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作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
『MODS』がとても好きだったので、こちらも読みました。
『MODS』でも登場したデリヘル「Rain」のオーナー、春がメインの物語です。春の過去が明らかになっていく様子が、とてもおもしろくて、夢中になって読み進めることができました。シリアス系のお話で、読んでいて、痛く感じることもありましたが、こういう系統のお話が好きなので、はまりました。
『MODS』でも登場したシロが、少しだけ登場してくるのも、うれしかったです。
MODSのスピンオフ。Rainのオーナー春は一条組組長息子の雪鷹を謹慎中預かる事に。雪鷹は春の想い人で今は亡き時雨の腹違いの弟。時雨を失ってから不眠に悩む春、同じ顔でも時雨と全然違う雪鷹もまた孤独と苦しみを抱えていて…。
MODSのシロも登場し時雨との関係やこれまでの事が明らかになる展開が見事。2つを読んでやっと全てがわかる大きな流れに、あっという間に取り込まれて攫われた。こちらを読んでまたMODSを読むと更に感慨深い。春がやっと雪鷹へ本音を告げられたシーンでは思わず涙が…。極道に生きる男たちの愛と救済。春に安眠が訪れて良かった!
苦しさと切なさ、そして光と闇が入り交じるボリューミーな一冊。
ナツメ先生作品の世界を濃厚に堪能できます。とにかく読み応えがすごい。
「MODS」を読んだらこちらのスピンオフを読まずにはいられない気持ちになるのは、時雨や春が強く印象に残る人たちだからなのでしょう。
前作ですでに時雨が亡くなる描写があるので悲しみは避けられない展開ですが、そういう部分があってこそ際立つ「愛」が描かれているのではないかなと思います。
春だけではなくて雪鷹も心の深いところに時雨は存在したままで、彼に対する行き場のない気持ちを抱えていることで過去から動き出せない様子には本当に胸が締め付けられます。
状況は理解していてもひとりでは抜け出せない悲しみの中で、何度も藻掻きながら生きてきたふたり。
シロのこともあるので、時雨はどこまでも罪な男だな…と思いながらも。
似たような傷を持ったふたりが出会い、そしてお互いに求めて前に進んでいけたのもやっぱり時雨の存在があったからで。
世話焼きな時雨が自身にとって大切な人たちを繋いでくれたのかなと思えました。
苦しいところもハラハラするところもたくさんありますが、最後にはとてもあたたかい気持ちにさせてくれる素敵なお話だなと改めて思いました。
先日先生の新刊を読むに当たりMODSの後の本作を未読だという事実に気付いた私、、、新刊を読んでからとかの順番はバラバラにはなりましたがやっと読む事が出来ました
なんでこの作品を読んでいなかったのか、、、後悔しか無いです
が、知らずに読まず終いにならずに良かった。。。
MODSは本作を読まずに完結は出来なかった作品ですね
そしてこの作品を読んでこそシロにも春さんにも未来が見える気がしました
過去があるから今があって、今があるから未来がある
脈々と刻は繋がり流れていく
囚われるのではなく刻まれていく事で起こる変化こそが救済
刻を進めなければ結果何ひとつ動けず変わらない…
それを刻みに来たのが雪鷹という存在
同時に雪鷹には春という存在が、、、
胸と涙腺が熱くなる1冊でした
新刊も本当に素敵で大好きでした!!!
ただ泣くって事はなかったのですが、、、
本作を読んで再読したら時雨さんが源慈と軽口を楽しんでる事に嬉しくなり、そして春の事を訊かれ「ああ 可愛いよ」とサラッと答えているそのコマに完全に涙腺崩壊でした…
完全に繋がった世界としては捉えらえなくてもこういう想いが拾えるっていうのはやはりグッと来ますね
そもそも冒頭は雪鷹始まり!(しかも一条組長…!)
やっぱり遅くなってしまってもこの「NIGHTS BEFORE NIGHT」は読んで良かった!!!
