愛の巣へ落ちろ!

ai no su e ochiro

愛の巣へ落ちろ!
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神137
  • 萌×280
  • 萌51
  • 中立15
  • しゅみじゃない16

--

レビュー数
53
得点
1173
評価数
299
平均
4 / 5
神率
45.8%
著者
樋口美沙緒 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
街子マドカ 
媒体
小説
出版社
白泉社
レーベル
花丸文庫
シリーズ
愛の巣へ落ちろ!
発売日
価格
¥600(税抜)  
ISBN
9784592876243

あらすじ

シジミチョウ出身で庶民の翼は、ハイクラス名家の御曹司でタランチュラ出身の澄也に憧れ星北学園に入学。しかし実際の澄也は超嫌な奴で、あげくにすぐに手を出され!? 擬人化チックファンタジー!

表題作愛の巣へ落ちろ!

ハイクラス種タランチュラ、高3
ロウクラス種シジミチョウ、高1

その他の収録作品

  • 愛とはかくも、恐ろしきもの
  • あとがき

レビュー投稿数53

やっと読めた、シリーズ始まりの物語

やっとやっと読めた、ムシシリーズ始まりの物語であるこちら。深夜まで夢中になって読み耽ってしまいました…面白過ぎて気になり過ぎて、途中でやめるなんて出来なかった。

「神」にするかどうかものすごく迷ったのですが…
自分が今までに読んだシリーズ作の中で、とんでもなく萌えてキュンとしたのは央太×真耶兄様カプ、陶也×郁カプなので、面白さは間違いなく神なんですが、萌え度も加味して神寄りの萌2です。

個人的推しである真耶が最高に最高で(語彙力)輝いてましたね!散々泣きべそかいてた央太と後にあんなことになるなんて…!と、読む順番が逆だからこその興奮を覚えました。「愛の星をつかめ!」もじっくり読み返そう、と決意。

コミカライズ版でこちらの「愛の巣へ落ちろ!」は1巻だけ読んだことがあったのですが、小説の没入感は、やっぱりちょっと桁違いというか。主人公である翼の心情なんかがよりダイレクトに伝わってきて、ドキドキハラハラ、切なくなったりきゅんとしたり、心臓が忙しかったです。

体は小さくとも、負けん気が強く立ち向かっていく翼の姿、頼もしかった。
全てにおいて恵まれているのに本気の恋には臆病な澄也というキャラも、良くも悪くも人間味があってリアルに感じられました。色々猛省して頑張っていただきた、翼の尻に敷かれてほしい笑

このシリーズならではの、虫の特徴を生かしたえちや攻撃なんかも魅力的で、ムシワールド(?)に引き込まれてしまいました。

まだシリーズ全部は読めていないので、これから一冊ずつ攻略していきたい…!
全ての始まりの1冊、堪能しました✨

0

ムシシリーズはこの2人から始まった

最新刊発売に合わせて再読。
もう何回読んだことか、ムシシリーズ大好きです。
虫が死ぬほど苦手な私でも全く抵抗なく読めます。
樋口先生だからこそ、虫好きだからこその知識が深く散りばめられ、うまく活かされている他にない作品だと思います。

ムシシリーズ元祖、第1巻の澄也と翼。
何度も読んでると、ああこの2人の出会いはこんなだったなとか、央太はこんな泣き虫だったかとか、陶也やばかったなとか、のちのちの続編で登場する人たちにどうしても思いをはせながら読んでしまいます。
真耶ははじめからずーっと好きです!

翼の強さには本当に心を打たれます。
生まれつき、長く生きられない身体で生まれてきた翼。
「何もしなくていい、生きてるだけでいい」という翼のお母さんの願いも、すごくよく分かるのです。
大事な人にほどそう思ってしまうものだし、けして間違っていない気持ちだと思います。

でも、翼が自由にならない身体でずっと思ってきたこと、小さくて大きな願いは、「一生懸命生きてみたい」ということでした。

ハイクラスばかりのお金持ち学園に入学して、まわりは敵だらけのような環境に置かれても、翼は負けません。
負けん気が強くて、どんな相手にも怯まないし、でも相手の優しさや弱さを繊細に感じとろうとする深い思いやりを持っています。
翼は、ロウクラスというカテゴリでひとくくりにされるのではなく、翼というひとりの人間として生きたいと思っているし、周りにもそう見ていてほしいのだけど、なかなか分かってもらえません。
憧れの澄也も、いざ会ってみれば全く翼のことを見てくれず。

「恵まれているというのはただの境遇であって、幸せとは関係ない。幸せな人間というのは、自分の人生を生ききったやつのことだ」
澄也のこれは、自虐的な発言だったんでしょうかね。

翼はこれを「恵まれていなくても、自分のやりたいことや考えたことに一生懸命突き進むことが幸せだ」と捉えたけど、
澄也は「恵まれていても幸せとは限らない。自分には一生懸命になりたくても選択肢がない」という諦めの気持ちだったのかな。
でも、この言葉が翼を変え、そののち自分を変えることになりました。

澄也に気に入られてしまったことで、次々につらい出来事が起こりますが、翼は耐え、それどころか相手の気持ちをいつも推し量る優しさを忘れないでいます。
本当に健気で強くて、常に愛を持ち続けられる子なんですよね。
澄也も早い段階からそんな翼を好きになっていたのですが、澄也をとりまく環境もがんじがらめで苦しいもので。
翼を守るために距離を置くしかなかったり、他のやつと寝て誤魔化さなきゃいけなかったり、誤解される振る舞いばかりするけど、心の根っこにはもともと愛が根付いている人だったのだなと思います。
不器用で分かりにくいのに、翼は澄也のなかにある優しさによく気づいていたなと思うんです。

性モザイクという、とても稀な身体で生まれついて、短いかも知れない一生を、懸命に生きようとする翼。
澄也もようやく自分を変える、自分で選択肢を選び取るため、強くなる決意をしました。

彼らのその後は、続編のはしばしで出てきますが、この2人がいたからこそ階級を問わずに支え合って生きる道が開かれ、たくさんのひとが「人生を生き切るように」生きる光を見つけられたのだと思います。

何度読んでも面白く、年月が経っても色褪せない素敵な作品です。

2

昆虫の勉強もできる学習BL?

昆虫好きなら面白い、虫だらけ。
虫の生態に乗せた展開は、凄く面白い。

昆虫と人のDNAが融合した新人類の時代、
HIGH:長命
LOW:短命

ハイ系子弟が集まる星北学園、全寮制が舞台。

★夫々の生態を調べると、凄く面白くなるシリーズ。

青木翼:主人公、奨学生。シジミチョウ・燕シジミ。L 負けず嫌い。
タランチュラ族の餌食にならないように、真耶達から警告を受けるが、恋をしてしまう。

雀真耶:ヒメスズメバチ H 
兜公作:ヘラクレス大カブトムシ H
白木央太:スジボソヤマキチョウ H

七雲澄也:メキシカン レッド タランチュラ。H 
南雲陶也:ブラジリアン ホワイト二― タランチュラ。H 南雲本家の息子。

翼は、最初澄也に振り回されてしまうけれど、
シリーズ結末になると、澄也はすっかり尻に敷かれて、
いいパートナーというか、夫に変わってしまう。

0

すれ違う想いの先に

次から次へと不幸なことに巻き込まれる翼が可哀想で、読んでいてつらい描写がたくさんあるのですが、翼がそれでも前向きに生きようとする姿勢がとても健気で愛おしくなりました。
澄也は翼と出会って割とすぐに翼を特別な存在として認識しているはずなのに、不器用さと言葉足らずな性格ゆえに、なかなか素直に気持ちを伝えられず、かえって翼に誤解を生むような行動をしたり、意図せず危ない目に合わせてしまったりと、どんどん負のスパイラルに陥っていく様子がとてもハラハラしました。
読み進めていけばいくほど翼に不幸なことが起こるので胸が苦しくなるのですが、周りには敵ばかりではなく、真耶、兜、央太といったハイクラスだけどロウクラスに偏見を持たず寄り添ってくれる存在がいてくれるので、なんとか耐えながら読むことができました。央太は特に癒しでした・・・。
おもしろいと思ったのが、澄也と翼が体を重ねるシーンの時に澄也のタランチュラの糸や媚毒など、それぞれのムシの特徴がそういったところに上手に表現されていて、こういう感じかな?など想像しながら楽しめるのがとても新鮮でした。
一番心に残ったのは、妊娠していなかったという結果を聞き、複雑な気持ちで澄也にそのことを打ち明けお互い本当の気持ちを伝えあうシーンで、たくさんつらい目にあったけれど、澄也からの好きという気持ちをやっと聞けて今までのことが軽く感じてしまう翼の幸福感がすごく伝わってきて、思わず涙があふれてしまいました。澄也が言った「会いにきてくれて、ありがとう」というセリフは心に突き刺さりました。その言葉を待っていたよ。。。
その後の学園内での二人が初々しくて、あんなに強引に翼を抱いていた澄也が、今では翼の顔色を伺いながら一喜一憂したり、触れるようなキスをしたりと緊張感がでてきて、澄也の可愛い一面が見られて何とも言えないギャップに萌えがとまらなかったです。
とても素敵な作品で他にもシリーズでたくさん出ているようなので、他の作品もこれから少しずつ集めて読んでいこうと思います!

