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kakkou no yume
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
そんなに絵は好みじゃないけど、面白いらしいからなんとなく買ってみよ。
なんて思ってたら想像以上に面白かった!絵も可愛いかった!!
本命とセフレが事故にあい、まさかの入れ替わり。名塚くんが葛藤しながらも瀬野くん(白島くん)と結ばれた!と思ったら……まさかの展開。
でも、おやおや?何だかおかしい。
初めは瀬野くんが復讐でも考えてとか、セフレだけど本気で好きで、とか思ったけどそれにしては2人の事を知りすぎじゃない?と思った。
そして明かされる瀬野くんの過去。
いや、瀬野くん、辛すぎんだろ。
名塚くんも一途だが、瀬野くんも一途で健気。
最後、みんな丸く収まってハッピーエンドでよかった。
末永く幸せに。
私が読む前に割とネタバレを見てしまったのが原因だと思うのですが、あまり衝撃は受けませんでした。白島が思ってたより常識人で驚きました。白島は家に訪ねてきた兄の許嫁が好きで、おそらく体の関係か恋仲?を持ってしまっていて兄と許嫁の結婚を阻止する為に自ら死のうとするが、許嫁は兄と自分を間違えて接していたと知りショックを受けた、ということなのか?兄の許嫁本当に苦手だった...。
その後白島を励ます名塚の頭に浮かんだのは瀬野で、いつの間にか白島ではなく瀬野を好きになっていたという訳です。それはさておき、最後はちゃんとハピエンで瀬野がマジで可愛かったです。見た目はいかつそうだけど中身は伴ってなくて純粋なのがギャップ萌えでした。
なぜ、白島と瀬野が入れ替わる事ができたのか、わかって一気に話が面白くなりました。
白島が入れ替わっていたかどうかわかってから、読者の私も混乱しました。それも面白かったです。
少し引っかかることはあります。1巻でテーマと感じた、魂を愛する事ができるのか、明確な答えは示されません。白島の悩みはどうなったのかも。
他にもありますが、私は許容できました。
明確に描かれたテーマではないですが、恋愛の理不尽を感じました。
私はあまり好きではありません。
登場人物ほぼ全員の性格が悪く、不快指数がかなり高いのですが、それでも評価をマイナスからプラスに引き上げるほどの要素が、強いていえば絵くらいしかなくて、キツかったです。
主人公の性格が極めてドクズでも、性悪なりに共感はできないが理解はできる部分があれば読めますが、人の心理としてだいぶ突飛な部分があり、かといって悪すぎていっそ清々しいというほど突き抜けているわけではなく、小悪党・小市民的な因業キャラとして笑いと共感を誘うわけでもなく、何だコイツ……と嫌な気分になるばかりでした。
瀬野の母や実家の隣人、白島の母や兄嫁など、主要人物の掘り下げエピソードの部分にもやたら嫌な感じの人物が出てくるので、掘り下げに納得するよりも物語の隅々まで使って読者を不快にしてきてなにが楽しいのだろか、というのが勝りました。
いい感じのセリフ、カッコウの雛鳥の生態、ルバイヤートetc. そういったキーワードを上手いこと転がすことと伏線の回収に重点がおかれていて、人の心理は置き去りな印象を受けました。
本作はしばしばストーリー重視のBL作品として挙げられますが、そりゃ全体の中でストーリーを展開させていく場面の方がエロよりもずっと多いけれど、商業BL作品にはストーリー重視で名作なものは他に沢山あるので、あえて本作を選ぶことはないと思います。
ストーリー重視作品大好きな私にとっては、最高でした。心からこういう作品求めてました、、本当によくこんなストーリー思いつくなぁ、、ためこう先生の漫画はいつも素晴らしいです。
一つ一つの描写に意味があったり、伏線回収が素晴らしい作品です、、とんでもねぇ!、!!
そうきたか…と、思わず声に出てしまう展開でした。
本当に中身が入れ替わったと信じていたのに
まさか演技だったとは…!
あり得ないという思いがありながらも、すっかり信じきっていた名塚に真実を告げた時、振る舞いは強がっているのにすごく傷付いた表情をしている瀬野がなんとも言えず切なかった。
白島と偽っていた時の魂を愛してという瀬野の言葉の意味がわかると更に切なかったですが
その行動の意味ごと名塚が理解していく展開になり、幸せそうなふたりを見ることが出来て本当に良かったなと思いました。
さあ、下巻どうなる!?と思ったら、早々に瀬野がネタバレしてくれましたねw
瀬野が白状した時の「設定ガバガバだったけどなー」に、うんそう思う、と思ったものの私もまんまとやられたのも事実w
「泥中の蓮」のように、裏設定というかどんでん返し的なのがきて、そうきたかぁとw
作者さんはこういう展開がお好きなんでしょうか。
瀬野がそこまで名塚に執着していたとは、と思ったし。
名塚が瀬野(中身を白島だと思っていた)と一緒にいた時の気持ちが本物だったと気づくくだりはよかったです。
白島の意外な事実もそうなん?て感じがしたけど、全体的にはなるほど!と、展開がおもしろい話だと思いました。
エロがかわいい絵に反してエロいですね。
余談ですが
絵が…特に瞳の描き方が、あがた愛先生に似ているな、と思ったのは私だけでしょうか。
BLハマりたての頃にすごく話題だったこの作品。
購入したものの、地雷が多すぎた当時のわたしは、あらすじの時点でどうしても開くことができず、数年読めないままでいました。
昨年やっと読んで、本日再読して、やっと言いたいことが文字にできそうなのでレビューを残してみたいと思います。
品行方正で優等生、誰にでも優しくてきれいな白島。
