春のデジャヴに踊れ

haru no dejavu ni odore

春のデジャヴに踊れ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神79
  • 萌×217
  • 萌2
  • 中立3
  • しゅみじゃない3

261

レビュー数
21
得点
472
評価数
104
平均
4.6 / 5
神率
76%
著者
おどる 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
KADOKAWA
レーベル
B's‐LOVEY COMICS
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784047383388

あらすじ

同じ面影に恋をした

母の遺したダンススタジオで晃介が出会ったのは
大人の余裕と色気を兼ね備えたアラサーの淳。

社会人と大学生。異性愛者の同性同士。
恋愛には発展しなさそうな二人なのに
社交ダンスをきっかけに、晃介が淳に憧れを抱いてしまう。

淳は晃介を優しく気にかけ、二人の距離は縮まっていくが
亡くなった母とそっくりの顔を持つ晃介は、あることに気づく。
──淳は母のことが好きだったのかもしれない。

淳の優しさは母のため……そう思うと切なくて
晃介は、やがて大胆な行動に出る──

初めてを知るばかりの恋を花束のように抱きしめる。
大人になろうと背伸びをした、春めく“歳の差”ラブ。

表題作春のデジャヴに踊れ

社会人、ダンサー、29歳
大学生、ダンサーの息子、21歳

その他の収録作品

  • 描き下ろし
  • カバー下漫画

レビュー投稿数21

「空気を生み出せる作家さま」のデビューに心が躍る (ღ˘͈︶˘͈ღ)

これでデビュー作…‼⁉⁇
たまんないなぁ~~~!!!
素晴らしいッ!

作画、、、上手過ぎ!
自分がフロアに居るかのように錯覚できる熱気とリズムを感じるダンスシーンでの魅力と美しさ
雑踏の中、駅のホームのベンチで電車が過ぎるのを、スローモーションに感じる2人の間に生まれる空気感
”この先”を期待せずには居られない、初めて訪れた好きな相手の家の匂いに包まれた玄関先、、、そしてその先へ誘われる「おいで」、、、が生み出す艶
想いが昂り互いを求め合うかのような貪り合うキスの嵐に膝の力が抜けていく快楽の悦と情…

ちょっと挙げ出したらキリが無い程に心を留めておきたくなる印象的な作画シーンが多かったです
お話しを読みたいから先に進みたくってページを捲りたい気持ちと、なんて素晴らしい描写力なんだ…‼と目と脳が留まりたがってしまうような、、、そんな自分の中で起こる贅沢で幸せな葛藤を読書中、何度経験したか分からない位に魅力的な作画でした

まさに【空気を生める作家さま】だと思います!!
むちゃくちゃ好みです!
絶対作家さま買いしちゃうなぁ~~~♡

こんなにも心を掴まれていながらも正直に言いますと、、、
評価は今も迷っています(>ㅅ<)
萌2以上は確定です!!
デビューへのご祝儀評価とか無しでも余裕で☆は4.5以上です٩(♡ε♡ )۶

それでもすんなり「神」評価と迷ったのが、、、
淳という魅惑の攻めキャラさんの存在です(>ω<)

狡さもあるのに芯が誠実…←大人の魅力に見えちゃうよね~~~ .゚(→ε←*)゚ .゚

狡さって言うのは性格が悪いとかっていうのではなくって、年の差故の受けの晃介から見たらきっと余裕に見えるし、きっと淳本人は少し臆病な所を上手くごまかせる自分をコントロール出来ちゃうような狡さって感じです

例えば、、、晃介の母、花の事を秘めたままにする為にサラッと嘘を吐けてしまう事
これって多分誰も傷付かない嘘だと思うんですよね
寧ろ自分も相手も守るような嘘
それでもその嘘がバレても尚、好意を寄せる晃介に対して100%の気持ちじゃないけど向き合おうとする
これもまた「狡い誠実さ」というか、、、
こんな理性的なイケメン居たら沼っちゃうな~~~wって位に心身共に優秀なタイプ!!!

まぁこんだけ大絶賛な淳という攻め!
それなのにこの人の存在が評価を悩ませた理由、、、
それは、、、
淳個人のマインドはリアリティがあるけれど、この人の恋愛感がイマイチ分からなかったからなんです、、、!