0

冒頭を引きずってしまう

冒頭の展開を引きずってしまって、ずっとお話に入り込むことができませんでした。
攻がはっきりしない性格であることがこんなに苦手だとは自分でも思っていませんでした、、、、
その後の展開もとにかくしんどい。エンディングもなんだかすっきりしませんでした。

4

分かりやすく面白い

大人気シリーズの一巻だけ手元にありまして、10年近くぶりに読みました。10年前なので今より一層多かった俺様×可愛こちゃんモノ。テンポがいいし、虫という珍しさや階級付け、豊富なエッチシーンが受けるのはよく分かる。ライトなBL小説として十分楽しみました。記憶よりずっと延々エッチシーンでびっくり。学生なのに授業シーンや勉強してる素振りはほぼなく、奨学生で追試になるってとんでもない話だよな〜と思ってしまう。
澄也はBL作品の攻めとしてはいかにもだけど、普通に無理だなって感じの男だし。

陶也と澄也のキスシーンがツボ
この2人がキス以上に致していたような設定は公式では無いだろうけど、二次創作的に妄想すると滾る…
あと糸を使った触手プレイ的なそれもツボ

萌〜萌2

1

変貌後の攻めが超絶ツボなのに、そこに至るまでがやっぱり痛い……

BLソムリエの今日の気分「いやされたい」が目につき、「小説」・腐女子度「ひとなみ」で調べたところ、真っ先にオススメされたのがこちら……。
えっ??癒しを求めて読む作品なの??と、思わず目が点。
「健気受けしんどい」の間違いじゃないの?と。

腐女子度を「初心者」にしても相変わらず真っ先にこちらがオススメされてしまったので、かえってあまのじゃく的な興味が湧いてしまい……。
「癒される」作品ではないことを理解した上で、読んでみました。

ちなみに樋口さんの作品は、「パブリックスクール」(ツバメと殉教者は未読)と短編の「8年目のキス」しか読んだことがないんだけど、こちらを読んだ正直な感想を言えば、あの「パブリックスクール」みたいだなと。

パブリックスクールを彷彿とさせるハイクラス様の子息ばかりが集まった高校の寮、ロウクラスという理由だけで虫けら扱いされている翼、クソ野郎全開な澄也&翼に出会って以降の澄也は「青い血」に苦しむエドのよう、そして魅力的な脇役などなど。

だけど最大の違いは、受けのキャラ。

翼がウジウジせずに、はっきりと物申すことができるキャラなんですね。
健気なんだけどすごく前向きで。
選民意識丸出しな生徒達の言動にムカムカしてたので、ガツンと周囲に抗議する翼の姿に、いいぞーーー!!と快哉を叫びました。

なんだけど、翼が実は性モザイクという両性具有な身体ということで、澄也にレイプされて(澄也はレイプしたとは思っていない)妊娠したかも……堕ろすかも……というところが超ゾワゾワしてしまい……。

私はNLも読むけど、予想外の妊娠ってかなりキツイネタだと思うんですよね。
それをBLでやるんだぁ……と。

あと、買うか迷った際に、ちるちるのシリーズ紹介で「傲慢そのものだった澄也の、翼に陥落してからの言動が見ものです。」という一文が決めてだったんですね。
クソ野郎だった攻めが、受けと出会って別人格のようになるというやつ。

なので【愛とはかくも、恐ろしきもの】、まさに待ってましたぁぁ!!って感じ。
翼が何故怒ってしまったのかわかっていない澄也のあたふたぶりと、「澄也は翼が笑ってくれるのなら土下座だってできる、と思った」というこの一文。

ザ・土下座(笑)!!
ここがツボって仕方ない。

とりあえず2、3と買ってみようかなぁリサーチしてみたら、ハイクラス攻め×ロウクラス受けなところも同じなんだけど、翼みたいに物申すことができないキャラらしいので絶対読んでてイライラするだろうな…と。

そしてどんどん痛さが増してて、2巻の受けはレイプされて、3巻はモブレされてるようで……。
おまけにハッキリとした少年っぽいところが良かった翼が、女体化して子供産んでるとか……。

4巻以降が気になるんだけど、シリーズ通して読んでいないとキャラの隠された苦しみとかに添えない気がして、悩む……。

変貌後の攻めがとにかくツボなのに、そこに至るまでが痛いんですよね……。
思い通じ合った後の攻めの変貌ぶりが読みたいのなら、番外編などをまとめた「10th Anniversary」を読んだほうがいいのかなぁ。

パブリックスクールも1巻のあと、2巻を飛ばして、とりあえず3巻で甘さ補給&明るい将来を読んでから2巻に臨んだ私なので、「10th Anniversary」で彼らのラブラブぶりを読んでからなら2も3も読めるかなぁ?
でも、1500円出して買うのもなぁ……と、かなり迷い中。


5

何度読んでも面白い!

再読です。
やっぱりかなり忘れてしまっていますね^^;
翼ってこんなに気が強くて意地っ張りだったっけ?
なんて、そんな初歩的なところから入りました。

まぁー、なんともロウクラス出身のシジミチョウの翼がものすごい健気な努力家!
それなのにハイクラスから蔑まれて次々と困難が訪れる……
もう何度読んでも、かわいそうで切なくて(´;Д;`)

そんな頑張り屋さんな翼を好きになるハイクラスのタランチュラ・澄也。
この人、とっても意地っ張りで言葉足らずーー
翼にしても澄也にしても素直じゃないから拗れに拗れたし、
最後の最後まで真意が相手に伝わらなかった。
そこがもどかしい部分でもありますが、
だからこそ両想いになった時の喜びはひとしおなんですよね。

付き合いだしてからは澄也開き直ったな!というほど、
翼への束縛と嫉妬がすごい(゚∀゚)
好きじゃないなんて言ってあんなに強がってたくせにコノコノ〜(笑)
なにはもとあれ、強気で一方的な俺様攻めが一途な溺愛攻めに変わるところにはクッソ萌えます♡

素敵なハッピーエンドをありがとう!
いついつまでもお幸せに〜


1

パブリックスクール好きな方は是非こちらも!

樋口美沙緒先生のパブリックスクールシリーズが好きな方は絶対気に入ると思います...!!

西洋風の校舎と寮で、舞台もパブリックスクールチックです。ムシ...どういう設定だ...?と思った方も、是非一度読んでみてください...!樋口先生のムシの特性を物語に落とし込むのが上手いこと上手いこと...!!特にエロシーンは、その特性を生かしたプレイになっていて、非常に...艶やかで...えっちです...!!!

樋口先生といえばクズな攻めがひたむきに生きる受けに出会ってスパダリ化してくパターンが多いイメージなんですけど、その過程の攻めの嫉妬が大大大好きなんですよね...嫉妬に狂った攻め大好き...

このシリーズは攻めの執着が強めなのが多いので、個人的にすっごく楽しめました...!
私は全シリーズ制覇してしまいました...!

0

ムシ デビュー

意思疎通できる気がしない生命体はめっちゃ苦手。クモ、ハチなんて気を失うぐらいキライ。なんだけど、どうしても去年出たマヤマヤを読みたくて、シリーズデビュー(今ごろ)。攻めの澄也があまりにもヘタレってて、むきーとなったので萌2よりですが萌にしました。本編230P超+あとがき+後日談おまけ14Pほど。

ロウクラス、シジミチョウ科である翼は、ハイクラスばっかりのエリート学校星北学園へ入学します。あんまり体が丈夫ではないけど、頑張って勉強して奨学生待遇を勝ち取り、ようやく入学したのは、憧れの人がいるから。運よく会えて、お礼をいったのですが、思っていたような反応はなく・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
央太(翼のルームメイト)、飴宮(澄也のことが好き、ベッコウバチ)、真耶(スズメバチ、読みたい・・)、兜(後シリーズで出てくる)、陶也(タランチュラさん、後シリーズで出てくる)、攻めの両親等。1冊目で色々出てきてるんだなあ・・

**以下感想

高校生なのに、寮でたばこ吸うわ、人生飽きてますみたいな態度撮るわ、攻めがまったくもって可愛くない!!!(シリーズの別の方でカッコよくなっていたので、それは良かったんだけど)受けさんは一生懸命頑張ってますという子なので、良かったんですけど、攻めさんがなあ。ぎりぎりのところで助けてくれはするけど、もうちょっと最初っから全力で守ってほしいなあと思ってしまったのです。不器用なところが魅力なのかもしれないけどさ。

その不器用さが最後のSSで「あ、ちょっと可愛いかも」と思えたので、萌になりました。このSS無かったら、めっちゃ怒って終わってた。あぶないあぶない。

昆虫大嫌いな私ですが、読めました。糸の描写についてはちょっとぞぞっとしましたが、なんとか。虫キライ!という方、一度お試しいただいても大丈夫かもです。ただし、ヘタレが嫌いなら、これじゃなくって・・と思ったけど、他の攻めも結構酷く感じられて、どれ薦めたらいいかわかんないや・・・。ごめんなさい。マヤマヤまで頑張って到達しよう。

1

虫嫌いの私でも『虫シリーズ』は大好きです!

新刊『愛の星をつかめ』で華麗な変身をとげた攻め君と意外な1面を見せてくれた受け様の過去はどんなだったっけ?とすっかり忘れてしまっていたので、1巻をチラっと読みかえしてみようかなぁ~と軽い気持ちだったにも関わらず、結局止められなくて最初から最後まで何度も読んでしまいました(笑)やっぱり『虫シリーズ』面白い〰️!

『パブリックシリーズ』もそうですが、樋口作品は身分とか身体的特長など差別の対象になるものを絡めて展開していく話が本当に上手くて、切なくなったり、もどかしかったり、キュンときたり、時に受けが危機に陥ったりとすごくドキドキしながらも、最後はちゃんとハピエンにまとまるので安心して読めるところがいいです(笑)

人類滅亡の危機により虫との融合をはかったという設定のために、いろいろな虫やその虫の持つ特長が出てきますが、それも二人の関係を深めるための小道具と考えると気持ち悪さもなく、むしろなかなかいい効果を出していて楽しいので、虫嫌いの方でもすんなり読めちゃうと思います!

『虫シリーズ』1巻の本作は、ロウクラスなうえに病弱だけどがんばり屋のシジミチョウくんと、すべてに恵まれているため苦しんで、ちょっとグレちゃっている不器用レッドニータランチュラくんの初々しいような、もどかしいような、切ないようなストーリーにキュンキュンさせていだだました!やっぱり『虫シリーズ』大好き、オススメです!