実家のスーパーを恥じつつ、からかう周囲に馴染めなかった名塚。
放任すぎる家に育ち、どこかに自分の居場所を探した瀬尾。
カッコウは養子であった名塚の生い立ちであり、アパートの隣人夫婦に自分の居場所を求めた瀬尾でもあり、兄の許嫁に兄の身代わりにされる白島でもあり…。
深かったです。
入れ物(からだ)と中身(魂、こころ)は、別物なのか。
両方で1人の人間が出来上がっているわけだけど、その片方になったら愛せないのか。
事故で先に目覚めた瀬尾が白島の魂を乗っとることもカッコウの行為のようで、設定や展開、作品を通して常時「自分とは何か」ということを考えさせられました。
兄と似た容姿のせいでコンプレックスを持っていた白島は「中身を愛してほしい」と願い、名塚に愛されたい瀬尾は自分の中身を殺して白島を演じることで「外側と関係ない魂を愛してほしい」と叫ぶ。
見た目とは、こころとは。
ひとと相対するとき、最初に目に入るのは外見で、その昔流行った本のタイトルのように「ひとは見た目が9割」なわけで。
見た目から得た印象と、その後の付き合いで知っていく中身との答え合わせの中で、×が多ければ受け入れられないし、○が多ければどんどん好感が増す。
答え合わせの結果も、外見が好みであれば×も△になる。
名塚にとって白島は最初から「眩しい」存在で、そこに合うように白島の中身も自動修正して「きれいなもの」としてだけ見てきたんですよね。
だからこそ意識を取り戻した白島のアパートで義姉との関係を知って感じた落胆はものすごく大きなものだったのだと思うのです。
対する瀬尾は「好みの外見じゃない」から始まって、外側だけを「使わせてもらってきた」存在。中身を一度も見ようとしていなかったから、評価もゼロなわけで。
ゼロからの答え合わせは、そもそも答えがない上に、白島の魂というフィルターをかけて見ていた名塚にとってはどれが瀬尾の正解で、どれが白島のフリの不正解だったかすら判断もつかない。
まとまると思って書き始めたのに、まとまりません。
結局中身なんて本気でぶつからなければ分からないんですよね。
本気で見ようとしなければ何も分からないし、きれいなものを見たいというフィルターを通して見ているのは、そのひと自身ではなくて自分の願望が歪めた別人だし。
「誰かとちゃんと向き合う」ということはどういうことかというのを、しっかりと描き尽くしてありました。
これから、白島と名塚は本当の意味で親友になれるのだろうし、瀬尾は自分だけの場所を手に入れて、名塚も借り物の人生ではない、自分が選べる人生を歩んでいく。
分厚く覆っていた殻が割れて、やっと今、生まれたかのような、清々しい未来を感じさせてもらえた作品でした。
上下巻まとめての感想です。
結論から言うと、めちゃめちゃよかったです。
ためこう先生は絵の技術も話の構成力も安定してお上手な方なので、正直そこそこ期待して読みましたが、それでも面白かったです。
シリアスな作品って序盤である程度展開が読めてしまったりするものですが、この作品は多分鋭い方じゃないと序盤ではわからないんじゃないかな?鈍い私はお話として面白かったです。後日談の2人が幸せそうで本当に良かった。萌え。
9話というそう多くないボリュームにこれだけの要素をちゃんと詰め込み、駆け足になることも中だるみすることもなく、一定のテンポで話を進められるためこう先生ほんとすごい。
なかなかどシリアスですが、シリアス苦手だから…と敬遠しないで読んで欲しい作品です。
良すぎましたー!!!
瀬野、幸せになって良かった…!!!
ためこうさんの構成と、難しい設定にも関わらず無駄の無い表情描写が素晴らしかったです!
名塚が一途に想っていたけど、一番の自分の想いを白島には告げなかった部分。
名塚の親が、血が繋がっていないことを伝えなかったのと同じようなことですよね。
相手のこと大事に思えば言えない言わない。
それは好きを通り越して愛じゃん…。
名塚は一見、白島に対して臆病っぽいですが、野蛮に自分の想いを押し付けることはできなかったように私は思えました。
愛ですね。白島のこと大事なんですね。
実は愛の深い名塚。
そりゃ長年どんだけ片想いしてたとしても、自分に唯一の特別な愛を向けてくれない白島よりも、自分のことしか見えず真っ直ぐ愛を向けてくれる瀬野が少しは可愛く見えますよね。
家族に対しては、血縁でないために引け目を感じてる名塚にとって、何のしがらみもない瀬野は、より愛が真っ直ぐ入ってきやすかったでしょう。
ほんと瀬野が…幸せになって良かった…
白島と名塚に比べて、瀬野の薄幸は過ぎる!!
ない!幸せどこ!?3ミリくらいしかない!!
名塚を好きになってからの頑張り方が、不器用にも程があるの、良すぎませんか?
ありがとう不憫な生い立ちゆえ頑張り方が不器用な受。
白島は終始空気の読めるいい奴でした。
唯一名塚の想いにだけ気付かないという天才。
白島は名塚の想いに気付かず、名塚は白島の苦しい恋心に気付かなかった。
なんだかんだゆうても、実はお互いに自分のこともあって、相手のことを受け止め切るほどの余裕が無かった。
じゃあ仕方ない。そんな関係ではどれだけ時が流れても、名塚の想いが通じることはないでしょう。
一方の瀬野は、全部を捨てて(そもそも持っていたものもあまりに少なくて)、名塚だけを生きる糧にしてたから、名塚を受け止めることができる。
生きるか死ぬかみたいな問題だから。
瀬野にとっての名塚はどれだけ大きい存在だったのかを考えようとすると頭から湯気出そう。
幸せになって良かった。
もっと2人のその後、細かく言うと、本当の素の瀬野を見たかったです。
瀬野くんがとっても可愛かった!この一言につきます!