ココにこそノンケ×ノンケの恋愛の難しさと面白さがあるな~~って強く思う所でもあるのですが、、、♪

ノンケ同士のぶつかるであろう先をちゃんと考えたりするリアリティもあって、あぁBLだわぁ~~~って思わせてくれるエピも上手に組み込まれて2人を近付けてくれています
(※晃介父がスポット出演なのにハイコスパで魅了してくれたなぁ~~!最高のパパさんでしたね٩(⁎˃ᴗ˂⁎)۶←余談ですがどうしても触れておきたかった)

だからこそ、、、21歳という晃介はまだ生きて来た世界とこれから知る世界を考えたら知っていく方が圧倒的に多いので、淳という世界の扉に触れた事で開けた感情があったのは理解出来ます
他方、、、淳です。。。
前述通り相当ハイスペックなオトコマエさんです!!
この人が晃介に出会うまでに恋愛をして来なかったとはどうしても思えない。。。
何なら何で彼女居なかった?って思う程で、、、
彼女が居なかったとしても、晃介の熱量位で淳の事を想う相手は居そうだと思うんですよね。。。

それでも恋愛をしていなかった淳、、、
この辺りの淳の恋愛感が良く分からなかったって所が唯一にして最大に気になってしまった所なんです。。。
何だかちょっと29歳という年の割には達観し過ぎてるような、、、?
親の再婚という点が思いっ切り影響してるようにも見えなかったしな。。。
この解像度だけが上がり切らなかったんです

多分ここ以外がホントに完璧でした!!!!!
なので余計気になってしまったのかも知れない。。。
という点で少し迷いなく神!!!って感じでは実はなかったのですが、、、
それでも、やっぱりこの作品を読めた喜びは大きく!!

そして、是非ともそんな気になって仕方のない淳をもっと知りたい!
なんなら晃介の腹の”もうひとつ奥”を攻め入る所も見たいんですが…‼⁇
っていう、、、つまりは、、、
続刊をめっちゃ希望したい♡という気持ちを上乗せした期待の神評価にさせていただきました♡*:.。.(*˘︶˘*).。:*♡

この2人だからこそ歩んでいく先を、是非読みたいです!!!
そんな期待をしたくなるカバー下も良かったです
どうぞ、また2人に出会えますように…٩(๛ ˘ ³˘)۶♡٩(´ ˘ `*)۶

素敵な2人との出会い、作品との出会い、作家さまとの出会い
全てに感謝の1冊でした

修正|白抜き~。。。

追記!!
読後レビューして、その後先生のインタビュー記事読みました…!!!
私がグチグチ言ってしまった淳の過去の恋愛について、めっちゃインタビュー内で言及されていた…Σ(゚Д゚)…!!すごく、、、納得…!!
そしてやっぱりもっと知りたくなってしまった(-д☆)キラン~♡

0

今年イチの神作品

これが初コミックスとのことですが、そのことが信じられないくらい良き空気感の作品!絵もとてもきれい。作者様が私たちの世界と地続きの物語とおっしゃってる通り、地に足のついた、でも胸を打つ2人のお話でした。まだまだ2人のことを見ていたいので続編熱望です…!

0

春の空気の優しい柔らかさがありました

おどる先生の『春のデジャヴに踊れ』とても柔らかであたたかな読後感でした。
春、少しずつ吹く風が優しくなっていく季節の空気感がそこにありました。

二人の間で微妙に意思疎通できていないように感じられてしまうような不安を煽る些細な言動、お互いに無理をさせているんじゃないかと心を痛める瞬間、そういったものが決して強くなり過ぎることなく柔らかくたおやかに描かれています。

個人的に好きだったのはスタジオ内の細かな描写です。
淳さんがスタジオでマットを敷いて、軽くストレッチしながらイヤホンをして音楽を聴いている、もしくは動画チェックしているさまや、鏡の前のバーに掴まって大腿四頭筋ストレッチしているさまなどなど。
わかるわかる!とついつい注目してしまいました。
ぜひまたおどる先生のダンステーマの作品を読んでみたいです。

0

静かに伝わる、

インパクトのあるタイトルと、とっても美しい表紙に惹かれて。
読む前からものすごくわくわくさせてもらいました。

ふたりを繋いだのは「社交ダンス」ですがそれだけがテーマのお話ではなく、
淳と晃介の恋愛についてが主軸になっているわけでもなくて。
それぞれの人生に関わる細々した部分含めてのストーリーになっていて、それがうまく噛み合いながら進んでいくので読み応えがありました。