2

虫シリーズの1作目

虫シリーズの1作目です。
現代の文明が滅亡し、生き残るために虫と融合した人類の世界が舞台で、虫がカギとなるとても独特な設定です。
虫ということで嫌煙する事もあるかと思いますが、虫ならではの特性や修正、ヒエラルキーがかなり興味深い!そのあたりはしっかりとした説明があるので虫に詳しくなくても理解に難しくありません。
外見はほぼ人間であり街子マドカ先生の美しい挿絵で、虫が苦手な人でまったく問題ないとおもいます。
シリーズということで今作のCPや登場人物が他ではメインになったりもしていますので出版順ごとに読んだ方が理解がし易いかもしれません。
特に1と3と4は繋がりが深く、6と7はほぼ前編後編です。

今作はタランチュラの澄也×シジミチョウの翼のお話です。
と言われてもって感じでしたが、要はハイスペックツンデレ攻めと健気な男前ワンコ受けの勘違いのすれ違い身分違い不治の病男子寮体格差などなど萌がこれでもかと詰まりまくった切なさ辛さ幸せいっぱいの素晴らしい本でした!
虫シリーズはありとあらゆる「差」がキーとなるのですが、そこが浮き彫りになりどうしようもないように感じながらもCP二人で乗りこえていく過程がすばらしく、本当に泣けて泣けてしょうがありません。次の日は目がむくんで大変です!

2

虫嫌いなのに、気づいたら虫画像を検索していた。

人気のあるシリーズと聞いてはいたものの、
可愛い系の受が苦手な傾向があるのでなんとなく読めていなかった今作。
主人公は見た目はかわいい系ですが、性格は健気で男気があったので、最後まで読めました。

そして、いやー、こうくるか!という驚きの連続。
ある意味トンデモ系の設定というか、虫×人間×BLって発想がすごいんですが、
その無茶苦茶さを昇華させた萌えがありました。

美人なんだけど、毒針で攻撃してくる棘があるバラみたいなハチさん、
「僕のツノでツンツンしちゃうよ(性的な意味で)」とか言ってくるカブトさん
そして鋭い糸で束縛&触手プレイを繰り広げるイケメンタランチュラさん…。
出てくるキャラがみんな違ってみんないい!
虫が苦手で、できたら画像なんか見たくない…とずっと思ってきましたが、
気になりすぎてついタランチュラの画像を検索してました。
意外とかわいいかもって思えてくる謎の洗脳具合。

大筋ストーリーに関しては、
全寮制のハイレベル学園に庶民の受が入学してきて、いじめられ、
俺様系に犯され捨てられ…といったシリアス系。
受が雌雄同体(蝶の性モザイク)ということもちょっと辛かったので、BLとしての評価は萌なんですが、
設定とキャラの奇抜さは群を抜いて面白かったので、萌2評価とさせて頂きます。


3

俺様かと思いきや

虫シリーズの1冊目。
シリーズでも今後お馴染みとなる星北学園が舞台。

**********************
受けの翼はツバメシジミの15歳。
体は小さく性モザイク(オスとメスの組織が入り混じっていること)のため病弱。
ホルモン安定剤を服用し、なんとか高校生活をスタートさせた努力家。

攻めはタランチュラの澄也。
タランチュラという肉食種のせいもあり下半身にだらしなく、フェロモンだだ流しの高校三年生。
**********************

ロウクラスでありながら翼はかなり勝気です。
『俺には時間がないんだから』が心の中の決まり文句で、その言葉が示す通り短命。
小・中学共にまともに登校できなかった翼ですが、テレビで紹介された澄也の言葉に触発され無理して進学を決めました。

この作品はBL小説を読み始めた頃一度手にとり攻めの俺様な様子に挫折したのですが、今読むとまったくそういうことは感じないんですよね。
確かに俺様ではあるんですが、最初のレイプから行為中は優しい。
澄也の根っこは、本当は繊細で優しいのだと思わされました。

わたしは先に2作目と4作目を読んでしまっているのですが、そちらでも登場した真耶(好きです)や4作目では攻めだった兜(こちらも好き)も出ていて、成長した彼らを知っているのでなにやら不思議な気分です。
澄也も医者としてそちらではちょくちょく出てくるのですが、なるほど本当の彼の本質は今後大人として登場する方で、今は若さゆえの葛藤や迷いや焦りがぶっきらぼうにさせているだけなのねと、なんだか可愛く見えました。
なので俺様嫌いだよ!って方は、順番を変えて読むと良いかもしれませんよ、わたしのように。

7

ムシシリーズ一作目、すでに金字塔

やっと今頃この大人気シリーズに着手できました。
そしてすぐにこの大人気に納得です。
ここには多くの萌え要素がぎっしり詰まって、その重量感に反して読者をも共に乗せて軽やかに空に飛び出すジェット機の様に、圧倒的です。
一度読み出したら止まらない、いえ止まれない、そんな力技を感じます。
それを昆虫の擬人化で実現するのですから、更に凄い。
一般的に女性は虫が苦手ですよ。それをスーパー攻め様的ポジションにタランチュラを配すのですから。作者様の一種挑戦的な姿勢に、読者は読みたければ振り落とされない様にしがみつくしかありません。
本作は寄宿舎、階級制、身分差、すれ違い、女体化、不治の病、そんな萌えイメージのてんこ盛り。
スピード感もすごくて、まるで大食い&早食い競争を戦った気分です。お腹いっぱい。
しかーし!
終盤翼くんの妊娠騒動が読むのキツかった〜。この「望まぬ妊娠」、望まぬというのは言い過ぎかな、ともかく考えていなかった妊娠と、なら責任取るとか結婚するとか、いや堕すとか。この辺は生々しくてもうBLの許容値超えてる気がするんです。翼くんの心情を思うと可哀想すぎるし。
それで星一つ減の「萌」とさせて下さい……でも実際凄いですよ。マジ圧倒されました。

4

愛に階級は関係ない

舞台はハイクラスの面々が通う学園(寮)です。
そこへ入学したロウクラスの翼。
身分の差をからかわれても、一生懸命踏ん張る姿が健気です。
基本うぶで可愛いいんですが、たまに口が悪くなるのが面白い。

一方の澄也はとにかく不器用。
しかもわかりやすい性格(笑)
オレ様な澄也が翼の言動に振り回さて動揺しちゃうのが可愛いかった。
ムシシリーズだけあって、蜘蛛の糸を操ってのプレイなど
それぞれの種の特徴がうまく描かれていて面白いです。

そして脇キャラも個性的で楽しめます。
個人的には澄也の性格を把握したうえで、
上手に操る兜のキャラが好きでした。

1

愛に世界観は関係なし!

以前から気になってはいたのですが未読のまま数年が経過…やっと読む機会に巡り合い読みました。虫の世界観がどうなんだろうと読む前は気になっていましたが、読み始めるとそれほど気にもならずいい感じで虫の要素が生かされていて面白かったです。シリーズが何作かあるようなので少しずつ読破していこうと思っています。個人的に蜘蛛が好きなのでもっといろいろな種類の蜘蛛が登場してくれると嬉しいです。受けの感じがちょっと女子感が強すぎるところが私的にマイナスな感じがしました。やっぱりBLの世界はがつんとした男の子感がないといけない気がします。

1

弱肉強食

ずっと読みたいと思っていた虫シリーズ☆
ようやく重い腰を上げて読み始めたのですが
な・・な・・なんて可愛いの(´艸`*)

お話の主人公はタランチュラ×シジミチョウ。
地味でさえない種。ロウクラスのシジミチョウ。
「自分の人生を生きたものが」そんな言葉に感銘を受けた。
勇気をもらった。その人に会いたくて。
頑張ってハイクラスの生徒が通う学園へ。
ところがそう人生うまくはいかないもので~なところですな。

正直、張り巡らされた蜘蛛の巣にまんまとかかって
おいしく頂かれちゃってな下りが
すごく好みでした。
公共の場である廊下で淫らな行為をしちゃったり
不遜な態度、威圧感たっぷりの攻が
ベッドの中では優しいっていのにもちょっと萌えた。

後半に行くにつれて、受の受ける仕打ちに涙し
はたから見ても「好き」だとわかるのに
なぜそこで!な攻の行動含め、ハラハラ面白かったです。
上手に伝えられないからすれ違い、すれ違った末のな顛末。
終わりよければすべてよし。
可愛いお話でした。

4

ムシさん嫌いでもいけました。

ムシさんシリーズです。
はっきり言って無理だと思い込んでおりました。
が、どストライク!!
ついつい何度も読み返したくなります。

長く生きられないという受けさんの一生懸命性モザイクを隠すところや
強気に頑張る姿はちょっと涙ホロリさせられました。

2

boyのボーダーライン

男同士の恋が読みたい。男ならではの葛藤が読みたい。
そう考える私にとって受けの翼はboyとは思えなかった。

意識、精神は少年なのだろうが、翼の体は両性。
攻めの濃厚なセックスのあげく妊娠したかもという懸念が出る。
この辺りから翼の心理描写が男としてのものじゃなく、女でもあるということを意識したようなものとなっていて、ウーンと唸ってしまった。
妊娠というワードが出るなら、男として母になるという男ならではの葛藤が欲しかった。

攻めはフェロモン全開のイケメンで、特殊能力を駆使した(←)セックスは濃くて読み応えがある。無理矢理だけど受ける方も気持ち良さそうだし。
翼も、口調はやんちゃな男の子って感じで、なよなよしてるわけじゃないので、私のようにこれは男といえるのかと引っかかる人ばかりではないと思う。
そこらへんのボーダーラインは人それぞれだから、翼を男の子だねと受け入れられる人は、きっとすごく萌えるのかもしれない。