結局、名塚くんは瀬野くんの中身が好きになったんだろうね。最初は白島くんのフリしてたから惹かれたわけだけど、なんとなく名塚くんは白島くんに幻想を抱いてたんじゃないかな。もっと言うと美化しすぎてた。恋というか憧れに近い感じ?
瀬野くんは名塚くんの理想の白島くんとどこか似てるところがあって、だから白島くんのフリをしていた瀬野くんに名塚くんは惹かれたんじゃないかなぁ。
そして本物の白島くんに会っても、理想の白島くんとの違いを知って、白島くんのフリをしている野瀬くんに本気で恋したことに気がついた。
そんな気がするなぁ。
そんで美化が解けた白島くんに対する気持ちは、憧れから本物の友情に変わったのかなと。
つまり名塚くんの心境の変化は
白島くん : 憧れ→友情
瀬野くん : 無関心→恋情
こんな感じなのかな…。
とりあえずハッピーエンドでよかった!
やっぱりあんまり合わない話だった。
重い話仕立てなんだけど、感情の上を上滑りしてくんだよ。
サラサラと。ふーん、なるほどね。へー、そうだったの。って感じ。
魂を愛して欲しいとか言う割にそんな深い話でもないんでない?
好きな人をモノにする為になりふり構わずだった瀬野。
こういう手段を使って手に入れたものって不安の上に成り立つものだと思うよ。
実際押入に引きこもってたし。
なんかよく分らない結末だったな。
そうなるかなぁ?っていうね。
瀬野を思うと泣けます。ううっ。
入れ替わりの真実はまさかの成り代わりだった。
高校時代からずっと名塚を好きだった瀬野。家庭にも居場所はなくどん詰まりで名塚を追いかけて上京して。なのに名塚は…。
自分を覚えてない名塚に再び近づいてセフレになって名塚の体を手にいれて。でも名塚はやっぱり白鳥のことしか考えてなくて、ううっ。
白鳥のふりで愛された、名塚を今度こそ手に入れたかと思えたら白鳥が目を覚まし嘘がバレて。
白鳥にも抱える物があったのですね。兄に似てるから魂を愛されたいっていうのはこれまでの様子からどんな事情がと思ってたからちょっと弱いかな。
でもでもやっぱり瀬野ー!切ないよう。
名塚の為に。高校時代名塚と白鳥をずっと見てたから入れ替わりも成り立ったんですね。
でも瀬野として名塚に愛されて良かった。
瀬野の居場所は名塚の隣だよ。これからずっと名塚と一緒だよ。名塚と生きていくんだよ。
上巻で、謎解きの様相を見せていたのに。この下巻の冒頭で、一気に種明かしされるので。
意外な気持ちもしましたが、瀬野というセフレ関係を続けて来た男の背景を名塚が辿っていくという、ある意味でこれも謎解きの様なストーリー展開になって行きます。
そして、事故当日の白島の心理状態。彼がフツーに叶わない兄嫁への恋心に落ち込んでいた事を知る。それを知って、名塚は自分の恋心、「気持ちの受け皿」が白島には無かったことが分かり、ショックを受ける。親友として、寄り添ってくれていた白島には、恋人として名塚が付け入る隙なんて、初めから無かったのだ。…でしょーね。多分、ここを読んだ時、私の気持ちはすーんとしてしまったんだと思います。名塚が期待し得る要素なんて、何一つ無かったのに。
どうして、名塚はショックを受けたのか。それは、やはり白島だと信じて疑わなかった瀬野への愛着との混濁だったのではないかとも思うのです。
もう、そうなるとワヤやな気もしてきます。名塚は、素直で純粋で、品行方正で、友達として受け入れてくれた白島を好きだった。その白島を装い、自分のもっと近くで愛してくれた瀬野。瀬野の異常な行為はずっと前から名塚を好きでいてくれたから。そうまでしてくれた瀬野をいじらしくも思い、可愛くも思えたのでしょう。趣味じゃないルックスの瀬野に身体から落とされて、そのエロさにはやられている。これはやっぱり、瀬野の長い長い片恋の成就の物語だったのかもしれません。
描き下ろしで、イチャついている二人を見て、ふと、白島は独りごちます。『もしかしたら、あのポジションはオレだったのかもしれない…?』そして、自分は瀬野では無いのだから、そんな事にはならないと思っている。そんな思考になることすら不思議な気もしますが、全てはここに持っていく為の伏線だったような気もして来るのです。
そして、「カッコウ」が生きる為に蹴散らした雛の行く末を恐ろしいな、と思うのです。
再読してみて、やっぱり恐ろしかったです。「入れ替わり」という、設定に掴まれたけれども、それよりも、異常な愛執の成れの果てを描いた物語だったと思います。
ミステリアスな展開に瀬野なの?白島なの?どっちなのと先の気になるお話でした。
自分を白島だと信じて愛してると言われ、優しく名塚に抱かれる瀬野。
それをどんな辛い気持ちで聞いて抱かれたのかと思うと、泣けてきました。
白島は最後まで、ノンケで名塚に恋愛感情を持たなかったように思えましたが、
瀬野と名塚の仲の良い様子を見て、あのポジションは自分だったのかもしれないと思ったのは、名塚に友情とは違う感情を持ちはじめたのでしょうか。
とにかく瀬野が健気で名塚とくっついて良かったです。
瀬野が行動をおこさなければ、名塚はずっと報われない片思いに傷ついてボロボロになっていたかも。
始めの頃のビッチでウリ専ぽい瀬野より、結末読んだ後の瀬野の方が可愛いです。
