来ないけれど自分にとって号泣するほど心が揺さぶられた作品のようです。
この作品はBLの分類にしてしまうのはもったいないと思います。いろいろな人に読んでもらって、いろいろな意見を聞きたいです。
久しぶりに読み返して、やっぱり好きだなぁと。
BL云々じゃなくて、作品として素晴らしいです。
今一度人生について、幸せについて考えさせられる作品です。
「止まり木」は本作を読んだ後に読みましたが、後から読んで正解だったなと思います。元作との違いが気にならずにストーリーに入り込めました。
後から読んで、違いを楽しむのもまた良いかと。
コメディの部分、ダークで重い部分、ほのぼのと優しい気持ちになれる部分、それと切なさがちょうど良い塩梅でした。
ダークな部分もそこまで辛くないので、そういうのが苦手な方でも読めるのではないでしょうか。
はらだ先生と言えば私の中では"歪んだ愛情とエロのはらだ"なのですが、こういう作品も描けるなんて驚きでした。
非BLでも活躍出来そうですが、願わくばずっとBLを描いていただきたいのが本音かな。
最初は「はらださんの新作だし読んどこう」程度にしか思ってませんでした
ですがキャラクターの表情、行動、心情等を考えながら読みました。読み終えた頃には号泣で、ティッシュを何枚も何枚も使うほど泣きました。
今まではらださんの作品は何本か読ませていただいていました。
全てが大好きで殆どの作品で泣いてはいましたが「ワンルームエンジェル」ははらださんどころか他のBL作品でも1番といっていいほど泣きました。
また、濡れ場は無いうえに感動的なので人にも貸しやすいと思います。
言葉がうまく出てきません。
何となくずっと後回しにしてきたこちら。
読み始めは、幸紀の夢も希望もない状況と、作画からも漂う淀んだ雰囲気が息苦しくて、読み進めるのが大変でした。
それが一転したのは、天使が現れた瞬間からです。
掃き溜めに鶴とはこのことかと。
尋常ではない可愛さでした。
弟への負い目、母に感じる申し訳なさ、不甲斐ない自分に人生に目的を見出せず、30を過ぎても仕事すら見つけることができない状態だった幸紀が天使と出会って、天使のために行動し始める。
天使が失った記憶を辿って、天使を喜ばせるためにいろいろな場所へ行って、天使を養うために仕事を見つけて、天使のために前へ進む。
ひとはどんなにどん底にいても、誰かのためにまた立ち上がることができるんですね。
そこに大きな愛を感じました。
天使の過去も、幸紀の若気の至りも、悲しい。
だけど1人じゃないなら、また生きていける。
そう思った瞬間の出来事が寂しすぎて。
泣けます。
読んでいるわたしの心にまでぽっかり穴が空いたような気持ちになって、やりきれないけれど、そこまで入り込めたからこそ、描き下ろしの存在が余計に大きく感じられました。
レビューを書くといつも、余計な分析や解釈を並べ立てて、ものすごく長くなってしまうのですが、この作品にはそういうものはいらないですね。
読んで、感じる。
それで十分だと思いました。
これは1巻ですごく綺麗にまとまった人間ドラマです。いわゆるBLではない。
はらださんには、救いのないお話もあり、それが作者さんの意図であるとは思いますが、この作品のように読み手に残してくれるものが暖かい作品は心に深く残ります。
元の短編を読んでだいぶ経ちますが、短編はそれだけで完成していて、オーヘンリーのような小気味良さがありました。
こちらは、それを元にしながらも、別の1冊になっていました。丹念な二人の交流を通じて、脇役たちも二人の物語になくてはならない役目を果たし、最後まで読んでようやく完成する、そんな、二人の再生物語。
犯罪に手を染めて弟を取られた幸紀。刺されて死にかけたところに現れた天使。でも彼は。。
飄々としてコミカルなテイストなのに、お互いがかけがえのない存在になっていく、そこが説得力を持って描かれます。
そして、こういうラストしかないだろうな、という結末。その後の二人の番外編、ともに素晴らしい。
BLという枠で括っていいのかと思わせる程の名作です。
ブロマンスでも、ラブでもない。でもそこにあるのは確かに愛なんです。これ程に形容しがたい作品と出会ったのは初めてです。
作中に出てくる登場人物は天使だとか非現実的なようで、実際はとても人間臭い。
そんな人間くささのお陰か、とにかく泣けます。
「もし私がこんな状況だったら」
実際ありえない状況なのにそんなことを考えてしまうくらい、心理描写があまりにもリアルなんですよね。
ファンタジーなのにファンタジーじゃない、みたいな。とにかく一言では言い表せれない作品です。
丸投げになってしまいますが、読了後の気持ちも読んでみなければ分からないと思います。
是非、気になった方は読んでみることをおすすめします。
BLともブロマンスとも違ったまさに異端。
hontoの電子書籍キャンペーンで割引購入したのですが、その後すぐに紙の本を買いに行ってしまいました。既存のBLファンもそうでない人も読める作品だと思います。
たくさんレビューが書かれているので詳細は触れませんが、何度読んでも新しい発見がある作品だと思います。しかもどのジャンルにも属さないという・・・。散りばめられた伏線が全て回収される鮮やかさは推理小説のようでもありますし、人との絆を描いたヒューマンストーリーの側面もあります。そしてBL要素ですが、いわゆる恋愛といった観点では薄いというかないに等しいです。でも、BLの良さである魂同士の結びつきが丁寧に表現されています。私もそうですが、BL歴が長い方は原点回帰といった形で楽しめるのではないでしょうか。
まだ読んでない方が本当に羨ましいです。読まないと人生損しますので、まずは電子なり紙の書籍なりで購入するところから始めてみることをおすすめします。私もBLアワード2020のコミックランキングから辿って読んだタイプの人間ですし、多くの方がお勧めするものは手当り次第チェックしたいとより強く思った今日この頃です。
BLというくくりでなくとも素晴らしい作品だと思います。
今の世の中の汚れた当たり前の世界で、それでもきれいな、優しいものを感じさせてもらえるというか、日々目隠ししながらどうにか歩いている中に暖かいものやひかりのようなものをつかまえさせてもらったような、そんな感覚になりました。
うまくは言えないのですが、読み終わったあと、暖かい気持ちになります。
何度もただただ涙があふれてきます。
素敵な作品読ませていただけて嬉しいです。ありがとうございます。
生きづらい世の中に唯一無二の居場所を見つけた幸紀と"天使"。
それは永遠に続くものではないけど、失ったあとに残るのは悲しみだけではない。
与えて、与えられて、少しずつ前を向く。優しい関係。
平成最後を飾る最高傑作かもしれません。
今更レビューしたところでこの作品の良さは皆さんご承知でしょうが、個人的にも大きな印象が残ったのであえて書かせていただきます。
自殺するやつは親不孝だの、地獄へ堕ちるだの、死ぬ苦しみを一生味わうだの、色々言う方はいるでしょう。世間の風当たりは厳しいものです。
私もどちらかと言うと、自殺者に対してそう言う考え方をしていました。
親しかった同級生を亡くすまでは。
自ら命を絶った人でも、もしかしたら天使になって笑ってくれているかもしれない。
そう思えるような希望をくれた先生に、心から感謝します。
人生、そんなに悪くない。頑張って生きよう。と、そんな大きなメッセージを与えてくれる作品です。
男とか女とか、もはや生きているか死んでるかすら関係ない、
存在した魂と魂の繋がりが心に響きます。
新たなツールを使った手元で感じられるちょっとした演出で、作品が心の中にさらにもう一歩入ってきます。
はらだ先生の作風としても、BL作品、いや漫画としても、革命的な1冊だと思いました。
とにかくこの作品に出会えてよかった。
ありがとうございますと言う気持ちです。
はらだ先生特有のダークで根深い愛情を描いた作品ではなく、どこまでも優しく互いが互いにひたむきな物語です。はらだ先生らしい登場人物同士の軽快な掛け合いや合間に挟まれるギャグに笑いつつ、最後は泣いてしまいました。先生のキャラクター像の手腕は他の作品でも輝いていますが、まだ知らない側面があったのだと驚かされました。
ストーリーや展開は感動的で素晴らしかったのですが、帯の「BL臨界点」という表現にはいささか違和感を感じてしまいました。はらだ先生の普段の作風とのギャップもあり、この二人の関係性はBLと呼べるのか?という点が疑問でした。具体的な言及は避けますが、個人的に彼らはいわゆるブロマンスの関係なのではないかなと思います。その点で読み終わった後に感動こそあれ、少々不完全燃焼気味に終わってしまいました。
主人公が、仕事中に謎の暴漢に刺されて、失血する寸前に白い羽の美少年天使を観ます。
そのまま主人公は天に召されるかと思いましたが、助かっていた。目覚めて、自宅に戻るとあの美少年天使が、何故か狭い汚い賃貸の炬燵に居て、美少年天使は主人公だけに見える。他の人には見えないということを理解していきます。
主人公が天使を伴い生前の美少年天使が関わる人と会い、天使が失った記憶を取り戻すに連れ、生前の美少年天使を取り巻く人達;遺された親、友人とすれ違っていた想いを理解して誤解を解いていくにつれ、美少年天使は笑顔を取り戻していきます。
主人公自身も、弟や母とのすれ違っていた思い込みも修正されていくことになり、美少年天使が笑顔を取り戻して笑い声をあげた時、突然天使は昇天して消えてしまった。
突然の昇天。一方的な別れで振り向いたら居なかった、という無常観伴う美少年天使の供養儀式のような展開でした。最後に天寿を全うしたらしい主人公をまた美少年天使があの世で迎えている場面で終わります。
はらだ先生のこの作品の元は「止まり木」と知り、先に読みました。「止まり木」には天使と密度濃い恋愛シーンが有るのですが、この「ワンルームエンジェル」には描かれていません。BLとは言えない既刊と異なる異色な内容です。
意味が分からず突然逝かれると、気づけずにいた負い目を感じて遺族はタラレバの迷路にはまって、生涯責め続けます。
此の世から消えちゃおうかと思う人がこの本を手に取って読んだら、遺される人達に思いを馳せて思いとどまってもらえる一冊になるのかもしれませんが、死にたい病にかかった人にそんなゆとりはないかもしれません。 でも読んで笑って心を緩めることが出来たら、違う角度で今の自分を見つめることができるかも。
この作品は、シリアスの中に笑いが挟まれていて、ほぐれます。
地獄とは、永遠に続く孤独な状態と聞きました。自分は独りではない、孤独は自分が作っていると理解することは大事だと思います。
補記と訂正:
うろ覚えで書いた誤りの訂正
炬燵⇒ちゃぶ台 でした。
とても感動するお話。はらだ先生のお話を好まない人にもぜひおすすめしたい作品です。BLっぽさも薄くライトな腐女子やBLに興味のない人にも読んでもらいたい。
しかし、そのBL感の薄さが個人的に「はて?」と思う部分でもあるのです。
ワンルームエンジェルの元となった作品である「止まり木」を先に読んでいました。止まり木では主人公と天使の濡れ場があり、主人公そして天使の恋愛的な心情変化が存在していたのですが今作には濡れ場はなく、恋愛っぽい心情を描くシーンも少なかったように思われる。個人的には恋愛とは違う絆とか深い心のつながりのように感じられた。なのでBLなのだろうか…という疑問が生まれてしまった。この二人の関係は愛し合うというより添い遂げる関係ということに共感した。埋もれてはいけない作品。
話自体は素晴らしい。生きているとは何か、死とは何かを深く考えさせられる作品でした。
はらだ先生って本当にすごいと改めて感じさせられました。
はらだ先生の作品は今までいくつか読んで来ましたが、噂に聞くとおり本当に優しかっです。
最後の方は大号泣してしまいました。今も鼻水がどぅるっどぅるです。
はらだ先生の涙のシーンはなんというか、くるものがありますよね。
あと、客観的な風になってしまいますが、世の中って上手くいかないもんだなぁと思いました。理不尽という言葉は一生消えないんだろうなぁ。
伏線とかも少しずつ散りばめられてて面白かったです。
はらだ先生の作品を読みたい方や、BLに興味が無い方にも、おすすめ出来ると思いますので、是非。
しかもめちゃめちゃ涙と鼻水でぐしゃぐしゃになってしまうなど。
前知識あまりない状態で読んだので、テンポのいいギャグ漫画かなと思っていたらハートをガッと鷲掴みに握り潰されました。
なんといっても空白が泣かせにくるんです。何も描いてない空白で泣かせるって一体なんなんですか、神様……なのでしょうか……。
なんとなく、天使はきっと消えてしまうんだろうなぁと思ったのですが、消えるタイミングがあまりにも余韻を残さなくて、余韻を残さず消えた余韻がいつまでも残るような……何いってるのか分からないでしょうが、ほんとそういう感じなので!