将来についての漠然とした悩みを抱えながら、
淳に対する気持ちにも心が揺れている晃介の同時進行な思考がすごくリアルで。
どちらも晃介には大切なことだと伝わってきたのがとても良かったです。
そしてそれを柔らかく見守る淳も自分自身としっかり向き合っていて、簡単には答えを出せない部分から目をそらさずにいてくれたのが素敵だなと思いました。

ふたりの恋の合間にダンスのことや亡き母への思いなど様々なエピソードが心地よく挟み込まれていて、情報量は多いけれども読み疲れなかったのもめちゃくちゃポイント高かったです。
社交ダンスというとやっている人もダンス自体も結構アツいイメージなのですが、
情熱を前面に押し出しすぎず、でも影は薄くさせず…という絶妙な描き方がツボすぎました。
静かに伝わる熱って本当に良いものですね…!

こちらが初コミックスとのこと。素晴らしいです。
おどる先生のこだわりとの情熱が詰まったお話、読めてよかったです。

0

リアル

Xでたまたま目に止まり(おどる先生の発売日カウントダウンのアニメーションの姿勢の美しさたるや!)
、試し読みでギュンとなり書店に行くまで我慢できずにそのまま電子で購入しました。

おどる先生もダンスをされている(されていた?)ようでところどころの描写が経験者ならではというか
とても細かく丁寧に描かれているのでダンス未経験の私でもとても分かりやすいし興味深く、スッと世界に入りこむことができました。

異性愛者同士の2人の感情の動きもとてもリアルで
気持ちの動きにこちらも一緒にドキドキでした!

読後の満足度が高く、心がとても満たされました。

おどる先生の今後の作品にも注目していこうと思います!



1

帯のキャッチフレーズにビビっとキた作品!!

発売前からとても評判がよかったこちらの作品。
しかも社交ダンスをテーマにした作品とくれば、期待しかありません。
しかも、タイトルのセンスも良すぎます!!
「春」と「デジャヴ」を持ってきたセンス!!(興奮)


フロアで倒れ、そのまま亡くなってしまったダンサーの母を持つ晃介。
その母が遺したダンススタジオで出逢ってしまったのは、母がよく話していた淳という人物でした。

とてもダンスが上手な淳は、大手企業に勤める八歳年上のエリートリーマンで、晃介の母を好きだった異性愛者でした。
一方、大学生の晃介は同性愛者で、、、


社会人と学生という生活基盤や経験などが違いすぎるふたりが、ダンスを通じて芽生えていく、特別な感情に振り回されていく、不安定な様がとてもよかったです。


あと、社交ダンスのポジション? である、リーダーとパートナーにたとえた(と、勝手にまりあげはは思っている)、恋の攻防の瑞々しくも切ない展開にもなんとも言えない、春の風に吹き攫われていった桜を見つめているような面持ちがしました。(どちゃクソ分かりにくい表現・汗)


で、なんと言ってもこちらの作品のハイライトと言えば、社交ダンスのシーンです。
タイトルでも「踊れ」と言い切っているくらいなので、そのシーンは大変躍動感があって、けれどくどくなく、スマートに流れるように描かれていて、これでデビュー作なんですか?!!
ええ?!!
と、デビュー作であることが分かっていても、震えてしまうほど魅惑のコマ割りでした。

あと、「付き合う」の持論や、今の職業を選んだきっかけなど、BのL以外の生き様の部分というか、キャラ一人ひとりがちゃんと人生を考え、生きている姿を垣間見ることができ、胸アツさをそこへ感じました。

とにかくなにが言いたいかというと、デビュー作だというのにクオリティ高すぎて、初コミックスおめでとうございました!!
と、お祝いしたかったまりあげはでした。

今後の作品も楽しみにしています♪

2

控えめに言って

私の中で今年一番のヒットになるかと。(気が早い)
別の電子書店でもレビューしたんですが、本当に叙情的なのにリアルな部分もあって、感覚的には映画を見ているような感じです。

ダンスと、音楽と、恋と。
この三本柱がブレずに最後までお話の中にあって、タイトルと表紙のイラスト、これらの表現が、読者みんな、『読み終わる頃にはどんな印象になっているんだろう?』『変わっているんだろうか?』と読み終わった後に思いました。
語り合いたいけど、まずは読んでみてね、と、自分の感覚とか価値観を一切混ぜ込みたくないなと思うお話です、はい。