名塚が白鳥を好きになった理由
瀬野が名塚を好きになった理由
名塚が瀬野にあっさり乗り換えた理由
惚れられる側のキャラ(つまり全員…)に人間としての魅力が無さすぎて全部説得力を感じない…絵がすっごく可愛いのに残念
周りからとてもおすすめされよく見かける本でもあったので読みましたが、いまいちその良さがわからず、読後ちるちるのレビューを読んで少しだけそれが分かりました。
今でも主人公である名塚、その想い人である白島もストーリーそのものも掘り下げが浅く、言っていることも美しいだけという印象です。
ですが瀬野の視点から見ると、これが執着的で盲目的な健気な愛の物語だと思えます。もちろんそう感じるためだけの物語とするなら不要な部分は多いでしょう。
とにかくためこう先生は絵がグレート上手いしエロもグレートエロなので細かいことは気にしないサブカル系ふじょしにはおすすめです。
表紙が綺麗だったので衝動的に購入しました。が、シナリオの壮大さに対し中身が薄かったです。期待してた分かなりがっかり。
瀬野がなんで名塚を好きになったのかもイマイチ分からないし、あんまり萌えないまま、え…何でそうなるの?っていう描写も多々ありました。上巻のもどかしさに比べて下巻の進みが異様に早くて別に上下巻に分けなくても良かったんじゃない?と思わざるを得なかったです。それかもっとちゃんとキャラクターの描写にページ数使って3巻くらいにして内容を濃くして欲しかった。
でも絵がすごく綺麗なので次回作に期待。
真っ直ぐで歪んだ愛。
初めて読んだ時、率直にこう思いました。
下巻は展開が速くてすごいです。
全部の伏線を一気に回収していく感じ……。
上巻の「魂を愛して欲しい」「愛されればこっちのもんだ」などの不可解なセリフが全部合点がいきました。
個人的に、二回目を読み終えた時、HYの「NAO」が頭の中を流れました。
「あなたが好きなあの子になって聞いてみたい
好きと言われることがどんなに幸せか感じたい」
瀬野の気持ちってこういうことだったんだなって思います。
長く強い片思いを経て、いつも隣で好きな人(名塚)の愛情を受け続けている白島になりたい。
分からないでもない気持ちです。
実際に行動に起こせる瀬野はすごいんですけど……。
しかも白島になりきれるところがまたすごい。
どれだけ高校時代の二人をずっと見てきたのかが痛いほどわかります。
そして白島は切ない……。
一人だけ救われていないような……。
「もしかしたらあのポジションは俺だったのかもしれない」の感情は、羨望か、後悔か……。
白島にも幸せになってもらいたいなぁと感じます。
正直白島ルートがあってもいいよ〜!って思いながら読んでました。
それでも上下作でなかなかの大作。
そしてこの発想力。
ためこう先生はよくこんな話が思いつくなぁと思います。
読み応えがありました。
大どんでん返しが凄まじい下巻、お見事でした。もちろんBLとして萌える部分も多々あったのですが、まずはストーリー構成に拍手を送りたいです。上巻が攻めの本命である白島、下巻がセフレである瀬野という表紙だったのも、しっかり意味があったんですね。
上巻では昏睡状態だった白島が目覚め、瀬野に白島の人格が入っていたなんてことは嘘だとバレてしまいます。だとしたら瀬野の演技が凄過ぎますよね。狂気を感じるほどの、名塚への一途さ。執着とも言えるのかもしれませんが、私はもっと純粋な狂気を感じたのであえて一途さと表現したいです。純粋さがなければ白島のふりまでして愛してもらおうなんて考えない気がします。騙された方、利用された方は気持ち悪いと思うかもしれない、それでもそこにあるのはただただ好きな人に振り向いてもらいたいという気持ちなんですね。そして、最終的に名塚が選んだのは瀬野。目覚めた白島本人とやりとりしていくうちに気付いた、白島のふりをした「瀬野」だったから愛せたんだという事実。鈍感な白島も自分が瀬野のポジションに収まる可能性もあったのだろうかと一瞬考えますが、やはり違っただろうと思い直します。この流れがとても印象に残りました。ちゃんと名塚が瀬野本人への好意を抱いていく過程が、切なさもあり萌える部分でもありました。名塚といちゃついてる時の幸せそうな瀬野の表情が可愛くて仕方ありません。後日談が読みたくなる作品でした。
まさか!な展開がまっている下巻でございます。
入れ替わってしまったセフレと片想いの人。
すべてを受け入れて恋人になった二人の甘い絡みから
始まる本作。
エロいはエロいんですが
何よりも、受の幸せそうにとろけた顔がたまらなく可愛くて
たまらなく愛おしいのです。
心も体も結ばれて。
そう想いった矢先。
実はまさかの展開が待ってるのです。
実はもっとずっと前に出会っていたこと。
改めて出会ったのは偶然ではなかったこと。
そして今回の入れ替わりのこと。
どうとらえるかは読み手次第かなとおもうのですが
私個人としては、とてもいじらしく、かわいく愛おしく見えてしまった。
男と寝ること。
寝始めたきっかけはともかく
好きな相手を~なためにと思うとちょっとキュンとする。
恋人どうしになってあのとろけそうな顔をしていたのが
本心だとすれば、
この子はもう。ね!!