私は表紙のイラストからして受けが可愛らしすぎて女子に見えていた。
それで、話題のこちらの作品を読むのをずっと迷っていた。
逆に言うと、この表紙を受け入れられる人は中身もきっと受け入れられるのではないかなー。

趣味じゃないけど、面白くないわけじゃないです。エロいし。
読もうか迷っている方の参考になれば幸いです。

8

BLに虫はありなんだ

虫擬人化ってなんですか。
おもしろいんですか?
萌えますか?
害虫といわず虫はチョットだめな私にこの作品を手に取るには少々勇気がいりましたが、読んでみたらめちゃくちゃ面白いじゃありませんか。
もう反則ですよ。
シリーズ5作目の発売でフェアをやっていた機会にまとめ買いしてしまいました。
もともと好きな作家さんだったのに、このシリーズだけ避けていて損した気分です。
ホントごめんなさい。

体が弱く長く生きられないと言われているシジミチョウ科の翼が、普通に生きることを諦めて狭い世界で静かに暮らしていたけれど、テレビの名門校のレポート番組で聞いたインタビューの言葉に感動し自分も行ってみたいと生まれて初めて目標を持って努力する。
そして、偏見やいじめにも負けず理解者と友人や先輩に恵まれて学校生活を楽しみはじめるのだが …

強い種のレッドニータランチュラ科の澄也が最上位種族を笠に着たいけすかないヤローなんです。
口も意地も悪い。
でもチョット優しいけど。
乱暴で強引なのに時々優しいから、そこのところにコロリと参ってしまうなんて悪い男に引っかかる女の典型じゃありませんか。

憧れの王子様がろくでなしだったと知っても嫌いになれない翼。
そのろくでなしが実は愛を知らない寂しがりやさんで、気持ちが通じあってからは案外過保護で独占欲の強い彼氏になりそうです。

地球環境の変化で節足動物と融合した人類が繁栄している歴史の中での物語なので人間とか男とか女と言う分類はちょっと違うかもしれませんが、両性とか妊娠とかいう話がダメと言うのでなければお勧めしたい作品です。

5

ムシシリーズ

ずっと気になっていて、ムシシリーズフェアで小冊子が貰えたので全巻購入。

ムシの作品で、テ◯フォは好きだしあと思い浮かぶのはムシ◯ングくらいです。

花丸文庫って久しぶりなんだけど、口絵ついてないのって寂しいですね…。

ムシは苦手ですが、レッドニータランチュラもツバメシジミも新しいムシの名前が出てくる度に画像検索でチェックしながら読みました。

スジボソヤマキチョウが綺麗な蝶でした。
ツバメシジミチョウも綺麗な蝶だったんで、地味とか貧相とか言われる翼が可哀想でした。
申し訳ない事にベッコウバチが一番気持ち悪かった…。
さすが、悪役の飴宮さんです。

翼のウブさが可愛いです。
自分に自信があるを味に自信があると勘違い、自分をかじって味見するのかとか可愛い。
その天然すぎるウブさが可愛い。

澄也先輩はかなりな俺様なのかと思ったけど優しい人だった。
澄也先輩の蜘蛛の糸は便利すぎです。
でも、一歩間違ったらストーカーのような…。

翼の性モザイク…長く生きられないという設定が切ないです。
二人が結婚して妊娠してホルモンが安定したらちょっとは長く生きられると医者は言っていたけど確証はないだろうし、二人がおじいちゃんになる前にお別れが来るのかな…って考えちゃえました。

翼が澄也先輩に告白した後の顔を真っ赤にさせた澄也先輩が可愛いかったです。

読んで良かったです。

13

シリーズを通して読んでの今作の評価

最初、虫の擬人化と聞いて、
「虫!? しかも蜘蛛!? イヤイヤ、ダメダメ!
 蜘蛛とか、ゴ●ブリより嫌いなのに!」
と思いましたが、
樋口美沙緒さんの他の作品がとても良かったため
うーむ……と思いつつ、手にとってみました。

読了後、これは面白い!と思いました。
「評価をつけるとするならば、
 萌か、萌✕2だなー」
などと考えていました。

「虫シリーズ」を1巻~4巻まで購入していたため、
一気に読みました。

が……

1巻~4巻までの「虫シリーズ」を読んだ後での、
1巻(今作)の評価なのですが……
「むむむ??」
「えええええええ!?!?」
「ぎゃあああああああああああああ!!」
みたいな感じになってしまいまして。

残念ながら、「しゅみじゃない」評価に
なってしまいました。

以下、2~4巻の内容にも少し触れますので、
ネタバレを回避されたい方は、回れ右でお願いします!


   ◆◆   ◆◆   ◆◆

ロウクラス種シジミチョウ科出身の翼(受け)は、
テレビで見た
ハイクラス種タランチュラ出身の澄也(攻め)に憧れ、
ハイクラス種が揃う星北学園に入学します。

…と、書かれても、多分初めてこのレビューを見られる方は、
なんのこっちゃ分からないですよね。

設定は、絶滅の危機に瀕した人類が節足動物との融合を
図って、各人が節足動物化で呼ばれている…というという
ものなのですが……

難しく考える必要はないと思います。
今も人間にあるように、
「貧富の差がある」
「身体能力に差がある」
「頭脳の良し悪しに差がある」
のと、同じと考えれば難しく無いと思います。

強い節足動物ほど、それが強く、
弱い節足動物ほど、それが弱い!というだけのことです。


ストーリーの方ですが、
寮に入るなり早々、翼は澄也にレイプされてしまいます。
うっわあ……
澄也って、俺様で自分勝手で嫌なやつとは思ったけど、
こんなストーリーのしょっぱなから翼に手を出すとは…
しかも無理やりレイプ! 呆れます。

身体の弱い翼は、その後高熱を出すのですが……
何故身体が弱いからかというと、
珍しい「性モザイク」だから。
性モザイクは雄と雌の中間で、身体も弱く、短命です。

短命!? 嘘、翼死ぬの!? 悲劇??
と、思ったんですが「ん?」と違和感が……。
雄と雌との中間ってことは、中性?
しかも、翼は女性ホルモンを抑える薬を飲んでいる。
えええええええええ!?
ちょ、翼って男じゃないの!?
じゃあ、BLじゃないじゃんか!!

それを知った時に、よく考えれば良かったのですが、
翼の悲劇的な運命に気を取られて、ここではあまり
そのことを深く考えることはできませんでした。
ああ、私のバカ…。

そして、なんと翼の妊娠騒動まで起きます!
相手は勿論、澄也。
「性モザイク」は中性だから、女性として
妊娠もでき、出産もできるのです。

この辺は、正直萎えました。
男性の妊娠・出産は、地雷なんです。
しかも、同意じゃなくてレイプでなんて!
あー、お願い! 翼、妊娠してないでー!

しかも、この後の澄也とのやりとり。
あまりに冷たい澄也の態度。
うおおおお、お前なんて、自分の巣の糸に絡まって
笑いものにでもなれっ!

そしてその後、澄也のいとこの陶也に捕まり、
レイプされようとされます。
そこに助けに来る澄也。
ああ、一欠片の良心が残っててよかったよ、澄也。
ちゃんと翼を愛しいと思ってたんだね。
ああ、良かった。

そして、短命の翼を生かすと
将来医者になる澄也が宣言して大団円……


なんですがっ!!

その後の話。
まず2巻。
脇役の澄也は、翼のことを「妻、妻」と連呼します。
うーん、BLなんだから、「夫と夫」でいて欲しいのに
完全に澄也と翼は「夫婦」。
ウソー、やだなぁ。BLじゃないじゃんか…。

次に3巻。
これが一番駄目だった!!
翼が「見ようによっては女にも見える男」として
表現してあるんです。

しかも、翼は澄也との子供を出産してました!
生後9ヶ月の男の子。
しかも、あの元気で明るく、男気ある翼は何処に行ったのか、
なんか言葉遣いもなよなよしく感じます。
しかも、自分をレイプしようとした陶也に
赤ちゃんを抱っこさせるんです!
ぎええええええ、やめてくれえええええ!
BLでもなんでもないよー!

地雷、ドストライクです!
ひぃぃぃ!

そして最後、4巻目。
実質的に、そんなに表現はないのですが、
「男性寄りの性モザイク…」と表現されていて、
もう男性としては、見られてない様子。
うそぉぉぉ! 
ホントに、翼は男の子じゃなくなっちゃったんだね(泣)


   ◆◆   ◆◆   ◆◆

まあ…
2~4巻までのネタバレを少し踏まえながら
話をしましたが……

うーん、翼が
「性モザイクで中性で男じゃなくて、妊娠できる」と
知った時点で、もっと萎えてしかるべきじゃ
なかっただろうか……と。

翼の「短命でいつまで生きられるかわからない」と
いう言葉に惑わされすぎて、
萌えを間違って、感じちゃったかなぁ…
なんて思いました。



地雷だらけすぎて、
今回はゴメンナサイ…って感じですかね。

19

うーん、ぐっとこない

たぶん期待が高すぎたんだと思いますが、はまりませんでした。
ムシとの融合というテーマは面白かった。それぞれの起源種ならではの性質、フェロモンが有効にキャラに活かされていると思います。

ただ、ストーリーが薄い。前半のすれ違いから後半のラブラブへという王道展開ですが、このすれ違いをいかにリアリティをもたせるかが良い作品の分かれ目ではと常々思っております。ですが、攻めが強引に受けを抱いたり、冷たくしたりする心情の持って行き方が強引すぎてついて行けませんでした。
もう1つ気になったのは、受けが昆虫界ピラミッドの下に属するロウクラスであるゆえの苦労がキーになっていて、それに負けない健気受けというキャラはよいのですが、あまりにロウクラスロウクラス言われ過ぎて疲れました。
そういう意味で、強引に抱かれる、冷たくされてロウクラスだし仕方ないとあきらめ、の繰り返しのみで構成されていて、いらっとします。

ティーンズ向けとみました。

7

圧倒的世界観

元々ちるちるで初めて見つけて手に取った作品なのですが、虫と融合した人間の世界という設定に興味がわきました。レビューも評価も高いですが設定が設定なだけに自分に合うかな?と思っていたところ見事ドンピシャで面白かったです。
特に澄也の初登場場面の存在感が凄くて、ハイクラスの中でもトップに君臨しているという感じがしました。虫設定ならではの個種ごとの特性、毒だったりが楽しめて本当に凄い作品だなと思います。
ただ、初めてHをした時なんであんなに優しかったの?という気がしました。元々シジミチョウは嫌いだと言っていたのに、抱いている時の言動が優しくて優しくて(笑)好きで抱いてるならまだしも、最初のたまにはイロモノも食ってみるか〜みたいな時点であの言動たちは少し変だなと感じました。君臨する王者みたいな風格があったので、もうすこし最初はグイグイ自分のペースで攻めてても良かったかな、と。
でもそれ以外は本当にとても面白かったです。特に翼が性モザイクを暴露して、命と時間の大切さを必死に訴える場面は迫力がありました。弱種だからこそ言えることですかね。
最後はとにかくハッピーエンドで良かったです!
個人的にはマヤの「刺し殺す!」とか「バカグモ!」とかがツボでした(笑)

7

昆虫!?