あらすじとか内容を要約しちゃうと、そこまで派手なお話でもないし、どちらかというと地に足ついた二人のお話なので、どこかで見たことある設定だな、とかで終わるかもしれないから私は書きません。(どこかで見たことはあっても何か違う。別物です)
ただ、私としてはこういうリアルな感覚が漂う、漫画なのに映画や小説のような読み応えのあるお話は広くお勧めしたいなと。

何が書きたいのかいまいち自分自身で理解できていませんが、みなさま、読んで体感してくださいね。(読みにくい文章で失礼しました)

1

良かった良かった

淳も晃介も理知的って言うか、互いに自らを省みることも相手を思いやることも、極端にならずにきちんと考えて行うし、それなのにちゃんと感情が動いて恋愛をするし、素敵じゃーん

子供が欲しいって、男が子供欲しいって思ってるのって女相手でも同じことだとは思う
自分が産むわけじゃないのに相手もいないうちから漠然と父親になることを思い描いてる
好きになった相手が女だったら叶うと決まった望みじゃないもの

キスですごく高まる感じとか、もの凄く恥ずかしがりながら関係を深める様子とか、最高

あと、働いてる人がキスマーク警戒するの、凄い解る!正直、大人のキスマークはマンガでも引いてるもの

晃介のことを一度も子供扱いしなかったのが効いたなって思った
晃介が本来範疇でないって思ったの、社会人と学生って見たらそうだなって思うし、成人していて8つ違い…やっぱちょっと離れてるかなとは思うもの
一回でも子供って言ってたら、進めなかったんじゃないかなって思った

ダンスでリードされて恋が始まっちゃうの、彼らの賢さと反対にすごく本能ぽくて、ダンスで惚れたってそれ初めから抱かれたくなってるんじゃんて感じする
恋してるから淳の初恋に気付くし、それで苛立つのは自分が恋してるからって自覚してる
そんな理性的なのとそこが逆な感じがとても良い

1

ラストまで読むべし

基本となるのは、「社交ダンス」
テーマになる、「引き金」になる「楽曲」の存在も?
(すみません、詳しくは無いので)
ですが、ダンスの世界から、CPになる2人の背景が徐々に…
大変、申し上げにくいのですが、「エロ!!!」をドチャクソ追求されてる方は、ユウターン(?)かも、しれません
ですが、BL作品としても、含めて、めちゃくちゃ推します!!!

「考えること」「相手を想うこと」「社会的事情」様々、含めて、私はめちゃくちゃ考えました!
(大概大人枠ですが)

そーいうものを乗り越えて、やっと2人は「互いの気持ちに素直」に、なります
こんなの、「キュンキュンするに、決まってる!」じゃ、ないですかあ!!!

絶対読んで!読む価値は、%振り切れてます!!!

しかも、作者様「初のコミックス!」ですよ!?!

1

踊る喜びと、愛に溢れてる表紙のイメージ通りの素敵な作品

まず表紙の美しさに魅了されました!!

花びらが舞う中で踊る2人。
淳に全幅の信頼を寄せて、身体を預けている晃介。2人の幸せそうな表情と、ピンクの美しい色彩。幸せが溢れてる…
もう、もう、表紙のイメージそのまま、とっても美しい素敵な作品に出会えて嬉しいです。

晃介の亡き母は、淳の初恋の人。
ノンケ同士。
淳が母の面影を自分に重ねていると思う晃介。
亡くなった母の思い出の曲を踊る2人。また踊りたいと晃介の気持ちが動きだす。
次第に淳に惹かれていく晃介は、淳に素直な気持ちをぶつける。

淳は同性同士の恋愛に向けられる周囲の目、将来のこと、可能性を無くしてしまう恐怖、それでも一緒にいたいという気持ちを天秤にかける。
晃介が傷つかないように。

素直に気持ちを伝え、正面から向かってくる晃介に対して、
淳は年上の余裕、落ち着きがあり、感情の起伏が少なく見えたけど、熱量は内に閉まっていたんだなと思った。
そりゃそうか、晃介は学生で、淳は8歳上の社会人だし。

責任という言葉が重い。

晃介が動き始めなかったら始まらなかった。
でも付き合った後の2人のラブラブが最高。

晃介が男性が好きだと伝えた時のお父さんがカッコいい。すごく好きな場面。
こんなお父さんに育てられた晃介だから、あんなに素直なんだな。

じわじわと幸せに包まれるような、美しい作品でした。

2

この作品が収納されている本棚

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