大団円のラストにも思わずちょっと泣けた。
触れられないほど崇高していた相手が意外とwな事実もまた
良い演出だったかなと思います。
少々ダーク目なお話しではありますが、面白かったです。
ためこう先生の作画と執着攻め受けが好きなので即買いしました。
いわゆる小説などに散見する叙述トリックの手法(読者をミスリードさせるストーリー構成)を使っていてなかなかチャレンジングな作品だったと思います。
これらのドンデン返し展開やクズ攻め・執着受け(だと思いました)に萌えられる方であればハマるかと思いますが展開の運び方に重きが置かれすぎてキャラそれぞれの発言やアクションに一貫性がなくブレたり読者置いてきぼり感があり、また回収されきっていない伏線も確かあったので今後に期待ということで中立とさせていただきました。
以下ネタバレです。
下巻で色々種明かしされますが自分も見事に瀬野の演技に騙されました。一度目に読んだ時に、入れ替わりをなかなか信じない名塚に若干違和感があったのですが、現実的に考えたらそりゃそうだという感じで笑 なので種明かしされた時の衝撃と瀬野のゲス顔はむしろ爽快感がありました。
そこからのキャラそれぞれの動きと展開が全然好みじゃなかったというか。白島が兄嫁に惚れていたのは地雷要素ですが百歩譲っていいとして、消えた瀬野を探し回る名塚の動機が曖昧な気がしていて、浅い理解かもしれませんが白島だと思い込んでいた瀬野だから良かったので瀬野自身に戻ったら瀬野に魅力ないんじゃなかったっけ?とか、それならそれで名塚が物凄い愛情に飢えた人で愛してくれたからとかならもっと飢えた描写も見たかったし白島への気持ちが突然吹っ切れるのもアッサリすぎて今までも諦めるきっかけあったんじゃないかとか。
名塚が全体的に心情がブレブレな気がしてせっかく話をキレイに倒すなら、もっと執着攻めかクズに徹して最後は泥中の花みたいに病みオチで終わってほしかったというか笑
というある角度から見たら素晴らしく挑戦していてためこう先生支持が更に上がった一方、個人的には萌え要素少なめでした。次回作に期待してます!
騙された...
入れ替わりという名の嘘
セフレ瀬野と片思い中の白鳥が事故で入れ替わったという話だが
上巻は入れ替わった白鳥と幸せそうに暮らす
しかし下巻で白鳥目覚める→実は瀬野の演技だった
→瀬野逃走→実は同高だった瀬野→瀬野の恋文章をみて→攻め落ちたって感じの話
なんともまぁ...白鳥だと思い込み読んでたので
入れ替わってないのがバレてからの話が
まったく頭に入って来なかった....
三角関係じゃなくて、受け一人の記憶飛んだとか言う話なら全然いい
あとは、最初から演技だって分かっているならいい
上げて上げて最後落とされる話だった、これはまさに地雷を踏んだ気分
下巻のネタバレは要らなかった、上巻だけ見て終わればよかった...
1巻と2巻 まとめての感想です。
これ面白かったです。
攻めの名塚は親友・白島に4年間片思い中。しかし完璧すぎる白島を穢せないからと瀬野というセフレを作り、そこで欲望を発散させている。
ある日、白島と瀬野が事故に会い、目覚めた瀬野は自分が白島だ,事故で人格が入れ替わったと主張。当然、名塚は信じなかったけれど白島と名塚にとって思い出の本の一節を諳んじたことによりようやく信じる気になって…
めっちゃネタバレ含めた感想になりますのでご注意を。
結局、瀬野はアカデミー賞も真っ青の名演技をしていた訳で。それがわかって一巻を読み返すと本当に入れ替わっていると思って読んでた時に感じた違和感みたいなものも解消します。
「お前以外はみんな遊びだ どうでもいい オレはずっと白鳥の事…!!」と名塚が迫った時の拒絶の仕方や、名塚が白島だと思い込んでて抱こうとした時の「こんなはずじゃ…こんな事になるなら最初から‥」という拒絶の仕方。白島が拒絶してるにしてもちょっと変だなと思ったので。
あれはどうやっても取り繕えなかった瀬野の痛みだったんだなと。
一巻で瀬野と名塚で名塚の実家に行くところが一番重要なキーポイントだと思うんです。あのお話が無ければ評価はぐわっと下がったと思う。
あそこは白島のキャラを演じていたというよりも本当の瀬野の性格が出てるシーンだと思う。だから名塚がこう言うのです。「白島って冷静だと思ってたのに意外と熱いし、割と利己的なんだな」と。「嫌いか?」と聞いた瀬野に対して「いや好きだ」という返事は、白島ではなく自分の事を好きだと言ってくれたようで瀬野は嬉しかったのでしょう。ライトに照らされた瀬野の顔が赤く見えたのは気のせいなんかじゃない。
そして名塚は自分が養子で、血が繋がってないのに大事にしてくれる家族に対して引け目を感じているということを打ち明けます。「カッコウの托卵」を例えに出しながら。
誰にも打ち明ける事ができずにいた秘密と悩みを二人で共有した事も重要ですが、(名塚は白島相手に明かしたつもりでいますが)何よりもその後の「名塚の強引なところ 家族とそっくりじゃん。」という帰省中ずっと一緒にいて家族とのやり取りを見てくれていたうえでの彼の言葉に心底救われたんだと思う。
後半、真実を知った時に、あの時に自分を救ってくれたのは本当は白島ではなく瀬野本人だった事に気付いた名塚。あれがあったからこそ名塚の気持ちが白島ではなく瀬野本人へ移っていくところに納得できました。
そして名塚が片思いし続けている親友の白島。ずっと品行方正なキャラで「綺麗すぎて触れられない」とまで思っていた彼は、実は兄の許嫁のことが死ぬほど好きで、自分なんか死んだって構わないから他の男にやりたくないとまで思い詰めるような歪んだ激情を秘めていた。ここも良かったです。親友としてずっと側で見つめていたはずなのに名塚が知らなかった白島の中身。結局人間の中身なんて見えている、知っていると思っているものが全てじゃないなと思わせてくれる存在として白島がいい感じでした。