好評かな作品ですし、虫???と思い手に取ってみました

人類は虫達と融合を図って、新たな人類となって
今の時代の様になっているようです。
擬人化・・・とは言い難いですが・・・
人間にプラスそれぞれ虫達の能力を引き継いでる感じなので
モロ擬人化BLではないようです

話を読んでいくうちに、人間なんですが虫の能力もついてきて
キャラ的にも世界観も凄く面白く感じました
ストーリーも悲しい所もあってぐっともっていかれる感じですね♪

評価が多くとも好みがあるので、どうかな?と思っていのですが
これは自分的に当たり本でした!
さて次の巻が楽しみですね(*´∀`*)

攻め様が俺様でオラオラした感じでしたが
最後の最後で、受け様にメロメロな所が読めて一安心です!

2

BL?

レビュー評価でもかなり高いこの作品。今更ながら読みました。
読了後の感想としては、これだけ?という物足りない感じ。
期待が大きかった分ハードルが高かったのもありますが、それにしては内容が薄い!
受けが攻めにやられて傷ついて、やられて傷ついての繰り返し。途中読むのに飽きていました。早く終わらないかなーと。
終盤に受けが妊娠!?という超展開(擬人化ならありなのか?)には驚きましたが、印象はそれくらいです。

受けはかわいいし庇護欲もそそられる良いキャラだったと思いますが、少し女々しすぎなのも気になります。BLというより少女マンガを読んでる感じでした。

6

面白かったです☆

ここでの評判が良かったので読んでみました。
虫がというか、蜘蛛が苦手な私ですが普通に面白かったです。

『ムシ』の擬人化はどうなんだろう・・・と思ってたんですが、全然気にならず、むしろうまく設定を使っててスゴイな~と思いました☆

でも、凌辱、暴力、いじめなどの表現があるので苦手な方は注意!!

翼君がとにかく可愛いし、生き方、考え方がカッコよかった。
「俺だって生きてみたい。生きることを感じたい。生きていたってことを、誰かにしってほしい)」
背負っているものは重いのに、暗くならず自分の考え方を通せるってすごいなと思いました。

澄也視点のおまけも面白かったです。イラストも素敵でした。また何回も読みたくなる作品でした。

あとシリーズ2作出ているので見つけたら速攻読みたいと思います。ドラマCDも出るみたいなので楽しみに待ちたいと思います♪

14

設定がおもしろい

こちらでの評価が高かったので購入しました。

現代日本のお話かと思いきや、隕石が衝突して再び氷河期を迎えた地球の、千年後の日本が舞台だそうで…人類は過酷な環境に適応するために生命力の強い節足動物と融合し、その原種の能力を受け継いでいる、というSF設定にびっくり。

さらに、この世界の人々は融合した虫の種類によって能力に差がつくので、ハイクラスとロウクラスという階級意識が生まれています。
ミドルクラスはないみたいです。なんという格差社会(笑)

ハイクラスとロウクラスは生活圏が分かれていて普段は交流することもないのですが、ロウクラスであるツバメシジミの翼が憧れの人を追ってハイクラスが通う名門校に入学するところから話がはじまります。

特殊な設定ですが、虫の機能や特徴をうまくキャラに活かしてあっておもしろかったです。
特に、それぞれの持つフェロモンがセックスでお互いに移ってマーキングのようになる、というのはBL的においしい(笑)

お話としてはBLと少女漫画の王道を混ぜたような展開なので、下手すると陳腐になりがちな流れですが、虫の設定でキャラを魅力的に描写しているので最後までぐっと引きこまれました。

シリーズ化しているそうなので他のキャラのお話もそのうち読んでみたいです。

5

盛りだくさん

 病弱で小柄な主人公の翼、人とは虫類の融合、男子寮、制服、階級など、この小説はいろいろなテーマが盛りだくさんのように感じました。

 人が節足動物と融合した世界はどこかSFのようにも思いましたが、翼の背中にある羽、澄也の体に備わっている糸は、実はどうなっているのかななんて思いながら読みました。
 翼の体からとれなくなった澄也のにおいなど、昆虫ならではの題材がちりばめられていて、珍しい小説だと思いました。

1

予想以上でしたっ

作品の題材が虫なので虫の苦手な私としては正直興味がなかったのですが、高評価が多かったので買ってみたら大当たり!
作品の内容は他の皆さまが書いていらっしゃるので書きませんが、えちシーンでも胸が痛く切なくなったのは久しぶりで泣けました。
虫という苦手な題材で避けていましたが、自分の概念を払拭させられた作品です。

6

凄く好きで思い入れのある作品

やっぱりちゃんと評価しておきたいと思い。凄く好きな作品って評価するのが凄く難しいです。
もう、何回も読みましたね。街子先生とのイラストもとても合っていて、こちらもベストコラボ作品だと思います。
樋口先生は好き嫌いが分かれる作家様なんでしょうか。『愛はね、』『ぼうや、もっと鏡みて』
で衝撃を受けて大好きになった樋口先生ですがその中でもこの作品の受様・翼と攻様・澄也には凄く思い入れがあり。
樋口先生の作品は攻様が本当にヘタレで、そのおかげで受様もかなりの被害をこうむったりするのですがそれを乗り越えて自分の気持ちに正直になった時のベタ甘っぷりがもうツボでして・・・
どちらかというと攻ってなんかぐいぐい引っ張っていくイメージがあったのですが樋口先生の作品を読んで、攻様も1人の人間で弱くもあり悩みもして。そんな攻様を内面で強く支えていく受様の描きかたに凄く驚いたというか。キャラクターの存在感というか心理描写などが凄く丁寧でいつも泣かずにはいられないです。
痛い描写は自分的には地雷ですがそこは樋口先生は上手に書いて下さいます。
ショートではいつもこれでも勝って言うほど甘甘になった攻様が垣間見えて凄く幸せな気持ちになります。樋口先生の作品は感覚で読んで下さったほうが面白いと思います。
好きな方は本当に好きななる作品だと思いますのでこれからも沢山の方に読んで頂きたいです。

16

女子高?

やけに高評価&学園ものなので読んでみましたが。

いや、確かに最後は面白かったんです。最後は。けど言うほどでは無かったです。

何故かって、男子高校生っぽくないんですよ!
主人公がお相手の澄也にお呼ばれすると、他が主人公に嫉妬に嫌がらせの嵐です…。それがまたねちねちドロドロ。女子高か!ってなりましたね。主人公とそれを取り巻く同級生もなんか子どもっぽくて高校生って感じしないし、挿絵の主人公は小学生にしか見えなくて苦手でした。そのせいか最初から最後まで受けが子どもっていうイメージしか持てなかったのが残念。

けど学園モノ読みたいって方にはいいかも。
攻めは最初は嫌な感じですが、途中からは主人公を守ろうと必死でキュン。
特に主人公に拒絶されて攻めがズタズタになるのが好きなんですよね。今回は受けもなっていましたが。

虫設定については微小なところですね。
虫の種類で生じる階級にイジメというか差別は特に萌えに値しなかった。
割とシリアス調なのかも?な一作でしたね。

4

夢・感動・ファンタジー

珍しいですね。
擬人化。 それも 『ムシ』です。
こんな話 他にありませんよね??
私が読まなかっただけなのかなあ。
『ムシ』ですよ!!作者は虫マニアと見た。
詳しく書かれているので 知識がたくさん持っておられるのだろう。
感心する事しきりです。
面白かったあ!!
あんまり期待せずに どうせコメディだろうと高をくくっていたのです。
ところがどっこい!!
ホロリとさせられてしまいました。
泣けましたわ~。
次回 乞うご期待!!