益々先生の作品の世界観で表現される深い深い愛のカタチに溺れます
素晴らしい男達の賛歌でありレクイエムでした
電子派なので、シーモアとRentaでアカウントを持ってますが、本作品購入をご検討でしたら是非Rentaを。と言うのも修正が全然違います。シーモアは白抜きです。Rentaは小さい短冊修正なので存分に物語に没頭できます。作品の内容は他の方々がもうご説明されているのであえて申すことはございません。傑作です。
MODSを読んでいたので気になって購入しました。
よかった…!
男前受だな~と思いました。こちらもまたビジュがよい!
厚めなのでボリュームもありますが内容も深く素晴らしいので最後まで気が散ることなく読めました。
「MODS」を読んでからこちらへ。こちらの主人公も時雨に囚われている一人でした。時雨…なんて罪深い男。
春の前に時雨と同じ顔した雪鷹が現れて…?というお話。本当に時雨はいろんな男の心の中に生きすぎです。雪鷹にも深く根を張る記憶を残してて、ガタイの良い大人が背中丸めて辛そうなのはしんどい。こんなんでどうやって春と関係を築いていくのかと胃が痛みそうでした。
救いは雪鷹が少々あほのこムーブに走ってくれて、痛いシリアスみを和らげてくれたことかな。投げやりな子供っぽさが時雨との違いを強調してるようで良かったです。
時雨との過去編はやっぱり引き込まれますね。時雨は本当は何をしてたの?真実はどれなの?っていう謎は謎のままなのも、惹かれる理由かもしれません。この物語の中ではハッキリ描かれなくても良いですが、別で時雨の話は読んでみたいです。結末が辛すぎだけど、MODSとコレと2作品分の落とし前付けて欲しい!みたいな笑。
最後もゆっくりじっくり簡単にはくっつかず、時間をかけて整理してから。物語が綺麗に畳まれていく感じが心地良いです。セリフがちょっとクサイのも雰囲気出てて好き。描き下ろしのHシーンは必死さに萌えました。
秘かなお気に入りは月守。彼はかなりの萌えキャラだと思うんですが笑。腕まくりシャツにエプロン+無表情が最高でした!
本作があっての「MODS」、「MODS」があっての本作というか。
うまく相互補完されていて、2作で1つの大きな傑作!という印象を持ちました。
最初、本を持った時、分厚い!と思いました。
その厚さに違わぬ読み応え。
前作での時雨が、少しくたびれた感ありつつ、やさしいいい男で。
本作では、タバコの銀紙で鶴を折り「かわいいだろ」なんて言っちゃう、若くて更にいい男で、そう言うあなたがかわいいやん!なんて萌えツッコみしてしまうほど、色気ある好みのタイプ。
隣で眠っていた春も若くて色っぽい。
この冒頭の、眠っている時に時雨に触れられて、自分も触れようとする場面を、春はずっと夢に見て起きてしまい眠れないんですね。
雪鷹の手を時雨と間違えた時も、この夢を見ていた。
雪鷹は時雨と似ているかな?と私は思ったけど(シロは全然似てねぇな、と言っていてさすがシロ!と思ったw)
春は雪鷹に時雨と重なる部分を見ていたんですね。
雪鷹はまさにでっかい子どもみたいでw かわいいっちゃあかわいい。子どもの時からさみしい辛い思いをしてきたのもわかる。
月守のお世話っぷり、何度も鷹と呼べと言われるのに雪さんと呼び続けるところがツボw
そんな雪鷹が、春をカタギに戻す時、男でしたね!