そして白島は兄嫁が好きという事実を知って「オレの受け皿なんて元々なかったんだ!!」とショックを受けた後、「オレたち親友だろ?」と自分の気持ちを殺して微笑む名塚がいい奴だと思いました。ここでちょっとクズキャラを返上した気がする。完全に自分本意な訳でもないんだなと。死ぬほど他の女が好きで思い詰めているような彼に告白しても余計に混乱をさせるだけだから、もうこれ以上白島に苦しみを与えたくないと。
で、私はこれを読んで人間って多かれ少なかれ擬態をして生きてるよなぁって思ったんです。彼の好みにあわせて普段履かないスカートをデートの時だけは履いちゃう、メイクも気合い入れちゃう!っていう可愛らしいものから、瀬野のような人格そのものを相手の好みにするという極端なものまで(そこが読み手によっては空恐ろしくて、人を選ぶかもしれない)、何かしら大なり小なり擬態をしていると思うんです。ありのままの自分を愛して欲しいというのも本当だけどでも「ありのまま」だけではなかなか難しい。
瀬野は事故をチャンスとして最大限使った。そしてこの上ないほど擬態した。そもそも当初のウリ専ビッチキャラすらも擬態だったという訳で、瀬野は名塚に少しでも愛されるチャンスが欲しくて自分を偽ってでも名塚に近づきたかった。そこまでしても好きだったというところがこの作品最大の萌えポイントでした。いいねぇ、大好きよ、こういう極端なことをやってのけるキャラ。
そして、全てに気付いた名塚が「ありのまま」の瀬野を愛するようになったというところも激萌えしました。
難しい設定だと思うけど、細かい伏し線も綺麗に回収して収まるべきところに収まった作品だと思います。
新しいタイプの三角関係ですね
上下巻分かれてますが内容が薄っぺらいと感じました。こんなにページ数費やしてるのに。
内容としては瀬野がとにかく可哀想な奴です。なんで名塚にしてしまったんだろう、名塚がなにか瀬野の心の支えになってくれた事があったなら納得いきますがそんなもの皆無です。コテンパンに精神ダメージ食らってます。それでも好きでいるってのが一途でいい所ってことなのでしょうがちょっと不自然でやりすぎですね。ぶっちゃけ瀬野がしたことはすごくいけない事だと思います。そこまでして振り向かせたかったのか、健気で涙をそそる場面ですがよくよく考えると恐ろしくて普通の感性を持った人間だったらトラウマになりかねない笑その点では名塚の白島に対するものと似ています。名塚もその一途さを貫いて欲しかった。まあ、貫いた結果があれですね。名塚は家業に対しても恋愛に対してもとことんダメ男でした。最後まで気持ちがハッキリしない奴だな~っていう印象です。思いを新たにしてハッピーエンドに持っていっても読み手側からするとなんだそれおまえホンマ最低やなってなるんですよね…。白島はとにかく良い奴です。登場シーンは少ないですが素直に瀬野のことを心配する所や名塚のことを理解してる所など、BL界の三角関係には珍しく普通に良い奴です。ノンケってこともあるかもですが。瀬野が寝ている病室での白島の表情、セリフにはジーンときました。良い奴だ……。
総合的にみると今までにない物語設定なので見る前に物凄く興味をそそられます。しかし、その設定が複雑なせいでスッキリしない場面、なんで?どうして?そこまでして?という感想がどうしてもうまれてしまいました。案外さらーっと読める作品です。なんだかんだイチャラブなのでそんなにドロドロしてません。結局「ふたり」の感情しか伝わってこない。
ためこうさんの作品は絵もストーリーもすきで全部読んでます。が、これに関してはしゅみじゃないにさせてもらいました。設定もさすがだと思う。読み終わっても頭に、心に残りますから。ただ私の理想の結末でなかったという勝手な理由で申し訳ないですが。
同じ様な方いらっしゃいますか?もやもやがおさまらないですΣ(-᷅_-᷄๑)もやもやな感想をよければ読んで下さい
読む前に凄く期待をしてました。表紙、裏の3人の絵が綺麗でうっとりするくらい大好きでしたが、読み終わり一転。他の方もおっしゃる通りどのキャラもすきになれず(思えば、キュンや切なくてギュってなったり萌えもなかった)もやもやを思い出すので表紙をあまりみたくないといいますか。。
まず、いくら名塚を好きでも白島の昏睡状態を利用する瀬野のやり方は好ましくない。(でもこれはお話上しようがないですね)。確かに瀬野に対しては同情したい部分は沢山ありますが。
そして、まんまと信じて(私も信じた)しかも最終的に瀬野をすきになる名塚はどうんだろうなぁ。
白島が兄の恋人に恋をしてたのには個人的にショックで地雷でした。名塚はそれをしり、失恋し友達確定したから瀬野が恋しくなったのか?名塚は勝手に親友確定せず、できればちゃんと名塚の口から白島に告白して白島の気持ちをききたかった
それで、白島がノーマルであるならいいのだけれど、最後あたりで瀬野が名塚は白島の事がすきだったんだよと伝えた後、好意に気づいてたらすきになってたかもしれない様な期待を抱かせる様子をみせるし。名塚と白島にくっついて欲しかった私は可能性あったかもしれないのか?!と。だからこそ、白島の事を親友確定せず、名塚にちゃんと告らせてすっきりしたかった(私が)。振られたなら、可能性がないなら瀬野とくっついてもよかったと心から思えたかも。ま、白島は名塚をいつもみてたと言う割には結局好意には気づいてなかったわけだし。。。
名塚はあんなにも白島をすきだったのにあんなに気持ちかわるもんかな?瀬野の事はどちらかと言うと好ましく思ってなかったんだし。最後あたりで名塚の気持ちを知った白島がもし名塚の気持ちに応えてくれたら、それでも瀬野をすきでいられた?大好きだった白島が兄嫁に自殺する程恋してた事実がただただショックだったんじゃないのかな?自分はどう頑張っても白島に受け入れられるわけがないって勝手に結果出したんじゃない?ともやもや。
名塚は中身が白島だと思ってたからあんなに愛したんだですよね?結果終始瀬野本人だったわけで、瀬野をすきになったけども。ならなぜ今迄好きにならなかった?何故今?本当の愛なんかな??