1

言葉にならない・・・

いやもう、好き過ぎてなかなかレビューできませんでした。まさしく『言葉にならない』くらい好きなんです。

巷の高評価を参考に選んだ中では、一番大当たりだった作品ですね。というより、唯一なんじゃないかと思うくらい、私は他のみなさまと好みのツボがズレている・・・

かなり特異な設定のファンタジーです。本格派とは言い難いんですが、それでもこの突飛な設定を上手く活かして(いちいち疑問を抱かせずに)ストーリーに引き込むのがさすがだと思いました。

ただ私、この作品は『擬人化・ファンタジー』という面で取り上げられがちですが(いえ、それも無理はないと言うか当然だと思いますよ)、センセーショナルな『ムシ』部分を除いても、『ハイクラス・ロウクラス』という設定やストーリーは、『身分違い』ものの王道ですよね。私はその『王道さ』も含めて大好きです。

とにかく、翼(受・ロウクラスのシジミチョウ)のキャラクターが秀逸でした。最初は、設定からしてコメディか?とも思ったんですが、ドのつくシリアスでしたよ。しかも背負っているものがかなり重いんです。

澄也(攻・ハイクラスのレッドニータランチュラ)は、本来は私のダメなタイプの『俺様・傲慢』系のキャラクターでしたが、とにかく翼がよかったのと、澄也が最終的に翻意して、その後の『翼一筋・溺愛』っぷりで一応OKでした。

それにしても、翼の痛めつけられ方がちょっと度を越してましたね。私は、精神的・肉体的・性的問わず暴力描写は苦手なんですが(この作品も相当ギリギリです)、これも翼のキャラクターで救われたかなぁ。

これがきっかけで、樋口さんを読むようになりましたが、正直なところ他の作品は好みじゃないんですよね~。なんとも残念です。
本当にこの作品(シリーズ)だけが例外でした。どっぷりはまりこんで、同人誌まで追いかけたんですが、本編の番外編も、澄也の従兄弟・(今作では悪役の)陶也をメインにしたスピンオフも、言葉にならないくらい好きです。

それはともかく、街子さんのイラストが素晴らしいです。この方、結構癖のある絵柄だと思いますので、小説の挿絵としては合わないな~と感じることが多かったんですが(漫画は大好きです)、この作品は樋口さんと街子さんのコラボで作り上げたのか!?というくらいにピッタリ嵌っていました。メインだけでなく脇キャラクターも、まさしくイメージ通り。
ここまで『小説とイラストが噛み合っている』作品もそうはないと思ったくらいでした。

『昆虫』『ファンタジー』で引いてる方がいたら、騙されたと思って(騙したらすみません~)ぜひ読んでいただきたいです。

21

kirara

むぼちさま。

このシリーズいいですよね。

ショートストーリーは私も読みましたが、書き写したくなるお気持ちわかりますよ!ああいうものは再録もされにくいですからね。

イラストについても、相乗効果のお言葉通りだと思います。そう言えばよかったんだ、と今気づかされました。
実は私も、この作品の影響で街子さんの漫画を(手に入らなかった1冊を除いて)集めてしまいました。同じ方がいらしたとは感激です。

コメントありがとうございました。

むぼち

私も言葉にならないレベルで好きなシリーズです。

なかでもこれは、好きな小説ナンバーワンを争う域にあり、少し前にweb花丸でショートストーリーが公開された時は、「愛の裁きを受けろ!」のそれとあわせて徹夜で10時間ほどかけ、(自分で自分が怖いなあと思いながら)必死で書き写したものです。

イラストも本当に合っていますよね。相乗効果ってこういうことなんだと分からせてくれます。
この本で街子先生のファンになり、漫画を全てそろえたほどです。

また、これを読んだ後に手を出した樋口先生の「愛はね、」がぜんぜん私の好みではなかったのも、kiraraさんの感想とよく似ているなあと、レビューを拝見した当時、驚いたものです。

kirara

ほっこりさま。

すみません、コメントいただいているのに気付かず、お返事が大変遅くなってしまいました。

『この作品が大好き』で『樋口さん自体も大好き』な方はそれはもう多いんですが、『このシリーズだけ』という方は非常に少ないんですよね・・・(私の知る限りは)。私も、特に『狗神の花嫁』があまりにも・・・だったのでレビューにぶつけてしまいました。

ですから、ほっこりさまの書かれていること、いちいち『そうですよね!』の連続です。同人誌についても同感です。

コメントありがとうございました。こんなに遅くなって本当に申し訳ありませんでした。

ほっこり

こんにちは。
昨年、「受けが子を産む」という検索でこの話にたどり着きました。
女性化とか、子を産む、っていうのが好きなんです(^^;

読んで、子を産むとかそういうこと関係なく、kiraraさまと同じように「言葉にならないくらい好き」な話でした。
その後、樋口さんのすべての本を読みましたが、あまりピンとこなかった…。
そこも似てますね。
(特に私は「狗神の花嫁」は、なんじゃらほいでした…(^^;) 

私も同人誌まで追いかけて、通販では売り切れだったのでイベントまで行って買いました(^^;
陶也の話も泣かされました。泣かされ度はこちらの方が上ですね。

今回出た「愛の蜜に酔え!」は、やはり同種だからか、久しぶりに樋口さんで楽しめました。
ただ、また未来があまりない受けなのか(涙)と思ったら、こっちはそこまで弱くなさそうなので安心しました(笑) 
(二人に世間がどんなに厳しくても許せんるんですが、命があやういというのは辛くて苦手です…。) 
更に綾人が、澄也と陶也より、受けラブなおバカさんになっているのも微笑ましかったです(笑)
樋口さん、これからもはずせない作家さんではありますね(笑)
でも虫以外はチェックしなくていいかしら…(^^;

たまたまこちらを拝見させて頂いていたら、Kiraraさまと同じような感想をもっていたので、
コメントもさせて頂いてしまいました<m(__)m>
私も「愛の蜜に酔え!」は「痛い」とは思いませんでした。「切なかった」です~
で、最後はハッピーエンド、「王道」ですね♡
満足しました(^^)
それでは、長々失礼いたしました<m(__)m>

ファンタジー大好きなので、

この設定はすっごく良かったです!擬人化大好き!!
大昔に昆虫と人類とが生き残って行く為に融合した結果の、昆虫独特の能力を持つ人間。
良いです。良すぎます。
それに、翼のキャラも好き。
翼を囲むサブキャラ達も良い味出してます。

ただ、「ハイクラス」と「ロウクラス」という階級制度があまりにも安易かと。
無数の昆虫をただ2つのクラスだけの分けられるわけがない。
どちらに入れるか迷う昆虫の方が多いのでは?
そして、ハイクラスからロウクラスへのいじめ?
この辺の設定がひねりが無さすぎ・・・好きじゃない。

お話自体は、実はすごく面白いです。
いじめやレイプや、私が好きではない要素もありましたが、
それを差し引いてもぐんぐん引き込まれて、あっという間に読んでしまいました。

もしスピンオフが出たら?
迷わず読みます(笑)

2

かーわーいーいー!!

実は初読みです樋口サン。
虫擬人化ということでちょっと引きつつあったんですケド、一番評判がいいようなので読んでみました♪

やだちょっとぉ、翼カワイイじゃないのッ!
ふっつーに考えたら、貴族と平民でオケな話なんだけど、時代ものにしちゃうと無理が出る部分がいくつかあるから、スゴク上手い設定作ったなーって、まずそこが感心。
虫擬人にした小技も効いてた!
途中からは、とことん階級意識が強い澄也が翼を好きなのがダダ漏れしてて、安心して読みながらもなかなか想いを伝え合えない二人にジレジレ。
最後まで読んでからタイトルを見るとホントきゅうううううんってきますよ!
個人的には薬まで探してくれた黒川と鎌野が翼と仲良くなるトコが見たいな♪

個人的にはいままで街子サンのイラストって苦手(ゴメンナサイ)だったんだけど、この本で初めて魅力的に見えました(*´∇`*)

4

久しぶりに泣きました

数多くBLを読んでいるつもりですが、この本には泣かされました。
なによりも、主人公の翼くんの考え方が
卑屈ではなく、また、異常に前向きでもなく、
自然な様に好感を持ちました。

また、澄也の不器用さにも、じんわりくるものがあります。

登場人物たちの物の考え方には、
しっかりとしたバックグランドがあるからこそ、ひきこまれ、
これは、何回も繰り返し読んでしまう本なんでしょうね。
そして、何回も泣いてしまうという(笑)
今後の展開は、同人誌でもありついつい集めてしましたが、
商業誌でも是非、続きを!

8

地雷はあるけど面白い

怖いもの見たさで読んでみました。
本物の虫はちょっと苦手すぎるので(笑)、
名前が出てくるところだけは指で隠して読みました。

地雷はかなり多かったですね。
受があまりにもいじめられてて引きました。
でもストーリーが面白くて一気に読んでしまいました。

受はいろいろさんざんでしたが、最後はハッピーエンドでよかった。
ラストではわかる攻の受ラブっぷりが良かったです。

1

翼が可愛い!

現時点での樋口さん作品の中では近作が一番好きです。
何といってもシジミチョウの翼[受]が可愛いの何の!!生きる事に一生懸命で、気も強くて芯がしっかりしてる、こういう受は大好き!

虫の擬人化なので、あらすじだけ聞くとええっって感じかもしれませんが読んでみると違和感無くスッと読めます。
虫の種類によってクラスの差別があり、翼は下級にあたるシジミチョウで学校で虐められたり差別されたりしますが、良い友人や先輩も居るので読んでいて虐め部分はそう辛くありません。
翼の良さをちゃんと分かってくれる人が居て、健気に頑張る翼はやっぱり良い。

そんな翼と対照的にハイクラス種でさして苦労もせず生れ付き高い能力を持ってどこかしら人生に冷めている澄也[攻]
ある意味気まぐれで彼は翼を強姦するのですが、その後も己の匂いが付いた翼を自分の持ち物的扱いをしつつ、それでも何だかんだ言いつつも助けてくれたりもするぶっちゃけ最終的にはクーデレでツンデレ。

翼には性モザイクという男女融合体なので、具体的には出てきませんが女体化に発展しそうな含みを持って話は終わります。
短命と言われている性モザイクな翼を、医師となって生かせてみせると断言する澄也がかっちょいい。

最初から最後まで隅から隅まで面白かったー!読み終えてページを閉じると同時に面白くてため息が出ちゃいました。
いやーーーホント面白いです、そしてやっぱ翼が可愛い!

24

こういう作品に巡り合いたかったんです!!

こういう作品に巡り合いたかったんです!!私の萌えポイントすべておさえてる作品です。これ読んで樋口先生大好きになりました。もっと樋口先生の作品が見たくてしょうがないです。

受の憧れっぽい片想い(?)から始まり、その相手がひどい攻っていう、とにかくロウクラスであるシジミチョウ出身・翼をことごとく傷つけて行きます。でもセックスの時は優しいのよね、なんてずるいんだ澄也!!