積み本崩し③
はらださんは大好きで同人誌から読んでいます。本当に漫画がお上手で、この本は特にBLの域を超えた作品となっていました。始まり方終わり方、何一つ無駄がありませんでした。ドラマ化や映画化もしそう。
シリアスなんだけど結構クスッとする話。
天使ははっきりと物を言うタイプで可愛げはあまり無いのだけれどほしい言葉をくれたり笑った顔が眩しかったり凄く可愛い。
作中で描かれる自殺者やその遺族との向き合い方が心に刺さる。自殺する理由がすごく悲しい。主人公の過去も暗め。でも、キャラクターがよく、会話の掛け合いもテンポが良く暗くなり過ぎない所が良い。
天使が成仏してしまうシーンは泣いた。けど、最後に天国で会えていてほっこりした。
この話の元は「恋愛」の止まり木だと思われるが、そちらとは違い天使についてすごく掘り下げられていて、ただの恋愛ではないところが魅力。
初めてのレビューになるので拙いですがレビューさせて頂きます。
私自身はらだ先生の作品が大好きで読みました!
はらだ先生の作品自体ドロドロしたようなお話が多いですがこの作品は違います
~あらすじ~
今まで大したことのない面白みもない生活を送ってきた幸紀は喧嘩の最中刺されてしまいます。死んだと思ったとき目の前に羽の生えた天使が現れる。
意識が朦朧とし、コンビニのアルバイトの店長さえも無理だとおもう程。
気が付いたときには病院でした
退院し、家に戻るとなんと刺されたときに見た天使が!!!
とても簡易的ですがあらすじです!
この後天使である天志と二人暮らしが始まります
暮らしていくうちに色々と天志の過去など判明してきます。
1ページめくるたびに「ああああああ!!!幸せになってくれ!!」と感じずにはいられません笑
個人的に最後の幸紀目線での天志との会話が大好きです
最後のページにQRコードがあり、読み取りパスワードを入力すると良いものが見れるのでぜひ探してみてください!
ドラマCDも発売するのでコロナで家にいてお時間のある方はぜひ!
買って後悔はしません
こちらの本も長らく本棚にあって読んでいませんでした。
まったく想像しなかったストーリーに途中から号泣です。ドライアイなのでヒリヒリしました。
幸紀が刺されて亡くなったのかと思っていたらあっさりと退院してて、あの時に目撃した天使はどうなった?と思っていたら幸紀の部屋にいました。しかも汚いとか臭いとか言いたい放題です。可愛い顔して辛辣な天使と、いつも情けなそうな表情をした幸紀とのやり取りがとても面白くて笑えました。
そう途中までは…
天使の記憶が無いので2人が出会った場所に手掛かりを探しに行ったのです。幸紀が刺されたアルバイト先のコンビニ脇の私道に向かうと、立ち入り禁止になっていました。
意味ありげな女子高生の登場と、その兄に暴力を振るう鬼気迫る幸紀の姿が不穏な空気を醸し出します。
幸紀の刺された事件をスマホで検索していた天使は、同じ時間にその場所で自殺をした高校生の事を知ります。そして天使は幸紀以外には自分の姿が見えていない事を知るのです。
コンビニの店長に自殺した高校生の父親に連絡してもらい、家を訪ねると仏壇には天使の写真がありました。それでも記憶が戻らないので父親の話しと天使が見つけたSNSのアカウントから推測するのです。それはいつも虐めて来た同級生が修学旅行先の宿の窓から転落し、それは不幸な事故であったのに勝手な噂が広がって、周りから責められると言う悲惨な出来事でした。
追い詰められて行く父親の姿を見た高校生は遺書を残して自殺したのです。それが天使なのですが、やはり記憶は戻りません。
これからどうすれば良いか考えて、天使は幸紀が好きだからずっと一緒にいたいと告白します。
2人は生前高校生が出来なかった事をして楽しみました。そして初めて天使が笑って、幸紀はもっと笑わせてあげたいと思うのです。
そして雪の日に2人で遊んでいると、とても楽しそうな笑顔の天使が「ありがとう…僕 もう 飛べそうだなあ」と言う声が聞こえて振り返ると天使が消えていました。号泣です。私が。
抜け殻になった幸紀の元に母親が来て部屋を掃除していると、真っ白な羽をみつけました。確かに天使がいた証でした。
天使を満たしているつもりでいたのに、満たされていたのは幸紀だったのです。
いくら説明しても良さは読んでみないと分からないと思います。人間の狂気や残酷さとか、それでも向き合おうとする人々の気持ちとか、幸紀と天使のクスッとするやり取りとか空気感を是非読んで感じて欲しいです。
書き下ろしでも泣きますので、何処にも行かない誰とも会わない日に読む事をお勧めします。
読むタイミングは「今だ」と実行した自分は褒めてあげたいのですが、寝る前に読むのは止めた方がいいです。翌朝の顔のコンディションがひどいことになる。
レビューは発売時に読みました(でもほぼ忘れている)
帯からの情報に惑わされずに、しっかりこの作品と向き合いたいなと思う自分がいました。
発売時も話題になりましたし、BESTコミックに輝いた作品なので(おめでとうございます!)これから読むなら予備知識なしで…と言うのは難しいのかな。
でも是非そうして欲しい。
ここからは、はらだ先生の作品は「やたもも」のみ既読のいちユーザーの一人言です。
幸紀の過去をもっと救いようがなく、今の幸紀をもっとどうしようもなく描くこともできたのでは。むしろそうしそうな私の作者さんへの勝手なイメージ。
でもこのお話に描かれている人間の負の部分には、ほんの少しずつ余白が残されている。そこを光射す場所にできるかどうかはこれからの生き方次第。
「許されるように生きろ」ってこういうことか…と静かに本を閉じました。
とても色んなことを考えさせられる作品だと思います。はらだ先生の作品は、数々見させていただきましたが、もう今までとは180度違って…。改めてはらだ先生ってホントすごいなって思いました。どんだけ話の引き出しあるの!?って…。
あとから分かってくる天使の正体。
結局天使はなんなのか。実は亡くなった男の子だったんです。何故死んでしまったのか、何故天使の姿になったのか。それは是非読んで知ってもらいたいです。
でもこれだけは言いたい。この2人は幸せになるべくして出会ったんだと思う。
生きている事に価値を感じず人生はクソだと生きている幸紀。天使の存在が大きくなるにつれ人生の価値観が変わってきます。世界はそんなに悪くないと…。
一方天使は、悲しい事の連続…そんな人生で死んでしまいましたが、最後の最後神の導きなのか分かりませんが幸紀と出会い笑顔で最後を迎えます。
バッドエンドが苦手な方、ご安心ください!!ハッピーエンドです!!
モヤっとした後、最後の最後で安心します。
宣伝のキャッチコピーにもあった通りこの作品は『優しい物語』です。心がズタズタであっただろうコーキは突如現れた天使によって心を救われ、前向きに生きていく……というとてもポジティブな物語になります。
にいちゃんやカラーレシピで感じた毒気のようなものが一切なく、主にこの二つの作品にしか触れてこなかった自分としては、はらださんってこんな優しい物語も描くんだなと正直びっくりしました。
平穏な終わり方で、これはこれでとても面白かったんですが、個人的な思いとしては、にいちゃんのようなもっと過去の傷をえぐってえぐってその傷と向き合うような(表現が正しいかは不明)物語が好きなので、今作は自分の好みではありませんでした。
コーキが追い詰められた要因であるトモキとの話がもっと掘り下げられて、トモキと向き合う場面まで描かれたら、もしかしたら自分が期待していた物語になったかもしれないなと少し思います。でもそしたら全く違う物語になっていたと思うので、今回のメインとするお話と自分の好みが合っていなかっただけなんだと感じました。
今まで読んだ作品とは全く違うテイストの話で、BLの枠に収まらない話だったので、BL初心者にも、長年BLを読んでいる方のどちらにもおすすめできる。
今までのはらだ先生の世界観に少し沿っていて暗い部分もあるけれど、最も優しくて、切なくて、涙無しには読めない。天使の笑顔がすごく可愛かった。はらだ先生のこだわりをものすごく感じる1冊。書き下ろしも素敵で、最後に安心して本を閉じることができた。続編等が出てほしい。
ちるちるにレビューをするのは初めてなのですが、あまりによかったので投稿します。
始まって数ページで涙。最後は自分でも引くぐらい泣きました。
救いのない日々に天使が落ちてくる……という結構ファンタジーで非現実っぽい設定ではあるんですが、生きづらさがはびこる世界で出会い、少しずつ変わっていく二人が本当に美しくて。。。
普段不愛想な天使にだんだん心を許し癒されていく優しい日常を何度も読み返しては悶えました。
あと絵が美しすぎます。小さい戦闘のコマなどもバトル漫画さながらの画力です。テンポもいいのでするする読めました。マニアックなことを言いますが、天使の横顔の口が好きです(笑)
号泣です。シュールな笑い混じりのコミカルさがあったはずなのに、気が付けば号泣していました。
心が重苦しくなるような幸紀の日常。幸紀自身が淡々としているから、余計にそこはかとなく辛くなる。突然舞い降りてきたふてぶてしい天使と暮らすようになっても、その印象は変わらず。天使との関り方から幸紀の人となりが伝わってきて、何とかならんのか、と思うも何ともならず。
天使は天使で、ふてぶてしさの中に見え隠れする繊細さが心を引っ張る。どういう子なんだろう。どういう存在なんだろう、と。そのふてぶてしさに何故か癒されながら。
静かな辛さの底にいたような二人が、幸せと感じる未来に辿り着けたことが心の底から嬉しいです。私の心までも救われました。
「あなたはこの関係になんと名付けますか」ほんとにこの一文にこの本の思いが詰め込まれている。
BLではないけど普通に話として最高だった。悲しくて切なくて暖かい、曖昧な感情が伝わってきて読んだ後とても感動した。本当に。
はらだ先生初めてだったが、導入これ読んでしまったらはまるしかないと思った。ぜんぜんBLでない、素晴らしいの本なので普通にみんなに読んで欲しい。
ちるちるでレビューはするつもりはなかったのですが、とても良い作品だったので書かずにいられませんでした。
まずこのお話はネタバレなしに読んで頂きたいです。ネタバレなしの方が世界に入り込みやすいです。そしてファンタジーな部分があるので、「あ〜そうなのね〜」くらいの軽い気持ちで読み始めるのをおすすめします。あとからストーリーに引きずり込まれて軽い気持ちじゃいられなくなりますので。
なるべくネタバレなしで書きましたが、少しあるかもしれません。
まずはらださんは結構ダークで痛々しい感じの物語が多いと思います。
ですがワンルームエンジェルは全くそんなこと無かったです.....最初から最後までとても優しいお話でした。
主人公は2人とも、孤独でした。
幸紀はあらすじの通り、趣味なし、友人なし、恋人なし、生きる価値、なし。
そんな彼の元に「天使」が現れます。天使は自分が飛べるようになるまで傍に置いてくれと幸紀に頼み、幸紀は見かけによらず優しいのでそばでしばらく面倒を見ることになります。