要は(事故から)カッコウが瀬野で、親鳥が名塚で、名塚は中身が大事な白島と思ってせっせと瀬野に愛情を注ぎ育てていた。最終的に白島ではなく瀬野だった。それがわかった上でも瀬野は名塚にちゃんと愛してもらえた。カッコウの夢が叶ったみたいな解釈でいいのかなぁ。
ちがったらすいません
やっぱり、間接的でなくちゃんと名塚が白島に思いを告げるシーンがほしかった。名塚はあんなに好きじゃなかった瀬野を好きになれるのか、うーん。一度好意を持って接すればなれるのかな。
色々考えさせられましたし、記憶にのこるし。ただやっぱり、白島が名塚の気持ちを知った後、あのポジションは自分だったのかなと、ふと思う思わせぶりシーンが引っかかるから名塚が直接気持ち告げて、ちゃんとふられすっきりしたかった。。名塚が直接告ってスッキリしていたら、もしくは白島とくっついてくるたら神でした。
けど白島と、くっついたら違うお話になってしまいますもんね。。。わかってますけどね。
白島てなんだったんだろう。当て馬ポジションになるのかな。うーん違うか。名塚と白島が中心と思ってとからなぁー。瀬野が1番中心じやないかなぁ
以上もやもやした感想でした。長々すいません
この作品、私にとってはとても不思議な作品となりました。
ストーリーはすっごく練られていて、他に類を見ないくらい抜群に好きなタイプ。そして主要キャラクターも、絵も好きでおもしろかったです。それなのに自分でもなぜか分からないのですが萌えなかったというか、そこまで入り込めなかったです・・・。でも、良作だと思うので、時間が経てばもっとハマるかも。
話での展開で好きなところは、上巻では、瀬野と白鳥の入れ替わりがあると見せかけて、下巻では、実は入れ替わってなかったという事が判明する所です。これを知って上巻を読み返すとまた違った感覚で読めるし、結末まで読むと、上下巻の表紙と裏表紙の意味が分かります。白鳥が表紙の時は名塚は目を瞑っているのですね。
瀬野は高校のときから名塚の事が好きだったようでした。瀬野の高校時代がかわいくてその時のお話も読んでみたいと思いました。
名塚と瀬野が付き合っているのを見て、白鳥が「もしかしたらあのポジションはオレだったのかも」って一度は思うのですが、いやそんな事はないって否定する所がありました。『実は名塚ががんばれば白鳥と付き合う事は箸にも棒にもかからない問題ではなかったけど、名塚は瀬野と付き合うようになった』感があり、人生、ちょっとしたきっかけでどちらかに大きく分岐するんだなあと感じるなんとなく好きなシーンでした。
1巻の終わりで意識不明だった白島が目覚めます。
一気に謎が解けて物語が展開します。
前巻で身体と中身が入れ替わってても白島を愛せると言った名塚。
それからは今までのうっぷんを晴らすかのようにずっとH。
その時白島のお母さんから白島が目覚めたとメールが来て病院に駆けつけます。
そして目覚めた白島にお前瀬野なのか?と問いかけて・・・
1話目でネタバレ
白島のもとに行った名塚は帰ってきて瀬野の身体の白島に白島が目覚めたけど、入れ替わって等いないと聞かされたものの信じられず。確認するとずっと自分が騙されていたことがわかります。
そもそも事故で身体と中身など入れ替わってなどいなかったのです。
2巻を読むまで名塚同様騙されていたのですが、どうして瀬野が白島と入れ替わった演技をしていたのか?