翼を最初は餌だといい弄びます。どんなことがあっても健気に立ち向かう翼の姿を見て前半だけで3回も泣きました。

ある事件をきっかけに急激に近くなる2人。しかし、それで幸せになることもなく、また災難が2人を襲います。また、すれ違いや思い込み、誤解へつながって離れる2人。非常に切ない。じれったい!

どうしても翼視点になってしまうので涙する所が一緒だったり、澄也にイライラしたりと自分自身楽しく読めました。

最後の最後までドキドキハラハラ、キュンキュンで萌え死にました!
私のバイブルになりそうです(笑)
そして、蝶について興味がわきましたw

11

すきだー

なんだろう
ムシー?えーとか思ってましたが、なかなか!
最後までおもしろく読ませていただきました。
飽きなかった!

4

スピンオフ希望

続編希望の方が多いようですが、私は陶也をメインにしたスピンオフが読みたい!
さぞかし私好みの「性格の悪い俺様攻め」っぷりを発揮してくれるだろうと、想像しただけでニヤケます。
相手は翼よりさらにロウクラスがいいな。ニヤニヤ。
美登里の話も読みたいけど、こっちは完全に非BLになっちゃうから無理だろうな~。そう思うと、融通がきかないジャンルだわねっ。

スピンオフで妄想が膨らむのは、この作品がそれだけ面白かったということです。
私も擬人化や女体化は苦手なほうなんですが、それは、設定だけに寄りかかって肝心のストーリーがダメダメな作品をたくさん読まされたからかもしれないなァと思いました。

後半、すべてがツボにきて、ボロボロに泣きました。病室での告白のシーン、大好き。
俺様攻めのヘタレ化は大好物なので、泣きつつもニヤニヤ。きちんと落差をつけてくれてるのがまたタマラン!
「互いに好きなのに、互いに相手の気持ちを読めないでいる」ってシチュエーションによるすれ違いを描くの、樋口さんは本当に上手い。

9

にやけがとまらんwww

表紙の絵見ててかわいなぁ~って思ってたけど
正直擬人化はちょっと・・・な私。
ですがこの作品はストライク!!!!
まず翼がかわいすぎる//////
触手が個人的にも好きなのでポイント高いです。
おまけのほうも随分といちゃつきっぷりを見せてくれて
最高でした!!
もう翼にメロメロでヘタレになってしまう澄也がよすぎる!
周りのキャラもいい味をかもしだしてます(笑
最後はちょっと女体化気味ですが(女体化は苦手です。)
ハラハラするしにやけられるしでほんとお勧めです。
ぜひ続編をだしてほしい作品です♪

6

意味が分からない…。いや、自分が分からない(笑)

擬人化、女体化、暴力、強姦、乙女、触手、いじめ……、全部ことごとくアウトな地雷なのに、なぜ面白く、なぜ感動したのか、自分で自分が分からない。
新たな萌えに目覚めた、とかじゃ絶対に無いと思うのに、このお話は嫌悪感も無く楽しんで、引き込まれて、ガツガツ読みました。感動しました~。

誰って好きなキャラも居なかった気がするのですが。
でも全体的に好きなお話かどうかと問われると、「好き!」でした。

ホント、なんで?(笑)

多分、好き嫌いの多い設定を、使いすぎず省きすぎず……、のバランス感覚というか、散りばめ方が、絶妙なんでしょうね。
不思議な引力のあるお話。
という感想以外思いつかないです。

ストーリーを一言で言うなら、小公女セーラ?
生きることに一生懸命な翼ですが、彼の周りにはちゃんと分かってくれる人が居て、その輪がちょっとずつだけど広がって。
最後に今まで冷たかった人たちがちょっとずつ翼の周りを取り巻いている様子が見えたのは、すごく嬉しかったです。

苦手な分野なんだけどレビュー多いんだよなぁ…気になるんだけどなぁ…、けど、女体とかマジで勘弁なんだけどなぁ……。
と、二の足を踏んでいる方は、読んで大丈夫! と思います。

あ、挿絵がとにかく可愛くて、きゅんきゅんしました♪

3

新感覚のBLです!!

この小説は擬態化ということであまりなじみがないですが…。
読み始めの違和感もあります・・・。
ですが、読んでけば大丈夫!
主人公の受け翼はどれだけ攻めに酷くされようがけなげに頑張ります!!
最後の最後まで2人の間のハラハラ感がより一層ストーリーを面白くさせました。
ほかの登場人物もいいキャラ出してます。

1

感動しました

ちょっと女体化っぽい感じがしました。
うちは本当に女体化が苦手なので、些細なことでも気になってしまいました。

感動した。感動したんだけど、あまりにも主人公に対して残酷だと思った。
シジミチョウの翼はロウクラスなんですけど、ハイクラスの人たちが通うような学校に転入するんですよ。そこで受ける悲惨なイジメ。もうかわいそう。
(ちょっと花より○子に似てる気がするんですけど)
まぁ、みなさんがレビューで書かれていることとは違う方面で書きます。
確かに、いじめられてかわいそうなんですけど、ちゃんと翼には仲間もいるんですよ。例えば、澄也のことで落ち込んでいる時も兜が翼を公園に連れていったり、(そのときに、兜がママチャリを駐車場に止めていたところが2重の意味で笑えました)
真耶も翼をフォローしたり、(真耶が一番この小説の中でまともな人かもしれない口癖(?)は「刺し殺す」。)央太はすっごい可愛いですね。ちっちゃなわんこで甘えん坊さんって感じです。様子がおかしい時とか、実際に具合が悪い時にすっごく翼のことを心配していて、いい子だな~と思います。
かわいいですよっ!!

ただ、攻めがな~・・・・・けっこうしつこかったです。いろいろな意味で。翼のことは好きだと心のどこかではあっても、それに気づかず翼をロウクラスでしか見ていなくて、それが何度も何度も繰り返されるのでうんざりしました。優柔不断すぎるんじゃない?と思います。
でも「愛とはかくも、恐ろしきもの」では恐ろしいほどにデレデレですね。
俺様な攻めもいいですね。

この小説は萌え~ってかんじはないと思うので、すみませんが中立で。いいほうに傾いている中立です。






6

出だしでひきこまれました。

はじめにみたときの感想は、なんだこれ!
でも、この先生の本はまだ二冊目ですが、出だしでひきこまれました。それはこの一文。
「俺だって、もっと生きてみたい。生きてみたい。生きることを感じたい。」

あらすじだけを読むとどんなギャグ小説?と思っていましたが、冒頭のこの文章からもわかるとおり、内容はいたってせつなかったです。

読み終えると、登場人物たちに幸せになってほしいなあという気持ちでいっぱいになります。

最初はタランチュラやシジミチョウなど、なんだこれ?と思っていましたが、すっかり、虫に興味が出ました。
とはいえ、実際の虫が嫌いな人でも大丈夫なように書かれています。

とにかく、主人公の翼くんががんばりやで健気。でも、中身はなかなか男前で強い子なので、そこもよかったです。
擬人化かどうかは微妙だし、人によっては地雷になりそうな要素もたくさんありますが、それでも一度読んでみて損はないかなと思います。

設定は異色ですが、内容は王道。でも、王道大好きですから問題ありません。

続きも読んでみたいな。

19

今生きている事を感じたい

今回はハイクラスの名門出身でフェロモン過多のタランチュラと
ロウクラスな上性モザイクで短命とされるシジミチョウのお話。

二人の出会いから紆余曲折を経てまとまるまでと
攻様視点でほのぼの後日談を収録。

物語は北半球に落ちた巨大隕石の落下が
氷河期をもたらした千年後の世界となります。

氷河期の到来で危機に瀕した人類は
節足昆虫と融合する事で生き残りを図り、
文明が完全に氷河期以前の状態に戻った今でも
人類が引き継いだ特殊能力は薄れず
起源種で階級付がなされる程の特徴となります。

そんな中で受様はロウクラス種の
シジミチョウ科ツバメシジミ出身ながら
ハイクラス種に属するエリートばかりが集まる
名門の全寮制男子校に特別奨学生となります。

受様の起源種であるツバメシジミには
雄雌の特徴を持つゆえに身体が弱く短命な
「性モザイク」が出現するのですが、

受様はその性モザイクとして生まれ、
何をするにも制約の多い生活を送っていました。

そんな受様が
対極とも言えるハイクラスの集う男子校の
奨学生を目指したきっかけはTV番組で見た
ハイクラスのタランチュラの生徒の一言でした。

『幸せな人間というのは、
自分の人生を生き切ったヤツのことだ』

彼の言葉は身体の弱さから
長く生きる事を諦めていた受様に
自分の生きた証を誰かに知って欲しいと
強く願わせるようになったのです。

そして親の反対と猛勉強を乗り越えて
受様は晴れて奨学生として学園に入ります。

ヘラクレスオオカブトの寮長兼生徒会長や
ヒメスズメバチの書生徒会記の先輩、
スジボソヤマキチョウのルームメイトは
受様を快く迎えてくれますが、
ハイクラス種の生徒達の多くは
ロウクラス種の受様を対等には扱いません。

その上、
受様が憧れた発言をしたメキシカン・
レットニータランチュラの先輩は
シジミチョウである受様には目もくれません。
このタランチュラこそが今回の攻様です。

フェロモン過多のハンターである攻様は
ある理由から自分の部屋に巣を張って
情事の相手を絞らされていたのですが、

ある夜、廊下で励んでいた攻様の情事を
うっかり覗き見てしまった受様は
パニクッて攻様の部屋に入ってしまい、
来るもの拒まずを宣言している攻様に
余すことなく食べられしまいます!!