天使と幸紀のやりとりがとても面白いです。いちいちクスッと笑えるので飽きません。
そして中盤、段々見えてくる天使の過去。正直私はここでうわあ.....となりました。よくある話だと言っていた方を見かけましたが、私は読んだことがなかったのでここで落ちたというか..本当に、うわあ.....って感じです笑
過激なシーンもなく、キスすらありません。でもBL?って言われると私はBLだと答えると思いました。
これは恋というよりかは愛の話だと思います。添い遂げる、話。
最後(書下ろしではない方)の天使の笑顔でものすごく泣きました。
2人とも、自分は孤独だと思ってたんです。でも周りには自分を助けてくれる親がいて、それこそ天使と幸紀のような、なんの関係もない人でも、本当はこうして仲良くなれるかもしれない。例えば、何気なく信号で隣で待つ人も、いつか自分の大事な人になるかもしれない。そんな風に思わせてくれました。
ラストのシーン、最後だけでも素敵な人に出会えた天使の笑顔が、ありがとうと言っているようで涙が止まりませんでした。
書き下ろしもとても素敵なのでぜひ読んで欲しいです。
このお話は本当にネタバレなしで読んで欲しいです。私は読んで損は無いと思っています。
初レビューで、文が上手く書けませんでしたが、伝わりますように。
失礼しました。
ただただ天使の父がこの先をどんな風に生きていくのかが心配。
以下思いっきりレビュー修正。
私にはちょっと受け入れられなかった。
人は死んでも天使にはならないと思う。
止まり木は好きだった。こういう広がり方しなくて良かったんじゃないかと残念に思った。
なんというかBがLしてなくて、それってBLですかね?という感じ。
じゃ、何を書きたかったのか?ちょっとわかんない。
はらださんのBL好きなのにな。
思想の部分で合わないのかもしれないですね。
ですけど、これからもはらだ先生のBLを楽しみに読みたいと思います。
変愛収録の「止まり木」をBL作品として既読ですが、本作を普通の漫画作品として読むと言いづらいですが凡作だなと感じました。それでも当たり前ですがプロと言えるクオリティではありますし、「止まり木」より画力や構成力もアップ、ページ数が増えた分、解説的なものが増えストーリーに深みが出ており、普通に楽しんだり感動したりして読むことができます。
ワケあり元不良×生意気な敬語天使の優しいお話でした。
コミックスも分厚く読み応えありです。
雑誌で追っていたのでコミックスを今まで買ってなかったのですが
書き下ろし目当てに買ったら……。書き下ろしがとてもよかった。買って正解でした。
天使は幸紀がこっちにくるまでずっと見てたんだなと。幸せにね…。
天使の正体がわかるシーンが一番好きです。
漫画としてとても面白い。
いろいろな伏線の答え合わせのような感じが気持ち良い。
けど、
あまりにも天使のパパが可哀想。
もちろん天使が一番つらかったろうと思うけど、世間や相手の親からいろいろなこと言われて、一人息子にも自殺されて………パパ……。
残りの人生、幸せに過ごせると良いですが…。
幸紀の過去もつらい。それでも、最後弟とも向き合うことを前向きに考えていて安心しました。
あり紗は良い女です。
あと、エアロの人必要だったかな?w
天使と幸紀は、CPとしてはそこまで好みではないのですが、
作中の、BLに収まらない深い絆、奇妙な友情、一言であらわせない関係に萌えました。
成仏したシーンと、その後幸紀の気持ちの落ちっぷり、そこからまた再生しようとする幸紀がいとおしい。
そして最後の書き下ろし。
漫画として面白かった!!
BLを読んでいると「BLの棚に並んでいるためにこの作品を手に取らない人が沢山いるんだろうな」と、惜しくなるような作品に稀に出会ってしまいます。
それでも、そんな作品に自分が出会えたこと自体が、とても幸せなことなんだとも思うのです。
この作品は、冴えない日常を送る主人公(30代男、元半グレの末端)と、瀕死の重傷を負った主人公の前に現れた記憶喪失の天使(見た目は中学生くらいの少年、淡々としててふてぶてしい)の、ワンルームアパートでの共同生活を描いています。
お話が進むにつれて、主人公と天使それぞれの重たい過去が明らかになっていきますが、天使とは一体何者なのか?がこの作品の肝かと思います。
その答えに至るまでの伏線の張り方も見事なので、是非ネタバレ無しで読んでほしいです。
片方が人外という時点で、読む前から結末にある種の覚悟をしてしまうのですが、この2人に関しては、ハッピーエンドかどうかとかではなく、出会えたことそのものが幸せなんだ、と思いました。
正直なところ、はらだ先生の作品は絵柄やエロ描写が濃いイメージがあって敬遠していたのですが、この作品はそういう描写も無く2人の関係性はどこまでもピュアです。しかし、2人の距離感や互いを必要とする様子に十分BL的萌えを感じられました。
現実の社会に照らして非常に考えさせられる部分もあり、おそらくBL作品としてよりも、単純に漫画作品としての方が評価されそうです。もしかしたら「このマンガがすごい!」辺りにランクインしてくる可能性も?
できるなら、普段BLを読まない人にも読んでもらいたい作品です。
切ない…この一言に尽きます。
切なくて泣ける、けど優しい気持ちになりますね。
読み終わったあとじんわり涙が出てくるんですけど、一緒に優しい気持ちも溢れてきます。
なんでぇって、そんな展開いやだぁって喚きたい気持ちもあるんですけど、でも2人が辛いことでも向き合って納得して乗り越えて行く様を見て、私もこの展開を受け入れなくちゃなぁって気持ちです。
どうかずっと2人で幸せに暮らしててください。
変愛の「止まり木」がすごく良くて、今回リメイクされたとの事で読ませて頂きました。
個人的にはらだ先生=エロシーンだったので最後までエロ無しというのがびっくりでした。もちろんリメイク版ではエロが無い分、各キャラの細かい所まで知れたのですが、知らない方が良かったかもという設定もありモヤモヤしてしまいました。やはり「止まり木」を見てからこちらを読むと何か足りない感が…。すみません。
高評価で絶賛されている中申し訳ないのですが、私的にリメイク前の「止まり木」の方が良かったです。
いや、逆立ちしてもこんな神作生み出せないけど、
今作もにいちゃんも、なんでこんな心に刺さる答えをくれるの?ってくらいマイノリティのモヤモヤを形にして届けてくれる。
読んだ後にモヤモヤが晴れてこんな人生も悪くないかなって思えるし、時には何故こんな性癖がピタリと合うんだってくらい萌える作品を生み出してくれる。
すごく波長の合う作家さんだなぁと今作を読んでもしみじみ思いました。
↓こっからネタバレ満載
「止まり木」のリメイクということで、「変愛」読み切りの時もエロスが多い作品の中でしんみりしたお話で異彩を放っていたので印象に残っていましたが、
正直萌えという好みには当てはまらなかったので、今作もあまり期待はしていなかったのですが、読了後曇っていた心が晴れました。
これBLっていっていいのかな!?
最後まで読んでもCPは好みではなかったけど、BLという括りではない気がするので好みでなくてもストーリーで読める。
凄く面白い。ぐいぐい作品に引き込まれました。
糖度は薄めだし最後まで身体関係はなかったので、恋愛というよりはパートナーに近い愛情を感じました。
天使が消えてしまった時、私ならどうせ生きてたってしょうがないし、一緒の世界に行きたいなって自殺すると思うんですよ。
でも幸紀は「俺は与えられたし与えることができた。思ってるほど人生は悪くない。」って気付けて寿命を全うしたんですよ。
ここが、当事者と読者の違いだなと。
私自身は読んでただけで与えてないから、生きててもしょうがないって選択をしてしまったけど、
幸紀は自棄にならなかった。ひと時ではあったけど天使との生活で自分の価値を見出せたのはとても感動しました。
余談ですが「よるとあさの歌」の彼らが出ていたのもびっくりしましたね。
同人誌で朝一を犯した後の表情が浮かなくて心残りだったので、彼の生い立ちを少し知れたのは嬉しかった。
これまで色々はらだ作品を読んできて思い入れのある方は、感慨深い作品になるのでは…と思います。
ゆっくりゆっくり世界に引き込まれ最後には大号泣でした。
BLのファンタジーが得意ではないので、この作品も購入予定はありませんでした。
はらだ先生なので予想はしていましたが、まぁ評価がものすごく高い。
そして目につくオレンジの表紙。
そんなに人気ならと軽い気持ちで購入しました。
それが逆に良かったです。
あらすじしか知らなかったので、最初の方は幸紀クズのくせにいいやつだな、天使の黒髪美人最高、でもちょっと都合が良すぎないかい?といった感じ。
可愛いけど神評価ではないかな~やっぱ合わないかな~と思っていたのに……
天使は記憶がない状態からスタートします。
一緒にどんな存在か考えながら読んでほしい。
これはBLかという問いにはまだ答えが出ていませんが、そこには確かに愛があって、お互いに支え合い、求め合っています。
二人の関係を言葉にすることが野暮だと思うくらいに。
だからこそBLの枠にするのはもったいない。
世界中の人に読んでもらいたい。
青年誌コーナーに置いてもバレやしないので置くべきです!
BLだと思って読んでも楽しめますが(エロはないけどそれを残念に思う暇がないくらい泣ける)BLを知らなくても読めるはずなので、もっと多くの人に読んで欲しい。
本当に出会えて良かったです。
凌辱・嘲笑・虐待・脅迫が鬼門の私、はらだ先生は力のある作家さんですが苦手で、読む端から中古屋直行コースの作家さんになってました。
そして「もう買わない!」と敬遠してましたが、あまりの評価の高さと「BL界臨界点!」の売り文句に思わず購入~。
確かにはらだ先生にしては毒が少ないし、受け、、というか天使は可愛いし、可愛いし、可愛いし、虐めやその親やその周囲アレコレのあたりはやっぱり胸糞だったのですが、やっぱり天使は可愛いし、コンビニのオッサンは意外に気のいい人だし、攻め、、というか兄さんは優しくていい人だし。ラストは泣いてしまったし。
はらだ先生作品なのにMY殿堂の中に残しちゃう!というくらい気に入ったのですが、もう絶対的に気に入らない。これだけで評価1個下げるわ!くらい「ダメ!それ絶対ダメ!」だと思ったのが、売り文句の「BL臨界点!」でした。
何なの?こう書けば売れますよね。ていうか私もそれで買ったし。
売り文句が人目を引いて興味をもってもらうのが目的なのは分かってるけど、これを読んだ人は少なくとも「はらだ先生の臨界点作品か?」と思うのじゃないですか?
少なくとも私はそう思った!
趣向は違うけどはらだ先生が力のある作家さんなのは知っています。だからこそ「胸糞・・」と思ってしまってもまた買う・・という行為を繰り返していて、その方の臨界点!ならば読んでみたい!と思いました。
で?これがはらだ先生の臨界点なの?これ以降は落ちるばかり?爆発して燃えカスにでもなるんですか?断筆でもするんですか?