瀬野は実は名塚、白島、と同じ学校で、名塚のクラスメートだったのですが、名塚は全く覚えておらず。
瀬野はたまたま自分の席を女子に取られて座った空いてる席が名塚の席で、そこで白島の手帳を見つけて名塚の秘密に気づいてからずっと目で追うようになっていくうちに好きになっていて。
名塚に振り向いてほしい一心で卒業後も上京して名塚に会うけど、名塚は瀬野のことを全く覚えていなくて。別人になろうと見た目も変えて名塚に声をかけてセフレに。
とにかく名塚に構われたくて、事故の後白島になりきったのです。
白島になりきっていれば名塚から愛されるし構ってもらえる。
本当は瀬野は瀬野として愛されたかったのがやっと最後かなって良かったです。
名塚は白島に告白もせず振られた感じになってしまってから、瀬野の存在の大きさに気づいて探し出すと押し入れで衰弱していて入院そして目覚めた瀬野はやっと自分の名前を名塚に呼んでもらえたのです。
名塚の瀬野に対する態度は酷かったけど失ってから瀬野の存在の大切さに気付けて良かったです。
描き下ろしの両想いになってからのHはセフレの時とも白島に成りすましている時とも違って、瀬野くんの反応が初々しくて甘々でした。
入れ替わり自体なかったけれど、身体と魂どちらを愛するのかとても考えさせられたお話でした。
作家さんにストーリーとキャラクターを両方上手く駆使できるような力量がないように感じてしまいます。
登場人物の言動に一貫性も合理性もなく「え?そこでそういうリアクションをとるの?」的なツッコミ所オンパレードでした。
そのせいか攻めが優柔不断な屑男になってますし受けがひたすら鬱陶しくて気持ち悪かったです。カッコ良い要素もかわいい要素も皆無です。
他の方もおっしゃいましたが最後まで誰にも萌えられず誰にも感情移入できませんでした。
全体的にキャラクターは話を繋ぐための道具に過ぎない、という印象が強かったです。
1話を試し読みして、面白そうだと思い購入しました。
下巻では瀬野の掘り下げがあったり白島の好きな女性が出てきたりと、物語が大きく動くのを感じました。
が、意外にもあっさり終わってしまって個人的には物足りなかったです。
白島の心の動きが少なすぎて、蚊帳の外というかトリガー要員でしかないというか。
名塚も名塚で白島への気持ちにはすぐに折り合いをつけていて、長い間好きだった割りには葛藤が薄いような気がしました。
それでも瀬野が押入れで名前を呼ばれて嬉しそうにするシーンはグッとくるものがありましたし、名塚が瀬野への好意に気付く描写も素敵です。
そういうこともあり、三人というより名塚と瀬野2人のストーリーとしては面白いかと思います。
「愛しているのは心か、身体か。」という煽りや、上下巻の対比的なデザインに惹かれて読むと、肩透かしを食らう内容ではあるかなと思いました。
続きである下巻もレビューさせて頂きます。
こちらは瀬野が表紙ですが、上巻と変わって名塚は今度、瀬野と恋愛します。
こう書くと名塚の一途さが失われてしまいそうなんですが…他に言葉が見つかりません。
上巻で、もしかしたら…という不安があったのですが、まさかのその通り。
私は白島が好きだったので、ちょっとがっかりしました。
全体的な話の流れは好きなのですが、白島の恋愛が嫌だった。あの女も嫌な感じだった…。
そこで一気に白島推しが収束してしまいそこだけが唯一残念だった点です。
瀬野の感情描写にもう少しページを割けたら変わってたのかなぁ…。
大まかな物語のストーリーは好きでした。なので間違いなく神評価です。
ただ本当にどのキャラクターも好きではなかったです。
あらすじは他の方も書いてくれているので省きます。
ネタバレしてます。↓↓
ストーリーも絵も素晴らしいです。終わり方も好きでした。本来なら神評価にしてました。
が、一点納得出来ないことが。。
まず名塚はクズです。
白島と瀬野への態度が明らかに違います。まあこれは好きな人への態度と他の人への態度はみんな違うと思うのでいいのですが、
二人共事故で怪我しているのに白島しか心配してないし、
入れ替わってるとわかって、瀬野は汚れてるから、瀬野の身体にいる白島を抱いても白島が汚れるわけではないとか考えていたり。。
いやいやでも私はクズ結構好きなんです。好きなキャラもクズばっかりですし。。
だけど、
白島に好きな女性がいることがわかった時に瀬野を思い出すなんて。。
こっちが駄目ならあっちって感じがして、そこはどうしても受け入れられませんでした。
あと中途半端なクズというか、名塚はクズなのにいい人っぽく描かれてるというか。。
それと白島は好きな人への気持ちはどうなったのだろう。。諦めるしかないと思うのですが。。
...とまあ嫌な部分だけを書いているので、マイナスに見えがちですが、中々面白かったです。
ためこうさんの絵はとても好きなのですが、以前ためこうさんの作品を買ってハマれなかったのもあって買うのも迷ったのですが、この作品は好きでした。
付き合った後の二人はラブラブで可愛かったです!
いちゃいちゃしてる二人を見た白島が、「もしかしたらあのポジション(瀬野)はオレだったのかも」「いやそんなことにはならなかった。オレは瀬野ではないから」っていうシーンが個人的に好きでした。笑
あ、瀬野視点の話で瀬野がモブとHしてるシーンもあるのでお気をつけください!私は見ててちょっと嫌でした。。笑
『カッコウの夢』の下巻。
上巻は白鳥くんが、そして下巻では瀬野くんが表紙に描かれています。
重要な部分でのネタバレありです。ご注意を!
上巻の終わりで、白鳥くんが目を覚ましたことで一気に怒涛の展開を見せ始めます。
瀬野くんの中身は、本当に白鳥くんなのか。
という所を軸に展開していきます。
瀬野くんが白鳥くんのふりをしていたこと。
「完璧くん」であるはずの、白鳥くんの哀しい恋の話。
そして、瀬野くんに去られた名塚くんが選んだ答えは―。
どうして瀬野くんが「入れ替わり」を偽装したのか。
そこに秘められた、彼の名塚くんへの恋心が切なく、思わず落涙した。
名塚くんと瀬野くんの恋のお話は前半半分くらいまでで完結。
後半は瀬野くんの「過去」の回想です。
家族との軋轢。
ピアスやタトゥーをたくさん入れていること。
閨事にたけた、遊び慣れた身体だったこと。
けれど、そこに隠されているのは、結局のところ名塚くんへの恋心なわけで。遊び人風に見えて、心の奥底に秘めている彼の切ない恋心に萌えが滾りました。
そして最後に描き下ろしが。
今までは名塚くんと瀬野くん、いずれかの視点で描かれていましたが、描き下ろしは白鳥くん視点。
名塚くんと瀬野くん、そして白鳥くん。
友達と、恋人。
この三人にはずっと仲良しでいてほしいな。
最後に、想いを通じ合った恋人たちの優しいセックスシーンでしめらています。
ためこうさんらしい、エロさと糖度のたっぷり詰まった濡れ場に、萌えました…。
哀しい恋をしてきた彼らに、これからずっと幸あることを願って。