「誰かと幸せになれ」
なんてセリフ…泣かせるわ〜。
春はシロに自分を投影したり、時雨の忘れ形見のように感じて引き取ったのかなと。
若い春が花火を買って時雨のもとへ走る姿が健気でいじらしかった。
時雨は、雪鷹をかわいがったり、春をさりげなく助けたり、鶴を折ったり、線香花火を楽しんだり、シロを助けようとしたり…やさしく繊細なところがあるから(恐らく)殺しをさせられていたことに心が壊れかけていたのかなと思います。
時雨が亡くなったこと、自分のせいではないのに、春はそんな風に十字架を背負っていたんですね。
時雨が亡くなってから入れたという春のウナジの十字架の入れ墨が重いのか…若い頃は背筋伸びていたのに、現在の春は猫背気味なのが、そのせいかなと。
十字架が見えるように髪も切って。
ここぞの場面で、十字架が見えるのがきますね。
例えば、雪鷹が「昨日 抱いちまえばよかった……」と春を抱きしめる時も十字架が見えて、これがあるから簡単には雪鷹とはそうなれない、と言ってるようで。
と思ったら、刺されて倒れる雪鷹に「愛してる……」と春が言う時も十字架が目立つように描かれ、もう十字架の役目は終わったんだと語っているようで。
結ばれる場面でも、十字架に光が当たり、雪鷹がキスをする。
どの場面も、十字架がとても効果的に描かれているなと思いました。
時雨のことがあってから眠れなくなった春。
そんな春を好きになり、自分が眠らせてあげよう(もう苦しむのを見たくないから)とする雪鷹。
そんな雪鷹の腕の中で11年ぶりに眠れるようになった春。
そんな2人(と時雨とシロと)が出会い、救い合う、セリフや構成もとてもすばらしく良く出来たお話だと思いました。
ところで、時雨の事故は八神の差し金でしょうか。「時雨は知り過ぎてた」のセリフが気になりました。
あと、欲を言えば、虎も少しでいいから出てきてほしかった〜(涙)
2作合わせ技で、神に近い萌2です。
個人的な好みで恐縮ですが、雪鷹が時雨のようなタイプだったら神だったかも。
エロの時、春が待って(もう少し慣らさないと)と言っているのに我慢できず雪鷹がインしちゃったのが私的にマイナスポイントw 大人になったとは言え、子ども心が抜けない設定だからそうなるのかもしれませんが、春が大事ならそこは我慢してほしかったです〜。
こんなに早いスピードで心を持っていかれたのは、「ライオンキ◯グ」のオープニングで号泣したとき以来です。
いつもスピンオフを先に読んで「しまった!」となることが多いのですが、今回はちゃんと先に「MODS」を読んでおいて良かったと心から思いました。
「MODS」でシロと信虎が働いていたデリヘルのオーナー・春の話です。
愛していた時雨を失ってから11年。
あれ以来、眠れない夜を過ごしていた春に時雨の弟を預かれという命令が来て…。
シロを救おうとしていた時雨の最期の1日が明らかになります。
あちらだけではただ不幸な事故が起きただけかと思っていましたが、そういうことだったんですね…。
あれほどシロを大事にしようとしていたのも、シロが弟と同じ年というのと、「組織の犬」だった自分と「俺は犬だから」と言うシロが重なっていたからで。
「MODS」だけでは知り得なかったことがたくさん描かれています。
絶対に「MODS」を読んでから読むべしです。
時雨が死んだのは自分がシロを連れて行ったからだと、愛するひとを失った悲しみだけでなく、死なせてしまった自分を責め続ける苦しみがどんなに重いものか。想像しただけで息ができなくなりそうです。
11年という長い年月をひとりで耐えてきた春が、時雨にそっくりに育った雪鷹と生活することで自戒の念に駆られながらも、少しずつこころが寄り添っていっていただけに、その後の893の事情的展開が余計につらい。
こころに残るシーンがたくさんありすぎて、挙げるとキリがないのでひとつだけ。
星空が出てくるシーンは全部良いのですが、それを差し置いて一番こころにぎゅっと来たのが、雪鷹を戻すという話を春が雪鷹に伝えるシーンです。
前の日の夜からその日の朝にかけて、すごく意味のある時間を経てからの突然の別れに、
「昨日抱いちまえばよかった……」
と、春を抱きしめながら雪鷹が言うコマ。
このとき、雪鷹は春を包み込むように抱きしめているのですが、背中しか描かれていない春の方は直立したままなんです。
思いのまま抱きしめ返すことは簡単なのに、抱き締めない。
春の握られた両手に拒絶しなければいけない、という気持ちが表れていて、一方の雪鷹の絞り出すような言葉も痛くて、こころに焼き付いたシーンでした。
まとまりませんが。
思い出しただけで、まだ泣けそうです。
最近泣くほどこころが動いてないなという方には、ぜひとも読んでほしい!