ていうか「BL臨界点!」って他の作家さんはどうなの?宣言したもの勝ち?
今まで読んだイメージだと、はらだ先生ってそんな下種い売り文句を良し!とする商売臭い作家さんだとは思っていなかったけど、、、でもやっぱり良しとはしないんじゃないかな。はらだ先生は。他の作家さんに失礼だし厚顔過ぎ。
でも作品は素晴らしかったです。MY殿堂入り!!(←私の部屋の本棚)
もともと、「止まり木」が好きだった私としては、なんでリメイクしちゃったんだろう。って感じです。あの短編だからこそよかった作品だし、長々と色んな設定やら何やら…。リメイクするならするでキャラも変えないでほしかったですし、変えるなら1からちゃんと書いてほしかったです。たまにセリフとか同じだったりして、むしろ辛かった。めっちゃ人気なのもよくわからんです。結局何が言いたいかというと、変愛の中の「止まり木」を読んでほしいなーっと思います。
そもそも、はらだ先生の作品が大好きなので、なんでも受け入れ体制が出来ているんですが…
止まり木のリメイク、として読まなければ良かったと思いました。比べてしまって。
純粋にこの作品だけとして、もう一回読もう、丁寧に読もうと思って繰り返して読んで、なんだか細部まで気になってきて、最後まで一気よみ出来ないほど、胸がぎゅーーってなりました。
書き下ろしが大好きです。
次回作も楽しみにしています。
今までのはらだ先生作品やエロを期待すると、かつBLを読みたい時だと"違う"と思ってしまうかも。そんな気分ではないときに。
はらだ先生の絵や演出がまずもって大好きなので、新刊というだけで嬉しい!天使がずっと可愛いです。幸紀の前に降り立つシーンはキラキラ、羽根はふわふわ、全編大満足でした。
ストーリーは、美しくまとまったヒューマンドラマです。描き下ろしがグッときました。
※電子書籍
描き下ろしの幸紀台詞入りネーム
はらだ先生の話作品は沢山読んだけど、私のNo.1は恋愛の中の「止まり木」だった。短い中に主人公の天使への愛が詰まってたし、BL要素もあったし。今回、リメイクとの事で凄く凄く楽しみにしてたのに、内容はガッカリするものだった。もう、なんか設定とか色々とゴチャゴチャし過ぎだし、天使が天使になった理由とかも無理だし、BL要素も無くなったし、漫画なのに説明を聞いてる様で楽しめなかった。「止まり木」では主人公の母親は電話の会話にだけ出てきてその会話の中に「クズだけど生きててくれてありがとう」ってセリフだけで息子への愛が十分伝わる神セリフだったから今回のヤンママとかビミョーだった。シンプルな「止まり木」がやっぱり1番って思った。
これだけ支持されてるのに申し訳無いけどこの作品は私の中では無い。
鼻に優しい柔らかめティッシュを用意してから読みましょう。
それと、再読必須です。いろんなところに細かく細かく丁寧に伏線が張ってあります。
画力も、キャラの表情から背景の細かさに至るまで、つくづく神。今作が全体的にトーン濃いめに描かれているのも伏線の一部になっている気がします。
読後感はとても温かく優しいです。
さすがはらだ先生、世の理不尽やドロドロの心理描写をまざまざと描く手腕は見事。読んでいて心をえぐられます。痛いです。
それでも最後はじんわり温かく、読んでよかったなあと思える。
きっと後悔しないので、読んでください。
評価が高かったので読みました。
結果、読んで良かったです。本当に、、、。
幸紀と自分を重ねて見てしまい
最後涙が止まりませんでした。
天使のまっすぐな言葉や屈託の無い笑顔、先生描く心理描写はとても心に刺さります。
いい意味でBLぽく無いので
全ての人に読んで欲しいです。
きっと読んだ人の心に温かいものを残してくれる大切な1冊になると思います。
切ないが、良い作品だった。全くエロは無く、BL要素もほぼないけど。
突然現れた天使が何者か分からないまま、ファンタジーなのかコメディなのかと思いながら読み進めていたが、過去が紐解かれていく内に、それどころじゃなくなってしまった。
思いの外、みんなの過去が重たい・・・。
でも悲壮感が漂うわけではなく、それぞれが今を生きようとしている姿があり、個人的に逆に辛くかった。
全ての人の幸いを願わずにはいられない。
書下ろしを読んで、うっかり泣きそうになった。
登場人物達が、救われたのか、得られた人生に満足できたのかは、主観的なものなので分からないが、そうであって欲しいと思う。
(エロは無いと書いたが、幸紀さんがやたらガタイが良くセクシーな上に優しいため、始終いい男だなと思いながら読んでた。)
「変愛」を読んだ時にはそれほど印象に残ってなかった「止まり木」。
すでに「変愛」そのものが手元に無く、もはやまっさらの新作として読む。
舞台だけは覚えていて、暴力的な男の狭い部屋で共にいる天使。
本作の「男」は「幸紀」と名を持ち、冒頭こそキレて暴力的な部分を見せるけれど、いわゆる「クズ」とは少し違う。日々がうつろに過ぎ去っていく。それを見ているだけ。そんな感じ。
一方、天使の方もなぜ幸紀の元にやってきたんだろう?
その答えは先に進むと出てくるんだけど、この作品の展開は今までの多くのはらだ先生作品と違ってとても優しい。
「はらだ」といえば衝撃、下衆、腹黒、ダーク、そんなものが多い印象があったので。
本作も天使が天使となる原因や幸紀の抱える精神的な重荷は、非常に重苦しい。
でも、陽の気のカタマリのようなあり紗や、貴方は悪くない、と大きな目でまっすぐに見て言ってくれる天使、どんどん優しくなっていく幸紀、天使が消えた後一度は落ちながらまた立ち上がれた幸紀…
「BL臨界点」とはうまい言葉ですね。唸るわ。
BLじゃないと思うんです。でも何かがある。恋愛じゃないけど愛があるもんね。BのL?いやHのLかな。humanのlove、heavenのlove。
ラスト、また逢えるところまで描いたのはサービスかな…
はらだ先生がご自分の振り幅を世に示した作品です。闇だけ描いてるわけぢゃない、と。
天使と幸紀は寄り添って生きているけど必要な出会いで良い方向に終わりを迎え温かい気持ちになりました最後のエピローグが一番感動します BLで人の死を見たくないのが本音で酷な言葉もあるけどその通りだと共感するような素敵な言葉も沢山散りばめられていて胸を打ちました 羽と顔が可愛い天使と見た目野獣な幸紀との絡みのエロを描いてほしいなとモヤモヤしています
『変愛』に収録されていた短編『止まり木』のリメイクと聞いていたので、同じキャラで長編に修正したのかな?と思っていましたが、設定は若干引き継ぎながらもほぼ新しい作品となっていました。幸紀と天使が2人きりの時の温かい感情がこちらにも伝わってきて、読んだ後はとてもほっこりするような、そんな作品でした。自己肯定感のない草臥れたおじさんと、苦しんだ末に開き直った天使。2人の姿を見て、人間の価値とはどこに存在するのかを改めて問われた気がします。
いろんな偶然が重なって心が満たされる相手を見つけられた2人。天志の生前であればきっと仲良くなることもなかったでしょう。天志が自殺したことは確かに父を悲しませたし、さすがに美化されることとは思わない。でも、私はいつも自殺のニュースを見ると、自殺した本人を責めることだけはしたくないなぁと思うんです。これから輝けるかもしれない未来を無駄にしたとか、大切にしてくれていた家族の気持ちはどうなるのかとか。一見まともな意見のようにも思えますが、私には他人事極まりない意見にしか聞こえない。
それらと天秤にかけても勝つほど、今の苦しみがどれほど辛いかは本人にしか分からない。同じ仕打ちでも、人によって苦痛の大きさは様々。他人にはこんなことで?と思えることでも、人によっては地獄かもしれない。死を覚悟するって尋常じゃないほど追い込まれてないとできないと思うんです。だから、死んだ人間をさらに追い詰めるようなことだけはしたくない。死を推奨する気は一切ありませんが、自殺した後にもしもこんな出会いが待ち受けているのなら、天志は幸せな選択をしたんだと私は思います。
一方で、自分が受けるはずだった罰を弟に肩代わりさせてしまった過去をずっと引きずっていた幸紀。大切な人が辛い目に遭った時、本人以上に周りの人間の苦痛の方が深く長く続くことがある。幸紀は自ら選択した上でヤクザの片棒を担いだわけですから、弟が被った仕打ちは100%幸紀に非があります。でも、そのことを長い間気に病み続けてきた。自分に何もしてやれることがないと痛感するしかない状況ほど、苦しいこともないでしょう。そんな彼をシンプルな言葉で肯定する天志に、少し気持ちが晴れたようだった幸紀。人間誰でも過ちは犯します。必ずしも誤った自分を全否定することはない。弟も兄の性格や気持ちが分かっているからこそ、就職祝いを贈ってくれたのだと思います。一見美貌も才能も出来た経歴もない彼が救われるところに、人間の持ちうる優しさの可能性を感じました。
はらださんの作品が好きというその延長上としてこの作品も購入しました。はらださんの作品はとにかくエロいってイメージがあり、レビューを読んだら非エロと書いてあったので「少しつまらないかもなぁ」と思って読み始めました。
しかし、読んでる途中で泣き出してしまうほどとても良すぎる作品でした。ジャンルはBLではないよう気がしますが、はらださんの作品が大好きな人は是非読んで欲しいと思います。
本当に素晴らしい作品でした。
作者買いです。
最初は
はらだ先生のエロなし…?!
あんなにドスのきいたお話ばかりの
あの先生がエロなしだなんて
一体どんなことになるんだろう?!
と気になって気になって…
それも、変愛の中で特に好きだった
「止まり木」のセルフリメイク…
喧嘩を見たことにより大量に羽が抜け落ちる
シーンはかなり心に残ってました。
その前作を読み返してから
この作品を読んでみましたが、
ものすごくよかった……
どちらも好きですが、
前作の感覚で読み始めると騙されます。
ボロ泣きしました。
描き下ろしまでいくともう嗚咽もんです。
BLか?と言われたら
その要素は薄いかもしれません。
読み終わったあとの感情は
BLを読んだ時の後味とは全く違うものでした。
ただ、メッセージ性たるやとんでもないです。
負の感情を振りまく人々と自分自身を重ねて
反省してしまったり、
天使が幸紀さんへ向ける言葉を
自分自身のことのように受け取って
元気づけられたり、
なにか自分の中で変わるものが起きるような
そんな作品な気がします。
はらだ先生のエロやドロドロなどの
インパクトのある作品が好きな方からしたら
物足りないかもしれませんが、
私は心から出会えてよかったなと思います。
またふと忘れた頃に読み返したいです。
「止まり木」のセルフリメイクと謳っておりますので比較して書いてしまいますがご容赦ください。
「止まり木」が大好きだったのでリメイクかぁと正直思っていました。
シチュエーションは近いですが、登場人物は性格も違う別人という設定なんですね。
こちらの方が生々しく重めだったので最後がより救われた(と思いたい)印象が強かったです。
長さもあるので丁寧に読ませてくれて読み応えはあった一方、
「止まり木」はエロによって主人公二人の世間とちょっとズレた感じが上手く出ていたし、
乾いたようでなんか刺さる雰囲気や、
天使の羽が抜け落ちるシーンなどは絵面としても残るシーンがあったのですが
好みとしてそれがちょっと薄まって感じる部分がありました。
読後感も止まり木はニヤリとしてしまうのに対しこちらはジーンって感じで違うし、
これもはらだ先生の今なのかなと思ったり、
前の作品のこんなトコロが好きだったんだと気づいたりと、
先の作品と見比べられるセルフリメイクの面白さを楽しみました。
続編や番外編はあると思いますが、
好きだった作品のこういう形での再会も面白いですね。
シンプルにつまらないです。ごめんなさい。
人間の闇ドロドロした暴力的な報われないサイコパスなお話のほうが圧倒的に好きです。それをお上手に表現できるのが先生の醍醐味であり唯一無二の存在と思っています。
よるあさECでも思いましたが最近の作品はハピエンにシフトチェンジされてるように感じます。何か心境の変化でもおありだったのでしょうかね。
もうドス黒い作品は見れないのでしょうか、少し寂しいです。
思わずボロ泣き…
天使くん可愛いし主人公は結果的に良い奴だし最後はハッピーエンドだったなあと涙が止まらなかったです。
この作品はBLみはあんまりないのでいろんな人に読んでほしい作品だと思いました。
読み終えてまた読み直したいとも思ったしはらだ先生の作品としてはいつもとは違う感じでしたがますます好きになりました。
心が洗浄されるようなそんな作品でした。読んで良かったです。
申し訳ありません。物語についてのレビューではないです。
でもどうしてもこれだけ書きたくて…。
(物語の素晴らしさは言うまでもなく)
あのですね… 天使の羽根の描き方がうつくし過ぎる…!!!