ルームメイトや書記の先輩は攻様を責めますが
当の受様は攻様を知らなかった自分も悪いと
攻様を責めませんでした。

攻様はそんな受様にやおら興味を惹かれ
匂いつけと称して身体を繋げるようになりますが、
攻様の従兄弟が留学先から戻った日から
攻様は受様を一顧だにしなくなります。

元々、好意から始まった関係では無い二人には
関係を表す言葉が有りません。

先輩は俺に飽きたの?

こんな二人の恋の行方はどうなる?!

樋口さんの二作目の商業誌となりますが
前作同様、同人誌作品の文庫化の様ですね♪

ハイクラスとして恵まれた環境にいて
何でも手に入るが故に望む事の無かった攻様と
性モザイクとして生まれたが故に
普通の事さえ望めなかった受様の恋物語です。

一度はまとまりかけた二人ですが
攻様の相手に興味満々の従兄弟の帰国に
彼が受様に興味を抱かないようにと
一度は受様をつき離す攻様ですが、

かなり一方的なので
攻様の真意を知らない受様は
ドーンと落ち込みますし、
攻様に代って近付く人達もいて
攻様は余計にヤキモキすることに(笑)

受様の妊娠・結婚騒動、拉致監禁を経て
攻様とハッピーエンドを迎える最後まで
とても楽しく読めました♪

受様のまっすぐな一生懸命さは
彼の短命さ故の真摯さからきているので
攻様が理不尽な言葉を吐いても
受様は攻様の気持ちまで思いやる事を忘れません。

そんな受様なので
最初は気まぐれで手を出した攻様が
次第に彼を可愛いと思う様になるのは
もう仕方がない事だと思います(笑)

あらすしでは擬人化ファンタジーとあったので
手に取るまでは触角や羽があったら
絶対×だなと思っていたのですが

変態は可能なようですが作中では変化無しで
種の特徴として羽や糸や鎌が現れる程度?!なので
むしろいい感じに萌要素になっていました。

後書きの中の攻様視点のラブラブ番外編も
受様ラブな攻様の言動が微笑ましくて
面白かったで~す。

生徒会長と書記の先輩の仲も
とっても気になるのですが、
他カプでも楽しいお話が読めそうなので
ぜひシリーズ化して欲しいな♪

今回は人外ファンタジーで大好きなシリーズ、
桐嶋リッカさんの『罪と束縛のエゴイスト』を
お奨めとします。

8

生きることに真剣な姿に胸うたれました。

登場人物達が、シジミチョウ科やらタランチュラ科やら、スズメバチとかベッコウバチとかヘラクレスオオカブトとかカマキリとかetc、、、
擬人化のような要素を持ちながら設定が、人類が氷河期を迎え節足昆虫と合体して、その特徴を持ちながら人類が進化した姿みたいな設定。
でもSFではなくて、舞台はまるきり現代風。
それがすごく親近感をわかせるのですよね。
で、その昆虫の珍しや特徴なんかで完全にハイクラス・ロウクラスと格差社会になっているわけです。
この物語の主人公はシジミ蝶ですからロウクラス。
昔の同級生はヤスデとか・・・!?うんうん、確かに格差だわと納得させるものがあります。

主人公の翼はシジミチョウ科なんですが、”性モザイク”(雌雄両方を持ち変化する)で生まれてきたために寿命が短く体が弱いという困難をもっています。
学校へも余り通えず、外で遊ぶこともままならなかった彼が、TVで星北学園が映った時にそこの生徒が「幸せな奴というのは、自分の人生を生き切った奴だ」と言った発言に生きる希望を見つけ、親の反対を押し切ってその学園に入ります。
しかしロウクラスである為、ハイクラスばかりが揃っている学園で翼は蔑まれ、あこがれだった発言をしたタランチュラ科の真澄先輩に喰われてしまい・・・

とにかく翼の一生懸命さが胸を打ちます。
それは、彼の命が長くはないということからの真摯な態度からくるのですが、ただロウクラスだからというだけで、蔑み意地悪する周囲の態度にも、へこたれることなく、強気に立ち向かうからです。
どんなに傷つけられても、悲しくて泣いても、それでも真っ直ぐな翼の姿は涙を誘いました。

翼のあこがれの真澄は、ある種のトラウマ持ちでした。
そのせいで翼に辛く当たるのですが、そこにも葛藤が見られます。
しかも翼は人を思いやる気持ちを持っているのですから、気まぐれで気ぐらいが高いハイクラスにいる真澄には新鮮だったでしょう。
シジミチョウの出す花蜜の香りがフェロモンとして、そこに引きつけられる部分もあるとは思いますが、それにしても真澄の仕打ちは酷いです!
いくら不器用ツンデレでも、不器用すぎて、、、

他のハイクラスの生徒から翼に向けられる暴力は半端ないです。
普通の人間であったとしてもちょっとすごい暴力だと思いますが、悲惨なんだけどそればかりに気をとられないのは、翼の性格設定ありきだったと思います。
とにかく一生懸命!その一言につきます。

背中から羽が出たり、爪から針とか、タランチュラの糸は触手めいたプレイをしていましたww
ヘラクレスオオカブトは、俺のデカイツノで壊れないか?とかww
そんなちょっとした身体的特徴が魅せました。
初読みの作家さんでしたが、特殊設定であるにもかかわらずトンチンカンにならず、それを上手くいかして物語になっているところ、スゴイって思いました。

4

待ってました!

以前の作品を読んでから、一年三ヶ月ぶりの新刊です。新人さんだし、消えちゃったのかな…と心配していたので、うれしい。思わず久しぶりにレビューを書きます。

内容は擬人化?のようなそうでないような…ストーリー。
あらすじを読んだときは、またしてもトンチキな…と思ったけど、前作もトンチキあらすじのわりに読んでみると、すごく切なくて胸きゅんだったので、今回も期待してました。

人によっては避けてしまいそうなポイントもあるものの、それもかすむくらいストーリーが面白く、キャラクターが魅力的です。
短命という宿命を背負いつつも、「生きたい。生きていることを知ってほしい」という気持ちを力に頑張る受けが愛しい。
そしてそんな受けにひかれながらも、自分の価値観と闘う攻めの孤独さも愛しい。

続きがぜひぜひ読みたいです!!
この二人が主人公のものも読みたいけれど、脇役の真耶先輩も気になります。

8

私的マイナスポイントを上回るとっても素敵な切ない作品でした。

すっごい!!めちゃめちゃ良かったです。
今月は結構いい本にめぐり合えた~・・とか思ってたんですが・・今の所これが1番って言ってもいいぐらい、良かったです。本当はネタバレしたい所なんですが・・気に入った所ばっかりだったので・・かなりの長文になりそうで・・
私の記事読むより本を読むほうが分かりやすいかと・・・ネタバレなしでも、結構長くなりそうな・・興奮度でございます・・・

いろいろ私的にマイナスポイントはあるものの、それを上回るほど、良かったです。

まずマイナスから・・「擬人化」でしょうか?・・あまり好きじゃないんですよね~・・
そんな方もいらっしゃると思いますが・・この擬人化・・・これが?ってぐらいですね・・
大昔に昆虫と人類とが生き残って行く為に融合した結果みたいな、感じなので、しいて言えば・・
昆虫独特の能力を持つ人間ですね~♪ハチだと、爪から針を出したり、蜘蛛だと糸が出てくる・・感じ・・

どちらかと言えば・・階級差別が大きい割合を置いている内容です。
受けは「ロウクラス」攻めは「ハイクラス」といった感じで殆どがハイクラスの人間がいる学園にロウクラスの翼が入学する・・

この翼にはいろいろ秘密がありまして・・「性モザイク」なんです・・なんでも、性モザイクは短命という設定。
ほとんど家で過ごす翼がテレビで見た、攻め「タランチュラ出身の澄也」の言葉に励まされ頑張って入学しますが・・
本物の澄也はかなりの期待ハズレな奴ですが・・

結構山場が多いです・・途中いい感じ~になった二人ですが、その後ひと山もふた山も待っております・・
翼の切ない気持ちもすっごくいいですし・・澄也の分かりずらいけど・・翼を思う気持ちも良かったですね~・・・


=俺が確かに生きていたってことを、誰かに知っていてほしい・・・=

この言葉がきっとこのお話の原点になると思います・・

あとがきの後のおまけは澄也視点なんですが・・・もう翼にはまりまくってしまった・・不器用な、カッコ悪い澄也が堪能できて・・これもまたとても良かったです・・

まだ2冊しか出されてませんが、本当にとってもお気に入りの作家さんになりました。

10

擬人化ですよ~♪

商業誌小説ではまだそう見かけない擬人化ものですが、
とても面白かったです!
擬人化といってもそのまま蜘蛛などに変化するわけでなく、一度滅びた
人類の中の生き残りが、節足動物と融合したという特殊設定なので
名残として、蝶なら一瞬羽が出せたり、蜂は爪さきから毒を出せたりなど
特徴が残っているくらいです。

擬人化モノとして良かったなと思った点は、種によってハイクラスとロウクラスに
階級分けされているのですが、主人公はロウクラスの小さなシジミチョウなのに
ハイクラスばかりの生徒が集まる学園に入ったことで、ひどい差別やいじめを
受けるのです。
攻めは中でもエリートのタランチュラなので、受けに手を出しながらも自分の気持ちが
認められず、受けは何度も傷つけられます。

しかしもう一つ擬人化を活かした素敵設定なのが、「小型チョウの独特な匂いは
捕食者を夢中にさせることがある」という面なのです!!

攻めが受けのことをロウクラスと下に見ながらも、惹きつけられて混乱していく様が
よく伝わってきて、受けがひどい目にもあるお話な割に甘くも感じて良かったの
ですよ~!
それと最後には攻めの心境も良くわかるように書かれていたので、そこも読後感
すっきりした点でした。
ぜひ続編もこの二人の話で読みたいです。

12

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