躍動感があってふわふわしてて、う~む…何とも名状しがたいこの流線美。
芸術的です。ず~~~~~っと眺めていたくなります。
どのコマに描かれた羽根も今にも動き出しそうなんですよ。
デフォルメされていながらこの迫力。羽根の骨組みと可動域をしっかりと理解していて、それを的確に描き出せる技術に拍手!
触ってみたい。幸紀みたいに背中をペチペチされてみたい。笑
みたいなことを考えながら一コマ残らず食い入るように眺めてしまいました。
そんな感じで、はらだ先生の表現力の高さに魅せられた次第です。
末筆ながら、今まで見てきた物語の天使の中で
いっっっちばん可愛い天使。キミのそばに"幸"あれ!
拙文にて大変失礼いたしました <(_ _ )>
泣いた。
泣きました。
喪失の痛みの先を描いたところが凄いなって思いました。
失ってもなお与えてもらったものの大きさに生かされている姿とでもいうのかな。
私は谷川俊太郎さんの「あなたはここに」という詩の
「ほんとうに出会った者に別れはこない」
「あなたとの思い出が私を生かす」
という一節を思い出しました。
あの詩に綴られた二人の関係も「愛」だと思うんです。
恋愛とか友情とかで分類できないようなすべてを引っくるめた愛。
幸紀と天使との関係も、名前をつけるならそういうものだと思う。
「与えてもらったものもあまりに大きいんですよ。」という言葉を噛み締めながら見上げた先には煌々と輝くお月様が印象的なシーン。
あれは「月が綺麗ですね」のLOVEを暗示していると思うし、羽が降り注ぐかのように桜が舞い落ちるのはそれに対する返事だと思う。
そしてその次の景色だけのページは、幸紀は幸紀のままでいいんだよというような、全てをまるっと肯定してくれている感じ。
「(私はあなたの愛に値しないと思ふけれど)あなたの愛は一切を無視して私をつつむ」というようなとてもとても深い愛を感じました。
天使も幸紀も決して愛されていなかったわけではないと思うんです。
それは時々登場する高科さんや、あり紗を見ていればわかる。
だけど、愛されている自分に気づけなかったんだと思う。
愛をもって愛を知るじゃないけど、自分が他人を愛することで、親からも愛されていた自分を知ることも出来たんだと私は思いたい。
私は「俺は与えられたし与えることができた」から「俺の価値はあったんだ」というここが、何よりも好きです。
これが味わえたら、人生万々歳だと思うんです。
「与えてもらったものがあまりにも大きい」という高科さんの言葉が、本当に泣けるし、その与え与えてもらったもののおかげで生かされ「なかなかいい人生だった(これは電子特典の内容)」と振り返ることができた幸紀。
作品の冒頭で「人生はクソだ」と思っていた彼の締めくくりがこれで、泣けました。
そして原田さんすごいなと思ったのは、この内容なら普通、説教くさくなったりすると思うんですよね。
一億総評論家みたいになりやすい現在への警鐘なども含めて。
でもけっして押し付けがましくないのに、あますことなく伝えてくるこの力量たるや。
原田さん、すごいなー。
この作品に出会えて良かった。
電子にはカバー下がない!!!!
onBLUEは電子はカバー下がないことに今更ながら気づいた。
まじかーーーー、onBLUE頼むよーーー!!!!と思ったけど、この作品なら紙で買ってもいいなと思いました。
わーい!はらだ先生の今回の本分厚い〜!!くらいの軽いテンションで購入したのですが、まさかのボロ泣き…。
深夜3時から読み始め、結局読み終わったのは4時30分を過ぎてました。涙で字が読めなかったので、妥当な時間ですね(?)
こちらのお話は変愛に収録されていた 「止まり木」のリメイク作品です。そちらも拝見しておりましたので、あのお話からこんな風に広がるなんて予想外でした。
悲しくてやりきれない、でも温かくて愛おしいという感情がごちゃまぜになってしまいました。
切ないけれど人生は悪くない、と思えるようになった幸紀と最後の描き下ろしに救われました。
皆さま仰っておりますが、QRコードの仕掛けが秀逸です。
幸紀が当てていたあの例のパスワードと、その時のIDを是非入力してみてください。
きっと幸せな気持ちになれます。
「やたもも」や「よるとあさの歌」のお話とリンクしているので、まだ読まれてない方で気になる方は是非チェクしてみてください。
このお話を読めて幸せです。
ありがとうございました。
何をやっても上手くいかない。足掻けば足掻くほどドン詰まりになる。
どうやったらこの悪循環から抜けられるんだろう…。
そんな時にあえてこの作品を読みました。
思ったよりシュールな展開。
謎かけのようなストーリー。
予想よりもだいぶ口の悪い自称・天使と、人生どん底の幸紀の奇妙な同棲生活。
ふたりのやり取りが可笑しくて、泣き笑いしつつ読みました。
生きるってなんだろう、幸せってなんだろう、そんな青臭いことをぐるぐる考えながら。
これはBLじゃないかもしれない。BLという枠に入りきらない人生ドラマがこの1冊の中に詰まっていました。
この先、どうしようもなくしんどい時に、私は繰り返しこの本を読むんだろうなと思います。
私はこの二人の関係に名前なんてつけられない。
少なくとも、私の語彙力ではとても言い表すことが出来ない。
描き下ろしと、電子特典がとても好きでした。
人は誰でも遅かれ早かれそちら側に行くから。
1つでも大切なモノが見つけられたなら、その人の人生はそれだけで十分意味があったんだと思う。
余計な感想は必要ないと思うから。
辛い時、ふと思い出してこの本を読んでみて下さい。
この本に出会えて本当に良かったです。
ありがとう。
何度も本屋で紙本を手に取りながら、紙と電子どちらにするか悩んでやっと電子購入。
エロなし?BL?など話題沸騰で、
あらすじなどは知らずに読んだ方がいいとの複数情報だったこともあり
毎日あがってくるレビューは見ず先ほど電子購入してやっと拝読しました。
読後感の素晴らしさはもちろん、まだ繰り返し読み込みたい逸る気持ちでいっぱいです。
深い!何よりも温かい気持ちに満たされる…ほんと読んでよかった…
エロはなくとも通じ合う気持ちは変わらないです。
QRコードの件は知っていたんですが、
最後にあるネーム「秘密のセリフ」が電子特典だったことをレビューで知りました。
さらに紙本のカバー下や帯の質問…う~~ん、やっぱり紙本買わないとですね><
ほんと、色んな仕掛けがある作品で、終わってからも楽しめるなんて、さすがはらだ先生!
今から他レビュアー様のレビューを読み込みたいと思います。
これも楽しみです!
まさか はらだ先生の作品で感動し、涙する日が来るとは思ってもいませんでした。
今まではらだ先生の作品に苦手意識のあった方こそ、読んで頂きたい作品です。
しかし一方で「はらだ先生の描く サイコパス的で、どちらかと言えば非人道的とも取れる作風が好き」という方は、物足りなさを感じるかもしれません。
幸紀の弟が、あの作品のあのキャラだったとは……
はらだ先生の作品は作品同士の世界が繋がっており、それを発見することが出来る点も魅力だと、改めて思いました。
巻末のQRコードの仕掛けが、とにかく素晴らしいです。
是非、チェックして下さい。
とても切ない話。はらだ先生の作品の中で一番好きです。
話の内容は人生を諦めたクズ男とふてぶてしい天使が同棲する話。辛い過去がある2人ですが、天使の過去が壮絶すぎてびっくりしました。
私は止まり木がすきで同じ内容なのかなと思い読んでみたのですがこんなに感動する話だとは思いませんでした。
エロシーンもなくて正解だと思います。もっと多くの人に読まれるべき作品。そしてこの本の最後にあるQRコード、とても工夫されているなと思いました。QRコードを読み取り、作中にでてくるパスワードを入力すると…また涙が出てきました。こんなにも1冊で読み応えのある漫画はなかなかないと思います。買ってよかったと本当に心から思えました。
5年ほど前(30代後半)の自分がまさにこの主人公と同じ思考の渦中にいたなぁと思いながら読みました。
5年経った現在の私は、天使が主人公に言ったような言葉たちを頭の中で唱えながら生きています。
まだ10代・20代の若者が大半であろうはらださんの読者層を考えると、今こういうお話を描かれたことはきっとはらださんが思っている以上に意味と価値のある種まきになっているはず。5年後、10年後により効いてくるんじゃないかな。
そして今まさに渦中にいる人達には「この天使が言っていることは一番簡単な解決策だよ」って、この作品に便乗して私からも力強く伝えたい。
「自分に価値を見出すのは自分」
「人生は開き直り」
天使本人に言ってあげたかった言葉でもあるかな。
このふたつの言葉がなるべくたくさんの迷える人達に届くといいなと思います。
──When one door shuts another opens.
訳すと「捨てる神あれば拾う神あり。」ということわざに変換されるようですが、本作を読んだ後だとちょっと気に入りませんね。神に拾われるのを待つ必要もないですよ。
開くドアを自分で見つけながら進んでいきましょ。
本作のリメイク元になっている「止まり木」って、初期のはらださんの作品の中では異色な系統ながらも地味に強く印象に残る短編でした。
『ネガ』が出た時、私の中でのはらださんの見方が【奇抜な作家】から【異才の表現者】に変わり、その後『にいちゃん』と『やたもも』の2・3巻を読み、はらださんがどういう作家さんかちょっとずつ分かってきた頃に始まったのがこの「ワンルームエンジェル」でした。
その時に改めて「止まり木」を読み返したのですが、初読時よりももっとストレートに刺さってくる作品に変わっていることに気づいて、こんな感想を1話目が載ったonBLUE vol.31に残していました。
“onBLUEで今のはらださんがリメイク。これは期待しないわけにはいきません!掲載誌のレーベルカラー的にもカタルシスたっぷりのモノを読ませてもらえるんじゃないかなと楽しみです。”
完結した本作がくれたカタルシスは期待以上でした!
はらださんの5年の進化と深化をうかがえます。
天使が主人公に最後にする質問の答えが書かれないのは、読んだ各々がその次の天使のセリフとちゃんと繋がるような自分なりの答えをここに入れられる人生を歩んでいけますように、というはらださんからのメッセージかな?と勝手に解釈しています。
(まだ読めてないけど、電子版に付く「秘密のセリフ」ってもしかしてここの答えだったりするのかな?)
「俺みたいのが生きてて価値がありそうに見えるか?」
「さあ?価値を見出すのは貴方じゃないですか」
主人公と天使の会話に何か感じるものがあるなら、ぜひ読んでみてください。
最後に、帯の質問への私なりの回答を。
「私はこの関係にあえて名前を付けたくない」です。
※紙本カバー下に仕掛けあり。
《2019.4.11追記》
電子版購入しました。
「秘密のセリフ」はやっぱりあのシーンの幸紀のセリフが入ったネーム(7ページ分)でした!
これは十分買う価値あると思います!!
きっとこんなことを言ってるんだろうなと想像してても、実際の答えを知れると違うね。
あぁ、なんて微笑ましくて心安らぐラストシーンなんだろう。。これ読んでまたじわりと涙が出ました。
【電子】シーモア版:修正ー、カバー下×、裏表紙×、電子特典(秘密のセリフ入りネーム7p)付き
変愛で読んだやつの長編!と思って購入したら、エロなし、死ネタ、、辛すぎてしゅみじゃなかったです、、、( ´-ω-)
でもBL好きじゃない友達に貸そうと思いました。
止まり木のリメイク作品ということで、エロはやっぱりあるのかな?と思ったら.....なかった!
でも全然物足りなくない。寧ろエロいらない。
ってくらいに本当に物語が良すぎて、最高でした。
人間のリアルな心情や生きていることの辛さ。
号泣でした。
最後の最後でやられました。
何この良い話....!!と泣き崩れました。
BLの域を超えてこれは全人類読むべきです。
そういう描写もないですし本当におすすめします。
はらだ先生×onBlue、しかもはらださんのデビューコミック『変愛』に収録されていた「止まり木」のリメイク版。という事で、期待せずにいられなかった今作品。
そして、その期待を裏切ることのない凄い読後感に、魂を抜かれた感じです。
「はらだ」という鬼才の全てがここにある気がするのです。
はらださんはコミカルな作品もドシリアスな作品も描かれる引き出しの多い作家さまですが、今作品はそのいずれでもない。
どちらもが非常にいいバランスでミックスされています。
バックボーンとしてはシリアスに分類される作品なのですが、所々で入るはらださんらしいギャグが笑いを誘い、シリアス一辺倒にはしていない。していないけれど、この作品が描いているのは、人の孤独だったり、闇の部分だったり、けれどそれを上回る強く、そして深い愛情なんです。
不器用で、無愛想で、要領が悪い幸紀。
そんな彼が瀕死の間際に出会った「天使」。
二人が少しずつ心を通わせ、そして愛情を育てていく。
この過程を、時にコミカルに、そして時に落涙をもって描くはらだという作家の感性に圧倒されつつ読破しました。
「天使」という特殊な設定を持つ少年が主人公、という事で、二人がどんな結末を迎えるのか気になりページを捲る手が止められませんでした。なにしろはらだ作品。一筋縄ではいかない結末だろう、と。
が、怒涛の展開に、最後の最後、涙腺が崩壊しました。
何と優しく、そして温かい結末か。
幸紀の懺悔の対象であった弟の友紀。
彼の正体もなかなか良し。
八田ちゃんの友達で、朝一を抱いた彼、なんですね。
兄ちゃんにコメ送ってくるって…。可愛い。
友紀メインのスピンオフも描いてほしいな。
はじめは笑う事がなかった「天使」。
遺影の中ですら、むっつりした表情の彼。
そんな「天使」が、幸紀と出会い、笑顔を見せる。
羽根。
音。
そして彼らの過去。
全てに無駄がなく、読み進めるごとに一本の線に繋がっていくストーリー展開の仕方が素晴らしかった。
シリアス、なのに温かい。
はらだ作品なのに、と言って良いのか、エロはなし。
エロはないのに、そこはかとなく漂うエロスがある。
「天使」という設定ゆえかな。
穢したらいけない、孤高な存在。
悪感情が心の中に押し寄せてくると羽根が抜け落ちてしまうという純粋さ。
「天使」は決して儚げな少年ではないのに、いやそれだからなおさらなのか。
口が悪く、態度も大きな彼が見せる繊細さに、エロスを感じました。
セックスがなくても、この二人の間にあったのは紛れもなく恋愛感情であり、相手を想う深い愛情。
はらださんの、真髄ここにあり、な神作品でした。
私は「止まり木」が大好きで、この単行本を読み始めた時、
どのようなお話になっているのかワクワクしていました。
読み始めた最初は「おー!!」
だんだん「ん?あーー、、、 そう来るか、」
最後「え?えええっ??」
こんな感じになります笑笑
読んだ感じとしては「止まり木」のようなほのぼの癒し系のお話ではありません。
ただ心に残るし泣けます!
とてもピュアで綺麗な作品だなって思いました。
エッチは全くありません。
私が想像していたものとは全然違いましたが、
読もうか迷っている人はぜひ読むべきだと思います!!!
ちょっとまだ思考が追いついてなく、「ええっ?」
しか感想が出なかったのですが、何度も読み返したいなと思います。つぎ読んだら泣くと思う笑笑
全くエロなしで、むしろニアBLともいえる作品だけど、愛を描いた物語として、とても、とても、よかった。
自分自身への罪の意識から、虚ろなクズ男として生きていた主人公が、押しかけ天使と暮らすうちに、自分で自分を受け入れていく。
自分を受け入れて、自分を赦す事は、単に自分が楽になるための逃げじゃない、そこから…、
それは、記憶を失っていた天使も同じで…。
描き下ろしでは、残された人生を一人でしっかり全うしたらしい主人公の姿が覗えて、
これは、泣くよね。
はらだ先生がはらだ先生を超えた!
「止まり木」のセルフリメイクを知り単行本を心待ちにしていました。話の本筋を変えずに2人の心情を掘り下げていく流れは逸脱。BLのラブがこういう形でもいいだろう!と。えちは全くないがお互いが大事で大切で大好きなんだと、キュンキュンしめちゃくちゃ泣きました。電子の特典、秘密のセリフ…
ワタシは紙を先に買いましたが、電子特典が欲しくて買っちゃいました!あぁ〜商売上手…
皆様のレビューの、数多くの「読んでみてください!」にひかれて電子版を購入しました。
BLと聞いてイメージするお話とはかなり違いました。なんといえばよいのか…短編映画にでもなりそうな、じーんとくる、とても素晴らしい作品でした。さまざまな問題や哲学が散りばめられていて、それらが見事に包まれていて、読み手によって刺さる部分は違うのでしょうが、自分には、記憶に残る物語でした。
天使という存在が、優しくて儚くて、きっと消えてしまうんだろうな、と想像しながら読んでいたのですが、ラストはやっぱりじんわり来ました。
電子版は秘密のセリフ入りネームが特典でした。
はらだ先生の作品は、とりあえず読むことにしているので。
せっかちな私は これが「変愛」に収録されている「止まり木」のセルフリメイク云々の説明を読まずに手に取った。けれど、表紙を見て出オチ感はあった。これ、絶対ヤバいヤツじゃん。
「止まり木」じゃん。あの短編で涙した私は、神経質になる。
今日はもう何もする事が無いな、と準備してから集中する事になる。
後で他の方のレビューを読ませて頂いたら、「やる事を終わらせてから読むこと。」とあったので、
やっぱりね、と思う。
全て読み終えてから、「止まり木」を再読したら、主人公の名前やシチュエーションは、符号はするものの。「if」。別の物語になっていた。はらだ先生は、アレを描いている最中に、別の事を考えていたんだろうか。
なので、「止まり木」とは、絵柄の違う「天使」、どう見ても子供。が、幸紀とエッチするんだろうか? と、少し心配もしてしまう。結果的には濡れ場は無く、ああ良かった。と胸を撫で下ろす。
エッチなシーンが無いから、もしくはそういう意味の「好き」が無いならば、BLかどうかは別の論議になってしまうけれども。確かにそこには愛情はあって。
BL的な何かは、ここではもぅ、別にどうでもいいとさえ思えてくるのだ。
強いて言うなら、彼が「天使」になるキッカケの事件がそれを匂わせていると思う。
バイト先のコンビニの路地裏で、刺された幸紀に舞い降りた「天使」が実は…。
ハゲ店長の台詞、路地裏に来ていた女の子、やつれたサラリーマン風の客。この時は何も気付いていなかった私たちに「あっ‼︎」と言わせる見事な回収。そのストーリーテリングに息をのむ。
そして、無垢そうに見えた「天使」の現世での事件のやるせなさ。幸紀の過去。
終盤に差し掛かって、予想はしていたけれども。やはりぼろぼろと泣かされてしまいました。号泣。
けれど、流れ込んで来るこの感情は、どういうわけか、心を軽くしてくれる。
帯にあるとおり、「優しい」気持ちにしてくれる。
流した涙は、たぶんきっと。心を浄化してくれる。
私たちは 自分の生きる価値をまた、見出していけるのだ。
「BLの臨界点」とはよく言ったもので。このコピーをひねり出した人にも拍手を送りたい。
これは、心の臨界点。人の生と死を司る、愛情の臨界点の物語。
天使(?)の少年とおっさんがワンルームで…ってどこかで読んだなと思ったんですが、はらだ先生ご本人の短編「止まり木」のセルフリメイクでした。
エロがないはらだ作品とはこれいかに、と思っていましたが、はらだ作品の魅力ってエロだけじゃなくて、やっぱりその緻密なストーリー構成なんですよね。はじめは繋がらなかった点と点が繋がって、まさかここでフラグ回収!と唸らせられました。
人が1人生きていくって全然楽じゃなくて、結構大変なことで、みんなそれなりに日々必死に生きている、その必死に生きていくなかで、幸紀と天使、2人のこの関係、感情は一体なんと名付けられるのか?というお話です。
幸紀にその感情を教えてくれた天使とのシーン終盤はぼろぼろ泣きました…
すこし寂しい終わり方なのですが、悲しいだけでは終わらせない、本当に優しくてあったかい描き下ろしのエピローグでまた涙(号泣)
最後のページのQRコード、ぜひ読み込んでくださいね。IDとパスワードはお話を読んでいればきっと分かるはず。このQRコード読み込んでまた泣きました(3回目)
まだ気分が高まっていてうまく文章も纏まらないのですが、もう少ししたらもう一度じっくり読もうと思います。
最近はらだ先生の作品を読み始め、
ハマり、止まり木を読んだときは感動しました。
とても好きな話で今回の作品をたのしみにしてました!
今回の作品ではエロやBL描写がすくないのに、
とても面白くとっっっても感動し泣かされました…
この作品をもっといろんな人にみてもらいたいです。最高でした。
圧倒されました。まだ3月なのに今年これ以上の作品が出てくるのか…?評価ボタン、神より上を作りましょう!!!!!とにかくたくさんの人に読んでほしいです。普段BLを読まない人も是非。
帯に優しい物語と記載されていますが、私は悲しい物語でもあると思います。優しくて、悲しくて、温かくて、残酷で…いろんな感情が入り混じって読了後何とも言い難い不思議な気持ちになりました。ただでさえ乏しい私の語彙力を根こそぎ持っていかれました……
もう既にたくさんの方々がレビューに「とにかく読んでほしい」と書いてくださっているのですが、私からも言わせて下さい。とにかく読んで下さい。必ず心に響く作品だと自信を持って言えます。
止まり木大好きなんです。変愛の中では異色、というかはらだ作品の中でも異色と言えるのかもしれませんが、好きな人多いですよね。はらださんの作品から時折のぞく優しさが凝縮されているというか。
そう、私は油断していたのです。電子で配信される前からちるちるのレビューをネタバレしない程度に拝見していて「優しい」系の言葉が多く目に入ってきたので、きっと止まり木のようなほのぼの系なのだと…。
!以下超ネタバレ!
蓋を開けてみたらかなり想像と違っていて読んだばかりの感想は正直えー…って思う部分もあります。
だって天使は天使だと思っていたから。自殺した少年だなんて、コンビニの優しそうなお客さんの息子さんだなんて思ってもみなかったよ…。
ほのぼのファンタジーで癒される気満々だったので正直辛すぎて(自死の経緯なども)気持ちが萎えました。
それでも皆さんや帯が「優しい」と書く理由は何だろう?まだページ数はたっぷりあるし、と読んでみるとちゃんと分かった…ひとりひとりが大なり小なりきちんと救われていて、前向きな良い表情しているではないですか。
主役の2人は「ワンチャンでウィンウィン」泣 だったのだし。
更に天国での「であい」まで見せられたらもうね…(電子特典は幸紀の台詞付きで会話になっているものでした。こういうの弱い)
今日の初読みでは複雑な思いもあり泣くに泣けなかったのですが、時間が経ってもう一度読んだらうまく泣けそうな気がします。
あと天使初登場シーンや羽根の絵なんかもすごく綺麗で見惚れました。
とにかく、衝撃を受けました。
私ははらだ先生の大ファンです。
ですが、正直この『ワンルームエンジェル』は素直に受け止めることが出来ませんでした。
以下個人的な感想です、好意的な文ではありませんので、お気を悪くされたらすみません。
ワンルームエンジェルは面白いし、構成もしっかりしていて、本当に感動的な作品だと思います。
これがはらだ先生の作品でなければ。
はらだ先生の作風に対して、私は"扇情的で、ラブコメと闇の描写の融和がたまらない"と考えていました。絵柄の魅力も相まって、漫画界で唯一無二の存在だと思っています。
今作の元となった『止まり木』は短編ですが、短くても読ませるお話といいますか、展開は敢えての御都合主義なものの、登場人物の心の動きが豊かで、印象深いお話でした。止まり木を先に読んでいたので、私としては半ば必然的に、ワンルームエンジェルと止まり木を比べながらの進行になりました。
関連のある場面では、なるほどそういう風に…と感心しましたが、私は止まり木が好きすぎたのかもしれません。
止まり木を読んだ時の鮮烈さを、ワンルームエンジェルが上回って来なかったのです…
具体的に言うと、序盤の幸紀の天使に惹かれていく様子が、説得力に欠けると感じました。セルフリメイクという点が裏目に出ているようで、止まり木を意識して無理やりくっつけようとしているように感じられ、残念に思いました。
また、もう一箇所戸惑ったのが、セックスの描写についてです。普段描写の有無にはこだわりがないし、無ければ無いで別に良いと思っていたので余計に戸惑いました。読後改めて考えたのですが、私ははらだ先生の作品に、男×男の描写を強く求めていたようです。特に近年は、人間がむき出しになった、先生にしか描けない表情の数々が見られますので。
本格的にネタバレですが、天使は天志君という中学生ですし、なぜ天使になったのかというところが非常に重く描かれていたので、今思えば無い方が自然かなとは思うのです。思うのですが、やっぱりご褒美が欲しかった。
ストーリーと密接に絡む先生のエロが好きなんです…楽しみにしてたんです…日々先生の痛いエロに苦しむ(喜ぶ)私ですが、こういう読者の痛ぶり方があるものかと!!(たぶん違う)
とにかくストーリーを一周した感想は、なんか、納得いかない!でした。なんではらだ先生の作品がこれなんだろう、なんで感動できなかったんだろう、なんでなんでの連続、予想外の衝撃でした。先生がどんどん変わっていくのを、理解できても納得が出来ないんです。今も作品を持て余してしまい、どうしたら良いのかわかりません。
しかし、先生の遊び心、スマホを使った仕掛けやラストの持って行き方、天志君のまつげなど、めちゃくちゃぐっと来る部分もたくさんあったので、評価としては中立にさせて頂きます。
また時間を置いて読み返したら、違った印象を得られるかもしれません。1ページ1ページの描き込みがすごいので、漫画としては、本当に、皆さんにオススメしたいです。はらだ先生すごいです。
最後に、本を閉じて目に入る帯の
『あなたは、この関係をなんと名付けますか?』という問い。
魂の結びつきかな、と、天使誕生のシーンを見て思いました。
----------------------------------------------
【追記】
パス付きの特典について、少々話題になりましたね。パスはお父さんが出てきた後をじっくり読めばちゃんとわかりますよ。
特典には(掲載の文章・画像・写真・音声などを無断で複製することは法律で禁じられています。)と添えられていましたが、パス拡散禁止とは別に書かれていないんですよねぇ…
ちるちるのみならず、その他のsnsツールでも特典話題からこの作品に興味を持つ方が出てくるのではないでしょうか。
これが『はらだ作品に興味が無い人を呼び寄せる策』だとしたら、震えます。なんにせよ、"本筋とは別の話題作り"に成功してますから、すごいですね。
考えすぎでしょうか。はらだ先生なら、ありえそうです。
daoprpe あなた他の低評価レビューにも凸してるよね。好きな作品サゲられてムキになるのはわかるけど、レビューのレビューとかどうなの?
※泣けます。
変愛のリメイク、と聞いていたのでエロエロなのかと思っていたらまさかのエロなし!!!!!!!
その代わりにあるのは涙腺崩壊のストーリー、、
読む前には予想もしていなかった結末に涙しかなかったです……!
ほんとに優しいストーリーで、エロもなく、初心者さん(?)にもオススメです!!!!!!
あと
描き下ろしのQRも是非見てください!!
1枚のイラストに泣かされました!!!!!!
いや、もぉただただ好きです。
切なくなる?あたたかくなる?泣ける?
なんかどの言葉もしっくりきませんが、とにかく好きです!!
心にジーンと来ます。
はらだ先生のお話はどれも心に来ますが、
「鋭利な刃物で心臓をズバッと刺された感覚」
ないつもの作品に比べて
「デッカイ剣山の上にフカフカな座布団引いて座る感覚」
でした!!
は??何言ってんだ?私。
目次に最終話と描き下ろしのタイトルが書かれていなくて空欄なのがめっちゃ好きです!
でも、QRコードのページには書いてあるっていうなんか粋な感じ♡
「はらだ史上、最も優しい物語」
まさに、その言葉通りでした。
次々話題作を出される作家さんなので
今までの作品も読ませてはいただきましたが
自分の好みとはちょっと違う感じなので
レビューは控えていました。
でも、今回のはらだ作品は雰囲気が違うというか、エロはまったくなく終始ほんわかやわらかい空気が漂ってました。
今まで散々やりたい放題、めちゃくちゃな生き方をしてきた男が、心の底から愛されたい愛したいと思える相手との出逢いと別れ。
その後の人生を全うするちょっとファンタジックなお話。
今の社会の問題や不器用な家族愛など、ちょっとしたところに隠されたストーリーがあり読みごたえありました。
最期の再会には、ほろりと来ます。
読んで良かった。
ざっくりとした感想です。
エロがなくて良いと思うし、幸紀の見た目がこわそうなのに優しいところが良かったです。ケンカが強いのも良かったです。
幸紀が良い人じゃなかったら今回のようなストーリーは成り立たない気がします。
天使じゃなくて自殺してしまった男の子の幽霊?だったのには驚きました。
A君のせいで天志やお父さんがどんだけ辛い思いをしたか…好きだからいじめるとかやめろよって思いました。
A君はいじめてるつもりはなくて話しかけたかっただけなのかもしれないですが…。
幸紀と天志が最悪な状況で出会い、一緒に特別な時間を過ごして、お互いの気持ちや人生が良い方向へ変わって良かったです。
短編「止まり木」を久々に読んでみたのですが、こっちはこっちでエロありでライトな感じで好きです。主人公はクズで天使はマジの天使ですし別物ですね。
今回のセルフリメイクはシリアスな感じに仕上がってるなって感じました。
あと自分的に一番気になったのは
え…もしかして幸紀の弟って「よるとあさの歌」と「やたもも」に出てくる友田友紀じゃん!!!
って読んでいて途中で気がついて驚きました。
弟の友紀の方の物語も短編などで読んでみたいと思いました。
乱文失礼いたしました。
はらださん、ちょっと苦手な作品もあるんですけど、好きな作品は好きだし、帯にある「はらだ史上、最も優しい物語。」という記載で気になっていました。その上で、SNSで見かけた「この本にちょっとした仕掛けがある」という情報で購入決定。
これはできれば紙で手に入れてほしいです。カバーめくったり、奥付見ようとしたり、そういうのはできれば最後まで取っておいて。
電子派の方も、様々な考え方でそちらを選択しているとは思いますが、今回、えっちな描写はないので、どうか検討してみてください。
わたしは日常パートの序盤である程度の展開を察していたけれど、それでも、えっ、えっ、えっ…って言葉が詰まるというか、驚きと途中からは嗚咽で、徐々にページをめくるのが大変になりました。めくりたくない、こんなに読み進めてしまいたくない、と思うこと、これまでになかったなぁ。
語るよりも、読んでもらわないと、と思うので、とりあえずオススメ、ということだけ書き残します。
読み終わったら、少しやさしい人になろうと思ったりもして、BLってくくりじゃなく、読んでもらいたい作品の1つになりました。
(ネタバレなし)
仕事の息抜きで読むつもりが、気力と体力を持っていかれてしまいました。
とにかく心に刺さるという言葉の通りで、読んだ後はなんとも不思議な感情で心が満たされます。
個人的には、何かやらなければならないことがある場合は、そちらを終わらせてから読むことをお勧めします。
語彙力がなく、作品の魅力を伝えられている気はしませんが、私的に間違いなく神作品です。
いろんな人に本作を読んで、このなんとも言えない感情を感じて欲しいですね。
まずエロがない事に驚きました。エロがないBLをまさかはらださんが描くとは。短編の方も読みましたがその時にはエロありだったので今回もてっきりあると思ってました。
でも話の流れ的にそこまでホモホモしいわけでもなくどんな流れでエロシーンに突入するんだ!?この流れでエロシーン!?とかなりハラハラしながら読んでいたのでハラハラ損しました。個人的にはエロがなくてホッとしました。短編の方だとエロに違和感は感じなかったんですけどね。
BLというよりかは人間愛な感じというか天使がたまたま男だったってだけでは…といった感じであまり性別は関係ない気がするので個人的にはBLはあんまりしっくりこないような…?まあ人間愛でも男同士であればBLか…そもそも恋愛的な意味でこの2人は愛し合っていたんですかね?#7以降のページは主人公がやけにデレデレしてたのでこれが恋愛要素でしょうか…めちゃくちゃ眠くてぼやぼやした中で読んだので後でもっと読み込もうと思います。
結果としては好きです、こういう切ない系の作品。それにエロがないBLって不完全燃焼感があったりしますがこれはストーリーが濃密でかなり満足感があり、かつ最後まで飽きずに読めました。さすがはらださん。やっぱりはらだ作品が私は大好きだなぁ…はらださんであれば何でも好きだなぁ…と思いました。実は商業BLあんまり読まない私ですがはらださんの作品はどれも大大大好きなので唯一追いかけてます。これからもはらださんを追いかけ続けようと思います。めちゃくちゃ眠い中感情を抑えきれずに入力してるので日本語がおかしかったらすいません。
あー…しんどい……。
優しいお話ではあるんですけど経緯というか、
なんだかもう感情が揺さぶられてしんどいです。
やっぱり生きていく事って簡単じゃないし
何に希望を持てるかもわからない状態じゃ毎日がただ長くて
先の見え無さに不安しか感じないことでしょう。
お金がなければ気持ちももちろん荒むでしょうし。
不幸続きといってもいい幸紀の前に現れた天使の正体と真実に驚き、
二人とも決して悪くないのにどうしてこんな目に遭わなければならないのか…。
でもそういう二人だから引き会わせられたのかもしれないんですよね。
初めて見せた天志の笑顔の可愛らしいことったら!!
あの頃確かに二人は支え合って心を通わせていた
楽しかった天志との日々を胸にまた会える日まで暮らす幸紀を思うと
やりきれなくもなりますが
「人生は悪くない」と言える強さにまた涙が出ます。
いえ、天志が幸紀をそうさせたのでしょう。
そして描き下ろしでまた泣かせられて視界が滲む滲む。
孤独だと思っていても気にかけてくれる人や家族がいて
見えない愛だってあるんですよね。
ヘビーでシリアスなお話に独特なユニークさも織り交ぜて
こんなに泣かせてくれるなんてやっぱり素晴らしい漫画家さんです。
はらだ先生の紡ぐ物語は、何故こんなにも心を抉ってくるんだろう。
痛々しく毒々しく、そして優しくも抉ってくる。
少しずつ噛み締めながら読み、元々遅読なこともあり、読了までに4日もかかりました。
テレビもネットもない六畳一間に住む、友人なし恋人なし、人生に希望もない30男と、そんな男の前に舞い降りた記憶のない天使。
コワモテ30男と黒髪の美少年天使。
汚いアパートで繰り広げられる2人の物語には、決して綺麗な物資なんて存在しないのに、こんなにも美しい物語だと感じるのは何故だろう。
ミステリーやサスペンスの要素がある作品です。ネタバレなしで読んだ方がより深く作品世界に入っていけると思いますので、今回は感想を中心に書かせていただきます。
—記憶のない天使—とは何者なのか。
その真相に少しずつ迫りながら、2人が自分と向き合っていく物語。
天使の正体については伏せますが、このエピソードが本当につらくて、やるせなくて。
なんかもう、言葉にならないです。
優しさとか切なさとか悲しさとか、痛さとか、汚さとか、暴力とか、笑いやユーモアさえも、とにかくいろんなものが怖いほどに詰まっているんですよ。
これほどごちゃ混ぜにいろんなものが詰まっているのに、何も喧嘩せずに、いや喧嘩しても、ひたすら美しく感じるって何…
はらだ先生はそういうのがとてもうまい作家様ですが、作家愛抜きにして冷静に見ても、これが描けるってやはり尋常じゃない。
BLと見るにはどうかな?という部分はあるけど、恋愛やエロだけじゃない、深い繋がりがそこにあって、たまらなく心震えました。
もくじを見ると、最終話と描き下ろしにはタイトルが入っていません。
そして、ラストまで読んで初めてタイトルがわかる仕組みになっています。
もう泣けて仕方ないです。
正直に言うと、読み終えた瞬間、読んだことを後悔しました。
読まなければこんな感情知らずに済んだのにって。
でも長く続く余韻と、脳裏に焼き付く天使の笑顔に「あぁ。やっぱり読んでよかったな」「読まなきゃこの愛しさを感じることは出来なかったな」と、今ではこの出会いに感謝しかありません。
ぜひたくさんの方に読んでいただきたい作品です。
おおお思ってたんと違う……!!!
内容はリアルで生々しく、
現代を生きる私たちの魂に語りかけてくるような
そんな感じでした。
主人公の幸紀と天使のやりとりが
とても優しく、思わず、はらだ先生……!??
と驚いてしまいました(失礼)。
しかし、私の中のはらだ先生のイメージとは違う、
帯にもありましたように
『はらだ先生史上、もっとも優しい物語』
ではないでしょうか?
響く人には響く、響かない人には響かない。
生きるとは何か、そういったことが
描かれているような気がします。
また、恥ずかしながら読み終えてから知りましたが、
やたもも よるとあさの歌 と繋がっているようで……!
こちらも読み返そうと思います。
個人的評価
ストーリー ★★★★★
登場人物 ★★★☆☆
エロ度 ☆☆☆☆☆
正直、期待してた内容とは全く違いすぎて衝撃を受けています。
こんなに優しい物語なんて全く想像もしてなかった…!!BLという枠に収まらない素晴らしすぎる物語でした!
はらだ先生の作品の中でも「止まり木」はとても好きなお話で、今回セルフリメイクされて発売されると知り楽しみにしていました。
前のお話はエロシーンも多く、今回もあらすじに同棲生活が始まり…となっていたので、そういう展開があるんだろうとワクワクしていましたが……
今はそんな自分をぶっ飛ばしたい!!
読んでいる途中からエロシーンなんていらないと思えるほど素晴らしい物語でした。
はらだ先生の作品を読んだことがある人もない人も、何ならBLを読んだことがない人にも読んで欲しい一冊です。
はらださん作品、好きです。作家さん買いしてるし、止まり木も好きなので迷わず購入。
やはり、はらださん凄いです。好きです。良い意味で裏切られました。
めちゃくちゃに泣きました。本当、語彙力の無さが恥ずかしいです。なんと伝えて良いのかわからない。途中胸が苦しくて、辛くて。
だけど温かい気持ちにもなりました。余韻と言うか、なんだかずっと離れていかないです。ワンルームエンジェルのことばかり考えてしまいます。
みんなに読んで欲しい作品です。
今までレビューはしたことが無いのですがたくさんの人に読んで欲しいくらい素晴らしかったのでこのレビューを見て買おうと思ってくれる人がいたらなという思いで書かせていただきます。
ワンルームエンジェルの元となったのは「変愛」の中の作品の一つである「止まり木」です。このお話が大好きだったのでセルフリメイクされると聞いて本当に嬉しかったな〜「止まり木」ではえっちしーんがあったのですが本作ではそういう描写は一切無いです。色々なところに伏線がありものすごく考えて描いてくださって感動です…「よるとあさの歌」や「やたもも」を読んでいるとおっ?となる場面があります。
ネタバレ無しで読んでいただきたいので詳しい感想は控えますが帯にも書いてある通りはらだ先生史上最も優しい物語です。ページ数も多く読み応えがあります。BLという枠におさまらない作品じゃないかなと思います。人間の、愛の優しさのお話でした。ぜひ読んで2人の不思議であたたかくて、泣いてしまうような関係を見届けてください。
はらだ先生の作品読んだことない人もBL初心者の人も楽しんで読める作品なのではと思います♡
はらださんといえばエロ!描写すごい!のイメージでしたが、この本はそういったシーンがまったくありません。
しかし悔いが残らないほどストーリーが素晴らしい!
なんだか呆然としあわせに浸れる読後感です。
愛とは何か考えさせられます。
そして主人公の幸記、よるとあさのうたのチンピラ友記の兄なんですね。そちら側も色々妄想すると楽しいです。
最近レビューは全然していないのですが、この作品はどうしてもレビューしたくなりました。なぜなら、なるべく沢山の人にネタバレなしで読んで欲しいからです。ネタバレなしで読めば、きっともう一度読み返したくなります。そして、初めとはまた違ったあたたかい気持ちになれる。こんな感情は何度感じてもとても素敵なものだと思うのです。
私はいつもはあらすじ程度は頭に入れて作品を読むことが多いのですが、この作品は「止まり木」のセルフリメイクだと言う情報だけで読みました。当時の「止まり木」のレビューには【天使がなんか適当(キャラデザが)だけど好きだ】と書いていました。その時のイメージでシュールでコミカルなストーリーなのだと想像していたので、深い深い愛のお話にとても複雑な涙が流れて、上手くは書けませんがひとりでも多くの人が読んでくれますようにと願ってこのレビューを書いています。
ネタバレしないでレビューを書くのはとても難しく、とにかく読んでとしか言えません。心の中がこの作品でいっぱいです。そして帯に書かれた「あなたは、この関係をなんと名付けますか?」という問いかけの答えを、ずっとずっと考えています。
*追記 表紙カバーをめくるのは読後に‼︎
*書いているレビューがない様なので念のために追記を……。
最後のページのQRコードは鍵付きですが、ストーリーの中に回答があるので簡単にログイン出来ます。素敵なものが見られますので見逃しませんように‼︎
うわわわ〜ん!涙涙なみだ!
神!
絶対!絶対!ネタバレ読まないで!
ただ静かに前評判なしで、ニュートラルな気持ちで読んでください。
優しい気持ちになりました。
漫画をあまり読まない人でも読んでほしい。
友達とか家族とか、なんかちょっとネガティブな感情を持っている人や人間関係で悩んでる人やとにかく誰にでも紹介したくなりました。
これは言っていいかな?
作画のタッチが天使と人間である幸紀と違っていてそこが妙に生々しく見ごたえありました。
どう違うかはご確認を!
はらだ作品全部読んでるんですけど前作「止まり木」も読み返してみようと思います。
買わずにはいられない!と発売日に購入。
「止まり木」はとても好きな短編でしたので、そのイメージのまま中を読んだところ、思っていたよりリメイクされてました。シチュエーションこそ引き継がれていますが、ライトな印象だった短編と違い、非常に濃厚なストーリーになってます。
そして帯のコピーに違わず、とてもとても優しい物語です。はらだ先生らしい、ダークな人間の裏側もあるんですが、それ以上に優しさフィルターが強い。皆それぞれに悲しみを持ちながら、前向きに進んでいくメッセージが込められていました。
BLなのか?と問われると、ジャンルとしてはBLなんでしょうが、人間愛に溢れた作品だと感じました。
それにしても凝った構成でしたね。短編からはガラリと雰囲気が変わってしまいましたか、謎解きも楽しめました。
天使の正体がわからず何故か同居を許してしまう強面の主人公とそれにつけ込む随分いい性格した少年?のお話です。
全体に可愛い話だと思いました、はらださん特有の重い描写はありますが背景の美しさと脇キャラの味に流されてサラッとしています。
元の短編では恋人っぽい雰囲気やキス以上も描かれてますがこちらはゼロです、幸紀や「天使」に関係した人達に幸せが訪れるようにと願う作品でした。
素晴らしい作品です!
はらだ先生の振り幅の大きさを感じます。
今までのはらだ先生の作品は、どちらかというと痛かったりダークな作品が多かったと思いますが、このワンルームエンジェルは最後まで優しさにあふれています。
BLかというとそうではないかもしれませんが、愛はあると思います。
ある日、バイト中にチンピラに刺されて死にかける幸紀。
奇跡的に生き延びて帰宅すると、そこには死に際にみた天使が…。
天使は、幸紀が刺された事件を調べるうちに自分が何者であったかを知る。
自分の暗い過去を知っても実感がわかず、むしろ幸紀の側にいる方があたたかくしっくりくるような気持ちになると告げる天使。
そんな天使の言葉に、幸紀は嬉しさと愛しさを感じるけれど…。
ほのぼのの中にシリアスがあり、切なくもあります。
ラストの天使の顔、思い出すだけで泣けます。
非常に美しい作品です。
先生のこのような作風、もっと読んでみたいです。
メリバやバッドエンドで終わらせず、最後まで救いのあるラストでとても感動しました。